JP2002353635A - プリプレグ、プリプレグの製造方法、樹脂付き銅箔、樹脂付き銅箔の製造方法及び多層プリント配線板 - Google Patents
プリプレグ、プリプレグの製造方法、樹脂付き銅箔、樹脂付き銅箔の製造方法及び多層プリント配線板Info
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- JP2002353635A JP2002353635A JP2001154479A JP2001154479A JP2002353635A JP 2002353635 A JP2002353635 A JP 2002353635A JP 2001154479 A JP2001154479 A JP 2001154479A JP 2001154479 A JP2001154479 A JP 2001154479A JP 2002353635 A JP2002353635 A JP 2002353635A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 無機フィラーを含有させたプリプレグ又は樹
脂付き銅箔を用いて、バイアホール内の空隙を樹脂で充
填する場合に、プリプレグの樹脂又は樹脂付き銅箔の樹
脂の充填がスムーズに行われるように改良したプリプレ
グ又は樹脂付き銅箔を提供する。これらのプリプレグ又
は樹脂付き銅箔の製造方法を提供する。バイアホールの
内部への気泡の残存が少ない多層プリント配線板を提供
する。 【解決手段】 第2の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶剤
成分を除いた全量中の無機フィラーの質量割合を、第1
の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分を除いた全量中
の無機フィラーの質量割合より少なくしているプリプレ
グ又は樹脂付き銅箔及びそれらの製造方法。これらのプ
リプレグ又は樹脂付き銅箔を用いて、バイアホールの内
部を樹脂で埋めていることを特徴とする多層プリント配
線板。
脂付き銅箔を用いて、バイアホール内の空隙を樹脂で充
填する場合に、プリプレグの樹脂又は樹脂付き銅箔の樹
脂の充填がスムーズに行われるように改良したプリプレ
グ又は樹脂付き銅箔を提供する。これらのプリプレグ又
は樹脂付き銅箔の製造方法を提供する。バイアホールの
内部への気泡の残存が少ない多層プリント配線板を提供
する。 【解決手段】 第2の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶剤
成分を除いた全量中の無機フィラーの質量割合を、第1
の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分を除いた全量中
の無機フィラーの質量割合より少なくしているプリプレ
グ又は樹脂付き銅箔及びそれらの製造方法。これらのプ
リプレグ又は樹脂付き銅箔を用いて、バイアホールの内
部を樹脂で埋めていることを特徴とする多層プリント配
線板。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層プリント配線
板等を製造する際に使用するプリプレグ、樹脂付き銅箔
及びそれらの製造方法に関するものであり、さらには、
プリプレグ又は樹脂付き銅箔を用いて製造する多層プリ
ント配線板に関するものである。
板等を製造する際に使用するプリプレグ、樹脂付き銅箔
及びそれらの製造方法に関するものであり、さらには、
プリプレグ又は樹脂付き銅箔を用いて製造する多層プリ
ント配線板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子・電気機器等に用いられるプリント
配線板は、一般に、板状の絶縁層の片面もしくは両面に
銅箔等よりなる導体回路を形成して製造される。近年、
電子機器の小型化、高性能化の要請に伴い、これらの機
器に用いられるプリント配線板の高密度化が望まれるよ
うになってきている。プリント配線板の高密度化を達成
する方法の一つとして、いわゆるビルドアップ工法によ
る多層プリント配線板がある。
配線板は、一般に、板状の絶縁層の片面もしくは両面に
銅箔等よりなる導体回路を形成して製造される。近年、
電子機器の小型化、高性能化の要請に伴い、これらの機
器に用いられるプリント配線板の高密度化が望まれるよ
うになってきている。プリント配線板の高密度化を達成
する方法の一つとして、いわゆるビルドアップ工法によ
る多層プリント配線板がある。
【0003】ビルドアップ工法により多層プリント配線
板を製造する際には、層が異なる導体回路間の導通を確
保する方法の一つとして、内層用基板にドリル加工によ
り貫通穴を穿設した後、この貫通穴の内面に導電層を形
成して内層用基板の層が異なる導体回路相互を電気的に
接続する貫通バイアホール(ビアホールともいう)を形
成することが行われてきた。内層用基板に貫通バイアホ
ールを形成して多層プリント配線板を製造する場合に
は、貫通バイアホール内の空隙を充填するために、穴埋
め樹脂が用いられてきたが、その場合、工程数が増加す
るだけでなく、貫通バイアホール内の穴埋め樹脂と、穴
埋めをした基板の外側に回路形成をするために形成され
る樹脂層との接着性が悪く、ふくれやはがれ等の接着不
良が見られることがあった。
板を製造する際には、層が異なる導体回路間の導通を確
保する方法の一つとして、内層用基板にドリル加工によ
り貫通穴を穿設した後、この貫通穴の内面に導電層を形
成して内層用基板の層が異なる導体回路相互を電気的に
接続する貫通バイアホール(ビアホールともいう)を形
成することが行われてきた。内層用基板に貫通バイアホ
ールを形成して多層プリント配線板を製造する場合に
は、貫通バイアホール内の空隙を充填するために、穴埋
め樹脂が用いられてきたが、その場合、工程数が増加す
るだけでなく、貫通バイアホール内の穴埋め樹脂と、穴
埋めをした基板の外側に回路形成をするために形成され
る樹脂層との接着性が悪く、ふくれやはがれ等の接着不
良が見られることがあった。
【0004】この対策のために、穴埋め樹脂によって貫
通バイアホール内を充填した後、表面を銅めっき等によ
って覆うことも行われている。しかし、この場合、さら
に工程数が増加し、表面導電層が厚くなるため、微細な
回路形成には不利となる傾向があった。
通バイアホール内を充填した後、表面を銅めっき等によ
って覆うことも行われている。しかし、この場合、さら
に工程数が増加し、表面導電層が厚くなるため、微細な
回路形成には不利となる傾向があった。
【0005】また、さらなる小型化、高密度化の要求に
対応するため、ビルドアップ工法による多層プリント配
線板の製造方法であって、非貫通バイアホールによって
層が異なる導体回路間の導通を確保する方法が近年注目
を集めている。非貫通バイアホールを設けた場合、信頼
性向上のためにその内部の空隙を充填する必要がある。
非貫通バイアホール内の空隙を充填する方法としては、
銅等を主成分とする導電ペーストを用いる工法もある
が、充填工程が必要であり、作業性の向上という観点か
らは問題があった。また、近年の高密度化の進展に伴
い、非貫通バイアホールも小径化する傾向にあり、導電
ペーストの充填作業は困難さを増している。
対応するため、ビルドアップ工法による多層プリント配
線板の製造方法であって、非貫通バイアホールによって
層が異なる導体回路間の導通を確保する方法が近年注目
を集めている。非貫通バイアホールを設けた場合、信頼
性向上のためにその内部の空隙を充填する必要がある。
非貫通バイアホール内の空隙を充填する方法としては、
銅等を主成分とする導電ペーストを用いる工法もある
が、充填工程が必要であり、作業性の向上という観点か
らは問題があった。また、近年の高密度化の進展に伴
い、非貫通バイアホールも小径化する傾向にあり、導電
ペーストの充填作業は困難さを増している。
【0006】さらに、内層用基板に形成した貫通バイア
ホールや、非貫通バイアホールの内部空隙を埋める方法
として、積層成形する際に使用するプリプレグや樹脂付
き銅箔に含まれる樹脂を用いる方法がある。この方法に
よれば、穴埋めのための工程を追加することなく、通常
の積層成形時に同時に貫通バイアホールや、非貫通バイ
アホールの内部空隙を埋めることができ、非常に効率的
である。また、空隙内に充填される樹脂は、プリプレグ
や樹脂付き銅箔から供給されるため、空隙を埋めた部分
と、プリプレグや樹脂付き銅箔で形成される樹脂層との
間に界面が存在せず、良好な接着性が確保される。
ホールや、非貫通バイアホールの内部空隙を埋める方法
として、積層成形する際に使用するプリプレグや樹脂付
き銅箔に含まれる樹脂を用いる方法がある。この方法に
よれば、穴埋めのための工程を追加することなく、通常
の積層成形時に同時に貫通バイアホールや、非貫通バイ
アホールの内部空隙を埋めることができ、非常に効率的
である。また、空隙内に充填される樹脂は、プリプレグ
や樹脂付き銅箔から供給されるため、空隙を埋めた部分
と、プリプレグや樹脂付き銅箔で形成される樹脂層との
間に界面が存在せず、良好な接着性が確保される。
【0007】一方、ガラスクロス等の基材に樹脂を含浸
させているプリプレグは、基材によって機械的強度を確
保しているが、近年の多層プリント配線板の高剛性化、
低熱膨張率化の要求に対応するために、補強材として粉
体状の無機フィラー等を含有させたワニスをガラスクロ
ス等の基材に含浸させている無機フィラー入りプリプレ
グが検討されている。また、ある種の無機フィラーは難
燃作用があるため、難燃剤としてプリプレグ中に無機フ
ィラーを含有させることも行われている。
させているプリプレグは、基材によって機械的強度を確
保しているが、近年の多層プリント配線板の高剛性化、
低熱膨張率化の要求に対応するために、補強材として粉
体状の無機フィラー等を含有させたワニスをガラスクロ
ス等の基材に含浸させている無機フィラー入りプリプレ
グが検討されている。また、ある種の無機フィラーは難
燃作用があるため、難燃剤としてプリプレグ中に無機フ
ィラーを含有させることも行われている。
【0008】また、樹脂付き銅箔の場合も、上記のプリ
プレグの場合と同様の理由により粉体状の無機フィラー
を含有させることが検討されている。
プレグの場合と同様の理由により粉体状の無機フィラー
を含有させることが検討されている。
【0009】上記のような無機フィラーを含有させたプ
リプレグや樹脂付き銅箔を用いて、貫通バイアホール
や、非貫通バイアホールの内部空隙を樹脂で充填する場
合、プリプレグや樹脂付き銅箔に含まれる無機フィラー
が、充填樹脂の空隙への侵入を妨害することがある。す
なわち、凝集等によって空隙寸法より大きな粒径となっ
た無機フィラーがプリプレグや樹脂付銅箔に含まれてい
て、それが空隙の開口部を塞いだ場合には空隙への樹脂
の充填が困難となる。その結果、貫通バイアホールや、
非貫通バイアホールの空隙が充填されていない多層板が
できてしまう。このように空隙が充填されていない多層
板をさらに加工して多層プリント配線板を製造した場
合、得られた多層プリント配線板を加熱した際に、貫通
バイアホールや、非貫通バイアホールの空隙内に残存し
た気泡が膨張し、多層プリント配線板が破壊されてしま
う等、得られる多層プリント配線板の品質が著しく低下
するという問題が生じる。
リプレグや樹脂付き銅箔を用いて、貫通バイアホール
や、非貫通バイアホールの内部空隙を樹脂で充填する場
合、プリプレグや樹脂付き銅箔に含まれる無機フィラー
が、充填樹脂の空隙への侵入を妨害することがある。す
なわち、凝集等によって空隙寸法より大きな粒径となっ
た無機フィラーがプリプレグや樹脂付銅箔に含まれてい
て、それが空隙の開口部を塞いだ場合には空隙への樹脂
の充填が困難となる。その結果、貫通バイアホールや、
非貫通バイアホールの空隙が充填されていない多層板が
できてしまう。このように空隙が充填されていない多層
板をさらに加工して多層プリント配線板を製造した場
合、得られた多層プリント配線板を加熱した際に、貫通
バイアホールや、非貫通バイアホールの空隙内に残存し
た気泡が膨張し、多層プリント配線板が破壊されてしま
う等、得られる多層プリント配線板の品質が著しく低下
するという問題が生じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みてなされたたもので、その目的とする所は、無機
フィラーを含有させたプリプレグ又は樹脂付き銅箔を用
いて、バイアホール(貫通バイアホール又は非貫通バイ
アホール)内の空隙を樹脂で充填する場合に、空隙内へ
のプリプレグの樹脂又は樹脂付き銅箔の樹脂の充填がス
ムーズに行われるように改良したプリプレグ又は樹脂付
き銅箔を提供することである。また、これらのプリプレ
グ又は樹脂付き銅箔の製造方法を提供することである。
さらに、これらのプリプレグ又は樹脂付き銅箔を用いて
バイアホール内の空隙を樹脂で充填していて、バイアホ
ールの内部への気泡の残存が少ない多層プリント配線板
を提供することである。
に鑑みてなされたたもので、その目的とする所は、無機
フィラーを含有させたプリプレグ又は樹脂付き銅箔を用
いて、バイアホール(貫通バイアホール又は非貫通バイ
アホール)内の空隙を樹脂で充填する場合に、空隙内へ
のプリプレグの樹脂又は樹脂付き銅箔の樹脂の充填がス
ムーズに行われるように改良したプリプレグ又は樹脂付
き銅箔を提供することである。また、これらのプリプレ
グ又は樹脂付き銅箔の製造方法を提供することである。
さらに、これらのプリプレグ又は樹脂付き銅箔を用いて
バイアホール内の空隙を樹脂で充填していて、バイアホ
ールの内部への気泡の残存が少ない多層プリント配線板
を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のプ
リプレグは、無機フィラーを含有する第1の熱硬化性樹
脂ワニスに基材を浸漬する工程を経て形成される熱溶融
可能であり熱硬化性を有する第1の樹脂層の両外側に、
第2の熱硬化性樹脂ワニスを用いて形成される熱溶融可
能であり熱硬化性を有する第2の樹脂層を備えているプ
リプレグであって、第2の熱硬化性樹脂ワニスにおける
溶剤成分を除いた全量中の無機フィラーの質量割合を、
第1の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分を除いた全
量中の無機フィラーの質量割合より少なくしていること
を特徴とするプリプレグである。
リプレグは、無機フィラーを含有する第1の熱硬化性樹
脂ワニスに基材を浸漬する工程を経て形成される熱溶融
可能であり熱硬化性を有する第1の樹脂層の両外側に、
第2の熱硬化性樹脂ワニスを用いて形成される熱溶融可
能であり熱硬化性を有する第2の樹脂層を備えているプ
リプレグであって、第2の熱硬化性樹脂ワニスにおける
溶剤成分を除いた全量中の無機フィラーの質量割合を、
第1の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分を除いた全
量中の無機フィラーの質量割合より少なくしていること
を特徴とするプリプレグである。
【0012】なお、ここでいう熱溶融可能であり熱硬化
性を有するとは、加熱によって一旦溶融し、その後ゲル
化して硬化物となることのできることを表している(以
下同じ)。また、ここでいう溶剤成分とは、各種の溶媒
であって、硬化反応に寄与しない液体成分を表現してい
る(以下同じ)。
性を有するとは、加熱によって一旦溶融し、その後ゲル
化して硬化物となることのできることを表している(以
下同じ)。また、ここでいう溶剤成分とは、各種の溶媒
であって、硬化反応に寄与しない液体成分を表現してい
る(以下同じ)。
【0013】請求項2に係る発明のプリプレグは、第2
の熱硬化性樹脂ワニスには無機フィラーを含有させず、
第1の熱硬化性樹脂ワニスにのみ無機フィラーを含有し
ていることを特徴とする請求項1記載のプリプレグであ
る。
の熱硬化性樹脂ワニスには無機フィラーを含有させず、
第1の熱硬化性樹脂ワニスにのみ無機フィラーを含有し
ていることを特徴とする請求項1記載のプリプレグであ
る。
【0014】請求項3に係る発明のプリプレグの製造方
法は、請求項1又は請求項2記載のプリプレグを製造す
るに際して、第1の熱硬化性樹脂ワニスに基材を浸漬す
る工程を終えたものを、さらに第2の熱硬化性樹脂ワニ
スに浸漬させる工程を経て第1の樹脂層の外側に第2の
樹脂層を形成するようにしたことを特徴とするプリプレ
グの製造方法である。
法は、請求項1又は請求項2記載のプリプレグを製造す
るに際して、第1の熱硬化性樹脂ワニスに基材を浸漬す
る工程を終えたものを、さらに第2の熱硬化性樹脂ワニ
スに浸漬させる工程を経て第1の樹脂層の外側に第2の
樹脂層を形成するようにしたことを特徴とするプリプレ
グの製造方法である。
【0015】請求項4に係る発明のプリプレグの製造方
法は、第1の熱硬化性樹脂ワニスに基材を浸漬する工程
を終えた後、加熱乾燥工程を挟んで、第1の熱硬化性樹
脂ワニスに基材を浸漬する工程を終えたものを第2の熱
硬化性樹脂ワニスに浸漬させるようにしたことを特徴と
する請求項3記載のプリプレグの製造方法である。
法は、第1の熱硬化性樹脂ワニスに基材を浸漬する工程
を終えた後、加熱乾燥工程を挟んで、第1の熱硬化性樹
脂ワニスに基材を浸漬する工程を終えたものを第2の熱
硬化性樹脂ワニスに浸漬させるようにしたことを特徴と
する請求項3記載のプリプレグの製造方法である。
【0016】請求項5に係る発明のプリプレグの製造方
法は、請求項1又は請求項2記載のプリプレグを製造す
るに際して、第1の熱硬化性樹脂ワニスに基材を浸漬す
る工程を終えたものの表面に、第2の熱硬化性樹脂ワニ
スを塗工することにより、第1の樹脂層の外側に第2の
樹脂層を形成するようにしたことを特徴とするプリプレ
グの製造方法である。
法は、請求項1又は請求項2記載のプリプレグを製造す
るに際して、第1の熱硬化性樹脂ワニスに基材を浸漬す
る工程を終えたものの表面に、第2の熱硬化性樹脂ワニ
スを塗工することにより、第1の樹脂層の外側に第2の
樹脂層を形成するようにしたことを特徴とするプリプレ
グの製造方法である。
【0017】請求項6に係る発明のプリプレグの製造方
法は、第1の熱硬化性樹脂ワニスに基材を浸漬する工程
を終えた後、加熱乾燥工程を挟んで、第1の熱硬化性樹
脂ワニスに基材を浸漬する工程を終えたものの表面に、
第2の熱硬化性樹脂ワニスを塗工するようにしたことを
特徴とする請求項5記載のプリプレグの製造方法であ
る。
法は、第1の熱硬化性樹脂ワニスに基材を浸漬する工程
を終えた後、加熱乾燥工程を挟んで、第1の熱硬化性樹
脂ワニスに基材を浸漬する工程を終えたものの表面に、
第2の熱硬化性樹脂ワニスを塗工するようにしたことを
特徴とする請求項5記載のプリプレグの製造方法であ
る。
【0018】請求項7に係る発明のプリプレグの製造方
法は、第2の熱硬化性樹脂ワニスの粘度を、第1の熱硬
化性樹脂ワニスの粘度よりも高い粘度としていることを
特徴とする請求項3〜請求項6の何れかに記載のプリプ
レグの製造方法である。
法は、第2の熱硬化性樹脂ワニスの粘度を、第1の熱硬
化性樹脂ワニスの粘度よりも高い粘度としていることを
特徴とする請求項3〜請求項6の何れかに記載のプリプ
レグの製造方法である。
【0019】請求項8に係る発明の樹脂付き銅箔は、銅
箔の片面に熱溶融可能であり熱硬化性を有する樹脂層を
設けて形成されている樹脂付き銅箔であって、樹脂層
を、無機フィラーを含有する第1の熱硬化性樹脂ワニス
を銅箔に塗工した後、第1の熱硬化性樹脂ワニスを塗工
したものの上に第2の熱硬化性樹脂ワニスを塗工するこ
とにより、銅箔に接する第1の樹脂層とその外側にある
第2の樹脂層の2層構成に形成していて、第2の熱硬化
性樹脂ワニスにおける溶剤成分を除いた全量中の無機フ
ィラーの質量割合を、第1の熱硬化性樹脂ワニスにおけ
る溶剤成分を除いた全量中の無機フィラーの質量割合よ
り少なくしていることを特徴とする樹脂付き銅箔であ
る。
箔の片面に熱溶融可能であり熱硬化性を有する樹脂層を
設けて形成されている樹脂付き銅箔であって、樹脂層
を、無機フィラーを含有する第1の熱硬化性樹脂ワニス
を銅箔に塗工した後、第1の熱硬化性樹脂ワニスを塗工
したものの上に第2の熱硬化性樹脂ワニスを塗工するこ
とにより、銅箔に接する第1の樹脂層とその外側にある
第2の樹脂層の2層構成に形成していて、第2の熱硬化
性樹脂ワニスにおける溶剤成分を除いた全量中の無機フ
ィラーの質量割合を、第1の熱硬化性樹脂ワニスにおけ
る溶剤成分を除いた全量中の無機フィラーの質量割合よ
り少なくしていることを特徴とする樹脂付き銅箔であ
る。
【0020】請求項9に係る発明の樹脂付き銅箔は、第
2の熱硬化性樹脂ワニスには無機フィラーを含有させ
ず、第1の熱硬化性樹脂ワニスにのみ無機フィラーを含
有していることを特徴とする請求項8記載の樹脂付き銅
箔である。
2の熱硬化性樹脂ワニスには無機フィラーを含有させ
ず、第1の熱硬化性樹脂ワニスにのみ無機フィラーを含
有していることを特徴とする請求項8記載の樹脂付き銅
箔である。
【0021】請求項10に係る発明の樹脂付き銅箔の製
造方法は、請求項8又は請求項9記載の樹脂付き銅箔を
製造するに際して、第1の熱硬化性樹脂ワニスを銅箔に
塗工した後、さらに第2の樹脂層となる第2の熱硬化性
樹脂ワニスを塗工することにより、第1の樹脂層の外側
に第2の樹脂層を形成するようにしたことを特徴とする
樹脂付き銅箔の製造方法である。
造方法は、請求項8又は請求項9記載の樹脂付き銅箔を
製造するに際して、第1の熱硬化性樹脂ワニスを銅箔に
塗工した後、さらに第2の樹脂層となる第2の熱硬化性
樹脂ワニスを塗工することにより、第1の樹脂層の外側
に第2の樹脂層を形成するようにしたことを特徴とする
樹脂付き銅箔の製造方法である。
【0022】請求項11に係る発明の樹脂付き銅箔の製
造方法は、第1の熱硬化性樹脂ワニスの塗工を行った
後、加熱乾燥工程を挟んで、第2の熱硬化性樹脂ワニス
の塗工を行うようにしたことを特徴とする請求項10記
載の樹脂付き銅箔の製造方法である。
造方法は、第1の熱硬化性樹脂ワニスの塗工を行った
後、加熱乾燥工程を挟んで、第2の熱硬化性樹脂ワニス
の塗工を行うようにしたことを特徴とする請求項10記
載の樹脂付き銅箔の製造方法である。
【0023】請求項12に係る発明の樹脂付き銅箔の製
造方法は、第2の熱硬化性樹脂ワニスの粘度を、第1の
熱硬化性樹脂ワニスの粘度よりも高い粘度としているこ
とを特徴とする請求項10又は請求項11記載の樹脂付
き銅箔の製造方法である。
造方法は、第2の熱硬化性樹脂ワニスの粘度を、第1の
熱硬化性樹脂ワニスの粘度よりも高い粘度としているこ
とを特徴とする請求項10又は請求項11記載の樹脂付
き銅箔の製造方法である。
【0024】請求項13に係る発明の多層プリント配線
板は、層が異なる導体回路相互を電気的に接続している
バイアホールを有していて、バイアホールの内部を樹脂
充填している多層プリント配線板において、請求項1又
は請求項2記載のプリプレグを用いて積層成形すること
により、バイアホールの内部をプリプレグの樹脂で埋め
ていることを特徴とする多層プリント配線板である。
板は、層が異なる導体回路相互を電気的に接続している
バイアホールを有していて、バイアホールの内部を樹脂
充填している多層プリント配線板において、請求項1又
は請求項2記載のプリプレグを用いて積層成形すること
により、バイアホールの内部をプリプレグの樹脂で埋め
ていることを特徴とする多層プリント配線板である。
【0025】請求項14に係る発明の多層プリント配線
板は、層が異なる導体回路相互を電気的に接続している
バイアホールを有していて、バイアホールの内部を樹脂
充填している多層プリント配線板において、請求項8又
は請求項9記載の樹脂付き銅箔を用いて積層成形するこ
とにより、バイアホールの内部を樹脂付き銅箔の樹脂で
埋めていることを特徴とする多層プリント配線板であ
る。
板は、層が異なる導体回路相互を電気的に接続している
バイアホールを有していて、バイアホールの内部を樹脂
充填している多層プリント配線板において、請求項8又
は請求項9記載の樹脂付き銅箔を用いて積層成形するこ
とにより、バイアホールの内部を樹脂付き銅箔の樹脂で
埋めていることを特徴とする多層プリント配線板であ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
する。
【0027】本発明におけるプリプレグを構成する基材
としては、ガラスクロス、ガラス不織布、有機繊維不織
布等の布、紙、マット等が例示できるが、多層プリント
配線板の高剛性化、低熱膨張率化を達成するためにはガ
ラスクロスであることが好ましい。
としては、ガラスクロス、ガラス不織布、有機繊維不織
布等の布、紙、マット等が例示できるが、多層プリント
配線板の高剛性化、低熱膨張率化を達成するためにはガ
ラスクロスであることが好ましい。
【0028】本発明における無機フィラーは、粉体状の
ものであって、例えば、シリカ、アルミナ、ジルコン、
珪酸カルシウム、炭化珪素、窒化珪素、窒化ホウ素、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、タルク、クレ
ー、カオリン等が挙げられ、また、無機フィラーの表面
を無機物や樹脂でコートしたものを使用することもでき
る。本発明では、プリプレグ又は樹脂付き銅箔の第1の
樹脂層中に無機フィラーを含有させることは、多層プリ
ント配線板の高剛性化、低熱膨張率化を達成するために
重要である。
ものであって、例えば、シリカ、アルミナ、ジルコン、
珪酸カルシウム、炭化珪素、窒化珪素、窒化ホウ素、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、タルク、クレ
ー、カオリン等が挙げられ、また、無機フィラーの表面
を無機物や樹脂でコートしたものを使用することもでき
る。本発明では、プリプレグ又は樹脂付き銅箔の第1の
樹脂層中に無機フィラーを含有させることは、多層プリ
ント配線板の高剛性化、低熱膨張率化を達成するために
重要である。
【0029】本発明における熱硬化性樹脂ワニスは、プ
リプレグ又は樹脂付き銅箔に備えさせる熱溶融可能であ
り熱硬化性を有する樹脂層を形成するのに使用する液状
のものであり、エポキシ樹脂組成物、イミド樹脂組成物
等が例示できる。
リプレグ又は樹脂付き銅箔に備えさせる熱溶融可能であ
り熱硬化性を有する樹脂層を形成するのに使用する液状
のものであり、エポキシ樹脂組成物、イミド樹脂組成物
等が例示できる。
【0030】以下、プリプレグ及びプリプレグの製造方
法についての実施形態を説明する。本発明のプリプレグ
は、無機フィラーを含有する第1の熱硬化性樹脂ワニス
に、上記の基材を浸漬する工程を経て形成される、熱溶
融可能であり熱硬化性を有する第1の樹脂層の両外側
に、第2の熱硬化性樹脂ワニスを用いて形成される熱溶
融可能であり熱硬化性を有する第2の樹脂層を備えてい
るプリプレグである。そして、本発明のプリプレグで
は、第2の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分を除い
た全量中の無機フィラーの質量割合を、第1の熱硬化性
樹脂ワニスにおける溶剤成分を除いた全量中の無機フィ
ラーの質量割合より少なくしている。この理由は、多層
プリント配線板を製造する際にプリプレグに含まれる無
機フィラーが、充填樹脂のバイアホールの空隙への侵入
を妨害しないように、第2の熱硬化性樹脂ワニス中の無
機フィラーの含有割合を、第1の熱硬化性樹脂ワニス中
の無機フィラーの含有割合より少なくしているのであ
る。具体的には、第2の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶
剤成分を除いた全量中の無機フィラーの質量割合を、
〔(第1の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分を除い
た全量中の無機フィラーの質量割合)×0.2〕以下と
することが好ましく、さらに好ましくは、第2の熱硬化
性樹脂ワニス中には無機フィラーを含有させないように
することである。
法についての実施形態を説明する。本発明のプリプレグ
は、無機フィラーを含有する第1の熱硬化性樹脂ワニス
に、上記の基材を浸漬する工程を経て形成される、熱溶
融可能であり熱硬化性を有する第1の樹脂層の両外側
に、第2の熱硬化性樹脂ワニスを用いて形成される熱溶
融可能であり熱硬化性を有する第2の樹脂層を備えてい
るプリプレグである。そして、本発明のプリプレグで
は、第2の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分を除い
た全量中の無機フィラーの質量割合を、第1の熱硬化性
樹脂ワニスにおける溶剤成分を除いた全量中の無機フィ
ラーの質量割合より少なくしている。この理由は、多層
プリント配線板を製造する際にプリプレグに含まれる無
機フィラーが、充填樹脂のバイアホールの空隙への侵入
を妨害しないように、第2の熱硬化性樹脂ワニス中の無
機フィラーの含有割合を、第1の熱硬化性樹脂ワニス中
の無機フィラーの含有割合より少なくしているのであ
る。具体的には、第2の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶
剤成分を除いた全量中の無機フィラーの質量割合を、
〔(第1の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分を除い
た全量中の無機フィラーの質量割合)×0.2〕以下と
することが好ましく、さらに好ましくは、第2の熱硬化
性樹脂ワニス中には無機フィラーを含有させないように
することである。
【0031】また、プリプレグの第1の樹脂層を形成す
るのに使用する第1の熱硬化性樹脂ワニス中に配合する
無機フィラーの割合は、特に限定するものではないが、
無機フィラー及び溶剤成分を除いた熱硬化性樹脂ワニス
100質量部に対して10〜100質量部とすることが
好ましい。10質量部より少ない場合は無機フィラーを
添加する効果が不十分となる傾向があり、100質量部
を越えるとワニスのハンドリング性が悪くなり、作業性
が低下する傾向があるからである。無機フィラーを熱硬
化性樹脂ワニス中に分散させる方法としては、ディスパ
ー、グレンミル等を用いる方法が例示できる。
るのに使用する第1の熱硬化性樹脂ワニス中に配合する
無機フィラーの割合は、特に限定するものではないが、
無機フィラー及び溶剤成分を除いた熱硬化性樹脂ワニス
100質量部に対して10〜100質量部とすることが
好ましい。10質量部より少ない場合は無機フィラーを
添加する効果が不十分となる傾向があり、100質量部
を越えるとワニスのハンドリング性が悪くなり、作業性
が低下する傾向があるからである。無機フィラーを熱硬
化性樹脂ワニス中に分散させる方法としては、ディスパ
ー、グレンミル等を用いる方法が例示できる。
【0032】また、プリプレグの第2の樹脂層は、第1
の熱硬化性樹脂ワニスに基材を浸漬する工程を終えたも
のを、さらに第2の熱硬化性樹脂ワニスに浸漬させる
か、又は第1の熱硬化性樹脂ワニスに基材を浸漬する工
程を終えたものの表面に、第2の熱硬化性樹脂ワニスを
塗工することにより形成することができる。この場合の
塗工はロールコーター等の塗布機を用いて行うことがで
きる。そして、第1の熱硬化性樹脂ワニスに基材を浸漬
する工程を終えた後、加熱乾燥工程を挟んで、第2の熱
硬化性樹脂ワニスを用いた加工(浸漬又は塗工)を行う
ことが、第1の樹脂層から第2の樹脂層への無機フィラ
ーの拡散を防止することができるので好ましい。第1の
樹脂層から第2の樹脂層への無機フィラーの拡散が進行
すると、多層プリント配線板を製造する際にプリプレグ
に含まれる無機フィラーが、充填樹脂のバイアホールの
空隙への侵入を妨害しないようにする本発明の効果が低
減することがあるからである。
の熱硬化性樹脂ワニスに基材を浸漬する工程を終えたも
のを、さらに第2の熱硬化性樹脂ワニスに浸漬させる
か、又は第1の熱硬化性樹脂ワニスに基材を浸漬する工
程を終えたものの表面に、第2の熱硬化性樹脂ワニスを
塗工することにより形成することができる。この場合の
塗工はロールコーター等の塗布機を用いて行うことがで
きる。そして、第1の熱硬化性樹脂ワニスに基材を浸漬
する工程を終えた後、加熱乾燥工程を挟んで、第2の熱
硬化性樹脂ワニスを用いた加工(浸漬又は塗工)を行う
ことが、第1の樹脂層から第2の樹脂層への無機フィラ
ーの拡散を防止することができるので好ましい。第1の
樹脂層から第2の樹脂層への無機フィラーの拡散が進行
すると、多層プリント配線板を製造する際にプリプレグ
に含まれる無機フィラーが、充填樹脂のバイアホールの
空隙への侵入を妨害しないようにする本発明の効果が低
減することがあるからである。
【0033】さらに、本発明のプリプレグを製造するに
際しては、第2の熱硬化性樹脂ワニスの粘度を、第1の
熱硬化性樹脂ワニスの粘度よりも高い粘度とすると、第
1の樹脂層から第2の樹脂層への無機フィラーの拡散を
防止することができるので好ましい。
際しては、第2の熱硬化性樹脂ワニスの粘度を、第1の
熱硬化性樹脂ワニスの粘度よりも高い粘度とすると、第
1の樹脂層から第2の樹脂層への無機フィラーの拡散を
防止することができるので好ましい。
【0034】次に、樹脂付き銅箔及び樹脂付き銅箔の製
造方法についての実施形態を説明する。本発明の樹脂付
き銅箔は、銅箔の片面に熱溶融可能であり熱硬化性を有
する樹脂層を設けて形成されている樹脂付き銅箔であっ
て、樹脂層に無機フィラーを含有させると共に、樹脂層
を、銅箔と接触する側にある第1の樹脂層とこの第1の
樹脂層の外側にある第2の樹脂層からなる2層構造とし
ている。この2層構造の樹脂層を形成するに際しては、
無機フィラーを含有する第1の熱硬化性樹脂ワニスを銅
箔に塗工した後、第1の熱硬化性樹脂ワニスを塗工した
ものの上に第2の熱硬化性樹脂ワニスを塗工するように
している。そして、第2の熱硬化性樹脂ワニスにおける
溶剤成分を除いた全量中の無機フィラーの質量割合を、
第1の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分を除いた全
量中の無機フィラーの質量割合より少なくしていること
が本発明の樹脂付き銅箔では重要である。この理由は、
多層プリント配線板を製造する際にプリプレグに含まれ
る無機フィラーが、充填樹脂のバイアホールの空隙への
侵入を妨害しないように、第2の熱硬化性樹脂ワニス中
の無機フィラーの含有割合を、第1の熱硬化性樹脂ワニ
ス中の無機フィラーの含有割合より少なくしているので
ある。具体的には、第2の熱硬化性樹脂ワニスにおける
溶剤成分を除いた全量中の無機フィラーの質量割合を、
〔(第1の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分を除い
た全量中の無機フィラーの質量割合)×0.2〕以下と
することが好ましく、さらに好ましくは、第2の熱硬化
性樹脂ワニス中には無機フィラーを含有させないように
することである。
造方法についての実施形態を説明する。本発明の樹脂付
き銅箔は、銅箔の片面に熱溶融可能であり熱硬化性を有
する樹脂層を設けて形成されている樹脂付き銅箔であっ
て、樹脂層に無機フィラーを含有させると共に、樹脂層
を、銅箔と接触する側にある第1の樹脂層とこの第1の
樹脂層の外側にある第2の樹脂層からなる2層構造とし
ている。この2層構造の樹脂層を形成するに際しては、
無機フィラーを含有する第1の熱硬化性樹脂ワニスを銅
箔に塗工した後、第1の熱硬化性樹脂ワニスを塗工した
ものの上に第2の熱硬化性樹脂ワニスを塗工するように
している。そして、第2の熱硬化性樹脂ワニスにおける
溶剤成分を除いた全量中の無機フィラーの質量割合を、
第1の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分を除いた全
量中の無機フィラーの質量割合より少なくしていること
が本発明の樹脂付き銅箔では重要である。この理由は、
多層プリント配線板を製造する際にプリプレグに含まれ
る無機フィラーが、充填樹脂のバイアホールの空隙への
侵入を妨害しないように、第2の熱硬化性樹脂ワニス中
の無機フィラーの含有割合を、第1の熱硬化性樹脂ワニ
ス中の無機フィラーの含有割合より少なくしているので
ある。具体的には、第2の熱硬化性樹脂ワニスにおける
溶剤成分を除いた全量中の無機フィラーの質量割合を、
〔(第1の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分を除い
た全量中の無機フィラーの質量割合)×0.2〕以下と
することが好ましく、さらに好ましくは、第2の熱硬化
性樹脂ワニス中には無機フィラーを含有させないように
することである。
【0035】また、樹脂付き銅箔の第1の樹脂層を形成
するのに使用する第1の熱硬化性樹脂ワニス中に配合す
る無機フィラーの割合は、特に限定するものではない
が、無機フィラー及び溶剤成分を除いた熱硬化性樹脂ワ
ニス100質量部に対して10〜100質量部とするこ
とが好ましい。10質量部より少ない場合は無機フィラ
ーを添加する効果が不十分となる傾向があり、100質
量部を越えるとワニスのハンドリング性が悪くなり、作
業性が低下する傾向があるからである。無機フィラーを
熱硬化性樹脂ワニス中に分散させる方法としては、ディ
スパー、グレンミル等を用いる方法が例示できる。
するのに使用する第1の熱硬化性樹脂ワニス中に配合す
る無機フィラーの割合は、特に限定するものではない
が、無機フィラー及び溶剤成分を除いた熱硬化性樹脂ワ
ニス100質量部に対して10〜100質量部とするこ
とが好ましい。10質量部より少ない場合は無機フィラ
ーを添加する効果が不十分となる傾向があり、100質
量部を越えるとワニスのハンドリング性が悪くなり、作
業性が低下する傾向があるからである。無機フィラーを
熱硬化性樹脂ワニス中に分散させる方法としては、ディ
スパー、グレンミル等を用いる方法が例示できる。
【0036】本発明の樹脂付き銅箔を製造する際には、
第1の樹脂層となる無機フィラーを含有する第1の熱硬
化性樹脂ワニスを銅箔に塗工した後、加熱乾燥工程を挟
んで、第2の熱硬化性樹脂ワニスを塗工することが、第
1の樹脂層から第2の樹脂層への無機フィラーの拡散を
防止することができるので好ましい。第1の樹脂層から
第2の樹脂層への無機フィラーの拡散が進行すると、多
層プリント配線板を製造する際に、樹脂付き銅箔の樹脂
層に含まれる無機フィラーが、充填樹脂のバイアホール
の空隙への侵入を妨害しないようにする本発明の効果が
低減することがあるからである。なお、この場合の塗工
はロールコーター等の塗布機を用いて行うことができ
る。
第1の樹脂層となる無機フィラーを含有する第1の熱硬
化性樹脂ワニスを銅箔に塗工した後、加熱乾燥工程を挟
んで、第2の熱硬化性樹脂ワニスを塗工することが、第
1の樹脂層から第2の樹脂層への無機フィラーの拡散を
防止することができるので好ましい。第1の樹脂層から
第2の樹脂層への無機フィラーの拡散が進行すると、多
層プリント配線板を製造する際に、樹脂付き銅箔の樹脂
層に含まれる無機フィラーが、充填樹脂のバイアホール
の空隙への侵入を妨害しないようにする本発明の効果が
低減することがあるからである。なお、この場合の塗工
はロールコーター等の塗布機を用いて行うことができ
る。
【0037】さらに、本発明の樹脂付き銅箔を製造する
際には、第2の熱硬化性樹脂ワニスの粘度を、第1の熱
硬化性樹脂ワニスの粘度よりも高い粘度とすると、第1
の樹脂層から第2の樹脂層への無機フィラーの拡散を防
止することができるので好ましい。
際には、第2の熱硬化性樹脂ワニスの粘度を、第1の熱
硬化性樹脂ワニスの粘度よりも高い粘度とすると、第1
の樹脂層から第2の樹脂層への無機フィラーの拡散を防
止することができるので好ましい。
【0038】次に、多層プリント配線板についての実施
形態を説明する。本発明の多層プリント配線板は、層が
異なる導体回路相互を電気的に接続しているバイアホー
ルを有していて、バイアホールの内部を樹脂充填してい
る多層プリント配線板において、請求項1若しくは請求
項2記載のプリプレグ又は請求項8若しくは請求項9記
載の樹脂付き銅箔を用いて積層成形することにより、バ
イアホールの内部をプリプレグ又は樹脂付き銅箔の樹脂
で埋めていることを特徴とする多層プリント配線板であ
る。本発明の多層プリント配線板では、上記で説明した
プリプレグ又は樹脂付き銅箔を用いて製造するので、バ
イアホール内の空隙を樹脂で充填していて、バイアホー
ルの内部への気泡の残存が少ない多層プリント配線板と
なる。
形態を説明する。本発明の多層プリント配線板は、層が
異なる導体回路相互を電気的に接続しているバイアホー
ルを有していて、バイアホールの内部を樹脂充填してい
る多層プリント配線板において、請求項1若しくは請求
項2記載のプリプレグ又は請求項8若しくは請求項9記
載の樹脂付き銅箔を用いて積層成形することにより、バ
イアホールの内部をプリプレグ又は樹脂付き銅箔の樹脂
で埋めていることを特徴とする多層プリント配線板であ
る。本発明の多層プリント配線板では、上記で説明した
プリプレグ又は樹脂付き銅箔を用いて製造するので、バ
イアホール内の空隙を樹脂で充填していて、バイアホー
ルの内部への気泡の残存が少ない多層プリント配線板と
なる。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例に基き具体
的に説明する。
的に説明する。
【0040】実施例1 エポキシ樹脂(東都化成株式会社製「YD−128」)
100質量部、ブロム化ビスフェノールA型エポキシ樹
脂(東都化成株式会社製「YDB400」)50質量
部、エポキシ樹脂の硬化剤であるジシアンジアミド7質
量部、硬化促進剤である2−エチル−4−メチルイミダ
ゾール0.05質量部、溶剤であるDMF(ジメチルホ
ルムアミド)50質量部、無機フィラーである水酸化ア
ルミニウム60質量部をディスパーにて混合し、無機フ
ィラーを含有する第1の熱硬化性樹脂ワニスを作製し
た。この第1の熱硬化性樹脂ワニスの20℃における粘
度は200cpsであった。
100質量部、ブロム化ビスフェノールA型エポキシ樹
脂(東都化成株式会社製「YDB400」)50質量
部、エポキシ樹脂の硬化剤であるジシアンジアミド7質
量部、硬化促進剤である2−エチル−4−メチルイミダ
ゾール0.05質量部、溶剤であるDMF(ジメチルホ
ルムアミド)50質量部、無機フィラーである水酸化ア
ルミニウム60質量部をディスパーにて混合し、無機フ
ィラーを含有する第1の熱硬化性樹脂ワニスを作製し
た。この第1の熱硬化性樹脂ワニスの20℃における粘
度は200cpsであった。
【0041】一方、エポキシ樹脂(東都化成株式会社製
「YD−128」)100質量部、ブロム化ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂(東都化成株式会社製「YDB4
00」)50質量部、エポキシ樹脂の硬化剤であるジシ
アンジアミド7質量部、硬化促進剤である2−エチル−
4−メチルイミダゾール0.05質量部、溶剤であるD
MF(ジメチルホルムアミド)30質量部をディスパー
にて混合し、無機フィラーを含有しない第2の熱硬化性
樹脂ワニスを作製した。この第2の熱硬化性樹脂ワニス
の20℃における粘度は320cpsであった。
「YD−128」)100質量部、ブロム化ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂(東都化成株式会社製「YDB4
00」)50質量部、エポキシ樹脂の硬化剤であるジシ
アンジアミド7質量部、硬化促進剤である2−エチル−
4−メチルイミダゾール0.05質量部、溶剤であるD
MF(ジメチルホルムアミド)30質量部をディスパー
にて混合し、無機フィラーを含有しない第2の熱硬化性
樹脂ワニスを作製した。この第2の熱硬化性樹脂ワニス
の20℃における粘度は320cpsであった。
【0042】上記の第1の熱硬化性樹脂ワニスをガラス
クロス(日東紡績株式会社製7628タイプ)に浸漬
し、加熱乾燥して表面のタック性をなくしたものを作製
した。得られた第1の熱硬化性樹脂ワニスを含浸・乾燥
したガラスクロスを、上記の第2の熱硬化性樹脂ワニス
に浸漬し、加熱乾燥して第1の熱硬化性樹脂ワニスを含
浸して形成した熱溶融可能であり熱硬化性を有する第1
の樹脂層の両外側に、第2の熱硬化性樹脂ワニスを用い
て形成した熱溶融可能であり熱硬化性を有する第2の樹
脂層を備えているプリプレグ(実施例1のプリプレグ)
を作製した。得られたプリプレグの断面を走査型電子顕
微鏡にて観察したところ、無機フィラーを多数含有して
いる第1の樹脂層の両外側に、無機フィラーの含有が極
めて少ない第2の樹脂層が形成されていることを確認で
きた。
クロス(日東紡績株式会社製7628タイプ)に浸漬
し、加熱乾燥して表面のタック性をなくしたものを作製
した。得られた第1の熱硬化性樹脂ワニスを含浸・乾燥
したガラスクロスを、上記の第2の熱硬化性樹脂ワニス
に浸漬し、加熱乾燥して第1の熱硬化性樹脂ワニスを含
浸して形成した熱溶融可能であり熱硬化性を有する第1
の樹脂層の両外側に、第2の熱硬化性樹脂ワニスを用い
て形成した熱溶融可能であり熱硬化性を有する第2の樹
脂層を備えているプリプレグ(実施例1のプリプレグ)
を作製した。得られたプリプレグの断面を走査型電子顕
微鏡にて観察したところ、無機フィラーを多数含有して
いる第1の樹脂層の両外側に、無機フィラーの含有が極
めて少ない第2の樹脂層が形成されていることを確認で
きた。
【0043】実施例2 実施例1における、第1の熱硬化性樹脂ワニスに基材を
浸漬した後の加熱乾燥工程を省略した以外は、実施例1
と同様にして、第1の熱硬化性樹脂ワニスを含浸して形
成した熱溶融可能であり熱硬化性を有する第1の樹脂層
の両外側に、第2の熱硬化性樹脂ワニスを用いて形成し
た熱溶融可能であり熱硬化性を有する第2の樹脂層を備
えているプリプレグ(実施例2のプリプレグ)を作製し
た。得られたプリプレグの断面を走査型電子顕微鏡にて
観察したところ、無機フィラーを多数含有している第1
の樹脂層の両外側に、無機フィラーの含有割合が第1の
樹脂層よりは少ない第2の樹脂層が形成されていること
を確認できた。
浸漬した後の加熱乾燥工程を省略した以外は、実施例1
と同様にして、第1の熱硬化性樹脂ワニスを含浸して形
成した熱溶融可能であり熱硬化性を有する第1の樹脂層
の両外側に、第2の熱硬化性樹脂ワニスを用いて形成し
た熱溶融可能であり熱硬化性を有する第2の樹脂層を備
えているプリプレグ(実施例2のプリプレグ)を作製し
た。得られたプリプレグの断面を走査型電子顕微鏡にて
観察したところ、無機フィラーを多数含有している第1
の樹脂層の両外側に、無機フィラーの含有割合が第1の
樹脂層よりは少ない第2の樹脂層が形成されていること
を確認できた。
【0044】実施例3 実施例1における、第1の熱硬化性樹脂ワニスを含浸・
乾燥したガラスクロスを、第2の熱硬化性樹脂ワニスに
浸漬し、加熱乾燥する工程に代えて、第1の熱硬化性樹
脂ワニスを含浸・加熱乾燥したガラスクロスに、塗布機
を用いて第2の熱硬化性樹脂ワニスを両面から塗工し、
加熱乾燥する工程を行った以外は、実施例1と同様にし
て、第1の熱硬化性樹脂ワニスを含浸して形成した熱溶
融可能であり熱硬化性を有する第1の樹脂層の両外側
に、第2の熱硬化性樹脂ワニスを用いて形成した熱溶融
可能であり熱硬化性を有する第2の樹脂層を備えている
プリプレグ(実施例3のプリプレグ)を作製した。得ら
れたプリプレグの断面を走査型電子顕微鏡にて観察した
ところ、無機フィラーを多数含有している第1の樹脂層
の両外側に、無機フィラーの含有が極めて少ない第2の
樹脂層が形成されていることを確認できた。
乾燥したガラスクロスを、第2の熱硬化性樹脂ワニスに
浸漬し、加熱乾燥する工程に代えて、第1の熱硬化性樹
脂ワニスを含浸・加熱乾燥したガラスクロスに、塗布機
を用いて第2の熱硬化性樹脂ワニスを両面から塗工し、
加熱乾燥する工程を行った以外は、実施例1と同様にし
て、第1の熱硬化性樹脂ワニスを含浸して形成した熱溶
融可能であり熱硬化性を有する第1の樹脂層の両外側
に、第2の熱硬化性樹脂ワニスを用いて形成した熱溶融
可能であり熱硬化性を有する第2の樹脂層を備えている
プリプレグ(実施例3のプリプレグ)を作製した。得ら
れたプリプレグの断面を走査型電子顕微鏡にて観察した
ところ、無機フィラーを多数含有している第1の樹脂層
の両外側に、無機フィラーの含有が極めて少ない第2の
樹脂層が形成されていることを確認できた。
【0045】実施例4 実施例1と同様にして、第1の熱硬化性樹脂ワニス及び
第2の熱硬化性樹脂ワニスを作製した。
第2の熱硬化性樹脂ワニスを作製した。
【0046】次いで、塗布機を用いて、厚さ18μmの
銅箔(古河サーキットフォイル株式会社製)に第1の熱
硬化性樹脂ワニスを塗工し、次いで加熱乾燥して表面の
タック性をなくしたものを作製した。第1の熱硬化性樹
脂ワニスを塗工、乾燥して得られたものの樹脂層形成面
上に、塗布機を用いて、第2の熱硬化性樹脂ワニスを塗
工し、次いで加熱乾燥して、第1の熱硬化性樹脂ワニス
を用いて形成した熱溶融可能であり熱硬化性を有する第
1の樹脂層の外側に、第2の熱硬化性樹脂ワニスを用い
て形成した熱溶融可能であり熱硬化性を有する第2の樹
脂層を備えている樹脂付き銅箔(実施例4の樹脂付き銅
箔)を作製した。得られた樹脂付き銅箔の断面を走査型
電子顕微鏡にて観察したところ、無機フィラーを多数含
有している第1の樹脂層の外側に、無機フィラーの含有
が極めて少ない第2の樹脂層が形成されていることを確
認できた。
銅箔(古河サーキットフォイル株式会社製)に第1の熱
硬化性樹脂ワニスを塗工し、次いで加熱乾燥して表面の
タック性をなくしたものを作製した。第1の熱硬化性樹
脂ワニスを塗工、乾燥して得られたものの樹脂層形成面
上に、塗布機を用いて、第2の熱硬化性樹脂ワニスを塗
工し、次いで加熱乾燥して、第1の熱硬化性樹脂ワニス
を用いて形成した熱溶融可能であり熱硬化性を有する第
1の樹脂層の外側に、第2の熱硬化性樹脂ワニスを用い
て形成した熱溶融可能であり熱硬化性を有する第2の樹
脂層を備えている樹脂付き銅箔(実施例4の樹脂付き銅
箔)を作製した。得られた樹脂付き銅箔の断面を走査型
電子顕微鏡にて観察したところ、無機フィラーを多数含
有している第1の樹脂層の外側に、無機フィラーの含有
が極めて少ない第2の樹脂層が形成されていることを確
認できた。
【0047】実施例5 実施例4における、銅箔に第1の熱硬化性樹脂ワニスを
塗工した後の加熱乾燥工程を省略した以外は、実施例4
と同様にして、第1の熱硬化性樹脂ワニスを用いて形成
した熱溶融可能であり熱硬化性を有する第1の樹脂層の
外側に、第2の熱硬化性樹脂ワニスを用いて形成した熱
溶融可能であり熱硬化性を有する第2の樹脂層を備えて
いる樹脂付き銅箔(実施例5の樹脂付き銅箔)を作製し
た。得られた樹脂付き銅箔の断面を走査型電子顕微鏡に
て観察したところ、無機フィラーを多数含有している第
1の樹脂層の外側に、無機フィラーの含有割合が第1の
樹脂層よりは少ない第2の樹脂層が形成されていること
を確認できた。
塗工した後の加熱乾燥工程を省略した以外は、実施例4
と同様にして、第1の熱硬化性樹脂ワニスを用いて形成
した熱溶融可能であり熱硬化性を有する第1の樹脂層の
外側に、第2の熱硬化性樹脂ワニスを用いて形成した熱
溶融可能であり熱硬化性を有する第2の樹脂層を備えて
いる樹脂付き銅箔(実施例5の樹脂付き銅箔)を作製し
た。得られた樹脂付き銅箔の断面を走査型電子顕微鏡に
て観察したところ、無機フィラーを多数含有している第
1の樹脂層の外側に、無機フィラーの含有割合が第1の
樹脂層よりは少ない第2の樹脂層が形成されていること
を確認できた。
【0048】比較例1 実施例1と同様にして、第1の熱硬化性樹脂ワニスを作
製した。次いで、実施例1と同様にして、第1の熱硬化
性樹脂ワニスをガラスクロス(日東紡績株式会社製76
28タイプ)に浸漬し、加熱乾燥して表面のタック性を
なくしたプリプレグ(比較例1のプリプレグ)を作製し
た。但し、プリプレグの厚みが、実施例1のプリプレグ
と同じ厚みとなるように第1の熱硬化性樹脂ワニスの付
着量は制御した。
製した。次いで、実施例1と同様にして、第1の熱硬化
性樹脂ワニスをガラスクロス(日東紡績株式会社製76
28タイプ)に浸漬し、加熱乾燥して表面のタック性を
なくしたプリプレグ(比較例1のプリプレグ)を作製し
た。但し、プリプレグの厚みが、実施例1のプリプレグ
と同じ厚みとなるように第1の熱硬化性樹脂ワニスの付
着量は制御した。
【0049】比較例2 実施例4と同様にして、第1の熱硬化性樹脂ワニスを作
製した。次いで、実施例4と同様にして、塗布機を用い
て、厚さ18μmの銅箔(古河サーキットフォイル株式
会社製)に第1の熱硬化性樹脂ワニスを塗工し、次いで
加熱乾燥して表面のタック性をなくした樹脂付き銅箔
(比較例2の樹脂付き銅箔)を作製した。但し、樹脂層
の厚みが、実施例4の樹脂付き銅箔の樹脂層の合計厚み
と同じになるように第1の熱硬化性樹脂ワニスの塗布量
は制御した。
製した。次いで、実施例4と同様にして、塗布機を用い
て、厚さ18μmの銅箔(古河サーキットフォイル株式
会社製)に第1の熱硬化性樹脂ワニスを塗工し、次いで
加熱乾燥して表面のタック性をなくした樹脂付き銅箔
(比較例2の樹脂付き銅箔)を作製した。但し、樹脂層
の厚みが、実施例4の樹脂付き銅箔の樹脂層の合計厚み
と同じになるように第1の熱硬化性樹脂ワニスの塗布量
は制御した。
【0050】多層プリント配線板の作製と評価 (1)貫通バイアホールを有する多層プリント配線板の
作製と評価 ガラス布基材エポキシ樹脂銅張積層板を加工して、20
0mm角、厚さ0.8mmの基板の両面に導体回路を形
成し、層が異なる導体回路相互を電気的に接続する貫通
バイアホールを100個設けた内層用基板を準備した。
貫通バイアホールを形成するための貫通穴はドリル加工
により0.3mmφのものを形成した。この内層用基板
の両側に、上述したプリプレグを各1枚配置し、さらに
その外側に銅箔(厚さ18μm)を配した積層物を、実
施例1、2、3、比較例1のプリプレグ毎に作製した。
この積層物を、雰囲気を減圧状態にできる真空プレス機
を用いて成形して評価用の多層プリント配線板を作製し
た。成形条件は、加熱温度170℃、圧力2.94MP
aで90分間加熱加圧するようにした。得られた評価用
の多層プリント配線板について、貫通バイアホール内の
樹脂充填性を、多層プリント配線板の断面観察を行って
評価し、得られた結果を表1に示した。実施例1、2、
3、比較例1毎に各100個の貫通バイアホールへの樹
脂充填性を調べ、「充填が良好な穴数/総穴数」として
表1に示した。貫通バイアホールの内部に気泡が残存し
ているものは樹脂の充填が不良であるとした。
作製と評価 ガラス布基材エポキシ樹脂銅張積層板を加工して、20
0mm角、厚さ0.8mmの基板の両面に導体回路を形
成し、層が異なる導体回路相互を電気的に接続する貫通
バイアホールを100個設けた内層用基板を準備した。
貫通バイアホールを形成するための貫通穴はドリル加工
により0.3mmφのものを形成した。この内層用基板
の両側に、上述したプリプレグを各1枚配置し、さらに
その外側に銅箔(厚さ18μm)を配した積層物を、実
施例1、2、3、比較例1のプリプレグ毎に作製した。
この積層物を、雰囲気を減圧状態にできる真空プレス機
を用いて成形して評価用の多層プリント配線板を作製し
た。成形条件は、加熱温度170℃、圧力2.94MP
aで90分間加熱加圧するようにした。得られた評価用
の多層プリント配線板について、貫通バイアホール内の
樹脂充填性を、多層プリント配線板の断面観察を行って
評価し、得られた結果を表1に示した。実施例1、2、
3、比較例1毎に各100個の貫通バイアホールへの樹
脂充填性を調べ、「充填が良好な穴数/総穴数」として
表1に示した。貫通バイアホールの内部に気泡が残存し
ているものは樹脂の充填が不良であるとした。
【0051】(2)非貫通バイアホールを有する多層プ
リント配線板の作製と評価 ガラス布基材エポキシ樹脂銅張積層板を加工して、20
0mm角、厚さ0.8mmであって、一方の表面と、基
板内部に導体回路を形成していて、層が異なる導体回路
相互を電気的に接続する非貫通バイアホールを100個
設けた内層用基板を準備した。非貫通バイアホールを形
成するための非貫通穴はレーザー加工により80μmφ
であって、基板内部の導体回路までの深さが60μmで
あるものを形成した。この内層用基板の非貫通バイアホ
ールを形成した面側に、上述した樹脂付き銅箔を、銅箔
側が外側になるように配置した積層物を、実施例4、
5、比較例2の樹脂付き銅箔毎に作製した。この積層物
を、雰囲気を減圧状態にできる真空プレス機を用いて成
形して評価用の多層プリント配線板を作製した。成形条
件は、加熱温度170℃、圧力2.94MPaで90分
間加熱加圧するようにした。得られた評価用の多層プリ
ント配線板について、非貫通バイアホール内の樹脂充填
性を、多層プリント配線板の断面観察を行って評価し、
得られた結果を表1に示した。実施例4、5、比較例2
毎に各100個の貫通バイアホールへの樹脂充填性を調
べ、「充填が良好な穴数/総穴数」として表1に示し
た。貫通バイアホールの内部に気泡が残存しているもの
は樹脂の充填が不良であるとした。
リント配線板の作製と評価 ガラス布基材エポキシ樹脂銅張積層板を加工して、20
0mm角、厚さ0.8mmであって、一方の表面と、基
板内部に導体回路を形成していて、層が異なる導体回路
相互を電気的に接続する非貫通バイアホールを100個
設けた内層用基板を準備した。非貫通バイアホールを形
成するための非貫通穴はレーザー加工により80μmφ
であって、基板内部の導体回路までの深さが60μmで
あるものを形成した。この内層用基板の非貫通バイアホ
ールを形成した面側に、上述した樹脂付き銅箔を、銅箔
側が外側になるように配置した積層物を、実施例4、
5、比較例2の樹脂付き銅箔毎に作製した。この積層物
を、雰囲気を減圧状態にできる真空プレス機を用いて成
形して評価用の多層プリント配線板を作製した。成形条
件は、加熱温度170℃、圧力2.94MPaで90分
間加熱加圧するようにした。得られた評価用の多層プリ
ント配線板について、非貫通バイアホール内の樹脂充填
性を、多層プリント配線板の断面観察を行って評価し、
得られた結果を表1に示した。実施例4、5、比較例2
毎に各100個の貫通バイアホールへの樹脂充填性を調
べ、「充填が良好な穴数/総穴数」として表1に示し
た。貫通バイアホールの内部に気泡が残存しているもの
は樹脂の充填が不良であるとした。
【0052】
【表1】
【0053】表1で明かなように、本発明の実施例で
は、比較例に比べて、バイアホール(貫通バイアホール
又は非貫通バイアホール)内の空隙の樹脂充填が良好
な、内部に気泡の残存が少ない多層プリント配線板が得
られている。
は、比較例に比べて、バイアホール(貫通バイアホール
又は非貫通バイアホール)内の空隙の樹脂充填が良好
な、内部に気泡の残存が少ない多層プリント配線板が得
られている。
【0054】
【発明の効果】請求項1及び請求項2に係る発明のプリ
プレグは、第2の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分
を除いた全量中の無機フィラーの質量割合を、第1の熱
硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分を除いた全量中の無
機フィラーの質量割合より少なくしているので、無機フ
ィラーを含有させたプリプレグであって、バイアホール
内の空隙をプリプレグの樹脂でスムーズに充填すること
ができるようになり、従って、請求項1、請求項2に係
る発明のプリプレグを用いるとバイアホールの内部への
気泡の残存が少ない多層プリント配線板を得ることが可
能となる。
プレグは、第2の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分
を除いた全量中の無機フィラーの質量割合を、第1の熱
硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分を除いた全量中の無
機フィラーの質量割合より少なくしているので、無機フ
ィラーを含有させたプリプレグであって、バイアホール
内の空隙をプリプレグの樹脂でスムーズに充填すること
ができるようになり、従って、請求項1、請求項2に係
る発明のプリプレグを用いるとバイアホールの内部への
気泡の残存が少ない多層プリント配線板を得ることが可
能となる。
【0055】請求項3〜請求項7に係る発明のプリプレ
グの製造方法によれば、上記の効果を奏する請求項1又
は請求項2記載のプリプレグを製造することが可能とな
る。
グの製造方法によれば、上記の効果を奏する請求項1又
は請求項2記載のプリプレグを製造することが可能とな
る。
【0056】請求項8及び請求項9に係る発明の樹脂付
き銅箔は、第2の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分
を除いた全量中の無機フィラーの質量割合を、第1の熱
硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分を除いた全量中の無
機フィラーの質量割合より少なくしているので、無機フ
ィラーを含有させた樹脂付き銅箔であって、バイアホー
ル内の空隙を樹脂付き銅箔の樹脂でスムーズに充填する
ことができるようになり、従って、請求項8、請求項9
に係る発明の樹脂付き銅箔を用いるとバイアホールの内
部への気泡の残存が少ない多層プリント配線板を得るこ
とが可能となる。
き銅箔は、第2の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分
を除いた全量中の無機フィラーの質量割合を、第1の熱
硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分を除いた全量中の無
機フィラーの質量割合より少なくしているので、無機フ
ィラーを含有させた樹脂付き銅箔であって、バイアホー
ル内の空隙を樹脂付き銅箔の樹脂でスムーズに充填する
ことができるようになり、従って、請求項8、請求項9
に係る発明の樹脂付き銅箔を用いるとバイアホールの内
部への気泡の残存が少ない多層プリント配線板を得るこ
とが可能となる。
【0057】請求項10〜請求項12に係る発明の樹脂
付き銅箔の製造方法によれば、上記の効果を奏する請求
項8又は請求項9記載のプリプレグを製造することが可
能となる。
付き銅箔の製造方法によれば、上記の効果を奏する請求
項8又は請求項9記載のプリプレグを製造することが可
能となる。
【0058】請求項13〜請求項14に係る発明の多層
プリント配線板は、請求項1若しくは請求項2記載のプ
リプレグ又は請求項8若しくは請求項9記載の樹脂付き
銅箔を用いて積層成形することにより、バイアホールの
内部をプリプレグ又は樹脂付き銅箔の樹脂で埋めて製造
する多層プリント配線板であるので、バイアホールの内
部への気泡の残存が少ない多層プリント配線板となる。
プリント配線板は、請求項1若しくは請求項2記載のプ
リプレグ又は請求項8若しくは請求項9記載の樹脂付き
銅箔を用いて積層成形することにより、バイアホールの
内部をプリプレグ又は樹脂付き銅箔の樹脂で埋めて製造
する多層プリント配線板であるので、バイアホールの内
部への気泡の残存が少ない多層プリント配線板となる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA01B AA01C AA19 AB17A AB33A AH03 AK01B AK01C AK53 BA03 BA07 BA10A BA10C CA02 CA23B CA23C EH46 EJ42 GB43 JB13B JB13C 5E346 AA12 AA15 AA32 AA43 CC04 CC09 CC32 DD12 EE02 EE09 EE31 FF50 GG15
Claims (14)
- 【請求項1】 無機フィラーを含有する第1の熱硬化性
樹脂ワニスに基材を浸漬する工程を経て形成される熱溶
融可能であり熱硬化性を有する第1の樹脂層の両外側
に、第2の熱硬化性樹脂ワニスを用いて形成される熱溶
融可能であり熱硬化性を有する第2の樹脂層を備えてい
るプリプレグであって、第2の熱硬化性樹脂ワニスにお
ける溶剤成分を除いた全量中の無機フィラーの質量割合
を、第1の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分を除い
た全量中の無機フィラーの質量割合より少なくしている
ことを特徴とするプリプレグ。 - 【請求項2】 第2の熱硬化性樹脂ワニスには無機フィ
ラーを含有させず、第1の熱硬化性樹脂ワニスにのみ無
機フィラーを含有していることを特徴とする請求項1記
載のプリプレグ。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のプリプレグ
を製造するに際して、第1の熱硬化性樹脂ワニスに基材
を浸漬する工程を終えたものを、さらに第2の熱硬化性
樹脂ワニスに浸漬させる工程を経て第1の樹脂層の外側
に第2の樹脂層を形成するようにしたことを特徴とする
プリプレグの製造方法。 - 【請求項4】 第1の熱硬化性樹脂ワニスに基材を浸漬
する工程を終えた後、加熱乾燥工程を挟んで、第1の熱
硬化性樹脂ワニスに基材を浸漬する工程を終えたものを
第2の熱硬化性樹脂ワニスに浸漬させるようにしたこと
を特徴とする請求項3記載のプリプレグの製造方法。 - 【請求項5】 請求項1又は請求項2記載のプリプレグ
を製造するに際して、第1の熱硬化性樹脂ワニスに基材
を浸漬する工程を終えたものの表面に、第2の熱硬化性
樹脂ワニスを塗工することにより、第1の樹脂層の外側
に第2の樹脂層を形成するようにしたことを特徴とする
プリプレグの製造方法。 - 【請求項6】 第1の熱硬化性樹脂ワニスに基材を浸漬
する工程を終えた後、加熱乾燥工程を挟んで、第1の熱
硬化性樹脂ワニスに基材を浸漬する工程を終えたものの
表面に、第2の熱硬化性樹脂ワニスを塗工するようにし
たことを特徴とする請求項5記載のプリプレグの製造方
法。 - 【請求項7】 第2の熱硬化性樹脂ワニスの粘度を、第
1の熱硬化性樹脂ワニスの粘度よりも高い粘度としてい
ることを特徴とする請求項3〜請求項6の何れかに記載
のプリプレグの製造方法。 - 【請求項8】 銅箔の片面に熱溶融可能であり熱硬化性
を有する樹脂層を設けて形成されている樹脂付き銅箔で
あって、樹脂層を、無機フィラーを含有する第1の熱硬
化性樹脂ワニスを銅箔に塗工した後、第1の熱硬化性樹
脂ワニスを塗工したものの上に第2の熱硬化性樹脂ワニ
スを塗工することにより、銅箔に接する第1の樹脂層と
その外側にある第2の樹脂層の2層構成に形成してい
て、第2の熱硬化性樹脂ワニスにおける溶剤成分を除い
た全量中の無機フィラーの質量割合を、第1の熱硬化性
樹脂ワニスにおける溶剤成分を除いた全量中の無機フィ
ラーの質量割合より少なくしていることを特徴とする樹
脂付き銅箔。 - 【請求項9】 第2の熱硬化性樹脂ワニスには無機フィ
ラーを含有させず、第1の熱硬化性樹脂ワニスにのみ無
機フィラーを含有していることを特徴とする請求項8記
載の樹脂付き銅箔。 - 【請求項10】 請求項8又は請求項9記載の樹脂付き
銅箔を製造するに際して、第1の熱硬化性樹脂ワニスを
銅箔に塗工した後、さらに第2の樹脂層となる第2の熱
硬化性樹脂ワニスを塗工することにより、第1の樹脂層
の外側に第2の樹脂層を形成するようにしたことを特徴
とする樹脂付き銅箔の製造方法。 - 【請求項11】 第1の熱硬化性樹脂ワニスの塗工を行
った後、加熱乾燥工程を挟んで、第2の熱硬化性樹脂ワ
ニスの塗工を行うようにしたことを特徴とする請求項1
0記載の樹脂付き銅箔の製造方法。 - 【請求項12】 第2の熱硬化性樹脂ワニスの粘度を、
第1の熱硬化性樹脂ワニスの粘度よりも高い粘度として
いることを特徴とする請求項10又は請求項11記載の
樹脂付き銅箔の製造方法。 - 【請求項13】 層が異なる導体回路相互を電気的に接
続しているバイアホールを有していて、バイアホールの
内部を樹脂充填している多層プリント配線板において、
請求項1又は請求項2記載のプリプレグを用いて積層成
形することにより、バイアホールの内部をプリプレグの
樹脂で埋めていることを特徴とする多層プリント配線
板。 - 【請求項14】 層が異なる導体回路相互を電気的に接
続しているバイアホールを有していて、バイアホールの
内部を樹脂充填している多層プリント配線板において、
請求項8又は請求項9記載の樹脂付き銅箔を用いて積層
成形することにより、バイアホールの内部を樹脂付き銅
箔の樹脂で埋めていることを特徴とする多層プリント配
線板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001154479A JP2002353635A (ja) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | プリプレグ、プリプレグの製造方法、樹脂付き銅箔、樹脂付き銅箔の製造方法及び多層プリント配線板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001154479A JP2002353635A (ja) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | プリプレグ、プリプレグの製造方法、樹脂付き銅箔、樹脂付き銅箔の製造方法及び多層プリント配線板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002353635A true JP2002353635A (ja) | 2002-12-06 |
Family
ID=18998817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001154479A Pending JP2002353635A (ja) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | プリプレグ、プリプレグの製造方法、樹脂付き銅箔、樹脂付き銅箔の製造方法及び多層プリント配線板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002353635A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013161527A1 (ja) * | 2012-04-26 | 2013-10-31 | 日本特殊陶業株式会社 | 多層配線基板及びその製造方法 |
-
2001
- 2001-05-23 JP JP2001154479A patent/JP2002353635A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013161527A1 (ja) * | 2012-04-26 | 2013-10-31 | 日本特殊陶業株式会社 | 多層配線基板及びその製造方法 |
CN103843471A (zh) * | 2012-04-26 | 2014-06-04 | 日本特殊陶业株式会社 | 多层布线基板及其制造方法 |
JPWO2013161527A1 (ja) * | 2012-04-26 | 2015-12-24 | 日本特殊陶業株式会社 | 多層配線基板及びその製造方法 |
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