JP2002351417A - 表示装置に使用されるドライバ回路の駆動電源電圧とそのドライバ回路内で階調電圧生成のために用いられる基準電圧とを生成する駆動電源回路、それら駆動電源電圧と基準電圧を生成するドライバ回路用電圧生成方法およびその駆動電源回路を備えた表示装置 - Google Patents

表示装置に使用されるドライバ回路の駆動電源電圧とそのドライバ回路内で階調電圧生成のために用いられる基準電圧とを生成する駆動電源回路、それら駆動電源電圧と基準電圧を生成するドライバ回路用電圧生成方法およびその駆動電源回路を備えた表示装置

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JP2002351417A JP2001156177A JP2001156177A JP2002351417A JP 2002351417 A JP2002351417 A JP 2002351417A JP 2001156177 A JP2001156177 A JP 2001156177A JP 2001156177 A JP2001156177 A JP 2001156177A JP 2002351417 A JP2002351417 A JP 2002351417A
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power supply
circuit
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JP2001156177A
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Takaaki Sakurai
孝明 桜井
Yoshiaki Watanabe
佳映 渡辺
Toshiyuki Yana
敏之 簗
Satoshi Karube
智 軽部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドライバ回路に供給する駆動電源電圧を、低
精度な基準電圧生成回路を用いて高精度に生成する液晶
駆動電源回路を提供すること。 【解決手段】 発振信号VOUTに基づく大きさの電圧を
駆動電源回路11の電源電圧Vccから生成し、生成した
電圧を駆動電源電圧Vdcdcとして出力するDC/DCコ
ンバータ34と、ドライバ回路内で階調電圧生成のため
に用いる最高位基準電位VrefHを生成する安定化電源回
路60と、駆動電源電圧Vdcdcと最高位基準電位VrefH
の差分を演算し、演算した差分を差電圧として出力する
比較部46と、所定の大きさの内部基準電圧VREFを生
成する内部基準電圧発生部42と、生成された内部基準
電圧VREFによって定まる参照電圧と上記差電圧との差
分を演算する誤差増幅部44と、その差分に応じた発振
信号VOUTを出力するPWM変換部32とを備えて駆動
電源回路11を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネル用ソー
スドライバの駆動電源電圧とその液晶パネル用ソースド
ライバ内で階調電圧生成のために用いる基準電圧とを生
成する液晶駆動電源回路、それら電圧の生成方法および
その液晶駆動電源回路を備えた表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ユーザインタフェースの一つとして、電
子デバイスに表示装置を搭載することは必須となってい
るが、種々ある表示装置の中でも、電子デバイスの軽薄
短小化と省電力化の要望を満たすものとして、液晶ディ
スプレイが搭載されることが多い。特に近年では、省ス
ペース化と省電力化が図れることから、小型軽量の携帯
型電子デバイス以外にもコンピュータディスプレイやテ
レビジョンディスプレイとして液晶ディスプレイが利用
されている。
【0003】図5は、従来の液晶モジュールの概略構成
を示したブロック図である。図5に示すように、液晶モ
ジュールは、液晶駆動電源回路100と、基準電位発生
回路150と、ソースドライバ160と、走査ドライバ
170と、液晶パネル180とを備えて構成される。な
お、図5においては、これら構成要素を統括的に制御す
るコントローラおよびバックライトユニットの図示を省
略している。
【0004】液晶駆動電源回路100は、ソースドライ
バ160に供給する駆動電源電圧V dcdcと、基準電位発
生回路150に与える最高位基準電位VrefHとを生成す
る。また、基準電位発生回路150は、液晶駆動電源回
路100から与えられた最高位基準電位VrefHに基づい
て、例えば抵抗分割により、ソースドライバ160にお
いて階調電圧を生成するのに必要な複数の基準電位V
ref0〜Vrefnを生成する。
【0005】ソースドライバ160は、液晶駆動電源回
路100から供給された駆動電源電圧Vdcdcを電源と
し、外部から入力されたデジタル画像データD0〜Dm
ラッチするラッチ回路166と、ラッチ回路166によ
ってラッチされたデジタル画像データD0〜Dmを基準電
位発生回路150から与えられた複数の基準電位Vref0
〜Vrefnを用いてアナログ信号に変換するD/Aコンバ
ータ164と、D/Aコンバータ164から出力された
アナログ信号をバッファリングして複数のアナログ画像
信号Y0〜Ykとして出力する出力回路162とを備えて
構成される。
【0006】走査ドライバ170は、所定の周期の走査
信号X0〜Xiを出力する。液晶パネル180は、マトリ
クス状に配列された複数の画素セルによって構成され、
例えば、各画素セルのオン/オフをTFT(Thin Film
Transistor)によって制御するアクティブマトリクス駆
動の液晶ディスプレイである。また、液晶パネル180
は、ソースドライバ160のアナログ画像信号Y0〜Yk
と走査ドライバ170の走査信号X0〜Xiとによって定
まる画像を表示する。
【0007】このように、従来の液晶モジュールでは、
ソースドライバ160に対して複数の基準電位Vref0
refnを与える必要がある。また、ソースドライバ16
0は、所定の数式に、これら基準電位Vref0〜Vrefn
各画素セルの階調度を示すデジタル画像データD0〜Dm
を当てはめることで、ある大きさのアナログ画像信号を
算出する。
【0008】一方、基準電位発生回路150は、これら
基準電位Vref0〜Vrefnを、最高位基準電位VrefHに基
づいて生成している。以上の関係を整理すると、液晶駆
動電源回路100から出力される最高位基準電位VrefH
が、液晶パネル180に入力される最大のアナログ画像
信号の大きさを決定する。
【0009】また、一般に、ソースドライバ160が出
力可能な最大の電圧は、ソースドライバ160の駆動電
源電圧Vdcdcからドライバの出力回路162が必要とす
る電圧を差し引いた電圧を上限としており、駆動電源電
圧Vdcdcが不安定であると、出力可能な最大の電圧もそ
の影響を受ける。特に、ソースドライバ160では、出
力可能な最大の電圧と液晶パネル180に出力する最大
のアナログ画像信号の大きさとがほぼ一致している。
【0010】このような背景から、液晶駆動電源回路1
00が生成する駆動電源電圧Vdcdcと最高位基準電位V
refHは、高精度で安定したものである必要があり、液晶
駆動電源回路100の性能が液晶モジュール全体の品質
を決定するといっても過言ではない。
【0011】以下に、従来の液晶駆動電源回路100の
構成および動作について説明する。ソースドライバ16
0用の駆動電源電圧Vdcdcと最高位基準電位VrefHは、
液晶パネル180の設計や液晶材料の特性で決まる電圧
が必要であり、液晶駆動電源回路100自体の駆動に必
要な電源電圧VCCとは異なった電圧である。そのため、
液晶駆動電源回路100では、電源電圧VCCから駆動電
源電圧Vdcdcを生成するために、効率を考慮して、多く
の場合、DC/DCコンバータが使用される。なお、こ
こでは、それら駆動電源電圧Vdcdcと最高位基準電位V
refHは、液晶駆動電源回路100の電源電圧Vccよりも
高い値であるとする。そこで、液晶駆動電源回路100
は、ソースドライバ160用の駆動電源電圧Vdcdcを生
成するために、昇圧型のDC/DCコンバータ130
と、そのDC/DCコンバータ130を制御するDC/
DCコンバータ制御回路120とを備えている。
【0012】DC/DCコンバータ制御回路120は、
PWM(Pulse Width Modulation)変換部122と、内
部基準電圧発生部124と、誤差増幅部126とを備え
て構成される。また、液晶駆動電源回路100は、内部
基準電圧発生部124によって生成された内部基準電圧
REFを抵抗分割するための抵抗R11およびR12
と、DC/DCコンバータ130から出力された駆動電
源電圧Vdcdcを抵抗分割するための抵抗R13およびR
14とを備えている。
【0013】誤差増幅部126は、抵抗R11およびR
12によって抵抗分割された電圧を非反転入力とし、抵
抗R13およびR14によって抵抗分割された電圧を反
転入力として、両電圧の差を演算する。また、PWM変
換部122は、誤差増幅部126から出力された差電圧
の大きさに応じたパルス幅の発振信号VOUTを出力す
る。
【0014】よって、駆動電源電圧Vdcdcが目標とする
大きさである場合に、抵抗R13およびR14によって
抵抗分割される電圧と、抵抗R11およびR12によっ
て抵抗分割される電圧とが等しくなるようにそれら抵抗
の値を設計しておけば、実際に出力される駆動電源電圧
dcdcと上記目標とする大きさとの間で生じた差を0に
する帰還制御を実現することができる。この帰還制御に
よって、液晶駆動電源回路100は、上記目標とする大
きさに一致した駆動電源電圧Vdcdcを安定して出力する
ことができる。
【0015】また、液晶駆動電源回路100は、安定化
電源回路140を備えている。この安定化電源回路14
0は、例えば2%の精度を持つ電源レギュレータであ
り、液晶駆動電源回路100の電源電圧Vccから最高位
基準電位VrefHを生成する。
【0016】なお、最高位基準電位VrefHの生成は、図
5に示したような安定化電源回路140によらないで、
液晶駆動電源回路100のDC/DCコンバータ130
から出力される駆動電源電圧Vdcdcを抵抗分割して生成
することもできる。図6は、抵抗分割して最高位基準電
位VrefHを生成する場合の液晶モジュールの構成例を示
す図である。なお、図6では、図5で示した液晶駆動電
源回路100以外の構成要素の図示を省略している。
【0017】図6に示す液晶駆動電源回路200では、
図5に示した安定化電源回路140を搭載せずに、DC
/DCコンバータ130から出力された駆動電源電圧V
dcdcを抵抗R21およびR22によって抵抗分割し、分
割された電圧、すなわち抵抗R22に印加された電圧を
最高位基準電位VrefHとして取り出している。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の液晶モ
ジュールでは、ソースドライバ160の最大の階調電圧
が最高位基準電位VrefHによって決定されること、ソー
スドライバ160が出力可能な最大の電圧は駆動電源電
圧Vdcdcよりも若干低く制限されること、ソースドライ
バ160が出力しなければならない最大の電圧は通常、
最高位基準電位V refHの電圧に一致することから、駆動
電源電圧Vdcdcは最高位基準電位VrefHよりもある一定
の大きさだけ高くなければならない。
【0019】ところが、ソースドライバ160は、所定
以上の大きさの駆動電源電圧を入力することはできな
い。そのため、実際の液晶モジュールの設計において
は、ソースドライバ160が出力しなければならない最
大の電圧、すなわち最高位基準電位VrefHの電圧を、ソ
ースドライバ160の駆動電源電圧に非常に接近した値
にしている。
【0020】図7は、従来の液晶駆動電源回路の第一の
具体例を説明するための説明図である。ここで、説明を
簡単にするために、ソースドライバ160が出力しなけ
ればならない最大の電圧は最高位基準電位VrefHの電圧
に等しく、その最大の電圧とソースドライバ160の駆
動電源電圧Vdcdcとの間で必要となる最低の電圧差(以
下、上レール電圧と称する。)は0.2Vであるとする。
【0021】また、ソースドライバ160に入力可能な
電源電圧の上限を16.00Vとし、最高位基準電位VrefH
の設計中心値を15.00Vとする。さらに、安定化電源回
路140として、生成電圧トレランス2%の高精度な電
源レギュレータを用いる場合を想定する。これらの条件
に従うと、図7に示すように、最高位基準電位VrefH
最大値は15.30V(←15. 00×1.02)となり、最小値は1
4.70V(←15.00×0.98)となる。
【0022】上記したように、ソースドライバ160に
供給する駆動電源電圧Vdcdcは、最高位基準電位VrefH
よりも上レール電圧分大きい必要があるため、駆動電源
電圧Vdcdcを、最低でも最高位基準電位VrefHの最大値
15.30Vより0.2V高い15.50Vとする必要がある。
【0023】結局、この試算では、液晶駆動電源回路1
00として、15.50〜16.00Vの範囲の駆動電源電圧V
dcdcを生成する仕様のものが求められる。換言すれば、
液晶駆動電源回路100に、設計中心15.75Vで生成電圧
トレランス1.59%の精度を持つ高精度な電圧生成回路を
搭載することが要求される。これは、DC/DCコンバ
ータ制御回路120内の内部基準電圧発生部124が、
生成電圧トレランス1.59%の精度で内部基準電圧VREF
を生成することを意味する。しかしながら、内部基準電
圧発生部124としてこのような高精度な仕様の回路を
採用するのは、非常に高コストであり、量産に適しな
い。
【0024】通常、IC化された安価なDC/DCコン
バータ制御回路120において、内部基準電圧発生部1
24の生成電圧トレランスは4%程度である。そこで、
以下に、液晶駆動電源回路の第二の具体例として、液晶
駆動電源回路100をこのような安価なDC/DCコン
バータ制御回路120で構成した場合について説明す
る。
【0025】図8は、従来の液晶駆動電源回路の第二の
具体例を説明するための説明図である。この第二の具体
例でも、第一の具体例と同様に、ソースドライバ160
が出力しなければならない最大の電圧は最高位基準電位
refHの電圧に等しく、上レール電圧は0.2Vであり、
安定化電源回路140の生成電圧(VrefH)トレランス
は2%であるとする。また、ソースドライバ160の電
源電圧の上限は16.00Vであり、液晶駆動電源回路10
0の生成電圧(Vdcdc)トレランス、すなわち内部基準
電圧発生部124の生成電圧(VREF)トレランスは4
%であるとする。
【0026】この場合、図8に示すように、駆動電源電
圧Vdcdcの最大値は、必然と16.00Vとなり、その設計
中心は約15.38V(←16. 00/1.04)、最小値は約14.77
V(←15.38×0.96)と算出される。そして、上レール
電圧が0.2Vであることから、最高位基準電位VrefH
最大値は、駆動電源電圧Vdcdcの最小値である約14.77
Vから上レール電圧0.2Vを減算した大きさ14.57Vと算
出される。さらに、安定化電源回路140の生成電圧ト
レランスは2%であることから、最高位基準電位VrefH
の設計中心は約14.28V(←14.57/1.02)、最小値は約
14.00V(←14.28×0.98)と算出される。
【0027】よって、この試算によると、最高位基準電
位VrefHの設計中心は約14.28Vとなり、液晶駆動電源
回路100は、充分な大きさの最高位基準電位VrefH
基準電位発生回路150に与えることができないことに
なる。換言すれば、液晶パネル180の仕様に応じた画
像表示を行うためには、液晶駆動電源回路100のDC
/DCコンバータ130の昇圧度とソースドライバ16
0の電源電圧上限(耐圧)とを高くしなければならず、
結果的に液晶モジュールの製造コストが上がってしま
う。
【0028】また、充分な大きさの最高位基準電位V
refHを確保するために、駆動電源電圧Vdcdcと最高位基
準電位VrefHとの差が上レール電圧以下になることを容
認して、最高位基準電位VrefHの設計中心を高く設定し
てしまうと、ソースドライバ160の最大の出力電圧が
設計値からずれることになり、液晶パネル180へと出
力されるアナログ画像信号に直流分が加わる可能性を残
し、好ましくない。
【0029】なお、上記した第一および第二の具体例に
よる試算では、DC/DCコンバータ制御回路120や
DC/DCコンバータ130に外付けする抵抗R11、
R12、R13およびR14の誤差および電源の負荷変
動による動的な電圧変動を考慮していないが、実際には
これら抵抗も高精度なものが要求されるため、それらの
誤差等を考慮すると、液晶駆動電源回路100に要求さ
れる仕様は更に厳しくなる。
【0030】一方、図6に示したように、駆動電源電圧
dcdcの抵抗分割によって最高位基準電位VrefHを生成
する構成では、駆動電源電圧Vdcdcと最高位基準電位V
refHの相対関係は容易に確立できる。しかしながら、こ
の場合、駆動電源電圧Vdcdcの負荷変動に起因する電圧
変動分が最高位基準電位VrefHにも現われることにな
り、クロストークなどの画質劣化の原因となるので好ま
しくない。
【0031】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、低精度な基準電圧源を備えたDC/DCコンバータ
制御回路を用いて、ソースドライバ用の駆動電源電圧と
液晶パネルの階調電圧を生成するための最高位基準電位
とを、高精度な基準電圧源を備えたDC/DCコンバー
タ制御回路を用いた場合と同様な精度で生成することが
できる液晶駆動電源回路、それら電圧の生成方法および
その液晶駆動電源回路を備えた表示装置を提供すること
を目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1にかかる駆動電源回路にあっては、表示装
置に使用されるドライバ回路の駆動電源電圧を生成する
駆動電源電圧生成回路と、ドライバ回路内で階調電圧生
成のために用いられる基準電圧を生成する基準電圧生成
回路と、を備え、それら駆動電源電圧と基準電圧との間
で所定の関係性が維持されるように帰還制御を行うこと
を特徴としている。
【0033】また、請求項2にかかる駆動電源回路にあ
っては、請求項1の発明において、上記した駆動電源電
圧生成回路が、入力された制御信号に応じて上記駆動電
源電圧をその出力値を変化させて出力する電圧出力回路
と、上記駆動電源電圧と上記基準電圧とを比較し、その
比較結果に応じた信号を上記した制御信号として出力す
る比較回路と、を備えたことを特徴としている。
【0034】また、請求項3にかかる駆動電源回路にあ
っては、請求項1の発明において、前記基準電圧生成回
路が、安定化電源回路によって前記基準電圧を生成する
ことを特徴としている。
【0035】この請求項3の発明によれば、安定化電源
回路によって基準電圧が安定化され、その結果、駆動電
源電圧も安定した電圧値として出力することができる。
【0036】また、請求項4にかかる駆動電源回路にあ
っては、請求項2の発明において、上記した比較回路
が、上記駆動電源電圧と基準電圧とを比較演算して生成
された帰還電圧と、それら駆動電源電圧と基準電圧とは
独立して生成された参照電圧と、の差電圧に基づく信号
を上記した制御信号として出力する差分増幅回路を備え
たことを特徴としている。
【0037】この請求項4の発明によれば、比較回路
に、駆動電源電圧と基準電圧とを比較した結果となる帰
還電圧と、駆動電源電圧と基準電圧には影響されない参
照電圧との差分に基づいて変化する信号を生成する差分
増幅回路を備えるので、そのような帰還電圧と参照電圧
との比較結果に基づいて駆動電源電圧を変化させること
ができる。
【0038】また、請求項5にかかる駆動電源回路にあ
っては、請求項2の発明において、上記した比較回路
が、駆動電源電圧および/または基準電圧とから演算生
成された第1の帰還電圧と、駆動電源電圧および/また
は基準電圧とから演算生成された第2の帰還電圧と、の
差電圧に基づく信号を制御信号として出力する差分増幅
回路を備えたことを特徴としている。
【0039】この請求項5の発明によれば、比較回路
に、駆動電源電圧および/または基準電圧とから演算生
成された二つの帰還電圧間の差分に基づいて変化する信
号を生成する差分増幅回路を備えるので、そのような二
つの帰還電圧間の比較結果に基づいて駆動電源電圧を変
化させることができる。
【0040】また、請求項6にかかる駆動電源回路にあ
っては、請求項1の発明において、上記した基準電圧生
成回路が、駆動電源電圧から基準電圧を生成することを
特徴としている。
【0041】この請求項6の発明によれば、基準電圧生
成回路が、駆動電源電圧生成回路によって生成された駆
動電源電圧を電源として、その駆動電源電圧よりも低い
値の基準電圧を生成するので、基準電圧を生成する回路
としてシリーズレギュレータやシャントレギュレータを
用いることができる。
【0042】また、請求項7にかかる駆動電源回路にあ
っては、請求項1の発明において、上記した基準電圧生
成回路が、ドライバ回路内で階調電圧生成のために必要
とされる複数の基準電位のうちの最大の電位に相当する
電圧を生成し、生成した電圧を基準電圧として出力する
ことを特徴としている。
【0043】また、請求項8にかかる駆動電源回路にあ
っては、請求項1の発明において、上記した基準電圧生
成回路が、ドライバ回路内で階調電圧生成のために必要
とされる複数の基準電位のうちの最大の電位に相当する
電圧を生成し、生成した電圧に基づいて複数の基準電位
を生成することを特徴としている。
【0044】この請求項8の発明によれば、基準電圧生
成回路によって生成された最高位基準電位に基づいて、
例えば抵抗分割により、階調電圧生成のために必要な他
の複数の基準電位を生成してドライバ回路に供給するこ
とができる。
【0045】また、請求項9にかかる駆動電源回路にあ
っては、請求項2の発明において、上記した電圧出力回
路が、上記した比較回路から出力される制御信号に応じ
て異なる幅のパルス信号を出力するPWM(Pulse Widt
h Modulation)コントローラと、そのパルス信号によっ
て制御されるDC/DCコンバータとを備えたことを特
徴としている。
【0046】この請求項9の発明によれば、駆動電源電
圧生成回路に、一般的なDC/DCコンバータと、DC
/DCコンバータをPWM制御するPWMコントローラ
ICとを用いることができる。
【0047】また、請求項10にかかる駆動電源回路に
あっては、表示装置に使用されるドライバ回路の駆動電
源電圧を生成する駆動電源電圧生成回路と、前記ドライ
バ回路内で階調電圧生成のために用いられる基準電圧を
生成する基準電圧生成回路と、を備え、前記駆動電源電
圧生成回路は、前記基準電圧を基準として前記駆動電源
電圧を生成することを特徴としている。
【0048】また、請求項11にかかる駆動電源回路に
あっては、請求項10の発明において、前記駆動電源電
圧生成回路は、入力された制御信号に応じて前記駆動電
源電圧をその出力値を変化させて出力する電圧出力回路
と、前記駆動電源電圧と前記基準電圧とを比較し、その
比較結果に応じた信号を前記制御信号として出力する比
較回路と、を備えたことを特徴としている。
【0049】また、請求項12にかかるドライバ回路用
電圧生成方法にあっては、表示装置に使用されるドライ
バ回路内で階調電圧生成のために用いられる基準電圧を
生成する基準電圧生成ステップと、前記ドライバ回路の
駆動電源電圧を、前記基準電圧を基準として生成する駆
動電源電圧生成ステップと、を含んだことを特徴として
いる。
【0050】この請求項12の発明によれば、表示装置
に使用されるドライバ回路に供給する駆動電源電圧を、
その駆動電源電圧とドライバ回路内で階調電圧生成のた
めに用いられる基準電圧を基準として生成することがで
きる。
【0051】また、請求項13にかかるドライバ回路用
電圧生成方法にあっては、請求項12の発明において、
前記駆動電源電圧と前記基準電圧とを比較し、その比較
結果に応じて制御信号を出力する比較ステップを含み、
前記駆動電源電圧生成ステップは、前記制御信号に応じ
て、前記駆動電源電圧の値を変化させることを特徴とし
ている。
【0052】この請求項13の発明によれば、駆動電源
電圧の帰還制御において、駆動電源電圧と基準電圧とを
比較した結果に応じて駆動電源電圧を変化させることが
できる。
【0053】また、請求項14にかかるドライバ回路用
電圧生成方法にあっては、請求項13の発明において、
前記基準電圧生成ステップは、前記基準電圧を安定化さ
せるステップを含んだことを特徴としている。
【0054】この請求項14の発明によれば、駆動電源
電圧の帰還制御において、駆動電源電圧と安定化した基
準電圧とを比較した結果に応じて駆動電源電圧を変化さ
せることができる。
【0055】また、請求項15にかかるドライバ回路用
電圧生成方法にあっては、請求項13の発明において、
前記基準電圧生成ステップは、前記ドライバ回路内で階
調電圧生成のために必要とされる複数の基準電位のうち
の最大の電位に相当する電圧を生成し、生成した電圧を
前記基準電圧として出力し、さらに、前記複数の基準電
位を前記基準電圧に基づいて生成する基準電位生成ステ
ップを含んだことを特徴としている。
【0056】この請求項15の発明によれば、基準電圧
生成ステップによって生成される電圧がドライバ回路内
の最高位基準電位となるので、帰還制御において比較の
基準となる参照電圧に対し、請求項7の発明と同様な許
容幅を持たせることができるとともに、階調電圧生成の
ために必要な他の複数の基準電位を生成してドライバ回
路に供給することができる。
【0057】また、請求項16にかかる表示装置にあっ
ては、マトリクス状に配置された複数の画素を有し、前
記複数の画素によって画像を表示する表示パネルと、前
記複数の画素に対し、複数の基準電位に基づいて階調電
圧を出力するドライバ回路と、前記ドライバ回路のため
の駆動電源電圧と、前記複数の基準電位を決定する基準
電圧と、を出力する駆動電源回路と、を備え、前記駆動
電源回路は、前記駆動電源電圧と前記基準電圧との間で
所定の関係性が維持されるように帰還制御を行うことを
特徴としている。
【0058】また、請求項17にかかる表示装置にあっ
ては、請求項16の発明において、前記駆動電源回路
は、前記駆動電源電圧を生成する駆動電源電圧生成回路
と、前記基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、を備
え、前記駆動電源電圧生成回路は、入力された制御信号
に応じて前記駆動電源電圧をその出力値を変化させて出
力する電圧出力回路と、前記駆動電源電圧と前記基準電
圧とを比較し、その比較結果に応じた信号を前記制御信
号として出力する比較回路と、を備えたことを特徴とし
ている。
【0059】また、請求項18にかかる表示装置にあっ
ては、請求項17の発明において、前記基準電圧生成回
路は、安定化電源回路によって前記基準電圧を生成する
ことを特徴としている。
【0060】この請求項18の発明によれば、表示装置
を構成する駆動電源回路において、その駆動電源回路内
の基準電圧生成回路が、駆動電源電圧生成回路によって
生成された駆動電源電圧を電源として、その駆動電源電
圧よりも低い値の基準電圧を生成するので、駆動電源回
路内の基準電圧を生成する回路としてシリーズレギュレ
ータやシャントレギュレータを用いることができる。
【0061】また、請求項19にかかる表示装置にあっ
ては、請求項17の発明において、前記基準電圧生成回
路は、前記複数の基準電位のうちの最大の電位に相当す
る電圧を生成し、生成した電圧を前記基準電圧として出
力することを特徴としている。
【0062】また、請求項20にかかる表示装置にあっ
ては、請求項19の発明において、前記基準電圧に基づ
いて前記複数の基準電位を生成する基準電位生成回路を
備えたことを特徴としている。
【0063】この請求項20の発明によれば、表示装置
において、請求項19の発明にかかる駆動電源回路から
出力された基準電圧から階調電圧生成のために必要とな
る他の複数の基準電位を生成してドライバ回路に供給す
ることができる。
【0064】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる駆動電源
回路、ドライバ回路用電圧生成方法および表示装置の実
施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この
実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0065】(実施の形態1)まず、実施の形態1にか
かる駆動電源回路およびドライバ回路用電圧生成方法に
ついて説明する。図1は、実施の形態1にかかる駆動電
源回路の概略構成を示したブロック図である。図1にお
いて、実施の形態1にかかる駆動電源回路10は、表示
装置に使用されるドライバ回路(ソースドライバ)の駆
動電源電圧を生成する駆動電源電圧生成回路20と、そ
のドライバ回路(ソースドライバ)内で階調電圧生成の
ために用いられる基準電圧とを生成する基準電圧生成回
路50と、を備えて構成される。
【0066】また、駆動電源電圧生成回路20は、電圧
出力回路30と比較回路40を備えて構成される。比較
回路40は、駆動電源電圧生成回路20が生成して出力
した駆動電源電圧と、基準電圧生成回路50が生成して
出力した基準電圧とを入力し、それら電圧の比較演算結
果に基づいて制御信号を出力する回路である。一方、電
圧出力回路30は、比較回路40から出力された上記制
御信号を入力し、入力した制御信号に応じて、出力しよ
うとする駆動電源電圧の出力値を変化させる。
【0067】ここで、比較回路40としては、誤差増幅
回路を用いて、単に上記した駆動電源電圧と基準電圧と
の差分を演算した結果を上記した制御信号として出力す
る構成や、さらにその構成において、駆動電源電圧の値
および基準電圧の値そのものではなく、それぞれ抵抗分
割によって小さくした電圧値を比較対照として入力する
構成を採用することができる。また、上記した駆動電源
電圧と基準電圧との電圧差を演算し、さらに、その電圧
差と、駆動電源電圧および基準電圧からは独立して生成
される参照電圧と、を比較した結果を上記制御信号とし
て出力する構成を採用してもよい。また、その場合の参
照電圧を駆動電源電圧および/または基準電圧に基づい
て生成した電圧としてもよい。いずれにしても、この比
較回路40は、駆動電源電圧と基準電圧との間において
差分や比等の一定の関係を制御信号として出力するもの
である。
【0068】このように、駆動電源電圧生成回路20
は、生成した駆動電源電圧を自回路に帰還入力してお
り、駆動電源電圧と基準電圧との間を一定の関係に保持
する帰還制御を実現している。
【0069】以上に説明したように、実施の形態1にか
かる駆動電源回路およびドライバ回路用電圧生成方法に
よれば、基準電圧生成回路50から出力される安定な基
準電圧を基準としてその基準電圧に対する関係が一定と
なるように駆動電源電圧を生成するので、例えば、基準
電圧から常に上レール電圧分高い駆動電源電圧を安定し
て出力することができる。
【0070】(実施の形態2)つぎに、実施の形態2に
かかる駆動電源回路およびドライバ回路用電圧生成方法
について説明する。なお、実施の形態2は、実施の形態
1において説明した駆動電源回路の電圧出力回路、比較
回路および基準電圧生成回路の具体的な構成例を説明す
るものであり、特にここでは、液晶モジュールに搭載さ
れる液晶駆動電源回路を例にあげる。
【0071】図2は、実施の形態2にかかる駆動電源回
路の概略構成を示したブロック図である。なお、図1と
共通する部分には同一の符号を付している。図2におい
て、駆動電源回路11は、電圧出力回路30、比較回路
40、安定化電源回路60を備えて構成される。ここ
で、安定化電源回路60は、図1に示した基準電圧生成
回路50に相当する。
【0072】さらに、電圧出力回路30は、DC/DC
コンバータ34と、そのDC/DCコンバータ34を制
御するPWM変換部32とを備え、比較回路40は、内
部基準電圧発生部42と、誤差増幅部44と、比較部4
6と、内部基準電圧発生部42から出力される内部基準
電圧VREFを抵抗分割するための抵抗R1およびR2
と、を備えて構成される。
【0073】誤差増幅部44は、抵抗R1およびR2に
よって抵抗分割された電圧を非反転入力とし、比較部4
6から出力される差電圧を反転入力として、両電圧の差
を演算する。また、PWM変換部32は、誤差増幅部4
4から出力された差電圧の大きさに応じたパルス幅の発
振信号VOUTを出力する。すなわち、これら誤差増幅部
44、比較部46および内部基準電圧発生部42とから
なる構成は、誤差増幅部44の反転入力として比較部4
6の差電圧が入力される点以外は、図5に示した従来の
DC/DCコンバータ制御回路120の構成に相当す
る。なお、DC/DCコンバータ34は、スイッチング
レギュレータ、シリーズレギュレータまたはシャントレ
ギュレータ等で構成することができる。
【0074】安定化電源回路60は、例えば2%の精度
を持つシリーズレギュレータやシャントレギュレータで
あり、DC/DCコンバータ34から出力された駆動電
源電圧Vdcdcを電源として、最高位基準電位VrefHを生
成する。なお、最高位基準電位VrefHが例えば共通電位
の変化に従って積極的に変動するように、安定化電源回
路60を動作させてもよい。
【0075】また、比較部46は、DC/DCコンバー
タ34から出力された駆動電源電圧Vdcdcを非反転入力
とし、安定化電源回路60から出力された最高位基準電
位V refHを反転入力として、両電圧の差を演算する。
【0076】ここで、駆動電源電圧Vdcdcおよび最高位
基準電位VrefHが目標とする大きさである場合に、比較
部46から出力される差電圧と、抵抗R1およびR2に
よって抵抗分割される電圧(以下、参照電圧と称す
る。)とが等しくなるようにそれら抵抗の値を設計して
おけば、実際に出力される駆動電源電圧Vdcdcと安定化
電源回路60から出力される最高位基準電位VrefHとの
間の電圧関係を所定の関係に保持する帰還制御が実現さ
れる。特に、駆動電源回路11では、安定化電源回路6
0から出力された最高位基準電位VrefHに対して常に一
定の電圧差にある駆動電源電圧Vdcdcを出力する。
【0077】このように駆動電源回路11では、帰還制
御において比較される対象を、駆動電源電圧Vdcdcと最
高位基準電位VrefHとの間の差電圧としているので、駆
動電源電圧Vdcdcを安定に出力することができるのと同
時に、その駆動電源電圧Vdc dcと最高位基準電位VrefH
との間の差を一定に保つことができる。
【0078】なお、駆動電源回路11の電源電圧V
ccが、目標とする最高位基準電位VrefHに安定化電源回
路60の上レール電圧を加算した電圧以上であれば、そ
の電源電圧Vccを安定化電源回路60の電源電圧として
利用してもよいが、一般的にソースドライバの上レール
電圧と安定化電源回路60の上レール電圧は同程度であ
るので、ここでは、安定化電源回路60の電源電圧とし
てDC/DCコンバータ34が出力した駆動電源電圧V
dcdcを利用する。これにより、安定化電源回路60は、
生成しようとする最高位基準電位VrefHよりも大きな駆
動電源電圧Vdcdcからその最高位基準電位VrefHを生成
することができるため、シリーズレギュレータ等のレギ
ュレータICを利用することができる。さらには、最高
位基準電位V refHを生成する際の降圧幅は、上記した上
レール電圧程度と小さいため、安定化電源回路60の発
熱も低減する。
【0079】つぎに、上記駆動電源回路11のより具体
的な構成例について説明する。図3は、実施の形態2に
かかる駆動電源回路のより具体的な構成を示す回路図で
ある。なお、図3において、図2に示した構成要素に相
当する部分には、同一の符号を付している。
【0080】図3に示す駆動電源回路11では、図2に
示したPWM変換部32、内部基準電圧発生部42およ
び誤差増幅部44を備えた一般的なPWMコントローラ
ICをDC/DCコンバータ制御回路70として用いて
いる。図3において、DC/DCコンバータ制御回路7
0は、Vcc端子、GND端子、−IN端子、+IN端
子、FB端子、VREF端子およびVOUT端子を備えてい
る。Vcc端子は、電源電圧Vccを供給するための端子で
あり、GND端子は、GNDラインに接続される端子で
ある。−IN端子および+IN端子は、それぞれ内部の
誤差増幅部44の反転入力端子および非反転入力端子に
接続され、FB端子は、内部の誤差増幅部44の出力端
子に接続されている。VREF端子は、内部の内部基準電
圧発生部42の出力端子に接続されており、VOUT端子
は、内部のPWM変換部32の出力端子に接続されてい
る。
【0081】DC/DCコンバータ制御回路70のFB
端子と−IN端子の間に外付けされている抵抗R3およ
びキャパシタC1は、誤差増幅部44の帰還ループを構
成する回路であり、誤差増幅部44のゲイン調整と位相
補償を行うための素子である。なお、図3において、こ
れら抵抗R3およびキャパシタC1は、直列に接続され
ているが、並列に接続されてもよい。また、これら抵抗
R3およびキャパシタC1に替えて、誤差増幅部44の
位相補償に必要な任意のインピーダンス特性を有する回
路網を設けてもよい。
【0082】図3において、DC/DCコンバータ制御
回路70のVREF端子に外付けされている抵抗R1およ
びR2は、内部基準電圧発生部42で生成された内部基
準電圧VREF(例えば2.5V)を抵抗分割するための抵抗
である。これら抵抗R1およびR2により分割された電
圧、すなわち抵抗R2に印加される電圧は、誤差増幅部
44の非反転入力として+IN端子に入力される。な
お、抵抗R2に印加される電圧の電圧値、すなわち参照
電圧の電圧値を、内部基準電圧VREFとして得ることが
できる場合には、抵抗分割によらずに、その内部基準電
圧VREFを直接+IN端子に入力してもよい。
【0083】DC/DCコンバータ34は、Nチャネル
MOSトランジスタQ1、インダクタL1、ダイオード
D1およびキャパシタC2によって構成された一般的な
昇圧回路であり、スイッチングレギュレータと同様の動
作を示す。以下に、その構成および動作について簡単に
説明する。
【0084】図3において、DC/DCコンバータ34
は、駆動電源回路11の電源電圧V ccを入力電圧として
インダクタL1に入力し、DC/DCコンバータ制御回
路70のVOUT端子から出力される信号、すなわちPW
M変換部32から出力される発振信号VOUTをNチャネ
ルMOSトランジスタQ1のゲートに入力する。そし
て、その発振信号VOUTに応じたNチャネルMOSトラ
ンジスタQ1のスイッチング動作によって、Nチャネル
MOSトランジスタQ1がON状態のときにインダクタ
L1に蓄積したエネルギーを、NチャネルMOSトラン
ジスタQ1がOFF状態のときにダイオードD1以降の
回路に放出する動作を繰り返すことで、駆動電源電圧V
dcdcを得る。
【0085】安定化電源回路60は、3端子レギュレー
タIC62などで構成され、DC/DCコンバータ34
から出力された駆動電源電圧Vdcdcから安定した最高位
基準電位VrefHを生成する。
【0086】比較部46は、5つの抵抗R4、R5、R
6、R7およびR8と、キャパシタC3と、PNPトラ
ンジスタQ2とを備えて構成される。抵抗R4は、一端
をDC/DCコンバータ34の出力端子、すなわち駆動
電源電圧Vdcdcが出力される端子に接続し、他端をPN
PトランジスタQ2のエミッタに接続する。また、抵抗
R8は、一端をPNPトランジスタQ2のコレクタに接
続し、他端をGNDラインに接続する。
【0087】また、抵抗R6は、一端を安定化電源回路
60の出力端子、すなわち最高位基準電位VrefHが出力
される端子に接続し、他端をPNPトランジスタQ2の
ベースに接続する。また、抵抗R7は、一端をPNPト
ランジスタQ2のベースに接続し、他端をGNDライン
に接続する。また、抵抗R5とキャパシタC3は、直列
接続されるとともに抵抗R4に並列接続され、位相補償
用の回路として働く。
【0088】以上に示した比較部46の接続構成によっ
て、PNPトランジスタQ2はベース接地増幅器として
機能し、抵抗R8の電位はほぼ駆動電源電圧Vdcdcと最
高位基準電位VrefHとの電圧差に比例して変化する。具
体的には、駆動電源電圧Vdc dcが最高位基準電位VrefH
に対して大きな値になるほど、PNPトランジスタQ2
のエミッタ電位とベース電位との差が大きくなり、抵抗
R4の電流は増加する。ここで、PNPトランジスタQ
2は、ベース接地増幅器として機能していることから、
抵抗R4の電流はほぼ抵抗R8の電流となるので、結果
的に抵抗R8の電圧が増加する。逆に、駆動電源電圧V
dcdcが最高位基準電位VrefHに対して小さい値になるほ
ど、抵抗R8の電位は下降する。すなわち、抵抗R8の
電位を、駆動電源電圧Vdcdcと最高位基準電位VrefH
差分を示す差電圧Vsenseとして取り出すことができ
る。
【0089】なお、PNPトランジスタQ2のベースに
は、最高位基準電位VrefHを抵抗R6およびR7によっ
て抵抗分割した電圧が印加されるが、これは、換言すれ
ば、PNPトランジスタQ2のベースに、最高位基準電
位VrefHよりも抵抗R6による電圧降下分だけ低い電圧
が印加されることになる。駆動電源電圧Vdcdcと最高位
基準電位VrefHの電圧差がPNPトランジスタQ2の順
方向ベース−エミッタ間電圧より低い場合であっても、
これによって、PNPトランジスタQ2の動作条件が満
たされ、そのような低い電圧差関係にある駆動電源電圧
dcdcと最高位基準電位VrefHとの比較も可能となって
いる。
【0090】また、抵抗R4、R6、R7およびR8の
各抵抗値については、駆動電源電圧Vdcdcと最高位基準
電位VrefHがそれぞれ目標とする所望の電圧値を示す場
合に、抵抗R8の電位、すなわち差電圧Vsenseが上記
参照電圧(抵抗R2に印加される電圧)に一致するよう
に設計しておく。
【0091】比較部46から取り出される差電圧V
senseは、DC/DCコンバータ制御回路70の−IN
端子に入力される。これにより、DC/DCコンバータ
制御回路70は、−IN端子に入力された差電圧V
senseと+IN端子に入力された上記参照電圧とを比較
し、その電圧差に応じた発振信号VOUTを出力する。
【0092】具体的には、差電圧Vsenseの方が参照電
圧より高い場合には、駆動電源電圧Vdcdcは下がる。逆
に差電圧Vsenseの方が参照電圧より低い場合には、駆
動電源電圧Vdcdcは上がる。これにより、結局、駆動電
源電圧Vdcdcは、最高位基準電位VrefHに対して参照電
圧分のR4/R8倍の電位差を保持するように制御され
る。
【0093】つぎに、図3に示した液晶駆動電源回路の
動作について具体的な数値例を用いて説明する。なお、
この数値例では、比較部46において、抵抗R6=0、
R7=∞、R8=R4、各トランジスタのエミッタ−コ
レクタ間電圧=0であるとする。図4は、実施の形態2
にかかる駆動電源回路の動作を説明するための説明図で
ある。ここで、従来の液晶駆動電源回路の動作との比較
を容易にするために、ソースドライバが出力しなければ
ならない最大の電圧は最高位基準電位VrefHの電圧に等
しく、ソースドライバの上レール電圧は0.2Vであると
する。
【0094】また、ソースドライバに入力可能な電源電
圧の上限を16.00Vとし、最高位基準電位VrefHの設計
中心値を15.00Vとする。さらに、安定化電源回路60
として、生成電圧トレランス2%の高精度な3端子レギ
ュレータIC62を用いる場合を想定する。
【0095】以上の条件に従うと、まず、図4に示すよ
うに、安定化電源回路60が生成する最高位基準電位V
refHの最大値は15.30V(←15. 00×1.02)となり、最
小値は14.70V(←15.00×0.98)となる。また、DC/
DCコンバータ34が生成する駆動電源電圧Vdcdcは、
最高位基準電位VrefHよりも上レール電圧分大きくなけ
ればならないため、最低でも最高位基準電位VrefHの最
大値15.30Vより0.2V高い15.50Vとする必要がある。
【0096】すなわち、この段階の試算では、駆動電源
回路11として、15.50〜16.00Vの範囲の駆動電源電圧
dcdcを生成する仕様のものが求められる。ここで、駆
動電源回路11は、上述したように、駆動電源電圧V
dcdcと安定化電源回路60が生成する最高位基準電位V
refHとの差(差電圧Vsense)が、DC/DCコンバー
タ制御回路70の内部基準電圧発生部42が生成した内
部基準電圧VREFの分圧に相当する参照電圧に一致する
ように、DC/DCコンバータ34を制御して駆動電源
電圧Vdcdcを生成する。すなわち、参照電圧が、駆動電
源電圧Vdcdcの最小値15.50Vと最高位基準電位VrefH
の最大値15.30Vとの差分である上レール電圧0.2Vか
ら、駆動電源電圧Vdcdcの最大値16.00Vと最高位基準
電位VrefHの最大値15.30Vとの差分である0.70Vまで
の範囲内にあれば、駆動電源電圧Vdcdcを上記した15.5
0〜16.00Vの範囲内に収めることができる。
【0097】換言すれば、内部基準電圧発生部42とし
て、設計中心0.45Vで生成電圧トレランス56%の精度を
持つ仕様が要求される。すなわち、内部基準電圧発生部
42としてこのような低精度な仕様の回路を採用するこ
とが許容されることになる。実際には、安価なPWMコ
ントローラICの内部基準電圧発生部42の生成電圧ト
レランスは4%程度であり、DC/DCコンバータ制御
回路70として、そのような安価なPWMコントローラ
ICを採用しても、上記した仕様を充分に満たすことが
できる。むしろ、実施の形態2にかかる駆動電源回路1
1においては、DC/DCコンバータ制御回路70の生
成電圧トレランスをほぼ無視することができ、余裕とな
って現れる電圧生成トレランスの範囲を、抵抗R1およ
びR2等の外付けの抵抗の誤差分、負荷変動による駆動
電源電圧Vdcdcや最高位基準電位VrefHの電圧変動分、
経年変化による誤差分などに振り分けることが可能にな
る。
【0098】以上に説明したとおり、実施の形態2にか
かる駆動電源回路によれば、駆動電源電圧Vdcdcと最高
位基準電位VrefHの間の差電圧が、所定の参照電圧に等
しくなるように帰還制御して駆動電源電圧Vdcdcを生成
するので、駆動電源電圧Vdc dcと最高位基準電位VrefH
との関係を一定に保持することができる。
【0099】また、参照電圧の許容幅は、 下限値=ソースドライバの上レール電圧 上限値=ソースドライバの電源電圧上限−(安定化電源
回路が生成する最高位基準電位VrefHの最大値+ソース
ドライバの上レール電圧) で表すことができ、一般に、ソースドライバの上レール
電圧は0.2V程度と小さく、最高位基準電位VrefHの設
計中心を従来程度とすれば、(ソースドライバの電源電
圧上限−安定化電源回路が生成する最高位基準電位V
refHの最大値)>上レール電圧という関係も成り立つの
で、参照電圧を生成するのに必要な内部基準電圧の許容
幅を、低精度な電圧生成回路で生成される電圧の誤差幅
以上にすることができる。すなわち、内部基準電圧発生
部を低精度で安価な電圧生成回路で構成しても、高精度
な電圧生成回路で構成した場合と同等の高い精度で駆動
電源電圧Vdcdcを生成することができる。
【0100】特に、従来の液晶駆動電源回路において、
最高位基準電位VrefHと駆動電源電圧Vdcdcとをそれぞ
れ独立して生成した場合には、最高位基準電位VrefH
生成誤差に駆動電源電圧Vdcdcの生成誤差を重畳させた
広範囲の誤差を考慮して、最高位基準電位VrefHの設計
中心を低く設定するか、または高精度の電圧生成回路を
搭載する必要があったが、本発明にかかる液晶駆動電源
回路では、最高位基準電位VrefHと駆動電源電圧Vdcdc
との相対誤差を考慮すれば足りるので、搭載する電圧生
成回路の誤差範囲に余裕を持たせることが可能になる。
よって、その余裕分に外付け抵抗などの他の起因による
誤差を振り分けることができるとともに、従来よりも最
高位基準電位VrefHの設計中心を高く設定することが可
能になる。
【0101】なお、上述した駆動電源回路内に、図5で
示した基準電位発生回路150を含めてもよい。この場
合、駆動電源回路からは、ソースドライバに供給する駆
動電源電圧Vdcdcと複数の基準電位Vref0〜Vrefnが出
力される。また、上述した実施の形態2において説明し
た駆動電源回路では、駆動電源電圧Vdcdcと、安定化電
源回路60から出力された最高位基準電位VrefHとを比
較する構成としたが、比較対象の一つである最高位基準
電位VrefHに替えて、上記基準電位発生回路150から
出力される複数の基準電位Vref0〜Vrefnを利用しても
よい。
【0102】また、上述した実施の形態2において説明
した駆動電源回路は、液晶パネル用ソースドライバに限
らず、有機高分子膜に印加する電圧をアクティブ素子で
走査することにより、その発光を制御するアクティブマ
トリクス−ポリマー発光ダイオード(AM−PLED)
やアクティブマトリクス−有機発光ダイオード(AM−
OLED)を用いた自発光型ディスプレイ等の他の表示
装置を駆動するドライバ回路に対しても、その駆動電源
電圧と基準電圧とを供給することができる。
【0103】さらに、上述した実施の形態1および2に
説明した駆動電源回路は、液晶モジュール等の従来の表
示装置において用いられる駆動電源回路と置換して、上
述した効果を享受することができる表示装置を構成する
ことができる。すなわち、その表示装置は、液晶パネル
や上記した自発光型ディスプレイ等の種々の表示パネ
ル、走査ドライバやソースドライバのドライバ回路、本
発明にかかる駆動電源回路、基準電位発生回路、これら
構成要素を統括制御するコントローラ、バックライトユ
ニット等を備えて構成される。
【0104】
【発明の効果】以上に説明したように本発明にかかる駆
動電源回路、ドライバ回路用電圧生成方法および表示装
置によれば、基準電圧生成回路から出力される安定な基
準電圧を基準としてその基準電圧に対する関係が一定と
なるように駆動電源電圧を生成するので、結果的に、低
精度な基準電圧源を備えたDC/DCコンバータ制御回
路を用いて、駆動電源電圧と階調電圧を生成するための
最高位基準電位とを、高精度な基準電圧源を備えたDC
/DCコンバータ制御回路を用いた場合と同様な精度で
生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかる駆動電源回路の概略構成
を示したブロック図である。
【図2】実施の形態2にかかる駆動電源回路の概略構成
を示したブロック図である。
【図3】実施の形態2にかかる駆動電源回路のより具体
的な構成を示す回路図である。
【図4】実施の形態2にかかる駆動電源回路の動作を説
明するための説明図である。
【図5】従来の液晶モジュールの概略構成を示したブロ
ック図である。
【図6】抵抗分割して最高位基準電位を生成する場合の
従来の液晶モジュールの構成例を示す図である。
【図7】従来の液晶駆動電源回路の第一の具体例を説明
するための説明図である。
【図8】従来の液晶駆動電源回路の第二の具体例を説明
するための説明図である。
【符号の説明】
10,11 駆動電源回路 30 電圧出力回路 32,122 PWM変換部 34,130 DC/DCコンバータ 40 比較回路 42,124 内部基準電圧発生部 44,126 誤差増幅部 46 比較部 60,140 安定化電源回路 62 3端子レギュレータIC 70,120 DC/DCコンバータ制御回路 100,200 液晶駆動電源回路 150 基準電位発生回路 160 ソースドライバ 162 出力回路 164 D/Aコンバータ 166 ラッチ回路 170 走査ドライバ 180 液晶パネル C1,C2,C3 キャパシタ D0〜Dm デジタル画像データ D1 ダイオード L1 インダクタ Q1 NチャネルMOSトランジスタ Q2 PNPトランジスタ R1〜R8,R11〜R14,R21,R22 抵抗 Vcc 電源電圧 Vdcdc 駆動電源電圧 VOUT 発振信号 VREF 内部基準電圧 Vref0〜Vrefn 基準電位 VrefH 最高位基準電位 Vsense 差電圧 X0〜Xi 走査信号 Y0〜Yk アナログ画像信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 G09G 3/20 612E 612F H02M 3/155 H02M 3/155 F (72)発明者 桜井 孝明 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 (72)発明者 渡辺 佳映 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 (72)発明者 簗 敏之 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 (72)発明者 軽部 智 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 Fターム(参考) 2H093 NA51 NC05 NC34 ND49 5C006 AA16 AF83 AF84 BF04 BF14 BF25 BF43 BF46 FA52 5C080 AA10 BB05 DD22 DD27 EE29 FF03 JJ02 JJ05 5H730 AS15 BB14 DD04 DD21 EE18 FD01 FG05 FV07 (54)【発明の名称】 表示装置に使用されるドライバ回路の駆動電源電圧とそのドライバ回路内で階調電圧生成のため に用いられる基準電圧とを生成する駆動電源回路、それら駆動電源電圧と基準電圧を生成するド ライバ回路用電圧生成方法およびその駆動電源回路を備えた表示装置

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示装置に使用されるドライバ回路の駆
    動電源電圧を生成する駆動電源電圧生成回路と、 前記ドライバ回路内で階調電圧生成のために用いられる
    基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、を備え、 前記駆動電源電圧と前記基準電圧との間で所定の関係性
    が維持されるように帰還制御を行うことを特徴とする駆
    動電源回路。
  2. 【請求項2】 前記駆動電源電圧生成回路は、 入力された制御信号に応じて前記駆動電源電圧をその出
    力値を変化させて出力する電圧出力回路と、 前記駆動電源電圧と前記基準電圧とを比較し、その比較
    結果に応じた信号を前記制御信号として出力する比較回
    路と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の駆動電源回
    路。
  3. 【請求項3】 前記基準電圧生成回路は、安定化電源回
    路によって前記基準電圧を生成することを特徴とする請
    求項1に記載の駆動電源回路。
  4. 【請求項4】 前記比較回路は、 前記駆動電源電圧と前記基準電圧とを比較演算して生成
    された帰還電圧と、前記駆動電源電圧と前記基準電圧と
    は独立して生成された参照電圧と、の差電圧に基づく信
    号を前記制御信号として出力する差分増幅回路を備えた
    ことを特徴とする請求項2に記載の駆動電源回路。
  5. 【請求項5】 前記比較回路は、 前記駆動電源電圧および/または前記基準電圧とから演
    算生成された第1の帰還電圧と、前記駆動電源電圧およ
    び/または前記基準電圧とから演算生成された第2の帰
    還電圧と、の差電圧に基づく信号を前記制御信号として
    出力する差分増幅回路を備えたことを特徴とする請求項
    2に記載の駆動電源回路。
  6. 【請求項6】 前記基準電圧生成回路は、前記基準電圧
    を前記駆動電源電圧から生成することを特徴とする請求
    項1に記載の駆動電源回路。
  7. 【請求項7】 前記基準電圧生成回路は、前記ドライバ
    回路内で階調電圧生成のために必要とされる複数の基準
    電位のうちの最大の電位に相当する電圧を生成し、生成
    した電圧を前記基準電圧として出力することを特徴とす
    る請求項1に記載の駆動電源回路。
  8. 【請求項8】 前記基準電圧生成回路は、前記ドライバ
    回路内で階調電圧生成のために必要とされる複数の基準
    電位のうちの最大の電位に相当する電圧を生成し、生成
    した電圧に基づいて前記複数の基準電位を生成すること
    を特徴とする請求項1に記載の駆動電源回路。
  9. 【請求項9】 前記電圧出力回路は、前記比較回路から
    出力される制御信号に応じて異なる幅のパルス信号を出
    力するPWM(Pulse Width Modulation)コントローラ
    と、前記パルス信号によって制御されるDC/DCコン
    バータとを備えたことを特徴とする請求項2に記載の駆
    動電源回路。
  10. 【請求項10】 表示装置に使用されるドライバ回路の
    駆動電源電圧を生成する駆動電源電圧生成回路と、 前記ドライバ回路内で階調電圧生成のために用いられる
    基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、を備え、 前記駆動電源電圧生成回路は、前記基準電圧を基準とし
    て前記駆動電源電圧を生成することを特徴とする駆動電
    源回路。
  11. 【請求項11】 前記駆動電源電圧生成回路は、 入力された制御信号に応じて前記駆動電源電圧をその出
    力値を変化させて出力する電圧出力回路と、 前記駆動電源電圧と前記基準電圧とを比較し、その比較
    結果に応じた信号を前記制御信号として出力する比較回
    路と、 を備えたことを特徴とする請求項10に記載の駆動電源
    回路。
  12. 【請求項12】 表示装置に使用されるドライバ回路内
    で階調電圧生成のために用いられる基準電圧を生成する
    基準電圧生成ステップと、 前記ドライバ回路の駆動電源電圧を、前記基準電圧を基
    準として生成する駆動電源電圧生成ステップと、 を含んだことを特徴とするドライバ回路用電圧生成方
    法。
  13. 【請求項13】 前記駆動電源電圧と前記基準電圧とを
    比較し、その比較結果に応じて制御信号を出力する比較
    ステップを含み、 前記駆動電源電圧生成ステップは、前記制御信号に応じ
    て、前記駆動電源電圧の値を変化させることを特徴とす
    る請求項12に記載のドライバ回路用電圧生成方法。
  14. 【請求項14】 前記基準電圧生成ステップは、前記基
    準電圧を安定化させるステップを含んだことを特徴とす
    る請求項13に記載のドライバ回路用電圧生成方法。
  15. 【請求項15】 前記基準電圧生成ステップは、前記ド
    ライバ回路内で階調電圧生成のために必要とされる複数
    の基準電位のうちの最大の電位に相当する電圧を生成
    し、生成した電圧を前記基準電圧として出力し、さら
    に、前記複数の基準電位を、前記基準電圧に基づいて生
    成する基準電位生成ステップを含んだことを特徴とする
    請求項13に記載のドライバ回路用電圧生成方法。
  16. 【請求項16】 マトリクス状に配置された複数の画素
    を有し、前記複数の画素によって画像を表示する表示パ
    ネルと、 前記複数の画素に対し、複数の基準電位に基づいて階調
    電圧を出力するドライバ回路と、 前記ドライバ回路のための駆動電源電圧と、前記複数の
    基準電位を決定する基準電圧と、を出力する駆動電源回
    路と、を備え、 前記駆動電源回路は、前記駆動電源電圧と前記基準電圧
    との間で所定の関係性が維持されるように帰還制御を行
    うことを特徴とする表示装置。
  17. 【請求項17】 前記駆動電源回路は、 前記駆動電源電圧を生成する駆動電源電圧生成回路と、
    前記基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、を備え、 前記駆動電源電圧生成回路は、入力された制御信号に応
    じて前記駆動電源電圧をその出力値を変化させて出力す
    る電圧出力回路と、前記駆動電源電圧と前記基準電圧と
    を比較し、その比較結果に応じた信号を前記制御信号と
    して出力する比較回路と、を備えたことを特徴とする請
    求項16に記載の表示装置。
  18. 【請求項18】 前記基準電圧生成回路は、安定化電源
    回路によって前記基準電圧を生成することを特徴とする
    請求項17に記載の表示装置。
  19. 【請求項19】 前記基準電圧生成回路は、前記複数の
    基準電位のうちの最大の電位に相当する電圧を生成し、
    生成した電圧を前記基準電圧として出力することを特徴
    とする請求項17に記載の表示装置。
  20. 【請求項20】 前記基準電圧に基づいて前記複数の基
    準電位を生成する基準電位生成回路を備えたことを特徴
    とする請求項19に記載の表示装置。
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