JP2007062528A - センサユニットおよびセンサ管理システム - Google Patents

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Kenji Urashiro
健司 浦城
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Abstract

【課題】 通信線を介して測定値データを送信するセンサユニットにおいて、通信線に送信する測定値データの状態を変更できるセンサユニットおよびセンサ管理システムを提供する。
【解決手段】 自動車の各部に配置されて物理量を測定するセンサと、通信線を介してセンサの測定値を送信する送信手段と、電源線を介して供給される電源電圧を検知する電圧検知手段と、前記電源電圧の大きさに応じて通信線に送信する測定値データの状態を変更するように動作状態を切り替える切替手段とを備えることを特徴とするセンサユニットを提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、センサユニットおよびセンサ管理システムに関するものであり、より詳細には自動車の各部に配置されて自動車の周辺監視などを行うために物理量を測定するセンサを備えたセンサユニットおよび複数のセンサユニットを接続して形成されるセンサ管理システムに関する。
従来より、自動車には複数のセンサが取り付けられており、これらのセンサによって測定される複数の物理量を用いて種々の制御を行ったり、安全運転支援などの何らかのサービスを提供することが行われている。また、車内の各部に配置されたセンサによって測定される物理量は測定値データとして通信線を用いて制御ユニットを構成するECUに送信され、ECU内の処理手段は受信した測定値データに応じた制御を行うことができる。
そして、センサと処理手段を接続する通信線は複数のセンサから得られる情報を処理手段に送信するために十分な通信速度を得る必要がある。一方、近年では自動車の電装機器に係わる技術の進歩が著しく、車載センサは物理量をさらに高精度に測定し、より詳細な情報を処理手段に供給するようになっている。例えば、近年は周辺監視を行う撮像手段(物理量としての映像を撮像するセンサを備えたユニットであって、以下カメラユニットという)を設けた周辺監視システムを備える自動車が生産されるに至っている。
図7に示す周辺監視システム90では、自動車の前後左右など各部に配置されたカメラユニット91A〜91Nが、IEEE1394(登録商標。以下同様)やMOST(登録商標。以下同様)などの車載LAN(以下、単にバスという)92によってカメラ管理用のECUからなる制御ユニット93に接続されている。各カメラユニット91A〜91Nはセンサ94が撮像した画像を画像処理部95においてそれぞれ100Mbps程度の測定値データDpa〜Dpnにし、LAN通信部96が測定値データDpa〜Dpnをバス92上に送信することにより、制御ユニット93側のLAN通信部97はバス92を介して各カメラユニット91A,91B…から測定値データDpa〜Dpnを受信し、処理手段98がこれらをまとめて車載LANの通信部99を介して上位の車載LANに出力する。
ところが、このカメラユニット91A〜91Nは車両の前後左右に配置されるだけにとどまらず、斜め前後方向を撮像するカメラも搭載される場合がある。また、各カメラユニット91A〜91Nの性能も向上しており、画素数、色数、フレーム数なども引き上げられる傾向にある。
このため、自動車の開発当時には各カメラユニット91A〜91Nからの測定値データDpa,Dpb…を通信するのに十分な通信速度を持たせたバス92であっても、センサユニット91A,91B…の増加や高性能化に伴って通信速度が不足するために、他のカメラユニットを取り付けることができないという事態が生じることがある。また、各カメラユニット91A〜91Nからの測定値データDpa,Dpb…のデータ量が増大すると処理手段98の処理能力では処理しきれないという事態が生じるおそれがあった。
そこで、初めから多数のカメラユニット91A,91B…を接続した状態でも各センサユニット91A,91B…からの画像データを通信可能であるように、十分な余裕を持たせた高速通信用のバス92および処理手段98を採用することが考えられるが、この場合、不必要に高性能なバス92や処理手段98を用いることが生産コストの引き上げの原因となる。このため、各データを送信するカメラユニット91A,91B…側において動作状態を変更することにより、通信するデータ量を削減してカメラユニットの追加や特定のカメラユニットからの情報量の増大に対応することが考えられる。
特開2001−194457号公報
ところが、カメラユニット91A,91B…の動作状態を切り替えるためには、各カメラユニット91A,91B…の保護カバーをはずして設定入力手段94などを操作することにより設定変更を行うことが必要となるので煩わしいだけでなく、各センサユニット91A,91B…の動作状態が固定となるので、カメラユニット91A,91B…の性能を十分に発揮することができないという問題があった。
つまり、低速走行時には前後左右の全方向の映像が必要となるが、高速走行時には前後方向の映像は重要であるものの左右方向の映像の必要性は低くなる。このような場合にも、全てのカメラユニットが固定された動作状態で動作すれば、カメラユニットの性能を十分に発揮できない場合があった。
そこで、センサの動作状態を動的に切り替える方法としては、データの処理手段側から各センサ側に動作状態を変更するためのデータ通信を行うことが考えられ、そのためには動作状態を変更するための専用通信線を配索したり、前記通信線の多重化によって双方向通信に対応させたり、電源線にセンサの動作状態を切り替えるための制御信号を重畳させることが考えられる。
ところが、センサの動作状態を切り替えるためだけに専用通信線を配索すると、ワイヤハーネスの構成が複雑にならざるを得ず、それだけ製造コストが引き上げられるという問題がある。また、通信線を多重化した場合には、多重化のためのマルチプレクサや多重化した信号を分離するためのデマルチプレクサを用いる必要があるだけでなく、信号線は双方向通信に対応させたものとする必要があり、この場合にも通信線の製造コストが引き上げられることは避けられなかった。さらに、電源線に制御信号を重畳させる場合には電力線に重畳させた信号を取り出すためのトランスや、電源ラインに信号を重畳させたり電源ラインから信号を除去するためのフィルタなどが必要となり、これが装置の大型化やコストアップの原因となっていた。
特開2001−194457号公報(特許文献1)によると、必要とする以外のセンサを停止させ、稼動するセンサを絞り込むことにより周辺監視を行うことが特徴とされており、進行方向についての検知は行えるが車両運行上、常に周囲状況は変化するため、進行方向以外への監視についても行う必要がある。
本発明は上述の問題を考慮に入れてなされたものであり、その目的は、通信線を介して測定値データを送信するセンサユニットにおいて、通信線に送信する測定値データの状態を変更できるセンサユニットおよびセンサ管理システムを提供することである。
前記課題を解決するため、本発明は、
自動車の各部に配置されて物理量を測定するセンサと、
通信線を介してセンサの測定値を送信する送信手段と、
電源線を介して供給される電源電圧を検知する電圧検知手段と、
前記電源電圧の大きさに応じて通信線に送信する測定値データの状態を変更するように動作状態を切り替える切替手段とを備えることを特徴とするセンサユニットを提供している。
前記構成によれば、電源電圧の大きさに応じて通信線に送信する測定値データの状態を変更するので、電源線を介して供給される電源電圧が変更されれば、測定値データの精度などを動的に切り替えて自動車の状態に合わせたセンサユニットの制御を行うことができる。電源線が接続される各ユニットには通常、電源線から供給される電源電圧をセンサなどの各部に供給する大きさに調節するDC−DCコンバータが設けられるので、前記電源電圧の大きさはDC−DCコンバータの入力電圧の範囲内であればセンサなどの各部の動作に影響を与えるものではない。
また、通信線は常にセンサユニットから出力される測定値データの片方向通信に用いられるので、通信線の通信速度の能力を最大限に用いてセンサからの測定値データを送信することができる。さらに、電源電圧を検知する電圧検知手段の構成は簡単な基準電圧発生手段と電圧比較器(コンパレータ)で十分であるから、製造コストを大きく引き上げるものではない。
したがって、前記センサが物理量を高い精度で測定する能力を備えたものである場合、センサの能力を十分に発揮した詳細な測定値データを通信線に送信する状態と、センサから得られた測定値を幾らか間引いたり、削減した測定値データを通信線に送信する状態とを、電源電圧の大きさによって動的に切り替えることができる。つまり、前記センサから得られる測定値データの情報量を少なくするように、電源線に供給する電源電圧を調節することにより、同じ通信線を用いてより多くのセンサからの測定値データをそれぞれ得ることができる。
前記物理量が、赤外光を含む光、ミリ波を含む電磁波、さらには超音波の反射波の少なくとも一つであり、前記センサは前記物理量の強度の二次元分布を画像として測定する撮像手段であることが好ましい。この構成により、撮像手段を用いて撮像した画像データを測定値データとして通信線上に出力することができる。つまり、複数の撮像手段を用いて自動車の周辺監視を行うことができる。とりわけ、近年は撮像手段の性能が飛躍的に向上しているので、この撮像手段から得られる膨大な量の情報を適宜に削減させて通信線に出力することができる。前記物理量が可視光の場合は、得られる画像が肉眼で確認できるものとほぼ同じであるからこれを表示した場合の視認性がよい。これに対して、物理量が赤外光、電磁波、超音波などの場合は肉眼では確認できない状況を画像によって確認できるので、それだけ運転者の運転支援を行うことができる。
前記動作状態として画素数、色数、フレーム数、視野角のうち少なくとも一つを変更可能とすることが好ましい。すなわち、撮像した画像データの画素数、色数(例えば色彩情報を落としてモノクロとする)、フレーム数を少なくすることにより画像データのデータ量は飛躍的に少なくなる。複数の要素を組み合わせるとさらに画像データのデータ量を少なくすることができる。また、撮像手段に搭載された撮像手段が視野角に対応するものである場合には視野角を行って撮像手段によって撮像可能な範囲のうち一部を強調した画像データを得ることができる。
また、本発明は
上述したセンサユニットと、
複数のセンサユニットに接続されて各センサユニットからの測定値を受信する受信手段を備えた制御ユニットと、
前記センサユニットを制御ユニットに接続するための通信線および電源線を備えたハーネスとを有し、かつ、
前記制御ユニットがセンサユニットに供給する電源電圧の大きさを調節することにより各センサユニットの動作状態を切り替える電源電圧生成手段を備えることを特徴とするセンサ管理システムを提供している。
上記構成によれば、制御ユニットの電源電圧生成手段が切り替えた電源電圧の大きさによって、各センサユニットの動作状態が変わるので、制御ユニットは各センサユニットの動作状態を任意の時点で切り替えることができる。
また、切替手段に複数の電源電圧の大きさとこれに対応する動作状態が設定された状態切替テーブルを記憶させておけば、制御ユニットは電源電圧の大きさを数段階に制御して、複数のセンサユニットのうち詳細な測定値を得るセンサを任意に選択できる。
前記制御ユニットがECUからなり、自動車の車速を検知する車速検知手段を備え、前記センサユニットの動作状態を車速に応じて切り替えるものであることが好ましい。この構成によれば、自動車の車速に合わせたセンサの測定値データの重み付けを動的に制御することができる。
上述したように、本発明によれば、自動車の各部に配置されて測定値データを送信するように構成されたセンサユニットの動作状態を容易に切り替えることができる。つまり、開発当時には予定されていない新しいセンサを既存の通信線に接続する場合にも、この通信線に既に接続されているセンサのデータ量を削減するように動作状態を切り替えることにより、新たなセンサを接続することが可能となる。
また、通信線によって複数のセンサユニットと接続される制御ユニットを設けた場合は、各センサから得られる測定値データに適宜の重み付けをするように、各センサユニットの動作状態を動的に切り替えて、重要な測定値データについてはより詳細な測定値データを得られるようにすることも可能である。
図1は、本発明の第1実施例に係るセンサ管理システム1の構成を示し、このセンサ管理システム1は、自動車の周辺監視を行うECU(Electronic Control Unit)からなる制御ユニット(制御ユニットの一例)2と、この制御ユニット2に接続されるワイヤーハーネス3と、このワイヤハーネス3によって前記制御ユニット2に接続されると共に自動車の各部に配置されて画像データDを測定値データとして出力するカメラユニット(センサユニットの一例)4とを備えてなる。また、5は制御ユニット2に電力を供給するバッテリ、6は車内LAN等の上位の情報ネットワークのバスである。
前記制御ユニット2はカメラユニット4から送信された画像データDを受信する受信手段2aを備え、この受信手段2aによって受信された画像データDを集計するなどの処理を行う処理手段(MCU)2bと、車両状態からどのカメラユニット4からの情報を得たいかを判別してバッテリ5から供給される電圧を調整し異なる電源電圧Vを前記カメラユニット4に供給する電源電圧源(電源電圧生成手段)2cと、ワイヤハーネス3を接続するための複数のコネクタ2dとを備える。さらに、2eは上位の車載LAN(例えばIEEE1394やMOSTなど)6とのデータのやりとりを行うLAN制御部である。
前記ワイヤハーネス3は前記受信手段2aに接続される通信線3aと、前記電源電圧生成手段2cに接続される電源線3bとを備えてなり、自動車の各部に配置された複数のカメラユニット4A,4B…を制御ユニット2にスター接続するものである。また、3c,3dはワイヤハーネス3の両端に設けられたコネクタである。
なお、本実施例では各カメラユニット4A,4B…にそれぞれワイヤハーネス3を接続するための1つのコネクタ4aを設けており、複数のワイヤハーネス3を用いて制御ユニット2とカメラユニット4を直接的に接続(スター接続)しているので、各カメラユニット4A,4Bからの測定値データDa,Db…を直接的に受け取ることができる。
しかしながら本発明はスター接続に限定されるものではなく、各カメラユニット4はワイヤハーネス3によって互いに連結されて、直列的に接続し新規のカメラユニット4を容易に増設できるように構成してもよい。他にも、制御ユニット2とカメラユニット4をディジーチェーン接続するものであっても、バス状、リング状、ツリー状の何れの形で接続するものであってもよい。
前記カメラユニット4は、例えば図2に示すように、自動車の前方と後方に取り付けられて前後方向を検知する周辺監視用のカメラユニット4A,4Bと、車の側面に取り付けられて左右方向を検知する周辺監視用のカメラユニット4C,4Dとを備える。すなわち、この場合は4台のカメラを接続する例を示している。
各カメラユニット4A,4B…の構成は、基本的に同じであり、その構成は図1に示すように、例えば物理量として可視光の画像を撮像可能な2次元センサ(以下、カメラ)10と、このカメラ10によって撮像された映像を画像データ(測定値データ)Da,Db…に変換する画像処理部11と、この画像処理部11から出力される画像データDa,Db…を前記通信線3aを介して送信する送信手段12と、前記電源線3bを介して前記電源電圧生成手段2cに接続されると共にカメラユニット4内の各部に必要な電圧に調節された電力を供給するDC−DCコンバータ13と、電源線3bに供給される電源電圧Vを検知する電圧検知手段14とを備えている。なお、15はレンズ16などを駆動することにより、センサ10によって撮像する映像の範囲を制御する視野角制御手段である。
各カメラ10はさらに具体的にはCCDカメラのようなイメージセンサであり、例えば16ビットの分解能を有するフルカラーで、横600ドット縦480ドットの画像データを撮像可能である。なお、カメラ10が赤外線などの可視光でない光や電磁波さらには超音波の反射波などの二次元イメージを検出するものであってもよい。
また、画像処理部11は時間遅れの原因となることが懸念される画像圧縮を行うことなく、直接的に画像データDを生成するものである。したがって、画像処理部11の構成は極めて簡素にすることができる。本実施例では上記カメラ10の画像を毎秒30フレームで送信することにより、100Mbps超のデータ量となる。
さらに、この画像処理部11には前記電源電圧Vの大きさとこれに対応する動作状態が設定された状態切替テーブルTを記憶させており、この状態切替テーブルTに従って前記画像データDのデータ量を調節するように構成されている。すなわち、画像処理部11は電源電圧Vの大きさに応じて通信線に送信する画像データDの状態(とりわけデータ量)を変更するように動作状態を切り替える切替手段である。
送信手段12は通信線3aを用いて前記受信手段2aに片方向通信するもので十分であり、この送信手段12は画像データDを単に周波数変調するなどしてシリアル通信する程度の簡単な回路であってもよい。
DC−DCコンバータ13は前記電源線3bを介して供給される電源電圧Vを前記各部10〜12、14、15に供給するために、例えば電圧5Vに降圧して出力するものである。このDC−DCコンバータ13の出力電圧は各部10〜12,14,15が必要とする電源電圧によって適宜調節されるが、入力電圧は前記電源電圧Vが変化する範囲内の何れであってもよいように設計されたものである。
前記電圧検知手段14は電源電圧Vの大きさを検知するため、例えば、ツェナーダイオードからなる基準電圧生成手段や、比較器などをを用いて容易に形成することができる。図3には電圧検知手段14の簡単な一例をしている。図3に示すように、電源電圧Vを直列接続した抵抗RとツェナーダイオードDzに印加することにより基準電圧として例えば4.5Vを生成できる。そして、電源電圧Vとそれぞれ可変抵抗Rv1,Rv2によって約0.4倍,0.5倍に分圧した電圧V1,V2とを比較する比較器Com1、Com2を設けることにより、電源電圧Vが9V以上であるかどうか、11V以上であるかどうかを判断して、電源電圧Vが8V,10V,12Vの3つの電圧の何れであるかを判断することができる。
なお、図3は本発明のように電源電圧Vの大きさによってセンサユニット4の動作状態を切り替える場合に、センサユニット4側の電圧検知手段14の回路構成が極めて簡単になることを例示する一例に過ぎず、本発明はこの構成に限定されるものではない。すなわち、電圧検知手段14は電源電圧Vの大きさを検知するA/Dコンバータのようなものであってもよいことはいうまでもない。また、電源電圧Vの段階は3段階に限られるものではなく、2段階であっても、4段階以上の多段階に切り替えられるものであってもよい。
図4は前記各カメラユニット4A,4B…内の切替手段11が電源電圧Vの大きさに応じて動作状態を切り替える際に用いるテーブルT(Ta,Tb…)の内容をまとめて示す図である。ここで、電源電圧Vが12Vの時はオプション接続されたカメラを除いて全てのカメラユニット4が均等に100Mbpsのデータ量となるように動作状態が設定される。一方、電源電圧Vが10Vの時は左右のカメラユニット4C,4Dについては30Mbpsに落としたデータ量となるように動作状態が切り替えられるように設定されている。
さらに、前記テーブルTによれば、電源電圧Vが8Vの時は前のカメラユニット4Aについては例えば1秒間に送信するフレーム数を2倍にするなどして200Mbpsに引き上げられたデータ量の画像データDaを出力するように動作状態が切り替えられ、後ろのカメラユニット4Bは30Mbps、その他のカメラユニット4C,…については画像データDc…の送信を停止するように設定される。
従って、前記電源電圧源2cを用いて供給する電源電圧Vを調節する調節することにより、各カメラユニット4A,4B…の動作状態を容易に切り替えることができる。
画像データDのデータ量は、例えば、画素数、色数、フレーム数の増減によって自在に行うことができる。また、画素数の削減はデータの間引きによって行うことができる。色数の削減は階調を低くすることも可能であるが色彩情報を削除することが好ましい。フレーム数の削減はフレームを間引くことによって行うことができる。しかしながら、リアルタイム性が失われないように少なくとも1秒間に10フレーム(映像の遅延時間が最大0.1秒以内)は出力することが好ましい。
なお、図4に示すようにカメラユニット4の動作状態を切り替えることにより画像データDのデータ量を切り替え可能としているので、MCU2bとして高い処理能力を有するものを用いなくても複数のカメラユニット4A,4B…からの画像データDa,Db…を処理することが可能であるが、本発明はこの点に限定されるものではない。すなわち、例えば各カメラユニット4の視野角制御手段15を制御することにより、特定の部分に視野角を絞った状態に切り替えるなどの動作状態の切替を行ってもよい。加えて、前記視野角を絞る部分は撮像した画像データDa,Db…から判断されるものであってもよいが、図外のミリ波レーダなどのセンサを用いて選択されてもよい。
次に、図5を用いて、制御ユニット2側のMCU2bにおいて電源電圧源2cを制御するプログラムの動作を説明する。まず、S1は各カメラユニット4A,4B…の初期設定の際に、異常があるかどうかを判断するステップである。ここで、異常がある場合は、S2に示す異常警告処理を行うステップを実行して、制御ユニット2の動作を終了する。
一方、前記ステップS1において異常がないと判断された場合は、S3に示す設定電圧の出力処理ステップを実行する。このとき、MCU2bから電源電圧源2cに電源電圧制御情報として12Vを出力するための情報が出力されて、各カメラユニット4A,4B…は電圧12Vで給電される。
次に、S4に示す車両情報の入力を行うステップを実行する。このとき入力される車両情報は図1に示すLAN制御部2eを介して車速や走行位置などである。
S5はステップS4において入力した車両情報のうち例えば車速を用いて電源電圧Vを定めるステップである。本実施例では例えば車速が10km/h未満の場合、停止または徐行時(後退時も含む)と判断し、車速が10km/h以上60km/h未満の場合、低速走行時と判断し、車速が60km/h以上の時に高速走行時と判断する例を示している。
S6〜S8は各速度範囲の時に電源電圧源2cが出力する電源電圧Vを定めるステップである。すなわち、ステップS6は停止時または徐行時または後退時に実行され、電源電圧Vとして例えば12Vを出力させるステップである。一方、ステップS7は低速走行時に実行され、電源電圧Vとして例えば10Vを出力させるステップである。さらに、ステップS8は高速走行時に実行され、電源電圧Vとして例えば8Vを出力させるステップである。
S9はセンサユニット4の動作に異常があるかどうかを再び判断するステップであり、このステップS9において異常がないと判断された場合は前記ステップS4に戻って繰り返し処理を行う。一方異常があると判断された場合は制御ユニット2の動作を終了する。
ここで、再び図4に戻って、設定のテーブルTを各カメラユニット4A,4B…にそれぞれ設定する場合の動作を説明する。すなわち、自動車が停止時や徐行時には各カメラユニット4に電源電圧Vとして12Vが供給されるので、前後左右の周辺監視を均等に行うと共に、タイヤ周りなどの特殊な部分に取り付けられたオプションのカメラユニット(図2に示すカメラユニット4E,4Fなど)についても幾らか監視することができる。このとき、MCU2bは各カメラユニット4A〜4Dに加えてオプションのカメラユニット4E,4Fからも画像データを受信するのでその処理能力を最大限に利用して画像処理を行ってまとめた画像データをLAN制御部2eを介して車載LAN6側に出力する。
次に、低速走行時には各カメラユニット4に電源電圧Vとして10Vが供給されるので、側面のカメラユニット4C、4Dについては30Mbpsに落としたデータ量となるように動作状態が切り替えられる。つまり、MCU2bが処理するデータ量が削減されるので、その画像処理を余裕を持って行うことができ、撮像した画像をより高速に出力に反映させることができる。なお、自動車の前後に取り付けられたカメラユニット4A,4Bからは十分に精度の高い画像データが受信されてこれがリアルタイムに表示されるので、安全運転を支援することができる。
さらに、高速走行時には各カメラユニット4に電源電圧Vとして10Vが供給されるので、高速走行時に最も必要な前方のカメラユニット4Aから得られる画像データDaのデータ量を200Mbpsに引き上げる一方、後ろのカメラユニット4Bは30Mbpsに落とし、さらに、その他のカメラユニット4C,…については画像データDc…の送信を停止するように設定される。つまり、MCU2bが前方のカメラユニット4Aからの画像データDaを重点的に処理することができるように、各カメラユニット4から受ける画像データDのデータ量が切り替えられる。
図6は第2実施例のセンサ管理システム20の構成を示す図である。このセンサ管理システム20が図1に示すセンサ管理システム1と異なる点は複数のカメラユニット4A,4B…がワイヤハーネス3によって直列的に接続されている点である。すなわち、各カメラユニット4にはワイヤハーネス3を接続するための複数のコネクタ4a,4bを形成しており、これらのコネクタ4a,4bにそれぞれワイヤハーネス3のコネクタ3c,3dを連鎖的に接続する。(以下、この接続を直列接続という)
図6のように構成されたセンサ管理システム20では末端部に取り付けられたカメラユニット4のコネクタ4b(または4a)にワイヤハーネス3を介して新たなカメラユニット4を接続したり、既存のカメラユニット4とワイヤハーネス3との接続部に新たなカメラユニット4とワイヤハーネス3を介在させることができるので、容易に拡張することができる。
また、各カメラユニット4の位置に合わせてワイヤハーネス3を接続する順番を適宜設定することにより、使用するワイヤハーネス3の総長を短くすることが可能である。なお、本実施例のように直列接続する場合は、各カメラユニット4に設けた通信部12は互いの信号がぶつからないように、画像データDa,Db…を送信する順番を適宜設定してあることが好ましい。
本実施例の場合、カメラユニット4Aと制御ユニット2の間のワイヤハーネス3内の通信線3aに全てのカメラユニット4から送信された画像データDが集中するので、その通信速度の能力を十分に高める必要があるが、各カメラユニット4からの送信される画像データDa,Db…のデータ量を削減することにより、画像データDが送信できなくなることはない。
なお、図6に示すカメラユニット4の直列接続は図1に示すスター接続と組み合わせて用いてもよい。この場合、より重要なカメラユニット4についてはスター接続を行うことにより信頼性を高めることができ、直列接続を併用することによって、拡張性を高めることができる。
本発明の第1実施例に係るセンサ管理システムの構成を示す図である。 前記センサ管理システムの各センサユニットの配置を示す図である。 前記センサユニット内の電圧検知手段の一例を示す図である。 前記センサユニット内の切替手段が用いるテーブルの例を示す図である。 前記センサ管理システムの制御ユニットの動作を説明する図である。 本発明の第2実施例に係るセンサ管理システムの構成を示す図である。 従来のセンサ管理システムの構成を示す図である。
符号の説明
1,20 センサ管理システム
2 制御ユニット(ECU)
2a 受信手段
2c 電源電圧生成手段
3 ワイヤハーネス
4 センサユニット
10 撮像手段(センサ)
11 画像処理部(切替手段)
12 送信手段
14 電圧検知手段

Claims (5)

  1. 自動車の各部に配置されて物理量を測定するセンサと、
    通信線を介してセンサの測定値を送信する送信手段と、
    電源線を介して供給される電源電圧を検知する電圧検知手段と、
    前記電源電圧の大きさに応じて通信線に送信する測定値データの状態を変更するように動作状態を切り替える切替手段とを備えることを特徴とするセンサユニット。
  2. 前記物理量が、赤外光を含む光、ミリ波を含む電磁波、さらには超音波の反射波の少なくとも一つであり、前記センサは前記物理量の強度の二次元分布を画像として測定する撮像手段である請求項1に記載のセンサユニット。
  3. 前記動作状態として画素数、色数、フレーム数、視野角のうち少なくとも一つを変更可能とする請求項2に記載のセンサユニット。
  4. 請求項1乃至請求項3のうちいずれかに記載のセンサユニットと、
    複数のセンサユニットに接続されて各センサユニットからの測定値を受信する受信手段を備えた制御ユニットと、
    前記センサユニットを制御ユニットに接続するための通信線および電源線を備えたハーネスとを有し、かつ、
    前記制御ユニットがセンサユニットに供給する電源電圧の大きさを調節することにより各センサユニットの動作状態を切り替える電源電圧生成手段を備えることを特徴とするセンサ管理システム。
  5. 前記制御ユニットがECUからなり、自動車の車速を検知する車速検知手段を備え、前記センサユニットの動作状態を車速に応じて切り替えるものである請求項4に記載のセンサ管理システム。
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