JP2002350984A - 画像焼付装置 - Google Patents

画像焼付装置

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JP2002350984A
JP2002350984A JP2001162468A JP2001162468A JP2002350984A JP 2002350984 A JP2002350984 A JP 2002350984A JP 2001162468 A JP2001162468 A JP 2001162468A JP 2001162468 A JP2001162468 A JP 2001162468A JP 2002350984 A JP2002350984 A JP 2002350984A
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Hidetoshi Nishikawa
英利 西川
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光面上に配置された感光材料の表面に焦点
が合うような画像焼付装置を提供する。 【解決手段】 感光材料を感光材料搬送面上の所定の露
光走査位置において露光する画像焼付装置100が、上
記感光材料搬送面上の、上記露光走査位置と上記感光材
料に対する光の照射が妨げられる遮光位置との間で位置
変更自在である露光ヘッド30と、上記露光走査位置に
おいて上記露光ヘッド30から放射される光を感光材料
表面に合焦させる合焦調節手段36とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光面上に配置さ
れた感光材料の表面を露光用の光源を有する露光ヘッド
で走査しながら、感光材料の露光を行う画像焼付装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】写真用の印画紙などのシート状感光材料
を露光するための露光ヘッドが備える光源として真空蛍
光素子が広く用いられている。ただし、真空蛍光素子を
初めとする様々な光源を動作させて所定値以上の光強度
を得るためには、一定時間のウォームアップ(プレ露
光)を行う必要があった。更に、実際の露光工程におい
て必要な光強度を得るために出力を上げた場合にも、そ
の光強度が安定するまでに一定時間のウォームアップ
(プレ露光)が必要である。従って、1回の露光毎にプ
レ露光を行う必要がある。
【0003】従来、プレ露光工程において放射される光
が印画紙に照射されることを防止するために、プレ露光
工程では、露光ヘッドと印画紙(感光材料)との間に遮
光板を設けていた。そして、プレ露光工程を行った後で
露光走査位置に露光ヘッドを移動させて印画紙の露光を
行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】印画紙に対して照射さ
れる光量を増大させるために、開口角の大きい明るいレ
ンズを露光ヘッドに装着した場合には、必然的に焦点距
離が短くなるため、印画紙表面に画像を結像させるため
には露光ヘッドと印画紙との距離を短くせざるを得なか
った。
【0005】このような焦点距離の問題によって、上述
のプレ露光工程を実施した後で露光走査位置に水平移動
して印画紙の露光を行おうとした場合には、遮光板が設
けられている分だけ露光ヘッドと印画紙の距離が離れ過
ぎており、そのままの位置関係では焦点が合わないとい
う問題があった。この問題点を解決するために、遮光板
を極めて薄くして、露光ヘッドと印画紙との距離を出来
るだけ小さくしようとする方法もある。しかし、印画紙
を保持している印画紙搬送手段は、印画紙搬送面に配置
された印画紙を吸引して保持する構造になっているた
め、遮光板が薄い場合にはその吸引力によって遮光板が
吸引され、所定の位置(遮光位置)から遮光板がずれる
ことでプレ露光工程において露光ヘッドからの光が漏れ
て印画紙に照射されてしまう可能性もある。
【0006】或いは、露光ヘッドを印画紙側に降下させ
る(上下動させる)ことで、焦点距離が短いという問題
を解決する方法もある。しかし、露光ヘッドを上下に移
動させることで印画紙に対する露光ヘッドの光軸がずれ
可能性があり、露光ヘッドを動かすことは好ましくない
という問題もある。
【0007】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、露光面上に配置された感光材料
の表面に焦点が合うような画像焼付装置を提供する点に
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る画像焼付装置の第一の特徴構成は、特許
請求の範囲の欄の請求項1に記載の如く、感光材料を感
光材料搬送面上の所定の露光走査位置において露光する
画像焼付装置であって、前記露光ヘッドと前記感光材料
搬送面との間の遮光位置に設けられた、前記感光材料に
光が照射されることを妨げる遮光手段と、前記露光走査
位置と前記遮光位置との間で位置変更自在である露光ヘ
ッドと、前記露光走査位置において前記露光ヘッドから
放射される光を感光材料表面に合焦させる合焦調節手段
とを備えてなる点にある。
【0009】上記課題を解決するための本発明に係る画
像焼付装置の第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の
請求項2に記載の如く、上記第一の特徴構成に加えて、
前記合焦調節手段が、前記感光材料と前記露光ヘッドと
の間に配置された光学素子である点にある。
【0010】上記課題を解決するための本発明に係る画
像焼付装置の第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の
請求項3に記載の如く、上記第二の特徴構成に加えて、
前記光学素子が、前記露光走査位置では前記露光ヘッド
と同期して走査され、且つ前記遮光位置では前記露光ヘ
ッドと前記感光材料との間から退避する点にある。
【0011】以下に作用並びに効果を説明する。本発明
に係る画像焼付装置の第一の特徴構成によれば、遮光手
段を設けたことで、前記露光ヘッドと前記感光材料搬送
面との間の遮光位置において前記感光材料に光が照射さ
れることを妨げることができ、露光ヘッドが、感光材料
搬送面上に配置された感光材料を走査して露光を行う露
光走査位置と、感光材料に対して露光ヘッドから放射さ
れた光が照査されないようにされた遮光位置との間で位
置変更自在であり、合焦位置調節手段が、所定の露光走
査位置において露光ヘッドから放射される光を感光材料
表面に合焦させることで、感光材料に対して明瞭な画像
を焼き付けることができる画像焼付装置を提供すること
ができる。例えば、露光ヘッドと感光材料との間隔が広
く、そのままでは露光ヘッドから放射された光の焦点が
感光材料表面で合焦されない場合であっても、合焦位置
調節手段を設けることで光の焦点が感光材料表面に合焦
され、明瞭な画像が感光材料に対して焼き付けられるこ
とを確実にすることができる。
【0012】本発明に係る画像焼付装置の第二の特徴構
成によれば、合焦調節手段が感光材料と露光ヘッドとの
間に設けられた光学素子で実現されることで、露光ヘッ
ドから放射された光が光学素子によって拡散や収束とい
った光学的な作用を受けて、焦点の位置(深さ)が調節
され、感光材料に対して明瞭な画像を焼き付けることが
できる。光学素子はガラスやアクリル樹脂などの高分子
材料で構成することができ、その厚さや曲率を調節する
ことで光学素子(レンズ)としての特性が決定され、そ
の結果、露光ヘッドから放射された光の焦点深度が調節
される。更に、露光ヘッド自体の高さを調整すること無
しに焦点位置を調節することができることから、露光ヘ
ッドの高さを調整するための上下動によって焦点位置の
微妙なずれが生じるようなこともない。
【0013】本発明に係る画像焼付装置の第三の特徴構
成によれば、露光ヘッドと同期して走査されている光学
素子が、露光ヘッドと感光材料との間から退避可能に構
成されていることで、露光ヘッドが、上記遮光手段のよ
うな構成要素が設けられた遮光位置に移動した場合であ
っても、光学素子と遮光手段が互いに干渉するようなこ
とは発生しない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1および図2に示すプリンタプロ
セッサは、写真用フィルム2の画像を、露光位置1に配
置された感光材料としての印画紙3に投影露光する光学
露光装置20と、所定のデジタル画像データを、露光位
置1に配置された印画紙3に露光するデジタル露光装置
30と、露光位置1で露光された印画紙3を現像する現
像処理部5と、印画紙3を印画紙マガジン4から露光位
置1を経て現像処理部5へ搬送する印画紙搬送機構6
と、プリンタプロセッサの各部の制御を行うコントロー
ラ7とを備えてなる。コントローラ7には、操作者が各
種処理命令の入力を行うことのできる操作卓8および各
種処理情報が表示されるモニタ9が接続されている。
【0015】印画紙3をロール状に収納している印画紙
マガジン4から引き出された印画紙3は、印画紙搬送機
構6を構成するアドバンストローラ13および圧着ロー
ラ14により搬送され、カッター15によって所定の大
きさに切断される。この切断された印画紙3は露光位置
1に水平姿勢で搬送され、露光位置1において光学露光
装置20またはデジタル露光装置30、あるいは両方の
露光装置によって露光される。その後、印画紙3は現像
処理部5において現像され、乾燥された後でプリンタプ
ロセッサから排出される。ここで、印画紙搬送経路中の
露光が行われる場所には、露光される印画紙3が配列さ
れる露光台70が設置されており、この露光台70は、
3つのローラ72と、これらのローラ72に巻回される
コンベアベルト71とを備えてなる。更に、コンベアベ
ルト71は、多数の通気孔(図示せず)が形成された無
端ベルトで構成され、この無端ベルト上の印画紙3が配
列される側と逆の面側に負圧を発生させる吸引ダクト
(図示せず)を配置して、コンベアベルト71上にある
印画紙3を常に吸引することで、搬送中および露光中の
印画紙3をコンベアベルト71上に固定することができ
る。
【0016】以下に、光学露光装置20、画像焼付装置
100、およびデジタル露光装置30の機構について詳
細に説明する。
【0017】光学露光装置20は、ハロゲンランプを備
えて構成された露光用の光源21と、光源21からフィ
ルム2に照射される光の色バランスを調整する調光フィ
ルタ22と、調光フィルタ22を通過した光を均一に混
色するミラートンネル23と、フィルム2の画像を露光
台70に配置された印画紙3上に結像させる焼付レンズ
24と、印画紙3に照射される光を遮断するシャッタ2
5とを備えている。
【0018】上述のように、フィルム2に形成された画
像を露光台70上に配置された印画紙3に投影露光する
ことができることから、この光学露光装置20を使用す
ることで画像焼付の工程を簡単に実施することができ
る。
【0019】上述の光学露光装置20では、フィルム2
に形成されている画像を光源21からの光を使用して印
画紙3に投影することで露光を行ったが、デジタル露光
装置30ではデジタル化された画像データを用いて露光
が行われる。画像データとしては、フィルム2に形成さ
れている画像から読み取られた画像データ、または他の
機器で予め作成された後でデジタル露光装置30に読み
込まれた画像データなどが使用される。
【0020】フィルム2に形成されている画像を読み取
る場合、スキャナ10は、モータ12で駆動されるロー
ラ11によって所定位置に配置されたフィルム2に対し
て白色光を照射し、その反射光または透過光を赤色、緑
色、青色の3原色に分離して、CCDラインセンサまた
はCCDイメージセンサなどを用いて受光して画像を読
み取る。スキャナ10によって読み取られた画像データ
はコントローラ7に送られ、その画像をモニタ9に表示
させて操作者に確認させることもできる。
【0021】次に、画像焼付装置100の構成について
図2を参照して説明する。画像焼付装置100はデジタ
ル露光装置30を備えており、デジタル露光装置30が
画像焼付装置100の装置内部で駆動されることで、印
画紙3に対するデジタル露光が実施される。デジタル露
光装置30などの構成部品は、第1枠体16、第2枠体
17、第3枠体18、第4枠体19とで構成されるユニ
ットの内部に概ね収容される。
【0022】デジタル露光装置30を駆動させる画像焼
付装置100の構成について説明する。デジタル露光装
置30の駆動機構は、駆動モータ60と、モータ軸に取
り付けられたカップリング61と、このカップリング6
1により駆動モータ60と連結されたボールネジ62と
係合するボールナット63が設けられたナットホルダ6
4と、このナットホルダ64がスライドするリニアレー
ル65とを備えている。デジタル露光装置30はナット
ホルダ64に片持ち支持の形態で取り付けられており、
ナットホルダ64がリニアレール65に沿って移動する
ことで、デジタル露光装置30もリニアレール65に沿
って、即ち、印画紙3の搬送方向に沿って往復移動が可
能である。駆動モータ60は、モータ台66に固定さ
れ、モータ台66は第3枠体18に取り付けられてい
る。ボールネジ62は、軸受けによりその両端をモータ
台66と第3枠体18に支持されている。尚、リニアレ
ール65に代えて、シャフトとスライドメタルなどの組
み合わせを用いてもよい。
【0023】更に、デジタル露光装置30と露光台70
との間には遮光板35が設けられており、露光台70の
上に配置された印画紙3に光が当たることを避けたい場
合にデジタル露光装置30からの光を遮光することがで
きる。この遮光板35は、デジタル露光装置30と同期
して画像焼付装置100内を移動可能であるように装着
してもよく、或いは画像焼付装置100の端部に固定し
てもよい。
【0024】遮光板35が画像焼付装置100の端部で
固定されている場合、その端部をデジタル露光装置30
のホームポジションとし、デジタル露光装置30による
印画紙3の1回の走査が終わる度にその端部(ホームポ
ジション)に戻るように設定することもできる。従っ
て、ホームポジション(遮光位置)ではデジタル露光装
置30と露光台70との間には遮光板35が設けられて
いるために、デジタル露光装置30から放射された光は
遮光板35によって遮断され、露光台70にはデジタル
露光装置30からの露光用の光は到達せず、露光台70
に印画紙3が置かれていても、その印画紙3が露光され
て画像が焼き付けられることもない。
【0025】デジタル露光装置30の露光機構である露
光ヘッドは、液晶シャッター方式、レーザ露光方式、C
RT方式、蛍光管方式などが用いられており、ここでは
発光ダイオードから放射された光を液晶シャッターで変
調し、その変調された光をセルフォックレンズを通して
出力するようなプリントヘッドを赤色、緑色、青色の3
色について備えて構成されたものを使用した。従って、
露光ヘッドは、光源として赤色露光を行うために使用さ
れる赤色発光体32aを備えて構成された赤色プリンタ
ヘッド32と、緑色露光を行う緑色発光体33aを備え
て構成された緑色プリンタヘッド33と、青色露光を行
う青色発光体34aを備えて構成された青色プリンタヘ
ッド34とを備える。各発光体32a、33a、34a
は発光ダイオードなどを用いた複数の光源をリニアアレ
イ化して構成したものであり、印画紙3の幅に対応する
長さを露光するのに十分な解像度を備えている。更に、
その光源列による走査方向の露光長さは、印画紙3の搬
送方向と直交した方向の長さ以上である、即ち印画紙3
の幅よりも光源列を構成する複数の光源によるライン露
光の長さが長いことで、デジタル露光装置30を印画紙
3の搬送方向に沿って一方向に走査しながら露光するだ
けで、印画紙3の全面の露光を行うことができる。尚、
印画紙3の幅方向の解像度を向上させるためには、単位
長さ当たりに配列される光源数を増加させればよい。
【0026】以下に、図3を参照してデジタル露光装置
30を用いたデジタル露光工程の説明を行う。
【0027】図3には、カッター15は印画紙マガジン
4から供給されたロール状の印画紙3を指定された大き
さに切断し、その印画紙3が露光台70に搬送されて、
露光台70のコンベアベルト71上に2枚の印画紙3
(3aおよび3b)が配置され、デジタル露光装置30
によるデジタル露光により2枚の印画紙3a、3bの露
光が一方向への1回の走査工程で実施される場合の例を
示す。図3(a)には、デジタル露光装置30がホーム
ポジションにある状態を示しており、印画紙3のデジタ
ル露光はこのホームポジションから開始される。デジタ
ル露光装置30の走査方向は図3(a)中に矢印で記し
た方向であり、この方向は印画紙3の搬送方向と平行で
ある。コントローラ7は印画紙3に対する露光を行うよ
うにデジタル露光装置30に指示するのだが、印画紙3
に焼き付けられる色の指示は以下のように行われる。
【0028】コントローラ7は、CPU、ROM、RA
M、I/F回路などを備えてなるマイクロコンピュータ
システムを中核部材として構成されている。スキャナ1
0でデジタル信号に変換されたフィルム2に形成されて
いる画像データは、RAMとして備えられたフレームメ
モリにビットマップの形式で保存される。具体的には、
コマ番号や、プリントの可否のデータを含んだ管理デー
タFDによって管理されるデータ領域に対して、R
(赤)、G(緑)、B(青)のそれぞれのデータを独立
して保存する領域が確保され、このそれぞれの領域に対
して、デジタル露光装置30が備える、配列されたR、
G、Bのそれぞれの光源列(赤色プリンタヘッド32、
緑色プリンタヘッド33、青色プリンタヘッド34)方
向の1本のラインのデータを、デジタル露光装置30の
走査方向に複数本備えることで印画紙3に対応する面の
データが構成される。従って、画像データは、先頭ライ
ンアドレスから最終ラインアドレスで指定される領域に
保存され、上述のリニアアレイ化された光源を使用して
ラインデータを先頭ラインから最終ラインまで走査する
ことで、印画紙3に全画像データの露光が行われる。
【0029】そして、フレームメモリに保存された画像
データに基づいて露光を行う場合には、以下に説明する
ような制御が行われる。つまり、露光位置に印画紙3
a、3bをセットして露光を行う際には、コンベアベル
ト71によって印画紙3a、3bは所定の露光位置に一
致するまで搬送されて停止され、デジタル露光装置30
はホームポジションでコントローラ7からの露光指示を
待つ。次に、コントローラ7は、フレームメモリに保存
されたプリント対象の画像データの先頭アドレスを指定
すると共に、駆動モータ60を駆動してデジタル露光装
置30のR、G、Bの各色の光源(赤色プリンタヘッド
32、緑色プリンタヘッド33、青色プリンタヘッド3
4)を順に印画紙3上の指定されたアドレスに位置決め
し、1ライン分のデータを読み出してデジタル露光装置
30に転送して印画紙への露光を行う。次に、アドレス
の値をインクリメントすることにより次のアドレスを指
定して同様の露光を行う。この露光工程を画像データの
最終ラインアドレスまで行う。
【0030】デジタル露光装置30が備える光源として
は発光ダイオード、真空発光素子、ランプなどの様々な
ものを使用することができるが、何れの場合も所望の光
強度を得るためのウォームアップ期間(プレ露光)、並
びに停止している状態から走査速度までデジタル露光装
置30を加速するための期間である開始区間が図3
(b)に示すように必要である。このプレ露光によって
デジタル露光装置30から放射された光が印画紙3に当
たることを防止するために、図2に示すような遮光板3
5をデジタル露光装置30と印画紙3との間に設けるこ
とも行われ得る。
【0031】上述の開始期間が終了した後、デジタル露
光装置30は印画紙3a、3bを走査しながら上述のよ
うに露光を実施する(露光区間)。露光完了後、デジタ
ル露光装置30は光源の光強度を弱めると共に減速し
(終了区間)、図3(b)に示す位置に停止する。
【0032】従来の露光装置は印画紙を1枚ずつ露光し
ていたために、上述したような光源の開始区間および終
了区間が露光される印画紙の枚数分だけ行われていたた
め、開始区間および終了区間において多くの時間と電力
とが費やされていた。しかしながら、上述の本実施形態
で説明した構成の画像焼付装置100では、図3(b)
に示すように、2枚の印画紙3a、3bを露光するため
に費やされる開始区間および終了区間の時間と電力は1
枚の印画紙を露光する場合と同じであり、結果的に、時
間と電力の削減が為されるという効果が発揮される。従
って、単位時間当たりの画像焼付枚数を増加させること
ができ、効率的にプリンタプロセッサを作動させること
ができる。尚、露光台70上に配置されて露光される印
画紙3の枚数は実施形態で例示した2枚に限定されず、
更に多くの印画紙3を配置してもよい。1回の露光工程
において露光される印画紙3の枚数が多いほど、時間と
電力とが削減された効率的な露光が行える。
【0033】上述のようにデジタル露光装置30と露光
台70との間に遮光板35を設けた場合、遮光板35を
設けていない場合に比べてデジタル露光装置30は露光
台70に対して高い位置にある。しかし、上述したよう
に印画紙3に照射される光量を増大させるために開口角
の大きい明るいレンズを使用した場合には、デジタル露
光装置30の焦点距離が必然的に短くなり、印画紙3表
面に結像される画像がぼやけてしまう可能性がある。
【0034】従って、本実施形態では図2に示すように
デジタル露光装置30と露光台70との間に、各光源か
らの光の焦点位置(合焦位置)を調整可能な光学素子
(合焦位置調節手段)36を設けることで、デジタル露
光装置30を上下させなくても印画紙3の表面に明瞭な
画像を結像させることができる構成とした。
【0035】デジタル露光装置30と露光台70との間
に設けられる光学素子36の構成の例を図4〜図6に説
明する。
【0036】図4(a)および図4(b)に示す光学素
子36は、図2に示したように遮光板35と並んで独立
して設けられたガラス36aである。図4(a)に例示
するように、デジタル露光装置30がホームポジション
にある場合には、デジタル露光装置30、遮光板35、
およびガラス36aは互いに独立して移動可能な状態
で、画像焼付装置100に設けられている。このように
デジタル露光装置30がホームポジションにある状態で
プレ露光などの工程が実施されるが、デジタル露光装置
30と露光台70との間には遮光板35が設けられてい
るために、露光台70の上に設けられた印画紙3に光が
照射されることはない。
【0037】デジタル露光装置30が印画紙3の露光を
行うために印画紙3の表面を走査する場合、図4(b)
に例示するように、デジタル露光装置30はホームポジ
ションから離れて印画紙3上に移動するのだが、この
際、デジタル露光装置30は、ガラス36aを同期して
移動させながら印画紙3の表面を移動可能である。従っ
て、デジタル露光装置30が印画紙3の搬送方向に沿っ
て移動しながら印画紙3に対する露光を行う場合、デジ
タル露光装置30のR、G、Bの各光源(赤色プリンタ
ヘッド32、緑色プリンタヘッド33、青色プリンタヘ
ッド34)に対応する出射面はガラス36aに覆われて
おり、その結果、デジタル露光装置30から放射された
光がガラス36aで屈折や回折といった光学的な作用を
受け、デジタル露光装置30が移動したとしてもその焦
点位置が常に印画紙3の表面に設定される。従って、デ
ジタル露光装置30による走査中に焦点位置が変化する
などの問題は発生せず、明瞭な画像が印画紙3に焼き付
けられる。
【0038】次に図5および図6を参照して、光学素子
36の別の構成について説明する。次に図5(a)およ
び図5(b)に示す光学素子36は、図2に示した光学
素子36の構成とは異なり、デジタル露光装置30に対
して支持機構37を介して装着されたガラス36bであ
り、デジタル露光装置30から放射された光がガラス3
6bで屈折や回折などの光学的な作用を受けることで、
焦点位置が印画紙3の表面に来るように設定される。更
に、光学素子36cは、図4(a)および図4(b)に
示した光学素子36aと同様の大きさであるが、光学素
子36aのようにデジタル露光装置30と同期して移動
させるような制御が不必要であるために、露光の際の制
御処理の負荷を低くすることができる。
【0039】また、ガラス36bは支持機構37を介し
てデジタル露光装置30に装着されているのだが、デジ
タル露光装置30がホームポジションにある場合にはガ
ラス36bが遮光板35と干渉しないよう、図5(a)
に例示するように支持機構37を支柱としてデジタル露
光装置30の側面などにガラス36bを退避させること
が可能である。そして、デジタル露光装置30が印画紙
3の露光を行うために、印画紙3の搬送方向に沿って移
動する場合、図5(b)に示すように、ガラス36bは
支持機構37を支柱として、デジタル露光装置30の
R、G、Bの各光源(赤色プリンタヘッド32、緑色プ
リンタヘッド33、青色プリンタヘッド34)に対応す
る出射面を覆うような位置に移動することで、デジタル
露光装置30から放射された光がガラス36bで屈折や
回折といった光学的な作用を受け、その焦点位置が印画
紙3の表面に設定される。従って、明瞭な画像が印画紙
3に焼き付けられる。また、デジタル露光装置30によ
って印画紙3の表面を走査する場合にも常にガラス36
bが上記出射面を覆うように構成されているため、走査
中に焦点位置が変化するなどの問題は発生しない。
【0040】次に図6(a)および図6(b)に示す光
学素子36は、図2に示した光学素子36の構成とは異
なり、画像焼付装置100の底部の遮光板35が設けら
れていないほぼ一面に設けられたガラス36cであり、
デジタル露光装置30から放射された光がガラス36c
で屈折や回折などの光学的な作用を受けることで、焦点
位置が印画紙3の表面に来るように設定される。例え
ば、図6(a)に示すように、先ず、ホームポジション
においてデジタル露光装置30がプレ露光を行ったとし
ても、印画紙3に対して光が照射されることはない。次
に、デジタル露光装置30が印画紙3の露光を行うため
に、印画紙3の搬送方向に沿って移動しながら画像の露
光を行う場合、図6(b)に示すようにデジタル露光装
置30の高さを変化させなくても、デジタル露光装置3
0から放射された光は光学素子36であるガラス36c
によって屈折や回折されることで、その焦点位置が印画
紙3の表面に設定される。従って、明瞭な画像が印画紙
3に焼き付けられる。
【0041】尚、上述の実施形態ではデジタル露光装置
30の走査方向が印画紙3の搬送方向と同一である場合
について説明したが、走査方向が印画紙3の搬送方向と
同一である必要はなく、印画紙3の搬送方向と直交する
方向にデジタル露光装置30の走査方向が設定されてい
てもよい。
【0042】また、光学素子36は必ずしも上述のよう
な単一の部材で構成しなくてもよい。例えば、レンズや
プリズムなどとして機能する複数のガラスやアクリルな
どの高分子材料によって実現される透明部材を組み合わ
せて構成された光学素子または光学系を作製し、その光
学素子または光学系によってデジタル露光装置30から
放射される光の焦点位置が設定されるような構成として
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタプロセッサの構成図である。
【図2】画像焼付装置の構成図である。
【図3】(a)および(b)は画像焼付の工程を示す図
である。
【図4】(a)および(b)は光学素子の構成を示す図
である。
【図5】(a)および(b)は光学素子の構成を示す図
である。
【図6】(a)および(b)は光学素子の構成を示す図
である。
【符号の説明】
1 露光位置 2 フィルム 3 印画紙 4 印画紙マガジン 5 現像処理部 6 印画紙搬送機構 7 コントローラ 8 操作卓 9 モニタ 10 スキャナ 11 ローラ 12 モータ 13 アドバンストローラ 14 圧着ローラ 15 カッター 16 第1枠体 17 第2枠体 18 第3枠体 19 第4枠体 20 光学露光装置 21 光源 22 調光フィルタ 23 ミラートンネル 24 焼付レンズ 25 シャッタ 30 デジタル露光装置(露光ヘッド) 32 赤色プリンタヘッド 32a 赤色発光体 33 緑色プリンタヘッド 33a 緑色発光体 34 青色プリンタヘッド 34a 青色発光体 35 遮光板 36 光学素子(合焦位置調節手段) 37 支持機構 60 駆動モータ 61 カップリング 62 ボールネジ 63 ボールナット 64 ナットホルダ 65 リニアレール 66 モータ台 70 露光台 71 コンベアベルト 72 ローラ 100 画像焼付装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を感光材料搬送面上の所定の露
    光走査位置において露光する画像焼付装置であって、 前記露光ヘッドと前記感光材料搬送面との間の遮光位置
    に設けられた、前記感光材料に光が照射されることを妨
    げる遮光手段と、 前記露光走査位置と前記遮光位置との間で位置変更自在
    である露光ヘッドと、 前記露光走査位置において前記露光ヘッドから放射され
    る光を感光材料表面に合焦させる合焦調節手段とを備え
    てなる画像焼付装置。
  2. 【請求項2】 前記合焦調節手段が、前記感光材料と前
    記露光ヘッドとの間に配置された光学素子である請求項
    1に記載の画像焼付装置。
  3. 【請求項3】 前記光学素子が、前記露光走査位置では
    前記露光ヘッドと同期して走査され、且つ前記遮光位置
    では前記露光ヘッドと前記感光材料との間から退避可能
    である請求項2に記載の画像焼付装置。
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