JP2003174544A - 光源装置及び画像読取装置 - Google Patents

光源装置及び画像読取装置

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JP2003174544A JP2002284519A JP2002284519A JP2003174544A JP 2003174544 A JP2003174544 A JP 2003174544A JP 2002284519 A JP2002284519 A JP 2002284519A JP 2002284519 A JP2002284519 A JP 2002284519A JP 2003174544 A JP2003174544 A JP 2003174544A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度良く原稿の傷消しを行うとともに、読み
取った画像の画質を低下させない。 【解決手段】 原稿の画像を透過又は反射して画像情報
を読み取るための光を発光する第1の光源部と、原稿の
傷や光路上の塵埃を検出可能な光を発光する第2の光源
部とを備え、第1の光源部からの光に含まれる第2の光
源からの光と同等の波長を有する光をカットすること
で、副発光エネルギーに起因する画質の低下を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源装置及び画像
読取装置に係り、特に、光源として発光素子を用いた光
源装置及び画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真プリント等の反射原稿や写真フィル
ム等の透過原稿に照明光を照射し、原稿に記録されてい
る画像情報を担持した原稿からの反射光又は透過光をC
CD(Charge Coupled Device)等の画像読取センサで
受光することにより原稿に記録されている画像を読み取
り、この読み取りによって得られた画像データに対して
各種の補正等の処理を行った後に、印画紙等の記録材料
への画像記録やディスプレイへの画像表示等を行う画像
読取装置が実用化されている。このような画像読取装置
では、原稿に記録された画像の読み取りから、記録材料
への画像記録やディスプレイへの画像表示等を行うまで
の作業の自動化が容易になるという利点を有している。
【0003】この種の画像読取装置では、原稿を照明す
る光源として、従来よりハロゲンランプ等の白色光源が
用いられてきたが、近年、白色光源に代えて、赤
(R)、緑(G)、青(B)各色に発色する多数のLE
D(発光ダイオード)素子を基板上に配列して構成され
たLED光源を用いた装置も実用化されている。LED
光源を適用することにより、白色光源を色分解するため
のフィルタが不要となり、装置構成を簡単にできる。ま
た各色バランス等の条件設定も簡略化することができ
る。
【0004】ところで、フィルム面に傷等が存在する場
合、フィルム面へ照射される光がその傷によって散乱
し、画像読取センサでは画像情報通りの正しい検出光量
が得られないため光量変動等を生じ、結果として画像欠
落部分が画像上に現れてしまう問題がある。
【0005】このようなフィルム面の傷、あるいは光源
からフィルムまでの光路上に存在する塵埃等によって生
じる画像への影響(以下、総称して「欠陥部」と呼ぶ)
を軽減させるため、色波長(可視光領域の波長)の画像
情報に応答しない非可視光、例えば赤外線(IR:In
fraRed)で画像を読み取って欠陥部による光散乱
部のみを検出し、検出した欠陥部による画像欠落部分
を、欠陥部周辺の画像情報を基にデジタル的(電気的)
に画像処理して補正する技術も提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、非可視
光による電気的画像補正は、光学的な傷消しに比べ精度
よい補正を可能とするが、光源に発光素子を用いた場合
には、主として可視光を照射する発光素子であっても照
射する光の中に非可視光が含まれてしまう場合がある。
発光素子として、例えば赤色の光を発光するLED(発
光ダイオード)を用いた場合の例を図8に示した。これ
によれば、LEDから可視光と非可視光とが発光される
が、それぞれの発光エネルギーに大きさな差がある(図
8(A)参照)。しかし、これらの光がフィルムを透過
すると、可視光(赤色)の発光エネルギーが小さくな
り、非可視光の発光エネルギー(副発光エネルギー)が
目立ってしまう(図8(B)参照)。このため、欠陥部
による光散乱部の検出精度が低下し、輝度が低下するな
ど読み取る画像の質が低下するという欠点がある。な
お、これは高濃度の光の場合にはより副発光エネルギー
が目立つこととなる。
【0007】また、発光素子の配置環境における環境温
度の変化や発光素子自身の発熱による温度変化が起こっ
た場合、発光素子から照射される光の発光スペクトルが
変化するため、温度の変化の前後で読み取った画像デー
タが変化してしまい、読み取った画像の色みや輝度が不
安定になり画質が低下するという欠点がある。
【0008】本発明は上記事実を考慮して、精度良く原
稿の傷消しを行うとともに、読み取った画像の画質を低
下させない光源装置及び画像読取装置を提供することを
課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光源装
置は、透過原稿又は反射原稿に記録された画像の画像情
報を読み取るための第1の光を発光する第1の光源部
と、原稿上又は光路上の欠陥部分を検出するための第2
の光を発光する第2の光源部とを備えた光源装置であっ
て、前記第1の光源からの光に含まれる前記第2の光源
からの光と同等の波長を有する光をカットするフィルタ
を備えたことを特徴としている。
【0010】請求項1に記載の光源装置は、原稿の画像
を透過又は反射して画像情報を読み取るための光を発光
する第1の光源部と、原稿の傷や光路上の塵埃を検出可
能な光を発光する第2の光源部とを備えている。原稿の
画像を透過又は反射して画像情報を読み取るための第1
の光としては、画像を読み取るために予め定められた色
波長に応じた可視光領域の光が用いられる。また、傷や
塵埃等を検出する第2の光として非可視光領域の光が用
いられる。第1の光源部として、例えば発光ダイオード
(LED)を用いた場合には、画像を読み取るための光
と共に、傷や塵埃を検出可能な第2の光源部から発光さ
れる光と同等の波長を有する光が発光される。この光の
副発光エネルギーが大きいと、本発明の光源装置を用い
た画像読取装置により画像の読み取りを行った場合に、
読み取った画像の輝度が低下するなど画質の低下を招
く。そこで、第1の光源部からの光に含まれる第2の光
源からの光と同等の波長を有する光をカットすること
で、副発光エネルギーに起因する画質の低下を防止す
る。
【0011】請求項2に記載の光源装置は、請求項1に
記載の光源装置において、前記第1の光源部は、赤
(R)、緑(G)、青(B)の色の波長に基づいて異な
る波長の光を発光する複数の発光素子からなる第1の発
光素子群であり、前記第2の光源部は赤外線(IR)を
発光する複数の発光素子からなる第2の発光素子群であ
ることを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の光源装置によれば、第1
の光源部と第2の光源部とが複数の発光素子群から構成
されているため、発熱量が比較的少なく、光源の発光効
率を上昇させることができる。また、各発光素子を発光
制御し、各色毎に切り替えて、又は第1の光源あるいは
第2の光源を交互に切り替えて発光させることが可能と
なる。
【0013】請求項3に記載の光源装置は、請求項2に
記載の光源装置において、前記フィルタは、前記第1の
発光素子群の発光面近傍に設けられることを特徴として
いる。
【0014】請求項3に記載の光源装置によれば、フィ
ルタが第1の発光素子群の発光面から離れて配置される
と、第1の発光素子群からの光に含まれる塵埃等を検出
可能な光と同等の波長を有する光の一部が、フィルタを
透過しないおそれがあるため、この光源装置を用いた画
像読取装置で画像の読み取りを行った場合、読み取った
画像の輝度が低下する等の画像の品質低下を招きかねな
い。そこで、フィルタを第1の発光素子群の発光面近傍
に設ける。これにより、第1の発光素子からの光のうち
塵埃等を検出可能な光と同等の波長を有する光を効率良
くカットし、画像読み取りが可能な光のみを画像に至ら
せることができ、読取画像の品質の低下を防止すること
ができる。
【0015】請求項4に記載の光源装置は、請求項2又
は請求項3に記載の光源装置において、前記第1の発光
素子群と前記第2の発光素子群とがそれぞれ別個の基板
に実装されたことを特徴としている。
【0016】請求項4に記載の光源装置では、第1の発
光素子群と第2の発光素子群とが別個の基板に実装され
ている。このため、第1の発光素子群と第2の発光素子
群との配置の自由度が高くなる。従って、読取画像の品
質を低下させることなく、光源装置の小型化を図ること
ができる。
【0017】請求項5に記載の光源装置は、請求項4に
記載の光源装置において、前記第2の発光素子群から発
光され前記フィルタにより反射された反射光の光路が、
前記第1の発光素子群から発光され前記フィルタを透過
した透過光と同軸の光路とされることを特徴とする。
【0018】請求項5に記載の光源装置では、第1の発
光素子群と、第2の発光素子群とが別個の基板に実装さ
れた場合に、第2の発光素子群から発光されフィルタに
より反射された反射光と、第1の発光素子群から発光さ
れフィルタを透過した透過光とが同軸の光路とされるよ
うになっている。つまり、第2の発光素子群から発光さ
れフィルタにより反射された反射光と、第1の発光素子
群から発光されフィルタを透過した透過光とが同軸の光
路となるように、第1の発光素子群と、第2の発光素子
群と、フィルタとの配置位置を適宜変更することができ
るため、第1の発光素子群と、第2の発光素子群との配
置位置の自由度がより高くなる。従って、読取画像の品
質を維持しつつ、光源装置の小型化を図ることができ
る。
【0019】請求項6に記載の光源装置は、請求項2又
は請求項3に記載の光源装置において、前記第1の発光
素子群と第2の発光素子群とが同一の基板に実装され、
前記第1の発光素子群の発光面にのみ前記フィルタが設
けられることを特徴としている。
【0020】請求項6に記載の光源装置では、第1の発
光素子群と第2の発光素子群とが同一の基板に実装され
るので基板数を増加させることがない。また、第1の発
光素子群の発光面には前記フィルタが設けられるので、
第1の発光素子群からの光に含まれる塵埃等を検出可能
な光と同等の波長を有する光をカットでき、副発光エネ
ルギーに起因する画質の低下を防止する。
【0021】請求項7に記載の光源装置は、請求項4乃
至請求項6の何れか1項に記載の光源装置において、前
記基板の前記第1の発光素子群が実装された部位の温度
を検出するための温度検出手段と、前記温度検出手段に
より検出された温度に基づいて前記基板の前記第1の発
光素子群が実装された部位の温度を調整するための温度
調整手段と、を備えたことを特徴としている。
【0022】請求項7に記載の光源装置では、発光素子
の温度に変化があると、この光源装置を用いた画像読取
装置により読み取った画像の質が低下することから、発
光素子の温度が所定の温度に維持されていることが望ま
しい。そこで、温度検出手段により、第1の発光素子群
が実装された部位の温度を検出する。温度の検出を定期
的に行うことで、第1の発光素子群が実装された部位の
温度変化を検出することができる。そして、検出された
温度に基づいて、例えば、検出された温度が所定の温度
となっていない場合には、温度調整手段により、放熱又
は過熱して前記第1の発光素子が実装された部位の温度
を所定の温度に維持されるように調整する。これによ
り、第1の発光素子の温度が一定に維持され、第1の発
光素子の温度変化に起因する読取画像の画質の低下を防
止することができる。また、第1の発光素子群と第2の
発光素子群とが別個の基板に設けられている場合には、
第1の発光素子群が実装された基板にのみ温度調整手段
を設けることで、コストの低減を図ることができる。な
お、温度調整手段としては、電熱器、ファン、ペルチェ
素子等を用いることができる。
【0023】請求項8に記載の画像読取装置は、透過原
稿又は反射原稿に記録された画像を読み取る画像読取装
置であって、前記請求項1乃至請求項7の何れか1項に
記載の光源装置と、前記光源装置から射出された光の反
射光又は透過光を受光して前記原稿の画像の画像情報を
読み取る画像読取手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0024】請求項8に記載の画像読取装置によれば、
画像読取手段によって請求項1乃至請求項7の何れか1
項に記載の光源装置から射出された光の原稿からの反射
光又は透過光が受光されて原稿の画像が読み取られる。
本画像読取装置では、光源装置として上記した画像読取
のための光に含まれる塵埃等の検出のための光をカット
することができる光源装置を用いたので、第1の光源
(第1の発光素子群)からの光に第2の光源(第2の発
光素子群)からの光と同等の波長を有する光が含まれる
ことに起因する読取画像の画質低下を防止することがで
き、高品質な画像読取を行うことができる。なお、画像
読取手段には、例えば、ラインCCDセンサ、エリアC
CDセンサ等のCCDの他、あらゆる光電変換素子が含
まれる。
【0025】本発明では、原稿の画像情報を読み取るた
めの可視光領域の光を照射する可視光光源、及び、原稿
の傷や光路上の塵埃を検出するための非可視光領域の光
を照射する非可視光光源を有し、それら両光源の光路上
に原稿面への照射光量を略均一にする拡散部材を配置す
る。また、画像処理部では、非可視光光源光での画像読
み取りで得た原稿の傷や光路上の塵埃による画像欠陥部
検出情報に基づき、可視光光源光によって読み取った画
像情報を補正する。
【0026】請求項9に記載の光源装置は、請求項2又
は請求項3に記載の光源装置において、前記フィルタ
は、前記赤(R)、緑(G)、青(B)の色の波長の光
を透過し、かつ赤外波長域の光を反射することを特徴と
している。
【0027】請求項9に記載の光源装置によれば、フィ
ルタが可視光の波長域の光である、赤(R)、緑
(G)、青(B)の色の波長の光を透過し、非可視光の
波長域である赤外波長域の光を反射するので、可視光域
の光を効率よく利用することができ、さらに原稿上又は
光路上の欠陥部分を検出するための光として、赤外波長
域の光を効率よく利用することができる。
【0028】請求項10に記載の光源装置は、請求項5
に記載の光源装置において、前記第1の光源部の照射面
が前記第2の光源部の照射面に対して略直行するよう
に、前記第1の光源部と前記第2の光源部とが配置さ
れ、前記フィルタの表面は各前記照射面に対して略45
度傾斜するように配置されることを特徴としている。
【0029】請求項10に記載の光源装置によれば、記
第1の光源部の照射面が第2の光源部の照射面に対して
略直行するように第1の光源部と第2の光源部とを配置
することで、各々の光路が重複する領域を最小限に抑制
することができる。また、フィルタの表面を各照射面に
対して略45度傾斜するように配置することにより、反
射光と透過光の光路を略同一の光路に、容易に導くこと
ができる。
【0030】請求項11に記載の光源装置は、透過原稿
又は反射原稿に記録された画像を読み取るための光を発
光する光源部を備えた光源装置であって、前記光源部
は、赤(R)、緑(G)、青(B)の色の波長に基づい
て異なる波長で発光する複数の発光素子からなる発光素
子群であり、前記光源部から発光される光に含まれる非
可視光をカットするフィルタを備えたことを特徴として
いる。
【0031】請求項11に記載の光源装置によれば、赤
(R)、緑(G)、青(B)の色の波長に基づいて異な
る波長で発光する複数の発光素子からなる発光素子群で
光源部を構成しかつ、フィルタにより光源部から発光さ
れる光に含まれる非可視光をカットするので、画像を読
み取るために照射する場合に、副発光エネルギーに起因
する画質の低下を防止することができる。
【0032】請求項12に記載の光源装置は、請求項1
1に記載の光源装置において、前記フィルタは、前記発
光素子群の発光面近傍に設けられたことを特徴としてい
る。
【0033】請求項12に記載の光源装置によれば、フ
ィルタを発光素子群の発光面近傍に設けることにより、
発光素子群からの光のうち原稿上又は光路上の欠陥部分
を検出可能な光、例えば塵埃等を検出可能な光と同等の
波長を有する光を効率良くカットし、画像読み取りが可
能な光のみを画像に至らせることができ、読取画像の品
質の低下を防止することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0035】[第1の実施形態]図1及び図2には、本
発明の第1の実施形態に係るディジタルラボシステム1
0の概略構成が示されている。
【0036】ディジタルラボシステム10は、図1に示
すように、CCDスキャナ14、画像処理部16、レー
ザプリンタ部18、及びプロセッサ部20を含んで構成
されている。ここで、CCDスキャナ14と画像処理部
16とは、図2に示す入力部26として一体化されてお
り、レーザプリンタ部18とプロセッサ部20とは、図
2に示す出力部28として一体化されている。
【0037】このCCDスキャナ14は、ネガフィルム
やリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されてい
るコマ画像を読み取るためのものであり、例えば135
サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィルム、
さらには透明な磁気層が形成された写真フィルム(24
0サイズの写真フィルム:いわゆる「APSフィル
ム」)、120サイズ及び220サイズ(ブローニサイ
ズ)の写真フィルムのコマ画像を読取対象とすることが
できる。CCDスキャナ14は、上記の読取対象のコマ
画像をCCDセンサ30で読み取り、A/D変換器32
においてA/D変換した後、画像データを画像処理部1
6へ出力する。
【0038】画像処理部16は、CCDスキャナ14か
ら出力された画像データ(スキャン画像データ)が入力
されると共に、デジタルカメラ34等での撮影によって
得られた画像データ、原稿(例えば反射原稿等)をスキ
ャナ36(フラッドベッド型)で読み取ることで得られ
た画像データ、他のコンピュータで生成され、フロッピ
ディスクドライブ38、MOドライブ又はCDドライブ
40に記憶された画像データ、及びモデム42を介して
受信する通信画像データ等を外部から入力することも可
能なように構成されている。
【0039】画像処理部16は、入力された画像データ
を画像メモリ44に記憶し、色階調処理部46、ハイパ
ートーン処理部48、ハイパーシャープネス処理部50
等の各種の補正、さらに設定によっては、後述する赤外
線で読み取った画像データによるフィルムの傷消し補正
等の画像処理を行って、記録用画像データとしてレーザ
プリンタ部18へ出力する。また、画像処理部16は、
画像処理を行った画像データを画像ファイルとして外部
へ出力する(例えばFD、MO、CD等の記録媒体に出
力したり、通信回線を介して他の情報処理機器へ送信す
る等)ことも可能とされている。
【0040】レーザプリンタ部18はR、G、Bのレー
ザ光源52を備えており、レーザドライバ54を制御し
て、画像処理部16から入力された記録用画像データ
(一旦、画像メモリ56に記憶される)に応じて変調し
たレーザ光を印画紙に照射して、走査露光(本実施の形
態では、主としてポリゴンミラー58、fθレンズ60
を用いた光学系)によって印画紙62に画像を記録す
る。また、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18
で走査露光によって画像が記録された印画紙62に対
し、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥、の各処理を施
す。これにより、印画紙62上に画像が形成される。
【0041】(CCDスキャナの構成)次にCCDスキ
ャナ14の構成について説明する。なお、本実施の形態
では、135サイズの写真フィルム22を適用した場合
のディジタルラボシステム10として説明する。
【0042】図3には、CCDスキャナ14の光学系の
概略構成が示されている。この光学系には、写真フィル
ム22に可視光を照射する光源として、赤色(R)、緑
色(G)、青色(B)のそれぞれの色で発光する複数の
LEDチップ64R、64G、64Bと、欠陥部検出用
の非可視光を照射する光源として、赤外線を照射するL
EDチップ64IRとからなるLEDチップ群64Aが
実装された基板65が備えられている。
【0043】このLEDチップ群64Aは、搬送される
写真フィルム22の搬送方向(長手方向)及び幅方向に
沿って、LEDチップ64B、64R、64G、64I
Rが平面状(LEDチップ単位でB、R、G、IR順)
に高密度に配列されて構成されている。このLEDチッ
プは、各色単位で切り替えて発光させるよう発光制御さ
れており、これにより、LEDチップ群64Aからは、
各色の間での光量むらが極めて少ないR、G、Bの各光
が照射されるようになる。
【0044】なお、このLEDチップ64R、64G、
64Bの配列方法は、上記以外にも、各色毎に、写真フ
ィルム22の搬送方向、あるいは幅方向に沿って直線状
に形成した列単位で、順にR、G、Bを繰り返して配列
するなど、他の形態を適用することもできる。
【0045】このLEDチップ群64Aは、照射方向が
写真フィルム22の照射面に対向するように写真フィル
ム22搬送路の図中下方に配置されており、発光面の近
傍には、LEDチップ64R、64G、64Bから発光
される非可視光である赤外線をカットすると共に、LE
Dチップ64IRから発光される赤外線を透過するフィ
ルタ72が配置されている。
【0046】ここで、図4に示すように、フィルタ72
は、基板65と略同じ大きさ且つ導形状の板状体で構成
され、LEDチップ群64Aの発光面に設けられる(図
4(A)〜(C)参照)。フィルタ72のLED64
R、64G、64Bと対峙する部位は、これらのLED
チップ64R、64G、64Bから照射される赤外線を
遮断(カット)するIRカットフィルタ72Aで形成さ
れている(図4(C)参照)。また、フィルタ72のL
ED64IRと対峙する部位は、LEDチップ64IR
から照射される赤外線を透過するIR透過フィルタ72
Bで構成されている(図4(C)参照)。
【0047】フィルタ72の上方には、LEDチップ群
64Aから照射される光の光路上に、ミラーボックス7
5が配置されている。ミラーボックス75では、フィル
タ72を透過して出射される光の発散が押さえられる。
【0048】LEDチップ群64Aからの光は、このミ
ラーボックス75内を通って、写真フィルム22方向へ
案内される。これにより、LEDチップ64R、64
G、64BがRGBの各色に発光すると、これらのRG
Bの光は、フィルタ72のIRカットフィルタ72Aを
透過すると共に、ミラーボックス75を透過し、写真フ
ィルム22へ照射される。
【0049】また、LEDチップ64IRからの照射光
はフィルタ72のIR透過フィルタ72Bを透過し、前
記RGBの照明光と同一の光路をたどり、ミラーボック
ス75内を通って写真フィルム22へ至る。
【0050】一方、フィルムキャリア74によって位置
決め搬送される写真フィルム22を挟んだ光源部の反対
側には、LEDチップ群64Aの光軸に沿って、コマ画
像を透過した光を結像させる球面(又は非球面)のレン
ズユニット77、CCDセンサ30が順に配置されてい
る。
【0051】図には1つのレンズのみ示されているが、
このレンズユニット77は、複数枚のレンズから構成さ
れたズームレンズであって、写真フィルム22を透過し
た光を所定の位置に結像させる役目を有しており、この
所定の位置にCCDセンサ30が配置されている。
【0052】CCDセンサ30は、光を検出する複数の
画素が、写真フィルム22の幅、及び搬送方向に沿って
マトリックス状(二次元)に配列されたエリア型センサ
とされており、各画素で受光する光に応じて電荷として
蓄積する機能を有している。
【0053】これにより、写真フィルム22のコマ画像
を透過したR、G、B各色の透過光、あるいは赤外線
は、レンズユニット77によってCCDセンサ30のほ
ぼ全画素範囲にコマ画像毎に結像され、電気的に読み取
られる。
【0054】このように、CCDスキャナ14では、I
Rカットフィルタ72AによりLEDチップ64R、6
4G、64Bから照射される赤外線が遮断され、LED
チップ64R、64G、64Bからの赤外線は写真フィ
ルム22へは至らない。その一方、LEDチップ64I
Rからの赤外線はIR透過フィルタ72Bを透過して写
真フィルム22へ至る。このため、照明光による画像読
み取りではフィルム面での光量ムラが押さえられ、ま
た、赤外線は照射されないので、読取画像の質が低下す
ることはない。一方、欠陥部の検出の際には、赤外線が
フィルタ72により遮断されることはなく、傷等による
光の散乱部分が正確に検出できる。
【0055】以下に、本実施の形態の作用を説明する。
【0056】オペレータがネガキャリア74(フィルム
キャリア)に写真フィルム22を挿入し、画像処理部1
6のキーボード16Kにより、コマ画像読取開始を指示
すると、ネガキャリア74では、写真フィルム22の搬
送を開始する。この搬送により、コマ画像を予備的に読
み取るいわゆるプレスキャンが実行される。すなわち、
写真フィルム22を比較的高速で搬送しながら、CCD
スキャナ14によって、画像コマのみならず、写真フィ
ルム22の画像記録領域外の各種データを含めて読み取
っていく。なお、読み取った画像はモニタ16Mに表示
される。
【0057】次に、各コマ画像のプレスキャンの結果に
基づいて、再度画像の読み取り、すなわち、いわゆるフ
ァインスキャン時の読取条件が各コマ画像毎に設定され
ていく。そして、全コマ画像に対するファインスキャン
時の読取条件設定が終了すると、写真フィルム22をプ
レスキャンとは逆方向に搬送し、各コマ画像のファイン
スキャンを実行する。
【0058】このとき、写真フィルム22は、プレスキ
ャン時とは逆方向に搬送されているため、最終コマから
1コマ目まで順にファインスキャンが実行されていく。
また、ファインスキャンは、プレスキャンに比べて搬送
速度が遅く設定されており、その分、読取解像度が高く
なる。
【0059】さらに、プレスキャン時に、画像の状態
(例えば、撮像画像アスペクト比、アンダー、ノーマ
ル、オーバー、スーパーオーバー等の撮影状態やストロ
ボ撮影の有無等)を認識しているため、適正な読取条件
で読み取ることができる。
【0060】さらに、このファインスキャン時には、傷
消し動作が行われる。
【0061】すなわち、R、G、B各色の照射光は、ミ
ラーボックス75を通って光量の発散が押さえられて写
真フィルム22へ照射され、フィルムを透過した後に、
レンズユニット77によってCCDセンサ30に結像さ
れてコマ画像毎に読み取られる。その後に、LEDチッ
プ64IRが発光し、赤外線が照射されてフィルム面に
付いた傷や光路上の塵埃等がCCDセンサ30で読み取
られ、R、G、Bの各色光で読み取った画像に対して画
像処理部16で画像補正が行われる。
【0062】以上説明したように、本実施の形態では、
LEDチップ群64Aは、R、G、Bの各色に発光する
複数のLEDチップ64R、64G、64Bと赤外線を
発光するLEDチップ64IRが集合して配列し、フィ
ルタ72に近接して配置されている。また、LEDチッ
プ群64Aは各色単位で切り替えて発光させるよう発光
制御されているため、画像の読取時にはLEDチップ6
4R、64G、64Bを発光させることができる。この
際、フィルタ72のLEDチップ64R、64G、64
Bと対峙する部位は、赤外線を遮断するIRカットフィ
ルタ72Aから構成されているため、LEDチップ64
R、64G、64Bから発散して照射される照明光のう
ち、赤外線(非可視光)はこのIRカットフィルタ72
Aにより遮断され、ミラーボックス75へは入射せず、
写真フィルム22に照射されることはない。よって、
R、G、Bの照射光のみを有効に利用することができ、
読取った画像の輝度低下等、画像の質が低下することは
ない。
【0063】一方、欠陥検出時には、LEDチップ64
IRを発光させることができる。この際、フィルタ72
のLEDチップ64IRと対峙する部位はIRを透過す
るIR透過フィルタ72Bにより構成されているため、
LEDチップ64IRから照射される赤外線は、IR透
過フィルタ72Bを透過し、ミラーボックス75を介し
て写真フィルム22に照射される。よって、フィルム面
の欠陥部を精度良く検出することができる。
【0064】本形態のようなエリア型のCCDセンサ3
0を用いたCCDスキャナに限らず、ライン型のCCD
センサを用いてフィルムを搬送しながら画像を読み取る
ラインCCDスキャナに適用することも可能である。
【0065】なお、図5に示すように、フィルタ72と
して、LEDチップ64IRの配置列に基づいてIR透
過フィルタ72Bとしたものを用いても良い。具体的に
は、基板65には、赤色(R)、緑色(G)、青色
(B)のそれぞれの色で発光する複数のLEDチップ6
4R、64G、64Bと、赤外線(IR)を発光するL
EDチップ64IRがそれぞれ列状に配列されたLED
チップ群64Aが実装されている(図5(B)参照)。
そして、LEDチップ群64Aの発光面にはフィルタ7
2が設けられ、このフィルタ72は、基板65と略同じ
大きさ且つ導形状の板状体で構成される(図5(A)〜
(C)参照)。フィルタ72のLEDチップ64R、6
4G、64Bの列と対峙する部分は、これらのLEDチ
ップ64R、64G、64Bから照射される赤外線を遮
断(カット)するIRカットフィルタ72Aで形成され
ており、また、フィルタ72のLED64IRの列と対
峙する部分には、LEDチップ64IRから照射される
赤外線を透過するIR透過フィルタ72Bで構成されて
いる(図5(C)参照)。
【0066】[第2の実施形態]次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。この第2の実施形態では、
上記第1の実施形態で説明した構成とほぼ同一であるた
め、同一構成部品については同一符合を付し、その構成
の説明を省略する。
【0067】図6には、CCDスキャナ14の光源部の
概略構成を示す側面図が示されている。なお、図6では
簡略化のためミラーボックスを省略してある。光源部
は、基板65Aに実装されたR、G、Bのそれぞれの色
で発光する複数のLEDチップ64R、64G、64B
からなるLEDチップ群641と、基板65Bに実装さ
れた赤外線を発光する複数のLEDチップ64IRから
なるLEDチップ群642とを有している。
【0068】LEDチップ群641は、搬送される写真
フィルム(図示せず)の搬送方向(長手方向)及び幅方
向に沿って、LEDチップ64R、64G、64Bが平
面状(LEDチップ単位でB、R、G順)に高密度に配
列されて構成されている。このLEDチップ64R、6
4G、64Bは、各色単位で切り替えて発光させるよう
発光制御されており、これにより、LEDチップ群64
1からは、各色の間での光量むらが極めて少ないR、
G、Bの各光が照射されるようになる。
【0069】なお、このLEDチップ64R、64G、
64Bの配列方法は、上記以外にも、各色毎に、写真フ
ィルム22の搬送方向、あるいは幅方向に沿って直線状
に形成した列単位で、順にR、G、Bを繰り返して配列
するなど、他の形態を適用することもできる。
【0070】このLEDチップ群641は、照射方向が
写真フィルム22の照射面に対向するように写真フィル
ム搬送路の図中下方に配置されており、LEDチップ群
641から写真フィルムまでの光路に、LEDチップ群
641からの照射光の光路(図6中、矢印Y)に対して
約45度の角度に傾斜してフィルタ72が設けられてい
る。
【0071】ここで、フィルタ72はIRカットフィル
タであって矩形状の板材であり、R、G、Bの各色の光
を透過すると共に、赤外線を反射する性質を有してい
る。
【0072】従って、LEDチップ群641からの照射
光は、フィルタ72を透過して、図示しないミラーボッ
クスを介して写真フィルムへ至る(図6中の矢印Y参
照)。
【0073】また、LEDチップ群641の図中右上方
には赤外線を発光するLEDチップ64IRからなるL
EDチップ群642が配置されている。LEDチップ群
642は、搬送される写真フィルム(図示せず)の搬送
方向(長手方向)及び幅方向に対して直行する方向に、
LEDチップ64IRが列状に高密度に配列されて構成
されている。
【0074】このLEDチップ群642の照射光は、照
射方向に約45度傾斜して位置されたフィルタ72で反
射され、このフィルタ72を透過したLEDチップ群6
41からの光軸と一致し、図示しないミラーボックスを
介して写真フィルム方向へ案内されるようになっている
(図6中の矢印X参照)。
【0075】これにより、LEDチップ群641がRG
Bの各色に発光すると、これらの各光はフィルタ72を
透過し、ミラーボックス75を介して写真フィルム22
へ照射される。また、LEDチップ群642からの赤外
線光は、フィルタ72で反射された後、照明光と同一の
光路をたどり、ミラーボックス75内を通って写真フィ
ルム22へ至る。
【0076】また、基板65AのLEDチップ群641
の実装面と反対側の面には、ペルチェ素子等の温度調整
手段80が設けられている。この温度調整手段は、サー
ミスタ等の温度検出手段により定期的に検出された温度
に基づいて、LEDチップ群641の実装部位の温度を
所定の温度に維持するようになっている。
【0077】このように、第2の実施の形態にかかるC
CDスキャナ14では、LEDチップ群641からR、
G、Bの各色の光が照射された場合には、これらの光は
フィルタ72を透過し、R、G、Bに含まれる赤外線と
同等の波長を有する光がフィルタ72により反射され
る。このため、赤外線と同等の波長の光は写真フィルム
に至らず、R、G、Bの各色の光のみが写真フィルムに
至る。従って、画像の読取に際してLEDチップ群64
1からの副発光エネルギーに起因する画質の低下を招く
ことはない。一方、LEDチップ群642からの赤外線
はフィルタ72により反射され、LEDチップ群641
からの各色の光と光路を同一にして写真フィルムに至
る。これにより、傷等による光の散乱部分が正確に検出
できる。
【0078】また、図7に示すように、本発明をいわゆ
る積分球90に適用することもできる。積分球90の内
面には、R、G、Bの各色を発光するLEDチップ64
R、64G、64Bと、赤外線を発光する64IRとが
実装されている。これらのLEDチップ64R、64
G、64B、64IRは、それぞれ切り替えて発光制御
されるようになっている。また、LEDチップ64R、
64G、64Bの発光面には赤外線をカットすると共
に、R、G、Bの各色を透過するIRカットフィルタ7
2がそれぞれ設けられている。
【0079】LEDチップ64R、64G、64Bは発
光された場合には、LEDチップ64R、64G、64
Bからの各色の光は、IRカットフィルタ72を透過
し、積分球90の内面を反射して積分球90の射光口9
2から射光される。このとき、LEDチップ64R、6
4G、64Bから各色の光と共に発光する赤外線はIR
カットフィルタによりカットされ、射光口92から射出
されることはない。従って、LEDチップ64R、64
G、64Bの発光時には、射光口92から赤外線が射光
されることはなく、画像読取を行う場合にLEDチップ
64R、64G、64Bの副発光エネルギーに起因して
画質が低下することはない。
【0080】一方、LEDチップ64IRからの赤外線
は、積分球90の内面を反射して、射光口92から遮光
される。従って、画像の傷、塵埃等の検出を正確に行う
ことができる。
【0081】なお、上記した本発明は、写真フィルムの
ように透過原稿を対象として説明したが、反射原稿の画
像読取に適用することも可能である。
【0082】また、原稿の傷等を読み取るための非可視
光は赤外線に限らず、紫外線を利用した光学系に適用す
ることも可能である。
【0083】上記実施の形態では、赤外波長域の光(赤
外線)を照射するLEDを用いると共に、赤外線を発光
するLEDを用いた場合を説明したが、本発明はこれに
限定されるものではない。すなわち、可視光の波長域に
主要なエネルギーを有するLEDのみからなる光源に適
用が可能である。例えば、光源として赤外線のみを照射
するLEDを用いることなく他のLEDで光源を構成
し、その他の光源として、赤色(R)、緑色(G)、青
色(B)などの可視光の波長域の光を発光することが可
能なLEDなどを用いた場合に適用することができる。
【0084】図9には、写真フィルム22に可視光を照
射することが可能な光源を示した。この光源は、赤色
(R)、緑色(G)、青色(B)のそれぞれの色で発光
する複数のLEDチップ64R、64G、64Bと、と
からなるLEDチップ群が実装された基板65を備えて
いる。このLEDチップ群は、照射方向が写真フィルム
22の照射面に対向するように写真フィルム22搬送路
の図中下方に配置することが可能であり、発光面の近傍
には、LEDチップ64R、64G、64Bから発光さ
れる非可視光である赤外線をカットするフィルタ72が
配置されている。
【0085】フィルタ72は、基板65と略同じ大きさ
且つ導形状の板状体で構成され、LEDチップ群の発光
面に設けられる(図9(A)〜(C)参照)。フィルタ
72のLED64R、64G、64Bと対峙する部位
は、これらのLEDチップ64R、64G、64Bから
照射される赤外線を遮断(カット)するIRカットフィ
ルタ72Aで形成されている(図9(C)参照)。すな
わち、フィルタ72は、各LEDから照射される赤外線
を一様に遮断(カット)するように構成されている(図
9(C)参照)。
【0086】従って、LEDチップ64R、64G、6
4Bからの各光は、非可視光である赤外線を含んでいる
が、この赤外線はIRカットフィルタ72で遮断(カッ
ト)される。すなわち、LEDチップ64R、64G、
64Bから各色の光と共に発光する赤外線はIRカット
フィルタによりカットされて射出されることはない。従
って、LEDチップ64R、64G、64Bの発光時に
は、赤外線が射出されることはなく、画像読取を行う場
合にLEDチップ64R、64G、64Bの副発光エネ
ルギーに起因して画質が低下することはない。
【0087】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、精
度良く原稿の傷消しを行うとともに、読み取った画像の
画質を低下させない、という優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るディジタルラボ
システムの概略構成図である。
【図2】ディジタルラボシステムの外観図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るCCDスキャナ
の光学系の概略構成を示す斜視図である。
【図4】図4(A)は、光源とフィルタの概略を示す側
面図であり、図4(B)は、LEDチップ群が実装され
た基板の概略を示す平面図であり、図4(C)は、フィ
ルタの概略を示す平面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る光源とフィル
タの概略を示す説明図であり、図5(A)は、光源とフ
ィルタの概略を示す側面図であり、図5(B)は、LE
Dチップ群が実装された基板の概略を示す平面図であ
り、図5(C)は、フィルタの概略を示す平面図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るCCDスキャナ
の光学系の概略構成を示す側面図である。
【図7】本発明のその他の実施形態に係るLEDチップ
群とフィルタとの配置関係の概略を示す平面図である。
【図8】光源としてLEDを用いた場合の発光エネルギ
ーと副発光エネルギーとの比較を示すグラフである。
【図9】(A)は、光源とフィルタの概略を示す側面図
であり、(B)は、LEDチップ群が実装された基板の
概略を示す平面図であり、(C)は、フィルタの概略を
示す平面図である。
【符号の説明】
10 ディジタルラボシステム 64R、64G、64B、64IR LEDチップ 64A LEDチップ群 65 基板 65A 基板 65B 基板 72 フィルタ 72A IRカットフィルタ 72B IR透過フィルタ 80 温度調整手段 90 積分球 92 射光口 641 LEDチップ群 642 LEDチップ群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H109 AA13 AA26 AA75 AB32 5B047 AA01 AA05 AB04 BA01 BB02 BC07 BC11 CA19 CB03 CB04 DA06 5C051 AA01 BA03 DA06 DB01 DB22 DB29 DB31 DC05 DC07 DE29 EA01 FA04 5C072 AA01 BA04 BA15 CA05 CA07 CA11 DA09 EA05 UA18 VA03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透過原稿又は反射原稿に記録された画像
    の画像情報を読み取るための第1の光を発光する第1の
    光源部と、原稿上又は光路上の欠陥部分を検出するため
    の第2の光を発光する第2の光源部とを備えた光源装置
    であって、 前記第1の光に含まれる前記第2の光と同等の波長を有
    する光をカットするフィルタを備えたことを特徴とする
    光源装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の光源部は、赤(R)、緑
    (G)、青(B)の色の波長に基づいて異なる波長の光
    を発光する複数の発光素子からなる第1の発光素子群で
    あり、前記第2の光源部は赤外線(IR)を発光する複
    数の発光素子からなる第2の発光素子群であることを特
    徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタは、前記第1の発光素子群
    の発光面近傍に設けられることを特徴とする請求項2に
    記載の光源装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の発光素子群と前記第2の発光
    素子群とがそれぞれ別個の基板に実装されたことを特徴
    とする請求項2又は請求項3に記載の光源装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の発光素子群から発光され前記
    フィルタにより反射された反射光の光路が、前記第1の
    発光素子群から発光され前記フィルタを透過した透過光
    と同軸の光路とされることを特徴とする請求項4に記載
    の光源装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の発光素子群と第2の発光素子
    群とが同一の基板に実装され、 前記第1の発光素子群の発光面にのみ前記フィルタが設
    けられることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載
    の光源装置。
  7. 【請求項7】 前記基板の前記第1の発光素子群が実装
    された部位の温度を検出するための温度検出手段と、 前記温度検出手段により検出された温度に基づいて前記
    基板の前記第1の発光素子群が実装された部位の温度を
    調整するための温度調整手段と、 を備えたことを特徴とする請求項4乃至請求項6の何れ
    か1項に記載の光源装置。
  8. 【請求項8】 透過原稿又は反射原稿に記録された画像
    を読み取る画像読取装置であって、 前記請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の光源装
    置と、 前記光源装置から射出された光の反射光又は透過光を受
    光して前記原稿の画像の画像情報を読み取る画像読取手
    段と、 を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  9. 【請求項9】 前記フィルタは、前記赤(R)、緑
    (G)、青(B)の色の波長の光を透過し、かつ赤外波
    長域の光を反射することを特徴とする請求項2又は請求
    項3に記載の光源装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の光源部の照射面が前記第2
    の光源部の照射面に対して略直行するように、前記第1
    の光源部と前記第2の光源部とが配置され、前記フィル
    タの表面は各前記照射面に対して略45度傾斜するよう
    に配置されることを特徴とする請求項5に記載の光源装
    置。
  11. 【請求項11】 透過原稿又は反射原稿に記録された画
    像を読み取るための光を発光する光源部を備えた光源装
    置であって、 前記光源部は、赤(R)、緑(G)、青(B)の色の波
    長に基づいて異なる波長で発光する複数の発光素子から
    なる発光素子群であり、 前記光源部から発光される光に含まれる非可視光をカッ
    トするフィルタを備えたことを特徴とする光源装置。
  12. 【請求項12】 前記フィルタは、前記発光素子群の発
    光面近傍に設けられたことを特徴とする請求項11に記
    載の光源装置。
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