JP2002350463A - コンタクトプローブ - Google Patents

コンタクトプローブ

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JP2002350463A
JP2002350463A JP2001153384A JP2001153384A JP2002350463A JP 2002350463 A JP2002350463 A JP 2002350463A JP 2001153384 A JP2001153384 A JP 2001153384A JP 2001153384 A JP2001153384 A JP 2001153384A JP 2002350463 A JP2002350463 A JP 2002350463A
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contact probe
shaft
male shaft
coil spring
guide hole
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Shuzo Ikeda
秀三 池田
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Sanyu Industries Ltd
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Sanyu Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルスプリングの反発力及び耐久性を維持
しつつ細径と成すことができると共に、伸縮性を担保し
つつその長さを可及的に短く構成することのできる、例
えば電子部品の端子等と接触されるコンタクトプローブ
を得る。 【解決手段】 雌軸3に形成された案内孔31内に雄軸
2を進退移動可能に挿入し、雄軸2を包囲する圧縮型コ
イルスプリング4の一端4aを雄軸2の頭部24に係止
すると共に、他端4bを雌軸3に形成された段部32に
係止して成る。このコンタクトプローブ1において、雄
軸2に対してスプリング4の付勢力に抗して雌軸3方向
に向かう軸線方向の外力が加わると、雄軸2が案内孔3
1内により深く挿入されて全長が短縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品等との間
に電気的な接続を得るために、これらに対して接触され
る探針(本明細書において、このような探針を「コンタ
クトプローブ」という)に関し、例えばパッケージング
されたIC等の電子部品の検査を行う際、検査信号や出
力信号を検査機器に入出力するために、電子部品のパッ
ケージに設けられたリードや半田ボール等との電気的な
接続を得るために使用されるコンタクトプローブに関す
る。
【0002】
【従来技術】電子部品等の検査において、電子部品に対
して検査装置による検査信号の入出力を行うために、検
査装置に接続されたコンタクトプローブを検査対象とな
る電子部品の例えばパッケージに設けられた入出力端子
と接触させて、両者間の電気的な接続を得ることが行わ
れている。
【0003】一例として、半導体デバイスの製造工程に
おいて、製造されたICが所定の製品規格に基づいた電
気的な特性を有するか否かを検査、測定を行う場合につ
いて説明すると、この検査に際しては検査対象となるI
Cパッケージ6に設けられたリードや半田ボール7の間
隔で前述のコンタクトプローブ1を基板11上に植設し
て形成されたソケットボディ10が使用され、検査対象
とするICを例えば測定用の台上に載置することによ
り、ICパッケージ6のリードや半田ボール7がソケッ
トボディ10に植設された対応するコンタクトプローブ
1にそれぞれ接触して検査機器に電気的に接続されるよ
う構成されている(図2参照)。
【0004】このように電子部品に接触されるコンタク
トプローブ1の構成は、図3に示すように、円筒状のス
リーブ5内に圧縮型のコイルスプリング4を配置すると
共に、このコイルスプリング4を挟持するようにスリー
ブ5の両端開口からそれぞれスリーブ5の長さ方向に進
退移動する可動ピン2’,3’を挿入して、2本の可動
ピン2’,3’が、スリーブ5の両端開口よりそれぞれ
外方に突出形成されている。
【0005】このように形成されたコンタクトプローブ
1を備えたソケットボディ10上に、検査対象となるI
Cを載置してこれを押圧すると、ICのパッケージ6に
設けられたリードや半田ボール7がコンタクトプローブ
1の可動ピン3’に接触すると共に、このコンタクトプ
ローブ1の可動ピン2’をコイルスプリング4の付勢力
に抗して図2中下方に押し下げる。
【0006】このように可動ピン2’,3’が進退移動
可能に構成されていることにより、パッケージ6に形成
されたリードの変形が防止されると共に、リードや半田
ボール7がたとえ図2中において上下方向に位置ずれし
て形成されていた場合であっても、リードや半田ボール
7の位置ずれが可動ピン2’,3’の進退移動により補
償され、リードや半田ボール7に対して確実にコンタク
トプローブ1を接触させることができるよう構成されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにして使用
されるコンタクトプローブ1は、検査対象となる電子部
品の小型化に伴い小スペース内により多くのコンタクト
プローブを配置することができるようそのサイズの小型
化が要請されている。
【0008】一例として、BGAタイプのIC実装パッ
ケージにあっては、このような部品の小型化に伴い半田
ボールのピッチが1.25mmから0.75mm、さらには0.5mmと
減少しており、今後さらに0.4mm、0.3mm、0.25mmの小ピ
ッチのパッケージの出現も予想されることから、これら
のパッケージに対応した、極細径のコンタクトプローブ
の需要が生ずることは必至である。
【0009】また、携帯電話機用を中心として、BGA
タイプの実装部品を小型化するために、チップサイズと
同じ大きさを持つパッケージであるCSP(Chip Size P
ackage)にパッケージングされた高周波用IC(1GHz〜6G
Hz)が開発されており、このようなICを検査対象とす
る場合には、コンタクトプローブは細径であるだけでな
く、高周波特性の優れたものであることも要求される。
【0010】しかし、前述した従来構造のコンタクトプ
ローブをこのようなIC等の検査用に使用する場合に
は、下記のような問題点がある。
【0011】従来技術として説明した構造のコンタクト
プローブにあっては、コンタクトプローブを極細径とす
る場合には、内蔵されているコイルスプリングはコンタ
クトプローブの外径よりも更に細径に形成する必要があ
る。そのため、このようなコイルスプリングの製造が困
難であると共にその反発力や耐久性も低下する。その結
果、このようなコイルスプリングを使用したコンタクト
プローブは、僅かな使用回数により破損するおそれがあ
り、コンタクトブローブの交換頻度が増しメンテナンス
が煩雑となる。また、コンタクトプローブの交換頻度が
増加すれば、この交換を行うために検査ラインが停止す
る頻度も増加する。
【0012】また、比較的簡単にコンタクトプローブの
高周波特性を向上させる方法として、コンタクトプロー
ブの全長を短くすることによりインダクタンス値を小さ
くし、誘導リアクタンスを減少させて高周波特性の向上
を図ることが考えられるが、従来技術として説明した構
造のコンタクトプローブ1にあっては、2本の可動ピン
2’,3’の全長と、これら2本の可動ピン2’,3’
の間に配置されたコイルスプリング4という3つの部品
の長さの総和によりコンタクトプローブ1の全長が決定
されており、そのためその全長は比較的長いものとなっ
ている。
【0013】また、2本の可動ピン2’,3’及びコイ
ルスプリング4のいずれの長さを短くしても、可動ピン
2’,3’の可動距離が短くなるために、この可動ピン
2’,3’が進退移動することにより得られている前述
のリードの変形防止等の効果を担保するためには、可動
ピン2’,3’及びコイルスプリング4の長さの減少に
は自ずとその限界があり、コンタクトプローブ1の長さ
を任意に短くすることはできない。
【0014】そこで本発明は、上記従来技術における欠
点を解消するためになされたものであり、コンタクトプ
ローブを細径にした場合であってもコイルスプリングの
外径を所定のサイズに維持することができると共に、そ
の全長を任意に短くした場合であっても伸縮性が失われ
ない構造を備えたコンタクトプローブを提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のコンタクトプローブ1は、案内孔31の形
成された雌軸3と、前記雌軸3に形成された前記案内孔
31内に進退移動可能に挿入される雄軸2と、少なくと
も前記雄軸2の外周を包囲する圧縮型のコイルスプリン
グ4とから成り、前記コイルスプリング4の一端4aを
前記雄軸2に係止し、該雄軸2を前記案内孔31に対す
る挿入可能長さの一部長さで前記案内孔31内に挿入す
ると共に、前記コイルスプリング4の他端4bを前記雌
軸3に係止して成ることを特徴とする(請求項1)。
【0016】前述の構成のコンタクトプローブ1におい
て、前記案内孔31に挿入された前記雄軸2の一端2a
に、他の部分に比較して大径に形成された大径部22を
形成すると共に、前記雄軸2の挿入側における前記案内
孔31の開口端33を、前記大径部22よりも小径とし
て、雄軸2の脱落を防止した構成としても良い(請求項
2)。
【0017】さらに、前記雄軸2の他端2bに他の部分
に比較して大径に形成された頭部24を設け、該頭部2
4に前記コイルスプリング4の一端4aを係止するよう
構成しても良い(請求項3)。
【0018】さらに、前記案内孔31の外周に位置して
前記雌軸3の外径を他の部分に比較して小径として小径
部34と成し、該小径部34の外周を前記コイルスプリ
ング4にて包囲すると共に、前記コイルスプリング4の
他端4bを、前記小径部34の形成端に形成された段部
32に係止する構成としても良い(請求項4)。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態につき添
付図面を参照しながら以下説明する。
【0020】本発明のコンタクトプローブ1は、図1に
示すように案内孔31の形成された雌軸3と、この雌軸
3に形成された案内孔31に進退移動可能に挿入されて
雌軸3と連結される雄軸2と、連結状態にある前記雄軸
2を付勢して、外力が付加されていないとき前記雄軸2
を案内孔31に対して挿入可能な長さの一部長さで前記
案内孔31に挿入された状態に位置させる圧縮型のコイ
ルスプリング4により構成されており、雄軸2に対し、
前述のコイルスプリング4の付勢力に抗してこれを案内
孔31内に挿入する方向の外力が加わったとき、雄軸2
が雌軸3に形成された案内孔31内により深く挿入され
てその全長が短縮されるように構成されている。
【0021】図1に示す実施形態において、雌軸3の案
内孔31に挿入される雄軸2の一端2aは、その外径を
他の部分に比較して大径を成す大径部22が設けられて
おり、この雄軸2が挿入される雌軸3の案内孔31は、
前述の大径部22を挿入可能なサイズに形成されている
と共に、案内孔31の開口端33を前記雄軸2の大径部
22よりも小径と成し、案内孔31内に挿入された雄軸
2が、案内孔31から脱落することが防止されている。
【0022】また、案内孔31より突出する雄軸2の他
端2bには、他の部分に比較して大径に形成された頭部
24が形成されており、この頭部24によりコイルスプ
リング4の一端4aが係止可能に構成されている。
【0023】このコイルスプリング4の一端4aを係止
する方法として、図1に示す実施形態にあっては前述の
ように雄軸2の他端2bに頭部24を設ける構成とした
が、コイルスプリング4を係止する構成は、図1に示す
実施形態に限定されず雄軸2の外周面より突出するフラ
ンジ状の係止部材を設けてこれに係止しても良く、その
他コイルスプリング4の一端を係止し得るものであれ
ば、その形状は図1に示すものに限定されない。
【0024】図1に示す実施形態において、雌軸3は、
雄軸2が挿入される案内孔31の外周に位置してその外
径を他の部分に比較して小径にした小径部34を形成し
ており、この小径部34の外周をコイルスプリング4で
包囲すると共に、小径部34の形成端に生じた段部32
により後述のコイルスプリング4の他端4bが雌軸3に
係止されるよう構成されている。
【0025】そして、前述の雄軸2に形成された頭部2
4と、雌軸3に形成された段部32間に位置して、前述
の雄軸2と雌軸3の外周を包囲する圧縮型のコイルスプ
リング4が配置され、雄軸2の頭部24にコイルプリン
グ4の一端4aが、雌軸3の段部32にコイルスプリン
グ4の他端4bがそれぞれ係止されることにより、この
コイルスプリング4の付勢力によって雄軸2の頭部24
が雌軸3から離間する方向に付勢されている。
【0026】このように、本発明のコンタクトプローブ
1にあっては、少なくとも雄軸2の外周に位置してコイ
ルスプリング4を配置する構成としたことから、コイル
スプリング4の外径が最大でコンタクトプローブ1の外
径となる。
【0027】そのため、従来技術として説明したコンタ
クトプローブと外径を同一とする本発明のコンタクトプ
ローブ1を考える場合、従来構造のコンタクトプローブ
1に比較してコイルスプリング4は大径と成ることか
ら、コンタクトプローブ1全体の外径を小径にした場合
であってもコイルスプリング4の外径が大きいためにそ
の反発力及び耐久性が維持される。
【0028】また、前述した本発明の構成のコンタクト
プローブ1の全長は、その伸縮性に影響を与えることな
く従来技術として説明した構成のコンタクトプローブに
比較して、少なくともコイルスプリング4の長さの半分
程度短くすることができ、その結果、本発明のコンタク
トプローブ1は高周波特性に優れている。
【0029】以上のように構成されたコンタクトプロー
ブ1は、従来技術で説明した既知のコンタクトプローブ
1と同様に、例えばソケットボディ10を構成する基板
11上に検査対象となる電子部品のリードや半田ボール
の配置に合わせて立設され(図2参照)、検査対象の電
子部品を載置等することにより、検査対象と接触する。
【0030】図1及び図2に示す実施形態にあっては、
コンタクトプローブ1の雄軸2の頭部24を基板11上
に固定すると共に、雌軸3を検査対象に接触させるに適
した形状(図示省略)としたが、本発明のコンタクトプ
ローブ1はこれとは逆に雌軸3を基板に固定し、雄軸2
の頭部24を検査対象に接触させるよう構成しても良
く、この場合には雌軸3を基板に固定し、雄軸2の頭部
24を検査対象と接触させるに適した形状とすることが
好ましい。
【0031】このようにして、検査対象を載置すると共
に、この検査対象を基板側に押圧する等して、雄軸2に
コイルスプリング4の付勢力に抗する力が加わると、雄
軸2は案内孔31内により長い距離挿入されて雄軸2の
頭部24が雌軸3に近接する方向に移動すると共に、こ
の外力からの開放により、雄軸2はコイルスプリング4
の付勢力により原位置に復帰する。
【0032】この雄軸2の進退移動により、検査対象に
過剰な力が加わってリードに変形が生じること等が防止
されると共に、各コンタクトプローブ1との接触部位が
検査対象の押圧方向における位置ずれを有していた場合
であってもこの位置ずれが雄軸2の進退移動により補償
されて全てのコンタクトプローブ4が好適に検査対象に
接触する。
【0033】
【発明の効果】以上説明した本発明の構成により、コイ
ルスプリングの反発力や耐久性を維持したまま、外径の
小型化されたコンタクトプローブを得ることができた。
【0034】また、このようにして得られたコンタクト
プローブは、その全長を短くした場合であってもその伸
縮距離を維持することができ、検査対象との良好な接触
を維持することができると共に、高周波特性の優れたコ
ンタクトプローブを得ることができた。
【0035】雄軸の一端に大径部を形成すると共に、案
内孔の開口端を、前記大径部よりも小径としたコンタク
トプローブ(請求項2)にあっては、案内孔から雄軸が
脱落することを防止でき好適である。
【0036】また、前記雄軸の他端に他の部分に比較し
て大径に形成された頭部を設けた構成のコンタクトプロ
ーブ(請求項3)にあっては、この頭部にコイルスプリ
ングの一端を係止することにより、コイルスプリングの
付勢力を雄軸に容易に伝達することができる。
【0037】さらに、前記案内孔の外周に位置して前記
雌軸の外周を他の部分に比較して小径として小径部と成
し、該小径部の外径を前記コイルスプリングにて包囲す
る構成としたコンタクトプローブ(請求項4)にあって
は、比較的長いコイルスプリングを使用した場合であっ
てもコンタクトプローブの全長をさらに雌軸に設けられ
た小径部の長さ分短くすることができる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコンタクトプローブの要部断面図。
【図2】 ソケットボディの概略説明図。
【図3】 従来のコンタクトプローブの要部断面図。
【符号の説明】
1 コンタクトプローブ 2 雄軸 2’ 可動ピン 2a 一端(雄軸の) 2b 他端(雄軸の) 22 大径部 24 頭部 3 雌軸 3’ 可動ピン 31 案内孔 32 段部 33 開口端 34 小径部 4 コイルスプリング 4a 一端(コイルスプリングの) 4b 他端(コイルスプリングの) 5 スリーブ 6 ICパッケージ 7 半田ボール 10 ソケットボディ 11 基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 案内孔の形成された雌軸と、前記雌軸に
    形成された前記案内孔内に進退移動可能に挿入される雄
    軸と、少なくとも前記雄軸外周を包囲する圧縮型のコイ
    ルスプリングとから成り、 前記コイルスプリングの一端を前記雄軸に係止し、該雄
    軸を前記案内孔に対する挿入可能長さの一部長さで前記
    案内孔内に挿入すると共に、前記コイルスプリングの他
    端を前記雌軸に係止して成ることを特徴とするコンタク
    トプローブ。
  2. 【請求項2】 前記案内孔に挿入された前記雄軸の一端
    に、他の部分に比較して大径に形成された大径部を形成
    すると共に、前記雄軸の挿入側における前記案内孔の開
    口端を、前記大径部よりも小径としたことを特徴とする
    請求項1記載のコンタクトプローブ。
  3. 【請求項3】 前記雄軸は、前記雄軸の他端に他の部分
    に比較して大径に形成された頭部を備え、該頭部に前記
    コイルスプリングの一端を係止したことを特徴とする請
    求項1又は2記載のコンタクトプローブ。
  4. 【請求項4】 前記案内孔の外周に位置して前記雌軸の
    外周を他の部分に比較して小径として小径部と成し、該
    小径部の外径を前記コイルスプリングにて包囲すると共
    に、前記コイルスプリングの他端を、前記小径部の形成
    端に形成された段部に係止したことを特徴とする請求項
    1〜3いずれか1項記載のコンタクトプローブ。
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