JP2002349041A - 出隅部施工構造及び出隅柱 - Google Patents

出隅部施工構造及び出隅柱

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JP2002349041A
JP2002349041A JP2001157411A JP2001157411A JP2002349041A JP 2002349041 A JP2002349041 A JP 2002349041A JP 2001157411 A JP2001157411 A JP 2001157411A JP 2001157411 A JP2001157411 A JP 2001157411A JP 2002349041 A JP2002349041 A JP 2002349041A
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Morimichi Watanabe
守道 渡辺
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Nichiha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出隅柱とその左右の外壁板との接合部が目立
たず,意匠面の柄模様が連続して表出される出隅部施工
構造及びこれに用いる出隅柱を提供すること。 【解決手段】 建築物の出隅部に出隅柱2を施工し,そ
の左右に外壁板3を接合してなる出隅部施工構造1。出
隅柱2及び外壁板3の意匠面21,31には柄模様が形
成されている。出隅柱2は,左辺部22及び右辺部23
に上実26と下実27とを混在させて設けてなる。出隅
柱2の左辺部22に接合した外壁板3の右辺部33,及
び出隅柱2の右辺部23に接合した外壁板3の左辺部3
2には,出隅柱2の上実26及び下実27に対応する下
実37及び上実36を設けてある。出隅柱2と外壁板3
とは,出隅柱2の下実27に外壁板3の対応する上実3
6を重ね,外壁板3の下実37に出隅柱2の上実26を
重ねて施工してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,建築物の出隅部に出隅柱を施工
すると共に,該出隅柱の左右に外壁板を接合してなる出
隅部施工構造及びこれに用いる出隅柱に関する。
【0002】
【従来技術】従来より,図12に示すごとく,建築物の
出隅部に出隅柱8を施工すると共に,該出隅柱8の左右
に平板状の外壁板93を接合してなる出隅部施工構造9
がある。上記出隅柱8は,図13に示すごとく,略直角
状に配置された2つの板片801,802からなる。そ
して,図12に示すごとく,上記出隅柱8は,縦柱等の
構造躯体940に胴縁941を介して釘95によって固
定されている。また,上記構造躯体940と上記胴縁9
41との間には,防水紙942を介在させている。
【0003】また,上記出隅柱8は,上下方向に連続し
て配設される。上記出隅柱8は,図13に示すごとく,
上辺部84に下実87を,下辺部85に上実86をそれ
ぞれ形成してなる。上下に配される出隅柱8は,下側の
上記出隅柱8の下実87に,上側の出隅柱8の上実86
を重ねるようにして上下合決り接合される(図15)。
【0004】また,図12に示すごとく,上記出隅柱8
の左右には,平板状の外壁板93が突き付け接合してあ
る。即ち,上記出隅柱8を構成する2つの板片801,
802のそれぞれの側方に,上記外壁板93が配設して
ある。また,図12に示すごとく,上記出隅柱8と外壁
板93との間隙,即ち接合部91は,ハットジョイナー
981とその前方から充填したシーリング材982によ
って閉塞されている。
【0005】また,上記出隅柱8の意匠面81と,上記
外壁板93の意匠面931とは,同質の外観を有する。
即ち,上記出隅柱8は,図14に示すごとく,凹凸模様
の意匠面81を有しており,これと同様の凹凸模様が,
上記外壁板93の意匠面931にも形成されている。そ
して,その表面の質感も,上記意匠面81と意匠面93
1とは共通している。これにより,建築物の出隅部にお
いて,外観意匠性の高い出隅部施工構造9を構成してい
る(図15)。
【0006】なお,図12,図13においては,上記意
匠面81,931における凹凸模様は省略してある。ま
た,図14は,図12の矢印E方向から見た,外壁板9
3を接合する前の状態を表す正面図であり,図15は,
図12の矢印E方向から見た出隅部施工構造9の正面図
である。
【0007】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記出隅部施
工構造9においては,上記出隅柱8の左右における上記
外壁板93との接合部91に,図15に示すごとく,縦
方向に連続する直線的な縦目地部99が形成される。そ
のため,出隅部施工構造9の柄模様が,上記接合部91
において分断されてしまい,外観意匠性が損なわれる原
因となる。
【0008】また,上記縦目地部99の表面には,上記
シーリング材982が露出する。該シーリング材982
は,上記出隅柱8や外壁板93と異質であるために,上
記縦目地部99はより目立ち,上記出隅部施工構造9の
柄模様は一層分断され易い。
【0009】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,出隅柱とその左右に配される外壁板との
接合部が目立たず,意匠面の柄模様が連続して表出され
る出隅部施工構造及びこれに用いる出隅柱を提供しよう
とするものである。
【0010】
【課題の解決手段】第1の発明は,建築物の出隅部に出
隅柱を施工すると共に,該出隅柱の左右に外壁板を接合
してなる出隅部施工構造において,上記出隅柱の意匠面
及び上記外壁板の意匠面には,柄模様が形成されてお
り,上記出隅柱は,左辺部及び右辺部に,上実と下実と
を混在させて設けてなり,上記出隅柱の左辺部に接合し
た外壁板の右辺部,及び上記出隅柱の右辺部に接合した
外壁板の左辺部には,上記出隅柱の上実及び下実に対応
する下実及び上実を混在して設けてあり,上記出隅柱と
上記外壁板とは,上記出隅柱の下実に上記外壁板の対応
する上実を重ね,一方,上記外壁板の下実に上記出隅柱
の上実を重ねて施工してあることを特徴とする出隅部施
工構造にある(請求項1)。
【0011】上記出隅部施工構造においては,上述のご
とく,上記出隅柱の左辺部及び右辺部に上実と下実とを
混在させて設けてあり,これに対応して,上記出隅柱の
左辺部及び右辺部に接合した外壁板にも,下実及び上実
を混在して設けてある。そのため,上記出隅柱と上記外
壁板の意匠面側の接合部には,目地部がジグザグ状に形
成される。
【0012】それ故,該目地部は目立たず,意匠面に形
成された柄模様が,目地部により一直線状に分断される
ことはない。これにより,上記出隅部施工構造全体の意
匠面には,柄模様が連続して表出される。
【0013】また,上記出隅柱と外壁板を施工する際に
は,対応する下実と上実とを合わせて施工することによ
り,必然的に上下の位置合せができるため,出隅柱の意
匠面の柄模様と外壁板の意匠面の柄模様とが上下にずれ
ることはない。それ故,連続した柄模様を違和感なく表
出する出隅部施工構造を容易に施工することができる。
【0014】以上のごとく,本発明によれば,出隅柱と
その左右に配される外壁板との接合部が目立たず,意匠
面の柄模様が連続して表出される出隅部施工構造を提供
することができる。
【0015】第2の発明は,建築物の出隅部に施工され
る出隅柱において,該出隅柱の意匠面には,柄模様が形
成されており,上記出隅柱は,左辺部及び右辺部に,上
実と下実とを混在させて設けてなり,該上実及び下実に
対応させて形成した下実及び上実を有する外壁板を,上
記出隅柱の左右に接合して施工した際に,該外壁板の左
辺部又は右辺部に形成した下実に,上記出隅部の上実が
重なり,一方,上記出隅柱の下実に,上記外壁板の左辺
部又は右辺部に形成した上実が重なるよう構成してある
ことを特徴とする出隅柱にある(請求項4)。
【0016】上記出隅柱を用いることにより,出隅柱と
その左右に配される外壁板との接合部が目立たず,意匠
面の柄模様が連続して表出される出隅部施工構造を,容
易に施工することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】上記第1の発明(請求項1)にお
いて,上記出隅柱の左辺部及び右辺部には,上実と下実
を,例えば交互に配設することができる。また,上記外
壁板の下実及び上実は,例えば,上記出隅柱の上実及び
下実と接合可能となるように対応する,位置,長さ,幅
に形成してなる。また,上記出隅柱及び上記外壁板とし
ては,窯業系の出隅柱又は外壁板を用いることができ
る。そして,上記出隅柱の意匠面と外壁板の意匠面と
は,同質の外観意匠性を有することが好ましい。また,
上記柄模様としては,例えば,レンガ調,石肌調,石積
調,タイル調,木目調等の柄模様がある。
【0018】また,上記出隅柱は,左辺部と右辺部とに
おける裏側端部をそれぞれ略一直線状に形成してなり,
また,該裏側端部に対向する上記外壁板の裏側端部も,
略一直線状に形成してあることが好ましい(請求項
2)。これにより,上記裏側端部同士を突き合わせて上
記出隅柱と外壁板とを接合することができるため,施工
が容易である。また,上記出隅柱及び外壁板の製造が容
易である。
【0019】また,上記出隅柱及び上記外壁板は,意匠
面に溝部を形成してなり,また,上記出隅柱と上記外壁
板の意匠面側の接合部には,目地部が上記溝部につなが
るように柄形成されていることが好ましい(請求項
3)。これにより,上記目地部が,上記溝部と一体的に
表出され,上記出隅柱と外壁板との結合部が一層目立ち
難い出隅部施工構造を得ることができる。
【0020】次に,第2の発明(請求項4)において,
上記出隅柱は,左辺部と右辺部とにおける裏側端部をそ
れぞれ略一直線状に形成してなることが好ましい。これ
により,上記裏側端部同士を突き合わせて上記出隅柱と
外壁板を接合することができるため,施工が容易であ
る。また,上記出隅柱の製造が容易である。また,上記
出隅柱は,意匠面に溝部を形成してなり,上記上記上実
及び下実の意匠面側の外形線は,上記溝部につながるよ
うに柄形成されていることが好ましい(請求項6)。こ
れにより,上記目地部が,上記溝部と一体的に表出さ
れ,上記出隅柱と外壁板との結合部が一層目立ち難い出
隅部施工構造を施工することができる。
【0021】
【実施例】(実施例1)本発明の実施例にかかる出隅部
施工構造及び出隅柱につき,図1〜図10を用いて説明
する。本例の出隅部施工構造1は,図1,図3,図4に
示すごとく,建築物の出隅部に出隅柱2を施工すると共
に,該出隅柱2の左右に外壁板3を接合してなる。上記
出隅柱2の意匠面21及び上記外壁板3の意匠面31に
は,図9,図10に示すごとく,柄模様が形成されてい
る。
【0022】なお,図9,図10以外の図においては,
上記柄模様を省略してある。また,図9は,図3,図4
の矢印D方向から見た,外壁板3を接合する前の状態を
表す正面図であり,図10は,図3,図4の矢印D方向
から見た出隅部施工構造の正面図である。
【0023】図1,図2,図5,図6に示すごとく,上
記出隅柱2は,左辺部22及び右辺部23に,上実26
と下実27とを混在させて設けてなる。また,図1,図
2に示すごとく,上記出隅柱2の左辺部22に接合した
外壁板3の右辺部33,及び上記出隅柱2の右辺部23
に接合した外壁板3の左辺部32には,上記出隅柱2の
上実26及び下実27に対応する下実37及び上実36
を混在して設けてある。
【0024】図1,図3,図4に示すごとく,上記出隅
柱2と上記外壁板3とは,上記出隅柱2の下実27に上
記外壁板3の対応する上実36を重ね,一方,上記外壁
板3の下実37に上記出隅柱2の上実26を重ねて施工
してある。
【0025】図2,図5に示すごとく,上記出隅柱2の
左辺部22及び右辺部23には,上実26と下実27を
交互に配設してある。また,図2に示すごとく,上記外
壁板3の下実37及び上実36は,上記出隅柱2の対応
する上実26及び下実27に接合可能となるような,位
置,長さ,幅に形成してなる。
【0026】また,図1に示すごとく,上記出隅部施工
構造1は,複数の上記出隅柱2を上下に接合して施工さ
れている。また,該出隅柱2の左右においても,複数の
上記外壁板3を上下に接合して施工されている。また,
上記出隅柱2及び上記外壁板3は,窯業系の出隅柱又は
外壁板である。そして,図9,図10に示すごとく,上
記出隅柱2の意匠面21と外壁板3の意匠面31とは,
同質の外観意匠性を有する。
【0027】また,図2,図5,図6に示すごとく,上
記出隅柱2は,左辺部22と右辺部23とにおける裏側
端部221,231をそれぞれ略一直線状に形成してな
る。また,図2に示すごとく,上記外壁板3は,上記出
隅柱2の裏側端部221,231に対向する裏側端部3
31,321を,略一直線状に形成してなる。
【0028】上記出隅柱2の裏側端部221,231に
は,予めシーリング材29が打設されている(図6)。
そして,図3,図4に示すごとく,上記外壁板3の裏側
端部321,331は,上記シーリング材29を介し
て,上記出隅柱2の裏側端部231,221にそれぞれ
当接されている。これにより,上記出隅柱2と外壁板3
との接合部からの雨水等の浸入を防いでいる。
【0029】また,図9,図10に示すごとく,上記出
隅柱2及び上記外壁板3は,意匠面21,31に溝部2
11,311を形成してなり,また,上記出隅柱2と上
記外壁板3の意匠面側の接合部には,目地部12が上記
溝部211,311につながるように柄形成されてい
る。
【0030】次に,本例の出隅部施工構造1に用いる出
隅柱2につき,主として図5〜図9を用いて説明する。
上記出隅柱2の意匠面21には,図9に示すごとく,石
積調の柄模様が形成されている。図5,図9に示すごと
く,上記出隅柱2は,左辺部22及び右辺部23に,上
実26と下実27とを混在させて設けてなる。
【0031】また,図6に示すごとく,上記出隅柱2
は,左辺部22と右辺部23とにおける裏側端部22
1,231をそれぞれ略一直線状に形成してなる。そし
て,図6,図7に示すごとく,上記出隅柱2の裏側端部
221,231には,シーリング材29が上下方向に連
続して打設されている。また,図9に示すごとく,上記
出隅柱2は,意匠面21に溝部211を形成してなり,
上記上実26及び下実27の意匠面側の外形線は,上記
溝部211につながるように柄形成されている。
【0032】また,上記出隅柱2は,図7に示すごと
く,約90°の角度をもって角状に配置された2つの板
片201,202からなる。また,該板片201,20
2の意匠面21が交叉する上記出隅柱2の角部212に
は,面取り加工が施されている。
【0033】また,図5,図6,図7(A)に示すごと
く,上記出隅柱2の上辺部24には,下実270が形成
されている。また,図5,図6,図7(B)に示すごと
く,上記出隅柱2の下辺部25には,上実260が形成
されている。図8に示すごとく,下側の出隅柱2の上辺
部24の下実270に,上側の出隅柱2の下辺部25の
上実260を重ね合わせて上下合決り接合してある。
【0034】また,上記出隅柱2は,図8,図3,図4
に示すごとく,留め付け金具5によって,胴縁41を介
して縦柱等の構造躯体40に固定してある。また,上記
構造躯体40と上記胴縁41との間には,防水紙42を
介在させている。即ち,図8に示すごとく,上記留め付
け金具5は,上記胴縁41及び構造躯体40にビス45
により固定されている。そして,上記留め付け金具5
は,図8,図3,図4に示すごとく,上下左右の出隅柱
2及び外壁板3にまたがるように配置されている。
【0035】上記留め付け金具5は,図8に示すごと
く,出隅柱2の裏側面28に当接する基板部51と,該
基板部51から前方に立設された支承部52と,該支承
部52から斜め上方へ屈曲した上板係止部53と,上記
支承部52から斜め下方へ屈曲した下板係止部54とを
有する。
【0036】上記留め付け金具5は,図8に示すごと
く,上記下板係止部54を下側の出隅柱2の上辺部24
に係止させ,上記支承部52によって,上側の出隅柱2
を支承すると共に,上記上板係止部53を上側の出隅柱
2の下辺部25に係止させている。また,上記外壁板3
も,上記出隅柱2と同様に,上下合決り接合によって上
下に連続して配設してあり,留め付け金具5を用いて,
胴縁41を介して構造躯体40に固定してある。
【0037】次に,本例の作用効果につき説明する。上
記出隅部施工構造1においては,上述のごとく,上記出
隅柱2の左辺部22及び右辺部23に上実26と下実2
7とを混在させて設けてあり,これに対応して,上記出
隅柱2の左辺部22及び右辺部23に接合した外壁板3
にも,下実37及び上実36を混在して設けてある(図
1,図2)。そのため,図1,図10に示すごとく,上
記出隅柱2と上記外壁板3の意匠面側の接合部には,目
地部12がジグザグ状に形成される。
【0038】それ故,図10に示すごとく,該目地部1
2は目立たず,意匠面21,31に形成された柄模様
が,目地部12により一直線状に分断されることはな
い。これにより,上記出隅部施工構造1全体の意匠面2
1,31には,柄模様が連続して表出される(図1
0)。
【0039】また,上記出隅柱2と外壁板3を施工する
際には,対応する下実27,37と上実26,36とを
合わせて施工することにより,必然的に上下の位置合せ
ができるため,出隅柱2の意匠面21の柄模様と外壁板
3の意匠面31の柄模様とが上下にずれることはない。
それ故,連続した柄模様を違和感なく表出する出隅部施
工構造1を容易に施工することができる。
【0040】また,上記出隅柱2は,上記裏側端部22
1,231をそれぞれ略一直線状に形成してなり(図
6,図2),また,上記外壁板3は,上記裏側端部32
1,331を,略一直線状に形成してなる(図2)。こ
れにより,上記出隅柱2の左辺部22の裏側端部221
と外壁板3の右辺部33の裏側端部331,或いは上記
出隅柱2の右辺部23の裏側端部231と外壁板3の左
辺部32の裏側端部321を突き合わせて上記出隅柱2
と外壁板3を接合することができるため,施工が容易で
ある。また,上記出隅柱2及び外壁板3の製造が容易で
ある。
【0041】また,図9に示すごとく,上記出隅柱2に
おける上記上実26及び下実27の意匠面側の外形線
が,上記溝部211につながるように柄形成されてい
る。そして,図10に示すごとく,上記出隅部施工構造
1において,出隅柱2と外壁板3の意匠面側の接合部に
は,目地部12が上記出隅柱2及び外壁板3の溝部21
1,311につながるように柄形成される。そのため,
上記目地部12が,上記溝部211,311と一体的に
表出され,上記出隅柱2と外壁板3との結合部が一層目
立ち難い出隅部施工構造1を得ることができる。
【0042】また,上記出隅柱2には,予めシーリング
材29が裏側端部221,231に打設してあるため
(図6,図7),施工時において,出隅柱2及び外壁板
3を配設した後に,接合隙間部にシーリング材を打設す
る必要がない。それ故,雨水の浸入防止効果を確保しつ
つ,施工容易性,施工工期の短縮を実現することができ
る。
【0043】また,上記シーリング材29は,上記裏側
端部221,231に打設してあり,施工後においては
上記出隅柱2の上実26或いは外壁板3の上実36の裏
側に配されることとなる(図3,図4)。そのため,上
記シーリング材29は,出隅部施工構造1の意匠面2
1,31側から見えることはない。そのため,出隅部施
工構造1の外観意匠性を損ねるおそれがない。
【0044】特に,出隅柱2及び外壁板3を施工した後
に,両者の接合隙間部にシーリング材を打設する場合に
は,出隅柱2や外壁板3とは異質の上記シーリング材
が,外壁表面に露出することとなり(図12参照),し
かも,施工者の熟練度等によってその仕上がりが異なり
やすい。そのため,該シーリング材が出隅部施工構造の
外観意匠性を低下させる原因となるおそれがある。更
に,シーリング材が表面に露出すると,その経年変化に
よる汚れや劣化,剥れなどが生ずるおそれがある。これ
に対し,本例のようにシーリング材29が意匠面21,
31側に露出しない場合には,上述の不具合を防止で
き,出隅部施工構造1の外観意匠性,耐久性を向上させ
ることができる。
【0045】以上のごとく,本例によれば,出隅柱とそ
の左右に配される外壁板との接合部が目立たず,意匠面
の柄模様が連続して表出される出隅部施工構造を提供す
ることができる。
【0046】(実施例2)本例は,図11に示すごと
く,鈍角状に配置された2つの板片203,204から
なる出隅柱20の例である。即ち,図11(A),
(B)に示すごとく,上記2つの板片203,204の
なす角度が約120°となるように,上記出隅柱20が
形成されている。該出隅柱20は,建築物における鈍角
となる出隅部に施工され,その上下左右に配される他の
出隅柱20及び外壁板と共に出隅部施工構造を構成す
る。その他は,実施例1と同様である。本例の場合に
も,実施例1と同様の作用効果を奏する。
【0047】なお,上記実施例1及び実施例2は,いず
れも,建築物の出隅部における施工構造を示したもので
あるが,外壁面全体の施工に当っては,出隅部以外の場
所において,使用する外壁板を切断して寸法調整を行な
い,外壁板を左右突き合わせて施工しなければならない
箇所が生じる可能性がある。そのような箇所に対して
は,例えば,使用する外壁板の表面意匠に応じて表面意
匠を作成した薄板状のカバー部材を,該当箇所にカバー
施工する。これにより,外壁面全体として調和の採れた
意匠外観を表出することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,出隅部施工構造の斜視図。
【図2】実施例1における,出隅柱と外壁板の斜視図。
【図3】図1のA−A線矢視断面図。
【図4】図1のB−B線矢視断面図。
【図5】実施例1における,出隅柱の斜視図。
【図6】実施例1における,出隅柱の裏面斜視図。
【図7】実施例1における,出隅柱の(A)上面図,
(B)下面図。
【図8】図1のC−C線矢視断面に相当する,出隅柱の
上下接合部の断面説明図。
【図9】図3,図4の矢印D方向から見た,外壁板を接
合する前の状態を表す正面図。
【図10】図3,図4の矢印D方向から見た出隅部施工
構造の正面図。
【図11】実施例2における,出隅柱の(A)上面図,
(B)下面図。
【図12】従来例における,出隅部施工構造の水平断面
図。
【図13】従来例における,出隅柱の斜視図。
【図14】図12の矢印E方向から見た,外壁板を接合
する前の状態を表す正面図。
【図15】図12の矢印E方向から見た出隅部施工構造
の正面図。
【符号の説明】
1...出隅部施工構造, 12...目地部, 2,20...出隅柱, 21...意匠面, 22...左辺部, 23...右辺部, 26...上実, 27...下実, 3...外壁板, 31...意匠面, 32...左辺部, 33...右辺部, 36...上実, 37...下実, 40...構造躯体, 41...胴縁,

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の出隅部に出隅柱を施工すると共
    に,該出隅柱の左右に外壁板を接合してなる出隅部施工
    構造において,上記出隅柱の意匠面及び上記外壁板の意
    匠面には,柄模様が形成されており,上記出隅柱は,左
    辺部及び右辺部に,上実と下実とを混在させて設けてな
    り,上記出隅柱の左辺部に接合した外壁板の右辺部,及
    び上記出隅柱の右辺部に接合した外壁板の左辺部には,
    上記出隅柱の上実及び下実に対応する下実及び上実を混
    在して設けてあり,上記出隅柱と上記外壁板とは,上記
    出隅柱の下実に上記外壁板の対応する上実を重ね,一
    方,上記外壁板の下実に上記出隅柱の上実を重ねて施工
    してあることを特徴とする出隅部施工構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記出隅柱は,左辺
    部と右辺部とにおける裏側端部をそれぞれ略一直線状に
    形成してなり,また,該裏側端部に対向する上記外壁板
    の裏側端部も,略一直線状に形成してあることを特徴と
    する出隅部施工構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記出隅柱及
    び上記外壁板は,意匠面に溝部を形成してなり,また,
    上記出隅柱と上記外壁板の意匠面側の接合部には,目地
    部が上記溝部につながるように柄形成されていることを
    特徴とする出隅部施工構造。
  4. 【請求項4】 建築物の出隅部に施工される出隅柱にお
    いて,該出隅柱の意匠面には,柄模様が形成されてお
    り,上記出隅柱は,左辺部及び右辺部に,上実と下実と
    を混在させて設けてなり,該上実及び下実に対応させて
    形成した下実及び上実を有する外壁板を,上記出隅柱の
    左右に接合して施工した際に,該外壁板の左辺部又は右
    辺部に形成した下実に,上記出隅部の上実が重なり,一
    方,上記出隅柱の下実に,上記外壁板の左辺部又は右辺
    部に形成した上実が重なるよう構成してあることを特徴
    とする出隅柱。
  5. 【請求項5】 請求項4において,上記出隅柱は,左辺
    部と右辺部とにおける裏側端部をそれぞれ略一直線状に
    形成してなることを特徴とする出隅柱。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5において,上記出隅柱
    は,意匠面に溝部を形成してなり,上記上記上実及び下
    実の意匠面側の外形線は,上記溝部につながるように柄
    形成されていることを特徴とする出隅柱。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102733566A (zh) * 2012-06-20 2012-10-17 曾红 一种木作造型结构
CN109057154A (zh) * 2018-08-15 2018-12-21 佛山市五贤铝业有限公司 一种角柱

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