JP2002348503A - インクジェット捺染用インクセット - Google Patents

インクジェット捺染用インクセット

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イエロー〜レッド〜マゼンタの色相範囲での
色再現範囲が広く、白場汚染の極めて少ない印捺物の提
供が可能で、吐出安定性も良好なインクジェット捺染用
インクセットを提供すること。 【解決手段】 本発明のインクジェット捺染用インクセ
ットは、ポリアミド系繊維からなる布帛のインクジェッ
ト捺染に用いられ、少なくとも、イエロー及びマゼンタ
の2色の染料インクを備えるインクセットにおいて、イ
エローの前記染料インクが、着色剤としてC.I.アシ
ッドイエロー110を5〜8重量%含有し、マゼンタの
前記染料インクが、着色剤としてC.I.アシッドレッ
ド289を2.5〜5重量%含有することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絹、羊毛、ナイロ
ン繊維等のポリアミド系繊維からなる布帛のインクジェ
ット捺染用インクセットに関し、特に、イエロー〜レッ
ド〜マゼンタの色相範囲での色再現性に優れ、白場汚染
の極めて少ない印捺物の提供が可能で、吐出安定性も良
好なインクジェット捺染用インクセットに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】各種繊
維からなる織布、不織布等の布帛に対する文字及び/又
は画像の捺染方法としては、スクリーン捺染法、ローラ
ー捺染法等が一般的であるが、これらの捺染方法は、図
柄毎にトレースや製版等の煩雑な作業を要するため、低
コスト化が難しく、少量他品種生産には不向きであっ
た。従来の捺染方法のこのような欠点を解消すべく、図
柄見本をスキャナー等の画像入力デバイスで読み取り、
コンピュータで画像処理を行い、得られた画像情報に基
づき布帛に対してインクジェット記録方式により印捺を
行う方法(インクジェット捺染)が提案され、実用化さ
れている。このインクジェット記録方式は、インクの液
滴を飛翔させ、該液滴を被記録材に付着させて印刷を行
う記録方式であり、高画質のフルカラー画像が容易に得
られる等の利点により、特に被記録材として紙等を用い
る印刷分野で広く普及している。
【0003】インクジェット捺染においては、通常、ブ
ラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの4色の染料イ
ンクを備えたインクセットが用いられており、高画質、
高堅牢性の印捺物の提供が可能で、吐出安定性にも優れ
たインクセットの開発が要望されている。この要望に対
し、これまで種々のインクジェット捺染用インクセット
が提案されてきたが、従来のインクジェット捺染用イン
クセットは、スクリーン捺染法等の従来の捺染方法で得
られた色相範囲を完全には再現出来ないという問題があ
った。この問題の解決を図ったインクセットとして、例
えば、特開平6−25576号公報、特開平6−576
54号公報及び特開平7−3666号公報には、布帛上
での(CIE1976)L色空間において定
義される知覚色度指数a及びbが、それぞれ特定の
範囲にある複数色の染料インクからなるインクセットが
提案されている。しかし、これらの公報に記載のインク
セットは、イエロー〜レッド〜マゼンタの色相範囲での
色再現性に乏しく、未だ十分な広さの色再現範囲を有す
るインクジェット捺染用インクセットは提供されていな
い。
【0004】また、通常、布帛のインクジェット捺染に
より得られた印刷済み布帛に対して、未固着の染料を熱
石鹸液等で洗い落とす処理(ソーピング処理)が行われ
るが、その際、洗い落とされた染料が、該印刷済み布帛
の白地部分に付着してその部分を汚す、いわゆる白場汚
染を起こすおそれがあった。
【0005】従って、本発明の目的は、色再現範囲、特
にイエロー〜レッド〜マゼンタの色相範囲での色再現範
囲が広く、白場汚染の極めて少ない印捺物の提供が可能
で、吐出安定性も良好なインクジェット捺染用インクセ
ットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリアミ
ド系繊維からなる布帛に対して、ブラック、イエロー、
マゼンタ及びシアンの4色の染料インクを備えたインク
セットを用いてインクジェット捺染を行い、印捺物を得
る場合について種々検討した結果、イエロー及びマゼン
タの染料インクに含有される着色剤として、それぞれ特
定の酸性染料を用い且つそれらの含有量を特定範囲内に
調整することにより、特にイエロー〜レッド〜マゼンタ
の色相範囲での色再現範囲を広げると共に、白場汚染を
抑制でき、吐出安定性も高められることを知見した。
【0007】本発明は、前記知見に基づきなされたもの
で、ポリアミド系繊維からなる布帛のインクジェット捺
染に用いられ、少なくとも、イエロー及びマゼンタの2
色の染料インクを備えるインクセットにおいて、イエロ
ーの前記染料インクが、着色剤としてC.I.アシッド
イエロー110を5〜8重量%含有し、マゼンタの前記
染料インクが、着色剤としてC.I.アシッドレッド2
89を2.5〜5重量%含有するインクジェット捺染用
インクセットを提供することにより前記目的を達成した
ものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインクジェット捺
染用インクセット(以下、単にインクセットともいう)
について、その好ましい実施形態に基づき説明する。本
実施形態のインクセットは、ポリアミド系繊維からなる
布帛のインクジェット捺染に用いられるインクセットで
あり、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの4色
の染料インクを備える。ブラック及びシアンの該染料イ
ンク自体は、公知のものであり、イエロー及びマゼンタ
の該染料インクに特徴がある。
【0009】イエローの前記染料インクは、着色剤とし
てC.I.アシッドイエロー110を5〜8重量%含有
する。マゼンタの前記染料インクは、着色剤としてC.
I.アシッドレッド289を2.5〜5重量%含有す
る。前記各染料インクにおける前記着色剤の含有量が、
それぞれ前記範囲の下限未満では、印字濃度が不十分で
あり、前記範囲の上限超では、白場汚れを起こし易くな
る。
【0010】ブラックの前記染料インクに含有される着
色剤としては、この種のブラックインクにおけるものと
同様のものが用いられ、例えば、C.I.アシッドブラ
ック52,107,155,194等が挙げられ、特
に、C.I.アシッドブラック52及び/又はC.I.
アシッドブラック194が好ましい。また、ブラックの
前記染料インク中における該着色剤の含有量は、好まし
くは3〜8重量%である。
【0011】シアンの前記染料インクに含有される着色
剤としては、この種のシアンインクにおけるものと同様
のものが用いられ、例えば、C.I.アシッドブルー
7,9,142,185,224、C.I.ダイレクト
ブルー86,87,189,199等が挙げられ、特
に、C.I.アシッドブルー224及び/又はC.I.
ダイレクトブルー87が好ましい。また、シアンの前記
染料インク中における該着色剤の含有量は、好ましくは
3〜8重量%である。
【0012】本実施形態のインクセットは、上述の如
く、イエロー及びマゼンタの染料インクとして、それぞ
れ特定の前記染料インクを備えているので、従来のイン
クジェット捺染用インクセットに比して、イエロー〜レ
ッド〜マゼンタの色相範囲での色再現範囲が広いが、該
色再現範囲を更に広げる観点から、更に、オレンジ及び
/又はレッドの染料インクを備えることが好ましい。
【0013】オレンジの前記染料インクに含有される着
色剤としては、例えば、C.I.アシッドオレンジ5
6,33,67,94等が挙げられ、特に、C.I.ア
シッドオレンジ56が好ましい。オレンジの前記染料イ
ンク中における該着色剤の含有量は、好ましくは3〜5
重量%である。
【0014】また、レッドの前記染料インクに含有され
る着色剤としては、例えば、C.I.アシッドレッド2
49,138,315,111等が挙げられ、特に、
C.I.アシッドレッド249が好ましい。レッドの前
記染料インク中における該着色剤の含有量は、好ましく
は5.5〜8重量%である。
【0015】本実施形態に係る前記染料インクには、イ
ンクジェットプリンタの記録ヘッドのノズルからの吐出
安定性を向上させる観点から、保湿剤を含有させること
が好ましい。保湿剤としては、例えば、グリセリン、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレング
リコール、ポリプロピレングリコール、1,3−プロパ
ンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ヘキサ
ンジオール、1,5−ペンタンジオール1,6−ヘキサ
ンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタ
エリスリトール等のポリオール類及びそのエーテル、エ
ステル等の誘導体;2−ピロリドン、N−メチル−2−
ピロリドン、ε−カプロラクタム等のラクタム類;尿
素、チオ尿素、エチレン尿素、1,3−ジメチルイミダ
ゾリジノン類等の尿素類;マルチトール、ソルビトー
ル、グルコノラクトン、マルトース等の糖類等が挙げら
れ、これらの1種又は2種以上が用いられる。前記保湿
剤の含有量は、前記染料インク中、好ましくは4〜40
重量%である。
【0016】また、本実施形態に係る前記染料インクに
は、布帛への濡れ性を高めてインクの浸透性を高める観
点から、浸透剤として、水溶性有機溶剤を含有させるこ
とが好ましい。水溶性有機溶剤としては、例えば、エタ
ノール、プロパノール等の低級アルコール類;エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル等のセロソルブ類;ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエ
チルエーテル等のカルビトール類;エチレングリコール
モノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−n
−ブチルエーテル、トリエチレングリコ−ル−n−ブチ
ルエーテル等のグリコールエーテル類等が挙げられ、こ
れらの1種又は2種以上が用いられる。前記水溶性有機
溶剤(浸透剤)の含有量は、前記染料インク中、好まし
くは0.5〜15重量%である。
【0017】また、同様の観点から、本実施形態に係る
前記染料インクには、浸透剤として、界面活性剤を含有
させることが好ましい。界面活性剤としては、例えば、
脂肪酸塩類;アルキル硫酸エステル塩類等のアニオン性
界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等のノニオ
ン性界面活性剤;サーフィノール61、82、104、
440、465、485(何れも商品名、エア・プロダ
クツ・アンド・ケミカルズ社製)等のアセチレングリコ
−ル系界面活性剤;カチオン性界面活性剤;両イオン性
界面活性剤等が挙げられ、これらの1種又は2種以上が
用いられる。前記界面活性剤(浸透剤)の含有量は、前
記染料インク中、好ましくは0.1〜5重量%である。
【0018】本実施形態に係る前記染料インクには、上
述したように、それぞれ、着色剤を含有させ、必要に応
じて、保湿剤及び浸透剤を含有させ、バランスとして水
を含有させる。水は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸
透水、蒸留水等の純水又は超純水を用いることが好まし
い。特に、これらの水を、紫外線照射又は過酸化水素添
加等により滅菌処理した水は、長期間に亘ってカビやバ
クテリアの発生が防止されるので好ましい。
【0019】本実施形態に係る前記染料インクには、更
に必要に応じて、防黴剤・防腐剤、酸化防止剤・紫外線
吸収剤、キレート剤、酸素吸収剤、pH調整剤、溶解助
剤等、この種のインクにおいて通常用いられる各種添加
剤の1種又は2種以上を含有させることができる。
【0020】本実施形態に係る前記染料インクは、印字
品質とインクジェット記録用インクとしての信頼性との
バランスの観点から、表面張力が25〜40mN/mで
あることが好ましく、28〜35mN/mであることが
更に好ましい。また、同様の観点から、本実施形態に係
る前記染料インクの20℃における粘度は、1.5〜8
mPa・sであることが好ましく、2〜6mPa・sで
あることが更に好ましい。表面張力及び粘度を前記範囲
内とするには、前記着色剤の濃度を調整する、前記保湿
剤の種類、添加量等を調整する等の手段を用いればよ
い。
【0021】本実施形態のインクセットは、ポリアミド
系繊維(絹、羊毛及びナイロン繊維)からなる布帛に対
するインクジェット捺染に用いられるもので、通常のイ
ンクジェット捺染用のインクセットと同様、インクジェ
ットプリンタに装填されて使用される。該インクジェッ
トプリンタは特に制限されないが、ドロップオンデマン
ド型のインクジェットプリンタが好ましい。ドロップオ
ンデマンド型のインクジェットプリンタには、記録ヘッ
ドに配設された圧電素子を用いて記録を行う圧電素子記
録方法を採用したもの、記録ヘッドに配設された発熱抵
抗素子のヒーター等による熱エネルギーを用いて記録を
行う熱ジェット記録方法を採用したもの等があるが、何
れの記録方法を採用したものでもよい。
【0022】本実施形態のインクセットを用いて前記布
帛に対してインクジェット捺染をするに際しては、通常
のインクジェット捺染と同様、予め、前処理剤を用いて
該布帛を前処理しておくことが好ましい。布帛の前処理
は、前処理剤中に布帛を浸積する、前処理剤を塗布又は
噴霧する等の手段を用いて、布帛に前処理剤を付着させ
た後、該布帛を乾燥することにより行われる。
【0023】前記前処理剤としては、水溶性高分子等の
糊剤を0.01〜20重量%含有させたものが用いられ
る。該糊剤としては、例えば、トウモロコシ、小麦等の
デンプン物質;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シメチルセルロース等のセルロース系物質;アルギン酸
ナトリウム、アラビヤゴム、ローカストビーンガム、ト
ラントガム、グアーガム、タマリンド種子等の多糖類;
ゼラチン、カゼイン等のタンパク質;タンニン;リグニ
ン等の天然水溶性高分子や、ポリビニルアルコール系化
合物、ポリエチレンオキサイド系化合物、アクリル酸系
化合物、無水マレイン酸系化合物等の合成の水溶性高分
子が挙げられる。前記前処理剤には、必要に応じて、尿
素、チオ尿素等の保湿剤、pH調整剤、還元防止剤、浸
透剤、金属イオン封鎖剤、消泡剤等の各種添加剤を含有
させることもできる。
【0024】また、本実施形態のインクセットを用いて
前記布帛にインクジェット捺染をする場合、該布帛に対
して文字及び/又は画像を印刷した後に、染料固着処理
を行う。染料固着処理としては、従来の捺染方法におけ
るものと同様の方法が用いられ、例えば、常圧スチーム
法、高圧スチーム法、サーモフィックス法等が挙げられ
る。染料固着処理後は、常法通り、布帛を水洗し、乾燥
する。必要に応じソーピング処理(未固着の染料を熱石
鹸液等で洗い落とす処理)をしてもよい。
【0025】本発明のインクジェット捺染用インクセッ
トは、少なくとも、前記特定のイエロー及びマゼンタの
2色の染料インクを備えていればよく、その他のインク
の数及び種類は前記実施形態に制限されず、適宜調整で
きる。
【0026】
【実施例】以下に、本発明の実施例及び本発明の効果を
示す試験例を挙げて、本発明をより具体的に説明する
が、本発明は、斯かる実施例により何等制限されるもの
ではない。
【0027】〔実施例〕下記〈染料インクの調製〉によ
り調製した染料インクを用いて、下記〈印捺物の作成〉
に従い印捺物を作成し、色再現範囲及び白場汚染の程度
をそれぞれ評価した。
【0028】〈染料インクの調製〉下記〔表1〕に示す
組成のイエロー、マゼンタ、オレンジ及びレッドの4色
の染料インクをそれぞれ調製した。
【0029】
【表1】
【0030】〈印捺物の作成〉下記(布帛の前処理)に
従って前処理した、羊毛布帛、ナイロン布帛、絹布帛の
3種類の布帛に対し、インクジェットプリンタ(商品名
「PM−900C」、セイコーエプソン(株)製)を用
いて、前記4色の染料インクの各色単色のベタパターン
を印刷して、3種類の印刷済み布帛を得た(実施例1〜
3)。尚、印刷中にノズルの目詰まり等の不具合を起こ
すことはなく、安定した印刷を行うことが出来た。
【0031】(布帛の前処理)羊毛布帛、ナイロン布帛
及び絹布帛の3種類の布帛に、下記〔表2〕に示す組成
の前処理剤を、ピックアップ率90%でそれぞれ塗布
し、120℃で2分間乾燥した。
【0032】
【表2】
【0033】実施例1〜3の印刷済み布帛に対して、温
度102℃(ナイロン布帛は100℃)、湿度100
%、処理時間30分でスチーミング処理(染料固着処
理)を行った。該スチーミング処理後、各印刷済み布帛
に対して、水洗、ソーピング処理、水洗を順次行った
後、アイロンを用いて乾燥を行い、印捺物とした。この
ようにして得られた各印捺物について、白場汚染の程度
を目視により観察したところ、何れも白場汚染はほとん
ど観られなかった。
【0034】〔比較例〕下記〔表3〕に示す組成のイエ
ロー及びマゼンタの2色の染料インクをそれぞれ調製し
た。これらの染料インクを用いて、実施例と同様の手順
により、3種類の印捺物をそれぞれ得た(比較例1〜
3)。
【0035】
【表3】
【0036】〔試験例〕 〈色再現範囲の評価〉マクベス分光光度計M−2020
型を用い、実施例1〜3及び比較例1〜3の各印捺物に
おける各色ベタパターンをそれぞれ測色して、CIE表
色系のa及びbを求めた。それらの結果を下記〔表
4〕に示す。
【0037】
【表4】
【0038】表4から明らかなように、実施例1〜3の
各印捺物は、比較例1〜3の各印捺物に比して、イエロ
ー〜レッド〜マゼンタの色相範囲での色再現範囲が広
く、高画質の印捺物であった。
【0039】
【発明の効果】本発明のインクジェット捺染用インクセ
ットによれば、色再現範囲、特にイエロー〜レッド〜マ
ゼンタの色相範囲での色再現範囲が広く、白場汚染の極
めて少ない印捺物の提供が可能である。また、本発明の
インクジェット捺染用インクセットは、吐出安定性が良
好で、ノズルの目詰まりを起こすおそれがない信頼性の
高いインクセットである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06P 5/00 111 B41J 3/04 101Y Fターム(参考) 2C056 EA16 FB03 FC01 FC02 4H057 AA01 AA02 BA02 CA12 CA22 CB13 CB14 CB16 CB19 CB21 CB25 CC02 DA01 DA21 DA22 GA06 4J039 BC07 BC09 BC12 BC20 BC31 BC36 BC37 BC50 BC54 BE04 BE12 BE22 CA03 EA15 EA16 EA17 EA19 EA41 EA42 EA44 EA47 FA03 GA24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド系繊維からなる布帛のインク
    ジェット捺染に用いられ、少なくとも、イエロー及びマ
    ゼンタの2色の染料インクを備えるインクセットにおい
    て、 イエローの前記染料インクが、着色剤としてC.I.ア
    シッドイエロー110を5〜8重量%含有し、 マゼンタの前記染料インクが、着色剤としてC.I.ア
    シッドレッド289を2.5〜5重量%含有するインク
    ジェット捺染用インクセット。
  2. 【請求項2】 更に、オレンジ及び/又はレッドの染料
    インクを備える請求項1記載のインクジェット捺染用イ
    ンクセット。
  3. 【請求項3】 オレンジの前記染料インクが、着色剤と
    してC.I.アシッドオレンジ56を3〜5重量%含有
    し、レッドの前記染料インクが、着色剤としてC.I.
    アシッドレッド249を5.5〜8重量%含有する請求
    項2記載のインクジェット捺染用インクセット。
  4. 【請求項4】 更に、ブラック及び/又はシアンの染料
    インクを備える請求項1〜3の何れかに記載のインクジ
    ェット捺染用インクセット。
  5. 【請求項5】 前記染料インクが、それぞれ、保湿剤、
    水溶性有機溶剤(浸透剤)、界面活性剤及び水を含有す
    る請求項1〜4の何れかに記載のインクジェット捺染用
    インクセット。
  6. 【請求項6】 前記染料インクが、それぞれ、前記保湿
    剤を4〜40重量%、前記水溶性有機溶剤を0.5〜1
    5重量%及び前記界面活性剤を0.1〜5重量%含有す
    る請求項5記載のインクジェット捺染用インクセット。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかに記載のインクジ
    ェット捺染用インクセットを用いて、布帛にインクジェ
    ット捺染を行う捺染方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の捺染方法により捺染され
    た印捺物。
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