JP6070439B2 - 捺染用インクジェットインク、及び捺染方法 - Google Patents
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Description
本適用例に係る捺染用インクジェットインクは、水と、第1染料と、第2染料と、を含む捺染用インクジェットインクであって、前記第1染料が、C.I.アシッドオレンジ33であり、前記第2染料が、C.I.アシッドオレンジ56及びC.I.アシッドオレンジ94から選ばれる1種又は2種であることを特徴とする。
上記適用例に係る捺染用インクジェットインクにおいて、前記第1染料の含有量と前記第2染料の含有量との比が、質量基準において、(前者):(後者)=11:1〜1:1であることが好ましい。
上記適用例に係る捺染用インクジェットインクにおいて、前記第1染料の含有量と前記第2染料の含有量との比が、質量基準において、(前者):(後者)=6.5:1〜1.2:1であることが好ましい。
上記適用例に係る捺染用インクジェットインクにおいて、前記第1染料の含有量と前記第2染料の含有量の総和が5.0質量%以上であることがより好ましい。
本適用例に係る捺染方法は、上記適用例に記載の捺染用インクジェットインクを布帛に付与する印刷工程と、布帛を加熱することで染料を染着させる加熱工程と、を含むことを特徴とする。
本発明に係る捺染用インクジェットインク(以下、単に「インク」と称することもある)は、水と、所定の第1染料と、所定の第2染料とを含む。以下、本実施の形態に用いられる各成分について詳細に説明する。
1.1.1.第1染料
本実施の形態に係るインクは、第1染料としてC.I.アシッドオレンジ33を含む。C.I.アシッドオレンジ33を後述の第2染料と同時に含有させることによって、演色性に優れた捺染物を得ることができる。
本実施の形態に係るインクは、第2染料としてC.I.アシッドオレンジ56及びC.I.アシッドオレンジ94から選ばれる1種又は2種を含む。前記第2染料を上述の第1
染料と同時に含有させることによって、演色性に優れた捺染物を得ることができる。
本実施形態に係るインクは、水を含む。水としては、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、または超純水を用いることが好ましい。特に、これらの水を、紫外線照射または過酸化水素添加等により滅菌処理して得られた水は、長期間に亘ってカビやバクテリアの発生が防止されるので好ましい。
本実施形態に係るインクは、上記の成分の他にも、他の染料、有機溶剤、界面活性剤、防黴剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、pH調整剤など、所定の性能を付与する為の物質を含有することができる。
本実施形態に係るインクは、表1に記載された各成分を道標の配合量(質量%)となるように混合し、孔径0.5μmのフィルターで濾過することにより、実施例1のインクを調製した。
本実施形態に係るインクは、印字品質とインクジェット捺染用インク組成物としての信頼性とのバランスの観点から、表面張力が25〜40mN/mであることが好ましく、28〜35mN/mであることがさらに好ましい。また、同様の観点から、本発明によるインク組成物の20℃における粘度は、1.5〜10mPa・sであることが好ましく、2〜8mPa・sであることがさらに好ましい。表面張力および粘度を前記範囲内とするには、前記染料の濃度を調整する方法、前記保湿剤の種類や添加量等を調整する手段等を用いることができる。
次いで、本実施形態に係るインクジェット方式を用いた捺染方法について説明する。
本実施形態に係る捺染方法に用いられる布帛としては、第1染料及び第2染料で染色可能な繊維を含有するものであればよい。そのような繊維としては、綿、絹、羊毛、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、アクリル系繊維等種々の繊維素材が挙げられ、又、これらの混紡、交織物、不織布等のものであってもよい。
印刷工程には、種々のインクジェット方式を用いることが可能であり、オンデマンド方式とコンティニュアス方式のいずれも用いることができる。オンデマンド型のインクジェットプリンターには、記録ヘッドに配設された圧電素子を用いて記録を行う圧電素子記録方法を採用したもの、記録ヘッドに配設された発熱抵抗素子のヒーター等による熱エネルギーを用いて記録を行う熱ジェット記録方法を採用したもの等があり、いずれの記録方法を採用することもできる。また、記録ヘッドは、シリアルヘッド方式とラインヘッド方式とのいずれも用いることができる。
加熱工程は、印刷工程を行った布帛に染料を染着(固着)させる目的で行われる。加熱工程における加熱温度としては、特に限定されず、100℃以上であればよい。ただし、布帛を構成する繊維の耐熱性を考慮すると250℃以下とするのがよい。また、加熱工程における加熱時間は特に制限されず、使用する布帛の種類等に応じて適宜設定すればよい。
本実施形態に係る捺染方法は、必要に応じてその他の工程を備えていても良く、例えば、前処理工程や洗浄工程が挙げられる。
本実施形態に係る捺染方法において、上述した印刷工程に先立って、前処理剤を用いて布帛を前処理しておくことが好ましい。布帛の前処理は、前処理剤中に布帛を浸積するか、前処理剤を布帛に塗布または噴霧する等の手段を用いることができる。また、前処理剤を付着させた布帛は、前述の印刷工程に先立って乾燥することが好ましい。
本実施形態に係る捺染方法において、上述の加熱工程後に洗浄工程を行うことが好ましい。洗浄工程によって布帛に染着しなかった余分な染料を除去することができる。
3.1.インク組成物の調製
下記の表1に従って各成分を混合し、インク1〜9を調製した。なお、表1中の単位は質量%である。
市販の絹布帛(12匁)に、下記の前処理剤を塗布したものを、マングルにてピックアップ率50%で絞って常温で24時間乾燥させて、布帛を得た。
アルギン酸ナトリウム 4質量部
グアーガム 4質量部
硫酸アンモニウム 4質量部
超純水 88質量部
(合計) 100質量部
インク1〜9のそれぞれをPX−G930プリンター(セイコーエプソン社製)に装着し、上記で得られた布帛に、Duty100%の条件で印刷を行った。次いで、印捺した布帛を100℃×30分にてスチーミングして定着させた後、オルフィンE1010(日信化学社製)、ラッコールSTA(明成化学社製)0.2%水溶液を用いて、55℃において10分間洗浄し、乾燥させたものを試験片とした。
Duty(%)=実印字ドット数/(縦解像度×横解像度)×100(式中、「実印字ドット数」は単位面積当たりの実印字ドット数であり、「縦解像度」および「横解像度」はそれぞれ単位面積当たりの解像度である。)
したがって、例えば、横1,440dpi、縦1,440dpiの場合、1平方インチを横1,440分割、縦1,440分割した計2,073,600分割のうち、何%にインクドットを配置したかを示す。すなわち40%dutyの場合、829,440分割部分にインクドットを配置したことを示す。
得られた試験片について、グレタグ社製グレタグマクベスSPM50を用いて、視野角2度で、D65光源とF11光源で測定し、CIEで規定するL*a*b*を得た。次に、下記式にしたがってΔL*、Δa*、Δb*を下記式により求め、この各値から、ΔE*を下記式により求めた。
ΔL*=F11光源の場合のL*―D65光源の場合のL*
Δa*=F11光源の場合のa*―D65光源の場合のa*
Δb*=F11光源の場合のb*―D65光源の場合のb*
ΔE*=(ΔL*2+Δa*2+Δb*2)1/2
<判定基準>
A:ΔE*が5.5未満
B:ΔE*が5.5以上6.0未満
C:ΔE*が6.0以上6.5未満
D:ΔE*が6.5以上
例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。
また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。
また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。
また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
Claims (5)
- 水と、第1染料と、第2染料と、を含む捺染用インクジェットインクであって、
前記第1染料が、C.I.アシッドオレンジ33であり、
前記第2染料が、C.I.アシッドオレンジ56及びC.I.アシッドオレンジ94から選ばれる1種又は2種であることを特徴とする捺染用インクジェットインク。 - 請求項1に記載の捺染用インクジェットインクにおいて、
前記第1染料の含有量と前記第2染料の含有量との比が、質量基準において、(前者):(後者)=11:1〜1:1であることを特徴とする捺染用インクジェットインク。 - 請求項1又は請求項2に記載の捺染用インクジェットインクにおいて、
前記第1染料の含有量と前記第2染料の含有量との比が、質量基準において、(前者):(後者)=6.5:1〜1.2:1であることを特徴とする捺染用インクジェットインク。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の捺染用インクジェットインクにおいて、
前記第1染料の含有量と前記第2染料の含有量の総和が5.0質量%以上であることを特徴とする捺染用インクジェットインク。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の捺染用インクジェットインクを布帛に付与する印刷工程と、
布帛を加熱することで染料を染着させる加熱工程と、を含むことを特徴とする捺染方法。
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