JPH083497A - インクジェット記録用インクおよびそのための耐候性改良剤および印刷物の製造方法 - Google Patents
インクジェット記録用インクおよびそのための耐候性改良剤および印刷物の製造方法Info
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- JPH083497A JPH083497A JP13604794A JP13604794A JPH083497A JP H083497 A JPH083497 A JP H083497A JP 13604794 A JP13604794 A JP 13604794A JP 13604794 A JP13604794 A JP 13604794A JP H083497 A JPH083497 A JP H083497A
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- water
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】インクジェットプリンターのノズル部で目詰ま
りを起こすことなく、長時間の使用が可能であり、しか
も耐候性が良好な記録物を得る。 【構成】水溶性染料、湿潤剤および水を主成分とする水
性インクジェット記録用インクにおいて、チオ尿素誘導
体、チオセミカルバジド誘導体およびチオカルボヒドラ
ジド誘導体からなる群より選ばれた少なくとも一種の退
色防止剤をさらに含むインクジェット記録用インク。
りを起こすことなく、長時間の使用が可能であり、しか
も耐候性が良好な記録物を得る。 【構成】水溶性染料、湿潤剤および水を主成分とする水
性インクジェット記録用インクにおいて、チオ尿素誘導
体、チオセミカルバジド誘導体およびチオカルボヒドラ
ジド誘導体からなる群より選ばれた少なくとも一種の退
色防止剤をさらに含むインクジェット記録用インク。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録用
インク、インクジェット記録用インクのための耐候性改
良剤、および印刷物の製造方法に関するものである。
インク、インクジェット記録用インクのための耐候性改
良剤、および印刷物の製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、水性インクジェット記録用インク
において、染料の耐候性を改良するために、水溶性紫外
線吸収剤を含有したインク組成物は知られている（特公
昭５６−１８１５１）。
において、染料の耐候性を改良するために、水溶性紫外
線吸収剤を含有したインク組成物は知られている（特公
昭５６−１８１５１）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の水性
インクジェット記録用インクに対する耐候性への要求は
一段と厳しくなっており、この水溶性紫外線吸収剤を含
有させたインクの耐候性は現状では十分とはいえない。
また、この水溶性紫外線吸収剤によって耐候性を改善で
きる染料の種類も限られている。さらに、この水溶性紫
外線吸収剤を含有させたインクは、ノズル詰まりを起こ
す等、連続噴射性に制限があるといった欠点も有してい
る。
インクジェット記録用インクに対する耐候性への要求は
一段と厳しくなっており、この水溶性紫外線吸収剤を含
有させたインクの耐候性は現状では十分とはいえない。
また、この水溶性紫外線吸収剤によって耐候性を改善で
きる染料の種類も限られている。さらに、この水溶性紫
外線吸収剤を含有させたインクは、ノズル詰まりを起こ
す等、連続噴射性に制限があるといった欠点も有してい
る。
【０００４】本発明の目的は、インクジェット方式にお
けるノズルの目詰まりを生じさせず連続噴射特性に優れ
るとともに、従来技術で不十分であった耐候性を尚一層
向上させたインクジェット記録用インクを提供すること
にある。
けるノズルの目詰まりを生じさせず連続噴射特性に優れ
るとともに、従来技術で不十分であった耐候性を尚一層
向上させたインクジェット記録用インクを提供すること
にある。
【０００５】本発明の他の目的は、連続噴射特性を損な
うことなく水性インクジェット記録用インクの耐候性を
改良できるとともに、使用可能な水溶性染料の種類を拡
大できる水性インクジェット記録用インクのための耐候
性改良材を提供することにある。
うことなく水性インクジェット記録用インクの耐候性を
改良できるとともに、使用可能な水溶性染料の種類を拡
大できる水性インクジェット記録用インクのための耐候
性改良材を提供することにある。
【０００６】本発明のさらに他の目的は、耐候性が改善
された印刷物の製造方法を提供することにある。
された印刷物の製造方法を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされたものであり、水溶性染料、湿潤剤お
よび水を主成分とする水性インクジェット記録用インク
において、チオ尿素誘導体、チオセミカルバジド誘導
体、チオカルボヒドラジド誘導体からなる群より選ばれ
た少なくとも一種の退色防止剤を含むインクジェット記
録用インクを提供するものである。
解決すべくなされたものであり、水溶性染料、湿潤剤お
よび水を主成分とする水性インクジェット記録用インク
において、チオ尿素誘導体、チオセミカルバジド誘導
体、チオカルボヒドラジド誘導体からなる群より選ばれ
た少なくとも一種の退色防止剤を含むインクジェット記
録用インクを提供するものである。
【０００８】また、本発明によれば、チオ尿素誘導体、
チオセミカルバジド誘導体およびチオカルボヒドラジド
誘導体からなる群より選ばれた少なくとも一種の退色防
止剤からなる、水溶性染料、湿潤剤および水を主成分と
するインクジェット記録用インクの耐候性改良剤が提供
される。
チオセミカルバジド誘導体およびチオカルボヒドラジド
誘導体からなる群より選ばれた少なくとも一種の退色防
止剤からなる、水溶性染料、湿潤剤および水を主成分と
するインクジェット記録用インクの耐候性改良剤が提供
される。
【０００９】さらに、また、本発明によれば、水溶性染
料、湿潤剤および水を主成分とする水性インクジェット
記録用インクであって、チオ尿素誘導体、チオセミカル
バジド誘導体およびチオカルボヒドラジド誘導体からな
る群より選ばれた少なくとも一種の退色防止剤をさらに
含むインクジェット記録用インクを用いて印刷を行い印
刷物を製造することを特徴とする印刷物の製造方法が提
供される。
料、湿潤剤および水を主成分とする水性インクジェット
記録用インクであって、チオ尿素誘導体、チオセミカル
バジド誘導体およびチオカルボヒドラジド誘導体からな
る群より選ばれた少なくとも一種の退色防止剤をさらに
含むインクジェット記録用インクを用いて印刷を行い印
刷物を製造することを特徴とする印刷物の製造方法が提
供される。
【００１０】退色防止剤としてのチオ尿素誘導体として
は、好ましくは、チオ尿素、Ｎ−メチルチオ尿素、Ｎ，
Ｎ’−ジメチルチオ尿素、テトラメチルチオ尿素等が用
いられる。チオセミカルバジド誘導体としては、好まし
くは、チオセミカルバジド、Ｎ−メチルチオセミカルバ
ジド、Ｎ−フェニルチオセミカルバジド等が用いられ
る。チオカルボヒドラジド誘導体としては、好ましく
は、チオカルボヒドラジド、Ｎ−メチル−Ｎ’−ブチル
チオカルボヒドラジド等が用いられる。これらの化合物
のうち、水溶性が大きく、熱安定性が良いという理由か
ら、チオ尿素、チオセミカルバジド、チオカルボヒドラ
ジドのうちの少なくとも一種を使用することがより好ま
しい。
は、好ましくは、チオ尿素、Ｎ−メチルチオ尿素、Ｎ，
Ｎ’−ジメチルチオ尿素、テトラメチルチオ尿素等が用
いられる。チオセミカルバジド誘導体としては、好まし
くは、チオセミカルバジド、Ｎ−メチルチオセミカルバ
ジド、Ｎ−フェニルチオセミカルバジド等が用いられ
る。チオカルボヒドラジド誘導体としては、好ましく
は、チオカルボヒドラジド、Ｎ−メチル−Ｎ’−ブチル
チオカルボヒドラジド等が用いられる。これらの化合物
のうち、水溶性が大きく、熱安定性が良いという理由か
ら、チオ尿素、チオセミカルバジド、チオカルボヒドラ
ジドのうちの少なくとも一種を使用することがより好ま
しい。
【００１１】該退色防止剤は、水溶性染料、湿潤剤およ
び水を主成分とするインク組成物中に、好ましくは０．
１〜５重量％の範囲で含有させる。退色防止剤の使用量
が少なすぎる場合は、退色防止効果が不十分になるおそ
れがあるので好ましくない。また逆に多すぎても演色性
の低下と、析出物によるノズルの目詰まりを生ずる傾向
があるので同様に好ましくない。
び水を主成分とするインク組成物中に、好ましくは０．
１〜５重量％の範囲で含有させる。退色防止剤の使用量
が少なすぎる場合は、退色防止効果が不十分になるおそ
れがあるので好ましくない。また逆に多すぎても演色性
の低下と、析出物によるノズルの目詰まりを生ずる傾向
があるので同様に好ましくない。
【００１２】本発明の水性インクジェット記録用インク
に使用する水溶性染料としては、水に対する溶解性の良
好なものがすべて用いられる。なお、本発明に係る退色
防止剤を使用すれば、耐候性の弱い染料において、より
強い添加効果が得られるという特長がある。
に使用する水溶性染料としては、水に対する溶解性の良
好なものがすべて用いられる。なお、本発明に係る退色
防止剤を使用すれば、耐候性の弱い染料において、より
強い添加効果が得られるという特長がある。
【００１３】前記水溶性染料を具体的に挙げると、直接
染料としては、 C.I.Direct Black 2,4,9,11,14,17,19,22,27,32,36,3
8,41,48,49,51,56,62,71,74,75,77,78,80,105,106,107,
108,112,113,117,132,146,154,194、 C.I.Direct Yellow 1,2,4,8,11,12,24,26,27,28,33,3
4,39,41,42,44,48,50,51,58,72,85,86,87,88,98,100,11
0、 C.I.Direct Orange 6,8,10,26,29,39,41,49,51,102 、 C.I.Direct Red 1,2,4,8,9,11,13,17,20,23,24,28,31,
33,37,39,44,46,47,48,51,59,62,63,73,75,77,80,81,8
3,84,85,90,94,99,101,108,110,145,189,197,220,224,2
25,226,227,230 、 C.I.Direct Violet 1,7,9,12,35,48,51,90,94、 C.I.Direct Blue 1,2,6,8,15,22,25,34,69,70,71,72,7
5,76,78,80,81,82,83,86,90,98,106,108,110,120,123,1
58,163,165,192,193,194,195,196,199,200,201,202,20
3,207,218,236,237,239,246,258、 C.I.Direct Green 1,6,8,28,33,37,63,64、 C.I.Direct Brown 1A,2,6,25,27,44,58,95,100,101,10
6,112,173,194,195,209,210,211 、等が挙げられる。
染料としては、 C.I.Direct Black 2,4,9,11,14,17,19,22,27,32,36,3
8,41,48,49,51,56,62,71,74,75,77,78,80,105,106,107,
108,112,113,117,132,146,154,194、 C.I.Direct Yellow 1,2,4,8,11,12,24,26,27,28,33,3
4,39,41,42,44,48,50,51,58,72,85,86,87,88,98,100,11
0、 C.I.Direct Orange 6,8,10,26,29,39,41,49,51,102 、 C.I.Direct Red 1,2,4,8,9,11,13,17,20,23,24,28,31,
33,37,39,44,46,47,48,51,59,62,63,73,75,77,80,81,8
3,84,85,90,94,99,101,108,110,145,189,197,220,224,2
25,226,227,230 、 C.I.Direct Violet 1,7,9,12,35,48,51,90,94、 C.I.Direct Blue 1,2,6,8,15,22,25,34,69,70,71,72,7
5,76,78,80,81,82,83,86,90,98,106,108,110,120,123,1
58,163,165,192,193,194,195,196,199,200,201,202,20
3,207,218,236,237,239,246,258、 C.I.Direct Green 1,6,8,28,33,37,63,64、 C.I.Direct Brown 1A,2,6,25,27,44,58,95,100,101,10
6,112,173,194,195,209,210,211 、等が挙げられる。
【００１４】酸性染料としては、 C.I.Acid Black 1,2,7,16,17,24,26,28,31,41,48,52,5
8,60,63,94,107,109,112,118,119,121,122,131,155,156
、 C.I.Acid Yellow 1,3,4,7,11,12,13,14,17,18,19,23,2
5,29,34,36,38,40,41,42,44,49,53,55,59,61,71,72,76,
78,99,111,114,116,122,135,161,172 、 C.I.Acid Orange 7,8,10,33,56,64、 C.I.Acid Red 1,4,6,8,13,14,15,18,19,21,26,27,30,3
2,34,45,37,40,42,51,52,54,57,80,82,83,85,87,88,89,
92,94,97,106,108,110,111,119,129,131,133,134,135,1
54,155,172,176,180,184,186,187,243,249,254,256,26
0,289,317,318、 C.I.Acid Violet 7,11,15,34,35,41,43,49,75、 C.I.Acid Blue 1,7,9,22,23,25,27,29,40,41,43,45,4
9,51,53,55,56,59,62,78,80,81,83,90,92,93,102,104,1
11,113,117,120,124,126,145,167,171,175,183,229,23
4,236 、 C.I.Acid Green 3,12,19,27,41,9,16,20,25、 C.I.Acid Brown 4,14、等が挙げられる。
8,60,63,94,107,109,112,118,119,121,122,131,155,156
、 C.I.Acid Yellow 1,3,4,7,11,12,13,14,17,18,19,23,2
5,29,34,36,38,40,41,42,44,49,53,55,59,61,71,72,76,
78,99,111,114,116,122,135,161,172 、 C.I.Acid Orange 7,8,10,33,56,64、 C.I.Acid Red 1,4,6,8,13,14,15,18,19,21,26,27,30,3
2,34,45,37,40,42,51,52,54,57,80,82,83,85,87,88,89,
92,94,97,106,108,110,111,119,129,131,133,134,135,1
54,155,172,176,180,184,186,187,243,249,254,256,26
0,289,317,318、 C.I.Acid Violet 7,11,15,34,35,41,43,49,75、 C.I.Acid Blue 1,7,9,22,23,25,27,29,40,41,43,45,4
9,51,53,55,56,59,62,78,80,81,83,90,92,93,102,104,1
11,113,117,120,124,126,145,167,171,175,183,229,23
4,236 、 C.I.Acid Green 3,12,19,27,41,9,16,20,25、 C.I.Acid Brown 4,14、等が挙げられる。
【００１５】塩基性染料としては、 C.I.Basic Black 2,8、 C.I.Basic Yellow 1,2,11,12,14,21,32,36 、 C.I.Basic Orange 2,15,21,22、 C.I.Basic Red 1,2,9,12,13,37 、 C.I.Basic Violet 1,3,7,10,14 、 C.I.Basic Blue 1,3,5,7,9,24,25,26,28,29、 C.I.Basic Green 1,4、 C.I.Basic Brown 1,12 、等が挙げられる。
【００１６】反応性染料としては、 C.I.Reactive Black 1,3,5,6,8,12,14 、 C.I.Reactive Yellow 1,2,3,13,14,15,17 、 C.I.Reactive Orange 2,5,7,16,20,24 、 C.I.Reactive Red 6,7,11,12,15,17,21,23,24,35,36,4
2,63,66 、 C.I.Reactive Violet 2,4,5,8,9、 C.I.Reactive Blue 2,5,7,12,13,14,15,17,18,19,20,2
1,25,27,28,37,38,40,41,71 、 C.I.Reactive Green 5,7 、 C.I.Reactive Brown 1,7,16、等が挙げられる。
2,63,66 、 C.I.Reactive Violet 2,4,5,8,9、 C.I.Reactive Blue 2,5,7,12,13,14,15,17,18,19,20,2
1,25,27,28,37,38,40,41,71 、 C.I.Reactive Green 5,7 、 C.I.Reactive Brown 1,7,16、等が挙げられる。
【００１７】食用色素としては、 C.I.Food Black 2、 C.I.Food Yellow 3,4,5、 C.I.Food Red 2,3,7,9,14,52,87,92,94,102,104,105,1
06、 C.I.Food Violet 2 、 C.I.Food Blue 1,2 、 C.I.Food Green 2,3 、等が挙げられる。
06、 C.I.Food Violet 2 、 C.I.Food Blue 1,2 、 C.I.Food Green 2,3 、等が挙げられる。
【００１８】本発明において湿潤剤は、常温で液状のも
のを使用する。具体的には、多価アルコール類、例えば
ジエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコ
ール等；多価アルコールのアルキルエーテル類およびそ
の酢酸エステル類、例えば、エチレングリコールモノメ
チルエーテル、ジエチレングリコール、エチレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート等；ヒドロキシアル
キルホルムアミド類；およびＮ−ビニル−２−ピロリド
ンオリゴマー等が好ましくは用いられる。これらの湿潤
剤は単独で、または混合して使用することが可能であ
る。
のを使用する。具体的には、多価アルコール類、例えば
ジエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコ
ール等；多価アルコールのアルキルエーテル類およびそ
の酢酸エステル類、例えば、エチレングリコールモノメ
チルエーテル、ジエチレングリコール、エチレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート等；ヒドロキシアル
キルホルムアミド類；およびＮ−ビニル−２−ピロリド
ンオリゴマー等が好ましくは用いられる。これらの湿潤
剤は単独で、または混合して使用することが可能であ
る。
【００１９】本発明のインクジェット記録用インクは、
例えば、水溶性染料０．１〜１５重量％、湿潤剤５〜４
０重量％、前記退色防止剤０．１〜５重量％、残り水、
となるように配合する。なお、水性インクジェット記録
用インクは、インクジェット方式に使用される実用上の
観点から、粘度が１．２〜３０センチポイズの範囲であ
り、不揮発成分が約５０重量％以下の範囲であることが
好ましい。さらに、インクのｐＨ等は幅広く変化可能で
あるが退色防止剤の種類とｐＨによっては、沈澱を生じ
ることもあるので、適宜調整して用いることが好まし
い。
例えば、水溶性染料０．１〜１５重量％、湿潤剤５〜４
０重量％、前記退色防止剤０．１〜５重量％、残り水、
となるように配合する。なお、水性インクジェット記録
用インクは、インクジェット方式に使用される実用上の
観点から、粘度が１．２〜３０センチポイズの範囲であ
り、不揮発成分が約５０重量％以下の範囲であることが
好ましい。さらに、インクのｐＨ等は幅広く変化可能で
あるが退色防止剤の種類とｐＨによっては、沈澱を生じ
ることもあるので、適宜調整して用いることが好まし
い。
【００２０】本発明の水性インクジェット記録用インク
には、さらに必要に応じて、水に可溶な溶剤、例えばジ
オキサン、アセトン、ジメチルホルムアミド、Ｎ−メチ
ル−２−ピロリドン等のうちから１種もしくは２種以上
を使用してもよい。必要があれば、さらに表面張力調整
剤として、カチオン性界面活性剤、例えばアルキル硫酸
エステルナトリウム等；アニオン性界面活性剤、例えば
アルキルピリジウム硫酸塩等；非イオン性界面活性剤、
例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル等；あるい
は両イオン性界面活性剤を使用してもよい。更に必要に
応じて、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ポリビニルアルコール等の粘度調整
剤、デヒドロ酢酸ナトリウム、６−アセトキシ−２、４
−ジメチル−ｍ−ジオキサン等の防カビ剤や防腐剤など
を少量添加することもできる。また、亜硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸水素ナトリウム等の酸素吸収剤を併用するこ
ともできる。
には、さらに必要に応じて、水に可溶な溶剤、例えばジ
オキサン、アセトン、ジメチルホルムアミド、Ｎ−メチ
ル−２−ピロリドン等のうちから１種もしくは２種以上
を使用してもよい。必要があれば、さらに表面張力調整
剤として、カチオン性界面活性剤、例えばアルキル硫酸
エステルナトリウム等；アニオン性界面活性剤、例えば
アルキルピリジウム硫酸塩等；非イオン性界面活性剤、
例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル等；あるい
は両イオン性界面活性剤を使用してもよい。更に必要に
応じて、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ポリビニルアルコール等の粘度調整
剤、デヒドロ酢酸ナトリウム、６−アセトキシ−２、４
−ジメチル−ｍ−ジオキサン等の防カビ剤や防腐剤など
を少量添加することもできる。また、亜硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸水素ナトリウム等の酸素吸収剤を併用するこ
ともできる。
【００２１】
実施例１〜１０ 表１および表２に示す各種割合（重量比）において、イ
ンク原料を０．５時間以上撹拌混合し、各々の原料を水
に溶解させた。ついで目開き１．２μｍのミリポア
（株）製メンブレンフィルターで加圧濾過し、水性イン
クジェット組成物を得た。次に、これらの水性インクジ
ェット組成物をインクジェット印刷用インクとして用い
てオンデマンド方式インクジェットプリンターで連続印
刷し、１００時間後における記録状態、記録物の印字品
位により、その連続噴射安定性を判定した。
ンク原料を０．５時間以上撹拌混合し、各々の原料を水
に溶解させた。ついで目開き１．２μｍのミリポア
（株）製メンブレンフィルターで加圧濾過し、水性イン
クジェット組成物を得た。次に、これらの水性インクジ
ェット組成物をインクジェット印刷用インクとして用い
てオンデマンド方式インクジェットプリンターで連続印
刷し、１００時間後における記録状態、記録物の印字品
位により、その連続噴射安定性を判定した。
【００２２】また耐候性については、印字サンプルを屋
内で３０日間暴露試験を行い、色差計（ミノルタカメラ
（株）製）で印字直後との色差を測定し比較した。得ら
れた結果を表１および表２に示す。耐候性の評価は退色
度で行い、退色度大（×）、退色度中（△）、退色度小
（○）の三段階で表した。
内で３０日間暴露試験を行い、色差計（ミノルタカメラ
（株）製）で印字直後との色差を測定し比較した。得ら
れた結果を表１および表２に示す。耐候性の評価は退色
度で行い、退色度大（×）、退色度中（△）、退色度小
（○）の三段階で表した。
【００２３】比較例１〜３ 比較のために、表３に示す組成の水性インクジェット組
成物を上記実施例と同様にして調整した。この比較例の
水性インクジェット組成物においては退色防止剤を用い
ておらず、これらの染料、グリセリンおよび水からなる
組成物は、従来最も耐候性が良いと考えられる組成物で
あり、それらの配合割合は上記実施例における染料、グ
リセリンおよび水の配合割合と同様である。得られた組
成物について、上記実施例と同様な方法により、連続噴
射安定性および耐候性を試験した。その結果を表３に示
す。
成物を上記実施例と同様にして調整した。この比較例の
水性インクジェット組成物においては退色防止剤を用い
ておらず、これらの染料、グリセリンおよび水からなる
組成物は、従来最も耐候性が良いと考えられる組成物で
あり、それらの配合割合は上記実施例における染料、グ
リセリンおよび水の配合割合と同様である。得られた組
成物について、上記実施例と同様な方法により、連続噴
射安定性および耐候性を試験した。その結果を表３に示
す。
【００２４】
【表１】
【００２５】
【表２】
【００２６】
【表３】
【００２７】表１および表２に示す本実施例１〜１０の
水性インクジェット組成物は、連続噴射安定性を損なう
ことなく、優れた耐候性を示している。
水性インクジェット組成物は、連続噴射安定性を損なう
ことなく、優れた耐候性を示している。
【００２８】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録用インクは
インクジェット方式における噴射特性を全く損なうこと
なく良好な連続噴射安定性を有し、しかも記録物の耐候
性も良いという優れた効果を有する。
インクジェット方式における噴射特性を全く損なうこと
なく良好な連続噴射安定性を有し、しかも記録物の耐候
性も良いという優れた効果を有する。
【００２９】本発明の水性インクジェット記録用インク
のための耐候性改良材は、連続噴射特性を損なうことな
く水性インクジェット記録用インクの耐候性を改良でき
るとともに、使用可能な水溶性染料の種類を拡大でき
る。
のための耐候性改良材は、連続噴射特性を損なうことな
く水性インクジェット記録用インクの耐候性を改良でき
るとともに、使用可能な水溶性染料の種類を拡大でき
る。
【００３０】本発明の印刷物の製造方法によれば、耐候
性が改善された印刷物を製造できる。
性が改善された印刷物を製造できる。
Claims (5)
- 【請求項１】水溶性染料、湿潤剤および水を主成分とす
る水性インクジェット記録用インクにおいて、前記水性
インクジェット記録用インクが、チオ尿素誘導体、チオ
セミカルバジド誘導体およびチオカルボヒドラジド誘導
体からなる群より選ばれた少なくとも一種の退色防止剤
をさらに含むインクジェット記録用インク。 - 【請求項２】前記退色防止剤が前記インクジェット記録
用インク中に０. １〜５重量％含有されている請求項１
記載のインクジェット記録用インク。 - 【請求項３】チオ尿素誘導体、チオセミカルバジド誘導
体およびチオカルボヒドラジド誘導体からなる群より選
ばれた少なくとも一種の退色防止剤からなる、水溶性染
料、湿潤剤および水を主成分とするインクジェット記録
用インクの耐候性改良剤。 - 【請求項４】水溶性染料、湿潤剤および水を主成分とす
る水性インクジェット記録用インクであって、チオ尿素
誘導体、チオセミカルバジド誘導体およびチオカルボヒ
ドラジド誘導体からなる群より選ばれた少なくとも一種
の退色防止剤をさらに含むインクジェット記録用インク
を用いて印刷を行い印刷物を製造することを特徴とする
印刷物の製造方法。 - 【請求項５】前記退色防止剤が前記インクジェット記録
用インク中に０. １〜５重量％含有されていることを特
徴とする請求項４記載の印刷物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13604794A JPH083497A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | インクジェット記録用インクおよびそのための耐候性改良剤および印刷物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13604794A JPH083497A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | インクジェット記録用インクおよびそのための耐候性改良剤および印刷物の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH083497A true JPH083497A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15165942
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13604794A Pending JPH083497A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | インクジェット記録用インクおよびそのための耐候性改良剤および印刷物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH083497A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002356639A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-12-13 | Seiko Epson Corp | インク組成物、インクジェット記録方法、及び記録物 |
| US6761759B2 (en) | 2001-03-30 | 2004-07-13 | Seiko Epson Corporation | Ink composition, ink jet recording method and recorded matter |
| JP2015007177A (ja) * | 2013-06-25 | 2015-01-15 | セイコーエプソン株式会社 | 捺染用インクジェットインク、及び捺染方法 |
-
1994
- 1994-06-17 JP JP13604794A patent/JPH083497A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002356639A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-12-13 | Seiko Epson Corp | インク組成物、インクジェット記録方法、及び記録物 |
| US6761759B2 (en) | 2001-03-30 | 2004-07-13 | Seiko Epson Corporation | Ink composition, ink jet recording method and recorded matter |
| JP4507156B2 (ja) * | 2001-03-30 | 2010-07-21 | セイコーエプソン株式会社 | インク組成物、インクジェット記録方法、及び記録物 |
| JP2015007177A (ja) * | 2013-06-25 | 2015-01-15 | セイコーエプソン株式会社 | 捺染用インクジェットインク、及び捺染方法 |
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