JP2002348072A - エレベーター巻上機の制動装置 - Google Patents

エレベーター巻上機の制動装置

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JP2002348072A
JP2002348072A JP2001155154A JP2001155154A JP2002348072A JP 2002348072 A JP2002348072 A JP 2002348072A JP 2001155154 A JP2001155154 A JP 2001155154A JP 2001155154 A JP2001155154 A JP 2001155154A JP 2002348072 A JP2002348072 A JP 2002348072A
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JP
Japan
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detector
braking
housing
support plate
pressing
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JP2001155154A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Maruyama
直之 丸山
Koji Okada
浩二 岡田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制動体の非制動位置配置によって動作する検
出器の動作調整が容易にでき制動装置の調整作業費を節
減するエレベーター巻上機の制動装置を得る。 【解決手段】 駆動綱車5を有するロータ4をハウジン
グ1に枢持し、ロータ4の制動面6を制動ばね12によ
り押圧する制動体11を設ける。また、検出器17をハ
ウジング1に固定した支持板7に装着し、作動腕20の
一端を支持板7に枢着し回動端を検出器17に対向して
配置する。そして、第一押付子21を制動体11から突
設して作動腕20の長手中間に対向して配置し、また第
二押付子22を作動腕20の回動端部から突設して検出
器17に対向して配置する。これにより検出器17の過
剰押圧を伴わず、第一押付子21により押し付け概略位
置を設定し、次いで第二押付子22による押し付け位置
を微調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、駆動綱車を制動
する制動体が非制動位置に配置されたときに動作して、
駆動綱車の制動解除を検出する検出器が設けられたエレ
ベーター巻上機の制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開2000−289954号公
報に示された従来のエレベーター用巻上機の制動装置に
おいて、ハウジングに枢持された駆動綱車に制動面が設
けられて、エレベーターの停止時に制動体が駆動綱車の
制動面に制動ばねによって押圧されて駆動綱車が制動さ
れる。そして、エレベーターの運転時にハウジングの要
部を形成した固定部に設けられた電磁石によって、制動
ばねの押圧力に抗して制動体を吸引して制動体が非制動
位置に保持される。これにより、ハウジングの要部を形
成した固定部に設けられたスイッチからなる検出器が、
非制動位置に配置された制動体によって押圧され、駆動
綱車の制動解除が検出されてエレベーターが昇降するよ
うに構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーター巻上機の制動装置において、ハウジングの要
部を形成した固定部に装着された検出器の作動部が、非
制動位置に配置された制動体に設けられた押付子によっ
て押圧される。また、検出器の作動部の押圧距離に対応
して押圧位置を調整する調整手段が押付子に設けられ
る。しかし、制動体の動作行程よりも押付子の動作行程
が長くなるように構成される場合があり、このときには
調整の不具合によって検出器が過剰に押圧されて破損す
ることがあるという問題点があった。
【0004】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、制動体の非制動位置配置によっ
て押圧される検出器の動作位置調整が容易にできるエレ
ベーター巻上機の制動装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
ター巻上機の制動装置においては、ハウジングに枢持さ
れて駆動綱車が形成されたロータ、ハウジング側に設け
られてロータに形成された制動面に制動ばねによって押
圧される制動体と、ハウジング側に設けられて制動ばね
の押圧力に抗して制動体を吸引して非制動位置に保持す
る電磁石と、ハウジングに固定された支持板に装着され
た検出器と、支持板に一端が枢着され回動端が検出器の
作動部に対向して配置された作動腕と、制動体から突設
されて作動腕の長手中間に対向して配置された第一押付
子と、作動腕の回動端部から突設されて検出器の作動部
に対向して配置され、制動体の非制動位置配置により検
出器の作動部を押圧する第二押付子とが設けられる。
【0006】また、この発明に係るエレベーター巻上機
の制動装置においては、箱状をなし検出器が内蔵状態に
配置されて締結具によって締結されると共に、ハウジン
グ側に装着されて検出器に接続された引出電線が収納さ
れ、締結ねじによって支持板に締結されたブラケットが
設けられる。
【0007】また、この発明に係るエレベーター巻上機
の制動装置においては、長手において容易に屈曲できる
柔軟部及び屈曲困難な硬直部が形成されて、検出器をハ
ウジングから取り出すための余分な長さ部分が折り畳ま
れてブラケットに収納された引出電線が設けられる。
【0008】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1〜図8は、こ
の発明の実施の形態の一例を示す図で、図1はエレベー
ター巻上機を一部を破断して示す正面図、図2は図1の
横断平面図、図3は図1のA部拡大図、図4は図3の側
面図、図5は図1の検出器箇所の拡大斜視図、図6は図
1における検出器の装着状態を示す図、図7は図6にお
ける検出器の取り外し状態を示す図、図8は図6におけ
る検出器の交換状態を示す図である。
【0009】図において、1は一側が開放された巻上機
のハウジング、2はハウジング2の開放側の縁部内周に
設けられた固定子、3はハウジング2内の閉鎖側の中心
から立設された軸、4は軸3に枢持されたロータで、回
転軸線に沿う方向のハウジング2の閉鎖側の外周に駆動
綱車5が設けられ、回転軸線に沿う方向のハウジング2
の開放側の内周には制動面6が設けられている。7はハ
ウジング2に固定されてハウジング2の要部を形成した
支持板である。
【0010】8は支持板7に装着された制動装置で、軸
3を中心とする対称位置にそれぞれ配置されて制動シュ
ー9が設けられ一端がピン10によって支持板7に枢持
されて制動面6に対向して配置された制動体11、支持
板7に設けられて制動体11の他端を制動面6方向に押
圧する制動ばね12、支持板7に装着されて制動ばね1
2の付勢力に抗して制動体11に設けられたアーマチュ
ア13を吸引する電磁石14によって構成されている。
15は箱状をなすブラケットで、締結ねじ16によって
支持板7に締結されている。
【0011】17はスイッチからなる検出器で、ブラケ
ット15に内蔵状態に配置され、ボルト及びこのボルト
にねじ込まれたナットからなる締結具18によってブラ
ケット15に締結されて、作動部19が制動体11に対
向して装着されている。20は支持板7に一端が枢着さ
れ回動端が検出器17の作動部19に対向して配置され
た作動腕である。
【0012】21は第一押付子で、制動体11から突設
されて作動腕20の長手中間位置に対向して配置され、
制動体11にねじ込まれたボルト22及びボルト22に
ねじ込まれて制動体11を締め付ける止めナット23に
よって構成されている。24は第二押付子で、作動腕2
0の回動端から突設されて検出器17の作動部19に対
向して配置され、作動腕20の回動端にねじ込まれたボ
ルト25及びボルト25にねじ込まれて作動腕20を締
め付ける止めナット26によって構成されている。
【0013】27は検出器17に接続された引出電線
で、長手において容易に屈曲できる柔軟部28及び屈曲
困難な硬直部29が交互に形成され、詳細は後述するが
余分な長さ部分が折り畳まれてブラケット15に収納さ
れる。30は引出電線27を支持板7に保持する押え板
で支持板7に締結されている。
【0014】上記のように構成されたエレベーター巻上
機の制動装置において、ロータ4に設けられた制動面6
に制動装置8の制動体11が対向して配置され、エレベ
ーターの停止時に制動体11が制動面6に制動ばね12
によって押圧される。そして、エレベーターの運転時に
電磁石14によって、制動ばね12の押圧力に抗して制
動体11を吸引して制動体11が非制動位置に保持され
る。これにより、第一押付子21が変位して作動腕20
を押し付けて作動腕20を回動させる。
【0015】そして、作動腕20の回動によって第二押
付子24が変位して検出器17の作動部19を押し付け
る。これにより検出器17が動作して制動体11の制動
動作解除が検出されて、すなわち駆動綱車5の制動解除
が検出されてエレベーターが昇降運転される。以上説明
した制動装置8の構成において、制動体11の動作に対
する検出器17の動作位置の調整が次に述べるように行
われる。
【0016】すなわち、制動体11の制動行程を距離B
について調整する場合に、検出器17の作動部19での
動作距離Cは、 C=(B×(L2/L1)×(L4/L3))となる。 ここに、L1:制動体11のピン10から制動シュー9
の中心までの距離 L2:制動体11のピン10から第一押付子21までの
距離 L3:作動腕20の枢持点から第一押付子21までの距
離 L4:作動腕20の枢持点から第二押付子24までの距
【0017】このため、検出器17の動作位置調整を第
二押付子24のボルト25のみによって調整する場合に
は、制動体11における制動行程の距離Bの値によって
は作動部19を過剰に押圧して破損するときがある。ま
た、作動腕20と制動体11との間のみに、検出器17
の動作位置調整機構を形成した構造の場合には検出器1
7の動作位置の微調整が困難となる。
【0018】しかし、この実施の形態における第一押付
子21及び第二押付子24を配置した構成では、検出器
17の動作位置調整を第二押付子24を作動腕20に十
分ねじ込んで、制動体11が非制動位置に配置された状
態において、まず第一押付子21によって作動腕20が
押し付けられ、検出器17の作動部19を押し付ける概
略位置が設定される。次いで、第二押付子24による検
出器17作動部19の押し付け位置が微調整される。し
たがって、制動体11の非制動時における検出器17の
動作位置を容易に設定することができ、検出器17の動
作位置設定作業の能率を向上できて制動装置8の据付作
業費、保守作業費を節減することができる。
【0019】また、検出器17がブラケット15に収納
されて支持板7に装着された状態で、検出器17に接続
された引出電線27が図5に示すように余分な長さ部分
については折り畳まれてブラケット15に収納される。
このため、検出器17の点検時、交換時に図6に示す支
持板7に装着された状態から、図7に示すように引出電
線27における余分な長さ部分がブラケット15から順
次引き出される。そして、図8に示すように支持板7外
で検出器17の点検等が行われる。
【0020】したがって、検出器17が支持板7に装着
された状態では引出電線27がコンパクトにまとめられ
てブラケット15内に収納されるので、回転するロータ
4に接触する恐れがなくロータ4に接触して発生する故
障を未然に防止することができる。また、引出電線27
の長手に柔軟部28及び硬直部29が交互に設けられる
ので、引出電線27の硬直部29を把持してブラケット
15に整然と収納し、またブラケット15からもつれを
生じることなく引き出すことができ、制動装置8の据付
作業時、検出器17の点検作業時の作業能率が向上でき
作業費を低減することができる。
【0021】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、ハウジ
ングに枢持されて駆動綱車が形成されたロータ、ハウジ
ングに設けられてロータに形成された制動面に制動ばね
によって押圧される制動体と、ハウジングに設けられて
制動ばねの押圧力に抗して制動体を吸引して非制動位置
に保持する電磁石と、ハウジングに固定された支持板に
装着された検出器と、支持板に一端が枢着され回動端が
検出器の作動部に対向して配置された作動腕と、制動体
から突設されて作動腕の長手中間に対向して配置された
第一押付子と、作動腕の回動端部から突設されて検出器
の作動部に対向して配置され、制動体の非制動位置配置
により検出器の作動部を押圧する第二押付子とを設けた
ものである。
【0022】これによって、エレベーターの停止時に制
動体がロータの制動面に制動ばねによって押圧されて駆
動綱車が制動される。そして、エレベーターの運転時に
電磁石によって制動体を吸引して非制動位置に保持さ
れ、第一押付子が変位して作動腕を押し付けて作動腕を
回動させる。また、作動腕の回動によって第二押付子が
変位して検出器の作動部を押し付けて検出器が動作して
制動体の制動動作解除が検出される。そして、この検出
器の動作位置調整が次に述べるようにして行われる。す
なわち第一押付子によって検出器の作動部を押し付ける
概略位置が設定され、次いで第二押付子による検出器の
作動部を押し付け位置が微調整される。したがって、検
出器の作動部が過剰に押圧されて異常を生じることがな
く、制動体の非制動時における検出器の動作位置を容易
に設定することができ、検出器の動作位置設定作業の能
率を向上できて制動装置の据付作業費、保守作業費を節
減する効果がある。
【0023】また、この発明は以上説明したように、箱
状をなし検出器が内蔵状態に配置されて締結具によって
締結されると共に、ハウジング側に装着されて検出器に
接続された引出電線が収納され、締結ねじによって支持
板に締結されたブラケットを設けたものである。
【0024】これによって、検出器がブラケットに収納
されて支持板に装着され、またこの状態で検出器に接続
された引出電線が余分な長さ部分について折り畳まれて
ブラケットに収納される。このため、検出器の点検時、
交換時に支持板に装着された状態から、引出電線におけ
る余分な長さ部分をブラケットから順次引き出して支持
板7外で検出器17の点検等を行うことができる。そし
て、検出器が支持板に装着された状態では引出電線がコ
ンパクトにまとめられてブラケット内に収納されるの
で、回転するロータに接触する恐れがなくロータに接触
して発生する故障を未然に防止する効果がある。
【0025】また、この発明は以上説明したように、長
手において容易に屈曲できる柔軟部及び屈曲困難な硬直
部が形成されて、検出器をハウジングから取り出すため
の余分な長さ部分が折り畳まれてブラケットに収納され
た引出電線を設けたものである。
【0026】これによって、検出器の保守時等において
引出電線を取り扱うときに引出電線の硬直部を把持して
ブラケットに整然と収納し、またブラケットからもつれ
を生じることなく引き出すことができる。したがって、
制動装置の据付作業時、検出器の点検作業時の作業能率
が向上でき作業費を低減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、エレベ
ーター巻上機を一部を破断して示す正面図。
【図2】 図1の横断平面図。
【図3】 図1のA部拡大図。
【図4】 図3の側面図。
【図5】 図1の検出器箇所の拡大斜視図。
【図6】 図1における検出器の装着状態を示す図。
【図7】 図6における検出器の取り外し状態を示す
図。
【図8】 図6における検出器の交換状態を示す図。
【符号の説明】
1 ハウジング、 4 ロータ、 5 駆動綱車、 6
制動面、 7 支持板、 11 制動体、 12 制
動ばね、 14 電磁石、 15 ブラケット、 16
締結ねじ、 17 検出器、 18 締結具、 19
作動部、 20 作動腕、 21 第一押付子、 2
4 第二押付子、 27 引出電線、28 柔軟部、
29 硬直部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F306 AA01 BA09 3J058 AA03 AA07 AA13 AA17 AA24 AA29 AA30 AA38 CC07 CC72 CC77 FA39

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに枢持されて駆動綱車が形成
    されたロータ、上記ハウジング側に設けられて、上記ロ
    ータに形成された制動面に制動ばねによって押圧される
    制動体と、上記ハウジング側に設けられて上記制動ばね
    の押圧力に抗して上記制動体を吸引して非制動位置に保
    持する電磁石と、上記ハウジングに固定された支持板に
    装着された検出器と、上記支持板に一端が枢着され回動
    端が上記検出器の作動部に対向して配置された作動腕
    と、上記制動体から突設されて上記作動腕の長手中間に
    対向して配置された第一押付子と、上記作動腕の回動端
    部から突設されて上記検出器の作動部に対向して配置さ
    れ、上記制動体の非制動位置配置により上記作動部を押
    圧する第二押付子とを備えたエレベーター巻上機の制動
    装置。
  2. 【請求項2】 箱状をなし検出器が内蔵状態に配置され
    て締結具によって締結されると共に、ハウジング側に装
    着されて上記検出器に接続された引出電線が収納され、
    締結ねじによって支持板に締結されたブラケットを備え
    たことを特徴とする請求項1記載のエレベーター巻上機
    の制動装置。
  3. 【請求項3】 引出電線を、長手において容易に屈曲で
    きる柔軟部及び屈曲困難な硬直部が形成されて、検出器
    をハウジングから取り出すための余分な長さ部分が折り
    畳まれてブラケットに収納されたものとしたことを特徴
    とする請求項2記載のエレベーター巻上機の制動装置。
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