JP5354013B2 - エレベータ巻上機の制動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータを駆動する巻上機に備えられた制動装置に関するものである。
従来のエレベータ巻上機の制動装置は特許文献1に記載のように、内拡直動式電磁ブレーキを採用している。本制動装置は、ドラムの内側に固定鉄心と可動鉄心が設けられ、可動鉄心には2本の連結部材を介してブレーキシューが取り付けられており、連結部材が可動鉄心のネジ孔に螺進退調整自在に螺着され、ロックナットで固定されている。
そして、本制動装置はブレーキシューの摩擦部材をドラム内周面に圧接、離間してドラムを制動、開放するように形成されている。
本制動装置によれば、摩擦部材とドラムの離間時の隙間調整は、連結部材の可動鉄心からの突出長さを調整して行っている。
特開2002−284486号公報(第6頁、第2図)
しかしながら、上記制動装置は、定期点検における上記隙間調整では、保守員が制動装置の摩擦部材とドラムとの隙間を測定した後、規定値から外れていると、規定値に入るように、連結部材のロックナットを緩めた後、各連結部材を螺進退して、連結部材が可動鉄心から突出している長さを調整する。この時、ほぼ均等な上記隙間となるように連結部材の長さを調整する。従って、上記隙間調整は煩雑で時間が掛かるという課題があった。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたもので、摩擦部材とドラムとの隙間の調整が容易に行えるエレベータ巻上機の制動装置を得ることを目的とする。
本発明に係るエレベータ巻上機の制動装置は、回転可能なドラムを収納すると共に、開放された一端と他端とを有する開放部を備え前記一端と前記他端との距離は前記ドラムの直径よりも短いハウジングと、前記開放部の一端に回動自在に取り付けられ、他端は開放されている回動部材と、前記回動部材の他端を前記開放部の他端に締結、開放可能な締結開放部材と、前記回動部材と前記締結状態で、前記回動部材の他端と前記開放部の他端とに前記回動の方向に挟まれることにより前記回動部材の他端と前記開放部の他端との距離を調整する調整手段と、前記回動部材に設けられると共に、前記ドラムを圧接する制動部と、前記回動部材に設けられると共に、前記ドラムの外周面に対して圧接、離間する制動駆動手段と、を備え、前記離間した前記ドラムと前記制動部との隙間が前記調整にともない所望の値となるように前記調整手段は予め準備されている。
本発明によれば、ハウジングに締結している締結開放部材を外して回動部材を回動し、制動部とドラムとの隙間を所望の値にするため、予め準備された調整手段を回動部材の他端と開放部の他端とに回動の方向に挟んだ後、回動部材をハウジングに締結開放部材によって締結する。これにより、該隙間の距離を簡易に長くしたり、短くしたりできる。
本発明に係るエレベータ巻上機の制動装置は、制動部には、表面に摩擦部材が設けられており、前記摩擦部材を前記ドラムに圧接時に、前記摩擦部材が前記ドラムに均一になるように圧接する圧接補正手段を、備えることが好ましい。
本制動装置では、摩擦部材は圧接補正手段により、制動時においてドラムの全面に渡って緊密に押圧できる。したがって、制動装置の制動力を増加し得る。
本発明に係るエレベータ巻上機の制動装置は、回転可能なドラムと、ドラムの外周面に接触、離間可能に設けられた制動部と、制動部をドラムの外周面に押圧すると共に、制動部をドラムの外周面から離間する駆動部と、駆動部が設けられた回動部材と、回動部材の一端部を回動可能に取付けると共に、ドラム周囲に設けられた第1の取付部と、回動部材の他端部を締結、解放可能に取付けると共に、第1の取付部との距離がドラムの直径よりも短くなるようにドラム周囲に設けられた第2の取付部と、回動部材の他端部を第2の取付部に締結、解放可能に取付ける締結解放部材と、回動部材の他端部を第2の取付部に締結した状態において、回動部材の他端部と第2の取付部とに回動の方向に挟まれることにより回動部材の他端部と第2の取付部との距離を調整して離間した制動部とドラムとの隙間値が所望値となるように予め準備された距離調整部材と、を備えることが好ましい。
本制動装置によれば、回動部材の一端部が第1の取付部に回動可能に取り付けられているので、回動部材を回動することにより回動部材の他端部と第2の取付部との距離が変化し、該距離の値に基づいて制動部とドラムとの離間状態で、制動部とドラムとの隙間値が変化する。
このため、回動部材の他端部と第2の取付部との距離の値を調整して離間した制動部とドラムとの隙間値が所望値となるように予め準備された距離調整部材を回動部材の他端部と第2の取付部とに回動の方向に挟むことにより、制動部がドラムと離間状態における隙間値を容易に調整できる。
本発明に係るエレベータ巻上機の制動装置における第1の取付部は、孔を有し、回動部材は一端部に孔を有しており、第1の取付部の孔と回動部材の一端部の孔に挿通された軸部材を、備えていることが好ましい。
本制動装置によれば、締結を外して回動部材を第2の取付部から解放すると、回動部材が第1の取付部の軸部材を支点として回動可能となる。したがって、簡易な構成で回動部材を回動可能にすることができる。
本発明に係るエレベータ巻上機の制動装置は、第1の取付部の孔と回動部材の一端部の孔のいずれか一方がネジ孔であり、軸部材は、ネジ孔に螺合されている、ことが好ましい。
本制動装置では、螺合された軸部材で回動部材の一端部が第1の取付部に固定され、回動部材の他端部が第2の取付部に締結される。また、螺合された軸部材を少し緩めたうえで、回動部材の他端部の締結を解放すると、回動部材は軸部材を支点として回動可能となる。
したがって、回動部材の両端部が第1の取付部と第2の取付部にしっかりと固定されているので、制動部をドラムの外周面に押圧し易い。そして、例えば保守時には、軸部材の螺合を緩めたり締めたりすることで、回動部材を回動したり、固定したりできるので、回動部材の回動位置を容易に調整できる。
本発明に係るエレベータ巻上機の制動装置では距離調整部材は2つ有し、それぞれ厚さ値が異なっていて、ドラムの回転軸心方向に並べて配置する、ことが好ましい。
本制動装置によれば、第2の取付部と回動部材の他端部との間に厚さ値が異なる2つの距離調整部材をドラムの回転軸心方向に並べて挟むと、制動部とドラムが離間状態におけるドラムの回転軸心方向の制動部とドラムの隙間値をほぼ均一に調整できる。
本発明に係るエレベータ巻上機の制動装置は、回動部材の他端部を第2の取付部に取付けている締結を解放した状態で、回動部材が回動することを防止する回動防止手段を、備えることが好ましい。
本制動装置では、回動部材の他端部を第2の取付部に取付けている締結を解放した場合でも回動防止手段により回動部材が回動することを防止できる。
本発明に係るエレベータ巻上機の制動装置における駆動部は、回動部材に設けられた第1の弾性部材と、回動部材に設けられた電磁コイルと、電磁コイルが非励磁の際には、制動部を第1の弾性部材により付勢してドラムの外周面に押圧し、電磁コイルが励磁の際には、制動部を第1の弾性部材の付勢力に抗してドラムの外周面から離間する可動鉄心と、可動鉄心の移動を摺動案内する案内手段と、を備え、案内手段は、回動部材に固定された第1の部材と、第1の部材の周囲に設けられ、第1の部材よりも弾性変形しやすい第2の部材とを有しており、可動鉄心が第2の部材に沿って摺動移動する、
ことが好ましい。
可動鉄心は、回動部材に固定された第1の部材の周囲に設けられた弾性変形しやすい第2の部材に沿って摺動移動する。
したがって、可動鉄心は柔軟に姿勢を変えることができるので、第1の部材と引っ掛かることなく摺動移動できる。
本発明に係るエレベータ巻上機の制動装置における案内手段は、第1の部材は、棒形状で、ドラムの対向面となる回動部材に固定されると共に、先端部にリング状の第1の溝を有しており、第2の部材は、弾性状のリング形状で、第1の溝に嵌められると共に、可動鉄心の移動を摺動案内する突出部を有しており、可動鉄心には、第1の部材及び第2の部材が挿入可能な凹部が設けられており、可動鉄心が移動の際に凹部の内周面と第1のリング部材が摺動する、
ことが好ましい。
可動鉄心は、回動部材に固定された第1の部材の第1の溝に嵌められた弾性状でリング形状の第2の部材に沿って摺動移動する。
したがって、第1の部材の軸心と可動鉄心の凹部の軸心が製作誤差により、ずれていても、可動鉄心は柔軟に姿勢を変えることができるので、第1の部材と引っ掛かることなく摺動移動できる。
本発明に係るエレベータ巻上機の制動装置における案内手段は、第1の部材は、棒形状で、回動部材のドラム対向面に仮想の四角形を想定し、回動部材の仮想の四角形の四隅に相当する位置に固定して4つ設けられると共に、先端部にリング状の第2の溝を有しており、第2の部材は、弾性状のリング形状で、第2の溝に嵌められると共に、可動鉄心の移動を摺動案内する突出部を有しており、可動鉄心の四隅には、第2の部材の突出部と係合可能な円弧状の第3の溝が設けられており、
可動鉄心が移動の際に第3の溝と第2の部材が摺動する、
ことが好ましい。
可動鉄心は、回動部材に固定された第1の部材の第2の溝に嵌められた弾性状でリング形状の第2の部材に沿って摺動移動する。
したがって、第1の部材の軸心と可動鉄心の第3の溝の軸心が製作誤差により、ずれていても、可動鉄心は柔軟に姿勢を変えることができるので、第1の部材と引っ掛かることなく摺動移動できる。
本発明に係るエレベータ巻上機の制動装置における制動部は、ドラムの外周面に対向して設けられた摩擦部材を備え、摩擦部材の制動面をドラムの外周面に均一に押圧しようとすると共に、摩擦部材の制動面とドラムの外周面の隙間を均一にしようとする補正手段を、備えることが好ましい。
本制動装置によれば、補正手段は摩擦部材をドラムに押圧した際に、摩擦部材の制動面をドラムの外周面にほぼ均一に押圧するので、安定した制動力を得ることができる。また、摩擦部材をドラムから離間した際に、摩擦部材の制動面とドラムの外周面の隙間値がほぼ均一になるので、隙間値を規定範囲内に調整する作業が容易になる。
本発明に係るエレベータ巻上機の制動装置における補正手段は、球帯部と柱部とを有し柱部が可動鉄心に当接する球帯座と、球帯部と係合する凹球冠部を有する球冠座と、凹球冠座に当接し、摩擦部材が固定された板部材と、基部と連通した先端部とを有しており、該基部が可動鉄心に固定され、該先端部が板部材を押圧して板部材を可動鉄心側に付勢する第2の弾性部材と、を備え、第2の弾性部材の先端部が板部材を押圧する位置は、ドラムの回転軸心と球帯座の球帯の中心点を含む仮想平面が、板部材のドラム対向面と交差してできる仮想線近傍である、
ことが好ましい。
本制動装置によれば、摩擦部材がドラムに押圧されると、球帯座と球冠座の係合位置がずれると共に、第2の弾性部材が変形してドラムの外周面に対向している摩擦部材と板部材の向きが変わり、摩擦部材の制動面はドラムの外周面に緊密になり、均一に押圧する。
また、第2の弾性部材は板部材を可動鉄心側に押圧しているが、板部材を押圧している位置は板部材が球帯座に支持された部分の近傍を押圧しているので、第2の弾性部材が板部材の姿勢を変える力は小さい。このため、摩擦部材がドラムから離間されても、板部材は押圧状態とほぼ同じ姿勢のままドラムから離間されるので、摩擦部材とドラムの隙間値はほぼ均一になる。
したがって、制動時は安定した制動力を得ることができる。また、摩擦部材がドラムから離間した際に、隙間値がほぼ均一になるので、隙間値を規定範囲内に調整する作業が容易になる。
本発明によれば、摩擦部材とドラムとの隙間の調整が容易に行えるエレベータ巻上機の制動装置を得ることができる。
本発明の一実施の形態を示すエレベータ巻上機の制動装置の全体構成図である。 図1に示す制動装置のアームを開放した図である。 図1に示す矢視III-IIIで、ブレーキ開放時の状態を示す図である。 図1に示す矢視IV-IVで、ブレーキ制動時の状態を示す図である 本発明の他の実施の形態を示すエレベータ巻上機の制動装置の全体構成図である。 本発明の他の実施の形態を示すエレベータ巻上機の制動装置のアームを回動した図である。 本発明の他の実施の形態を示すエレベータ巻上機の制動装置の部分拡大図で、ドラムを解放した状態を示す図である。 本発明の他の実施の形態を示すエレベータ巻上機の制動装置の部分拡大図で、ドラムを制動した状態を示す図である。 図5に示す矢視 Vで、隙間値調整のためにスペーサを1箇所に挟んだ状態を示す図である。 本発明の他の実施の形態を示しており、隙間値調整のためにスペーサを2箇所に並べて挟んだ状態を示す図である。 図6に示す矢視 VIIで、回動部材、駆動部、制動部、案内手段を示す図である。 本発明の他の実施の形態の回動部材、駆動部、制動部、案内手段を示す図である。 本発明の他の実施の形態の図5に示す矢視 VI- VIで、回動部材、駆動部、制動部を示す図である。 本発明の他の実施の形態の弾性クリップがシューを押圧する位置を示した模式図である。 本発明の他の実施の形態を示しており、距離調整のためにくさび状のスペーサを挟んだ状態を示す図である。 本発明の他の実施の形態の距離調整手段の構成を示す図である。 本発明の他の実施の形態を示すエレベータの全体構成図である。 本発明の他の実施の形態を示すエレベータ巻上機の制動装置の全体構成図で、アームを回動した図である。
実施の形態1.
本発明の一実施の形態を図1から図4によって説明する。図1は本発明の一実施の形態を示すエレベータ巻上機の制動装置の全体構成図、図2は図1に示す制動装置のアームを開放した図、図3は 図1に示す矢視III-IIIで、ブレーキ開放時の状態を示す図、図4は 図1に示す矢視IV-IVで、ブレーキ制動時の状態を示す図である。
図1において、エレベータ巻上機の制動装置1は、ドラム5を挟んで左右対称に形成されており、モータのロータに連結固定されると共に回転可能なドラム5と、ドラム5を収納すると共に両側面が開放された一端と他端とを有する開放部7aを備えたハウジング7とを有している。
そして、制動装置1は、回動部材としてのアーム11と、アーム11に設けられると共に、摩擦部材69をドラム5の外周面に対して圧接、離間する制動駆動部170とを備えている。
アーム11は、ハウジング7の開放部7aの一端に回動自在にピン9で連結されると共に、ハウジング7の開放部7aの他端に、距離を調整する調整手段としてのスペーサ15を介して、締結開放部材としてのボルト13により連結固定されている。
又、調整手段としては、スペーサ15を無くし、アーム11の他端に設けたネジ穴にジャッキボルトを取付けてもよい。
なお、アーム11,スペーサ15,ボルト13,ピン9,制動駆動部170は、それぞれ左右に一つずつ有している。
すなわち、スペーサ15の厚さ値に応じて摩擦部材69とドラム5との隙間値が変化すると共に、アーム11の回動中心となるピン9からボルト13締結部までの距離Xよりも、ピン9からアーム11の長手方向の中心までの距離Yの方が短く形成されている。
そして、スペーサ15の厚さaの変化量をデルタaとし、隙間bの変化量をデルタbとすると、
デルタb=デルタa・(Y/X)の関係になる。
従って、Y<Xであるから、デルタb<デルタaの関係になる。このため、制動装置1は、スペーサ15の厚さaによって隙間bを微量調整し易く形成されている。
図3において、制動駆動部170は、アーム11に設けられると共に、ドラム5を制動する制動部50と、制動部50を並進移動すると共に、制動部50の一端面をドラム5の外周面に圧接、離間させる可動鉄心72を有する駆動部70とを有している。
制動部50は、可動鉄心72に連結固定されると共に、圧接補正手段としての圧接補正部60と、圧接補正部60のドラム5対向面側に固定された摩擦部材69とを備えている。この圧接補正部60を設けたのは、制動装置1の開放状態において、摩擦部材69とドラム5との間に製作誤差のため不均一な隙間が形成されるので、制動装置1の制動状態で、摩擦部材69とドラム5とを均一に押圧できるようにするためである。
図3において、圧接補正部60は、可動鉄心72に固定されると共に、球帯部を有する球帯座62と、該球帯座62の球帯部と係合する凹部を有する凹球面座64と、凹球面座64の平面側に固定されたブレーキシュー66とを有している。さらに、圧接補正部60は、ブレーキシュー66を球帯座62の方向に押圧すると共に、可動鉄心72にネジ67により固定されたZ字状の弾性クリップ68を有し、ブレーキシュー66のドラム5対向面に固着された摩擦部材69を備えている。
図3において、駆動部70は、アーム11のドラム5対向面に設けられた可動鉄心72と、可動鉄心72をドラム5の方へ付勢すると共に、アーム11に設けられたバネ74と、バネ74の力に抗して可動鉄心72をアーム11に吸引する電磁コイル76とを備えている。
まず、上記のように構成された制動装置の動作を図1、図3、図4を参照して説明する。制動装置1のドラム5を開放するには、電磁コイル76に電流を流して励磁すると、可動鉄心72をアーム11に吸引し、摩擦部材69とドラム5の間に隙間bを有する。この隙間bが生じることによりドラム5が円滑に回転し得る。
次に、制動装置1のドラムを制動するには、電磁コイル76の電流を遮断して非励磁状態にすると、バネ74が伸張して可動鉄心72がドラム5側へ付勢し、摩擦部材69がドラム5に圧接して図4の状態になる。この際、圧接補正部60の球帯座62と凹球面座64の係合位置がずれて、弾性クリップ68が弾性変形して摩擦部材69が全面に渡ってドラム5を緊密に押圧する。
その後、電磁コイル76を励磁すると、可動鉄心72がアーム11に吸引して制動装置1のドラム5を開放すると共に、弾性クリップ68の復元力により、図3の球帯座62と凹球面座64の係合位置に復帰する。
次に、制動装置1において制動部50とドラム5との隙間調整について図1、図2、 図3を参照して説明する。
保守員が隙間bを測定した後、ハウジング7に締結しているボルト13を外してアーム11を矢印Aの方向にピン9を支点として図2に示すように回動した状態において、隙間bを所望の値にするため、予め準備しておいた所定の厚さを有するスペーサ15と差し替えて、再びアーム11をハウジング7にボルト13により締結する。
これにより、スペーサ15の厚さ値を厚くしたり、薄くしたりすることにより上記隙間bの距離を長くしたり、短くしたりできる。
なお、スペーサ15は、一枚でも、複数枚でも良い。
なお、本制動装置1の摩擦部材69を交換する場合は、図2に示すように、アーム11を回動した状態において、制動部50のネジ67を外してから弾性クリップ68を外し、ブレーキシュー66を取外し、新しいブレーキシュー66を取り付ける。このように、広い作業スペースを確保できるので、ブレーキシュー66等の交換作業がし易い。
上記のように構成されたエレベータ巻上機の制動装置1は、回転可能なドラム5を収納すると共に、開放された開放部7aを有するハウジング7と、開放部7aの一端に回動自在に取り付けられ、他端は開放されているアーム11と、アーム11の他端を開放部7aの他端に締結、開放可能なボルト13と、アーム11と締結状態で、アーム11の他端と開放部の他端との距離を調整するスペーサ15と、アーム11に設けられると共に、制動部50をドラム5の外周面に対して圧接、離間する制動駆動部170とを備えたものである。
このように構成された制動装置1によれば、ハウジング7に締結しているボルト13を外してアーム11を矢印Aの方向にピン9を支点として図2に示すように回動した状態において、隙間bを所望の値にするため、予め準備しておいた所定の厚さを有するスペーサ15と差し替えて、再びアーム11をハウジング7にボルト13によって締結する。
これにより、スペーサ15の厚さ値を厚くしたり、薄くしたりすることにより上記隙間bの距離を長くしたり、短くしたりできる。すなわち、スペーサ15の厚さ値を変えることにより、上記隙間bを簡易に調整できる。
また、制動装置1は、制動部50をドラム5に圧接時に、制動部50の摩擦部材69をドラム5に均一になるように圧接する圧接補正部60を備えている。
これにより、ブレーキシュー66の摩擦部材69は圧接補正部60を介して可動鉄心72に連結しているので、製作誤差の影響を受けることなく、制動時において全面に渡ってドラム5を緊密に押圧できる。したがって、制動装置1の制動力を増加し得る。
なお、回動部材としてのアーム11は、ハウジング7の開放部7aの他端に、スペーサ15を介して、締結開放部材としてのボルト13により連結固定されているが、ボルト13を取外して、アーム11をハウジング7の開放部7aの他端から解放することにより、所定の厚さを有するスペーサ15を挟むことが可能な状態に開放される。
実施の形態2.
本発明の第2の実施の形態を図17にて説明する。昇降路180の上部に設けられた機械室181には巻上機182が据え付けられている。巻上機182には綱車183と制動装置101が設けられており、制動装置101のドラム105と綱車183が一体となって、ドラム105と綱車183とが電動機により回転される。綱車183にはロープ184が巻き掛けられ、ロープ184の一端には乗りかご185が、他端には釣合おもり186がつながれている。制動装置101のドラム105が解放して綱車183が回転すると乗りかご185と釣合おもり186とが昇降すると共に、制動装置101のドラム105が制動すると、綱車183が停止して乗りかご185と釣合おもり186とを停止するように形成されている。
図5はエレベータ巻上機182の制動装置101の全体構成図、図6はエレベータ巻上機182の制動装置101の回動部材としてのアーム111を回動した図である。制動装置101には、ドラム105が保持台103に回転可能に設けられている。ドラム105の周囲であるドラム105の外周側の両側に、第1の取付部としての取付部103aと、第2の取付部としての取付部103bが保持台103に設けられている。ドラム105の制動面である外周面に対向して、ドラム105の両側にアーム111が設けられており、アーム111の一端部は取付部103aに回動可能に取付けられ、他端部は距離調整部材としてのスペーサ115を介して取付部103bに取付けられている。アーム111のドラム105対向面には駆動部170が設けられており、駆動部170のドラム105対向面には制動部150が設けられている。
制動部150には、補正手段としての補正部161と板部材としてのシュー166を介して摩擦部材169が設けられており、駆動部170により摩擦部材169の制動面をドラム105の外周面に押圧、離間するように形成されている。
図9は、図5の矢視 Vから見た図である。アーム111の一端部に設けられた孔111aに軸部材としてのボルト112が挿入され、取付部103aに設けられたネジ孔103cにボルト112を螺合して、アーム111が取付部103aに固定されている。
また、図5に示すように、アーム111の他端部は、厚さ値tのスペーサ115を介して取付部103bにボルト113で固定されている。回動防止手段としてのフック117はアーム111がボルト112を支点にして回動しないように、ボルト113を介してアーム111の他端部を保持している。
ここで、アーム111を回動可能にするには、ボルト114、フック117、ボルト113を取外し、ボルト112を抜けないように緩めると、図6のようにアーム111がボルト112を支点にして回動可能となる。
図5において、アーム111は取付部103aのボルト112を支点にして回動できるので、スペーサ115の厚さ値tを変化させると、摩擦部材169とドラム105との隙間値gがスペーサ115の厚さ値tに応じて変化する。また、アーム111の回動中心となるボルト112からスペーサ115を挟むボルト113締結部までの距離X1と、ボルト112から摩擦部材169の中心までの距離Y1については、X1の方がY1より長くしてある。
これはスペーサ115の厚さ値tの変化量をdtとし、隙間値gの変化量をdgとすると、
dg=dt×(Y1÷X1)の関係にある。
ここに、Y1<X1であるから、dg<dtの関係になる。
したがって、制動装置101は、スペーサ115の厚さ値tを一定値変化させると、厚さ値tの変化量より小さい値だけ隙間値gが変化するように形成されている。
図7、図8は駆動部170、制動部150の部分拡大図で、図7はドラム105を解放した状態、図8はドラム105を制動した状態を示している。図7において、アーム111にはドラム105の方へ向かって第1の部材としての2つの棒形状のガイドピン171が固定されており、ガイドピン171の先端部にはリング状の第1の溝としての溝171aが2つ設けられている。各溝171aにはそれぞれ第1の部材より弾性変形しやすい弾性体である第2の部材としてのゴムリング173が嵌められており、ゴムリング173の外周部はガイドピン171の外周面より突出している。可動鉄心172には、ゴムリング173を嵌合したガイドピン171が挿入可能にガイド穴172aを設けている。
そして、ゴムリング173を嵌合したガイドピン171をガイド穴172aに挿入した状態において、ゴムリング173の外周部が弾性変形してガイド穴172aの内周面に当接している。即ち、可動鉄心172は、ゴムリング173とガイドピン171を介してアーム111に弾性的に支持されると共に、ゴムリング173に摺動案内されるように形成されている。また、ガイド穴172aの深さは、ガイドピン171を収納できるように形成して可動鉄心172がアーム111に吸引されて当接できる深さにしてある。
アーム111の可動鉄心172と対向する側には、円周状に電磁コイル176が設けられ、電磁コイル176の内側に2つのバネ174がドラム105外周面に向かって立設されている。図7では、電磁コイル176が励磁状態で、バネ174の付勢力に抗して可動鉄心172をアーム111に吸着して制動部150をドラム105から離間することにより、制動部150の摩擦部材169とドラム105の外周面とに隙間gができるように形成されている。図8では、電磁コイル176が消磁状態で、バネ174が可動鉄心172を付勢して制動部150をドラム105に押圧する。
図7において制動部150には、摩擦部材169をドラム105に押圧、離間する際に摩擦部材169の姿勢を補正する補正部161が設けられている。補正部161には、摩擦部材169を固着したシュー166と、球帯座162と、球冠座164と、第2の弾性部材としての弾性クリップ168とを有している。
球帯座162は球帯部と柱部とを有する円柱部材で、球冠座164は凹状の球冠部を有する板部材で、該球帯部と該球冠部は係合している。球帯座162と球冠座164とが係合状態で、球帯座162が可動鉄心172に当接し、球冠座164がシュー166に当接して可動鉄心172とシュー166の間に挟まれている。
図11は図6の矢視 VIIを示し、図13は図5の矢視 VI- VIを示している。図11、図13に示すように対向配置された2つの弾性クリップ168は、基部が可動鉄心172にネジ167で固定され、片状の先端部はシュー166のドラム105対向面側を押え、弾性力によりシュー166、球冠座164、球帯座162を可動鉄心172に押付保持する。
図14は弾性クリップ168がシュー166を押圧する位置を示した模式図である。弾性クリップ168がシュー166を押圧する位置は、ドラム105の回転軸心105aと球帯座162の球帯の中心点162aを含む仮想平面165が、シュー166のドラム105対向面と交差してできる仮想線166a近傍で、且つシュー166の両端部側に設けられている。
このようにシュー166の特定の位置を押すことができるように、弾性クリップ168の先端は図11に示すように先端に行くに従って細くしてある。
なお、本実施の形態では、弾性クリップ168は先端に行くに従って細くしたが、弾性クリップ168の先端部のシュー166を押圧する部分に凸状の突起を設け(図示せず)、この突起部でシュー166を押圧しても良い。
制動装置101を保守時に作業者が分解して点検などを行う方法について図5、図6を参照して説明する。図5において、保守時に作業者が、フック117を固定しているボルト114とアーム111を取付部103bに締結しているボルト113を取外す。螺合しているボルト112をアーム111が回動できるように僅かに緩める。そして、図6に示すようにボルト112を支点としてアーム111を回動すると、駆動部170と制動部150とがドラム105から離れた位置に移動する。これにより、ドラム105に隠れていた部分が目視確認できるようになる。
点検などが終了後は、上記とは逆の手順で組立てることにより制動装置101が復帰する。
制動装置101では、制動するために摩擦部材169をドラム105の外周面に押圧する際に、衝突音が発生する。この衝突音を小さくするために、摩擦部材169とドラム105の外周面との隙間値gを規定の値に調整している。かかる隙間値gの調整方法について図5、図6を参照して説明する。
保守時に作業者が調整前の隙間値gを測定しておいて、次にフック117を固定しているボルト114とアーム111を取付部103bに締結しているボルト113を取外すと共に、ボルト112をアーム111が回動できるように僅かに緩める。そして、図6に示すようにボルト112を支点としてアーム111を回動させる。
隙間値gを所望値にするため、予め準備しておいた所定の厚さ値tを有するスペーサ115をアーム111と取付部103bの間に挟んで、再びアーム111を取付部103bにボルト113で締結すると共に、取付部103aにボルト112で固定してから、取付部103bにボルト114でフック117を固定する。このように、スペーサ115の厚さ値tに応じて上記隙間値gを変更できる。
なお、スペーサ115は、一枚だけでも良いし、複数枚重ねても良い。
制動装置101の制動、解放の動作を図7、図8を参照して説明する。図7は、ドラム105が摩擦部材169から解放されて回転可能な状態を示している。
いま、電磁コイル176に通電して励磁し、バネ174の伸張力に抗して可動鉄心172をアーム111に吸着しており、弾性変形したゴムリング173の外周部とガイド穴172aの内周面が当接して、可動鉄心172を保持している。これにより摩擦部材169とドラム105の外周面との間に隙間gを形成してドラム105が回転可能になっている。
図7の解放状態において、電磁コイル176の電流を遮断して消磁状態にすると、バネ174は伸張して可動鉄心172をドラム105側へ付勢し移動させる。可動鉄心172は、ガイド穴172aの内周面がゴムリング173の外周部と摺動して案内され移動する。そして、図8に示すように、可動鉄心172は、制動部150の摩擦部材169をドラム105の外周面に押圧して制動する位置まで移動する。
図8の制動状態において、電磁コイル176を励磁状態にすると、バネ174の伸張力に抗して可動鉄心172をアーム111の方へ吸引し移動する。そして、可動鉄心172がアーム111に吸着するまで移動する。移動中の可動鉄心172は、ガイド穴172aの内周面がゴムリング173の外周部と摺動して案内されアーム111の方へ移動する。これにより摩擦部材169とドラム105の外周面との間に隙間gを形成してドラム105が回転可能になる。
このように、ゴムリング173は弾性変形してガイド穴172aの内周面と当接して可動鉄心172を支持すると共に、ガイド穴172aの内周面と摺動して可動鉄心172の移動を案内する。
制動装置101が制動、解放するときの補正部161の動作を図8、図14を参照して説明する。制動するときは、ドラム105に対向している摩擦部材169をドラム105に押圧すると、摩擦部材169の制動面がドラム105の制動面である外周面に沿うように、摩擦部材169及びシュー166は姿勢を変化させる。つまり、駆動部170が摩擦部材169をドラム105に押付ける力により球帯座162と球冠座164の係合位置がずれると共に、弾性クリップ168が捻じれるように弾性変形して摩擦部材169とシュー166がドラム105に対する姿勢を変える。このとき摩擦部材169及びシュー166は図14の矢印Mの方向に姿勢を変化させる。そして、摩擦部材169の制動面がドラム105の外周面に沿い均一に押圧する。
次に解放するときの動作を説明する。摩擦部材169をドラム105に押圧しているときは、弾性クリップ168は弾性変形して図14の矢印Mの方向に捻じれている状態である。そして、駆動部170が摩擦部材169をドラム105から離間させると、弾性クリップ168は、この捻じれを解消するように復元力が働く。一方で、球帯座162と球冠座164は弾性クリップ168の押圧力を受けているので、球帯座162と球冠座164の係合部には摩擦力が働いている。また、弾性クリップ168がシュー166を押圧している位置は仮想線166a近傍で、且つシュー166の両端側なので、捻じれ解消の復元力は小さく、係合部の摩擦力に比べて小さい。このため摩擦部材169をドラム105から離間しても、摩擦部材169及びシュー166は押圧された状態と同じ姿勢で保持される。よって、摩擦部材169とドラム105の隙間値gはほぼ均一になる。
上記のように構成された制動装置101は、以下の効果を奏する。
図5において、保守時に作業者がフック117を固定しているボルト114とアーム111を取付部103bに締結しているボルト113を取外すと共に、取付部103aに固定しているボルト112をアーム111が回動できるように僅かに緩める。そして、図6に示すようにボルト112を支点としてアーム111を回動すると、駆動部170と制動部150とがドラム105から離れた位置に移動する。これにより、ドラム105の陰に隠れていた部分が露出して目視確認が容易となる。
この状態では、例えば、ドライバーを使用してネジ167を取外すと制動部150が容易に分解できる。つまり、保守時に容易に駆動部170と制動部150を分解して点検などを行える。
また、制動装置101では、駆動部170に制動部150を直接取付けている。このため、駆動部170と制動部150を連動させるための連動部材や連動機構が不要である。したがって、駆動部170と制動部150とから成る装置を小型にできるので、制動装置101も小型になる。
また、制動装置101では、エレベータが稼動している時は、制動装置101のアーム111は一端部がボルト112により取付部103aに固定され、他端部がボルト113により取付部103bに固定されているので、制動してもアーム111が微動しにくく、安定した制動力を得ることができる。
なお、取付部103aのネジ孔103cの代わりに孔を設け、ボルト112の代わりにピンを用いても良い。(図示せず)かかる構成により、アーム111を回動するときにボルト112を緩める手間が掛からない。
また、フック117はボルト113の頭を介してアーム111を取付部103bに保持しアーム111が回動しないようにしている。このため、ボルト113の締結力が失われても、制動装置101の制動力が失われることはない。
なお、本実施の形態では、回動防止手段としてのフック117の形状をボルト113を介してアーム111の他端部を保持するようにしたが、フック117の形状をボルト113を避けて直接アーム111の他端部に当接して保持し回動を防止するような形状にしても同じ効果が得られる。
また、制動装置101では、摩擦部材169とドラム105との外周面との隙間値gを規定の値に調整する際に、アーム111を回動した状態において、厚さ値tのスペーサ115を挟んで、再びアーム111を保持台103にボルト113により締結する。
このようにスペーサ115の厚さ値tを変えることにより隙間値gを変更できるので、隙間値gの調整作業が容易である。
また、制動装置101では、可動鉄心172はゴムリング173に弾性支持され、また、可動鉄心172をアーム111に吸引したり、バネ174でドラム105側へ付勢したりして移動するときは、ガイドピン171の先端部の溝171aに嵌められたゴムリング173が可動鉄心172のガイド穴172aの内周面と摺動して案内し移動する。
このため、可動鉄心172は円滑に移動できる。
制動装置101では、補正部161を有しているので、制動部150の摩擦部材169の押圧時には、摩擦部材169の制動面をドラム105の外周面にほぼ均一に押圧できる。したがって、制動装置101の制動力が安定する。
離間時には摩擦部材169の制動面が押圧時と同じ姿勢を保持したままドラム105の外周面と離れるので、摩擦部材169とドラム105の外周面の隙間値gをほぼ均一にすることができ、隙間値gを規定範囲内に調整する作業が容易になる。
なお、本実施の形態では、図9に示す通り、アーム111と取付部103bの間にスペーサ115を1つ挟んでボルト113で締結したが、図10のようにアーム411と取付部403bの間に、厚さ値の異なる2種類のスペーサ415とスペーサ416をドラム105の回転軸心方向に並べて挟んでボルト113で締結しても良い。
アーム411の一端部は保持台403の取付部403aにボルト112で取付け、他端部は取付部403bにボルト113で取付ける。そして、アーム411に設けられた可動鉄心172が摩擦部材169をドラム105に押圧、離間する。ところで、アーム411や保持台403の製作誤差のため、アーム411が鉛直軸を中心にした回転方向に、ずれて取付いている場合がある。この状態ではアーム411はドラム105の外周面に対して傾いており、可動鉄心172は摩擦部材169をドラム105に傾いて押圧、離間する。かかる場合、アーム411と取付部403bの間にドラム105回転軸心方向に2種類の厚さ値のスペーサ415とスペーサ416を並べて挟むことにより、アーム411のドラム105外周面に対する傾きが補正されて、ドラム105に摩擦部材169を押圧、離間する可動鉄心172の動作が安定する。
本実施の形態では、図7に示すように、アーム111と取付部103bの間に直方体状のスペーサ115を挟んだが、図15のようにくさび状のスペーサ615を挟んでも良い。アーム611と取付部103bとの間にくさび状のスペーサ615を挟み、ボルト113でアーム611を取付部103bに締結している。アーム611とスペーサ615の当接面は同じ角度で傾斜している。スペーサ615がアーム611と取付部103bの間からはみ出ないようにするために、取付部103bとアーム611に当接された止め板618に設けられたボルト619がスペーサ615を引張って固定している。
くさび状のスペーサ615を挟んだ場合の隙間値gの調整方法を説明する。ボルト112を少しだけ緩めて、アーム611がボルト112を支点にして回動可能にする。ボルト113を緩めながらボルト619を締め込むと、取付部103bとアーム611との距離を広くするようにスペーサ615が割り込み、隙間値gが大きくなる。
逆に、ボルト619を緩めながらボルト113を締め込むと、スペーサ615を押し出して取付部103bとアーム611の距離が狭くなるので、隙間値gが小さくなる。したがって、アーム611と取付部103bとの間にくさび状のスペーサ615を挟んで隙間調整すると、容易に連続的に変化する隙間値gを確認しながら調整できる。
本実施の形態では、図7に示すように、アーム111と取付部103bとの間に挟むスペーサ115の厚さ値tを変えて隙間値gを調整したが、可動鉄心172と球帯座162の間に薄板状のシムを挟み、このシムの厚さを変えて隙間値gを調整しても良い(図示せず)。
調整方法は、アーム111を回動して可動鉄心172と球帯座162の間に、隙間値gを所望値にするために予め準備しておいた所定の厚さ値のシムを挟み、再びアーム111を取付部103bに締結する。このようにシムの厚さ値を厚くしたり、薄くしたりすることにより隙間値gを小さくしたり、大きくしたりできる。
このように可動鉄心172と球帯座162の間にシムを挟む調整法は、アーム111と取付部103bとの間にスペーサ115を挟む調整法に比べて、調整個所である隙間に、より近い位置で調整することになる。つまり、調整する位置と調整される隙間の間に介在する部品数が少ないため、各部品間のガタ等の影響が少なくなり、調整の精度が向上することにより調整作業が容易になる。
本実施の形態では、図7、図11に示す通り、可動鉄心172に設けられたガイド穴172aにゴムリング173を嵌めたガイドピン171が挿入されているが、図12のようにアーム511に4つのガイドピン171が立設され、ガイドピン171と対向する可動鉄心572の四隅に円弧状の溝572aが設けられ、ガイドピン171の溝171aに嵌められたゴムリング173の一部が溝572aと係合するようにしても良い。溝572aに対向するゴムリング173の外周部が僅かに弾性変形して溝572aと当接している。即ち、可動鉄心572は、ゴムリング173とガイドピン171を介してアーム511に弾性的に支持されると共に、ゴムリング173に摺動案内されるように形成されている。
可動鉄心572が移動するときは、溝572aがゴムリング173と摺動して案内し移動する。このため、可動鉄心572は円滑に移動できる。
また、ゴムリング173は常時露出しており、ゴムリング173の状態や摺動部分の状態の目視点検が容易に行える。
本実施の形態では、図7に示すように、弾性クリップ168のバネ力によりシュー166、球冠座164、球帯座162を可動鉄心172に押し付けて保持しているが、弾性クリップ168の代わりに磁力を有する球帯座を使用しても同じ効果が得られる(図示せず)。可動鉄心、球帯座、凹球冠座、シューが互いに磁力により吸引されることにより連結する。摩擦部材が押圧されるときは、球帯座と凹球冠座の係合位置がずれることにより摩擦部材とシューのドラム外周面に対する向きが変わり、摩擦部材の制動面がドラムの外周面を均一に押圧する。このため制動力が安定する。
離間時には磁力によって摩擦部材が押圧時と同じ姿勢を保ったままドラムの外周面から離されるので、摩擦部材の制動面とドラムの外周面の隙間値はほぼ均一になり、隙間値gを規定範囲内に調整する作業が容易になる。また、弾性クリップを固定するネジの着脱が不要になり、分解、組立の作業が簡易になる。
実施の形態3.
本発明の第3の実施の形態を図16にて説明する。実施の形態2では、摩擦部材169とドラム105の隙間値gの調整方法として、アーム111と取付部103bの間にスペーサ115を挟んだが、本実施の形態では、アーム111と取付部103bの距離をボルトとナットで調整する。なお、他の実施の形態と同一符号の構成品は、本実施の形態において同一部分を示し説明を省略する。
可動鉄心172は、アーム111に吸着され、摩擦部材169とドラム105の間には隙間値gを有している。アーム111の一方の端部は、ボルト112で取付部103aに固定している。アーム111の他方の端部に設けられた孔111bには、ボルト313が挿入され、ボルト313の先端部は取付部103bに設けられたネジ穴103dにネジ込まれている。ボルト313には、2つのナット320が螺合されており、1つのナット320はボルト313を取付部103bに固定している。もう1つのナット320はアーム111をボルト313に固定している。
隙間値gの調整方法を説明する。ボルト313に螺合された2つのナット320を緩めると共に、ボルト112を僅かに緩めてアーム111がボルト112を支点に回動できるようにする。この状態でボルト313を締め込んだり緩めたりすると隙間値gが変化するので、規定の隙間値gになるように調整する。調整後、2つのナット320を締め込むと共に、ボルト112も締め込む。
本実施の形態によれば、連続的に変化し得る隙間値gを確認しながら容易に調整作業が行える。
なお、本実施の形態では、ボルト313は1本使用しているが、ボルト313をドラム105の回転軸心方向に2本並べて設けても良い(図示せず)。製作誤差のため、アーム111と取付部103bの互いの対向面は平行にならない場合がある。かかる場合、各ボルト313の締め込み具合を調整してアーム111の傾きを補正できる。これによりドラム105に摩擦部材169を押圧、離間する可動鉄心172の動作が安定する。
実施の形態4.
本発明の第4の実施の形態を図18にて説明する。実施の形態2では、アーム111及び取付部103a、取付部103bをドラム105の外周側の両側に設けたが、本実施の形態では、アーム111及び取付部203a、取付部203bをドラム105の外周側の斜め上側に設けた。なお、他の実施の形態と同一符号の構成品は、本実施の形態において同一部分を示し説明を省略する。
エレベータが設置される建物のレイアウト上、機械室281の壁際に巻上機282が設けられることがある。この制動装置201では、アーム111の位置がドラム105の外周側の斜め上側となるように保持台203の取付部203aと取付部203bが設けられている。そして、駆動部170と制動部150の保守のために、アーム111と取付部203bの間に挟むスペーサ115(図示せず)及びボルト113(図示せず)が取外され、取付部203aのボルト112を僅かに緩めて、ボルト112を支点としてアーム111が回動されている。
このように構成された制動装置201では、実施の形態2と同じ効果を奏すると共に、機械室281の壁際に巻上機282を設けてもアーム111を回動させて駆動部170と制動部150の保守を容易に行うことができ、機械室281に巻上機282を設置するレイアウトの自由度が向上する。
なお、実施の形態2では、アーム111及び取付部103a、取付部103bをドラム105の外周側の両側に設け、実施の形態4では、アーム111及び取付部203a、取付部203bをドラム105の外周側の斜め上側に設けたが、巻上機を設置するレイアウトの都合に合わせてアーム及び取付部は、ドラムの外周側の周方向の任意の位置に設けることができる。
なお、実施の形態2、4では、アームの取付部は、ドラムを回転可能に保持する保持台に設けたが、保持台以外の固定された部材にアームの取付部を設けることができる。
なお、実施の形態2、4では、アーム、駆動部、制動部を1台の巻上機に2セット設けたが、必要な制動能力に合わせて1台の巻上機に1セットでも、3セット以上設けても良い。
なお、実施の形態2、4では、ドラムが保持台に収納されていない場合を示したが、実施の形態1のようにドラムがハウジングに収納されていても良い。
本発明は、エレベータ巻上機の制動装置に適用できる。

Claims (12)

  1. 回転可能なドラムを収納すると共に、開放された一端と他端とを有する開放部を備え前記一端と前記他端との距離は前記ドラムの直径よりも短いハウジングと、前記開放部の一端に回動自在に取り付けられ、他端は開放されている回動部材と、前記回動部材の他端を前記開放部の他端に締結、開放可能な締結開放部材と、前記回動部材と前記締結状態で、前記回動部材の他端と前記開放部の他端とに前記回動の方向に挟まれることにより前記回動部材の他端と前記開放部の他端との距離を調整する調整手段と、前記回動部材に設けられると共に、前記ドラムを圧接する制動部と、前記回動部材に設けられると共に、前記ドラムの外周面に対して圧接、離間する制動駆動手段と、を備え、前記離間した前記ドラムと前記制動部との隙間が前記調整にともない所望の値となるように前記調整手段は予め準備されていることを特徴とするエレベータ巻上機の制動装置。
  2. 前記制動部には、表面に摩擦部材が設けられており、前記摩擦部材を前記ドラムに圧接時に、前記摩擦部材が前記ドラムに均一になるように圧接する圧接補正手段を、備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ巻上機の制動装置。
  3. 回転可能なドラムと、前記ドラムの外周面に接触、離間可能に設けられた制動部と、前記制動部を前記ドラムの外周面に押圧すると共に、前記制動部を前記ドラムの外周面から離間する駆動部と、前記駆動部が設けられた回動部材と、前記回動部材の一端部を回動可能に取付けると共に、前記ドラム周囲に設けられた第1の取付部と、前記回動部材の他端部を締結、解放可能に取付けると共に、前記第1の取付部との距離が前記ドラムの直径よりも短くなるように前記ドラム周囲に設けられた第2の取付部と、前記回動部材の他端部を前記第2の取付部に締結、解放可能に取付ける締結解放部材と、前記回動部材の他端部を前記第2の取付部に前記締結した状態において、前記回動部材の他端部と前記第2の取付部とに前記回動の方向に挟まれることにより前記回動部材の他端部と前記第2の取付部との距離を調整して前記離間した前記制動部と前記ドラムとの隙間値が所望値となるように予め準備された距離調整部材と、を備えたことを特徴とするエレベータ巻上機の制動装置。
  4. 前記第1の取付部は、孔を有し、前記回動部材は一端部に孔を有しており、前記第1の取付部の孔と前記回動部材の一端部の孔に挿通された軸部材を備えていることを特徴とする請求項3に記載のエレベータ巻上機の制動装置。
  5. 前記第1の取付部の孔と前記回動部材の一端部の孔のいずれか一方がネジ孔であり、前記軸部材は、前記ネジ孔に螺合されている、ことを特徴とする請求項4に記載のエレベータ巻上機の制動装置。
  6. 前記距離調整部材は2つ有し、それぞれ厚さ値が異なっていて、前記ドラムの回転軸心方向に並べて配置する、ことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のエレベータ巻上機の制動装置。
  7. 前記回動部材の他端部を前記第2の取付部に取付けている締結を解放した状態で、前記回動部材が回動することを防止する回動防止手段を、備えたことを特徴とする請求項3〜のいずれかに記載のエレベータ巻上機の制動装置。
  8. 前記駆動部は、前記回動部材に設けられた第1の弾性部材と、前記回動部材に設けられた電磁コイルと、前記電磁コイルが非励磁の際には、前記制動部を前記第1の弾性部材により付勢して前記ドラムの外周面に押圧し、前記電磁コイルが励磁の際には、前記制動部を前記第1の弾性部材の付勢力に抗して前記ドラムの外周面から離間する可動鉄心と、前記可動鉄心の移動を摺動案内する案内手段と、を備え、前記案内手段は、前記回動部材に固定された第1の部材と、前記第1の部材の周囲に設けられ、前記第1の部材よりも弾性変形しやすい第2の部材とを有しており、前記可動鉄心が前記第2の部材に沿って摺動移動する、ことを特徴とする請求項3〜のいずれかに記載のエレベータ巻上機の制動装置。
  9. 前記案内手段は、前記第1の部材は、棒形状で、前記ドラムの対向面となる前記回動部材に固定されると共に、先端部にリング状の第1の溝を有しており、前記第2の部材は、弾性状のリング形状で、前記第1の溝に嵌められると共に、前記可動鉄心の移動を摺動案内する突出部を有しており、前記可動鉄心には、前記第1の部材及び前記第2の部材が挿入可能な凹部が設けられており、前記可動鉄心が移動の際に前記凹部の内周面と前記第2の部材が摺動する、ことを特徴とする請求項に記載のエレベータ巻上機の制動装置。
  10. 前記案内手段は、前記第1の部材は、棒形状で、前記回動部材のドラム対向面に仮想の四角形を想定し、前記回動部材の前記仮想の四角形の四隅に相当する位置に固定して4つ設けられると共に、先端部にリング状の第2の溝を有しており、前記第2の部材は、弾性状のリング形状で、前記第2の溝に嵌められると共に、前記可動鉄心の移動を摺動案内する突出部を有しており、前記可動鉄心の四隅には、前記第2の部材の前記突出部と係合可能な円弧状の第3の溝が設けられており、前記可動鉄心が移動の際に前記第3の溝と前記第2の部材が摺動する、ことを特徴とする請求項に記載のエレベータ巻上機の制動装置。
  11. 前記制動部は、前記ドラムの外周面に対向して設けられた摩擦部材を備え、前記摩擦部材の制動面を前記ドラムの外周面に均一に押圧しようとすると共に、前記摩擦部材の制動面と前記ドラムの外周面の隙間を均一にしようとする補正手段を、備えたことを特徴とする請求項3〜10のいずれかに記載のエレベータ巻上機の制動装置。
  12. 前記補正手段は、球帯部と柱部とを有し前記柱部が前記可動鉄心に当接する球帯座と、前記球帯部と係合する凹状の球冠部を有する球冠座と、前記球冠座に当接し、前記摩擦部材が固定された板部材と、基部と連通した先端部とを有しており、該基部が前記可動鉄心に固定され、該先端部が前記板部材を押圧して前記板部材を前記可動鉄心側に付勢する第2の弾性部材と、を備え、前記第2の弾性部材の先端部が前記板部材を押圧する位置は、前記ドラムの回転軸心と前記球帯座の球帯の中心点を含む仮想平面が、前記板部材のドラム対向面と交差してできる仮想線近傍である、ことを特徴とする請求項11に記載のエレベータ巻上機の制動装置。
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