JP5354013B2 - エレベータ巻上機の制動装置 - Google Patents
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Description
そして、本制動装置はブレーキシューの摩擦部材をドラム内周面に圧接、離間してドラムを制動、開放するように形成されている。
本制動装置によれば、摩擦部材とドラムの離間時の隙間調整は、連結部材の可動鉄心からの突出長さを調整して行っている。
本制動装置では、摩擦部材は圧接補正手段により、制動時においてドラムの全面に渡って緊密に押圧できる。したがって、制動装置の制動力を増加し得る。
このため、回動部材の他端部と第2の取付部との距離の値を調整して離間した制動部とドラムとの隙間値が所望値となるように予め準備された距離調整部材を回動部材の他端部と第2の取付部とに回動の方向に挟むことにより、制動部がドラムと離間状態における隙間値を容易に調整できる。
本制動装置によれば、締結を外して回動部材を第2の取付部から解放すると、回動部材が第1の取付部の軸部材を支点として回動可能となる。したがって、簡易な構成で回動部材を回動可能にすることができる。
本制動装置では、螺合された軸部材で回動部材の一端部が第1の取付部に固定され、回動部材の他端部が第2の取付部に締結される。また、螺合された軸部材を少し緩めたうえで、回動部材の他端部の締結を解放すると、回動部材は軸部材を支点として回動可能となる。
したがって、回動部材の両端部が第1の取付部と第2の取付部にしっかりと固定されているので、制動部をドラムの外周面に押圧し易い。そして、例えば保守時には、軸部材の螺合を緩めたり締めたりすることで、回動部材を回動したり、固定したりできるので、回動部材の回動位置を容易に調整できる。
本制動装置によれば、第2の取付部と回動部材の他端部との間に厚さ値が異なる2つの距離調整部材をドラムの回転軸心方向に並べて挟むと、制動部とドラムが離間状態におけるドラムの回転軸心方向の制動部とドラムの隙間値をほぼ均一に調整できる。
本制動装置では、回動部材の他端部を第2の取付部に取付けている締結を解放した場合でも回動防止手段により回動部材が回動することを防止できる。
ことが好ましい。
したがって、可動鉄心は柔軟に姿勢を変えることができるので、第1の部材と引っ掛かることなく摺動移動できる。
ことが好ましい。
したがって、第1の部材の軸心と可動鉄心の凹部の軸心が製作誤差により、ずれていても、可動鉄心は柔軟に姿勢を変えることができるので、第1の部材と引っ掛かることなく摺動移動できる。
可動鉄心が移動の際に第3の溝と第2の部材が摺動する、
ことが好ましい。
したがって、第1の部材の軸心と可動鉄心の第3の溝の軸心が製作誤差により、ずれていても、可動鉄心は柔軟に姿勢を変えることができるので、第1の部材と引っ掛かることなく摺動移動できる。
本制動装置によれば、補正手段は摩擦部材をドラムに押圧した際に、摩擦部材の制動面をドラムの外周面にほぼ均一に押圧するので、安定した制動力を得ることができる。また、摩擦部材をドラムから離間した際に、摩擦部材の制動面とドラムの外周面の隙間値がほぼ均一になるので、隙間値を規定範囲内に調整する作業が容易になる。
ことが好ましい。
また、第2の弾性部材は板部材を可動鉄心側に押圧しているが、板部材を押圧している位置は板部材が球帯座に支持された部分の近傍を押圧しているので、第2の弾性部材が板部材の姿勢を変える力は小さい。このため、摩擦部材がドラムから離間されても、板部材は押圧状態とほぼ同じ姿勢のままドラムから離間されるので、摩擦部材とドラムの隙間値はほぼ均一になる。
したがって、制動時は安定した制動力を得ることができる。また、摩擦部材がドラムから離間した際に、隙間値がほぼ均一になるので、隙間値を規定範囲内に調整する作業が容易になる。
本発明の一実施の形態を図1から図4によって説明する。図1は本発明の一実施の形態を示すエレベータ巻上機の制動装置の全体構成図、図2は図1に示す制動装置のアームを開放した図、図3は 図1に示す矢視III-IIIで、ブレーキ開放時の状態を示す図、図4は 図1に示す矢視IV-IVで、ブレーキ制動時の状態を示す図である。
図1において、エレベータ巻上機の制動装置1は、ドラム5を挟んで左右対称に形成されており、モータのロータに連結固定されると共に回転可能なドラム5と、ドラム5を収納すると共に両側面が開放された一端と他端とを有する開放部7aを備えたハウジング7とを有している。
そして、制動装置1は、回動部材としてのアーム11と、アーム11に設けられると共に、摩擦部材69をドラム5の外周面に対して圧接、離間する制動駆動部170とを備えている。
又、調整手段としては、スペーサ15を無くし、アーム11の他端に設けたネジ穴にジャッキボルトを取付けてもよい。
なお、アーム11,スペーサ15,ボルト13,ピン9,制動駆動部170は、それぞれ左右に一つずつ有している。
そして、スペーサ15の厚さaの変化量をデルタaとし、隙間bの変化量をデルタbとすると、
デルタb=デルタa・(Y/X)の関係になる。
従って、Y<Xであるから、デルタb<デルタaの関係になる。このため、制動装置1は、スペーサ15の厚さaによって隙間bを微量調整し易く形成されている。
制動部50は、可動鉄心72に連結固定されると共に、圧接補正手段としての圧接補正部60と、圧接補正部60のドラム5対向面側に固定された摩擦部材69とを備えている。この圧接補正部60を設けたのは、制動装置1の開放状態において、摩擦部材69とドラム5との間に製作誤差のため不均一な隙間が形成されるので、制動装置1の制動状態で、摩擦部材69とドラム5とを均一に押圧できるようにするためである。
その後、電磁コイル76を励磁すると、可動鉄心72がアーム11に吸引して制動装置1のドラム5を開放すると共に、弾性クリップ68の復元力により、図3の球帯座62と凹球面座64の係合位置に復帰する。
保守員が隙間bを測定した後、ハウジング7に締結しているボルト13を外してアーム11を矢印Aの方向にピン9を支点として図2に示すように回動した状態において、隙間bを所望の値にするため、予め準備しておいた所定の厚さを有するスペーサ15と差し替えて、再びアーム11をハウジング7にボルト13により締結する。
これにより、スペーサ15の厚さ値を厚くしたり、薄くしたりすることにより上記隙間bの距離を長くしたり、短くしたりできる。
なお、スペーサ15は、一枚でも、複数枚でも良い。
これにより、スペーサ15の厚さ値を厚くしたり、薄くしたりすることにより上記隙間bの距離を長くしたり、短くしたりできる。すなわち、スペーサ15の厚さ値を変えることにより、上記隙間bを簡易に調整できる。
これにより、ブレーキシュー66の摩擦部材69は圧接補正部60を介して可動鉄心72に連結しているので、製作誤差の影響を受けることなく、制動時において全面に渡ってドラム5を緊密に押圧できる。したがって、制動装置1の制動力を増加し得る。
本発明の第2の実施の形態を図17にて説明する。昇降路180の上部に設けられた機械室181には巻上機182が据え付けられている。巻上機182には綱車183と制動装置101が設けられており、制動装置101のドラム105と綱車183が一体となって、ドラム105と綱車183とが電動機により回転される。綱車183にはロープ184が巻き掛けられ、ロープ184の一端には乗りかご185が、他端には釣合おもり186がつながれている。制動装置101のドラム105が解放して綱車183が回転すると乗りかご185と釣合おもり186とが昇降すると共に、制動装置101のドラム105が制動すると、綱車183が停止して乗りかご185と釣合おもり186とを停止するように形成されている。
また、図5に示すように、アーム111の他端部は、厚さ値tのスペーサ115を介して取付部103bにボルト113で固定されている。回動防止手段としてのフック117はアーム111がボルト112を支点にして回動しないように、ボルト113を介してアーム111の他端部を保持している。
ここで、アーム111を回動可能にするには、ボルト114、フック117、ボルト113を取外し、ボルト112を抜けないように緩めると、図6のようにアーム111がボルト112を支点にして回動可能となる。
dg=dt×(Y1÷X1)の関係にある。
ここに、Y1<X1であるから、dg<dtの関係になる。
したがって、制動装置101は、スペーサ115の厚さ値tを一定値変化させると、厚さ値tの変化量より小さい値だけ隙間値gが変化するように形成されている。
球帯座162は球帯部と柱部とを有する円柱部材で、球冠座164は凹状の球冠部を有する板部材で、該球帯部と該球冠部は係合している。球帯座162と球冠座164とが係合状態で、球帯座162が可動鉄心172に当接し、球冠座164がシュー166に当接して可動鉄心172とシュー166の間に挟まれている。
このようにシュー166の特定の位置を押すことができるように、弾性クリップ168の先端は図11に示すように先端に行くに従って細くしてある。
なお、本実施の形態では、弾性クリップ168は先端に行くに従って細くしたが、弾性クリップ168の先端部のシュー166を押圧する部分に凸状の突起を設け(図示せず)、この突起部でシュー166を押圧しても良い。
点検などが終了後は、上記とは逆の手順で組立てることにより制動装置101が復帰する。
保守時に作業者が調整前の隙間値gを測定しておいて、次にフック117を固定しているボルト114とアーム111を取付部103bに締結しているボルト113を取外すと共に、ボルト112をアーム111が回動できるように僅かに緩める。そして、図6に示すようにボルト112を支点としてアーム111を回動させる。
なお、スペーサ115は、一枚だけでも良いし、複数枚重ねても良い。
いま、電磁コイル176に通電して励磁し、バネ174の伸張力に抗して可動鉄心172をアーム111に吸着しており、弾性変形したゴムリング173の外周部とガイド穴172aの内周面が当接して、可動鉄心172を保持している。これにより摩擦部材169とドラム105の外周面との間に隙間gを形成してドラム105が回転可能になっている。
このように、ゴムリング173は弾性変形してガイド穴172aの内周面と当接して可動鉄心172を支持すると共に、ガイド穴172aの内周面と摺動して可動鉄心172の移動を案内する。
図5において、保守時に作業者がフック117を固定しているボルト114とアーム111を取付部103bに締結しているボルト113を取外すと共に、取付部103aに固定しているボルト112をアーム111が回動できるように僅かに緩める。そして、図6に示すようにボルト112を支点としてアーム111を回動すると、駆動部170と制動部150とがドラム105から離れた位置に移動する。これにより、ドラム105の陰に隠れていた部分が露出して目視確認が容易となる。
この状態では、例えば、ドライバーを使用してネジ167を取外すと制動部150が容易に分解できる。つまり、保守時に容易に駆動部170と制動部150を分解して点検などを行える。
なお、取付部103aのネジ孔103cの代わりに孔を設け、ボルト112の代わりにピンを用いても良い。(図示せず)かかる構成により、アーム111を回動するときにボルト112を緩める手間が掛からない。
なお、本実施の形態では、回動防止手段としてのフック117の形状をボルト113を介してアーム111の他端部を保持するようにしたが、フック117の形状をボルト113を避けて直接アーム111の他端部に当接して保持し回動を防止するような形状にしても同じ効果が得られる。
このようにスペーサ115の厚さ値tを変えることにより隙間値gを変更できるので、隙間値gの調整作業が容易である。
このため、可動鉄心172は円滑に移動できる。
離間時には摩擦部材169の制動面が押圧時と同じ姿勢を保持したままドラム105の外周面と離れるので、摩擦部材169とドラム105の外周面の隙間値gをほぼ均一にすることができ、隙間値gを規定範囲内に調整する作業が容易になる。
逆に、ボルト619を緩めながらボルト113を締め込むと、スペーサ615を押し出して取付部103bとアーム611の距離が狭くなるので、隙間値gが小さくなる。したがって、アーム611と取付部103bとの間にくさび状のスペーサ615を挟んで隙間調整すると、容易に連続的に変化する隙間値gを確認しながら調整できる。
調整方法は、アーム111を回動して可動鉄心172と球帯座162の間に、隙間値gを所望値にするために予め準備しておいた所定の厚さ値のシムを挟み、再びアーム111を取付部103bに締結する。このようにシムの厚さ値を厚くしたり、薄くしたりすることにより隙間値gを小さくしたり、大きくしたりできる。
また、ゴムリング173は常時露出しており、ゴムリング173の状態や摺動部分の状態の目視点検が容易に行える。
離間時には磁力によって摩擦部材が押圧時と同じ姿勢を保ったままドラムの外周面から離されるので、摩擦部材の制動面とドラムの外周面の隙間値はほぼ均一になり、隙間値gを規定範囲内に調整する作業が容易になる。また、弾性クリップを固定するネジの着脱が不要になり、分解、組立の作業が簡易になる。
本発明の第3の実施の形態を図16にて説明する。実施の形態2では、摩擦部材169とドラム105の隙間値gの調整方法として、アーム111と取付部103bの間にスペーサ115を挟んだが、本実施の形態では、アーム111と取付部103bの距離をボルトとナットで調整する。なお、他の実施の形態と同一符号の構成品は、本実施の形態において同一部分を示し説明を省略する。
本実施の形態によれば、連続的に変化し得る隙間値gを確認しながら容易に調整作業が行える。
本発明の第4の実施の形態を図18にて説明する。実施の形態2では、アーム111及び取付部103a、取付部103bをドラム105の外周側の両側に設けたが、本実施の形態では、アーム111及び取付部203a、取付部203bをドラム105の外周側の斜め上側に設けた。なお、他の実施の形態と同一符号の構成品は、本実施の形態において同一部分を示し説明を省略する。
Claims (12)
- 回転可能なドラムを収納すると共に、開放された一端と他端とを有する開放部を備え前記一端と前記他端との距離は前記ドラムの直径よりも短いハウジングと、前記開放部の一端に回動自在に取り付けられ、他端は開放されている回動部材と、前記回動部材の他端を前記開放部の他端に締結、開放可能な締結開放部材と、前記回動部材と前記締結状態で、前記回動部材の他端と前記開放部の他端とに前記回動の方向に挟まれることにより前記回動部材の他端と前記開放部の他端との距離を調整する調整手段と、前記回動部材に設けられると共に、前記ドラムを圧接する制動部と、前記回動部材に設けられると共に、前記ドラムの外周面に対して圧接、離間する制動駆動手段と、を備え、前記離間した前記ドラムと前記制動部との隙間が前記調整にともない所望の値となるように前記調整手段は予め準備されていることを特徴とするエレベータ巻上機の制動装置。
- 前記制動部には、表面に摩擦部材が設けられており、前記摩擦部材を前記ドラムに圧接時に、前記摩擦部材が前記ドラムに均一になるように圧接する圧接補正手段を、備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ巻上機の制動装置。
- 回転可能なドラムと、前記ドラムの外周面に接触、離間可能に設けられた制動部と、前記制動部を前記ドラムの外周面に押圧すると共に、前記制動部を前記ドラムの外周面から離間する駆動部と、前記駆動部が設けられた回動部材と、前記回動部材の一端部を回動可能に取付けると共に、前記ドラム周囲に設けられた第1の取付部と、前記回動部材の他端部を締結、解放可能に取付けると共に、前記第1の取付部との距離が前記ドラムの直径よりも短くなるように前記ドラム周囲に設けられた第2の取付部と、前記回動部材の他端部を前記第2の取付部に締結、解放可能に取付ける締結解放部材と、前記回動部材の他端部を前記第2の取付部に前記締結した状態において、前記回動部材の他端部と前記第2の取付部とに前記回動の方向に挟まれることにより前記回動部材の他端部と前記第2の取付部との距離を調整して前記離間した前記制動部と前記ドラムとの隙間値が所望値となるように予め準備された距離調整部材と、を備えたことを特徴とするエレベータ巻上機の制動装置。
- 前記第1の取付部は、孔を有し、前記回動部材は一端部に孔を有しており、前記第1の取付部の孔と前記回動部材の一端部の孔に挿通された軸部材を備えていることを特徴とする請求項3に記載のエレベータ巻上機の制動装置。
- 前記第1の取付部の孔と前記回動部材の一端部の孔のいずれか一方がネジ孔であり、前記軸部材は、前記ネジ孔に螺合されている、ことを特徴とする請求項4に記載のエレベータ巻上機の制動装置。
- 前記距離調整部材は2つ有し、それぞれ厚さ値が異なっていて、前記ドラムの回転軸心方向に並べて配置する、ことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のエレベータ巻上機の制動装置。
- 前記回動部材の他端部を前記第2の取付部に取付けている締結を解放した状態で、前記回動部材が回動することを防止する回動防止手段を、備えたことを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載のエレベータ巻上機の制動装置。
- 前記駆動部は、前記回動部材に設けられた第1の弾性部材と、前記回動部材に設けられた電磁コイルと、前記電磁コイルが非励磁の際には、前記制動部を前記第1の弾性部材により付勢して前記ドラムの外周面に押圧し、前記電磁コイルが励磁の際には、前記制動部を前記第1の弾性部材の付勢力に抗して前記ドラムの外周面から離間する可動鉄心と、前記可動鉄心の移動を摺動案内する案内手段と、を備え、前記案内手段は、前記回動部材に固定された第1の部材と、前記第1の部材の周囲に設けられ、前記第1の部材よりも弾性変形しやすい第2の部材とを有しており、前記可動鉄心が前記第2の部材に沿って摺動移動する、ことを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載のエレベータ巻上機の制動装置。
- 前記案内手段は、前記第1の部材は、棒形状で、前記ドラムの対向面となる前記回動部材に固定されると共に、先端部にリング状の第1の溝を有しており、前記第2の部材は、弾性状のリング形状で、前記第1の溝に嵌められると共に、前記可動鉄心の移動を摺動案内する突出部を有しており、前記可動鉄心には、前記第1の部材及び前記第2の部材が挿入可能な凹部が設けられており、前記可動鉄心が移動の際に前記凹部の内周面と前記第2の部材が摺動する、ことを特徴とする請求項8に記載のエレベータ巻上機の制動装置。
- 前記案内手段は、前記第1の部材は、棒形状で、前記回動部材のドラム対向面に仮想の四角形を想定し、前記回動部材の前記仮想の四角形の四隅に相当する位置に固定して4つ設けられると共に、先端部にリング状の第2の溝を有しており、前記第2の部材は、弾性状のリング形状で、前記第2の溝に嵌められると共に、前記可動鉄心の移動を摺動案内する突出部を有しており、前記可動鉄心の四隅には、前記第2の部材の前記突出部と係合可能な円弧状の第3の溝が設けられており、前記可動鉄心が移動の際に前記第3の溝と前記第2の部材が摺動する、ことを特徴とする請求項8に記載のエレベータ巻上機の制動装置。
- 前記制動部は、前記ドラムの外周面に対向して設けられた摩擦部材を備え、前記摩擦部材の制動面を前記ドラムの外周面に均一に押圧しようとすると共に、前記摩擦部材の制動面と前記ドラムの外周面の隙間を均一にしようとする補正手段を、備えたことを特徴とする請求項3〜10のいずれかに記載のエレベータ巻上機の制動装置。
- 前記補正手段は、球帯部と柱部とを有し前記柱部が前記可動鉄心に当接する球帯座と、前記球帯部と係合する凹状の球冠部を有する球冠座と、前記球冠座に当接し、前記摩擦部材が固定された板部材と、基部と連通した先端部とを有しており、該基部が前記可動鉄心に固定され、該先端部が前記板部材を押圧して前記板部材を前記可動鉄心側に付勢する第2の弾性部材と、を備え、前記第2の弾性部材の先端部が前記板部材を押圧する位置は、前記ドラムの回転軸心と前記球帯座の球帯の中心点を含む仮想平面が、前記板部材のドラム対向面と交差してできる仮想線近傍である、ことを特徴とする請求項11に記載のエレベータ巻上機の制動装置。
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