JP2002347967A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP2002347967A JP2001159965A JP2001159965A JP2002347967A JP 2002347967 A JP2002347967 A JP 2002347967A JP 2001159965 A JP2001159965 A JP 2001159965A JP 2001159965 A JP2001159965 A JP 2001159965A JP 2002347967 A JP2002347967 A JP 2002347967A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 捌き台が保持台に対して円滑に移動し、振動
や騒音の発生を抑制できる給紙装置を提供する。 【解決手段】 捌き台31は、略T字形をなしており、
捌き面に近い部分の給紙ローラ22の軸方向に平行な方
向の両端部に、それぞれ軸31aが設けられており、軸
31aは、図示しないプリンタの枠体に設けられた保持
台28の、給紙ローラ22の中心方向に延びた摺動溝に
摺動自在に保持されたベアリング部材33により支持さ
れる。捌き台31の下側には延長部31bが形成され、
保持台28の受孔28cに嵌合して捌き台31を支持す
る。捌き台31はベアリング部材33と、捌き台31の
延長部31bと保持台28の受孔28cの嵌合部との3
点で支持され、捌き台31を円滑に且つ緩みなく給紙ロ
ーラへ接近及び離隔方向に移動させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリンタ、複写
機等の給紙装置に関し、特に給紙する記録媒体を捌くた
めの捌き台を備えた給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機等の給紙装置では、記
録媒体を収納する給紙トレイの上に給紙ローラが配置さ
れ、記録媒体に摩擦接触する給紙ローラの廻転により記
録媒体が給紙される構成の給紙装置が一般的である。
【0003】この種の給紙装置では、給紙トレイの最も
上の記録媒体に給紙ローラが押圧されて摩擦接触して給
紙するから、記録媒体相互の間に発生する摩擦力や静電
吸着により、相互に吸着した複数枚の記録媒体が同時に
給紙されてしまう「多数枚送り」或いは「重送」(以
下、重送という)と呼ばれる現象が発生することがあ
る。このような重送を防ぐため、給紙ローラに対向する
位置に捌きパッドを備えた捌き台を配置し、給紙ローラ
と捌きパッドとの間のニップ部に複数枚の記録媒体が到
達すると、給紙ローラに直接摩擦接触している最上位の
1枚の記録媒体だけを搬送し、その下の記録媒体は捌き
パッドにより搬送を抑制するように構成されたものがあ
る。
【0004】図13は、上記した従来の捌きパッドを備
えた捌き台の構成の一例を説明する側面図で、捌き台1
02は、給紙ローラ101に対向する位置に給紙ローラ
101の回転軸に平行に配置されている。捌き台102
の給紙ローラ101に対向する面には、摩擦係数を増加
させるために捌きパッド103が設けられている。
【0005】捌き台102は、その両端面に摺動溝10
2aが形成され、図示しない装置に設けられた保持台の
案内突条105に嵌合して、給紙ローラ101の中心軸
線に対して垂直な方向、即ち給紙ローラ101に接近及
び離隔する方向に摺動可能に構成されている。また、捌
き台102は、図示されていない弾性部材により矢印b
方向、即ち給紙ローラ101の中心軸線に対して垂直な
方向に所定の捌き圧力Fで付勢されている。
【0006】記録媒体の給紙は、図示されていない給紙
トレイに設けられた押上板108を上昇させ、押上板1
08上の記録媒体Pの先端を矢印a方向に廻転する給紙
ローラ101に接触させる。記録媒体Pの先端が給紙ロ
ーラ101の表面に接触すると、摩擦力により記録媒体
Pは給紙ローラ101と共に回転方向に移動し、捌き台
102の捌きパッド103とのニップ部に搬送される。
【0007】このとき、複数枚の記録媒体が重送されて
ニップ部に到達すると、給紙ローラ101に接触してい
る最上位の記録媒体のみが搬送され、その下の記録媒体
は捌きパッド103により搬送が抑制され、複数枚の記
録媒体が重送されないように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した構成では、給
紙ローラ101が矢印a方向に回転すると、給紙ローラ
101の廻転力により捌き台102の給紙ローラ101
との接触部には接線方向の力Aが作用する。一方、捌き
台102の摺動溝102aと保持台の案内突条105と
の間には嵌合誤差等による僅かな隙間があるので、捌き
台102は摺動溝102aの方向(給紙ローラ101の
中心軸線に垂直な方向)へ円滑に摺動せず、捌き台10
2が摺動溝102aに対して傾く「こじれ」が発生す
る。
【0009】さらに、給紙された記録媒体Pと捌きパッ
ド103との間の摩擦抵抗によりスティックスリップ現
象(摩擦振動)が発生するため、捌き台102には望ま
しくない振動が発生する。この振動は装置の他の部材に
も伝達されて増幅され、雑音となって装置使用者に不快
感を与える結果となる。
【0010】この対策として、捌き台を揺動自在に支持
されたアームの先端に取付けたものが提案されている。
図14はこの構成を示す側面図で、捌き台102を記録
媒体の搬送方向上流側に配置された軸111の回りに揺
動自在に支持されたアーム112の先端に取付け、軸1
11の中心と、捌きパッド103と給紙ローラ101と
の接触部とが同一線上に位置するように構成したものが
提案されている。
【0011】この構成によれば、給紙ローラ101の矢
印a方向の廻転力により、捌き台102の給紙ローラ1
01との接触部に接線方向の力Aが作用しても、捌き台
102は矢印B方向に円滑に移動して「こじれ」も発生
しないから、前記した捌き台102に振動が発生するこ
とはない。しかし、この構成では軸111と捌き台10
2とが離れるから給紙部を含めた装置全体の構成が大き
くなり、コストを上昇させるという不都合がある。
【0012】また、捌き台と保持台との間に回転体を介
在させ、捌き台の移動を円滑にしたものが提案されてい
る。図15はこの構成を示す側面図、図16はその要部
を示す斜視図で、図15及び図16に示すように、捌き
台102の両端面の摺動溝102aの一方の上側に回転
体115aを、他方の下側に回転体115bを配置し、
捌き台102を、回転体115a、115bを介して保
持台の案内突条105に嵌合させるように構成したもの
が提案されている。
【0013】この構成によれば、捌き台102の動きは
よくなり、こじれの発生も少なくなるが、捌き台102
と回転体115a、115bの間、及び回転体115
a、115bと案内突条105との間の嵌合誤差による
隙間を無くすことができないため、捌き台102に発生
する望ましくない振動や騒音の発生を十分に抑制できな
いという不都合がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するもので、請求項1の発明は、給紙ローラと、これ
に対向して配置された捌き台を備えた給紙装置におい
て、前記捌き台は、記録媒体の搬送方向に対して直交す
る方向に延びた第1及び第2の軸部と該軸部を含む平面
内で軸部に直交する方向に延びた脚部とを備え、前記第
1及び第2の軸部と脚部とにより給紙ローラに対して接
近及び離隔自在に支持され、給紙ローラに向けて所定圧
力で付勢されていることを特徴とする給紙装置である。
【0015】そして、前記捌き台は、前記第1及び第2
の軸部の回りに廻転可能に支持されると共に、前記脚部
により廻転が規制されている。
【0016】また、前記給紙装置は、前記第1の軸部を
支承する第1の軸支承部及び第2の軸部を支承する第2
の軸支承部と、前記脚部を支承する脚支承部とを備えた
保持台を備えている。
【0017】また、前記第1の軸支承部及び第2の軸支
承部は、それぞれ前記保持台に形成された溝に嵌合して
前記給紙ローラに対して接近及び離隔方向に移動自在に
支持された軸受部材を備えている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。
【0019】図1はこの発明を実施した第1の実施の形
態のプリンタ10の要部の構成の概要を説明する断面図
で、11は感光体ドラム、12はレーザ光投射装置、1
2aはレーザ発振器、12bは走査ミラー、13は現像
器、14はタイミングローラ、15は転写ローラ、16
は定着器、21は給紙トレイ、21aは給紙トレイ21
の一部を構成する押上板、22は給紙ローラ、28は保
持台、31は捌き台を示す。
【0020】以上の構成の動作の概略を説明する。図示
しないパソコン等から画像データが出力され、レーザ光
投射装置12に入力される。レーザ発振器12aからは
画像データで変調されたレーザ光が投射され、走査ミラ
ー12bを経て感光体ドラム11上に画像潜像が形成さ
れる。
【0021】一方、給紙指令に応答して給紙トレイ21
に収納されている記録媒体Pが押上板21aにより給紙
ローラ22に向けて押上げられる。記録媒体Pの先端が
給紙ローラ22に接触すると記録媒体Pの給紙が開始さ
れ、タイミングローラ14まで搬送されて一旦停止す
る。
【0022】感光体ドラム11上の画像潜像は現像器1
3のトナーにより現像され、感光体ドラム11の回転に
よりその上のトナー像が転写位置に来るタイミングに合
せてタイミングローラ14が作動して記録媒体Pが転写
位置に搬送される。感光体ドラム11上のトナー像は転
写ローラ15の作用により転写位置に搬送された記録媒
体P上に転写される。この後、記録媒体Pは、定着器1
6に搬送されてトナー像の定着処理が行なわれて排出さ
れる。
【0023】図2は、プリンタ10の給紙トレイ21の
押上板21a付近の構成を説明する斜視図、図3は押上
板21a付近の側面図である。なお、図3では図面が繁
雑になるのでストッパレバー27、ストッパ30は図示
を省略した。この部分の構成は図2から明らかである。
【0024】図2及び図3において、押上板21aは給
紙トレイ21に設けられた図示しない軸受に嵌合する軸
21c(図3参照)を備え、また、押上板21aは、そ
の裏面と保持台28との間に押上ばね29が配置されて
常時上向きに付勢され、軸21cの回りに回動して押上
板21aの先端部が給紙ローラ22に接近可能に構成さ
れている。21d(図3参照)は記録媒体Pの横方向、
即ち搬送方向に直交する方向の位置を規制するサイド規
制板を示す。
【0025】給紙ローラ22は軸23により回転駆動さ
れる。給紙ローラ22は記録媒体Pに接触して給紙に関
与する作用面22aと、給紙に関与しない前記作用面2
2aよりも内側に位置する非作用面とから構成され、作
用面22aは摩擦係数を大きくするため、粗面に形成さ
れ、或いはゴム等の摩擦板が張り付けられており、記録
媒体Pを確実につかむように構成されている。
【0026】軸23には、押上板作動カム24が同軸に
設けられており、前記押上板21aの左右の側面に設け
られた押上板カム21eと係合している。押上板作動カ
ム24の回転は、押上板カム21eを介して押上ばね2
9により上向きに付勢されている押上板21aの先端部
を、給紙ローラ22に接近及び隔離する方向に移動させ
る。
【0027】さらに、軸23には、ストッパ作動カム2
5が同軸に設けられている。ストッパ駆動軸26に設け
られたストッパレバー27は、常時ばね部材27aによ
りストッパ作動カム25に係合するように付勢されてい
る。ストッパ作動カム25の回転は、ストッパレバー2
7を介してストッパ駆動軸26を揺動し、ストッパ駆動
軸26に取付られているストッパ30を作動位置、即ち
給紙路に突出する位置に移動させ、また、給紙路外の退
避位置に移動させる。
【0028】ストッパ30は、給紙トレイ21上の記録
媒体Pが給紙ローラ22の回転により給紙されたとき、
給紙された記録媒体P以外の重送された記録媒体Pの搬
送を抑止すると共に給紙トレイ21に押し戻す機能を有
するものである。
【0029】即ち、給紙トレイ21上の記録媒体Pが給
紙ローラ22の回転により給紙されるときは、ストッパ
30は給紙路外の退避位置に移動すると共に、重送され
た記録媒体Pの下面に接触して搬送を抑止するように作
用する。また、記録媒体Pの搬送が終了すると、ストッ
パ30は給紙路に突出して重送された記録媒体Pを給紙
トレイ21に押し戻すように作用する。
【0030】捌き台31は、給紙ローラ22に対向する
位置に配置され、給紙ローラ22に接近及び離隔可能に
支持されており、図示しない弾性部材により給紙ローラ
22に向けて所定の力で付勢されている。
【0031】図4は捌き台31付近の構成を示す斜視
図、図5はその側面図である。捌き台31は、記録媒体
Pの搬送方向からみると略T字形をなしており、その上
面に近い給紙ローラ22の軸方向に平行な方向の両端部
には、捌き台31を支える第1及び第2の軸部である軸
31aがそれぞれ取付けられており、軸31aは、それ
ぞれ図示しないプリンタの枠体に設けられた保持台28
の摺動溝28aに摺動自在に保持された軸支承部である
ベアリング部材33により、回動自在に支持されてい
る。
【0032】摺動溝28aは、給紙ローラ22の中心軸
線に向う方向に延びており、ベアリング部材33が摺動
溝28aの中を摺動することにより、捌き台31の上面
が給紙ローラ22の中心軸線に向けて接近及び離隔可能
に移動する。
【0033】さらに、捌き台31の下側には脚部である
延長部31bが形成され、保持台28に設けられた脚支
承部である受孔28cに嵌合して捌き台31を支持す
る。
【0034】捌き台31の上面には捌きパッド31pが
設けられており、給紙ローラ22との間に給紙される記
録媒体Pを捌き、複数枚の記録媒体Pが重送された場合
でも、記録媒体Pを1枚づつ給紙するように作動する。
捌きパッド31pの材料は摩擦係数の大きな材料、例え
ばゴム等が使用される。
【0035】以上の構成によれば、捌き台31は、その
左右のベアリング部材33と、捌き台31の延長部31
bと保持台28の受孔28cの嵌合部との3点で支持さ
れるので、捌き台31は給紙ローラ22の中心軸線に向
けて接近及び離隔する方向に、円滑且つ緩みなく移動す
ることができる。
【0036】次に、給紙ローラ22の回転角度と、押上
板21aの位置及びストッパ30の位置の関係について
説明する。
【0037】まず、図6及び図7を参照して、従来の構
成についての上記位置の関係を簡単に説明するが、本発
明の実施の形態と従来の構成とを対比しやすくするた
め、両者に共通する部材には、本発明の実施の形態の部
材の参照符号に100を加えた参照符号を付した。
【0038】図6及び図7に図示された従来の構成で
は、給紙ローラ122の駆動軸123に押上板作動カム
124が同軸に取付けられており、駆動軸123が回転
すると、押上板作動カム124が押上板カム121eを
介して押上板121aの押し下げ操作を行う。
【0039】なお、押上板121aは図示しない押上ば
ねにより給紙ローラ122に向かう方向に付勢されてい
るものとする。また、ストッパ駆動軸126は、図6及
び図7で時計方向に回動するよう付勢されているものと
する。
【0040】ストッパ130が取付けられているストッ
パ駆動軸126には、押上板121aの下面で操作され
るストッパ作動カム126pが設けられている。なお、
図6及び図7では、図面が繁雑になるので、捌き台に関
しては捌きパッド131pの位置のみを示し、捌き台は
図示を省略した。
【0041】図6の(a)は、給紙ローラ122の廻転
角度0°の状態、即ち押上板121aが押し下げられて
いる非給紙状態を示している。このとき、ストッパ作動
カム126pは押上板121aの下面に当接して反時計
方向に回動し、ストッパ130は角度20°に設定され
て給紙路に突出し、押上板121a上の記録媒体Pを給
紙トレイ121に押し戻すと共に、搬送方向の先端位置
を規制している。
【0042】図6の(b)は、給紙ローラ122の廻転
角度30°の状態を示している。このときは非給紙状態
であるが、押上板作動カム124の廻転に伴い、押上板
121aの先端は、図示しない押上ばねの付勢力により
給紙ローラ122に向けて上昇を開始する。
【0043】この時点では、ストッパ130は角度20
°に設定されて給紙路に突出しており、押上板121a
上の記録媒体Pを給紙トレイ121に押し戻すと共に、
搬送方向の先端位置を規制している。
【0044】図6の(c)は、給紙ローラ122の廻転
角度120°の状態を示している。押上板作動カム12
4は押上板カム121eから離脱するから、押上板12
1aは図示しないばねにより押し上げられて給紙位置に
設定され、給紙ローラ122は記録媒体Pに接触して給
紙が行われる。ストッパ作動カム126pは押上板12
1aの下面から離脱するから、ストッパ130は角度0
°の退避位置に設定されて給紙路から退避し、記録媒体
Pの給紙を妨げないが、ストッパ130は重送された記
録媒体Pの裏面に接触して搬送を抑止し、給紙トレイ1
21に押し戻すように作用する。
【0045】図7の(a)は給紙ローラ122の回転角
度が225°の状態を示している。このときは給紙終了
状態で、押上板作動カム124の廻転により押上板12
1aの押し下げ操作が開始されるが、この時点ではスト
ッパ130は角度0°の退避位置に設定されて給紙路か
ら退避している。
【0046】図7の(b)は給紙ローラ122の回転角
度が253°の状態を示している。押上板作動カム12
4が押上板カム121eを介して押上板121aを押し
下げ、ストッパ作動カム126pは押上板121aの下
面に当接して反時計方向に回動し、ストッパ130は角
度6°に設定されて給紙路に突出する。押上板121a
上の記録媒体Pを給紙トレイ121に押し戻すと共に、
搬送方向の先端位置の規制が開始される。
【0047】図7の(c)は給紙ローラ122の回転角
度が300°の状態を示している。押上板作動カム12
4が押上板カム121eを介して押上板121aを押し
下げ、ストッパ作動カム126pは押上板121aの下
面に当接して反時計方向に回動してストッパ130は角
度20°に設定されて給紙路に突出している。押上板1
21a上の記録媒体Pを給紙トレイ121に押し戻すと
共に、搬送方向の先端位置の規制を行う。
【0048】図8は、上記した給紙ローラ122の回転
角度とストッパ130の角度との関係を示す図である。
図8から明らかなように、ストッパ角度0°、即ち、ス
トッパ130が給紙路から退避した退避位置から、給紙
路に突出して記録媒体の先端を規制する位置である角度
20°に達するまでには、給紙ローラ122を角度75
°回転させなければならない。このように、押上板12
1aに連動してストッパ130を作動させると記録媒体
の先端の規制開始が遅れ、記録媒体の重送の発生を阻止
できないことがある。
【0049】そこで、本発明の実施の形態では、押上板
の動作と無関係に作動するストッパ操作する専用のカム
を設け、迅速にストッパを作動させるように構成した。
【0050】図9及び図10を参照して、給紙ローラ2
2の回転角度と、押上板21aの位置及びストッパ30
の位置の関係について説明する。
【0051】本発明の実施の形態では、給紙ローラ22
の駆動軸23に押上板作動カム24が同軸に取付けられ
ており、駆動軸23の回転により押上板作動カム24が
廻転して押上板カム21eを介して押上板21aの押し
下げ操作を行う点では、図6及び図7に示した従来の構
成と同じである。
【0052】しかし、本発明の実施の形態では、上記構
成に加えて、給紙ローラ22の駆動軸23に同軸にスト
ッパ作動カム25が設けられると共に、ばね部材27a
によりストッパ作動カム25に向けて常時付勢されてい
るストッパレバー27を備え、駆動軸23の回転により
ストッパ作動カム25がストッパ駆動軸26を回転さ
せ、ストッパ駆動軸26に取付けられているストッパ3
0が操作されるように構成されている。
【0053】なお、図9及び図10では、図面が繁雑に
なるので、押上板作動カム24、押上板カム21e及び
押上板21aは鎖線で示し、また、ストッパ30は実線
で、ストッパレバー27及びばね部材27aは鎖線で示
し、捌き台31に関しては捌きパッド31pの位置のみ
を示してある。
【0054】図9の(a)は給紙ローラ22の回転角度
が0°(零度)の状態を示している。押上板作動カム2
4が押上板カム21eを介して押上板21aを押し下げ
ている。この位置では給紙ローラ22は押上板21a上
の記録媒体Pと接触しておらず給紙状態にない。ストッ
パ作動カム25の回転によりストッパ30は角度20°
に設定されて給紙路に突出し、押上板21a上の記録媒
体Pを給紙トレイ21に押し戻すと共に、搬送方向の先
端位置の規制を行う。
【0055】図9の(b)は給紙ローラ22の回転角度
が30°の状態を示している。押上板作動カム24が押
上板カム21eを介して押上板21aを押し下げてい
る。この位置では給紙ローラ22は押上板21a上の記
録媒体と接触しておらず、給紙状態にない。ストッパ作
動カム25の回転によりストッパ30は角度20°に設
定されて給紙路に突出し、押上板21a上の記録媒体P
を給紙トレイ21に押し戻すと共に、搬送方向の先端位
置を規制している。
【0056】図9の(c)は給紙ローラ22の回転角度
が120°の状態を示している。押上板作動カム24は
押上板カム21eから離脱するから、押上板21aは押
上ばね29(図3参照)により押し上げられて給紙位置
に設定され、給紙ローラ22は記録媒体Pに接触して給
紙が行われる。
【0057】ストッパ作動カム25の回転によりストッ
パ30は角度0°の退避位置に設定されて給紙路から退
避し、記録媒体Pの給紙を妨げないが、ストッパ30は
重送された記録媒体Pの裏面に接触して搬送を抑止し、
給紙トレイ21に押し戻すように作用する。
【0058】図10の(a)は給紙ローラ22の回転角
度が180°の状態を示している。押上板作動カム24
が押上板カム21eを介して押上板21aの押し下げを
開始する。この位置ではストッパ作動カム25の回転に
よりストッパ30は角度1°となり、退避位置から給紙
路に移動を開始する。
【0059】図10の(b)は給紙ローラ22の回転角
度が202°の状態を示している。押上板作動カム24
が押上板カム21eを介して押上板21aの押し下げを
開始し、ストッパ作動カム25の回転によりストッパ3
0は角度6°となって給紙路に突出し、押上板21a上
の記録媒体Pを給紙トレイ21に押し戻すと共に搬送方
向の先端位置の規制が開始される。
【0060】図10の(c)は給紙ローラ22の回転角
度が203°の状態を示している。押上板作動カム24
が押上板カム21eを介して押上板21aを押し下げて
おり、ストッパ作動カム25の回転によりストッパ30
は角度20°に設定されて給紙路に突出し、押上板21
a上の記録媒体Pを給紙トレイ21に押し戻すと共に搬
送方向の先端位置の規制を行う。
【0061】図11は、上記した給紙ローラ22の回転
角度とストッパ30の角度との関係を示す図である。図
11から明らかなように、ストッパ角度0°、即ち、ス
トッパ30が給紙路から退避した退避位置から給紙路に
突出して記録媒体Pを給紙トレイ21に押し戻すと共に
搬送方向の先端位置の規制する位置である角度20°に
達するまでに、給紙ローラ22を角度30°だけ回転さ
せなければよく、記録媒体の給紙が開始されると、迅速
に記録媒体の先端規制を開始することができ、記録媒体
の重送の発生を阻止することができる。
【0062】次に、給紙トレイの押上板の支点位置につ
いて説明する。先に説明したとおり、この実施の形態で
は、記録媒体の給紙時に、記録媒体先端がストッパで規
制され、記録媒体は搬送方向と逆方向に押し戻される。
【0063】このため、稀に記録媒体が適正位置を越え
て押し戻される場合があるが、適正位置を越えて押し戻
された記録媒体は次回の給紙時に給紙ローラに接触せ
ず、給紙に失敗することがある。
【0064】また、給紙トレイの押上板の支点位置を給
紙トレイの下面に設けた場合は、押上板の繰り返し動作
により、次第に記録媒体が搬送方向と逆方向に移動して
しまい、給紙時に給紙ローラに接触しなくなる現象が発
生することがある。
【0065】この対策としては、給紙トレイに後方位置
規制板を設けて記録媒体が適正位置を越えて押し戻され
ないようにすることが提案されているが、部品点数が増
加するなどの不都合が指摘されている。
【0066】そこで、この実施の形態では、図3に示す
ように、給紙トレイの押上板の支点位置を、収納する記
録媒体の束の厚みの略半分の高さの位置に設定した。こ
れにより、押上板の繰り返し動作による記録媒体の搬送
方向と逆方向への移動を防止できると共に、ストッパに
よる記録媒体の適正位置を越える押し戻しに対しても抵
抗できる。
【0067】図12は、上記したサイド規制板21dの
内側面に、斜毛板を張り付けた給紙トレイの押上板付近
の構成を示す側面図である。図12に示すように、サイ
ド規制板21dの内側面(記録媒体に当たる面)に、斜
毛板21f(特定方向に対して傾斜して植毛した人工植
毛板)を張り付け、記録媒体Pの搬送方向と逆方向への
移動に抵抗するように構成することで、押上板の繰り返
し動作による記録媒体の搬送方向と逆方向への移動を防
止でき、前記した給紙トレイの押上板の支点位置の設定
手法と併用することで給紙の失敗を回避することができ
る。
【0068】
【発明の効果】以上詳細に説明したとおり、この発明に
よれば、給紙装置における捌き台が保持台に対して円滑
に移動し、両者の間にこじれが発生することがないか
ら、給紙動作の際に、捌き台の作動による望ましくない
振動や騒音の発生を効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態のプリンタの要部の構成
の概要を説明する断面図。
【図2】給紙トレイの押上板付近の構成を説明する斜視
図。
【図3】給紙トレイの押上板付近の構成を説明する側面
図。
【図4】捌き台付近の構成を説明する斜視図。
【図5】捌き台の要部の側面図。
【図6】従来の構成における給紙ローラの回転角度位置
と押上板及びストッパの位置関係を説明する図(その
1)。
【図7】従来の構成における給紙ローラの回転角度位置
と押上板及びストッパの位置関係を説明する図(その
2)。
【図8】従来の構成における給紙ローラの回転角度とス
トッパの角度との関係を説明する図。
【図9】この発明の実施の形態における給紙ローラの回
転角度位置と押上板及びストッパの位置関係を説明する
図(その1)。
【図10】この発明の実施の形態における給紙ローラの
回転角度位置と押上板及びストッパの位置関係を説明す
る図(その2)。
【図11】この発明の実施の形態における給紙ローラの
回転角度とストッパの角度との関係を説明する図。
【図12】サイド規制板の内側面に斜毛板を張り付けた
給紙トレイの押上板付近の構成を説明する側面図。
【図13】従来の捌き台の構成の一例を示す側面図。
【図14】揺動自在に支持されたアームの先端に捌き台
を取付けた従来の捌き台の一例を示す側面図。
【図15】ホルダーとの間に回転体を介在させた従来の
捌き台の一例を示す側面図。
【図16】図15に示す従来の捌き台の要部を示す斜視
図。
【符号の説明】
10 プリンタ 11 感光体ドラム 12 レーザ光投射装置 13 現像器 14 タイミングローラ 15 転写ローラ 16 定着器 21 給紙トレイ 21a 押上板 21e 押上板カム 21d サイド規制板 21f 斜毛板 22 給紙ローラ 22a 作用面 23 軸 24 押上板作動カム 25 ストッパ作動カム 26 ストッパ駆動軸 27 ストッパレバー 27a ばね部材 28 保持台 28a 摺動溝 28c 受孔 29 押上ばね 30 ストッパ 31 捌き台 31a 軸 31b 延長部 31p 捌きパッド 33 ベアリング部材
フロントページの続き (72)発明者 武田 美智也 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 山口 岳志 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 3F343 FA02 FB02 FB04 FC01 GA03 GB01 GC01 GD01 HD17 JA01 JD04 JD08 JD33 KB05 LA04 LA12 LA15 LD04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙ローラと、これに対向して配置され
    た捌き台を備えた給紙装置において、 前記捌き台は、記録媒体の搬送方向に対して直交する方
    向に延びた第1及び第2の軸部と該軸部を含む平面内で
    軸部に直交する方向に延びた脚部とを備え、前記第1及
    び第2の軸部と脚部とにより給紙ローラに対して接近及
    び離隔自在に支持され、給紙ローラに向けて所定圧力で
    付勢されていることを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記捌き台は、前記第1及び第2の軸部
    の回りに廻転可能に支持されると共に、前記脚部により
    廻転が規制されていることを特徴とする請求項1記載の
    給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記給紙装置は、前記第1の軸部を支承
    する第1の軸支承部及び第2の軸部を支承する第2の軸
    支承部と、前記脚部を支承する脚支承部とを備えた保持
    台を備えていることを特徴とする請求項1記載の給紙装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1の軸支承部及び第2の軸支承部
    は、それぞれ前記保持台に形成された溝に嵌合して前記
    給紙ローラに対して接近及び離隔方向に移動自在に支持
    された軸受部材を備えていることを特徴とする請求項3
    記載の給紙装置。
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