JP4151235B2 - 給紙装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プリンタ、複写機等の給紙装置に関し、特に給紙する記録媒体を捌くための捌き台を備えた給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、複写機等の給紙装置では、記録媒体を収納する給紙トレイの上に給紙ローラが配置され、記録媒体に摩擦接触する給紙ローラの廻転により記録媒体が給紙される構成の給紙装置が一般的である。
【0003】
この種の給紙装置では、給紙トレイの最も上の記録媒体に給紙ローラが押圧されて摩擦接触して給紙するから、記録媒体相互の間に発生する摩擦力や静電吸着により、相互に吸着した複数枚の記録媒体が同時に給紙されてしまう「多数枚送り」或いは「重送」(以下、重送という)と呼ばれる現象が発生することがある。このような重送を防ぐため、給紙ローラに対向する位置に捌きパッドを備えた捌き台を配置し、給紙ローラと捌きパッドとの間のニップ部に複数枚の記録媒体が到達すると、給紙ローラに直接摩擦接触している最上位の1枚の記録媒体だけを搬送し、その下の記録媒体は捌きパッドにより搬送を抑制するように構成されたものがある。
【0004】
図13は、上記した従来の捌きパッドを備えた捌き台の構成の一例を説明する側面図で、捌き台102は、給紙ローラ101に対向する位置に給紙ローラ101の回転軸に平行に配置されている。捌き台102の給紙ローラ101に対向する面には、摩擦係数を増加させるために捌きパッド103が設けられている。
【0005】
捌き台102は、その両端面に摺動溝102aが形成され、図示しない装置に設けられた保持台の案内突条105に嵌合して、給紙ローラ101の中心軸線に対して垂直な方向、即ち給紙ローラ101に接近及び離隔する方向に摺動可能に構成されている。また、捌き台102は、図示されていない弾性部材により矢印b方向、即ち給紙ローラ101の中心軸線に対して垂直な方向に所定の捌き圧力Fで付勢されている。
【0006】
記録媒体の給紙は、図示されていない給紙トレイに設けられた押上板108を上昇させ、押上板108上の記録媒体Pの先端を矢印a方向に廻転する給紙ローラ101に接触させる。記録媒体Pの先端が給紙ローラ101の表面に接触すると、摩擦力により記録媒体Pは給紙ローラ101と共に回転方向に移動し、捌き台102の捌きパッド103とのニップ部に搬送される。
【0007】
このとき、複数枚の記録媒体が重送されてニップ部に到達すると、給紙ローラ101に接触している最上位の記録媒体のみが搬送され、その下の記録媒体は捌きパッド103により搬送が抑制され、複数枚の記録媒体が重送されないように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記した構成では、給紙ローラ101が矢印a方向に回転すると、給紙ローラ101の廻転力により捌き台102の給紙ローラ101との接触部には接線方向の力Aが作用する。一方、捌き台102の摺動溝102aと保持台の案内突条105との間には嵌合誤差等による僅かな隙間があるので、捌き台102は摺動溝102aの方向(給紙ローラ101の中心軸線に垂直な方向)へ円滑に摺動せず、捌き台102が摺動溝102aに対して傾く「こじれ」が発生する。
【0009】
さらに、給紙された記録媒体Pと捌きパッド103との間の摩擦抵抗によりスティックスリップ現象(摩擦振動)が発生するため、捌き台102には望ましくない振動が発生する。この振動は装置の他の部材にも伝達されて増幅され、雑音となって装置使用者に不快感を与える結果となる。
【0010】
この対策として、捌き台を揺動自在に支持されたアームの先端に取付けたものが提案されている。図14はこの構成を示す側面図で、捌き台102を記録媒体の搬送方向上流側に配置された軸111の回りに揺動自在に支持されたアーム112の先端に取付け、軸111の中心と、捌きパッド103と給紙ローラ101との接触部とが同一線上に位置するように構成したものが提案されている。
【0011】
この構成によれば、給紙ローラ101の矢印a方向の廻転力により、捌き台102の給紙ローラ101との接触部に接線方向の力Aが作用しても、捌き台102は矢印B方向に円滑に移動して「こじれ」も発生しないから、前記した捌き台102に振動が発生することはない。しかし、この構成では軸111と捌き台102とが離れるから給紙部を含めた装置全体の構成が大きくなり、コストを上昇させるという不都合がある。
【0012】
また、捌き台と保持台との間に回転体を介在させ、捌き台の移動を円滑にしたものが提案されている。図15はこの構成を示す側面図、図16はその要部を示す斜視図で、図15及び図16に示すように、捌き台102の両端面の摺動溝102aの一方の上側に回転体115aを、他方の下側に回転体115bを配置し、捌き台102を、回転体115a、115bを介して保持台の案内突条105に嵌合させるように構成したものが提案されている。
【0013】
この構成によれば、捌き台102の動きはよくなり、こじれの発生も少なくなるが、捌き台102と回転体115a、115bの間、及び回転体115a、115bと案内突条105との間の嵌合誤差による隙間を無くすことができないため、捌き台102に発生する望ましくない振動や騒音の発生を十分に抑制できないという不都合がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記課題を解決するもので、請求項1の発明は、給紙ローラと、これに対向して配置された捌き台を備えた給紙装置において、前記捌き台は、記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に延びた第1及び第2の軸部と該軸部を含む平面内で軸部に直交する方向に延びた脚部とを備え、前記第1及び第2の軸部と脚部とが前記平面内で移動することにより給紙ローラに対して接近及び離隔自在に支持され、給紙ローラに向けて所定圧力で付勢されていることを特徴とする給紙装置である。
【0015】
そして、前記捌き台は、前記第1及び第2の軸部の回りに廻転可能に支持されると共に、前記脚部により廻転が規制されている。
【0016】
また、前記給紙装置は、前記第1の軸部を支承する第1の軸支承部及び第2の軸部を支承する第2の軸支承部と、前記脚部を支承する脚支承部とを備えた保持台を備えている。
【0017】
また、前記第1の軸支承部及び第2の軸支承部は、それぞれ前記保持台に形成された溝に嵌合して前記給紙ローラに対して接近及び離隔方向に移動自在に支持された軸受部材を備えている。
【0018】
また、前記捌き台は、第1及び第2の軸部と脚部の3点で支持されているものとする。
【0019】
また、前記第1及び第2の軸部と脚部とは、第1及び第2の軸部と給紙ローラの軸とを含む平面内で移動するものとする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を説明する。
【0021】
図1はこの発明を実施した第1の実施の形態のプリンタ10の要部の構成の概要を説明する断面図で、11は感光体ドラム、12はレーザ光投射装置、12aはレーザ発振器、12bは走査ミラー、13は現像器、14はタイミングローラ、15は転写ローラ、16は定着器、21は給紙トレイ、21aは給紙トレイ21の一部を構成する押上板、22は給紙ローラ、28は保持台、31は捌き台を示す。
【0022】
以上の構成の動作の概略を説明する。図示しないパソコン等から画像データが出力され、レーザ光投射装置12に入力される。レーザ発振器12aからは画像データで変調されたレーザ光が投射され、走査ミラー12bを経て感光体ドラム11上に画像潜像が形成される。
【0023】
一方、給紙指令に応答して給紙トレイ21に収納されている記録媒体Pが押上板21aにより給紙ローラ22に向けて押上げられる。記録媒体Pの先端が給紙ローラ22に接触すると記録媒体Pの給紙が開始され、タイミングローラ14まで搬送されて一旦停止する。
【0024】
感光体ドラム11上の画像潜像は現像器13のトナーにより現像され、感光体ドラム11の回転によりその上のトナー像が転写位置に来るタイミングに合せてタイミングローラ14が作動して記録媒体Pが転写位置に搬送される。感光体ドラム11上のトナー像は転写ローラ15の作用により転写位置に搬送された記録媒体P上に転写される。この後、記録媒体Pは、定着器16に搬送されてトナー像の定着処理が行なわれて排出される。
【0025】
図2は、プリンタ10の給紙トレイ21の押上板21a付近の構成を説明する斜視図、図3は押上板21a付近の側面図である。なお、図3では図面が繁雑になるのでストッパレバー27、ストッパ30は図示を省略した。この部分の構成は図2から明らかである。
【0026】
図2及び図3において、押上板21aは給紙トレイ21に設けられた図示しない軸受に嵌合する軸21c(図3参照)を備え、また、押上板21aは、その裏面と保持台28との間に押上ばね29が配置されて常時上向きに付勢され、軸21cの回りに回動して押上板21aの先端部が給紙ローラ22に接近可能に構成されている。21d(図3参照)は記録媒体Pの横方向、即ち搬送方向に直交する方向の位置を規制するサイド規制板を示す。
【0027】
給紙ローラ22は軸23により回転駆動される。給紙ローラ22は記録媒体Pに接触して給紙に関与する作用面22aと、給紙に関与しない前記作用面22aよりも内側に位置する非作用面とから構成され、作用面22aは摩擦係数を大きくするため、粗面に形成され、或いはゴム等の摩擦板が張り付けられており、記録媒体Pを確実につかむように構成されている。
【0028】
軸23には、押上板作動カム24が同軸に設けられており、前記押上板21aの左右の側面に設けられた押上板カム21eと係合している。押上板作動カム24の回転は、押上板カム21eを介して押上ばね29により上向きに付勢されている押上板21aの先端部を、給紙ローラ22に接近及び隔離する方向に移動させる。
【0029】
さらに、軸23には、ストッパ作動カム25が同軸に設けられている。ストッパ駆動軸26に設けられたストッパレバー27は、常時ばね部材27aによりストッパ作動カム25に係合するように付勢されている。ストッパ作動カム25の回転は、ストッパレバー27を介してストッパ駆動軸26を揺動し、ストッパ駆動軸26に取付られているストッパ30を作動位置、即ち給紙路に突出する位置に移動させ、また、給紙路外の退避位置に移動させる。
【0030】
ストッパ30は、給紙トレイ21上の記録媒体Pが給紙ローラ22の回転により給紙されたとき、給紙された記録媒体P以外の重送された記録媒体Pの搬送を抑止すると共に給紙トレイ21に押し戻す機能を有するものである。
【0031】
即ち、給紙トレイ21上の記録媒体Pが給紙ローラ22の回転により給紙されるときは、ストッパ30は給紙路外の退避位置に移動すると共に、重送された記録媒体Pの下面に接触して搬送を抑止するように作用する。また、記録媒体Pの搬送が終了すると、ストッパ30は給紙路に突出して重送された記録媒体Pを給紙トレイ21に押し戻すように作用する。
【0032】
捌き台31は、給紙ローラ22に対向する位置に配置され、給紙ローラ22に接近及び離隔可能に支持されており、図示しない弾性部材により給紙ローラ22に向けて所定の力で付勢されている。
【0033】
図4は捌き台31付近の構成を示す斜視図、図5はその側面図で、図4では捌き台31とこれを保持する保持台28の一部の脚支持部28bと受孔28cのみを示し、図5では捌き台31を保持する保持台28の略全体を一部断面とした側面図で示してある。捌き台31は、記録媒体Pの搬送方向からみると略T字形をなしており、その上面に近い給紙ローラ22の軸方向に平行な方向の両端部には、捌き台31を支える第1及び第2の軸部である軸31aがそれぞれ取付けられており、軸31aは、それぞれ図示しないプリンタの枠体に別部材として設けられた保持台28(図1参照)の摺動溝28a(図5参照)に摺動自在に保持された軸支承部であるベアリング部材33により回動自在に支持されている。
【0034】
保持台28の摺動溝28a(図5参照)は、給紙ローラ22の中心軸線に向かう方向に延びており、ベアリング部材33が摺動溝28aの中を摺動することにより、捌き台31の上面が給紙ローラ22の中心軸線に向けて接近及び離隔可能に移動する。
【0035】
さらに、捌き台31の下側には脚部である延長部31b(図4、図5参照)が形成され、保持台28に設けられた脚支持部28bの受孔28cに嵌合して捌き台31を支持する。
【0036】
捌き台31の上面には捌きパッド31pが設けられており、給紙ローラ22との間に給紙される記録媒体Pを捌き、複数枚の記録媒体Pが重送された場合でも、記録媒体Pを1枚づつ給紙するように作動する。捌きパッド31pの材料は摩擦係数の大きな材料、例えばゴム等が使用される。
【0037】
以上の構成によれば、捌き台31は、その左右のベアリング部材33と、捌き台31の延長部31bと保持台28の受孔28cの嵌合部との3点で支持されるので、捌き台31は給紙ローラ22の中心軸線に向けて接近及び離隔する方向に、円滑且つ緩みなく移動することができる。
【0038】
次に、給紙ローラ22の回転角度と、押上板21aの位置及びストッパ30の位置の関係について説明する。
【0039】
まず、図6及び図7を参照して、従来の構成についての上記位置の関係を簡単に説明するが、本発明の実施の形態と従来の構成とを対比しやすくするため、両者に共通する部材には、本発明の実施の形態の部材の参照符号に100を加えた参照符号を付した。
【0040】
図6及び図7に図示された従来の構成では、給紙ローラ122の駆動軸123に押上板作動カム124が同軸に取付けられており、駆動軸123が回転すると、押上板作動カム124が押上板カム121eを介して押上板121aの押し下げ操作を行う。
【0041】
なお、押上板121aは図示しない押上ばねにより給紙ローラ122に向かう方向に付勢されているものとする。また、ストッパ駆動軸126は、図6及び図7で時計方向に回動するよう付勢されているものとする。
【0042】
ストッパ130が取付けられているストッパ駆動軸126には、押上板121aの下面で操作されるストッパ作動カム126pが設けられている。なお、図6及び図7では、図面が繁雑になるので、捌き台に関しては捌きパッド131pの位置のみを示し、捌き台は図示を省略した。
【0043】
図6の(a)は、給紙ローラ122の廻転角度0°の状態、即ち押上板121aが押し下げられている非給紙状態を示している。このとき、ストッパ作動カム126pは押上板121aの下面に当接して反時計方向に回動し、ストッパ130は角度20°に設定されて給紙路に突出し、押上板121a上の記録媒体Pを給紙トレイ121に押し戻すと共に、搬送方向の先端位置を規制している。
【0044】
図6の(b)は、給紙ローラ122の廻転角度30°の状態を示している。このときは非給紙状態であるが、押上板作動カム124の廻転に伴い、押上板121aの先端は、図示しない押上ばねの付勢力により給紙ローラ122に向けて上昇を開始する。
【0045】
この時点では、ストッパ130は角度20°に設定されて給紙路に突出しており、押上板121a上の記録媒体Pを給紙トレイ121に押し戻すと共に、搬送方向の先端位置を規制している。
【0046】
図6の(c)は、給紙ローラ122の廻転角度120°の状態を示している。押上板作動カム124は押上板カム121eから離脱するから、押上板121aは図示しないばねにより押し上げられて給紙位置に設定され、給紙ローラ122は記録媒体Pに接触して給紙が行われる。ストッパ作動カム126pは押上板121aの下面から離脱するから、ストッパ130は角度0°の退避位置に設定されて給紙路から退避し、記録媒体Pの給紙を妨げないが、ストッパ130は重送された記録媒体Pの裏面に接触して搬送を抑止し、給紙トレイ121に押し戻すように作用する。
【0047】
図7の(a)は給紙ローラ122の回転角度が225°の状態を示している。このときは給紙終了状態で、押上板作動カム124の廻転により押上板121aの押し下げ操作が開始されるが、この時点ではストッパ130は角度0°の退避位置に設定されて給紙路から退避している。
【0048】
図7の(b)は給紙ローラ122の回転角度が253°の状態を示している。押上板作動カム124が押上板カム121eを介して押上板121aを押し下げ、ストッパ作動カム126pは押上板121aの下面に当接して反時計方向に回動し、ストッパ130は角度6°に設定されて給紙路に突出する。押上板121a上の記録媒体Pを給紙トレイ121に押し戻すと共に、搬送方向の先端位置の規制が開始される。
【0049】
図7の(c)は給紙ローラ122の回転角度が300°の状態を示している。押上板作動カム124が押上板カム121eを介して押上板121aを押し下げ、ストッパ作動カム126pは押上板121aの下面に当接して反時計方向に回動してストッパ130は角度20°に設定されて給紙路に突出している。押上板121a上の記録媒体Pを給紙トレイ121に押し戻すと共に、搬送方向の先端位置の規制を行う。
【0050】
図8は、上記した給紙ローラ122の回転角度とストッパ130の角度との関係を示す図である。図8から明らかなように、ストッパ角度0°、即ち、ストッパ130が給紙路から退避した退避位置から、給紙路に突出して記録媒体の先端を規制する位置である角度20°に達するまでには、給紙ローラ122を角度75°回転させなければならない。このように、押上板121aに連動してストッパ130を作動させると記録媒体の先端の規制開始が遅れ、記録媒体の重送の発生を阻止できないことがある。
【0051】
そこで、本発明の実施の形態では、押上板の動作と無関係に作動するストッパ操作する専用のカムを設け、迅速にストッパを作動させるように構成した。
【0052】
図9及び図10を参照して、給紙ローラ22の回転角度と、押上板21aの位置及びストッパ30の位置の関係について説明する。
【0053】
本発明の実施の形態では、給紙ローラ22の駆動軸23に押上板作動カム24が同軸に取付けられており、駆動軸23の回転により押上板作動カム24が廻転して押上板カム21eを介して押上板21aの押し下げ操作を行う点では、図6及び図7に示した従来の構成と同じである。
【0054】
しかし、本発明の実施の形態では、上記構成に加えて、給紙ローラ22の駆動軸23に同軸にストッパ作動カム25が設けられると共に、ばね部材27aによりストッパ作動カム25に向けて常時付勢されているストッパレバー27を備え、駆動軸23の回転によりストッパ作動カム25がストッパ駆動軸26を回転させ、ストッパ駆動軸26に取付けられているストッパ30が操作されるように構成されている。
【0055】
なお、図9及び図10では、図面が繁雑になるので、押上板作動カム24、押上板カム21e及び押上板21aは鎖線で示し、また、ストッパ30は実線で、ストッパレバー27及びばね部材27aは鎖線で示し、捌き台31に関しては捌きパッド31pの位置のみを示してある。
【0056】
図9の(a)は給紙ローラ22の回転角度が0°(零度)の状態を示している。押上板作動カム24が押上板カム21eを介して押上板21aを押し下げている。この位置では給紙ローラ22は押上板21a上の記録媒体Pと接触しておらず給紙状態にない。ストッパ作動カム25の回転によりストッパ30は角度20°に設定されて給紙路に突出し、押上板21a上の記録媒体Pを給紙トレイ21に押し戻すと共に、搬送方向の先端位置の規制を行う。
【0057】
図9の(b)は給紙ローラ22の回転角度が30°の状態を示している。押上板作動カム24が押上板カム21eを介して押上板21aを押し下げている。この位置では給紙ローラ22は押上板21a上の記録媒体と接触しておらず、給紙状態にない。ストッパ作動カム25の回転によりストッパ30は角度20°に設定されて給紙路に突出し、押上板21a上の記録媒体Pを給紙トレイ21に押し戻すと共に、搬送方向の先端位置を規制している。
【0058】
図9の(c)は給紙ローラ22の回転角度が120°の状態を示している。押上板作動カム24は押上板カム21eから離脱するから、押上板21aは押上ばね29(図3参照)により押し上げられて給紙位置に設定され、給紙ローラ22は記録媒体Pに接触して給紙が行われる。
【0059】
ストッパ作動カム25の回転によりストッパ30は角度0°の退避位置に設定されて給紙路から退避し、記録媒体Pの給紙を妨げないが、ストッパ30は重送された記録媒体Pの裏面に接触して搬送を抑止し、給紙トレイ21に押し戻すように作用する。
【0060】
図10の(a)は給紙ローラ22の回転角度が180°の状態を示している。押上板作動カム24が押上板カム21eを介して押上板21aの押し下げを開始する。この位置ではストッパ作動カム25の回転によりストッパ30は角度1°となり、退避位置から給紙路に移動を開始する。
【0061】
図10の(b)は給紙ローラ22の回転角度が202°の状態を示している。押上板作動カム24が押上板カム21eを介して押上板21aの押し下げを開始し、ストッパ作動カム25の回転によりストッパ30は角度6°となって給紙路に突出し、押上板21a上の記録媒体Pを給紙トレイ21に押し戻すと共に搬送方向の先端位置の規制が開始される。
【0062】
図10の(c)は給紙ローラ22の回転角度が203°の状態を示している。押上板作動カム24が押上板カム21eを介して押上板21aを押し下げており、ストッパ作動カム25の回転によりストッパ30は角度20°に設定されて給紙路に突出し、押上板21a上の記録媒体Pを給紙トレイ21に押し戻すと共に搬送方向の先端位置の規制を行う。
【0063】
図11は、上記した給紙ローラ22の回転角度とストッパ30の角度との関係を示す図である。図11から明らかなように、ストッパ角度0°、即ち、ストッパ30が給紙路から退避した退避位置から給紙路に突出して記録媒体Pを給紙トレイ21に押し戻すと共に搬送方向の先端位置の規制する位置である角度20°に達するまでに、給紙ローラ22を角度30°だけ回転させなければよく、記録媒体の給紙が開始されると、迅速に記録媒体の先端規制を開始することができ、記録媒体の重送の発生を阻止することができる。
【0064】
次に、給紙トレイの押上板の支点位置について説明する。先に説明したとおり、この実施の形態では、記録媒体の給紙時に、記録媒体先端がストッパで規制され、記録媒体は搬送方向と逆方向に押し戻される。
【0065】
このため、稀に記録媒体が適正位置を越えて押し戻される場合があるが、適正位置を越えて押し戻された記録媒体は次回の給紙時に給紙ローラに接触せず、給紙に失敗することがある。
【0066】
また、給紙トレイの押上板の支点位置を給紙トレイの下面に設けた場合は、押上板の繰り返し動作により、次第に記録媒体が搬送方向と逆方向に移動してしまい、給紙時に給紙ローラに接触しなくなる現象が発生することがある。
【0067】
この対策としては、給紙トレイに後方位置規制板を設けて記録媒体が適正位置を越えて押し戻されないようにすることが提案されているが、部品点数が増加するなどの不都合が指摘されている。
【0068】
そこで、この実施の形態では、図3に示すように、給紙トレイの押上板の支点位置を、収納する記録媒体の束の厚みの略半分の高さの位置に設定した。これにより、押上板の繰り返し動作による記録媒体の搬送方向と逆方向への移動を防止できると共に、ストッパによる記録媒体の適正位置を越える押し戻しに対しても抵抗できる。
【0069】
図12は、上記したサイド規制板21dの内側面に、斜毛板を張り付けた給紙トレイの押上板付近の構成を示す側面図である。図12に示すように、サイド規制板21dの内側面(記録媒体に当たる面)に、斜毛板21f(特定方向に対して傾斜して植毛した人工植毛板)を張り付け、記録媒体Pの搬送方向と逆方向への移動に抵抗するように構成することで、押上板の繰り返し動作による記録媒体の搬送方向と逆方向への移動を防止でき、前記した給紙トレイの押上板の支点位置の設定手法と併用することで給紙の失敗を回避することができる。
【0070】
【発明の効果】
以上詳細に説明したとおり、この発明によれば、給紙装置における捌き台が保持台に対して円滑に移動し、両者の間にこじれが発生することがないから、給紙動作の際に、捌き台の作動による望ましくない振動や騒音の発生を効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態のプリンタの要部の構成の概要を説明する断面図。
【図2】給紙トレイの押上板付近の構成を説明する斜視図。
【図3】給紙トレイの押上板付近の構成を説明する側面図。
【図4】捌き台付近の構成を説明する斜視図。
【図5】捌き台の要部の側面図。
【図6】従来の構成における給紙ローラの回転角度位置と押上板及びストッパの位置関係を説明する図(その1)。
【図7】従来の構成における給紙ローラの回転角度位置と押上板及びストッパの位置関係を説明する図(その2)。
【図8】従来の構成における給紙ローラの回転角度とストッパの角度との関係を説明する図。
【図9】この発明の実施の形態における給紙ローラの回転角度位置と押上板及びストッパの位置関係を説明する図(その1)。
【図10】この発明の実施の形態における給紙ローラの回転角度位置と押上板及びストッパの位置関係を説明する図(その2)。
【図11】この発明の実施の形態における給紙ローラの回転角度とストッパの角度との関係を説明する図。
【図12】サイド規制板の内側面に斜毛板を張り付けた給紙トレイの押上板付近の構成を説明する側面図。
【図13】従来の捌き台の構成の一例を示す側面図。
【図14】揺動自在に支持されたアームの先端に捌き台を取付けた従来の捌き台の一例を示す側面図。
【図15】ホルダーとの間に回転体を介在させた従来の捌き台の一例を示す側面図。
【図16】図15に示す従来の捌き台の要部を示す斜視図。
【符号の説明】
10 プリンタ
11 感光体ドラム
12 レーザ光投射装置
13 現像器
14 タイミングローラ
15 転写ローラ
16 定着器
21 給紙トレイ
21a 押上板
21e 押上板カム
21d サイド規制板
21f 斜毛板
22 給紙ローラ
22a 作用面
23 軸
24 押上板作動カム
25 ストッパ作動カム
26 ストッパ駆動軸
27 ストッパレバー
27a ばね部材
28 保持台
28a 摺動溝
28c 受孔
29 押上ばね
30 ストッパ
31 捌き台
31a 軸
31b 延長部
31p 捌きパッド
33 ベアリング部材

Claims (6)

  1. 給紙ローラと、これに対向して配置された捌き台を備えた給紙装置において、
    前記捌き台は、記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に延びた第1及び第2の軸部と該軸部を含む平面内で軸部に直交する方向に延びた脚部とを備え、前記第1及び第2の軸部と脚部とが前記平面内で移動することにより給紙ローラに対して接近及び離隔自在に支持され、給紙ローラに向けて所定圧力で付勢されていること
    を特徴とする給紙装置。
  2. 前記捌き台は、前記第1及び第2の軸部の回りに廻転可能に支持されると共に、前記脚部により廻転が規制されていることを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 前記給紙装置は、前記第1の軸部を支承する第1の軸支承部及び第2の軸部を支承する第2の軸支承部と、前記脚部を支承する脚支承部とを備えた保持台を備えていること
    を特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  4. 前記第1の軸支承部及び第2の軸支承部は、それぞれ前記保持台に形成された溝に嵌合して前記給紙ローラに対して接近及び離隔方向に移動自在に支持された軸受部材を備えていること
    を特徴とする請求項3記載の給紙装置。
  5. 前記捌き台は、第1及び第2の軸部と脚部の3点で支持されていること
    を特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  6. 前記第1及び第2の軸部と脚部とは、第1及び第2の軸部と給紙ローラの軸とを含む平面内で移動すること
    を特徴とする請求項1記載の給紙装置。
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