JP2002347736A - 紙容器、および紙容器用原紙、ならびに紙容器のプレス加工機、および製造方法 - Google Patents
紙容器、および紙容器用原紙、ならびに紙容器のプレス加工機、および製造方法Info
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Abstract
可能する紙容器、および紙容器用原紙、ならびに紙容器
のプレス加工機、および製造方法を提供する。 【解決手段】 容器本体21の外周端部21eに容器本
体の開口面に略平行に外方に向けて周設された張出し部
24と、張出し部の先端24e側から容器の底面22側
に180°折り返されて張出し部に密着するように周設
された折り返し部25とを設ける。
Description
容器用原紙、ならびに紙容器のプレス加工機、および製
造方法の技術分野に関する。
識が変化し、従来多量かつ安易に消費されてきた石油化
学製品の一部が、使用後の処理が容易な天然材料に取っ
て代わられつつある。例えば食品容器などの分野では、
これまでプラスチックの成形品や発泡スチロールの容器
などが使い捨て容器として使用されてきたが、この用途
の一部が紙容器に取って代わられようとしている。
た場合に容器の強度が十分に出ないことがあるという問
題があった。また、紙はプラスチック等に比べ加工がし
にくいという問題もあった。
保でき、容易な加工を可能とする紙容器、および紙容器
用原紙、ならびに紙容器のプレス加工機、および製造方
法を提供することを課題とする。
明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図
面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本
発明が図示の形態に限定されるものではない。
工にて成形した紙容器であって、容器本体(11)の外
周端部(11e)に容器本体の開口面に略平行に外方に
向けて周設された張出し部(14)と、張出し部の先端
(14e)に容器の底面(12)方向に略直角にさらに
折り返されて周設された縁曲げ部(15)と、が設けら
れていることを特徴とする紙容器(10)により前記課
題を解決する。
周部に略直交する張出し部が周設され、さらに張出し部
の端部に、張出し部に直交するように縁曲げ部が巡らさ
れているので、容器の横方向および縦方向からの変形応
力に対して強度を高くすることができる。したがって、
紙容器の形状維持性能を高くすることができる。
工にて成形した紙容器であって、容器本体(21)の外
周端部(21e)に容器本体の開口面に略平行に外方に
向けて周設された張出し部(24)と、張出し部の先端
(24e)側から前記容器の底面(22)側に90°〜
180°折り返されて周設された折り返し部(25)
と、が設けられていることを特徴とする紙容器(20)
である。
にかかる紙容器の張出し部と縁曲げ部とが密着されて、
容器周囲の強度がさらに強化されるので、容器の横およ
び縦方向からの変形応力に対してさらに強度を高くする
ことができる。また、紙容器の形状維持性能をさらに高
くすることができる。さらに、第一実施態様の容器で
は、縁曲げ部の下端がプレス加工の状態によっては不定
形となってこの部分が使用者の目に触れることとなり、
外観上見た目が良くないという問題が起きる可能性があ
るが、この第二態様の紙容器では、折り返し部の先端は
容器本体側に向けられていて使用者の目に触れることが
ないので、外観上の問題が発生しない。また、原紙が耐
水性材料等によりコーティングされている場合に、折り
返し部の先端はコーティング層がカットされているた
め、吸水しやすい状態となっているが、上記の通り折り
返し部の先端は容器本体側に向けられているので、水と
接する可能性が低く抑えられ、上記先端部が吸水しやす
い欠点をカバーすることができる。またこの点を強化す
るために,折り返し部先端をさらに張出し部下面側に折
り返し、カットされた原紙の先端部が完全に他の部分に
隠れるようにしてもよい。また、折り返し部と張出し部
下面とを接着剤にて接着してもよい。このようにすれ
ば、機械的強度が高い紙容器を提供することが可能とな
る。
面側には耐水性または耐油性材料の層を形成してもよ
い。
等であっても本発明の紙容器を使用することができる。
材料または耐油性材料は、合成樹脂またはワックスであ
ることとしてもよい。
水性、あるいは耐油性の層を形成することができる。ま
たワックスを使用した場合には,ワックス自体が直鎖炭
化水素なので生分解性が高いため、後処理に関して紙本
来の利点を損なうことがない。
にかけて略放射状に押し罫(31)が設けられ、外周部
には前記外周部には、湾状にえぐられた切欠き部が複数
設けられている紙容器のプレス成形に使用される原紙に
より前記課題を解決する。
形成することにより、プラスチックや金属と比較した場
合、展性や延性に劣る紙であっても所望の形状の容器を
成形することができる。また、原紙の外周部は各押し罫
との交点において湾状にえぐられているので、押し罫の
部分で確実に折り目を形成することができる。もって展
・延性に劣る紙を使用した場合にも、所望の形状にプレ
ス成形することができる。
ス成形に使用される原紙であって、紙容器の概略平面形
状が多角形である場合において、原紙のコーナー部がえ
ぐられていることを特徴とする原紙によっても前記課題
の解決を図ることができる。
長さが短縮され、その分コーナー部の折り込みを容易な
ものとすることができる。
当たりの重量が、200〜500g/m2であることと
してもよい。
さの原紙を得ることができ、プレス加工中の原紙の破れ
を最小限度にとどめることができる。また軽すぎず、重
過ぎず、紙容器に成形された場合に適度な重量を備える
原紙を提供することができる。さらに、紙容器に加工さ
れた場合に、容器として適度な強度を与えることができ
る。
端部に容器本体の開口面に略平行に外方に向けて周設さ
れた張出し部と張出し部の先端に容器の底面方向に略直
角にさらに折り返されて周設された縁曲げ部とが設けら
れている紙容器を原紙から一回のプレスにて製造するプ
レス加工機であって、このプレス加工機は対向する一対
のベース(61a、61b)と一方のベースに固定され
た少なくともひとつの固定型(62)とベースのいずれ
かに付勢力の異なる弾性部材を介して取りつけられた複
数の可動型とを備えることにより、弾性部材の付勢力の
違いを利用してプレスの進行に従って固定型と複数の可
動型を協働させて、容器形状を底面側から開口部側へし
ごくようにして形成する。またこのプレス加工機では、
固定型は少なくとも容器本体の外部側面、張出し部の底
面、および縁曲げ部の内周側面にそれぞれ対応する面を
備え、固定型が取り付けられているベースに対向する他
方のベースには、張出し部の上面に対応する面を備えた
張出し部形成用可動型(65)と、張出し部形成用可動
型の外周部に面接触しつつプレス方向に摺動可能に設け
られた縁曲げ部形成用可動型(66)とが備えられてい
る。
の態様の紙容器をワンショットのプレス加工にて生産す
ることができる。また、加工後の容器を観察した場合、
中心部から周辺に向かうほど多くの加工しわが形成され
ている。このことは,原紙周辺部へゆくほど加工度が高
いことを意味しており、一般的には加工度の低い中心部
から次第に周辺部へと加工を進行させて行くことで円滑
な加工状態が保たれるものと解されている。したがっ
て、可動型を取りつける弾性部材の付勢力をコントロー
ルすることにより、容器各部の成形を所望の順序にて行
うことができるので、円滑なプレス加工状態を保持する
ことができる。
用可動型の張出し部の上面に対応する面は、容器の内側
に向かって他方のベース方向に次第に傾斜しているよう
に構成してもよい。
は、張出し部形成用可動型の張出し部の上面に対応する
面上を滑りながら容器の中心方向に引き込まれて行く。
したがってこのように構成した場合には、可動型上の原
紙の滑りが円滑に行なわれて、加工中の原紙の破断が防
止される。
動型は一方のベースに取り付けられた第一の可動型(6
3)と、他方のベースに取り付けられた第二の可動型
(64)ならびに張出し部形成用可動型、および縁曲げ
部形成用可動型であり、第一の可動型はプレス方向に直
交する平面を有し、固定型の外周部にプレス方向に摺動
可能であるとともに一方のベースに第一の弾性部材(6
3a)を介して取りつけられており、第二の可動型は容
器本体の内面に対応する型であって、固定型に対向して
設けられ、他方のベースに第二の弾性部材(64a)を
介して取りつけられており、張出し部形成用可動型は固
定型の張出し部の上面に対応する面に対向する面を備
え、第二の可動型の外周部にプレス方向に摺動可能であ
るとともに他方のベースに第三の弾性部材(65a)を
介して取りつけられており、縁曲げ部形成用可動型は、
プレス方向に直交し第一の可動型に対向する面を備える
とともに、張出し部形成用可動型の外周部にプレス方向
に摺動可能に他方のベースに第四の弾性部材(66a)
を介して取りつけられていることとしてもよい。
周設された張出し部と、張出し部の先端に周設された縁
曲げ部とが設けられていることを特徴とする第一実施形
態の紙容器をプレス加工するのに最適なプレス加工機を
提供することができる。
触している第一の可動型の摺動接触面に、他方のベース
側に開口する隙間部(G)が周設されるように構成して
もよい。
り固定型と第一の可動型との摺動摩擦力を調整すること
が可能となる。よって各弾性部材の付勢力とのバランス
をとることにより、容器各部の成形の順序をさらに容易
に設定することができる。また成形後の離型時に張出し
部形成用可動型と縁曲げ部形成用可動型とが一体となっ
て上方に移動される際に、隙間部があることにより縁曲
げ部がつぶされてしまうことが回避される。
端部に容器本体の開口面に略平行に外方に向けて周設さ
れた張出し部と張出し部の先端に容器の底面方向に略直
角にさらに折り返されて周設された縁曲げ部とが設けら
れている紙容器の製造方法であって、板紙を容器本体を
構成すべき大きさより外周方向に所定幅大きくカットし
て原紙を形成する工程と、原紙に中央部から外周部に向
けて略放射状に伸びる複数の押し罫を形成する工程と、
原紙から上記諸態様のいずれかのプレス加工機により一
回のプレス加工により容器形状に形成する工程と、を備
えた紙容器の製造方法を提供して前記課題を解決する。
回のプレス加工にて第一実施態様の紙容器を製造するこ
とができる。
部に容器本体の開口面に略平行に外方に向けて周設され
た張出し部と張出し部の先端に容器の底面方向に略直角
に折り返されて周設された縁曲げ部とが設けられている
紙容器の縁曲げ部を張出し部底面側にさらに90°折り
返して密着させるプレス加工機であって、容器を固定す
る固定型と、固定型に対向する側に設けられ、縁曲げ部
を容器の中心方向に折倒す折倒し型と、折倒し型が縁曲
げ部を容器の中心方向に折倒した後に折倒された縁曲げ
部を張出し部に密着するようにプレスするよう構成され
た押圧型とを備えたプレス加工機により前記課題を解決
する。
曲げ部が容器の中心方向に折倒された後に、張出し部の
底面に密着するようにプレスされるので、折り返しの工
程において、縁曲げ部に不定形のしわが発生するのを防
止することができる。
部に容器本体の開口面に略平行に外方に向けて周設され
た張出し部と張出し部の先端に容器の底面方向に略直角
に折り返されて周設された縁曲げ部とが設けられている
紙容器の縁曲げ部を張出し部底面側にさらに90°折り
返して密着させるプレス加工機であって、プレス加工機
は互いに対向する第一のベース(90a)と第二のベー
ス(90b)とを備え、第一のベースには容器本体内面
と張出し部上面の形状に対応する第一の固定型(95)
が取りつけられており、第二のベースには、容器の外側
面および張出し部底面の形状に対応する面を備えるとと
もに第二のベースに固定して取りつけられた第二の固定
型(93)と容器の底面外面に対応する面を備えるとと
もに第二の固定型の内周側にプレス方向に摺動可能に設
けられかつ第一の弾性部材(91a)を介して取りつけ
られた第一の可動型(91)と第二の固定型の張出し部
の形状に対応する面の外周側にプレス方向に摺動可能に
設けられかつ第二の固定型のプレス方向先端側に第二の
弾性部材(92a)を介して取りつけられプレス加工の
進行とともに縁曲げ部を容器側に折倒す折倒し面(92
b)が設けられている第二の可動型(92)とが備えら
れているプレス加工機を提供して前記課題を解決する。
の紙容器のプレス加工に最適なプレス加工機を提供する
ことができる。
端部に容器本体の開口面に略平行に外方に向けて周設さ
れた張出し部と張出し部の先端側から張出し部底面側に
180°折り返されて張出し部に密着するように周設さ
れた折り返し部とが設けられている紙容器の製造方法で
あって、板紙を容器本体を構成すべき大きさより外周方
向に所定幅大きくカットして原紙を形成する工程と、原
紙に中央部から外周部に向けて略放射状に伸びる複数の
押し罫を形成する工程と、原紙から上記諸態様のいずれ
かのプレス加工機によりプレス加工を行って中間製品を
製造する工程と、上記第六の態様にかかるプレス加工機
により中間製品の折り返し部を張出し部底面に密着させ
るようにプレス加工する工程とを備えた紙容器の製造方
法により前記課題を解決しようとするものである。
態様の紙容器を容易に製造することができる。
説明する実施の形態から明らかにされる。
に基づき説明する。
0を示している。図1(a)は紙容器10の斜視図、
(b)は図1(a)のIB−IB線を通る垂直方向断面図
である。図からも明らかなとおり、第一実施形態の紙容
器10は、底面12と側面13とからなる容器本体11
と、容器本体11の外周端部11eに容器本体11の開
口面に略平行に外方に向けて周設された張出し部14
と、張出し部14の先端14eから底面12方向に略直
角に折り返されて周設された縁曲げ部15とが備えられ
ている。第一実施形態の紙容器10を従来品と比較する
ために従来の紙容器120を図12に示す。図12にお
いて、(a)は、従来の紙容器120の斜視図(b)は
(a)のXIIB−XIIB線を通る垂直方向断面を示してい
る。図1と図12とを比較すれば明らかなように、第一
実施形態の紙容器10には、外周部に張出し部14、さ
らに張出し部14の先端14eに縁曲げ部15が巡らさ
れているので、従来の紙容器120と比較すると、容器
の横方向および縦方向からの変形応力に対しての強度が
高い。したがって、紙容器の形状維持性能も高い。
0を示している。図2(a)は紙容器20の斜視図、
(b)は図2(a)のIIB−IIB線を通る垂直方向断面
図である。第二実施形態の紙容器20は、底面22と側
面23とからなる容器本体21と、容器本体21の外周
端部21eに容器本体21の開口面に略平行に外方に向
けて周設された張出し部24と、張出し部24の先端2
4eから底面22側に180°折り返されて張出し部2
4の下面に密着するように周設された折り返し部25と
が備えられている。
器20は、第一実施形態の紙容器10の張出し部14と
縁曲げ部15とが密着されたものであり、容器20周囲
の強度がさらに強化されるので、容器20の横方向およ
び縦方向からの変形応力に対する強度、および形状維持
性能がさらに向上される。第一実施形態の容器10で
は、縁曲げ部15の下端がプレス加工の状態によっては
不定形となって一直線上にそろわず、外観上見た目が良
くないという問題が起きる可能性がある。しかし、この
第二実施形態の紙容器20では、折り返し部25の先端
25eは容器本体21側に向けられていて使用者の目に
触れることがない。したがって原紙先端部の形状をそれ
ほど気にすることなくプレス加工ができるという利点が
ある。また、原紙が耐水性材料等によりコーティングさ
れている場合でも折り返し部25の先端25eはコーテ
ィング層がカットされているため、吸水しやすい状態と
なっている。しかし、上記の通り折り返し部25の先端
25eは容器本体21側に向けられているので、水と接
する可能性が低く抑えられ、上記先端25eが吸水しや
すい欠点をカバーすることができる。
形状は略楕円形、張出し部先端14e、24eの形状は
コーナーが丸められた長方形とされているが、本発明は
これに限定されるものではなく、それぞれの形状は、容
器としての機能、および美観を備えるものであれば、例
えば円形、正方形、三角形、星型等、どのような形状を
取ることもできる。
性を有する板紙を、容器本体を構成すべき大きさより外
周方向に所定幅大きくカットして原紙を形成する工程
と、原紙に中央部から外周部に向けて略放射状に伸びる
複数の押し罫を形成する工程と、原紙をプレス加工して
所定の形状に成形する工程とを経て得られるものであ
る。
の原紙30aを示している。このような円形の原紙から
カップ状の容器を成形すると、材料としての紙には展性
や延性がほとんどないので、容器側面等には多数のしわ
が形成される。原紙をプレス加工して容器を成形する際
にはこのしわを積極的に利用して、成形性の向上を図る
手法が取られる。すなわち、原紙の段階で、事前にしわ
が発生すべき位置に押し罫を形成しておき、成形の際は
この押し罫部にしわを発生させるようにして、予定外の
個所にしわが発生して成形不良となることを防止せんと
するものである。
放射状に押し罫31、31、31、・・・が設けられた
原紙30bを示している。さらに押し罫31に確実にし
わを発生させるために押し罫31、31、31、・・・
と原紙30bの外周32との交点付近を湾状にえぐるよ
うにしてもよい。図3(c)は、各押し罫31、31、
31、・・・と外周32との交点が湾型33にえぐられ
ている原紙30cを示している。
方形の原紙40a、(b)は、中央部から外周42にか
けて略放射状に押し罫41、41、41、・・・が設け
られた原紙40b、(c)は、各押し罫41と外周42
との交点が湾型43にえぐられている原紙40cをそれ
ぞれ示している。このように押し罫の部分に確実にしわ
を発生させる方法として、上記のように押し罫と外周部
との交点付近を湾状にえぐる方法が有効である。また、
原紙の形状が略多角形であり、複数のコーナーを有して
いる場合には、そのコーナーをえぐることによっても同
様な効果を得ることができる。このような例として、図
4(d)は、長方形の各コーナーがえぐられている原紙
40dを示している。
れている部分の変形例を示す。湾の形状はどのように設
定してもよい。図5に示された例では(a)が三角形、
(b)が半円形、(c)が台形、(d)は連続した円弧
状の湾型が形成されている。
は、使用される紙容器の目的に応じて、耐水、耐油、耐
熱等の機能を備えた層を形成してもよい。このような目
的のためPET、ポリエチレン、ポリプロピレン等合成
樹脂のフィルムを板紙の少なくとも一面側にラミネート
してもよい。このようにすれば、例えば冷凍食品を紙容
器にいれて包装し、そのまま電子レンジ・オーブンにて
解凍し食卓に供することも可能となる。また、ワックス
等の耐水性材料をコーティングしてもよい。さらに医療
現場にて使用されるいわゆるディスポーザブル容器とす
るために、成形後に滅菌処理等してもよい。また、苗の
短期間の育成用ポットとして、肥料成分を含浸させた板
紙を使用することもできる。さらにこのような場合を含
め植物育成用ポットとして使用される場合、必要に応じ
て板紙の通気性や透水性、耐水性を吟味することが望ま
しい。
を形成し、さらに必要に応じて湾状部を形成した後、プ
レス加工が行なわれて紙容器が製造される。以下にこの
プレス加工に使用されるプレス加工機について説明す
る。なお以下においては説明の便宜のため、第一実施形
態にかかる紙容器10を加工するプレス加工機をプレス
加工機A、紙容器10の縁曲げ部15をプレス加工して
紙容器20を製造するプレス加工機をプレス加工機Bと
呼ぶこととする。
を示す図である。プレス加工機Aは、対向する一対のベ
ース61aおよび61bを備えている。一方のベース6
1aは不図示の伸縮機構(例えば油圧シリンダ)の先端
に取り付けられて、他方のベース61bの方向に移動可
能とされている。他方のベース61bは基台60上に固
定されて取り付けられている。なお、以下においては、
図6に表されている通りベース61aを上、ベース61
bを下とし、プレス加工の方向は、上方から下方への加
工であるとして説明する。
付けられている。固定型62には、形成すべき容器(紙
容器10、図1参照)の底面12に対応する面62a
と、側面13に対応する面62bと、張出し部14に対
応する面62cと、縁曲げ部15に対応する面62dと
が備えられている。面62aには突起部Pが周設されて
いる。
接触するように第一の可動型63が周設されている。第
一の可動型63は、第一の弾性部材63aを介してベー
ス61aに取り付けられており、第一の弾性部材63a
によりプレス加工の方向(下方)に付勢されている。ま
た第一の可動型63には、プレス方向に直交する下面6
3bと、固定型62の面62dと面接触する面63cと
が周設されている。さらに面63cと、固定型62の面
62dとの接触面のプレス方向下部側には下方に開口を
有する隙間部Gが周設されている。また、面63bに
は、固定型62方向に段差Sが設けられている。
4aを介して第二の可動型64が取り付けられている。
第二の可動型64は、第二の弾性部材64aによりプレ
ス加工の方向(上方)に付勢されている。また、第二の
可動型64は、紙容器10の底面12に対応する面64
bと、側面13に対応する面64cと、面64cの下方
に連続して配置され、プレス方向に平行に周設された面
64dを備えている。面64bは、固定型62の面62
aに対向している。面64bの固定型62に設けられた
突起部Pに対応する部分には、溝部Rが周設されてい
る。
と摺動接触するように張出し部形成用可動型65が周設
されている。張出し部形成用可動型65は、第三の弾性
部材65aを介してベース61bに取り付けられてお
り、第三の弾性部材65aによりプレス加工の方向(上
方)に付勢されている。また張出し部形成用可動型65
は、断面形状が「L」字型であり、張出し部14に対応
する面65bと、プレス方向に平行な二面65cおよび
65dと、その二面を結ぶ面65eと、第二の可動型6
4の面64dに摺動接触する面65fとが周設されてい
る。面65bは、固定型62の面62cに対向する位置
に配置されている。また、面65bは、張出し部14が
略水平であるのに対して、内部方向に向けて下方にゆる
やかな傾斜が設けられている。
には二面65cおよび65dと摺動接触するように縁曲
げ部形成用可動型66が周設されている。縁曲げ部形成
用可動型66は、第四の弾性部材66aを介してベース
61bに取り付けられており、第4の弾性部材66aに
よりプレス加工の方向(上方)に付勢されている。ま
た、縁曲げ部形成用可動型66は、第一の可動型63の
下面63bに対向して配置され、プレス方向に直交する
上面66bと、張出し部形成用可動型65の外周二面6
5cおよび65dに摺動接触するように設けられた二面
66cおよび66dと、その二面を結び張出し部形成用
可動型65の面65eに対向するように設けられた面6
6eとが備えられている。さらに、面66bと面66c
とがなすコーナーは丸みCが形成されている。
第二の可動型64b上に所定形状にカットされた原紙を
配置して、ベース61aを不図示の伸縮機構により下方
に押し込むことによりプレス加工が行なわれる。このよ
うな配置構成を取った場合には原紙をプレス加工機A上
に容易にセットすることができる。
を示す図である。ベース61aが下方に移動されると、
第二の可動型64上の原紙の外周部は、固定型62の面
62cと張出し部形成用可動型65の面65bの二面、
および第一の可動型63の下面63bと縁曲げ部形成用
可動型66の上面66bとの二面によりそれぞれ押圧を
受けつつ、固定型62の面62cにより次第に下方に引
き込まれる。このとき各可動型63〜66は、弾性部材
63a〜66aを介してそれぞれベース61a、61b
に取り付けられているために押圧力が適度に保たれて、
原紙の破断が防止される。また、第一の可動型63の下
面63bが縁曲げ部形成用可動型66の上面66bに接
した際に、段差Sが水平方向の隙間を形成するのでこれ
によっても原紙の破断が防止される。さらに、張出し部
形成用可動型65の面65bは中心部に向けて下方に傾
斜が設けられている。また面65bに対向する面62c
にも傾斜が設けられている。紙容器は成形後に開口部を
凹形状に変形する傾向があり、これを防止するため、張
出し部外周側をわずかに下向きとなるように成形するた
めである。また、固定型62の面62cとの間にも隙間
が生じ原紙の加工が円滑に行なわれる。また、面66b
と面66cとの交差部には丸みCがつけられているので
これによっても破断が防止される。また、丸みCは、縁
曲げ部を折り返す際に、円滑に原紙が流れるようにする
役割をも果たしている。さらに容器の形状を考慮しつ
つ、必要に応じて原紙の滑りが発生する固定型や可動型
の角部に丸みをつけるようにしてもよい。
外周部74は次第に縁曲げ部となるべき位置73に引き
込まれ、さらにその内側の位置72の部分は容器側面と
なるべき位置71に引き込まれる。このようにして原紙
外周部が順次内側方向に引き込まれて行き、容器側面の
高さが次第に高くなってゆく。このようにしてプレスが
進行し、第二の可動型64、張出し部形成用可動型6
5、および縁曲げ部形成用可動型66がベース61bに
接触する位置まで押し込まれた時点でプレス加工は完了
する。
姿勢を示す図である。この時点では、容器10の縁曲げ
部15は縁曲げ部形成用可動型66と固定型62とによ
り、張出し部14は張出し部成形用可動型65と固定型
62とにより、容器側面13および底面12は第二の可
動型64と固定型62とにより押圧を受けて所定形状に
形成されている。なお、突起部Pおよび溝部Rが協働す
ることにより、紙容器10の底面12に条が周設され、
容器の強度がさらに高められている。
加工され、ベース61bは基台60上に固定されている
構成につき説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。例えば、ベース61aを基台60に固定し、
ベース61bを伸縮機構に取り付けても良く、また、両
ベース61a、61bそれぞれに伸縮機構を取り付けて
もよい。また、両ベースの対向方向は、上下方向に限定
されず、例えば横方向に設けてもよい。
を示す図である。プレス加工機Bは、対向する一対のベ
ース90aおよび90bを備えている。一方のベース9
0aは不図示の伸縮機構(例えば油圧シリンダ)の先端
に取り付けられて、他方のベース90bの方向に移動可
能とされている。ここでも便宜上ベース90aを上、ベ
ース90bを下として説明する。
と張出し部14に密着するように形成された第一の固定
型95が固定されている。
の底面12に対応する面91bを備えた第一の可動型9
1が、第一の弾性部材91aを介して取り付けられてい
る。第一の可動型91の外周部には、張出し部14の下
面に対応する面93aを備えた第二の固定型93が取り
付けられている。第二の固定型93は第一の可動型91
に対してプレス方向(上下方向)に摺動可能に設けられ
ている。第二の固定型93の外周側下面には第二の弾性
部材92aを介して第二の可動型92が取り付けられて
いる。第二の可動型92の内週面下部は、下方になるに
したがってわずかずつ外方に広がるようにテーパー部9
2bが設けられている。また、第二の可動型92の内周
面上部は、第二の固定型93の内周側に設けられた垂下
部93bの外周面とプレス方向に摺動可能に設けられて
いる。
第一の固定型95上に紙容器10を載置してベース90
aを下方に移動させると、紙容器10の縁曲げ部15は
下降してくる第二の可動型92のテーパー部92bによ
り次第に容器の中心側に折倒されてくる。さらにベース
90aの下降が進行すると折倒された縁曲げ部は、第二
の固定型93の垂下部先端に設けられている面93a
と、第一の固定型95とによる圧縮を受けて、張出し部
15の下面に密着されて、紙容器20のプレス加工が完
了する。
の姿勢を示す図である。図からも明らかなように、紙容
器10の張出し部14と縁曲げ部15とが、第一の固定
型95と、第二の固定型93の垂下部93bに設けられ
た面93aにより押圧を受けて密着され、紙容器20の
張り出し部24と折り返し部25とが構成される。
0bは、いずれか一方が固定されていて他方が伸縮機構
の先端に取り付けられていてもよく、また両者が伸縮機
構に取り付けられていてもよい。プレス方向は、上下方
向に限定されるものではなく例えば横方向に設けられて
いてもよい。
Bにおいて、伸縮機構として油圧機構を採用してもよい
し、これを空圧機構に代えてもよい。さらにクランク機
構等のメカニカルな機構によってもよい。型の材料は、
プレス加工に使用できる強度と耐久性を備えていればど
のような材料でも使用できる。例えば金属による金型、
プラスチック金型、セラミック金型等が使用可能であ
る。本発明において使用される板紙の材質は、特に限定
されるものではないが、たとえば白板紙、コートボール
紙、カード紙、マニラボール紙、アイボリー紙等一般の
板紙を使用することができる。また、合成繊維混抄紙
や、中間層に古紙を使用した下級紙や再生紙を用いても
よい。さらに、それらの板紙と、アルミニウム箔や樹脂
フィルム等のラミネート品や樹脂コートした板紙を使用
することもできる。また、紙の厚さは、本願発明者の経
験によれば、食品容器として使用される場合には200
g/m2 〜500g/m2 の範囲、好ましくは250g
/m2 〜450g/m2 の範囲のものを使用することが
望ましい。
形状は紙容器10や紙容器20の形状が、比較的加工が
しやすく、強度も高いものであるが、図11に示すよう
に原紙先端部をさらに内側に折り返したもの(c)、縁
曲げ部先端を丸めて張出し部下面にカールさせたもの
(d)、縁曲げ部先端を容器側にさらに折り返したもの
(e)等によっても同様の効果を得ることができる。ま
た原紙のカットされた外周部からの水分等の侵入も最小
限にとどめることができる。
であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して
本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示さ
れた実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲お
よび明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に
反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を
伴う紙容器、および紙容器用原紙、ならびに紙容器のプ
レス加工機、および紙容器の製造方法もまた本発明の技
術的範囲に包含されるものとして理解されなければなら
ない。
て、容器本体の外周端部に容器本体の開口面に略平行に
外方に向けて周設された張出し部と、張出し部の先端側
から容器の底面側に180°折り返されて張出し部に密
着するように周設された折り返し部とを設ければ、張出
し部と縁曲げ部とが密着されて、容器周囲の強度が強化
されるので、容器の横および縦方向からの変形応力に対
して強度を高くすることができる。また、紙容器の形状
維持性能を高くすることができる。さらに、折り返し部
の先端は容器本体側に向けられていて使用者の目に触れ
ることがないので、外観上の問題が発生しない。また、
原紙が耐水性材料等によりコーティングされている場合
には、折り返し部の先端のコーティング層がカットされ
ているため、吸水しやすい状態となっているが、折り返
し部の先端は容器本体側に向けられているので、水と接
する可能性が低く抑えられ、先端部が吸水しやすい欠点
をカバーすることができる。
(b)は(a)のIB−IB線を通る垂直面の断面図であ
る。
(b)は(a)のIIB−IIB線を通る垂直面の断面図で
ある。
(b)は、中央部から外周にかけて略放射状に押し罫が
設けられた原紙、(c)は、各押し罫と外周の交点が湾
状にえぐられている原紙をそれぞれ示す図である。
紙、(b)は、中央部から外周にかけて略放射状に押し
罫が設けられた原紙、(c)は、各押し罫と外周の交点
が湾状にえぐられている原紙、(d)は、長方形の各コ
ーナーがえぐられている原紙をそれぞれ示す図である。
の変形例を示す図であり、湾の形状は(a)が三角形、
(b)が半円形、(c)が台形、(d)連続した円弧状
である。
る。
る。
である。
る。
図である。
示す図である。
は(a)のXIIB−XIIB線を通る垂直面の断面図であ
る。
Claims (11)
- 【請求項1】 原紙をプレス加工にて成形した紙容器で
あって、 前記容器本体の外周端部には前記容器本体の開口面に略
平行に外方に向けて周設された張出し部と、 前記張出し部の先端には前記容器の底面方向に略直角に
折り返されて周設された縁曲げ部と、 が設けられていることを特徴とする紙容器。 - 【請求項2】 原紙をプレス加工にて成形した紙容器で
あって、 前記容器本体の外周端部には前記容器本体の開口面に略
平行に外方に向けて周設された張出し部と、 前記張出し部の先端側から前記容器の底面側に90°〜
180°折り返されて周設された折り返し部と、 が設けられていることを特徴とする紙容器。 - 【請求項3】 中心部から外周部にかけて略放射状に押
し罫が設けられ、 前記外周部には、湾状にえぐられた切欠き部が複数設け
られている、 紙容器のプレス成形に使用される原紙。 - 【請求項4】 紙容器のプレス成形に使用される原紙で
あって、前記紙容器の概略平面形状が多角形である場合
において、前記原紙のコーナー部がえぐられていること
を特徴とする原紙。 - 【請求項5】 容器本体の外周端部に前記容器本体の開
口面に略平行に外方に向けて周設された張出し部と前記
張出し部の先端に前記容器の底面方向に略直角にさらに
折り返されて周設された縁曲げ部とが設けられている紙
容器を、原紙から一回のプレスにて製造するプレス加工
機であって、 前記プレス加工機は、対向する一対のベースと、一方の
前記ベースに固定された少なくともひとつの固定型と、
前記ベースのいずれかに付勢力の異なる弾性部材を介し
て取りつけられた複数の可動型とを備えることにより、
前記弾性部材の付勢力の違いを利用して、前記プレスの
進行に従って前記固定型と前記複数の可動型を協働させ
て、前記容器形状を前記底面側から開口部側へしごくよ
うにして形成し、 前記固定型は、少なくとも前記容器本体の外部側面、前
記張出し部の底面、および前記縁曲げ部の内周側面にそ
れぞれ対応する面を備え、 前記固定型が取り付けられているベースに対向する他方
のベースには、前記張出し部の上面に対応する面を備え
た張出し部形成用可動型と、前記張出し部形成用可動型
の外周部に面接触しつつプレス方向に摺動可能に設けら
れた縁曲げ部形成用可動型とが備えられている、 ことを特徴とするプレス加工機。 - 【請求項6】 前記複数の可動型は、前記一方のベース
に取り付けられた第一の可動型と、前記他方のベースに
取り付けられた第二の可動型ならびに前記張出し部形成
用可動型、および前記縁曲げ部形成用可動型であり、 前記第一の可動型は、前記プレス方向に直交する平面を
有し、前記固定型の外周部にプレス方向に摺動可能であ
るとともに前記一方のベースに第一の弾性部材を介して
取りつけられており、 前記第二の可動型は、前記容器本体の内面に対応する型
であって、前記固定型に対向して設けられ、前記他方の
ベースに第二の弾性部材を介して取りつけられており、 前記張出し部形成用可動型は、前記固定型の張出し部の
上面に対応する面に対向する面を備え、前記第二の可動
型の外周部にプレス方向に摺動可能であるとともに前記
他方のベースに第三の弾性部材を介して取りつけられて
おり、 前記縁曲げ部形成用可動型は、前記プレス方向に直交し
前記第一の可動型に対向する面を備えるとともに、前記
張出し部形成用可動型の外周部にプレス方向に摺動可能
に前記他方のベースに第四の弾性部材を介して取りつけ
られている、 ことを特徴とする請求項5に記載された紙容器のプレス
加工機。 - 【請求項7】 前記固定型に摺動接触している第一の可
動型の摺動接触面には、前記他方のベース側に開口する
隙間部が周設されていることを特徴とする請求項5また
は6のいずれかに記載されたプレス加工機。 - 【請求項8】 容器本体の外周端部に前記容器本体の開
口面に略平行に外方に向けて周設された張出し部と前記
張出し部の先端に前記容器の底面方向に略直角にさらに
折り返されて周設された縁曲げ部とが設けられている紙
容器の製造方法であって、 前記板紙を、前記容器本体を構成すべき大きさより外周
方向に所定幅大きくカットして原紙を形成する工程と、 前記原紙に中央部から外周部に向けて略放射状に伸びる
複数の押し罫を形成する工程と、 前記原紙から、請求項5〜7のいずれかのプレス加工機
により一回のプレス加工により前記容器形状に形成する
工程と、 を備えた紙容器の製造方法。 - 【請求項9】 容器本体の外周端部に前記容器本体の開
口面に略平行に外方に向けて周設された張出し部と前記
張出し部の先端に前記容器の底面方向に略直角に折り返
されて周設された縁曲げ部とが設けられている紙容器の
前記縁曲げ部を、前記張出し部底面側にさらに90°折
り返して密着させるプレス加工機であって、 前記容器を固定する固定型と、 前記固定型に対向する側に設けられた、前記縁曲げ部を
前記容器の中心方向に折倒す折倒し型と、前記折倒し型
が前記縁曲げ部を前記容器の中心方向に折倒した後に前
記折倒された縁曲げ部を前記張出し部に密着するように
プレスするよう構成された押圧型と、 を備えたプレス加工機。 - 【請求項10】 容器本体の外周端部に前記容器本体の
開口面に略平行に外方に向けて周設された張出し部と前
記張出し部の先端に前記容器の底面方向に略直角に折り
返されて周設された縁曲げ部とが設けられている紙容器
の前記縁曲げ部を、前記張出し部底面側にさらに90°
折り返して密着させるプレス加工機であって、 前記プレス加工機は互いに対向する第一のベースと第二
のベースとを備え、 前記第一のベースには、前記容器本体内面と張出し部上
面の形状に対応する第一の固定型が取りつけられてお
り、 前記第二のベースには、 前記容器の外側面および前記張出し部底面の形状に対応
する面を備えるとともに前記第二のベースに固定して取
りつけられた第二の固定型と、 前記容器の底面外面に対応する面を備えるとともに前記
第二の固定型の内周側にプレス方向に摺動可能に設けら
れ、かつ第一の弾性部材を介して取りつけられた第一の
可動型と、 前記第二の固定型の前記張出し部の形状に対応する面の
外周側にプレス方向に摺動可能に設けられ、かつ前記第
二の固定型の前記プレス方向先端側に第二の弾性部材を
介して取りつけられて、プレス加工の進行とともに前記
縁曲げ部を前記容器側に折倒す折倒し面が設けられてい
る第二の可動型とが備えられているプレス加工機。 - 【請求項11】 容器本体の外周端部に前記容器本体の
開口面に略平行に外方に向けて周設された張出し部と前
記張出し部の先端側から前記張出し部底面側に90°〜
180°折り返されて周設された折り返し部とが設けら
れている紙容器の製造方法であって、 前記板紙を、前記容器本体を構成すべき大きさより外周
方向に所定幅大きくカットして原紙を形成する工程と、 前記原紙に中央部から外周部に向けて略放射状に伸びる
複数の押し罫を形成する工程と、 前記原紙から、請求項5〜7のいずれかのプレス加工機
によりプレス加工を行って中間製品を製造する工程と、 請求項9または10のいずれかのプレス加工機により前
記中間製品の前記折り返し部を前記張出し部底面に密着
するようにプレス加工する工程と、 を備えた紙容器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001158538A JP2002347736A (ja) | 2001-05-28 | 2001-05-28 | 紙容器、および紙容器用原紙、ならびに紙容器のプレス加工機、および製造方法 |
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