JP2002347698A - 垂直離着陸航空機 - Google Patents
垂直離着陸航空機Info
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Abstract
ペラの一部が停止した際にも、安全に飛行を継続しうる
ようにする。 【解決手段】 上下方向の通風を可能とした機枠10の
周辺部に、その中心部に対して対称をなすとともに、互
いに反対方向に回転駆動される複数対の揚力発生用プロ
ペラ13を設け、対をなす揚力発生用プロペラ13のい
ずれか一方が作動不能となった際、他方の揚力発生用プ
ロペラを停止させることにより、トルクの平衡を保たせ
るようにする。
Description
転駆動される揚力発生用プロペラを複数個備える垂直離
着陸航空機に関する。
用ロータを備えるヘリコプタ、すなわち垂直離着陸航空
機における不可避の課題は、第1に、ロータの回転に伴
うトルクを、いかにして打消すかということであり、第
2に、故障等により、万一ロータが停止したり、脱去し
たりした際に、どのようにして、安全に飛行を継続し
て、着陸しうるようにするかということである。
りに互いに逆方向に回転する同一寸法の1対もしくは複
数対の揚力発生用ロータを、機体における前後もしくは
左右の対称的な位置に設けるか、1個の垂直軸まわり
に、互いに逆方向に回転する1対のロータを設けること
により、あるいは、垂直軸まわりに回転する主ロータを
1個のみとし、機体の尾部側方等に、水平軸まわりに回
転するトルク打消し用の補助ロータを設けることによっ
て解決されている。
ロータによる揚力の発生が停止した際における安全な飛
行の継続および着陸については、従来、完全に満足しう
る解決策が提供されていないのが実情である。
実用化の緒に就き、以来相当の普及が見られるにも拘わ
らず、依然として、需要者には一沫の不安感は払拭され
ておらず、このことが、ヘリコプタの広汎な分野におけ
る普及と、その大型化の妨げとなっている。
プロペラを複数備え、万一その一部のものが、故障等に
より機能し得なくなった際においても、以後安全に、あ
る程度の飛行を継続することができ、かつ過度の衝撃や
危険なしに着陸しうるようにした垂直離着陸航空機を提
供することを目的とするものである。
的は、次のようにして解決される。 (1) 上下方向の通風を可能とした機枠の周辺部に、そ
の中心部に対して対称をなすとともに、互いに反対方向
に回転駆動される複数対の揚力発生用プロペラを設け、
前記対をなす揚力発生用プロペラのいずれか一方が作動
不能となった際、他方の揚力発生用プロペラを停止させ
ることにより、トルクの平衡を保たせるようにする。
周辺部に、その中心部に対して対称をなすとともに、互
いに反対方向に回転駆動される複数対の揚力発生用プロ
ペラを設け、かつ前記対をなす揚力発生用プロペラのい
ずれか一方が作動不能となった際、その旨を感知して、
他方の揚力発生用プロペラを自動的に停止させるように
した停止センサと停止回路を設ける。
揚力発生用プロペラを、それぞれ、個別の原動機により
回転駆動するようにする。
て、揚力発生用プロペラを、3対以上設ける。
周辺部に、その中心部に対して対称をなすとともに、互
いに反対方向に回転駆動される複数対の揚力発生用プロ
ペラを設け、かつ機枠の中心部に、上方を向くトルク補
償用プロペラを設け、前記対をなす揚力発生用プロペラ
のいずれか一方が作動不能となった際、前記トルク補償
用プロペラを、作動不能となった揚力発生用プロペラと
同一方向に回転駆動させることにより、トルクの平衡を
保たせるようにする。
周辺部に、その中心部に対して対称をなすとともに、互
いに反対方向に回転駆動される複数対の揚力発生用プロ
ペラを設け、かつ機枠の中心部に、上方を向くトルク補
償用プロペラを設け、前記対をなす揚力発生用プロペラ
のいずれか一方が作動不能となった際、その旨を感知し
て、前記トルク補償用プロペラを、作動不能となった揚
力発生用プロペラと同一方向に回転駆動させるセンサと
起動回路とを設けることにより、トルクの平衡を保たせ
るようにする。
ルク補償用プロペラを、その回転方向に迎角を有するよ
うに可変ピッチ式のものとする。
て、各揚力発生用プロペラを、それぞれ個別の原動機に
より回転駆動するようにする。
て、揚力発生用プロペラを、3対以上設ける。
おいてほぼ中心対称的で、上下方向の通気抵抗を可及的
に小とした機枠で、円形であってもよいが、図示のもの
においては、平面形を六角形としてある。この機枠(10)
は、中心のハブ(11)より、等間隔をもって放射状に突出
させた6本の等長の腕杆(12)の先端同士を、側杆(13)を
もって連結して形成されている。
(14)が固着され、隣り合う保持体(14)(14)同士を、側杆
(13)をもって連結してある。
れ、前記各腕杆(12)の中央部とキャビン(15)の適所と
は、支持杆(16)をもって連結されている。
飛行用プロペラ(17)が装着されている。
ラユニット(20)における直立型のエンジン(21)が保持さ
れている。
するエンジン(21)から上方へ延出する垂直の駆動軸(22)
の上端に揚力発生用プロペラ(23)を装着してなり、エン
ジン(21)の側方には燃料タンク(24)が取付けられてい
る。
動式の電動機や、圧力ガス駆動式の回転機関等としても
よい。
向は逆向きとしてあり、従って、機枠(10)の中心のハブ
(11)の対称位置において対をなす揚力発生用プロペラ(2
3)(23)の回転方向は逆向きとなっている。
は、中心対称をなし、かつ反転する揚力発生用プロペラ
(23)(23)を有する揚力発生用プロペラユニット(20)(20)
が、3対設けられていることとなる。
におけるエンジン(21)は、適宜コンピュータ等により制
御されて、等速回転するようになっており、かつ中心対
称をなす各対におけるいずれか一方の揚力発生用プロペ
ラ(23)が、エンジン(21)の故障により停止するか、ある
いは駆動軸(22)より脱去した際には、これを感知した操
縦者により、あるいは図2に示すように、適宜のセンサ
によりその旨を感知させることにより、対の相手方のエ
ンジン(21)を停止させるようにしてある。
用プロペラユニット(20)毎に設けられている停止センサ
(25)が、その揚力発生用プロペラユニット(20)の作動が
停止した旨を検知すると、対の相手方のエンジン(21)に
設けられた停止回路(26)へ信号を送り、そのエンジン(2
1)を停止させるようにしてある。
力発生用プロペラユニット(20)は合計6個設けられてい
るため、万一そのいずれかが作動不能となっても、この
垂直離着陸航空機全体としての揚力の減少比率は小であ
り、機が直ちに落下することはない。
ト(20)の停止に伴い、それと対をなす揚力発生用プロペ
ラユニット(20)も、自動的に停止させられるので、回転
している揚力発生用プロペラ(23)によるトルクが不均衡
となって、機体の安定が損われたり、過大な振動を起こ
したりすることはなく、その後の飛行を、ある程度安全
に継続することができ、また無事に着陸することができ
る。
を示す。
て、中心部に、トルク補償用プロペラユニット(30)を設
けたものであり、基本的な構成は、第1の実施形態と同
様であるので、第1の実施形態と同様の部分に、それと
同一の符号を付して、その説明を省略し、異なる部分に
ついてのみ説明する。
トルク補償用プロペラユニット(30)が取付けられてい
る。
基本的構成、寸法、および能力は、周辺部の揚力発生用
プロペラユニット(20)と実質的に同様であるが、必要に
応じて、そのエンジン(31)を正逆回転させることがで
き、かつそれに伴って、トルク補償用プロペラ(32)の迎
角の方向をも、正逆に変化させうるようにしてある。
は、正常飛行時には、基本的には作動させないものと
し、周辺の6個の揚力発生用プロペラ(23)のいずれか1
個が停止した際にのみ、図4に示すようにして、その停
止した周辺の揚力発生用プロペラ(23)と同方向に回転駆
動されるようにしてある。
辺の揚力発生用プロペラユニット(20)(20)に対し、それ
ぞれ停止センサ(33)(33)が接続され、各停止センサ(33)
は、トルク補償用プロペラユニット(30)におけるエンジ
ン(31)を、停止した揚力発生用プロペラユニット(20)と
同じ方向に起動させる起動回路(34)へ信号を送り、かつ
それに伴って、トルク補償用プロペラ(32)の迎角が回転
方向を向くように制御するようになっている。
なトルク補償用プロペラユニット(30)を備えていること
により、周辺のいずれかの揚力発生用プロペラ(23)が停
止しても、全体としての発生揚力の減少は、全く、もし
くは殆んどなく、しかも対をなす周辺の揚力発生用プロ
ペラ(23)のいずれかが停止したことに伴うトルクのアン
バランスも補償され、振動を生起することなく、正常な
飛行を継続することができる。
れており、かつ隣接するものは反対方向に回転するよう
になっているから、水平方向の気流による駆動軸の両側
方におけるプロペラブレードの発生揚力は、全体として
均一化され、かつ全体としての発生揚力の作用線は、常
に一定に保たれ、安定した飛行を行うことができる。
ラのいずれかが作動不能となっても、プロペラによる発
生トルクのバランスを保持させて、安全な飛行の継続も
しくは着陸を行うことができる。
ンスの保持を、自動的に行わせることができる。
より揚力発生用プロペラを駆動する場合に比し、動力伝
達機構が簡単となり、かつ原動機の故障等の際には、そ
の原動機のみを取り換えれば済むので、作業は簡単かつ
安価となる。
用プロペラが停止した際においても、全体としての発生
揚力の減少比率は小さいので、以後の安全な飛行を継続
するのが容易であり、かつ急速なバランスの失墜は防止
される。
用プロペラが作動不能となっても、プロペラによる発生
トルクのバランスは良好に保持され、安全に飛行を継続
することができる。
ンスの保持を、自動的に行わせることができる。
良好に保持されるとともに、機全体としての発生揚力
を、実質的に一定に保つことができる。
と同じ。
と同じ。
る。
ラの制御要領を示す略図である。
る。
ク補償用プロペラの作動要領を示す略図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 上下方向の通風を可能とした機枠の周辺
部に、その中心部に対して対称をなすとともに、互いに
反対方向に回転駆動される複数対の揚力発生用プロペラ
を設け、前記対をなす揚力発生用プロペラのいずれか一
方が作動不能となった際、他方の揚力発生用プロペラを
停止させることにより、トルクの平衡を保たせるように
したことを特徴とする垂直離着陸航空機。 - 【請求項2】 上下方向の通風を可能とした機枠の周辺
部に、その中心部に対して対称をなすとともに、互いに
反対方向に回転駆動される複数対の揚力発生用プロペラ
を設け、かつ前記対をなす揚力発生用プロペラのいずれ
か一方が作動不能となった際、その旨を感知して、他方
の揚力発生用プロペラを自動的に停止させるようにした
停止センサと停止回路を設けたことを特徴とする垂直離
着陸航空機。 - 【請求項3】 各揚力発生用プロペラを、それぞれ、個
別の原動機により回転駆動するようにしたことを特徴と
する請求項1または2記載の垂直離着陸航空機。 - 【請求項4】 揚力発生用プロペラを、3対以上設けた
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の垂直
離着陸航空機。 - 【請求項5】 上下方向の通風を可能とした機枠の周辺
部に、その中心部に対して対称をなすとともに、互いに
反対方向に回転駆動される複数対の揚力発生用プロペラ
を設け、かつ機枠の中心部に、上方を向くトルク補償用
プロペラを設け、前記対をなす揚力発生用プロペラのい
ずれか一方が作動不能となった際、前記トルク補償用プ
ロペラを、作動不能となった揚力発生用プロペラと同一
方向に回転駆動させることにより、トルクの平衡を保た
せるようにしたことを特徴とする垂直離着陸航空機。 - 【請求項6】 上下方向の通風を可能とした機枠の周辺
部に、その中心部に対して対称をなすとともに、互いに
反対方向に回転駆動される複数対の揚力発生用プロペラ
を設け、かつ機枠の中心部に、上方を向くトルク補償用
プロペラを設け、前記対をなす揚力発生用プロペラのい
ずれか一方が作動不能となった際、その旨を感知して、
前記トルク補償用プロペラを、作動不能となった揚力発
生用プロペラと同一方向に回転駆動させるセンサと起動
回路とを設けることにより、トルクの平衡を保たせるよ
うにしたことを特徴とする垂直離着陸航空機。 - 【請求項7】 トルク補償用プロペラを、その回転方向
に迎角を有するように可変ピッチ式のものとしたことを
特徴とする請求項5または6記載の垂直離着陸航空機。 - 【請求項8】 各揚力発生用プロペラを、それぞれ個別
の原動機により回転駆動するようにしたことを特徴とす
る請求項5〜7のいずれかに記載の垂直離着陸航空機。 - 【請求項9】 揚力発生用プロペラを、3対以上設けた
ことを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の垂直
離着陸航空機。
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JP2001153747A JP2002347698A (ja) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | 垂直離着陸航空機 |
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