JP2002347480A - 検知線入りトロリ線 - Google Patents

検知線入りトロリ線

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JP2002347480A
JP2002347480A JP2001154226A JP2001154226A JP2002347480A JP 2002347480 A JP2002347480 A JP 2002347480A JP 2001154226 A JP2001154226 A JP 2001154226A JP 2001154226 A JP2001154226 A JP 2001154226A JP 2002347480 A JP2002347480 A JP 2002347480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trolley wire
detection
wire
main body
trolley
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001154226A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Saito
勝 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩耗検知の誤作動を防止することができる検
知線入りトロリ線を提供する。 【解決手段】 トロリ線本体1が摩耗し、この摩耗に伴
ってバリが発生したとしても、そのバリは金属被膜2を
突き破ることができない。絶縁体膜3は金属被膜2によ
り被覆されているので、絶縁体膜3がバリに突き破られ
ることもなく、予期せぬトロリ線本体1と内部導体4と
の間の短絡は発生しない。従って、バリによる短絡を原
因とする誤検知が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電車に給電するトロ
リ線であって、その摩耗の程度を検知する検知線を備え
たトロリ線に関し、特に、摩耗検知の誤作動の防止を図
った検知線入りトロリ線に関する。
【0002】
【従来の技術】電車に給電するトロリ線として、トロリ
線の摩耗限界を検知するための検知線を備えたものが使
用されることがある。図2は従来の検知線入りトロリ線
を示す断面図である。
【0003】トロリ線本体1は上方に偏った位置の2箇
所にトロリ線本体1の長手方向に延長する溝部7が設け
られており、この溝部7を介して圧着スリーブにより握
持することによりトロリ線本体1を架設する。
【0004】一方、トロリ線本体1の周方向に離隔し、
水平方向に対向する2箇所の位置には、溝状に形成され
た凹所8がトロリ線本体1の長手方向に沿って形成され
ている。
【0005】このトロリ線本体1は、銅線、銅合金線又
は銅若しくは銅合金層で鋼線を被覆した複合線である。
【0006】このトロリ線本体1の凹所8内には、断面
が円形の検知線6が凹所8に嵌合して埋設されている。
この検知線6は、錫めっき銅撚り線を内部導体(芯線)
4とし、この内部導体4を絶縁体膜3で被覆して構成さ
れている。絶縁体膜3の原料としては、耐熱性及び絶縁
性が優れたフッ素樹脂、例えばエチレン・テトラフルオ
ロエチレン共重合体(ETFE)が主として使用されて
いる。
【0007】このように構成された従来の検知線入りト
ロリ線では、トロリ線が摩耗してトロリ線本体1と検知
線内の内部導体4とがパンタグラフを介して短絡するこ
とにより、トロリ線の摩耗が検知されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
検知線入りトロリ線では、実際にはトロリ線本体1の摩
耗がその限度に達していないにも拘わらず、トロリ線本
体1と内部導体4との短絡が発生して摩耗がその限度に
達したと誤って検知されることがあるという問題点があ
る。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、摩耗検知の誤作動を防止することができる
検知線入りトロリ線を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る検知線入り
トロリ線は、その周方向の1又は複数の所定位置にその
長手方向に沿って溝状に形成された凹所を有するトロリ
線本体と、内部導体、この内部導体を被覆する絶縁体膜
及びこの絶縁体膜を被覆する金属被膜を有し前記凹所内
に埋設された検知線とを有することを特徴とする。
【0011】本願発明者等が前記課題を解決すべく、鋭
意実験研究を重ねた結果、トロリ線本体の摩耗はその表
面のバリの発生を伴うことがあり、このバリが絶縁体膜
を突き破ってトロリ線本体と内部導体との間に短絡を発
生させていることを知見した。
【0012】即ち、パンタグラフの摺動によりトロリ線
が摩耗して検知線の内部導体がパンタグラフと接触する
と、内部導体とトロリ線本体とが導通してトロリ線の摩
耗が検出される。この場合に、トロリ線本体からバリが
発生することがあるが、本発明においては、この摩耗に
伴ってバリが発生したとしても、内部導体が絶縁体被膜
だけでなく金属被膜により被覆されているので、バリは
金属被膜を突き破ることができずに内部導体に接触する
ことはない。このため、従来発生しているバリによる内
部導体とトロリ線本体との短絡は発生せず、誤検知の発
生が防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る検知
線入りトロリ線について、添付の図面を参照して具体的
に説明する。図1は本発明の実施例に係る検知線入りト
ロリ線を示す断面図である。
【0014】本発明の実施例においては、錫めっき銅撚
り線等を内部導体4とし、この内部導体4を絶縁体膜3
で被覆し、更に絶縁体膜3を金属被膜2で被覆すること
により、検知線5が構成されている。トロリ線本体1
は、従来のものと同様に構成されており、その円形の凹
所8に検知線5が埋め込まれている。
【0015】このように構成された本実施例に係る検知
線入りトロリ線は、前述のように、溝部7を介して圧着
スリーブにより握持することによって張架される。そし
て、架設後、検知線5の端末は監視装置に接続され、内
部導体4とトロリ線本体1との間の導通発生が監視装置
により監視される。この場合に、トロリ線本体1の摩耗
によりこの摺動面(大弧面側)が上昇してきて凹所8に
到達し、更に摩耗が進行すると、やがては凹所8内の検
知線5の絶縁体膜3が除去され、内部導体4が露出す
る。そうすると、内部導体4とトロリ線本体1との間が
パンタグラフを介して導通するので、監視装置によりこ
の内部導体4とトロリ線本体1との導通が検出される。
これにより、トロリ線本体1の摩耗が凹所8内にまで到
達したことが検出されるので、このときに、トロリ線を
新しいものと交換すればよい。
【0016】また、本実施例によれば、トロリ線本体1
が摩耗し、この摩耗に伴ってバリが発生したとしても、
そのバリは金属被膜2を突き破ることができない。絶縁
体膜3は金属被膜2により被覆されているので、絶縁体
膜3がバリに突き破られることもなく、予期せぬトロリ
線本体1と内部導体4との間の短絡は発生しない。従っ
て、バリによる短絡を原因とする誤検知が防止される。
【0017】なお、金属被膜2の材料は特に限定される
ものではなく、例えばステンレス鋼又は銅若しくは銅合
金を使用することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について、その特許請
求の範囲から外れる比較例と比較して具体的に説明す
る。
【0019】先ず、図1に示すような構造を有する検知
線入りトロリ線(実施例No.1乃至No.3)及び図
2に示すような構造を有する検知線入りトロリ線(比較
例No.4)を作製した。これらの各部材の詳細を下記
表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】そして、各実施例及び比較例に対し、かご
型摩耗試験器を使用して摩耗の検知を10回ずつ行い、
正常に所定の摩耗限に到達したときに検知が行われた回
数及びバリの発生により摩耗限に到達する以前に検知が
行われた回数を調査した。この結果を下記表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】表2に示すように、実施例No.1乃至3
においては、絶縁体膜3が金属被膜2により被覆されて
いるので、摩耗によりバリが発生しても全ての検知が正
常なものとなった。
【0024】一方、比較例No.4においては、内部導
体4が絶縁体膜3のみに被覆されているので、摩耗によ
り発生したバリが内部導体4まで達して所定の摩耗限に
達する以前に摩耗限に達したという誤検知が10回の試
験中に3回発生した。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
内部導体が絶縁体被膜だけでなく金属被膜により被覆さ
れているので、バリが金属被膜を突き破ることを防止す
ることができる。このため、バリが内部導体に接触する
ことにより従来発生している短絡を防止して、摩耗検知
の誤作動を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る検知線入りトロリ線を示
す断面図である。
【図2】従来の検知線入りトロリ線を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1;トロリ線本体 2;金属被膜 3;絶縁体膜 4;内部導体 5、6;検知線 7;溝部 8;凹所
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その周方向の1又は複数の所定位置にそ
    の長手方向に沿って溝状に形成された凹所を有するトロ
    リ線本体と、内部導体、この内部導体を被覆する絶縁体
    膜及びこの絶縁体膜を被覆する金属被膜を有し前記凹所
    内に埋設された検知線とを有することを特徴とする検知
    線入りトロリ線。
JP2001154226A 2001-05-23 2001-05-23 検知線入りトロリ線 Pending JP2002347480A (ja)

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