JP2007200685A - 浸水検知ケーブル - Google Patents
浸水検知ケーブル Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007200685A JP2007200685A JP2006017211A JP2006017211A JP2007200685A JP 2007200685 A JP2007200685 A JP 2007200685A JP 2006017211 A JP2006017211 A JP 2006017211A JP 2006017211 A JP2006017211 A JP 2006017211A JP 2007200685 A JP2007200685 A JP 2007200685A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable
- detection
- cable core
- metal tape
- inundation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Abandoned
Links
Images
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
【課題】浸水検知性能の高い浸水検知ケーブルを提供する。
【解決手段】浸水検知ケーブル11は、導体に絶縁体を施した絶縁線心6を複数本撚り合わせてケーブルコア2を形成するとともに、このケーブルコア2上に第一金属テープ12a、第二金属テープ12bを間隙巻きにより巻き付けて浸水検知部12を形成し、これらの外周にシース5を被覆してなるものである。このような浸水検知ケーブル11の浸水検知部12は、第一金属テープ12a、第二金属テープ12bを、テープ同士が重ならないように巻き付けてなっている。
【選択図】図1
【解決手段】浸水検知ケーブル11は、導体に絶縁体を施した絶縁線心6を複数本撚り合わせてケーブルコア2を形成するとともに、このケーブルコア2上に第一金属テープ12a、第二金属テープ12bを間隙巻きにより巻き付けて浸水検知部12を形成し、これらの外周にシース5を被覆してなるものである。このような浸水検知ケーブル11の浸水検知部12は、第一金属テープ12a、第二金属テープ12bを、テープ同士が重ならないように巻き付けてなっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、外部からの水の浸入を検知する機能を有する浸水検知ケーブルに関する。
従来の浸水検知ケーブルとしては、二本の導体の少なくとも一方に水溶性絶縁被覆を設けた検知線を、ケーブルコア上に長さ方向に添って添設するとともに、これらの外周に所要の被覆を設けてなるものが知られている(例えば特許文献1参照)。以下、この従来の浸水検知ケーブルについて説明する。
図3において、従来の浸水ケーブル1は、ケーブルコア2と、二本の検知線3と、押さえ巻きテープ4と、シース5とを備えて構成されている。ケーブルコア2は、導体に絶縁体を施した絶縁線心6を撚り合わせて対撚り線心7を形成し、この対撚り線心7を複数集合させることによりなっている。二本の検知線3は、ケーブルコア2の外周で対撚り線心7に添うように各々配置されている。検知線3は、導体と、この導体を被覆する絶縁被覆とを備えている。絶縁被覆は、水溶性若しくは複数の穴が開いたものが用いられている。
押さえ巻きテープ4は、ポリエステルテープなどからなるものであって、ケーブルコア2の対撚り線心7と二本の検知線3とをばらけないようにするために備えられている。押さえ巻きテープ4は、重ね巻きによってケーブルコア2と二本の検知線3とを押さえ付けている。シース5は、押出成形によって押さえ巻きテープ4の外周に設けられている。
特開平6−187840号公報 (第2−3頁、第1図)
ケーブルコア2は、対撚り線心7を複数集合させることによりなっていることから、対撚り線心7同士の間に検知線3が入り込み、この検知線3が次第に内部へ落ち込んでしまうという可能性を有している。このような状態になると、ケーブル自体が水に浸ってしまった場合に、浸水検知がし難い、若しくは浸水検知が遅れ、電気通信回路の異常を感知することができないという問題が発生してしまうことになる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、浸水検知性能の高い浸水検知ケーブルを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の浸水検知ケーブルは、導体に絶縁体を施した絶縁線心を複数本撚り合わせてケーブルコアを形成するとともに、該ケーブルコア上に金属テープを間隙巻きにより巻き付けて浸水検知部を形成し、これらの外周にシースを被覆してなることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、水の浸入があると金属テープ間がこの浸入した水によって繋がり電気的な導通が得られる。これにより浸水検知部を接続する例えば浸水検知装置が作動する。本発明によれば、ケーブルコアの内部へ落ち込むことのない浸水検知部によって浸水検知が良好となる。また、ケーブルコア上に巻き付く浸水検知部によってシース円周部のどこから水が入り込んでも浸水検知が良好となる。
尚、浸水検知部を備えることにより、ケーブル端末加工作業時に廃棄物が生じる押さえ巻きテープをケーブル構成から削除することができる。本発明における浸水検知部は、押さえ巻きテープの機能を有する。
請求項2記載の本発明の浸水検知ケーブルは、請求項1に記載の浸水検知ケーブルにおいて、前記浸水検知部は二つの前記金属テープをテープ同士が重ならないように巻き付けてなることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、テープ同士が触れて導通が得られてしまうような、言い換えれば水の浸入がなくても導通が得られてしまうようなことが避けられる。
請求項1に記載された本発明によれば、浸水検知性能の高い浸水検知ケーブルを提供することができるという効果を奏する。また、請求項2に記載された本発明によれば、信頼性を高めることができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の浸水検知ケーブルの一実施の形態を示す構成図である。また、図2は本発明の浸水検知ケーブルの製造例を示すフローチャートである。尚、従来例と同一の構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図1において、引用符号11は本発明の浸水検知ケーブルを示している。浸水検知ケーブル11は、ケーブルコア2と、浸水検知部12と、シース5とを備えて構成されている。ケーブルコア2は、対撚り線心7を複数集合させることによりなっている。シース5は、押出成形によりなっている。ケーブルコア2及びシース5は従来例と同様であり、以下、本発明の要旨である浸水検知部12について説明する。
浸水検知部12は、二つの金属テープを、このテープ同士が重ならないようにケーブルコア2上に巻き付けてなっている。ここで、二つの金属テープを第一金属テープ12a、第二金属テープ12bとすると、これら第一金属テープ12a、第二金属テープ12bは、各々独立してケーブルコア2上に巻き付けられている。第一金属テープ12a、第二金属テープ12bは、間隙巻き(重ならないテープ巻き方法)により巻き付けられている。
第一金属テープ12a、第二金属テープ12bは、導電率のよい金属テープが用いられている。具体的には、アルミテープや銅テープ等が一例として挙げられる。厚み及び幅は特に限定するものではないが、一例を挙げると、0.1mm厚、6mm幅が挙げられるものとする。巻き付けピッチも特に限定するものではないが、テープ同士が重ならなければよく、テープ同士間に水が存在すると導通が得られるピッチで、約40mmピッチが一例として挙げられるものとする。巻き付けピッチは、シース5の円周部のどこから水が入り込んでも電気的な導通が得られるように設定されている。第一金属テープ12a、第二金属テープ12bに関し、ケーブルコア2に対して張り付くための接着層の設定は任意であるものとする。また、他の層の設定も任意であるものとする。
第一金属テープ12a、第二金属テープ12bの各端部は、水の浸入を検知するための浸水検知装置13の入力部に半田付け等で接続されている。浸水検知装置13は、第一金属テープ12a、第二金属テープ12b同士間に水が存在して電気的な導通が得られると、警報等を出すように構成されている(一例であるものとする)。
次に、図2を参照しながら本発明の浸水検知ケーブル11の製造について説明する。浸水検知ケーブル11は、個撚り工程と、本撚り・浸水検知部形成工程と、シース押出工程とを順に経て製造される。
個撚り工程では、対撚り線心7が形成される。本撚り・浸水検知部形成工程では、同一ラインで連続的に本撚りと浸水検知部12の形成とが行われる。本撚りは、対撚り線心7を複数集合させてケーブルコア2を形成する工程で、この形成されたケーブルコア2上に第一金属テープ12a、第二金属テープ12bを間隙巻きにより巻き付けると、浸水検知部12の形成が完了する。浸水検知部12の形成によって、ケーブルコア2はこのばらけが防止される。シース押出工程では、押出成形機によりケーブルコア2及び浸水検知部12の外周にシース5が被覆形成される。シース5が被覆形成されると、一連の製造工程が完了する。
以上、本発明によれば、ケーブルコア2の内部へ落ち込むことのない浸水検知部12によって浸水検知を良好に行うことができる。従って、本発明によれば、浸水検知性能の高い浸水検知ケーブル11を提供することができるという効果を奏する。
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
2 ケーブルコア
5 シース
6 絶縁線心
7 対撚り線心
11 浸水検知ケーブル
12 浸水検知部
12a 第一金属テープ
12b 第二金属テープ
13 浸水検知装置
5 シース
6 絶縁線心
7 対撚り線心
11 浸水検知ケーブル
12 浸水検知部
12a 第一金属テープ
12b 第二金属テープ
13 浸水検知装置
Claims (2)
- 導体に絶縁体を施した絶縁線心を複数本撚り合わせてケーブルコアを形成するとともに、該ケーブルコア上に金属テープを間隙巻きにより巻き付けて浸水検知部を形成し、これらの外周にシースを被覆してなる
ことを特徴とする浸水検知ケーブル。 - 請求項1に記載の浸水検知ケーブルにおいて、
前記浸水検知部は二つの前記金属テープをテープ同士が重ならないように巻き付けてなる
ことを特徴とする浸水検知ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006017211A JP2007200685A (ja) | 2006-01-26 | 2006-01-26 | 浸水検知ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006017211A JP2007200685A (ja) | 2006-01-26 | 2006-01-26 | 浸水検知ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007200685A true JP2007200685A (ja) | 2007-08-09 |
Family
ID=38455086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006017211A Abandoned JP2007200685A (ja) | 2006-01-26 | 2006-01-26 | 浸水検知ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007200685A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2947665A1 (fr) * | 2009-07-01 | 2011-01-07 | Nexans | Cable comprenant des moyens de detection aptes a detecter la presence d'un corps electriquement conducteur exterieur au cable |
JP2015025733A (ja) * | 2013-07-26 | 2015-02-05 | 矢崎エナジーシステム株式会社 | ケーブル |
CN109720227A (zh) * | 2017-10-27 | 2019-05-07 | 菲尼克斯电动交通有限公司 | 充电插头和用于汽车的充电站 |
JP2019530960A (ja) * | 2016-09-27 | 2019-10-24 | フェニックス コンタクト イー−モビリティ ゲーエムベーハーPHOENIX CONTACT E−Mobility GmbH | クーラントラインを有する電気ケーブル |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4410504Y1 (ja) * | 1966-10-22 | 1969-04-28 | ||
JPS453003Y1 (ja) * | 1966-11-05 | 1970-02-09 | ||
JPS5893110A (ja) * | 1981-11-26 | 1983-06-02 | 日立電線株式会社 | 外傷検知層付きケ−ブル |
JPS59221907A (ja) * | 1983-05-31 | 1984-12-13 | 三菱電線工業株式会社 | 警報線入りジエリ−充填ケ−ブル |
-
2006
- 2006-01-26 JP JP2006017211A patent/JP2007200685A/ja not_active Abandoned
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4410504Y1 (ja) * | 1966-10-22 | 1969-04-28 | ||
JPS453003Y1 (ja) * | 1966-11-05 | 1970-02-09 | ||
JPS5893110A (ja) * | 1981-11-26 | 1983-06-02 | 日立電線株式会社 | 外傷検知層付きケ−ブル |
JPS59221907A (ja) * | 1983-05-31 | 1984-12-13 | 三菱電線工業株式会社 | 警報線入りジエリ−充填ケ−ブル |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2947665A1 (fr) * | 2009-07-01 | 2011-01-07 | Nexans | Cable comprenant des moyens de detection aptes a detecter la presence d'un corps electriquement conducteur exterieur au cable |
EP2299454A1 (fr) * | 2009-07-01 | 2011-03-23 | Nexans | Câble comprenant des moyens de détection aptes à détecter la présence d'un corps électriquement conducteur extérieur au câble |
JP2015025733A (ja) * | 2013-07-26 | 2015-02-05 | 矢崎エナジーシステム株式会社 | ケーブル |
JP2019530960A (ja) * | 2016-09-27 | 2019-10-24 | フェニックス コンタクト イー−モビリティ ゲーエムベーハーPHOENIX CONTACT E−Mobility GmbH | クーラントラインを有する電気ケーブル |
CN109720227A (zh) * | 2017-10-27 | 2019-05-07 | 菲尼克斯电动交通有限公司 | 充电插头和用于汽车的充电站 |
CN109720227B (zh) * | 2017-10-27 | 2022-10-18 | 菲尼克斯电动交通有限公司 | 充电插头和用于汽车的充电站 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7772496B2 (en) | Flat cable | |
JP2009301817A (ja) | Lanケーブル | |
JP2016062816A (ja) | ワイヤハーネス及びワイヤハーネス製造方法 | |
JP2007200685A (ja) | 浸水検知ケーブル | |
US9723768B2 (en) | Multicore shielded cable and branching method therefor | |
JP4654957B2 (ja) | 同軸ケーブル及びその製造方法 | |
JP2017188225A (ja) | Lanケーブル | |
JP6146901B2 (ja) | ケーブル | |
JP2009211855A (ja) | 同軸フラットケーブル | |
JP2011129261A (ja) | 高速差動用クワッドケーブル | |
JP4927794B2 (ja) | 超電導ケーブル用フォーマの接続方法、および超電導ケーブル用フォーマの接続構造 | |
JP2008147476A (ja) | シールド部材及びそのシールド部材を有したワイヤハーネス | |
JP2012227006A (ja) | 浸水検知機能付きケーブル | |
EP3301687B1 (en) | A fire-resistant cable | |
JP4452539B2 (ja) | 2芯平行同軸ケーブルを使ったフラット同軸ケーブル、及び多対同軸ケーブル | |
JP2016076398A (ja) | 同軸ケーブル | |
US20160086690A1 (en) | Cable Beam and Method of Manufacturing the Same | |
JP2006294452A (ja) | シールド電線 | |
JP2009224284A (ja) | 同軸ケーブル | |
JP2007250421A (ja) | 同軸ケーブル | |
JP2016226149A (ja) | ケーブルまたは絶縁電線の製造方法 | |
JP2023104186A (ja) | ケーブルの製造方法 | |
JP6212015B2 (ja) | シールド電線及びワイヤハーネス | |
JP2016062815A (ja) | 被覆電線中間材、被覆電線、被覆電線の製造方法及びワイヤハーネス | |
JP2007042412A (ja) | 警報線付きケーブル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081218 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110425 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20110510 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20110620 |