JP2002347426A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JP2002347426A
JP2002347426A JP2001152964A JP2001152964A JP2002347426A JP 2002347426 A JP2002347426 A JP 2002347426A JP 2001152964 A JP2001152964 A JP 2001152964A JP 2001152964 A JP2001152964 A JP 2001152964A JP 2002347426 A JP2002347426 A JP 2002347426A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】演算係数データおよび補正データを含むデータ
の書き込みおよび更新が容易にできる車両用空気調和装
置を提供する。 【解決手段】ディップスイッチによってEEPROMへ
のデータの書き込みが指示され、かつCPUに選択的に
接続されるEEPROMライターから送出されてきた信
号が予め定めた信号であると判別回路5−2によって判
別されたとき、引き続いて前記EEPROMライターか
ら送出されてくる空気調和特性を決める演算係数データ
および補正データを含むデータが、前記EEPROMに
データ書き込み回路によって書き込まれるために、空気
調和特性を決める演算係数データおよび補正データを含
むデータが誤操作のために誤って入力許可されて、EE
PROMに書き込まれるようなことは生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用空気調和装置
に関し、さらに詳細には車両用空気調和装置の空気調和
特性を決める演算係数データおよび補正データを含むデ
ータの書き込みを可能にした車両用空気調和装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両用空気調和装置において車室への目
標吹き出し空気温度、吹き出し空気量などを、設定車室
温度、車室内気温度(以下、内気温度とも記す)、車室
外気温度(以下、外気温度とも記す)、日射量、その他
に基づいて予め定めた演算等によって求め、求めた吹き
出し温度の空気を求めた吹き出し量だけ吹き出しダクト
から吹き出させて、車室内の空気調和を行っている。
【0003】この際、予め定めた空気調和のために用い
られる演算式における演算係数データや補正データは車
両用空気調和装置の空気調和特性を決める空気調和用デ
ータであって、空気調和のために使用される加熱器の性
能、冷却機の性能、ブロワーの性能、空調ダクトの実効
断面積、形状および配管経路、空調空気の吹き出しダク
トの実効断面積、形状および配管経路、ダンパーの特性
などによって定められていて、これらの演算係数データ
や補正データは、空気調和装置の一部を構成する制御装
置であるマイクロコンピュータに設けられたマスクRO
Mに予め格納されている。
【0004】上記のマスクROMに格納されている演算
係数データや補正データが参照されて、参照した演算係
数データや補正データ、設定車室温度、検出内気温度、
検出外気温度、検出日射量、その他に基づいて予め定め
た演算式に基づく演算によって、車室への吹き出し空気
温度、吹き出し空気量などが求められ、求められた目標
吹き出し空気温度の空気を求められた吹き出し量だけ吹
き出しダクトから吹き出させて、車室内の空気調和を行
っている。
【0005】しかしながら、車種の変更や、車両の設計
変更などにより所定の空気調和特性が得られない場合が
ある。具体的には、車種によって空気調和のための加熱
器の特性、冷却機の特性、ブロワーの特性、空調ダクト
の実効断面積、形状および配管経路、空調空気の吹き出
しダクトの実効断面積、形状および配管経路等が変更さ
れ、これらの変更の結果、空気調和後の車室内気温度が
乗員にとって高く、または低く感じられたりして、所望
の快適感を与えることができない場合がある。
【0006】このようなときに、開発期間中や、製造工
程中において、マスクROMに書き込まれている演算係
数データや補正データを含むデータの更新が必要にな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、マスクROM
製造後にマスクROMに格納されているデータを書き換
えるには、半導体メーカにおいても、数週間の期間が必
要であって、マスクROMに格納されている演算係数デ
ータや補正データを含むデータの更新を車両の量産時期
に適合させることが困難な場合が生ずる。
【0008】本発明は、演算係数データおよび補正デー
タを含むデータの書き込みおよび更新が容易にできる車
両用空気調和装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる車両用空
気調和装置は、車両用空気調和装置本体を制御し車室の
空気調和制御を行うためのコンピュータを含む制御装置
を備えた車両用空気調和装置において、空気調和特性を
決める演算係数データおよび補正データを含むデータを
格納するEEPROMと、EEPROMへのデータの書
き込みを指示する指示手段と、前記コンピュータに通信
ポートを介して接続されるEEPROMライターから送
出されてきた信号が予め定めた信号であることを判別す
る判別手段と、指示手段による指示および予め定めた信
号であるとの判別手段による判別出力を受けたとき、引
き続いて前記EEPROMライターから送出されてくる
空気調和特性を決める演算係数データおよび補正データ
を含むデータを、前記EEPROMに書き込む書き込み
手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】本発明の車両用空気調和装置によれば、指
示手段によってEEPROMへのデータの書き込みが指
示され、かつコンピュータに通信ポートを介して接続さ
れるEEPROMライターから送出されてきた信号が予
め定めた信号であると判別手段によって判別されたと
き、引き続いて前記EEPROMライターから送出され
てくる空気調和特性を決める演算係数データおよび補正
データを含むデータが、前記EEPROMに書き込み手
段によって書き込まれるために、空気調和特性を決める
演算係数データおよび補正データを含むデータが誤操作
のために誤って入力許可されて、EEPROMに書き込
まれることはない。
【0011】さらに、本発明の車両用空気調和装置によ
れば、空気調和特性を決める演算係数データおよび補正
データを含むデータが、EEPROMに書き込まれるた
め、EEPROMへのデータの書き込みおよびEEPR
OMにおける格納データの書き換えが容易であり、空気
調和のための加熱器の特性、冷却機の特性、ブロワーの
特性、空調ダクトの実効断面積、形状および配管経路、
空調空気の吹き出しダクトの実効断面積、形状および配
管経路等の変更を含む車種の変更や車両の設計変更に容
易に対応することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明にかかる車両用空気調和装
置を実施の形態によって説明する。
【0013】図1は本発明の実施の一形態にかかる車両
用空気調和装置の概略構成説明図である。
【0014】符号1は本発明の実施の一形態にかかる車
両用空気調和装置を示し、車両用空気調和装置1は車両
用空気調和装置本体2と、マイクロコンピュータを備え
て車両用空気調和装置本体2を制御して車室の空気調和
制御を行う制御装置5と、制御装置5に指示を出す操作
スイッチと共に空調制御の状態表示をする表示器とを有
する操作・表示パネル7を備えている。
【0015】車両用空気調和装置本体2は、既に知られ
ているように、空調ダクト12に上流側から下流側に向
かって、回動自在に設けられて取入れ空気を車室内気に
するか、外気にするか、またはその混合気にするかを選
択するインテークダンパ14、インテークダンパ14を
介して吸い込んだ空気を車室48へ送風するブロワー1
6、後記の冷却回路31が動作中、送風空気と熱交換す
るエバポレータ18を含む冷却機30、エバポレー夕1
8を通過した空気中、車載内燃機関の冷却水が循環され
て通過空気を加熱する加熱器22に分流させる空気量を
制御するミックスダンパ20、車室48への空気吹出口
を選択するモード切替用ダンパ24を備えている。
【0016】車室48への空気吹出口は乗員の顔部方向
へ空気を吹き出すベント吹出口24−1と、足元から空
気を吹き出すフット吹出口24−2と、フロントガラス
に沿って吹き出すデフロスト吹出口(図示せず)とで形
成してあり、モード切替用ダンパ24によって上記吹出
口の1つまたは2つが選択される。
【0017】制御装置5を構成するマイクロコンピュー
タは、基本的に、CPU52、CPU52と協働して空
気調和を行うためのプログラムが格納されたROM5
4、空気調和のための作業領域を含み演算データと演算
結果データを一時的に格納するRAM56、演算係数デ
ータや補正データを含むデータが格納されるEEPRO
M58、タイマ60、アナログマルチプレクサ62、ア
ナログマルチプレクサ62の出力をA/D変換するA/
D変換器64、データ書き込みを指示するディップスイ
ッチ66を備え、EEPROM58に演算係数データや
補正データを含むデータを書き込むためのEEPROM
ライター68が通信ポート69を介してCPU52に接
続可能にしてある。また、RAMモニターが通信ポート
69を介してCPU52に接続可能にしてある。
【0018】ここで、EEPROMライター68は基本
的にコンピュータにて構成されて、図2に示すデータを
書き込むために送出する。このデータは、リード/ライ
ト指示データ(R/W)、演算係数データや補正データ
を含む空気調和特性を決めるデータを書き込むEEPR
OM58におけるアドレスを指定するアドレスデータ、
該アドレスデータによって指定されるアドレスに書き込
まれる演算係数データや補正データを含む空気調和特性
を決めるデータ、1パケットを構成するデータ数を示す
データおよびサムチェックデータから構成されている。
【0019】制御装置5を構成するマイクロコンピュー
タは、図3に示す如く、車室の空気調和制御を行うオー
トエアコン制御回路5−1と、CPU52に通信ポート
69を介して接続されるEEPROMライター68から
送出されてきた信号が予め定めた信号であることを判別
する判別回路5−2と、ディップスイッチ66による書
き込み指示と判別回路5−2によって予め定めた信号で
あると判別した判別出力を受けたことを検出する検出回
路5−3と、検出回路5−3による検出に引き続いてE
EPROMライター68から送出されてくる空気調和特
性を決める演算係数データおよび補正データを含むデー
タを、EEPROM58に書き込むデータ書き込み回路
5−4とを機能的に備えている。
【0020】データ書き込み回路5−4には、予め定め
た量のデータ、すなわち1パケットを構成するフレーム
数分のデータをRAM56に一旦格納した後、RAM5
6に格納された前記データ中の空気調和特性を決める演
算係数データおよび補正データを含むデータを、EEP
ROMライター68から送出されてくるデータに含まれ
ているアドレスデータに基づくEEPROM58のアド
レスに書き込む機能を機能的に備えている。
【0021】さらに、データ書き込み回路5−4には、
予め定めた量のデータ、すなわち1パケットを構成する
データをEEPROM58に書き込んだ後、書き込まれ
たデータをデータチェックするためにEEPROMライ
ター68へ送出する機能を機能的に備えている。
【0022】一方、操作・表示パネル7は車両のインス
ツルメントパネルの下部に設けられている。
【0023】操作・表示パネル7にはオートエアコン起
動指示をするためのAUTO指示スイッチ72、オート
エアコン停止指示をするためのOFF指示スイッチ7
4、設定車室温度の上昇指示をする温度上昇指示スイッ
チ76、車室設定温度の下降指示をする温度下降指示ス
イッチ78、表示部80、吹き出しモード切り替えを手
動指示する吹き出しモード指示スイッチ92、風量切り
替えを手動指示する風量指示スイッチ94、デフロスト
指示スイッチ98および内外気切り替え指示スイッチ1
00を備えており、各指示スイッチの出力は制御装置5
に供給されて、制御装置5の制御の下に対応する制御が
なされる。
【0024】すなわち、AUTO指示スイッチ72の指
示によりオートエアコンの起動がなされ、OFF指示ス
イッチ74の指示によりオートエアコンの停止がなさ
れ、設定車室温度の上昇指示をする温度上昇指示スイッ
チ76の指示により設定車室温度の上昇指示がなされて
設定車室温度が指定され、温度下降指示スイッチ78の
指示により設定車室温度の下降指示がなされて設定車室
温度が指定され、吹き出しモード指示スイッチ92の指
示に基づきモード切替用ダンパ24を制御して指示され
た吹き出し口からの空気送出が選択され、風量指示スイ
ッチ94の指示によりブロワー16への印加電圧を切り
替えて風量切り替えがなされ、デフロスト指示スイッチ
98の指示によりデフロストがなされ、内外気切り替え
指示スイッチ100の指示に基づきインテークダンパ1
4にて内気循環または外気取り込みが選択される。
【0025】表示部80には、設定車室温度表示部8
2、吹き出しモード表示部84、風量表示部86、加熱
器22の状態表示部88、時刻表示部90を備え、制御
装置5からの指示に基づき、設定車室温度、吹き出しモ
ード、風量、加熱器22の状態、現在時刻のそれぞれの
表示がなされる。
【0026】一方、車室内気温度を検出する内気温度セ
ンサ36、車室外気温度を検出する外気温度センサ3
8、エバボレータ出口空気温度を検出するエバポレータ
出口空気温度センサ40、加熱器22の温度を検出する
加熱器温度センサ42、日射量を検出する日射量センサ
44およびミックスダンパ開度を検出するポテンショメ
ー夕46の各出力A〜Fは制御装置5に供給してある。
【0027】これらの出力A〜Fを受けた制御装置5に
おいて、アナグロマルチプレクサ62によって順次アナ
グロマルチプレクサ62への入力の一つを選択し、選択
された入力がA/D変換器64にてA/D変換されて、
A/D変換出力に基づいて、オートエアコン指示がなさ
れているときは、オートエアコン制御回路5−1の制御
の下に、またオートエアコン停止指示がなされていると
きは、操作・表示パネル7に設けられた各操作スイッチ
からの出力に基づき制御装置5の制御の下に、アクチュ
エータを含む駆動回路26の出力によってインテークダ
ンパ14の位置が、駆動回路28の出力によってブロワ
ー16の回転を制御することによって風量が、冷却回路
31を介して冷却機30の駆動時期、駆動周期および停
止が、アクチュエータを含む駆動回路32の出力によっ
てミックスダンパ20の位置が、アクチュエータを含む
駆動回路34の出力によってモード切替用ダンパ24の
位置が、それぞれ制御される。
【0028】本発明にかかる車両用空気調和装置1の作
用につきオートエアコンの場合を例に説明する。
【0029】プログラムの実行が開始されると初期設定
がなされ、各センサ36、38、40、42、44の出
力、ボテンショメータ46の出力および温度上昇指示ス
イッチ76、温度下降指示スイッチ78の設定による設
定車室温度が読み込まれ、RAM56に一旦記憶され
る。続いて操作・表示パネル7における各スイッチの設
定状態が読み込まれる。
【0030】続いて車室48へ吹き出す空気の目標吹き
出し空気温度T0が演算のうえ一旦RAM56に記憶さ
れる。目標吹き出し空気温度T0を演算するためには検
出内気温度Tr、検出外気温度Ta、日射量Tsの検出
値、設定車室温度Td等から演算を行い、その演算式に
は複数の演算計数データK1nおよび補正データK2が
必要である。目標吹き出し空気温度T0は設定車室温度
Tdと検出内気温度Trとの偏差に関連し、さらに検出
外気温度Taおよび日射量Tsにより補正した値に対応
している。
【0031】ブロワー16の駆動制御は、目標吹き出し
空気温度T0に基づいて、図4(a)に示す予め設定し
てあるパターンに基づく電圧V0から電圧V1間の駆動
電圧をブロワー16の駆動モータに印加することによっ
て行われる。
【0032】一方、ミックスダンパ20の開度θ(%) θ=100(T0−Te)/(Th−Te) が演算のうえ一旦RAM56に記憶される。
【0033】ここで、ミックスダンパ20の開度θは、
目標吹き出し空気温度T0、エバポレータ出口空気温度
Te、加熱器温度Thに対応して概略的に図4(b)に
示す如く、フット、デフロスト、フットデフロストの各
モードのときは図4(b)の曲線εにしたがって制御さ
れ、ベント、バイレベルの各モードのときは図4(b)
の曲線ζにしたがって制御される。ミックスダンパ20
の開度θの増加により加熱器22を通過させる空気量は
増加させられる。加熱器温度Thは加熱器温度センサ4
2によって検出される。また、エバポレータ出口空気温
度Teはエバポレータ出口空気温度センサ40にて検出
される。
【0034】また、モード切替用ダンパ24の自動切り
替えは、図4(c)に示す如く、目標吹き出し空気温度
T0に基づいて、ベント吹出口24−1から空気を吹き
出すベント吹き出し、フット吹出口24−2から空気を
吹き出すフット吹き出し、ベント吹出口24−1および
フット吹出口24−2から空気を吹き出すバイレベル吹
き出しに切り替えられる。この切り替えに際してはヒス
テリシスを持たせている。
【0035】図4(a)における変化点T1の目標吹き
出し空気温度、変化点T2の目標吹き出し空気温度、駆
動電圧V0〜V1の範囲、直線γの勾配、直線δの勾配
は車種、ブロワー16の特性等によって変わる。図4
(c)における吹き出し口切り替えのための変化点T3
〜T6の目標吹き出し空気温度は、車種等によって変わ
る。これらはEEPROM58に格納されていて、車
種、ブロワー16、加熱器22、冷却機30を変更する
度に対応して更新する必要がある。
【0036】さらに、上記演算によって求めた開度θは
理論値であり、これの補正係数データが車種、ブロワー
16の特性、加熱器22の特性、冷却機30の特性によ
って求められていて、これが補正データとしてテーブル
の形でEEPROM58に格納されており、車種、ブロ
ワー16、加熱器22、冷却機30を変更する度に変更
に対応してEEPROM58に格納されている補正デー
タを更新する必要が生ずる。通常このデータ量が最も多
い。
【0037】しかるに、目標吹き出し空気温度T0の演
算のための複数の演算係数データK1nおよび補正デー
タK2、ブロワー16の風量制御のための目標吹き出し
空気温度T1、T2、勾配γ、δおよび駆動電圧の上下限
電圧値V0、V1、図4(b)に示すミックスダンパ2
0の開度θのパターン、モード切替用ダンパ24の切り
替えのための目標吹き出し空気温度T3〜T6などは車両
用空気調和装置1の空気調和特性を決めるデータであ
り、これらはEEPROM58に書き込まれる。
【0038】したがって、演算係数データ、補正データ
を含むEEPROM58に格納されているデータを、車
種、ブロワー16、加熱器22、冷却機30を変更する
度に、また空調ダクト12および車室48への空気吹き
出しダクトの実効断面積、形状、配管経路を変更する度
に、またインテークダンパ14のリンク、ミックスダン
パ20のリンク、モード切替用ダンパ24のリンクを変
更する度にダンパのリンクの変更に対応して更新する必
要が生ずることになる。
【0039】また、データ未格納のEEPROM58に
車両用空気調和装置1の空気調和特性を決めるデータを
新たに書き込むことが必要な場合も生ずることになる。
【0040】次に、演算係数データ、補正データを含む
空気調和特性を決めるデータをEEPROM58に新た
に書き込むことが必要になったとき、または更新するこ
とが必要になったときにおけるデータの書き込みについ
て、図5および図6に示したフローチャートに基づき説
明する。
【0041】データ書き込みのとき、または更新のとき
には、通信ポート69を介してEEPROMライター6
8がCPU52に接続されている。
【0042】電源が投入されると、エアコンモードに初
期設定され(ステップS1)、EEPROM58に格納
されているデータを所定量毎にチェックされ(ステップ
S2)、チェック結果にエラーが存在するか否かがチェ
ックされる(ステップS3)。このチェックはサムチェ
ックデータによるチェックによってなされる。
【0043】ステップS3に続いてエラーがあったと判
別されたときは、エラーデータが修正される(ステップ
S4)。これらのチェックはCPU52にて行われる。
ステップS4においてエラーがあったと判別されたとき
はエラーがあった1パケット分のデータがROM54内
の書き込みエラー時書き換え用のデータに書き換えられ
る。
【0044】ステップS3においてエラーが存在しない
と判別されたときとき、ステップS4においてエラーデ
ータの修正が済んだとき、エアコンのための情報をモニ
ターするためのプロトコルが送信される(ステップS
5)。ステップS5の実行によってRAMモニターにて
RAM56のデータをモニターすることができる。ステ
ップS5に続いて車両用空気調和装置1はオートエアコ
ン制御回路5−1の制御の下に空気調和作用が行われる
(ステップS6)。
【0045】ステップS6に続いて、予め定めた所定期
間経過するとステップS5から繰り返して実行され(ス
テップS7)、ステップS7において予め定めた所定期
間経過前にディップスイッチ66が切り替えられたか否
かがチェックされる(ステップS8)。ステップS8に
おいてディップスイッチ66の切り替えが検出される
と、エアコン動作が停止され(ステップS9)、続いて
CPU52によってEEPROMライター68の通信プ
ロトコルが設定される(ステップS10)。
【0046】EEPROMライター68は予め定めた信
号をCPU52に送出し、CPU52は送られた信号が
予め定めた信号と一致するか否かをチェックする(ステ
ップS11)。このチェックの結果、一致しないと判別
されたときは、ステップS11に続きステップS7から
再び実行される。この一致判別は機能的に判別回路5−
2においてなされる。
【0047】ステップS11において一致したと判別さ
れたときは、EEPROMライター68が接続されてい
ることが確認されたことになって、ステップS11に続
き受信確認信号(ACKとも記す)がEEPROMライ
ター68へ送出され(ステップS12)、続いてEEP
ROMライター68からの情報を受信することが許可さ
れる(ステップS13)。この許可は、ディップスイッ
チ66にて書き込み指示がなされ、かつ判別回路5−2
において一致が検出されたときにのみ、検出回路5−3
によって機能的になされる。したがって、ディップスイ
ッチ66の切り替えと判別回路5−2による判別との2
重のチェックがなされていることになって、誤操作およ
びRAMモニターからの信号によって書き込みが許可さ
れることはない。
【0048】ステップS13において情報の受信が許可
されると、EEPROMライター68から送出されてき
た情報が受信されてCPU52の制御の下にRAM56
に一旦格納される(ステップS14)。続いて所定量の
情報、すなわち1パケット分の情報を格納するまでRA
M56への格納が継続される(ステップS15)。
【0049】この状態では、車両用空気調和装置1はエ
アコン動作をしているわけではなく、RAM56のエリ
アにEEPROMライター68から送出されてきた情報
を一旦、書き込んでも差し支えない。
【0050】ステップS15において、所定量の情報、
すなわち1パケット分の情報が格納されると、格納の終
了に続いてCPU52からEEPROMライター68へ
ACKが送出される。RAM56に一旦格納された情報
はCPU52の制御の下にEEPROM58に書き込ま
れる。この場合情報中にはアドレスデータを含んでお
り、アドレスデータに基づくEEPROM58のアドレ
スに、対応する空調調和特性を決める演算データおよび
補正データを含むデータが書き込まれる(ステップS1
6)。
【0051】引き続き、EEPROMライター68から
書き込み情報の入力があるか否かがチェックされ(ステ
ップS17)、ステップS17においてEEPROMラ
イター68から書き込み情報の入力があると判別される
と、ステップS17に続いてステップS14から繰り返
して実行される。
【0052】ステップS14からの情報の書き込みのタ
イミングは、模式的に図7に示す如くである。
【0053】図7(a)に示すようにEEPROMライ
ター68から情報の送信があり、送信されてきた情報1
パケット分を受信してRAM56に一旦格納されると、
図7(b)に示す如くACKがEEPROMライター6
8へ送出され、続いてRAM56に一旦格納された情報
が図7(c)に示すようにEEPROM58に書き込ま
れる。続いてACKを受けて、次に書き込む情報がある
ときEEPROMライター68から情報の送信がなされ
る。このEEPROMライター68から情報の送信があ
るのを待ち受け、送信があると同様に作用する。したが
って、EEPROMライター68から情報の送信が間欠
的であっても、実質的に空白なしに書き込みがなされ
る。
【0054】ステップS17においてEEPROMライ
ター68から書き込み情報の入力がないと判別される
と、ステップS17に続いて、ステップS14において
EEPROMライター68から受信した情報がEEPR
OMライター68にチェックのために送出される(ステ
ップS18)。
【0055】ステップS18において送出された情報を
受けて、EEPROMライター68はEEPROMライ
ター68に格納してある送出データと比較する。
【0056】ステップS18に続いてEEPROM58
に書き込んだデータは全てEEPROMライター68に
送られたかをEEPROMライター68はチェックし
(ステップS19)、まだ残っているときはステップS
14から繰り返して実行される。
【0057】ステップS19において、EEPROM5
8に書き込んだデータが全てEEPROMライター68
に送られたと判別されると、ステップS19に続いて、
エアコン動作の要求があるか否かがチェックされ(ステ
ップS20)、エアコン動作の要求があるときは、ステ
ップS1から実行されてエアコン動作に入っていく。
【0058】ステップS20においてEEPROライタ
ー68からエアコン動作の要求がないと判別されたとき
は、所定期間経過するのを待って(ステップS21)、
ステップS21に続いてステップS1から実行されてエ
アコン動作に入っていく。
【0059】ステップS21において所定期間経過する
前にディップスイッチ66がステップS8で切り替えら
れた状態のままか否かがチェックされ(ステップS2
2)、ステップS22において切り替えが戻されたと判
別されたときは、ステップS22に続いてステップS1
から実行されてエアコン動作に入っていく。
【0060】以上説明したように、車両用空気調和装置
1によれば、マスクROMに代わってEEPROM58
を用いたため、車種、冷却機、ブロワー、加熱器、空調
ダクトの形状および配管経路、空気吹き出し口のダクト
の形状および配管経路、各ダンパのリンクの変更に対応
してEEPROM58へ容易にデータを書き込むことが
でき、EEPROM58に格納されているデータを車
種、冷却機、ブロワー、加熱器、空調ダクトの形状およ
び配管経路、空気吹き出し口のダクトの形状および配管
経路、各ダンパのリンクの変更に対応して容易に更新す
ることができる。
【0061】さらに、EEPROM58へのデータの書
き込みは、ディップスイッチ66による指示とEEPR
OMライター68から送出されてくるEEPROMアク
セス許可信号が、記憶されているデータと一致したとき
にのみ許可されるため、誤操作もしくはRAMモニター
からの信号により、誤ったデータが書き込まれることに
よって車両空気調和が予定外の作用をするようなことは
ない。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明の車両用空気
調和装置によれば、演算係数データおよび補正データを
含むデータの書き込みが容易にでき、空気調和特性を決
める演算係数データおよび補正データを含むデータのE
EPROMへの書き込みのためには、指示手段による指
示と判別手段による判別とを必要とし、誤操作によって
誤データが書き込まれることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる車両用空気調和
装置の概略構成説明図である。
【図2】本発明の実施の一形態にかかる車両用空気調和
装置へ送信される情報のデータフォーマットを示す模式
図である。
【図3】本発明の実施の一形態にかかる車両用空気調和
装置における制御装置の機能ブロック図である。
【図4】本発明の実施の一形態にかかる車両用空気調和
装置における空気調和動作の説明に供する模式説明図で
ある。
【図5】本発明の実施の一形態にかかる車両用空気調和
装置の作用の説明に供するフローチャートである。
【図6】本発明の実施の一形態にかかる車両用空気調和
装置の作用の説明に供するフローチャートである。
【図7】本発明の実施の一形態にかかる車両用空気調和
装置における作用の説明に供するタイミング図である。
【符号の説明】
1…車両用空気調和装置 2…車両用空気調和
装置本体 5…制御装置 5−2…判別回路 5−3…検出回路 5−4…データ書き
込み回路 7…操作・表示パネル 36…内気温度セン
サ 38…外気温度センサ 58…EEPROM

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両用空気調和装置本体を制御し車室の空
    気調和制御を行うためのコンピュータを含む制御装置を
    備えた車両用空気調和装置において、 空気調和特性を決める演算係数データおよび補正データ
    を含むデータを格納するEEPROMと、 EEPROMへのデータの書き込みを指示する指示手段
    と、 前記コンピュータに通信ポートを介して接続されるEE
    PROMライターから送出されてきた信号が予め定めた
    信号であることを判別する判別手段と、 指示手段による指示および予め定めた信号であるとの判
    別手段による判別出力を受けたとき、引き続いて前記E
    EPROMライターから送出されてくる空気調和特性を
    決める演算係数データおよび補正データを含むデータ
    を、前記EEPROMに書き込む書き込み手段と、 を備えたことを特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用空気調和装置にお
    いて、EEPROMは前記コンピュータに接続されてい
    ることを特徴とする車両用空気調和装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の車両用空気調和装置にお
    いて、書き込み手段は予め定めた量のデータを前記コン
    ピュータに設けられたRAMに一旦格納した後、該RA
    Mに格納された前記データ中の空気調和特性を決める演
    算係数データおよび補正データを含むデータを、EEP
    ROMに書き込むことを特徴とする車両用空気調和装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の車両用空気調和装置にお
    いて、前記指示手段による指示および前記予め定めた信
    号であるとの前記判別手段による判別出力を受けたと
    き、引き続いて前記EEPROMライターから送出され
    てくるデータにはEEPROMのアドレスデータを含
    み、書き込み手段はアドレスデータに基づくEEPRO
    Mのアドレスに空気調和特性を決める演算係数データお
    よび補正データを含むデータをEEPROMに書き込む
    ことを特徴とする車両用空気調和装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の車両用空気調和装置にお
    いて、書き込み手段は前記予め定めた量のデータをEE
    PROMに書き込んだ後、書き込まれたデータをチェッ
    クのためにEEPROMライターへ送出することを特徴
    とする車両用空気調和装置。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の車両用空気調和装置にお
    いて、前記通信ポートにはEEPROMライターのほか
    にRAMモニターを接続することを特徴とする車両用空
    気調和装置。
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CN112254284A (zh) * 2020-09-02 2021-01-22 海信(山东)空调有限公司 一种空调及空调远程升级方法

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