JP2002347211A - オフセット輪転印刷機のひじわ除去装置 - Google Patents
オフセット輪転印刷機のひじわ除去装置Info
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- JP2002347211A JP2002347211A JP2001158033A JP2001158033A JP2002347211A JP 2002347211 A JP2002347211 A JP 2002347211A JP 2001158033 A JP2001158033 A JP 2001158033A JP 2001158033 A JP2001158033 A JP 2001158033A JP 2002347211 A JP2002347211 A JP 2002347211A
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- roll
- press
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- free energy
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- Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
- Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ひじわが発生した印刷用紙を既設印刷機の簡単
な改造によるプレスロールの装着によるひじわの解消と
同時に光沢付与が可能な装置を提供することにある。 【解決手段】オフセット輪転印刷機のウエブバス部に、
平滑な熱ロールと、該熱ロールと対をなすプレスロール
と、印刷された用紙を加湿するための加湿器とを設置
し、上記ロールが表面自由エネルギーが30mN/m以
下であるオフセット輪転印刷機のひじわ除去装置。
な改造によるプレスロールの装着によるひじわの解消と
同時に光沢付与が可能な装置を提供することにある。 【解決手段】オフセット輪転印刷機のウエブバス部に、
平滑な熱ロールと、該熱ロールと対をなすプレスロール
と、印刷された用紙を加湿するための加湿器とを設置
し、上記ロールが表面自由エネルギーが30mN/m以
下であるオフセット輪転印刷機のひじわ除去装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフセット輪転印刷機
で印刷される印刷物のひじわを除去し光沢を向上させる
装置に関する。
で印刷される印刷物のひじわを除去し光沢を向上させる
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷機は、使用する原反によ
りシート状の原反を印刷する枚葉印刷機と巻き取り原反
を印刷する輪転印刷機に大別される。
りシート状の原反を印刷する枚葉印刷機と巻き取り原反
を印刷する輪転印刷機に大別される。
【0003】オフセット輪転印刷機は、印刷直後の生乾
きのインキを熱風などにより強制的に加熱乾燥する仕組
みになっているが、印刷用紙、印刷絵柄、乾燥温度、印
刷速度、印刷インキの条件によっては、乾燥工程で用紙
からの不均一な水分蒸発の影響によって、印刷用紙が波
打つ所謂ひじわという現象が生じる。
きのインキを熱風などにより強制的に加熱乾燥する仕組
みになっているが、印刷用紙、印刷絵柄、乾燥温度、印
刷速度、印刷インキの条件によっては、乾燥工程で用紙
からの不均一な水分蒸発の影響によって、印刷用紙が波
打つ所謂ひじわという現象が生じる。
【0004】このひじわは印刷物の付加価値を下げるこ
とになり、種々の面から対応がとられている。用紙で
は、非コート紙に比べてコート紙の方がひじわが生じや
すいが、ひじわの発生を抑制するためにコート層の均一
な塗布等が要求される。ドライヤーも直火から熱風方式
が主流となっているが、ドライヤー内部も単一構造から
複数ゾーン方式にして、ゾーン毎の温度や風量設定をか
えて効率よい乾燥を図っている。
とになり、種々の面から対応がとられている。用紙で
は、非コート紙に比べてコート紙の方がひじわが生じや
すいが、ひじわの発生を抑制するためにコート層の均一
な塗布等が要求される。ドライヤーも直火から熱風方式
が主流となっているが、ドライヤー内部も単一構造から
複数ゾーン方式にして、ゾーン毎の温度や風量設定をか
えて効率よい乾燥を図っている。
【0005】このように、ひじわの発生は、用紙やドラ
イヤーの因子面から改善されているものの表裏での印刷
絵柄の割付は不均一であることは避けられず、諸条件に
よってはひじわが生じる。
イヤーの因子面から改善されているものの表裏での印刷
絵柄の割付は不均一であることは避けられず、諸条件に
よってはひじわが生じる。
【0006】一方、印刷インキの面からは、より低温で
乾燥するインキを開発することが考えられているが、オ
フセットインキに通常利用できる溶剤の沸点範囲は24
0℃〜280℃程度が一般的なので、この範囲でも低沸
点側の溶剤を使えばドライヤー内の温度は低下させるこ
とは可能であるが、逆に印刷ユニットでのインキの安定
性が損なわれる。
乾燥するインキを開発することが考えられているが、オ
フセットインキに通常利用できる溶剤の沸点範囲は24
0℃〜280℃程度が一般的なので、この範囲でも低沸
点側の溶剤を使えばドライヤー内の温度は低下させるこ
とは可能であるが、逆に印刷ユニットでのインキの安定
性が損なわれる。
【0007】特許第2594519号公報では、オフセ
ット輪転印刷機のウエブパス部に表面平滑な熱ロール
と、印刷後の用紙を前記熱ロールに押しつけるプレスロ
ールとを備えた処理装置を設けることによって、ひじわ
を無くし、更に光沢を向上させ得ることが開示されてい
るが、品質的に不十分であったり装置が大がかりになる
という問題もあり、現在までに満足すべき解決策は得ら
れていない。
ット輪転印刷機のウエブパス部に表面平滑な熱ロール
と、印刷後の用紙を前記熱ロールに押しつけるプレスロ
ールとを備えた処理装置を設けることによって、ひじわ
を無くし、更に光沢を向上させ得ることが開示されてい
るが、品質的に不十分であったり装置が大がかりになる
という問題もあり、現在までに満足すべき解決策は得ら
れていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれらの問題
を解決するためになされたものであり、その課題とする
ところはひじわが発生した印刷用紙を既設印刷機の簡単
な改造によりウエブパス間で表面自由エネルギーが30
mN/m以下である加熱ロールと加圧ロールを通過させ
ることと、ウエブパス部間で用紙を加湿することにより
ドライヤーで減少した水分を補充すると同時に加熱ロー
ルと加圧ロールの間を通過させることにより、スチーム
アイロンと同じ原理で効率よくひじわを消滅させ、光沢
付与が図れる装置を提供することにある。
を解決するためになされたものであり、その課題とする
ところはひじわが発生した印刷用紙を既設印刷機の簡単
な改造によりウエブパス間で表面自由エネルギーが30
mN/m以下である加熱ロールと加圧ロールを通過させ
ることと、ウエブパス部間で用紙を加湿することにより
ドライヤーで減少した水分を補充すると同時に加熱ロー
ルと加圧ロールの間を通過させることにより、スチーム
アイロンと同じ原理で効率よくひじわを消滅させ、光沢
付与が図れる装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、オフセット輪
転印刷機のウエブバス部に、平滑な熱ロールと、該熱ロ
ールと対をなし、材質の表面自由エネルギーが30mN
/m以下であるプレスロールとを設置することを特徴と
するひじわ除去装置に関する。
転印刷機のウエブバス部に、平滑な熱ロールと、該熱ロ
ールと対をなし、材質の表面自由エネルギーが30mN
/m以下であるプレスロールとを設置することを特徴と
するひじわ除去装置に関する。
【0010】更に本発明は、オフセット輪転印刷機のウ
エブバス部に、材質の表面自由エネルギーが30mN/
m以下である平滑な熱ロールと、該熱ロールと対をなす
プレスロールとを設置することを特徴とするひじわ除去
装置に関する。
エブバス部に、材質の表面自由エネルギーが30mN/
m以下である平滑な熱ロールと、該熱ロールと対をなす
プレスロールとを設置することを特徴とするひじわ除去
装置に関する。
【0011】更に本発明は、オフセット輪転印刷機のウ
エブバス部に、平滑な熱ロールと、該熱ロールと対をな
すプレスロールと、印刷された用紙を加湿するための加
湿器とを設置することを特徴とするひじわ除去装置に関
する。
エブバス部に、平滑な熱ロールと、該熱ロールと対をな
すプレスロールと、印刷された用紙を加湿するための加
湿器とを設置することを特徴とするひじわ除去装置に関
する。
【0012】
【発明実施の形態】以下に本発明を図面に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
【0013】図1は本発明の1実施態様を示す概略図で
あり、巻き取り用紙1から印刷用紙を供給する給紙部
2、オフセット印刷を行う印刷ユニット部3、印刷後の
インキを乾燥させるドライヤー部4、加熱された用紙を
冷却するクーリングロール部5、ウエブパス部6、そし
て折り部7から構成される。クーリングロール部5は、
複数のクーリングロールで構成された区間をいい、ドラ
イヤーで加熱乾燥された印刷用紙面の表裏を複数のロー
ルが交互に冷却する。本発明のひじわ除去装置はオフセ
ット輪転印刷機のクーリングロール部5と三角版11と
の間のウエブバス部6の内13の場所に設置されること
が好ましい。
あり、巻き取り用紙1から印刷用紙を供給する給紙部
2、オフセット印刷を行う印刷ユニット部3、印刷後の
インキを乾燥させるドライヤー部4、加熱された用紙を
冷却するクーリングロール部5、ウエブパス部6、そし
て折り部7から構成される。クーリングロール部5は、
複数のクーリングロールで構成された区間をいい、ドラ
イヤーで加熱乾燥された印刷用紙面の表裏を複数のロー
ルが交互に冷却する。本発明のひじわ除去装置はオフセ
ット輪転印刷機のクーリングロール部5と三角版11と
の間のウエブバス部6の内13の場所に設置されること
が好ましい。
【0014】熱ロール12とプレスロール8は対で使用
し、印刷物は二つのロール間で加圧されることによって
ひじわがとれ、主に熱ロール12側で同時に光沢が付与
される。よって両面印刷された印刷物に対しては、少な
くとも熱ロール12とプレスロール8のニップを印刷用
紙が少なくても交互に1回以上通過するようなロール配
列が必要である。熱ロール12とプレスロール8による
プレス回数は多い方が効果があるが、設備上の制約、経
済性などを考慮して2〜10回程度が好ましく、ロール
の配列としては、図2に示すように用紙を上下から押圧
するようにしてもよいし、図3に示すように左右から押
圧するようにしてもよい。
し、印刷物は二つのロール間で加圧されることによって
ひじわがとれ、主に熱ロール12側で同時に光沢が付与
される。よって両面印刷された印刷物に対しては、少な
くとも熱ロール12とプレスロール8のニップを印刷用
紙が少なくても交互に1回以上通過するようなロール配
列が必要である。熱ロール12とプレスロール8による
プレス回数は多い方が効果があるが、設備上の制約、経
済性などを考慮して2〜10回程度が好ましく、ロール
の配列としては、図2に示すように用紙を上下から押圧
するようにしてもよいし、図3に示すように左右から押
圧するようにしてもよい。
【0015】プレスロール8の材質は表面自由エネルギ
ーが30mN/m以下であることが好ましい。表面自由
エネルギーが30mN/mよりも高いとドライヤーで乾
燥されたインキの温度が高く完全に用紙に固定されてい
ないことから、軟化したインキがプレスロール8表面と
接触後にインキがロール表面に付着する恐れがある。イ
ンキが付着するか剥離するかは、インキを液体とみな
し、ロール表面を固体としたときの表面自由エネルギー
に左右される。それ以外にも何かした状態のインキ粘度
・タックや印刷速度によってもプレスロール表面へのイ
ンキの付着度合いは影響される。付着の観点からは、イ
ンキの表面自由エネルギーよりもプレスロールの材質の
表面自由エネルギーが小さければ付着は発生しない。イ
ンキの表面自由エネルギーは30〜40mN/m程度で
あることからプレスロールの表面自由エネルギーよりは
30mN/m以下であることが望ましい。
ーが30mN/m以下であることが好ましい。表面自由
エネルギーが30mN/mよりも高いとドライヤーで乾
燥されたインキの温度が高く完全に用紙に固定されてい
ないことから、軟化したインキがプレスロール8表面と
接触後にインキがロール表面に付着する恐れがある。イ
ンキが付着するか剥離するかは、インキを液体とみな
し、ロール表面を固体としたときの表面自由エネルギー
に左右される。それ以外にも何かした状態のインキ粘度
・タックや印刷速度によってもプレスロール表面へのイ
ンキの付着度合いは影響される。付着の観点からは、イ
ンキの表面自由エネルギーよりもプレスロールの材質の
表面自由エネルギーが小さければ付着は発生しない。イ
ンキの表面自由エネルギーは30〜40mN/m程度で
あることからプレスロールの表面自由エネルギーよりは
30mN/m以下であることが望ましい。
【0016】プレスロール8の構造は、心材に硬質弾性
材料や樹脂やプラスチックを被覆し、必要に応じて表面
処理する。硬質弾性材料、樹脂、プラスチック材料とし
ては、シリコーンゴム、フッ素樹脂、フッ素ゴム、EP
DM、CSM、CR、ウレタンゴム、ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、エボナイト、PT
FE、PFA、NBRなどが好ましくこれらの素材を組
み合わせたハイブリッド素材も使用できる。必要に応じ
て表面にフッ素コートやシリコーンコートを行い表面自
由エネルギーを小さくするとより好ましい。
材料や樹脂やプラスチックを被覆し、必要に応じて表面
処理する。硬質弾性材料、樹脂、プラスチック材料とし
ては、シリコーンゴム、フッ素樹脂、フッ素ゴム、EP
DM、CSM、CR、ウレタンゴム、ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、エボナイト、PT
FE、PFA、NBRなどが好ましくこれらの素材を組
み合わせたハイブリッド素材も使用できる。必要に応じ
て表面にフッ素コートやシリコーンコートを行い表面自
由エネルギーを小さくするとより好ましい。
【0017】プレスロール8の表面硬度はショアーD硬
度で80〜99度が好ましく。より好ましくは90〜9
9度である。硬度が80度より低いとひじわの除去と光
沢付与の効果が上がらない。
度で80〜99度が好ましく。より好ましくは90〜9
9度である。硬度が80度より低いとひじわの除去と光
沢付与の効果が上がらない。
【0018】熱ロール12は金属ロール表面にシリコー
ン樹脂、PTFE樹脂、ポリイミド樹脂、ポリビニルフ
ロライド樹脂、エポキシ樹脂などから選ばれた樹脂を薄
膜コートした表面平滑になるよう処理した表面自由エネ
ルギーが30mN/m以下のロールであることが好まし
い。熱ロール12内部は中空構造として、蒸気、温水、
熱媒を通しロール表面を加熱できる構造もしくは電気ヒ
ーターを内蔵した構造となる。加熱ロール12の表面温
度は80〜250℃が好ましい。
ン樹脂、PTFE樹脂、ポリイミド樹脂、ポリビニルフ
ロライド樹脂、エポキシ樹脂などから選ばれた樹脂を薄
膜コートした表面平滑になるよう処理した表面自由エネ
ルギーが30mN/m以下のロールであることが好まし
い。熱ロール12内部は中空構造として、蒸気、温水、
熱媒を通しロール表面を加熱できる構造もしくは電気ヒ
ーターを内蔵した構造となる。加熱ロール12の表面温
度は80〜250℃が好ましい。
【0019】熱ロール12とプレスロール8の駆動方式
は、少なくても一方に駆動装置を備えていることが必要
である。もう一方は1)独自に駆動装置を有せず、他方
のロールに圧着されることによって、他方のロールの駆
動に連れてロールが回転する方式、2)他方のロールの
回転数と同期した周速が得られるようギヤ乃至ベルト等
で他方のロールからの速度を調整して強制的に駆動する
方式、3)印刷機の印刷速度に応じて単独で駆動する方
式等のいずれの方式を採用してもよい。
は、少なくても一方に駆動装置を備えていることが必要
である。もう一方は1)独自に駆動装置を有せず、他方
のロールに圧着されることによって、他方のロールの駆
動に連れてロールが回転する方式、2)他方のロールの
回転数と同期した周速が得られるようギヤ乃至ベルト等
で他方のロールからの速度を調整して強制的に駆動する
方式、3)印刷機の印刷速度に応じて単独で駆動する方
式等のいずれの方式を採用してもよい。
【0020】プレスロール8の加圧方式は特に限定され
るものではないが、エアーシリンダー等による加圧が装
置も簡便で有効である。プレス圧は5〜200kg/cmが
好ましく、より好ましくは10〜150kg/cmである。
プレス圧が5kg/cm未満では、ひじわの除去及び光沢付
与効果が低く、200kg/cmを超えるとプレス装置及び
熱ロールにかかる負荷が過大であり、設備も大がかりな
ものになる。
るものではないが、エアーシリンダー等による加圧が装
置も簡便で有効である。プレス圧は5〜200kg/cmが
好ましく、より好ましくは10〜150kg/cmである。
プレス圧が5kg/cm未満では、ひじわの除去及び光沢付
与効果が低く、200kg/cmを超えるとプレス装置及び
熱ロールにかかる負荷が過大であり、設備も大がかりな
ものになる。
【0021】加湿器10は、ドライヤー部4で加熱され
た印刷用紙の水分を補給し、紙の繊維を柔軟にし加熱ロ
ール12によって効果的にひじわを除去するのに特に有
効に作用する。加湿器10の設置部位としては、クーリ
ングロールに近い位置が好ましく、図4に示すように、
用紙に対して上側から加湿するようにしても、図5に示
すように、用紙両面を加湿できるように用紙に対して上
下に備えるようにしてもよい。加湿方法は特に限定され
るものではないが、ロールコート方式、スプレー方式、
超音波加湿方式などが好ましく適用される。
た印刷用紙の水分を補給し、紙の繊維を柔軟にし加熱ロ
ール12によって効果的にひじわを除去するのに特に有
効に作用する。加湿器10の設置部位としては、クーリ
ングロールに近い位置が好ましく、図4に示すように、
用紙に対して上側から加湿するようにしても、図5に示
すように、用紙両面を加湿できるように用紙に対して上
下に備えるようにしてもよい。加湿方法は特に限定され
るものではないが、ロールコート方式、スプレー方式、
超音波加湿方式などが好ましく適用される。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0023】
【実施例1】(印刷物の作成) 印刷機:オフセット輪転印刷機 印刷速度 600rp
m 用紙:A2コート 米坪 73.2g/m2 印刷絵柄:4C刷り インキ:WDレオエコー(東洋インキ製造(株)製) 乾燥条件:熱風温度210℃、紙面温度105℃ 図1においてひじわ除去装置13として図2に示した配
列からなる一対の熱ロールと加圧ロールを使用して、上
記印刷条件で印刷し、ひじわ除去装置の前後のひじわの
状態・光沢値・熱ロールの表面状態を表2に示した。こ
の時の熱ロールの表面温度は150℃とし、表1に示す
表面自由エネルギーの異なる各種加圧ロールを用いた。
m 用紙:A2コート 米坪 73.2g/m2 印刷絵柄:4C刷り インキ:WDレオエコー(東洋インキ製造(株)製) 乾燥条件:熱風温度210℃、紙面温度105℃ 図1においてひじわ除去装置13として図2に示した配
列からなる一対の熱ロールと加圧ロールを使用して、上
記印刷条件で印刷し、ひじわ除去装置の前後のひじわの
状態・光沢値・熱ロールの表面状態を表2に示した。こ
の時の熱ロールの表面温度は150℃とし、表1に示す
表面自由エネルギーの異なる各種加圧ロールを用いた。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】評価基準 ひじわの状態:目視判定 光沢値:60−60°鏡面反射光沢測定値 ロール表面状態:目視判定 表2の結果で明らかなように表面自由エネルギーが30
mN/m以下の加圧ロール表面は印刷物を通しても加圧
ロールにインキが付着することはなかった。
mN/m以下の加圧ロール表面は印刷物を通しても加圧
ロールにインキが付着することはなかった。
【0027】
【実施例2】図1においてひじわ除去装置13として図
2に示した配列からなる一対の熱ロールと加圧ロールを
使用して、実施例1記載の印刷条件で印刷し、ひじわ除
去装置の前後のひじわの状態・光沢値・熱ロールの表面
状態を表4に示した。この時の熱ロールの表面温度は1
50℃とし、表3に示す表面自由エネルギーの異なる各
種熱ロールを用いた。
2に示した配列からなる一対の熱ロールと加圧ロールを
使用して、実施例1記載の印刷条件で印刷し、ひじわ除
去装置の前後のひじわの状態・光沢値・熱ロールの表面
状態を表4に示した。この時の熱ロールの表面温度は1
50℃とし、表3に示す表面自由エネルギーの異なる各
種熱ロールを用いた。
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】評価基準 ひじわの状態:目視判定 光沢値:60−60°鏡面反射光沢測定値 ロール表面状態:目視判定 表4の結果で明らかなように表面自由エネルギーが30
mN/m以下の熱ロール表面は印刷物を通しても熱ロー
ルにインキが付着することはなかった。
mN/m以下の熱ロール表面は印刷物を通しても熱ロー
ルにインキが付着することはなかった。
【0031】
【実施例3】図1においてひじわ除去装置として図4に
示すものを使用して実施例1と同じ印刷条件で印刷し
た。加湿器としては超音波加湿器を使用し、熱ロールと
してはステンレス製のものを使用し、温度150℃で使
用した。ひじわ除去装置の前後のひじわの状態・光沢値
を表5に示す。
示すものを使用して実施例1と同じ印刷条件で印刷し
た。加湿器としては超音波加湿器を使用し、熱ロールと
してはステンレス製のものを使用し、温度150℃で使
用した。ひじわ除去装置の前後のひじわの状態・光沢値
を表5に示す。
【0032】
【表5】
【0033】表5の結果で明らかなように印刷物を加湿
することによってよりひじわを減少させることができ
た。
することによってよりひじわを減少させることができ
た。
【0034】
【発明の効果】本発明によるひじわ除去装置を用いるこ
とにより、オフセット輪転印刷によりひじわの生じた印
刷物のひじわを除去でき、更に印刷物に光沢を付与する
ことができ、高品位のオフセット輪転印刷が可能となっ
た。
とにより、オフセット輪転印刷によりひじわの生じた印
刷物のひじわを除去でき、更に印刷物に光沢を付与する
ことができ、高品位のオフセット輪転印刷が可能となっ
た。
【0035】又、本願請求項4の係るひじわ除去装置
は、ドライヤーによって減少した印刷用紙の水分を補
い、効果的にひじわを除去することが可能となり、あわ
せて印刷物に光沢を付与することができ、高品位のオフ
セット輪転印刷が可能となった。
は、ドライヤーによって減少した印刷用紙の水分を補
い、効果的にひじわを除去することが可能となり、あわ
せて印刷物に光沢を付与することができ、高品位のオフ
セット輪転印刷が可能となった。
【0036】更に、本願請求1、2、3および5に係る
ひじわ除去装置は、クーリングロール通過直後の完全に
乾燥していないインキや熱ロールで加熱溶融されたイン
キがロールに付着することがなく、ひじわの生じた印刷
物のひじわを除去でき、更に印刷物に光沢を付与するこ
とができ、高品位のオフセット輪転印刷が可能となっ
た。
ひじわ除去装置は、クーリングロール通過直後の完全に
乾燥していないインキや熱ロールで加熱溶融されたイン
キがロールに付着することがなく、ひじわの生じた印刷
物のひじわを除去でき、更に印刷物に光沢を付与するこ
とができ、高品位のオフセット輪転印刷が可能となっ
た。
【図1】 本発明のひじわ除去装置概略図
【図2】 ひじわ除去装置のロール配列側面図
【図3】 ひじわ除去装置のロール配列側面図
【図4】 ひじわ除去装置の側面図
【図5】 ひじわ除去装置の側面図
1・・・・巻き取り用紙 2・・・・給紙部 3・・・・印刷ユニット 4・・・・ドライヤー部 5・・・・クーリングロール部 6・・・・ウエブパス部 7・・・・折り部 8・・・・プレスロール 9・・・・クーリングロール 10・・・・加湿器 11・・・・三角板 12・・・・熱ロール 13・・・・ひじわ除去装置設置部
Claims (5)
- 【請求項1】 オフセット輪転印刷機のウエブバス部
に、平滑な熱ロールと、該熱ロールと対をなし材質の表
面自由エネルギーが30mN/m以下であるプレスロー
ルとを設置することを特徴とするひじわ除去装置。 - 【請求項2】 オフセット輪転印刷機のウエブバス部
に、材質の表面自由エネルギーが30mN/m以下であ
る平滑な熱ロールと、該熱ロールと対をなすプレスロー
ルとを設置することを特徴とするひじわ除去装置。 - 【請求項3】 プレスロールの材質の表面自由エネルギ
ーが30mN/m以下である請求項2記載のひじわ除去
装置。 - 【請求項4】オフセット輪転印刷機のウエブバス部に、
平滑な熱ロールと、該熱ロールと対をなすプレスロール
と、印刷された用紙を加湿するための加湿器とを設置す
ることを特徴とするひじわ除去装置。 - 【請求項5】 熱ロールの材質の表面自由エネルギーが
30mN/m以下および/またはプレスロールの材質の
表面自由エネルギーが30mN/m以下である請求項4
記載のひじわ除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001158033A JP2002347211A (ja) | 2001-05-28 | 2001-05-28 | オフセット輪転印刷機のひじわ除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001158033A JP2002347211A (ja) | 2001-05-28 | 2001-05-28 | オフセット輪転印刷機のひじわ除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002347211A true JP2002347211A (ja) | 2002-12-04 |
Family
ID=19001808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001158033A Withdrawn JP2002347211A (ja) | 2001-05-28 | 2001-05-28 | オフセット輪転印刷機のひじわ除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002347211A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107346583A (zh) * | 2016-05-06 | 2017-11-14 | 王会中 | 一种钞票整平装置 |
-
2001
- 2001-05-28 JP JP2001158033A patent/JP2002347211A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107346583A (zh) * | 2016-05-06 | 2017-11-14 | 王会中 | 一种钞票整平装置 |
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