JP2002347141A - ジッパ付きガゼット袋 - Google Patents

ジッパ付きガゼット袋

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JP2002347141A JP2002145397A JP2002145397A JP2002347141A JP 2002347141 A JP2002347141 A JP 2002347141A JP 2002145397 A JP2002145397 A JP 2002145397A JP 2002145397 A JP2002145397 A JP 2002145397A JP 2002347141 A JP2002347141 A JP 2002347141A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジッパ付きガゼット袋の製造工程に供され
て、側面部に折り襞を有するガセット袋へのジッパの装
着を自動化して内容量が大きく自立性を有するジッパ付
きガセット袋の製造を可能にすることの出来るガセット
袋の袋本体部の成型装置および成型方法を提供する。 【構成】 帯状のフィルム材Sの両側縁部を互いに接着
することにより形成される偏平な中空体S1をその長手
方向に沿って搬送し、この搬送される中空体S1の両側
縁部の互いに対向する位置に対となるように、所定の幅
および深さを有する矩形の凹所aを、カッタ22により
その長手方向に沿って所定の間隔を明けてそれぞれ形成
し、ローラ23により、凹所aが形成された中空体の両
側をこの中空体の両側の折り線に沿って中空体の内側方
向に折り込むことによって中空体の両側に折り襞状の側
面部を形成し、この折り襞状の側面部が形成された中空
体を、カッタ24によって、凹所aの搬送方向における
前端位置において搬送方向に対して直交する切断線yに
沿って切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガセット袋にシール
用のジッパを装着したジッパ付きガゼット袋の製袋のた
めに供される袋本体部を製造する袋本体部成型装置およ
び成型方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、お茶,コーヒ,飴玉等のように湿
気を嫌うため密閉して保存しなければならない食品等を
収納するために、図19に示すようなジッパ2を有する
平型のシール袋1が使用されている。
【0003】この従来のジッパ付きシール袋1は、重ね
合わされた二枚のシート材1A,1Aの上縁部1a,下
縁部1bおよび両側縁部1cがヒート・シール法により
融着されていて、充填された内容物を密封するようにな
っている。
【0004】そして、このジッパ付きシール袋1は、内
容物を取り出すときには、シールされた上縁部1aの下
側を切断することにより開封され、開封後は、開封によ
って内容物の取出し口となる開口部の内周縁部に融着さ
れているジッパ2によって、内部を密封するようになっ
ている。
【0005】また、図20に示すような、その両側面部
に折り襞3Aが形成され内容物を充填したときにこの折
り襞3Aが拡開することにより箱状の容器になる、いわ
ゆる『まち』を備えたガセット袋3が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図19の従来のジッパ
付きシール袋1は、開封後もその密封性を保つことがで
きるため広く使用されているが、二枚のシート材1A,
1Aを重ね合わせてその四辺をヒート・シールするいわ
ゆる四方シール袋であるため、その厚さが薄く内容量が
小さく、またその自立性にも欠けている。
【0007】このため、内容量が大きく自立性も備えて
いる図20のような折り襞3Aを有するガセット袋3
に、ジッパを装着して、開封後もその密封性を保つこと
が出来るようにすることが強く望まれている。
【0008】しかしながら、図20のような折り襞3A
を有するガセット袋3にジッパを装着してジッパ付きガ
セット袋を製造する場合、その製造工程においては、ジ
ッパ装着時の折り襞3Aの処理工程やジッパ装着部分周
辺のシール工程等、図19のような従来の四方シールの
ジッパ付きシール袋1の製造工程には無い複雑な工程が
必要になるため、製造の自動化が難しい。
【0009】このため、従来は、図20のような側面部
に折り襞を有するガセット袋にジッパを装着したジッパ
付きガセット袋は無く、図21に示すように、あらかじ
めジッパ4を装着した袋状のキャップ5を製造してお
き、このキャップ5を折り襞6Aを有するガセット袋6
の口部に被せて装着し、開封後も内部を密閉することが
出来るようにする等の方法がとられていたが、この様な
方法により製造されるガセット袋は、外観が見苦しくま
た使い勝手が悪いため、商品価値の低いものであった。
【0010】この発明は、上記のようなガセット袋にシ
ール用のジッパを装着する場合の問題点を解決するため
になされたものである。すなわち、この発明は、ジッパ
付きガゼット袋の製造工程に供されて、側面部に折り襞
を有するガセット袋へのジッパの装着を自動化して内容
量が大きく自立性を有するジッパ付きガセット袋の製造
を可能にすることの出来るガセット袋の袋本体部の製造
装置および成型方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第一の態様においては、帯状のフィルム
材の両側縁部を互いに接着することにより形成される偏
平な中空体をその長手方向に沿って搬送する搬送手段
と、前記搬送手段により搬送される中空体の両側縁部の
互いに対向する位置に対となるように、所定の幅および
深さを有する矩形の凹所を、前記長手方向に沿って所定
の間隔を明けてそれぞれ形成する凹所形成手段と、前記
凹所形成手段により凹所を形成された中空体の両側をこ
の中空体の両側の折り線に沿って前記長手方向と直角方
向に付勢して凹所が隠れるまで中空体の内側方向に折り
込むことにより、中空体の両側に折り襞状の側面部を形
成する側面部形成手段と、前記側面部形成手段により両
側に折り襞状の側面部が形成された中空体を、凹所の搬
送方向における前端位置において搬送方向に対して直交
する切断線に沿って切断する切断手段とを備えているこ
とを特徴としている。
【0012】また、上記目的を達成するために、この発
明の第二の態様においては、帯状のフィルム材の両側縁
部を互いに接着することにより形成される偏平な中空体
をその長手方向に沿って搬送する搬送手段と、前記搬送
手段により搬送される中空体の両側をこの中空体の両側
の折り線に沿って前記長手方向と直角方向に付勢して中
空体の内側方向に折り込むことにより、中空体の両側に
折り襞状の側面部を形成する側面部形成手段と、前記側
面部形成手段により両側に折り襞状の側面部が形成され
た中空体を、所定の間隔ごとに搬送方向に対して直交す
る第一の切断線に沿って切断するとともに、この中空体
の両側部を第一の切断線に連続し搬送方向に平行な第二
の切断線に沿って所定長さだけ切断するする切断手段
と、前記折り襞状の側面部のうち切断手段による第二の
切断線に沿う切断によって分離する部分を切除する切除
手段とを備えていることを特徴としている。
【0013】
【作用】上記各発明においては、いずれも、帯状のフィ
ルム材の両側縁部を互いに接着することにより形成され
る偏平な中空体を、搬送手段をその長手方向に沿って搬
送しながら加工して、ジッパ付きガゼット袋の製袋工程
に供される袋本体部の製造を行う。
【0014】すなわち、この発明の第一の態様において
は、ジッパ付きガゼット袋の製袋工程において袋本体部
にジッパを挿入するための側方開口部を袋本体部に形成
するために、凹所形成手段により、あらかじめ搬送され
る中空体の両側縁部に、前記側方開口部となる矩形の凹
所を形成する。さらに、側面部形成手段により、凹所が
形成された中空体の両側をこの中空体の両側の折り線に
沿って凹所が隠れるまで中空体の内側方向に折り込んで
両側に折り襞状の側面部を形成した後、切断手段により
この中空体を凹所の前端位置で切断して袋本体部を製造
する。
【0015】また、この発明の第二の態様においては、
ジッパ付きガゼット袋の製袋工程において袋本体部にジ
ッパを挿入するための側方開口部は、側面部形成手段に
より折り襞状の側面部が形成された中空体を、切断手段
により所定の間隔ごとに切断する際に、この切断手段が
さらに中空体の両側部を搬送方向に平行に所定長さだけ
切断することによって形成され、この切断によって分離
する折り襞状の側面部の一部は、切除手段によって切除
される。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0017】図1は、ガセット袋を構成しジッパを装着
するための図2に示すような袋本体部10を、一枚の帯
状のフィルムから成型する袋本体部成型装置20を示す
ものである。
【0018】この袋本体部成型装置20は、一枚の帯状
のフィルムSの両側部をその進行にともなって互いに引
き寄せてヒータ21により融着することにより筒状体S
1を成型し、成型された筒状体S1の両側部を、等間隔
に、カッタ22によって矩形に切り取って、互いに対向
する凹所aを形成する。そして、凹所aが形成された筒
状体S1の両側部を、筒状体S1の両側に配置されたロ
ーラ23によって互いに内側に折り込むことにより、折
り襞bを形成する。この筒状体S1に折り襞bを形成す
る過程を拡大して示したものが図3である。
【0019】そして、このように折り襞bが形成された
筒状体S1を、カッタ24によって凹所aの先端部分
(図3の鎖線y)で切断して、袋本体部10を作成す
る。
【0020】以上の様にして成型された袋本体部10
は、図2から分かるように、ガセット袋の前面と背面を
構成することとなる平面部10Aと、この平面部10A
の両側部間に形成された折り襞部10Bとを有するが、
平面部10Aの先端面10aの側部間には、袋本体部1
0の成型工程において形成された凹所aによって、折り
襞部10Bが形成されていない。このように袋本体部1
0の側面上部を開放するのは、後述するように、ジッパ
を挿入して装着するためである。
【0021】この袋本体部10の上部側面を開放する方
法としては、上記の方法の他、図4に示すような切断方
法もある。
【0022】この方法は、折り襞部10B′が形成され
た筒状体S1′を等間隔に切断し、この切断の際に、切
断線cに連続する筒状体S1′の側部の一部を、切断線
dに沿って切断する。そして、切断線dにおける切断に
よって平面部10A′の先端面10a′と折り襞部10
B′の先端部とが切り離されてタブ10Cが形成される
ため、このタブ10Cを、図5に示すように、平面部1
0A′の先端面10a′とタブ10Cとが分岐する位置
で切断線eに沿って切断することにより、袋本体部10
を作成するものである。
【0023】次ぎに、上記のような各方法によって作成
された袋本体部10は、図6および図7に示すような工
程を経て、ジッパの装着およびシール等の処理が行われ
る。
【0024】図6は、このジッパの装着およびシール処
理を行う装置の処理工程を示す平面図であり、図7は同
処理工程を示す側面図である。
【0025】図6および図7において、図2の形態に作
成された袋本体部10は、ベルト・コンベア30によっ
て一枚ずつ処理工程に送られる。このベルト・コンベア
30によって図6,図7の右側から左方向に順次搬送さ
れる袋本体部10は、その長手方向がベルト・コンベア
30の搬送方向Xと直角になるように配置され、したが
って、その平面部10Aの先端面10aがベルト・コン
ベア30の側方部に突き出した状態で搬送される。
【0026】第一工程(図6(a),図7(a))にお
いて、順次搬送される袋本体部10の互いに対向する先
端面10aを、真空パッド31により吸引して、図8
(a)に示すように、上下に拡開する。
【0027】第二工程(図6(b),(b′),図7
(b),(b′))において、この拡開された先端面1
0aの間に袋本体部10の前方向(搬送方向Xに対して
直角方向)から一対の摺動板32,32を侵入させ、さ
らにその摺動板32,32を互いに離間するように搬送
方向Xと平行に拡開することによって、図8(b)に示
すように、折り襞部10Bの先端部の一部を、それぞれ
基点Pから延びる二本の稜線αに沿って折り曲げて、三
角形状の開き面10bを形成する。
【0028】この第二工程における開き面10bの形成
のための構成を、図11,図12および図13に基づい
てさらに詳しく説明すると、この第二工程部には一対の
治具33A,33Bが上下に重ね合わされた状態で配置
されており、第一工程を経た袋本体部10がこの一対の
治具33A,33B間の隙間に挟み込まれるようになっ
ている。そして、この一対の治具33A,33Bの側面
はそれぞれ内側に向かって傾斜する傾斜面33a,33
bとなっており、この傾斜面33a,33bによって断
面三角形状の空所34を形成している。
【0029】第一工程において上下に拡開された袋本体
部10の先端面10aおよび折り襞部10Bの先端部が
空所34内に位置され、この拡開された袋本体部10の
先端面10aの内側に、一対の摺動板32,32を治具
33A,33Bの側方部から搬送方向Xと直行する方向
に前進して侵入させる。
【0030】摺動板32,32はそれぞれ先端部が楔状
に形成されて尖っており、この先端部の楔形状が空所3
4の断面形状とほぼ一致している。また、摺動板32,
32の互いに対向する内側の面には、シリコン製のゴム
板32A,32Aが、その外縁部が摺動板32,32の
外縁部から突出する状態で固定されている。
【0031】袋本体部10が第一工程から第二工程に移
行されてきた段階で、図12(a)に示すように,後退
位置にある摺動板32,32を基台37ごと前進させ
て、図12(b)に示すように,袋本体部10の先端面
10aの内側に侵入させる。この基台37の前進および
後述する後退動作は、図示のようなモータ35およびス
クリュ・シャフト36の作動によって行う他、カム機構
の利用等、種々の手段を用いることが出来る。
【0032】摺動板32,32は、袋本体部10の先端
面10aの内側に侵入した後、図13(c)に示すよう
に,一方が搬送方向Xと同じ方向に他方が搬送方向Xと
逆方向に向かってスライドして互いに離間するように駆
動される。この摺動板32,32を拡開する手段として
は、モータとスクリュ・シャフトを組合せた機構やカム
機構等、種々の手段を用いることが出来る。
【0033】この摺動板32,32が拡開する際、袋本
体部10は搬送方向Xに移動しているために、この搬送
方向Xと同じ方向にスライドする一方の摺動板32は、
袋本体部10の移動速度よりも早い速度でスライドされ
る。
【0034】そして、この摺動板32,32がスライド
する際に、ゴム板32A,32Aの外縁部がそれぞれ袋
本体部10の折り襞部10Bに摺接しながら折り襞部1
0Bを治具33A,33Bの傾斜面に押圧していくこと
により、前述したように折り襞部10Bを中間の基点P
から斜めに延びる二本の稜線αに沿って折り曲げて、三
角形状の開き面10bを形成していく。このとき、ゴム
板32A,32Aの有する弾性の作用によって、開き面
10bの形成が、あたかも人の指で押さえて折り襞部1
0Bを稜線αに沿って折り曲げていくようにして行われ
るので、確実で、しかも仕上がりの良好な開き面10b
を形成することが出来る。
【0035】摺動板32,32は、図13(d)に示す
ように,それぞれ開き面10bの形成を終了して袋本体
部10の両側から外れると、基台37ごと後退され、図
12(a)の最初の状態に復帰される。
【0036】第三工程(図6(c),図7(c))にお
いて、開き面10bが形成された袋本体部10の先端面
10a間にリール38から繰り出されるジッパ・テープ
11を、図9(c)に示すように、挟み込んでゆく。
【0037】第四工程(図6(d),図7(d))にお
いて、袋本体部10の先端面10a間に挟み込まれたジ
ッパ・テープ11を、プレス機39によって、図9
(d)に示すように、先端面10aの内側に融着する。
このとき、ジッパ・テープ11は雄型部と雌型部とが互
いに嵌合されている状態で先端面10a間に挟み込まれ
ており、プレス機39によって融着される際に、雄型部
が一方の先端面10aの内側に、雌型部が他方の先端面
10aの内側にそれぞれ融着される。
【0038】第五工程(図6(e),(e′),図7
(e),(e′))において、袋本体部10の先端面1
0aに融着されたジッパ・テープ11よりも先端側の部
分10cを、プレス機40によって、図10(e)に示
すように、互いにヒートシールする。
【0039】第六工程(図6(f),(f′),図7
(f),(f′))において、先端面10aに融着され
たジッパ・テープ11の袋本体部10の側部に位置する
部分11aを、プレス機41によって、図10(f)に
示すように、叩いて平坦化するとともに、ジッパ・テー
プ11の袋本体部10の側方に食み出した部分を切断す
る。このように、ジッパ・テープ11の袋本体部10の
側部に位置する部分11aを平坦化するのは、次の工程
で袋本体部10の側部をシールする際(以下、このシー
ルのことをサイド・シールという)に、袋本体部10を
構成するジッパ・テープ11周辺のフィルム材にひび割
れ等が生じたり、またジッパ・テープ11とフィルム材
との間に隙間が生じたりしないようにするためである。
【0040】第七工程(図6(g),図7(g))にお
いて、プレス機42によって、図10(g)に示すよう
に、袋本体部10のサイド・シールを行う。このサイド
・シールは、図1ないし図5における袋本体部10の作
成の際に、開放された袋本体部10の上部側面10dを
全てシールするためである。このサイド・シールによ
り、袋本体部10の側部に形成されている開口部(図1
4に斜線で示す部分)が互いに融着されることにより、
第五工程における先端面10aの先端側の部分10cの
シールと合わせて、先端面10aの外縁部が全てシール
される。
【0041】上記のような工程を経て作成されたジッパ
付きガセット袋10′は、シールされていない後端開口
部から内容物(例えばお茶,コーヒ等)を充填した後、
後端部をシールして内部を密閉する。この内容物の充填
の際に、図15に示すように、ジッパ付きガセット袋1
0′は、折り襞部10Bが拡開することにより膨らんで
その厚さが大きくなり、箱状の形態になる。これによっ
て、内容量が従来の平型のジッパ付きシール袋に比べて
格段に大きくなり、また、箱状の形態になることによっ
て自立が可能である。
【0042】このジッパ付きガセット袋10′を開封す
る場合には、先端側のシール部分10cとジッパ・テー
プ11との間を図15の鎖線βに沿って切断する。そし
て、ジッパ・テープ11によるシールを解除すれば、ガ
セット袋の上部が開口されて内容物を取り出すことが出
来、この内容物の取り出しの後、ジッパ・テープ11を
シールすることによって,再びガセット袋10′内を密
閉することが出来る。
【0043】図16は、この発明のさらに他の実施例を
示すもので、図17に示すような四隅にサイド・シール
部111を有する袋本体部110を成型するためのもの
である。
【0044】この実施例は、図4において説明した切断
方法により袋本体部を成型する際に適用されるものであ
り、一枚の帯状のフィルムから成型された筒状体S′の
両側部上方にこの筒状体S′の進行方向と平行に延びる
ように配置された一対のシール・バー120,120に
よって、サイド・シール部111が形成される。すなわ
ち、折り襞bが形成された筒状体S′の切断が行われる
前に、この筒状体S′の両側部に一対のシール・バー1
20,120が押し当てられて折り襞と平面部の側縁部
が互いにヒート・シールされることにより、サイド・シ
ール部111が形成される。
【0045】上記のようにしてサイド・シール部111
が形成された袋本体部110は、図2の袋本体部10と
同様に、図18に示すようなジッパ付きの所謂サイド・
ガゼット袋110′に製袋される。
【0046】このような袋本体部110から製袋された
サイド・ガゼット袋110′は、内容物が充填されて膨
らんだ際に、箱状容器の四隅に位置することとなるサイ
ド・シール部111が支柱の役割を果たすようになるた
め、自立性に優れ、図のように立てて置いた時の安定性
が向上する。このため、薄いラミネート・フィルムを用
いてもガセット袋の製袋を行うことが出来るようにな
る。
【0047】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、側面
部に折り襞を有するガセット袋にジッパを装着する際に
問題となる側面部の折り襞の処理、その後の工程におけ
るガセット袋へのジッパの装着およびシール処理等を可
能にし、内容量が大きく自立性を有するジッパ付きガセ
ット袋の大量生産を可能にする袋本体部を、ジッパ付き
ガゼット袋の製造工程に供することが出来る。しかも、
この発明により供される袋本体部によって製造されるジ
ッパ付きガセット袋は、外観が良好で商品価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す概略斜視図である。
【図2】この発明により製造される袋本体部を示す斜視
図である。
【図3】図1の装置による袋本体部の制作工程の途中の
状態を拡大して示す斜視図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図5】同実施例の最終工程を示す斜視図である。
【図6】この発明により製造された袋本体部を供されて
ジッパ付きガゼット袋の製袋を行う製袋装置の実施例を
示す平面図である。
【図7】同製袋装置の実施例を示す側平面図である。
【図8】同製袋装置による製袋の状態を段階的に示す斜
視図である。
【図9】同製袋装置による製袋の状態の続きを段階的に
示す斜視図である。
【図10】同製袋装置による製袋の状態の続きを段階的
に示す斜視図である。
【図11】同製袋装置おける袋本体部の拡開のための機
構を示す斜視図である。
【図12】同袋本体部の拡開のための機構の作動状態を
段階的に示す平面図である。
【図13】同袋本体部の拡開のための機構の作動状態の
続きを段階的に示す平面図である。
【図14】同製袋装置によってサイド・シールが行われ
る袋本体部の部分を示す斜視図である。
【図15】同製袋装置によって製袋されたジッパ付きガ
セット袋の一例を示す斜視図である。
【図16】この発明のさらに他の実施例を示す斜視図で
ある。
【図17】同実施例において成型される袋本体部を示す
斜視図である。
【図18】同実施例において成型される袋本体部により
製袋されるサイド・ガセット袋を示す斜視図である。
【図19】従来のジッパ付きシール袋を示す斜視図であ
る。
【図20】従来のガセット袋を示す斜視図である。
【図21】従来のジッパ付きガセット袋の作成方法を示
す斜視図である。
【符号の説明】
10,110 …袋本体部 10′,110′…ジッパ付きガセット袋 10A…平面部 10B…折り襞部 11 …ジッパ・テープ 20 …袋本体部成型装置 22 …カッタ 23 …ローラ 24 …カッタ 120…サイド・シール部 S …フィルム S1 …中空体 a …凹所
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月19日(2002.6.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 ジッパ付きガゼット袋
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガゼット袋にシール
用のジッパを装着したジッパ付きガゼット袋に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】この発明は、上記のようなガゼット袋にシ
ール用のジッパを装着する場合の問題を解決するために
なされたものである。すなわち、この発明は、内容量が
大きく自立性を有するジッパ付きガゼット袋に関し、側
面部に折り襞を有するガゼット袋へのジッパの装着を自
動化して製造を可能にすることのできるジッパ付きガゼ
ット袋を提供することを目的とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、対向する一対の平面部と、これら平面部の側縁同士
を連結し、その中心に内方へ向けて折り込まれる折り込
み線の形成された折り襞状の側面部と、前記平面部の内
面に取り付けられて、口部の開放及び再密封を可能とす
るジッパとを備えたジッパ付きガゼット袋において、前
記側面部の上端を前記平面部の上端より下方に位置せし
めて構成し、その後に、前記側面部の上端縁の位置にて
前記平面部と前記側面部との間の開放部を封止して形成
されたことを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状のフィルム材の両側縁部を互いに接
    着することにより形成される偏平な中空体をその長手方
    向に沿って搬送する搬送手段と、 前記搬送手段により搬送される中空体の両側縁部の互い
    に対向する位置に対となるように、所定の幅および深さ
    を有する矩形の凹所を、前記長手方向に沿って所定の間
    隔を明けてそれぞれ形成する凹所形成手段と、 前記凹所形成手段により凹所を形成された中空体の両側
    をこの中空体の両側の折り線に沿って前記長手方向と直
    角方向に付勢して凹所が隠れるまで中空体の内側方向に
    折り込むことにより、中空体の両側に折り襞状の側面部
    を形成する側面部形成手段と、 前記側面部形成手段により両側に折り襞状の側面部が形
    成された中空体を、凹所の搬送方向における前端位置に
    おいて搬送方向に対して直交する切断線に沿って切断す
    る切断手段と、 を備えていることを特徴とするジッパ付きガセット袋製
    袋用の袋本体部成型装置。
  2. 【請求項2】 帯状のフィルム材の両側縁部を互いに接
    着することにより形成される偏平な中空体をその長手方
    向に沿って搬送し、 搬送される前記中空体の両側縁部の互いに対向する位置
    に対となるように、所定の幅および深さを有する矩形の
    凹所を、前記長手方向に沿って所定の間隔を明けてそれ
    ぞれ形成し、 前記凹所を形成された中空体の両側をこの中空体の両側
    の折り線に沿って前記長手方向と直角方向に付勢して凹
    所が隠れるまで中空体の内側方向に折り込むことによ
    り、中空体の両側に折り襞状の側面部を形成し、 両側に前記折り襞状の側面部が形成された中空体を、凹
    所の搬送方向における前端位置において搬送方向に対し
    て直交する切断線に沿って切断する、 ことを特徴とするジッパ付きガセット袋製袋用の袋本体
    部成型方法。
  3. 【請求項3】 帯状のフィルム材の両側縁部を互いに接
    着することにより形成される偏平な中空体をその長手方
    向に沿って搬送する搬送手段と、 前記搬送手段により搬送される中空体の両側をこの中空
    体の両側の折り線に沿って前記長手方向と直角方向に付
    勢して中空体の内側方向に折り込むことにより、中空体
    の両側に折り襞状の側面部を形成する側面部形成手段
    と、 前記側面部形成手段により両側に折り襞状の側面部が形
    成された中空体を、所定の間隔ごとに搬送方向に対して
    直交する第一の切断線に沿って切断するとともに、この
    中空体の両側部を第一の切断線に連続し搬送方向に平行
    な第二の切断線に沿って所定長さだけ切断する切断手段
    と、 前記折り襞状の側面部のうち切断手段による第二の切断
    線に沿う切断によって分離する部分を切除する切除手段
    と、 を備えていることを特徴とするジッパ付きガセット袋製
    袋用の袋本体部成型装置。
  4. 【請求項4】 帯状のフィルム材の両側縁部を互いに接
    着することにより形成される偏平な中空体をその長手方
    向に沿って搬送し、 搬送される前記中空体の両側をこの中空体の両側の折り
    線に沿って前記長手方向と直角方向に付勢して中空体の
    内側方向に折り込むことにより、中空体の両側に折り襞
    状の側面部を形成し、 両側に前記折り襞状の側面部が形成された中空体を、所
    定の間隔ごとに搬送方向に対して直交する第一の切断線
    に沿って切断するとともに、この中空体の両側部を第一
    の切断線に連続し搬送方向に平行な第二の切断線に沿っ
    て所定長さだけ切断し、 前記折り襞状の側面部のうち第二の切断線に沿う切断に
    よって分離する部分を切除する、 ことを特徴とするジッパ付きガセット袋製袋用の袋本体
    部成型方法。
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