JP3258152B2 - シール袋、シール袋のシール装置及びシール袋の製造方法 - Google Patents

シール袋、シール袋のシール装置及びシール袋の製造方法

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JP3258152B2 JP25140893A JP25140893A JP3258152B2 JP 3258152 B2 JP3258152 B2 JP 3258152B2 JP 25140893 A JP25140893 A JP 25140893A JP 25140893 A JP25140893 A JP 25140893A JP 3258152 B2 JP3258152 B2 JP 3258152B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】この発明は、フィルムの合わせ面をシール
することにより製造されるシール袋、シール袋のシール
装置及びシール袋の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、お茶,コーヒ,飴玉等のように湿
気を嫌うため密閉して保存しなければならない食品等を
収納するために、図22に示すようなシール袋1が使用
されている。
【0003】このシール袋1は、二枚のフィルム1A,
1Aが重ね合わされ、その上縁部1a,下縁部1bおよ
び両側縁部1cがヒート・シールされて、内部が密閉さ
れる。
【0004】このヒート・シールの方法には種々の方法
があるが、図23に示すように、それぞれプレス面の断
面が互いに合わさるよう波型の形状に形成された上下一
対のプレス板5A,5Bによって挟圧することにより行
われることが多い。
【0005】図24は、プレス板5A,5Bによるヒー
ト・シールによって形成される従来のヒート・シール部
2の形状を、シート袋1の一部を破断して示しており、
このプレス板5A,5Bによって整形されるヒート・シ
ール部2の波型の端面2Aが、シート袋2の内部に臨ま
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のプ
レス板5A,5Bによるヒート・シールは、波型のプレ
ス面の全面に亘って均一に圧力をかけるのは困難である
ため、ヒート・シール部2の断面において、図25に符
号2aで示す部分に、部分的に圧力が集中するようにし
て行っている。
【0007】このシール方法においては、波型に形成さ
れたヒート・シール部2の所謂畝に沿って未シール部が
生じ易く、ヒート・シール部2の波型の端面2Aがシー
ト袋2の内部に臨まされている従来のシート袋において
は、この未シール部によってシート袋1の密封性が保て
なかったり、未シール部が生じていない場合でもヒート
・シールの際に圧力が比較的弱かった部分2bからシー
ト袋のシール性が破れてしまったり、またヒート・シー
ルの際に圧力が集中された部分2aの端部に所謂応力集
中が生じることによってシート袋のシール性が破れてし
まったりする虞が有る。
【0008】この発明は、上記従来のシート袋における
シールに関する問題点を解消するために為されたもので
ある。すなわち、この発明は、シート袋の完全なシール
を行うことができ、しかもシート袋のシール性が破れて
しまったりする虞のないシール袋のシール装置およびシ
ール方法を提供することを目的とする。
【0009】本発明では、上記課題を解決するために、
重ね合わされるフィルム面を、それぞれプレス面の断面
が互いに合わさるように波型の形状に形成された上下一
対のプレス板によって挟圧することによってシールし
て、シール袋の内部の密閉を行うシール袋のシール装置
において、前記プレス板によりシールされる袋本体部の
上部を搬送方向の側方に突き出させて、当該袋本体部を
その左右方向に搬送する搬送手段を有し、前記プレス板
は、前記搬送手段から突き出した前記袋本体部の上部側
縁を挟圧するように配置されており、このプレス板のプ
レス面の形状を、このプレス板により挟圧されて波形状
に形成されるシール部分の稜線が、それぞれこのシール
部分とシール袋の内部との境界線に対して平行に延びる
ように形成する形状とした。また、重ね合わされるフィ
ルム面を、それぞれプレス面の断面が互いに合わさるよ
うに波型の形状に形成された上下一対のプレス板によっ
て挟圧することによりシールして、シール袋の内部の密
閉を行うシール袋の製造方法において、前記シール袋を
構成する袋本体部の側縁に上端から所定長さの切り込み
を入れて、袋本体部を構成する平面部の上部に拡開され
た先端面を形成し、次いで、前記先端面を側方に向け
て、当該袋本体部をその左右方向に搬送せしめ、次い
で、製造されるシール袋の口部を自在に開閉せしめるジ
ッパを前記袋本体部の左右方向に延びるようにしてこの
先端面の内面に装着し、その後、前記先端面の側部を前
記プレス板で挟圧することで断面形状波形のシール部を
形成するにあたり、このシール部の波形の各稜線が当該
シール部とシール袋の内部との境界線に対して平行に延
びるように形成するシール袋の製造方法により上記課題
を解決する。 さらに、対向する一対の平面部を有し、シ
ール袋の口部を開閉自在とするジッパが前記平面部に設
けられたシール袋であって、前記シール袋を構成する袋
本体部には、前記シール袋の上端から所定長さの切り込
みが側縁に沿って入れられて拡開される先端面が形成さ
れ、この先端面の内面には前記ジッパが前記袋本体部の
左右方向に延びるようにして装着されており、この先端
面の周縁には、当該先端面の上部及び側部を密封するシ
ールする断面形状波形のシール部がそれぞれ形成されて
おり、このシール部の波形の各稜線が当該シール部とシ
ール袋の内部と の境界線に対して平行に延びており、こ
れら稜線は、前記先端面の付け根にて、袋本体部の上端
に向けて袋本体部の外側から内方に入り込むように形成
されているシール袋により上記課題を解決する。
【0010】
【作用】上記シール袋のシール装置は、プレス板によっ
て挟圧されて波形状に形成されるシール部分の稜線を、
それぞれ、このシール部分とシール袋の内部との境界線
に対して平行に延びるような形状に形成する。このよう
に稜線がシール袋の内部との境界線に対して平行に延び
るように形成されるシール部は、シール袋内部の圧力を
前記稜線に沿って受けることとなり、シール部の各部に
掛かる圧力が均一になる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。ここで、本願発明者は、この発明とともに、ガ
セット袋に自動的にジッパを取り付ける際の問題を解決
することによって、開封後もシールが可能で、内容量が
大きく自立性を有し、しかも外観が良好で商品価値の高
い新規なジッパ付きガゼット袋を提案している。以下に
おいては、本願発明者が提案している新規なジッパ付き
ガゼット袋に、この発明を実施する場合について説明を
行う。
【0012】以下、この発明によるシール装置および方
法の説明は、上記ジッパ付きガゼット袋の製袋工程のな
かで説明することとする。図1は、ガセット袋を構成し
ジッパを装着するための図2に示すような袋本体部10
を、一枚の帯状のフィルムから成型する袋本体部成型装
置20を示すものである。
【0013】この袋本体部成型装置20は、一枚の帯状
のフィルムSの両側部をその進行にともなって互いに引
き寄せてヒータ21により融着することにより中空体S
1を成型し、成型された中空体S1の両側部を、等間隔
に、カッタ22によって矩形に切り取って、互いに対向
する凹所aを形成する。そして、凹所aが形成された中
空体S1の両側部を、中空体S1の両側に配置されたロ
ーラ23によって互いに内側に折り込むことにより、折
り襞bを形成する。この中空体S1に折り襞bを形成す
る過程を拡大して示したものが図3である。
【0014】そして、このように折り襞bが形成された
中空体S1を、カッタ24によって凹所aの先端部分
(図3の鎖線y)で切断して、袋本体部10を作成す
る。以上の様にして成型された袋本体部10は、図2か
ら分かるように、ガセット袋の前面と背面を構成するこ
ととなる平面部10Aと、この平面部10Aの両側部間
に形成された折り襞部10Bとを有するが、平面部10
Aの先端面10aの側部間には、袋本体部10の成型工
程において形成された凹所aによって、折り襞部10B
が形成されていない。このように袋本体部10の側面上
部を開放するのは、後述するように、ジッパを挿入して
装着するためである。
【0015】この袋本体部10の上部側面を開放する方
法としては、上記の方法の他、図4に示すような切断方
法もある。この方法は、折り襞部10B′が形成された
中空体S1′を等間隔に切断し、この切断の際に、切断
線cに連続する中空体S1′の側部の一部を、切断線d
に沿って切断する。そして、切断線dにおける切断によ
って平面部10A′の先端面10a′と折り襞部10
B′の先端部とが切り離されてタブ10Cが形成される
ため、このタブ10Cを、図5に示すように、平面部1
0A′の先端面10a′とタブ10Cとが分岐する位置
で切断線eに沿って切断することにより、袋本体部10
を作成するものである。
【0016】次ぎに、上記のような各方法によって作成
された袋本体部10は、図6および図7に示すような工
程を経て、ジッパの装着およびシール等の処理が行われ
る。図6は、このジッパの装着およびシール処理を行う
装置の処理工程を示す平面図であり、図7は同処理工程
を示す側面図である。
【0017】図6および図7において、図2の形態に作
成された袋本体部10は、ベルト・コンベア30によっ
て一枚ずつ処理工程に送られる。このベルト・コンベア
30によって図6,図7の右側から左方向に順次搬送さ
れる袋本体部10は、その長手方向がベルト・コンベア
30の搬送方向Xと直角になるように配置され、したが
って、その平面部10Aの先端面10aがベルト・コン
ベア30の側方部に突き出した状態で搬送される。
【0018】第一工程(図6(a),図7(a))にお
いて、順次搬送される袋本体部10の互いに対向する先
端面10aを、真空パッド31により吸引して、図8
(a)に示すように、上下に拡開する。
【0019】第二工程(図6(b),(b′),図7
(b),(b′))において、この拡開された先端面1
0aの間に袋本体部10の前方向(搬送方向Xに対して
直角方向)から一対の摺動板32,32を侵入させ、さ
らにその摺動板32,32を互いに離間するように搬送
方向Xと平行に拡開することによって、図8(b)に示
すように、折り襞部10Bの先端部の一部を、それぞれ
基点Pから延びる二本の稜線αに沿って折り曲げて、三
角形状の開き面10bを形成する。
【0020】この第二工程における開き面10bの形成
のための構成を、図11,図12および13に基づいて
さらに詳しく説明すると、この第二工程部には一対の治
具33A,33Bが上下に重ね合わされた状態で配置さ
れており、第一工程を経た袋本体部10がこの一対の治
具33A,33B間の隙間に挟み込まれるようになって
いる。そして、この一対の治具33A,33Bの側面は
それぞれ内側に向かって傾斜する傾斜面33a,33b
となっており、この傾斜面33a,33bによって断面
三角形状の空所34を形成している。
【0021】第一工程において上下に拡開された袋本体
部10の先端面10aおよび折り襞部10Bの先端部が
空所34内に位置され、この拡開された袋本体部10の
先端面10aの内側に、一対の摺動板32,32を治具
33A,33Bの側方部から搬送方向Xと直行する方向
に前進して侵入させる。
【0022】摺動板32,32はそれぞれ先端部が楔状
に形成されて尖っており、この先端部の楔形状が空所3
4の断面形状とほぼ一致している。また、摺動板32,
32の互いに対向する内側の面には、シリコン製のゴム
板32A,32Aが、その外縁部が摺動板32,32の
外縁部から突出する状態で固定されている。
【0023】袋本体部10が第一工程から第二工程に移
行されてきた段階で、図12(a)に示すように,後退
位置にある摺動板32,32を基台37ごと前進させ
て、図12(b)に示すように,袋本体部10の先端面
10aの内側に侵入させる。この基台37の前進および
後述する後退動作は、図示のようなモータ35およびス
クリュ・シャフト36の作動によって行う他、カム機構
の利用等、種々の手段を用いることが出来る。
【0024】摺動板32,32は、袋本体部10の先端
面10aの内側に侵入した後、図13(c)に示すよう
に,一方が搬送方向Xと同じ方向に他方が搬送方向Xと
逆方向に向かってスライドして互いに離間するように駆
動される。この摺動板32,32を拡開する手段として
は、モータとスクリュ・シャフトを組合せた機構やカム
機構等、種々の手段を用いることが出来る。
【0025】この摺動板32,32が拡開する際、袋本
体部10は搬送方向Xに移動しているために、この搬送
方向Xと同じ方向にスライドする一方の摺動板32は、
袋本体部10の移動速度よりも早い速度でスライドされ
る。
【0026】そして、この摺動板32,32がスライド
する際に、ゴム板32A,32Aの外縁部がそれぞれ袋
本体部10の折り襞部10Bに摺接しながら折り襞部1
0Bを治具33A,33Bの傾斜面に押圧していくこと
により、前述したように折り襞部10Bを中間の基点P
から斜めに延びる二本の稜線αに沿って折り曲げて、三
角形状の開き面10bを形成していく。このとき、ゴム
板32A,32Aの有する弾性の作用によって、開き面
10bの形成が、あたかも人の指で押さえて折り襞部1
0Bを稜線αに沿って折り曲げていくようにして行われ
るので、確実で、しかも仕上がりの良好な開き面10b
を形成することが出来る。
【0027】摺動板32,32は、図13(d)に示す
ように,それぞれ開き面10bの形成を終了して袋本体
部10の両側から外れると、基台37ごと後退され、図
12(a)の最初の状態に復帰される。
【0028】第三工程(図6(c),図7(c))にお
いて、開き面10bが形成された袋本体部10の先端面
10a間にリール38から繰り出されるジッパ・テープ
11を、図9(c)に示すように、挟み込んでゆく。
【0029】第四工程(図6(d),図7(d))にお
いて、袋本体部10の先端面10a間に挟み込まれたジ
ッパ・テープ11を、プレス機39によって、図9
(d)に示すように、先端面10aの内側に融着する。
このとき、ジッパ・テープ11は雄型部と雌型部とが互
いに嵌合されている状態で先端面10a間に挟み込まれ
ており、プレス機39によって融着される際に、雄型部
が一方の先端面10aの内側に、雌型部が他方の先端面
10aの内側にそれぞれ融着される。
【0030】第五工程(図6(e),(e′),図7
(e),(e′))において、袋本体部10の先端面1
0aに融着されたジッパ・テープ11よりも先端側の部
分10cを、プレス機40によって、図10(e)に示
すように、互いにヒート・シールする。
【0031】この先端側の部分10cのシールは、図1
0(e)および後述する図14に示すように、断面が波
型にヒート・シールされた部分10cの波の稜線γが、
このヒート・シール部分と袋本体部10の内部との境界
線δに対して平行に延びるように行われる。
【0032】第六工程(図6(f),(f′),図7
(f),(f′))において、先端面10aに融着され
たジッパ・テープ11の袋本体部10の側部に位置する
部分11aを、プレス機41によって、図10(f)に
示すように、叩いて平坦化するとともに、ジッパ・テー
プ11の袋本体部10の側方に食み出した部分を切断す
る。このように、ジッパ・テープ11の袋本体部10の
側部に位置する部分11aを平坦化するのは、次の工程
で袋本体部10の側部をシールする際(以下、このシー
ルのことをサイド・シールという)に、袋本体部10を
構成するジッパ・テープ11周辺のフィルム材にひび割
れ等が生じたり、またジッパ・テープ11とフィルム材
との間に隙間が生じたりしないようにするためである。
【0033】第七工程(図6(g),図7(g))にお
いて、プレス機42によって、図10(g)に示すよう
に、袋本体部10のサイド・シールを行う。このサイド
・シールは、図1ないし図5における袋本体部10の作
成の際に、開放された袋本体部10の上部側縁10dを
全てシールするためである。このサイド・シールによ
り、袋本体部10の側部に形成されている開口部(図1
4に斜線で示す部分)が互いに融着されることにより、
第五工程における先端面10aの先端側の部分10cの
シールと合わせて、先端面10aの外縁部が全てシール
される。
【0034】このサイド・シールは、図15に示すよう
なプレス面の形状を有するプレス板42Aによって行わ
れる。このプレス板42Aのプレス面の形状は、前述し
た先端側部分10cのヒート・シールの場合と同様に、
断面が波型になるように側縁10dをヒート・シール
し、かつヒート・シールされたシール部の稜線γが、図
16に示すように、このヒート・シール部分と袋本体部
10の内部との境界線δに対して平行に延びるように形
成されている。したがって、この実施例においては、稜
線γが境界線に沿うようにカーブしている。
【0035】また、図15におけるプレス板42Aの実
施例においては、袋本体部10の両側縁を同時にヒート
・シールするようになっているが、図17に示すよう
に、袋本体部10の側縁10dを片方ずつ、かつ製袋工
程において順次搬送されてくる互いに隣り合う二つの袋
本体部10の側縁10d′を同時にヒート・シールする
ようにしてもよい。この場合には、プレス板42Aのプ
レス面の形状は、図18に示すように、隣り合う二つの
袋本体部10の一方の側縁10dに対応するプレス面4
2aと他方の側縁10d′に対応するプレス面42a′
が互いに対向するように対称的に隣接して配置してあ
る。
【0036】上記のような工程を経て作成されたジッパ
付きガセット袋10′は、シールされていない後端開口
部から内容物(例えばお茶,コーヒ等)を充填した後、
後端部をシールして内部を密閉する。
【0037】この後端部のシールも、図19に示すよう
に、ヒート・シール部分の波形状の断面の稜線γが、こ
のヒート・シール部分と袋本体部10の内部との境界線
δに対して平行に延びるように行われる。
【0038】内容物の充填の際に、図20に示すよう
に、ジッパ付きガセット袋10′は、折り襞部10Bが
拡開することにより膨らんでその厚さが大きくなり、箱
状の形態になる。これによって、内容量が従来の平型の
ジッパ付きシール袋に比べて格段に大きくなり、また、
箱状の形態になることによって自立が可能である。
【0039】このジッパ付きガセット袋10′を開封す
る場合には、先端側のシール部分10cとジッパ・テー
プ11との間を図20の鎖線βに沿って切断する。そし
て、ジッパ・テープ11によるシールを解除すれば、ガ
セット袋の上部が開口されて内容物を取り出すことが出
来、この内容物の取り出しの後、ジッパ・テープ11を
シールすることによって,再びガセット袋10′内を密
閉することが出来る。
【0040】上記のように、袋本体部10の波形状のヒ
ート・シール部分の稜線γを、このヒート・シール部分
と袋本体部10の内部との境界線δに対して平行に延び
るようにすることによって、図21に示すように、ヒー
ト・シールの際に圧力が集中された部分εが境界線δに
対して平行に延びることとなる。このため、ガセット袋
内の圧力が部分εに沿って均一に掛かるため、従来のよ
うに、シールの比較的弱い部分からシール性が破れた
り、シール部の特定の部分に所謂応力集中が生じること
によってシール性が破れてしまう等の虞が無くなる。
【0041】特に、図20に示すようなジッパ付きガセ
ット袋は、ガセット袋10′の側縁10dの部分が何層
かに重なっている構造であるため、製袋工程においてヒ
ート・シールを行なった際に、従来のシール方法では未
シール部が生じ易いが、上記実施例におけるシール方法
では、ヒート・シール部分とガセット袋10′の内部と
の境界線δに沿って稜線γが何重にも延びるように波型
に形成されるので、ガセット袋10′の内部と袋の外部
とを連通する未シール部の発生が極めて少なくなる。
【0042】また、図16に示すように、袋本体部10
の両側部の上部10eを外縁部から内側に僅かに切り込
んでシールするようにすれば、ジッパやタブの突出が無
くなりガセット袋の側部の仕上がりが綺麗になるので出
来上がったガセット袋の商品価値が高くなるが、この側
部10dの切り込みによって、図14と対比するとよく
分かるように、図16の範囲mの部分の平面部10Aと
折り襞部10Bとが切り離されることとなる。この場
合、この範囲mの部分は、側縁10dの部分が何層かに
重なっていることによってシールが難しくさらには内容
物の充填によってガセット袋10′が拡がる際に最も力
が掛かる部分であるため、従来のシール方法ではその密
封性を保つのが難しいが、上記実施例におけるシール方
法によれば側部10dの切り込み部に沿ってシールが行
われることとなるため、その密封性を十分に保つことが
出来る。
【0043】なお、以上の実施例においては、本願発明
者が提案している新規なジッパ付きガゼット袋にこの発
明を実施する場合について説明を行ったが、これに限ら
ず、図22で説明したような、二枚のフィルムを重ね合
わせてその外周縁部をヒート・シールして内部を密閉す
る従来のシール袋等、あらゆるシール袋のシールに実施
できることは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、シー
ル袋の外周縁部のシール部分において、シールの際に圧
力が集中する部分が、シール部分とシール袋の内部との
境界線に対して平行に延びることとなるため、シール袋
内の圧力が前記シールの際に圧力が集中する部分に沿っ
て均一に掛かり、従来のように、シールの比較的弱い部
分からシール性が破れたり、シール部の特定の部分に所
謂応力集中が生じることによってシール性が破れてしま
う等の虞が無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】袋本体部を制作するための装置を示す概略斜視
図である。
【図2】袋本体部を示す斜視図である。
【図3】図1の装置による袋本体部の制作工程の途中の
状態を拡大して示す斜視図である。
【図4】袋本体部の制作方法の他の例を示す斜視図であ
る。
【図5】同袋本体部の制作方法の他の例を示す斜視図で
ある。
【図6】ジッパ付きガゼット袋の製袋装置の実施例を示
す平面図である。
【図7】同製袋装置の実施例を示す側面図である。
【図8】同製袋装置による製袋の状態を段階的に示す斜
視図である。
【図9】同製袋装置による製袋の状態の続きを段階的に
示す斜視図である。
【図10】同製袋装置による製袋の状態の続きを段階的
に示すとともにこの発明によるシール方法を示す斜視図
である。
【図11】同製袋装置における袋本体部の拡開のための
機構を示す斜視図である。
【図12】同袋本体部の拡開のための機構の作動状態を
段階的に示す平面図である。
【図13】同袋本体部の拡開のための機構の作動状態の
続きを段階的に示す平面図である。
【図14】同製袋装置によってサイド・シールが行われ
る袋本体部の部分を示す斜視図である。
【図15】この発明におけるプレス板のプレス面の形状
の一実施例を示す平面図である。
【図16】図12のプレス板によりシールされたシール
部の形状を示す平面図である。
【図17】この発明によるシール装置の他の実施例を示
す側面図である。
【図18】同実施例におけるプレス板のプレス面の形状
を示す平面図である。
【図19】この発明によりシールされたシール袋底部の
シール部を示す側面図である。
【図20】この発明によりシールされたジッパ付きガセ
ット袋を示す斜視図である。
【図21】この発明によりシールされたシール部をシー
ト袋の一部を破断して示す斜視図である。
【図22】従来のシール袋を示す斜視図である。
【図23】従来のシート袋のシール方法を示す断面図で
ある。
【図24】従来のシール方法によりシールされたシール
部分をシート袋の一部を破断して示す斜視図である。
【図25】従来のシール方法によりシールされたシール
部分のシール状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 …袋本体部 10′…ジッパ付きガセット袋 10A…平面部 10B…折り襞部 10d…側縁部 42A…プレス板 42a,42a′…プレス面 γ …稜線 δ …境界線 ε …ヒート・シールの際に圧力が集中された部分

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重ね合わされるフィルム面を、それぞれ
    プレス面の断面が互いに合わさるよう波型の形状に形成
    された上下一対のプレス板によって挟圧することにより
    シールして、シール袋の内部の密閉を行うシール袋のシ
    ール装置において、前記プレス板によりシールされる袋本体部の上部を搬送
    方向の側方に突き出させて、当該袋本体部をその左右方
    向に搬送する搬送手段を有し、 前記プレス板は、前記搬送手段から突き出した前記袋本
    体部の上部側縁を挟圧するように配置されており、 前記プレス板のプレス面の形状を、このプレス板によっ
    て挟圧されて波形状に形成されるシール部分の稜線が、
    それぞれこのシール部分とシール袋の内部との境界線に
    対して平行に延びるように形成する形状としたことを特
    徴とするシール袋のシール装置。
  2. 【請求項2】 重ね合わされるフィルム面を、それぞれ
    プレス面の断面が互いに合わさるよう波型の形状に形成
    された上下一対のプレス板によって挟圧することにより
    シールして、シール袋の内部の密閉を行うシール袋の
    造方法において、 前記シール袋を構成する袋本体部の側縁に上端から所定
    長さの切り込みを入れて、袋本体部を構成する平面部の
    上部に拡開された先端面を形成し、 次いで、前記先端面を側方に向けて、当該袋本体部をそ
    の左右方向に搬送せしめ、 次いで、製造されるシール袋の口部を自在に開閉せしめ
    るジッパを前記袋本体部の左右方向に延びるようにして
    この先端面の内面に装着し、 その後、前記先端面の側部を前記プレス板で挟圧するこ
    とで断面形状波形のシール部を形成するにあたり、この
    シール部の波形の各稜線が当該シール部とシール袋の内
    部との境界線に対して平行に延びるように形成すること
    を特徴とするシール袋の製造方法。
  3. 【請求項3】 対向する一対の平面部を有し、シール袋
    の口部を開閉自在とするジッパが前記平面部に設けられ
    たシール袋であって、 前記シール袋を構成する袋本体部には、前記シール袋の
    上端から所定長さの切り込みが側縁に沿って入れられて
    拡開される先端面が形成され、 この先端面の内面には前記ジッパが前記袋本体部の左右
    方向に延びるようにして装着されており、 この先端面の周縁には、当該先端面の上部及び側部を密
    封するシールする断面形状波形のシール部がそれぞれ形
    成されており、このシール部の波形の各稜線が当該シー
    ル部とシール袋の内部との境界線に対して平行に延びて
    おり、これら稜線は、前記先端面の付け根にて、袋本体
    部の上端に向けて袋本体部の外側から内方に入り込むよ
    うに形成されていることを特徴とするシール袋。
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