JP2002346819A - 切削装置およびワ−クの溝切方法 - Google Patents

切削装置およびワ−クの溝切方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示板に用いる導光板製造用
金型材に、表面が均一で、乱反射の少ないV字状溝を規
則正しく切削する方法およびそれに用いる装置の提供。 【解決手段】 左右方向に移動可能なテ−ブル4
上にワ−ク2を載置し、鉛直方向に昇降可能で、かつ、
前後方向に移動可能に設けたヘ−ルバイト工具(V字状
切刃)10を用いて、湾曲したシャンク9の下端に支持
されたV字状切刃とワ−クとが接触する加工点に向けて
ノズル12より吹き付けた冷却ミストがシャンク支持ア
−ムに設けた遮蔽板11によりワ−クの未切削部分に移
動しないように遮ぎりつつ、V字状切刃をワ−クに対し
て後端部から前端部へ一方向移動させてV字状溝を切削
加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示板のバッ
クライトに用いる溝切導光板の製造に用いる金型への溝
切り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示板のバックライトに用いる溝切
導光板は知られており(特開平9−292532号、同
10−20124号、同10−311910号、特開2
000−347185号)、ノ−トパソコン、携帯電
話、カ−ナビゲ−ション等の液晶表示装置の光拡散板と
して実用化されている。図3に溝切導光板を用いたバッ
クライト構造の一例を示す。図中、AはLEDまたはラ
ンプ、Bは反射シ−ト、Cは導光板、Dは拡散反射処理
面、Eは拡散シ−ト、Fはレンズシ−トである。
【0003】一般的なLEDバックライトの構造では、
サイドまたは下に置かれたLED光が導光板に入射し、
その導光板下面に作りこまれた溝状の拡散体により拡散
されて液晶へ入射する。この光拡散板は、ダイヤモンド
刃先や超硬合金(タングステン炭素)刃先を有するV字
状切刃を用いてマスタ−の金型ブロック材にV字状溝を
バイト(切削)加工し、この溝切り加工された金型ブロ
ック材を一部として組み立てた射出成形金型のキャビテ
ィ内に溶融したポリメチルメタクリレ−ト樹脂(所謂、
PMMA)を射出成形することにより得られる。
【0004】一般に、導光板の溝深さは、3〜12μm
で、ピッチ幅は、0.2〜0.5mmであり、ピッチ幅
は同一であっても、等差級数的に暫時減少させてもよ
い。例えば、Pn+1=P−0.013(P=0.
4mm)である。
【0005】従来、金型ブロック材にV字状溝を加工す
る切削方法としては、左右方向に移動可能なテ−ブル
上にワ−クを載置し、鉛直方向に昇降可能で、かつ、前
後方向に移動可能に設けた砥石頭を用いて、外周面がV
字テ−パ−状の砥石を回転させ、テ−ブルを左右方向に
往復移動させ、回転する砥石により溝をワ−クに形成す
る方法と、左右方向に移動可能なテ−ブル上にワ−ク
を載置し、鉛直方向に昇降可能で、かつ、前後方向に移
動可能に設けたV字状切刃を用いて、V字状切刃をワ−
クに対して後方向から前方向へ前進直線移動する際はV
字状切刃を下降させて指定量だけワ−クへの切り込んで
切削を行い、V字状切刃をワ−クに対して前方向から後
方向へ後退直線移動する際はV字状切刃をワ−クに接触
しない高さに上昇させてワ−クの研削を行わないように
してワ−ク表面に一方向V字状溝を切削加工する方法が
行われている。
【0006】前者の砥石車を用いる溝切り方法は、テ−
ブルの往復移動により往きのアッパ−カット、帰りのア
ンダ−カットにより溝がワ−クに形成される。よって、
切削された溝が毛羽立ちし易く、表面均一性に欠け、光
の乱反射が起こり易い。よって、導光板に入射した光の
一部が必要でない方向に乱反射し、液晶表示板の輝度が
低下する。よって、同じ輝度を得るにはバックライトの
LED個数を増やし電流値を上げる必要があるが、すで
に回路部において消費電力が増加傾向にある高機能携帯
電話やポ−タブルパソコンのバッテリ−駆動時間の短縮
につながるので好ましくない。
【0007】後者の一方向バイト加工方法は、切削され
る方向が一方向のため、表面の均一性、高い光沢に優
れ、乱反射が小さい導光板を与えるが、角棒状または丸
棒状のシャンクに固定したV字状切刃を前後移動させる
手段が、ボ−ルネジの回転によりサドルを前後移動し、
このサドルに立架したコラムに固定したシャンクを前後
移動させるものであり前進時に切刃にビビリを生じ易
く、直線状に規則正しく溝を形成させることが困難で、
輝度を低下させる欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、後者のバイ
ト加工方法を改良し、切削時間を短縮し、かつ、溝が規
則正しく直線状に加工することができる切削装置および
ワ−クの溝切り方方を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、左
右方向に移動可能なテ−ブル上にワ−クを載置し、鉛直
方向に昇降可能で、かつ、前後方向に移動可能に設けた
V字状切刃を用いて、V字状切刃をワ−クに対して後方
向から前方向へ前進直線移動する際はV字状切刃を下降
させて指定量だけワ−クへの切り込んで切削を行い、V
字状切刃をワ−クに対して前方向から後方向へ後退直線
移動する際はV字状切刃をワ−クに接触しない高さに上
昇させてワ−クの研削を行わないようにしてワ−ク表面
に一方向V字状溝を切削加工する切削装置であって、V
字状切刃は、シャンクの湾曲した下端に支持され、前記
シャンクは前後方向に延びるシャンク支持ア−ムの前ブ
ロックの左右いずれか一方の端に設けられ、前ブロック
の他端には遮蔽板が設けられ、前ブロックの略中央部も
しくは他端側にはワ−クとV字状切刃とが接触する加工
点に向けて冷却ミストを吹き付けるノズルが設けられて
いることを特徴とする、切削装置を提供するものであ
る。
【0010】ワ−クに溝が一方向に揃って切削されるの
で、毛羽立ちがなく、表面の均一性に優れ、高い光沢の
加工ワ−クが得られる。シャンクの下部に形成した湾曲
部が、切刃がワ−クを削る際の抵抗の振動を吸収するの
でビビリが少なく、規則正しい直線状の溝を形成する。
また、切削屑はノズルより加工点に吹き付けられた冷却
ミストによりワ−クの未切削部分とは遠い方向に流し出
され、かつ、遮蔽板により冷却ミスト流がワ−クの未切
削部分とは反対方向に反転されるので、切削屑が未切削
部分に付着することがなく、均一な深さの溝を形成する
ことができる。
【0011】請求項2の発明は、前記切削装置におい
て、V字状切刃を固定するシャンク支持ア−ムは、前後
方向に移動可能なサドルに立架されたコラムに昇降可能
に設けられ、該サドルは油圧シリンダにより前後に移動
されることを特徴とする。
【0012】ボ−ルネジ駆動に較べ、油圧駆動の方がサ
ドルを直線状に移動させる大きい駆動力を与え、より規
則正しい直線状の溝列を与える。
【0013】請求項3の発明は、左右方向に移動可能な
テ−ブル上にワ−クを載置し、鉛直方向に昇降可能で、
かつ、前後方向に移動可能に設けたV字状切刃を用い
て、V字状切刃をワ−クに対して後方向から前方向へ前
進直線移動する際はV字状切刃を下降させて指定量だけ
ワ−クへの切り込んで切削を行い、V字状切刃をワ−ク
に対して前方向から後方向へ後退直線移動する際はV字
状切刃をワ−クに接触しない高さに上昇させてワ−クの
研削を行わないようにしてワ−ク表面に一方向V字状溝
を切削加工する方法において、湾曲したシャンクの下端
に支持されたV字状切刃とワ−クとが接触する加工点に
向けてノズルより吹き付けた冷却ミストがシャンク支持
ア−ムに設けた遮蔽板によりワ−クの未切削部分に移動
しないように遮られることを特徴とする、ワ−クの一方
向溝切方法を提供するものである。
【0014】シャンクの下部に形成した湾曲部が、切刃
がワ−クを削る際の抵抗の振動を吸収するのでビビリが
少なく、規則正しい直線状の溝を形成する。また、切削
屑はノズルより加工点に吹き付けられた冷却ミストによ
りワ−クの未切削部分とは遠い方向に流し出され、か
つ、遮蔽板により冷却ミスト流がワ−クの未切削部分と
は反対方向に反転されるので、切削屑が未切削部分に付
着することがなく、均一な深さの溝を形成することがで
きる。
【0015】請求項4の発明は、上記ワ−クの一方向溝
切方法において、V字状切刃の前後移動は油圧駆動で行
われ、その移動速度は、0.1〜30m/分であること
を特徴とする。
【0016】油圧駆動により切刃のふらつきがなく、真
直な溝を形成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
【実施例】以下、図を用いて本発明をさらに詳細に説明
する。図1は、本発明の切削装置に用いられる湾曲した
シャンクの下端に支持されたV字状切刃をシャンク支持
ア−ムの前方側より見た斜視図、図2は、本発明の切削
装置の斜視図、図3は液晶表示板のバックライト構造の
斜視図である。
【0018】図2に示す本発明の切削装置において、1
は切削装置、2はワ−ク、3はチャック、4は左右の水
平方向(X軸方向)に往復移動可能なテ−ブル、5は作
業台ユニット、6は前後方向(Z軸方向)に往復移動可
能なサドル、7はコラム、8はシャンク支持ア−ム、8
aは支持ア−ムの前ブロック部、9はシャンク、9aは
シャンクの湾曲部、9bはシャンクの下端部、10はV
字状切刃、10aは刃先、10b,10cは刃先の逃げ
部、11はミスト供給ノズル、12は遮蔽板、13はシ
ャンク支持ア−ムの固定具、14は該固定具13を上下
方向に移動させる昇降機構、15は操作場bb、16は
ベッド、17はタンク、18はフィルタ、19はポンプ
である。である。
【0019】昇降機構14は、ボ−ルネジ14a、ガイ
ドレ−ル14b、スライダ−(螺合体)14c、アクチ
エ−タ14d、前記コラム7に取り付けられた取付板1
4eよりなり、アクチエ−タ14dの回転駆動をボ−ル
ネジ14aが受けて固定具13が備え付けられたスライ
ダ−(螺合体)14cが鉛直方向に延びる一対のガイド
レ−ル14b上を滑走することにより、固定具13に水
平方向に設けられたシャンク支持ア−ム8にシャンク9
を介して垂下された切刃10は昇降する。
【0020】ベッド16は前記サドル6を載せ、図示さ
れていない油圧機構で前後方向に移動可能である。サド
ル6の後部にはコラム7が立架され、前述したようにコ
ラム7前面に取付板14eが固定されている。サドル6
がテ−ブル4に対し前後移動することによりコラム7に
取り付けられたV字状切刃がワ−クに対し、前後方向に
移動することとなる。
【0021】図12に示すように、V字状切刃10は、
刃先10a、刃先の逃げ部10b,10cを備える。刃
先の逃げ角度は目的とする導光板のサイズ、用途により
異なるが刃先がワ−クの前後方向と平行な面10bにお
いては3〜25度で、刃先がワ−クの水平方向と向く面
10cにおいては1〜20度である。逃げ角度は直線か
または円弧状に形成される。両逃げ角度により切刃10
は略V字状を呈する。刃先の高さは2〜5mmが一般で
ある。
【0022】切刃の素材としては、超硬合金、具体的に
はWC(タングステン炭素合金)、WC−Co(タング
ステン炭素−コバルト合金)、WC−TiC(タングス
テン炭素−炭化チタン合金)、WC−TiC−TaC
(タングステン炭素−炭化チタン−炭化タンタル合
金)、WC−TiC−TiN(タングステン炭素−炭化
チタン−窒化チタン合金)等が使用される。また、Ti
C、TiN、Al等を基金属に蒸着した被覆超硬
合金であってもよい。
【0023】シャンク9は、幅5〜20mmの角棒また
は長尺棒の下部を湾曲させたもので、この湾曲部9aの
折り返し部の下端9bに、超硬合金製V字状切刃10を
接着剤で貼付するか、シャンク下端9bをV字状切刃に
加工し、このV字状切刃にTiC、TiN、Al
等の被覆金属を物理または化学蒸着させる。湾曲部9a
の高さ9cは2〜10mm、シャンク下端部の高さ9d
は5〜20mmである。シャンク9素材としては、炭素
鋼3〜炭素鋼5が用いられる。
【0024】シャンク9は、シャンク支持ア−ム8の前
部で垂下される。シャンク9が垂下されるシャンク支持
ア−ム8は、テ−ブル4に対し平行に前後方向に延び、
前ブロックの左右いずれか一方の端にシャンク9は設け
られ(図1では右端)、前ブロックの他端(図1では左
端)には遮蔽板12が設けられ、前ブロックの略中央部
もしくは他端側にはワ−クとV字状切刃10とが接触す
る加工点oに向けて冷却ミストを吹き付けるノズル11
が設けられる。V字状切刃10の前後方向と噴出される
ミストがなす角度θは15〜90度が好ましい。
【0025】冷却ミストは潤滑油と冷却空気の混合物で
あるが、ノズルを2本独立して支持ア−ム8に設け、そ
れぞれのノズルより潤滑油、冷却空気を噴出させてノズ
ルより噴出され、両者が交わったところでミストを形成
するようにしてもよい。
【0026】かかる図2で示す切削装置1を用い、金型
ブロック材2に直線状に平行に並んだ複数のV字状溝を
切削加工するには、先ず、左右(X軸)方向に移動可能
なテ−ブル4上にワ−ク2を載置し、操作盤15より加
工プログラムとして溝切削加工プログラムを選択し、つ
いで、表示板に表示された指令に基づいて基準点、工具
切り込み開始位置、工具反転位置、1回の切り込み深さ
α、エア−カット量β、取り代量γ、テ−ブル移動速
度、移動ピッチ幅等の加工条件を入力する。1本の溝を
ワ−クに切削するのに、切刃10がワ−クにγ/α回切
り込みを掛けることが制御装置の計算部より算出され
る。
【0027】ついで、操作盤15の始動ボタンを押し、
サドル6を前進(+Z軸方向)させることによりワ−ク
後端に切刃10を位置させ、ついで、切削切り込み開始
点にV字状切刃10を下降(−Y軸方向)させ、サドル
6を油圧シリンダにより前方向に移動させることにより
V字状切刃を前方向に移動させて金型材のワ−ク2に対
して後方向(−Z軸方向)から前方向(+Z軸方向)へ
深さα量切り込み・溝切削を行う。V字状切刃がワ−ク
2の前方を越え、サドル反転位置に来たらV字状切刃が
ワ−クに接触しない高さ(α+β)に上昇(+Y軸方
向)させ、てワ−クの研削を行わないようにしてサドル
を反転させ、切刃10をワ−クに対して前方向から後方
向(−Z軸方向)へと直線的に後退させ、ワ−ク後端の
開始点位置まで戻す。
【0028】このワ−ク表面に一方向V字状溝を切削加
工する際、湾曲したシャンク9の下端に支持されたV字
状切刃10とワ−ク2とが接触する加工点oに向けてノ
ズル11より冷却ミストを吹き付ける。加工点oに向け
て吹き付けられた冷却ミストはシャンク支持ア−ム8に
設けた遮蔽板12により遮られ、ワ−クの未切削部分に
移動しない。言い換えれば、切削屑を溝加工された方の
ワ−クへ流し、ワ−クの未切削部分に移動させない。
【0029】切刃10がワ−ク後端の開始点位置まで戻
されると、2回目の切削が開始される。すなわち、V字
状切刃10を(2α+β)量下降させ、サドル6を油圧
シリンダにより前方向に移動させることによりV字状切
刃を前方向に移動させて金型材のワ−ク2に対して後方
向から前方向へ深さα量切り込み・溝切削を行う。V字
状切刃がワ−ク2の前方を越え、サドル反転位置に来た
らV字状切刃がワ−クに接触しない高さ(α+β)に上
昇させ、てワ−クの研削を行わないようにしてサドルを
反転させ、切刃10をワ−クに対して前方向から後方向
へと直線的に後退させ、ワ−ク後端の開始点位置まで戻
す。
【0030】以下、切削回数がγ/α回となるまで、V
字状切刃10を(2α+β)量下降させ、サドル6を油
圧シリンダにより前方向に移動させる深さα量切り込み
・溝切削と、V字状切刃がワ−クに接触しない高さ(α
+β)に上昇させ、てワ−クの研削を行わないようにし
てサドルを反転させ、切刃10をワ−クに対して前方向
から後方向へと直線的に後退させ、ワ−ク後端の開始点
位置まで戻す工程を繰り返し。1本の溝の切削を完成さ
せる。
【0031】V字状切刃の前後移動速度は、0.1〜3
0m/分であることが好ましい。
【0032】サドル一往復時の1回の切削量αは、0.
001〜0.01mm、エヤ−カット高さβは、0.0
1〜0.05mmが一般である。
【0033】ワ−クへの1本の溝切りが完成したら、ア
クチエ−タの駆動によりボ−ルネジを駆動させてテ−ブ
ル4を右方向へ、溝のピッチ量だけ移動させる。つい
で、ワ−クへの2本目の溝加工を上記と同様にして行
う。
【0034】以下、所望の本数n本の溝がワ−ク2に切
削加工されるまで、アクチエ−タの駆動によりボ−ルネ
ジを駆動させてテ−ブル4を右方向へ、溝のピッチ量だ
け移動させ、ついで、ワ−クへのn本目の溝加工を前
記と同様にして行う。
【0035】n本の溝の切削加工が終了したら、ワ−ク
を洗浄液で洗浄し、乾燥させる。
【0036】
【発明の効果】本発明のワ−クの一方向切削方法は、鉋
で木材を一方向にのみ削る方法に類似して、加工された
ワ−クに毛羽立ちがなく、光沢が高い、表面の均一性が
良好な加工ワ−クが得られる。また、従来の一方向切削
加工では、切削屑が未切削のワ−ク部分に付着し、この
切削屑が付着している部分を切削して溝の深さが不均一
となり、これを転写して得られた導光板の反射が均一と
ならないということが生じたが、本発明の切削方法では
遮蔽板により切削加工中、切削屑はワ−クの未切削部分
方向には流れないようにして溝を加工するので、溝の深
さも均一となり、これを転写して得られた導光板の反射
も均一となり、高い輝度の液晶表示板を与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の切削装置に用いられる湾曲したシャ
ンクの下端に支持されたV字状切刃をシャンク支持ア−
ムの前方側より見た斜視図である。
【図2】 本発明の切削装置の斜視図である。
【図3】 液晶表示板のバックライト構造の斜視図であ
る。(公知)
【符号の説明】
1 切削 2 ワ−ク 4 テ−ブル 6 サドル 7 コラム 8 シャンク支持ア−ム 9 シャンク 10 切刃 11 ミスト供給ノズル 12 遮蔽板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右方向に移動可能なテ−ブル上にワ−
    クを載置し、鉛直方向に昇降可能で、かつ、前後方向に
    移動可能に設けたV字状切刃を用いて、V字状切刃をワ
    −クに対して後方向から前方向へ前進直線移動する際は
    V字状切刃を下降させて指定量だけワ−クへの切り込ん
    で切削を行い、V字状切刃をワ−クに対して前方向から
    後方向へ後退直線移動する際はV字状切刃をワ−クに接
    触しない高さに上昇させてワ−クの研削を行わないよう
    にしてワ−ク表面に一方向V字状溝を切削加工する切削
    装置であって、 V字状切刃は、シャンクの湾曲した下端に支持され、前
    記シャンクは前後方向に延びるシャンク支持ア−ムの前
    ブロックの左右いずれか一方の端に設けられ、前ブロッ
    クの他端には遮蔽板が設けられ、前ブロックの略中央部
    もしくは他端側にはワ−クとV字状切刃とが接触する加
    工点に向けて冷却ミストを吹き付けるノズルが設けられ
    ていることを特徴とする、切削装置。
  2. 【請求項2】 V字状切刃を固定するシャンク支持ア−
    ムは、前後方向に移動可能なサドルに立架されたコラム
    に昇降可能に設けられ、該サドルは油圧シリンダにより
    前後に移動されることを特徴とする、請求項1に記載の
    切削装置。
  3. 【請求項3】 左右方向に移動可能なテ−ブル上にワ−
    クを載置し、鉛直方向に昇降可能で、かつ、前後方向に
    移動可能に設けたV字状切刃を用いて、V字状切刃をワ
    −クに対して後方向から前方向へ前進直線移動する際は
    V字状切刃を下降させて指定量だけワ−クへの切り込ん
    で切削を行い、V字状切刃をワ−クに対して前方向から
    後方向へ後退直線移動する際はV字状切刃をワ−クに接
    触しない高さに上昇させてワ−クの研削を行わないよう
    にしてワ−ク表面に一方向V字状溝を切削加工する方法
    において、 湾曲したシャンクの下端に支持されたV字状切刃とワ−
    クとが接触する加工点に向けてノズルより吹き付けた冷
    却ミストがシャンク支持ア−ムに設けた遮蔽板によりワ
    −クの未切削部分に移動しないように遮られることを特
    徴とする、ワ−クの一方向溝切方法。
  4. 【請求項4】 V字状切刃の前後移動は油圧駆動で行わ
    れ、その移動速度は、0.1〜30m/分であることを
    特徴とする、請求項3に記載のワ−クの一方向溝切方
    法。
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