JP2019089147A - 切削用加工工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】刃先を容易に交換可能な切削用加工工具を提供する。【解決手段】切削用加工工具は、替刃20と、シャンク10と、角度調整部材110と、締結部材120とを備える。替刃20は、平板状に拡がる刃先21と、刃先21とは反対方向に延びる平板部22とを有する。シャンク10は、全体が長手方向に延びており、一方の面に替刃20を搭載するための平面状の搭載表面11aが形成された搭載部11と、長手方向に延びた保持部19とを有する。角度調整部材110は、替刃20の長手方向の中間の位置に設けられた支点部と、支点部から長手方向に離れた位置にある替刃20における作用部とシャンク10との間隔を調整する間隔調整部116とを有する。締結部材120は、替刃20を着脱可能にシャンク10に締結する。【選択図】図14

Description

本発明は、切削用加工工具に関する。
汎用旋盤において用いられる仕上げ加工用の工具のうち、繊細な加工に用いるものには、たとえば、ヘールバイトと呼ばれる長手方向に曲がり部を有する切削用加工工具が用いられている(特許文献1参照)。
すなわち、駆動部と刃先が剛に結合している場合は、切削の状況によって刃先が前後する結果、目的とする切削深さを超えて切削してしまう可能性がある。このため、長手方向に曲がり部を設けることにより、刃先の位置変動を吸収し、繊細な加工を可能とするものである。
特開2002−346819号公報
ヘールバイトも、使用回数を重ねると、先端が摩耗する。先端が摩耗した場合は、研磨機による研磨が必要となる。
しかしながら、ヘールバイトを用いた加工を行う際は、十分な技量を備えた熟練者が行う必要がある。また、ヘールバイトのように繊細な加工を目的とする切削用加工工具は、研磨をするにも十分な時間をかけて行う必要があるが、この研磨の場合にも、十分に研磨技量を備えた熟練者が行う必要がある。
刃先が摩耗したヘールバイトを研磨する際には、そのヘールバイトを用いた旋盤加工を行うことができないという問題がある。そのため、1つのヘールバイトの刃先が摩耗しても問題ないようにしようとすると、同一仕様のヘールバイトを複数揃えておく必要があった。このため、刃先のみを容易に交換可能で、取り扱いやすいヘールバイトが望まれていた。
さらに、ヘールバイト以外の場合でも、刃先を容易に交換可能とすることは、旋盤加工に関連する運営上も、望ましいことである。
そこで、本発明は、刃先を容易に交換可能で取り扱いやすい切削用加工工具を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明に係る切削用加工工具は、平板状に拡がる刃先と、前記刃先とは反対方向に延びる平板部とを有する替刃と、全体が長手方向に延びており、一方の面に前記替刃を搭載するための平面状の搭載表面が形成された搭載部と、前記長手方向に延びた保持部と、を有するシャンクと、前記替刃の前記長手方向の中間の位置に設けられた支点部と、前記支点部から前記長手方向に離れた位置にある前記替刃における作用部と前記シャンクとの間隔を調整する間隔調整部と、を有する角度調整部材と、前記替刃を前記シャンクに着脱可能に締結する締結部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、刃先を容易に交換可能で取り扱いやすい切削用加工工具を提供することができる。
第1の実施形態に係る切削用加工工具の組立て状態を示す図2のI−I線矢視縦断面図である。 第1の実施形態に係る切削用加工工具の組立て状態を示す平面図である。 第1の実施形態に係る切削用加工工具の組立て状態を示す図2のIII−III線矢視断面図である。 第1の実施形態に係る切削用加工工具のシャンクの構造を示す図5のIV−IV線矢視縦断面図である。 第1の実施形態に係る切削用加工工具のシャンクの構造を示す平面図である。 第1の実施形態に係る切削用加工工具のシャンクの構造を示す図5のVI−VI線矢視横断面図である。 第1の実施形態に係る切削用加工工具のシャンクの構造を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る切削用加工工具の替刃の構造を示す縦断面図である。 第1の実施形態に係る切削用加工工具の替刃の構造を示す平面図である。 第1の実施形態に係る切削用加工工具の押さえ板の構造を示す縦断面図である。 第1の実施形態に係る切削用加工工具の押さえ板の構造を示す平面図である。 第1の実施形態に係る切削用加工工具の挿入部材の構造を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る切削用加工工具の挿入駆動部材の構造を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る切削用加工工具の組立て手順を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る切削用加工工具の替刃と切削対象間の角度が最小の状態を示す縦断面図である。 第1の実施形態に係る切削用加工工具の替刃と切削対象間の角度が最大の状態を示す縦断面図である。 第2の実施形態に係る切削用加工工具の組立て状態を示す縦断面図である。 第3の実施形態に係る切削用加工工具の組立て状態を示す縦断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る切削用加工工具について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る切削用加工工具の組立て状態を示す縦断面図である。図2は、平面図である。また、図3は、図2のIII−III線矢視断面図である。以下、図1ないし図3を引用しながら、第1の実施形態に係る切削用加工工具100の基本構成について説明する。詳細は、図1ないし図3も再び引用しながら、後述する。
第1の実施形態に係る切削用加工工具100は、シャンク10、替刃20、角度調節部材110、締結部材120を有する。
シャンク10は、替刃20を搭載し、旋盤へ取り付けられて、切削対象に対する切削動作を行う。替刃20は、切削用加工工具100において、交換可能な部材である。
角度調整部材110は、替刃20のシャンク10への搭載状態においてその切削対象と替刃20との角度の調整を可能とするために、搭載状態における替刃20とシャンク10との角度を調整する部材であり、支点部115および間隔調整部116を有する。また、間隔調整部116は、挿入部材40および挿入駆動部材50を有する。
締結部材120は、シャンク10上に搭載した替刃20をシャンク10に締結させるものである。締結部材120は、押さえ板30および締付ボルト60を有する。
本実施形態においては、図1等に示すように、切削用加工工具100のシャンク10が曲がり部を有するヘールバイトの場合を例にとって示している。なお、以下に説明する実施形態の特徴は、切削用加工工具が、ヘールバイト以外の曲がり部を有さない場合にも適用可能である。
切削用加工工具100は、その上下方向の向きを問わずに使用可能であり、本質的にその構造上、上下の別はないが、以下、説明の便宜上、シャンク10の曲がり部18の突出方向(Z方向)を上方向あるいは上側と呼び、その反対方向を下方向あるいは下側と呼ぶこととする。また、平面図などの図の呼び方もこの方向に基づくものとする。また、切削用加工工具100を組み立てた位置関係において、刃先21が存在する方向(マイナスX方向)を、刃先方向または刃先側と呼ぶこととする。さらに、切削用加工工具100を構成する各要素についても、切削用加工工具100を組み立てた状態での位置関係においての方向にあるものとして説明する。
図4は、第1の実施形態に係る切削用加工工具のシャンクの構造を示す図5のIV−IV矢視縦断面図である。図5は、シャンクの構造を示す平面図である。図6は、図5のVI−VI矢視横断面図である。また、図7は、シャンクの構造を示す斜視図である。
シャンク10は、長手方向(X方向)に延びており、長手方向の一方側の部分である搭載部11、その反対側の部分である保持部19、および搭載部11と保持部19との間に形成された曲がり部18を有する。搭載部11については、保持部19および曲がり部18の説明の後に説明する。
保持部19は、保持装置(図示せず)により保持され、切削用加工工具100全体を支持する部分である。保持部19は、長手方向(X方向)に延びて、断面はほぼ矩形である。なお、保持部19の断面形状は、矩形に限定されず、保持装置に併せて設定される。
曲がり部18は、シャンク10のうち、下向きのU字形に上方(Z方向)に突出するように形成された部分である。曲がり部18は、切削加工時に刃先への過剰な負荷の発生を防止するための緩衝部分として長手方向の剛性を意図的に低下させた部分であり、ヘールバイトに特有の部分である。
シャンク10は、XY平面上で平面的に見ると、基本的には、X方向に延びたほぼ長方形であり、搭載部11の長手方向の先端近傍が、先端に向けて幅方向(Y方向)に拡がるような形状に形成されている。搭載部11および保持部19は、上下方向(Z方向)にも十分な厚みを有し、曲がり部18に比べて十分に剛である。搭載部11の横断面(YZ方向)は、基本的に長方形である。すなわち、搭載部11の長手方向の両側の搭載部側面11bは、搭載部11の上面(搭載表面11a)に垂直である。
搭載部11は、替刃20を搭載する部分であり、搭載部11の上側には、平面状の搭載表面11aが形成されている。搭載部11の長手方向(マイナスX方向)の先端は、上面より下面が長手方向(X方向)に後退しており、搭載部11の長手方向(マイナスX方向)の端面11cと、上面である搭載表面11aとは互いに鋭角を形成している。
搭載部10のうち曲がり部18に近い部分には、搭載表面11aを両側から挟むように、長手方向に沿って2つのガイド部12が形成されている。2つのガイド部12の互いに対向する面は、互いに平行で搭載表面11aに垂直な平面である。
曲がり部18の外側の面のうち搭載部11の側の面には、Y方向には2つのガイド部12に挟まれて、Z方向に延びた曲がり部曲面18aが形成されている。この曲がり部曲面18aは、搭載部11に搭載される替刃20や締結部材120が設置され、角度調整により移動する範囲とは干渉せず、かつこれらのガイドとなるような曲面形状に形成されている。曲がり部曲面18aの上端には、稜線である縁部18bが形成されている。
搭載表面11aには、X方向の中央付近にY方向に延びた支点支持溝14が形成されている。支点支持溝14は、上方に向かって開いた凹曲面状である。支点支持溝14のY方向の長さは、2つのガイド部12の面間距離と同程度である。なお、支点支持溝14のX方向の位置は、後述するように、角度調整部材110による替刃20の角度の調整の機能とかかわることから、替刃20および角度調整部材110と整合をとって決定する。また、支点支持溝14のY方向の長さは、搭載される替刃20の位置安定性からは長い方が好ましいが、たとえば、搭載部11をY方向に貫通すると却って替刃20のY方向の位置安定性を損なうため、貫通しない範囲で形成する。
また、搭載部11には、搭載表面11aの支点支持溝14を挟んでX方向に先端側と反対側の位置に、締結部材120と取り合うために、Z方向に、締付ボルト用ねじ穴16が形成されている。
図5では、締付ボルト用ねじ穴16は1つのみが形成されているが、複数の締付ボルト用ねじ穴がY方向に並んで形成されていてもよい。なお、締付ボルト用ねじ穴16のX方向の位置についても支点支持溝14のX方向の位置と同様に、角度調整部材110による替刃20の角度の調整の機能とかかわることから、支点支持溝14のX方向の位置とともに、替刃20および角度調整部材110と整合をとって決定する。
搭載部11の側面には、角度調整部材110を構成する間隔調整部116を取り付けるために、搭載部11をY方向に貫通する挿入部材用孔13および軸貫通孔15が形成されている。
挿入部材用孔13は、間隔調整部116のうち挿入部材40を挿入するための孔である。挿入部材用孔13は、2つのガイド部12に挟まれた搭載表面の一部を切り欠くように、Y方向に搭載部11を貫通しており、矩形の断面形状に形成されている。
挿入部材用孔13の壁面は、それぞれ、XY平面またはYZ平面に平行である。挿入部材用孔13の天井面13aは、XY平面に平行であり、搭載表面11aよりも上方(プラスZ方向)に位置する。挿入部材用孔13の床面13cは、XY平面に平行であり、搭載表面11aよりも下方(マイナスZ方向)に位置する。また、先端方向と反対側の挿入部材用孔13の反先端側側面13bは、YZ平面に平行であって、曲がり部曲面18aの延長面となっている。
軸貫通孔15は、間隔調整部116のうちの駆動輪52(図2)を連結する駆動軸51(図1)が貫通するための孔である。軸貫通孔15の位置は、駆動輪52に形成されたおねじ53(図13)と挿入部材40に形成された伝達歯43(図12)とが噛み合うような位置となっている。
図8は、第1の実施形態に係る切削用加工工具の替刃の構造を示す縦断面図である。また、図9は、その平面図である。
替刃20は、たとえば、超合金鋼あるいは高速度鋼を材料とし成形されたものを用いることができる。なお、シャンク10についても、替刃20と熱膨張率が大きく異なる材料は使用せずに、たとえば、替刃20に高速度鋼を用いている場合には、鉄鋼材料などを用いることが好ましい。
替刃20は、シャンク10の搭載表面11aの上に搭載されることから、全体として、搭載表面11aの形状に対応した形状に形成されている。替刃20は、先端に刃先が形成され平板状に拡がる刃先21と、刃先と反対側に設けられて刃先部よりY方向の幅が小さな長方形の面を有する平板状の平板部22とを有する。替刃20の下側の面である替刃裏面20aは、搭載部11の搭載表面11aに対向する面であり、X方向およびY方向には、搭載表面11aと同様の形状に形成されている。替刃裏面20aのX方向の中間の位置には、角度調整部材110を構成する支点部115としての凸部24が形成されている。替刃裏面20aは凸部24を除いて平面状に形成されている。
替刃裏面11aに形成された前述の凸部24は、Y方向に延びた凸状に形成された曲面を有する。凸部24は、シャンク10の搭載表面11aに形成された支点支持溝14に対応する部分である。凸部24のX方向の位置については、支点支持溝14のX方向の位置と合致するように形成する。また、Y方向の長さについては、支点支持溝14のY方向の長さより短く、かつ、支点支持溝14内でY方向に形が生じないように、支点支持溝14のY方向の長さに対応した長さに設定する。
刃先21は、先端部になるほど、Y方向およびその反対方向に広がっている。また、上側の面である第1刃先面21aは、先端になるほど、Z方向に高くなっており、刃先21の厚みが増加する。また、刃先21の先端部である第2刃先面21bは、第1刃先面21aと交差する第1の陵線部、すなわち切削用陵線部21sから、替刃裏面20aと交差する第2の稜線部に行くに従って、X方向に後退している。すなわち、第2の稜線部の方が、第1の稜線部よりX方向にずれた位置関係となっている。この結果、第1刃先面21aと第2刃先面21bとは、切削用稜線部21sにおいて、互いに鋭角に交差している。
平板部22は、矩形の厚板であり、シャンク10の2つのガイド部12の互いに対向する2つの面と、曲がり部曲面18aとに囲まれた領域に対応する平面形状に形成されている。平板部22のY方向の中央部分に、Z方向に平板部22を貫通する締付ボルト用貫通孔25が形成されている。後述するように、締付ボルト60の軸方向に垂直な面に対して、平板部22の面は、刃先の角度調整の範囲内で傾きが変化する。このため、締付ボルト用貫通孔25は、Y方向の幅は締付ボルト60が貫通可能な幅に、またX方向の幅はY方向の幅より大きくなるように形成されている。
図10は、第1の実施形態に係る切削用加工工具の押さえ板の構造を示す縦断面図である。また、図11は、その平面図である。
締結部材120の要素としての押さえ板30は、平板部31、平板部31の下面にそれぞれ接続する第1脚部32および第2脚部33を有する。
平板部31のほぼ中央には、締結部材120の要素としての締付ボルト60が貫通するための貫通孔34が形成されている。また、平板部31の上面の貫通孔34が形成されている部分には、貫通孔34の径より大きな径の凹面部35がさらに形成されている。凹面部35は、後述する締付ボルト60の頭部の下面に形成された凸面60a(図14)に対応し、締付ボルト60がZ方向に対し傾いても、締付ボルト60の締め付けを可能とするものである。
第1脚部32は、組み立て時に、替刃20の第2刃先面21b上に位置する。このため、第1脚部32の下端は、第2刃先面21bの傾きに対応した傾きを有するように形成されている。同様に、第2脚部33は、組み立て時に、替刃20の平板部22上に位置する。このため、第2脚部33の下端の面は、平板部22の上面に平行となるように形成されている。
切削用加工工具100の組み立てに際して、締結部材120である締付ボルト60により締め付けを行った場合に、特に平板部31には、面外の曲げ力、すなわち、平板部31の上面に垂直な方向の力が印加される。締付ボルト60の締付の際には、トルク管理を行いながら実施するが、平板部31の面外への変形に対する剛性が高すぎると、締付ボルト60のおねじとシャンク10に形成された締付ボルト用ねじ穴16のめねじとの間でかじり等が生じる恐れがある。また、平板部31の面外への変形に対する剛性が低すぎると、十分な締め付け力が得られない。したがって、平板部31の変形により締め付け力を適切に吸収するために、平板部31の剛性は、適切な範囲に設定する。
図12は、第1の実施形態に係る切削用加工工具の挿入部材の構造を示す斜視図である。角度調整部材110の一つである挿入部材40は、図12に示す形状のものが2つあり、シャンク10に形成された挿入部材用孔13に挿入可能な寸法に形成されている。2つの挿入部材40のそれぞれが、シャンク10に形成された挿入部材用孔13に、シャンク10の両側面側から挿入される。挿入部材40は、以下に述べるように、挿入方向に厚さが単調に変化している。
切削用加工工具100の組み立て状態においては、それぞれの挿入部材40は、横断面が矩形で、Y方向に長く延びている。
Y方向の長さは、シャンク10に形成されている挿入部材用孔13の長さの半分、すなわち、シャンク10の2つの搭載部側面10bの挿入部材用孔13が形成されている部分の間の距離の半分の長さに、後述する駆動輪52の幅を加えた長さに、さらに余裕を見込んだ長さとなっている。
挿入部材40の下面は、伝達面42となっている。伝達面42には、X方向に対して所定の角度を有する方向に延びた複数の同形の伝達歯43が、Y方向に並んで形成されている。伝達歯43の形状、所定の角度および間隔は、挿入駆動部材50の駆動輪52(図13)に形成されたおねじ53と螺合するように形成される。
なお、この伝達歯43は、伝達面42の4つの辺部から突出しておらず、たとえば、伝達面42の表面を削るなどにより形成されている。
挿入部材40の上面は、Y方向にテーパ面41aおよび伝達面42に平行な平行面41bが続いている。テーパ面41は、伝達面42に対してY方向に高さが単調に変化する。すなわち、Y方向に傾いている。挿入部材40は、テーパ面41と伝達面42との間隔が小さい側、すなわち、Z方向の厚みが小さい側を先頭にして、挿入部材用孔13に挿入される。平行面41bの部分は、テーパ面41aの部分の最も厚い部分と同じ厚さである。テーパ面41aの長さは、シャンク10の2つのガイド部12の互いに対向する面間の距離の半分の寸法である。
挿入部材40のZ方向の厚さは、最も薄い部分が、シャンク10における搭載表面11aと挿入部材用孔13の底面13c(図4)とのZ方向の距離寸法に等しいか、これより小さい厚さである。
また、挿入部材40のZ方向に最も薄い部分の厚さは、シャンク10における挿入部材用孔13の天井面13aと底面13c(図4)との間の間隔寸法より僅かに小さい厚さである。
テーパ面41aは、その一部が、替刃20の下側の面である替刃裏面20aと接触し、互いに摺動することになる。したがって、挿入部材40は、たとえば鉄鋼材料であるとしても、オーステナイトステンレス鋼のように比較的にカジリを生じやすい材料を用いないものとする。また、たとえば、テーパ面40aの表面にスズめっきなどの表面硬化処理を施すなどを行ってもよい。
なお、挿入部材の形状は、上記の形状には限定されない。下面に駆動輪52と噛み合う伝達歯43が形成されており、かつ、挿入されるにつれて、替刃20との接触部分を上方に持ち上げるように上面が傾斜するように形成されていれば、たとえば、半円柱形などでもよい。あるいは、円錐状など、他の形状であってもよい。
図13は、第1の実施形態に係る切削用加工工具の挿入駆動部材の構造を示す斜視図である。角度調整部材110の一つである挿入駆動部材50は、2つの駆動輪52と、これらを結合するY方向に延びた連結軸51を有する。連結軸51は、シャンク10の搭載部11に形成された軸貫通孔15に挿入可能な寸法に形成されている。それぞれの駆動輪52の径方向外側表面には、ねじの溝がY方向に並ぶように形成されたおねじ53が設けられている。2つの駆動輪52に形成されたおねじ53は、互いに面対称な方向に形成されている。すなわち、挿入駆動部材50に取り付けられた2つの駆動輪52に形成されたおねじ53の向きは、互いに反対方向である。
なお、連結軸51あるいは駆動輪52に回転動作を与えるために、たとえば、六角ナットを挿入するための六角穴等(図示せず)が形成されていてもよい。あるいは、外部の駆動装置により回転するように駆動装置との結合部(図示せず)が設けられていてもよい。
図14は、第1の実施形態に係る切削用加工工具の組立て手順を示す斜視図である。以下に本実施形態に係る切削用加工工具の組み立て手順を説明する。
まず、角度調整部材110を構成する間隔調整部116としての挿入駆動部材50および2つの挿入部材40を、シャンク10に取り付ける。具体的には、挿入駆動部材50の連結軸51をシャンク10の軸貫通孔15に挿入し、両側に駆動輪52を取り付けて回転可能状態とする。
また、2つの挿入部材40をそれぞれ、伝達面42を下側にして、テーパ面41aの薄い側を先頭にして、シャンク10に形成された挿入部材用孔13の両外側から、同じ挿入深さ分を挿入する。挿入深さは、シャンク10のガイド部12の対向する面に挟まれた領域内で、挿入部材40の高さが、搭載表面11aの高さ位置よりも上方に現れる状態となるまでの深さとする。この段階で、挿入部材40の伝達面42に形成された伝達歯43と、駆動輪52のおねじ53とを噛み合わせる。
次に、替刃20を、シャンク10の搭載表面11a上に搭載する。この際、角度調整部材110を構成する支点部115として替刃20の替刃裏面20aに形成された凸部24が、搭載表面11aに形成された支点支持溝14内に納まる位置とする。
この段階で、間隔調整部材116としての挿入部材40の上面であるテーパ面41aの上に、替刃20の替刃裏面20aが接触する。この接触する部分が、作用部117(図1)となる。挿入部材40が替刃裏面20aに接触する部分、すなわち作用部117は、替刃裏面20aが平面的に挿入部材40と重なる範囲におけるY方向の両側である。
次に、締結部材120により、切削用加工工具100の全体を一体化する。すなわち、まず、押さえ板30を、替刃20の上面に搭載する。押さえ板30の搭載方向は、X方向には、第1脚部32が替刃20の第2刃先面21bの上に、また第2脚部33が替刃20の平板部22の上面の上になるようにする。また、押さえ板30に形成された貫通孔34から、替刃20に形成された締付ボルト貫通孔25およびシャンク10に形成された締付ボルト用ねじ穴16が見通せる位置に設定する。
次に、締結部材120としての締結ボルト60を、押さえ板30に形成された貫通孔34および替刃20に形成された締付ボルト貫通孔25に挿通し、シャンク10に形成された締付ボルト用ねじ穴16のめねじと螺合させる。
以上のように切削用加工工具100を構成した後に、替刃20の刃先21の角度調整のための挿入部材40の挿入位置の調整を行う。この際、締付ボルト60を完全には締め付けずに、挿入部材40を挿入するための挿入駆動部材50の駆動輪52の回転がスムーズにできる程度の替刃20の平板部22の上下方向の遊びを設けておく。この状態で、挿入駆動部材50により挿入部材40の挿入位置を調整する。
所定の位置、すなわち、替刃20の平板部22が搭載される挿入部材40の高さが所定の高さになったになった時点で、締付ボルト60を締め付ける。締付ボルト60の頭部の下面には凸部60aが形成されており、押さえ板30の貫通孔34の入口近傍に形成された凹面部35との間で、押さえ板30に対する締付ボルト60の相対的な方向の変化に対しても、締付状態を維持できる。なお、所定に位置になったか否かは、替刃20の刃先21の状態で確認できる。
図15は、第1の実施形態に係る切削用加工工具の替刃と切削対象間の角度が最小の状態を示す縦断面図である。また、図16は、替刃と切削対象間の角度が最大の状態を示す縦断面図である。
ここでは、切削対象物1の切削対象面2がY方向およびZ方向に広がっており、マイナスX方向に沿って切削用加工工具100を当てる場合を想定する。切削用加工工具100の替刃20と切削対象1間の角度Φは、替刃20の第1刃先面21aと切削対象面2とがなす角度をいうものとする。また、切削用加工工具100内のシャンク10と替刃20との位置の相対関係として、シャンク10の搭載表面11aと、替刃20の第2刃先面21bとのなす角度をシャンク10と替刃20間の角度θというものとする。
図15で示す状態においては、挿入部材40の挿入度が最も小さく、シャンク10のガイド部12に挟まれた領域の搭載表面11aより、挿入部材40のテーパ面41aが低い高さ位置にある。このため、替刃20の替刃裏面20aの刃先とX方向に反対側の平板部22の先端は、シャンク10の搭載表面11aに着地している。この結果、替刃20は、支点部115としての凸部24を支点に、刃先21がZ方向に最も高くなった状態となっている。この状態においては、図15に示すように、替刃20と切削対象物1との間の角度Φは、最小角度Φminであり、シャンク10と替刃20間の角度θは最大角度θmaxである。
図16で示す状態においては、挿入部材40の挿入度が最も大きく、作用部117における挿入部材40のテーパ面41aが、最も高い高さ位置にある。すなわち、替刃20の替刃裏面20aの刃先とX方向に反対側の平板部22の先端は、最も高い高さ位置にある。このため、替刃20は、支点部115としての凸部24を支点に、刃先21がZ方向に最も低くなった状態となっている。この状態においては、図16に示すように、替刃20と切削対象物1との間の角度Φは、最大角度Φmaxであり、シャンク10と替刃20間の角度θは最小角度θminである。
角度調整部材110の調整により、替刃20と切削対象物1との間の角度Φ、シャンク10と替刃20間の角度θは、図15で示す状態と図16で示す状態間の任意の値に設定することができる。
以上のように、本実施形態による切削用加工工具100は、替刃20を容易に交換可能であり、かつ、替刃20の刃先21の切削対象面2とのなす角度を容易に調整することができる。
[第2の実施形態]
図17は、第2の実施形態に係る切削用加工工具の組立て状態を示す縦断面図である。本第2の実施形態は、第1の実施形態の変形である。
本第2の実施形態に係る切削用加工工具101は、第1の実施形態とは、替刃20の形状を異にする。すなわち、第1の実施形態においては、替刃は支点部115としての凸部24を有していたが、本第2の実施形態における替刃20には、凸部はなく、シャンク10に形成されている支点支持溝14に対応する位置に、Y方向に伸びた凹曲面状の支点ロッド受け溝27が形成されている。
本第2の実施形態に係る角度調整部材111は、挿入部材40および挿入駆動部材50に加えて、さらに、支点部115としての円柱形状の支点ロッド28を有する。支点ロッド28は、シャンク10に形成されている支点支持溝14および替刃20に形成されている支点ロッド受け溝27に挟まれるように配され、支点支持溝14および支点ロッド受け溝27にその一部が収納されている。その他の点では、第1の実施形態と同様である。
このような本実施形態の角度調整部材111においては、替刃20は、支点支持溝14および支点ロッド受け溝27に挟まれた支点ロッド28を支点にしてXZ平面に沿って回転可能に構成されている。
第1の実施形態においては、替刃の替刃裏面に凸部を形成するため、一括、平面状に仕上げることができない。これに対して、本実施形態においては、替刃20の替刃裏面20aを、まず、一括して平面状に形成した後に、替刃裏面20a支点ロッド受け溝27を形成することができる。替刃20は一般的な材料ではないため、このような製作工程の簡素化は、コスト低減上も効果的である。
[第3の実施形態]
図18は、第3の実施形態に係る切削用加工工具の組立て状態を示す縦断面図である。本第3の実施形態は、第1の実施形態の変形である。
本実施形態における切削用加工工具102においては、第1の実施形態の切削用加工工具100における角度調整部材110に代えて、角度調整部材112を有する。第1の実施形態におけるシャンク10に形成された図4に示すような挿入部材用孔13および軸貫通孔15は存在しない。その他の点では、第1の実施形態と同様である。
本実施形態の切削用加工工具101における角度調整部材112は、間隔調整部116としての少なくとも1本の間隙保持ボルト70と、作用部115として替刃20に形成された凸部24を有する。また、替刃20には、さらに、Z方向に貫通し間隙保持ボルトと螺合する間隙保持ボルト用ねじ孔26が形成されている。
間隙保持ボルト70の頭部を除く長さは、替刃20の平板部22の厚さと、替刃20の替刃裏面20aからの間隙保持ボルト70の所定の突出長さの合計に余裕を加えた値である。間隙保持ボルト70は、シャンク10の搭載表面11aに接しながら軸回りに回転するので、その頭部とは反対側の長手方向の先端部分は、搭載表面11aと互いに傷等を生じないように、なめらかな曲面状に形成されている。なお、曲面の表面に、たとえばスズめっきなどの表面硬化処理を施してもよい。
図示していないが、間隙保持ボルト70の回り止めが設けられている。回り止めは、たとえば、ボルトの頭に、周方向に等間隔に複数のピン用の貫通孔を形成し、搭載表面側にもこれと同様のピン用の孔を形成して置く方法がある。この場合、調整精度を向上させるためには、周方向の数を増やすこと、間隔保持ボルト70のピッチを小さくすること等が有効である。また、回り止めとしては、他の一般的な方法を用いてもよい。
作用部117として間隙保持ボルト用ねじ孔26が形成れている位置は、間隙保持ボルト70が1本の場合はY方向に平板部22の中央にある。また、間隙保持ボルト70が複数の場合はY方向に沿って並んでいる。また、X方向には、凸部24を挟んで刃先21とは反対側に形成されている。
図18に示すように、作用部117の位置と締結ボルト用貫通孔25との位置関係については、間隙保持ボルト用ねじ孔26の方が、締付ボルト用貫通孔25に比べて、凸部24より離れた位置にある。ただし、これには限定されず、締付ボルト用貫通孔25に比べて、凸部24により近い位置であってもよい。なお、凸部24より離れた位置にある方が、間隙保持ボルト70の1回転による刃先21の角度変化は小さく、より微調整が可能である。
なお、本実施形態の変形として、間隔調整部116が、さらに、ねじ孔付の調整板を有し、この調整板を、シャンク10の搭載表面11aと替刃20との間に介在することとしてもよい。調整板は、間隙保持ボルト70の回転に対して、回転方向の角度位置が保持されるように形成する。この場合、替刃20には、間隙ボルト用ねじ孔26に代えて、間隙保持ボルト70を単に貫通させるための貫通孔を形成すればよい。この場合は、間隙保持ボルト70の回転によって調整板の高さ位置が調整され、これに従って、間隙保持ボルト70が設けられている平面位置の、替刃20と搭載表面11aとの間隔が調整される。
このような変形例においては、一般的ではない材料により製作される替刃20にねじ孔を形成するという特殊なプロセスが不要となる。
以上のように、本実施形態またはその変形例に係る切削用加工工具102においては、より単純化された間隔調整部116により、替刃20の刃先21の角度調整が容易に可能である。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。たとえば、実施形態においては、ヘールバイトユニットの場合を例にとって示したが、これに限定されず、ヘールバイト以外のバイトユニットであってもよい。
実施形態では、角度調整は、支点部を境界にして、替刃の刃先とは反対側の部分を作用部として、間隔調整部による搭載表面との間の間隔の調整により行っている場合を例にとって示したが、これに限定されない。すなわち、支点部からみて替刃の刃先側の部分を作用部として間隔調整を行うことにより、角度調整を行うことでもよい。
また、第1の実施形態では、挿入部材と挿入駆動部材が上下に配されている場合を例にとって示したが、これに限定されない。たとえば、互いに水平方向あるいは斜め方向にあってもよい。また、実施形態では、2つの挿入部材が両側から挿入される場合を例にとって示したが、挿入部材が1つの場合であってもよい。
また、第1の実施形態では、支点部として、替刃20の替刃裏面20aに凸部24が形成され、シャンク10の搭載表面11aに、凸部24に対応する支点支持溝14が形成されている場合を例にとって示したが、これに限定されない。逆に、シャンク10の搭載表面11aに凸部が形成され、これに対応する溝が替刃裏面20aに形成されている場合であってもよい。
また、各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。たとえば、第2の実施形態の特徴と第3の実施形態の特徴とを組み合わせてもよい。
さらに、実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…切削対象物、2切削対象面、10…シャンク、11…搭載部、11a…搭載表面、11b…搭載部側面、11c…端面、12…ガイド部、13…挿入部材用孔、13a…天井面、13b…反先端側側面、13c…底面、14…支点支持溝、15…軸貫通孔、16…締付ボルト用ねじ穴、18…曲がり部、18a…曲がり部曲面、18b…縁部、19…保持部、20…替刃、20a…替刃裏面、21…刃先、21a…第1刃先面、21b…第2刃先面、21s…切削用陵線部、22…平板部、24…凸部(支点部)、25…締付ボルト用貫通孔、26…間隙保持ボルト用ねじ穴、27…支点ロッド受け溝、28…支点ロッド(支点部)、30…押さえ板(締結部材)、31…平板部、32…第1脚部、33…第2脚部、34…貫通孔、35…凹面部、40…挿入部材(間隔調整部)、41a…テーパ面、41b…平行面、42…伝達面、43…伝達歯、50…挿入駆動部材(間隔調整部)、51…連結軸、52…駆動輪、53…おねじ、60…締付ボルト(締結部材)、60a…凸面、70…間隙保持ボルト(間隔調整部)、100、101、102…切削用加工工具、110、111、112…角度調整部材、115…支点部(角度調整部材)、116…間隔調整部(角度調整部材)、117…作用部、120…締結部材

Claims (7)

  1. 平板状に拡がる刃先と、前記刃先とは反対方向に延びる平板部とを有する替刃と、
    全体が長手方向に延びており、一方の面に前記替刃を搭載するための平面状の搭載表面が形成された搭載部と、前記長手方向に延びた保持部と、を有するシャンクと、
    前記替刃の前記長手方向の中間の位置に設けられた支点部と、前記支点部から前記長手方向に離れた位置にある前記替刃における作用部と前記シャンクとの間隔を調整する間隔調整部と、を有する角度調整部材と、
    前記替刃を前記シャンクに着脱可能に締結する締結部材と、
    を備えることを特徴とする切削用加工工具。
  2. 前記シャンクには、前記替刃の平板部に対応し前記長手方向に沿って前記平板部を挟むような位置に2つのガイド部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の切削用加工工具。
  3. 前記支点部は、前記替刃の前記シャンクに対向する替刃裏面の前記長手方向の中間部に形成された前記長手方向に垂直な方向に延びた曲面状の凸部を有し、
    前記搭載表面には、前記凸部に対応するように凹曲面状の支点支持溝が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の切削用加工工具。
  4. 前記替刃の前記シャンクに対向する替刃裏面の前記長手方向の中間部には、前記長手方向に垂直な方向に延びた凹曲面状の支点ロッド受け溝が形成され、
    前記搭載表面には、前記支点ロッド受け溝に対応するように凹曲面状の支点支持溝が形成され、
    前記支点部は、前記支点ロッド受け溝と前記支点支持溝にそれぞれ一部が収納された円柱形状の支点ロッドを有する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の切削用加工工具。
  5. 前記シャンクには、前記支点部から前記長手方向に離れた位置に前記長手方向に垂直な方向に当該シャンクを貫通する軸貫通孔および挿入部材用孔が形成され、
    前記間隔調整部は、
    前記軸貫通孔に挿入可能な連結軸と、前記連結軸の両側に取り付けられて径方向の外側表面にはおねじが形成された2つの駆動輪と、を有する挿入駆動部材と、
    前記挿入部材用孔の両側から挿入可能で、厚さが挿入方向に単調に変化し、1つの面には前記駆動輪に形成されたおねじと螺合する複数の伝達歯が形成されている少なくとも一つの挿入部材と、
    を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の切削用加工工具。
  6. 前記替刃には、前記支点部から前記長手方向に離れた位置に、前記替刃裏面に垂直な方向に貫通して、めねじが形成された少なくとも一つの間隙保持ボルト用ねじ孔が形成され、
    前記間隔調整部は、前記間隙保持ボルト用ねじ孔に螺合する少なくとも一つの間隙保持ボルトを有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の切削用加工工具。
  7. 前記搭載表面には、めねじを有する締付ボルト用ねじ穴が形成され、
    前記締結部材は、
    平面的に延びて中央に貫通孔が形成され、前記替刃上に搭載され前記替刃を抑える押さえ板と
    前記押さえ板の貫通孔を貫通し、前記締付ボルト用ねじ穴に螺合する締付ボルトと、
    を具備することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の切削用加工工具。
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