JP2002346148A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002346148A
JP2002346148A JP2001160383A JP2001160383A JP2002346148A JP 2002346148 A JP2002346148 A JP 2002346148A JP 2001160383 A JP2001160383 A JP 2001160383A JP 2001160383 A JP2001160383 A JP 2001160383A JP 2002346148 A JP2002346148 A JP 2002346148A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貸球の払い出し動作中に賞球の払出指示があ
った場合、貸球の払い出し動作を中断して賞球の払い出
しを行うことができる遊技機を提供すること。 【解決手段】 球貸払出中フラグ53fがオンであれば
(S35:オン)、貸球の払い出し動作中なので、総賞
球数カウンタ53cの賞球数データの値から「1」減算
して、その「1」を賞球払出カウンタ53dの値に加算
し(S36)、この賞球動作処理(S24)を終了す
る。このように、貸球の払い出し動作中であっても、主
制御基板Cから賞球コマンド(賞球数データ)が送信さ
れた場合には、その賞球数データの「1」を、賞球払出
カウンタ53dに加算することにより、貸球の払い出し
動作を中断または保留して賞球の払い出し動作を実行さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、パチンコ機など
に代表される遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 球を遊技領域へ打ち込んで遊技を行う
パチンコ機などに代表される遊技機には、金銭と同等の
有価価値を有するプリペイドカード(以下、「カード」
と略す)に記録された残高金額のデータを読み取るカー
ド読取ユニットが接続されて使用されるカード式パチン
コ機がある。
【0003】カード式パチンコ機によれば、カード読取
ユニットへカードが投入されると、カードに記録された
残高金額のデータが読み取られ、パチンコ機に設けられ
た残高表示器に貸出可能な残高金額が表示される。この
残高金額に基づいてカード読取ユニットに設けられた金
額設定ボタンが操作され貸出金額が設定された後、パチ
ンコ機に設けられた貸出ボタンが押下されると、カード
式パチンコ機は、球払出装置により貸出金額(例えば、
100円)分に相当する個数(例えば、25個)の球を
貸球として払い出す。球払出装置により払い出された貸
球は、パチンコ機の上皿に供給され、発射装置により遊
技領域へ打ち込まれる。一方、遊技領域へ打ち込まれた
球が各種の入賞口へ入賞すると、カード式パチンコ機
は、上述した球払出装置により所定個数の球を賞球とし
て払い出すのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記
パチンコ機において、1の球払出装置で賞球および貸球
の払い出しを行う場合、貸球の払い出し動作中に賞球の
払出指示を受信しても、その賞球の払い出しを即座に実
行することができないという問題点があった。
【0005】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、貸球の払い出し動作中に賞球の払
出指示があった場合でも、賞球の払い出しを即座に実行
することができる遊技機を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の遊技機は、遊技の制御を行う主制御
手段と、その主制御手段から送信される賞球の払出指示
または貸出ユニットから送信される貸球の払出指示に基
づいて賞球および貸球の払い出しを行う払出制御手段と
を備えており、前記払出制御手段は、1の球払出手段を
駆動して前記賞球および貸球の払い出しを行うと共に、
貸球の払い出し動作中に、前記主制御手段から賞球の払
出指示を受信した場合には、貸球の払い出し動作を中断
して賞球の払い出しを行うものである。尚、球払出手段
としては、モータ等が例示される。
【0007】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の遊技機の一実施例であるパチンコ機1の正面図であ
る。このパチンコ機1は、いわゆる第1種パチンコ機で
あり、その前面(図1の紙面に対して手前側)には遊技
盤2が配置されている。
【0008】遊技盤2の前面には略円弧状の外レール3
が植立され、その外レール3の内側位置には円弧状の内
レール4が植立されている。この内レール4および外レ
ール3により囲まれた遊技盤2の前面には、球(打球)
Pが打ち込まれる遊技領域5が形成されており、遊技領
域5の周囲には、球Pが入賞することにより所定数(例
えば5個)の球Pが賞球として払い出される複数の普通
入賞口6が配設されている。この複数の普通入賞口6が
配設された遊技領域5の略中央部分には、複数種類の識
別情報としての図柄等を表示する液晶ディスプレイ(L
CD)7を備えた可変表示装置8が配設されている。な
お、液晶ディスプレイ7に代えて、例えば、リール等を
用いて可変表示装置を構成するようにしても良い。
【0009】可変表示器8の下方には、図柄作動ゲート
(第1種始動口)9が配設されている。図柄作動ゲート
9を球Pが通過することにより、第1種始動口スイッチ
42(図2参照)がオンして、上述した可変表示装置8
の変動表示が開始されると共に、所定数の球Pが賞球と
して払い出される。また、図柄作動ゲート9の下方には
可変入賞装置10が配設されており、この可変入賞装置
10の略中央部分に大入賞口の開口10aが穿設されて
いる。この大入賞口の開口10aは、可変表示装置8の
変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み合わせ
(大当たり表示)の1つと一致する場合に、球Pが入賞
し易いように所定時間(例えば、30秒)経過するま
で、又は、所定個数(例えば、10個)の球Pが大入賞
口の開口10aへ入賞するまで、開放されるものであ
る。この大入賞口の開口10aの開閉動作の行われ得る
状態が、いわゆる所定の遊技価値が付与された状態(特
別遊技状態、通称「大当たり」状態)である。
【0010】可変入賞装置10の下方であって上述した
遊技領域5外には前面扉板(腰板)11が配設され、こ
の前面扉板11の前面には、球Pを貯留し、かつ、遊技
領域5内に球Pを打ち込む球発射装置(図示せず)へ球
Pを供給する上皿12が配設されている。この上皿12
の上方における前面扉板11の上部中央には、後述する
カード読取ユニット17により読み取られたカードの残
高金額を表示するために、7セグメントLEDにより構
成された残高表示器13が配設されている。この残高表
示器13の右側には、後述するカード読取ユニット17
のカード挿入口18に挿入されたカードを取り出す場合
に押下される返却ボタン14が配設される一方、残高表
示器13の左側には、貸球の払い出し(貸出)を開始す
る際に押下される貸出ボタン15が配設されている。ま
た、貸出ボタン15の左側上方には貸出ボタン15が押
下可能か否かを報知する貸出ボタンランプ16が配設さ
れており、この貸出ボタンランプ16は、貸出ボタン1
5が押下可能な状態である場合に点灯される一方、貸出
ボタン15が押下不可能な状態である場合に消灯され
る。よって、遊技者は、この貸出ボタンランプ16を視
認することにより、貸出ボタン15が押下可能であるか
否かを判断することができる。
【0011】上記のように構成されたパチンコ機1の左
側には、正面視長方形状のカード読取ユニット17が並
設されている。カード読取ユニット17はカードに記憶
された残高金額のデータを読み取るためのものであり、
その上下方向における略中央部分には、金銭と同様の有
価価値を有するカードを挿入するためのカード挿入口1
8が配設されている。このカード挿入口18の上方であ
って、カード読取ユニット17の上部にはカード利用可
能ランプ19が配設されており、このカード利用可能ラ
ンプ19は、例えば、カード挿入口18へカードが挿入
可能である場合に点灯される一方、カード挿入口18へ
カードが挿入不可能である場合に消灯される。よって、
遊技者は、このカード利用可能ランプ19を視認するこ
とにより、カード読取ユニット17が使用可能であるか
否かを判断することができる。
【0012】カード挿入口18とカード利用可能ランプ
19との間部分であって、カード読取ユニット17の上
側位置には、カードに記録された残高金額のデータに基
づいて貸出金額を設定するための金額設定ボタン20が
配設されており、この金額設定ボタン20を押下するこ
とにより貸出金額を100円、200円、300円又は
500円に設定することができる。なお、通常、貸出金
額は500円に設定されており、100円分の貸球(例
えば、25球)に相当する球Pの払い出しを計5回(例
えば、125球)行うものである。
【0013】金額設定ボタン20の下側には、端数表示
ボタン21が配設されている。この端数表示ボタン21
は、カードに記録された残高金額が貸出金額の最低額
(例えば、100円)に満たない場合に、その端数を残
高表示器13に表示する際に押下されるものである。
【0014】端数表示ボタン21の下側には、略三角形
状に形成された上下一対の連結台方向表示ランプ22が
配設されている。この一対の連結台方向表示ランプ22
は、カード読取ユニット17が接続されているパチンコ
機1の配設(並設)方向を示すためのものであり、その
内部にそれぞれ1つずつLEDが内蔵されている。よっ
て、例えば、カード読取ユニット17が左側に並設され
るパチンコ機(図示せず)に接続される場合には上側の
LEDが点灯されるのである。この連結台方向表示ラン
プ22の下側には、1つのLEDで構成されたカード挿
入中ランプ23が配設されており、このカード挿入中ラ
ンプ23は、カードがカード挿入口18に挿入されてい
る場合に点灯される一方、カードがカード挿入口18に
挿入されていない場合に消灯される。尚、カード利用可
能ランプ19および連結台方向表示ランプ22は、カー
ド読取ユニット17の電源投入とともに点灯される。
【0015】図2は、パチンコ機1の電気的構成を示し
たブロック図であり、特に、パチンコ機1の遊技内容の
制御を行う主制御基板Cと、賞球や貸球の払出制御を行
う払出制御基板Sとの電気的構成を示したブロック図で
ある。
【0016】パチンコ機1の主制御基板Cは、演算装置
であるMPU31と、そのMPU31により実行される
各種の制御プログラムや固定値データ等を記憶したRO
M32と、ワークメモリ等として使用されるRAM33
とを備えている。図4および図5に示すフローチャート
のプログラムは、ROM32内に記憶されている。
【0017】RAM33には、賞球バッファ33aと、
賞球ポインタ33bとが設けられている。賞球バッファ
33aは、遊技領域5へ打ち込まれた球Pが普通入賞口
6等へ入賞した場合に、払い出される賞球数を記憶する
バッファである。払い出される賞球数は、入賞した球P
毎に賞球バッファ33aへ記憶される。このため、賞球
バッファ33aは、複数バイトで構成されている。賞球
バッファ33aの内容は、その賞球バッファ33aに記
憶された賞球数が、図5の賞球数データ送信処理によっ
て払出制御基板Sへ送信されると消去される。具体的に
は、0番目の賞球バッファ33aに記憶される賞球数を
払出制御基板Sへ送信した後、1番目以降の賞球バッフ
ァ33aの値を小さいアドレス側へ順に1バイトずつシ
フトすることにより、0番目の賞球バッファ33aの値
が消去される。賞球ポインタ33bは、賞球数を記憶さ
せる賞球バッファ33aの位置を示すポインタであり、
払い出される賞球数は、賞球ポインタ33bの値番目の
賞球バッファ33aへ記憶される。この賞球ポインタ3
3bの値は、賞球バッファ33aへ賞球数を書き込むこ
とにより「1」加算され、0番目の賞球バッファ33a
の値が賞球数データ送信処理(S8)によって払出制御
基板Sへ送信されることにより「1」減算される。
【0018】これらMPU31、ROM32およびRA
M33は、バスライン34を介して相互に接続されてい
る。バスライン34は、また、入出力ポート35にも接
続されている。入出力ポート35は、入力および出力が
固定的な4組のバッファ(インバータゲート)36a〜
36d,56a〜56d並びに4本の信号線37a〜3
7dを介して払出制御基板Sと接続されるほか、図3に
おいて後述する賞球カウントスイッチ66と、複数の普
通入賞口6へ入賞した球Pをそれぞれ検出する合計4個
の普通入賞口スイッチ38〜41と、図柄作動ゲート9
へ入賞した球Pを検出する第1種始動口スイッチ42と
可変入賞装置10に設けられるVカウントスイッチ43
および10カウントスイッチ44と、他の入出力装置4
5等と接続されている。
【0019】普通入賞口スイッチ38〜41は、遊技領
域5内の各普通入賞口6へ入賞した球Pをそれぞれ検出
するためのスイッチであり、各普通入賞口6の入口近傍
に設けられている。また、第1種始動口スイッチ42
は、図柄作動ゲート(第1種始動口)9を通過した球P
を検出するためのスイッチであり、図柄作動ゲート9の
近傍に設けられている。普通入賞口スイッチ38〜41
のいずれか或いは第1種始動口スイッチ42により球P
が検出されると、普通入賞口6または図柄作動ゲート
(第1種始動口)9への入賞により払い出される賞球数
の「5」が、賞球ポインタ33bの値番目の賞球バッフ
ァ33aへ書き込まれ、賞球ポインタ33bの値が1加
算される。
【0020】Vカウントスイッチ43は、可変入賞装置
10により構成される大入賞口へ入賞し、かつ、その大
入賞口内のVゾーン(図示せず)を通過した球Pを検出
するためのスイッチである。また、10カウントスイッ
チ44は、可変入賞装置10により構成される大入賞口
へ入賞した球Pのうち、Vゾーン以外を通過した球Pを
検出するためのスイッチである。Vカウントスイッチ4
3または10カウントスイッチ44により球Pが検出さ
れると、大入賞口への入賞により払い出される賞球数の
「15」が、賞球ポインタ33bの値番目の賞球バッフ
ァ33aへ書き込まれ、賞球ポインタ33bの値が
「1」加算される。
【0021】上述したように、この主制御基板Cは、入
力および出力が固定的な4組のバッファ(インバータゲ
ート)36a〜36d,56a〜56d並びに4本の信
号線37a〜37dを介して、払出制御基板Sと接続さ
れている。このため、主制御基板Cと払出制御基板Sと
の間における賞球数データの送受信は、主制御基板Cか
ら払出制御基板Sへの一方向にのみ行われ、払出制御基
板Sから主制御基板Cへデータ等の送信を行うことはで
きない。
【0022】なお、これらのバッファ36a〜36d,
56a〜56dおよび信号線37a〜37dにより主制
御基板Cから払出制御基板Sへ送信されるのは、5個ま
たは15個の賞球数データであるので、バッファ36a
〜36d,56a〜56dおよび信号線37a〜37d
は、4ビット分、即ち、それぞれ4組(又は4本)設け
られている。よって、主制御基板Cから払出制御基板S
へ送信される賞球数データの最大値が16個以上である
場合には、バッファ36a〜36d,56a〜56dお
よび信号線37a〜37dの数は5ビット分以上、即
ち、5組(又は5本)以上とされ、逆に、主制御基板C
から払出制御基板Sへ送信される賞球数データの最大値
が7個以下である場合には、バッファ36a〜36d,
56a〜56dおよび信号線37a〜37dの数は3ビ
ット分以下、即ち、3組(又は3本)以下とされる。
【0023】払出制御基板Sは、賞球や貸球の払出制御
を行うものであり、演算装置であるMPU51と、その
MPU51により実行される制御プログラムや固定値デ
ータ等を記憶したROM52と、ワークメモリ等として
使用されるRAM53とを備えている。図6から図11
に示すフローチャートのプログラムは、ROM52内に
記憶されている。また、払出制御基板SのRAM53に
は、受信バッファ53aと、コマンド受信フラグ53b
と、総賞球数カウンタ53cと、賞球払出カウンタ53
dと、貸球払出カウンタ53eと、球貸出中フラグ53
fとが設けられている。
【0024】受信バッファ53aは、主制御基板Cから
送信されるデータ(例えば、賞球数データ)を一時的に
記憶するバッファである。コマンド受信フラグ53b
は、主制御基板Cから払出制御基板Sに制御用コマンド
が送信された場合にオンされるフラグである。即ち、主
制御基板Cから送信されたデータ(制御用コマンド)が
受信バッファ53aに記憶されているとオンされ、その
データがROM52に記憶されている制御プログラムの
各処理により各メモリに書き込まれるとオフされるよう
構成されている。このコマンド受信フラグ53bは、賞
球数データが主制御基板Cから送信されたか否かを確認
するために、賞球動作処理(S24)において参照され
る。
【0025】総賞球数カウンタ53cは、賞球払出カウ
ンタ53dへ加算される前の賞球数の合計を記憶するカ
ウンタである。賞球数のデータからなる賞球コマンドが
受信されると、その賞球コマンド、即ち賞球数データ
は、受信バッファ53aに書き込まれる。この受信バッ
ファ53aに書き込まれた賞球数データが、図8の賞球
動作処理によって、総賞球数カウンタ53cへ加算され
るのである(S33)。この総賞球数カウンタ53cの
値は、賞球払出カウンタ53dへ加算されると、その加
算された分の値が総賞球数カウンタ53cの値から減算
される(S36〜S38,S41)。
【0026】賞球払出カウンタ53dは、払い出すべき
賞球数を記憶するカウンタであり、前記した総賞球数カ
ウンタ53cの値が加算されることにより増加する。賞
球払出カウンタ53dの値が「1」以上である場合に
は、後述する貸球払出カウンタ53eの値に拘わらず、
図11のモータ駆動処理(S70)によって賞球の払い
出し動作が行われる。即ち、本実施例のパチンコ機1で
は、賞球の払い出し動作が貸球の払い出し動作に優先し
て行われる。また、賞球払出カウンタ53dの値は、図
10の払出スイッチ読込処理(S26)により、賞球カ
ウントスイッチ66によって払い出された賞球が検出さ
れる毎に「1」ずつ減算される。
【0027】貸球払出カウンタ53eは、払い出すべき
貸球の数を記憶するカウンタである。貸球は貸出金額1
00円毎に25球ずつ貸し出される。よって、1の球貸
し要求毎に貸球払出カウンタ53eの値に「25」が設
定される。貸球払出カウンタ53eの値が「1」以上で
且つ賞球払出カウンタ53dの値が「0」である場合に
は、図11のモータ駆動処理(S70)によって貸球の
払い出し動作が行われる。貸球払出カウンタ53eの値
は、図10の払出スイッチ読込処理(S26)により、
貸球カウントスイッチ67によって払い出された貸球が
検出される毎に「1」ずつ減算される。
【0028】球貸払出中フラグ53fは、貸球の払い出
し動作中(球貸し動作中)であることを示すフラグであ
る。球貸し動作の開始時にオンされ、球貸し動作が終了
するとオフされる。この球貸払出中フラグ53fは、球
貸し動作の最中に賞球の払い出しを制御するため、即
ち、球貸し動作の最中に主制御基板Cから賞球コマンド
を受信した場合には賞球の払い出しを1個行うように制
御するために設けられており、図8の賞球動作処理(S
24)で参照され、図9の球貸し動作処理(S25)で
参照およびオン又はオフされる。
【0029】これらMPU51、ROM52およびRA
M53は、バスライン54を介して相互に接続されてい
る。バスライン54は、また、入出力ポート55にも接
続されている。この入出力ポート55は、上述した入力
および出力が固定的な4組のバッファ(インバータゲー
ト)36a〜36d,56a〜56d並びに4本の信号
線37a〜37dを介して主制御基板Cと接続されるほ
か、ドライバ回路57、ソレノイド65、残高表示器1
3、返却ボタン14、貸出ボタン15、貸出ボタンラン
プ16、カード読取ユニット17、賞球カウントスイッ
チ66および貸球カウントスイッチ67と接続されてい
る。
【0030】ドライバ回路57は、払出用モータ62を
駆動し回転させるための回路である。このドライバ回路
57により払出用モータ62が回転されると、球受け部
材63(図3参照)が回転して賞球又は貸球の払い出し
が行われる。ソレノイド65については、図3において
詳述する。
【0031】図3は、賞球および貸球の払い出し動作を
行う球払出装置60の正面断面図である。球払出装置6
0は、パチンコ機1の裏面に配設されており(図示せ
ず)、払出制御基板Sにより、賞球払出カウンタ53d
または貸球払出カウンタ53eの値に応じて、払出用モ
ータ62及びソレノイド65が制御され、賞球または貸
球の払い出し動作を実行するものである。なお、図3
(a)は、賞球の払い出し動作時を示した図であり、図
3(b)は、貸球の払い出し動作時を示した図である。
【0032】この球払出装置60には、球タンク(図示
せず)から供給される球Pを該球払出装置60へ流入さ
せる流入通路61と、その流入した球Pを受け止めて、
その下流側へ搬送する球受け部材63とが配設されてお
り、この球受け部材63は、略同一形状に形成された一
対の略円形板状の搬送板63a,63bとを備えてい
る。この球受け部材63は、払出用モータ62と連結軸
63cを介して連結されており、払出用モータ62の回
転に伴って連結軸63cを回転中心として回転されるも
のである。
【0033】球受け部材63の下流側には、流入通路6
1と連通する賞球通路68および貸球通路69が設けら
れている。これら賞球通路68と貸球通路69との分岐
部には、仕切板64が設けられており、この仕切板64
の下方には、賞球通路68と貸球通路69との間を仕切
る仕切ブロック70が形成されている。仕切板64は、
球払出装置60の後面(図3の紙面に対して奧側)に配
設されたソレノイド65と連結されている。このソレノ
イド65が非通電の状態では、図3(a)に示すよう
に、仕切板64は貸球通路69を閉鎖する位置にあり、
一方、ソレノイド65が通電の状態では、図3(b)に
示すように、仕切板64は賞球通路68を閉鎖する位置
にある。
【0034】賞球通路68は、流入通路61へ流入した
球Pを賞球として払い出す場合に球Pが排出される通路
であり、その下流部分には該賞球通路68を通過する球
Pを検出する賞球カウントスイッチ66が配設されてい
る。この賞球カウントスイッチ66は、賞球通路68の
一部を構成しており、その略中央部分には球Pが1個ず
つ通過可能な円形状の開口である賞球検出部66aが穿
設されている。かかる賞球検出部66aを球Pが通過す
ることにより、賞球通路68を通過した球Pを検出し
て、賞球として払い出された球Pの個数を計数(カウン
ト)することができる。
【0035】一方、貸球通路69は、流入通路61へ流
入した球Pを貸球として払い出す場合に球Pが排出され
る通路であり、その下流部分には該貸球通路69を通過
する球Pを検出する貸球カウントスイッチ67が配設さ
れている。この貸球カウントスイッチ67は、貸球通路
69の一部を構成しており、その略中央部分には球Pが
1個ずつ通過可能な円形状の開口である貸球検出部67
aが穿設されている。かかる貸球検出部67aを球Pが
通過することにより、貸球通路69を通過した球Pを検
出して、貸球として払い出された球Pの個数を計数する
ことができる。なお、これらの賞球カウントスイッチ6
6および貸球カウントスイッチ67は、磁気センサを備
えた近接スイッチで構成されているが、これに代えて、
発光ダイオードやフォトトランジスタなどを組み合わせ
ることにより構成される光センサを使用しても良い。
【0036】ここで、球払出装置60の動作を説明する
と、図3(a)に示すように、ソレノイド65のオフ
(非通電)状態の場合は、仕切板64は貸球通路69を
閉塞して賞球通路68を開放した状態で停止している。
一方、図3(b)に示すように、ソレノイドのオン(通
電)状態の場合は、仕切板64は賞球通路68を閉塞し
て貸球通路69を開放した状態で停止している。よっ
て、図3(a)の状態で払出用モータ62を作動させる
ことにより、賞球の払い出し動作が実行され、図3
(b)の状態で払出用モータ62を作動させることによ
り、貸球の払い出し動作が実行されるのである。このよ
うに、ソレノイド65に非通電の状態で賞球の払い出し
動作を行うことができるので、パチンコ機1が稼働する
ほとんどの時間でソレノイド65をオフすることがで
き、ソレノイド65の通電時間を短縮して、その耐久性
を向上させることができる。
【0037】次に、図4および図5を参照して、主制御
基板Cで行われるメイン処理および賞球数データ送信処
理(S8)について説明する。図4は、2ms毎に主制
御基板Cで実行されるメイン処理のフローチャートであ
る。メイン処理では、まず、RAM33の初期化を含む
初期化処理を実行する(S1)。S1の処理の実行後、
いずれかの普通入賞口スイッチ38〜41又は第1種始
動口スイッチ42により、球Pが検出されたか否かを確
認する(S2)。いずれかのスイッチ38〜41又は4
2により球Pが検出された場合には(S2:Yes)、
5個の賞球を払い出すために、賞球ポインタ33bの値
番目の賞球バッファ33aへ「5」を書き込み(S
3)、賞球ポインタ33bの値を「1」加算する(S
4)。一方、いずれのスイッチ38〜41又は42によ
っても球Pが検出されない場合には(S2:No)、S
3およびS4の処理をスキップして、S5の処理へ移行
する。
【0038】S5の処理では、Vカウントスイッチ43
又は10カウントスイッチ44により球Pが検出された
か否かを確認する(S5)。いずれかのスイッチ43又
は44により球Pが検出された場合には(S5:Ye
s)、15個の賞球を払い出すために、賞球ポインタ3
3bの値番目の賞球バッファ33aへ「15」を書き込
み(S6)、賞球ポインタ33bの値を「1」加算する
(S7)。一方、いずれのスイッチ43又は44によっ
ても球Pが検出されない場合には(S5:No)、S6
およびS7の処理をスキップして、S8の賞球数データ
送信処理へ移行する。
【0039】図5は、賞球数データ送信処理(S8)の
フローチャートである。賞球数データ送信処理では、ま
ず、賞球ポインタ33bの値が「0」か否かを調べる
(S12)。賞球ポインタ33bの値が「0」であれば
(S12:Yes)、送信される賞球数データは存在し
ないので、そのまま、この賞球数データ送信処理を終了
する。
【0040】賞球ポインタ33bの値が「0」でなけれ
ば(S12:No)、0番目の賞球バッファ33aの値
を払出制御基板Sへ送信する(S13)。即ち、0番目
の賞球バッファ33aの値を、バッファ36a〜36
d,56a〜56dおよび信号線37a〜37dを介し
て、主制御基板Cから払出制御基板Sへ送信するのであ
る。賞球数データの送信後、1番目以降の賞球バッファ
33aの値を小さいアドレス側へ順に1バイトずつシフ
トして(S14)、賞球バッファ33aの値を更新する
とともに、0番目の賞球バッファ33aの値を消去す
る。その後、賞球ポインタ33bの値を「1」減算して
(S15)、この賞球数データ送信処理を終了する。賞
球数データ送信処理(S8)の終了後は、図4のメイン
処理に戻って、遊技の状態に応じた各処理を実行する
(S9)。
【0041】各処理の実行後は、このメイン処理の実行
間隔を制御しているタイマの割込要求フラグがセット
(オン)されるまで待機して(S10:No)、2ms
の間隔を確保する。タイマの割込要求フラグがセットさ
れれば(S10:Yes)、このメイン処理が開始され
てから2msが経過しているので、タイマの割込要求フ
ラグをリセット(オフ)して(S11)、処理をS2へ
移行し、次のメイン処理を開始する。メイン処理のタイ
マの割込要求フラグは、2msの間隔でセット(オン)
されるように予め設定されている。このため、S10お
よびS11の各処理により、メイン処理が2msの間隔
で実行される。
【0042】次に、図6から図11のフローチャートを
参照して、払出制御基板Sで行われる賞球および貸球の
払い出し動作について説明する。図6は、主制御基板C
から送信される制御用コマンドを受信した場合に実行さ
れるデータ受信処理のフローチャートである。データ受
信処理では、主制御基板Cから送信された制御用コマン
ドを受信バッファ53aに書き込み(S16)、コマン
ド受信フラグ53bをオンする(S17)。賞球数デー
タを指示する賞球コマンドは、このデータ受信処理で制
御用コマンドの一部として受信され、受信バッファ53
aへ書き込まれる。
【0043】図7は、払出制御基板Sにおいて、タイマ
割込により2ms毎に実行される疑似リセット割込処理
のフローチャートである。この疑似リセット割込処理に
よって、払出制御基板Sでのメイン制御が行われる。疑
似リセット割込処理では、まず、RAM53の初期化を
含む初期化処理を実行する(S21)。その後、RAM
チェックを行い(S22)、RAM53が正常であるか
否かを確認する。RAMチェックの結果、RAM53に
異常があれば(S23:Yes)、処理をS21へ移行
して、再度、初期化処理を実行する。一方、RAMチェ
ックの結果、RAM53に異常がなければ(S23:N
o)、図8に示す賞球動作処理を実行する(S24)。
【0044】図8の賞球動作処理(S24)は、総賞球
数カウンタ53cの賞球数データを賞球払出カウンタ5
3dへ書き込むための処理である。前述した通り、賞球
数データが、賞球払出カウンタ53dへ書き込まれる
と、図11のモータ駆動処理によって、その賞球数デー
タの数の賞球が払い出される。
【0045】賞球動作処理(S24)は、大別して、A
からDの4ラインの処理に区分けされる。即ち、貸球の
払い出し動作中に主制御基板Cから賞球コマンドを受信
した場合に、1個の賞球の払い出し動作を実行させるA
ライン(S31→S32→S33→S34→S35→S
36)の処理と、貸球の払い出し動作が実行されていな
い状態で主制御基板Cから賞球コマンドを受信した場合
に、すべての賞球の払い出し動作を実行させるBライン
(S31→S32→S33→S34→S35→S37)
の処理と、主制御基板Cから賞球コマンドが送信されて
いない状態であっても、貸球の払い出し動作が実行され
ていない状態で総賞球数カウンタ53cに賞球数データ
が記憶されている場合に、その賞球数データに基づいて
賞球の払い出し動作を実行させるCライン(S31→S
39→S40→S41、又は、S31→S32→S39
→S40→S41)の処理と、主制御基板Cから賞球コ
マンドが送信されていない状態で且つ貸球の払い出し動
作が実行中である場合に、賞球動作処理(S24)を終
了させるDライン(S31→S39→終了、又は、S3
1→S32→S39→終了)の処理とに分けられる。
【0046】まず、貸球の払い出し動作中に賞球の払い
出し動作を割り込ませて実行するAラインの処理につい
て説明する。パチンコ機1では、主制御基板Cが賞球コ
マンドを払出制御基板Sに送信したにも拘わらず、その
賞球の払い出しが所定時間内に開始されない場合、主制
御基板Cは、払出制御基板Sに何等かのトラブルが発生
したものとしてエラーを発生させる。かかるエラーが所
定時間発生し続けると、そのエラーを解除するための特
別な操作が必要になり、折角の遊技が中断されてしま
う。即ち、貸球の払い出し動作が比較的長時間連続して
行われる場合、主制御基板Cから賞球コマンドが送信さ
れても、払出制御基板Sは、貸球の払い出しが終了する
まで賞球の払い出しを実行できないので、賞球の払い出
しが所定時間に開始されない。かかる場合、主制御基板
Cは、払出制御基板Sに何等かの異常が発生したとして
エラーを発生させ、このエラーが所定時間発生し続ける
と、遊技が中断されてしまうのである。
【0047】Aラインの処理は、かかる不具合を解消す
るための処理であり、貸球の払い出し動作の実行中であ
っても、賞球の払い出し動作の指示があれば貸球の払い
出し動作を中断または保留して賞球の払い出し動作を即
座に実行するようにしたものである。このようにするこ
とにより、主制御基板Cによるエラー発生頻度を少なく
すると共に、エラーが発生し続けることによる遊技の中
断を防止することもできる。
【0048】具体的にAラインの処理としては、まず、
コマンド受信フラグ53bがオンされているか否かを確
認し(S31)、コマンド受信フラグ53bがオンされ
ていれば(S31:オン)、主制御基板Cから新たな制
御用コマンドが払出制御基板Sへ送信されているので、
その制御用コマンドが賞球コマンドであるか否かを確認
する(S32)。受信バッファ53aに記憶されている
制御用コマンドが賞球コマンド、即ち賞球数データであ
れば(S32:Yes)、その賞球数データを総賞球数
カウンタ53cに加算し(S33)、コマンド受信フラ
グ53bをオフする(S34)。球貸払出中フラグ53
fがオンであれば(S35:オン)、貸球の払い出し動
作中なので、総賞球数カウンタ53cの賞球数データの
値から「1」減算して、その「1」を賞球払出カウンタ
53dの値に加算し(S36)、この賞球動作処理(S
24)を終了する。このように、貸球の払い出し動作中
であっても、主制御基板Cから賞球コマンド(賞球数デ
ータ)が送信された場合には、その賞球数データの
「1」を、賞球払出カウンタ53dに加算することによ
り、貸球の払い出し動作を中断または保留して賞球の払
い出し動作を実行させることができる。
【0049】Bラインの処理は、貸球の払い出し動作が
実行されていない状態で主制御基板Cから賞球コマンド
を受信した場合に、賞球の払い出し動作を実行させる処
理である。S31からS34までは、Aラインの処理と
同様であるので、その説明は省略する。S35の処理に
おいて、球貸払出中フラグ53fを確認し(S35)、
球貸払出中フラグ53fがオフされていれば(S35:
オフ)、貸球の払い出し動作は実行されていないので、
総賞球数カウンタ53cの値を賞球払出カウンタ53d
の値に加算し(S37)、総賞球カウンタ53cの値を
0クリア(消去)して(S38)、この賞球動作処理
(S24)を終了する。総賞球数カウンタ53cの値を
賞球払出カウンタ53dの値に加算することにより、そ
の加算された数の賞球の払い出しが行われる。
【0050】Cラインの処理は、主制御基板Cから新た
な賞球コマンドが送信されていない状態かつ貸球の払い
出し動作が実行されていない状態で総賞球数カウンタ5
3cに賞球数データが記憶されている場合に、その賞球
数データに基づいて賞球の払い出し動作を実行させる処
理である。即ち、前記したAラインの処理が実行された
場合には、総賞球数カウンタ53cの値は0クリアされ
ず、その値には「1」減算された値がそのまま残ってい
る。よって、かかる総賞球数カウンタ53cに記憶され
る残数を賞球払出カウンタ53dへ加算して、その残数
分の賞球の払い出しを行わせるための処理である。
【0051】具体的には、コマンド受信フラグ53bが
オンされているか否かを確認し(S31)、コマンド受
信フラグ53bがオンされていれば(S31:オン)、
主制御基板Cから新たな制御用コマンドが払出制御基板
Sへ送信されているので、その制御用コマンドが賞球コ
マンドであるか否かを確認する(S32)。受信バッフ
ァ53aに記憶されている制御用コマンドが賞球コマン
ド以外の他のコマンドであれば、即ち受信バッファ53
aに記憶されるのが賞球数データでなければ(S32:
No)、処理をS39へ移行する。また、S31の処理
で、コマンド受信フラグ53bがオフされていれば(S
31:オフ)、新たな制御用コマンドは受信されていな
いので、同様に、処理をS39へ移行する。
【0052】S39の処理では、球貸払出中フラグ53
fを確認し(S39)、球貸払出中フラグ53fがオフ
されていれば(S39:オフ)、貸球の払い出し動作は
実行されていないので、総賞球数カウンタ53cの値が
「0」でなければ(S40:No)、その総賞球数カウ
ンタ53cの値を賞球払出カウンタ53dの値に加算し
(S41)、総賞球カウンタ53cの値を0クリア(消
去)して(S38)、賞球動作処理(S24)を終了す
る。一方、S40の処理において、総賞球数カウンタ5
3cの値が「0」であれば(S40:Yes)、そのま
ま、賞球動作処理(S24)を終了する。
【0053】このようにCラインの処理では、Bライン
の処理と同様に、総賞球数カウンタ53cの値を賞球払
出カウンタ53dの値に加算することにより、その加算
された数の賞球の払い出しが行われる。よって、Cライ
ンの処理により、Aラインの処理で総賞球数カウンタ5
3cの値に残された賞球数分の払い出しを行わせること
ができるのである。
【0054】Dラインの処理は、主制御基板Cから賞球
コマンドが送信されていない状態で且つ貸球の払い出し
動作が実行中である場合に、賞球動作処理(S24)を
終了させる処理である。S31及びS32は、Cライン
の処理と同様であるので、その説明は省略する。S39
の処理において、球貸払出中フラグ53fがオンされて
いれば(S39:オン)、貸球の払い出し動作の実行中
であるので、S40以降の各処理をスキップして、賞球
動作処理(S24)を終了する。
【0055】賞球動作処理(S24)の終了後は、一
旦、処理を図7の疑似リセット割込処理に戻し、その
後、図9に示す球貸し動作処理(S25)を実行する。
球貸し動作処理(S25)は、貸出ボタン15が押下さ
れることにより生じる球貸し要求に応じて、貸し出され
る貸球数を貸球払出カウンタ53eへ設定するための処
理である。
【0056】図9の球貸し動作処理(S25)では、ま
ず、球貸払出中フラグ53fがオンされているか否かに
より(S51)、球貸し動作中であるか否かを判断す
る。球貸払出中フラグ53fがオフされていれば(S5
1:オフ)、球貸し動作中ではない。よって、この場合
には貸出ボタン15が押下されて球貸し要求があるか否
かを確認する(S52)。球貸し要求がなければ(S5
2:No)、そのまま、この球貸し動作処理を終了し、
一方、球貸し要求があれば(S52:Yes)、賞球払
出カウンタ53dの値が「0」であるか否かを確認する
(S53)。賞球払出カウンタ53dの値が「0」でな
ければ(S53:No)、賞球の払い出し動作中であ
る。球貸し動作は、賞球の払い出し動作の終了後に行わ
れるので、この場合にも、そのまま球貸し動作処理を終
了する。
【0057】球貸し要求があり(S52:Yes)、賞
球払出カウンタ53dの値が「0」であれば(S53:
Yes)、貸球払出カウンタ53eの値に、100円分
の貸出金額に相当する貸球数の「25」を設定し(S5
4)、球貸払出中フラグ53fをオンして(S55)、
球貸動作を開始させ、この球貸し動作処理(S25)を
終了する。
【0058】一方、S51の処理において、球貸払出中
フラグ53fがオンされていれば(S51:オン)、球
貸し動作中であるので、この場合には、貸球払出カウン
タ53eの値が「0」であるか否かを確認する(S5
6)。貸球払出カウンタ53eの値が「0」でなければ
(S56:No)、未だ前回の球貸し要求分の貸球が払
い出されていないので、この場合には、そのまま球貸し
動作処理(S25)を終了する。
【0059】貸球払出カウンタ53eの値が「0」であ
れば(S56:Yes)、既に前回の球貸し要求分の貸
球は払い出されているので、新たな球貸し要求があるか
否かを確認する(S57)。新たな球貸し要求があれば
(S57:Yes)、処理をS54へ移行して、貸球払
出カウンタ53eの値に、100円分の貸出金額に相当
する貸球数の「25」を設定し(S54)、球貸払出中
フラグ53fをオンして(S55)、この球貸し動作処
理を終了する。一方、S57の処理において、新たな球
貸し要求がなければ(S57:No)、球貸払出中フラ
グ53fをオフして(S58)、球貸し動作を終了さ
せ、この球貸し動作処理(S25)を終了する。
【0060】球貸し動作処理(S25)の終了後は、一
旦、処理を図7の疑似リセット割込処理に戻し、その
後、図10に示す払出スイッチ読込処理を実行する(S
26)。払出スイッチ読込処理(S26)では、まず、
賞球カウントスイッチ66が賞球を検出したか否かを確
認し(S61)、賞球を検出していれば(S61:Ye
s)、賞球払出カウンタ53dの値を「1」減算する
(S62)。一方、賞球カウントスイッチ66が賞球を
検出していなければ(S61:No)、S62の処理を
スキップして、S63の処理へ移行する。
【0061】S63の処理では、貸球カウントスイッチ
67が貸球を検出したか否かを確認し、貸球を検出して
いれば(S63:Yes)、貸球払出カウンタ53eの
値を「1」減算する(S64)。一方、貸球カウントス
イッチ67が貸球を検出していなければ(S63:N
o)、S64の処理をスキップして、この払出スイッチ
読込処理を終了する。
【0062】払出スイッチ読込処理(S26)の終了後
は、処理を図7の疑似リセット割込処理に戻して、各処
理を実行する(S27)。各処理の実行後は、この疑似
リセット割込処理の実行間隔を制御しているタイマの割
込要求フラグがセット(オン)されるまで待機して(S
28:No)、2msの間隔を確保する。タイマの割込
要求フラグがセットされれば(S28:Yes)、この
疑似リセット割込処理が開始されてから2msが経過し
ているので、タイマの割込要求フラグをリセット(オ
フ)して(S29)、処理をS22へ移行し、次の疑似
リセット割込処理を開始する。疑似リセット割込処理の
タイマの割込要求フラグは、2msの間隔でセット(オ
ン)されるように予め設定されている。このため、S2
8およびS29の各処理により、疑似リセット割込処理
が2msの間隔で実行される。
【0063】図11は、払出制御基板Sにおいて、0.
5ms毎に発生するインターバル割込処理により実行さ
れるモータ駆動処理(S70)のフローチャートであ
る。このモータ駆動処理によって払出用モータ62が回
転駆動され、その回転に伴って、球受け部材63が図3
の矢印R方向に回転され、賞球または貸球の払い出し動
作が行われる。なお、払い出しの行われた賞球数または
貸球数は、前記した払出スイッチ読込処理(S26)に
よってカウントされる。
【0064】このモータ駆動処理(S70)では、ま
ず、賞球払出カウンタ53dの値が「0」であるか否か
を確認する(S71)。確認の結果、賞球払出カウンタ
53dの値が「0」でなければ(S71:No)、S7
2およびS73の処理によって、賞球の払い出し動作が
行われる。具体的には、ソレノイド65をオフして仕切
板64で貸球通路69を閉鎖すると共に賞球通路68を
開放する(S72)。そして、払出用モータ62を駆動
して、球受け部材63の搬送板63a,63bを図3の
矢印R方向へ回転させて賞球を払い出す(S73)。払
い出された賞球は、仕切板64により開放された賞球通
路68へ案内され、賞球カウントスイッチ66によって
検出される。
【0065】一方、賞球払出カウンタ53dの値が
「0」であっても(S71:Yes)、貸球払出カウン
タ53eの値が「0」でなければ(S74:No)、S
75およびS76の処理によって、貸球の払い出し動作
が行われる。具体的には、ソレノイド65をオンして仕
切板64で賞球通路68を閉鎖すると共に貸球通路69
を開放する(S75)。そして、払出用モータ62を駆
動して、球受け部材63の搬送板63a,63bを図3
の矢印R方向へ回転させて貸球を払い出す(S76)。
払い出された貸球は、仕切板64により開放された貸球
通路69へ案内され、貸球カウントスイッチ67によっ
て検出される。
【0066】また、賞球払出カウンタ53dの値、およ
び、貸球払出カウンタ53eの値が共に「0」である場
合には(S71:Yes,S74:Yes)、賞球およ
び貸球の払い出しは行われないので、かかる場合にはソ
レノイド65をオフして(S77)、払出用モータ62
の駆動を停止して(S78)、このモータ駆動処理(S
70)を終了する。
【0067】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0068】例えば、本実施例では、賞球動作処理(S
24)において、貸球の払い出し動作の実行中に主制御
基板Cから賞球数データが送信された場合に、総賞球数
カウンタ53cの値から「1」減算し、その値「1」を
賞球払出カウンタ53dの値に加算していたが、これに
代えて、総賞球数カウンタ53cに記憶されている賞球
数データの値から「1」以外の値を賞球払出カウンタ5
3dの値に加算して、その加算した値を総賞球数カウン
タ53cから減算するようにしても良い。即ち、貸球の
払い出し動作の実行中に、割り込ませる賞球の払出数
は、必ずしも「1」に限られるものではなく、「2」以
上の他の値としても良いのである。
【0069】また、本実施例では、貸球の払い出し動作
中に主制御基板Cから賞球数データが払出制御基板Sへ
送信された場合に、払出制御基板Sは、貸球の払い出し
動作を中断して1の賞球を払い出し、その後、貸球の払
い出し動作を再開していた。即ち、主制御基板Cが予め
設定している所定時間内に賞球を払い出して、主制御基
板Cにエラーを発生させないように構成していた。これ
に代えて、貸球の払い出し動作中に主制御基板Cが賞球
数データを払出制御基板Sへ送信した場合に、払出制御
基板Sは、主制御基板Cが予め設定している所定時間内
に賞球を払い出さずに、主制御基板Cにエラーを発生さ
せ、そのエラーを払出制御基板Sが感知することで賞球
を払い出すように構成しても良い。例えば、主制御基板
Cが払出制御基板Sへ賞球数データを送信して、払出制
御基板Sが所定時間内に賞球の払い出し動作を実行しな
かった場合、主制御基板Cはエラーを発生させる。その
エラーの出力を払出制御基板Sが感知した場合に、貸球
の払い出し動作を中断、保留または中止し、賞球の払い
出し動作を優先して実行すると共に、賞球が払い出され
ることでエラーを解除するように構成する。このように
構成することにより貸球の払い出し動作中に主制御基板
Cから賞球数データが送信された場合でも、主制御基板
Cのエラーの発生により即座に賞球の払い出しを実行す
ることができる。尚、払出制御基板Sによる主制御基板
Cのエラーの感知は、主制御基板Cがエラーを発生した
場合に、主制御基板Cから払出制御基板Sへそのエラー
を信号として送信することにより、払出制御基板Sが主
制御基板Cのエラーを感知するものや、また、主制御基
板Cがエラーを発生した場合は、主制御基板Cと払出制
御基板Sとの通信状態がエラーとなるように構成して、
払出制御基板Sがその通信エラーを認識することによ
り、主制御基板Cのエラーを感知するものなどがある。
【0070】更に、本実施例では、賞球動作処理(S2
4)において、貸球の払い出し動作の実行中に主制御基
板Cから賞球数データが送信された場合に、貸球の払い
出し動作を中断して、少なくとも1の賞球を払い出し、
その後、賞球の払い出し動作を中断して、貸球の払い出
し動作を再開していた。これに代えて、貸球の払い出し
動作中に主制御基板Cから賞球数データを受信した場合
には、貸球の払い出し動作を中止して、賞球の払い出し
動作を実行し、その後の貸球の払い出し動作を終了する
(再開しない)ように構成しても良い。従来、払出制御
基板Sは、貸球の払い出し動作中に、主制御基板Cから
賞球数データが送信された場合には、貸球の払い出しが
終了するまで賞球の払い出しを保留しておき、貸球の払
い出しが終了した後に保留しておいた賞球の払い出しを
行っていた。即ち、払出制御基板Sは、賞球数データを
受信しても貸球の払い出し動作を優先的に行うので、貸
球の払い出し動作を中止することができなかった。例え
ば、遊技者が球貸しを要求する場合は、遊技に使用する
球が残り少なくなった場合等であるが、遊技者はできる
限り球貸しを実行することなく、賞球の払い出しによる
球の補充を望んでいる。しかしながら、貸球の払い出し
動作中に、入賞口等に球が入賞しても、貸球の払い出し
動作を払出制御基板Sが優先させてしまうので、賞球を
得る前に貸球の払い出し動作が行われて、結果的に遊技
者に余分な球貸しが行われてしまう。しかし、貸球の払
い出し動作中に主制御基板Cから賞球数データを受信し
た場合には、実行中の貸球の払い出し動作を中止して、
賞球の払い出し動作を実行するよう払出制御基板Sを構
成する。このように払出制御基板Sを構成することによ
り、余分な球貸しをなくして、球貸しと賞球の払い出し
とを遊技者にとって有効的に行うことができる。
【0071】また、本実施例では、貸球の払い出し動作
中に、主制御基板Cから賞球数データを受信した場合、
その貸球の払い出し動作を即座に中断して1の賞球を払
い出し、その後、残りの貸球を払い出すように構成して
いた。これに代えて、貸球の払い出し動作を中断させる
タイミングを、貸球の最小払い出し単位で行うようにし
ても良い。具体的には、500円分の貸球に相当する1
25球の球を、貸球の最小払い出し単位である100円
分の25球毎に連続して払い出す場合において、その払
い出し動作中に主制御基板Cから払出制御基板Sへ賞球
数データが送信されたとき、100円分の貸球に相当す
る25球の貸球が払い出された区切りのタイミングで1
の賞球を払い出すよう払出制御基板Sを構成する。よっ
て、貸球の払い出し単位を区切りとして効率よく賞球を
払い出すことができる。
【0072】本発明を上記実施例とは異なるタイプのパ
チンコ遊技機等に実施しても良い。例えば、一度大当た
りすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大
当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められ
るようなパチンコ遊技機(通称、2回権利物、3回権利
物と称される)として実施しても良い。また、大当たり
図柄が表示された後に、所定の領域に球を入賞させるこ
とを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ遊技機
として実施しても良い。更に、パチンコ遊技機以外に
も、アレパチ、雀球、いわゆるパチンコ遊技機とスロッ
トマシンとが融合した遊技機などの各種遊技機として実
施するようにしても良い。
【0073】パチンコ遊技機とスロットマシンとが融合
した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄
列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段
を備えており、球打出用のハンドルを備えていないもの
が挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に
基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操作
に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタ
ンの操作に起因して、或いは、所定時間経過することに
より、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が
いわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技
者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者には、
下部の受皿に多量の球が払い出されるものである。
【0074】なお、以下に本発明の遊技機の変形例を示
す。請求項1記載の遊技機において、前記払出制御手段
は、貸球の払い出し動作の中断後少なくとも1の賞球を
払い出すものであることを特徴とする遊技機1。1の球
払出手段で賞球および貸球の払い出しを行う場合に、主
制御手段が賞球の払出指示を送信したにも拘わらず、そ
の賞球の払い出しが所定時間内に開始されない場合に
は、主制御手段は何等かのトラブルが発生したものとし
てエラーを発生させる。かかるエラーが所定時間発生し
続けると、そのエラーを解除するための特別な操作が必
要になる。よって、貸球の払い出し動作が比較的長時間
連続して行われる場合に、主制御手段から賞球の払出指
示が送信されると、賞球の払い出しが所定時間内に開始
されないことがあり、かかる場合には、主制御手段はエ
ラーを発生させ、このエラーが所定時間発生し続ける
と、遊技が中断されてしまう。しかし、貸球の払い出し
動作を中断して少なくとも1の賞球の払い出しを実行す
ることにより、賞球の払い出し動作を即座に開始するこ
とができる。したがって、主制御手段のエラー発生頻度
を少なくすると共に、エラーによる遊技の中断を防止す
ることもできる。
【0075】遊技機1において、前記払出制御手段は、
貸球の払い出し動作の中断後少なくとも1の賞球を払い
出した後に、その賞球の払い出し動作を中断して、貸球
の払い出し動作を再開するものであることを特徴とする
遊技機2。貸球の払い出し動作の中断を素早く解消する
ことができる。
【0076】遊技機1において、前記払出制御手段は、
貸球の払い出し動作中に前記主制御手段から賞球の払出
指示を受信した場合に、前記主制御手段が異常を発生さ
せない範囲で賞球を払い出すことを特徴とする遊技機
3。主制御手段が異常(エラー)を発生させない範囲で
賞球を払い出すことにより、遊技を中断することなく、
遊技者に快適な興趣を提供することができる。
【0077】遊技機3において、前記主制御手段は、予
め設定された所定時間内に、前記払出制御手段へ送信し
た払出指示により賞球が払い出されたかを監視してお
り、前記払出制御手段は、前記所定時間内に賞球を払い
出すものであることを特徴とする遊技機4。従来、主制
御手段が賞球の払出指示を払出制御手段へ送信したにも
拘わらず、その賞球の払い出しが所定時間内に開始され
ない場合には、主制御手段は何等かのトラブルが発生し
たものとしてエラーを発生させる。かかるエラーが発生
すると、そのエラーを解除するための特別な操作が必要
になる。よって、払出制御手段により貸球の払い出し動
作が比較的長時間連続して行われる場合に、主制御手段
から払出制御手段へ賞球の払出指示が送信されても、賞
球の払い出しが所定時間内に開始されないことがある。
かかる場合には、主制御手段はエラーを発生させるの
で、その監視時間を比較的長く設定しなければならなか
った。しかし、短い時間内に賞球を払い出すように払出
制御手段を構成することにより、主制御手段が監視する
所定時間を短くすることができる。これにより、機械的
なトラブル等による真のエラーの発生も短時間で検出で
きる。
【0078】遊技機1において、前記払出制御手段は、
貸球の払い出し動作中に前記主制御手段から賞球の払出
指示を受信した場合に、前記主制御手段が異常を発生さ
せると賞球の払い出しを行うものであることを特徴とす
る遊技機5。貸球の払い出し動作中に主制御手段が払出
指示を払出制御手段へ送信した場合に、払出制御手段
は、主制御手段が予め設定している所定時間内に賞球を
払い出さずに、主制御手段にエラーを発生させ、そのエ
ラーを払出制御手段が感知することで賞球を払い出すよ
うに構成する。具体的には、主制御手段が払出制御手段
へ払出指示を送信して、払出制御手段が所定時間内に賞
球の払い出し動作を実行しなかった場合、主制御手段は
エラーを発生させる。そのエラーの出力を払出制御手段
が感知した場合に、貸球の払い出し動作を中断、保留ま
たは中止し、賞球の払い出し動作を優先して実行すると
共に、賞球が払い出されることでエラーを解除するよう
に構成する。このように構成することにより、貸球の払
い出し動作中に主制御手段から払出指示が送信された場
合でも、主制御手段のエラーの発生により即座に賞球の
払い出しを実行することができる。尚、払出制御手段に
よる主制御手段のエラーの感知は、主制御手段がエラー
を発生した場合に、主制御手段から払出制御手段へその
エラーを信号として送信することにより、払出制御手段
が主制御手段のエラーを感知するものや、また、主制御
手段がエラーを発生した場合は、主制御手段と払出制御
手段との通信状態がエラーとなるように構成して、払出
制御手段がその通信エラーを認識することにより、主制
御手段のエラーを感知するものなどがある。
【0079】遊技機5において、前記主制御手段は、予
め設定された所定時間内に、前記払出制御手段へ送信し
た払出指示により賞球が払い出されたかを監視してお
り、前記払出制御手段は、前記所定時間外に賞球を払い
出すものであることを特徴とする遊技機6。所定時間を
過ぎても賞球を払い出すことができる。
【0080】遊技機1から6のいずれかにおいて、前記
払出制御手段は、貸球の払い出し動作中に前記主制御手
段から賞球の払出指示を受信した場合には、その賞球の
払い出しを貸球の払い出し動作より優先的に行うもので
あることを特徴とする遊技機7。
【0081】遊技機1から7のいずれかにおいて、前記
払出制御手段は、貸球の払い出し動作中に前記主制御手
段から賞球の払出指示を受信した場合に、予め設定され
た貸球の払い出し単位毎に少なくとも1の賞球を払い出
すものであることを特徴とする遊技機8。例えば、50
0円分の貸球に相当する125球の球を、貸球の最小払
い出し単位である100円分の25球毎に連続して払い
出す場合において、その払い出し動作中に主制御手段か
ら払出制御手段へ払出指示が送信されたとき、100円
分の貸球に相当する25球の貸球が払い出された区切り
のタイミングで1の賞球を払い出すよう払出制御手段を
構成する。これにより、貸球の払い出し単位を区切りと
して効率よく賞球を払い出すことができる。
【0082】遊技機1において、前記払出制御手段は、
貸球の払い出し動作中に前記主制御手段から賞球の払出
指示を受信した場合には、その賞球を払い出すと共に、
貸球の払い出し動作を中止することを特徴とする遊技機
9。従来、払出制御手段は、貸球の払い出し動作中に、
主制御手段から賞球の払出指示が送信された場合には、
貸球の払い出しが終了するまで賞球の払い出しを保留し
ておき、貸球の払い出しが終了した後に保留しておいた
賞球の払い出しを行っていた。即ち、払出制御手段は、
賞球の払出指示を受信しても貸球の払い出し動作を優先
的に行うので、貸球の払い出し動作を中止することがで
きなかった。例えば、遊技者が球貸しを要求する場合
は、遊技に使用する球が残り少なくなった場合等である
が、遊技者はできる限り球貸しを実行することなく、賞
球の払い出しによる球の補充を望んでいる。しかしなが
ら、貸球の払い出し動作中に、賞球の払出指示を受信し
ても、貸球の払い出し動作を払出制御手段が優先させて
しまうので、賞球を得る前に貸球の払い出し動作が行わ
れて、結果的に遊技者に余分な球貸しが行われてしま
う。しかし、貸球の払い出し動作中に主制御手段から賞
球の払出指示を受信した場合には、実行中の貸球の払い
出し動作を中止して、賞球の払い出し動作を実行するよ
う払出制御手段を構成する。このように払出制御手段を
構成することにより、余分な球貸しをなくして、球貸し
と賞球の払い出しとを遊技者にとって有効的に行うこと
ができる。
【0083】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
9のいずれかにおいて、球が流入する流入路と、その流
入路の下流側に連通されると共に払い出される賞球が通
過する賞球排出路と、その賞球排出路とは別に前記流入
路の下流側に連通されると共に払い出される貸球が通過
する貸球排出路と、前記流入路と前記賞球排出路および
貸球排出路と間に配設され、前記流入路を通過する球を
前記賞球排出路または貸球排出路のいずれかへ誘導する
誘導部材とを備えていることを特徴とする遊技機10。
誘導部材により流入路から流入する球の排出路を切り替
えて賞球及び貸球の払い出しを行うので、簡単な構成に
より、1の球払出手段を使用して賞球及び貸球の払い出
しを行うことができる。
【0084】遊技機10において、前記誘導部材は、前
記賞球排出路または貸球排出路のいずれか一方を閉鎖す
る閉鎖板と、その閉鎖板を傾倒させて閉鎖する排出路を
切り替える傾倒部材とを備えていることを特徴とする遊
技機11。閉鎖板の傾倒により、賞球の払い出しと貸球
の払い出しとを切り替えることができるので、1の球払
出手段を駆動させたまま、賞球と貸球との払い出しを容
易に切り替えることができる。
【0085】遊技機11において、前記傾倒部材が非駆
動の状態では、前記閉鎖板は前記貸球排出路を閉鎖する
位置にあることを特徴とする遊技機12。傾倒部材が非
駆動の状態で閉鎖板は貸球排出路を閉鎖するので、遊技
機稼働時のほとんどの時間で傾倒部材を非駆動とするこ
とができる。よって、傾倒部材の耐久性を向上すること
ができる。なお、傾倒部材の一部にソレノイドが使用さ
れる場合には、かかる構成は特に効果的である。
【0086】遊技機10から12のいずれかにおいて、
前記賞球排出路および貸球排出路には、払い出された賞
球または貸球を検出する検出手段が設けられており、前
記払出制御手段は、貸球の払い出し動作を中断して賞球
の払い出しを行った場合には、前記賞球排出路に配設さ
れる検出手段が少なくとも1の賞球を検出すると、前記
貸球排出路を閉鎖している閉鎖板を前記賞球排出路側へ
傾倒させてその賞球排出路を閉鎖して、貸球の払い出し
動作を再開するものであることを特徴とする遊技機1
3。閉鎖板の傾倒により、素早く貸球の払い出し動作を
再開することができる。
【0087】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
13のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であ
ることを特徴とする遊技機14。中でも、パチンコ機の
基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンド
ルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊
技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は
作動口を通過)することを必要条件として、表示装置に
おいて変動表示されている識別情報が所定時間後に確定
停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発
生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入
賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入
賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球の
みならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)
が付与されるものが挙げられる。
【0088】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
13のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機
とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴
とする遊技機15。中でも、融合させた遊技機の基本構
成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変
動表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を
備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起
因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例
えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定
時間経過することにより、識別情報の変動が停止され、
その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを
必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生さ
せる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球
を使用すると共に、前記識別情報の変動開始に際しては
所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては
多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」
となる。
【0089】
【発明の効果】 本発明の遊技機によれば、貸球の払い
出し動作中に賞球の払出指示があった場合には、貸球の
払い出し動作を中断して賞球の払い出しを行うことがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の球払出装置の一実施例である球払出
装置が使用されるパチンコ機の正面図である。
【図2】 パチンコ機の電気的構成を示したブロック図
である。
【図3】 球払出装置の断面図である。
【図4】 主制御基板で実行されるリセット割込処理の
フローチャートである。
【図5】 主制御基板で実行される賞球数データ送信処
理のフローチャートである。
【図6】 払出制御基板で実行される受信データ処理の
フローチャートである。
【図7】 払出制御基板で実行される疑似リセット割込
処理のフローチャートである。
【図8】 払出制御基板で実行される賞球動作処理のフ
ローチャートである。
【図9】 払出制御基板で実行される球貸し動作処理の
フローチャートである。
【図10】 払出制御基板で実行される払出スイッチ読
込処理のフローチャートである。
【図11】 払出制御基板で実行されるモータ駆動処理
のフローチャートである。
【符号の説明】 1 パチンコ機 60 球払出装置 61 流入通路(流入路) 62 払出用モータ(球払出手段) 64 仕切板(誘導部材の一部、閉鎖板) 65 ソレノイド(誘導部材の一部、傾倒部材
の一部) 66a 賞球検出部(検出手段の一部) 67a 貸球検出部(検出手段の一部) 68 賞球通路(賞球排出路) 69 貸球通路(貸球排出路) C 主制御基板(主制御手段) P 球 S 払出用制御基板(払出用制御手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技の制御を行う主制御手段と、その主
    制御手段から送信される賞球の払出指示または貸出ユニ
    ットから送信される貸球の払出指示に基づいて賞球およ
    び貸球の払い出しを行う払出制御手段とを備えた遊技機
    において、 前記払出制御手段は、1の球払出手段を駆動して前記賞
    球および貸球の払い出しを行うと共に、貸球の払い出し
    動作中に、前記主制御手段から賞球の払出指示を受信し
    た場合には、貸球の払い出し動作を中断して賞球の払い
    出しを行うものであることを特徴とする遊技機。
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