JP2002344987A - 位相補正回路、信号判別回路、位相補正方法及び信号判別方法 - Google Patents

位相補正回路、信号判別回路、位相補正方法及び信号判別方法

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JP2002344987A
JP2002344987A JP2001146293A JP2001146293A JP2002344987A JP 2002344987 A JP2002344987 A JP 2002344987A JP 2001146293 A JP2001146293 A JP 2001146293A JP 2001146293 A JP2001146293 A JP 2001146293A JP 2002344987 A JP2002344987 A JP 2002344987A
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phase
correction
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Yoshihiro Inada
至弘 稲田
Shinji Yamashita
伸二 山下
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Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
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Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模の小さい信号判別回路及び位相補正
回路を提供する。 【解決手段】 絶対値差分演算部3は第1成分b1及び
第2成分r1から絶対値差分dを取得する。成分判別部
4ないしは信号判別部(回路)6は絶対値差分を用いた
位相判別及び距離判別により入力クロマ信号cを判別す
る。補正処理部5は絶対値差分を用いて入力クロマ信号
cの位相を補正する。絶対値差分演算部3は加算器又は
/及び減算器で以て小さい回路規模で構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位相補正回路、信
号判別回路、位相補正方法及び信号判別方法に関し、所
定の成分を有する信号の判別及び信号の位相の補正を簡
便に又小さい回路規模で行うための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】映像信号のクロマ信号(ないしは搬送色
信号)は搬送波抑圧式直角2相平衡変調方式を用いて変
調されている。
【0003】図24に一般的なクロマ信号復調回路1P
を説明するためのブロック図を示す。クロマ信号復調回
路1Pは2つの復調器1r,1bを備えている。一方の
復調回路1rは、クロマ信号cと副搬送波よりも90゜
進んだ位相の基準副搬送波とを入力信号とし、赤色差信
号(以下、RY信号とも呼ぶ)を復調する。他方の復調
回路1bは、入力クロマ信号cと、副搬送波と同位相の
基準副搬送波とを入力信号とし、青色差信号(以下、B
Y信号とも呼ぶ)を復調する。クロマ信号復調回路1P
により復調されたRY信号及びBY信号は図25の直交
座標系の(色)ベクトル図上に分布する。このとき、R
Y軸とBY軸とは直交する。
【0004】ところで、クロマ信号復調回路1Pにおい
て一方の復調回路1rへ入力する基準副搬送波の位相を
副搬送波より100゜進めると共に、他方の復調回路1
bへ入力する基準副搬送波の位相を副搬送波よりも10
゜遅らせると(図26参照)、図27のベクトル図に示
すようにRY軸及びBY軸はそれぞれ100゜方向及び
−10゜方向に傾く。
【0005】このとき、ベクトル図上の単位ベクトルの
軌跡は、副搬送波よりも135゜進んだ方向に軸を有す
る楕円を描く(図27参照)。このため、クロマ信号に
おいて位相が135゜付近の成分は当該135゜方向に
近づく。この位相135゜付近のベクトルは肌色成分に
あたるので、図26のクロマ信号復調回路1Pによれば
肌色成分の周辺の色成分を肌色に近づけることができ、
肌色が補正される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図26
のクロマ信号復調回路では第2象限内の肌色成分以外に
第4象限内の成分に対しても補正が働いてしまう。
【0007】本発明は、所定の成分を有する信号を簡便
に判別しうる方法及び信号の位相を簡便に補正しうる方
法を提供すること、並びに、それらを実現するための信
号判別回路及び位相補正回路を小さい回路規模で提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の位相補
正回路は、信号の位相を補正する位相補正回路であっ
て、前記信号は、第1及び第2座標軸を有する直交座標
系のベクトル図上において、前記第1座標軸上の成分と
しての第1成分及び前記第2座標軸上の成分としての第
2成分を有する信号ベクトルとして表され、前記位相補
正回路は、前記第1成分の絶対値と前記第2成分の絶対
値との差に相当する絶対値差分を取得する絶対値差分演
算部と、前記絶対値差分を用いて前記信号の前記位相を
補正する補正処理部とを備え、前記補正処理部は、前記
絶対値差分に補正係数を乗算して補正量を取得する補正
量演算部と、前記補正量並びに前記第1及び第2成分を
用いて前記信号の前記位相を補正する補正信号生成部と
を含む。
【0009】請求項2に記載の位相補正回路は、請求項
1に記載の位相補正回路であって、前記絶対値差分演算
部は、前記第1成分と前記第2成分とを加算する第1加
算器と、前記第1成分と前記第2成分との差を求める第
1減算器との少なくとも一方を含み、前記第1加算器に
より得られた加算値と、前記第1減算器により得られた
減算値との少なくとも一方を用いて前記絶対値差分を取
得する。
【0010】請求項3に記載の位相補正回路は、請求項
1又は2に記載の位相補正回路であって、前記補正信号
生成部は、前記第1又は第2成分に前記補正量を加算す
る第2加算器と、前記第1又は第2成分から前記補正量
を減算する第2減算器と、のいずれかを含む。
【0011】請求項4に記載の位相補正回路は、請求項
1乃至3のいずれかに記載の位相補正回路であって、前
記信号は前記位相を補正すべき信号であるか否かの信号
判別を前記絶対値差分を用いて実行し、前記信号判別の
結果に基づいて前記補正処理部を制御する成分判別部を
更に備える。
【0012】請求項5に記載の位相補正回路は、請求項
4に記載の位相補正回路であって、前記成分判別部は、
前記絶対値差分の絶対値と少なくとも1つの比較基準値
との大小関係を比較する比較部を含む。
【0013】請求項6に記載の位相補正回路は、請求項
5に記載の位相補正回路であって、前記少なくとも1つ
の比較基準値は、複数の比較基準値を含み、前記補正係
数は、前記比較部による比較結果に応じて可変である。
【0014】請求項7に記載の位相補正回路は、請求項
6に記載の位相補正回路であって、前記複数の比較基準
値が大きいほど、前記補正係数の絶対値は小さい。
【0015】請求項8に記載の位相補正回路は、請求項
4乃至7のいずれかに記載の位相補正回路であって、前
記成分判別部は、前記第1及び第2成分並びに前記絶対
値差分の符号を判別する符号判別部を備え、前記第1及
び第2成分並びに前記絶対値差分の前記符号を用いて前
記信号判別を実行する。
【0016】請求項9に記載の位相補正回路は、請求項
4乃至8のいずれかに記載の位相補正回路であって、前
記信号判別は、前記信号の前記位相が所定の位相範囲内
に在るか否かの位相判別と、前記信号ベクトルの終点が
補正軸から所定距離内に在るか否かの距離判別との少な
くとも一方を含む。
【0017】請求項10に記載の位相補正回路は、請求
項9に記載の位相補正回路であって、前記所定距離が大
きいほど、前記補正係数の絶対値は小さい。
【0018】請求項11に記載の位相補正回路は、請求
項1乃至10のいずれかに記載の位相補正回路であっ
て、前記信号はクロマ信号を含み、前記第1座標軸はB
Y軸を含み、前記第2座標軸はRY軸を含む。
【0019】請求項12に記載の信号判別回路は、信号
を判別する信号判別回路であって、前記信号は、第1及
び第2座標軸を有する直交座標系のベクトル図上におい
て、前記第1座標軸上の成分としての第1成分及び前記
第2座標軸上の成分としての第2成分を有する信号ベク
トルとして表され、前記信号判別回路は、前記第1成分
の絶対値と前記第2成分の絶対値との差に相当する絶対
値差分を取得する絶対値差分演算部と、前記絶対値差分
を用いて、前記信号の前記第1及び第2成分が所定の範
囲内に在るか否かの信号判別を実行する成分判別部とを
備える。
【0020】請求項13に記載の信号判別回路は、請求
項12に記載の信号判別回路であって、前記成分判別部
は、前記絶対値差分の絶対値と少なくとも1つの比較基
準値との大小関係を比較する比較部を含む。
【0021】請求項14に記載の信号判別回路は、請求
項12又は13に記載の信号判別回路であって、前記成
分判別部は、前記第1及び第2成分並びに前記絶対値差
分の符号を判別する符号判別部を備え、前記第1及び第
2成分並びに前記絶対値差分の前記符号を用いて前記信
号判別を実行する。
【0022】請求項15に記載の信号判別回路は、請求
項12乃至14のいずれかに記載の信号判別回路であっ
て、前記信号判別は、前記信号の前記位相が所定の位相
範囲内に在るか否かの位相判別と、前記信号ベクトルの
終点が補正軸から所定距離内に在るか否かの距離判別と
の少なくとも一方を含む。
【0023】請求項16に記載の位相補正方法は、信号
の位相を補正する位相補正方法であって、前記信号は、
第1及び第2座標軸を有する直交座標系のベクトル図上
において、前記第1座標軸上の成分としての第1成分及
び前記第2座標軸上の成分としての第2成分を有する信
号ベクトルとして表され、前記位相補正方法は、(a)前
記第1成分の絶対値と前記第2成分の絶対値との差に相
当する絶対値差分を取得するステップと、(b)前記絶対
値差分を用いて前記信号の前記位相を補正するステップ
とを備え、前記ステップ(b)は、(b-1)前記絶対値差分に
補正係数を乗算して補正量を取得するステップと、(b-
2)前記補正量並びに前記第1及び第2成分を用いて前記
信号の前記位相を補正するステップとを含む。
【0024】請求項17に記載の信号判別方法は、信号
を判別する信号判別方法であって、前記信号は、第1及
び第2座標軸を有する直交座標系のベクトル図上におい
て、前記第1座標軸上の成分としての第1成分及び前記
第2座標軸上の成分としての第2成分を有する信号ベク
トルとして表され、前記信号判別方法は、(a)前記第1
成分の絶対値と前記第2成分の絶対値との差に相当する
絶対値差分を取得するステップと、(b)前記絶対値差分
を用いて、前記信号の前記第1及び第2成分が所定の範
囲内に在るか否かの信号判別を実行するステップとを備
える。
【0025】請求項18に記載の信号判別方法は、請求
項17に記載の信号判別方法であって、(c)前記絶対値
差分の絶対値と少なくとも1つの比較基準値との大小関
係を比較するステップを更に備える。
【0026】請求項19に記載の信号判別方法は、請求
項17又は18に記載の信号判別方法であって、(d)前
記第1及び第2成分並びに前記絶対値差分の符号を判別
するステップを更に備え、前記ステップ(b)は、(b-1)前
記第1及び第2成分並びに前記絶対値差分の前記符号を
用いて前記信号判別を実行するステップを含む。
【0027】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1に実施の形
態1に係る位相補正回路(又は色(色相)補正回路)2
を説明するためのブロック図を示す。なお、説明のた
め、図1には復調回路1を併せて図示している。
【0028】復調回路1は位相差が90゜の2つの基準
副搬送波を用いてクロマ信号(ないしは搬送色信号)c
を復調し、青色差(以下「BY」とも呼ぶ)信号及び赤
色差(以下「RY」とも呼ぶ)信号を抽出する。復調回
路1として例えば図24のクロマ信号復調回路1P等の
一般的な復調回路が適用可能である。
【0029】ここで、図2に実施の形態1に係る位相補
正方法、即ち位相補正回路2の動作を説明するための
(色)ベクトル図を示す。かかるベクトル図上にクロマ
信号cをベクトル表記するにあたり、第1座標軸(図2
では横軸)と第2座標軸(図2では縦軸)とが座標原点
(以下、単に原点とも呼ぶ)Oで直交する直交座標系を
用いる。
【0030】クロマ信号cは、この直交座標系のベクト
ル図上において、原点Oを始点とする(色)ベクトル
(ないしは信号ベクトル)V1として表され、クロマ信
号cの位相θはベクトルV1と第1座標軸の正方向とが
成す角度で与えられる。このとき、ベクトルV1の終点
P1は、第1座標軸(ここでは横軸)上の成分としての
第1成分b1及び第2座標軸(ここでは縦軸)上の成分
としての第2成分r1を有する。なお、両成分b1,r
1の各値に対しても符号b1,r1を用い、後出の符号
d等に対しても同様とする。
【0031】復調回路1から出力されたクロマ信号cの
RY信号はBY信号よりも位相が90゜進んでいる。こ
のため、図2のベクトル図において第1座標軸(横軸)
の正方向にBY信号のベクトルを規定し、第2座標軸
(縦軸)の正方向にRY信号のベクトルを規定する。こ
れによれば、第1成分b1がBY信号に対応し、第2成
分r1がRY信号に対応する。以下の説明では、第1座
標軸をBY軸とも又第2座標軸をRY軸とも呼び、第1
成分b1をBY(色差)成分(更に或いはBY(色差)
信号)とも又第2成分r1をRY(色差)成分(更に或
いはRY(色差)信号)とも呼ぶ。
【0032】なお、図2のベクトル図において、BY軸
の正方向(の部分)を軸L0と呼び、位相θが45゜,
90゜,135゜,180゜,225゜,270゜,3
15゜の各角度を成す場合のベクトルV1の方向に各軸
L45,L90,L135,L180,L225,L2
70,L315を規定する。なお、軸L180はBY軸
の負方向にあたり、軸L90及び軸L270はRY軸の
正及び負方向にあたる。
【0033】このとき、軸L0,L45,L90,L1
35,L180,L225,L270,L315によっ
て直交座標系は原点O周りに45゜ずつに8つの領域A
R1〜AR8に区画される。なお、軸L0,L45で挟
まれた第1象限内の領域を領域AR1とし、反時計回り
に順に領域AR2,AR3,AR4,AR5,AR6,
AR7,AR8と呼ぶ。
【0034】次に、図3及び図4に実施の形態1に係る
位相補正方法、即ち位相補正回路2の動作の一例を説明
するための(色)ベクトル図を示す。この一例におい
て、位相補正回路2は、ベクトルV1が(i)領域AR3
又は領域AR4内に且つ(ii)軸L135から所定距離w
以下の領域内に終点P1を有する場合に、当該ベクトル
V1に対して位相補正を行う。
【0035】具体的には、位相補正回路2は、補正すべ
きベクトルV1の終点P1を軸L135の側へ移動さ
せ、終点P2を有するベクトルV2(に対応の信号)に
変換する。換言すれば、ベクトルV1のBY成分b1及
びRY成分r1を、ベクトルV2のBY成分b2及びR
Y成分r2に変換する。これにより、位相補正回路2は
ベクトルV1を軸L135に近づけるように位相θを補
正する。終点P1を(換言すれば成分b1,r1を)近
づけるべき軸を「補正軸(ないしは対象軸)」と呼ぶこ
とにする。
【0036】補正軸L135の方向、即ち位相θ=13
5゜は肌色を示す色ベクトルの方向に大略相当するの
で、この一例によれば肌色近傍の色(色相)を肌色方向
に補正することができる。また、補正軸に他の軸45等
を選べば他の色の補正も可能である。
【0037】さて、上述のように位相θを補正するため
には、位相補正回路2に入力されたBY成分b1及びR
Y成分r1が補正対象の信号の成分であるか否かの判別
(ないしは信号判別)を行う必要がある。特に、位相補
正回路2では、信号判別は、(I)クロマ信号cの位相θ
が所定の位相範囲(具体的には領域AR1〜AR8のう
ちの補正軸に隣接する領域)内に在るか否かの位相判別
と、(II)クロマ信号cに対応するベクトルV1の終点P
1が補正軸から所定距離w(>0)(図3及び図4参
照)内に在るか否かの距離判別とを含む。ここで、位相
補正回路2での信号判別方法を図2のベクトル図を参照
しつつ説明する。
【0038】まず、第1乃至第4象限のそれぞれは成分
b1,r1の正負を以て判別することが可能である。更
に、各象限内の2つの領域は以下のようにして判別可能
である。即ち、(1つの)象限内の領域は45゜毎に2
つの領域に区画されているので、これら2つの領域間で
は成分b1,r1の絶対値(即ち大きさ)が異なる。例
えば、図3及び図4を参照すれば、領域AR3内では|
b1|<|r1|であり、領域AR4内では|b1|>
|r1|であることが分かる。従って、絶対値|b1
|,|r1|の大小関係で以て(1つの)象限内の2つ
の領域を判別することができる。
【0039】これらを整理すると、各領域AR1〜AR
8は成分b1,r1及びBY成分b1の絶対値|b1|
から第2成分r1の絶対値|r1|を減算して得られる
値d(=|b1|−|r1|)の各符号で以て判別する
ことができる。即ち、各領域AR1〜AR8において、 ・領域AR1:b1>0,r1>0,|b1|−|r1|>0 …(1) ・領域AR2:b1>0,r1>0,|b1|−|r1|<0 …(2) ・領域AR3:b1<0,r1>0,|b1|−|r1|<0 …(3) ・領域AR4:b1<0,r1>0,|b1|−|r1|>0 …(4) ・領域AR5:b1<0,r1<0,|b1|−|r1|>0 …(5) ・領域AR6:b1<0,r1<0,|b1|−|r1|<0 …(6) ・領域AR7:b1>0,r1<0,|b1|−|r1|<0 …(7) ・領域AR8:b1>0,r1<0,|b1|−|r1|>0 …(8) を満足する。式(1)〜(8)の関係を図5のベクトル
図に示す。図5では各値b1,r1,dが正の場合を実
線で、負の場合を破線で図示している。
【0040】特に、BY成分b1の絶対値|b1|と第
2成分r1の絶対値|r1|との差、即ち値(|b1|
−|r1|)及び値(|r1|−|b1|)をそれぞれ
「絶対値差分」と呼ぶことにする。ここでは、説明の簡
単のために絶対値差分が上記値d(=|b1|−|r1
|)の場合を主に説明するが、上述の及び以下の説明は
絶対値差分が値(|r1|−|b1|)の場合にも同様
に考えることができる。
【0041】距離判別は以下のようにして行うことがで
きる。ここで、図3を一例に挙げて説明する。図3中の
境界(線)WL3,WL4は領域AR3,AR4内を通
過する軸L135と平行な直線であり、軸L135とは
距離w(>0)だけ離れている。境界WL3,WL4上
の任意の点(b,r)とすると、境界WL3,WL4
は、 r=−b±w×{√(2)} 即ち、 b+r=±w×{√(2)} …(9) で表される。このとき、境界WL3,WL4間の領域内
の任意の点(b,r)は |b+r|<w×{√(2)} …(10) を満たす。
【0042】ところで、第2象限ではb1<0,r1>
0だから、 d=|b1|−|r1|=−b1−r1=−(b1+r
1) であり、絶対値差分dの絶対値|d|は、 |d|=|b1+r1|…(11) で与えられる。式(10),(11)から、 |d|<w×{√(2)} …(12) なる関係式(12)を満たすベクトルV1の終点P1は
境界WL3,WL4間の領域内に存在する。なお、式
(12)は軸L45,L135,L225,L315が
補正軸の場合に成り立つ。そこで、位相補正回路2は補
正軸(ないしは対象軸)が軸L45,L135,L22
5,L315の場合に式(12)に基づいて距離判別を
行う。このように、絶対値差分dの絶対値|d|は補正
軸(ないしは対象軸)L135等からの距離wに対応す
るので、距離判別を簡便に実行することができる。
【0043】図1に戻り、位相補正回路2の構成を説明
する。位相補正回路2はBY成分b1及びRY成分r1
を受信し、当該成分b1,r1を補正してBY成分b2
及びRY成分r2を出力する。ここでは成分b1,r
1,b2,r2はそれぞれnビットのデジタル信号とす
る。なお、位相を補正しない場合、位相補正回路2は入
力された成分b1,r1を成分b2,r2として出力す
る。
【0044】詳細には、位相補正回路2は絶対差分演算
部3と、成分判別部4と、補正処理部5とを備えてお
り、絶対値差分演算部3(又は後述の絶対値差分演算部
3A等)と成分判別部4(又は後述の成分判別部4C
等)とで信号判別部(ないしは信号判別回路)6が構成
される。
【0045】図6に絶対値差分演算部3を説明するため
のブロック図を示す。絶対値差分演算部3はBY成分b
1及びRY成分r1を取得して、BY成分b1の絶対値
|b1|から第2成分r1の絶対値|r1|を減算して
得られる絶対値差分d(=|b1|−|r1|)を取得
し、当該絶対値差分dを出力する。
【0046】絶対値差分演算部3は2つの絶対値回路
(図中では「ABS」と記す)31,32と減算器33
とを備えている。より具体的には、絶対値回路31はB
Y成分b1を受信し、当該成分b1の絶対値|b1|を
取得し、出力する。また、絶対値回路32はRY成分r
1を受信し、当該成分r1の絶対値|r1|を取得し、
出力する。減算器33は上記絶対値|b1|,|r1|
を受信し、絶対値差分d(=|b1|−|r1|)を算
出して出力する。
【0047】ところで、絶対値差分dは2つの成分b
1,r1の符号(正負)によって以下のように与えられ
る。即ち、 ・b1>0,r1>0(第1象限) d=b1−r1=dm …(13) ・b1<0,r1>0(第2象限) d=−b1−r1=−(b1+r1)=−dp …(14) ・b1<0,r1<0(第3象限) d=−b1−(−r1)=−(b1−r1)=−dm …(15) ・b1>0,r1<0(第4象限) d=b1−(−r1)=b1+r1=dp …(16) 式(13)〜(16)によれば、絶対値差分dは、
(A)BY成分b1とRY成分r1との加算値dp(=
b1+r1)と、(B)BY成分b1からRY成分r1
を減算した減算値dm(=b1−r1)と、(C)当該
加算値dp及び減算値dmの符号(正負)の別と、で以
て与えられることが分かる。かかる点に鑑みれば、図6
の絶対値差分演算部3の代わりに、図7のブロック図に
示す絶対値差分演算部3Aを適用することも可能であ
る。
【0048】図7に示すように、絶対値差分演算部3A
は加算器(ないしは第1加算器)34と、減算器(ない
しは第1減算器)35と、セレクタ36とを備えてい
る。より具体的には、加算器34はBY成分b1及びR
Y成分r1を取得し、両成分b1,r1を加算し、その
加算値dp(=b1+r1)を出力する。また、減算値
35はBY成分b1及びRY成分r1を取得し、BY成
分b1からRY成分r1を減算し、その減算値dm(=
b1−r1)を出力する。
【0049】セレクタ36は、加算値dp、減算値d
m、BY成分b1及びRY成分r1を取得し、両成分b
1,r1の符号に応じて上述の式(13)〜(16)で
与えられる値dm,(−dp),(−dm),dpのい
ずれかを絶対値差分dとして出力する。なお、セレクタ
36は、b1<0,r1>0の場合(第2象限)には加
算値dpの符号を反転させることにより上記値(−d
p)を生成し、同様に、b1<0,r1<0の場合(第
3象限)には減算値dmから上記値(−dm)を生成す
る。このようにして、絶対値差分演算部3Aは絶対値差
分dを取得し、出力する。
【0050】絶対値差分演算部3,3Aによればベクト
ル図上の任意のベクトルV1について絶対値差分dを取
得することができる。これに対して、絶対値差分演算部
3Aを基本として、特定の象限に対して適用可能な絶対
値差分演算部を構成することができる。
【0051】例えば、上記式(14)によれば、第2象
限内の成分b1,r1に関する絶対値差分dは、両成分
b1,r1を加算し、当該加算値dp(=b1+r1)
の符号(正負)を反転させることにより、取得可能であ
る。かかる点に鑑みれば、第2象限用の絶対値差分演算
部3Bは図8のブロック図に示すように構成することが
可能である。
【0052】具体的には、絶対値差分演算部3Bは加算
器34及び符号反転回路37を備えている。加算器34
は両成分b1,r1を取得して加算し、当該加算値dp
(=b1+r1)を出力する。そして、符号反転回路3
7は加算値dpを取得し、当該加算値dpの符号(正
負)を反転し、これにより絶対値差分dを取得し、出力
する。なお、符号反転回路37は図7のセレクタ36の
符号反転機能にあたる。
【0053】同様に、第1象限用の絶対値差分演算部は
減算器35で以て構成可能であり(式(13)参照)、
第3象限用の絶対値差分演算部は減算器35及び符号反
転回路37で以て構成可能であり(式(15)参照)、
第4象限用の絶対値差分演算部は加算器34で以て構成
可能である(式(16)参照)。なお、これらの構成を
併用しても構わない。
【0054】次に、図9に成分判別部4を説明するため
のブロック図を示す。成分判別部4は上述の信号判別
を、より具体的には位相判別及び距離判別を行う。これ
に対応して、成分判別部4は位相判別部41と距離判別
部42とを備えている。
【0055】位相判別部41はBY成分b1、RY成分
r1及び絶対値差分dを取得し、成分b1,r1及び絶
対値差分dの各符号を用いて上述の位相判別を行い、判
別結果に関する信号s415を出力する。
【0056】より具体的には、位相判別部41は符号判
別部411及び位相判別処理部415を備えており、符
号判別部411は3つの符号判別回路(図中では「SG
N」と記す)412〜414を含んでいる。符号判別回
路412は成分b1を取得し、成分b1の符号(正/
負)を判別し、その判別結果を出力する。同様に、符号
判別回路412は成分r1の符号を判別し、その判別結
果を出力し、又、符号判別回路413は絶対値差分dの
符号を判別し、その判別結果を出力する。位相判別処理
部415は符号判別回路412〜414による判別結果
を取得し、上記式(1)〜(8)に基づいてクロマ信号
cについての上記位相判別を行い、その判別結果を信号
s415として出力する。
【0057】このように、位相判別部41は成分b1,
r1及び絶対値差分dの各符号を用いるので、座標原点
O周りの45゜単位で位相判別を実行することができ
る。
【0058】距離判別部42は絶対値差分dを取得し、
絶対値差分dの絶対値|d|を用いて上記距離判別を行
い、判別結果に関する信号s422を出力する。
【0059】より具体的には、距離判別部42は絶対値
回路421及び比較器(図中では「COMP」と記す)
(ないしは比較部)422を備えている。絶対値回路4
21は絶対値差分dを受信し、当該絶対値差分dの絶対
値|d|を取得し、出力する。比較器422は絶対値回
路421が出力した絶対値|d|と比較基準値z(>
0)とを取得し、絶対値|d|と比較基準値zとの大小
関係を比較し、比較結果に関する信号s422を出力す
る。
【0060】特に、 z=w×{√(2)} に設定されており、比較基準値zは上記距離w(図3及
び図4参照)に対応する。
【0061】位相補正回路2は2つの信号s415,s
422で以て補正処理部5を制御する(図1参照)。
【0062】このように、成分判別部4、従って信号判
別部6では、位相判別部41及び距離判別部42によっ
て位相判別及び距離判別で以て補正すべき信号を判別す
ることができる。このとき、絶対値差分dを用いて信号
判別(位相判別及び距離判別)を実行するので、信号判
別が簡便である。
【0063】図10に補正処理部5を説明するためのブ
ロック図を示す。補正処理部5は、BY成分b1、RY
成分r1、絶対値差分d、成分判別部4からの信号s4
15,s422及び補正係数α(なお、|α|≦1と
し、ここでは補正係数αは一定値とする)を取得する。
そして、補正処理部5はこれらを用いて補正対象の信号
に対しては位相θを補正し、補正した信号のBY成分及
びRY成分をBY成分b2及びRY成分r2として出力
する。
【0064】より具体的には、補正処理部5は補正量演
算部51及び補正信号生成部52を備えている。補正量
演算部51は乗算器511を含んでいる。乗算器511
は(従って補正量演算部51は)絶対値差分d、信号s
415,s422及び補正係数αを取得する。そして、
信号s415,s422の双方が入力クロマ信号cを補
正すべきことを示すものである場合、乗算器511は絶
対値差分dに補正係数αを乗算して補正量β(=α×
d)を取得し、出力する。
【0065】また、補正信号生成部52は補正量β及び
成分b1,r1を取得し、BY成分b2及びRY成分r
2を出力する。このとき、入力クロマ信号cが補正すべ
き信号である場合、補正信号生成部52は補正量β及び
成分b1,r1を用いて成分b1,r1を補正し、補正
により得られた両成分b2,r2を出力する。
【0066】ここでは、一例として補正軸が軸L135
の場合(図3及び図4参照)について、補正信号生成部
52を説明する。かかる一例の場合、0≦α≦1とし、
このとき、領域AR3内ではd,β<0であり、領域A
R4内ではd,β>0である。かかる場合、補正信号生
成部52は2つの加算器(ないしは第2加算器)52
1,522により構成される。加算器521はBY成分
b1及び補正量βを取得し、成分b1と補正量βとを加
算し、その加算値をBY成分b2として出力する(b2
=b1+β)。同様に、加算器522はRY成分r1及
び補正量βを取得し、成分r1と補正量βとの加算値を
RY成分r2として出力する(r2=r1+β)。上述
のように領域AR3内ではβ<0であり、領域AR4内
ではβ>0なので、補正信号生成部52によれば成分b
1,r1を補正軸L135に近づけることができる。
【0067】なお、信号s415,s422のいずれか
一方が入力クロマ信号は補正対象ではないことを示すも
のである場合、補正量演算部51は、例えば補正係数α
=0に設定することにより、補正量β=0にする。これ
により、補正信号生成部52は成分b1,r1を成分b
2,r2として出力する。このようにして、補正処理部
5は補正対象の信号の位相θを必要に応じて補正する。
【0068】ところで、式(13)〜(16)によれ
ば、絶対値差分dは値dp,dm及び当該値の符号を反
転させた値(−dp),(−dm)のいずれかで与えら
れる。このとき、式(1)〜(8)は値dp,dmを用
いて、 ・領域AR1:b1>0,r1>0,dm>0 …(17) ・領域AR2:b1>0,r1>0,dm<0 …(18) ・領域AR3:b1<0,r1>0,dp>0 …(19) ・領域AR4:b1<0,r1>0,dp<0 …(20) ・領域AR5:b1<0,r1<0,dm<0 …(21) ・領域AR6:b1<0,r1<0,dm>0 …(22) ・領域AR7:b1>0,r1<0,dp<0 …(23) ・領域AR8:b1>0,r1<0,dp>0 …(24) と表される。かかる式(17)〜(24)の関係を図1
1のベクトル図に示す。なお、図11では各値b1,r
1,dm,dpが正の場合を実線で、負の場合を破線で
図示している。例えば第2象限について、式(3),
(4)に従えば領域AR3,AR4は値(−dp)の符
号を以て判別するが、式(19),(20)に従えば加
算値dpの符号を以て判別可能である。
【0069】なお、成分判別部4において比較部422
は絶対値差分の絶対値を取得するので、値dpと値(−
dp)とのいずれを用いても比較部422は既述の図9
の構成が適用可能である。
【0070】従って、成分判別部4を、より具体的には
位相判別処理部415を式(17)〜(24)に従って
位相判別を実行するように構成することによって、図7
の絶対値差分演算部3Aにおいて値(−dp),(−d
m)を生成する必要性を無くすることができる。
【0071】かかる点に鑑みれば、例えば、図8の第2
象限用の絶対値差分演算部3Bに変えて、図12の第2
象限用の絶対値差分演算部3Cを用いることができる。
絶対値差分演算部3Cは絶対値差分演算部3Bから符号
反転回路37を取り除いた構成を有しており、加算値d
pを絶対値差分dとして出力する。
【0072】このとき、絶対値差分演算部3Cから出力
される絶対値差分d(ここでは値(−dp)ではなく値
dp)の符号に鑑みれば、例えば補正係数αの符号を反
転させる(−1≦α≦0にする)ことにより図10の補
正処理部5を図12の絶対値差分演算部3Cに対して適
用することができる。
【0073】或いは、例えば、図13に示す補正処理部
5Aを絶対値差分演算部3Cに適用することも可能であ
る。補正処理部5Aは、図10の補正処理部5において
加算器521,522を減算器(ないしは第2減算器)
523,524に変えた構成を有する。減算器523は
BY成分b1及び補正量βを取得し、成分b1から補正
量βを減算し、その減算値をBY成分b2として出力す
る(b2=b1−β)。同様に、減算器524はRY成
分r1及び補正量βを取得し、成分r1から補正量βを
減算した値をRY成分r2として出力する(r2=r1
−β)。このとき、補正処理部5と同様に、補正処理部
5Aでは0≦α≦1である。
【0074】なお、補正軸が軸L0,L90,L18
0,L270の場合には、加算器521又は522と減
算器523又は524とを組み合わせて補正信号生成部
52を構成する。
【0075】ところで、もう一つの絶対値差分(|r1
|−|b1|)=−dである点に鑑みれば、図12の絶
対値差分演算部3C及び図13の補正処理部5Aは絶対
値差分を(|r1|−|b1|)とした場合から導出さ
れた構成と捉えることができる。
【0076】このように、位相補正回路2では、絶対値
差分dを用いて入力クロマ信号cの位相θを補正する。
このとき、絶対値差分は基本的に加算(器)又は/及び
減算(器)によって取得することが可能である。また、
補正量βは絶対値差分dに補正係数αを乗算して取得す
るので、複雑な計算式を用いない。また、信号判別部6
は絶対値差分dを用いる。このため、位相補正回路2に
よる位相補正方法及び信号判別方法は簡便であり、位相
補正回路2及び信号判別部6を小さい回路規模で提供す
ることができる。
【0077】同様に、補正処理部5の補正信号生成部5
2は加算器521,522又は/及び減算器523,5
24を含むので、補正信号生成部52をも小さい回路規
模で提供することができる。
【0078】<実施の形態2>さて、実施の形態1では
補正係数αが一定値である場合を説明した。このような
補正係数の設定では、例えば図3及び図4の境界WL
3,WL4付近において、補正された信号と補正されて
いない信号とが離散(不連続)が大きくなる場合が生じ
うる。この離散は補正係数αが大きいほど顕著である。
そこで、実施の形態2ではこのような信号の離散(不連
続)を低減しうる位相補正方法及び位相補正回路を説明
する。なお、補正軸が軸L135の場合を一例に挙げ
る。
【0079】図14に実施の形態2に係る位相補正方法
を説明するためのベクトル図を示す。図14と図3とを
比較すれば分かるように、実施の形態2の補正方法で
は、補正軸L135からの距離wを4分割する。より具
体的には、ベクトル図上において、補正軸L135と境
界WL3との間に補正軸L135に平行な境界(線)W
L31,WL32,WL33を設ける。ここのとき、補
正軸L135と各境界WL31,WL32,WL33,
WL3との各距離を距離w1,w2,w3,w4とす
る。なお、0<w1<w2<w3<w4(=w=z/
{√(2)})とし、このとき、境界WL31,WL3
2,WL33はこの順序で補正軸L135に近い。境界
WL31,WL32,WL33,WL3の間隔は等しく
ても良いし、違えても構わない。
【0080】補正軸L135及び境界WL3,WL31
〜WL33によって領域AR3は5つの領域AR31〜
AR35に分割される。なお、5つの領域AR31〜A
R35はこの順序で補正軸L135に近い。
【0081】同様に、領域AR4内に境界(線)WL3
1,WL32,WL33に対応する境界(線)WL4
1,WL42,WL43を設けて、領域AR4を領域A
R31〜AR35に対応する5つの領域AR41〜AR
45に分割している。なお、説明の簡単のため、補正軸
L135と各境界WL41,WL32,WL33,WL
3との各距離は距離w1,w2,w3,w4とする。
【0082】特に、実施の形態2に係る位相補正方法で
は、ベクトルV1の終点P1が、即ちBY成分b1及び
RY成分r1が領域AR31〜AR35,AR41〜A
R45内のいずれに在るかによって、補正係数αの値を
違える。このとき、補正軸L135からより遠い領域に
対しては絶対値がより小さい補正係数αを設定する。つ
まり、補正軸L135からより遠い終点P1に対して
は、領域AR31〜AR35,AR41〜AR45単位
で絶対値がより小さい補正係数αを設定する。例えば、 ・領域AR31及び領域AR41:α=0.875 ・領域AR32及び領域AR42:α=0.625 ・領域AR33及び領域AR43:α=0.375 ・領域AR34及び領域AR44:α=0.125 ・領域AR35及び領域AR45:α=0.000 に設定する。
【0083】次に、上述の位相補正方法を実現しうる位
相補正回路を説明する。図15及び図17に実施の形態
2の位相補正回路に適用される距離判別部42A及び補
正処理部4Bを説明するためのブロック図を示す。当該
位相補正回路は、図1の位相補正回路2において距離判
別部42に変えて距離判別部42Aを又補正処理部5に
変えて補正処理部5B(図17参照)を備えている。ま
た、図16に距離判別部42Aの動作を説明するための
模式的な信号波形図を示す。なお、図16中では、信号
s423〜s429(後述する)のレベルを便宜的に”
0”及び”1”の2値で表している。
【0084】図15に示すように、距離判別部42Aは
絶対値差分dを取得し、絶対値差分dの絶対値|d|を
用いて、入力信号に対応するベクトルV1の終点P1が
補正軸L135から所定距離w1〜w4内に在るか否か
(換言すれば終点P1が領域AR31〜AR35,AR
41〜AR45内のいずれに在るか)の距離判別を行
う。そして、距離判別部42Aは判別結果に関する信号
s423,s427〜s429を出力する。なお、信号
s423,s427〜s429は既述の信号s422に
対応する。
【0085】具体的には、距離判別部42Aは絶対値回
路421及び比較部422Aを備えている。絶対値回路
421は絶対値差分dを受信し、当該絶対値差分dの絶
対値|d|を取得し、出力する。
【0086】比較部422Aは4つの比較器423〜4
26及び3つの排他的論理和回路427〜429を備え
ている。例えば比較器423は絶対値回路421が出力
した絶対値|d|と比較基準値z1(=w1/{√
(2)}>0)とを取得し、絶対値|d|と比較基準値
z1との大小関係を比較し、比較結果を信号s423と
して出力する。比較器423は、絶対値|d|が比較基
準値z1よりも小さいと判断した場合(ベクトルV1の
終点P1と補正軸L135との距離が距離w1よりも小
さい場合にあたる)、レベル”1”の信号s423を出
力する。なお、絶対値|d|が比較基準値z1以上であ
る場合、信号s423は”0”レベルである。
【0087】同様に、各比較器424,425,426
は絶対値差分dの絶対値|d|と各比較基準値z2,z
3,z4とを取得し、両者の大小関係を比較し、比較結
果を”1”レベル又は”0”レベルの各信号s424,
s425,s426として出力する。なお、z2=w2
/{√(2)}(>0)、z3=w3/{√(2)}
(>0)、z4=w4/{√(2)}(>0)であり、
比較基準値z1〜z4は既述の比較基準値zに対応す
る。
【0088】また、例えば排他的論理和回路427は2
つの信号s423,s424を取得し、両信号s42
3,s424の排他的論理和を信号s427として出力
する。同様に、排他的論理和回路428は2つの信号s
424,s425の排他的論理和を信号s428として
出力し、排他的論理和回路429は2つの信号s42
5,s426の排他的論理和を信号s429として出力
する。
【0089】このとき、信号s423は領域AR31,
AR41に対応し、領域AR31,AR41内に入力ク
ロマ信号cの成分b1,r1(即ち対応のベクトルV1
の終点P1)が在る場合に信号s423は”1”レベル
になる。同様に、信号s427は領域AR32,AR4
2に対応し、信号s428は領域AR33,AR43に
対応し、信号s428は領域AR33,AR43に対応
する。なお、入力クロマ信号cの成分b1,r1が領域
AR35,45内に在る場合には信号s423,s42
7〜s429は全て”0”レベルになる。
【0090】図16には信号s423〜s426が全
て”1”レベルの場合を図示しており、このような波形
はベクトルV1の終点P1と補正軸L135との距離が
距離w1よりも小さい場合、換言すれば終点P1が領域
AR31又はAR41に在る場合に得られる。また、図
16には信号s423〜s426に対応して信号s42
7〜s429を図示している。
【0091】そして、図17に示すように、実施の形態
2の位相補正回路2では信号s415,s423,s4
27〜s429で以て補正処理部5Bを制御する。
【0092】補正処理部5Bは、図10の補正処理部5
において補正量演算部51に変えて補正量演算部51B
を備えた構成を有している。補正処理部5Bは、BY成
分b1、RY成分r1、絶対値差分d及び信号s41
5,s423,s427〜s429を取得し、BY成分
b2及びRY成分r2を出力する。補正量演算部51B
は乗算器511及び補正係数出力部512を含んでい
る。補正係数出力部512は信号s423,s427〜
s429を取得し、当該信号s423,s427〜s4
29に基づく所定値の補正係数αを出力する。
【0093】ここで、図18に補正係数出力部512の
動作を説明するための模式図を示す。上述のように信号
s423等は領域AR31,AR41等に対応するの
で、補正係数出力部512は信号s423,s427〜
s429のレベルに応じて所定値を補正係数αとして出
力する。なお、図18中の”x”は任意のレベルを示
す。
【0094】具体的には、補正係数出力部512は、信
号s423が”1”レベルの場合に補正係数α=0.8
75を出力し、信号s427が”1”レベルの場合に補
正係数α=0.625を出力し、信号s428が”1”
レベルの場合に補正係数α=0.375を出力し、信号
s429が”1”レベルの場合に補正係数α=0.12
5を出力する。また、信号s423,s427〜s42
9が全て”0”レベルの場合、補正係数出力部512は
補正係数α=0.000を出力する。つまり、補正係数
出力部512は、比較基準値z1〜z4の値が小さいほ
ど、絶対値が小さい補正係数αを出力する。補正係数出
力部512は図18に示される関係を例えばテーブル形
式で有している。なお、信号s423,s427〜s4
29をパラメータとする関数式等で以て補正係数αの値
を取得するように補正係数出力部512を構成しても良
い。
【0095】このように、距離判別部42A及び補正処
理部5Bによれば、補正係数αは比較部422Aによる
比較結果に対応する信号s423〜s426(或いは、
信号s423〜s426から得られる信号s423,s
427〜s429)に応じて可変にすることができる。
【0096】乗算器511は絶対値差分dと、信号s4
15と、補正係数出力部512が出力した補正係数αと
を取得する。そして、信号s415が入力信号を補正す
べきことを示すものである場合、乗算器511は絶対値
差分dに補正係数αを乗算して補正量β(=α×d)を
取得し、出力する。
【0097】なお、図19のベクトル図に示すように、
補正軸L135と各境界WL3,WL4との間の各領域
をそれぞれ7等分しても良い。この場合、補正軸L13
5に近い領域(図14の領域AR31,AR41に相当
する)から順に補正係数αを例えば0.875,0.7
50,0.675,0.500,0.375,0.25
0,0.125,0.000に設定する。
【0098】なお、実施の形態2では補正軸が軸L13
5の場合を説明したが、補正軸が他の軸L45等である
場合にも同様に距離判別部及び補正処理部を構成するこ
とは可能である。
【0099】このように、実施の形態2に係る位相補正
回路及びそれによる位相補正方法によれば、ベクトルV
1の終点P1の補正軸L135等からの距離に応じて補
正係数αを、従って補正量βを可変にすることができ
る。これにより、補正対象ではないクロマ信号cと補正
されたクロマ信号cとの離散(不連続)を低減すること
ができる。このとき、比較基準値z1〜z4の値が大き
いほど、換言すれば所定距離w1〜w4が長いほど、補
正係数αの絶対値は小さく設定している。このため、ベ
クトルV1の終点P1が補正軸L135等から遠いほ
ど、補正係数αの絶対値を、従って補正量βの絶対値を
小さくすることができる。これにより、上述の信号の離
散を確実に低減することができる。
【0100】<変形例1>上述の位相補正回路2等では
信号s422又は信号s423,s427〜s429で
以て補正量演算部51,51Bを制御するが、以下に説
明する構成を適用しても良い。
【0101】図20に変形例1に係る位相補正回路を説
明するためのブロック図を示す。なお、図20には当該
位相補正回路の距離判別部42B及び補正量演算部51
を図示しており、その他の構成は図1の位相補正回路2
等と同様である。
【0102】距離判別部42Bは図9の距離判別部42
において比較部422を比較部422Bに変えた構成を
有する。比較部422Bは、比較部422と同様に絶対
値|d|と比較基準値zとの大小関係を比較する。特
に、比較部422Bは(換言すれば距離判別部42B
は)比較結果として補正係数αを出力する。例えば図3
を参照し、比較部422Bは、ベクトルV1の終点P1
と補正軸L135との距離が距離wよりも小さい(短
い)場合には所定値(>0)の補正係数αを出力し、そ
れ以外の場合には補正係数α=0を出力する。
【0103】なお、図15の距離判別部42A内に図1
7の補正係数出力部512を設けることによって距離判
別部42Bを構成しても構わない。
【0104】このような距離判別部42Bに対応して、
補正量演算部51の乗算器511は絶対値差分d、補正
係数α及び信号s415を取得して、補正量β(=α×
d)を出力する。
【0105】<変形例2>図21に変形例2に係る成分
判別部4Cを説明するためのブロック図を示す。図9の
成分判別部4と比較すれば分かるように、成分判別部4
Cでは、位相判別部41と距離判別部42とが直列的に
設けられており、位相判別と距離判別とを直列的に処理
する。
【0106】具体的には、成分判別部4Cにおいて、位
相判別部41からの信号s415は距離判別部42へ入
力される。そして、信号s415が位相判別において入
力クロマ信号cは補正すべき信号ではないと判定された
ことを示す場合には、距離判別部42は距離判別を行わ
ない。このとき、距離判別部42は、入力クロマ信号c
は距離判別において補正すべき信号ではないことを示す
信号s422を出力する。これに対して、信号s415
が上述とは逆の内容の場合には、距離判別部42は距離
判別を行い、判別結果を信号s422として出力する。
【0107】また、図22に変形例2に係る他の成分判
別部4Dを説明するためのブロック図を示す。成分判別
部4Dでは位相判別部41と距離判別部42とが図21
の成分判別部4Cと逆の順序で直列的に設けられてい
る。
【0108】具体的には、成分判別部4Dにおいて、距
離判別部42からの信号s422は位相判別部41へ入
力される。そして、信号s422が距離判別において入
力クロマ信号cは補正すべき信号ではないと判定された
ことを示す場合には、位相判別部41は位相判別を行わ
ない。このとき、位相判別部41は、入力クロマ信号c
は位相判別において補正すべき信号ではないことを示す
信号s415を出力する。これに対して、信号s422
が上述とは逆の内容の場合には、位相判別部41は位相
判別を行い、判別結果を信号s415として出力する。
【0109】なお、距離判別部42に変えて距離判別部
42A,42Bを成分判別部4C,4Dに適用する等の
種々の構成が可能である。
【0110】実施の形態1,2及び変形例1,2では信
号判別部ないしは信号判別回路6(図1参照)が位相判
別部と距離判別部との双方を備える場合を説明したが、
必要に応じて一方のみを用いることも可能である。例え
ば補正軸が軸L0,L90,L180,L270の場合
には、距離判別部42は用いない。
【0111】<変形例3>なお、以上の説明とは逆に、
RY軸を第1座標軸とし、BY軸を第2座標軸とし、R
Y成分を第1成分とし、BY成分を第2成分としても構
わない。また、他の直交座標系を用いても良い。例え
ば、図23の(色)ベクトル図に示すいわゆるQ軸及び
I軸によって規定される直交座標系を用いても良い。な
お、Q軸及びI軸はそれぞれBY軸に対して33゜及び
123゜傾いており、Q軸とI軸とは互いに直交してい
る。更には、上述の位相補正回路及び位相補正方法並び
に信号判別回路及び信号判別方法は一般的な信号に対し
て適用可能であることは言うまでもない。
【0112】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、絶対値差
分を用いて信号の位相を補正する。このとき、絶対値差
分は基本的に加算器又は/及び減算器によって取得する
ことが可能である。また、補正量は絶対値差分に補正係
数を乗算して取得するので、複雑な計算式を用いない。
このため、位相補正回路を小さい回路規模で提供するこ
とができる。
【0113】請求項2に係る発明によれば、加算器又は
/及び減算器を用いて絶対値差分を取得するので、絶対
値差分演算部を小さい回路規模で提供することができ
る。
【0114】請求項3に係る発明によれば、補正信号生
成部は加算器又は/及び減算器を含むので、補正信号生
成部を小さい回路規模で提供することができる。
【0115】請求項4に係る発明によれば、絶対値差分
を用いた簡便な信号判別を実行することができる。
【0116】請求項5に係る発明によれば、絶対値差分
の絶対値は、信号ベクトルの終点と補正軸との距離に対
応するので、信号ベクトルの終点が補正軸から所定距離
(比較基準値に対応する)内に在るか否かを判別するこ
とができる(距離判別)。
【0117】請求項6に係る発明によれば、信号ベクト
ルの終点と補正軸との距離に応じて補正係数を、従って
補正量を可変にすることができる。これにより、補正対
象ではない信号と補正された信号との離散(不連続)を
低減することができる。
【0118】請求項7に係る発明によれば、信号ベクト
ルの終点が補正軸から遠いほど、補正係数の絶対値を、
従って補正量の絶対値を小さくすることができる。従っ
て、上述の信号の離散を確実に低減することができる。
【0119】請求項8に係る発明によれば、第1及び第
2成分並びに絶対値差分の符号を用いて信号判別を実行
するので、座標原点周りの45゜単位で位相判別を実行
可能な成分判別部を提供することができる。
【0120】請求項9に係る発明によれば、位相判別又
は/及び距離判別で以て補正すべき信号を判別すること
ができる。
【0121】請求項10に係る発明によれば、信号ベク
トルの終点が補正軸から遠いほど、補正係数の絶対値
を、従って補正量の絶対値を小さくすることができる。
従って、補正対象ではない信号と補正された信号との離
散(不連続)を確実に低減することができる。
【0122】請求項11に係る発明によれば、位相補正
回路を色(色相)補正回路として利用することができ
る。このとき、当該色補正回路は肌色補正が可能であ
る。
【0123】請求項12に係る発明によれば、絶対値差
分を用いて信号判別を実行する。このとき、絶対値差分
は基本的に加算器又は/及び減算器によって取得するこ
とが可能である。このため、信号判別回路を小さい回路
規模で提供することができる。
【0124】請求項13に係る発明によれば、絶対値差
分の絶対値は、信号ベクトルの終点と対象軸との距離に
対応するので、信号ベクトルの終点が対象軸から所定距
離(比較基準値に対応する)内に在るか否かを判別する
ことができる(距離判別)。
【0125】請求項14に係る発明によれば、第1及び
第2成分並びに絶対値差分の符号を用いて信号判別を実
行するので、座標原点周りの45゜単位で位相判別を実
行可能な成分判別部を提供することができる。
【0126】請求項15に係る発明によれば、位相判別
又は/及び距離判別で以て信号を判別することができ
る。
【0127】請求項16に係る発明によれば、絶対値差
分を用いて信号の位相を補正する。このとき、絶対値差
分は基本的に加算又は/及び減算によって取得すること
が可能である。また、補正量は絶対値差分に補正係数を
乗算して取得するので、複雑な計算式を用いない。この
ため、簡便な位相補正方法を提供することができる。
【0128】請求項17に係る発明によれば、絶対値差
分を用いて信号判別を実行する。このとき、絶対値差分
は基本的に加算又は/及び減算によって取得することが
可能である。このため、簡便な信号判別方法を提供する
ことができる。
【0129】請求項18に係る発明によれば、絶対値差
分の絶対値は、信号ベクトルの終点と対象軸との距離に
対応するので、信号ベクトルの終点が対象軸から所定距
離(比較基準値に対応する)内に在るか否かを判別する
ことができる(距離判別)。
【0130】請求項19に係る発明によれば、第1及び
第2成分並びに絶対値差分の符号を用いて信号判別を実
行するので、座標原点周りの45゜単位で位相を判別す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る位相補正回路を説明する
ためのブロック図である。
【図2】 実施の形態1に係る位相補正方法を説明する
ためのベクトル図である。
【図3】 実施の形態1に係る位相補正方法を説明する
ためのベクトル図である。
【図4】 実施の形態1に係る位相補正方法を説明する
ためのベクトル図である。
【図5】 実施の形態1に係る信号判別方法を説明する
ためのベクトル図である。
【図6】 実施の形態1に係る絶対値差分演算部を説明
するためのブロック図である。
【図7】 実施の形態1に係る他の絶対値差分演算部を
説明するためのブロック図である。
【図8】 実施の形態1に係る第2象限用の絶対値差分
演算部を説明するためのブロック図である。
【図9】 実施の形態1に係る成分判別部を説明するた
めのブロック図である。
【図10】 実施の形態1に係る補正処理部を説明する
ためのブロック図である。
【図11】 実施の形態1に係る他の信号判別方法を説
明するためのベクトル図である。
【図12】 実施の形態1に係る他の第2象限用の絶対
値差分演算部を説明するためのブロック図である。
【図13】 実施の形態1に係る他の補正処理部を説明
するためのブロック図である。
【図14】 実施の形態2に係る位相補正方法を説明す
るためのベクトル図である。
【図15】 実施の形態2に係る距離判別部を説明する
ためのブロック図である。
【図16】 実施の形態2に係る距離判別部の動作を説
明するための模式的な信号波形図である。
【図17】 実施の形態2に係る補正処理部を説明する
ためのブロック図である。
【図18】 実施の形態2に係る補正処理部の補正係数
出力部の動作を説明するための模式図である。
【図19】 実施の形態2に係る他の位相補正方法を説
明するためのベクトル図である。
【図20】 変形例1に係る位相補正回路を説明するた
めのブロック図である。
【図21】 変形例2に係る成分判別部を説明するため
のブロック図である。
【図22】 変形例2に係る他の成分判別部を説明する
ためのブロック図である。
【図23】 変形例3に係る位相補正方法を説明するた
めのベクトル図である。
【図24】 クロマ信号復調回路を説明するためのブロ
ック図である。
【図25】 クロマ信号復調回路による復調を説明する
ためのベクトル図である。
【図26】 従来の肌色補正方法を説明するためのクロ
マ信号復調回路のブロック図である。
【図27】 従来の肌色補正方法を説明するためのベク
トル図である。
【符号の説明】
2 位相補正回路、3,3A,3B,3C 絶対値差分
演算部、4,4C,4D 成分判別部、5,5A,5B
補正処理部、6 信号判別部(信号判別回路)、3
1,32 絶対値回路、33 減算器、34 加算器
(第1加算器)、35 減算器(第1減算器)、41
位相判別部、42,42A,42B 距離判別部、5
1,51B 補正量演算部、52 補正信号生成部、4
11 符号判別部、421 絶対値回路、415 位相
判別処理部、422 比較器(比較部)、422A,4
22B 比較部、511 乗算器、512 補正係数出
力部、521,522 加算器(第2加算器)、52
3,524 加算器(第2減算器)、AR1〜AR8,
AR31〜AR35,AR41〜AR45 領域、L
0,L45,L90,L135,L180,L225,
L270,L315 軸、P1終点、V1 ベクトル
(信号ベクトル)、WL3,WL4,WL31〜WL3
3,WL41〜WL43 境界、b1 BY成分(第1
又は第2成分)、c クロマ信号(信号)、d 絶対値
差分、dm 減算値、dp 加算値、r1 RY成分
(第2又は第1成分)、w,w1〜w4 距離、z,z
1〜z4 比較基準値、α 補正係数、β 補正量、θ
位相。
フロントページの続き (72)発明者 山下 伸二 兵庫県伊丹市中央三丁目1番17号 三菱電 機システムエル・エス・アイ・デザイン株 式会社内 Fターム(参考) 5C066 CA17 DB07 EB01 EC01 GA02 GA05 GA15 KE02 KE03 KF03

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号の位相を補正する位相補正回路であ
    って、 前記信号は、第1及び第2座標軸を有する直交座標系の
    ベクトル図上において、前記第1座標軸上の成分として
    の第1成分及び前記第2座標軸上の成分としての第2成
    分を有する信号ベクトルとして表され、 前記位相補正回路は、 前記第1成分の絶対値と前記第2成分の絶対値との差に
    相当する絶対値差分を取得する絶対値差分演算部と、 前記絶対値差分を用いて前記信号の前記位相を補正する
    補正処理部とを備え、 前記補正処理部は、 前記絶対値差分に補正係数を乗算して補正量を取得する
    補正量演算部と、 前記補正量並びに前記第1及び第2成分を用いて前記信
    号の前記位相を補正する補正信号生成部とを含む、位相
    補正回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の位相補正回路であっ
    て、 前記絶対値差分演算部は、 前記第1成分と前記第2成分とを加算する第1加算器
    と、前記第1成分と前記第2成分との差を求める第1減
    算器との少なくとも一方を含み、 前記第1加算器により得られた加算値と、前記第1減算
    器により得られた減算値との少なくとも一方を用いて前
    記絶対値差分を取得する、位相補正回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の位相補正回路で
    あって、 前記補正信号生成部は、 前記第1又は第2成分に前記補正量を加算する第2加算
    器と、前記第1又は第2成分から前記補正量を減算する
    第2減算器と、のいずれかを含む、位相補正回路。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の位相
    補正回路であって、 前記信号は前記位相を補正すべき信号であるか否かの信
    号判別を前記絶対値差分を用いて実行し、前記信号判別
    の結果に基づいて前記補正処理部を制御する成分判別部
    を更に備える、位相補正回路。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の位相補正回路であっ
    て、 前記成分判別部は、前記絶対値差分の絶対値と少なくと
    も1つの比較基準値との大小関係を比較する比較部を含
    む、位相補正回路。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の位相補正回路であっ
    て、 前記少なくとも1つの比較基準値は、複数の比較基準値
    を含み、 前記補正係数は、前記比較部による比較結果に応じて可
    変である、位相補正回路。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の位相補正回路であっ
    て、 前記複数の比較基準値が大きいほど、前記補正係数の絶
    対値は小さい、位相補正回路。
  8. 【請求項8】 請求項4乃至7のいずれかに記載の位相
    補正回路であって、 前記成分判別部は、 前記第1及び第2成分並びに前記絶対値差分の符号を判
    別する符号判別部を備え、 前記第1及び第2成分並びに前記絶対値差分の前記符号
    を用いて前記信号判別を実行する、位相補正回路。
  9. 【請求項9】 請求項4乃至8のいずれかに記載の位相
    補正回路であって、 前記信号判別は、 前記信号の前記位相が所定の位相範囲内に在るか否かの
    位相判別と、 前記信号ベクトルの終点が補正軸から所定距離内に在る
    か否かの距離判別との少なくとも一方を含む、位相補正
    回路。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の位相補正回路であっ
    て、 前記所定距離が大きいほど、前記補正係数の絶対値は小
    さい、位相補正回路。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれかに記載の
    位相補正回路であって、 前記信号はクロマ信号を含み、 前記第1座標軸はBY軸を含み、前記第2座標軸はRY
    軸を含む、位相補正回路。
  12. 【請求項12】 信号を判別する信号判別回路であっ
    て、 前記信号は、第1及び第2座標軸を有する直交座標系の
    ベクトル図上において、前記第1座標軸上の成分として
    の第1成分及び前記第2座標軸上の成分としての第2成
    分を有する信号ベクトルとして表され、 前記信号判別回路は、 前記第1成分の絶対値と前記第2成分の絶対値との差に
    相当する絶対値差分を取得する絶対値差分演算部と、 前記絶対値差分を用いて、前記信号の前記第1及び第2
    成分が所定の範囲内に在るか否かの信号判別を実行する
    成分判別部とを備える、信号判別回路。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の信号判別回路であ
    って、 前記成分判別部は、前記絶対値差分の絶対値と少なくと
    も1つの比較基準値との大小関係を比較する比較部を含
    む、信号判別回路。
  14. 【請求項14】 請求項12又は13に記載の信号判別
    回路であって、 前記成分判別部は、 前記第1及び第2成分並びに前記絶対値差分の符号を判
    別する符号判別部を備え、 前記第1及び第2成分並びに前記絶対値差分の前記符号
    を用いて前記信号判別を実行する、信号判別回路。
  15. 【請求項15】 請求項12乃至14のいずれかに記載
    の信号判別回路であって、 前記信号判別は、 前記信号の前記位相が所定の位相範囲内に在るか否かの
    位相判別と、 前記信号ベクトルの終点が補正軸から所定距離内に在る
    か否かの距離判別との少なくとも一方を含む、信号判別
    回路。
  16. 【請求項16】 信号の位相を補正する位相補正方法で
    あって、 前記信号は、第1及び第2座標軸を有する直交座標系の
    ベクトル図上において、前記第1座標軸上の成分として
    の第1成分及び前記第2座標軸上の成分としての第2成
    分を有する信号ベクトルとして表され、 前記位相補正方法は、 (a)前記第1成分の絶対値と前記第2成分の絶対値との
    差に相当する絶対値差分を取得するステップと、 (b)前記絶対値差分を用いて前記信号の前記位相を補正
    するステップとを備え、 前記ステップ(b)は、 (b-1)前記絶対値差分に補正係数を乗算して補正量を取
    得するステップと、 (b-2)前記補正量並びに前記第1及び第2成分を用いて
    前記信号の前記位相を補正するステップとを含む、位相
    補正方法。
  17. 【請求項17】 信号を判別する信号判別方法であっ
    て、 前記信号は、第1及び第2座標軸を有する直交座標系の
    ベクトル図上において、前記第1座標軸上の成分として
    の第1成分及び前記第2座標軸上の成分としての第2成
    分を有する信号ベクトルとして表され、 前記信号判別方法は、 (a)前記第1成分の絶対値と前記第2成分の絶対値との
    差に相当する絶対値差分を取得するステップと、 (b)前記絶対値差分を用いて、前記信号の前記第1及び
    第2成分が所定の範囲内に在るか否かの信号判別を実行
    するステップとを備える、 信号判別方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の信号判別方法であ
    って、 (c)前記絶対値差分の絶対値と少なくとも1つの比較基
    準値との大小関係を比較するステップを更に備える、信
    号判別方法。
  19. 【請求項19】 請求項17又は18に記載の信号判別
    方法であって、 (d)前記第1及び第2成分並びに前記絶対値差分の符号
    を判別するステップを更に備え、 前記ステップ(b)は、 (b-1)前記第1及び第2成分並びに前記絶対値差分の前
    記符号を用いて前記信号判別を実行するステップを含
    む、信号判別方法。
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