JP4243614B2 - 線分検出器及び線分検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、網点と線分が混在するような画像において線分を検出する線分検出器に関し、特に、文字や線分の輪郭だけでなく中身を含めて線分画像として検出し、また、線分の誤判定を補正し良好な線分検出ができるようにした線分検出器及び線分検出方法に関する。
線分検出器の一例が特許文献1に開示されている。この線分検出器は、入力画像の中から文字や図表の線分、あるいは自然画の輪郭部分の線分を検出するためのものである。特許文献1にはいくつかの実施形態が開示されているが、その一例を画像中の縦線を検出する場合について説明する。
縦線検出左平均部は画像中の注目画素の左近傍にウィンドウを設定し、ウィンドウ内の画素値の加重平均をとり、縦線検出右平均部は画像中の注目画素の右近傍にウィンドウを設定し、ウィンドウ内の画素値の加重平均をとる。縦線検出微分部は、縦線検出左平均部、縦線検出右平均部の出力値の差の絶対値をとる。縦線網点検出部は、画像中に注目画素を含むウィンドウを設定し、ウィンドウ内において上下画素間微分値の絶対値平均をとる。縦線検出比較部は、縦線検出微分部の出力値から縦線網点検出部の出力値を減算した結果がしきい値より大きい場合、縦線画像と判断する。
特許文献1に開示された線分検出器では、カラースキャナなどの静止画像の入力装置にて読み取られた画像に対して、画像の中から文字や図形等を抜き出す場合、文字や図形の輪郭のみが抽出される。この抽出結果は、輪郭強調などの一部の画像処理では有効である。しかし、画像を文字領域と文字以外の領域(写真領域と呼ぶ)に分離して画像圧縮を行うような場合には、上記検出結果は輪郭のみのデータだけであるので文字の中身が残ってしまい、良好な圧縮効率が得られない。圧縮効率を向上させるためには、文字の輪郭だけではなく、中も含めて文字領域とし文字全体を抽出する必要がある。
特開2002−281299号公報
上記のように、従来方法による網点画像中の線分検出は、線分のエッジ部分の検出までしか行っていなかった。この検出結果を用いて、例えば、画像圧縮としてJBIG2やMRC、JPEG2000−Part6のようなオブジェクト符号化を行った場合、文字が1つのオブジェクトとして抽出されない。このために、文字がマスク画像と背景画像それぞれに分かれることになって圧縮効率が低下し、また、画質劣化が生じてしまう。さらに、検出結果として孤立点など明らかに線分ではない要素が得られているような場合に、従来方法では修正する手段がなかった。そのために、画像処理で線分画像に強調をかけるような場合に、網点が強調され画質劣化が生じてしまう。
本発明の課題は、上記のような問題を解決するため、文字の輪郭だけでなく中身を含めて抽出できるような線分検出器及び線分検出方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために本発明では、線分検出合成手段にて検出された検出結果に対して、まず、線分結果カウント部にて対象画素を中心としたウィンドウを設定し、ウィンドウ内の線分画の個数をカウントする。そのカウント値をもとに第2次線分検出セクションにて線分検出の再判定が行われる。これにより、輪郭を中心に輪郭内及び輪郭外に線分画像を広げた検出結果が得られる。
次に、入力画像に対して、しきい値生成セクションにてウィンドウ内の画素値の平均値を計算し、それをもとにしきい値を生成する。更に、前処理部にて入力画像に対してMTF補正等を実施する。
これらの結果から第3次線分検出部では、第2次線分検出セクションで線分画像であると判断された結果に対して、前処理後の画素値がしきい値以下の場合は線分画像であり、しきい値より大きい場合は線分画像ではないと判断する。
検出結果補正部では、検出結果での孤立点等の明らかに線分画像ではない結果の部分に対して除去処理を行い、誤検出を減らした良好な検出結果を得る。
具体的には、本発明は以下の態様を取り得る。
本発明の第1の態様によれば、入力画像に対して縦線の有無を検出する縦線検出手段と、入力画像に対して横線の有無を検出する横線検出手段と、入力画像に対して右下がり斜め線の有無を検出する右下がり斜め線検出手段と、入力画像に対して右上がり斜め線の有無を検出する右上がり斜め線検出手段と、前記縦線検出手段と前記横線検出手段と前記右下がり斜め線検出手段と前記右上がり斜め線検出手段の各出力値の論理和をとる線分検出合成部とを含む線分検出器が提供される。本線分検出器は更に、前記線分検出合成部から出力された検出結果に対し、線分か否かの再判定を行う再判定手段を備えることを特徴とする。
第1の態様による線分検出器において前記再判定手段は、注目画素の近傍の検出結果にウィンドウを設定し、設定したウィンドウ内で検出結果が線分であると判定された画素の個数をカウントし、カウント値があらかじめ定められたしきい値以上であれば線分と判定し、カウント値があらかじめ定められたしきい値未満であれば非線分と判定し、新たな検出結果を出力する第2次線分検出セクションを含む
第1の態様による線分検出器における前記第2次線分検出セクションは、前記線分検出合成部から出力された検出結果を保持し、遅延させるための第1のラインメモリと、該第1のラインメモリに接続され、注目画素の近傍の検出結果にウィンドウを設定し、このウィンドウ内で検出結果が線分であると判定された画素の個数をカウントする線分結果カウント部と、前記線分結果ガウン卜部のカウントと前記あらかじめ定められたしきい値とを比較し、カウント値が前記あらかじめ定められたしきい値以上であれば線分と判定し、カウント値が前記あらかじめ定められたしきい値未満であれば非線分と判定して、前記新たな検出結果を出力する第2次線分検出部とから成る。
第1の態様による線分検出器においては前記再判定手段は、更に、注目画素の近傍にウィンドウを設定し、ウィンドウ内の画素値の平均値を算出し、算出された平均値に対して特定の値を加算し、第3次線分検出を行うときの別のしきい値を生成するしきい値生成セクションと、入力画像に対して前処理を行う前処理部と、前記第2次線分検出部の検出結果と前記前処理部での入力画像の処理結果とを受け、前記しきい値生成セクションで生成された前記別のしきい値を用いて検出結果が線画像か面画像かの判定動作を行う第3次線分検出部とを含む。なお、前記しきい値生成セクションは、ウィンドウ内の画素値の平均値を計算する平均値算出部と、算出された平均値をもとに前記別のしきい値を生成するしきい値生成部とから成る。また、前記再判定手段は、更に、前記第3次線分検出部から出力された第3次線分検出結果を保持し、遅延させるための第2のラインメモリと、該第2のラインメモリと接続し、注目画素の近傍の前記第3次線分検出結果にウィンドウを設定し、このウィンドウ内で特定のパターンが発生した場合に、注目画素の検出結果を補正する検出結果補正部を含むことが好ましい。
第1の態様による線分検出器における前記縦線検出手段は、入力画像中の注目画素の左近傍に第1の縦線検出用ウィンドウを設定し、この第1の縦線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均をとる縦線検出左平均部と、入力画像中の前記注目画素の右近傍に第2の縦線検出用ウィンドウを設定し、この第2の縦線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均をとる縦線検出右平均部と、前記縦線検出左平均部の出力値と前記縦線検出右平均部の出力値の差の絶対値をとる縦線検出微分部と、入力画像中に前記注目画素を含む第3の縦線検出用ウィンドウを設定し、この第3の縦線検出用ウィンドウ内において上下画素間微分値の絶対値平均をとる縦線網点検出部と、前記縦線検出微分部の出力値から前記縦線網点検出部の出力値を減算し、この減算結果が所定のしきい値より大きい場合、前記注目画素又はその近傍を縦線画像と判断する縦線検出比較部とを有する。
第1の態様による線分検出器における前記横線検出手段は、入力画像中の注目画素の上近傍に第1の横線検出用ウィンドウを設定し、この第1の横線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均をとる横線検出上平均部と、入力画像中の前記注目画素の下近傍に第2の横線検出用ウィンドウを設定し、この第2の横線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均をとる横線検出下平均部と、前記横線検出上平均部の出力値と前記横線検出下平均部の出力値の差の絶対値をとる横線検出微分部と、入力画像中に前記注目画素を含む第3の横線検出用ウィンドウを設定し、この第3の横線検出用ウィンドウ内において左右画素間微分値の絶対値平均をとる横線網点検出部と、前記横線検出微分部の出力値から前記横線網点検出部の出力値を減算し、この減算結果が所定のしきい値より大きい場合、前記注目画素又はその近傍を横線画像と判断する横線検出比較部とを有する。
第1の態様による線分検出器における前記右下がり斜め線検出手段は、入力画像中の注目画素の左斜め下近傍に第1の右下がり斜め線検出用ウィンドウを設定し、この第1の右下がり斜め線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均をとる右下がり斜め線検出左斜め下平均部と、入力画像中の前記注目画素の右斜め上近傍に第2の右下がり斜め線検出用ウィンドウを設定し、この第2の右下がり斜め線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均をとる右下がり斜め線検出右斜め上平均部と、前記右下がり斜め線検出左斜め下平均部の出力値と前記右下がり斜め線検出右斜め上平均部の出力値の差の絶対値をとる右下がり斜め線検出微分部と、入力画像中に前記注目画素を含む第3の右下がり斜め線検出用ウィンドウを設定し、この第3の右下がり斜め線検出用ウィンドウ内において右下がり斜め方向の画素間微分値の絶対値平均をとる右下がり斜め線網点検出部と、前記右下がり斜め線検出微分部の出力値から前記右下がり斜め線網点検出部の出力値を減算し、この減算結果が所定のしきい値より大きい場合、前記注目画素又はその近傍を右下がり斜め線画像と判断する右下がり斜め線検出比較部とを有する。
第1の態様による線分検出器における前記右上がり斜め線検出手段は、入力画像中の注目画素の左斜め上近傍に第1の右上がり斜め線検出用ウィンドウを設定し、この第1の右上がり斜め線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均をとる右上がり斜め線検出左斜め上平均部と、入力画像中の前記注目画素の右斜め下近傍に第2の右上がり斜め線検出用ウィンドウを設定し、この第2の右上がり斜め線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均をとる右上がり斜め線検出右斜め下平均部と、前記右上がり斜め線検出左斜め上平均部の出力値と前記右上がり斜め線検出右斜め下平均部の出力値の差の絶対値をとる右上がり斜め線検出微分部と、入力画像中に前記注目画素を含む第3の右上がり斜め線検出用ウィンドウを設定し、この第3の右上がり斜め線検出用ウィンドウ内において右上がり斜め方向の画素間微分値の絶対値平均をとる右上がり斜め線網点検出部と、前記右上がり斜め線検出微分部の出力値から前記右上がり斜め線網点検出部の出力値を減算し、この減算結果が所定のしきい値より大きい場合、前記注目画素又はその近傍を右上がり斜め線画像と判断する右上がり斜め線検出比較部とを有する。
本発明の第2の態様によれば、カラー入力画像に対して縦線の有無を検出する縦線検出手段と、カラー入力画像に対して横線の有無を検出する横線検出手段と、カラー入力画像に対して右下がり斜め線の有無を検出する右下がり斜め線検出部と、カラー入力画像に対して右上がり斜め線の有無を検出する右上がり斜め線検出部と、前記縦線検出手段と前記横線検出手段と前記右下がり斜め線検出手段と前記右上がり斜め線検出手段の各出力値の論理和をとるカラー画像線分検出合成部とを含む線分検出器が提供される。本線分検出器は更に、前記線分検出合成部から出力された検出結果に対し、線分か否かの再判定を行う再判定手段を備えたことを特徴とする。
第2の態様による線分検出器においては、前記再判定手段は、注目画素の近傍の線分結果にウィンドウを設定し、このウィンドウ内で線分画素数を色成分C1、C2、C3毎にカウントし、カウントされた総線分画素数があらかじめ定められたしきい値以上であれば線分と判定し、カウントされた総線分画素数があらかじめ定められたしきい値未満であれば非線分と判定すると共に、線分が色成分C1〜C3のいずれであるかを判定して、新たな線分検出結果を出力する第2次線分検出セクションを含む
第2の態様による線分検出器における前記第2次線分検出セクションは、前記線分検出合成部から出力された検出結果を保持し、遅延させるための第1のラインメモリと、該第1のラインメモリに接続され、注目画素の近傍の線分結果にウィンドウを設定し、このウィンドウ内での線画素を色成分C1〜C3毎にカウントして総線分画素数を得る線分結果カウント部と、カウントされた総線分画素数と前記あらかじめ定められたしきい値とを比較し、カウントされた総線分画素数が前記あらかじめ定められたしきい値以上であれば線分と判定し、カウントされた総線分画素数が前記あらかじめ定められたしきい値未満であれば非線分と判定すると共に、線分が色成分C1〜C3のいずれであるかを判定して、新たな線分検出結果を出力する第2次線分検出部とから成る。
第2の態様による線分検出器においては、前記再判定手段は更に、注目画素の近傍にウィンドウを設定し、このウィンドウ内の画素値の平均値を色成分C1〜C3毎に算出し、算出されたそれぞれの平均値に対して特定の値を加算し、第3次線分検出を行うときのしきい値を色成分C1〜C3毎に生成するしきい値生成セクションと、カラー入力画像に対して色成分C1〜C3毎に前処理を行う前処理部と、前記第2次線分検出セクションの検出結果と前記前処理部でのカラー入力画像の色成分C1〜C3毎の処理結果の少なくとも1つとを、前記しきい値生成セクションで生成された色成分C1〜C3毎のしきい値のうち前記少なくとも1つの処理結果に対応する色成分のしきい値を用いて判定する第3次線分検出部とを含むなお、前記しきい値生成セクションは、ウィンドウ内の画素値の平均値を色成分C1〜C3毎に計算する3つの平均値算出部と、算出されたそれぞれの平均値をもとに色成分C1〜C3毎にしきい値を生成する3つのしきい値生成部とから成る。また、前記再判定手段は更に、前記第3次線分検出部から出力された第3次線分検出結果を保持し、遅延させるための第2のラインメモリと、該第2のラインメモリと接続し、注目画素の近傍の第3次線分検出結果にウィンドウを設定し、このウィンドウ内で特定のパターンが発生した場合に、注目画素の検出結果を補正する検出結果補正部を有することが好ましい。
第2の態様による線分検出器における前記縦線検出手段は、入力画像中の注目画素の左近傍に第1の縦線検出用ウィンドウを設定し、この第1の縦線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均をとる縦線検出左平均部と、入力画像中の前記注目画素の右近傍に第2の縦線検出用ウィンドウを設定し、この第2の縦線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均をとる縦線検出右平均部と、前記縦線検出左平均部の出力値と前記縦線検出右平均部の出力値の差の絶対値をとる縦線検出微分部と、入力画像中に前記注目画素を含む第3の縦線検出用ウィンドウを設定し、この第3の縦線検出用ウィンドウ内において上下が祖間微分値の絶対値平均をとる縦線網点検出部と、前記縦線検出微分部の出力値から前記縦線網点検出部の出力値を減算する縦線微分量計算部とを色空間の軸毎に有すると共に、前記色空間の軸毎に計算された前記縦線微分量計算部の各出力値に基づいて前記第1の縦線検出用ウィンドウと前記第2の縦線検出用ウィンドウとの距離を前記色空間上で計算する縦線微分量距離計算部と、この縦線微分量距離計算部の出力値が所定のしきい値より大きい場合、前記注目画素又はその近傍を縦線画像と判断する縦線検出比較部とを有する。
第2の態様による線分検出器における前記横線検出手段は、入力画像中の注目画素の上近傍に第1の横線検出用ウィンドウを設定し、この第1の横線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均をとる横線検出上平均部と、入力画像中の前記注目画素の下近傍に第2の横線検出用ウィンドウを設定し、この第2の横線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均をとる横線検出下平均部と、前記横線検出上平均部の出力値と前記横線検出下平均部の出力値の差の絶対値をとる横線検出微分部と、入力画像中に前記注目画素を含む第3の横線検出用ウィンドウを設定し、この第3の横線検出用ウィンドウ内において左右画素間微分値の絶対値平均をとる横線網点検出部と、前記横線検出微分部の出力値から前記横線網点検出部の出力値を減算する横線微分量計算部とを色空間の軸毎に有すると共に、前記色空間の軸毎に計算された前記横線微分量計算部の各出力値に基づいて前記第1の横線検出用ウィンドウと前記第2の横線検出用ウィンドウとの距離を前記色空間上で計算する横線微分量距離計算部と、この横線微分量距離計算部の出力値が所定のしきい値より大きい場合、前記注目画素又はその近傍を横線画像と判断する横線検出比較部とを有する。
第2の態様による線分検出器における前記右下がり斜め線検出手段は、入力画像中の注目画素の左斜め下近傍に第1の右下がり斜め線検出用ウィンドウを設定し、この第1の右下がり斜め線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均をとる右下がり斜め線検出左斜め下平均部と、入力画像中の前記注目画素の右斜め上近傍に第2の右下がり斜め線検出用ウィンドウを設定し、この第2の右下がり斜め線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均をとる右下がり斜め線検出右斜め上平均部と、前記右下がり斜め線検出左斜め下平均部の出力値と前記右下がり斜め線検出右斜め上平均部の出力値の差の絶対値をとる右下がり斜め線検出微分部と、入力画像中に前記注目画素を含む第3の右下がり斜め線検出用ウィンドウを設定し、この第3の右下がり斜め線検出用ウィンドウ内において右下がり斜め方向の画素間微分値の絶対値平均をとる右下がり斜め線網点検出部と、前記右下がり斜め線検出微分部の出力値から前記右下がり斜め線網点検出部の出力値を減算する右下がり斜め線微分量計算部とを色空間の軸毎に有すると共に、前記色空間の軸毎に計算された前記右下がり斜め線微分量計算部の各出力値に基づいて、前記第1の右下がり斜め線検出用ウィンドウと前記第2の右下がり斜め線検出用ウィンドウとの距離を前記色空間上で計算する右下がり斜め線微分量距離計算部と、この右下がり斜め線微分量距離計算部の出力値が所定のしきい値より大きい場合、前記注目画素又はその近傍を右下がり斜め線画像と判断する右下がり斜め線検出比較部とを有する。
第2の態様による線分検出器における前記右上がり斜め線検出手段は、入力画像中の注目画素の左斜め上近傍に第1の右上がり斜め線検出用ウィンドウを設定し、この第1の右上がり斜め線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均をとる右上がり斜め線検出左斜め上平均部と、入力画像中の前記注目画素の右斜め下近傍に第2の右上がり斜め線検出用ウィンドウを設定し、この第2の右上がり斜め線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均をとる右上がり斜め線検出右斜め下平均部と、前記右上がり斜め線検出左斜め上平均部の出力値と前記右上がり斜め線検出右斜め下平均部の出力値の差の絶対値をとる右上がり斜め線検出微分部と、入力画像中に前記注目画素を含む第3の右上がり斜め線検出用ウィンドウを設定し、この第3の右上がり斜め線検出用ウィンドウ内において右上がり斜め方向の画素間微分値の絶対値平均をとる右上がり斜め線網点検出部と、前記右上がり斜め線検出微分部の出力値から前記右上がり斜め線網点検出部の出力値を減算する右上がり斜め線微分量計算部とを色空間の軸毎に有すると共に、前記色空間の軸毎に計算された前記右上がり斜め線微分量計算部の各出力値に基づいて、前記第1の右上がり斜め線検出用ウィンドウと前記第2の右上がり斜め線検出用ウィンドウとの距離を前記色空間上で計算する右上がり斜め線微分量距離計算部と、この右上がり斜め線微分量距離計算部の出力値が所定のしきい値より大きい場合、前記注目画素又はその近傍を右上がり斜め線画像と判断する右上がり斜め線検出比較部とを有する。
本発明の第3の態様によれば、入力画像に対して縦線の有無を判断する縦線検出ステップと、入力画像に対して横線の有無を判断する横線検出ステップと、入力画像に対して右下がり斜め線の有無を判断する右下がり斜め線検出ステップと、入力画像に対して右上がり斜め線の有無を判断する右上がり斜め線検出ステップとを含む線分検出方法が提供される。本線分検出方法は、前記縦線検出ステップと前記横線検出ステップと前記右下がり斜め線検出ステップと前記右上がり斜め線検出ステップとで得られる各出力値の論理和をとる線分検出合成ステップと、注目画素の近傍の線分結果にウィンドウを設定し、このウィンドウ内で線分結果が線分であると判定された画素の個数をカウントし、カウント値があらかじめ定められたしきい値以上であれば線分と判定し、カウント値があらかじめ定められたしきい値未満であれば非線分と判定し、新たな線分検出結果を出力する第2次線分検出ステップと、注目画素の近傍にウィンドウを設定し、ウィンドウ内の画素値の平均値を算出し、算出された平均値に対して特定の値を加算し、第3次線分検出を行うときのしきい値を作成するしきい値生成ステップと、入力画像に対してMTF補正などの前処理を行う前処理ステップと、前記第2次線分検出ステップの検出結果と前記前処理ステップでの入力画像の処理結果とを、前記しきい値生成ステップで生成されたしきい値を用いて判定する第3次線分検出ステップとを実行する。
第3の態様による線分検出方法は、更に、注目画素の近傍の第3次線分検出結果にウィンドウを設定し、このウィンドウ内で特定のパターンが発生した場合に、注目画素の検出結果を変更する検出結果補正ステップを実行することが望ましい。
本発明の第4の態様によれば、カラー入力画像に対して縦線の有無を検出する縦線検出ステップと、カラー入力画像に対して横線の有無を検出する横線検出ステップと、カラー入力画像に対して右下がり斜め線の有無を判断する右下がり斜め線検出ステップと、カラー入力画像に対して右上がり斜め線の有無を判断する右上がり斜め線検出ステップと、前記縦線検出ステップと前記横線検出ステップと前記右下がり斜め線検出ステップと前記右上がり斜め線検出ステップと得られる各出力値の論理和をとるカラー画像線分検出合成ステップとを含む線分検出方法が提供される。本線分検出方法は、更に、注目画素の近傍の線分結果にウィンドウを設定し、このウィンドウ内での線分画素数を色成分C1、C2、C3毎にカウントし、カウントされた総線分画素数があらかじめ定められたしきい値以上であれば線分と判定し、カウントされた総線分画素数があらかじめ定められたしきい値未満であれば非線分と判定すると共に、線分が色成分C1〜C3のいずれであるかを判定して、新たな線分検出結果を出力する第2次線分検出ステップを含むことを特徴とする。本線分検出方法においては更に、注目画素の近傍にウィンドウを設定し、このウィンドウ内の画素値の平均値を色成分C1〜C3毎に算出し、算出されたそれぞれの平均値に対して特定の値を加算し、第3次線分検出を行うときのしきい値を色成分C1〜C3毎に生成するしきい値生成ステップと、カラー入力画像に対して色成分C1〜C3毎に前処理を行う前処理ステップと、前記第2次線分検出ステップの検出結果と前記前処理ステップでのカラー入力画像の色成分C1〜C3毎の処理結果の少なくとも1つとを、前記しきい値生成ステップで生成された色成分C1〜C3毎のしきい値のうち前記少なくとも1つの処理結果に対応する色成分のしきい値を用いて判定する第3次線分検出ステップとを実行する。
第4の態様による線分検出方法は、更に、注目画素の近傍の第3次線分検出結果にウィンドウを設定し、このウィンドウ内で特定のパターンが発生した場合に、注目画素の検出結果を変更する検出結果補正ステップを実行することが望ましい。
本発明によれば更に、上記第1、第2の態様による線分検出器を備えた画像処理装置が提供される。
網点と線分が混在する画像にて線分の検出を行う場合において、従来の方式及び機器では、線分とされる文字や線の輪郭を検出するだけであった。これに対し、本発明によれば、多大な資源を必要とせずに、文字や線の中身までを線分として検出することが可能となった。その結果、文字を輪郭だけでなく文字として抽出することができ、例えばJBIG2やMRC、JPEG2000のPart6といったオブジェクト符号化の画像圧縮において、画質/圧縮効率において性能が向上する。さらに、検出結果に補正をかければ、検出結果の精度が向上し、また、孤立点等のノイズ成分がなくなり、画像圧縮や画質が向上する。
従来の輪郭のみの検出結果において、線分と判定された個所に対してウィンドウ内の線分数のカウント値によって、あるしきい値以上線分が存在する場合は線分、そうでない場合は線分ではないと再判定することにより、線分結果の周囲を太らせ、線分個所を広げることが可能となる。これにより、輪郭のみの部分がつぶれて、文字や線の輪郭の中が埋まる。しかしながら、これだけでは輪郭の外にまで広げた検出結果が誤検出をしているので、さらに検出処理をかけて細線化処理を行っている。具体的には第2次線分検出にて線分画像であるとされた画素に関して、前処理をかけた画素値としきい値との比較において、しきい値より小さい場合は線分画像、それ以外は線分画像ではないと判断する。これによって、文字や線の中身及び輪郭を残し、輪郭外の部分の誤検出部分が削除される。以上の処理にて、所望の分離結果を得ることができるようになる。
また、この結果に対してさらに補正を行えば、その後の画像処理や画像圧縮などの後処理での効果を向上させることが可能である。それは、線分検出結果が孤立点となるような、明らかに線分ではないような検出結果に対して、除去する補正を行うことである。これにより、分離結果の精度が向上し、例えば画像圧縮を行う場合に、ノイズ成分となる孤立点が除去されることによって、圧縮性能が向上することになる。
[第1の実施形態]
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態となる線分検出器の構成を示すブロック図である。線分検出器の構成要素について説明する。
縦線検出左平均部1は、注目画素の左近傍にウィンドウを設定し、このウィンドウ内の画素値の加重平均をとる。縦線検出右平均部2は、注目画素の右近傍にウィンドウを設定し、このウィンドウ内の画素値の加重平均をとる。縦線検出微分部3は、縦線検出左平均部1の出力値と縦線検出右平均部2の出力値の差の絶対値をとる。縦線網点検出部4は、注目画素の近傍にウィンドウを設定し、このウィンドウ内において上下画素間微分値の絶対値平均をとる。縦線検出比較部5は、縦線検出微分部3の出力値から縦線網点検出部4の出力値を減算し、この減算結果と所定のしきい値(第1のしきい値)とを比較して、減算結果が所定のしきい値より大きい場合には縦線画像と判断する。
横線検出上平均部6は、注目画素の上近傍にウィンドウを設定し、このウィンドウ内の画素値の加重平均をとる。横線検出下平均部7は、注目画素の下近傍にウィンドウを設定し、このウィンドウ内の画素値の加重平均をとる。横線検出微分部8は、横線検出上平均部6の出力値と横線検出下平均部7の出力値の差の絶対値をとる。横線網点検出部9は、注目画素の近傍にウィンドウを設定し、このウィンドウ内において左右画素間微分値の絶対値平均をとる。横線検出比較部10は、横線検出微分部8の出力値から横線網点検出部9の出力値を減算し、この減算結果と所定のしきい値(第2のしきい値)とを比較して、減算結果が所定のしきい値より大きい場合には横線画像と判断する。
右下がり斜め線検出左斜め下平均部11は、注目画素の左斜め下近傍にウィンドウを設定し、このウィンドウ内の画素値の加重平均をとる。右下がり斜め線検出右斜め上平均部12は、注目画素近傍の右斜め上近傍にウィンドウを設定し、このウィンドウ内の画素値の加重平均をとる。右下がり斜め線検出微分部13は、右下がり斜め線検出右斜め上平均部12の出力値と右下がり斜め線検出左斜め下平均部11の出力値の差の絶対値をとる。右下がり斜め線網点検出部14は、注目画素の近傍にウィンドウを設定し、このウィンドウ内において右下がり斜め方向の画素間微分値の絶対値平均をとる。右下がり斜め線検出比較部15は、右下がり斜め線検出微分部13の出力値から右下がり斜め線網点検出部14の出力値を減算し、この減算結果と所定のしきい値(第3のしきい値)とを比較して、減算結果がしきい値より大きい場合には右下がり斜め線画像と判断する。
右上がり斜め線検出左斜め上平均部16は、注目画素の左斜め上近傍にウィンドウを設定し、このウィンドウ内の画素値の加重平均をとる。右上がり斜め線検出右斜め下平均部17は、注目画素の右斜め下近傍にウィンドウを設定し、このウィンドウ内の画素値の加重平均をとる。右上がり斜め線検出微分部18は、右上がり斜め線検出左斜め上平均部16の出力値と右上がり斜め線検出右斜め下平均部17の出力値の差の絶対値をとる。右上がり斜め線網点検出部19は、注目画素の近傍にウィンドウを設定し、このウィンドウ内において右上がり斜め方向の画素間微分値の絶対値平均をとる。右上がり斜め線検出比較部20は、右上がり斜め線検出微分部18の出力値から右上がり斜め線網点検出部19の出力値を減算し、この減算結果と所定のしきい値(第4のしきい値)とを比較して、減算結果が所定のしきい値より大きい場合には右上がり斜め線画像と判断する。
線分検出合成部21は、縦線検出比較部5の出力値と横線検出比較部10の出力値と右下がり斜め線検出比較部15の出力値と右上がり斜め線検出比較部20の出力値との論理和をとる。ラインメモリ22は、入力画像を遅延させて複数ライン分の画像を得るためのものである。以上の構成要素は、特許文献1に開示されている線分検出器と同じである。
本実施形態では上記の構成要素に加えて以下の構成要素を有する。
線分結果ラインメモリ23は、線分検出合成部21から出力された線分結果を保持/遅延させる。線分結果カウント部24は、注目画素の近傍の線分結果にウィンドウを設定し、このウィンドウ内で線分結果が線分であると判定された画素の個数をカウントする。第2次線分検出部25は、カウント結果とあらかじめ定められたしきい値(第5のしきい値)とを比較し、あらかじめ定められたしきい値以上の線分がある場合は線分と判定し、カウント値があらかじめ定められたしきい値未満であれば非線分と判定し、新たな線分検出結果を出力する。
平均値算出部26は、注目画素の近傍にウィンドウを設定し、ウィンドウ内の画素値の平均値を算出する。しきい値生成部27は、算出された平均値に対して特定の値を加算し、第3次線分検出を行う時のしきい値(第6のしきい値)を作成する。前処理部28は、第3次線分検出での精度の向上のために入力画像に対してMTF補正などの前処理を行う。
第3次線分検出部29は、第2次線分検出部25の検出結果と前処理部28での入力画像の処理結果とを、しきい値生成部27で生成されたしきい値を用いて判定する。検出結果ラインメモリ30は、第3次線分検出部29の検出結果を保持/遅延させる。検出結果補正部31は、注目画素の近傍の第3次検出結果にウィンドウを設定し、このウィンドウ内で特定のパターンが発生した場合に、注目画素の検出結果を変更する。
次に、線分検出器の動作を説明するが、図1の構成要素1〜22までの動作に関しては、特許文献1に詳しく説明されている動作と同様であるので省略する。
以下には、線分検出合成部21から出力された線分結果に対する追加の処理に関して説明する。
図2は線分画素をカウントするためのウィンドウの様子を示す。入力画像に対して線分検出を行い、出力された検出結果に関して、図2のようなウィンドウにおいて、ウィンドウ内に線分と判定された結果の画素がいくつ存在するかカウントされる。ここで、P00〜P06、P10〜P16、P20〜P26、P30〜P36、P40〜P46、P50〜P56、P60〜P66、P70〜P76は線分検出合成部21から出力された検出結果を示す。本実施形態ではウィンドウサイズ5×5のウィンドウを使用しているため、例えばP43が注目画素であるとすると、ウィンドウは図2のようになる。ウィンドウサイズは処理精度やメモリ等の資源に依存して任意に設定可能である。また、本実施形態の場合、線分結果ラインメモリ23のライン数は4ラインあれば足りることになる。線分結果カウント部24からのカウント値CTは、後段の第2次線分検出部25にて、あらかじめ定められたしきい値と比較される。このとき、カウント値CTがあらかじめ定められたしきい値以上の場合、注目画素は線分と再判定され、カウント値CTがあらかじめ定められたしきい値未満の場合は、線分ではないと再判定される。
以上の処理により、一度線分検出されたデータを使用して検出結果を太らせることができる。輪郭を中心に検出結果が太るため、輪郭部分だけしか検出できなかったものが輪郭内が埋まる結果となる。太らせる精度は、ウィンドウサイズやしきい値の設定にて調整可能である。なお、線分結果カウント部24と第2次線分検出部25は、まとめて第2次線分検出セクションと呼ばれても良い。
次に、太らせた検出結果に対して、誤って判定されている輪郭外部分の補正を行う。この処理が第3次線分検出処理となる。まず、平均値算出部26において、入力画像に対して図3のようなウィンドウを用いてウィンドウ内の画素値の平均値を算出する。本実施形態では第3次線分検出処理のためにウィンドウサイズ9×7を用いているが、入力画像の特性や検出精度によって変更可能であることは明白である。算出された平均値はしきい値生成部27において、第3次線分検出のためのしきい値作成に使用される。なお、平均値算出部26としきい値生成部27はまとめてしきい値生成セクションと呼ばれても良い。
具体的には、平均値算出部26で算出された平均値に対して変数V3を加算することで、その画素における第3次線分検出のしきい値THL3とし、MIN_THL3≦THL3≦MAX_THL3の値をとる。変数V3及びMIN_THL3、MAX_THL3は、入力画像の特性や検出精度によって定めるものとする。
次に、第3次線分検出での検出精度向上のため入力画像に対して前処理を行う。前処理部28では、入力画像に対してMTF補正をかけて、画像のエッジの特徴を際立たせる処理を行う。MTF補正の方法に関しては、様々な方法が考えられる。画像処理にて一般的に使用されるようなシャープネス調整でも可能であるが、さらに特徴を出すために網点画像(背景画像)部分と線分画像部分とに分けて調整する。網点画像(背景画像)部分と線分画像部分との判別は、線分検出合成部21の結果等を使用することができる。もちろん、専用の検出回路を持つことも可能であるが、資源の削減のため本実形態では、線分検出合成部21の結果を使用している。
前処理方法は、網点画像部分と線分画像部分によって分ける方法の他に、さらに、各線分や網点の特徴(縦方向/横方向/斜め方向)に応じてもパラメータを分けることも可能である。
図4に前処理部28でのMTF補正のフィルタ例を示す。フィルタは入力画像に対して設定され、図4には網点画像用の縦用フィルタ(図4(a)、(b))、網点画像用の横用フィルタ(図4(c)、(d))、網点画像用の右下がり斜め用フィルタ(図4(e)、(f))、網点画像用の右上がり斜め用フィルタ(図4(g)、(h))と、線分画像用の横用フィルタ(図4(i)、(j))、線分画像用の縦用フィルタ(図4(k)、(l))、線分画像用の右上がり斜め用フィルタ(図4(m)、(n))、線分画像用の右下がり斜め用フィルタ(図4(o)、(p))を示している。
フィルタの使用方法としては、フィルタに対応する画素に対してフィルタ内の係数を乗算し、全フィルタ内の値を加算することで値が得られる。何も記載がない個所は係数0とする。各フィルタにはセンター値用フィルタと、差分値用フィルタがあり、次の計算式にてMTF補正が行われる。
MTF補正後の画素値=センター値+(差分値×MTF補正係数)
MTF補正係数については、網点用と線分用とで分けた方が効果的である。図4のフィルタは一例であり、フィルタサイズ及びフィルタ内の係数については、精度や特徴に応じて適当に設定できることは明らかである。また、本実施形態はMTF補正の一例であり、他の一般的な補正や、本例のように画像の特徴によって分ける/分けないの判断は、任意に設定可能であることは明らかである。
以上の処理により求められた前処理後の画素値と、しきい値生成部27にて求められたしきい値、第2次線分検出部25の検出結果を用いて、第3次線分検出部29にて第3次線分検出を行う。その方法は、各画素に対して第2次線分検出結果が線分である場合に、前処理後の画素の値がしきい値THL3以下である場合に線画と判定し、それ以外の場合は面画と判定する。
図7に平均値と前処理後の画素値及びしきい値との関係を示す。これらの処理により、強制的に太らせた検出結果について、文字や線の中身が線画であると判定したまま、検出結果を元のように細らせることができ誤検出が無くなる。
第3次線分検出部29の判定結果に対して、検出結果補正部31にて結果の補正を行う。検出結果は入力画像での対応する画素が線分であることを示しているものであり、基本的に、1画素孤立点や、2画素孤立点が線分であるはずはない。従って、この場合は網点などを誤判定した結果とみなされるため、検出結果補正部31にて前記のような孤立点の除去を行い検出結果を補正する。孤立点除去を行うためには、検出結果ラインメモリ30にてラインを遅延させ、検出結果補正部31にて、除去したい孤立点にあわせた3×3や4×4などのサイズのウィンドウを設定して、所望のパターン(孤立点)を探索し補正する。
本実施形態では、1画素孤立点、2画素孤立点の除去を行っているが、明らかに線分ではないと判断されるような前記以外のパターンに関しても同様に除去することで、誤検出を防止し、その後の画像処理や画像圧縮の効果を向上させることが可能である。また、誤判定防止だけではなく、判定結果にスムージング(平滑化)やノッチ除去を行って、検出結果を補正することにより、画像処理や画像圧縮の効果を向上させることもできる。
本実施形態による線分検出器の効果は以下の通りである。
網点と線分が混在する画像にて線分の検出を行う場合において、従来方法及び従来機器では、線分とされる文字や線の輪郭を検出するだけであった。これに対し、本実施形態によれば、多大な資源を必要とせずに、文字や線の中身までを線分として検出することが可能となった。その結果、文字を輪郭だけでなく文字として抽出することができ、例えばJBIG2やMRC、JPEG2000−Part6といったオブジェクト符号化の画像圧縮において、画質/圧縮効率において性能が向上する。さらに、検出結果に補正をかけることにより、検出結果の精度が向上し、また、孤立点等のノイズ成分がなくなり、画像圧縮効率や画質が向上する。
従来の輪郭のみの検出結果において、線分と判定された個所に対してウィンドウ内の線分数のカウント値によって、あるしきい値以上線分が存在する場合は線分、そうでない場合は線分ではないと再判定することにより、線分結果の周囲を太らせ、線分個所を広げることが可能となる。これにより、輪郭のみの部分がつぶれて、文字や線の輪郭の中が埋まる。しかしながら、これだけでは輪郭の外にまで広げた検出結果が誤検出をしているので、さらに検出処理をかけて細線化処理を行っている。具体的には第2次線分検出にて線分画像であるとされた画素に関して、前処理をかけた画素の値としきい値との比較において、画素の値がしきい値以下の場合は線分画像、それ以外は線分画像ではないと判断する。これによって、文字や線の中身及び輪郭を残し、輪郭外の部分の誤検出部分が削除される。以上の処理にて、所望の分離結果を得ることができるようになる。
また、この結果に対してさらに補正を行うことで、その後の画像処理や画像圧縮などの後処理での効果を向上させることが可能である。それは、線分検出結果が孤立点となるような、明らかに線分ではないような検出結果に対して、除去する補正を行うことである。これにより、分離結果の精度が向上し、例えば画像圧縮を行う場合に、ノイズ成分となる孤立点が除去されることによって、圧縮性能が向上することになる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態ではモノクロのグレー画像での場合について説明したが、本発明はカラー画像にも適用可能である。
図5、図6に本発明をカラー画像に適用した場合の第2の実施形態のブロック構成図を示す。図5は、主に縦線、横線検出のための構成を示し、図6は、主に右上がり斜め線、右下がり斜め線検出のための構成を示す。
図5を参照して、ラインメモリ22から出力された複数ラインのカラー画像データは、色空間変換部60にて色成分C1、C2、C3に変換される。ここで、色成分C1、C2、C3としては、国際照明委員会(CIE)にて定められているLabやYCbCr、sYCbCrといった色空間がある。また、色空間変換部60とラインメモリ22の位置関係は、色空間変換を行ったデータをラインメモリに入力する関係でもよい。
縦線検出左平均部31−1,31−2,31−3、縦線検出右平均部32−1,32−2,32−3、縦線検出微分部33−1,33−2,33−3、縦線網点検出部34−1,34−2,34−3、カラー画像縦線微分量計算部35−1,35−2,35−3、カラー画像縦線微分量距離計算部51は、特許文献1に記載されている[実施形態の2]での縦線検出の動作と同じである。それ故、詳しい説明は省略する。
カラー画像縦線検出比較部52は、カラー画像縦線微分量距離計算部51の出力値と所定のしきい値(第7のしきい値)とを比較して、出力値が所定のしきい値より大きい場合には注目画素又はその近傍が縦線画像であると判断し、出力値が所定のしきい値以下の場合には縦線画像ではないと判断する。カラー画像縦線検出比較部52は、さらに、縦線画像であると判断した場合には、色成分C1でのカラー画像縦線微分量計算部35−1の計算結果としきい値(第8のしきい値)とを比較し、計算結果がしきい値以上である場合は色成分C1での縦線画像であると判断する。一方、計算結果がしきい値未満の場合、カラー画像縦線検出比較部52は、色成分C2のカラー画像縦線微分量計算部35−2の計算結果と色成分C3のカラー画像縦線微分量計算部35−3の計算結果とを比較する。比較の結果、カラー画像縦線微分量計算部35−2の計算結果の方が大きい場合、カラー画像縦線検出比較部52は、色成分C2での縦線画像と判断し、それ以外は色成分C3での縦線画像と判断する。
ここで、最初にしきい値と比較する色成分C1は色空間の輝度成分とし、色成分C2、C3は色相成分とする。カラー画像縦線検出比較部52は、色成分C1での縦線画像である場合には「11」、色成分C2での縦線画像である場合には「10」、色成分C3での縦線画像である場合には「01」、縦線画像でない場合には「00」をそれぞれ出力する。この出力値は、システム全体として統一していれば別の適当な値で出力してもよい。
次に、横線検出上平均部36−1,36−2,36−3、横線検出下平均部37−1,37−2,37−3、横線検出微分部38−1,38−2,38−3、横線網点検出部39−1,39−2,39−3、カラー画像横線微分量計算部40−1,40−2,40−3、カラー画像横線微分量距離計算部53についても、特許文献1に記載されている[実施形態の2]で説明されている横線検出の動作と同様である。それ故、詳しい説明は省略する。
カラー画像横線検出比較部54は、カラー画像横線微分量距離計算部53の出力値と所定のしきい値(第9のしきい値)とを比較して、出力値が所定のしきい値より大きい場合には、注目画素又はその近傍が横線画像であると判断し、出力値がしきい値以下の場合には横線画像ではないと判断する。カラー画像横線検出比較部54は、さらに、横線画像であると判断した場合には、色成分C1でのカラー画像横線微分量計算部40−1の計算結果としきい値(第10のしきい値)を比較し、計算結果がしきい値以上である場合は色成分C1での横線画像であると判断する。一方、しきい値未満の場合、カラー画像横線検出比較部54は色成分C2のカラー画像横線微分量計算部40−2の計算結果と色成分C3のカラー画像横線微分量計算部40−3の計算結果とを比較し、カラー画像横線微分量計算部40−2の計算結果の方が大きい場合は色成分C2での横線画像と判断し、それ以外は色成分C3での横線画像と判断する。
カラー画像横線検出比較部54は、例えば、色成分C1での横線画像である場合には「11」、色成分C2での横線画像である場合には「10」、色成分C3での横線画像である場合には「01」、横線画像でない場合には「00」をそれぞれ出力する。
次に、図6を参照して、右下がり斜め線検出左斜め下平均部41−1,41−2,41−3、右下がり斜め線検出右斜め上平均部42−1,42−2,42−3、右下がり斜め線検出微分部43−1,43−2,43−3、右下がり斜め線網点検出部44−1,44−2,44−3、カラー画像右下がり斜め線微分量計算部45−1,45−2,45−3、カラー画像右下がり斜め線微分量距離計算部55についても、特許文献1に記載されている[実施形態の2]での右下がり斜め線検出の動作と同様である。それ故、詳しい説明は省略する。
カラー画像右下がり斜め線検出比較部56は、カラー画像右下がり斜め線微分量距離計算部55の出力値と所定のしきい値(第11のしきい値)とを比較して、出力値が所定のしきい値より大きい場合には、注目画素又はその近傍が右下がり斜め線画像であると判断し、出力値がしきい値以下の場合には右下がり斜め線画像ではないと判断する。カラー画像右下がり斜め線検出比較部56はカラー画像右下がり斜め線検出比較部56は、さらに、右下がり斜め線画像であると判断した場合には、色成分C1でのカラー画像右下がり斜め線微分量計算部45−1の計算結果としきい値(第12のしきい値)とを比較し、計算結果がしきい値以上である場合は色成分C1での右下がり斜め線画像であると判断する。一方、計算結果がしきい値未満の場合、カラー画像右下がり斜め線検出比較部56は、色成分C2のカラー画像右下がり斜め線微分量計算部45−2の計算結果と色成分C3のカラー画像右下がり斜め線微分量計算部45−3の計算結果とを比較する。比較の結果、カラー画像右下がり斜め線検出比較部56は、カラー画像右下がり斜め線微分量計算部45−2の計算結果の方が大きい場合は色成分C2での右下がり斜め線画像と判断し、それ以外は色成分C3での右下がり斜め線画像と判断する。
カラー画像右下がり斜め線検出比較部56は、例えば、色成分C1での右下がり斜め線画像である場合には「11」、色成分C2での右下がり斜め線画像である場合には「10」、色成分C3での右下がり斜め線画像である場合には「01」、右下がり斜め線画像でない場合には「00」をそれぞれ出力する。
次に、右上がり斜め線検出左斜め上平均部46−1,46−2,46−3、右上がり斜め線検出右斜め下平均部47−1,47−2,47−3、右上がり斜め線検出微分部48−1,48−2,48−3、右上がり斜め線網点検出部49−1,49−2,49−3、カラー画像右上がり斜め線微分量計算部50−1,50−2,50−3、カラー画像右上がり斜め線微分量距離計算部57についても、特許文献1に記載されている[実施形態の2]での右上がり斜め線検出の動作と同様である。それ故、詳しい説明は省略する。
カラー画像右上がり斜め線検出比較部58は、カラー画像右上がり斜め線微分量距離計算部57の出力値と所定のしきい値(第13のしきい値)とを比較して、出力値が所定のしきい値より大きい場合には、注目画素又はその近傍が右上がり斜め線画像であると判断し、出力値がしきい値以下の場合には右上がり斜め線画像ではないと判断する。カラー画像右上がり斜め線検出比較部58は、さらに、右上がり斜め線画像であると判断した場合には、色成分C1でのカラー画像右上がり斜め線微分量計算部48−1の計算結果としきい値(第14のしきい値)を比較し、計算結果がしきい値以上である場合は色成分C1での右上がり斜め線画像であると判断する。一方、計算結果がしきい値未満の場合、カラー画像右上がり斜め線検出比較部58は、色成分C2のカラー画像右上がり斜め線微分量計算部48−2の計算結果と色成分C3のカラー画像右上がり斜め線微分量計算部48−3の計算結果とを比較する。比較の結果、カラー画像右上がり斜め線検出比較部58は、カラー画像右上がり斜め線微分量計算部48−2の計算結果の方が大きい場合は色成分C2での右上がり斜め線画像と判断し、それ以外は色成分C3での右上がり斜め線画像と判断する。
カラー画像右上がり斜め線検出比較部58は、例えば、色成分C1での右上がり斜め線画像である場合には「11」、色成分C2での右上がり斜め線画像である場合には「10」、色成分C3での右上がり斜め線画像である場合には「01」、右上がり斜め線画像ではない場合には「00」をそれぞれ出力する。
図5をも参照して、カラー画像線分検出合成部59は、カラー画像縦線検出比較部52、カラー画像横線検出比較部54、カラー画像右下がり斜め線検出比較部56及びカラー画像右上がり斜め線検出比較部58の少なくとも1つで、色成分C1、C2、C3に係わりなく線画像が検出された場合には、注目画素又はその近傍が線分画像であると判断する。カラー画像線分検出合成部59は、カラー画像縦線検出比較部52、カラー画像横線検出比較部54、カラー画像右下がり斜め線検出比較部56及びカラー画像右上がり斜め線検出比較部58の何れにおいても線画像が検出されなかった場合には、注目画素又はその近傍が面画像であると判断する。すなわち、カラー画像線分検出合成部59は、比較部52、54、56、58において、これらの出力値の少なくとも1つに線分画像と判断されているものがあれば、対応する比較部の出力結果をカラー画像線分検出合成部59の出力結果とする。一方、カラー画像線分検出合成部59は、複数の比較部で線分画像であると判断されている場合には、比較部52>比較部54>比較部56>比較部58の順で、上位の出力結果を使用する。比較部52,54,56,58の各出力値がすべて「00」であれば、面画像を示す出力値「00」が出力される。
次に、図5を参照して、第2の実施形態の主要部である構成要素61〜69までの動作を説明する。線分結果ラインメモリ61は、第1の実施形態の線分結果ラインメモリ23と同様な動作を行う。すなわち、線分結果ラインメモリ61は、カラー画像線分検出合成部59から出力されたデータを保持、遅延させ後段へと出力する。但し、カラー画像線分検出合成部59からの出力結果は2ビットであるため、2ビットのラインメモリとなる。線分結果カウント部62では、図2のようなウィンドウを用いて、第1の実施形態と同様にウィンドウ内の総線分画数、色成分C1での線分画数、色成分C2での線分画数、色成分C3での線分画数をそれぞれカウントする。第2次線分検出部63では、線分結果カウント部62からのカウント値を用いて、線分画像の再判定を行う。なお、線分結果カウント部62と第2次線分検出部63は、まとめて第2二次線分検出セクションと呼ばれても良い。
具体的には、カウントされた総線分画数があらかじめ定められたしきい値(第15のしきい値)以上の場合、第2次線分検出部63は注目画素が線分画像であると判定し、総線分画数があらかじめ定められたしきい値未満の場合は線分画像ではないと判定する。ここで、もともと注目画素が線分画像であったとしても、第2次線分検出部63の判定で線分画像ではないと判定された場合には線分画像ではなくなる。第2次線分検出部63は、さらに次の処理を行う。注目画素を線分画像と判断した場合、第2次線分検出部63はウィンドウ内に色成分C1と色成分C2での線分画像が無かった場合には、注目画素は色成分C3での線分画像であるとし、「01」を出力する。また、注目画素を線分画像と判断した場合、第2次線分検出部63はウィンドウ内に色成分C1と色成分C3での線分画像が無かった場合には、注目画素は色成分C2での線分画像であるとし、「10」を出力する。注目画素を線分画像と判断した場合であって前記の2つの条件に合わないような注目画素については、第2次線分検出部63は色成分C1での線分画像であると判断し「11」を出力する。線分画像でない場合には、第2次線分検出部63は「00」を出力する。
次に、第3次線分検出処理について説明する。前処理部64−1、64−2、64−3は、色成分C1、C2、C3それぞれに対して設けられ、各色成分に対して第1の実施形態の前処理部28と同じ処理をする。例えば、前処理部64−1は、色成分C1に対してMTF補正を行う。平均値算出部65−1、65−2、65−3は、色成分C1、C2、C3それぞれに対して設けられ、各色成分に対して第1の実施形態の平均値算出部26と同じ処理をする。例えば、平均値算出部65−1は、色成分C1に対して、図3のようなウィンドウ内の画素値の平均値を算出する。
しきい値生成部66−1、66−2、66−3は、色成分C1、C2、C3それぞれに対して設けられ、各色成分に対して第1の実施形態のしきい値生成部27と同じ処理をする。例えば、しきい値生成部66−1は、色成分C1に対して平均値算出部65−1で算出された平均値を使用して、図7のようなグラフのしきい値を生成する。なお、平均値算出部65−1〜65−3としきい値生成部66−1〜66−3はまとめてしきい値生成セクションと呼ばれても良い。
第3次線分検出部67は、第2次線分検出部63の結果、前処理部64−1、64−2、64−3での前処理結果、しきい値生成部66−1、66−2、66−3で生成されたしきい値(第16〜第18のしきい値)を用いて、線分画像の判断を行う。具体的には、第2次線分検出の結果、色成分C1での線分画像であると判断された画素、すなわち第2次線分検出部63の出力が「11」である画素に対しては、第3次線分検出部67は、色成分C1の前処理結果、すなわち前処理部64−1の結果が色成分C1のしきい値、すなわちしきい値生成部66−1からのしきい値以下の場合に、色成分C1での線分画像であると判断する。色成分C2での線分画像であると判断された画素、すなわち第2次線分検出部63の出力結果が「10」の画素に対しては、第3次線分検出部67は、前処理部64−2の結果がしきい値生成部66−2からのしきい値より大きい場合に、色成分C2での線分画像であると判断する。同様に、色成分C3での線分画像であると判断された画素、すなわち第2次線分検出部63の出力結果が「01」の画素に対しては、第3次線分検出部67は、前処理部64−3の結果がしきい値生成部66−3からのしきい値より大きい場合に、色成分C3での線分画像であると判断する。以上のどれでもない場合は、第3次線分検出部67は、線分画像ではないと判断する。
第3次線分検出部67は、例えば、色成分C1、C2、C3に係わらず、線分画像であると判断した場合には、「1」を出力し、線分画像でないと判断した場合には「0」を出力する。本実施形態では、第3次線分検出部67が色成分C1、C2、C3それぞれで判断を行ったが、色成分C1だけでの判断でも可能であり、検出精度と実装化の複雑さを考慮して任意に選択できる。
検出結果ラインメモリ68は、第3次線分検出結果を保持、遅延させ後段へ出力する。検出結果補正部69は、第1の実施形態の検出結果補正部31と同様な処理を行う。すなわち、検出結果が孤立点となっているようなものに対して除去を行う。
以上の処理により、カラー画像においても文字や線の輪郭だけではなく、中身も含めたオブジェクトとして抽出可能となる。本実施形態では、ハードウエアでの構成例を示しているが、ソフトウエアで実現されても問題無い。
上記の2つの実施形態の説明で明らかなように、線分と網点が混在しているような画像から線分画像検出を行う従来の方式では輪郭のみの検出であったが、本発明の第2次線分検出を行うことにより従来の検出結果を太らせることが可能となる。
また、線分と網点が混在しているような画像から線分画像検出を行う従来の方式では輪郭のみの検出であったが、本発明の第2次線分検出、第3次線分検出を行うことにより従来の検出結果を太らせ、さらに誤検出部分を細線化することが可能となる。
更に、線分と網点が混在しているような画像から線分画像検出を行う従来の方式では輪郭のみの検出であったが、本発明の第2次線分検出、第3次線分検出、検出結果補正を行うことにより従来の検出結果を太らせた後に誤検出部分を細線化し、さらに孤立点を除去することにより、明らかな誤検出部分の削除を行い良好な検出結果を得ることができる。
本発明は、入力画像において文字や図形の線分などを検出する線分検出器及び線分検出方法であり、主に画像処理装置や画像圧縮器などの分野全般に適用可能である。
図1は本発明の第1の実施形態による線分検出器の概要を示すブロック図である。 図2は本発明における第2次線分検出用の線分カウントのためのウィンドウ例を示した図である。 図3は本発明における第3次線分検出用の平均値ウィンドウ例を示した図である。 図4は本発明における前処理でのMTF補正フィルタ例を説明するための図である。 図5は本発明の第2の実施形態による線分検出器の構成をその半分について示すブロック図である。 図6は本発明の第2の実施形態による線分検出器の構成を残りの半分について示すブロック図である。 図7は本発明における第3次線分検出処理での平均値と前処理後の画素値としきい値との関係を示した図である。
符号の説明
1・・・縦線検出左平均部
2・・・縦線検出右平均部
3・・・縦線検出微分部
4・・・縦線網点検出部
5・・・縦線検出比較部
6・・・横線検出上平均部
7・・・横線検出下平均部
8・・・横線検出微分部
9・・・横線網点検出部
10・・・横線検出比較部
11・・・右下がり斜め線検出左斜め下平均部
12・・・右下がり斜め線検出右斜め上平均部
13・・・右下がり斜め線検出微分部
14・・・右下がり斜め線網点検出部
15・・・右下がり斜め線検出比較部
16・・・右上がり斜め線検出左斜め上平均部
17・・・右上がり斜め線検出右斜め下平均部
18・・・右上がり斜め線検出微分部
19・・・右上がり斜め線網点検出部
20・・・右上がり斜め線検出比較部
21・・・線分検出合成部
22・・・ラインメモリ
23・・・線分結果ラインメモリ
24・・・線分結果カウント部
25・・・第2次線分検出部
26・・・平均値算出部
27・・・しきい値生成部
28・・・前処理部
29・・・第3次線分検出部
30・・・検出結果ラインメモリ
31・・・検出結果補正部

Claims (17)

  1. 入力画像に対して縦線の有無を検出する縦線検出手段と、入力画像に対して横線の有無を検出する横線検出手段と、入力画像に対して右下がり斜め線の有無を検出する右下がり斜め線検出手段と、入力画像に対して右上がり斜め線の有無を検出する右上がり斜め線検出手段と、前記縦線検出手段と前記横線検出手段と前記右下がり斜め線検出手段と前記右上がり斜め線検出手段の各出力値の論理和をとる線分検出合成部とを含む線分検出器において、
    更に、前記線分検出合成部から出力された検出結果に対し、線分か否かの再判定を行う再判定手段を備え
    前記再判定手段は、
    注目画素の近傍の検出結果にウィンドウを設定し、設定したウィンドウ内で検出結果が線分であると判定された画素の個数をカウントし、カウント値があらかじめ定められたしきい値以上であれば注目画素を線分と判定し、カウント値があらかじめ定められたしきい値未満であれば注目画素を非線分と判定し、新たな検出結果を出力する第2次線分検出セクションと、
    注目画素の近傍にウィンドウを設定し、ウィンドウ内の画素値の平均値を算出し、算出された平均値に対してあらかじめ決められた値を加算し、第3次線分検出を行うときの別のしきい値を生成するしきい値生成セクションと、
    入力画像に対してMTF補正による前処理を行う前処理部と、
    前記第2次線分検出セクションの検出結果と前記前処理部での入力画像の処理結果である前処理された画素値とを受け、前記第2次線分検出部の検出結果が線分である場合に前記前処理された画素値が前記しきい値生成セクションで生成された前記別のしきい値以下であるとき線画像であると判定し、前記前処理された画素値が前記別のしきい値を越えていると線画像以外の画像であるという判定動作を行う第3次線分検出部とを含むことを特徴とする線分検出器。
  2. 請求項に記載の線分検出器において、
    前記第2次線分検出セクションは、
    前記線分検出合成部から出力された検出結果を保持し、遅延させるための第1のラインメモリと、
    該第1のラインメモリに接続され、注目画素の近傍の検出結果にウィンドウを設定し、このウィンドウ内で検出結果が線分であると判定された画素の個数をカウントする線分結果カウント部と、
    前記線分結果ウント部のカウント値と前記あらかじめ定められたしきい値とを比較し、カウント値が前記あらかじめ定められたしきい値以上であれば注目画素を線分と判定し、カウント値が前記あらかじめ定められたしきい値未満であれば注目画素を非線分と判定して、前記新たな検出結果を出力する第2次線分検出部とから成ることを特徴とする線分検出器。
  3. 請求項に記載の線分検出器において、
    前記しきい値生成セクションは、
    ウィンドウ内の画素値の平均値を計算する平均値算出部と、
    算出された平均値をもとに前記別のしきい値を生成するしきい値生成部とから成ることを特徴とする線分検出器。
  4. 請求項に記載の線分検出器において、
    前記再判定手段は、更に、
    前記第3次線分検出部から出力された第3次線分検出結果を保持し、遅延させるための第2のラインメモリと、
    該第2のラインメモリと接続し、注目画素の近傍の前記第3次線分検出結果にウィンドウを設定し、このウィンドウ内で孤立点のような特定のパターンが発生した場合に、これを除去することで注目画素の検出結果を補正する検出結果補正部を含むことを特徴とする線分検出器。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の線分検出器において、
    前記縦線検出手段は、
    入力画像中の注目画素の左近傍に第1の縦線検出用ウィンドウを設定し、この第1の縦線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均を計算する縦線検出左平均部と、
    入力画像中の前記注目画素の右近傍に第2の縦線検出用ウィンドウを設定し、この第2の縦線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均を計算する縦線検出右平均部と、
    前記縦線検出左平均部の出力値と前記縦線検出右平均部の出力値の差の絶対値を計算する縦線検出微分部と、
    入力画像中前記注目画素の周囲にこれを含む第3の縦線検出用ウィンドウを設定し、この第3の縦線検出用ウィンドウ内において上下方向に隣接している画素間の画素値の差分の平均値を上下画素間微分値の絶対値平均として計算する縦線網点検出部と、
    前記縦線検出微分部の出力値から前記縦線網点検出部の出力値を減算し、この減算結果が所定のしきい値より大きい場合、前記注目画素を縦線画像と判断する縦線検出比較部とを有することを特徴とする線分検出器。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の線分検出器において、
    前記横線検出手段は、
    入力画像中の注目画素の上近傍に第1の横線検出用ウィンドウを設定し、この第1の横線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均を計算する横線検出上平均部と、
    入力画像中の前記注目画素の下近傍に第2の横線検出用ウィンドウを設定し、この第2の横線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均を計算する横線検出下平均部と、
    前記横線検出上平均部の出力値と前記横線検出下平均部の出力値の差の絶対値を計算する横線検出微分部と、
    入力画像中前記注目画素の周囲にこれを含む第3の横線検出用ウィンドウを設定し、この第3の横線検出用ウィンドウ内において左右方向に隣接している画素間の画素値の差分の平均値を左右画素間微分値の絶対値平均として計算する横線網点検出部と、
    前記横線検出微分部の出力値から前記横線網点検出部の出力値を減算し、この減算結果が所定のしきい値より大きい場合、前記注目画素を横線画像と判断する横線検出比較部とを有することを特徴とする線分検出器。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の線分検出器において、
    前記右下がり斜め線検出手段は、
    入力画像中の注目画素の左斜め下近傍に第1の右下がり斜め線検出用ウィンドウを設定し、この第1の右下がり斜め線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均を計算する右下がり斜め線検出左斜め下平均部と、
    入力画像中の前記注目画素の右斜め上近傍に第2の右下がり斜め線検出用ウィンドウを設定し、この第2の右下がり斜め線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均を計算する右下がり斜め線検出右斜め上平均部と、
    前記右下がり斜め線検出左斜め下平均部の出力値と前記右下がり斜め線検出右斜め上平均部の出力値の差の絶対値を計算する右下がり斜め線検出微分部と、
    入力画像中前記注目画素の周囲にこれを含む第3の右下がり斜め線検出用ウィンドウを設定し、この第3の右下がり斜め線検出用ウィンドウ内において右下がり斜め方向に隣接している画素間の画素値の差分の平均値を右下がり斜め方向の画素間微分値の絶対値平均として計算する右下がり斜め線網点検出部と、
    前記右下がり斜め線検出微分部の出力値から前記右下がり斜め線網点検出部の出力値を減算し、この減算結果が所定のしきい値より大きい場合、前記注目画素を右下がり斜め線画像と判断する右下がり斜め線検出比較部とを有することを特徴とする線分検出器。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の線分検出器において、
    前記右上がり斜め線検出手段は、
    入力画像中の注目画素の左斜め上近傍に第1の右上がり斜め線検出用ウィンドウを設定し、この第1の右上がり斜め線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均を計算する右上がり斜め線検出左斜め上平均部と、
    入力画像中の前記注目画素の右斜め下近傍に第2の右上がり斜め線検出用ウィンドウを設定し、この第2の右上がり斜め線検出用ウィンドウ内の画素値の加重平均を計算する右上がり斜め線検出右斜め下平均部と、
    前記右上がり斜め線検出左斜め上平均部の出力値と前記右上がり斜め線検出右斜め下平均部の出力値の差の絶対値を計算する右上がり斜め線検出微分部と、
    入力画像中前記注目画素の周囲にこれを含む第3の右上がり斜め線検出用ウィンドウを設定し、この第3の右上がり斜め線検出用ウィンドウ内において右上がり斜め方向に隣接している画素間の画素値の差分の平均値を右上がり斜め方向の画素間微分値の絶対値平均として計算する右上がり斜め線網点検出部と、
    前記右上がり斜め線検出微分部の出力値から前記右上がり斜め線網点検出部の出力値を減算し、この減算結果が所定のしきい値より大きい場合、前記注目画素を右上がり斜め線画像と判断する右上がり斜め線検出比較部とを有することを特徴とする線分検出器。
  9. カラー入力画像に対して縦線の有無を検出する縦線検出手段と、カラー入力画像に対して横線の有無を検出する横線検出手段と、カラー入力画像に対して右下がり斜め線の有無を検出する右下がり斜め線検出部と、カラー入力画像に対して右上がり斜め線の有無を検出する右上がり斜め線検出部と、前記縦線検出手段と前記横線検出手段と前記右下がり斜め線検出手段と前記右上がり斜め線検出手段の各出力値の論理和をとるカラー画像線分検出合成部とを含む線分検出器において、
    更に、前記線分検出合成部から出力された検出結果に対し、線分か否かの再判定を行う再判定手段を備え
    前記再判定手段は、
    注目画素の近傍の線分結果にウィンドウを設定し、このウィンドウ内で線分画素数を色成分C1、C2、C3毎にカウントし、色成分毎に、カウントされた総線分画素数があらかじめ定められたしきい値以上であれば注目画素を線分と判定し、カウントされた総線分画素数があらかじめ定められたしきい値未満であれば注目画素を非線分と判定すると共に、注目画素を線分と判断した場合であって、ウィンドウ内に色成分C1と色成分C2での線分画像が無い第1の場合は、注目画素が色成分C3での線分画像であると判断し、ウィンドウ内に色成分C1と色成分C3での線分画像が無い第2の場合は、注目画素は色成分C2での線分画像であると判断し、前記第1、第2の場合以外の注目画素については、色成分C1での線分画像であると判断することにより、線分画像が色成分C1〜C3のいずれであるかを判定して、新たな線分検出結果を出力する第2次線分検出セクションと、
    注目画素の近傍にウィンドウを設定し、このウィンドウ内の画素値の平均値を色成分C1〜C3毎に算出し、算出されたそれぞれの平均値に対してあらかじめ決められた値を加算し、第3次線分検出を行うときのしきい値を色成分C1〜C3毎に生成するしきい値生成セクションと、
    カラー入力画像に対して色成分C1〜C3毎にMTF補正による前処理を行う前処理部と、
    前記第2次線分検出セクションの検出結果と前記前処理部でのカラー入力画像の色成分C1〜C3毎の前処理結果と、前記しきい値生成セクションで生成された色成分C1〜C3毎のしきい値を用い、前記色成分C1での線分画像であると判断された画素に対しては、前記色成分C1の前処理結果が前記色成分C1のしきい値以下の場合に、色成分C1での線分画像であると判断し、前記色成分C2での線分画像であると判断された画素に対しては、前記色成分C2の前処理結果が前記色成分C2のしきい値より大きい場合に、色成分C2での線分画像であると判断し、前記色成分C3での線分画像であると判断された画素に対しては、前記色成分C3の前処理結果が前記色成分C3のしきい値より大きい場合に、前記色成分C3での線分画像であると判断し、前記色成分C1、C2、C3のどれでもない場合は、線分画像ではないと判断する第3次線分検出部とを含むことを特徴とする線分検出器。
  10. 請求項に記載の線分検出器において、
    前記第2次線分検出セクションは、
    前記線分検出合成部から出力された検出結果を保持し、遅延させるための第1のラインメモリと、
    該第1のラインメモリに接続され、注目画素の近傍の線分結果にウィンドウを設定し、このウィンドウ内での線分画素数を色成分C1〜C3毎にカウントして総線分画素数を得る線分結果カウント部と、
    カウントされた総線分画素数と前記あらかじめ定められたしきい値とを比較し、カウントされた総線分画素数が前記あらかじめ定められたしきい値以上であれば注目画素を線分と判定し、カウントされた総線分画素数が前記あらかじめ定められたしきい値未満であれば注目画素を非線分と判定すると共に、注目画素を線分と判断した場合であって、ウィンドウ内に色成分C1と色成分C2での線分画像が無い第1の場合は、注目画素が色成分C3での線分画像であると判断し、ウィンドウ内に色成分C1と色成分C3での線分画像が無い第2の場合は、注目画素は色成分C2での線分画像であると判断し、前記第1、第2の場合以外の注目画素については、色成分C1での線分画像であると判断することにより、線分画像が色成分C1〜C3のいずれであるかを判定して、新たな線分検出結果を出力する第2次線分検出部とから成ることを特徴とする線分検出器。
  11. 請求項に記載の線分検出器において、
    前記しきい値生成セクションは、
    ウィンドウ内の画素値の平均値を色成分C1〜C3毎に計算する3つの平均値算出部と、
    算出されたそれぞれの平均値をもとに色成分C1〜C3毎にしきい値を生成する3つのしきい値生成部とから成ることを特徴とする線分検出器。
  12. 請求項に記載の線分検出器において、
    前記再判定手段は更に、
    前記第3次線分検出部から出力された第3次線分検出結果を保持し、遅延させるための第2のラインメモリと、
    該第2のラインメモリと接続し、注目画素の近傍の第3次線分検出結果にウィンドウを設定し、このウィンドウ内で孤立点のような特定のパターンが発生した場合に、これを除去することで注目画素の検出結果を補正する検出結果補正部を有することを特徴とする線分検出器。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の線分検出器を備えた画像処理装置。
  14. 入力画像に対して縦線の有無を検出する縦線検出ステップと、入力画像に対して横線の有無を検出する横線検出ステップと、入力画像に対して右下がり斜め線の有無を検出する右下がり斜め線検出ステップと、入力画像に対して右上がり斜め線の有無を検出する右上がり斜め線検出ステップと、前記縦線検出ステップと前記横線検出ステップと前記右下がり斜め線検出ステップと前記右上がり斜め線検出ステップとで得られる各出力値の論理和をとる線分検出合成ステップとを含む線分検出方法において、
    更に、注目画素の近傍の線分結果にウィンドウを設定し、このウィンドウ内で線分結果が線分であると判定された画素の個数をカウントし、カウント値があらかじめ定められたしきい値以上であれば注目画素を線分と判定し、カウント値があらかじめ定められたしきい値未満であれば注目画素を非線分と判定し、新たな線分検出結果を出力する第2次線分検出ステップと、
    注目画素の近傍にウィンドウを設定し、ウィンドウ内の画素値の平均値を算出し、算出された平均値に対してあらかじめ決められた値を加算し、第3次線分検出を行うときの別のしきい値を生成するしきい値生成ステップと、
    入力画像に対してMTF補正による前処理を行う前処理ステップと、
    前記第2次線分検出ステップの検出結果と前記前処理ステップでの入力画像の処理結果である前処理された画素値とを受け、前記第2次線分検出ステップの検出結果が線分である場合に前記前処理された画素値が前記しきい値生成ステップで生成された前記別のしきい値以下であるとき線画像であると判定し、前記前処理された画素値が前記別のしきい値を越えていると線画像以外の画像であるという判定動作を行う第3次線分検出ステップを実行することを特徴とする線分検出方法。
  15. 請求項14に記載の線分検出方法において、
    更に、注目画素の近傍の第3次線分検出結果にウィンドウを設定し、このウィンドウ内で孤立点のような特定のパターンが発生した場合に、これを除去することで注目画素の検出結果を補正する検出結果補正ステップを実行することを特徴とする線分検出方法。
  16. カラー入力画像に対して縦線の有無を検出する縦線検出ステップと、カラー入力画像に対して横線の有無を検出する横線検出ステップと、カラー入力画像に対して右下がり斜め線の有無を判断する右下がり斜め線検出ステップと、カラー入力画像に対して右上がり斜め線の有無を判断する右上がり斜め線検出ステップと、前記縦線検出ステップと前記横線検出ステップと前記右下がり斜め線検出ステップと前記右上がり斜め線検出ステップとで得られる各出力値の論理和をとるカラー画像線分検出合成ステップとを含む線分検出方法において、
    更に、注目画素の近傍の線分結果にウィンドウを設定し、このウィンドウ内での線分画素数を色成分C1、C2、C3毎にカウントし、色成分毎に、カウントされた総線分画素数があらかじめ定められたしきい値以上であれば注目画素を線分と判定し、カウントされた総線分画素数があらかじめ定められたしきい値未満であれば注目画素を非線分と判定すると共に、注目画素を線分と判断した場合であって、ウィンドウ内に色成分C1と色成分C2での線分画像が無い第1の場合は、注目画素が色成分C3での線分画像であると判断し、ウィンドウ内に色成分C1と色成分C3での線分画像が無い第2の場合は、注目画素は色成分C2での線分画像であると判断し、前記第1、第2の場合以外の注目画素については、色成分C1での線分画像であると判断することにより、線分画像が色成分C1〜C3のいずれであるかを判定して、新たな線分検出結果を出力する第2次線分検出ステップと、
    注目画素の近傍にウィンドウを設定し、このウィンドウ内の画素値の平均値を色成分C1〜C3毎に算出し、算出されたそれぞれの平均値に対してあらかじめ決められた値を加算し、第3次線分検出を行うときのしきい値を色成分C1〜C3毎に生成するしきい値生成ステップと、
    カラー入力画像に対して色成分C1〜C3毎にMTF補正による前処理を行う前処理ステップと、
    前記第2次線分検出ステップの検出結果と前記前処理ステップでのカラー入力画像の色成分C1〜C3毎の処理結果と前記しきい値生成ステップで生成された色成分C1〜C3毎のしきい値を用い、前記色成分C1での線分画像であると判断された画素に対しては、前記色成分C1の前処理結果が前記色成分C1のしきい値以下の場合に、色成分C1での線分画像であると判断し、前記色成分C2での線分画像であると判断された画素に対しては、前記色成分C2の前処理結果が前記色成分C2のしきい値より大きい場合に、色成分C2での線分画像であると判断し、前記色成分C3での線分画像であると判断された画素に対しては、前記色成分C3の前処理結果が前記色成分C3のしきい値より大きい場合に、前記色成分C3での線分画像であると判断し、前記色成分C1、C2、C3のどれでもない場合は、線分画像ではないと判断する第3次線分検出ステップを実行することを特徴とする線分検出方法。
  17. 請求項16に記載の線分検出方法において、
    更に、注目画素の近傍の第3次線分検出結果にウィンドウを設定し、このウィンドウ内で孤立点のような特定のパターンが発生した場合に、これを除去することで注目画素の検出結果を補正する検出結果補正ステップを実行することを特徴とする線分検出方法。
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