JP2002343925A - マルチチップモジュールの製造方法 - Google Patents

マルチチップモジュールの製造方法

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JP2002343925A
JP2002343925A JP2001148659A JP2001148659A JP2002343925A JP 2002343925 A JP2002343925 A JP 2002343925A JP 2001148659 A JP2001148659 A JP 2001148659A JP 2001148659 A JP2001148659 A JP 2001148659A JP 2002343925 A JP2002343925 A JP 2002343925A
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conductive layer
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Miyuki Suzuki
美雪 鈴木
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/12Structure, shape, material or disposition of the bump connectors prior to the connecting process
    • H01L2224/13Structure, shape, material or disposition of the bump connectors prior to the connecting process of an individual bump connector

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  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スルーホールを高密度で備え、高速化と高信
頼性を可能とするマルチチップモジュールを製造するた
めの製造方法を提供する。 【解決手段】 第1の工程にて、半導体チップ実装面と
反対側となるシリコン基板裏面に複数の微細凹部を所定
の深さで形成し、半導体チップ実装面となるシリコン基
板表面側から微細凹部よりも開口径が小さい微細孔を上
記微細凹部内に貫通するように穿設してスルーホールを
形成し、第2の工程にて、シリコン基板の両面およびス
ルーホール内に絶縁膜を形成し、この絶縁膜上に下地導
電層を形成し、所定の絶縁パターンをマスクとしてスル
ーホール内およびシリコン基板上に露出している下地導
電層上に導電層を形成して、マルチチップモジュールを
製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップを複
数個実装するマルチチップモジュールの製造方法に係
り、特にシリコン基板を用いてスルーホールを備えるマ
ルチチップモジュールを製造するための製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子機器の高性能化、高速化、小型化、
軽量化にともない、半導体素子およびチップ部品等の高
集積化、微細加工化および高性能化が推進されており、
それにともなって実装においても配線基板としてマルチ
チップモジュールが使用されるようになってきている。
マルチチップモジュールは、シリコン、セラミックス、
樹脂等からなる基板上に複数層の配線層が形成されてい
る配線基板である。中でもシリコン基板を用いたマルチ
チップモジュールでは、チップとの熱膨張係数の整合が
とれ接合信頼性が高くなると同時に、熱伝導率も良く放
熱性も優れることから、電子機器の高性能化が可能とな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリコ
ン基板を用いた従来のマルチチップモジュールでは、マ
ザーボードへの接続法として、樹脂基板におけるスルー
ホールを用いた接続法と異なり、ワイヤボンディングを
用いるのが一般的となっているため、配線長が長くなり
遅延時間が大きくなるという問題があった。一方、樹脂
基板からなる従来のマルチチップモジュールでは、スル
ーホールを用いたマザーボードへの接続が可能である
が、加工精度の点から、スルーホールの微細化が難し
く、高密度化が制限されるという問題があった。
【0004】本発明は、上記のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、スルーホールを高密度で備え、高速化
と高信頼性を可能とするマルチチップモジュールを製造
するための製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、半導体チップを複数個実装するた
めのマルチチップモジュールの製造方法において、半導
体チップ実装面と反対側となるシリコン基板裏面に所定
の深さで複数の微細凹部を形成し、次いで、半導体チッ
プ実装面となるシリコン基板表面側から、前記微細凹部
の開口径よりも小さい開口径をもつ微細孔を前記微細凹
部内に貫通するように穿設してスルーホールを形成する
第1の工程、前記シリコン基板の両面および前記スルー
ホール内に絶縁膜を形成し、該絶縁膜上に下地導電層を
形成し、次いで、シリコン基板の両面の前記下地導電層
上にレジストパターンを形成し、該レジストパターンを
マスクとして前記スルーホール内および前記シリコン基
板上に露出している前記下地導電層上に導電層を形成す
る第2の工程、を有するような構成とした。
【0006】また、本発明の好ましい態様として、前記
第1の工程において、前記微細凹部はシリコン基板の裏
面側に広がったテーパー形状凹部であるような構成とし
た。また、本発明の好ましい態様として、前記シリコン
基板は表面結晶方位<100>のシリコン基板であり、
結晶異方性エッチングにより前記テーパー形状凹部を形
成するような構成とした。また、本発明の好ましい態様
として、前記第2の工程に続いて、前記レジストパター
ンを除去し、不要な前記下地導電層を除去した後、前記
スルーホール内に充填材を充填する第3の工程、前記第
2の工程においてスルーホール内に形成した導電層と導
通するように、シリコン基板表面側に更に単層あるいは
多層の導電層を形成するとともに、シリコン基板裏面側
の前記充填材上に導電層を形成する第4の工程、前記第
4の工程でシリコン基板表面側に形成した導電層の一部
およびシリコン基板裏面側に形成した導電層の少なくと
も一部を露出させるようにオーバーコート層を形成し、
露出している前記導電層上に接続端子を形成する第5の
工程、を有するような構成とした。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1乃至図4は、本発明の
マルチチップモジュール製造方法の一実施形態を示す工
程図である。
【0008】(第1の工程)まず、第1の工程として、
表面結晶方位<100>のシリコン基板1を洗浄し、こ
のシリコン基板1の全面に珪素窒化物等のマスク層21
を形成し、シリコン基板1の裏面(半導体チップ実装面
と反対側の面)1B側のマスク層21をパターニングし
て、開口21aをもつマスクパターンを形成する(図1
(A))。マスクパターンの開口21aの開口径は、例
えば、150μm程度とすることができる。
【0009】次に、マスク層21をマスクとして、シリ
コン基板1に結晶異方性エッチングを施して微細凹部3
を形成する。このエッチングでは、開口21a内に露出
しているシリコン基板1の裏面1B側が、結晶方位<1
11>面が現出するように深さ方向にエッチングされ、
シリコン基板1の裏面1B側に広がったテーパー形状凹
部3が形成される(図1(B))。上記の結晶異方性エ
ッチングは、水酸化カリウム水溶液を用いて行うことが
できる。このテーパー形状凹部3の深さは、後工程で形
成する微細孔4の長さを決定するものであり、微細孔4
の長さが150〜200μmの範囲で設定できるよう
に、シリコン基板1の厚みに対応して適宜設定すること
が好ましい
【0010】次に、マスク層21を除去した後、シリコ
ン基板1の表面1A上に珪素酸化物等からなるマスク層
22を形成し、このマスク層22をパターニングして、
微細開口22aをもつマスクパターンを形成する(図1
(C))。この微細開口22aは、その開口中心がシリ
コン基板1を介して上記のテーパー状凹部3の開口中心
とほぼ一致するように形成する。また、微細開口22a
の大きさは、半導体チップ実装面のスルーホールの大き
さを決定するものであり、テーパー形状凹部3の開口径
よりも小さく、通常、微細開口22aの開口径は50〜
100μmの範囲内で設定することができる。尚、上記
の珪素酸化物等からなるマスクパターンの代わりに、感
光性レジストを用いて形成したレジストパターンをマス
クとして使用してもよい。
【0011】次いで、上記のマスク層22をマスクとし
て、シリコン基板1の表面1A側からドライエッチング
を行い、微細孔4を穿設する。このドライエッチング
は、微細孔4が上記のテーパー形状凹部3に貫通するま
で行われ、その後、マスク層22を除去する。これによ
り、シリコン基板1の裏面1B側に開口をもつテーパー
形状凹部3とシリコン基板1の表面1A側に開口をもつ
微細孔4からなるスルーホール2が形成される(図1
(D))。ドライエッチングは、ICP−RIE(Induc
tively Coupled Plasma - Reactive Ion Etching)とす
ることが好ましいが、これに限定されるものではない。
尚、微細孔4の形成は、微細加工が可能であれば、レー
ザ、ドリル、超音波穴あけ、放電加工等により行っても
よい。また、スルーホール2を形成した後、必要であれ
ば、ウエットエッチングによるスルーホール2内部のト
リミング処理を行ってもよい。
【0012】(第2の工程)次に、シリコン基板1の表
面1A、裏面1B、および、スルーホール2内部に、絶
縁膜5を形成し、この絶縁膜5上に下地導電層6aを形
成する(図2(A))。絶縁層5は、CVD法、熱酸化
等により形成した珪素窒化物(Si34)層、珪素酸化
物(SiO2)層等であってよい。また、下地導電層6
aは、例えば、スパッタリング法により表面1A、裏面
1B、および、スルーホール2内部に一括形成した銅薄
膜等とすることができる。本発明では、上記の表面1
A、裏面1B、および、スルーホール2内部への絶縁膜
5や下地導電層6aの一括形成において、開口径の大き
いテーパー形状凹部3が存在することにより、スルーホ
ール2内部への付き回り性が向上し、スルーホール2内
の絶縁膜5や下地導電層6aの形成が確実に行なわれ、
導通欠陥の発生が防止され、信頼性の高いマルチチップ
モジュールの製造が可能となる。
【0013】次いで、シリコン基板1の両面に第1層目
の導電層を形成するためのレジストパターン23を形成
し、このレジストパターン23をマスクとして、下地導
電層6a上に第1層目の導電層7aをめっき法により形
成する(図2(B))。この導電層7aは、スルーホー
ル2内およびシリコン基板1の表面1A側の所定部位に
形成される。
【0014】(第3の工程)次いで、上記のレジストパ
ターン23を除去し、第1層目の導電層7aが形成され
ている部位を除く不要な下地導電層6aをエッチングに
より除去する(図2(C))。このエッチングは、ウエ
ットエッチング、ドライエッチングのいすれであっても
よい。次に、スルーホール2内部に充填材8を充填する
(図2(D))。充填材は、銅ペースト、銀ペースト等
の金属を含有する金属ペースト等の導電性材料を使用す
ることができ、充填処理はスクリーン印刷法等により行
うことができる。尚、スルーホール2外に盛り上がった
余剰の充填材は、研磨等により除去する。
【0015】(第4の工程)次に、シリコン基板1の表
面1A側に第2層目の導電層形成用の絶縁層9aを形成
する(図3(A))。この絶縁層9aは、第1層目の導
電層7aの所定部位を露出させるような開口部を有する
ものであり、感光性ポリイミド、感光性ベンゾシクロブ
テン等の感光性絶縁材料等を用いて露光、現像すること
により形成することができる。
【0016】次いで、絶縁層9a上、および、絶縁層9
aの開口部内の導電層7a上に、第2層目の導電層形成
用の下地導電層6bをスパッタリング法等により形成す
る。次に、形成した下地導電層6bのうち、少なくとも
絶縁層9aの開口部の近傍、および、絶縁層9aの開口
部内に位置する下地導電層6bを露出させるようにレジ
ストパターンを形成する。そして、このレジストパター
ンをマスクとして、下地導電層6b上に第2層目の導電
層7bをめっき法により形成する。その後、上記のレジ
ストパターンおよび余分な下地導電層6bを除去する
(図3(B))。
【0017】次に、シリコン基板1の表面1A側に第3
層目の導電層形成用の絶縁層9bを形成する(図3
(C))。この絶縁層9bは、第2層目の導電層7bの
所定部位を露出させるような開口部を有するものであ
り、上記の絶縁層9aと同様にして形成することができ
る。
【0018】次いで、絶縁層9b上、および、絶縁層9
bの開口部内の導電層7b上に、第3層目の導電層形成
用の下地導電層6cをスパッタリング法等により形成す
る。次に、形成した下地導電層6cのうち、少なくとも
絶縁層9bの開口部の近傍、および、絶縁層9bの開口
部内に位置する下地導電層6cを露出させるようにレジ
ストパターンを形成する。また、シリコン基板1の裏面
1B側に下地導電層6′をスパッタリング法等により形
成し、導電層7aの端部と充填材8上に位置する下地導
電層6′を露出させるようにレジストパターンを形成す
る。その後、上記の各レジストパターンをマスクとし
て、下地導電層6c上に第3層目の導電層7cを、下地
導電層6′上に導電層7′を、めっき法により形成し、
上記のレジストパターンおよび余分な下地導電層6c、
下地導電層6′を除去する(図3(D))。尚、上記の
第4の工程では、シリコン基板1の表面1A側に第2層
目の導電層7bと第3層目の導電層7cとが形成されて
いるが、これに限定されるものではなく、第2層目のみ
を形成してもよく、また、3層以上の多層の導電層を形
成してもよい。
【0019】(第5の工程)次に、シリコン基板1の表
面1A側に形成された第3層目の導電層7cの所定部位
を露出させるような開口部をもつオーバーコート層10
Aを形成する。また、シリコン基板1の裏面1B側に形
成された導電層7′の所定部位を露出させるような開口
部をもつオーバーコート層10Bを形成する(図4
(A))。このようなオーバーコート層10A,10B
は、ソルダーレジスト等を製版して形成することができ
る。
【0020】次いで、オーバーコート層10A、10B
をマスクとして、第3層目の導電層7cの露出部位、お
よび、裏面の導電層7′の露出部位に、ニッケルめっき
層11a、金めっき層11bを積層して接続端子11を
形成する(図4(B))。これにより、マルチチップモ
ジュールが得られる。尚、接続端子11を構成する導電
性金属は、上記のニッケル、金に限定するものではな
い。
【0021】上述のような本発明の製造方法にて作製さ
れたマルチチップモジュールは、スルーホールによる表
裏の接続が可能であり、シリコン基板1の表面1A側に
半導体チップ(図示せず)を実装した後、図5に示され
るように、シリコン基板1の裏面1B側の接続端子11
にて、半田ボール52を介してマザーボード51に接続
することができる。したがって、ワイヤボンディングに
より接続を行っていた従来のシリコン基板からなるマル
チチップモジュールに比べて、マザーボードへの接続時
の配線長が大幅に短くなり、遅延時間を短縮でき高速化
が可能となる。
【0022】
【実施例】次に、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳
細に説明する。
【0023】[実施例]表面を洗浄したシリコン基板
(直径100mm、厚み300μm、結晶方位<100
>)を準備した。このシリコン基板の全面に低圧CVD
法により珪素窒化物層を0.2μmの厚みで形成した。
次いで、シリコン基板の一方の面の珪素窒化物層上に感
光性レジスト(クラリアントジャパン(株)製AZP4
903)を塗布し、所定のフォトマスクを介して露光、
現像することによりレジストパターンを形成した。その
後、このレジストパターンをマスクとしてRIE( Reac
tive Ion Etching)によるドライエッチングを行い、1
辺の長さが150μmの正方形の開口が250μmのピ
ッチで格子状に34000個形成されたパターンを形成
した。
【0024】次に、パターニングした上記の珪素窒化物
層をマスクとして、シリコン基板面に結晶異方性エッチ
ングを施した。このエッチングは、60〜80℃に保っ
た40%水酸化カリウム水溶液中に基板を約120分間
浸漬して行った。これにより、上記の開口部に露出して
いるシリコン基板に、シリコン基板面に対して55°を
なすようなテーパー形状の凹部(深さ150μm)が形
成された。
【0025】次に、上記の珪素窒化物層を除去し、その
後、上記のテーパー形状凹部が形成されていないシリコ
ン基板面に、感光性レジスト(クラリアントジャパン
(株)製AZP4903)を塗布し、所定のフォトマス
クを介して露光、現像することによりレジストパターン
を形成した。その後、このレジストパターンをマスクと
して、シリコン基板に対してICP−RIE(Inductive
ly Coupled Plasma - Reactive Ion Etching)によるド
ライエッチングを行い、上記のテーパー形状凹部まで貫
通する微細孔(直径50μm)を穿設した。これにより
シリコン基板にスルーホールを形成した。(以上、第1
の工程)
【0026】次に、上記のようにスルーホールを形成し
たシリコン基板に対して、酸素雰囲気中で1100℃、
12分間の熱酸化処理を施し、シリコン基板の両面とス
ルーホール内部に厚み約0.2μm程度の珪素酸化物か
らなる絶縁膜を形成した。次いで、上記の絶縁膜上にス
パッタリング法により銅薄膜(厚み約0.2μm)を形
成して下地導電層とした。
【0027】次に、シリコン基板の両面に感光性レジス
ト(東京応化工業(株)製PMERLA900PM)を
塗布し、所定のフォトマスクを介して露光、現像するこ
とにより、第1層目の導電層を形成するためのレジスト
パターンを形成した。このレジストパターンをマスクと
して、銅めっき浴(LPW(株)製スーパースロー20
00)を用いて、通電時間16分、電流密度dk4の条
件で、下地導電層上に銅薄膜を形成して導電層とした。
(以上、第2の工程)このように形成した導電層は、厚
みが約10μmであり、34000個のスルーホール全
てにおいて、シリコン基板の表裏の導通が確認された。
【0028】[比較例]実施例で使用したのと同じシリ
コン基板を準備し、このシリコン基板の全面にCVD法
により珪素酸化物層を0.2μmの厚みで形成した。次
いで、シリコン基板の一方の面の珪素酸化物層上に感光
性レジスト(クラリアントジャパン(株)製AZP49
03)を塗布し、所定のフォトマスクを介して露光、現
像することによりレジストパターンを形成した。その
後、このレジストパターンをマスクとして珪素酸化物層
をフッ酸でエッチングし、上記のレジストパターンを除
去して、微細な開口(直径50μmの円形開口)が25
0μmのピッチで格子状に34000個形成されたパタ
ーンを形成した。
【0029】次に、パターニングした上記の珪素酸化物
層をマスクとして、シリコン基板に対してICP−RI
E(Inductively Coupled Plasma - Reactive Ion Etchi
ng)によるドライエッチングを行い、シリコン基板を貫
通する微細孔(直径50〜100μm)を穿設した。こ
れによりシリコン基板にスルーホールを形成した。次
に、上記のようにスルーホールを形成したシリコン基板
に対して、実施例と同様の条件で珪素酸化物からなる絶
縁膜を形成し、この絶縁膜上に銅薄膜を形成して下地導
電層とした。さらに、実施例と同様の条件で、レジスト
パターンを形成して下地導電層上に銅薄膜を形成して導
電層とした。このように形成した導電層について、スル
ーホールにおけるシリコン基板の表裏の導通を確認した
ところ、一部のスルーホールにおいて、シリコン基板の
表裏の導通欠陥が認められた。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によればシ
リコン基板の一方から微細凹部を形成し他方から微細孔
を穿設して貫通させてスルーホールを形成するので、成
膜処理においてスルーホール内への付き回り性が向上
し、スルーホール内の下地導電層の形成が確実に行なわ
れ、これによりスルーホールの導通欠陥発生が防止さ
れ、信頼性が高いマルチチップモジュールの製造が可能
となり、また、スルーホールを構成する微細孔が開口す
るシリコン基板面を半導体チップの実装面とするので、
半導体チップ実装面側ではスルーホール径を微細化する
ことができ、マルチチップモジュールにおける高密度化
が可能であり、さらに、スルーホールによる表裏の接続
が行えるので、シリコン基板からなる従来のマルチチッ
プモジュールに比べてマザーボードへの接続時の配線長
が大幅に短くなり、遅延時間を短縮でき高速化が実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマルチチップモジュールの製造方法の
一実施形態を説明するための工程図である。
【図2】本発明のマルチチップモジュールの製造方法の
一実施形態を説明するための工程図である。
【図3】本発明のマルチチップモジュールの製造方法の
一実施形態を説明するための工程図である。
【図4】本発明のマルチチップモジュールの製造方法の
一実施形態を説明するための工程図である。
【図5】本発明により製造されたマルチチップモジュー
ルとマザーボードとの接続例を示す図である。
【符号の説明】
1…シリコン基板 2…スルーホール 3…微細凹部(テーパー形状凹部) 4…微細孔 5…絶縁膜 6a,6b,6c,6′…下地導電層 7a,7b,7c,7′…導電層 8…充填材 9a,9b…絶縁層 10A,10b…オーバーコート層 11…接続端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップを複数個実装するためのマ
    ルチチップモジュールの製造方法において、 半導体チップ実装面と反対側となるシリコン基板裏面に
    所定の深さで複数の微細凹部を形成し、次いで、半導体
    チップ実装面となるシリコン基板表面側から、前記微細
    凹部の開口径よりも小さい開口径をもつ微細孔を前記微
    細凹部内に貫通するように穿設してスルーホールを形成
    する第1の工程、 前記シリコン基板の両面および前記スルーホール内に絶
    縁膜を形成し、該絶縁膜上に下地導電層を形成し、次い
    で、シリコン基板の両面の前記下地導電層上にレジスト
    パターンを形成し、該レジストパターンをマスクとして
    前記スルーホール内および前記シリコン基板上に露出し
    ている前記下地導電層上に導電層を形成する第2の工
    程、を有することを特徴とするマルチチップモジュール
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の工程において、前記微細凹部
    はシリコン基板の裏面側に広がったテーパー形状凹部で
    あることを特徴とする請求項1に記載のマルチチップモ
    ジュールの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記シリコン基板は表面結晶方位<10
    0>のシリコン基板であり、結晶異方性エッチングによ
    り前記テーパー形状凹部を形成することを特徴とする請
    求項2に記載のマルチチップモジュールの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の工程に続いて、前記レジスト
    パターンを除去し、不要な前記下地導電層を除去した
    後、前記スルーホール内に充填材を充填する第3の工
    程、 前記第2の工程においてスルーホール内に形成した導電
    層と導通するように、シリコン基板表面側に更に単層あ
    るいは多層の導電層を形成するとともに、シリコン基板
    裏面側の前記充填材上に導電層を形成する第4の工程、 前記第4の工程でシリコン基板表面側に形成した導電層
    の一部およびシリコン基板裏面側に形成した導電層の少
    なくとも一部を露出させるようにオーバーコート層を形
    成し、露出している前記導電層上に接続端子を形成する
    第5の工程、を有することを特徴とする請求項1乃至請
    求項3のいずれかに記載のマルチチップモジュールの製
    造方法。
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