JP2002343400A - 燃料電池の配管構造 - Google Patents

燃料電池の配管構造

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JP2002343400A JP2001144298A JP2001144298A JP2002343400A JP 2002343400 A JP2002343400 A JP 2002343400A JP 2001144298 A JP2001144298 A JP 2001144298A JP 2001144298 A JP2001144298 A JP 2001144298A JP 2002343400 A JP2002343400 A JP 2002343400A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスラインの水抜け性、冷却水ラインのガス
抜け性のよい燃料電池の配管構造の提供。 【解決手段】 (1)燃料電池用配管を設置する場合、
アノードガス、カソードガスラインについては、配管3
1内壁の下端の高さ位置をセルの貫通マニホールド29
下端の高さ位置と同じかまたはそれより低い位置に設定
した燃料電池の配管構造。(2)燃料電池用配管を設置
する場合、アノードガス、カソードガスラインについて
は、配管31のスタック23への取付部近傍で、配管3
1内壁の下端の高さ位置を各セルへのガス流路の下端と
同じ高さかそれより低い位置に設定した燃料電池の配管
構造。(3)燃料電池用配管を設置する場合、冷却水出
口ラインについては、配管30内壁の上端の高さ位置を
セルの貫通マニホールド28上端の高さ位置と同じかま
たはそれより高い位置に設定した燃料電池の配管構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池の配管構
造に関し、とくにガスラインの水抜け性、冷却水ライン
のガス抜け性のよい燃料電池の配管構造に関する。
【0002】
【従来の技術】固体高分子電解質型燃料電池は、イオン
交換膜からなる電解質膜とこの電解質膜の一面に配置さ
れた触媒層および拡散層からなる電極(アノード、燃料
極)および電解質膜の他面に配置された触媒層および拡
散層からなる電極(カソード、空気極)とからなる膜−
電極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assem
bly )と、アノード、カソードに燃料ガス(アノードガ
ス、水素)および酸化ガス(カソードガス、酸素、通常
は空気)を供給するための流体通路を形成するセパレー
タとからセルを構成し、複数のセルを積層してモジュー
ルとし、モジュールを積層してモジュール群を構成し、
モジュール群のセル積層方向両端に、ターミナル、イン
シュレータ、エンドプレートを配置してスタックを構成
し、スタックをスタックの外側でセル積層体積層方向に
延びる締結部材(たとえば、テンションプレート、ただ
し、締結部材はスタックの一部を構成する)にて締め付
け、固定したものからなる。固体高分子電解質型燃料電
池では、アノード側では、水素を水素イオンと電子にす
る反応が行われ、水素イオンは電解質膜中をカソード側
に移動し、カソード側では酸素と水素イオンおよび電子
(隣りのMEAのアノードで生成した電子がセパレータ
を通してくる)から水を生成する反応が行われる。 アノード側:H2 →2H+ +2e- カソード側:2H+ +2e- +(1/2)O2 →H2 O ジュール熱およびカソードでの水生成反応で出る熱を冷
却するために、セパレータ間には、各セル毎にあるいは
複数個のセル毎に、冷却媒体(通常は冷却水)が流れる
流路が形成されており、燃料電池を冷却している。上記
の反応が正常に行われるには、水素イオンが電解質膜中
をカソード側に移動できるように電解質膜が適正に湿潤
していてドライアップ(乾燥)していないことが必要で
あり、上記反応による生成水の水滴で邪魔されずに酸化
ガスが電極に供給されるようにとくにカソード側(反応
生成水が生じる側)で湿潤過多(フラッディング)が起
こらないよう、燃料電池スタック内の反応ガス流路から
生成水が排出されることが必要である。また、燃料電池
が適正に冷却されるには、燃料電池スタック内の冷却水
流路にガス溜まりができて冷却性が阻害されないよう
に、燃料電池スタック内の冷却水流路にガス溜まりがで
きることを防止することが必要である。従来、特開平9
−22717号公報は、反応ガスおよび冷却水の、燃料
電池スタックへの供給構造および燃料電池スタックから
の排出通路構造を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平9−2
2717号では、スタック内マニホールドと配管との関
係の配慮がないため、スタック内マニホールドの水抜け
不良の可能性がある。本発明の目的は、ガスラインの水
抜け性、冷却水ラインのガス抜け性のよい燃料電池の配
管構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) 燃料電池用配管を設置する場合、アノードガ
ス、カソードガスラインについては、配管内壁の下端の
高さ位置をセルの貫通マニホールド下端の高さ位置と同
じかまたはそれより低い位置に設定した燃料電池の配管
構造。 (2) 前記設定は、少なくともガスラインの出口に適
用されている(1)記載の燃料電池の配管構造。 (3) 前記設定は、入口貫通マニホールドが出口貫通
マニホールドより低い場合のみ入口貫通マニホールドに
適用される(1)記載の燃料電池の配管構造。 (4) 前記設定は、各セルがセル面を重力方向にして
積層され、ガス流れがセル積層方向にUターン状に形成
されている燃料電池に適用される(1)記載の燃料電池
の配管構造。 (5) 燃料電池用配管を設置する場合、アノードガ
ス、カソードガスラインについては、配管のスタックへ
の取付部近傍では、各セルへのガス流路の最下端と同じ
高さかまたはそりより低く設定されている燃料電池の配
管構造。 (6) 前記設定は、少なくともガスラインの出口に適
用されている(5)記載の燃料電池の配管構造。 (7) 前記設定は、入口貫通マニホールドが出口貫通
マニホールドより低い場合のみ入口貫通マニホールドに
適用される(5)記載の燃料電池の配管構造。 (8) 燃料電池用配管を設置する場合、冷却水出口ラ
インについては、配管内壁の上端の高さ位置をセルの貫
通マニホールド上端の高さ位置と同じかまたはそれより
高い位置に設定した燃料電池の配管構造。
【0005】上記(1)〜(4)の燃料電池の配管構造
では、アノードガス、カソードガスラインについて、配
管内壁の下端の高さ位置をセルの貫通マニホールド下端
の高さ位置と同じかまたはそれより低い位置に設定した
ので、セルの貫通ガスマニホールドの水は自重で配管に
流出し、燃料電池スタック内マニホールドから配管への
移行部や、燃料電池セル内ガス流路に、水が溜まること
が防止され、水抜け性は良好である。したがって、ガス
流路からの水抜け不良によるフラッディングは生じな
い。上記(5)〜(7)の燃料電池の配管構造によれ
ば、アノードガス、カソードガスラインについて、配管
のスタックへの取付け部近傍で、配管内壁の下端の高さ
位置をセルへのガス流路の下端の高さ位置と同じかまた
はそれより低い位置に設定したので、セルへのガス流路
の水は自重で配管に流出し、燃料電池スタック内ガス流
路から配管への移行部や、燃料電池セル内ガス流路に、
水が溜まることを防止でき、ガス流路からの水抜け不良
によるフラッディングを防止できる。上記(8)の燃料
電池の配管構造では、冷却水出口ラインについて、配管
内壁の上端の高さ位置をセルの貫通マニホールド上端の
高さ位置と同じかまたはそれより高い位置に設定したの
で、セルの貫通冷却水マニホールド内の泡は浮力で配管
に流出し、燃料電池スタック内マニホールドから配管へ
の移行部や、燃料電池セル内冷却水流路に、ガスが溜ま
ることが防止され、ガス抜け性は良好である。したがっ
て、冷却水流路からのガス抜け不良による冷却不良は生
じない。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の燃料電池を図1
〜図8を参照して、説明する。本発明の燃料電池10は
固体高分子電解質型燃料電池である。本発明の燃料電池
10は、たとえば燃料電池自動車に搭載される。ただ
し、自動車以外に用いられてもよい。
【0007】固体高分子電解質型燃料電池10は、図
1、図2〜図4に示すように、イオン交換膜からなる電
解質膜11とこの電解質膜11の一面に配置された触媒
層12および拡散層13からなる電極14(アノード、
燃料極)および電解質膜11の他面に配置された触媒層
15および拡散層16からなる電極17(カソード、空
気極)とからなる膜−電極アッセンブリ(MEA:Memb
rane-Electrode Assembly )と、電極14、17に燃料
ガス(アノードガス、水素)および酸化ガス(カソード
ガス、酸素、通常は空気)を供給するための流体通路2
7(燃料ガス流路27A、酸化ガス流路27B)および
燃料電池冷却用の冷媒(冷却水)が流れる冷媒流路(冷
却水流路)26を形成するセパレータ18とを重ねてセ
ルを形成し、該セルを複数積層してモジュール19と
し、モジュール19を積層してモジュール群を構成し、
モジュール19群のセル積層方向両端に、ターミナル2
0、インシュレータ21、エンドプレート22を配置し
てスタック23を構成し、スタック23を積層方向に締
め付けセル積層体の外側で燃料電池積層体積層方向に延
びる締結部材24(たとえば、テンションプレート、テ
ンションプレートはスタック23の一部)とボルト25
で固定したものからなる。冷媒流路26はセル毎に、ま
たは複数のセル毎に、設けられる。たとえば、2つのセ
ル毎に1つの冷媒流路26が設けられる。
【0008】セパレータ18は、燃料ガスと酸化ガス、
燃料ガスと冷却水、酸化ガスと冷却水、の何れかを互い
に分離するとともに、隣り合うセルのアノードからカソ
ードに電子が流れる電気の通路を形成している。セパレ
ータ18は、カーボン板に冷媒流路26やガス流路27
(燃料ガス流路27a、酸化ガス流路27b)を形成し
たもの、または、流路26、27を形成する凹凸のある
金属板を複数枚重ね合わせたもの、または、導電製樹脂
板(たとえば、導電材粒子を混入して導電性をもたせた
樹脂板)に冷媒流路26やガス流路27を形成したも
の、の何れかからなる。図示例はセパレータ18がカー
ボン板からなる場合を示している。セル内ガス流路27
(燃料ガス流路27a、酸化ガス流路27b)は、1本
の溝状流路、または並行する複数本の溝状流路の群、ま
たは複数突起により隔てられた一対の板間の面状流路、
の何れであってもよい。
【0009】図2〜図4に示すように、燃料電池スタッ
ク23内には、冷媒マニホールド28が設けられてお
り、冷媒マニホールド28はセルの冷媒流路26に連通
している。冷媒は入側の冷媒マニホールド28から冷媒
流路26に流れ、冷媒流路26から出側の冷媒マニホー
ルド28に流れる。同様に、燃料電池スタック23内に
は、ガスマニホールド29が設けられており、ガスマニ
ホールド29は燃料ガスマニホールド29aと酸化ガス
マニホールド29bとからなる。燃料ガスマニホールド
29aと酸化ガスマニホールド29bは、それぞれ、セ
ルの燃料ガス流路29aと酸化ガス流路29bに連通し
ている。燃料ガスは入側の燃料ガスマニホールド29a
からセルの燃料ガス流路27aに流れ、燃料ガス流路2
7aから出側の燃料ガスマニホールド29aに流れる。
酸化ガスは入側の酸化ガスマニホールド29bからセル
の酸化ガス流路27bに流れ、酸化ガス流路27bから
出側の酸化ガスマニホールド29bに流れる。
【0010】図2〜図7に示すように、スタック23
は、たとえば2列並列に水平に配置されており、スタッ
ク23の両端のエンドプレート22は、2列のスタック
23に対して共有されている。スタック23の一端にあ
るエンドプレート22には、冷媒(冷却水)を燃料電池
スタック内の冷媒マニホールドに供給・排出する冷媒配
管30が接続されており、反応ガスを燃料電池スタック
内のガスマニホールド29に供給・排出するガス配管3
1が接続されている。ガス配管31は、燃料ガスを燃料
電池スタック内の燃料ガスマニホールド29aに供給・
排出する燃料ガス配管31aと、酸化ガスを燃料電池ス
タック内の酸化ガスマニホールド29bに供給・排出す
る酸化ガス配管31bとからなる。冷媒、燃料ガス、酸
化ガスは、スタック23の一端にあるエンドプレート2
2から燃料電池スタックに入り、Uターンして、同じエ
ンドプレート22から出る。
【0011】図7の例では、冷媒(冷却水)は入側冷媒
配管30からエンドプレート22の左右方向中央部の下
部で左右のスタック23に入り、左右のスタック23か
らエンドプレート22の左右方向端部の上部で出側冷媒
配管30に流出し、左右の出側冷媒配管30は左右方向
中央で合流し、そこから上方に流れる。燃料ガスは、入
側燃料ガス配管31aからエンドプレート22の左右方
向中央部の上部で左右のスタック23に入り、左右のス
タック23からエンドプレート22の左右方向中央部の
下部で出側燃料ガス配管31aに流出し、そこから横に
流れてさらに下方に流れる。酸化ガスは、入側酸化ガス
配管31bからエンドプレート22の左右方向端部の下
部で左右のスタック23に入り、左右のスタック23か
らエンドプレート22の左右方向端部の上部で出側酸化
ガス配管31bに流出し、左右の出側酸化ガス配管31
bは左右方向中央で合流し、そこから下方に流れる。
【0012】スタック23の他端にあるエンドプレート
22の内側には、プレッシャプレート32が設けられ、
プレッシャプレート32とエンドプレート22との間に
はスタック締め付け荷重の変動を吸収するばね機構(た
とえば、皿ばね機構)33が設けられる。スタック23
の他端にあるエンドプレート22側には、冷媒、反応ガ
スの配管は接続されない。これは、エンドプレート22
とプレッシャプレート32とが離れているので、冷媒、
反応ガスの流路のシールができないからである。
【0013】図2、図3に示すように、燃料電池用ガス
配管31を設置する場合、アノードガス、カソードガス
ラインについては、配管31の内壁の下端の高さ位置が
セルの貫通マニホールド29の下端の高さ位置と同じか
またはそれ(セルの貫通マニホールド29の下端の高さ
位置)より低い位置に設定されている。配管31は図7
に示すように流路方向に形状を変えてもよいが(断面積
はほとんど変わらず、高さ方向サイズが変化する)、そ
の場合も配管内の水が自重で流下できるところまでは、
配管31の内壁の下端の高さ位置は、セルの貫通マニホ
ールド29の下端の高さ位置と同じかまたはそれより低
い位置とされる。
【0014】さらに詳細には、図2に示すように、ガス
配管31がスタック23の上部からスタック23に入っ
てスタック23の下部から出る場合、スタック下部の出
側ガス配管の内壁の下端の高さ位置はセルの出側の貫通
マニホールド29の下端の高さ位置と同じかまたはそれ
より低い位置に設定されている。図2に示すように、ガ
ス配管31がスタック23の上部からスタック23に入
ってスタック23の下部から出る場合、入側ガス配管に
対してはとくに位置規制は無くてよいが、スタック上部
の入側ガス配管の内壁の下端の高さ位置はセルの入側の
貫通マニホールド29の下端の高さ位置と同じかまたは
それより低い位置に設定されていることが望ましい。図
6、図7の例では、スタック23の上部から入ってスタ
ック23の下部から出るガスは燃料ガスであるが、酸化
ガスとしてもよい。
【0015】また、図3に示すように、ガス配管31が
スタック23の下部からスタック23に入ってスタック
23の上部から出る場合、スタック下部の入側ガス配管
の内壁の下端の高さ位置はセルの入側の貫通マニホール
ド29の下端の高さ位置と同じかまたはそれより低い位
置に設定されている。図3に示すように、ガス配管31
がスタック23の下部からスタック23に入ってスタッ
ク23の上部から出る場合、スタック上部の出側ガス配
管の内壁の下端の高さ位置はセルの出側の貫通マニホー
ルド29の下端の高さ位置と同じかまたはそれより低い
位置に設定されている。図6、図7の例では、スタック
23の下部から入ってスタック23の上部から出るガス
は酸化ガスであるが、燃料ガスとしてもよい。
【0016】図2、図3の例では、上記設定が、各セル
がセル面を重力方向にして積層され、ガス流れがセル積
層方向にUターン状に形成されている燃料電池に適用さ
れた場合を示している。上記の流路の位置設定は、貫通
マニホールドと配管のガス流路との位置関係に限る必要
はない。たとえば、配管のスタックへの取付部近傍のス
タック内のセルへのガス流路と配管のガス流路との位置
関係にも適用できる。すなわち、燃料電池用配管を設置
する場合、アノードガス、カソードガスラインについて
は、配管のスタックへの取付部近傍では、各セルへのガ
ス流路の最下端と同じ高さかまたはそりより低く設定さ
れる。その設定は、少なくともガスラインの出口に適用
される。また、その設定は、入口貫通マニホールドが出
口貫通マニホールドより低い場合のみ、入口貫通マニホ
ールドに適用される。
【0017】図4に示すように、燃料電池用冷媒配管3
0を設置する場合、冷媒(冷却水)出口ラインについて
は、配管30の内壁の上端の高さ位置は、セルの貫通冷
媒マニホールド28の上端の高さ位置と同じかまたはそ
れ(冷媒マニホールド28の上端の高さ位置)より高い
位置に設定される。冷媒配管30の内壁の上端の高さ位
置に対する規制は、冷媒配管30内の気泡が自分の浮力
で抜ける位置、たとえば上方に延びる枝間位置まで、保
たれる。冷媒配管30の入口ラインについては、高さ規
制はとくにしなくてよい。
【0018】つぎに、本発明の燃料電池の配管構造の作
用を説明する。燃料ガス(アノードガス)、酸化ガス
(カソードガス)ラインについて、配管31内壁の下端
の高さ位置がセルの貫通マニホールド29下端の高さ位
置と同じかまたはそれより低い位置に設定されているの
で、セルの貫通ガスマニホールド29に水が溜まろうと
しても、その水は自重でスタック23内から配管31側
に流出し、燃料電池スタック23内のガスマニホールド
29から配管31への移行部(エンドプレート22内の
ガス出入り口の部分)や、燃料電池セル内のガス流路
に、水が溜まることが防止され、水抜け性は良好であ
る。したがって、ガス流路からの水抜け不良によるフラ
ッディングとそれによる燃料電池の出力不良は生じな
い。これは、燃料ガスについても、酸化ガスについても
いえることであるが、反応生成水が生じる酸化ガス流路
に対しては、とくにフラッディング防止効果が大きい。
【0019】燃料ガス(アノードガス)、酸化ガス(カ
ソードガス)ラインについて、配管31内壁の下端の高
さ位置が、配管のスタックへの取付け部近傍で、セルへ
のガス流路下端の高さ位置と同じかまたはそれより低い
位置に設定されている場合は、セルへのガス流路に水が
溜まろうとしても、その水は自重でスタック23内から
配管31側に流出し、燃料電池スタック23内のガス流
路から配管31への移行部や、燃料電池セル内のガス流
路に、水が溜まることが防止され、水抜け性は良好であ
る。したがって、ガス流路からの水抜け不良によるフラ
ッディングとそれによる燃料電池の出力不良は生じな
い。これは、燃料ガスについても、酸化ガスについても
いえることであるが、反応生成水が生じる酸化ガス流路
に対しては、とくにフラッディング防止効果が大きい。
【0020】また、冷却水出口ラインについて、冷媒配
管30の内壁の上端の高さ位置がセルの貫通冷媒マニホ
ールド28の上端の高さ位置と同じかまたはそれより高
い位置に設定されているので、セルの貫通冷媒マニホー
ルド28内の気泡は自分の浮力で出側冷媒配管30に流
出していき、燃料電池スタック内冷媒マニホールド28
から冷媒配管30への移行部(エンドプレート22内の
冷媒出口部分)や、燃料電池セル内冷却水流路に、ガス
が溜まることが防止され、ガス抜け性は良好である。し
たがって、冷却水流路からのガス抜け不良による、すな
わちガス溜まり部分での、冷却不良は生じない。
【0021】
【発明の効果】請求項1〜請求項4の燃料電池の配管構
造によれば、アノードガス、カソードガスラインについ
て、配管内壁の下端の高さ位置をセルの貫通マニホール
ド下端の高さ位置と同じかまたはそれより低い位置に設
定したので、セルの貫通ガスマニホールドの水は自重で
配管に流出し、燃料電池スタック内マニホールドから配
管への移行部や、燃料電池セル内ガス流路に、水が溜ま
ることを防止でき、ガス流路からの水抜け不良によるフ
ラッディングを防止できる。請求項5〜請求項7の燃料
電池の配管構造によれば、アノードガス、カソードガス
ラインについて、配管のスタックへの取付け部近傍で、
配管内壁の下端の高さ位置をセルへのガス流路の下端の
高さ位置と同じかまたはそれより低い位置に設定したの
で、セルへのガス流路の水は自重で配管に流出し、燃料
電池スタック内ガス流路から配管への移行部や、燃料電
池セル内ガス流路に、水が溜まることを防止でき、ガス
流路からの水抜け不良によるフラッディングを防止でき
る。請求項8の燃料電池の配管構造によれば、冷却水出
口ラインについて、配管内壁の上端の高さ位置をセルの
貫通マニホールド上端の高さ位置と同じかまたはそれよ
り高い位置に設定したので、セルの貫通冷却水マニホー
ルド内の気泡は浮力で配管に流出し、燃料電池スタック
内マニホールドから配管への移行部や、燃料電池セル内
冷却水流路に、ガスが溜まることを防止でき、冷却水流
路からのガス抜け不良による冷却不良を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池の配管構造が適用された燃料
電池の一部分の拡大断面図である。
【図2】本発明の燃料電池の配管構造が適用された燃料
電池の、配管が燃料ガス配管である場合の、概略断面図
である。
【図3】本発明の燃料電池の配管構造が適用された燃料
電池の、配管が酸化ガス配管である場合の、概略断面図
である。
【図4】本発明の燃料電池の配管構造が適用された燃料
電池の、配管が冷媒配管である場合の、概略断面図であ
る。
【図5】本発明の燃料電池の配管構造が適用された、2
スタック並列構造の燃料電池の平面図である。
【図6】図5の燃料電池の一端のエンドプレート部の正
面図である。
【図7】図5の燃料電池のエンドプレートに配管が取付
けられた場合の正面図である。
【符号の説明】 10 (固体高分子電解質型)燃料電池 11 電解質膜 12 触媒層 13 拡散層 14 電極(アノード、燃料極) 15 触媒層 16 拡散層 17 電極(カソード、空気極) 18 セパレータ 19 モジュール 20 ターミナル 21 インシュレータ 22 エンドプレート 23 スタック 24 テンションプレート 25 ボルト 26 冷媒流路 27 ガス流路 27a 燃料ガス流路 27b 酸化ガス流路 28 冷媒マニホールド 29 ガスマニホールド 29a 燃料ガスマニホールド 29b 酸化ガスマニホールド 30 冷媒配管 31 ガス配管 31a 燃料ガス配管 31b 酸化ガス配管 32 プレッシャプレート 33 ばね機構

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池用配管を設置する場合、アノー
    ドガス、カソードガスラインについては、配管内壁の下
    端の高さ位置をセルの貫通マニホールド下端の高さ位置
    と同じかまたはそれより低い位置に設定した燃料電池の
    配管構造。
  2. 【請求項2】 前記設定は、少なくともガスラインの出
    口に適用されている請求項1記載の燃料電池の配管構
    造。
  3. 【請求項3】 前記設定は、入口貫通マニホールドが出
    口貫通マニホールドより低い場合のみ入口貫通マニホー
    ルドに適用される請求項1記載の燃料電池の配管構造。
  4. 【請求項4】 前記設定は、各セルがセル面を重力方向
    にして積層され、ガス流れがセル積層方向にUターン状
    に形成されている燃料電池に適用される請求項1記載の
    燃料電池の配管構造。
  5. 【請求項5】 燃料電池用配管を設置する場合、アノー
    ドガス、カソードガスラインについては、配管のスタッ
    クへの取付部近傍では、各セルへのガス流路の最下端と
    同じ高さかまたはそりより低く設定されている燃料電池
    の配管構造。
  6. 【請求項6】 前記設定は、少なくともガスラインの出
    口に適用されている請求項5記載の燃料電池の配管構
    造。
  7. 【請求項7】 前記設定は、入口貫通マニホールドが出
    口貫通マニホールドより低い場合のみ入口貫通マニホー
    ルドに適用される請求項5記載の燃料電池の配管構造。
  8. 【請求項8】 燃料電池用配管を設置する場合、冷却水
    出口ラインについては、配管内壁の上端の高さ位置をセ
    ルの貫通マニホールド上端の高さ位置と同じかまたはそ
    れより高い位置に設定した燃料電池の配管構造。
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