JP2005203189A - 固体高分子形燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料電池本体に供給する冷却水の一部を分流して冷却水中に含まれている空気等のガスを排出すると共に、分流した冷却水により燃料電池本体の両端に位置する単位電池セルの温度低下を抑えることができ、又酸化剤ガスの加湿も行えるようにした固体高分子形燃料電池を提供する。
【解決手段】 燃料電池本体1の上部に設けられた冷却水供給口に、冷却水供給路より圧力損失を大きく形成した分流経路13を設け、冷却水タンク14からポンプ15を介して供給される冷却水の一部を分流し、同時に冷却水中に含まれている空気等のガスを排出する。分流経路13で分流した冷却水は、分流経路13の分岐路13a、13b(図示されていない)により燃料電池本体1の両端板に供給して流通させ、又は空気加湿器に供給して流通させた後に冷却水タンク14に戻す。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固体高分子形燃料電池に関し、特に燃料電池本体に供給する冷却水の一部を分流すると共に冷却水中に含まれている空気等のガスを排出するようにした固体高分子形燃料電池に関する。
固体高分子形燃料電池は、公知の如く固体高分子電解質膜の両面にアノード(燃料極)とカソード(空気極)とを設け、これらの両側にガス流路を設けたセパレータを配設して電池セルを構成し、アノードに接合するセパレータのガス流路には燃料ガス(通常は、水素を主体とした改質ガス)を流通させると共に、カソードに接合するセパレータには酸化剤ガス(通常は、空気)を流通させ、前記固体高分子電解質膜を介して化学反応を起こし、これにより起電力を生成するものである。又、所要の起電力を得るために、前記電池セルを単位して多数積層し、その両端部に端板を添えてロッド等で適圧に締め付け一体化することにより燃料電池本体(スタック)が構成される。
上記固体高分子燃料電池は、前記化学反応が発熱反応であるため燃料電池本体に冷却水を供給して冷やし、最適な運転温度(約80℃)に保持するようにしている。このため、燃料電池本体内に冷却水を流通させる複数の冷却水プレートを介在させ、或は前記いずれかのセパレータの背面側に冷却水流路を設け、且つこれらに冷却水を配分して供給するための供給用マニホールドと、流通後の冷却水を合流して外部に排出するための排出用マニホールドとを設けて冷却水流通経路を形成してある。
上記燃料電池本体に供給する冷却水は、通常冷却水タンクからポンプで汲み上げ、この汲み上げた冷却水を前記供給用マニホールドに供給して燃料電池本体を冷却し、冷却後に前記排出用マニホールドから排出した冷却水を冷却水タンクに戻すようにしている。しかしながら、起動時又は停止時等に冷却水流通経路内に空気が混入し、或は冷却水中に微細なガス気泡が含まれていることがあり、このように冷却水に空気やガスが存在していると燃料電池本体への冷却水の供給が阻害され、冷却水供給不足又は分配不均一が生じて電池内部の温度分布が大きくなり、その結果燃料電池本体の発電性能を低下させるという問題があった。
このような問題を解消するための手段として、従来例えば特許文献1のように燃料電池本体に供給する冷却水流通経路に空気排出手段(気水分離)を数箇所設け、冷却水中に空気等のガスが含まれていても空気排出手段により気水分離することで、燃料電池本体に空気等のガスが流入しないようにした技術が知られている。
特開2003−123805号公報
しかしながら、上記従来技術では空気排出手段でのガス抜き効率を向上させるために配管径を大きくしなければならず、又空気排出手段が複数必要となって設置スペースを多く必要とすることから燃料電池システムの大型化を招いてしまう。又、ガス抜きを制御する水位検出センサ等を設置しているため、冷却水流通経路の複雑化やコストアップを引き起こすことになる。更に、従来の固体高分子形燃料電池においては、冷却水を燃料電池本体に供給して最適な運転温度に保持するものの、特に燃料電池本体の両端部は外気に近いため他の部分よりも温度が低下し、両端部近傍に位置する電池セルの発電性能が低下する問題があった。又、前記固体高分子電解質膜は飽和水蒸気状態にて正常に機能するため、燃料電池本体に供給する酸化剤ガスを加湿することが行われており、このためバブリング手段等を設置しなければならなかった。
本発明は、このような従来技術の諸問題を解決するためになされ、空気排出手段、配管径の大きな冷却水回路、及び水位検出センサ等を必要とせずに燃料電池システムの大型化を抑制でき、燃料電池本体に供給する冷却水の一部を分流して冷却水中に含まれている空気等のガスを排出する共に、燃料電池本体の両端部に冷却水を供給して温度低下を抑え、又空気加湿器に冷却水を供給して酸化剤ガスを加湿できるようにした固体高分子形燃料電池を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の手段として、請求項1は、燃料電池本体に設けられた冷却水供給口から、冷却水の一部を分流する分流経路を設け、分流した冷却水は冷却水タンクに戻す固体高分子形燃料電池を特徴とする。
請求項2は、請求項1に記載の固体高分子形燃料電池において、前記分流経路は、冷却水循環経路より圧力損失が大きく形成されていることを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は請求項2に記載の固体高分子形燃料電池において、前記分流経路の入口端部は、前記冷却水供給口の上方領域に設けられていることを特徴とする。
請求項4は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の固体高分子形燃料電池において、前記冷却水供給口に、冷却水流通方向に沿って傾斜した仕切板を設け、冷却水供給口の奥端部に前記分流経路を位置させたことを特徴とする。
請求項5は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の固体高分子形燃料電池において、前記分流経路を二股に分岐させ、一方の分岐路に分岐した冷却水は燃料電池スタックの一方の端板に流通させ、他方の分岐路に分岐した冷却水は燃料電池スタックの他方の端板に流通させることを特徴とする。
請求項6は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の固体高分子形燃料電池において、前記分流経路により分岐した冷却水は水分透過膜が配置された空気加湿器に流通させることを特徴とする。
上記請求項1の発明によれば、燃料電池本体に設けられた冷却水供給口から冷却水の一部を分流する分流経路を設けているため、この分流経路を利用して冷却水の一部を分流することにより冷却水中に含まれている空気等のガスを排出することができる。
上記請求項2の発明によれば、請求項1に記載の固体高分子形燃料電池において、前記分流経路は冷却水循環経路より圧力損失が大きく形成されているため、燃料電池本体の冷却水供給口に供給される冷却水の大部分は冷却水プレートに流通し、冷却水の一部のみを分流経路に分流させることができる。
上記請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の固体高分子形燃料電池において、前記分流経路の入口端部は、前記冷却水供給口の上方領域に設けられているため、冷却水供給口の上方領域に溜まりやすい空気等のガスを効率良く排出することができる。
上記請求項4の発明によれば、請求項1ないし請求項3に記載の固体高分子形燃料電池において、前記冷却水供給口に、冷却水流通方向に沿って傾斜した仕切板を設け、冷却水供給口の奥端部に分流経路を位置させているため、冷却水供給口の奥端部に空気等のガスを一層溜まり易くして効率良く排出することができる。
上記請求項5の発明によれば、請求項1ないし請求項4に記載の固体高分子形燃料電池において、前記分流経路を二股に分岐させ、一方の分岐路に分岐した冷却水は燃料電池スタックの一方の端板に流通させ、他方の分岐路に分岐した冷却水は燃料電池スタックの他方の端板に流通させるため、冷却水の持つ熱により燃料電池本体の両端部を温めることができ、これにより端部に位置する電池セルの温度低下を抑えることができる。
上記請求項6の発明によれば、請求項1ないし請求項4に記載の固体高分子形燃料電池において、前記分流経路により分岐した冷却水は水分透過膜が配置された空気加湿器に流通させるため、この空気加湿器を介して燃料電池本体に供給する酸化剤ガスを加湿することができる。
次に、本発明に係る固体高分子形燃料電池の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
添付図面中、図1は本発明に係る固体高分子形燃料電池の第1実施形態を示す概略構成図である。図2は本発明に係る燃料電池本体の概略斜視図である。図3は本発明に係る燃料電池本体の冷却水流路を示す概略縦断側面図である。図4は本発明に係る燃料電池本体の他例を示す概略縦断正面図である。図5は本発明に係る固体高分子形燃料電池の第2実施形態を示す概略構成図である。図6は本発明に係る固体高分子形燃料電池の第3実施形態を示す概略構成図である。
図1において、1は燃料電池本体であり、その構成要素の一部であるアノード2及びカソード3とその間に位置する冷却水プレート4とが模式的に示されている。燃料電池本体1は、従来と同様に実際は図3に略図で示すように固体高分子電解質膜5の両面にアノード2とカソード3を設け、これらの両側にガス流路(図略)を設けたセパレータ6、7を配設して単位電池セル8を構成し、この単位電池セル8を面接合状態に多数積層し、両端に端板9、10を添えてロッド(図略)等により締め付け一体化することによりスタックとして構成される。
上記燃料電池本体1において、アノード2に接合するセパレータ6のガス流路には燃料ガス(通常は、水素を主体とした改質ガス)を流通させると共に、カソード3に接合するセパレータ7のガス流路には酸化剤ガス(通常は、空気)を流通させ、固体高分子電解質膜5を介して化学反応を生じさせることにより発電する。
前記冷却水プレート4は、単位電池セル8の間に複数枚組み込まれるのが通常であるが、セパレータ6又はセパレータ7の背面側に水流路を形成して冷却水プレート4に代えて構成する場合もある。冷却水プレート4への冷却水の供給は、例えば図2及び図3のように燃料電池本体1の上部に積層方向に貫通して設けられている冷却水供給口11(以下、第1マニホールドと称する)と、この第1マニホールド11に連通して冷却水プレート4の上部に設けられる凹部状の冷却水供給口4a(以下、第2マニホールドと称する)と、この第2マニホールド4aに連通して冷却水プレート4の上下方向に並設される凹溝状の水流路4bとを介して行われる。即ち、冷却水タンク14の冷却水は、ポンプ15の作動により熱交換器19を通って水温調整されてから第1マニホールド11の入口11a(図3)に供給され、この第1マニホールド11内を流れながら各冷却水プレート4の第2マニホールド4a(図2)内に配分され、この第2マニホールド4aから各水流路4bに供給される。
冷却水プレート4を重力方向に流下した冷却水は、図2のように各水流路4bに連通して冷却水プレート4の下部に設けられている凹部状の冷却水排出口4c(以下、第3マニホールドと称する)に排出され、この第3マニホールド4cに連通して前記燃料電池本体1の下部に積層方向に貫通して設けられている冷却水排出口12(以下、第4マニホールドと称する)に流入し、各冷却水プレート4から排出される冷却水が合流して第4マニホールド12の出口12a(図3)から外部に排出される。
本発明では、燃料電池本体1に供給される冷却水の一部を分流するための分流経路を、燃料電池本体1より高い位置に設ける。例えば図3に示す分流経路13は、第1マニホールド11の奥端部即ち入口11aとは反対側の端部(端板10により閉塞されている)の上方領域に接続させて燃料電池本体1より上方に延設してある。この分流経路13は、冷却水循環経路16特に冷却水供給路16aより圧力損失を大きくするために、例えば冷却水供給路16aの管より小径の細管等から構成されている。冷却水が供給される第1マニホールド11の奥端部の上方領域は、冷却水中に含まれている空気等のガスが溜まり易い箇所であり、そこに分流経路13を接続することで冷却水の一部を吸い込んで分流すると同時に、溜まっている空気等のガスを吸い込んで排出することができる。この時、第1マニホールド11に供給される冷却水の大部分を前記各冷却水プレート4の第2マニホールド4aに流通させ、冷却水の一部(5%程度)のみを分流経路13に分流させるために、上記のように分流経路13の圧力損失を大きく設定してある。
又、図3に示すように、第1マニホールド11の内部に冷却水流通方向に沿って徐々に上向き傾斜した仕切板20を設けておくと、この仕切板20によって第1マニホールド11の奥端部の上方領域に空気等のガスが一層溜まり易くなる。これにより、冷却水中に含まれている空気等のガスを効率良く排出することができる。
上記分流経路13は、図1に模式的に示すように途中で二股に分岐させて一方の分岐路13aは前記第4マニホールド12の出口12a近傍に接続し、他方の分岐路13bは冷却水循環経路16の冷却水排出路16bに接続してある。これらの分岐路13a、13bは、らせん管を用いて全長が直管の場合より長く形成することで圧力損失を増大させてある。尚、この場合分流経路13は二股に分岐させずに1本のらせん管で実施することも可能である。
分流経路13は、前記のように燃料電池本体1における第1マニホールド11の奥端部に接続する場合に限定されず、例えば図4に示すように冷却水プレート4における第2マニホールド4aに接続するようにしてもよい。第2マニホールド4aに分流経路13を設ける場合においても、第2マニホールド4aの奥端部即ち第1マニホールド11とは反対側の端部の上方領域に接続させて燃料電池本体1より上方に延設する。この分流経路13は、冷却水循環経路16特に冷却水供給路16aより圧力損失を大きくするために、例えば冷却水供給路16aの管より小径の細管等から構成する。第1マニホールド11から冷却水が供給される第2マニホールド4aの奥端部の上方領域は、冷却水中に混入している空気等のガスが溜まり易い箇所であり、そこに分流経路13を接続することで冷却水の一部を吸い込んで分流すると同時に、溜まっている空気等のガスを吸い込んで排出することができる。この時、第2マニホールド4aに供給される冷却水の大部分を前記冷却水プレート4の水流路4bに流通させ、冷却水の一部(5%程度)のみを分流経路13に分流させるために、上記のように分流経路13の圧力損失を大きく設定してある。又、第2マニホールド4aの内部に冷却水流通方向(この場合は冷却水流入方向)に沿って上向きに傾斜した仕切板21を設けておくと、この仕切板21によって第2マニホールド4aの奥端部の上方領域に空気等のガスが一層溜まり易くなる。これにより、冷却水中に含まれている空気等のガスを効率良く排出することができる。分流経路13を第2マニホールド4aに接続する場合には、各冷却水プレート4にそれぞれ設けることになるから、それらの分流経路13を途中で合流させる合流手段(図略)が必要となる。
図5は、本発明に係る固体高分子形燃料電池の第2実施形態を示すもので、上記の第1実施形態と同じ構成部材は同一の符号を付けてそれらの詳しい説明は省略する。本実施形態では、分流経路13により分流した冷却水を、燃料電池本体1における両側の端板9、10に流通させることにより、燃料電池本体1の両端部に位置する単位電池セルの温度低下を抑えるようにしたものである。
図5において、前記分流経路13を分岐した一方の分岐路13aは燃料電池本体1における一方の端板9に冷却水を供給して流通させると共に、前記第4マニホールド12の出口12a近傍に接続し、他方の分岐路13bは燃料電池本体1における他方の端板10に冷却水を供給して流通させると共に、冷却水循環経路16の冷却水排出路16bに接続してある。端板9、10にはそれぞれ冷却水を流通するための複数の孔状水流路(図略)を内部に並列させて設けるか、又は内面側に凹溝状水流路(図略)を並列させて設け、且つ上部には各水流路の入口に連通する供給口(図略)を設け、下部には各水流路の出口に連通する排出口(図略)を設ける。
燃料電池本体1の第4マニホールド12から排出される冷却水は、燃料電池本体1の適正な運転温度(約80℃)に近い温度となっており、この冷却水が冷却水循環経路16の冷却水排出路16bを経て冷却水タンク14に戻る。冷却水タンク14内の冷却水は徐々に昇温し、この昇温冷却水がポンプ15の作動により熱交換器19を通って温度調整され、冷却水循環経路16の冷却水供給路16aを経て燃料電池本体1の第1マニホールド11に供給される。第1マニホールド11に供給される冷却水は、各冷却水プレート4の第2マニホールド4aから水流路4bを流通し、隣接するセパレータ6又はセパレータ7と熱交換する。これにより、燃料電池本体1の内部は冷やされて適正な運転温度(約80℃)に保持され、第4マニホールド12から排出される冷却水は温められて約80℃になる。
分流経路13は、前記のように第1マニホールド11に供給される冷却水の一部を分流し、同時に冷却水中に含まれている空気等のガスを排出することができる。そして、分流経路13から分岐路13a、13bにそれぞれ流入した冷却水は、前記のように燃料電池本体1の両端に位置する端板9、10に供給されて流通するため、これらの端板9、10を温めることができる。これにより、端板9、10に隣接する単位電池セルの温度低下を抑えてほぼ適正温度80℃に保持することが可能となり、端部に位置する単位電池セルでの発電性能の低下を抑えることができる。
図6は、本発明に係る固体高分子形燃料電池の第3実施形態を示すもので、第1実施形態又は第2実施形態と同じ構成部材は同一の符号を付けてそれらの詳しい説明は省略する。本実施形態では、分流経路13により分流した冷却水を空気加湿器17に流通させて、燃料電池本体1に供給する酸化剤ガス(空気)を加湿するようにしたものである。
図6において、17は内部に水分透過膜(図略)が配置された空気加湿器であり、外部から取り込んだ空気を加湿して空気流通経路18の空気供給路18aにより燃料電池本体1のカソード3に供給し、このカソード3で発電反応に使われなかった残余の未反応空気は空気排出路18bにより空気加湿器17に戻され、この空気加湿器17から外部に排出される。空気加湿器17内では、外部から取り込んだ空気が流通する領域と、空気排出路18bから戻される未反応空気が流通する領域とは前記水分透過膜により仕切られている。
分流経路13の分岐路13a、13bは、それぞれ前記空気流通経路18の空気排出路18bに接続されている。尚、分流経路13を二股に分岐させずに1本のらせん管で実施することも可能である。
分流経路13は、燃料電池本体1の第1マニホールド11に供給される冷却水の一部を分流し、同時に冷却水中に含まれている空気等のガスを排出することができる。そして、分流経路13から分岐路13a、13bにそれぞれ流入した冷却水は、前記空気流通経路18の空気排出路18c内に供給されるため、燃料電池本体1のカソード3から排出されて空気排出路18b内を流れる未反応空気と混合する。この気液混合状態の未反応空気は、前記空気加湿器17内を流通するが、その時水分透過膜により水分が吸収される。
この水分透過膜により仕切られている他方の領域内は、外部から取り込んだ空気が流通するため、水分透過膜から蒸発する水分によって空気が加湿される。即ち、水分透過膜を挟んで接する前記気液混合状態の未反応空気と、外部から取り込んだ空気との間で水分交換が行われる。空気加湿器17で加湿された空気は、前記空気供給路18aから燃料電池本体1のカソード3に酸化剤ガスとして供給され、除湿された未反応空気は空気加湿器17から外部に排出される。これにより、従来使用していた加湿用のバブリング手段等が不要になる。
前記実施形態では、いずれも分流経路13を二股に分岐させた例で説明したが、前記第1マニホールド11に第1の分流経路(図略)を、第2マニホールド4aに第2の分流経路(図略)をそれぞれ設けて2つの分流経路を併用する構成にしてもよい。前記第2実施形態では、燃料電池本体1の端板9、10に分流経路13による冷却水をほぼ均一に供給することが望ましく、このため分流経路13を二股に分岐させる構成とするのが好ましい。
本発明に係る固体高分子形燃料電池は、定置型の燃料電池発電システムや熱電併給のコ
ージェネレーションシステム、その他の装置や機器等に発電手段として組み込んで適用す
ることができる。
本発明に係る固体高分子形燃料電池の第1実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係る燃料電池本体の概略斜視図である。 本発明に係る燃料電池本体の冷却水流路を示す概略縦断側面図である。 本発明に係る燃料電池本体の他例を示す概略縦断正面図である。 本発明に係る固体高分子形燃料電池の第2実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係る固体高分子形燃料電池の第3実施形態を示す概略構成図である。
符号の説明
1 燃料電池本体
2 アノード
3 カソード
4 冷却水プレート
4a 冷却水供給口(第2マニホールド)
4b 水流路
4c 冷却水排出口(第3マニホールド)
5 固体高分子電解質膜
6、7 セパレータ
8 単位電池セル
9、10 端板
11 冷却水供給口(第1マニホールド)
11a 仕切板
12 冷却水排出口(第4マニホールド)
13 分流経路
13a、13b 分岐路
14 冷却水タンク
15 ポンプ
16 冷却水循環経路
16a 冷却水供給路
16b 冷却水排出路
17 空気加湿器
18 空気流通経路
18a 空気供給路
18b 空気排出路
19 熱交換器
20、21 仕切板

Claims (6)

  1. 燃料電池本体に設けられた冷却水供給口から、冷却水の一部を分流する分流経路を設け、分流した冷却水は冷却水タンクに戻すことを特徴とする固体高分子形燃料電池。
  2. 前記分流経路は、冷却水循環経路より圧力損失が大きく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の固体高分子形燃料電池。
  3. 前記分流経路の入口端部は、前記冷却水供給口の上方領域に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の固体高分子形燃料電池。
  4. 前記冷却水供給口に、冷却水流通方向に沿って傾斜した仕切板を設け、冷却水供給口の奥端部に前記分流経路を位置させたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の固体高分子形燃料電池。
  5. 前記分流経路を二股に分岐させ、一方の分岐路に分岐した冷却水は燃料電池スタックの一方の端板に流通させ、他方の分岐路に分岐した冷却水は燃料電池スタックの他方の端板に流通させることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の固体高分子形燃料電池。
  6. 前記分流経路により分岐した冷却水は水分透過膜が配置された空気加湿器に流通させることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の固体高分子形燃料電池。
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