JP2008159414A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池スタックを積層方向に押圧するテンションプレートを改良する。
【解決手段】燃料電池10には、燃料電池セルが積層された燃料電池スタック20,26と、燃料電池スタックの積層方向の両端側に設けられたエンドプレート42,44と、燃料電池スタックの積層方向の側面側に配置され、両エンドプレートと結合されたテンションプレート54,56が含まれている。テンションプレートは、中間部54a,56aが、結合部54b,56bに比べて幅広に形成されている。これにより、燃料電池の軽量化、セルモニタ22,24,28,30との重なり回避、出力端子32a,34aとの重なり回避、エンドプレート42の変形抑制の少なくとも一つを実現することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池スタックを押圧するテンションプレートを備えた燃料電池に関する。
燃料電池セルが積層された燃料電池スタックは、通常、積層方向に押圧力を与えられて締め付けられる。
下記特許文献1には、燃料電池スタックの両端に配置したエンドプレートに板状のテンションプレートを差し渡し、エンドプレート間に圧縮力を与える技術が開示されている。
下記特許文献2には、燃料電池スタックの四隅に締結部材を配置して積層方向に締め付ける技術が記載されている。この締結部材に対しては、燃料電池スタックの側面を囲む四枚の板が取り付けられており、これらの板には燃料電池の排気口などに対応した孔部が設けられている。
特開2002−367664号公報 特開2004−327065号公報
燃料電池スタックの側面には、出力端子あるいはガス流路など外部と結合される部位が設けられる場合がある。この場合、テンションプレートの幅を広くとったのでは、結合に支障をきたすおそれがある。
本発明の目的は、燃料電池スタックと外部との結合に支障をきたさない、または支障を軽減する燃料電池を実現することにある。
他方、テンションプレートの幅を狭くとった場合、燃料電池スタックの端部側とテンションプレートとの結合部分に大きな外力が作用することになる。
本発明の別の目的は、燃料電池スタックの端部側とテンションプレートとの結合部分に作用する力の分布の歪みを低減した燃料電池を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、燃料電池の軽量化を図ることにある。
本発明の燃料電池の一態様においては、燃料電池セルが積層された燃料電池スタックと、燃料電池スタックの積層方向の側面側に配置され、燃料電池スタックの積層方向の両端側と結合されて、燃料電池スタックに対し積層方向の押圧力を与えるテンションプレートと、を備え、テンションプレートは、燃料電池スタックの少なくとも一方の端側との結合部において、両結合部の間の中間部よりも幅広に形成されている。
テンションプレートは、燃料電池スタックの積層方向の両端側の間にわたされ、燃料電池スタックに押圧力を与えるための板状の部材である。テンションプレートには、押圧の反作用として伸張力が作用する。テンションプレートの結合部とは、燃料電池スタックの端部側との結合箇所をいい、テンションプレートの中間部とは、両結合箇所の間における一般的な構成部分(例えば、テンションプレートの半分以上の部分において、典型的にみられる構造領域)を指す。
中間部から結合部にかけてのテンションプレートの拡がりは、連続的であっても、不連続的であってもよい。ただし、不連続の場合には、一般に不連続部に応力が集中するので強度に留意することが望ましい。燃料電池スタックが多角形柱状である場合に、テンションプレートは、同じ側面に一つだけ設けられても良いし、複数設けられても良い。また、テンションプレートが設けられる面数は一面だけでも、複数面であってもよいが、力学的にバランスがとれるように対称性を持たせる方が良い場合があると考えられる。燃料電池セルの側面が曲面形成されている場合には、テンションプレートを、対応した曲面形状に構成してもよい。
中間部は典型的には、直線状に作られるが、曲線状に作ったり、開口部を持たせたりしてもよい。また、結合部は典型的には連続的(密)に作られるが、孔が設けられたりフォーク状に形成されたりした不連続(疎)構造に作られてもよい。いずれにせよ、結合部の最外縁間の幅は、中間部の最外縁間の幅に比べて幅広に作られる。
この構成によれば、テンションプレートを中間部を結合部と同じ幅に作る場合に比べて軽量化し、ひいては燃料電池の軽量化を図ることが可能となる。これにより、燃料電池を搭載した燃料電池車の燃費が向上するなどの利点も得られる。また、本構成によれば、テンションプレートと燃料電池スタックの端側とを比較的幅広い範囲で結合することできるため、端側に作用する力を分散させることが可能となる。なお、テンションプレートの中間部と結合部は、同じ厚みに作られてもよいが、例えば、中間部を相対的に厚くして、中間部と結合部の断面積の差を減らすなど、不均一な厚みに作られてもよい。
本発明の燃料電池の一態様においては、テンションプレートは、前記中間部側から前記結合部側に向けて、連続的に幅を拡げている。この構成によれば、テンションプレートに作用する応力の集中を回避ないしは低下させることができる。
本発明の燃料電池の一態様においては、テンションプレートは、前記中間部側から前記結合部側に向けて、一旦幅狭にくびれた後に、連続的に幅を拡げている。この構成によれば、これにより、くびれない場合に比べて、ゆるやかな曲線状(大きな曲率半径)に幅を拡げることが容易化される。
本発明の燃料電池の一態様においては、テンションプレートの連続的な幅の拡大は、接線が不連続で内に凸となるような輪郭を持たない形状で行われている。この構成によれば、応力が集中する特異点をもたないため、応力集中の回避または低下を図ることが可能になる。
本発明の燃料電池の一態様においては、前記少なくとも一方の端側には、燃料電池スタックを積層方向に押圧するエンドプレートが設けられ、テンションプレートは、エンドプレートに結合されることで、燃料電池スタックに対し積層方向の押圧力を与え、前記少なくとも一方の端側におけるエンドプレートは、前記結合部において、燃料電池スタックの幅方向に限定された荷重領域で燃料スタックを押圧し、テンションプレートの前記中間部は、荷重領域の少なくとも一方の外端よりも内側に配置され、テンションプレートの前記結合部は、荷重領域の前記外端よりも外側にまで拡がっている。この構成によれば、結合部が荷重領域の外側に達していない場合に比べて、エンドプレートの変形を抑制させることが可能となる。
本発明の燃料電池の一態様においては、前記少なくとも一方の端側におけるエンドプレートは、前記結合部において、燃料電池スタックの幅方向の複数箇所に設けられた荷重調整ねじを通じて燃料スタックを押圧し、テンションプレートの前記中間部は、少なくとも一方の最外側の荷重調整ねじよりも内側に配置され、テンションプレートの前記結合部は、前記最外側の荷重領域ねじよりも外側にまで拡がっている。なお、荷重調整ねじと燃料電池スタックの間に弾性体(例えばスプリングボックス)の層が設けられてもよい。
本発明の燃料電池の一態様においては、当該燃料電池は、隣接して並置された複数本の燃料電池スタックを備え、両燃料電池スタックは、共通のエンドプレートによって押圧され、燃料電池スタックが並置された側面には、複数本の燃料電池スタックに対応して、同数本のテンションプレートが並置され、各テンションプレートの前記中間部は、対応する燃料電池スタックに対する荷重領域の外端よりも内側に配置され、各テンションプレートの前記結合部は、対応する燃料電池スタックに対する荷重領域の外端よりも外側にまで拡がっている。
本発明の燃料電池の一態様においては、燃料電池スタックの側面には、各燃料電池セルを診断するための出力機構が設けられ、テンションプレートは、前記中間部が前記結合部よりも幅狭であることによって出力機構との重なりが回避される位置に配置されている。診断用の出力機構の例としては、各燃料電池セルを診断するために設けられた出力端子、あるいは、こうした出力端子に接続された配線などを挙げることができる。この構成によれば、出力機構の取付容易化、あるいは、出力機構とテンションプレートとの干渉回避を図ることができる。
本発明の燃料電池の一態様においては、燃料電池スタックの側面には、燃料電池スタックから電力出力を行う出力機構が前記少なくとも一方の端側に設けられ、テンションプレートは、前記中間部が前記結合部よりも幅狭であることによって出力機構との重なりが回避される位置に配置されている。電力出力用の出力機構とは、燃料電池が発電した電力を取り出すための端子、または、この出力端子に接続された配線などをいう。出力端子は、典型的には燃料電池スタックの積層方向の両端に設けられる。燃料電池スタックが複数列ある場合には、各両端に設けられることもあるが、燃料電池スタックが電気的に接続されていれば、出力端子はそれよりも少ないこともある。出力端子は、高電圧を取り出す端子であり、ある程度の接触面積をもって接続可能となるように、比較的大規模化されたり、突起形状に形成されたりすることもある。
以下に本実施の形態を例示する。
図1は、本実施の形態にかかる燃料電池10の部分的な構造を模式的に示した斜視図であり、図2は、この燃料電池10の手前側部分の上面図である。ただし、図2においては、後述するテンションプレート54,56の図示を省略している。
燃料電池10には、燃料電池セル12,14,16,...が複数枚(たとえば100枚程度)電気的に直列接続されるとともに、積層された燃料電池スタック20が設けられている。この燃料電池セル12,14,16,...は、固体高分子型の燃料電池セルであり、アノードとカソードと呼ばれる一対の電極、及び両電極に挟まれた電解質膜を含んでいる。各燃料電池セル12,14,16,...は、一辺が十数センチメートル程度の略正方形状であり、その厚さは数ミリメートル程度である。燃料電池10には、各燃料電池セル12,14,16,...のアノードに水素ガスなどの燃料ガスを供給し、カソードに酸素ガスを含む空気等のガスを供給する機構が設けられている。そして、燃料ガスが酸化される過程で流れる電流が外部回路に導きだされることで、燃料電池10は発電を行う。また、燃料電池スタック20の上部両端には、各燃料電池セル12,14,16,...の電力出力を診断するための出力端子およびそれに接続されたケーブルを含むセルモニタ22,24が設けられている。
燃料電池10には、燃料電池スタック20と同様の燃料電池スタック26が、燃料電池スタック20と並列に設けられている。これらの燃料電池スタック20,26は、図の奥側において電気的に直列接続されており、その両端(図の手前側)には、電力出力のためにターミナルプレート32,34が設けられている。そして、ターミナルプレート32,34には、出力端子32a,34aが設けられている。出力端子32a,34aは、燃料電池スタック20,26の同一側面(図の上側)に突起する形状に形成されており、バスバーやケーブルなどによる外部回路への接続が容易化されている。
燃料電池スタック20,26における出力端子32a,34aが配置された側(図の手前側)には、ターミナルプレート32,34の絶縁を行う絶縁プレート35,36が設けられている。そして、絶縁プレート35,36の手前側には、アッパープレート37とローワープレート39、及び両者の間に挟まれたバネ(スプリング)38を含むスプリングボックス40が設けられている。アッパープレート37とローワープレート39は、それぞれ一枚の板状部材からなり、両燃料電池スタック20,26の断面を覆う程度の大きさにつくられている。スプリングボックス40は、バネの弾性力を利用して、燃料電池スタック20,26を圧縮する弾性体層として機能している。
ローワープレート39の手前側には、エンドプレート42が設けられており、燃料電池スタック20,26の奥側にはエンドプレート44が設けられている。エンドプレート42,44は、燃料電池スタック20,26をその両端側から押圧する(挟み込んで圧縮力を与える)ための部材である。エンドプレート42,44は、アッパープレート37やローワープレート39と同様に、一枚の板状部材によって作られており、その大きさは両燃料電池スタック20,26の断面を覆う程度である。エンドプレート42,44は、例えば、アルミまたはステンレスの金属によって作られる。
エンドプレート42とローワープレート39との間には、4本の荷重調整ねじ46,48,50,52が設けられている。そして、荷重調整ねじ46,48,50,52の締め具合を変更することで、スプリングボックス40を通じた燃料電池スタック20,26の押圧強度(圧縮力の強さ)や、押圧の左右バランスなどが変えられる。
燃料電池スタック20,26の一側面(図の上の面)には、2本のテンションプレート54,56が配置されている。具体的には、燃料電池スタック20の上側面の中央付近にテンションプレート54が配置され、燃料電池スタック26の上側面の中央付近にテンションプレート56が配置されている。テンションプレート54,56は、例えばステンレスで作られた細長の板状部材であり、その一端がエンドプレート42の上面に結合され、他端がエンドプレート44の上面に結合されている。エンドプレート42との結合部54b,56bにおいては、テンションプレート54,56は、例えば、ねじ止めなどによって部分的に結合がなされてもよい。しかし、ここでは、テンションプレート54,56の側に幅方向全体にわたって凸構造を設け、エンドプレート42,44の側に対応する凹構造を設けて、互いに嵌合させることで、幅方向全体にわたって結合が行われている。
テンションプレート54,56は、エンドプレート42,44間に押圧力を与え、これにより、燃料電池スタック20,26を押圧している。そして、テンションプレート54,56には、反作用として、伸張力が作用している。特に、燃料電池スタック20,26が発電による化学反応によって発熱し膨張する場合には、テンションプレート54,56は、大きな伸張力を受けながら、強い力でエンドプレート42,44に押圧力を与える。なお、燃料電池スタック20,26の裏側の側面にもテンションプレートが設けられており、テンションプレート54,56と協働して、エンドプレートを押圧している。
図3は、燃料電池10の手前側の上面図である。図3には、図2で省略したテンションプレート54,56が描かれている。
テンションプレート54,56は、エンドプレート42,44間における一般的な箇所(中間部54a,56aと呼ぶ)では、相対的に幅狭で直線的な形状に作られている。中間部54aは、ターミナルプレート32の出力端子32aと重ならないように配置され、同様に、中間部56aは、ターミナルプレート32の出力端子34aと重ならないように配置されている。さらに、中間部54aはセルモニタ22,24の間に配置され、中間部56aはセルモニタ28,30の間に配置されることで、セルモニタ22,24,28,30との重複が避けられている。また、荷重調整ねじ46,48,50,52の関係に着目すれば、中間部54aは、荷重調整ねじ46,48の間に位置するように配置され、中間部56aは、荷重調整ねじ50,52の間に位置するように配置されていることがわかる。
テンションプレート54,56は、スプリングボックス40付近からエンドプレート42との結合部54b,56bに向けて、末広がりに拡がっている。つまり、結合部54b,56bは、中間部54a,56aに比べて幅広に形成されており、この広い幅に渡ってエンドプレート42と結合されている。具体的には、結合部54bは、もし中間部54aがこの幅で形成されていたならば、出力端子32a及びセルモニタ22,24と接触してしまう程度に幅広に作られている。同様に、結合部56bは、もし中間部56aがこの幅で形成されていたならば、出力端子34a及びセルモニタ28,30と接触してしまう程度に幅広に作られている。また、結合部54bは、荷重調整ねじ46,48の両外側に達しており、結合部56bは、荷重調整ねじ50,52の両外側に達している。
図4は、幅広の結合部54b,56bをもつテンションプレート54,56を採用した場合に、エンドプレート42に作用する力を模式的に示した図である。エンドプレート42には、まず、荷重調整ねじ46,48,50,52を通じて、エンドプレート42,44間を伸張する方向に力70,72,74,76が作用する。これに対し、テンションプレート54は、エンドプレート42に対し、力70,72を含む幅広い領域にわたって、エンドプレート42,44間を圧縮する方向に力80,82,...を作用させている(結合は連続的であれば、力80,82,...は連続的に分布する)。なお、力80,82,...は、必ずしも均一には作用せず、エンドプレート42の歪みを反映して不均一に作用することが一般的である。同様にして、テンションプレート56は、エンドプレート42に対し、力74,76を含む幅広い領域にわたって、力90,92,...を作用させている。これらの力が働く結果、エンドプレート42では、エンドプレート42を折り曲げようとするモーメントは相対的に弱いものとなる。つまり、エンドプレート42は、あまり大きな変形を受けることはない。
図5は、図4と対比するための模式的な図である。ここでは、図1乃至図4に示したテンションプレート54,56に代えて、中間部54a,56aの幅が結合部54b,56bでも維持されたテンションプレート100,102が用いられている。そして、テンションプレート100は、荷重調整ねじ46,48の間でのみ力110,112,...を作用させており、テンションプレート102は、荷重調整ねじ50,52の間でのみ力120,122,...を作用させている。このため、エンドプレート42には、エンドプレート42,44間を伸張する方向に力70,72,74,76が作用する一方、力70,72の間で圧縮方向の力110,112,...が作用し、力74,76の間で圧縮方向の力120,122,...が作用している。これにより、エンドプレート42は、相対的に大きなモーメントを受け、相対的に大きな変形を起こす。すなわち、テンションプレート100,102の位置で圧縮方向に引き寄せられ、その周囲で伸張方向に押し戻されるように比較的大きく変形する。
続いて、図6を用いて、テンションプレート形状の別の例を説明する。図6は、テンションプレートの一端側について示した上面図である。ここでは、テンションプレートの一方の側面側に配置された出力端子32aとの重なりを回避するための形状について検討している。
図6に示したテンションプレート130は、図1乃至図4を用いて説明したテンションプレート54,56とほぼ同様の形状に作られている。すなわち、幅狭の直線的形状をもつ中間部132と、幅広の結合部134を備える。ただし、テンションプレート130は、中間部132から結合部134に向けて、単純に末広形状に拡がっておらず、出力端子32aが存在する側で、中間部132と結合部134の間に、中間部132よりも減少幅wだけ幅狭なくびれ部136を有している。そして、くびれ部136から結合部134にかけて、比較的大きな曲率半径r1程度(必ずしも一定の曲率半径をもつ必要はない)の曲線形状で幅を拡げている。
これに対し、くびれ部をもたせないテンションプレート(例えば図1乃至図4で示したテンションプレート54,56)では、二点鎖線138で示しているように出力端子32a付近から端部側にかけて、比較的小さな曲率半径r2程度の曲線形状で急激に幅を拡げている。二点鎖線138で示した形状でも、テンションプレート130でも、出力端子32a付近の位置140における幅は同じである。しかし、二点鎖線138では、この位置を境として直線形状に接続する必要があるため、末広形状の曲がりは急激なものとならざるを得ない。他方、テンションプレート130では、位置140よりも中間部132側にあるくびれ部136を利用して末広がり形状と直線形状とがゆるやかに接続されるため、末広形状の曲がりがなめらかなものとなる。
一般に曲がりが急激な部分では応力の集中度合いが増大する。したがって、適当な減少幅wをもつくびれ部136を設け、対応する相対的に大きな曲率半径rで末広形状を構成することが有効となる。ただし、減少幅w(そして曲率半径r)を大きくすれば、常に良い結果が得られるとは限らない。この点について図7を用いて説明する。
図7は、数値解析によって得られた減少幅w及び曲率半径rと、テンションプレートに作用する応力の最大値との関係を示している。この解析では、厚さ1.5mmのステンレス(SUS304)で作られたテンションプレートについて、図6に示したような形状や、荷重調整ねじによる荷重位置・大きさなどの条件を適当に設定している。したがって、得られた数値は設定条件に応じて変化することに注意する必要がある。しかし、ここに示す定性的な特性については、若干の設定条件の変更によっては変わらないと考えられる。
減少幅wが0mmから10mmの範囲(対応する曲率半径rが19mmから47.5mmの範囲)においては、減少幅wが0mmのときに、応力の値が最も大きくなる(483MPa)。そして、減少幅wが4mmのときに、応力の値は最小となり(406.9MPa)、減少幅wが6〜10mm程度の範囲では、応力の値は430MPa程度になっている。
これからわかるように、一般に、くびれ部を設けない場合に比べて、くびれ部を設けた方が応力を小さくできることがわかる。また、くびれの程度(減少幅)をあまり大きくしない方が応力は小さくなる。これは、くびれが大きくなると、曲率半径が大きくなることで応力分散するプラスの効果が、テンションプレート幅が小さくなることで応力集中するマイナスの効果によって、相殺されてしまうからだと推測される。
最後に、図8を用いて、テンションプレートの輪郭形状について補足説明を行う。図8に示したテンションプレート150は、一定の幅をもつ中間部152と、一定比率で幅が拡大する拡大部154と、一定の幅をもつ幅広の結合部156を備えている。中間部152の輪郭158、拡大部154の輪郭160、結合部156の輪郭162は全て直線的に形成されている。このため、中間部152と拡大部154の境界164では、それぞれの輪郭の接線166,168が不連続であり、かつ内側に凸となる輪郭形状となっている。言い換えれば、「V」の字の上側に物質がなく、下側に物質があるような形状となっている。また、拡大部154と結合部156との境界170では、それぞれの輪郭の接線172,174が不連続であり、かつ外側に凸となる輪郭形状となっている。言い換えれば、「へ」の字の上側に物質がなく、下側に物質があるような形状となっている。
一般に、境界170のように、輪郭の接線が不連続であっても、外側に凸な形状となっている点では、応力が分散する傾向にある。しかし、境界164のように、輪郭の接線が不連続で、かつ内側に凸となっている点では、応力が集中する特異点となる可能性が高い。したがって、テンションプレートの強度を高めるためには、境界164のような形状をもたないように幅を拡大する方が望ましい場合があると考えられる。言い換えれば、テンションプレートの連続的な幅の拡大は、接線が連続的となる滑らかな輪郭形状で行われるか、接線が不連続であっても不連続点では外に凸となるような輪郭形状で行われるとよい場合があると考えられる。なお、こうした輪郭形状には直線部分が含まれても良いが、全て曲線として滑らかさを高めるようにしてもよい。
本実施の形態にかかる燃料電池の斜視図である。 テンションプレートを省略した燃料電池の上面図である。 テンションプレートを含む燃料電池の上面図である。 エンドプレートに作用する力を示す模式図である。 参考態様のエンドプレートに作用する力を示す模式図である。 テンションプレートの別の形状を示す上面図である。 数値解析結果を示す図である。 テンションプレートの参考形状を示す上面図である。
符号の説明
10 燃料電池、12,14,16 燃料電池セル、20,26 燃料電池スタック、22,24,28,30 セルモニタ、32,34 ターミナルプレート、32a,34a 出力端子、35,36 絶縁プレート、37 アッパープレート、38 バネ、39 ローワープレート、40 スプリングボックス、42,44 エンドプレート、46,48,50,52 荷重調整ねじ、54,56,100,102,130,150 テンションプレート、54a,56a 中間部、54b,56b 結合部。

Claims (9)

  1. 燃料電池セルが積層された燃料電池スタックと、
    燃料電池スタックの積層方向の側面側に配置され、燃料電池スタックの積層方向の両端側と結合されて、燃料電池スタックに対し積層方向の押圧力を与えるテンションプレートと、
    を備え、
    テンションプレートは、燃料電池スタックの少なくとも一方の端側との結合部において、両結合部の間の中間部よりも幅広に形成されていることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1に記載の燃料電池において、
    テンションプレートは、前記中間部側から前記結合部側に向けて、連続的に幅を拡げていることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1に記載の燃料電池において、
    テンションプレートは、前記中間部側から前記結合部側に向けて、一旦幅狭にくびれた後に、連続的に幅を拡げていることを特徴とする燃料電池。
  4. 請求項2または3に記載の燃料電池において、
    テンションプレートの連続的な幅の拡大は、接線が不連続で内に凸となるような輪郭を持たない形状で行われていることを特徴とする燃料電池。
  5. 請求項1に記載の燃料電池において、
    前記少なくとも一方の端側には、燃料電池スタックを積層方向に押圧するエンドプレートが設けられ、
    テンションプレートは、エンドプレートに結合されることで、燃料電池スタックに対し積層方向の押圧力を与え、
    前記少なくとも一方の端側におけるエンドプレートは、前記結合部において、燃料電池スタックの幅方向に限定された荷重領域で燃料スタックを押圧し、
    テンションプレートの前記中間部は、荷重領域の少なくとも一方の外端よりも内側に配置され、
    テンションプレートの前記結合部は、荷重領域の前記外端よりも外側にまで拡がっていることを特徴とする燃料電池。
  6. 請求項5に記載の燃料電池において、
    前記少なくとも一方の端側におけるエンドプレートは、前記結合部において、燃料電池スタックの幅方向の複数箇所に設けられた荷重調整ねじを通じて燃料スタックを押圧し、
    テンションプレートの前記中間部は、少なくとも一方の最外側の荷重調整ねじよりも内側に配置され、
    テンションプレートの前記結合部は、前記最外側の荷重領域ねじよりも外側にまで拡がっていることを特徴とする燃料電池。
  7. 請求項5に記載の燃料電池において、
    当該燃料電池は、隣接して並置された複数本の燃料電池スタックを備え、
    両燃料電池スタックは、共通のエンドプレートによって押圧され、
    燃料電池スタックが並置された側面には、複数本の燃料電池スタックに対応して、同数本のテンションプレートが並置され、
    各テンションプレートの前記中間部は、対応する燃料電池スタックに対する荷重領域の外端よりも内側に配置され、
    各テンションプレートの前記結合部は、対応する燃料電池スタックに対する荷重領域の外端よりも外側にまで拡がっていることを特徴とする燃料電池。
  8. 請求項1に記載の燃料電池において、
    燃料電池スタックの側面には、各燃料電池セルを診断するための出力機構が設けられ、
    テンションプレートは、前記中間部が前記結合部よりも幅狭であることによって出力機構との重なりが回避される位置に配置されていることを特徴とする燃料電池。
  9. 請求項1に記載の燃料電池において、
    燃料電池スタックの側面には、燃料電池スタックから電力出力を行う出力機構が前記少なくとも一方の端側に設けられ、
    テンションプレートは、前記中間部が前記結合部よりも幅狭であることによって出力機構との重なりが回避される位置に配置されていることを特徴とする燃料電池。
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