JP2002342763A - 線分描画装置 - Google Patents

線分描画装置

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JP2002342763A
JP2002342763A JP2001144041A JP2001144041A JP2002342763A JP 2002342763 A JP2002342763 A JP 2002342763A JP 2001144041 A JP2001144041 A JP 2001144041A JP 2001144041 A JP2001144041 A JP 2001144041A JP 2002342763 A JP2002342763 A JP 2002342763A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線分を描画する際に、フレームメモリに対す
るアクセス期間を削減することができ、従来に比べて、
回路規模の増加を防ぎつつ、線分をその描画品位を低下
させることなく高速に描画することができる線分描画装
置を提供する。 【解決手段】 描画パラメータ生成部1で生成したピク
セルデータをデータバッファ8に格納し、そのデータバ
ッファ8からのピクセルデータを、テーブル6から読み
出したx軸方向に平行な最大数のピクセル数で、線分座
標生成部5により生成した線分の座標に基づいて、フレ
ームメモリ3に対してリード/ライトする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ・グ
ラフィックスの分野において、ディジタル微分解析を用
いて線分を描画する線分描画装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンピュータ・グラフィック
スの分野において、線分描画装置により線分を描画する
際には、佐藤義雄著「入門グラフィックス」に開示され
ているディジタル微分解析(以下、DDAと称す)が広
く用いられている。なお、DDAについては、前著に開
示され公知の事実となっているため、その詳細な説明は
ここでは省略する。
【0003】この線分描画装置では、線分を描画する場
合、まず、線分を構成する各ピクセルについて、その線
分の始点から終点までの区間を、DDAによりx,y座
標を求める。次に、線分に対して半透明処理を行う場合
は、DDAにより求めた各ピクセルのx,y座標に対応
した背景色データをフレームメモリからリードし、半透
明処理して新たに生成した色データをフレームメモリに
ライトする。
【0004】以上のように、線分描画装置により、DD
Aを用いて、図6に示す線分を半透明処理で描画する場
合について、その詳細を以下に説明する。図7は図6に
示す線分を半透明処理で描画する際の時間軸に沿った処
理の流れを示すタイムチャートであり、以下、図7中の
各期間について説明する。
【0005】ステップS10は、リードアクセスオーバ
ーヘッド処理期間であり、線分描画装置がフレームメモ
リに対してデータリードを要求し、アドレス設定等のリ
ードコマンドを送るまでの期間である。フレームメモリ
に表示回路等、他の回路が共通バスで接続されている場
合は、フレームメモリ使用権を獲得するための期間がさ
らに追加される。
【0006】ステップS11は、背景色リード処理期間
であり、フレームメモリから背景色データがリードさ
れ、データバッファに格納されるまでの期間である。ス
テップS12は、色データ生成処理期間であり、背景色
データと線分の色データとで半透明処理を行い、新しい
色データを生成する期間である。
【0007】ステップS13は、ライトアクセスオーバ
ーヘッド処理期間であり、線分描画装置がフレームメモ
リに対してデータライトを要求し、アドレス設定等のラ
イトコマンドを送るまでの期間である。フレームメモリ
に表示回路等、他の回路が共通バスで接続されている場
合、フレームメモリ使用権を獲得するための期間がさら
に追加される。
【0008】ステップS14は、色データライト処理期
間であり、データバッファから半透明処理された色デー
タをフレームメモリにライトする期間である。以上のス
テップS10〜ステップS14までの処理期間は、ピク
セルに対する処理であり、ピクセル以降において
も、同様の処理が繰り返し実行される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の線分描画装置による描画処理においては、線
分に対して半透明処理を行う場合、その線分を構成する
全ピクセルに渡って1ピクセル毎に、線分描画の際のフ
レームメモリに対するリード/ライト処理を繰り返し実
行しており、その度にアクセスオーバーヘッド処理期間
が存在するとともに、このリード/ライト処理を、線分
を構成する全ピクセルについて実行する際に、その処理
中のフレームメモリに対するアクセス回数が多くなり、
線分描画処理中のフレームメモリに対するアクセス期間
が増え、これらの要因が、線分描画における全体の処理
時間を増大し、市場からの要求が増々強くなっている線
分の高速描画に対して、その妨げになるという問題点を
有していた。
【0010】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、線分を描画する場合、その際にフレームメモリに
対してアクセスすることにより生じるアクセス期間を削
減することができ、従来に比べて、回路規模の増加を防
ぎつつ、線分をその描画品位を低下させることなく高速
に描画することができる線分描画装置を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の線分描画装置は、コンピュータを利用して
線分を描画するシステムにおいて、ディジタル微分解析
により得られた前記線分を構成する各ピクセルデータに
基づいて、描画画面に対応するアドレス構造を有するフ
レームメモリを介して前記線分を描画する線分描画装置
であって、前記線分の描画の際に、その線分中に存在す
るx軸方向に平行なピクセルの最大数をあらかじめ求め
る手段と、前記x軸方向に平行なピクセルの最大数に基
づいて、それらのピクセルデータをまとめて前記フレー
ムメモリに対しリード/ライトする手段と、前記フレー
ムメモリに対するリード/ライト処理により、前記フレ
ームメモリ内のピクセルデータに基づいて、前記線分中
に存在するx軸方向に平行なピクセル群を描画する手段
とを備えた構成としたことを特徴とする。
【0012】以上により、線分描画の際には、線分を構
成するピクセルの内からx軸方向に平行なピクセル数を
あらかじめ求め、それら平行な複数ピクセルをまとめて
処理してフレームメモリに対しアクセスすることによ
り、線分描画の際のフレームメモリに対するアクセス回
数を減らすことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の線分描
画装置は、コンピュータを利用して線分を描画するシス
テムにおいて、ディジタル微分解析により得られた前記
線分を構成する各ピクセルデータに基づいて、描画画面
に対応するアドレス構造を有するフレームメモリを介し
て前記線分を描画する線分描画装置であって、前記線分
の描画の際に、その線分中に存在するx軸方向に平行な
ピクセルの最大数をあらかじめ求める手段と、前記x軸
方向に平行なピクセルの最大数に基づいて、それらのピ
クセルデータをまとめて前記フレームメモリに対しリー
ド/ライトする手段と、前記フレームメモリに対するリ
ード/ライト処理により、前記フレームメモリ内のピク
セルデータに基づいて、前記線分中に存在するx軸方向
に平行なピクセル群を描画する手段とを備えた構成とす
る。
【0014】この構成によると、線分描画の際には、線
分を構成するピクセルの内からx軸方向に平行なピクセ
ル数をあらかじめ求め、それら平行な複数ピクセルをま
とめて処理してフレームメモリに対しアクセスすること
により、線分描画の際のフレームメモリに対するアクセ
ス回数を減らす。
【0015】請求項2に記載の線分描画装置は、コンピ
ュータを利用して線分を描画するシステムにおいて、デ
ィジタル微分解析により得られた前記線分を構成する各
ピクセルデータに基づいて、描画画面に対応するアドレ
ス構造を有するフレームメモリを介して前記線分を描画
する線分描画装置であって、前記描画の対象とする線分
の始点および終点座標、x方向の変位、y方向の変位な
ど、前記線分を描画する際に必要な前記線分の特性を表
す各種パラメータを生成する描画パラメータ生成部と、
前記描画パラメータ生成部からの線分におけるy方向の
変位に基づいて、前記線分中に存在するx軸方向に平行
なピクセルの最大数を出力するテーブルと、前記描画パ
ラメータ生成部からの線分における始点座標、x方向の
変位およびy方向の変位に基づいて、前記線分を構成す
る各ピクセルのx、y座標を生成する線分座標生成部
と、前記描画パラメータ生成部からの線分パラメータに
基づいて、前記フレームメモリにライトするためのピク
セルデータを生成するピクセルデータ生成部と、前記フ
レームメモリからリードしたピクセルデータや、前記ピ
クセルデータ生成部で生成したピクセルデータを格納す
るデータバッファと、前記フレームメモリに対して、前
記テーブルから得られたx軸方向に平行な最大ピクセル
数の全ピクセルに渡って、前記線分座標生成部からの
x、y座標毎に、そのx、y座標に対応するピクセルデ
ータを、前記データバッファを通じてまとめてリード/
ライトするメモリインターフェース部とを備えた構成と
する。
【0016】請求項3に記載の線分描画装置は、コンピ
ュータを利用して線分を描画するシステムにおいて、デ
ィジタル微分解析により得られた前記線分を構成する各
ピクセルデータに基づいて、描画画面に対応するアドレ
ス構造を有するフレームメモリを介して前記線分を描画
する線分描画装置であって、前記描画の対象とする線分
の始点および終点座標、x方向の変位、y方向の変位、
x軸方向に平行なピクセルの最大数など、前記線分を描
画する際に必要な前記線分の特性を表す各種パラメータ
を生成する描画パラメータ生成部と、前記描画パラメー
タ生成部からの線分におけるx軸方向に平行なピクセル
の最大数を保持するレジスタと、前記描画パラメータ生
成部からの線分における始点座標、x方向の変位および
y方向の変位に基づいて、前記線分を構成する各ピクセ
ルのx、y座標を生成する線分座標生成部と、前記描画
パラメータ生成部からの線分パラメータに基づいて、前
記フレームメモリにライトするためのピクセルデータを
生成するピクセルデータ生成部と、前記フレームメモリ
からリードしたピクセルデータや、前記ピクセルデータ
生成部で生成したピクセルデータを格納するデータバッ
ファと、前記フレームメモリに対して、前記レジスタか
ら得られたx軸方向に平行な最大ピクセル数の全ピクセ
ルに渡って、前記線分座標生成部からのx、y座標毎
に、そのx、y座標に対応するピクセルデータを、前記
データバッファを通じてまとめてリード/ライトするメ
モリインターフェース部とを備えた構成とする。
【0017】請求項4に記載の線分描画装置は、請求項
2または請求項3記載のx軸方向に平行なピクセルの最
大数を、データバッファに格納できる限界のピクセル数
に分割する水平ピクセル数分割部を設け、メモリインタ
ーフェース部を、フレームメモリに対して、前記水平ピ
クセル数分割部からのピクセル数の全ピクセルに渡っ
て、線分座標生成部からのx、y座標毎に、そのx、y
座標に対応するピクセルデータを、前記データバッファ
を通じてまとめてリード/ライトするよう構成する。
【0018】請求項5に記載の線分描画装置は、請求項
1から請求項4のいずれかに記載のx軸方向に平行なピ
クセルの最大数を、y方向の変位の絶対値が1の場合は
1とし、y方向の変位の絶対値が0より小さい場合で、
y方向の変位の絶対値の逆数が小数値を持つ時は1を加
算し、y方向の変位の絶対値の逆数における小数値が0
の時はそのy方向の変位の絶対値の逆数値とするよう構
成する。
【0019】請求項6に記載の線分描画装置は、請求項
1から請求項4のいずれかに記載のx軸方向に平行なピ
クセルの最大数を、y方向の変位の絶対値を2進数で表
した時、小数部で1になっている最も大きな桁の逆数と
するよう構成する。
【0020】請求項7に記載の線分描画装置は、請求項
1から請求項4のいずれかに記載のx軸方向に平行なピ
クセルの最大数を、0からy方向の変位の絶対値を加算
していき、1以上となるまでの回数とするよう構成す
る。
【0021】これらの構成によると、線分描画の際に
は、線分を構成するピクセルの内からx軸方向に平行な
ピクセル数をあらかじめ求め、それら平行な複数ピクセ
ルをまとめて処理してフレームメモリに対しアクセスす
ることにより、線分描画の際のフレームメモリに対する
アクセス回数を減らすとともに、フレームメモリに対す
るアクセスの際に使用するデータバッファが格納可能な
最大ピクセル数によって描画する線分の長さに制限がか
からないため、データバッファの回路規模を小さく抑え
る。
【0022】以下、本発明の実施の形態を示す線分描画
装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。 (実施の形態1)本発明の実施の形態1の線分描画装置
について詳しく説明する。
【0023】図1は本実施の形態1の線分描画装置の構
成を示すブロック図である。図1に示すように、描画パ
ラメータ生成部1は、線分を描画する際に必要な線分の
特性を表す各種パラメータを線分描画部2に与える。こ
こで用いるパラメータとしては、線分における始点の
x,y座標および終点のx,y座標、線分の傾きを表す
x変位およびy変位、線分に対する半透明処理で用いる
α値である。
【0024】ここで、x変位、y変位の求め方を詳しく
説明する。線分の終点と始点間で、xの差分をdxとし
yの差分dyとすると、x変位およびy変位は以下のよ
うにして求められる。
【0025】|dx|≦|dy|の場合、x変位は、d
x/|dy|となり、y変位は、dyが正の時は1、d
yが負の時は−1となる。また、|dx|>|dy|の
場合、x変位は、dxが正の時は1、dxが負の時は−
1となり、y変位は、dy/|dx|となる。例えば、
始点座標(0,0)、終点座標(8,2)の場合だと、
dx=8、dy=2で|dx|>|dy|となるので、
x変位は1となり、y変位は2/8=0.25となる。
【0026】線分描画部2は、描画パラメータ生成部1
より与えられた上記各種パラメータを基に、描画対象の
線分を構成する各ピクセルの座標に対応するピクセルデ
ータをフレームメモリ3に対してリード/ライトし、例
えば、フレームメモリ3からリードした線分に半透明処
理を施し、その線分をフレームメモリ3にライトするこ
とにより、半透明処理を施した当該線分を描画する。
【0027】フレームメモリ3は、32ビット/ピクセ
ルのピクセルデータが格納されている。x軸方向に平行
なピクセルデータは、フレームメモリ3上で連続したア
ドレスに格納されている。ピクセルデータの構成内容
は、ダミー用のビット、Rに対応するビット、Gに対応
するビット、Bに対応するビットの順で8ビットづつで
ある。ダミーの部分は使用されることがなく、R、G、
Bの部分が半透明処理やディスプレイ表示に使用され
る。上記のようにフレームメモリ3に格納されているピ
クセルデータは、D/Aコンバータ(図示せず)を介し
て液晶やCRTなどのディスプレイ(図示せず)上に線
分として描画表示される。
【0028】ここで、本実施の形態1の線分描画装置に
おいて、本発明の特徴である線分描画部2についてさら
に詳しく説明する。線分描画部2は、線分描画部2の動
作を制御する制御部4と、DDAにより線分を構成する
各ピクセルのx,y座標を始点から順に出力する線分座
標生成部5と、線分中に存在するx軸方向に平行なピク
セルの最大数を出力する水平ピクセル数テーブル6と、
フレームメモリ3に対してピクセルデータのリード/ラ
イトを行うメモリインターフェース部7と、メモリイン
ターフェース部7によりフレームメモリ3からリードし
たピクセルデータを格納したり、半透明処理部9で半透
明処理してメモリインターフェース部7によりフレーム
メモリ3にライトするためのピクセルデータを格納する
データバッファ8と、メモリインターフェース部7によ
りフレームメモリ3からリードしてデータバッファ8に
格納されているピクセルデータに対して、半透明処理を
行う半透明処理部9とを備えている。
【0029】線分座標生成部5は、描画パラメータ生成
部1からパラメータとして始点座標、x変位、y変位を
受け取り、それらのパラメータに基づいて、線分を構成
する各ピクセル毎に始点座標からx変位、y変位を加算
していき、整数部を切り出しピクセルのx,y座標を出
力する。なお、始点座標には四捨五入のための0.5を
あらかじめ加算しておいても構わない。図2に始点座標
(0,0)、終点座標(8,2)の場合の線分座標生成
部5が出力するx,y座標を示す。
【0030】水平ピクセル数テーブル6は、描画パラメ
ータ生成部1からパラメータとしてy変位を受け取り、
線分を構成するピクセルの内、x軸に平行な方向で連な
ったピクセル数の最大値である水平ピクセル数を出力す
る。水平ピクセル数の算出方法は次のようになる。
【0031】y変位の絶対値が1の場合、水平ピクセル
数は1となる。y変位の絶対値が0より小さい場合で、
y変位の絶対値の逆数が小数値を持つ時は1を加算した
値を水平ピクセル数とし、y変位の絶対値の逆数として
得られる小数値が0の時はy変位の絶対値の逆数の値を
水平ピクセル数とする。ここで、y変位の小数部のビッ
ト幅が3ビットの場合のテーブルを図3に示す。
【0032】また、水平ピクセル数の他の算出方法とし
ては、y変位の絶対値を2進数で表した時、小数部で1
になっている最も大きな桁の逆数を水平ピクセル数とす
る方法がある。例えば、y変位が2進数で0.011の
場合、小数部で1になっている最も大きな桁は2-2であ
るため、水平ピクセル数は2-2の逆数をとって、22
4ピクセルとなる。
【0033】また、水平ピクセル数の他の算出方法とし
ては、0からy変位の絶対値を加算していき、1以上と
なるまでの回数を水平ピクセル数とする方法がある。例
えば、y変位が0.25の場合、0から0.25を加算
していき、1以上となるまで4回加算するため水平ピク
セル数は4ピクセルとなる。なお、水平ピクセル数テー
ブル6はROMまたは論理回路で構成される。
【0034】ところで、y変位の絶対値が0の場合は、
線分全体がx軸に平行な方向である。この線分に対して
は、制御部4が終点x座標から始点x座標を減算し、1
加算した値を求め、水平直線ピクセル数として出力す
る。
【0035】メモリインターフェース部7は、線分座標
生成部5からx,y座標を受け取り、フレームメモリ3
に対して、対応するアドレスから複数ピクセル分を連続
してリード/ライトするバーストリード/バーストライ
トを行う。前記の複数ピクセルとは、水平ピクセル数テ
ーブル6から出力される水平ピクセル数、あるいは制御
部4から出力される水平直線ピクセル数のことであり、
メモリインターフェース部7は、y変位の絶対値が0の
線分の場合は制御部4からの水平直線ピクセル数を選択
し、それ以外の線分の場合は水平ピクセル数テーブル6
からの水平ピクセル数を選択する。
【0036】また、メモリインターフェース部7は、フ
レームメモリ3からピクセルデータをリードする際のア
ドレスを保持するレジスタを有し、フレームメモリ3に
ピクセルデータをライトする際にレジスタに保持されて
いるアドレスを使用する。
【0037】データバッファ8は、メモリインターフェ
ース部7を介してフレームメモリ3からリードされたピ
クセルデータを保持するためのレジスタと、メモリイン
ターフェース部7を介してフレームメモリ3へライトす
るために半透明処理部9が生成したピクセルデータを保
持するためのレジスタとを有している。
【0038】半透明処理部9は、描画パラメータ生成部
1から不透明度を示すα値(0.0〜1.0)を受け取
り、データバッファ8に保持されている背景色を意味す
るピクセルデータと線分自身のピクセルデータとで半透
明処理を行う。線分自身のピクセルデータのR,G,B
成分をLr,Lg,Lb、背景色のピクセルデータ(色
データ)のR,G,B成分をBr,Bg,Bb、半透明
処理後のピクセルデータ(色データ)のR,G,B成分
をPr,Pg,Pbとすると、半透明処理は以下の数式
で処理される。
【0039】
【数1】 次に、本実施の形態1の線分描画装置において、始点座
標(0,0)、終点座標(8,2)の線分を描画する場
合の動作について説明する。
【0040】まず、描画パラメータ生成部1は、線分描
画部2に対して、始点座標として(0,0)、終点座標
として(8,2)、x変位として1、y変位として0.
25、α値を与える。線分描画部2において、線分座標
生成部5は、x座標として0、y座標として0を出力す
る。水平ピクセル数テーブル6は、y変位が0.25で
あることから、水平ピクセル数として4を出力する。
【0041】メモリインターフェース部7は、フレーム
メモリ3に対して、座標(x,y)=(0,0)からx
軸正方向に4ピクセル分のデータをリードし、データバ
ッファ8に格納する。なお、この時の座標(0,0)に
対応するアドレスはレジスタに保持される。
【0042】その後、線分座標生成部5は、(0,
0)、(1,0)、(2,0)、(3,0)と、y座標
が変化する前まで線分を構成するピクセルの座標を順に
出力し、半透明処理部9は、それぞれの座標毎に対応し
たピクセルについて、描画パラメータ生成部1からのα
値と、データバッファ8に保持されている背景色を意味
するピクセルデータおよび線分自身のピクセルデータと
で半透明処理を行い、新たに生成したピクセルデータを
データバッファ8に格納する。
【0043】その後、メモリインターフェース部7は、
レジスタに保持されているアドレスを利用して、フレー
ムメモリ3に対して、座標(x,y)=(0,0)から
x軸正方向に4ピクセル分のデータをライトする。
【0044】続いて、線分座標生成部5は、ピクセルの
座標として、x座標として4、y座標として1を出力
し、これを基にして、メモリインターフェース部7は、
フレームメモリ3に対して、座標(x,y)=(4,
1)からx軸正方向に4ピクセル分のデータをリード
し、データバッファ8に格納する。なお、この時の座標
(4,1)に対応するアドレスはレジスタに保持され
る。
【0045】それから線分座標生成部5は、(4,
1)、(5,1)、(6,1)、(7,1)と、y座標
が変化する前まで線分を構成するピクセルの座標を順に
出力し、半透明処理部9は、それぞれの座標毎に対応し
たピクセルについて、描画パラメータ生成部1からのα
値と、データバッファ8に保持されている背景色を意味
するピクセルデータおよび線分自身のピクセルデータと
で半透明処理を行い、新たに生成したピクセルデータを
データバッファ8に格納する。
【0046】その後、メモリインターフェース部7は、
レジスタに保持されているアドレスを利用して、フレー
ムメモリ3に対して、座標(x,y)=(4,1)から
x軸正方向に4ピクセル分のデータをライトする。
【0047】続いて、線分座標生成部5は、ピクセルの
座標として、x座標として8、y座標として2を出力
し、これを基にして、メモリインターフェース部7は、
フレームメモリ3に対して、座標(x,y)=(8,
2)からx軸正方向に4ピクセル分のデータをリード
し、データバッファ8に格納する。なお、この時の座標
(8,2)に対応するアドレスはレジスタに保持され
る。
【0048】ここで、座標(8,2)は終点座標である
ため、線分座標生成部5は、x,y座標の更新を行わ
ず、半透明処理部9は、座標(8,2)に対応したピク
セルについて、描画パラメータ生成部1からのα値と、
データバッファ8に保持されている背景色を意味するピ
クセルデータおよび線分自身のピクセルデータとで半透
明処理を行い、新たに生成したピクセルデータをデータ
バッファ8に格納する。
【0049】その後、メモリインターフェース部7は、
レジスタに保持されているアドレスを利用して、フレー
ムメモリ3に対して、座標(x,y)=(8,2)から
x軸正方向に4ピクセル分のデータをライトする。
【0050】このようにして終点まで描画処理が完了し
たことを受けて、制御部4は、線分描画を終了する。こ
こで、本実施の形態1の線分描画装置により、図6に示
す線分を半透明処理で描画する場合について、時間軸に
沿った処理の流れを図8に示す。以下、図8中の各期間
について説明する。
【0051】ステップS20は、リードアクセスオーバ
ーヘッド処理期間であり、線分描画装置がフレームメモ
リ3に対して4ピクセル分のデータリードを要求し、ア
ドレス設定等のリードコマンドを送るまでの期間であ
る。フレームメモリ3に表示回路等、他の回路が共通バ
スで接続されている場合、フレームメモリ使用権を獲得
するための期間がさらに追加される。
【0052】ステップS21は、背景色リード処理期間
であり、フレームメモリ3から背景色データが4ピクセ
ル分リードされ、データバッファ8に格納されるまでの
期間である。
【0053】ステップS22は、色データ生成処理期間
であり、背景色データと線分の色データとで半透明処理
を行い、新しい色データを4ピクセル分生成する期間で
ある。
【0054】ステップS23は、ライトアクセスオーバ
ーヘッド処理期間であり、線分描画装置がフレームメモ
リ3に対して4ピクセル分のデータライトを要求し、ア
ドレス設定等のライトコマンドを送るまでの期間であ
る。フレームメモリ3に表示回路等、他の回路が共通バ
スで接続されている場合、フレームメモリ3の使用権を
獲得するための期間がさらに追加される。
【0055】ステップS24は、色データライト処理期
間であり、データバッファ8から半透明処理された4ピ
クセル分の色データをフレームメモリ3にライトする期
間である。
【0056】ステップS20〜ステップS24までは、
ピクセル、、、に対する処理であり、ピクセル
、、、においても、同様の処理が行われる。図
7に示す従来の処理の流れでは、ピクセル、、、
を処理するのにリードアクセスオーバーヘッドが4
回、ライトアクセスオーバーヘッドが4回発生するのに
対して、図8に示す本実施の形態の処理の流れでは、ピ
クセル、、、を処理するのにリードアクセスオ
ーバーヘッドが1回、ライトアクセスオーバーヘッドが
1回でよい。
【0057】背景色リードや色データ生成、色データラ
イトの期間は同じであるので、リードアクセスオーバー
ヘッドとライトアクセスオーバーヘッドの期間が削減さ
れている分、本実施の形態の線分描画装置は、従来に比
べてより高速に描画することができる。
【0058】以上のように、線分のx軸方向に平行なピ
クセル数をあらかじめ求め、複数ピクセルまとめて処理
することにより、フレームメモリ3に対するアクセス回
数を減らすことにより、1ピクセル毎にフレームメモリ
3にアクセスするよりも高速に描画することができる。 (実施の形態2)本発明の実施の形態2の線分描画装置
について詳しく説明する。
【0059】図4は本実施の形態2の線分描画装置の構
成を示すブロック図である。図4に示すように、描画パ
ラメータ生成部10は、線分描画に必要なパラメータを
線分描画部11に与える。パラメータとしては、線分に
おける始点のx,y座標および終点のx,y座標、線分
の傾きを表すx変位およびy変位、半透明処理で用いる
α値、そして線分を構成するピクセルのうち、x軸に平
行な方向で連なったピクセル数の最大値である水平ピク
セル数である。
【0060】線分描画部11が実施の形態1の線分描画
部2と異なる点は、水平ピクセル数を求める手段が、水
平ピクセル数テーブル6ではなく、描画パラメータ生成
部10で求めた水平ピクセル数を水平ピクセル数レジス
タ12に格納することである。なお、描画パラメータ生
成部10での水平ピクセル数の求め方は、実施の形態1
で述べた水平ピクセル数テーブル6が出力する水平ピク
セル数の求め方と同じでよく、そのため、ここでの説明
は省略する。
【0061】実施の形態1のように、水平ピクセル数を
求めるのにテーブルを用いると、入力できるy変位に上
限があるため、描画する線分の長さに制限がある。ま
た、線分の制限を広げるとテーブルが大きくなり、回路
規模が増加する。
【0062】そこで実施の形態2のように、水平ピクセ
ル数を描画パラメータ生成部10で求め、水平ピクセル
数レジスタ12に格納することにより、回路規模の増加
を防ぎつつ、線分の長さの制限を広げることができる。 (実施の形態3)本発明の実施の形態3の線分描画装置
について詳しく説明する。
【0063】図5は本実施の形態3の線分描画装置の構
成を示すブロック図である。図5に示すように、線分描
画部13が実施の形態1の線分描画部2と異なる点は、
水平ピクセル数テーブル6から出力される水平ピクセル
数を、そのままメモリインターフェース部15に送るの
ではなく、水平ピクセル数分割部14で水平ピクセル数
をデータバッファ8に格納できる限界のピクセル数に分
割し、分割ピクセル数としてメモリインターフェース部
15に送ることである。
【0064】また、y変位の絶対値が0の場合は線分全
体がx軸に平行な方向であるため、水平ピクセル数分割
部14は水平ピクセル数の代わりに、制御部4から出力
される水平直線ピクセル数を用いて分割ピクセル数を求
める。
【0065】メモリインターフェース部15は、水平ピ
クセル数分割部14からの分割ピクセル数分のピクセル
データを、フレームメモリ3に対してリード/ライトす
る。ここで本実施の形態3の線分描画装置において、始
点座標(0,0)、終点座標(8,2)の線分を描画す
る場合の動作について説明する。なお、データバッファ
8に格納できる限界のピクセル数は2ピクセルとする。
【0066】まず、描画パラメータ生成部1は、線分描
画部13に対して、始点座標として(0,0)、終点座
標として(8,2)、x変位として1、y変位として
0.25、α値を与える。線分座標生成部5は、x座標
として0、y座標として0を出力する。水平ピクセル数
テーブル6は、y変位が0.25であることから、水平
ピクセル数として4を出力する。
【0067】この時、水平ピクセル数がデータバッファ
8に格納できる限界のピクセル数を越えているため、水
平ピクセル数分割部14は、データバッファ8に格納で
きる限界のピクセル数である2ピクセルを分割ピクセル
数として、メモリインターフェース部15に送る。ま
た、水平ピクセル数である4ピクセルから分割ピクセル
数である2ピクセルを減算した値2ピクセルをレジスタ
に保持する。
【0068】メモリインターフェース部15は、フレー
ムメモリ3に対して、座標(x,y)=(0,0)から
x軸正方向に2ピクセル分リードし、データバッファ8
に格納する。なお、この時の座標(0,0)に対応する
アドレスはレジスタに保持される。
【0069】それから線分座標生成部5は、座標(0,
0)、(1,0)のように、線分を構成するピクセルの
座標の2ピクセル分を順に出力し、半透明処理部9は、
それぞれの座標毎に対応したピクセルについて、描画パ
ラメータ生成部1からのα値と、データバッファ8に保
持されている背景色を意味するピクセルデータおよび線
分自身のピクセルデータとで半透明処理を行い、新たに
生成したピクセルデータをデータバッファ8に格納す
る。
【0070】その後、メモリインターフェース部15
は、レジスタに保持されているアドレスを利用して、フ
レームメモリ3に対して、座標(x,y)=(0,0)
からx軸正方向に2ピクセル分のデータをライトする。
【0071】続いて線分座標生成部5は、x座標として
2、y座標として0を出力する。水平ピクセル数分割部
14は、レジスタに保持されている2ピクセルを分割ピ
クセル数として、メモリインターフェース部15に送
る。
【0072】メモリインターフェース部15は、フレー
ムメモリ3に対して、座標(x,y)=(2,0)から
x軸正方向に2ピクセル分のデータをリードし、データ
バッファ部8に格納する。なお、この時の座標(2,
0)に対応するアドレスはレジスタに保持される。
【0073】それから線分座標生成部5は、座標(2,
0)、(3,0)のように、y座標が変化する前まで線
分を構成するピクセルの座標の2ピクセル分を順に出力
し、半透明処理部9は、それぞれの座標毎に対応したピ
クセルについて、描画パラメータ生成部1からのα値
と、データバッファ8に保持されている背景色を意味す
るピクセルデータおよび線分自身のピクセルデータとで
半透明処理を行い、新たに生成したピクセルデータをデ
ータバッファ8に格納する。
【0074】その後、メモリインターフェース部15
は、レジスタに保持されているアドレスを利用して、フ
レームメモリ3に対して、座標(x,y)=(2,0)
からx軸正方向に2ピクセル分のデータをライトする。
【0075】続いて線分座標生成部5は、x座標として
4、y座標として1を出力する。水平ピクセル数分割部
14は、データバッファ8に格納できる限界のピクセル
数である2ピクセルを分割ピクセル数として、メモリイ
ンターフェース部15に送る。また、水平ピクセル数で
ある4ピクセルから分割ピクセル数である2ピクセルを
減算した値2ピクセルをレジスタに保持する。
【0076】メモリインターフェース部15は、フレー
ムメモリ3に対して、座標(x,y)=(4,1)から
x軸正方向に2ピクセル分のデータをリードし、データ
バッファ8に格納する。なお、この時の座標(4,1)
に対応するアドレスはレジスタに保持される。
【0077】それから線分座標生成部5は、座標(4,
1)、(5,1)のように、線分を構成するピクセルの
座標の2ピクセル分を順に出力し、半透明処理部9は、
それぞれの座標毎に対応したピクセルについて、描画パ
ラメータ生成部1からのα値と、データバッファ8に保
持されている背景色を意味するピクセルデータおよび線
分自身のピクセルデータとで半透明処理を行い、新たに
生成したピクセルデータをデータバッファ8に格納す
る。
【0078】その後、メモリインターフェース部15
は、レジスタに保持されているアドレスを利用して、フ
レームメモリ3に対して、座標(x,y)=(4,1)
からx軸正方向に2ピクセル分のデータをライトする。
【0079】続いて線分座標生成部5は、x座標として
6、y座標として1を出力する。水平ピクセル数分割部
14は、レジスタに保持されている2ピクセルを分割ピ
クセル数としてメモリインターフェース部15に送る。
【0080】メモリインターフェース部15は、フレー
ムメモリ3に対して、座標(x,y)=(6,1)から
x軸正方向に2ピクセル分のデータをリードし、データ
バッファ8に格納する。なお、この時の座標(6,1)
に対応するアドレスはレジスタに保持される。
【0081】それから線分座標生成部5は、座標(6,
1)、(7,1)のように、y座標が変化する前まで線
分を構成するピクセルの座標の2ピクセル分を順に出力
し、半透明処理部9は、それぞれの座標毎に対応したピ
クセルについて、描画パラメータ生成部1からのα値
と、データバッファ8に保持されている背景色を意味す
るピクセルデータおよび線分自身のピクセルデータとで
半透明処理を行い、新たに生成したピクセルデータをデ
ータバッファ8に格納する。
【0082】その後、メモリインターフェース部15
は、レジスタに保持されているアドレスを利用して、フ
レームメモリ3に対して、座標(x,y)=(6,1)
からx軸正方向に2ピクセル分のデータをライトする。
【0083】続いて線分座標生成部5は、x座標として
8、y座標として2を出力する。水平ピクセル数分割部
14は、データバッファ8に格納できる限界のピクセル
数である2ピクセルを分割ピクセル数として、メモリイ
ンターフェース部15に送る。また、水平ピクセル数で
ある4ピクセルから分割ピクセル数である2ピクセルを
減算した値2ピクセルをレジスタに保持する。
【0084】メモリインターフェース部15は、フレー
ムメモリ3に対して、座標(x,y)=(8,2)から
x軸正方向に2ピクセル分リードし、データバッファ部
8に格納する。なお、この時の座標(8,2)に対応す
るアドレスはレジスタに保持される。
【0085】しかし座標(8,2)は終点座標であるた
め、線分座標生成部5はx,y座標の更新を行わず、半
透明処理部9は、座標(8,2)に対応したピクセルに
ついて、描画パラメータ生成部1からのα値と、データ
バッファ8に保持されている背景色を意味するピクセル
データおよび線分自身のピクセルデータとで半透明処理
を行い、新たに生成したピクセルデータをデータバッフ
ァ8に格納する。
【0086】その後、メモリインターフェース部15
は、レジスタに保持されているアドレスを利用して、フ
レームメモリ3に対して、座標(x,y)=(8,2)
からx軸正方向に2ピクセル分ライトする。このように
して終点まで描画処理が完了したことを受けて、制御部
4は線分描画を終了する。
【0087】以上のように、データバッファ8が格納で
きる限界のピクセル数によって描画する線分の長さに制
限がかからないため、データバッファ8の回路規模を小
さく抑えることができ、このようにデータバッファ8の
回路規模を小さく抑えても、線分の描画品位を低下させ
ることなく高速に描画することができる。
【0088】なお、実施の形態2のように、水平ピクセ
ル数を求める手段が水平ピクセル数テーブル6ではな
く、描画パラメータ生成部10で求めた水平ピクセル数
を水平ピクセル数レジスタ12に格納する場合において
も、水平ピクセル数をデータバッファ8に格納できる限
界のピクセル数に分割する手段を適用することができ、
同様の効果を得ることができる。
【0089】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、線分描画
の際には、線分を構成するピクセルの内からx軸方向に
平行なピクセル数をあらかじめ求め、それら平行な複数
ピクセルをまとめて処理してフレームメモリに対しアク
セスすることにより、線分描画の際のフレームメモリに
対するアクセス回数を減らすとともに、フレームメモリ
に対するアクセスの際に使用するデータバッファが格納
可能な最大ピクセル数によって描画する線分の長さに制
限がかからないため、データバッファの回路規模を小さ
く抑えることができる。
【0090】そのため、線分を描画する場合、その際に
フレームメモリに対してアクセスすることにより生じる
アクセス期間を削減することができ、従来に比べて、回
路規模の増加を防ぎつつ、線分をその描画品位を低下さ
せることなく高速に描画することができる。
【0091】また、例えば、カーナビゲーションシステ
ムで頻繁に用いられる鳥瞰図の場合には、x軸に平行な
ピクセルを多く含む線分の出現率が高くなるため、上記
の効果が顕著に得られ、特に有効的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の線分描画装置の構成を
示すブロック図
【図2】同実施の形態1における線分座標生成部の動作
を示すx,y座標例の説明図
【図3】同実施の形態1における水平ピクセル数テーブ
ルのデータ例の説明図
【図4】本発明の実施の形態2の線分描画装置の構成を
示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態3の線分描画装置の構成を
示すブロック図
【図6】本発明の各実施の形態の線分描画装置により描
画される線分例の説明図
【図7】従来の線分描画装置による描画処理の流れを示
すタイムチャート
【図8】本発明の各実施の形態の線分描画装置による描
画処理の流れを示すタイムチャート
【符号の説明】
1、10 描画パラメータ生成部 2、11、13 線分描画部 3 フレームメモリ 4 制御部 5 線分座標生成部 6 水平ピクセル数テーブル 7、15 メモリインターフェース部 8 データバッファ 9 半透明処理部 12 水平ピクセル数レジスタ 14 水平ピクセル数分割部
フロントページの続き Fターム(参考) 5B080 CA01 CA05 FA02 FA17 5C082 AA01 BA13 BB13 BB15 BB22 BB42 DA22 DA44 DA53 DA63 DA86 MM02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータを利用して線分を描画する
    システムにおいて、ディジタル微分解析により得られた
    前記線分を構成する各ピクセルデータに基づいて、描画
    画面に対応するアドレス構造を有するフレームメモリを
    介して前記線分を描画する線分描画装置であって、前記
    線分の描画の際に、その線分中に存在するx軸方向に平
    行なピクセルの最大数をあらかじめ求める手段と、前記
    x軸方向に平行なピクセルの最大数に基づいて、それら
    のピクセルデータをまとめて前記フレームメモリに対し
    リード/ライトする手段と、前記フレームメモリに対す
    るリード/ライト処理により、前記フレームメモリ内の
    ピクセルデータに基づいて、前記線分中に存在するx軸
    方向に平行なピクセル群を描画する手段とを備えたこと
    を特徴とする線分描画装置。
  2. 【請求項2】 コンピュータを利用して線分を描画する
    システムにおいて、ディジタル微分解析により得られた
    前記線分を構成する各ピクセルデータに基づいて、描画
    画面に対応するアドレス構造を有するフレームメモリを
    介して前記線分を描画する線分描画装置であって、前記
    描画の対象とする線分の始点および終点座標、x方向の
    変位、y方向の変位など、前記線分を描画する際に必要
    な前記線分の特性を表す各種パラメータを生成する描画
    パラメータ生成部と、前記描画パラメータ生成部からの
    線分におけるy方向の変位に基づいて、前記線分中に存
    在するx軸方向に平行なピクセルの最大数を出力するテ
    ーブルと、前記描画パラメータ生成部からの線分におけ
    る始点座標、x方向の変位およびy方向の変位に基づい
    て、前記線分を構成する各ピクセルのx、y座標を生成
    する線分座標生成部と、前記描画パラメータ生成部から
    の線分パラメータに基づいて、前記フレームメモリにラ
    イトするためのピクセルデータを生成するピクセルデー
    タ生成部と、前記フレームメモリからリードしたピクセ
    ルデータや、前記ピクセルデータ生成部で生成したピク
    セルデータを格納するデータバッファと、前記フレーム
    メモリに対して、前記テーブルから得られたx軸方向に
    平行な最大ピクセル数の全ピクセルに渡って、前記線分
    座標生成部からのx、y座標毎に、そのx、y座標に対
    応するピクセルデータを、前記データバッファを通じて
    まとめてリード/ライトするメモリインターフェース部
    とを備えたことを特徴とする線分描画装置。
  3. 【請求項3】 コンピュータを利用して線分を描画する
    システムにおいて、ディジタル微分解析により得られた
    前記線分を構成する各ピクセルデータに基づいて、描画
    画面に対応するアドレス構造を有するフレームメモリを
    介して前記線分を描画する線分描画装置であって、前記
    描画の対象とする線分の始点および終点座標、x方向の
    変位、y方向の変位、x軸方向に平行なピクセルの最大
    数など、前記線分を描画する際に必要な前記線分の特性
    を表す各種パラメータを生成する描画パラメータ生成部
    と、前記描画パラメータ生成部からの線分におけるx軸
    方向に平行なピクセルの最大数を保持するレジスタと、
    前記描画パラメータ生成部からの線分における始点座
    標、x方向の変位およびy方向の変位に基づいて、前記
    線分を構成する各ピクセルのx、y座標を生成する線分
    座標生成部と、前記描画パラメータ生成部からの線分パ
    ラメータに基づいて、前記フレームメモリにライトする
    ためのピクセルデータを生成するピクセルデータ生成部
    と、前記フレームメモリからリードしたピクセルデータ
    や、前記ピクセルデータ生成部で生成したピクセルデー
    タを格納するデータバッファと、前記フレームメモリに
    対して、前記レジスタから得られたx軸方向に平行な最
    大ピクセル数の全ピクセルに渡って、前記線分座標生成
    部からのx、y座標毎に、そのx、y座標に対応するピ
    クセルデータを、前記データバッファを通じてまとめて
    リード/ライトするメモリインターフェース部とを備え
    たことを特徴とする線分描画装置。
  4. 【請求項4】 x軸方向に平行なピクセルの最大数を、
    データバッファに格納できる限界のピクセル数に分割す
    る水平ピクセル数分割部を設け、メモリインターフェー
    ス部を、フレームメモリに対して、前記水平ピクセル数
    分割部からのピクセル数の全ピクセルに渡って、線分座
    標生成部からのx、y座標毎に、そのx、y座標に対応
    するピクセルデータを、前記データバッファを通じてま
    とめてリード/ライトするよう構成したことを特徴とす
    る請求項2または請求項3記載の線分描画装置。
  5. 【請求項5】 x軸方向に平行なピクセルの最大数を、
    y方向の変位の絶対値が1の場合は1とし、y方向の変
    位の絶対値が0より小さい場合で、y方向の変位の絶対
    値の逆数が小数値を持つ時は1を加算し、y方向の変位
    の絶対値の逆数における小数値が0の時はそのy方向の
    変位の絶対値の逆数値とするよう構成したことを特徴と
    する請求項1から請求項4のいずれかに記載の線分描画
    装置。
  6. 【請求項6】 x軸方向に平行なピクセルの最大数を、
    y方向の変位の絶対値を2進数で表した時、小数部で1
    になっている最も大きな桁の逆数とするよう構成したこ
    とを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の線分描画装置。
  7. 【請求項7】 x軸方向に平行なピクセルの最大数を、
    0からy方向の変位の絶対値を加算していき、1以上と
    なるまでの回数とするよう構成したことを特徴とする請
    求項1から請求項4のいずれかに記載の線分描画装置。
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