JP2002342752A - 帳票読取装置 - Google Patents

帳票読取装置

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JP2002342752A
JP2002342752A JP2001150349A JP2001150349A JP2002342752A JP 2002342752 A JP2002342752 A JP 2002342752A JP 2001150349 A JP2001150349 A JP 2001150349A JP 2001150349 A JP2001150349 A JP 2001150349A JP 2002342752 A JP2002342752 A JP 2002342752A
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Japan
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white
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Application number
JP2001150349A
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English (en)
Inventor
Hideo Kamata
英夫 鎌田
Yasunao Isaki
保直 伊崎
Shunji Sakane
俊司 坂根
Katsumi Ide
克美 井出
Tatsufumi Kataoka
達史 片岡
Hiroyuki Tanaka
博之 田中
Kazuhiro Fujita
一裕 藤田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は帳票読取装置に関し、外光の影響を受
けても、安定した画像品質の帳票読取が可能な非接触型
の帳票読取装置を実現する。 【解決手段】白基準シートとは別に、白基準シートより
白階調値が低く(淡い)でるプレート5を、帳票ガイド
7の一部に設けて帳票読取時に一緒に画像として取込
み、その白階調レベルを算出し、初期のキャリブレーシ
ョン時に取得したプレート階調と比較して、階調差が大
きい場合は、照度変動があったと判定し、読取ゲインを
調整する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、銀行等の
金融機関の店舗内に設置され、専用光源を持たずに、各
種帳票類を非接触で読み取る帳票読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来例について説明する。
【0003】図27は従来例の説明図(その1)であ
り、A図は非接触型イメージリーダの外観図、B図はキ
ャリブレーション動作の仕組みを示した図である。ま
た、図28は従来例の説明図(その2)であり、A図は
再キャリブレーション方式の説明図、B図は照度センサ
検知方式の説明図である。
【0004】図27のA図に示した外観の非接触型イメ
ージリーダ1は、専用光源を持たず、室内光で帳票類を
イメージ読取りする特長を持つ。この非接触型イメージ
リーダ1は、読取り対象の帳票を載せるための台座2
と、支柱3と、ヘッド部4で構成され、前記ヘッド部4
内に読取部等が設けてある。そして、台座2上に読取り
対象の帳票を置き、室内光を利用して前記帳票の読取り
を行うものである。
【0005】しかしながら、非接触型イメージリーダ1
を窓側に設置した場合は、開口窓から差し込む外からの
光(以下「外光」と記す)の影響を受けると照度が大き
く変動し、安定した読取ができなくなる。
【0006】前記のように、外光の影響を受けると、非
接触型イメージリーダ1の台座2の周辺照度が変化す
る。非接触型イメージリーダ1は専用光源を持たず、機
器を設置した場所の室内光の照度に読取り調整されてい
るため、帳票周辺の照度変化が生じると読取画像に悪影
響を与える。照度が高くなれば画像は白っぽくなり、逆
に照度が下がれば画像は黒っぽくなる。
【0007】この非接触型イメージリーダ1は、現調時
に、台座領域と同等大の白基準シート( 白色の用紙) を
用いてキャリブレーションを実施し、その時の照明環境
にマッチした最適の画質を得る様に、読取ゲインおよび
その他の設定を調整する。
【0008】しかし、この非接触型イメージリーダ1を
設置した後の初期設定であるキャリブレーションは、業
務終了後の夕方時間帯に行われるため、読取ゲイン調整
等が昼間の運用時とは異なる照明条件環境で実施される
ことが多い。
【0009】非接触型イメージリーダ1は、「白基準シ
ート」を用いてキャリブレーションを実施した直後は、
照明条件が変わらなければ、安定した画質を得る事がで
きる。また照度変動があっても、変動幅が小さい場合は
読取り画質の劣化も少なく、運用に支障を与える事は少
ない。
【0010】従来は白基準シートを、台座2のスキャナ
読取範囲内に設け、運用前の設置調整モードにて白基準
シートを読取り、その白基準データを非接触型イメージ
リーダ1内に記憶しておき、その白値を基準にして帳票
読取りを行っていた。
【0011】また運用している内に、専用光源の光量が
落ちた場合には、定期的に、又は逐次、白基準シートを
読む事で読取ゲインをその光量に最適な値に調整してい
る。すなわち、白基準シートを読取り、その階調を基準
にして読取ゲインを調整する方法である。
【0012】従来使用されている読取部は、媒体走行型
およびフラッドベット型のラインセンサ方式が一般的に
利用されており、読取部は専用光源が外光に影響されな
い様に光遮断して安定した構造で読取する様な機構とな
っている。
【0013】ところで、最近、非接触型のスキャナが普
及し始めた。この背景は、認識技術の進歩により 制定
帳票以外の一般帳票(税帳票、公金帳票、私製振込票、
還付票等)も含めてイメージシステム化を行い、業務省
力化を図る事が可能となった事に起因する。
【0014】この非接触型イメージリーダ1は、従来の
媒体走行型スキャナに比較して媒体走行が必要なく、台
座2に置くだけの為、媒体制約が少ない事から多様化さ
れ出した。この非接触型イメージリーダ1の最大の特長
は、読取専用光源を持たず、室内光のみで帳票を高解像
度で読取る事ができる点にある。
【0015】しかし、専用光源を持たない事から、機器
の設置場所によっては外光の影響を受けて、安定した画
像品質を得る事が難しい欠点を有している。その欠点を
補う方法として、再キャリブレーション方式と、照度セ
ンサによる検出方式がある。以下、これらの方式につい
て説明する。
【0016】(1) :再キャリブレーション方式(図28
のA図参照) 再キャリブレーション方式を図28のA図に基づいて説
明する。なお、S1〜S6は各手順を示す。
【0017】図28のA図に示したように、再キャリブ
レーション方式では、非接触型イメージリーダ1の機器
設置を行うと(S1)、白基準シートによるキャリブレ
ーション動作を行い(S2)、運用を開始する(S
3)。運用が開始されると、画質問題が有るか否かを判
断し(S4)、もし画質に問題があれば、白基準シート
によるキャリブレーション再動作を行い(S5)、帳票
読取り運用を継続する(S6)。また、画質に問題がな
ければ、そのまま帳票読取り運用を継続する。
【0018】前記のように、照度変動により、画質が悪
くなった時は、現調時と同様にキャリブレーション操作
を行う事しか方法が無かった。結果的に顧客待ち時間が
長くなるとともに、使い勝手も悪くなると言う欠点を有
している。
【0019】なお、前記キャリブレーションは、図27
のB図のような仕組みになっている。すなわち、キャリ
ブレーションを行うために、非接触型イメージリーダ1
のキャリブレーションモード時に、白基準シートを読み
取る白基準シート読取部11と、その読取画像から白階
調を算出する白階調算出部12と、前記白階調算出部1
2から得た白値が最適な値か否かを判定する白値判定部
13と、前記白値判定結果に基づき前記白基準シート読
取部11の読取ゲインを調整する読取ゲイン調整部14
によりキャリブレーションを実施する機能を備えると共
に、前記キャリブレーションにより最適な白値が得られ
たと判定した段階で、その読取ゲインを最新読取ゲイン
として記憶する最新読取ゲイン記憶部15と、その他の
各種設定を行うその他の各種設定部16を備えている。
【0020】そして、キャリブレーション動作では、先
ず、白基準シート読取部11により白基準シートを読取
り、その読み取った画像から、白階調算出部12が白階
調を算出する。次に、白値判定部13が、前記算出した
白階調の白値を判定する。その結果、設置場所の照明環
境にマッチした白値になっていなければ、読取ゲイン調
整部14により、白基準シート読取部11の読取ゲイン
を調整し、再び白基準シートの読取りを行う。
【0021】このような動作を繰り返して行うことによ
り、設置場所の照明環境にマッチした白値になっている
と判定した場合には、その値を、最新読取ゲイン記憶部
15に記憶しておく。また、その他の各種設定部16に
より、その他の各種値を設定する。
【0022】以上のように、キャリブレーション動作で
は、機器設置時に、白基準シートを読取り、設置場所の
照明環境にマッチした各種初期設定(読取ゲイン含む)
を行う。また、初期設定の内容としては、「明るさ(読
取ゲイン)、ホワイトバランス、シェーディング補正デ
ータの取得、イメージオフセット位置の割り出し」等、
読取りに必要な各種情報の設定を行う。
【0023】(2) :照度センサによる検出方式(図28
のB図参照) 以下、図28のB図に基づいて照度センサによる検出方
式を説明する。なお、S11〜S17は各手順を示す。
【0024】光源の照度変動を検出する方法として、照
度センサ(露光計)を装置内に組み込み、読取部周辺の
照度が変動した事を検出する方式も一般的である。この
照度センサによる検出方式は、図28のB図に示したよ
うに、非接触型イメージリーダ1の機器設置を行うと
(S11)、白基準シートによるキャリブレーション動
作を行い(S12)、運用を開始する(S13)。運用
が開始されると、キャリブレーション時と比較して、照
度センサ出力の変動が、予め決めた閾値より大きいかど
うかの判定を行う(S14)。
【0025】その結果、照度センサ出力の変動が大きけ
れば(S15)、階調差を判定して読取ゲインを自動調
整する(S16)。帳票読取り運用を継続する。また、
照度センサ出力の変動が小さければ、そのまま帳票読取
り運用を継続する(S17)。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。
【0027】(1) :従来、スキャナ読取部に専用光源を
用いる帳票読取装置が知られていた。この装置では、白
基準シート(用紙)をスキャナ読取部内に設け、運用前
の設置調整モードにて白基準シートを読取り、その白基
準データを読取部内に記憶しておき、その白値を基準に
して読取ゲインを調整していた。
【0028】また運用している内に、専用光源の光量が
落ちた場合には、定期的に又は逐次白基準シートを読む
ことで、読取ゲインをその光量に最適な値に調整してい
た。すなわち、白基準シートを読取り、その階調を基準
にして読取ゲインを調整していた。
【0029】前記方法は、媒体走行型およびフラッドベ
ット型のラインセンサ方式に一般的に利用されており、
スキャナ読取部は、専用光源が外光に影響されない様に
光遮断して安定した構造で読取する様な機構となってい
る。
【0030】しかしながら、このような機構の装置は、
読取部は専用光源が外光に影響されない様に光遮断して
安定した構造で読取する様な機構となっており、また、
専用光源が必要であり、装置が大型化し、コスト高にな
る。
【0031】(2) :非接触型のスキャナ(前記非接触型
イメージリーダ1)は、従来技術の媒体走行型スキャナ
に比較して、媒体走行が必要なく台座に置くだけの為、
媒体制約が少ない事から多様化され出した。この非接触
型イメージリーダの最大の特長は、読取専用光源を持た
ず、室内光のみで帳票を高解像度で読取ることができる
点にある。
【0032】しかしながら、専用光源を持たない事か
ら、機器の設置場所によっては外光の影響を受けて、安
定した画像品質を得る事が難しい欠点を有している。そ
の欠点を補う方法として、「再キャリブレーション方
式」と、「照度センサによる検出方式」が知られてい
た。
【0033】しかし、前記再キャリブレーション方式で
は、照度変動により、画質が悪くなった時は、現調時と
同様にキャリブレーション操作を行う事しか方法が無か
った。結果的に顧客待ち時間が長くなるとともに、使い
勝手も悪くなると言う欠点を有している。また、照度セ
ンサによる検出方式では、ハード的なセンサを付属する
と回路規模も大きくなり、コスト高となり得策ではな
い。
【0034】(3) :専用光源を持たない非接触型イメー
ジリーダでは、外光の影響を受けて、キャリブレーショ
ン時の照度より容易に照度が高くなったり、低くなった
りしてしまう。この白基準シートは、照度が高くなった
場合に、容易に階調値が飽和する(256階調値を示
す)欠点を有する。
【0035】また、外光の影響を受けると、非接触型イ
メージリーダの台座周辺の照度が変化する。非接触型イ
メージリーダは専用光源を持たず、機器設置した場所の
室内光の照度に読取調整されているため、帳票周辺の照
度変化が生じると読取画像に悪影響を与える。照度が高
くなれば画像は白っぽくなり、逆に照度が下がれば画像
は黒っぽくなる。
【0036】この非接触型イメージリーダは、現調時
に、白基準シートを用いてキャリブレーションを実施し
て、その時の照明環境にマッチした最適の画質を得る様
に、読取ゲインおよびその他の設定を調整する。
【0037】しかし、この非接触型イメージリーダを設
置した後の初期設定であるキャリブレーションは、業務
終了後の夕方時間帯に行われることが多いため、「読取
ゲイン調整等」が昼間の運用時とは異なる照明条件環境
で実施される。
【0038】非接触型イメージリーダは、白基準シート
を用いキャリブレーションを実施した直後は、照明条件
が変わらなければ、安定した画質を得る事ができる。ま
た照度変動があっても、変動幅が小さい場合は読取画質
の劣化も少なく、運用に支障を与える事は少ない。
【0039】しかしながら昼間の曇天・雨天や晴天等の
外光影響を受け易い場所に、設置された場合は非接触型
イメージリーダ周辺の照度は大きく変動してしまい、結
果的に読取った画質も前述した様に「白っぽくなった
り、黒っぽくなったり」と運用に影響を与えてしまう。
【0040】本発明は、このような従来の課題を解決
し、外光の影響を受けても、安定した画像品質の帳票読
取が可能な非接触型の帳票読取装置を実現することを目
的とする。
【0041】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の目的を達
成するため、次のように構成した。
【0042】(1) :非接触型イメージリーダのキャリブ
レーションモード時に、白基準シートを読み取る白基準
シート読取部と、その読取画像から白階調を算出する白
階調算出部と、前記白階調算出部から得た白値が最適な
値か否かを判定する白値判定部と、前記白値判定結果に
基づき前記白基準シート読取部の読取ゲインを調整する
読取ゲイン調整部によりキャリブレーションを実施する
機能を備えると共に、前記キャリブレーションにより最
適な白値が得られたと判定した段階で、その読取ゲイン
を最新読取ゲインとして記憶する最新読取ゲイン記憶部
を備えた帳票読取装置において、前記キャリブレーショ
ンの一連の動作が完了した段階で、台座の一部に設けた
階調監視用のプレートの領域を抽出して階調を算出し、
そのプレート領域の階調を記憶するプレート領域抽出・
階調算出・記憶部と、運用モード時に、前記プレートと
台座上の帳票を同時に読み取る読取部と、読み取った画
像から、プレート領域を抽出して階調を算出するキャリ
ブレーション時プレート領域抽出・階調算出部と、前記
キャリブレーション時に記憶したプレート領域の階調を
読み出すキャリブレーション時のプレート領域階調の読
出し部と、読み出したキャリブレーション時のプレート
領域階調と、運用時のプレート領域階調を比較する階調
比較部と、前記階調比較結果に基づき読取ゲインを判定
する読取ゲイン判定部と、前記読取ゲイン判定結果に基
づき、読取ゲインを最適な値に調整する読取ゲイン調整
部と、前記調整した最適な読取ゲインで再度、読取部に
帳票読取を依頼する再読取依頼部を備えていることを特
徴とする。
【0043】(2) :非接触型イメージリーダのキャリブ
レーションモード時に、白基準シートを読み取る白基準
シート読取部と、その読取画像から白階調を算出する白
階調算出部と、前記白階調算出部から得た白値が最適な
値か否かを判定する白値判定部と、前記白値判定結果に
基づき前記白基準シート読取部の読取ゲインを調整する
読取ゲイン調整部によりキャリブレーションを実施する
機能を備えると共に、前記キャリブレーションにより最
適な白値が得られたと判定した段階で、その読取ゲイン
を最新読取ゲインとして記憶する最新読取ゲイン記憶部
を備えた帳票読取装置において、前記キャリブレーショ
ンの一連の動作が完了した段階で、台座領域を抽出して
階調を算出し、その台座領域の階調を記憶するキャリブ
レーション時台座領域抽出・階調算出・記憶部と、運用
モード時に、台座と台座上の帳票を同時に読み取る読取
部と、読み取った画像から、台座領域を抽出して、台座
領域の階調を算出する台座領域抽出・階調算出部と、前
記キャリブレーション時に記憶した台座領域の階調を読
み出すキャリブレーション時の台座領域階調の読出し部
と、読み出したキャリブレーション時の台座領域階調
と、運用時の台座領域階調を比較する階調比較部と、前
記階調比較結果に基づき読取ゲインを判定する読取ゲイ
ン判定部と、前記読取ゲイン判定結果に基づき、読取ゲ
インを最適な値に調整する読取ゲイン調整部と、前記調
整した最適な読取ゲインで再度、読取部に帳票読取を依
頼する再読取依頼部を備えていることを特徴とする。
【0044】(3) :非接触型イメージリーダのキャリブ
レーションモード時に、白基準シートを読み取る白基準
シート読取部と、その読取画像から白階調を算出する白
階調算出部と、前記白階調算出部から得た白値が最適な
値か否かを判定する白値判定部と、前記白値判定結果に
基づき前記白基準シート読取部の読取ゲインを調整する
読取ゲイン調整部によりキャリブレーションを実施する
機能を備えると共に、前記キャリブレーションにより最
適な白値が得られたと判定した段階で、その読取ゲイン
を最新読取ゲインとして記憶する最新読取ゲイン記憶部
を備えた帳票読取装置において、前記キャリブレーショ
ンの一連の動作が完了した段階で、帳票ID付伝票のを
読取り、無印刷部の定められた位置の白領域の階調を算
出し、その階調を記憶するキャリブレーション時白領域
抽出・階調算出・記憶部と、運用モード時に、台座上の
帳票ID付き伝票を読み取る読取部と、帳票ID付き伝
票の無印刷部の定められた位置の白領域の階調を算出す
る白階調算出部と、キャリブレーション時に記憶してい
たキャリブレーション時の白領域階調を読み出すキャリ
ブレーション時の白領域階調の読出し部と、前記読み出
したキャリブレーション時の白領域階調と、運用時の白
領域階調を比較する階調比較部と、前記階調比較結果に
基づき読取ゲインを判定する読取ゲイン判定部と、前記
読取ゲイン判定結果に基づき、読取ゲインを最適な値に
調整する読取ゲイン調整部と、前記調整した最適な読取
ゲインで再度、読取部に帳票読取を依頼する再読取依頼
部を備えていることを特徴とする。
【0045】(4) :非接触型イメージリーダのキャリブ
レーションモード時に、白基準シートを読み取る白基準
シート読取部と、その読取画像から白階調を算出する白
階調算出部と、前記白階調算出部から得た白値が最適な
値か否かを判定する白値判定部と、前記白値判定結果に
基づき前記白基準シート読取部の読取ゲインを調整する
読取ゲイン調整部によりキャリブレーションを実施する
機能を備えると共に、前記キャリブレーションにより最
適な白値が得られたと判定した段階で、その読取ゲイン
を最新読取ゲインとして記憶する最新読取ゲイン記憶部
を備えた帳票読取装置において、前記キャリブレーショ
ンの一連の動作が完了した段階で、帳票ID付伝票を読
取り、定められた位置の帳票色領域の階調を算出し、そ
の階調を記憶するキャリブレーション時色領域抽出・階
調算出・記憶部と、運用モード時に、台座上の帳票ID
付き伝票を読み取る読取部と、帳票ID付き伝票の定め
られた位置の色領域の階調を算出する色階調算出部と、
キャリブレーション時に記憶していた色領域階調を読み
出すキャリブレーション時の色領域階調の読出し部と、
前記読み出したキャリブレーション時の色領域階調と、
運用時の色領域階調を比較する階調比較部と、前記階調
比較結果に基づき読取ゲインを判定する読取ゲイン判定
部と、前記読取ゲイン判定結果に基づき、読取ゲインを
最適な値に調整する読取ゲイン調整部と、前記調整した
最適な読取ゲインで再度、読取部に帳票読取を依頼する
再読取依頼部を備えていることを特徴とする。
【0046】(5) :前記(1) の帳票読取装置において、
読取ゲインを調整するための階調監視用のプレートの領
域を抽出するプレート領域抽出手段により抽出したプレ
ート領域が、予め定めた一定面積以下であると判断した
場合は、プレート上に不要なものが置かれていると判断
し、その旨の強制エラーを上位に通知するエラー通知手
段を備えていることを特徴とする。
【0047】(作用)前記構成に基づく本発明の作用
を、図1に基づいて説明する。
【0048】(a) :前記(1) では、キャリブレーション
時プレート領域抽出・階調算出・記憶部は、キャリブレ
ーションの一連の動作が完了した段階で、台座2の一部
に設けた階調監視用のプレート5の領域を抽出して階調
を算出し、そのプレート領域の階調を記憶する。
【0049】読取部は、運用モード時に前記プレート5
と台座2上の帳票を同時に読み取り、プレート領域抽出
・階調算出部は読み取った画像からプレート領域を抽出
して階調を算出する。キャリブレーション時のプレート
領域階調の読出し部はキャリブレーション時に記憶した
プレート領域階調を読み出し、階調比較部は読み出した
キャリブレーション時のプレート領域階調と運用時のプ
レート領域階調を比較する。
【0050】読取ゲイン判定部は前記階調比較結果に基
づき読取ゲインを判定し、読取ゲイン調整部は前記読取
ゲイン判定結果に基づき、読取ゲインを最適な値に調整
する。再読取依頼部は前記調整した最適な読取ゲインで
再度、読取部に帳票読取を依頼する。
【0051】このようにすれば、専用光源を持たず、オ
ープンな環境下の帳票読取りにおいて、室内光および外
光の要因により照度変動が生じても、自動的に変動した
その照度に最適な読取ゲイン判定およびゲイン調整を行
うので、安定した画像読取りが可能となる。従って、外
光の影響を受けても、安定した画像品質の帳票読取が可
能な非接触型の帳票読取装置を実現することができる。
【0052】(b) :前記(2) では、キャリブレーション
時台座領域抽出・階調算出・記憶部は、キャリブレーシ
ョンの一連の動作が完了した段階で、台座2の領域を抽
出して階調を算出し、その台座領域の階調を記憶する。
読取部は、運用モード時に台座2と台座2上の帳票を同
時に読み取り、台座領域階調算出部は、読み取った画像
から台座領域を抽出して台座領域の階調を算出する。
【0053】キャリブレーション時の台座領域階調の読
出し部は、キャリブレーション時に記憶した台座領域階
調を読み出し、階調比較部は読み出したキャリブレーシ
ョン時の台座領域階調と、運用時の台座領域階調を比較
する。読取ゲイン判定部は、前記階調比較結果に基づき
読取ゲインを判定し、読取ゲイン調整部は前記読取ゲイ
ン判定結果に基づき読取ゲインを最適な値に調整する。
再読取依頼部は前記調整した最適な読取ゲインで再度、
読取部に帳票読取を依頼する。
【0054】このようにすれば、専用光源を持たず、オ
ープンな環境下の帳票読取りにおいて、室内光および外
光の要因により照度変動が生じても、自動的に変動した
その照度に最適な読取ゲイン判定およびゲイン調整を行
うので、安定した画像読取りが可能となる。従って、外
光の影響を受けても、安定した画像品質の帳票読取が可
能な非接触型の帳票読取装置を実現することができる。
【0055】(c) :前記(3) では、キャリブレーション
時帳票白領域抽出・階調算出・記憶部は、キャリブレー
ションの一連の動作が完了した段階で帳票ID付伝票を
読取り、無印刷部の白領域の階調を算出し、その階調を
記憶する。読取部は運用モード時に、台座2上の帳票I
D付き伝票を読み取り、白領域階調算出部は帳票ID付
き伝票の無印刷部の白領域階調を算出する。
【0056】キャリブレーション時の白領域階調の読出
し部はキャリブレーション時に記憶していた無印刷部の
白領域階調を読み出し、階調比較部は前記読み出したキ
ャリブレーション時の白領域階調と運用時の白領域階調
を比較する。読取ゲイン判定部は前記階調比較結果に基
づき読取ゲインを判定し、読取ゲイン調整部は前記読取
ゲイン判定結果に基づき、読取ゲインを最適な値に調整
する。再読取依頼部は前記調整した最適な読取ゲインで
再度、読取部に帳票読取を依頼する。
【0057】このようにすれば、専用光源を持たず、オ
ープンな環境下の帳票読取りにおいて、室内光および外
光の要因により照度変動が生じても、自動的に変動した
その照度に最適な読取ゲイン判定およびゲイン調整を行
うので、安定した画像読取りが可能となる。従って、外
光の影響を受けても、安定した画像品質の帳票読取が可
能な非接触型の帳票読取装置を実現することができる。
【0058】(d) :前記(4) では、キャリブレーション
時色領域抽出・階調算出・記憶部は、キャリブレーショ
ンの一連の動作が完了した段階で、帳票ID付伝票の色
領域の階調を算出し、その階調を記憶する。読取部は運
用モード時に、台座上の帳票ID付き伝票を読み取り、
色領域階調算出部は帳票ID付き伝票の色領域の階調を
算出する。
【0059】次に、キャリブレーション時の色領域階調
の読出し部はキャリブレーション時に記憶した色領域階
調を読み出し、階調比較部は前記読み出したキャリブレ
ーション時の色領域階調と運用時の色領域階調を比較す
る。
【0060】読取ゲイン判定部は前記階調比較結果に基
づき読取ゲインを判定し、読取ゲイン調整部は前記読取
ゲイン判定結果に基づき読取ゲインを最適な値に調整す
る。再読取依頼部は前記調整した最適な読取ゲインで再
度、読取部に帳票読取を依頼する。
【0061】このようにすれば、非接触型イメージリー
ダ1は専用光源を持たず、オープンな環境下での帳票読
取りにおいて、室内光および外光の要因により照度変動
が生じても、自動的に変動したその照度に最適な読取ゲ
イン判定およびゲイン調整を行うので、安定した画像読
取りが可能となる。従って、外光の影響を受けても、安
定した画像品質の帳票読取が可能な非接触型の帳票読取
装置を実現することができる。
【0062】(e) :前記(5) では、プレート領域抽出手
段は読取ゲインを調整するための階調監視用のプレート
領域を抽出し、プレート領域抽出手段により抽出したプ
レート領域が、予め定めた一定面積以下であると判断し
た場合は、プレート5上に不要なものが置かれていると
判断し、エラー通知手段がその旨の強制エラーを上位に
通知する。
【0063】このようにすれば、専用光源を持たず、オ
ープンな環境下の帳票読取りにおいて、室内光および外
光の要因により照度変動が生じても、自動的に変動した
その照度に最適な読取ゲイン判定およびゲイン調整を行
うので、安定した画像読取りが可能となると共に、プレ
ート領域が、予め定めた一定面積以下であると判断した
場合は、エラー状態を上位に通知できるので、帳票読取
りの信頼性が向上する。
【0064】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0065】§1:帳票読取装置の概要と、システム構
成の説明 (1) :帳票読取装置の概要 本発明に係る帳票読取装置は、:白基準シートを照度
変動の検出用(階調監視用)には使用していない。:
照度変動を、照度センサ(ハード)では無く、帳票読取
ヘッドで兼用するのが、従来と異なる工夫点である。つ
まり、従来の白基準シートは、読取画像品質を向上させ
るために白/黒のコントラストを、明確化するため、極
力白い用紙(白階調が限りなく256階調に近い用紙)
を使用する。
【0066】しかし専用光源を持たない非接触型イメー
ジリーダでは、外光の影響を受けて、キャリブレーショ
ン時の照度より容易に照度が高くなったり、低くなった
りしてしまう。この白基準シートは、照度が高くなった
場合に、容易に階調値が飽和する(256階調値を示
す)欠点を有する。
【0067】そのため、任意の読取ゲインに対して 通
常考えうる外光条件でも、飽和しないで安定した階調を
出力する素材にすれば、照度が限りなく高くなった場合
でも、照度変動率の値を確実に把握できる。その結果
読取ゲインを容易に調整できて、安定した読取を実現す
る事が可能となる。
【0068】そして、前記非接触型イメージリーダは、
現調時に、白基準シートを用いてキャリブレーションを
実施し、その時の照明環境にマッチした最適の画質を得
る様に、読取ゲインおよびその他の設定を調整する。
【0069】(2) :システムの説明 図1は本発明の原理説明図である。図2はシステム構成
図、図3はワークステーションの説明図であり、A図は
WSのハードウェア構成図、B図はWSのソフトウェア
構成図である。
【0070】図2に示したように、銀行等の金融機関の
各支店内では、支店サーバ( 以下「Branch Server、「B
S」と記す) と、ワークステーション(以下 WSと記
す)が、LANで接続されたシステムを設置している。
またWS配下には、各入出力制御器が接続されている。
またBSは、支店で処理した結果をホストへ送信したり、
ホストからのデータを受信したりする機能を持つ。
【0071】ところで、本発明に係る帳票読取装置は、
図1に示したように、非接触型イメージリーダ1と、帳
票読取制御・処理部をインタフェースケーブルにより接
続した構成となっており、前記帳票読取制御・処理部
を、前記WSの一部で実現している。
【0072】この場合、前記帳票読取制御・処理部に
は、キャリブレーションモードの処理を行うキャリブレ
ーションモード処理部と、運用モードの処理を行う運用
モード処理部及び前記処理に必要なハードウェアを備え
ている。また、非接触型イメージリーダ1は、台座2と
支柱3とヘッド部4から構成され、台座2には、帳票ガ
イド部7と、該帳票ガイド部7の一部に取り付けた階調
監視用のプレート5を備えている。
【0073】図3のA図に、WSのハードウェア構成図
を示す。WSは、CPU21、メモリ部25、ハードデ
ィスク装置(HDD)22、イメージリーダ制御部2
3、表示部24、キーボード部(KB部)26、プリン
タ部27等を備え、CPU21により制御されるように
なっている。
【0074】そして、WSは、帳票処理した結果をBS
経由でホストに送信したり、逆にホストからの処理デー
タを、プリンタ部27で帳票印字したり、表示部24に
より画面表示する機能を持つ。
【0075】本例では、イメージリーダ制御部23に非
接触型イメージリーダ1が接続され、この非接触型イメ
ージリーダ1で読み取ったイメージデータをWSへ送信
し、WS内の各種ソフト処理部にてデータ処理を行い、
その結果を画面表示したり、ホストへ送信したりする。
【0076】図3のB図に、WSのソフトウェア構成図
を示す。図示のように、アプリケーション28の他に、
認識処理部33、イメージリーダ処理部34、通信制御
部29、表示処理部30、印字処理部31、KB(キー
ボード)入力処理部32等のソフトウェアを備えてい
る。
【0077】認識処理部33では、イメージリーダ制御
部23の制御で読み取った画像を元に、帳票フォーマッ
ト認識処理、帳票ID認識処理および個々の文字認識処
理等を行う処理部であり、オペレータ操作の省力化、堅
確な事務処理のために利用される。
【0078】(3) :キャリブレーション動作の基本的な
仕組みの説明 キャリブレーション動作の基本的な仕組みは、従来例で
説明した図27のB図の説明と同じなので、図27のB
図を参照しながら更に具体的に説明する。
【0079】キャリブレーションは、白基準シート(白
色の用紙)を非接触型イメージリーダ1の台座2上に置
いて、白基準シート読取部11により読取りを行い、読
取画像から白階調算出部12により読取階調を求める。
この場合、台座の各位置で照度は異なるので、平均化し
た階調とするために、白基準シート全体のヒストグラム
にて求める。
【0080】次に白平均階調が、白値判定部13によ
り、上限230値であるか否かを判定する。非接触型イ
メージリーダ1は専用光源を持たない為、照度変動の影
響を受け易い。そのために全256階調範囲内で、「上
限を230値」に抑えておくと、少々の照度UP変動で
も、飽和しないで安定読取が可能となる。そのために上
限白値を「230」に設定する。
【0081】そして、「230」未満であれば、読取ゲ
イン調整手段14によりゲインを前記読取時よりも大き
くして、白基準シート読取部11により再読取りを行
う。また、230以上である場合には、読取ゲイン調整
部14により、ゲインを前記読取時よりも小さくして、
白基準シート読取部11にて再読取りを行う。
【0082】この様に順次読取ゲインを調整しながら、
白階調算出部12から出力された白階調値が「230」
となるまで、前記動作を繰り返す。そして、白階調値が
「230」になった所で、この時の読取ゲインを、最新
読取ゲイン記憶部15で記憶するとともに、その他各種
設定部16により各種設定動作を行う。
【0083】(4) :キャリブレーション用のプレート例
の説明 図4はキャリブレーション用プレート例を示した図であ
る。なお、図4では、前記非接触型イメージリーダ1の
一部拡大して示してある。図4において、1は非接触型
イメージリーダ、2は台座、3は支柱、5はプレート、
6は突き当て部(帳票を突き当てる部分)、7は読取り
時に帳票を台座2の上に載せる場合のガイドとなる帳票
ガイド部を示す。なお、プレート5は帳票ガイド部7の
一部に設けてある。これは、プレート5と台座2に載せ
た帳票とを同時に読取るためである。
【0084】図4に示す帳票ガイド7の一部にプレート
5を設け、読取時にこのプレート5込みで帳票読取りを
行い、プレート5の領域を抽出した後、その領域の白階
調を算出し、初期のキャリブレーション時に取得したプ
レート階調と比較して、階調差が大きい場合は照度変動
があったと判定し、読取ゲインを調整する(詳細は後述
する)。
【0085】(5) :各例の帳票読取装置の概要 :例1の帳票読取装置は、白基準シートとは別に、白
基準シートより白階調値が低く(淡い)でるプレート
(例えば、灰色のプレート)5を、帳票ガイド部7の一
部に設けて 帳票読取時に一緒に画像として取込み、そ
の階調レベルを測定し、初期のキャリブレーション時に
取得したプレート階調と比較して、階調差が大きい場合
は、照度変動があったと判定し、読取ゲインを調整する
機能を備えている。
【0086】:例2の帳票読取装置は、台座2の部分
を、帳票読取時に一緒に画像として取込み、その台座の
一部分の階調濃度を測定し、初期のキャリブレーション
時に取得した台座の階調と比較して、階調差が大きい場
合は、照度変動があったと判定し、読取ゲインを調整す
る機能を備えている。
【0087】:例3の帳票読取装置は、帳票ID付き
の制定帳票を読取り、その制定帳票内の定められた位置
の白領域階調を測定し、初期のキャリブレーション時に
取得した該当帳票の定められた位置の白領域階調と比較
して、階調差が大きい場合は、照度変動があったと判定
し、読取ゲインを調整する機能を備えている。
【0088】:例4の帳票読取装置は、帳票ID付き
の制定帳票の一部に白基準シートより白階調値が低くで
る色印刷を施しておいて、その帳票を読取り 該当する
帳票IDの帳票である場合は、定められた位置の色印刷
領域の白階調を測定し、初期のキャリブレーション時に
取得した該当帳票の色印刷部の定められた位置の白領域
階調と比較して、階調差が大きい場合は照度変動があっ
たと判定し、読取ゲインを調整する機能を備えている。
【0089】§2:例1の説明 (1) :例1のキャリブレーションモード時の動作及び運
用モード時の動作説明(図5、図6参照) 図5は例1のキャリブレーションモード時の動作説明
図、図6は例1の運用モード時の動作説明図である。以
下、図5、図6に基づいて、例1のキャリブレーション
モード時の動作及び運用モード時の動作を説明する。
【0090】図5に示した例1のキャリブレーションモ
ード時の動作では、図27のB図に示した従来の「キャ
リブレーション動作の仕組み」に、キャリブレーション
時プレート領域抽出・階調算出・記憶部17(図5参
照)を追加したものである。
【0091】例1では、キャリブレーションが完了した
段階で、キャリブレーション時のプレート領域抽出・階
調算出・記憶部17により、プレート領域(キャリブレ
ーション対象領域)を抽出して、その領域の階調算出を
行い、その値を記憶するものである。
【0092】すなわち、白基準シート読取部11は、非
接触型イメージリーダ1のキャリブレーションモード時
に、白基準シートを読み取り、白階調算出部12は、基
準シート読取部11が読んだ画像から白階調を算出す
る。そして、白値判定部13は、白階調算出部12から
得た白値が最適な値か否かを判定し、読取ゲイン調整部
14は、前記白値判定結果に基づき白基準シート読取部
11の読取ゲインを調整する。
【0093】このようにしてキャリブレーション動作に
より最適な白値が得られたと判定した段階で、最新読取
ゲイン記憶部15は、前記読取ゲインを最新読取ゲイン
としてメモリに記憶する。その後、その他の各種設定部
16は、その他の各種の設定を行う。また、キャリブレ
ーション時プレート領域抽出・階調算出・記憶部17
は、キャリブレーション時にプレート領域を抽出し、階
調を算出してメモリに記憶する。
【0094】次に運用に入り、図6に示したように、帳
票読取りを行う。なお、図6において、41〜47は各
処理部を示している。この読取時は、図4の「キャリブ
レーションプ用レート例」にある帳票ガイド部7に設け
られたプレート5も読取部41により台座2上に置かれ
た帳票10と同時に読み取る。
【0095】次に、プレート領域抽出・階調算出部42
にて、プレート領域の階調を算出し、階調比較部43に
より、キャリブレーション時のプレート領域階調の読取
し部47が読み出したプレート領域階調と、運用時のプ
レート領域階調とを比較する。
【0096】この階調比較部43で、前記比較した結
果、プレート領域階調差が大きい場合は、照度変動が一
定以上あると判定する。そこで、読取ゲイン判定部44
では、前記階調比較差を元にして、どの程度の読取ゲイ
ンにすべきかを判定して、その判定結果を読取ゲイン調
整部45に通知する。
【0097】その後、読取ゲイン調整部45で得られた
新読取ゲイン値を元に、再読取依頼部46で再読取指示
を行うべく、読取部41に依頼を発行する。尚、階調比
較部43で比較した結果が一定以下である場合は、再読
取を実施せずに前述した読取動作で帳票読取処理は完了
する。
【0098】なお、この処理において、毎回、帳票読取
毎にプレート階調を算出し判定するのは、処理性能から
見て得策ではない。処理性能向上を図る目的で、一定時
間のタイマ、又は1日のスケジュールタイマを設けて、
タイマのタイムアウト毎に判定する方式を採用しても差
し支えない。
【0099】(2) :例1のキャリブレーションモード時
の処理説明 図7は例1のキャリブレーションモード時の処理フロー
チャートである。以下、図7に基づいて、例1のキャリ
ブレーションモード時の処理を説明する。なお、S21
〜S29は各処理ステップを示す。
【0100】キャリブレーションモードでは、白基準シ
ートを非接触型イメージリーダ1の帳票台座2上に置い
て、白基準シート読取部11が読取りを行い(S2
1)、読取画像から白階調算出部12により白基準シー
トの読取階調を算出する(S22)。この場合、台座2
の各位置で照度は異なるので、平均化した階調とするた
めに、白基準シート全体のヒストグラムにて求める。
【0101】次に、白値判定部13により、白平均階調
が上限230値であるか否かを判定する(S23)。非
接触型イメージリーダ1は専用光源を持たない為、照度
変動の影響を受け易い。そのために全256階調範囲内
で、「上限を230値」に抑えておくと、少々の照度U
P変動でも、飽和しないで安定読取が可能となる。その
ために上限白値を「230」に設定する。
【0102】そして、「230」でなければ、読取ゲイ
ン調整部14により読取ゲインを調整し(S24)、S
21の処理へ移行し、白基準シート読取部11により再
読取りを行う。この様に順次読取ゲインを調整しなが
ら、白階調算出部12から出力された白階調値が「23
0」となるまで、前記動作を繰り返す。
【0103】そして、白階調値が「230」になった所
で、この時の読取ゲインを、最新読取ゲイン記憶部15
がメモリに記憶する(S25)と共に、その他各種設定
部16により各種設定動作を行う(S26)。次に、プ
レートを抽出(読取り画像からプレート5の領域を抽
出)し(S27)、プレート階調を算出して(S2
8)、その値を(A)とし、前記プレート階調の値をメ
モリに記憶して(S29)、この処理を終了する。
【0104】(3) :例1の運用モード時の処理説明 図8は例1の運用モード時の処理フローチャートであ
る。以下、図8に基づいて、例1の運用モード時の処理
を説明する。なお、S31〜S39は各処理ステップを
示す。
【0105】キャリブレーションモードの処理が全て完
了し、その後、運用モードになると、先ず、非接触型イ
メージリーダ1の台座2の上に帳票10を載せて、読取
部41により帳票10及びプレート5を読み取り(S3
1)、プレート領域抽出・階調算出部42により、その
読み取り画像からプレートを抽出し(S32)、プレー
ト階調を算出して、これを(B)とする(S33)。
【0106】そして、階調比較部43では、前記(A)
と(B)を比較し(S34)、変動幅が一定以上か否か
を判定する(S35)。そして、前記比較結果に基づき
読取ゲイン判定部44が判定を行い、変動幅が一定(予
め決めた値)以上ならば、読取ゲイン調整部45が読み
取りゲインを調整し(S36)、再読取依頼部46が読
取部41に対して再読取依頼を行い(S37)、S31
の処理へ移行する。しかし、S35の処理で変動幅が一
定未満であれば、帳票(帳票領域の画像)を抽出し(S
38)、その帳票画像を上位装置(又は上位制御部)へ
通知し(S39)、この処理を終了する。以上の処理を
繰り返すことにより運用時の処理を行う。
【0107】(4) :その他の説明 :例1の帳票読取装置において、前記読取ゲインを調
整するための階調監視用のプレート5の領域を抽出する
プレート領域抽出手段(プレート領域抽出・階調算出部
42の一部の手段:プログラム)により抽出したプレー
ト領域が、予め定めた一定面積以下であると判断した場
合は、プレート上に不要なものが置かれていると判断
し、その旨の強制エラーを上位(上位装置又は上位制御
部)に通知する。
【0108】:例1の帳票読取装置において、プレー
ト領域抽出・階調算出部42により、読取ゲインを調整
するための階調監視用のプレート5の領域を抽出した
際、プレート領域上に異質な階調成分を抽出した場合に
は、その階調成分が汚れ等の要因であると判定して、階
調算出対象から外し、汚れ等が存在していると判断し、
その旨の強制エラーを上位(上位装置又は上位制御部)
に通知する。
【0109】:一定以上の照度変動が生じた場合は、
前記読取ゲイン判定部44により新読取ゲインを判定
し、その判定結果に基づき、読取ゲイン調整部45でゲ
インを調整する。また、ゲイン変更事象が生じた場合に
は、逐次、関連情報を蓄積しておくことで、設置場所の
照明環境を把握し、前記照明環境の改善を行うための情
報を得て、上位に通知する。
【0110】なお、前記「関連情報」には、読取ゲイン
変更時の日時、プレート階調、新読取ゲイン値、キャリ
ブレーション時の日時、プレート階調、読取ゲイン値等
が含まれる。
【0111】§3:例2の説明 (1) :例2の概要 例2は、前記例1のように、特別なプレートを設けるの
では無く、帳票を載せるための台座2を、帳票読取時に
同時に読み込み、その台座の階調を算出して、初期のキ
ャリブレーション時に取得した台座階調と比較して、階
調差が大きい場合は照度変動があったと判定し、読取ゲ
インを調整する例である。
【0112】(2) :台座と帳票を同時に読み取った画像
例 図9は例2の台座と帳票読取時の画像例である。台座2
上に置かれた帳票(この例では「入金伝票」(A5)と
「振込依頼票(A4)」を読み取ると、図9にしたよう
に、台座2を含んだ画像を取得する。この時の台座2の
階調比較を行うことで、読取ゲイン判定及び読取ゲイン
調整が可能になる。
【0113】一般的には、台座2は黒色を使用する事
で、帳票のエッジを見つけ易い特徴があるが、エッジを
検出するのみであれば別に黒色である必要はない。黒色
の場合は、照度変動があっても階調値として余り差が無
く、適さない欠点を有する。
【0114】エッジ検出及び階調変動検出用としては、
「レキサンフィルムマット」(色:2.5Y5.8/
0.2相当)材質の様なグレイ(灰色)に近いものであ
れば十分である。台座を見る箇所は、キャリブレーショ
ン時と運用時と同じ位置であることが必要であり、予
め、どの位置を階調検出するかを決めておけば良い。帳
票サイズがA5の小さい帳票、及びA4の大きい帳票の
場合であっても、階調検出用位置が隠れない場所が最適
で、例えば、図示のような帳票上部の台座部分が適して
いる。
【0115】そして、読み取った画像を、最終的に上位
のアプリケーション宛に転送する際には、台座2の不要
な箇所は切り取って、エッジ検出に必要な台座背景のみ
を残して通知するのが、イメージデータ量を少なくする
意味で有効である。
【0116】(3) :例2のキャリブレーションモード時
の動作及び運用モード時の動作の説明 以下、図10、図11に基づいて、例2のキャリブレー
ションモード時の動作及び運用モード時の動作を説明す
る。図10に示した「例2のキャリブレーションモード
時の動作」では、図27のB図に示した従来の「キャリ
ブレーション動作の仕組み」に、キャリブレーション時
台座領域抽出・階調算出・記憶部80を追加したもので
ある。
【0117】例2では、キャリブレーションが完了した
段階で、キャリブレーション時台座領域抽出・階調算出
・記憶部80により、台座領域(キャリブレーション対
象領域)を抽出して、その領域の階調算出を行い、その
値を記憶するものである。なお、他の処理は図27のB
図に示した従来例と同じである。
【0118】すなわち、白基準シート読取部11は、非
接触型イメージリーダ1のキャリブレーションモード時
に、白基準シートを読み取り、白階調算出部12は、基
準シート読取部11が読んだ画像から白階調を算出す
る。そして、白値判定部13は、白階調算出部12から
得た白値が最適な値か否かを判定し、読取ゲイン調整部
14は、前記白値判定結果に基づき白基準シート読取部
11の読取ゲインを調整する。
【0119】このようにしてキャリブレーションにより
最適な白値が得られたと判定した段階で、最新読取ゲイ
ン記憶部15は、前記読取ゲインを最新読取ゲインとし
てメモリに記憶する。その後、その他の各種設定部16
は、その他の各種の設定を行う。また、キャリブレーシ
ョン時台座領域抽出・階調算出・記憶部80は、キャリ
ブレーション時に台座領域を抽出し、階調を算出してメ
モリに記憶する。
【0120】次に運用に入り、図11に示したように、
帳票読取りを行う。なお、図11において、41、43
〜46、及び81、82は各処理部を示している。この
読取時は、台座2も読取部41により台座2上に置かれ
た帳票10と同時に読み取る。
【0121】次に、台座領域抽出・階調算出部81に
て、台座領域を抽出して、その領域の階調を算出する。
そして、キャリブレーション時の台座領域階調の読出し
部82により、キャリブレーション時の台座領域の階調
値を読み出し、階調比較部43が前記読み出した階調値
と、運用時の台座階調との比較を行う。
【0122】読取ゲイン判定部44は、前記比較結果に
基づき、読取ゲインの判定を行う。そして、前記判定に
より、照度変動が小さいと判定した場合は、帳票読取完
了とする。しかし、照度変動が大きいと判定した場合
は、読取ゲイン判定部44は、その判定結果を読取ゲイ
ン調整部45に通知し、読取ゲイン調整部45が読取ゲ
インを調整する。次に、読取ゲイン調整部45で得られ
た新読取ゲイン値を元に、再読取依頼部46で再読取指
示を行うべく、読取部41に依頼を発行する。
【0123】(4) :例2のキャリブレーションモード時
の処理説明 図12は、例2のキャリブレーション時の処理フローチ
ャートである。以下、図12に基づいて、例2のキャリ
ブレーション時の処理を説明する。なお、S41〜S4
9は各処理ステップを示す。
【0124】キャリブレーションモードになると、先
ず、白基準シートを台座2の上に載せて、白基準シート
読取部11により読み取りを行う(S41)。そして、
白基準階調算出部12により、白基準シートの階調を算
出し(S42)、白値判定部13により、階調=230
か否かを判定し(S43)、階調=230でなければ、
読取ゲイン調整部14により、白基準シート読取部11
の読取ゲインを調整し(S44)、S41の処理へ移行
する。
【0125】また、階調=230であれば、最新読取ゲ
イン記憶部15は、これを最新読取ゲイン値としてメモ
リに記憶し(S45)、その他各種の設定を行う(S4
6)。
【0126】次に、キャリブレーション時台座領域抽出
・階調算出・記憶部80により、台座領域の抽出を行い
(S47)、台座階調を算出し、これを(A)として
(S48)、台座階調をメモリに記憶し(S49)、こ
の処理を終了する。
【0127】(5) :例2の運用モード時の時の処理説明 図13は例2の運用モード時の処理フローチャートであ
る。以下、図13に基づいて、例2の運用モード時の処
理を説明する。なお、S51〜S59は各処理ステップ
を示す。
【0128】運用モードになると、先ず、読取部41
は、帳票10と台座2を同時に読み取り(S51)、台
座領域抽出・階調算出部81は、台座領域を抽出し(S
52)、台座領域の階調を算出して、これを(B)とす
る(S53)。
【0129】そして、キャリブレーション時台座領域階
調の読取し部82は、キャリブレーション時台座領域抽
出・階調算出・記憶部80から、台座領域階調を読み出
し、階調比較部43が前記(A)と(B)を比較する
(S54)。そして、読取ゲイン判定部44は、前記比
較結果に基づき、変動幅が予め決めた一定率以上か否か
を判定する(S55)。
【0130】その結果、変動幅が一定率以上であれば、
読取ゲイン調整部45が読取ゲインを調整し(S5
6)、再読取依頼部46が読取部41に対して再読取依
頼を行う(S57)。しかし、変動幅が一定率未満であ
れば、帳票抽出を行い(S58)、帳票画像を上位へ通
知し(S59)、この処理を終了する。
【0131】§4:例3の説明 (1) :例3の概要 例3は、帳票ID付制定帳票(例えば、帳票ID「01
03」の入金伝票)を読取り、その帳票ID付制定帳票
内の白領域階調を測定し、初期のキャリブレーション時
に取得した該当帳票の白領域階調と比較して、階調差が
大きい場合は、照度変動があったと判定し、読取ゲイン
を調整する例である。
【0132】(2) :帳票例 図14は例3の帳票例である。この帳票は、制定された
入金伝票の例であり、その上側が無印刷部となってい
て、その上に、入金伝票の文字を含む周辺領域が色印刷
部として印刷されている。また、この入金帳票には、帳
票を識別するための「帳票ID」(この例では、帳票I
D=0103)が印刷されており、この「帳票ID」を
読み取って認識することにより、制定帳票の識別を行う
ようになっている。例3では、例1のプレート5を使用
せず、図14に示したような帳票ID付制定伝票を用い
て処理を行う。
【0133】(3) :例3のキャリブレーションモード時
の動作説明 図15は例3のキャリブレーションモード時の動作説明
図である。例3のキャリブレーションモードでは、先
ず、白基準シート読取部11により白基準シートを読取
り、その読み取った画像から、白階調算出部12が白階
調を算出する。次に、白値判定部13が、前記算出した
白階調の白値を判定する。
【0134】その結果、設置場所の照明環境にマッチし
た白値になっていなければ、読取ゲイン調整部14によ
り、白基準シート読取部11の読取ゲインを調整し、再
び白基準シートの読取りを行う。
【0135】このような動作を繰り返して行うことによ
り、設置場所の照明環境にマッチした白値になっている
と判定した場合には、その値を、最新読取ゲイン記憶部
15が記憶しておく。また、その他の各種設定部16に
より、その他の各種値を設定する。
【0136】次に、キャリブレーション時白領域抽出・
階調算出・記憶部19により、帳票(例3の帳票)を読
み取って、その画像から、該当帳票の定められた位置の
白領域を抽出し、該白領域の階調を算出し、メモリに記
憶する。そして、運用時(運用モード時)に、前記メモ
リに記憶した帳票ID付伝票の定められた位置の白領域
階調を読み出して使用する。
【0137】(4) :例3の運用時の動作説明 図16は例3の運用モード時の動作説明図である。な
お、図16において、41、43〜46、及び55、5
6、59は各処理部を示している。運用に入り、図16
に示したように、読取部41が帳票読取りを行う。この
読取時は、前記帳票(例3の帳票)を台座2の上に載
せ、読取部41が台座2上に置かれた帳票10を読み取
る。
【0138】次に、2値化処理・帳票ID認識部55に
より、前記読み取った帳票画像を2値化し、帳票IDを
認識処理する。そして、該当帳票判定部56により、該
当帳票か否かを判定し、該当帳票以外(帳票ID不一
致)であれば、帳票読取を完了する。
【0139】しかし、該当帳票(帳票ID一致)であれ
ば、白階調算出部12により該当帳票の定められた位置
の白領域の白階調を算出する。そして、キャリブレーシ
ョン時の白領域階調の読出し部59が、キャリブレーシ
ョン時白領域抽出・階調算出・記憶部19から白領域階
調を読み出し、階調比較部43が、前記読み出した白領
域階調と、運用時の白領域階調とを比較する。
【0140】次に、読取ゲイン判定部44は、前記比較
結果に基づき読取ゲインを判定し、照度変動が、予め決
めた値より小さいと判定した場合は帳票読取処理を完了
する。しかし、照度変動が予め決めた値より大きいと判
定した場合は、読取ゲイン調整部45が、読取ゲインの
調整を行い、再読取依頼部46が最適なゲインで再読取
依頼をし、再び読取部41により帳票読取処理を行う。
【0141】(5) :例3のキャリブレーションモード時
の処理説明 図17は例3のキャリブレーションモード時の処理フロ
ーチャートである。以下、図17に基づいて、例3のキ
ャリブレーションモード時の処理を説明する。なお、S
61〜S70は各処理ステップを示す。
【0142】キャリブレーションモードになると、先
ず、白基準シート読取部11は、白基準シートの読み取
りを行い(S61)、白階調算出部12は前記読み取っ
た画像から白基準シートの階調を算出する(S62)。
そして、白値判定部13は、階調=230か否かを判定
し(S63)、階調=230でなければ、読取ゲイン調
整部14は読取ゲインを調整し(S64)、S61の処
理に移行する。
【0143】その後、S63の処理で、階調=230と
判定すれば、最新読取ゲイン記憶部15は、最新読取ゲ
イン値をメモリに記憶し(S65)、その他の各種設定
部16がその他各種設定を行う(S66)。
【0144】そして、キャリブレーション時帳票白領域
階調算出・記憶部19は、帳票ID付伝票(前記例3の
帳票参照)の読み取りを行い(S67)、前記読み取っ
た画像から、定められた位置の白領域を抽出し(S6
8)、抽出した白領域の階調を算出して(S69)、そ
の値を(A)とし、白領域の階調をメモリに記憶してお
く(S70)。
【0145】(6) :例3の運用モード時の処理説明 図18は例3の運用モード時の処理フローチャートであ
る。以下、図18に基づいて、例3の運用モード時の処
理を説明する。なお、S71〜S81は各処理ステップ
を示す。
【0146】運用モードでは、先ず、読取部41は帳票
ID付伝票の読取りを行う(S71)。次に、2値化処
理・帳票ID認識部55は、読み取った画像の2値化処
理を行い(S72)、2値化処理した画像から帳票ID
を認識する(S73)。次に、該当帳票判定部56は、
前記認識した帳票IDを基に、該当IDか否かを判定す
る(S74)。
【0147】その結果、該当IDでなければ、該当帳票
以外と判定して帳票画像を抽出し(S80)、その帳票
画像を上位装置(又は上位制御部)へ通知し(S8
1)、この処理を終了する。
【0148】しかし、S74の処理で、該当IDである
と判定した場合には、白階調算出部12は、白領域階調
を算出し(S75)、この算出結果を(B)とする。次
に、階調比較部43は、前記(A)と(B)を比較し
(S76)、読取ゲイン判定部44は、前記比較結果に
基づき、変動幅が一定率以上か否かを判定し(S7
7)、変動率が一定率未満であれば(照度変動が小の場
合)、S80の処理へ移行する。
【0149】しかし、S77の処理で、変動幅が一定率
以上であれば、読取ゲイン調整部45は、読取ゲインを
調整し(S78)、再読取依頼部46は、最適な読取り
ゲインで再読取依頼を行い(S79)、S71の処理へ
移行する。
【0150】§5:例4の説明 (1) :例4の概要 例4は、帳票ID付制定帳票の一部に白基準シートより
白階調値が低目の色印刷を施しておいて、その帳票を読
取り、色印刷領域の階調を算出して記憶しておく。そし
て、初期のキャリブレーション時に取得した該当帳票の
色印刷部の色領域階調と比較して、階調差が大きい場合
は照度変動があったと判定し、読取ゲインを調整する例
である。従って、例4の処理手段は、例3の処理手段と
比べてキャリブレーション対象(例3では、図13の帳
票の白領域、例4では、前記帳票の色領域)が異なるだ
けである。
【0151】(2) :例4のキャリブレーションモード時
の動作説明 以下、図19に基づいて、例4のキャリブレーションモ
ード時の動作を説明する。例4のキャリブレーションモ
ードでは、先ず、白基準シート読取部11により白基準
シートを読取り、その読み取った画像から、白階調算出
部12が白階調を算出する。次に、白値判定部13が前
記算出した白階調の白値を判定する。
【0152】その結果、設置場所の照明環境にマッチし
た白値になっていなければ、読取ゲイン調整部14によ
り、白基準シート読取部11の読取ゲインを調整し、再
び白基準シートの読取りを行う。
【0153】このような動作を繰り返して行うことによ
り、設置場所の照明環境にマッチした白値になっている
と判定した場合には、その値を、最新読取ゲイン記憶部
15がメモリに記憶しておく。また、その他の各種設定
部16により、その他の各種値を設定する。
【0154】次に、キャリブレーション時色領域抽出・
階調算出・記憶部84は、帳票ID付伝票を読み取り、
その後、キャリブレーション時色領域抽出・階調算出・
記憶部84が、前記帳票ID付伝票の定められた位置の
色領域の階調を算出し、メモリに記憶しておく。なお、
運用時には、前記メモリに記憶した帳票ID付伝票の定
められた位置の色領域の階調を読み出して使用する。
【0155】(3) :例4の運用モード時の動作説明 以下、図20に基づき、例4の運用モード時の動作を説
明する。なお、図20において、41、43〜46、5
5、56及び85、86は各処理部を示している。
【0156】運用モードに入り、図20に示したよう
に、読取部41が帳票(帳票ID付伝票)の読取りを行
う。この読取時は、前記帳票(帳票ID付伝票)を台座
2の上に載せ、読取部41が台座2上に置かれた帳票を
読み取る。
【0157】次に、2値化処理・帳票ID認識部55に
より、前記読み取った帳票画像を2値化し、帳票IDを
認識処理する。そして、該当帳票判定部56により、該
当帳票か否かを判定し、該当帳票以外(帳票ID不一
致)であれば、帳票読取を完了する。
【0158】しかし、該当帳票(帳票ID一致)であれ
ば、色階調算出部85により該当帳票の色領域の階調を
算出する。そして、キャリブレーション時の色領域階調
の読出し部86が、キャリブレーション時色領域階調算
出・記憶部84から色領域階調を読み出し、階調比較部
43が、前記読み出した色領域階調と、運用時の色領域
階調とを比較する。
【0159】次に、読取ゲイン判定部44は、前記比較
結果に基づき読取ゲインを判定し、照度変動が、予め決
めた値より小さいと判定した場合は帳票読取処理を完了
する。しかし、照度変動が予め決めた値より大きいと判
定した場合は、読取ゲイン調整部45が、読取ゲインの
調整を行い、再読取依頼部46が最適なゲインで再読取
依頼をし、再び読取部41により帳票読取処理を行う。
【0160】(4) :例4のキャリブレーションモード時
の処理説明 図21は例4のキャリブレーション時の処理フローチャ
ートである。以下、図21に基づいて、例4のキャリブ
レーションモード時の処理を説明する。なお、S91〜
S100は各処理ステップを示す。
【0161】キャリブレーションモードになると、先
ず、白基準シート読取部11は、白基準シートの読み取
りを行い(S91)、白階調算出部12は前記読み取っ
た画像から白基準シートの階調を算出する(S92)。
そして、白値判定部13は、階調=230か否かを判定
し(S93)、階調=230でなければ、読取ゲイン調
整部14は読取ゲインを調整し(S94)、S91の処
理に移行する。
【0162】その後、S93の処理で、階調=230と
判定すれば、最新読取ゲイン記憶部15は、最新読取ゲ
イン値をメモリに記憶し(S95)、その他の各種設定
部16がその他各種設定を行う(S96)。
【0163】次に、帳票ID付伝票の読み取りを行い
(S97)、色領域を抽出する(S98)。次に、キャ
リブレーション時色領域抽出・階調算出・記憶部84
は、抽出した色領域の階調を算出し、その値を(A)と
し(S99)、色領域階調をメモリに記憶しておく(S
100)。
【0164】(5) :例4の運用モード時の処理説明 図22は例4の運用モード時の処理フローチャートであ
る。以下、図22に基づいて、例4の運用モード時の処
理を説明する。なお、S111〜S121は各処理ステ
ップを示す。
【0165】運用モード時では、先ず、読取部41は帳
票ID付伝票の読取りを行う(S111)。次に、2値
化処理・帳票ID認識部55は、読み取った画像の2値
化処理を行い(S112)、2値化処理した画像から帳
票IDを認識する(S113)。次に、該当帳票判定部
56は、該当IDか否かを判定する(S114)。
【0166】その結果、該当IDでなければ、該当帳票
以外と判定して帳票画像を抽出し(S120)、その帳
票画像を上位装置(又は上位制御部)へ通知し(S12
1)、この処理を終了する。
【0167】しかし、S114の処理で、該当IDであ
ると判定した場合には、色領域階調算出部85は、定め
られた位置の色領域の階調を算出し、この算出結果を
(B)としてメモリに記憶しておく(S115)。次
に、階調比較部43は、前記(A)と(B)を比較し
(S116)、読取ゲイン判定部44は、前記比較結果
に基づき、変動幅が一定率以上か否かを判定し(S11
7)、変動率が一定率未満であれば(照度変動が小の場
合)、S120の処理へ移行し、その帳票画像を上位へ
通知し(S121)、この処理を終了する。。
【0168】しかし、S117の処理で、変動幅が一定
率以上であれば、読取ゲイン調整部45は、読取ゲイン
を調整し(S118)、再読取依頼部46は、最適な読
取りゲインで再読取依頼を行い(S119)、S111
の処理へ移行する。
【0169】§6:その他の補足説明 (1) :前記読取ゲイン判定部44及び読取ゲイン調整部
45の詳細な説明(図23参照) 図23は、階調変動率と読取ゲインの相関関係の説明図
である。以下、図23に基づいて、前記読取ゲイン判定
部44及び読取ゲイン調整部45を詳細に説明する。
【0170】前記例1において、プレート領域抽出・階
調算出部42により、プレート階調を算出して、読取ゲ
インの新値をどうするかについては、読取ゲイン判定部
44で行う。ゲイン判定演算は、色々な方式があるが、
本発明では、以下の演算方式を採用しており、簡単にそ
の原理を説明する。
【0171】:キャリブレーション時の読取りゲイン
を記憶し、かつ、この時のプレートの階調も記憶してお
き、階調変動率±0とする。
【0172】:運用モードで、プレート階調を算出す
る。その階調は、照度具合により変動するが、照度が大
きい程、読取ゲインは小さくし、照度が小さい程、読取
ゲインを大きくする関係がある。
【0173】図のグラフ例で示すと、横軸が「読取ゲイ
ン値」で、縦軸が「プレート階調変動率の平方根値」を
表している。縦軸のプレート階調変動率の平方根値(以
下「階調変動率」と記す)は、キャリブレーション時の
プレート階調との差を変動率計算し、且つ、その値を平
方根計算したものであり、キャリブレーション時は±0
としている。
【0174】また、キャリブレーションモード時の最新
な読取ゲイン(最適読取ゲイン)値が、図示のグラフで
は、90の値を示している。その時の階調変動率平方根
は±0であり、階調変動率がプラス方向を示すのは、照
度がキャリブレーション時より大きくなり、読取ゲイン
を小さくする必要があることを示している。
【0175】また、階調変動率がマイナスの方向を示す
のは、照度がキャリブレーション時より小さくなり、読
取ゲインを大きくする相関関係を示している。なお、平
方根で演算するのは、階調とゲインの関係が必ずしも比
例的にならず、グラフを直線化するために行っている。
【0176】図23では、例として、キャリブレーショ
ンモード時の読取ゲインが90で、階調変動率が+5.
5位になると、読取ゲインを「70」に、また、階調変
動率が−3位になると、読取ゲインを「100」にしな
ければならないことを示している。
【0177】図23のグラフから求めるのは読取ゲイン
であり、横軸をYとし、縦軸をXとすると、Y=aX+
bとなる。このグラフの傾きがマイナス比例であり、Y
=−aX+bとなる。図23のグラフの例で示すと、傾
きは、20÷5.5=3.64マイナス方向であり、−
3.64とする。
【0178】この場合、bはキャリブレーション時の読
取ゲインであり、b=90とする。Y=−3.64X+
90となる演算式が出来るので、後はこの式より読取ゲ
インを求めれば良い。
【0179】(2) :読取部の説明 図24は読取部のブロック図である。非接触型イメージ
リーダ1のヘッド部4には、帳票を読み取るための読取
部41が設けてある(図1参照)。この読取部41は図
24のように構成されている。
【0180】読取部41には、台座2上に載せた帳票か
らの光を受けて、帳票を読み取るためのCCD部71
と、CCD部71の出力を増幅するためのアンプ(増幅
器)72と、アンプ72の出力をディジタル信号に変換
するA/D変換部(アナログ/ディジタル変換回路)7
3と、A/D変換部73から出力されるパラレルのディ
ジタル信号をシリアル信号に変換するパラレル/シリア
ル変換部(P/S変換部)74と、A/D変換部73か
ら出力されるディジタル信号を入力してゲインの判定を
行うゲイン判定手段75と、ゲイン判定手段75を入力
してアンプ72に制御信号を送ることでゲイン調整を行
うゲイン調整手段76と、CCD部71、及びA/D変
換部73を駆動するビデオ駆動回路77と、全体の制御
を行う制御部78等を備え、帳票の読取りを行う。
【0181】(3) :各種用紙の照度別階調値の説明 図25は各種色用紙の照度別階調値(キャリブレーショ
ン800ルクス)を示し、図26は各種色用紙の照度別
階調値(キャリブレーション1500ルクス)を示して
いる。
【0182】このグラフは、各種色用紙の照度別階調値
を求め、そのデータをグラフ化したものである。図25
の800ルクスのキャリブレーションでは、横軸が照度
(300ルクス〜2100ルクス)、縦軸が階調値(1
〜250)を示す。この場合、用紙の色は、A茶灰色、
B灰色、C薄茶灰色、D肌色、E黄色、F水色、Gピン
ク、H赤色、I緑色、J灰色(布)を用いた。
【0183】図から明らかなように、C薄茶灰色、D肌
色、E黄色、F水色は、1300ルクス位から飽和して
しまうため適さない(NG)ことが分かる。また、Gピ
ンク、I緑色は、1700位から飽和してしまうため適
さない(NG)ことが分かる。また、J灰色(布)は、
飽和せずに比例グラフとなるが、光の当たる方向により
光ってしまうため、適さない(NG)ことが分かる。し
かし、A茶灰色、B灰色、H赤色は飽和せずに比例グラ
フとなり良好である(OK)ことが分かる。
【0184】また、図26の1500ルクスのキャリブ
レーションでは、横軸が照度(400ルクス〜3000
ルクス)、縦軸が階調値(1〜250)を示す。この場
合、用紙の色は、A茶灰色、B灰色、H赤色を用いた。
この3種類の色は、800ルクスでのキャリブレーショ
ン同様、飽和せずに比例グラフとなり、1500ルクス
のキャリブレーションでも良好である。
【0185】しかし、3000ルクス(キャリブレーシ
ョン時の倍以上の照度)を超えると、飽和することはな
いが、ゲインを変更して元画像にするには限界がある。
以上により、A茶灰色、B灰色、H赤色は、飽和せずに
比例グラフとなり良好である(OK)ことが分かる。従
って、例1のプレート5や例2の台座2、例3、4の帳
票の色は、茶灰色、灰色、赤色とすることが望ましい。
【0186】(4) :プログラムと記録媒体の説明 前記例1〜例4の帳票読取装置の処理は、図2に示した
ワークステーション(WS)が図3のA図に示したWS
のハードウェアを利用し、図3のB図に示したWSのソ
フトウェア(プログラム)により実現する処理である。
【0187】この場合、WSでは、例えば、予めHDD
22のハードディスク(記録媒体、或いは記憶媒体)に
格納(記録、或いは記憶)しておいたプログラムを、W
S内部のCPU(図示省略)の制御により読み出し、該
CPUが読み出したプログラムを実行することにより前
記処理を行う。
【0188】しかし、本発明は、このような例に限ら
ず、例えば、HDD22のハードディスクに、次のよう
にしてプログラムを格納し、このプログラムを前記CP
Uが実行することで前記処理を行うことも可能である。
【0189】:他の装置で作成されたフレキシブルデ
ィスク(フロッピィディスク)に格納されているプログ
ラム(他の装置で作成したプログラムデータ)を、WS
のフロッピィディスクドライブ(FDD)により読み取
り、HDD22の記録媒体(ハードディスク)に格納す
る。
【0190】:光磁気ディスク、或いはCD−ROM
等の記憶媒体に格納されているデータを、WSのCD−
ROMドライブ(図示省略)により読み取り、HDD2
2の記録媒体(ハードディスク)に格納する。
【0191】:LAN等の通信回線を介して他の装置
から伝送されたプログラム等のデータを、WSが受信
し、そのデータをHDD22の記録媒体(ハードディス
ク)に格納する。
【0192】前記の説明に対し、次の構成を付記する。
【0193】(付記1)非接触型イメージリーダのキャ
リブレーションモード時に、白基準シートを読み取る白
基準シート読取部と、その読取画像から白階調を算出す
る白階調算出部と、前記白階調算出部から得た白値が最
適な値か否かを判定する白値判定部と、前記白値判定結
果に基づき前記白基準シート読取部の読取ゲインを調整
する読取ゲイン調整部によりキャリブレーションを実施
する機能を備えると共に、前記キャリブレーションによ
り最適な白値が得られたと判定した段階で、その読取ゲ
インを最新読取ゲインとして記憶する最新読取ゲイン記
憶部を備えた帳票読取装置において、前記キャリブレー
ションの一連の動作が完了した段階で、階調監視用のプ
レートの領域を抽出して階調を算出し、そのプレート領
域の階調を記憶するキャリブレーション時プレート領域
抽出・階調算出・記憶部と、運用モード時に、前記プレ
ートと台座上の帳票を同時に読み取る読取部と、読み取
った画像から、プレート領域を抽出して階調を算出する
プレート領域抽出・階調算出部と、前記キャリブレーシ
ョン時に記憶したプレート領域の階調を読み出すキャリ
ブレーション時のプレート領域階調の読取し部と、読み
出したキャリブレーション時のプレート領域階調と、運
用時のプレート領域階調を比較する階調比較部と、前記
階調比較結果に基づき読取ゲインを判定する読取ゲイン
判定部と、前記読取ゲイン判定結果に基づき、読取ゲイ
ンを最適な値に調整する読取ゲイン調整部と、前記調整
した最適な読取ゲインで再度、読取部に帳票読取を依頼
する再読取依頼部を備えていることを特徴とする帳票読
取装置。
【0194】(付記2)非接触型イメージリーダのキャ
リブレーションモード時に、白基準シートを読み取る白
基準シート読取部と、その読取画像から白階調を算出す
る白階調算出部と、前記白階調算出部から得た白値が最
適な値か否かを判定する白値判定部と、前記白値判定結
果に基づき前記白基準シート読取部の読取ゲインを調整
する読取ゲイン調整部によりキャリブレーションを実施
する機能を備えると共に、前記キャリブレーションによ
り最適な白値が得られたと判定した段階で、その読取ゲ
インを最新読取ゲインとして記憶する最新読取ゲイン記
憶部を備えた帳票読取装置において、前記キャリブレー
ションの一連の動作が完了した段階で、台座領域を抽出
して階調を算出し、その台座領域の階調を記憶するキャ
リブレーション時台座領域抽出・階調算出・記憶部と、
運用モード時に、台座と台座上の帳票を同時に読み取る
読取部と、読み取った画像から、台座領域を抽出して、
台座領域の階調を算出する台座領域抽出・階調算出部
と、前記キャリブレーション時に記憶した台座領域の階
調を読み出すキャリブレーション時の台座領域階調の読
取し部と、読み出したキャリブレーション時の台座領域
階調と、運用時の台座領域階調を比較する階調比較部
と、前記階調比較結果に基づき読取ゲインを判定する読
取ゲイン判定部と、前記読取ゲイン判定結果に基づき、
読取ゲインを最適な値に調整する読取ゲイン調整部と、
前記調整した最適な読取ゲインで再度、読取部に帳票読
取を依頼する再読取依頼部を備えていることを特徴とす
る帳票読取装置。
【0195】(付記3)非接触型イメージリーダのキャ
リブレーションモード時に、白基準シートを読み取る白
基準シート読取部と、その読取画像から白階調を算出す
る白階調算出部と、前記白階調算出部から得た白値が最
適な値か否かを判定する白値判定部と、前記白値判定結
果に基づき前記白基準シート読取部の読取ゲインを調整
する読取ゲイン調整部によりキャリブレーションを実施
する機能を備えると共に、前記キャリブレーションによ
り最適な白値が得られたと判定した段階で、その読取ゲ
インを最新読取ゲインとして記憶する最新読取ゲイン記
憶部を備えた帳票読取装置において、前記キャリブレー
ションの一連の動作が完了した段階で、帳票ID付伝票
を読取り、定められた位置の無印刷部の白領域の階調を
算出し、その階調を記憶するキャリブレーション時帳票
白領域抽出・域階調算出・記憶部と、運用モード時に、
台座上の帳票ID付き伝票を読み取る読取部と、帳票I
D付き伝票の無印刷部の定められた位置の白領域の階調
を算出する白階調算出部と、キャリブレーション時に記
憶していた帳票白領域階調を読み出すキャリブレーショ
ン時の白領域階調の読取し部と、前記読み出したキャリ
ブレーション時の白領域階調と、運用時の白領域階調を
比較する階調比較部と、前記階調比較結果に基づき読取
ゲインを判定する読取ゲイン判定部と、前記読取ゲイン
判定結果に基づき、読取ゲインを最適な値に調整する読
取ゲイン調整部と、前記調整した最適な読取ゲインで再
度、読取部に帳票読取を依頼する再読取依頼部を備えて
いることを特徴とする帳票読取装置。
【0196】(付記4)非接触型イメージリーダのキャ
リブレーションモード時に、白基準シートを読み取る白
基準シート読取部と、その読取画像から白階調を算出す
る白階調算出部と、前記白階調算出部から得た白値が最
適な値か否かを判定する白値判定部と、前記白値判定結
果に基づき前記白基準シート読取部の読取ゲインを調整
する読取ゲイン調整部によりキャリブレーションを実施
する機能を備えると共に、前記キャリブレーションによ
り最適な白値が得られたと判定した段階で、その読取ゲ
インを最新読取ゲインとして記憶する最新読取ゲイン記
憶部を備えた帳票読取装置において、前記キャリブレー
ションの一連の動作が完了した段階で、帳票ID付伝票
を読取り、定められた位置の帳票色領域の階調を算出
し、その階調を記憶するキャリブレーション時帳票色領
域抽出・階調算出・記憶部と、運用モード時に、台座上
の帳票ID付き伝票を読み取る読取部と、帳票ID付き
伝票の定められた位置の色領域の階調を算出する色階調
算出部と、キャリブレーション時に記憶していた帳票色
領域階調を読み出すキャリブレーション時の色領域階調
の読出し部と、前記読み出したキャリブレーション時の
色領域階調と、運用時の色領域階調を比較する階調比較
部と、前記階調比較結果に基づき読取ゲインを判定する
読取ゲイン判定部と、前記読取ゲイン判定結果に基づ
き、読取ゲインを最適な値に調整する読取ゲイン調整部
と、前記調整した最適な読取ゲインで再度、読取部に帳
票読取を依頼する再読取依頼部を備えていることを特徴
とする帳票読取装置。
【0197】(付記5)読取ゲインを調整するための階
調監視用のプレートの領域を抽出するプレート領域抽出
手段により抽出したプレート領域が、予め定めた一定面
積以下であると判断した場合は、プレート上に不要なも
のが置かれていると判断し、その旨の強制エラーを上位
に通知するエラー通知手段を備えていることを特徴とす
る(付記1)記載の帳票読取装置。・・・(付記5) (付記6)前記プレート領域抽出・階調算出部により、
プレート階調を算出する段階で、キャリブレーション時
のプレート階調に比較して、予め決めた値より大きい変
動があった場合、またプレート階調算出時点で比較する
までも無く、極限値の階調である場合には、照明環境が
異常である旨の強制エラーを上位に通知するエラー通知
手段を備えていることを特徴とする(付記1)記載の帳
票読取装置。
【0198】(付記7)前記プレート領域抽出・階調算
出部により、プレート領域上に異質な階調成分を抽出し
た場合には、その階調成分が汚れ等の要因であると判定
し、階調算出対象から外し、汚れ等が存在しその旨の強
制エラーを通知するエラー通知手段を備えていることを
特徴とする(付記1)記載の帳票読取装置。
【0199】(付記8)予め決めた一定値以上の照度変
動が生じた場合は、前記読取ゲイン判定部により新読取
ゲインを判定し、その判定結果に基づき、読取ゲイン調
整部でゲインを調整する機能と、ゲイン変更事象が生じ
た場合には、逐次、関連情報を蓄積しておくことで、設
置場所の照明環境を把握し、前記照明環境の改善を行う
ための情報を得て、上位に通知する機能を備えているこ
とを特徴とする(付記1)記載の帳票読取装置。
【0200】(付記9)コンピュータに、キャリブレー
ションの一連の動作が完了した段階で、台座の一部に設
けた階調監視用のプレートの領域を抽出して階調を算出
し、そのプレート領域の階調を記憶するキャリブレーシ
ョン時プレート領域抽出・階調算出・記憶部と、運用モ
ード時に、前記プレートと台座上の帳票を同時に読み取
る読取部と、読み取った画像から、プレート領域を抽出
して階調を算出するプレート領域抽出・階調算出部と、
前記キャリブレーション時に記憶したプレート領域の階
調を読み出すキャリブレーション時のプレート領域階調
の読取し部と、読み出したキャリブレーション時のプレ
ート領域階調と、運用時のプレート領域階調を比較する
階調比較部と、前記階調比較結果に基づき読取ゲインを
判定する読取ゲイン判定部と、前記読取ゲイン判定結果
に基づき、読取ゲインを最適な値に調整する読取ゲイン
調整部と、前記調整した最適な読取ゲインで再度、読取
部に帳票読取を依頼する再読取依頼部の機能を実現させ
るためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
能な記録媒体。
【0201】(付記10)コンピュータに、キャリブレ
ーションの一連の動作が完了した段階で、台座の一部に
設けた階調監視用のプレートの領域を抽出して階調を算
出し、そのプレート領域の階調を記憶するキャリブレー
ション時プレート領域抽出・階調算出・記憶部と、運用
モード時に、前記プレートと台座上の帳票を同時に読み
取る読取部と、読み取った画像から、プレート領域を抽
出して階調を算出するプレート領域抽出・階調算出部
と、前記キャリブレーション時に記憶したプレート領域
の階調を読み出すキャリブレーション時のプレート領域
階調の読取し部と、読み出したキャリブレーション時の
プレート領域階調と、運用時のプレート領域階調を比較
する階調比較部と、前記階調比較結果に基づき読取ゲイ
ンを判定する読取ゲイン判定部と、前記読取ゲイン判定
結果に基づき、読取ゲインを最適な値に調整する読取ゲ
イン調整部と、前記調整した最適な読取ゲインで再度、
読取部に帳票読取を依頼する再読取依頼部の機能を実現
させるためのプログラム。
【0202】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。
【0203】(1) :非接触型イメージリーダの様に専用
光源を持たず、オープンな環境下での帳票読取りにおい
て、室内光および外光の要因により照度変動が生じて
も、自動的に変動したその照度に最適な読取ゲイン判定
およびゲイン調整を行うので、安定した画像読取りが可
能となる。
【0204】従って、テラー(オペレータ)のスキルが
高くなくても、メンテンナンス不要となり、いつも安定
した画像品質を得る事ができる。また機器設置時に行う
様なキャリブレーション操作を、直接性能に表れない裏
JOBでやる事が可能となり、顧客サービス向上に繋が
る。そして 照度センサを付加しなくても、帳票読取用
の読取ヘッドと兼用しているのでコスト低下が図れる等
の効果がある。
【0205】(2) :請求項1では、プレート領域抽出・
階調算出・記憶部は、キャリブレーションの一連の動作
が完了した段階で、階調監視用のプレートの領域を抽出
して階調を算出し、そのプレート領域の階調を記憶す
る。
【0206】読取部は運用モード時に台座の一部に設け
たプレートと台座上の帳票を同時に読み取り、プレート
領域抽出・階調算出部は読み取った画像からプレート領
域を抽出して階調を算出する。キャリブレーション時の
プレート領域階調の読取し部はキャリブレーション時に
記憶したプレート領域の階調を読み出し、階調比較部は
読み出したキャリブレーション時のプレート領域階調と
運用時のプレート領域階調を比較する。
【0207】読取ゲイン判定部は前記階調比較結果に基
づき読取ゲインを判定し、読取ゲイン調整部は前記読取
ゲイン判定結果に基づき読取ゲインを最適な値に調整す
る。そして、再読取依頼部は前記調整した最適な読取ゲ
インで再度、読取部に帳票読取を依頼する。
【0208】このようにすれば、専用光源を持たず、オ
ープンな環境下の帳票読取りにおいて、室内光および外
光の要因により照度変動が生じても、自動的に変動した
その照度に最適な読取ゲイン判定およびゲイン調整を行
うので、安定した画像読取りが可能となる。従って、外
光の影響を受けても、安定した画像品質の帳票読取が可
能な非接触型の帳票読取装置を実現することができる。
【0209】(3) :請求項2では、キャリブレーション
時台座領域抽出・階調算出・記憶部は、キャリブレーシ
ョンの一連の動作が完了した段階で台座領域を抽出して
階調を算出し、その台座領域の階調を記憶する。読取部
は運用モード時に台座と台座上の帳票を同時に読み取
り、台座領域階調算出部は読み取った画像から台座領域
を抽出して台座領域の階調を算出する。
【0210】キャリブレーション時の台座領域階調の読
出し部はキャリブレーション時に記憶した台座領域の階
調を読み出し、階調比較部は読み出したキャリブレーシ
ョン時の台座領域階調と運用時の台座領域階調を比較す
る。読取ゲイン判定部は前記階調比較結果に基づき読取
ゲインを判定し、読取ゲイン調整部は前記読取ゲイン判
定結果に基づき読取ゲインを最適な値に調整する。再読
取依頼部は前記調整した最適な読取ゲインで再度、読取
部に帳票読取を依頼する。
【0211】このようにすれば、専用光源を持たず、オ
ープンな環境下の帳票読取りにおいて、室内光および外
光の要因により照度変動が生じても、自動的に変動した
その照度に最適な読取ゲイン判定およびゲイン調整を行
うので、安定した画像読取りが可能となる。従って、外
光の影響を受けても、安定した画像品質の帳票読取が可
能な非接触型の帳票読取装置を実現することができる。
【0212】(4) :請求項3では、帳票ID付伝票の白
領域抽出・階調算出・記憶部はキャリブレーションの一
連の動作が完了した段階で帳票ID付伝票を読取り、無
印刷部の定められた位置の白領域の階調を算出しその階
調を記憶する。読取部は運用モード時に台座上の帳票I
D付き伝票を読み取り、無印刷部白領域階調算出部は帳
票ID付き伝票の定められた位置の無印刷部の白領域の
階調を算出する。
【0213】キャリブレーション時の白領域階調の読出
し部はキャリブレーション時に記憶していた無印刷部白
領域階調を読み出し、階調比較部は前記読み出したキャ
リブレーション時の白領域階調と運用時の白領域階調を
比較する。
【0214】読取ゲイン判定部は前記階調比較結果に基
づき読取ゲインを判定し、読取ゲイン調整部は前記読取
ゲイン判定結果に基づき読取ゲインを最適な値に調整す
る。再読取依頼部は前記調整した最適な読取ゲインで再
度、読取部に帳票読取を依頼する。
【0215】このようにすれば、専用光源を持たず、オ
ープンな環境下の帳票読取りにおいて、室内光および外
光の要因により照度変動が生じても、自動的に変動した
その照度に最適な読取ゲイン判定およびゲイン調整を行
うので、安定した画像読取りが可能となる。従って、外
光の影響を受けても、安定した画像品質の帳票読取が可
能な非接触型の帳票読取装置を実現することができる。
【0216】(5) :請求項4では、帳票ID付伝票の色
領域抽出・階調算出・記憶部はキャリブレーションの一
連の動作が完了した段階で、帳票ID付伝票の定められ
た位置の色領域の階調を算出しその階調を記憶する。読
取部は運用モード時に台座上の帳票ID付き伝票を読み
取り、無印刷部白領域階調算出部は帳票ID付き伝票の
定められた位置の色領域の階調算出を行う。
【0217】キャリブレーション時の色領域階調の読出
し部はキャリブレーション時に記憶したキャリブレーシ
ョン時の色領域階調を読み出し、階調比較部は前記読み
出したキャリブレーション時の色領域階調と、運用時の
色白領域階調を比較する。読取ゲイン判定部は前記階調
比較結果に基づき読取ゲインを判定し、読取ゲイン調整
部は前記読取ゲイン判定結果に基づき、読取ゲインを最
適な値に調整する。再読取依頼部は前記調整した最適な
読取ゲインで再度、読取部に帳票読取を依頼する。
【0218】このようにすれば、専用光源を持たず、オ
ープンな環境下の帳票読取りにおいて、室内光および外
光の要因により照度変動が生じても、自動的に変動した
その照度に最適な読取ゲイン判定およびゲイン調整を行
うので、安定した画像読取りが可能となる。従って、外
光の影響を受けても、安定した画像品質の帳票読取が可
能な非接触型の帳票読取装置を実現することができる。
【0219】(6) :請求項5では、プレート領域抽出手
段は読取ゲインを調整するための階調監視用のプレート
の領域を抽出し、プレート領域抽出手段により抽出した
プレート領域が、予め定めた一定面積以下であると判断
した場合は、プレート5上に不要なものが置かれている
と判断し、エラー通知手段はその旨の強制エラーを上位
に通知する。
【0220】このようにすれば、専用光源を持たず、オ
ープンな環境下の帳票読取りにおいて、室内光および外
光の要因により照度変動が生じても、自動的に変動した
その照度に最適な読取ゲイン判定およびゲイン調整を行
うので、安定した画像読取りが可能となる。従って、エ
ラー状態を上位に通知できるので、帳票読取りの信頼性
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるシステム構成図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態におけるワークステーショ
ンの説明図であり、A図はWSのハードウェア構成図、
B図はWSのソフトウェア構成図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるキャリブレーショ
ン用のプレート例である。
【図5】本発明の実施の形態における例1のキャリブレ
ーションモード時の動作説明図である。
【図6】本発明の実施の形態における例1の運用モード
時の動作説明図である。
【図7】本発明の実施の形態における例1のキャリブレ
ーションモード時の処理フローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態における例1の運用モード
時の処理フローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態における例2の台座と帳票
読取時の画像例である。
【図10】本発明の実施の形態における例2のキャリブ
レーションモード時の動作説明図である。
【図11】本発明の実施の形態における例2の運用モー
ド時の動作説明図である。
【図12】本発明の実施の形態における例2のキャリブ
レーションモード時の処理フローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態における例2の運用モー
ド時の処理フローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態における例3の帳票例で
ある。
【図15】本発明の実施の形態における例3のキャリブ
レーションモード時の動作説明図である。
【図16】本発明の実施の形態における例3の運用モー
ド時の動作説明図である。
【図17】本発明の実施の形態における例3のキャリブ
レーションモード時の処理フローチャートである。
【図18】本発明の実施の形態における例3の運用モー
ド時の処理フローチャートである。
【図19】本発明の実施の形態における例4のキャリブ
レーションモード時の動作説明図である。
【図20】本発明の実施の形態における例4の運用モー
ド時の動作説明図である。
【図21】本発明の実施の形態における例4のキャリブ
レーションモード時の処理フローチャートである。
【図22】本発明の実施の形態における例4の運用モー
ド時の処理フローチャートである。
【図23】本発明の実施の形態における階調変動率と読
取ゲインの相関関係の説明図である。
【図24】本発明の実施の形態における読取部のブロッ
ク図である。
【図25】本発明の実施の形態における各種色用紙の照
度別階調値(キャリブレーション800ルクス)であ
る。
【図26】本発明の実施の形態における各種色用紙の照
度別階調値(キャリブレーション1500ルクス)であ
る。
【図27】従来例の説明図(その1)であり、A図は非
接触型イメージリーダの外観図、B図はキャリブレーシ
ョン動作の仕組みを示す図である。
【図28】従来例の説明図(その2)であり、A図は再
キャリブレーション方式の説明図、B図は照度センサ検
知方式の説明図である。
【符号の説明】
1 非接触型イメージリーダ 2 台座 3 支柱 4 ヘッド部 5 プレート 6 突き宛て部 7 帳票ガイド部 10 帳票 11 白基準シート読取部 12 白階調算出部 13 白値判定部 14 読取ゲイン調整部 15 最新読取ゲイン記憶部 16 その他の各種設定部 17 キャリブレーション時プレート領域抽出・階調算
出・記憶部 19 キャリブレーション時白領域抽出・階調算出・記
憶部 21 CPU 22 ハードディスク装置(HDD) 23 イメージリーダ制御部 24 表示部 25 メモリ部 26 キーボード(KB)部 27 プリンタ部 28 アプリケーション 29 通信制御部 30 表示処理部 31 印字処理部 32 KB入力処理部 33 認識処理部 34 イメージリーダ処理部 41 読取部 42 プレート領域抽出・階調算出部 43 階調比較部 44 読取ゲイン判定部 45 読取ゲイン調整部 46 再読取依頼部 47 キャリブレーション時のプレート領域階調の読出
し部 55 2値化処理・帳票ID認識部 56 該当帳票判定部 59 キャリブレーション時の白領域階調の読出し部 71 CCD部 72 アンプ(増幅器) 73 A/D変換部(アナログ/ディジタル変換部) 74 パラレル/シリアル変換部(P/S変換部) 75 ゲイン判定手段 76 ゲイン調整手段 77 ビデオ駆動格納(VIDEO 駆動回路) 78 制御部 80 キャリブレーション時台座領域抽出・階調算出・
記憶部 81 台座領域抽出・階調算出部 82 キャリブレーション時の台座領域階調の読出し部 84 キャリブレーション時色領域抽出・階調算出・記
憶部 85 色領域階調算出部 86 キャリブレーション時の色領域階調の読出し部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂根 俊司 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 井出 克美 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 片岡 達史 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 田中 博之 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 藤田 一裕 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5B047 AA01 AB01 AB04 BA02 BB01 BC11 BC14 CB04 CB09 CB11 DA01 DA03 DC01 DC06 5C072 AA01 EA05 LA15 RA16 UA03 UA05 5C077 LL02 LL11 MM01 MM27 MP05 MP08 PP06 PP11 PP15 PP44 PP58 PP72 PQ22 SS01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非接触型イメージリーダのキャリブレー
    ションモード時に、白基準シートを読み取る白基準シー
    ト読取部と、その読取画像から白階調を算出する白階調
    算出部と、前記白階調算出部から得た白値が最適な値か
    否かを判定する白値判定部と、前記白値判定結果に基づ
    き前記白基準シート読取部の読取ゲインを調整する読取
    ゲイン調整部によりキャリブレーションを実施する機能
    を備えると共に、 前記キャリブレーションにより最適な白値が得られたと
    判定した段階で、その読取ゲインを最新読取ゲインとし
    て記憶する最新読取ゲイン記憶部を備えた帳票読取装置
    において、 前記キャリブレーションの一連の動作が完了した段階
    で、階調監視用のプレート領域を抽出して階調を算出
    し、そのプレート領域の階調を記憶するキャリブレーシ
    ョン時プレート領域抽出・階調算出・記憶部と、 運用モード時に、前記プレートと台座上の帳票を同時に
    読み取る読取部と、 読み取った画像から、プレート領域を抽出して階調を算
    出するプレート領域抽出・階調算出部と、 前記キャリブレーション時に記憶したプレート領域の階
    調を読み出すキャリブレーション時のプレート領域階調
    の読出し部と、 読み出したキャリブレーション時のプレート領域階調
    と、運用時のプレート領域階調を比較する階調比較部
    と、 前記階調比較結果に基づき読取ゲインを判定する読取ゲ
    イン判定部と、 前記読取ゲイン判定結果に基づき、読取ゲインを最適な
    値に調整する読取ゲイン調整部と、 前記調整した最適な読取ゲインで再度、読取部に帳票読
    取を依頼する再読取依頼部を備えていることを特徴とす
    る帳票読取装置。
  2. 【請求項2】 非接触型イメージリーダのキャリブレー
    ションモード時に、白基準シートを読み取る白基準シー
    ト読取部と、その読取画像から白階調を算出する白階調
    算出部と、前記白階調算出部から得た白値が最適な値か
    否かを判定する白値判定部と、前記白値判定結果に基づ
    き前記白基準シート読取部の読取ゲインを調整する読取
    ゲイン調整部によりキャリブレーションを実施する機能
    を備えると共に、 前記キャリブレーションにより最適な白値が得られたと
    判定した段階で、その読取ゲインを最新読取ゲインとし
    て記憶する最新読取ゲイン記憶部を備えた帳票読取装置
    において、 前記キャリブレーションの一連の動作が完了した段階
    で、台座領域を抽出して階調を算出し、その台座領域の
    階調を記憶するキャリブレーション時台座領域抽出・階
    調算出・記憶部と、 運用モード時に、台座と台座上の帳票を同時に読み取る
    読取部と、 読み取った画像から、台座領域を抽出して、台座領域の
    階調を算出する台座領域抽出・階調算出部と、 前記キャリブレーション時に記憶した台座領域の階調を
    読み出すキャリブレーション時の台座領域階調の読出し
    部と、 読み出したキャリブレーション時の台座領域階調と、運
    用時の台座領域階調を比較する階調比較部と、 前記階調比較結果に基づき読取ゲインを判定する読取ゲ
    イン判定部と、 前記読取ゲイン判定結果に基づき、読取ゲインを最適な
    値に調整する読取ゲイン調整部と、 前記調整した最適な読取ゲインで再度、読取部に帳票読
    取を依頼する再読取依頼部を備えていることを特徴とす
    る帳票読取装置。
  3. 【請求項3】 非接触型イメージリーダのキャリブレー
    ションモード時に、白基準シートを読み取る白基準シー
    ト読取部と、その読取画像から白階調を算出する白階調
    算出部と、前記白階調算出部から得た白値が最適な値か
    否かを判定する白値判定部と、前記白値判定結果に基づ
    き前記白基準シート読取部の読取ゲインを調整する読取
    ゲイン調整部によりキャリブレーションを実施する機能
    を備えると共に、 前記キャリブレーションにより最適な白値が得られたと
    判定した段階で、その読取ゲインを最新読取ゲインとし
    て記憶する最新読取ゲイン記憶部を備えた帳票読取装置
    において、 前記キャリブレーションの一連の動作が完了した段階
    で、帳票ID付伝票を読取り、無印刷部の定められた位
    置の白領域の階調を算出し、その階調を記憶するキャリ
    ブレーション時白領域抽出・階調算出・記憶部と、 運用モード時に、台座上の帳票ID付き伝票を読み取る
    読取部と、 帳票ID付き伝票の無印刷部の定められた位置の白領域
    の階調を算出する白階調算出部と、 キャリブレーション時に記憶していた白領域階調を読み
    出すキャリブレーション時の白領域階調の読出し部と、 前記読み出したキャリブレーション時の白領域階調と、
    運用時の白領域階調を比較する階調比較部と、 前記階調比較結果に基づき読取ゲインを判定する読取ゲ
    イン判定部と、 前記読取ゲイン判定結果に基づき、読取ゲインを最適な
    値に調整する読取ゲイン調整部と、 前記調整した最適な読取ゲインで再度、読取部に帳票読
    取を依頼する再読取依頼部を備えていることを特徴とす
    る帳票読取装置。
  4. 【請求項4】 非接触型イメージリーダのキャリブレー
    ションモード時に、白基準シートを読み取る白基準シー
    ト読取部と、その読取画像から白階調を算出する白階調
    算出部と、前記白階調算出部から得た白値が最適な値か
    否かを判定する白値判定部と、前記白値判定結果に基づ
    き前記白基準シート読取部の読取ゲインを調整する読取
    ゲイン調整部によりキャリブレーションを実施する機能
    を備えると共に、 前記キャリブレーションにより最適な白値が得られたと
    判定した段階で、その読取ゲインを最新読取ゲインとし
    て記憶する最新読取ゲイン記憶部を備えた帳票読取装置
    において、 前記キャリブレーションの一連の動作が完了した段階
    で、帳票ID付伝票を読取り、定められた位置の帳票色
    領域の階調を算出し、その階調を記憶するキャリブレー
    ション時色領域抽出・階調算出・記憶部と、 運用モード時に、台座上の帳票ID付き伝票を読み取る
    読取部と、 帳票ID付き伝票の定められた位置の色領域の階調を算
    出する色階調算出部と、 キャリブレーション時に記憶していた帳票色領域階調を
    読み出すキャリブレーション時の色領域階調の読出し部
    と、 前記読み出したキャリブレーション時の色領域階調と、
    運用時の色領域階調を比較する階調比較部と、 前記階調比較結果に基づき読取ゲインを判定する読取ゲ
    イン判定部と、 前記読取ゲイン判定結果に基づき、読取ゲインを最適な
    値に調整する読取ゲイン調整部と、 前記調整した最適な読取ゲインで再度、読取部に帳票読
    取を依頼する再読取依頼部を備えていることを特徴とす
    る帳票読取装置。
  5. 【請求項5】読取ゲインを調整するための階調監視用の
    プレートの領域を抽出するプレート領域抽出手段により
    抽出したプレート領域が、予め定めた一定面積以下であ
    ると判断した場合は、プレート上に不要なものが置かれ
    ていると判断し、その旨の強制エラーを上位に通知する
    エラー通知手段を備えていることを特徴とする請求項1
    記載の帳票読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7327854B2 (en) 2003-03-18 2008-02-05 Fujitsu Limited Capture device
US7406198B2 (en) 2003-03-25 2008-07-29 Fujitsu Limited Image capture apparatus
JP2016207039A (ja) * 2015-04-24 2016-12-08 富士通フロンテック株式会社 画像処理システム、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
US10158788B2 (en) 2016-02-18 2018-12-18 Fujitsu Frontech Limited Image processing device and image processing method

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