JP2004254166A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2004254166A
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雅哉 吉田
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Abstract

【課題】各イメージセンサの読み取り画像に対する斜め補正処理設定の簡易化
【解決手段】傾き検出部101によって、原稿表面(裏面)画像の搬送方向側の両端(先端位置及び逆端位置)の2点の位置が検出され、この2点の位置情報に基づいて、原稿表面(裏面)画像の傾きが検出される。当該画像の傾きに基づいて、傾き変更処理部106によって原稿表面(裏面)画像の画像の傾きの変更処理が行われ、原稿表面画像と原稿裏面画像との画像の傾きが互いに一致される。よって、当該傾きが一致しているため、原稿表面画像及び原稿裏面画像に対する斜め補正等の処理設定を、CCDイメージセンサ59及び密着型イメージセンサ67それぞれに対して個別に行う必要がなくなり、斜め補正処理設定の簡易化が図れる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも2つのイメージセンサを備えた複写機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機等の画像形成装置には、原稿送り機構が設けられており、原稿給紙部にセットされた原稿は、この原稿送り機構によって1枚づつ原稿読み取り部に搬送され、この原稿読み取り部に設けられたCCDイメージセンサによって当該原稿の画像が読み取られる構成となっている。最近では、例えば特許文献1に示されているように原稿送り装置に密着型イメージセンサが設けられ、当該密着型イメージセンサ及び上記CCDイメージセンサによって、搬送されてきた原稿の両面の画像を同時に読み取ることが可能な構成となっているものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−188666号公報(第14頁、図4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように2個のセンサを高精度に取り付けるのは必ずしも容易でなく、図11に示すように、原稿の表面を読み取るイメージセンサ(CCDイメージセンサ)と原稿の裏面を読み取るイメージセンサ(密着型イメージセンサ)との傾きが互いに異なる場合がある。すなわち、同図に示す原稿搬送方向の水平面内における、原稿搬送方向と垂直な方向に対するCCDイメージセンサと密着型イメージセンサとの傾きが互いに異なっている場合があり、図12(a)(b)に示すように、CCDイメージセンサによって読み取られた画像データ121、あるいは密着型イメージセンサによって読み取られた画像データ122は、それぞれ上記原稿搬送方向と垂直な方向に対して異なる傾きとなってしまう。したがって、上記各イメージセンサによって読み取られた画像の画像データに対する斜め補正等の画像処理の設定を、各イメージセンサに対応して個別に設定する必要があり、当該読み取られた両面の画像の傾きを調整するのに手間がかかってしまうという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、各イメージセンサで読み取られた画像データに対する斜め補正等の画像処理設定が簡易化される画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、原稿の表面を読み取って第1の画像を生成する第1のイメージセンサと、前記表面の読み取りと同時に前記原稿の裏面を読み取って第2の画像を生成する第2のイメージセンサと、前記第1の画像に対して画像の濃度を比較するための第1の比較用画像と前記第1の画像との濃度差を判別する第1の濃度差判別手段と、前記第2の画像に対して画像の濃度を比較するための第2の比較用画像と前記第2の画像との濃度差を判別する第2の濃度差判別手段と、前記第1の濃度差判別手段によって判別された濃度差に基づいて前記原稿の搬送方向側の前記第1の画像における第1の一辺の傾きを検出する第1の傾き検出手段と、前記第2の濃度差判別手段によって判別された濃度差に基づいて前記原稿の搬送方向側の前記第2の画像における第2の一辺の傾きを検出する第2の傾き検出手段とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
【0007】
上記構成によれば、第1のイメージセンサによって原稿の表面が読み取られ、第2のイメージセンサによって原稿の裏面が読み取られる。そして、第1の濃度差判別手段によって第1の比較用画像と第1の画像との濃度差が判別され、この濃度差に基づいて、第1の傾き検出手段によって原稿の搬送方向側の第1の画像における第1の一辺の傾きが検出される。また、第2の濃度差判別手段によって第2の比較用画像と第2の画像との濃度差が判別され、この濃度差に基づいて、第2の傾き検出手段によって原稿の搬送方向側の第2の画像における第2の一辺の傾きが検出される。このように、第1及び第2の傾き検出手段により原稿の搬送方向側の第1及び第2の画像それぞれにおける搬送方向側の一辺の傾きが検出されるため、第1の画像と前記第2の画像との画像の傾きを、当該検出された傾きに基づいて一致させることが可能となる。よって、第1及び第2のイメージセンサで読み取られた原稿の画像データに対する斜め補正等の処理設定が、第1及び第2のイメージセンサそれぞれに対して個別に行われる必要がなくなり、各イメージセンサで読み取られた画像データに対する斜め補正等の画像処理設定が簡易化される。
【0008】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の画像形成装置において、前記第1及び第2の傾き検出手段によって検出された前記第1及び第2の一辺の傾きに基づいて、前記第1及び第2の画像の傾きを一致させるべく前記第1の画像及び第2の画像のうち少なくとも一方の画像を補正する補正手段をさらに備えることを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、第1の画像及び第2の画像のうち少なくとも一方の画像を補正する補正手段が備えられるため、当該補正手段によって、第1及び第2の傾き検出手段によって検出された第1及び第2の一辺の傾きに基づいた第1の画像と前記第2の画像との画像の傾きの一致が行える。
【0010】
請求項3記載の発明は、上記請求項1又は2記載の画像形成装置において、外部からの指示入力が可能な操作手段と、前記第1の画像と前記第2の画像との傾きを一致させるための前記画像の補正に関する調整量を前記操作手段へ表示可能な調整量表示手段とをさらに備えることを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、第1の画像と第2の画像との傾きを一致させるための画像の補正に関する調整量が操作手段へ表示されるため、第1及び第2のイメージセンサの互いの向きの違いが視認され、当該表示された調整量に基づいて、ユーザによって操作手段から第1の画像及び第2の画像のうち少なくとも一方の画像の補正に関する指示入力を行える。
【0012】
請求項4記載の発明は、上記請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記第1及び第2の比較用画像は、前記原稿の読み取りを行わない場合に、前記第1及び第2のイメージセンサそれぞれの読み取り位置に対向して配置されたシェーディング補正用部材を前記第1及び第2のイメージセンサにより読み取られた画像であることを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、第1及び第2の比較用画像は、原稿の読み取りを行わない場合における、第1及び第2のイメージセンサによってシェーディング補正用部材が読み取られた画像となるため、第1及び第2の比較用画像が容易に得られる。
【0014】
請求項5記載の発明は、上記請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記第1の傾き検出手段は、前記第1の画像における前記原稿の搬送方向側の2つの頂点の位置を判別し、該2つの頂点の位置を繋いで形成される前記第1の一辺の傾きを検出し、前記第2の傾き検出手段は、前記第2の画像における前記原稿の搬送方向側の2つの頂点の位置を判別し、該2つの頂点の位置を繋いで形成される前記第2の一辺の傾きを検出することを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、第1及び第2の傾き検出手段によって、第1及び第2の画像それぞれの原稿の搬送方向側の2つの頂点の位置が判別され、該2つの頂点の位置を繋いで形成される第1及び第2の一辺の傾きが検出される。このように、当該2つの頂点の位置を繋ぐことにより第1及び第2の一辺の傾きが容易に検出されるため、第1及び第2の画像の傾きが確実に検出される。
【0016】
請求項6記載の発明は、上記請求項5記載の画像形成装置において、前記第1のイメージセンサは、前記第1の画像を1ライン毎に読み込み、前記第1の傾き検出手段は、前記第1のイメージセンサにより前記第1の比較用画像と所定の濃度差を有する画素が連続して読み込まれた場合、該連続して読み込まれた画素の先頭から所定数離れた画素の位置を前記2つの頂点のうち一方の頂点の位置と判別し、前記第2のイメージセンサは、前記第2の画像を1ライン毎に読み込み、前記第2の傾き検出手段は、前記第2のイメージセンサにより前記第2の比較用画像と所定の濃度差を有する画素が連続して読み込まれた場合、該連続して読み込まれた画素の先頭から所定数離れた画素の位置を前記2つの頂点のうち一方の頂点の位置と判別することを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、第1のイメージセンサにより第1の比較用画像と所定の濃度差を有する画素が連続して読み込まれた場合、該連続して読み込まれた画素における先頭位置の画素から所定数の画素だけ離れた位置の画素が第1の傾き検出手段により2つの頂点のうち一方の頂点の位置と判別され、また、第2のイメージセンサにより第2の比較用画像と所定の濃度差を有する画素が連続して読み込まれた場合、該連続して読み込まれた画素における先頭位置の画素から所定数の画素だけ離れた位置の画素が第2の傾き検出手段により2つの頂点のうち一方の頂点の位置と判別される。このように、連続して読み込まれた画素における先頭位置の画素から所定数の画素だけ離れた位置の画素が、2つの頂点のうち一方の頂点の位置として判別されることにより、第1及び第2の画像の原稿の搬送方向側の一辺の位置を検出するために必要な1つの頂点が確実に検出される。
【0018】
請求項7記載の発明は、上記請求項6記載の画像形成装置において、前記第1のイメージセンサは、前記第1の画像を1ライン毎に読み込み、前記第1の傾き検出手段は、前記第1のイメージセンサにより前記濃度差を有する画素が所定数連続して読み込まれた後に前記濃度差のない画素が所定数連続して読み込まれ、かつ、前記所定数連続して読み込まれた濃度差を有する画素における末端の画素の位置が一致する前記ラインが所定数連続する場合、該連続するラインの先頭ラインにおける前記末端の画素の位置を、前記2つの頂点における前記一方の頂点に対する他方の頂点の位置と判別し、前記第2のイメージセンサは、前記第2の画像を1ライン毎に読み込み、前記第2の傾き検出手段は、前記第2のイメージセンサにより前記濃度差を有する画素が所定数連続して読み込まれた後に前記濃度差のない画素が所定数連続して読み込まれ、かつ、前記所定数連続して読み込まれた濃度差を有する画素における末端の画素の位置が一致する前記ラインが所定数連続する場合、該連続するラインの先頭ラインにおける前記末端の画素の位置を、前記2つの頂点における前記一方の頂点に対する他方の頂点の位置と判別することを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、第1及び第2のイメージセンサによって濃度差を有する画素が所定数連続して読み込まれた後、引き続いて濃度差のない画素が所定数連続して読み込まれ、かつ、所定数連続した当該濃度差を有する画素における末端の画素の位置が同じとなるラインが所定数連続する場合、この所定数のラインのうち先頭ラインにおける当該濃度差を有する画素の末端の位置が2つの頂点のうち上記一方の頂点に対する他方の頂点の位置と判別される。このように、所定数連続した複数のラインのうち先頭ラインにおける当該濃度差を有する画素の末端の位置が頂点の位置と判別されることにより、第1及び第2の画像の原稿の搬送方向側の一辺の位置を検出するために必要な上記一方の頂点に対する他方の頂点の位置が確実に検出される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例である複写機1の内部構成を概略的に示す断面図である。複写機1は、本体部2と、本体部2の左方に配設されたスタックトレイ3と、本体部2の上部に配設された原稿読取部5と、原稿読取部5の上方に配設された原稿給送部6とを有している。また、複写機1のフロント部には、ユーザが印刷実行指示を入力するためのスタートキー471と、印刷部数等を入力するためのテンキー472と、各種複写動作の設定等を入力するための操作ガイド情報等を表示すると共に、種々の操作指令を入力するための種々の操作ボタン等を表示する液晶表示器(LCD)等からなる表示器473(タッチパネル)とを備えた操作部47が設けられている。
【0021】
原稿読取部5は、原稿の画像を読み取って画像データを得るための所謂スキャナー部であり、原稿が載置されるガラス等の透明部材により構成されたコンタクトガラス51(プラテンガラス)、原稿読取スリット52、原稿に光照射する光源である露光ランプ53と原稿からの反射光を反射させるミラー54〜ミラー56とを一体化してなるミラーユニット57、ミラーユニット57からの反射光を絞るレンズ群58、及びレンズ群58によって反射光が絞られ結像された光像を光電変換して画像データを得る撮像素子(CCD;Charge Coupled Device)からなるCCDイメージセンサ59を備えている。
【0022】
ミラーユニット57は、図略の駆動部により所定の間隔を有してコンタクトガラス51に沿ってそれぞれ往復移動可能にされ、後述の制御部100からの制御信号に応じて露光ランプ53で光照射しつつコンタクトガラス51上に載置された原稿を走査し、レンズ群58を介してCCDイメージセンサ59に原稿の走査画像を結像する。また、ミラーユニット57は、原稿給送部6により給送された原稿を読み取るときには原稿読取スリット52と対向する位置に移動され、当該原稿読取スリット52を介して原稿給送部6による原稿の搬送動作と同期して原稿の画像を読み取り、この読み取った画像データを制御部100へ出力する。
【0023】
原稿給送部6は、原稿を載置するための原稿載置部61と、画像読み取り後の原稿を排出するための原稿排出部62と、原稿載置部61に載置された原稿を1枚ずつ順に繰り出して原稿読取スリット52に対向する位置へ搬送し、原稿排出部62へ排出するための給紙ローラ63、レジストローラ64及び排紙ローラ65等からなる原稿搬送機構66を備えている。原稿搬送機構66は、当該原稿搬送機構66下部の原稿読取部5の上面に対向する位置に、密着型イメージセンサ(CIS;Contact Image Sensor)67をさらに備えている。密着型イメージセンサ67は、上記CCDイメージセンサ59と同様に、図略の光源、CCD等の撮像素子及び光学系から構成されている。ただし、密着型イメージセンサ67は、CCDイメージセンサ59と異なり、固定位置で使用される。これらCCDイメージセンサ59と密着型イメージセンサ67とにより、原稿搬送機構66によって搬送される原稿の画像の両面同時読み取りが可能となっている。
【0024】
図1に示す符号CP1及びCP2は、それぞれ、CCDイメージセンサ59及び密着型イメージセンサ67の読み取り位置に対向して配置された、各イメージセンサのシェーディング補正(ホワイトバランス調整)を行うための、例えば白色といった所謂明白色を有した調整部材(以降、シェーディング補正用部材CP1、シェーディング補正用部材CP2という)を示している。
【0025】
本体部2は、それぞれサイズが異なる記録紙を収納する複数の給紙カセット461と、給紙カセット461から記録紙を1枚ずつ繰り出して記録部40へ搬送する給紙ローラ462と、給紙カセット461から搬送されてきた記録紙に画像を形成する記録部40とを備える。
【0026】
記録部40は、CCDイメージセンサ59及び密着型イメージセンサ67によって読み取られた画像データに基づいてレーザー光を出力して感光体ドラム43を露光する光学ユニット42と、感光体ドラム43上にトナー像を形成する画像形成部44と、感光体ドラム43上のトナー像を記録紙に転写する転写部41と、トナー像が転写された記録紙を加熱してトナー像を記録紙に定着させる定着部45と、記録部40内の用紙搬送路中に設けられた搬送ローラ等によって記録紙を搬送し、この記録紙をスタックトレイ3又は排出トレイ48へ排出する用紙搬送装置46とを備える。
【0027】
図2は、図1に示す複写機1の概略構成を示すブロック図である。複写機1は、上述における原稿読取部5、原稿給送部6、記録部40、操作部47、画像メモリ7、画像処理部8、HDD9、及び制御部10を備えている。
【0028】
画像メモリ7は、原稿読取部5のCCDイメージセンサ59及び原稿給送部6の密着型イメージセンサ67によって読み取られた原稿の画像データが一時的に記憶されるメモリである。画像メモリ7は、原稿画像データ記憶部71及び比較用画像データ記憶部72とを備える。原稿画像データ記憶部71は、CCDイメージセンサ59及び密着型イメージセンサ67によって読み取られた調整用原稿の画像データを記憶するものである。
【0029】
原稿画像データ記憶部71は、CCDイメージセンサ59によって調整用原稿の表面が読み取られて生成された画像(以降、原稿表面画像という)の画像データ、及び密着型イメージセンサ67によって調整用原稿の裏面が読み取られて生成された画像(以降、原稿裏面画像という)のデータが記憶されるものである。
【0030】
比較用画像データ記憶部72は、原稿表面画像に対して画像の濃度を比較するための比較用画像(以降、表面比較用画像という)の画像データ、及び、原稿裏面画像に対して画像の濃度を比較するための比較用画像(以降、裏面比較用画像という)の画像データを記憶するものである。
【0031】
ところで、これら表面比較用画像及び裏面比較用画像は、調整用原稿(調整用原稿以外の原稿も含む)の読み取りを行わない状態で、CCDイメージセンサ59の原稿読み取り位置に対向して配置された上記シェーディング補正用部材CP2及び、密着型イメージセンサ67の原稿読み取り位置に対向して配置された上記シェーディング補正用部材CP1を読み取って生成された画像データである。よって、当該表面比較用画像及び裏面比較用画像は、シェーディング補正用部材CP1及びCP2の色(地色)に対応して濃度の低い画像となる。
【0032】
また、表面比較用画像及び裏面比較用画像が上述のとおり低濃度となることから、濃度差判別部85による濃度差の判別を容易にするために、これら表面比較用画像及び裏面比較用画像と比較対象とされる上記原稿表面画像及び原稿裏面画像は高濃度であることが好ましい。よって、当該高濃度の画像を得るために、調整用原稿の色は黒色等の所謂暗黒色となっていることが好ましい。
【0033】
また、この調整用原稿は、従来のPPC用紙の形状と同様に上面視略長方形をした所定の用紙の両面それぞれの全面が、上記黒色等で一様に印刷された(又は塗られた)原稿である。この調整用原稿の搬送方向に対して垂直な方向の当該調整用原稿の幅は、CCDイメージセンサ59及び密着型イメージセンサ67のCCDセンサによるセンサ範囲の長さよりも短くなっている。なお、調整用原稿の形状は上記長方形でなくともよく、例えば正方形であってもよい。
【0034】
画像処理部8は、画像データに対する補正処理や縮小拡大処理等の各種画像処理、あるいは、原稿表面画像と表面比較用画像との画像の濃度差及び原稿表面画像と表面比較用画像との画像の濃度差を判別するものである。画像処理部8は、位置カウンタ81、濃度差カウンタ82、検出ライン数カウンタ83、カウンタ判定値設定部84、濃度差判別部85、ノイズリセット部86及び色情報記憶部87を備えている。
【0035】
位置カウンタ81は、各イメージセンサの検出ラインの先頭からの画像データ(画素)の位置を判別するために、各画像データの位置に対応付けてカウントを行うものである。位置カウンタ81は、例えば、所定の検出ラインの先頭の画像データのカウント値を「0」、次の画像データを「1」、以降、検出された画像データのカウントを「2」、「3」…などというように順にカウントし、当該検出ラインの末尾の画像データの位置までこのカウンタ値をインクリメントする(カウントアップする)。以降の検出ラインも同様に、先頭の画像データから末尾の画像データまでカウントが行われる。
【0036】
濃度差カウンタ82は、上記検出ラインの先頭の画像データから順に、表面比較用画像に対する原稿表面画像、あるいは裏面比較用画像に対する原稿裏面画像の画像の濃度が比較され、所定以上の濃度差がなければ、カウンタ値を「0」の状態とし、所定以上の濃度差がある場合には、当該濃度差がある位置の画像データのカウンタ値を順次インクリメントさせてカウントするものである。
【0037】
検出ライン数カウンタ83は、原稿表面画像及び原稿裏面画像の上記検出ラインにおける所定以上の濃度差を有した画像データの末端の位置が同じ、すなわち、この末端の画像データに対する位置カウンタのカウント値が同じとなった検出ラインのライン数をカウントするものである。
【0038】
カウンタ判定値設定部84は、後述する先端判定値、末端位置判定値、及び検出ライン数判定値を予め設定(記憶)しておくものである。なお、これら各判定値は、例えばユーザによる操作部47からの指示入力によって設定されてもよい。
【0039】
濃度差判別部85は、後述する色情報記憶部87に記憶された所定の色情報に基づいて、原稿表面画像と表面比較用画像、あるいは原稿裏面画像と裏面比較用画像との画像の濃度を比較し、比較した結果の濃度差が所定の閾値以上であるか否かを判別するものである。
【0040】
例えば、濃度差判別部85は、原稿表面画像と表面比較用画像、又は原稿裏面画像と裏面比較用画像との画像の色の階調度を比較し、当該比較した結果の階調度の差の値が、所定の階調度の値よりも大きいか否かを判別することによって、当該濃度差を有しているか否かを判別する。
【0041】
ノイズリセット部86は、原稿表面画像及び原稿裏面画像に対して後述する先端位置の検出時にノイズが拾われてしまい、濃度差カウンタ等による異常なカウントが行われた場合、この異常なカウントをリセットするものである。
【0042】
色情報記憶部87は、濃度差判別部85による濃度差の判別が行われる際、原稿表面画像及び原稿裏面画像、あるいは表面比較用画像及び裏面比較用画像の画像の色を判別するための複数種類の色情報、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、黒等における色の階調(例えば各色に対し256階調)に関する情報を記憶するものである。
【0043】
HDD(Hard Disk Drive)9は、CCDイメージセンサ59又は密着型イメージセンサ67によって読み取られた画像データ、及び当該画像データに設定されている出力形式等が記憶される記憶装置である。なお、HDD9に記憶されている画像データ等は複写機1で使用されるだけでなく、必要に応じて図略のネットワークI/F部等を介してPC(パーソナルコンピュータ)等から確認されたり、クライアントPC等の所定のフォルダへ転送される。
【0044】
制御部10は、複写機1の制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、一時的にデータを保管するRAM(Random Access Memory)、及び制御プログラム等を上記ROMから読み出して実行するマイクロコンピュータ(CPU)等からなり、操作部47等で受け付けられた指示情報や、本装置の各所に設けられているセンサからの検出信号に応じて装置全体の制御を行う処理を実行するものである。制御部10は、傾き検出部101、指示入力受付部105、傾き変更処理部106及び斜め補正処理部107を備えている。
【0045】
傾き検出部101は、濃度差判別部85によって判別された濃度差に基づいて、原稿表面画像の原稿搬送方向側の2つの頂点の位置を判別し、この2点の位置情報に基づいて、当該2点を繋ぐ線分、すなわち、原稿表面画像の原稿搬送方向側の一辺の傾きを検出するものである。また、傾き検出部101は、同様に、上記濃度差判別部85によって判別された濃度差に基づいて、原稿裏面画像の原稿搬送方向側の2つの頂点の位置を判別し、この2点の位置情報に基づいて、当該2点を繋ぐ線分、すなわち、原稿裏面画像の原稿搬送方向側の一辺の傾きを検出するものである。なお、当該傾きの大きさは、例えば角度(°)として検出されてもよいし、あるいは、例えば+3や−4といった所定の値として検出されてもよい。
【0046】
傾き検出部101は、先端位置検出部102、逆端位置検出部103及び調整量表示部104を備えている。先端位置検出部102は、原稿表面画像(原稿裏面画像)における、表面比較用画像(裏面比較用画像)の濃度に対して濃度差の大きい画像データのうち、上記原稿搬送方向側の後述する先端位置(上記頂点の位置)を検出するものである。逆端位置検出部103は、上記原稿搬送方向側の上記先端位置と、搬送方向を挟んで反対側に位置する後述する逆端位置(上記頂点の位置)を検出するものである。
【0047】
調整量表示部104は、傾き検出部101によって検出された原稿表面画像及び原稿裏面画像それぞれに対する上記一辺の傾きを一致させるために必要な、原稿表面画像又は原稿裏面画像に対する傾きの変更量(調整量)を操作部47に表示させるものである。例えば、調整量表示部104は、操作部47に「必要な傾きの調整量は、+3です。」などと表示してもよい。
【0048】
指示入力受付部105は、操作部47において指示入力された上記調整量に対応した原稿表面画像又は原稿裏面画像の画像の傾きの変更指示情報(補正指示情報)を含む信号を受け付けるものである。
【0049】
傾き変更処理部106は、指示入力受付部105によって受け付けられた上記変更指示情報に基づいて、原稿表面画像及び原稿裏面画像の少なくとも一方の傾きの変更を行い、原稿表面画像と原稿裏面画像との画像の傾きを一致させる画像処理(補正処理)の実行及び当該画像処理の設定が行われるものである。すなわち、傾き変更処理部106によって、原稿の両面同時読み取りが行われる場合などに、CCDイメージセンサ59で読み取られた原稿の表面の画像と、密着型イメージセンサ67で読み取られた原稿の表面の画像との傾きが一致するように画像処理が行われ、かつ、この画像処理内容が当該傾き変更処理部106に設定される。なお、この画像の傾きの変更処理は、上記画像の傾きが一致するように行われればよく、例えば原稿表面画像に対する原稿裏面画像の画像の傾きのみが変更されるように設定されてもよいし、原稿裏面画像に対する原稿表面画像の画像の傾きのみが変更されるように設定されてもよい。また、原稿表面画像及び原稿裏面画像の両方に対して画像の傾きの変更が行われるように設定されてもよい。
【0050】
斜め補正処理部107は、傾き変更処理部106によって互いの傾きが一致された原稿表面画像及び原稿裏面画像に対し、必要に応じて斜め補正処理を行うものである。斜め補正処理部107は、例えば原稿表面画像及び原稿裏面画像の互いの傾きが一致したとしても、当該原稿表面画像及び原稿裏面画像が原稿搬送方向と垂直な方向(各イメージセンサの主走査方向)に対して傾いている場合、この傾きを無くして当該垂直な方向と平行となるように、すなわち、原稿表面画像及び原稿裏面画像それぞれの画像形状が長方形(正方形)となるように画像の補正を行う。
【0051】
図3は、原稿表面画像及び原稿裏面画像の先端位置の検出動作の一例を示す説明図である。同図における符号301は、例えばCCDイメージセンサ59の原稿読み取り位置を示し、符号302は、このCCDイメージセンサ59によって読み取られる調整用原稿を示している。符号Aの矢印方向は、CCDイメージセンサ59に対する調整用原稿の搬送方向を示している。また、角部C1は、搬送された調整用原稿がCCDイメージセンサ59に最初に到達する角部を示している。CCDイメージセンサ59のセンサ部は、例えば1次元の線状をした複数の画素(ドット)からなる図略の所謂リニアCCDが設けられており、符号303は当該リニアCCDによる検出ラインを示したものである。符号Bの矢印方向は主走査方向を示しており、この主走査方向の1検出ライン毎に画像がスキャンされる。上記リニアCCD上に調整用原稿が搬送されてくると、リニアCCDの先頭位置の画素304から順に主走査方向に画像の読み取りが行われる。この各画素の読み取り動作に対応して、符号305に示すように位置カウンタ81によって、先頭の画素304をカウント値「0」とし、以降順にカウント値がインクリメントされていく。これにより、各検出ラインに対する各画素の位置が判別される。一方、符号306に示すように、上記各画素毎に順に読み取られて生成された原稿表面画像の濃度と、表面比較用画像の濃度とが比較され、所定の閾値以上の濃度差を有している当該画素に対応した画像データに対し、濃度差カウンタ82によってカウンタ値がインクリメントされる。例えば、範囲307は、濃度差が上記閾値より低い画像データであるので、濃度差カウンタ82によるカウント値は「0」のままとなっている。範囲308は、濃度差が上記閾値以上である画像データであり、カウント値が検出ラインの読み取り進行方向に「1」、「2」、「3」とインクリメントし、後述する先端判定値に基づいて先端位置が判別された後、カウント値を当該先端判定値の「3」で止められており、以降この「3」のカウント値が続いている。なお、上記濃度差が閾値以上の値を有した上記範囲308におけるカウント値が「1」の画像データは、リニアCCDにおける画素309の位置の画像データに相当する。また、画素309〜画素310(位置カウンタのカウンタ値5〜10)の範囲は、当該検出ラインにおける原稿表面画像の画像データに相当する。
【0052】
ところで、原稿表面画像の先端位置を判別する場合、濃度差カウンタ82によるインクリメントが開始され、カウント値が例えば「3」などの所定の値(以降、先端判定値という)に達したとき、この先端判定値となった画像データの次の画像データの位置(符号Cの矢印が示す位置)を先端位置(頂点)とする。この濃度差カウンタ82の先端判定値は、カウンタ判定値設定部84に予め設定されている。なお、密着型イメージセンサ67(裏面比較用画像)に対応する原稿裏面画像の先端位置の検出動作は上記と同様に行われる。
【0053】
図4は、上記図3における先端位置検出時にノイズを拾った場合のノイズのリセット動作の一例を示す説明図である。図3と同様に、リニアCCD上に調整用原稿が搬送されてくると、リニアCCDの先頭位置の画素304から順に主走査方向に画像の読み取りが行われる。この各画素の読み取り動作に対応して、符号305に示すように位置カウンタ81によって、先頭の画素をカウント値を「0」とし、以降順にカウント値がインクリメントされていく。これにより、各検出ラインに対する各画素の位置が判別される。ところで、原稿裏面画像の画像データ(上記画素309から画素310までの範囲)の他に、例えば画素401の位置にノイズが検出された場合、符号402に示すように、濃度差カウンタ82によって、ノイズが検出された位置の画像データのカウント値が「0」からインクリメントされて「1」となり(図4の符号403の位置)、符号404及び符号405の位置の画像データは、濃度差が上記閾値より低い値であるため、符号403の位置の画像データのカウント値「1」はインクリメントされずにそのままの値「1」となる。そして、符号406の位置の画像データでは、濃度差が閾値以上となったため、「1」の値からインクリメントされて「2」となり、以降「3」…とインクリメントされる。このように、ノイズが検出された場合、符号407に示すように、カウント値が連続しない画像データは、ノイズリセット部86によって濃度差カウンタ82によるカウント値がリセットされる。すなわち、符号404及び符号405の位置の画像データのカウント値は、符号403の位置の画像データのカウント値と同じ「1」の値となって連続しているため、これら符号404及び符号405の位置の画像データのカウント値「1」は、符号408及び符号409の位置に示すカウント値「0」へリセットされる。そして、次の符号410の位置の画像データは濃度差が閾値以上であり、濃度差カウンタ82によってカウント値が上記符号409の位置の画像データのカウント値「0」からインクリメントされて「1」となる。以降、符号410の位置から符号411の位置までカウント値が順にインクリメントされる。なお、原稿表面画像の先端位置は、図3における説明と同様、濃度差カウンタ82によるインクリメントが開始され、カウント値が例えば3などの先端判定値に達したとき、この先端判定値となった画像データの次の画像データの位置(符号Cの矢印が示す位置)が先端位置と判定される。
【0054】
図5は、原稿表面画像及び原稿裏面画像の上記逆端位置の検出動作の一例を示す説明図である。図5は、上記図3及び図4で示したように先端位置が検出され、その後、調整用原稿の画像の読み取りが進行し、上記角部C1と符号Aの矢印方向に対して反対側の角部C2が、リニアCCD上を通過する際の画像の検出動作を示している。同図に示すように、リニアCCDによって角部C2近傍がスキャンされるとき、例えば検出ライン501〜504のように順に検出される。これら検出ライン501〜504に対応する濃度差カウンタ82によるカウントの状態をそれぞれ濃度差カウンタ505〜508に示す。逆端位置を検出する場合、まず先端位置が検出された時点で、濃度差が閾値以上である以降全ての画像データに対する濃度差カウンタ82によるカウント値を、所定の値、例えば当該先端位置が検出されたときの先端判定値の値にする。例えば、符号509に示すように、上記閾値以上の濃度差を有した画像データに対する濃度差のカウント値を、全て上記先端判定値の値「3」にする。このようにカウント値を所定の値に止めることにより、カウンタのbit数によって「0」の値となってしまうのを回避できる。なお、先端位置検出後の各画像データに対するカウント値を上記先端判定値で止める代わりに、濃度差カウンタ82によるカウントの最大値で止めてもよい。
【0055】
そして、各検出ラインの終端の画像データに向けて画像の検出動作が進行し、濃度差が閾値より低い画像データが検出されると、この画像データのカウント値を「0」とする。そして、当該カウント値が「0」となる画像データが、所定の判定値(以降、末端位置判定値という)分連続した場合(例えば符号510の範囲に示す、当該カウント値「0」が3つ連続した場合)、このカウント値「0」が連続し始める前の画像データの位置(符号511の示すカウント値「3」の画像データの位置)を、検出ラインにおける原稿表面(裏面)画像の末端位置と判定する。なお、上記末端位置判定値は、例えば「3」であり、この値はカウンタ判定値設定部84に設定されている。
【0056】
次に、当該末端位置の画像データ(符号511)の位置情報は、逆端位置検出部103の所定の記憶部に一時的に記憶される。次に、検出ライン506の検出が行われ、同様にカウント値「0」が末端位置判定値分(3つ)連続するときの末端位置が判定される。検出ライン506の末端位置は、符号513の画像データの位置である。この符号513の末端位置と、前検出ライン505における上記逆端位置検出部103に記憶された符号511の末端位置とが比較され、この末端位置が一致する回数が、所定の判定値(以降、検出ライン数判定値という)として設定された検出ライン数分連続すると、この検出ライン数判定値の数だけ続いた検出ラインの最初の検出ラインの末端位置(符号513の位置)が逆端位置(頂点)であると判定される。
【0057】
よって、図3又は図4に示す先端位置の画像データ及び逆端位置の画像データそれぞれの位置カウンタのカウント値、及び検出ラインの位置(先頭の検出ラインから数えた検出ラインの順番)に基づいて、表面比較用画像の主走査方向に対する当該2点を繋ぐ辺の傾き(斜度)が得られる。なお、検出ライン数判定値は、例えば「3」であり、この値はカウンタ判定値設定部84に設定されている。
【0058】
図6は、傾き変更処理の動作の一例を説明するためのフローチャートである。まず、調整用原稿がない状態で、CCDイメージセンサ59及び密着型イメージセンサ67によって、本装置における当該各イメージセンサそれぞれのセンサの対象となるセンサ対象部が読み取られ、原稿表面画像及び原稿裏面画像よりも濃度が低い表面比較用画像及び裏面比較用画像が生成される(ステップS1)。次に、調整用原稿がCCDイメージセンサ59及び密着型イメージセンサ67へ向けて搬送される(ステップS2)。この搬送された調整用原稿の表面がCCDイメージセンサ59によって、又裏面が密着型イメージセンサ67によって読み取られ、それぞれ原稿表面画像及び原稿裏面画像の生成が開始される(ステップS3、ステップS7)。原稿表面画像に関し、原稿表面画像と表面比較用画像との画像の濃度が濃度差判別部85によって比較され、この比較結果に基づいて先端位置検出部102によって原稿表面画像の先端位置が検出される(ステップS4)。先端位置が検出された後、同様に原稿表面画像と表面比較用画像との画像の濃度が濃度差判別部85によって比較され、この比較結果に基づいて逆端位置検出部103によって原稿表面画像の逆端位置が検出される(ステップS5)。そして、これら先端位置及び逆端位置の位置情報に基づいて、傾き検出部101によりCCDイメージセンサ59の主走査方向(表面比較用画像データ又は原稿表面画像の主走査方向)に対する原稿表面画像の傾きが算出される(ステップS6)。
【0059】
一方、原稿裏面画像に関し、原稿表面画像の場合と同様に、原稿裏面画像と裏面比較用画像との画像の濃度が濃度差判別部85によって比較され、この比較結果に基づいて先端位置検出部102によって原稿裏面画像の先端位置が検出される(ステップS8)。先端位置が検出された後、原稿裏面画像と裏面比較用画像との画像の濃度が濃度差判別部85によって比較され、この比較結果に基づいて逆端位置検出部103によって原稿裏面画像の逆端位置が検出される(ステップS9)。そして、これら先端位置及び逆端位置の位置情報に基づいて、傾き検出部101により密着型イメージセンサ67の主走査方向(裏面比較用画像データ又は原稿裏面画像の主走査方向)に対する原稿裏面画像の傾きの大きさが算出される(ステップS10)。そして、上記算出されたCCDイメージセンサ59に対する原稿表面画像の傾き、及び密着型イメージセンサ67に対する原稿表面画像の傾きに基づいて、CCDイメージセンサ59によって生成される画像の傾きと密着型イメージセンサ67によって生成される画像の傾きとを一致させるような画像の補正処理が行われるように当該傾き変更処理部106に設定される(ステップS11)。
【0060】
図7は、画像の傾きの調整量の表示の一例を説明するフローチャートであり、図6に示すステップS6及びS10における各イメージセンサに対する傾きの算出後、ステップS11の傾き変更処理設定に至るまでの動作の一例を説明するものである。まず、原稿表面画像及び原稿裏面画像の画像の傾きを一致させるために必要な、原稿表面画像又は原稿裏面画像の傾きの調整量が傾き検出部101によって算出される(ステップS21)。そして、この調整量が調整量表示部104によって操作部47に表示される(ステップS22)。操作部47において指示入力された上記調整量に対応した原稿表面画像又は原稿裏面画像の傾きの変更指示情報を含む信号が指示入力受付部105によって受け付けられる(ステップS23)。この変更指示情報に基づいてCCDイメージセンサ59によって生成される画像の傾きと密着型イメージセンサ67によって生成される画像の傾きとが一致するように画像の傾きの変更処理設定が行われる(図6に示すステップS11に相当)。
【0061】
図8は、図6に示すステップS4における原稿表面画像及び原稿裏面画像の先端位置の検出動作の一例を説明するためのフローチャートである。まず、CCDイメージセンサ59におけるリニアCCD上に調整用原稿が搬送されてくる。検出ラインの先頭位置の画像データ(リニアCCDの先頭位置の画素)から読み取りが開始される(ステップS31)。各検出ラインの先頭位置の画像データでは、濃度差カウンタのカウント値は「0」に初期化される(ステップS32)。また、位置カウンタのカウント値も「0」に初期化される(ステップS33)。当該検出ラインの画素に対する画像の濃度(画像データの色値)と、当該画像データの位置に対応した表面比較用画像の濃度(画像データの色値)が、濃度差判別部85によって比較され、濃度差が大きい場合(ステップS34のYES)、その画像データの濃度差カウンタのインクリメントされる(ステップS35)。濃度差が小さい場合(ステップS34のNO)、濃度差カウンタのカウント値は「0」となる(ステップS36)。上記ステップS35でインクリメントされた濃度差カウンタのカウント値が先端判定値であるか否かが判定され、先端判定値である場合(ステップS37のYES)、当該先端判定値となった画像データの次の画像データの位置が先端位置と検出される(ステップS38)。濃度差カウンタが先端判定値でない場合(ステップS37のNO)、次の画像データに移り、位置カウンタがインクリメントされる(ステップS39)。読み取りが行われている画像データの位置が検出ラインの終端の画像データの位置でなければ(ステップS40のNO)上記ステップS34の濃度差の比較動作が行われる。読み取りが行われている画像データの位置が検出ラインの終端の画像データの位置であれば(ステップS40のYES)、次の検出ラインに移り(ステップS41)、ステップS31における検出ラインの先頭位置の画像データの読み込みが行われる。なお、密着型イメージセンサ67に対応する原稿裏面画像の先端位置の検出動作は上記と同様に行われる。
【0062】
図9は、図6に示すステップS5における原稿表面画像及び原稿裏面画像の逆端位置の検出動作の一例を説明するためのフローチャートである。まず、検出ラインの先頭位置の画像データから濃度差が順に判別されて先端位置検出部102によって原稿表面画像(又は原稿裏面画像)の先端位置が検出される(ステップS51)。先端位置が検出された後も、引き続いて先端位置以降の画像データの濃度差の判別が行われ、濃度差が閾値以上であるか否かが判断される。そして、濃度差が閾値以上である場合(ステップS52のYES)、この画像データの濃度差カウンタのカウント値は、先端位置が検出されたときの先端判定値の値、例えば上記「3」となり、位置カウンタのカウント値がインクリメントされ(ステップS53)、次の画像データの濃度差の判別が上記ステップS52において行われる。濃度差が閾値未満である場合(ステップS52のNO)、濃度差カウンタのカウント値は「0」となる(ステップS54)。
【0063】
そして、この濃度差カウンタのカウント値が「0」となった画像データが末端位置判定分(例えば、3つ)続いた場合(ステップS55のYES)、このカウント値「0」が連続し始める前の画像データの位置が、検出ラインにおける原稿表面画像(原稿裏面画像)の末端位置と判定される(ステップS56)。そして、この末端位置の画像データの位置情報(位置カウンタのカウント値)は、逆端位置検出部103に一時的に記憶される(ステップS57)。次の検出ラインの画像の読み取りが行われ、同様に、カウント値「0」が末端位置判定値分(3つ)連続するときの末端位置が判定される。この末端位置と、前検出ラインにおける逆端位置検出部103に記憶された末端位置とが比較され、この末端位置(位置カウンタのカウント値)が一致するか否かが判定され、一致しない場合(ステップS58のNO)、現在の末端位置に対する位置カウンタのカウント値を、前末端位置の位置カウンタのカウント値として置き換えて、逆端位置検出部103に記憶する(ステップS63)。この場合、検出ライン数カウンタ83のカウント値は「0」とする(ステップS64)。前末端位置と現在の末端位置とが一致する場合(ステップS58のYES)、検出ライン数カウンタ83のカウント値がインクリメントする(ステップS59)。
【0064】
そして、このインクリメントした検出ライン数カウンタ83のカウント値が、検出ライン数判定値に達した場合(ステップS60のYES)、この検出ライン数判定値の数だけ続いた検出ラインの最初の検出ラインの末端位置が逆端位置であると判定される(ステップS61)。検出ライン数判定値に達していなければ(ステップS60のNO)、次の検出ラインに移り(ステップS65)、位置カウンタのカウント値も「0」に初期化され(ステップS66)、上記ステップS52において、同様に検出ラインの画像データの上記濃度差の判別が行われる。
【0065】
なお、上述のように先端位置と逆端位置との2つの頂点の位置が検出され、この2つの頂点の位置情報に基づいて、CCDイメージセンサ59に対する原稿表面画像の傾き、及び密着型イメージセンサ67に対する原稿表面画像の傾きが、傾き検出部101によって算出される(図6に示すステップS6、S10に相当)。
【0066】
以上のとおり、本発明の画像形成装置によれば、傾き検出部101によって、原稿表面画像(又は原稿裏面画像)における原稿の搬送方向側の2つの頂点の位置(先端位置及び逆端位置)が検出される。この先端位置及び逆端位置の2つの頂点位置の検出の際、ノイズが発生した場合でも、当該ノイズによる、例えば濃度差カウンタの誤動作をリセットさせることができ、確実に先端位置及び逆端位置を検出することができる。そして、この2つの頂点の位置情報を用いることで、原稿表面画像及び原稿裏面画像それぞれにおける搬送方向側の一辺の傾きが検出されるため、当該原稿表面画像及び原稿裏面画像の互いの画像の傾きを、当該検出された傾きに基づいて一致させることが可能となる。したがって、CCDイメージセンサ59及び密着型イメージセンサ67で読み取られた画像データに対する斜め補正等の画像処理設定を、当該CCDイメージセンサ59及び密着型イメージセンサ67それぞれ個別に行う必要がなくなり(斜め補正等の画像処理設定をCCDイメージセンサ59及び密着型イメージセンサ67に対して同時に行うことができるようになり)、よって、当該斜め補正等の画像処理設定を簡易化することができる。
【0067】
また、傾き検出部101によって検出された原稿表面画像及び原稿裏面画像の当該傾きに基づいて、傾き変更処理部106により原稿表面画像及び原稿裏面画像のうち少なくとも一方の画像の傾きの変更処理(補正処理)が行われる。そして、この変更処理により、調整用原稿でない通常の原稿がCCDイメージセンサ59及び密着型イメージセンサ67によって読み取られ、その結果得られた各画像の傾きを互いに一致させる(画像の傾きを互いに平行にさせる)ことができるようになる。
【0068】
また、原稿表面画像及び原稿裏面画像の互いの傾きを一致させるために必要な傾きの調整量(変更量)が操作部47等へ表示されるため、ユーザはこの必要な調整量を視認可能となる。よって、ユーザは当該表示された調整量を参考にしながら操作部47から上記画像の補正(傾きの変更)に関する指示入力を行うことができ、これにより、CCDイメージセンサ59及び密着型イメージセンサ67で生成される画像の互いの傾きが一致されるような微調整が容易に行えるようになる。
【0069】
また、原稿表面画像及び原稿裏面画像は、原稿の読み取りを行わない場合における、CCDイメージセンサ59及び密着型イメージセンサ67によってそれぞれシェーディング補正用部材CP1及びCP2が読み取られた画像であるため、表面比較用画像及び裏面比較用画像を容易に得ることができる。また、傾き検出部101によって判別された原稿表面画像及び原稿裏面画像それぞれの原稿の搬送方向側の2つの頂点の位置に基づいて原稿表面画像及び原稿裏面画像の上記搬送方向側の一辺の傾きを容易に検出できるため、原稿表面画像及び原稿裏面画像の傾きを確実に検出することができる。
【0070】
さらに、上記先端位置を検出する場合、連続して読み込まれた画素における先頭位置の画素から所定数の画素だけ離れた位置の画素を先端位置として判別することにより、原稿表面画像及び原稿裏面画像の上記搬送方向側の一辺の位置を検出するために必要な2つの頂点のうちの1つの頂点を確実に検出できる。また、上記逆端位置を検出する場合、所定数連続した複数のラインのうち先頭ラインにおける当該濃度差を有する画素の末端の位置が逆端位置と判別されることにより、原稿表面画像及び原稿裏面画像の原稿搬送方向側の一辺の位置を検出するために必要な上記一方の頂点に対する他方の頂点の位置を確実に検出できる。
【0071】
なお、本発明は以下の態様をとることができる。
(A)本実施形態においては、原稿表面画像及び原稿裏面画像の画像の傾き(一辺)を検出するために、調整用原稿の搬送方向側の2つの頂点の(先端位置及び逆端位置)位置情報を得ているが、この2つの頂点の位置は、原稿表面画像及び原稿裏面画像の画像の傾きが代表される2点であればいずれの位置でもよく、例えば調整用原稿の搬送方向と反対側の両端位置であってもよい。なお、当該傾きの検出に用いる位置は2点でなくともよく、2点以上の複数の点の位置情報に基づいて傾きが算出されてもよい。
【0072】
(B)本実施形態においては、表面比較用画像及び裏面比較用画像は、調整用原稿がない状態で、画像の読み取り動作を行うことでCCDイメージセンサ59及び密着型イメージセンサ67により生成する構成であるが、この各比較用画像(比較用画像データ)は、例えば、工場出荷前などに予め設定され、装置の適所、例えば比較用画像データ記憶部72に保存させておいたものを用いる構成としてもよい。
【0073】
(C)本実施形態においては、調整量が操作部47に表示されて、ユーザによって当該調整量の指示入力が行われる構成となっているが、例えば、パスワードやユーザIDによる個人認証が行える構成とし、当該ユーザを、メンテナンス者やサービスマンなどに限り、一般のユーザは調整することができないような構成としてもよい。
【0074】
(D)本実施形態においては、調整量が操作部47に表示されて、ユーザによって当該調整量の指示入力が行われる構成となっているが、ユーザなどの外部からの操作指示によらず、例えば、制御部10に自動傾き調整部等を備え、原稿表面画像及び原稿裏面画像の互いの傾きの差違が検出された場合、当該差違が自動的に調整される構成としてもよい。
【0075】
(E)本実施形態においては、調整用原稿は、両面の全面が黒色といった高濃度の色で印刷されているが、例えば、図10(a)に示すように、余白部WS(枠部)があるように(高濃度の色を有した)高濃度領域Tを有した調整用原稿でもよい。ただし、この場合、図10(a)に示すように高濃度領域Tの端部の辺H1は、当該原稿の辺H2と平行にされている。また、原稿の搬送方向を符号Fの矢印方向とすると、図10(b)に示すように、この搬送方向に対して垂直な方向の線分L(直線)が印刷されたものであってもよい。
【0076】
(D)本実施形態においては、上記変形例(B)に記載のとおり、表面比較用画像及び裏面比較用画像は、調整用原稿がない状態で、装置のセンサ対象部を読み取って生成する構成であるが、上記図10(a)(b)に示す、余白部WSの画像を読み取って当該表面比較用画像及び裏面比較用画像に相当する比較用画像を生成してもよい。例えば、図10(a)の調整用原稿を用いる場合、まず、この原稿が読み取り始めの位置である、余白部WSの領域が読み取られて、低濃度の比較用画像データを生成し、この比較用画像データを用いて、上記高濃度領域Tの画像の濃度と比較することで、辺H1の傾きを算出する構成としてもよい。
【0077】
(E)本実施形態においては、傾き変更処理部106を備え、原稿表面画像及び原稿裏面画像の傾きを一致させる処理設定を行うことでCCDイメージセンサ59及び密着型イメージセンサ67の(読み取り位置)の傾きが互いに平行となるように調整されているが、CCDイメージセンサ59及び密着型イメージセンサ67の装置本体への取り付け位置をハード的に変更調整することによって当該傾きが互いに平行となるように調整する構成であってもよい。
【0078】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、第1及び第2の傾き検出手段により原稿の搬送方向側の第1及び第2の画像それぞれにおける搬送方向側の一辺の傾きが検出されるため、第1の画像と前記第2の画像との画像の傾きを、当該検出された傾きに基づいて一致させることが可能となる。よって、第1及び第2のイメージセンサで読み取られた原稿の画像データに対する斜め補正等の処理設定が、第1及び第2のイメージセンサそれぞれに対して個別に行われる必要がなくなり、各イメージセンサで読み取られた画像データに対する画像処理設定を簡易化できる。
【0079】
請求項2記載の発明によれば、第1の画像及び第2の画像のうち少なくとも一方の画像を補正する補正手段が備えられるため、当該補正手段によって、第1及び第2の傾き検出手段によって検出された第1及び第2の一辺の傾きに基づいて第1の画像と前記第2の画像との画像の傾きの一致を行うことができる。
【0080】
請求項3記載の発明によれば、第1の画像と第2の画像との傾きを一致させるための画像の補正に関する調整量が操作手段へ表示されるため、第1及び第2のイメージセンサの互いの向きの違いが視認され、当該表示された調整量に基づいて、ユーザによって操作手段から第1の画像及び第2の画像のうち少なくとも一方の画像の補正に関する指示入力を行うことができる。
【0081】
請求項4記載の発明によれば、第1及び第2の比較用画像は、原稿の読み取りを行わない場合における、第1及び第2のイメージセンサによってシェーディング補正用部材が読み取られた画像であるため、第1及び第2の比較用画像を容易に得ることができる。
【0082】
請求項5記載の発明によれば、第1及び第2の傾き検出手段によって判別された第1及び第2の画像それぞれの原稿の搬送方向側の両端位置を繋ぐことにより第1及び第2の一辺の傾きが容易に検出されるため、第1及び第2の画像の傾きを確実に検出することができる。
【0083】
請求項6記載の発明によれば、連続して読み込まれた画素における先頭位置の画素から所定数の画素だけ離れた位置の画素を先端位置として判別することにより、第1及び第2の画像の原稿の搬送方向側の両端位置のうちの一端を確実に検出できる。
【0084】
請求項7記載の発明によれば、所定数連続した複数のラインのうち先頭ラインにおける当該濃度差を有する画素の末端の位置が先端位置と判別されることにより、第1及び第2の画像の原稿の搬送方向側の両端位置のうちの他端を確実に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例である複写機の内部構成を概略的に示す断面図である。
【図2】複写機の概略構成を示すブロック図である。
【図3】原稿表面画像及び原稿裏面画像の先端位置の検出動作の一例を示す説明図である。
【図4】先端位置検出時にノイズを拾った場合のノイズのリセット動作の一例を示す説明図である。
【図5】原稿表面画像及び原稿裏面画像の逆端位置の検出動作の一例を示す説明図である。
【図6】傾き変更処理の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図7】画像の傾きの調整量の表示の一例を説明するフローチャートである。
【図8】図6に示すステップS4における原稿表面画像及び原稿裏面画像の先端位置の検出動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図9】図6に示すステップS5における原稿表面画像及び原稿裏面画像の逆端位置の検出動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図10】調整用原稿の変形例の一例を示す説明図である。
【図11】従来における原稿の裏面を読み取るイメージセンサと原稿の表面を読み取るイメージセンサとの互いの傾きの違いを示す説明図である。
【図12】従来における各イメージセンサによって読み取られた画像の傾きを示す説明図である。
【符号の説明】
1 複写機(画像形成装置)
5 原稿読取部
59 CCDイメージセンサ(第1のイメージセンサ)
6 原稿給送部
67 密着型イメージセンサ(第2のイメージセンサ)
7 画像メモリ
71 原稿画像データ記憶部
72 比較用画像データ記憶部
8 画像処理部
81 位置カウンタ
82 濃度差カウンタ
83 検出ライン数カウンタ
84 カウンタ判定値設定部
85 濃度差判別部(第1の濃度差判別手段、第2の濃度差判別手段)
86 ノイズリセット部
87 色情報記憶部
40 記録部
47 操作部(操作手段)
100 制御部
101 傾き検出部(第1の傾き検出手段、第2の傾き検出手段)
102 先端位置検出部
103 逆端位置検出部
104 調整量表示部(調整量表示手段)
105 指示入力受付部
106 傾き変更処理部(補正手段)
107 斜め補正処理部
CP1、CP2 シェーディング補正用部材

Claims (7)

  1. 原稿の表面を読み取って第1の画像を生成する第1のイメージセンサと、
    前記表面の読み取りと同時に前記原稿の裏面を読み取って第2の画像を生成する第2のイメージセンサと、
    前記第1の画像に対して画像の濃度を比較するための第1の比較用画像と前記第1の画像との濃度差を判別する第1の濃度差判別手段と、
    前記第2の画像に対して画像の濃度を比較するための第2の比較用画像と前記第2の画像との濃度差を判別する第2の濃度差判別手段と、
    前記第1の濃度差判別手段によって判別された濃度差に基づいて前記原稿の搬送方向側の前記第1の画像における第1の一辺の傾きを検出する第1の傾き検出手段と、
    前記第2の濃度差判別手段によって判別された濃度差に基づいて前記原稿の搬送方向側の前記第2の画像における第2の一辺の傾きを検出する第2の傾き検出手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1及び第2の傾き検出手段によって検出された前記第1及び第2の一辺の傾きに基づいて、前記第1及び第2の画像の傾きを一致させるべく前記第1の画像及び第2の画像のうち少なくとも一方の画像を補正する補正手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 外部からの指示入力が可能な操作手段と、
    前記第1の画像と前記第2の画像との傾きを一致させるための前記画像の補正に関する調整量を前記操作手段へ表示可能な調整量表示手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記第1及び第2の比較用画像は、前記原稿の読み取りを行わない場合に、前記第1及び第2のイメージセンサそれぞれの読み取り位置に対向して配置されたシェーディング補正用部材を前記第1及び第2のイメージセンサにより読み取られた画像であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記第1の傾き検出手段は、前記第1の画像における前記原稿の搬送方向側の2つの頂点の位置を判別し、該2つの頂点の位置を繋いで形成される前記第1の一辺の傾きを検出し、
    前記第2の傾き検出手段は、前記第2の画像における前記原稿の搬送方向側の2つの頂点の位置を判別し、該2つの頂点の位置を繋いで形成される前記第2の一辺の傾きを検出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記第1のイメージセンサは、前記第1の画像を1ライン毎に読み込み、
    前記第1の傾き検出手段は、前記第1のイメージセンサにより前記第1の比較用画像と所定の濃度差を有する画素が連続して読み込まれた場合、該連続して読み込まれた画素の先頭から所定数離れた画素の位置を前記2つの頂点のうち一方の頂点の位置と判別し、
    前記第2のイメージセンサは、前記第2の画像を1ライン毎に読み込み、
    前記第2の傾き検出手段は、前記第2のイメージセンサにより前記第2の比較用画像と所定の濃度差を有する画素が連続して読み込まれた場合、該連続して読み込まれた画素の先頭から所定数離れた画素の位置を前記2つの頂点のうち一方の頂点の位置と判別することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記第1のイメージセンサは、前記第1の画像を1ライン毎に読み込み、
    前記第1の傾き検出手段は、前記第1のイメージセンサにより前記濃度差を有する画素が所定数連続して読み込まれた後に前記濃度差のない画素が所定数連続して読み込まれ、かつ、前記所定数連続して読み込まれた濃度差を有する画素における末端の画素の位置が一致する前記ラインが所定数連続する場合、該連続するラインの先頭ラインにおける前記末端の画素の位置を、前記2つの頂点における前記一方の頂点に対する他方の頂点の位置と判別し、
    前記第2のイメージセンサは、前記第2の画像を1ライン毎に読み込み、
    前記第2の傾き検出手段は、前記第2のイメージセンサにより前記濃度差を有する画素が所定数連続して読み込まれた後に前記濃度差のない画素が所定数連続して読み込まれ、かつ、前記所定数連続して読み込まれた濃度差を有する画素における末端の画素の位置が一致する前記ラインが所定数連続する場合、該連続するラインの先頭ラインにおける前記末端の画素の位置を、前記2つの頂点における前記一方の頂点に対する他方の頂点の位置と判別することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
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