JP2009171429A - 画像読取装置、および画像読取装置の制御方法 - Google Patents

画像読取装置、および画像読取装置の制御方法 Download PDF

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Hiroyuki Suzuki
浩之 鈴木
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Hidekazu Takahama
英一 高濱
Akira Ohata
昭 大畑
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Abstract

【課題】簡単な構成で原稿の範囲を検出することができる画像読取装置を提供する。
【解決手段】読取り動作モードが通常モードの場合、CISラインセンサーに白板を対向させてから、原稿読み取りを実行する(S005)。読取り動作モードが原稿位置を検出して補正を行なうモードである場合、CISラインセンサーに黒板を対向させてから、原稿読み取りを実行する(S006)。読取られた画像データにおける原稿外の領域は黒色となるため、原稿領域検出が可能である。この際、黒板の写り込みを補正するためのガンマ補正カーブを用いて画像の補正を行なう。
【選択図】図4

Description

この発明は、画像読取装置、および画像読取装置の制御方法に関し、特に、読取手段に対向することが可能な背面板を備えた画像読取装置、および画像読取装置の制御方法に関する。
電子写真式の画像形成装置(MFP(Multi Function Peripheral)、ファクシミリ装置、複写機など)には、原稿読取装置が設けられている。原稿読取装置には、接触型のイメージセンサ(CIS)を固定した状態で、原稿を移動させることで原稿の読取りを行なう所謂「流し撮り」を行なうものがある。
下記特許文献1は、流し撮りの原稿読取り位置での原稿の背面部に「背景ローラー」を設置する画像読取装置を開示している。読取原稿の主走査サイズに応じて、背景ローラーの異なる面が背面として用いられる。
背景ローラーは主走査の端部分が黒色になっており、中心付近は白色になっている。背景ローラーの面により白色部分の広さが異なっている。読取原稿サイズに近い白色幅の面が背面に用いられる。これにより、裏写りを防止しつつ、原稿領域を検出して傾き検出等が行なわれる。
下記特許文献2は、流し撮りの読取位置(白色背面板)の上流に、原稿主走査範囲検出位置(黒色背面板)がある画像読取装置を開示する。読取ユニットは、まず原稿主走査範囲検出位置で原稿範囲を検出し、その後、読取位置に読取ユニットを移動して原稿を読取る。原稿外の画像は、イレースすることができる。
下記特許文献3は、読取り位置の背面部分に、着脱可能な着色シートを装着することによって、白紙原稿により読取位置調整や、傾き検出等を行なう画像形成装置を開示している。
特開2004−282151号公報 特開2005−184439号公報 特開2007−81896号公報
流し撮りの原稿読取においては、原稿搬送中の原稿のスキューや、ずれなどによって、原稿を読取った画像の傾きや位置ずれが発生する。
このような現象に関しては、
(1) 各装置固有のばらつきであり、繰り返し読取りを行ったときに、ずれ等の程度が一様なもの。
(2) 繰り返し読取りを行ったときに、ずれ等の発生の程度が一様でないもの。
がある。
このような現象を解決するため、例えば、
(1)のような現象については、個々の装置のずれ等の程度を測定し、それを補正するように制御することが考えられている。
(2)のような現象については、原稿読取りを行う毎に、当該読取り時の原稿のずれ等を測定し、その結果に応じて読取り画像を補正するように制御することが考えられている。例えば、読取った画像を画像メモリに一旦保存し、位置ずれや傾きを補正して出力する、または、原稿領域外を消去(イレース)して出力するものである。
ところが、上記のような処理をするためには、位置ずれ等を正確に検出する機構が必要である。そのための特別な検出機構を備えるために、装置のコストアップに繋がったり、装置の構成が複雑になる等の問題があった。
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、簡単な構成で原稿の範囲を検出することができる画像読取装置、および画像読取装置の制御方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、画像読取装置は、原稿を原稿搬送経路に沿って搬送する原稿搬送手段と、複数の画素の撮像素子からなり、原稿搬送経路上を搬送される原稿を読取り、画像データに変換する読取手段と、第1の色を有する第1の背面板と、第1の色よりも濃い色が付された第2の背面板と、第1の背面板および第2の背面板のいずれか一方が、読取手段と対向する位置となるように駆動を行なう駆動手段と、第1の原稿読取りモードにおいては、第1の背面板が読取手段に対向する位置となるように駆動手段を制御する第1の制御手段と、第2の原稿読取りモードにおいては、第2の背面板が読取手段に対向する位置となるように駆動手段を制御する第2の制御手段と、第2の原稿読取りモードにおいて、読取手段で読取られた、原稿と第2の背面板との画像の差に基づいて、原稿の範囲を検出する検出手段とを備える。
好ましくは画像読取装置は、読取手段で第2の背面板を読取って得られた画像データに基づいて、シェーディング補正を行なう補正手段をさらに備える。
好ましくは画像読取装置は、第2の原稿読取りモードにおいて読取られた原稿の画像に対して、第2の背面板が画像に及ぼす影響を低減させる処理を行なう画像処理手段をさらに備える。
好ましくは画像処理手段は、第1の原稿読取りモードにおいて読取られた原稿の画像に対しては、第1の画像処理を行ない、第2の原稿読取りモードにおいて読取られた原稿の画像に対しては、第2の画像処理を行ない、第2の画像処理は、背面板の裏写りを低減する処理を含む。
好ましくは原稿搬送手段は、第1の原稿読取りモードにおいては、第1の速度で原稿搬送を行ない、第2の原稿読取りモードにおいては、第1の速度よりも遅い第2の速度での原稿搬送を行なう。
好ましくは第2の原稿読取りモードは、原稿領域以外の画像をイレースするモードであり、画像読取装置は、検出手段で検出された原稿の範囲に基づいて、原稿外の画像をイレースするイレース手段をさらに備える。
好ましくは第2の原稿読取りモードは、原稿傾き検出を行なうモードであり、画像読取装置は、検出手段で検出された原稿の範囲に基づいて、原稿の傾き量を算出する手段をさらに備える。
好ましくは第2の原稿読取りモードは、画像位置のずれ量の検出を行なうモードであり、画像読取装置は、検出手段で検出された原稿の範囲に基づいて、原稿の位置ずれ量を算出する手段をさらに備える。
この発明の他の局面に従うと画像読取装置は、原稿を原稿搬送経路に沿って搬送する原稿搬送手段と、複数の画素の撮像素子からなり、原稿搬送経路上を搬送される原稿を読取り、画像データに変換する読取手段と、原稿搬送経路を挟んで、読取手段と対向するように位置することができる黒色の背面板と、読取手段で、黒色の背面板を読取って得られた画像データに基づいて、シェーディング補正を行なう補正手段と、原稿読取時に、読取手段で読取られた、原稿と黒色の背面板との画像の差に基づいて原稿の範囲を検出する検出手段とを備える。
好ましくは画像読取装置は、黒色の背面板の裏写りを低減させるための画像処理を行なう画像処理手段をさらに備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、原稿を原稿搬送経路に沿って搬送する原稿搬送手段と、複数の画素の撮像素子からなり、原稿搬送経路上を搬送される原稿を読取り、画像データに変換する読取手段と、第1の色を有する第1の背面板と、第1の色よりも濃い色が付された第2の背面板と、第1の背面板および第2の背面板のいずれか一方が、読取手段と対向する位置となるように駆動を行なう駆動手段とを備えた画像読取装置の制御方法は、第1の原稿読取りモードにおいては、第1の背面板が読取手段に対向する位置となるように駆動手段を制御する第1の制御ステップと、第2の原稿読取りモードにおいては、第2の背面板が読取手段に対向する位置となるように駆動手段を制御する第2の制御ステップと、第2の原稿読取りモードにおいて、読取手段で読取られた、原稿と第2の背面板との画像の差に基づいて原稿の範囲を検出する検出ステップとを備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、原稿を原稿搬送経路に沿って搬送する原稿搬送手段と、複数の画素の撮像素子からなり、原稿搬送経路上を搬送される原稿を読取り、画像データに変換する読取手段と、原稿搬送経路を挟んで、読取手段と対向するように位置することができる黒色の背面板とを備えた画像読取装置の制御方法は、読取手段で、黒色の背面板を読取って得られた画像データに基づいて、シェーディング補正を行なう補正ステップと、原稿読取時に、読取手段で読取られた、原稿と黒色の背面板との画像の差に基づいて原稿の範囲を検出する検出ステップとを備える。
これらの発明に従うと、簡単な構成で原稿の範囲を検出することができる画像読取装置、および画像読取装置の制御方法を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態の1つにおける流し撮り原稿読取装置について説明する。
流し撮り原稿読取装置は、読取り位置において、黒シェーディングを行う為の黒シェーディング板を供える。黒シェーディング板は、原稿領域検出の背景板としても利用される。原稿の色(白)と黒シェーディング板の色との差に基づいて、原稿の領域(範囲)が検出される。これにより、特に原稿領域検出用の機構を追加しなくても、正確な原稿領域の検出が可能となる。原稿領域に基づいて、原稿の傾き検出や、読取位置ずれの検出などが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態におけるシートスルータイプの流し撮り原稿読取装置のメカ構成を示す図である。
流し撮り原稿読取装置は、自動原稿送り装置および画像読み込み装置を備えている。
給紙トレイに積載された原稿は、給紙ローラー100で給紙され、分離ローラー101、および読取り前ローラー102で読取り位置へ搬送される。
CISラインセンサー104は、読取り位置105を通過する原稿を読取り、主走査方向に1ライン当り7500画素のRGBのアナログ原稿画像データを生成する。すなわち、CISラインセンサー104は、複数の画素の撮像素子からなり、原稿搬送経路上を搬送される原稿を読取り、画像データに変換するセンサーである。CISラインセンサー104は、副走査方向に搬送される原稿を複数ライン読取ることにより、原稿画像全体を読取る。
読取られた原稿は、ローラー103によって搬送され、排出積載トレイへ排出される。
六角柱状の対向板部材106は、読取位置105を挟んでCISラインセンサー104と対向する位置に配置されている。
図2は、対向板部材106の詳細を示す側面図である。
対向板部材106は、A1、A2、B1、B2、C1、およびC2の六面からなる六角柱の形状をしており、中心軸を中心に回転駆動可能なものである。A1、A2、B1、B2、C1、およびC2の六面は以下のように構成されている。
・A1、A2面:原稿読取り時用白色板
・B1、B2面:白シェーディング用白色板
・C1、C2面:黒シェーディング用黒色板
A1面とA2面、B1面とB2面、または、C1面とC2面は、それぞれ同様のものであり、区別する必要はないので、以下、A1面又はA2面をA面、B1面又はB2面をB面、C1面又はC2面をC面と呼ぶ。
図3は、流し撮り原稿読取装置の全体構成を示すブロック図である。
図を参照して流し撮り原稿読取装置は、画像処理部21と、操作部22と、全体制御部25と、搬送駆動部23と、対向板駆動部24とを備える。
画像処理部21においては、以下の処理が行なわれる。
AD変換部211は、CISラインセンサー104から出力されるRGBアナログ画像データを、デジタルRGB画像データに変換する。
シェーディング補正部212は、デジタルRGB画像データのシェーディング補正を行なう。このとき、白シェーディングを行なう場合には、白シェーディングデータ格納部212bのデータが用いられる。黒シェーディングを行なう場合には、黒シェーディングデータ格納部212cのデータが用いられる。補正は、補正部212aにおいて行なわれる。
その後、ライン間補正部221a、色収差補正部221b、および解像度変換部221cで、画像データに対するライン間補正、色収差補正、および解像度変換が行なわれる。
ガンマ変換部(補正部)213は、解像度変換後のデータに対してガンマ変換処理を行なう。ガンマ変換後のデータは、画像メモリ部214に格納される。
その後、画像メモリ部214から画像補正部215へデータが出力される。画像補正部215は、必要に応じて、画像位置補正、画像傾き補正、および原稿外イレースの処理を実行してから、図示しない外部機器(印字装置、外部コンピュータなど)へデータを出力する。
原稿領域検出部216は、原稿領域と原稿外領域との画像データの濃度差(または色の差)に基づいて、原稿領域を検出する。
原稿領域検出部216で原稿領域を検出する為には、原稿外領域が原稿色とは異なる色(ここでは黒色)である必要がある。原稿領域検出部216は、原稿領域を検出すると、原稿外領域情報(イレース領域情報)d1、主走査原稿位置ずれ情報d2(値の範囲は±5mm)、副走査原稿位置ずれ情報d3(値の範囲は±5mm)、および原稿傾き情報d4(値の範囲は±10度)を生成する。
原稿外領域情報d1は、原稿全面の各画素について、原稿領域であれば1、原稿外領域であれば0の値をもつビットマップ情報である。
シェーディング補正部212は、白シェーディング補正と黒シェーディング補正とを行なう。
白シェーディング補正では、原稿のない状態で対向板部材106のB面が読取られる。これにより、CISラインセンサー104の主走査方向の各画素について、低濃度画像の読取り感度バラつきのデータ(白シェーディングデータ)が取得される。取得されたデータに基づいて、原稿読取り時には、原稿の低濃度部の原稿読取り画像データの感度バラつき補正が行なわれる。
黒シェーディング補正では、原稿のない状態で対向板部材106のC面が読取られる。これにより、CISラインセンサー104の主走査方向の各画素について、高濃度画像の読取り感度バラつきのデータ(黒シェーディングデータ)が取得される。取得されたデータに基づいて、原稿読取り時には、原稿の高濃度部の原稿読取り画像データの感度バラつき補正が行なわれる。
操作部22は、表示パネルや、各種操作キーから構成される。操作部22は、操作者による読取り動作モードの設定や、読取り開始の指示を受付けるものである。
ここでは、読取り動作モードとして、以下のようなモードが設定可能である。
(1) 傾き補正モード
(2) 読取り位置補正モード
(3) 原稿外イレースモード
(4) 通常モード(上記以外のモード)
搬送駆動部23は、図1に示した各種ローラー100〜103を駆動することにより、原稿を搬送する。
対向板駆動部24は、対向板部材106を駆動する。
全体制御部25は、図3の各部を制御するものである。全体制御部25は、操作部22で読取り動作モードが設定された後に、読取り開始の指示がなされると、以下のように全体を制御する。
図4は、全体制御部25で実行される処理を示すフローチャートである。
ステップS001において、読取り開始の指示が出されると、ステップS002において白シェーディングが行なわれる。すなわち、ここでは対向板部材106のB面をCISラインセンサー104に対向させてから、画像処理部21を制御して白シェーディングデータを取得させる。白シェーディングとは、CISセンサが低濃度の画像を読取った場合の各撮像素子の感度ばらつきを補正するためのものである。
ステップS003において、黒シェーディングが行なわれる。すなわち、ここでは対向板部材106のC面をCISラインセンサー104に対向させてから、画像処理部21を制御して黒シェーディングデータを取得させる。黒シェーディングとは、CISセンサが高濃度の画像を読取った場合の各撮像素子の感度ばらつきを補正するためのものである。
ステップS004において、読取り動作モードが(4)「通常モード」の場合、ステップS005に進む。
ステップS005では、対向板部材106のA面をCISラインセンサー104に対向させてから、画像処理部21、および搬送駆動部23を制御して、原稿読取りをさせる。
また、この場合、ガンマ変換部213では図5に示す、「ガンマ補正カーブ1」でのガンマ補正を行なわせる。
さらにこの場合、搬送駆動部23による原稿の搬送速度は、T1(例えばT1=200mm/s)として原稿を搬送させる。
ステップS004で読取り動作モードが(1)〜(3)の場合(傾き補正モード、読取り位置補正モード、または原稿外イレースモードである場合)、対向板部材106のC面をCISラインセンサー104に対向させてから、画像処理部21、および搬送駆動部23を制御して、原稿読取りをさせる。
従ってこの場合、原稿外領域は黒色であり、原稿領域検出部216での原稿領域検出が可能である。
また、この場合、ガンマ変換部213では図6に示す、「ガンマ補正カーブ2」でのガンマ補正を行わせる。
さらにこの場合、搬送駆動部23による原稿の搬送速度は、T2(T1>T2、例えばT2=100mm/s)として原稿を搬送させる。
ステップS005またはS006で読取りが終了すると、ステップS007で画像メモリ部214から画像を出力させると共に、画像補正部215で各種画像補正を行わせる。
画像補正部215では、読取り動作モードに応じて以下の処理をさせる。
・モード(1)である場合、ステップS013でステップS014に移行し、原稿傾き情報d4に基づいて、画像を回転して傾きを補正する。
・モード(2)である場合、ステップS013でステップS015に移行し、主走査原稿位置ずれ情報d2、および副走査原稿位置ずれ情報d3に基づいて、画像位置をシフトして、位置ずれを補正する。
・モード(3)である場合、ステップS013でステップS016に移行し、原稿外領域情報d4に基づいて、原稿外領域をイレース(消去)処理する。
・モード(4)である場合、ステップS011で何もしない。
図5は、ガンマ補正カーブ1を示す図である。
図においては横軸に入力画像の濃度、縦軸に出力画像の濃度を示している。ここでは、入力画像の濃度および出力画像の濃度は、それぞれ0〜255の階調で示されている。0が白を、255が黒を示す。
ガンマ補正カーブ1は、S字状のカーブであり、入力画像の低濃度領域(白っぽい部分)を比較的再現よく出力画像に反映させるものである。
図6は、ガンマ補正カーブ2を示す図である。
ガンマ補正カーブ2は、ガンマ補正カーブ1と比較して、入力画像の所定の低濃度領域において、出力画像濃度が0になるようにするものである。
このように、ガンマ補正カーブ1、2を切換えて用いる理由について、以下に説明する。
図7は、対向板のA面をCISラインセンサー104に対向させて、ある原稿を読取った場合の原稿濃度のヒストグラムを示す図である。
図においては横軸が画像濃度を示し、縦軸がその濃度を有する画素の数を示す。また、画像濃度P1が画素数のピーク位置を示す。
図8は、対向板のC面をCISラインセンサー104に対向させて、ある原稿を読取った場合の原稿濃度のヒストグラムを示す図である。
画像濃度P2が画素数のピーク位置を示す。
黒色のC面を用いた場合、裏写りにより、原稿下地部分の濃度である濃度ピークの値P2が、A面を用いて読取った場合の値P1よりも高い値となる。このような観点から、黒色のC面を用いた場合には下地部分を白にするため、図6のガンマ補正カーブ2を用いるものである。これにより、背面板の裏写りが低減される。
すなわち、図4のステップS006においては、図8の濃度P2の原稿下地部分の出力画像データを0とするために、ガンマ補正カーブ2が用いられる。一方、裏写りさえなければ、ガンマ補正カーブ1を用いたほうが低濃度部の階調再現性が優れている為、ステップS005ではガンマ補正カーブ1が用いられる。
次に、原稿搬送速度T1、T2を切換えて用いる理由(搬送速度T2をT1より遅い速度としている理由)について、以下に説明する。
原稿速度が速いほど、原稿のばたつきによる原稿と対向板との接触が発生し、対向板が傷つきやすくなる。また、原稿速度が速いほど、原稿から紙粉が発生して対向板に付着しやすくなる。このため、黒シェーディングにも用いるC面に対しては、傷や紙粉付着の発生を低減させる必要がある。
このような観点から、通紙時にC面を用いるときには、原稿搬送速度を落とすものである。
図9は、図3の原稿領域検出部216が検出する情報を示す図である。
図中、“A”の点線で示される領域は、読取り時に傾きやずれがなかった場合の理想の原稿領域を示す。“B”の点線で示される領域は、読取り時に傾きやずれがあった場合の原稿領域を示す。
ハッチングが付された原稿外領域情報(イレース領域情報)d1は、黒シェーディング用黒色板の色が検出された領域とされる。主走査原稿位置ずれ情報d2、副走査原稿位置ずれ情報d3、および原稿傾き情報d4は、理想の原稿領域と実際の原稿領域とのずれから求められる。
このように、原稿と黒シェーディング用黒色板との色彩、濃度の差によって、原稿の位置や範囲、傾きなどを知ることができる。これらの情報に基づいて、画像の補正が行なわれる。
[実施の形態における効果]
以上のように本実施の形態によると、シェーディングに用いる対向板部材106の黒面を用いて原稿領域の判別、および判別結果に応じた画像処理を行なうことができる。
[その他]
なお、ここでは黒と白との対向板を例示したが、第1の濃度の色彩が付された第1の背面板と、第1の濃度の色彩よりも濃い濃度の色彩が付された第2の背面板とを用いて処理を行なってもよい。
流し撮り原稿読取装置は、画像形成装置に内蔵させることができる。また、画像形成装置は、モノクロ/カラーの複写機、プリンタ、ファクシミリ装置やこれらの複合機(MFP)などいずれであってもよい。
また、上述の実施の形態における処理は、ソフトウエアによって行なっても、ハードウエア回路を用いて行なってもよい。
また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
なお、上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態におけるシートスルータイプの流し撮り原稿読取装置のメカ構成を示す図である。 対向板部材106の詳細を示す側面図である。 流し撮り原稿読取装置の全体構成を示すブロック図である。 全体制御部25で実行される処理を示すフローチャートである。 ガンマ補正カーブ1を示す図である。 ガンマ補正カーブ2を示す図である。 対向板のA面をCISラインセンサー104に対向させて、ある原稿を読取った場合の原稿濃度のヒストグラムを示す図である。 対向板のC面をCISラインセンサー104に対向させて、ある原稿を読取った場合の原稿濃度のヒストグラムを示す図である。 図3の原稿領域検出部216が検出する情報を示す図である。
符号の説明
21 画像処理部
22 操作部
23 搬送駆動部
24 対向板駆動部
25 全体制御部
100 給紙ローラー
101 分離ローラー
102 読取り前ローラー
103 ローラー
104 CISラインセンサー
105 読取位置
106 対向板部材
211 AD変換部
212 シェーディング補正部
212a 補正部
212b 白シェーディングデータ格納部
212c 黒シェーディングデータ格納部
213 ガンマ変換部
214 画像メモリ部
215 画像補正部
216 原稿領域検出部
221a ライン間補正部
221b 色収差補正部
221c 解像度変換部
d1 原稿外領域情報
d2 主走査原稿位置ずれ情報
d3 副走査原稿位置ずれ情報
d4 原稿傾き情報

Claims (12)

  1. 原稿を原稿搬送経路に沿って搬送する原稿搬送手段と、
    複数の画素の撮像素子からなり、前記原稿搬送経路上を搬送される原稿を読取り、画像データに変換する読取手段と、
    第1の色を有する第1の背面板と、
    前記第1の色よりも濃い色が付された第2の背面板と、
    前記第1の背面板および前記第2の背面板のいずれか一方が、前記読取手段と対向する位置となるように駆動を行なう駆動手段と、
    第1の原稿読取りモードにおいては、前記第1の背面板が前記読取手段に対向する位置となるように前記駆動手段を制御する第1の制御手段と、
    第2の原稿読取りモードにおいては、前記第2の背面板が前記読取手段に対向する位置となるように前記駆動手段を制御する第2の制御手段と、
    前記第2の原稿読取りモードにおいて、前記読取手段で読取られた、原稿と前記第2の背面板との画像の差に基づいて、原稿の範囲を検出する検出手段とを備えた、画像読取装置。
  2. 前記読取手段で前記第2の背面板を読取って得られた画像データに基づいて、シェーディング補正を行なう補正手段をさらに備えた、請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記第2の原稿読取りモードにおいて読取られた原稿の画像に対して、前記第2の背面板が画像に及ぼす影響を低減させる処理を行なう画像処理手段をさらに備えた、請求項1または2に記載の画像読取装置。
  4. 前記画像処理手段は、
    前記第1の原稿読取りモードにおいて読取られた原稿の画像に対しては、第1の画像処理を行ない、
    前記第2の原稿読取りモードにおいて読取られた原稿の画像に対しては、第2の画像処理を行ない、
    前記第2の画像処理は、背面板の裏写りを低減する処理を含む、請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記原稿搬送手段は、
    前記第1の原稿読取りモードにおいては、第1の速度で原稿搬送を行ない、
    前記第2の原稿読取りモードにおいては、前記第1の速度よりも遅い第2の速度での原稿搬送を行なう、請求項1から4のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 前記第2の原稿読取りモードは、原稿領域以外の画像をイレースするモードであり、
    前記検出手段で検出された原稿の範囲に基づいて、原稿外の画像をイレースするイレース手段をさらに備えた、請求項1から5のいずれかに記載の画像読取装置。
  7. 前記第2の原稿読取りモードは、原稿傾き検出を行なうモードであり、
    前記検出手段で検出された原稿の範囲に基づいて、原稿の傾き量を算出する手段をさらに備えた、請求項1から5のいずれかに記載の画像読取装置。
  8. 前記第2の原稿読取りモードは、画像位置のずれ量の検出を行なうモードであり、
    前記検出手段で検出された原稿の範囲に基づいて、原稿の位置ずれ量を算出する手段をさらに備えた、請求項1から5のいずれかに記載の画像読取装置。
  9. 原稿を原稿搬送経路に沿って搬送する原稿搬送手段と、
    複数の画素の撮像素子からなり、前記原稿搬送経路上を搬送される原稿を読取り、画像データに変換する読取手段と、
    前記原稿搬送経路を挟んで、前記読取手段と対向するように位置することができる黒色の背面板と、
    前記読取手段で、前記黒色の背面板を読取って得られた画像データに基づいて、シェーディング補正を行なう補正手段と、
    原稿読取時に、前記読取手段で読取られた、原稿と前記黒色の背面板との画像の差に基づいて原稿の範囲を検出する検出手段とを備えた、画像読取装置。
  10. 前記黒色の背面板の裏写りを低減させるための画像処理を行なう画像処理手段をさらに備えた、請求項9に記載の画像読取装置。
  11. 原稿を原稿搬送経路に沿って搬送する原稿搬送手段と、
    複数の画素の撮像素子からなり、前記原稿搬送経路上を搬送される原稿を読取り、画像データに変換する読取手段と、
    第1の色を有する第1の背面板と、
    前記第1の色よりも濃い色が付された第2の背面板と、
    前記第1の背面板および前記第2の背面板のいずれか一方が、前記読取手段と対向する位置となるように駆動を行なう駆動手段とを備えた画像読取装置の制御方法であって、
    第1の原稿読取りモードにおいては、前記第1の背面板が前記読取手段に対向する位置となるように前記駆動手段を制御する第1の制御ステップと、
    第2の原稿読取りモードにおいては、前記第2の背面板が前記読取手段に対向する位置となるように前記駆動手段を制御する第2の制御ステップと、
    前記第2の原稿読取りモードにおいて、前記読取手段で読取られた、原稿と前記第2の背面板との画像の差に基づいて原稿の範囲を検出する検出ステップとを備えた、画像読取装置の制御方法。
  12. 原稿を原稿搬送経路に沿って搬送する原稿搬送手段と、
    複数の画素の撮像素子からなり、前記原稿搬送経路上を搬送される原稿を読取り、画像データに変換する読取手段と、
    前記原稿搬送経路を挟んで、前記読取手段と対向するように位置することができる黒色の背面板とを備えた画像読取装置の制御方法であって、
    前記読取手段で、前記黒色の背面板を読取って得られた画像データに基づいて、シェーディング補正を行なう補正ステップと、
    原稿読取時に、前記読取手段で読取られた、原稿と前記黒色の背面板との画像の差に基づいて原稿の範囲を検出する検出ステップとを備えた、画像読取装置の制御方法。
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