JPH04239879A - 原稿読取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、原稿画像をイメージセ
ンサで読み取る原稿読取装置に関し、詳細には、イメー
ジセンサの出力信号の補正に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の原稿読取装置においては、製品出
荷前にイメージセンサ出力の補正がなされていた。その
手順は、基準となる白色紙と黒色紙とをイメージセンサ
で実際に読み取り、このときの出力信号を濃度基準デー
タとして補正用メモリに格納しておくものであった。

【０００３】また、出荷後のイメージセンサ出力の変動
を考慮するため、実際に読み取る原稿の下地部分（例え
ば、原稿の先端白地部分）を白色基準とし、随時、イメ
ージセンサ出力の補正をする装置もある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、出荷前
の補正だけでは、原稿照明用の光源ランプの劣化に伴う
照度の低下、環境温度の変化に伴う光源ランプの照度の
変動、さらにはイメージセンサの出力信号を処理するＡ
／Ｄ変換回路等の温度特性による出力変動等による濃度
のずれを補正できないという問題があった。

【０００５】また、原稿の白地部分を読み取った出力を
利用する装置では、原稿の種類によって白地部分の色が
違うため、正確な補正ができないという問題があった。

【０００６】そこで、本発明は上記した従来技術の課題
を解決するためになされたものであり、その目的とする
ところは、イメージセンサの出力信号の補正を正確にで
きる原稿読取装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係る原稿読取装
置は、入射光量に応じた大きさの信号を出力するイメー
ジセンサを備え、このイメージセンサにより原稿を読み
取る原稿読取装置において、上記イメージセンサにより
読み取られる位置が外周面となるように備えられており
、回転することにより外周面に接する原稿を搬送する搬
送ローラと、上記搬送ローラの外周面に備えられた白色
部と黒色部とからなる補正用基準部と、上記イメージセ
ンサにより読み取られる位置に光を照射する光源と、上
記補正用基準部からの反射光が入射したときに上記イメ
ージセンサから出力される信号の値に基づいて補正デー
タを決定する補正データ決定回路と、この決定された補
正データを格納するメモリと、原稿を読み取ったときの
読取信号を上記メモリの補正データに基づいて補正する
補正回路とを有することを特徴としている。

【０００８】

【作用】本発明においては、外周面に白色部と黒色部と
からなる補正用基準部を有する搬送ローラを備え、補正
用基準部からの反射光が入射したときのイメージセンサ
出力に基づいて補正データを決定し、この補正データに
基づいて原稿を読み取ったときの読取信号を補正する。 従って、原稿を読み取る直前に得られた補正データによ
り、また、一定の補正用基準により、原稿の読取信号を
補正できる。

【０００９】

【実施例】図１は、本発明に係る原稿読取装置の一実施
例の構成を示す構成図である。

【００１０】同図に示されるように、本実施例の原稿読
取装置には、所定の位置Ｓに光Ｌを照射する光源である
ＬＥＤアレイ１と、このＬＥＤアレイ１を駆動させる光
源駆動回路２とが備えられている。

【００１１】また、本実施例の装置には、光Ｌが照射さ
れる所定の位置Ｓからの反射光Ｒを集光して結像させる
収束性ロッドレンズアレイ３と、所定の配列密度（例え
ば、８ドット／ｍｍ）でライン状に並ぶＣＣＤ素子から
なるイメージセンサ４とが備えられている。

【００１２】さらに、本実施例の装置には、イメージセ
ンサ１に向かい合う原稿読取位置Ｓを外周面とするよう
に備えられた搬送ローラ５が備えられている。この搬送
ローラ５は、回転により外周面に接する原稿ＰをＡ方向
に搬送する。また、この装置には、搬送ローラ５を回転
させるモータ６と、このモータ６を駆動させるモータ駆
動回路７とが備えられている。そして、搬送ローラ５の
外周面は、このローラの軸方向に延びる縞状に白色部８
と黒色部９に塗り分けられており、この白色部と黒色部
とがイメージセンサ４の出力を補正する補正データを得
るための濃度補正用基準部１０となっている。

【００１３】さらにまた、この装置には、搬送される原
稿Ｐの有無を検出する原稿センサ１１が備えられている
。この原稿センサ１１は、原稿搬送用のガイド板１２，
１３を挟んでガイド板１２，１３に形成された孔の両側
に設けられた発光ダイオードと受光ダイオードとからな
る。

【００１４】また、１４は、光源駆動回路２やモータ駆
動回路７の動作を制御する制御回路である。この制御回
路１４には、イメージセンサ４出力を増幅する増幅回路
（図示せず）、この増幅されたアナログ信号をデジタル
化するＡ／Ｄ変換回路（図示せず）、補正用基準部１０
を読み取ったときのイメージセンサ４の出力に基づいて
補正データを決定する補正データ決定回路、原稿を読み
取ったときのイメージセンサ出力を補正データに基づい
て補正する補正回路が含まれている。また、１５は、補
正データ決定回路により決定された補正データを格納す
るメモリである。　　尚、図２は、本実施例の要部の外
観斜視図であり、搬送ローラ５、補正用基準部１０、ガ
イド板１２，１３等を示している。

【００１５】本実施例においては、イメージセンサ４に
より原稿Ｐの画像を読み取る前に、イメージセンサ４の
出力を補正するための補正データを以下のように決定す
る。先ず、原稿Ｐが搬送ローラ５上（位置Ｓ）に到達す
る前に、イメージセンサ４により搬送ローラ５の補正用
基準部１０の白色部８と黒色部９とを読み取る。このと
き、イメージセンサ４の出力は、イメージセンサ４を構
成するＣＣＤ毎に異なる場合がありうる。また、原稿照
明用のＬＥＤアレイ１の照度変化やイメージセンサの出
力信号を処理するＡ／Ｄ変換回路等の温度特性による出
力変動等によりイメージセンサ４出力がずれている場合
がある。従って、本実施例では、制御回路１４の補正デ
ータ決定回路が、白色部８を読み取ったときのイメージ
センサ出力に基づいて、原稿を読み取ったときの出力を
補正するための白補正データを決定し、黒色部９を読み
取ったときのイメージセンサ出力に基づいて、原稿を読
み取ったときの出力を補正するための黒補正データを決
定する。決定された補正データはメモリ１５に格納され
る。

【００１６】そして、原稿を読み取る際には、原稿Ｐを
イメージセンサ４により読み取り、制御回路１４の補正
回路により、メモリ１５に格納された補正データにより
読取信号を補正して出力する。

【００１７】以上述べたように、本実施例においては、
外周面に白色部と黒色部とからなる補正用基準部１０を
有する搬送ローラ５を備え、補正用基準部１０からの反
射光Ｒが入射したときのイメージセンサ４出力に基づい
て補正データを決定し、この補正データに基づいて原稿
を読み取ったときの読取信号を補正するので、原稿を読
み取る直前に得られた補正データにより、また、一定の
補正用基準により、原稿の読取信号を補正できる。従っ
て、原稿照明用の光源の劣化に伴う照度の低下、環境温
度の変化に伴う光源の照度の変動、さらにはイメージセ
ンサの出力信号を処理するＡ／Ｄ変換回路等の温度特性
による出力変動等による濃度のずれ考慮した正確な補正
ができる。また、原稿の白地部分を基準とする場合のよ
うに、基準が変化することがないので、正確な補正がで
きる。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明においては
、搬送ローラの補正用基準部を読み取ったときの出力に
基づいて補正データを決定し、この補正データに基づい
て原稿を読み取ったときの読取信号を補正するので、原
稿の読取信号を正確に補正できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る原稿読取装置の一実施例の構成を
示す構成図である。

【図２】本実施例の要部の外観斜視図である。

【符号の説明】

１　　ＬＥＤアレイ ４　　イメージセンサ ５　　搬送ローラ ８　　白色部 ９　　黒色部 １０　　補正用基準部 １４　　制御回路（補正データ決定回路、補正回路含む
）１５　　メモリ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　入射光量に応じた大きさの信号を出力
   するイメージセンサを備え、このイメージセンサにより
   原稿を読み取る原稿読取装置において、上記イメージセ
   ンサにより読み取られる位置が外周面となるように備え
   られており、回転することにより外周面に接する原稿を
   搬送する搬送ローラと、上記搬送ローラの外周面に備え
   られた白色部と黒色部とからなる補正用基準部と、上記
   イメージセンサにより読み取られる位置に光を照射する
   光源と、上記補正用基準部からの反射光が入射したとき
   に上記イメージセンサから出力される信号の値に基づい
   て補正データを決定する補正データ決定回路と、この決
   定された補正データを格納するメモリと、原稿を読み取
   ったときの読取信号を上記メモリの補正データに基づい
   て補正する補正回路とを有することを特徴とする原稿読
   取装置。