JP2002341647A - 現像剤量規制部材と現像装置 - Google Patents

現像剤量規制部材と現像装置

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JP2002341647A
JP2002341647A JP2001149750A JP2001149750A JP2002341647A JP 2002341647 A JP2002341647 A JP 2002341647A JP 2001149750 A JP2001149750 A JP 2001149750A JP 2001149750 A JP2001149750 A JP 2001149750A JP 2002341647 A JP2002341647 A JP 2002341647A
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Kentaro Niwano
謙太郎 庭野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LBPや複写機の画像カラー化・高精細化に
対応して微粒子トナーを用いる場合、現像剤担持部材上
に均一に薄層コートし、現像時に軽圧で高帯電性を安定
して供給でき、材料物性や組立時のバラツキを軽減でき
る現像剤量規制部材を提案することを目的とする。 【解決手段】 静電転写プロセスを利用した画像形成装
置において、現像剤を収容する現像剤収容容器と現像剤
担持部材と現像剤量規制部材を有する現像装置におい
て、現像剤量規制部材の現像剤を介して現像剤担持部材
と接する弾性部分が熱収縮状のフィルムで被覆されてい
る事を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は像担持体上に形成し
た静電潜像を現像して可視化するのに使用する現像装置
に関し、特にキャリアを含まない一成分現像剤を用いて
現像する現像装置に使用する現像剤量規制部材に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の現像装置としては図2に示すよう
に、電子写真感光体1に微小感覚を設けて、現像容器2
に取り付けられた現像剤担持部材3(以下現像スリーブ
とも言う)、弾性現像剤量規制部材4(以下現像ブレー
ドとも言う)、弾性搬送ローラ5及び一成分現像剤6
(以下トナーともいう)の構成のものが公知である。現
像スリーブが現像部に担持搬送するトナーの層厚を薄層
に規制する手段として、現像スリーブに現像ブレードを
当接させ、この現像ブレードと現像スリーブとの当接部
の間をトナーを通過させて規制することにより、現像ス
リーブ上にトナーの薄層を形成し、且つ当接部での摩擦
でトナーに潜像を現像する為の摩擦電荷(トリボ)を付
与させる方法等が採られている。
【0003】こうした現像ブレードとしては、帯電量を
規制するゴム部と圧接力を規制する支持層である金属な
どのホルダーの一体のものが提案されている。
【0004】また、帯電系列がポジ系トナーには、支持
層として金属などの薄板の上に荷電制御したシリコーン
ゴムなどの電荷付与層を積層したものが用いられ、帯電
系列がネガ系トナーには、同様に荷電制御等処理したウ
レタンゴムの板が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな現像方法を用いた場合、現在、カラー化・高精細化
した画像を得る為に、微細化・球形化・重合化・低融点
化したトナーを使用しており、その時に現像スリーブ上
でトナーを介して現像ブレードに押し付ける圧力を軽圧
にして、現像スリーブ上にトナーの薄層を形成する必要
性がでてきている。しかしながら、ゴム弾性体の硬度な
どの物理特性は、その材料のロット差、加工条件などで
変わり易く、その結果、現像ブレードのトナーの押付け
圧力が安定しないという問題がある。このような押付け
圧力のバラツキを含んだ現像ブレードを使用し、プリン
ターなどで画出しした場合、画像上の濃度ムラ・スジ不
良を起こすという問題がある。この為、従来は材料ロッ
ト、加工条件が変化する毎に現像ブレードの物性を測定
してその結果に合わせて設定の変更を行ってきた。しか
しながら、この方法では、カートリッジなどの大量に量
産する時、測定回数が多く効率が悪く、また、設定の変
更に手間と時間がかかる為、コストアップにもつながっ
ていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明において、上記問
題を解決する為、現像スリーブに接触する現像ブレード
のゴム弾性体を熱収縮性のフィルム状の膜で覆う事を提
案する。これにより、ゴム弾性体の物理特性や組立時の
工程差によるバラツキに対して、ゴム弾性体熱に被覆し
た収縮フィルム等に任意の加熱調整を行い、現像ブレー
ドをトナーを介して現像スリーブに押し付ける圧力を調
整する事が可能となった。その結果、多数の組立生産を
行った時、微細化・球形化・重合化・低融点化したトナ
ーを使用して耐久しても、帯電ムラなどによる画像濃度
ムラ・スジ不良が発生させなくする対応が短時間に低コ
ストで行う事が可能となった。
【0007】ここで、現像ブレードのトナーに接触する
部分のゴム弾性体に被覆するフィルム状の膜を被覆した
弾性部を持つ現像ブレードの製造方法について述べる。
現像ブレードに使用するトナーの電荷付与性ゴム弾性体
及びその表面に被覆するフィルムには、熱硬化タイプ・
熱可塑タイプのゴム、及び樹脂、また、それらの複合物
などがある。また、トナーの薄層塗布量規制用の板金と
して使用する金属は、耐熱性・防錆性を有するジンコー
ト鋼板・ジンクライト鋼板・シルバーアロイ鋼板の他に
ステンレススチール板、リン青銅板、アルミニウム板、
耐熱樹脂を使用する。板金の厚みは、0.1mm〜5m
m位までの間で、通常1.2〜1.6mmのものが多く
用いられる。
【0008】現像ブレードの基層(弾性層部分)の製造
方法としては、熱硬化材料を遠心成形・Tダイ押出しな
どでゴムのシートを成形したり、金型内に熱硬化材料を
注型・射出成形などする方法、同様に熱可塑材料を射出
成形する方法などがある。
【0009】ここで基層として使用する材料には、液状
シリコーンゴム、ミラブル製シリコーンゴム、ポリウレ
タンゴム、これらの変性品、ブレンド品等のゴム弾性体
が良い。また、熱硬化性樹脂としては、フェノール樹
脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂などがあり、厚みは0.
1mmから10mmのものがよく用いられる。
【0010】また、射出成形する熱可塑樹脂材料には、
ポリエチレン、AS樹脂、ASB樹脂、メタクリル樹脂
(一般用と耐熱用)、ポリカーボネート、変性PPE、
ポリアセタノール、ポリアミド、PBT樹脂、FR・P
ET樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロンナ
フェライトなどがある。
【0011】次に、その板状にした弾性層にフィルム状
の層(表層)を被せる工程について説明する。弾性層に
被覆する物は、フィルム上のシート、或いは、シームレ
スチューブがよく、熱収縮性の物が好ましい。フィルム
上のシートとシームレスチューブの材質は、前記したゴ
ム弾性体や樹脂が用いられ、特に、熱収縮チューブに
は、エチレンプロピレン系、ポリオレフィン系、シリコ
ーン系、フッ素樹脂系の材料等がよく、厚みは0.00
1mmから0.1mmがよく用いられる。
【0012】ここで製造方法について説明する。短尺状
に切断した基層に表層を被せ、任意の温度で加熱し、基
層のゴム弾性層の物理特性を基準値に形成した後、金属
の板金にホットメルト等で接着し、その後、現像器に装
着し、複写機・プリンター等で使用する。
【0013】この時、表層がフィルム状(切れ目のある
場合)の時は、トナーに接しない面にシートの切れ目側
を持ってくるとよい。
【0014】次に、本発明の弾性ブレードを用いた現像
装置について説明する。
【0015】図2は、現像装置の概略構成図の一例であ
り、2はトナー6を収容した現像容器で、本現像装置
は、現像容器2内にトナー担持体として、図中矢印a方
向に回転する像担持体の感光体1と対向設置した現像ス
リーブ3を備え、感光体1上の静電潜像を現像してトナ
ー像として可視化するようになっている。現像スリーブ
3は、図で見て右略半周面を現像容器2内に突入し、左
略半周面を現像容器2外へ露出して、感光体1に対向す
るようにして、回転自在に横設されている。現像スリー
ブ3と感光体1との間には僅かな微小間隔が設けられ
る。現像スリーブ3は、感光体1の回転方向aに対し、
矢印b方向に回転駆動される。
【0016】更に上記現像容器2内には、現像スリーブ
3の上方位置に本発明の弾性ブレード4が設けられ、ま
た弾性ブレード4よりも現像スリーブ3の回転方向上流
側の位置に弾性ローラー5が設けられる。
【0017】弾性ブレード4は、現像スリーブ3の回転
方向上流側に向けて下がる向きに傾斜して設けられ、現
像スリーブ3の上部外周面に回転方向に対向して当接さ
れる。
【0018】弾性ローラー5は、現像スリーブ3の感光
体1と反対側の部分に当接され、且つ回転可能に支持さ
れる。
【0019】現像装置は、上記構成にて、弾性ローラー
5が矢印c方向に回転し、弾性ローラー5の回転により
トナー6を担持して現像スリーブ3の近傍に供給し、現
像スリーブ3と弾性ローラー5とが当接する当接部(ニ
ップ部)において、弾性ローラー5上のトナー6が現像
スリーブ3と摺擦されることにより、現像スリーブ3上
に付着する。
【0020】その後現像スリーブ3の回転に伴い、現像
スリーブ3上に付着したトナー6は、弾性ブレード4と
現像スリーブ3との当接部でこれらの間に侵入し、ここ
を通過する際に現像スリーブ3の表面と弾性ブレード4
の両者により摺擦されて、十分に摩擦帯電を受ける。
【0021】以上のようにして帯電されたトナー6は、
上記の弾性ブレード4と現像スリーブ3との当接部を抜
け出して、現像スリーブ3上にトナー6の薄層を形成
し、感光体1と微小間隙を開けて対向した現像部へと搬
送される。そして現像部において現像スリーブ3と感光
体1との間に、現像バイアスとして、例えば直流に交流
を重畳した交互電圧を印加することにより、現像スリー
ブ3上のトナー6が感光体1の静電潜像に対応して転移
し、静電潜像に付着、現像してトナー像として可視化す
る。
【0022】現像部において現像に消費されずに現像ス
リーブ3上に残存したトナー6は、現像スリーブ3の回
転と共に現像スリーブ3の下部より現像容器2内に回収
される。
【0023】回収されたトナー6は、弾性ローラー5に
よって現像スリーブ3との当接部で現像スリーブ3から
剥ぎ取られる。同時に弾性ローラー5の回転により現像
スリーブ3上に新たなトナー6が供給され、新たなトナ
ー6は、再び現像スリーブ3と弾性ブレード4との当接
部へ搬送される。
【0024】一方、上記の剥ぎ取られたトナー6の大部
分は、弾性ローラー5の回転に伴い現像容器2内のトナ
ー6中に搬送されて混ざり合い、剥ぎ取られたトナー6
の帯電電荷が分散される。
【0025】トナーには、公知の磁性トナー,非磁性カ
ラートナー等が用いられ、平均粒径が3〜15μmのも
のが好ましい。
【0026】図5は、本発明の現像装置を採用するのに
適した電子写真装置の一例である。
【0027】図において、11は被帯電体としての感光
体であり、本例のものはアルミニウムなどの導電性支持
体と、その外周面に形成した感光層を基本構成層とする
ドラム型の電子写真感光体である。支軸を中心に図面上
時計方向に所定の周速度をもって回転駆動される。
【0028】帯電部材12は、この感光体11面に接し
て感光体面を所定の極性、電位に一様に一次帯電処理す
るコロナ放電器である。
【0029】帯電部材12で均一に帯電処理を受けた感
光体11面は、次いで、露光手段Lにより目的画像情報
の露光(レーザービーム走査露光、原稿画像のスリット
露光など)を受けることで、その周面に目的の画像情報
に対応した静電潜像13が形成される。
【0030】その潜像は、次いで、現像装置14により
トナー画像として順次に可視像化されていく。
【0031】このトナー画像は、次いで、転写手段15
により不図示の給紙手段部から感光体11の回転と同期
どりされて適正なタイミングをもって感光体11と転写
手段15との間の転写部へ搬送された転写材Pの面に、
順次に転写されていく。本例の転写手段12はコロナ放
電器であり、転写材Pの裏からトナーと逆極性の帯電を
行うことで感光体11面側のトナー画像が転写材Pの表
面側に転写されていく。
【0032】トナー画像の転写を受けた転写材Pは、感
光体11面から分離されて加熱定着ロール18へ先送さ
れて像定着を受け、画像形成物として出力される。
【0033】像転写後の感光体11面は、クリーニング
手段16で転写残りトナーなどの付着汚染物の除去を受
けて洗浄面化されて繰り返して作像に供される。
【0034】感光体、帯電部材、現像装置及びクリーニ
ング手段のような電子写真装置の複数の要素をプロセス
カートリッジに一体的に組み込ませることもできる。そ
うすることで、プロセスカートリッジは、装置本体に対
して着脱可能とすることができる。例えば、感光体及び
現像装置と必要に応じて帯電部材及びクリーニング手段
等をプロセスカートリッジに一体的に組み込み、装置本
体のレールなどの案内手段を用いて着脱自在に構成でき
る。
【0035】本発明の現像装置を使用しうる電子写真装
置としては、複写機、レーザービームプリンタ、LED
プリンタ、あるいは、電子写真製版システムなどの電子
写真応用装置などが挙げられる
【0036】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について説
明する。
【0037】(第1の実施例)現像ブレードのゴム弾性
部を金型に流し込み成形した。具体的には、金型内にL
TVシリコーンゴム(LSR AI3601;バイエ
ル)をLSR射出成形機(アーブルグ製520C)によ
り射出し、180℃で40秒後に型より取り出し、35
0mm×8mm×lmmのゴム弾性体を得た。その後、
200℃で1時間熱処理を施し、硬度40度のゴム弾性
体を得て、切断機で任意の寸法に切断した。その後、シ
リコーン系の熱収縮チューブにそのゴム弾性体を通し、
加熱処理を行った。最後に、厚さ1.6mmのジンコー
ト鋼板の板金にホットメルト接着し、ゴム弾性現像剤量
規制ブレード部材を得た。その後、現像装置を内蔵する
カートリッジに装着し、画像を出し、画像評価を行っ
た。また、この繰り返しを、10ロット行い、組立て公
差の確認、また10ロットゴム材料別にテストを繰り返
して行った。
【0038】(第2の実施例)現像ブレードのゴム弾性
部を金型に流し込み成形した。具体的には、金型内にL
TVシリコーンゴム(LSR AI3601;バイエ
ル)をLSR射出成形機(アーブルグ製520C)によ
り射出し、180℃で40秒後に型より取り出し、35
0mm×8mm×lmmのゴム弾性体を得た。その後、
200℃で1時間熱処理を施し、硬度40度のゴム弾性
体を得て、切断機で任意の寸法に切断した。
【0039】その後、フッ素樹脂系の熱収縮チューブに
そのゴム弾性体を通し、加熱処理を行った。最後に、厚
さ1.6mmのジンコート鋼板の板金にホットメルト接
着し、ゴム弾性現像剤量規制ブレード部材を得た。その
後、現像装置を内蔵するカートリッジに装着し、画像を
出し、画像評価を行った。また、この繰り返しを、10
ロット行い、組立て公差の確認、また10ロットゴム材
料別にテストを繰り返して行った。
【0040】(第3の実施例)現像ブレードのゴム弾性
部を金型に流し込み成形した。具体的には、金型内にL
TVシリコーンゴム(LSR AI3601;バイエ
ル)をLSR射出成形機(アーブルグ製520C)によ
り射出し、180℃で40秒後に型より取り出し、35
0mm×8mm×lmmのゴム弾性体を得た。その後、
200℃で1時間熱処理を施し、硬度40度のゴム弾性
体を得て、切断機で任意の寸法に切断した。
【0041】その後、シリコーン系の熱収縮フィルムを
そのゴム弾性体に巻き付けた。この時、トナーと接しな
い側の面(板金側の面)をつなぎ目にした。そして、加
熱処理を行った。最後に、厚さ1.6mmのジンコート
鋼板の板金にホットメルト接着し、ゴム弾性現像剤量規
制ブレード部材を得た。その後、現像装置を内蔵するカ
ートリッジに装着し、画像を出し、画像評価を行った。
また、この繰り返しを、10ロット行い、組立て公差の
確認、また10ロットゴム材料別にテストを繰り返して
行った。
【0042】(第4の実施例)現像ブレードのゴム弾性
部を金型に流し込み成形した。具体的には、金型内にL
TVシリコーンゴム(LSR AI3601;バイエ
ル)をLSR射出成形機(アーブルグ製520C)によ
り射出し、350mm×8mm×lmmのゴム弾性体を
得た。その後、180℃で40秒後に型より取り出し、
200℃で1時間熱処理を施し、硬度40度のゴム弾性
体を得て、切断機で任意の寸法に切断した。
【0043】その後、フッ素樹脂系の熱収縮フィルムを
そのゴム弾性体に巻き付けた。この時、トナーと接しな
い側の面(板金側の面)をつなぎ目にした。そして、加
熱処理を行った。最後に、厚さ1.6mmのジンコート
鋼板の板金にホットメルト接着し、ゴム弾性現像剤量規
制ブレード部材を得た。その後、現像装置を内蔵するカ
ートリッジに装着し、画像を出し、画像評価を行った。
また、この繰り返しを、10ロット行い、組立て公差の
確認、また10ロットゴム材料別にテストを繰り返して
行った。
【0044】(比較例1)現像ブレードのゴム弾性部を
金型に流し込み成形した。具体的には、金型内にLTV
シリコーンゴム(LSR AI3601;バイエル)を
LSR射出成形機(アーブルグ製520C)により射出
し、350mm×8mm×lmmのゴム弾性体を得た。
その後、180℃で40秒後に型より取り出し、200
℃で1時間熱処理を施し、硬度40度のゴム弾性体を得
て、切断機で任意の寸法に切断した。
【0045】最後に、厚さ1.6mmのジンコート鋼板
の板金にホットメルト接着し、ゴム弾性現像剤量規制ブ
レード部材を得た。その後、現像装置を内蔵するカート
リッジに装着し、画像を出し、画像評価を行った。ま
た、この繰り返しを、10ロット行い、組立て公差の確
認、また10ロットゴム材料別にテストを繰り返して行
った。
【0046】(比較例2)現像ブレードのゴム弾性部を
金型に流し込み成形した。具体的には、金型内にLTV
シリコーンゴム(LSR AI3601;バイエル)を
LSR射出成形機(アーブルグ製520C)により射出
し、350mm×8mm×lmmのゴム弾性体を得た。
その後、180℃で40秒後に型より取り出し、200
℃で1時間熱処理を施し、硬度40度のゴム弾性体を得
て、切断機で任意の寸法に切断した。その後、カップリ
ング処理した後、可溶性ナイロンをディピングコート
し、加熱処理を行った。最後に、厚さ1.6mmのジン
コート鋼板の板金にホットメルト接着し、ゴム弾性現像
剤量規制ブレード部材を得た。その後、現像装置を内蔵
するカートリッジに装着し、画像を出し、画像評価を行
った。また、この繰り返しを、10ロット行い、組立て
公差の確認、また10ロットゴム材料別にテストを繰り
返して行った。
【0047】以上、実施例及び比較例の弾性現像剤量規
制部材の形状・実機画像評価した時の比較をした結果を
表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】表1から明らかなように実施例1と2は、
現像ブレードのトナーを介して現像スリーブに接触する
ゴム弾性体を熱収縮チューブで被覆していると、10本
の組立差、10種類のロット差があった場合でも、後加
工(熱収縮チューブの熱加工)を行っている為、弾性現
像剤量規制部材の物理特性には差が出ず、その結果、プ
リンターに現像器を装着して画出しした場合、それらの
画出しで画像上の濃度ムラ・白スジによる画像不良が解
決された。また、実施例3と4は、シートを被覆する
為、実施例1・2よりシートにしわ状になり易く、ゴム
ロット差がある時、微妙に画像上に白スジが出る。
【0050】次に、従来使用してきた方法を比較例1で
示した。
【0051】ここでは、現像ブレードのトナーを介して
現像スリーブに接触する面に、ゴム弾性体を直接接触さ
せる為、ゴム弾性体のロット差による硬度差・組み立て
差による微妙な差により、超微粒子トナーを用いる場
合、現像ブレードをトナーを介して現像スリーブに押し
当てる圧力がバラツキ、その結果、プリンターで画出し
すると濃度ムラ・白スジが発生する。
【0052】また、比較例2のように、現像ブレードの
トナーを介して現像スリーブに接する面のみ被覆した場
合、その弾性層の物理特性のバラツキは十分解消され
ず、その結果、画出しした場合、濃度ムラ・白スジが画
像上でる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、現像ブレードのト
ナーを介して現像スリーブに接触するゴム弾性体を熱収
縮チューブ・熱収縮フィルム等で被覆し、加熱処理する
事で、従来起こっていた、ゴム弾性体のロットバラツキ
や組み立て時の工程バラツキによる現像ブレードのトナ
ーの押付け圧力のバラツキが少なくなり、現像器に組込
んだ場合、数多く組み立て時にプリンター等で発生する
画像上の濃度ムラ・白スジ現象が大幅に減少した。
【0054】これは、高精細な画像を形成する為の微細
化・球形化・重合化・低融点化したトナーを使用する為
に、現像スリーブにトナーを介して押し付ける現像ブレ
ードの押し当て圧力を軽圧にして現像を行うが、その結
果、ゴム弾性体のロットの差や組み立て時の工程バラツ
キの差で現像ブレードの押し当て圧力がばらついたが、
ゴム弾性体上にフィルム上の層を設け、その層が熱収縮
性の材質を使えば、加熱する事によって一定に近いゴム
弾性体の物理特性を確保する事が可能となる。
【0055】これは、フィルムの収縮によって常に一定
の圧力をゴム弾性体にかける事ができるようになり、ま
たゴム弾性体の物性バラツキをいちいち測定し、設定す
る必要が無くなった。これは、加熱処理が簡単な工程で
行う事ができ、更に、現像ブレードを現像器に組込んで
からも簡単に加熱する事ができるため、ゴム弾性体のト
ナーの押付け圧力を調整する事が短時間でかつ低コスト
で可能となった。
【0056】この結果、この形状の現像ブレードを使用
してレーザービームプリンタ本体で数ロットにおいて画
像評価した時も、画像上の濃度ムラや白スジの発生を手
間をかけず、簡単な工程で防止することが可能となり、
安定した高品質な現像部材を提供することが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 現像装置を示した説明図である
【図2】 従来の弾性現像剤量規制部材の形状を示した
説明図である
【図3】 本発明の弾性現像剤量規制部材の形状を示し
た説明図である
【図4】 現像装置の概略構成図
【符号の説明】
1 電子写真感光体(感光ドラム) 2 現像容器 3 現像剤担持体(現像スリーブ) 4 弾性現像剤量規制部材(現像ブレード) 4a 支持板金部 4b ゴム部 5 弾性塗布ローラー 6 現像剤(トナー)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電転写プロセスを利用した画像形成装
    置において、1成分現像剤を収容する現像剤収容容器
    と、前記容器から現像剤を現像部に担持搬送する現像剤
    担持部材と、該現像剤担持部剤表面上に塗布される現像
    剤の量を規制する現像剤量規制部材とを有する現像装置
    で、前記現像剤量規制部材が、ゴム弾性体と金属製のホ
    ルダーからなっている時、現像剤量規制部材のゴム弾性
    体がフィルム状の膜で弾性層のみ被覆されている事を特
    徴とする現像剤量規制部材。
  2. 【請求項2】 前記現像剤量規制部材のゴム弾性体を被
    覆しているフィルム状の膜は熱収縮性のフィルムである
    事を特徴とする請求項1記載の現像剤量規制部材。
  3. 【請求項3】 前記現像剤量規制部材のゴム弾性体を被
    覆している熱収縮フィルムは、シリコーン系である事を
    特徴とする請求項2に記載の現像剤量規制部材。
  4. 【請求項4】 前記現像剤量規制部材のゴム弾性体を被
    覆している熱収縮フィルムは、フッ素樹脂系である事を
    特徴とする請求項2記載の現像剤量規制部材。
  5. 【請求項5】 前記現像剤量規制部材のゴム弾性層を被
    覆しているフィルム上の膜は熱収縮性のチューブである
    事を特徴とする請求項1記載の現像剤量規制部材。
  6. 【請求項6】 前記現像剤量規制部材のゴム弾性層を被
    覆している熱収縮チューブは、シリコーン系である事を
    特徴とする請求項5記載の現像剤量規制部材。
  7. 【請求項7】 前記現像剤量規制部材のゴム弾性層を被
    覆している熱収縮チューブは、フッ素樹脂系である事を
    特徴とする請求項5記載の現像剤量規制部材。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の現像剤量規制部材を装着
    している事を特徴とする現像装置。
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