JP2002341440A - ダイクロイックプリズムおよびこれを備えた投写形表示装置 - Google Patents
ダイクロイックプリズムおよびこれを備えた投写形表示装置Info
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- JP2002341440A JP2002341440A JP2001150270A JP2001150270A JP2002341440A JP 2002341440 A JP2002341440 A JP 2002341440A JP 2001150270 A JP2001150270 A JP 2001150270A JP 2001150270 A JP2001150270 A JP 2001150270A JP 2002341440 A JP2002341440 A JP 2002341440A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】頂角形成部にバリや段差を発生させず、頂角の
角度が精度良い三角プリズムを射出成形することは困難
であった。 【解決手段】プリズム成形用金型において、プリズムの
稜線を形成するための稜線形成部に沿って分割された、
第1及び第2の分割駒を備え、該第1及び第2の分割駒が枠
駒内に挿入されているとともに、該枠駒内に該第1およ
び第2分割駒のうち、少なくとも1つの分割駒の稜線形成
部の反対側の当接面に、該第1及び第2の分割駒の分割駒
の当接面に対して傾きを付けた挿入駒と、該第1及び第2
分割駒の底部に第1及び第2の段差調整駒を備える。
角度が精度良い三角プリズムを射出成形することは困難
であった。 【解決手段】プリズム成形用金型において、プリズムの
稜線を形成するための稜線形成部に沿って分割された、
第1及び第2の分割駒を備え、該第1及び第2の分割駒が枠
駒内に挿入されているとともに、該枠駒内に該第1およ
び第2分割駒のうち、少なくとも1つの分割駒の稜線形成
部の反対側の当接面に、該第1及び第2の分割駒の分割駒
の当接面に対して傾きを付けた挿入駒と、該第1及び第2
分割駒の底部に第1及び第2の段差調整駒を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源からの光束
を、赤、青、緑の3色光束に分解し、これらの各色光束
を液晶パネルから構成されるライトバルブを通して映像
情報に対応させて変調し、変調した後の各色の変調光束
を再合成する手段としてダイクロイックプリズムを用
い、再合成後、投写レンズを介してスクリーン上に拡大
投写する投写形表示装置に関するものである。
を、赤、青、緑の3色光束に分解し、これらの各色光束
を液晶パネルから構成されるライトバルブを通して映像
情報に対応させて変調し、変調した後の各色の変調光束
を再合成する手段としてダイクロイックプリズムを用
い、再合成後、投写レンズを介してスクリーン上に拡大
投写する投写形表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年マルチメディア機器やパソコンの普
及により、大形表示装置の要求が以前より多くなってい
る。最近では、例えば液晶パネルなどの光変調手段と光
源、投写レンズなどの光学部品から構成される液晶プロ
ジェクタが、テレビジョン受像機や、パソコンを用いた
プレゼンテーション用表示装置として広く普及してい
る。液晶プロジェクタの構成を図13、図14を用いて
説明する。まず光源ランプユニット58からの白色光束59
は、第1のレンズアレイ60、第1の反射ミラーであるコー
ルドミラー61、第2のレンズアレイ62により均一な白色
光束となり、青緑反射ダイクロイックミラー63により赤
光束64と青緑光束65に分離される。該赤光束64は第1の
増反射ミラー66で反射され、第1の集光レンズ67を通過
して第1の液晶ライトバルブ68に入射する。該青緑光束6
5は緑反射ダイクロイックミラー69により緑光束70と青
光束71に分離される。該緑光束70は第2の集光レンズ72
を通過して第2の液晶ライトバルブ73に入射する。該青
光束71は第1のリレーレンズ74、第2の増反射ミラー75、
第2のリレーレンズ76、第3の増反射ミラー77、第3の集
光レンズ78を介して第3の液晶ライトバルブ79に入射す
る。該第1の液晶ライトバルブ68から出射した画像情報
を含んだ赤光束はダイクロイックプリズム80に801a面か
ら入射し、貼り合わせ面801c面と、804d面で90度に反射
し804b面から出射する。該第2の液晶ライトバルブ73か
ら出射した画像情報を含んだ青光束は該ダイクロイック
プリズム80に803a面から入射し、貼り合わせ面803c面
と、804c面で90度に反射し804b面から出射する。該第3
の液晶ライトバルブ79から出射した画像情報を含んだ緑
光束は該ダイクロイックプリズム80に802a面から入射
し、貼り合わせ面801c、803c、804c、804d面を透過し80
4b面から出射する。このように色合成された画像情報を
含んだ出射光81は、投写レンズユニット82により投写さ
れスクリーン83上に結像する。
及により、大形表示装置の要求が以前より多くなってい
る。最近では、例えば液晶パネルなどの光変調手段と光
源、投写レンズなどの光学部品から構成される液晶プロ
ジェクタが、テレビジョン受像機や、パソコンを用いた
プレゼンテーション用表示装置として広く普及してい
る。液晶プロジェクタの構成を図13、図14を用いて
説明する。まず光源ランプユニット58からの白色光束59
は、第1のレンズアレイ60、第1の反射ミラーであるコー
ルドミラー61、第2のレンズアレイ62により均一な白色
光束となり、青緑反射ダイクロイックミラー63により赤
光束64と青緑光束65に分離される。該赤光束64は第1の
増反射ミラー66で反射され、第1の集光レンズ67を通過
して第1の液晶ライトバルブ68に入射する。該青緑光束6
5は緑反射ダイクロイックミラー69により緑光束70と青
光束71に分離される。該緑光束70は第2の集光レンズ72
を通過して第2の液晶ライトバルブ73に入射する。該青
光束71は第1のリレーレンズ74、第2の増反射ミラー75、
第2のリレーレンズ76、第3の増反射ミラー77、第3の集
光レンズ78を介して第3の液晶ライトバルブ79に入射す
る。該第1の液晶ライトバルブ68から出射した画像情報
を含んだ赤光束はダイクロイックプリズム80に801a面か
ら入射し、貼り合わせ面801c面と、804d面で90度に反射
し804b面から出射する。該第2の液晶ライトバルブ73か
ら出射した画像情報を含んだ青光束は該ダイクロイック
プリズム80に803a面から入射し、貼り合わせ面803c面
と、804c面で90度に反射し804b面から出射する。該第3
の液晶ライトバルブ79から出射した画像情報を含んだ緑
光束は該ダイクロイックプリズム80に802a面から入射
し、貼り合わせ面801c、803c、804c、804d面を透過し80
4b面から出射する。このように色合成された画像情報を
含んだ出射光81は、投写レンズユニット82により投写さ
れスクリーン83上に結像する。
【0003】色合成手段としては、ダイクロイックプリ
ズムが知られている。このようなダイクロイックプリズ
ムは、4個の同一形状の三角プリズムを相互に貼り合わ
せることにより構成されている。X状の貼り合わせ面に
は所定の色の選択反射性を備えた誘電体膜など反射膜が
形成されている。ダイクロイックプリズム用の三角プリ
ズムは、平面が正確に形成されていないと、スクリーン
上で画素のずれなどが起こるため、一般的にガラスを研
磨することにより作製されている。
ズムが知られている。このようなダイクロイックプリズ
ムは、4個の同一形状の三角プリズムを相互に貼り合わ
せることにより構成されている。X状の貼り合わせ面に
は所定の色の選択反射性を備えた誘電体膜など反射膜が
形成されている。ダイクロイックプリズム用の三角プリ
ズムは、平面が正確に形成されていないと、スクリーン
上で画素のずれなどが起こるため、一般的にガラスを研
磨することにより作製されている。
【0004】一方、三角プリズムはプラスチックを射出
成形や圧縮成形により作製することもできる。射出成形
とは、製品形状と同じ形状のキャビティをもった金型内
に、加熱して溶融状態となったプラスチックを射出充填
し、冷却固化した後、取り出すという成形法である。三
角プリズムのような光学部品用の材料としては、透明な
熱可塑性樹脂として、例えばアクリル樹脂、ポリオレフ
ィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂等の透明樹脂が用い
られる。
成形や圧縮成形により作製することもできる。射出成形
とは、製品形状と同じ形状のキャビティをもった金型内
に、加熱して溶融状態となったプラスチックを射出充填
し、冷却固化した後、取り出すという成形法である。三
角プリズムのような光学部品用の材料としては、透明な
熱可塑性樹脂として、例えばアクリル樹脂、ポリオレフ
ィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂等の透明樹脂が用い
られる。
【0005】図5に示すような、稜線17と、その両側に
所定の角度で配設された第1の面18a及び第2の面18bを有
するプリズム16を、射出成形によって成形する場合、次
に説明するようなプリズム成形用金型が用いられてき
た。
所定の角度で配設された第1の面18a及び第2の面18bを有
するプリズム16を、射出成形によって成形する場合、次
に説明するようなプリズム成形用金型が用いられてき
た。
【0006】図4(a)に示すような従来のプリズム用成
形金型23は、図4(b)に示すように、図5に示すプリズ
ム16の稜線17に対応する稜線形成部19a及び第1の面18a
に対応する第1の面形成部20aを有する第1の分割駒21a
と、プリズム16の稜線17に対応する稜線形成部19b及び
第1の面18bに対応する第2の面形成部20bを有する第2の
分割駒21bを、図4(c)に示すような箱形の枠駒22に挿入
したものである。
形金型23は、図4(b)に示すように、図5に示すプリズ
ム16の稜線17に対応する稜線形成部19a及び第1の面18a
に対応する第1の面形成部20aを有する第1の分割駒21a
と、プリズム16の稜線17に対応する稜線形成部19b及び
第1の面18bに対応する第2の面形成部20bを有する第2の
分割駒21bを、図4(c)に示すような箱形の枠駒22に挿入
したものである。
【0007】上述したプリズム成形用金型23は、これを
可動側金型として用い、ここでは示さない固定側金型と
組み合わせて型締めしたのち、スプルを介してキャビテ
ィ内へ溶融樹脂を射出充填する。
可動側金型として用い、ここでは示さない固定側金型と
組み合わせて型締めしたのち、スプルを介してキャビテ
ィ内へ溶融樹脂を射出充填する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記プリズム成
形用金型23は、射出充填の際、溶融樹脂の圧力が第1の
面形成部20aと第2の面形成部20bに作用するため、第1の
分割駒21aおよび第2の分割駒21bが変形して両者の駒が
つき合わされている当接面が開く方向に力が加わるため
隙間が発生する。その結果、隙間に溶融樹脂が流れ込ん
で射出成形されたプリズム16の稜線17にバリが発生し、
稜線17の線幅δが太くなってしまう。
形用金型23は、射出充填の際、溶融樹脂の圧力が第1の
面形成部20aと第2の面形成部20bに作用するため、第1の
分割駒21aおよび第2の分割駒21bが変形して両者の駒が
つき合わされている当接面が開く方向に力が加わるため
隙間が発生する。その結果、隙間に溶融樹脂が流れ込ん
で射出成形されたプリズム16の稜線17にバリが発生し、
稜線17の線幅δが太くなってしまう。
【0009】また図6にしめすように、第1の分割駒24a
と第2の分割駒24bとの稜線形成部25a、25bに段差26が生
じると、射出成形により作製されたプリズム16の稜線17
に段差が生じ、稜線17の線幅δが太くなってしまう。
と第2の分割駒24bとの稜線形成部25a、25bに段差26が生
じると、射出成形により作製されたプリズム16の稜線17
に段差が生じ、稜線17の線幅δが太くなってしまう。
【0010】ダイクロイックプリズムは、4個の直角二
等辺三角形断面の三角プリズムを相互に貼り合わせるこ
とにより構成されている。三角プリズム16の貼り合わせ
を正確に行えば、三角プリズム16の稜線の線幅δと、そ
れを組み合わせダイクロイックプリズムの中心線27の幅
δは対応する。
等辺三角形断面の三角プリズムを相互に貼り合わせるこ
とにより構成されている。三角プリズム16の貼り合わせ
を正確に行えば、三角プリズム16の稜線の線幅δと、そ
れを組み合わせダイクロイックプリズムの中心線27の幅
δは対応する。
【0011】ダイクロイックプリズムの中心線27の幅δ
と照度比の関係を図1に示す。ダイクロイックプリズム
を搭載した投写形表示装置を用いて、スクリーン上に光
束を拡大投写すると、ダイクロイックプリズムの中心線
27の幅δはスクリーン上に投影される。ここで三角プリ
ズムの稜線の幅δが10μm以上であると、ダイクロイッ
クプリズムの中心線27の幅も10μm以上になり、その際
スクリーン上に投影される中心線と、隣接する領域との
照度比が3%以上となる。したがって、スクリーン上に中
心線が目視にて確認され、画質が悪くなる。
と照度比の関係を図1に示す。ダイクロイックプリズム
を搭載した投写形表示装置を用いて、スクリーン上に光
束を拡大投写すると、ダイクロイックプリズムの中心線
27の幅δはスクリーン上に投影される。ここで三角プリ
ズムの稜線の幅δが10μm以上であると、ダイクロイッ
クプリズムの中心線27の幅も10μm以上になり、その際
スクリーン上に投影される中心線と、隣接する領域との
照度比が3%以上となる。したがって、スクリーン上に中
心線が目視にて確認され、画質が悪くなる。
【0012】また、三角プリズムの頂角の角度θが90度
からずれると、4個の三角プリズムを正確に貼り合わせ
することが出来ず、中心線の幅δは太くなる。
からずれると、4個の三角プリズムを正確に貼り合わせ
することが出来ず、中心線の幅δは太くなる。
【0013】そこで本発明は、射出成形を用い、頂角形
成部にバリや段差を発生させずに、なおかつ頂角の角度
θの精度良い三角プリズムを得ることを目的としてい
る。
成部にバリや段差を発生させずに、なおかつ頂角の角度
θの精度良い三角プリズムを得ることを目的としてい
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の成形用金型は、稜線とその両側に所定の角
度で配設された第1の面及び第2の面を有するプリズムを
成形するためのプリズム成形用金型において、該稜線を
形成するための稜線形成部に沿って分割された、該第1
の面を形成するための第1の分割駒及び該第2の面を形成
するための第2の分割駒を備え、該第1の分割駒と該第2
の分割駒とが該稜線形成部を突き合わせた状態で、枠駒
内に挿入されているとともに、該枠駒内に該第1及び第2
の分割駒のうち少なくとも1つの分割駒の稜線形成部の
反対側の当接面に対して、傾きを付けた挿入駒を備え
た。
に、本発明の成形用金型は、稜線とその両側に所定の角
度で配設された第1の面及び第2の面を有するプリズムを
成形するためのプリズム成形用金型において、該稜線を
形成するための稜線形成部に沿って分割された、該第1
の面を形成するための第1の分割駒及び該第2の面を形成
するための第2の分割駒を備え、該第1の分割駒と該第2
の分割駒とが該稜線形成部を突き合わせた状態で、枠駒
内に挿入されているとともに、該枠駒内に該第1及び第2
の分割駒のうち少なくとも1つの分割駒の稜線形成部の
反対側の当接面に対して、傾きを付けた挿入駒を備え
た。
【0015】また、該第1の分割駒と該第2の分割駒とが
該稜線形成部をつき合わせた状態で、枠駒内に挿入され
ているとともに、その底部には第1の段差調整駒と第2の
段差調整駒を備えた。
該稜線形成部をつき合わせた状態で、枠駒内に挿入され
ているとともに、その底部には第1の段差調整駒と第2の
段差調整駒を備えた。
【0016】ここで該第1及び第2分割駒は、可動側金型
や固定側金型などにブランクを形成し、その中に挿入し
ても良い。
や固定側金型などにブランクを形成し、その中に挿入し
ても良い。
【0017】本発明によるプリズム成形用金型を用いれ
ば、該第1の分割駒と該挿入駒との当接面が、該第1の分
割駒と該第2の分割駒との当接面に対して傾きをつけた
ことにより、該挿入駒が挿入されたときに該第1の分割
駒と該第2の分割駒の当接面に締め付け力が作用する。
このため成形時における成形材料の圧力に負けて稜線形
成部に間隙が生じることがない。したがって、プリズム
の稜線にバリが生じることがない。
ば、該第1の分割駒と該挿入駒との当接面が、該第1の分
割駒と該第2の分割駒との当接面に対して傾きをつけた
ことにより、該挿入駒が挿入されたときに該第1の分割
駒と該第2の分割駒の当接面に締め付け力が作用する。
このため成形時における成形材料の圧力に負けて稜線形
成部に間隙が生じることがない。したがって、プリズム
の稜線にバリが生じることがない。
【0018】また、該第1の段差調整駒と該第2の段差調
整駒により、該第1の分割駒と、該第2の分割駒の当接面
の高さを揃えることができ、プリズムの成形時にプリズ
ムの稜線に段差ができることがない。
整駒により、該第1の分割駒と、該第2の分割駒の当接面
の高さを揃えることができ、プリズムの成形時にプリズ
ムの稜線に段差ができることがない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施例を図
面を用いて具体的に説明する。 実施例1:本発明による第1の実施例であるプリズム成
形金型の断面図を図2に示す。本実施例におけるプリズ
ム成形用金型1は、図5に示すようなプリズム16の稜線1
7とその両側に所定の角度で配設された第1の面18a及び
第2の面18bを有しているプリズムを成形するためのもの
である。
面を用いて具体的に説明する。 実施例1:本発明による第1の実施例であるプリズム成
形金型の断面図を図2に示す。本実施例におけるプリズ
ム成形用金型1は、図5に示すようなプリズム16の稜線1
7とその両側に所定の角度で配設された第1の面18a及び
第2の面18bを有しているプリズムを成形するためのもの
である。
【0020】図2に示すように、プリズム成形用金型1
は、図5に示すプリズム16の稜線17に対応する稜線形成
部2及び第1の面18aに対応する第1の面形成部3aを有する
第1の分割駒4aと、図5に示すプリズム16の稜線17に対
応する稜線形成部2及び第2の面18bに対応する第2の面形
成部3bを有する第2の分割駒4bを、該第1の分割駒4aと該
第2の分割駒4bとが該稜線形成部を突き合わせた状態
で、枠駒5内に挿入されているとともに、該枠駒内に該
第1及び第2の分割駒のうち少なくとも1つの分割駒の稜
線形成部の反対側の当接面に、該第1及び第2の分割駒4
a、4bの分割駒の当接面に対して傾きηをつけた当接面7
を備えた挿入駒6を備えている。
は、図5に示すプリズム16の稜線17に対応する稜線形成
部2及び第1の面18aに対応する第1の面形成部3aを有する
第1の分割駒4aと、図5に示すプリズム16の稜線17に対
応する稜線形成部2及び第2の面18bに対応する第2の面形
成部3bを有する第2の分割駒4bを、該第1の分割駒4aと該
第2の分割駒4bとが該稜線形成部を突き合わせた状態
で、枠駒5内に挿入されているとともに、該枠駒内に該
第1及び第2の分割駒のうち少なくとも1つの分割駒の稜
線形成部の反対側の当接面に、該第1及び第2の分割駒4
a、4bの分割駒の当接面に対して傾きηをつけた当接面7
を備えた挿入駒6を備えている。
【0021】本実施例においては、第1の分割駒4aと挿
入駒6との当接面7が、第1の分割駒4aと第2の分割駒4bと
の当接面8に対して傾きηをつけたことにより、挿入駒6
が挿入されたときに第1の分割駒4aと第2の分割駒4bの当
接面8に締め付け力が作用するため、成形時における成
形材料の圧力に負けて稜線形成部2に間隙が生じにく
い。したがって、プリズム16の稜線17にバリが発生を低
減することができる。
入駒6との当接面7が、第1の分割駒4aと第2の分割駒4bと
の当接面8に対して傾きηをつけたことにより、挿入駒6
が挿入されたときに第1の分割駒4aと第2の分割駒4bの当
接面8に締め付け力が作用するため、成形時における成
形材料の圧力に負けて稜線形成部2に間隙が生じにく
い。したがって、プリズム16の稜線17にバリが発生を低
減することができる。
【0022】本発明の成形用金型を用いて射出成形され
た三角プリズムは稜線の幅δを10μm以下にすることが
できる。該三角プリズムを貼り合わせたダイクロイック
プリズムを搭載した投写形表示装置は、スクリーン上に
投写されるダイクロイックプリズムの中心線27と、隣接
する領域との照度比を3%以内に低減することができる。
た三角プリズムは稜線の幅δを10μm以下にすることが
できる。該三角プリズムを貼り合わせたダイクロイック
プリズムを搭載した投写形表示装置は、スクリーン上に
投写されるダイクロイックプリズムの中心線27と、隣接
する領域との照度比を3%以内に低減することができる。
【0023】ここで締め付け力を効率的に第1の分割駒4
aと第2の分割駒4bの当接面8に伝えるためには、第1の分
割駒4aと挿入駒6との当接面7と、第1の分割駒4aと第2の
分割駒4bとの当接面8とのなす傾きηは、3度から7度で
あることが好ましい。なぜなら、傾きが3度より小さい
と取り外しが困難であり、傾きが7度より大きいと締め
付け力が小さくなるからである。
aと第2の分割駒4bの当接面8に伝えるためには、第1の分
割駒4aと挿入駒6との当接面7と、第1の分割駒4aと第2の
分割駒4bとの当接面8とのなす傾きηは、3度から7度で
あることが好ましい。なぜなら、傾きが3度より小さい
と取り外しが困難であり、傾きが7度より大きいと締め
付け力が小さくなるからである。
【0024】また、図7に示すように、第1の分割駒37a
と挿入駒38との当接面39でなく、挿入駒38と枠駒40との
当接面41が、第1の分割駒37aと第2の分割駒37bとの当接
面42に対して、傾きηを付けた挿入駒38を挿入しても同
じ効果が得られる。
と挿入駒38との当接面39でなく、挿入駒38と枠駒40との
当接面41が、第1の分割駒37aと第2の分割駒37bとの当接
面42に対して、傾きηを付けた挿入駒38を挿入しても同
じ効果が得られる。
【0025】また図8に示すように、第1の分割駒43aと
挿入駒44の当接面45のうち、第1の分割駒43aと第2の分
割駒43bとの当接面58に、締め付け力が加わらない平面4
6を逃がして空間部を作ると、挿入駒44を挿入した際の
第1の分割駒43aの応力による変形量が低減できる。
挿入駒44の当接面45のうち、第1の分割駒43aと第2の分
割駒43bとの当接面58に、締め付け力が加わらない平面4
6を逃がして空間部を作ると、挿入駒44を挿入した際の
第1の分割駒43aの応力による変形量が低減できる。
【0026】また図9に示すように、挿入駒47のによる
第1の分割駒48aと第2の分割駒48bとの当接面49への締め
付け力をさらに強くするために、挿入駒47と枠駒50との
間に空間部51を作ると、挿入駒47を深さにより締め付け
力が調整可能なので好ましい。
第1の分割駒48aと第2の分割駒48bとの当接面49への締め
付け力をさらに強くするために、挿入駒47と枠駒50との
間に空間部51を作ると、挿入駒47を深さにより締め付け
力が調整可能なので好ましい。
【0027】また図10に示すように、挿入駒52にね
じ、ピンなど高さ調整駒53を備え付けておくと、金型が
閉じたときに固定側金型と高さ調整駒53との間に射出成
形機の型締め力がかかるため、挿入駒52が成形によりゆ
るむことがなく、締め付け力を保持することができる。
じ、ピンなど高さ調整駒53を備え付けておくと、金型が
閉じたときに固定側金型と高さ調整駒53との間に射出成
形機の型締め力がかかるため、挿入駒52が成形によりゆ
るむことがなく、締め付け力を保持することができる。
【0028】実施例2:本発明による第2の実施例であ
るプリズム成形金型の断面図を図3に示す。本実施例に
おけるプリズム成形用金型9は、図5に示すようなプリ
ズム16の稜線17とその両側に所定の角度で配設された第
1の面18a及び第2の面18bを有しているプリズムを成形す
るためのものである。
るプリズム成形金型の断面図を図3に示す。本実施例に
おけるプリズム成形用金型9は、図5に示すようなプリ
ズム16の稜線17とその両側に所定の角度で配設された第
1の面18a及び第2の面18bを有しているプリズムを成形す
るためのものである。
【0029】図3に示すように、プリズム成形用金型9
は、図5に示すプリズム16の稜線17に対応する稜線形成
部10及び第1の面18aに対応する第1の面形成部11aを有す
る第1の分割駒12aと、図5に示すプリズム16の稜線17に
対応する稜線形成部10及びおよび第2の面18bに対応する
第2の面形成部11bを有する第2の分割駒12bを、該第1の
分割駒12aと該第2の分割駒12bとが該稜線形成部を突き
合わせた状態で、枠駒13内に挿入されているとともに、
その底部には第1の段差調整駒14aと第2の段差調整駒14b
が備えられている。
は、図5に示すプリズム16の稜線17に対応する稜線形成
部10及び第1の面18aに対応する第1の面形成部11aを有す
る第1の分割駒12aと、図5に示すプリズム16の稜線17に
対応する稜線形成部10及びおよび第2の面18bに対応する
第2の面形成部11bを有する第2の分割駒12bを、該第1の
分割駒12aと該第2の分割駒12bとが該稜線形成部を突き
合わせた状態で、枠駒13内に挿入されているとともに、
その底部には第1の段差調整駒14aと第2の段差調整駒14b
が備えられている。
【0030】ここで、段差調整駒の位置を固定するため
に、図11に示すように枠駒54とそれぞれの段差調整駒
55a、55bと、それぞれの分割駒56a、56bをねじ止めした
ほうが好ましい。
に、図11に示すように枠駒54とそれぞれの段差調整駒
55a、55bと、それぞれの分割駒56a、56bをねじ止めした
ほうが好ましい。
【0031】本実施例においては、挿入駒14a、14bによ
り第1の分割駒12aと、第2の分割駒12bの当接面15の高さ
を揃えることができ、図6に示す金型による段差を低減
することができるので、プリズム16の成形時に稜線17に
段差が低減できる。
り第1の分割駒12aと、第2の分割駒12bの当接面15の高さ
を揃えることができ、図6に示す金型による段差を低減
することができるので、プリズム16の成形時に稜線17に
段差が低減できる。
【0032】本発明の成形用金型を用いて射出成形され
た三角プリズムは稜線の幅δを小さくすることができ
る。
た三角プリズムは稜線の幅δを小さくすることができ
る。
【0033】実施例3:本発明による第3の実施例であ
るプリズム成形金型の断面図を図12に示す。本実施例
におけるプリズム成形用金型57は、本発明による実施例
1の挿入駒と本発明による実施例2の段差調整駒を組み合
わせたものである。
るプリズム成形金型の断面図を図12に示す。本実施例
におけるプリズム成形用金型57は、本発明による実施例
1の挿入駒と本発明による実施例2の段差調整駒を組み合
わせたものである。
【0034】本発明の成形用金型を用いて射出成形され
た三角プリズムは稜線の幅δを10μm以下にすることが
できる。該三角プリズムを貼り合わせたダイクロイック
プリズムを搭載した投写形表示装置は、スクリーン上に
投写されるダイクロイックプリズムの中心線27と、隣接
する領域との照度比を3%以内に低減することができる。
た三角プリズムは稜線の幅δを10μm以下にすることが
できる。該三角プリズムを貼り合わせたダイクロイック
プリズムを搭載した投写形表示装置は、スクリーン上に
投写されるダイクロイックプリズムの中心線27と、隣接
する領域との照度比を3%以内に低減することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によるプリズム成形用金型を用い
れば、第1の分割駒と挿入駒との当接面が、第1の分割駒
と第2の分割駒との当接面に対して傾きηをつけたこと
により、挿入駒が枠駒内に挿入されたときに、第1の分
割駒と第2の分割駒と当接面に締め付け力が作用するた
め、成形時における成形材料の樹脂圧力に負けて稜線形
成部に間隙が生じることがない。したがって、プリズム
の稜線にバリが生じることがない。また段差調整駒を備
え付けることにより、第1の分割駒と第2の分割駒の稜線
形成部の高さを揃えることができ、プリズムの成形時に
稜線に段差ができることがない。
れば、第1の分割駒と挿入駒との当接面が、第1の分割駒
と第2の分割駒との当接面に対して傾きηをつけたこと
により、挿入駒が枠駒内に挿入されたときに、第1の分
割駒と第2の分割駒と当接面に締め付け力が作用するた
め、成形時における成形材料の樹脂圧力に負けて稜線形
成部に間隙が生じることがない。したがって、プリズム
の稜線にバリが生じることがない。また段差調整駒を備
え付けることにより、第1の分割駒と第2の分割駒の稜線
形成部の高さを揃えることができ、プリズムの成形時に
稜線に段差ができることがない。
【0036】本発明の成形用金型を用いて射出成形され
た三角プリズムは稜線の幅δが小さく、該三角プリズム
を貼り合わせたダイクロイックプリズムを搭載した投写
形表示装置は、スクリーン上に投写されるダイクロイッ
クプリズムの中心線と、隣接する領域との照度比を3%以
内に低減することができる。
た三角プリズムは稜線の幅δが小さく、該三角プリズム
を貼り合わせたダイクロイックプリズムを搭載した投写
形表示装置は、スクリーン上に投写されるダイクロイッ
クプリズムの中心線と、隣接する領域との照度比を3%以
内に低減することができる。
【図1】ダイクロイックプリズムの中心線の幅と、スク
リーン上に投影された中心線と隣接する領域の照度比の
関係を表した図である。
リーン上に投影された中心線と隣接する領域の照度比の
関係を表した図である。
【図2】第1実施例のプリズム用成形金型の模式断面図
である。
である。
【図3】第2実施例のプリズム用成形金型の模式断面図
である。
である。
【図4】従来のプリズム用成形金型の一例を示し、(a)
は枠駒内に一対の分割駒を挿入したプリズム成形用金型
模式斜視図、(b)は分解された一対の分割駒の模式斜視
図、(c)は分解された枠駒の模式斜視図である。
は枠駒内に一対の分割駒を挿入したプリズム成形用金型
模式斜視図、(b)は分解された一対の分割駒の模式斜視
図、(c)は分解された枠駒の模式斜視図である。
【図5】プリズムの一例を示す模型斜視図である。
【図6】図4にしめすプリズム成形用金型を用いたとき
の段差発生の例を示す説明図である。
の段差発生の例を示す説明図である。
【図7】図2に示す第1実施例に対する変形例を示す模
式断面図である。
式断面図である。
【図8】図2に示す第1実施例に対する変形例を示す模
式断面図である。
式断面図である。
【図9】図2に示す第1実施例に対する変形例を示す模
式断面図である。
式断面図である。
【図10】図2に示す第1実施例に対する変形例を示す
模式断面図である。
模式断面図である。
【図11】図3に示す第2実施例に対する変形例を示す
模式断面図である。
模式断面図である。
【図12】第3実施例のプリズム用成形金型の模式断面
図である。
図である。
【図13】従来の投写形表示装置光学系の上面図であ
る。
る。
【図14】従来の色合成プリズム構成図である。
1、9、23、57 … プリズム成形用金型、2、10、19a、19
b、25a、25b … 稜線形成部、3a、11a、20a … 第1の面
形成部、3b、11b、20b … 第2の面形成部、4a、12a、21
a、24a、37a、43a、48a、56a … 第1の分割駒、4b、12
b、21b、24b、37b、43b、48b、56b … 第2の分割駒、
5、13、22、40、50、54 … 枠駒、6、38、44、47、52
… 挿入駒、7、8、15、39、41、42、45、49、58 … 当
接面、14a、55a… 第1の段差調整駒、14b、55b … 第2
の段差調整駒、16 … プリズム、17 …プリズムの稜
線、18a … 第1の面、18b … 第2の面、26 … 段差、27
… 中心線、46 … 平面、51 … 空間部、53 … 高さ調
整駒、58 … 光源ランプユニット、59 … 白色光束、6
0、62 … レンズアレイ、61 … コールドミラー、63 …
青緑反射ダイクロイックミラー、64 … 赤光束、65 …
青緑光束、66、75、77 … 増反射ミラー、67、72、78
… 集光レンズ、68、73、79 … 液晶ライトバルブ、69
… 緑反射ダイクロイックミラー、70 … 緑光束、71 …
青光束、74、76 … リレーレンズ、80 … ダイクロイ
ックプリズム、803c、804d … 赤光束反射ダイクロイッ
クミラー面、801c、804c … 青光束反射ダイクロイック
ミラー面、801a… 赤光束入射面、802a … 緑光束入射
面、803a … 青光束入射面、804b … 合成済光束出射
面、81 … 出射光、82 … 投写レンズユニット、83 …
スクリーン
b、25a、25b … 稜線形成部、3a、11a、20a … 第1の面
形成部、3b、11b、20b … 第2の面形成部、4a、12a、21
a、24a、37a、43a、48a、56a … 第1の分割駒、4b、12
b、21b、24b、37b、43b、48b、56b … 第2の分割駒、
5、13、22、40、50、54 … 枠駒、6、38、44、47、52
… 挿入駒、7、8、15、39、41、42、45、49、58 … 当
接面、14a、55a… 第1の段差調整駒、14b、55b … 第2
の段差調整駒、16 … プリズム、17 …プリズムの稜
線、18a … 第1の面、18b … 第2の面、26 … 段差、27
… 中心線、46 … 平面、51 … 空間部、53 … 高さ調
整駒、58 … 光源ランプユニット、59 … 白色光束、6
0、62 … レンズアレイ、61 … コールドミラー、63 …
青緑反射ダイクロイックミラー、64 … 赤光束、65 …
青緑光束、66、75、77 … 増反射ミラー、67、72、78
… 集光レンズ、68、73、79 … 液晶ライトバルブ、69
… 緑反射ダイクロイックミラー、70 … 緑光束、71 …
青光束、74、76 … リレーレンズ、80 … ダイクロイ
ックプリズム、803c、804d … 赤光束反射ダイクロイッ
クミラー面、801c、804c … 青光束反射ダイクロイック
ミラー面、801a… 赤光束入射面、802a … 緑光束入射
面、803a … 青光束入射面、804b … 合成済光束出射
面、81 … 出射光、82 … 投写レンズユニット、83 …
スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 33/12 G03B 33/12 // B29L 11:00 B29L 11:00 (72)発明者 蔵本 浩樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 小川 雅和 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 長谷部 辰巳 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディアシステ ム事業部内 (72)発明者 小寺 善衛 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディアシステ ム事業部内 (72)発明者 西村 貞之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディアシステ ム事業部内 Fターム(参考) 2H042 CA08 CA14 CA15 2H088 EA12 HA13 HA21 MA20 2H091 FA05X FA14Z FA21X FA26X LA30 MA07 4F202 AH76 AM33 CA11 CB01 CK42
Claims (10)
- 【請求項1】光源と、ここから出射された光束を3色の
光束に分離する色分離手段と、分離された各色の光束
を、与えられた映像信号に基づき変調する3枚の液晶ラ
イトバルブと、これらの液晶ライトバルブを介して変調
された各色の変調光束を合成する色合成手段と、合成さ
れた変調光束をスクリーン上に拡大投写する投写レンズ
を有する投写形表示装置において、 該色合成手段は、プラスチックを射出成形することによ
り作製された屈折率が等しい4個の直角二等辺三角形断
面の三角プリズムを相互に貼り合わせることにより構成
された全体として四角柱状のダイクロイックプリズムで
あり、スクリーン上に投影された該ダイクロイックプリ
ズムの中心線と隣接する領域の照度比が3%以内であるこ
とを特徴とする投写形表示装置。 - 【請求項2】光源と、ここから出射された光束を3色の
光束に分離する色分離手段と、分離された各色の光束
を、与えられた映像信号に基づき変調する3枚の液晶ラ
イトバルブと、これらの液晶ライトバルブを介して変調
された各色の変調光束を合成する色合成手段と、合成さ
れた変調光束をスクリーン上に拡大投写する投写レンズ
を有する投写形表示装置において、 該色合成手段は、プラスチックを射出成形することによ
り作製された屈折率が等しい4個の直角二等辺三角形断
面の三角プリズムを相互に貼り合わせることにより構成
された全体として四角柱状のダイクロイックプリズムで
あり、該ダイクロイックプリズムの中心線の幅が10mm以
下であることを特徴とする投写形表示装置。 - 【請求項3】プラスチックを射出成形することにより作
製された屈折率が等しい4個の直角二等辺三角形断面の
三角プリズムを相互に貼り合わせることにより構成され
た全体として四角柱状のダイクロイックプリズムであっ
て、 該三角プリズムの稜線の線幅が10mm以下であることを特
徴とするダイクロイックプリズム。 - 【請求項4】プラスチックを射出成形することにより作
製された直角二等辺三角形断面の三角プリズムであっ
て、該三角プリズムの稜線の線幅が10mm以下であること
を特徴とする三角プリズム。 - 【請求項5】光源と、ここから出射された光束を3色の
光束に分離する色分離手段と、分離された各色の光束
を、与えられた映像信号に基づき変調する3枚の液晶ラ
イトバルブと、これらの液晶ライトバルブを介して変調
された各色の変調光束を合成する色合成手段と、合成さ
れた変調光束をスクリーン上に拡大投写する投写レンズ
を有する投写形表示装置において、 該色合成手段は、プラスチックを射出成形することによ
り作製され、稜線とその両側に90度で配設された第1の
面と第2の面を有する直角二等辺三角形断面の4個の三
角プリズムを相互に貼り合わせることにより構成された
全体として四角柱状のダイクロイックプリズムであり、 該三角プリズムは、該稜線を形成するための稜線形成部
に沿って分割された、該第1の面を形成するための第1
の分割駒および該第2の面を形成するための第2の分割駒
を、該稜線形成部をつき合わせて枠駒内に挿入した状態
であって、かつ、該枠駒内に該第1および第2の分割駒の
うち少なくとも1つの分割駒の稜線形成部の反対側の当
接面に、該第1及び第2の分割駒の分割駒の当接面に対し
て傾きをつけた当接面を備えた挿入駒を挿入した状態の
成形用金型に、プラスチックを射出成形することで製造
されることを特徴とする投写形表示装置。 - 【請求項6】プラスチックを射出成形することにより作
製され、稜線とその両側に90度で配設された第1の面と
第2の面を有する直角二等辺三角形断面の4個の三角プ
リズムを相互に貼り合わせることにより構成された全体
として四角柱状のダイクロイックプリズムであって、 該三角プリズムは、該稜線を形成するための稜線形成部
に沿って分割された、該第1の面を形成するための第1
の分割駒および該第2の面を形成するための第2の分割駒
を、該稜線形成部をつき合わせて枠駒内に挿入した状態
であって、かつ、該枠駒内に該第1および第2の分割駒の
うち少なくとも1つの分割駒の稜線形成部の反対側の当
接面に、該第1及び第2の分割駒の分割駒の当接面に対し
て傾きをつけた当接面を備えた挿入駒を挿入した状態の
成形用金型に、プラスチックを射出成形することで製造
されることを特徴とするダイクロイックプリズム。 - 【請求項7】プラスチックを射出成形することにより作
製され、稜線とその両側に90度で配設された第1の面と
第2の面を有する直角二等辺三角形断面の三角プリズム
であって、 該三角プリズムは、該稜線を形成するための稜線形成部
に沿って分割された、該第1の面を形成するための第1
の分割駒および該第2の面を形成するための第2の分割駒
を、該稜線形成部をつき合わせて枠駒内に挿入した状態
であって、かつ、該枠駒内に該第1および第2の分割駒の
うち少なくとも1つの分割駒の稜線形成部の反対側の当
接面に、該第1及び第2の分割駒の分割駒の当接面に対し
て傾きをつけた当接面を備えた挿入駒を挿入した状態の
成形用金型に、プラスチックを射出成形することで製造
されることを特徴とする三角プリズム。 - 【請求項8】請求項5に記載の投写形表示装置におい
て、前記三角プリズムは、第1の段差調整手段と第2の段
差調整手段を前記枠駒の底部に備えた成形用金型にプラ
スチックを射出成形することで製造されることを特徴と
する投写形表示装置。 - 【請求項9】請求項6に記載のダイクロイックプリズム
において、前記三角プリズムは、第1の段差調整手段と
第2の段差調整手段を前記枠駒の底部に備えた成形用金
型にプラスチックを射出成形することで製造されること
を特徴とするダイクロイックプリズム。 - 【請求項10】請求項7に記載の三角プリズムにおい
て、該三角プリズムは、第1の段差調整手段と第2の段差
調整手段を前記枠駒の底部に備えた成形用金型にプラス
チックを射出成形することで製造されることを特徴とす
る三角プリズム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001150270A JP2002341440A (ja) | 2001-05-21 | 2001-05-21 | ダイクロイックプリズムおよびこれを備えた投写形表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001150270A JP2002341440A (ja) | 2001-05-21 | 2001-05-21 | ダイクロイックプリズムおよびこれを備えた投写形表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002341440A true JP2002341440A (ja) | 2002-11-27 |
Family
ID=18995308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001150270A Pending JP2002341440A (ja) | 2001-05-21 | 2001-05-21 | ダイクロイックプリズムおよびこれを備えた投写形表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002341440A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005254564A (ja) * | 2004-03-10 | 2005-09-22 | Canon Inc | ダハプリズムの成形用金型 |
US7411734B2 (en) | 2005-11-10 | 2008-08-12 | 3M Innovative Properties Company | Color-splitting optical element and an optical system utilizing the color-splitting optical element |
US7460306B2 (en) | 2004-05-14 | 2008-12-02 | 3M Innovative Properties Company | Multi-directional optical element and an optical system utilizing the multi-directional optical element |
-
2001
- 2001-05-21 JP JP2001150270A patent/JP2002341440A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005254564A (ja) * | 2004-03-10 | 2005-09-22 | Canon Inc | ダハプリズムの成形用金型 |
US7460306B2 (en) | 2004-05-14 | 2008-12-02 | 3M Innovative Properties Company | Multi-directional optical element and an optical system utilizing the multi-directional optical element |
US7411734B2 (en) | 2005-11-10 | 2008-08-12 | 3M Innovative Properties Company | Color-splitting optical element and an optical system utilizing the color-splitting optical element |
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