JP2002341435A - プロジェクタ装置 - Google Patents

プロジェクタ装置

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JP2002341435A JP2001143994A JP2001143994A JP2002341435A JP 2002341435 A JP2002341435 A JP 2002341435A JP 2001143994 A JP2001143994 A JP 2001143994A JP 2001143994 A JP2001143994 A JP 2001143994A JP 2002341435 A JP2002341435 A JP 2002341435A
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    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/54Accessories
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  • Projection Apparatus (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数枚のスクリーンからなるスクリーン群
を、プロジェクタ装置において簡単にかつプロジェクタ
装置の前面側のデザインに制約を生じないようにするこ
とができるプロジェクタ装置を提供すること。 【解決手段】 画像をスクリーン群14に投射して結像
するプロジェクタ装置10において、スクリーン群14
の第1スクリーン50を取り付けるための開口部30を
有する筐体20と、筐体20の開口部30において第1
スクリーン50を配置して第1スクリーン50の内面を
筐体20側に接着により固定する第1スクリーン固定部
74と、第1スクリーン50と第1スクリーン固定部7
4の間であって、第1スクリーン50よりも筐体20内
の内側寄りに第2スクリーン54,56を挟み込んで固
定する第2スクリーン固定部76を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像をスクリーン
群に投射して結像するプロジェクタ装置の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】比較的大きなスクリーンに背面から映像
等を投射して、スクリーンに、この映像を拡大して映す
プロジェクタ装置が知られている。このプロジェクタ装
置は、具体的には光学ユニットの投射レンズによって映
像等が拡大され、スクリーンに投射される。
【0003】図11と図12は、従来のプロジェクタ装
置におけるスクリーンの固定構造を示している。プロジ
ェクタ装置2000のスクリーン枠2003は、コント
ラストスクリーン2023、フレネルスクリーン200
5およびレンチキュラースクリーン2006を、スクリ
ーンホルダー2012およびねじ2013を用いて固定
する構造になっている。スクリーン枠2003は、前面
枠部2020を有しており、この前面枠部2020はボ
ス2028を有している。このボス2028は、スクリ
ーン枠2003の内側に後方に向けて突出している。ネ
ジ2013はこのボス2028にねじ込まれることによ
り、スクリーンホルダー2012がボス2028に対し
て固定されている。この結果、コントラストスクリーン
2023、フレネルスクリーン2005、レンチキュラ
ースクリーン2006は、前面枠部2020の内面20
32とスクリーンホルダー2012の内面2034の間
に挟まれるようにして固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
スクリーン枠2003の4辺には前面枠部2020が幅
広く形成されていることから、前面枠部2020の大き
な幅の部分2040が存在する。この前面枠部2020
の幅の部分2040は、取付用のスクリーンホルダー2
012とボス2028およびねじ2013を観察者Mか
ら見て隠すような大きさの幅を有している必要があるた
めに、比較的大きい寸法である。このことから、プロジ
ェクタ装置のスクリーン枠2003の前面枠部2020
の存在から、プロジェクタ装置はデザイン的に大きな制
約ができてしまう。しかも、コントラストスクリーン2
023、フレネルスクリーン2005、そしてレンチキ
ュラースクリーン2006は、複数本のねじ2013を
用いてたとえば手作業によりスクリーンホルダー201
2によって組み立てて固定しなければならないので、そ
の固定作業が面倒であり、組立生産性も悪い。そこで本
発明は上記課題を解消し、複数枚のスクリーンからなる
スクリーン群を、プロジェクタ装置において簡単にかつ
プロジェクタ装置の前面側のデザインに制約を生じない
ようにすることができるプロジェクタ装置を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、画像
をスクリーン群に投射して結像するプロジェクタ装置に
おいて、前記スクリーン群の第1スクリーンを取り付け
るための開口部を有する筐体と、前記筐体の前記開口部
において前記第1スクリーンを配置して前記第1スクリ
ーンの内面を前記筐体側に接着により固定する第1スク
リーン固定部と、前記第1スクリーンと前記第1スクリ
ーン固定部の間であって、前記第1スクリーンよりも前
記筐体内の内側寄りに第2スクリーンを挟み込んで固定
する第2スクリーン固定部と、を備えることを特徴とす
るプロジェクタ装置である。
【0006】請求項1では、筐体はスクリーン群の第1
スクリーンを取り付けるための開口部を有している。第
1スクリーン固定部は筐体の開口部において第1スクリ
ーンを配置して第1スクリーンを筐体側に接着により固
定する。第2スクリーン固定部は、第1スクリーンと第
1スクリーン固定部の間であって第1スクリーンよりも
筐体内の内側寄りに第2スクリーンを挟み込んで固定す
る。これにより、第1スクリーン固定部は筐体の開口部
において第1スクリーンを筐体側に対して接着により固
定することができ、この固定は接着であるので非常に簡
単にかつ確実に行うことができ、ねじ等を使用する必要
がない。
【0007】しかも、第2スクリーン固定部は、第1ス
クリーンと第1スクリーン固定部の間において、第1ス
クリーンよりも筐体内の内側寄りに第2スクリーンを挟
み込んで固定するだけでよい。従ってねじやその他のス
クリーンホルダー等が必要ではなく、第1スクリーンと
第2スクリーンを接着と挟み込み作業だけで行うことが
でき、組立生産性が向上する。そして、第1スクリーン
固定部は第1スクリーンの内面を接着により固定するの
で、第1スクリーンを固定するために筐体の一部を前面
側に形成する必要がなく、第1スクリーンは筐体の開口
部に合わせて大きなサイズを採用することができる。従
ってプロジェクタ装置のデザイン上の制約の制限をなく
すことができる。そしてビスや別のスクリーンホルダー
のような部材が不要であるので、組立生産性が上がる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1に記載のプロ
ジェクタ装置において、前記第1スクリーンは、前記第
2スクリーンを保護し外光下でのコントラストの向上を
図るコントラストスクリーンである。請求項2では、第
1スクリーンは、第2スクリーンを保護し外光下でのコ
ントラストの向上を図るコントラストスクリーンであ
る。
【0009】請求項3の発明は、請求項2に記載のプロ
ジェクタ装置において、前記第2スクリーンは、投射さ
れる発散光束を平行光束に変えるフレネルスクリーン
と、前記平行光束を左右方向に広げるレンチキュラース
クリーンを有する。請求項3では、第2スクリーンはフ
レネルスクリーンとレンチキュラースクリーンを有して
いる。
【0010】請求項4の発明は、請求項1に記載のプロ
ジェクタ装置において、前記第1スクリーン固定部は、
前記筐体の内側から突出して形成された取付構造部と、
一端部が前記取付構造部に対してはめ込みにより固定さ
れ、他端部が前記第1スクリーンの内面に対して接着に
より固定される取付部材と、を有する。請求項4では、
第1スクリーン固定部の取付構造部は、筐体の内側から
突出して形成されている。取付部材の一端部は、取付構
造部に対してはめ込みにより固定され、取付部材の他端
部が第1スクリーンの内面に対して接着により固定され
ている。
【0011】請求項5の発明は、画像をスクリーン群に
投射して結像するプロジェクタ装置において、前記スク
リーン群の第1スクリーンを取り付けるための開口部を
有する筐体と、前記筐体の前記開口部において前記第1
スクリーンを配置して前記第1スクリーンを前記筐体側
にはめ込みにより固定する第1スクリーン固定部と、前
記第1スクリーンと前記第1スクリーン固定部の間であ
って、前記第1スクリーンよりも前記筐体内の内側寄り
に第2スクリーンを挟み込んで固定する第2スクリーン
固定部と、を備えることを特徴とするプロジェクタ装置
である。
【0012】請求項5では、筐体はスクリーン群の第1
スクリーンを取り付けるための開口部を有している。第
1スクリーン固定部は、筐体の開口部において第1スク
リーンを配置して第1スクリーンを筐体側にはめ込みに
より固定する。第2スクリーン固定部は、第1スクリー
ンと第1スクリーン固定部の間であって第1スクリーン
よりも筐体内の内側寄りに第2スクリーンを挟み込んで
固定する。これにより、第1スクリーン固定部は、第1
スクリーンを筐体側にはめ込みにより固定し、第2スク
リーンは第2スクリーン固定部により筐体内の内側寄り
に挟み込んで固定する。このように挟み込み作業により
固定するだけであるので、従来用いられていたスクリー
ンホルダーのような部材やねじ等は不要であり、組立生
産性が向上する。
【0013】請求項6の発明は、請求項5に記載のプロ
ジェクタ装置において、前記第1スクリーンは、前記第
2スクリーンを保護し外光下でのコントラストの向上を
図るコントラストスクリーンである。請求項6では、第
1スクリーンは、第2スクリーンを保護し外光下でのコ
ントラストの向上を図るコントラストスクリーンであ
る。
【0014】請求項7の発明は、請求項6に記載のプロ
ジェクタ装置において、前記第2スクリーンは、投射さ
れる発散光束を平行光束に変えるフレネルスクリーン
と、前記平行光束を左右方向に広げるレンチキュラース
クリーンを有する。請求項7では、第2スクリーンは、
フレネルスクリーンとレンチキュラースクリーンを有し
ている。
【0015】請求項8の発明は、請求項6に記載のプロ
ジェクタ装置において、前記第1スクリーン固定部は、
前記筐体の内側から突出して形成された取付構造部と、
一端部が前記取付構造部に対してはめ込みにより固定さ
れ、他端部が前記第1スクリーンの内面側から突出して
形成された取付部材と、を有する。請求項8では、第1
スクリーン固定部の取付構造部は、筐体の内側から突出
して形成されている。取付部材の一端部が、取付構造部
に対してはめ込みにより固定され、取付部材の他端部が
第1スクリーンの内面側から突出して形成されている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0017】図1は本発明のプロジェクタ装置の好まし
い実施の形態を示す斜視図であり、図2は図1のプロジ
ェクタ装置の筐体とスクリーン群を示す分解斜視図であ
る。図3は図1のA−A線における断面構造の例を示し
ている。図1と図2に示すプロジェクタ装置10は、カ
ラー映像等をスクリーン群14の内面側に投射して表示
することにより、観察者Mはスクリーン群14に映し出
されたたとえばカラー映像を見ることができる構造のも
のである。プロジェクタ装置10は、図3に示すように
概略的には筐体20、スクリーン群14、反射ミラー2
4、光学ユニット26等を有している。光学ユニット2
6、反射ミラー24およびスクリーン群14は、筐体2
0の中に収容されている。光学ユニット26は、たとえ
ばカラー陰極線管(CRT)を有している。
【0018】光学ユニット26から投射される映像は、
反射ミラー24により反射されて、スクリーン群14の
内面側に投射される。観察者Mはこの投射されたカラー
映像等の映像をスクリーン群14を介して見ることがで
きる。このような構造のプロジェクタ装置10は、リア
プロジェクションテレビジョン受像機等とも呼ばれてい
る。プロジェクタ装置10の図2に示すスクリーン群1
4は、投射される映像を結像するために、筐体20の開
口部30にはめ込んで、しかも筐体20の枠部40に対
して固定されている。枠部40は、筐体20の上辺と下
辺および右辺と左辺の4箇所に好ましくは設けられてい
て、たとえば長方形の開口部30を形成している。
【0019】スクリーン群14は、数種類のスクリーン
により構成されており、コントラストスクリーン50、
レンチキュラーレンズ54およびフレネルレンズ56を
有している。コントラストスクリーン50は第1スクリ
ーンに相当し、筐体20の開口部30において最も外側
に位置している。レンチキュラーレンズ54はレンチキ
ュラースクリーンとも呼ばれており第2スクリーンに相
当する。フレネルレンズ56はフレネルスクリーンとも
呼ばれており第2スクリーンに相当する。コントラスト
スクリーン50とフレネルレンズ56の間にレンチキュ
ラーレンズ54が配置される。レンチキュラーレンズ5
4とフレネルレンズ56は、コントラストスクリーン5
0の内側、すなわち筐体20の内側に位置している。
【0020】図4は、図1のプロジェクタ装置10のB
−Bにおける断面構造例を示している。図4の断面構造
は、図1の上辺の枠部40と下辺の枠部40における断
面構造であってもよいし、図1における右辺の枠部40
と左辺の枠部40の断面構造例であっても勿論構わな
い。
【0021】図4と図2に示すコントラストスクリーン
50は、前面板とも呼ばれており、外光下でのコントラ
ストの向上と、観察者M側に面するレンチキュラーレン
ズ54等の表面の保護のために配置されるものである。
最も内側のフレネルレンズ56は、たとえばアクリルま
たはポリカーボネートもしくは他の材質から形成されて
おり、図3に示す光学ユニット26から投射された映像
の発散光束を平行光束にする役割を果たす。レンチキュ
ラーレンズ54は、たとえばアクリルまたはポリカーボ
ネートもしくは他の材質から形成されており、フレネル
レンズ56により平行光にされた映像光をたとえば左右
方向に広げる役割を果たすものである。
【0022】図4において、コントラストスクリーン5
0、レンチキュラーレンズ54およびフレネルレンズ5
6は、筐体20のたとえば上辺、下辺、右辺、左辺のそ
れぞれの枠部40により図4に示すような固定構造によ
り固定されている。図4の筐体20の枠部40の前部6
0は、従来と異なり幅の広い前面枠部は存在しておら
ず、枠部40の厚みTのみが観察者Mから見えるように
なっている。このことから、4つの辺の前部60により
囲まれて形成される長方形状の開口部30は、枠部40
の外寸法の大きさよりも厚みTだけ小さいだけの非常に
大きな開口部30をデザイン的に確保している。この開
口部30には、ほぼ一杯にコントラストスクリーン50
が開口部30に配置されている。コントラストスクリー
ン50の前面31は、好ましくは枠部40の前部60に
ほぼ面一に位置している。
【0023】図4に示すコントラストスクリーン50、
レンチキュラーレンズ54およびフレネルレンズ56の
固定構造部70は、第1スクリーン固定部74と第2ス
クリーン固定部76を有している。まず、第1スクリー
ン固定部74について説明する。第1スクリーン固定部
74は、筐体20の開口部30において第1スクリーン
であるコントラストスクリーン50を配置して、コント
ラストスクリーン50の内面33を筐体20側に対して
接着部78により固定するためのものである。
【0024】具体的には、第1スクリーン固定部74
は、取付構造部80と取付部材84を有している。取付
構造部80は、部分80Aと突起100を有しており、
筐体20の枠部40の内側88から突出してコントラス
トスクリーン50をはさむ形で形成されている。つま
り、取付構造部80は枠部40の内側88において、コ
ントラストスクリーン50と平行に突出して形成されて
一体になっている。取付構造部80は、穴90を有して
いる。取付部材84は、図4に示すようにほぼ断面L字
形を有しており、取付部材84は、図4と図5に示すよ
うに一端部96と他端部98を有している。一端部96
は図4に示すように取付構造部80の穴90に通して、
一端部96の穴102には取付構造部80の突起100
がはめ込まれるようになっている。この取付部材84は
断面T字形でもよい。
【0025】取付部材84の他端部98は、接着部78
を用いて、コントラストスクリーン50の内面33の端
の部分に対して接着により固定している。他端部98
は、図5に示すように一端部96に比べて長い帯状のも
のである。一端部96は他端部98に対して直角方向に
たとえば2つ形成されている。取付部材84の一端部9
6には穴102が形成されている。この穴102の中に
は、取付構造部80の突起100がはめ込まれており、
取付部材84の一端部96の中間部分は取付構造部80
の穴90にはめ込まれている。
【0026】従って、コントラストスクリーン50は、
第1スクリーン固定部74の取付構造部80と取付部材
84を用いて、筐体20の枠部40に対して接着部78
を用いて接着により固定されている。従って、従来用い
られていたねじや取付用の金属製のスクリーンホルダー
等の部材が不要であり、ビスを用いて取り付けずにはめ
込みによりコントラストスクリーン50を取り付けるこ
とができることから、組立生産性を大幅に向上すること
ができる。
【0027】しかも、コントラストスクリーン50は、
開口部30のほぼ一杯に配置することができるので、コ
ントラストスクリーン50は枠部40の前部60を除い
た部分にほぼ配置することができ、従来に比べてコント
ラストスクリーン50の面積を拡大することができる。
換言すれば、たとえば筐体の最外部から接着部78の内
側の間の図4のA寸法をできる限り小さくでき、筐体2
0をコンパクトに出来るというメリットがある。接着部
78の内側の位置はコントラストスクリーンの有効画面
寸法よりやや大きい。接着部78は、たとえば両面テー
プあるいは液体もしくは流動体状もしくは固体状の接着
剤を用いることができる。このようにして、コントラス
トスクリーン50は、枠部40の開口部30に対してほ
ぼ面一状態ではめ込み作業および単純な接着により簡単
かつ確実に固定することができる。
【0028】次に、第2スクリーン固定部76について
説明する。第2スクリーン固定部76は、第2スクリー
ンに相当するレンチキュラーレンズ54とフレネルレン
ズ56を重ね合わせた状態で、しかもコントラストスク
リーン50の内側において挟み込んだ状態で固定する。
第2スクリーン固定部76は、取付部材84の他端部9
8の挟持面110と挟持部114を有している。挟持部
114は、取付構造部80と一体的に形成されており、
穴90の付近に位置している。挟持部114と挟持面1
10は対面しており、この挟持部114と挟持面110
の間においてレンチキュラーレンズ54とフレネルレン
ズ56が挟み込んで固定されている。このような固定状
態では、レンチキュラーレンズ54とフレネルレンズ5
6は、コントラストスクリーン50の内面33からやや
離れた位置において、コントラストスクリーン50と平
行にかつコントラストスクリーン50の内側に配置され
ている。
【0029】次に、図6〜図9は、本発明のプロジェク
タ装置のそれぞれ別の実施の形態を示している。図6と
図9の実施の形態は、図4と対応した形態で図示されて
おり、同様の箇所には同じ符号を記して、その説明を用
いることにする。図6の実施の形態が、図4の実施の形
態と異なるのは、次のような点である。第1スクリーン
固定部74の取付構造部80は図4の実施の形態と同じ
であるが、第1スクリーン固定部74の取付部材84の
断面形状がやや異なる。図6の取付部材184は、ほぼ
断面T字形を有しており、一端部96には穴102を有
しており、他端部98は、コントラストスクリーン50
の内面33に対して接着部78により固定されている。
一端部96は取付構造部80の穴90に通っている。
尚、取付部材の断面T字形形状は、断面L字形形状でも
よい。また、他の実施の形態において、取付部材の断面
がL字形形状のものを断面T字形形状にしてもよい。
【0030】そして、第2スクリーン固定部76は、挟
持部114とコントラストスクリーン50の内面33の
間に挟持しており、第2スクリーン固定部76は挟持部
114とコントラストスクリーン50の内面33により
構成されている。従って、レンチキュラーレンズ54と
フレネルレンズ56は、コントラストスクリーン50の
内面側に密着するようにして積層して配置されている。
【0031】図7の実施の形態が図4の実施の形態と異
なるのは次の点である。第1スクリーン固定部74の取
付構造部80は部分80Aと穴90を有してはいるが、
図4に示す突起100は揃えていない。第1スクリーン
固定部74の取付部材84は、ほぼL字形であり、取付
部材84の一端部96は穴90に通っておりストッパ1
30により取付構造部80の内面側に固定されている。
取付部材84の他端部98はコントラストスクリーン5
0の内面33側に対して接着部78を用いて接着により
固定されている。第2スクリーン固定部76は、挟持部
114と他端部98の挟持面110により構成されてい
る。この挟持部114と挟持面110の間にレンチキュ
ラーレンズ54とフレネルレンズ56が重ねるようにし
て挟み込んで固定されており、コントラストスクリーン
50の内面33からは離れた位置にある。
【0032】図8の実施の形態では、第1スクリーン固
定部74は、枠部40の内面88が直接突出して形成さ
れた取付構造部80を有している。この取付構造部80
は、図4の実施の形態における取付部材84と兼ねてお
り、取付構造部80の外面は、接着部78を用いてコン
トラストスクリーン50の内面33に対して接着により
固定されている。第2スクリーン固定部76は、挟持部
114とコントラストスクリーン50の内面33により
構成されており、レンチキュラーレンズ54とフレネル
レンズ56は、挟持部114とコントラストスクリーン
50の内面33により挟み込んで固定されている。従っ
て、コントラストスクリーン50とレンチキュラーレン
ズ54およびフレネルレンズ56は密着して積層されて
いる。
【0033】図9の実施の形態では、第1スクリーン固
定部74の取付構造部80の穴90には、取付部材84
の一端部96が通っている。一端部96にはツメ部14
0が形成されている。取付部材84の他端部98は、コ
ントラストスクリーン50の内面33側に接着部78を
用いて接着により固定されている。ツメ部140は取付
構造部80のツメ146に対して引っ掛けることにより
固定されている。従ってコントラストスクリーン50
は、取付部材84を用いて枠部40側にはめ込みにより
固定されている。第2スクリーン固定部76は、挟持部
114と他端部98の挟持面110により構成されてお
り、これらの間にはレンチキュラーレンズ54とフレネ
ルレンズ56が挟み込んで固定されている。従ってレン
チキュラーレンズ54とフレネルレンズ56はコントラ
ストスクリーン50の内面33から離れて配置されてい
る。
【0034】図10は、本発明のさらに別の実施の形態
を示している。図10の実施の形態において、図4の実
施の形態と同様の箇所には同じ符号を記してその説明を
用いることにする。図10において、第1スクリーン固
定部74は、筐体20の開口部30において第1スクリ
ーンであるコントラストスクリーン50を配置してコン
トラストスクリーン50を筐体20側に対して、はめ込
みにより固定するものである。固定構造部70の第1ス
クリーン固定部74は、取付構造部280と取付部材2
84を有している。取付構造部280の部分280A
は、筐体20の枠部40の内面側において、コントラス
トスクリーン50と平行になるように突出して形成され
ている。取付構造部280は穴290を有しており、こ
の穴290の中には取付部材284の一端部296が通
っている。取付部材284の一端部296には穴302
が形成されており、この穴302の中には、取付構造部
280の突起300がはめ込むことにより、固定されて
いる。
【0035】特徴的なのは、取付部材284の他端部2
98が、コントラストスクリーン50の内面33から枠
部40とたとえば平行に、即ち筐体20の奥行方向に沿
って直接突出して形成されていることである。つまりコ
ントラストスクリーン50と取付部材284は一体物で
あり、コントラストスクリーン50は接着剤を用いず
に、はめ込みにより第1スクリーン固定部74の取付構
造部280と取付部材284を用いてワンタッチで固定
されている。取付部材284の枠部298は、枠部40
と平行でなくてもよい。
【0036】第2スクリーン固定部76は、挟持部31
4とコントラストスクリーン50の内面33により構成
されている。挟持部314は取付構造部280と一体的
に形成されている。コントラストスクリーン50の内面
33と挟持部314の間には、レンチキュラーレンズ5
4とフレネルレンズ56が積層されて挟み込んで固定さ
れている。従って、コントラストスクリーン50とレン
チキュラーレンズ54およびフレネルレンズ56は、密
着して平行に配置されている。
【0037】上述したように本発明の実施の形態では、
第1スクリーンであるコントラストスクリーンと第2ス
クリーンであるフレネルレンズおよびレンチキュラーレ
ンズが、ビスやスクリーンホルダー等のような金属部品
等を別途用意しなくても、ねじ込み作業をしなくても簡
単にかつ確実に筐体側の開口部に対応して固定すること
ができる。従ってスクリーン群の第1スクリーンと第2
スクリーンの組立生産性を大幅に向上することができ
る。また上述したようにねじやスクリーンホルダー等の
部品が不要であるために、部品点数の削減が図れる。
【0038】しかも、たとえば図4に示すようにコント
ラストスクリーン50の4辺の端面は枠部40の前部6
0に近接して配置することができ、コントラストスクリ
ーン50は枠部40の開口部30の大きさにほぼ対応す
る大きさで配置することができる。つまり、たとえば図
4に例示するA寸法を従来に比べて極力小さくすること
ができる。コントラストスクリーン50は透けているた
め、印刷等でA寸法の幅の分だけコントラストスクリー
ン50に着色して接着部78、第1スクリーン固定部7
4、第2スクリーン固定部76をかくす必要があるが、
A寸法を小さくすることができるので、このコントラス
トスクリーン50における印刷をする面積を小さくでき
る。従って従来筐体には前面枠部が存在していたが、こ
のような前面枠部を用いなくてもコントラストスクリー
ン50等を固定することができる。従ってプロジェクタ
装置のデザイン上の制約が少なくなりデザインの自由度
が上がることになる。
【0039】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではない。上述した実施の形態では、第1スク
リーンと第2スクリーンを固定する固定構造部は、筐体
の上辺と下辺の枠部のみならず右辺と左辺の枠部にも形
成してもよいし、上辺と下辺のみあるいは右辺と左辺の
みの枠部に上述したような第1スクリーン固定部と第2
スクリーン固定部を設けるようにしても勿論構わない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数枚のスクリーンからなるスクリーン群を、プロジェ
クタ装置において簡単にかつプロジェクタ装置の前面側
のデザインに制約を生じないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプロジェクタ装置の好ましい実施の形
態を示す斜視図。
【図2】図1のプロジェクタ装置のスクリーン群と筐体
を示す分解斜視図。
【図3】図1のA−Aにおける断面構造を示す図。
【図4】図1のB−Bにおけるスクリーンの取付構造例
を示す断面図。
【図5】コントラストスクリーンを取り付けるための取
付部材と取付構造部の構造例を示す斜視図。
【図6】本発明の別の実施の形態を示す断面図。
【図7】本発明のさらに別の実施の形態を示す断面図。
【図8】本発明のさらに別の実施の形態を示す断面図。
【図9】本発明のさらに別の実施の形態を示す断面図。
【図10】本発明のさらに別の実施の形態を示す断面
図。
【図11】従来のスクリーンの取付構造を示す断面図。
【図12】図11の従来の取付構造を示す斜視図。
【符号の説明】
10・・・プロジェクタ装置、14・・・スクリーン
群、20・・・筐体、30・・・開口部、40・・・筐
体の枠部、50・・・コントラストスクリーン(第1ス
クリーンに相当する)、54・・・レンチキュラーレン
ズ(第2スクリーン)、56・・・フレネルレンズ(第
2スクリーン)、70・・・固定構造部、74・・・第
1スクリーン固定部、76・・・第2スクリーン固定
部、78・・・接着部、80・・・取付構造部、84・
・・取付部材、110・・・挟持面、114・・・挟持

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像をスクリーン群に投射して結像する
    プロジェクタ装置において、 前記スクリーン群の第1スクリーンを取り付けるための
    開口部を有する筐体と、 前記筐体の前記開口部において前記第1スクリーンを配
    置して前記第1スクリーンの内面を前記筐体側に接着に
    より固定する第1スクリーン固定部と、 前記第1スクリーンと前記第1スクリーン固定部の間で
    あって、前記第1スクリーンよりも前記筐体内の内側寄
    りに第2スクリーンを挟み込んで固定する第2スクリー
    ン固定部と、を備えることを特徴とするプロジェクタ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1スクリーンは、前記第2スクリ
    ーンを保護し外光下でのコントラストの向上を図るコン
    トラストスクリーンである請求項1に記載のプロジェク
    タ装置。
  3. 【請求項3】 前記第2スクリーンは、投射される発散
    光束を平行光束に変えるフレネルスクリーンと、前記平
    行光束を左右方向に広げるレンチキュラースクリーンを
    有する請求項2に記載のプロジェクタ装置。
  4. 【請求項4】 前記第1スクリーン固定部は、 前記筐体の内側から突出して形成された取付構造部と、 一端部が前記取付構造部に対してはめ込みにより固定さ
    れ、他端部が前記第1スクリーンの内面に対して接着に
    より固定される取付部材と、を有する請求項1に記載の
    プロジェクタ装置。
  5. 【請求項5】 画像をスクリーン群に投射して結像する
    プロジェクタ装置において、 前記スクリーン群の第1スクリーンを取り付けるための
    開口部を有する筐体と、 前記筐体の前記開口部において前記第1スクリーンを配
    置して前記第1スクリーンを前記筐体側にはめ込みによ
    り固定する第1スクリーン固定部と、 前記第1スクリーンと前記第1スクリーン固定部の間で
    あって、前記第1スクリーンよりも前記筐体内の内側寄
    りに第2スクリーンを挟み込んで固定する第2スクリー
    ン固定部と、を備えることを特徴とするプロジェクタ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1スクリーンは、前記第2スクリ
    ーンを保護し外光下でのコントラストの向上を図るコン
    トラストスクリーンである請求項5に記載のプロジェク
    タ装置。
  7. 【請求項7】 前記第2スクリーンは、投射される発散
    光束を平行光束に変えるフレネルスクリーンと、前記平
    行光束を左右方向に広げるレンチキュラースクリーンを
    有する請求項6に記載のプロジェクタ装置。
  8. 【請求項8】 前記第1スクリーン固定部は、 前記筐体の内側から突出して形成された取付構造部と、 一端部が前記取付構造部に対してはめ込みにより固定さ
    れ、他端部が前記第1スクリーンの内面側から突出して
    形成された取付部材と、を有する請求項6に記載のプロ
    ジェクタ装置。
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