JP2008191416A - リアプロジェクション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のリアプロジェクション装置では、スクリーンの外周とスクリーンフレームとの間に、スクリーンの膨張を考慮した間隙が設けられていた。そのため、スクリーンフレームに対してスクリーンがずれてしまうという課題がある。スクリーンがずれると、スクリーンフレームが変形し、そのスクリーンフレームを正常な形に戻そうとする応力がキャビネットに働く。これにより、キャビネットが変形してミラーの角度が変わってしまうことから、スクリーンに表示される画像に歪みが生じるという不具合が生じる。
【解決手段】反射ミラーが取り付けられたキャビネットと、反射ミラーに向けて映像光を投射するプロジェクション本体と、反射ミラーによって反射された映像光が投影されるスクリーン5と、スクリーンを保持するスクリーンフレーム6と、を備え、スクリーンフレーム6にスクリーン5を嵌合する嵌合部68を設けた。
【選択図】図11

Description

本発明は、映像光投射装置から出射された映像光を反射ミラーにより反射させてスクリーンの背面側に投射し、そのスクリーンに映像を表示させるリアプロジェクション装置に関するものである。
一般的なリアプロジェクション装置は、キャビネットの前面に透過型スクリーンを配置し、映像投射装置から映像(光)をキャビネットに取り付けられたミラーで反射して透過型スクリーンに表示する構成となっている。このリアプロジェクション装置に用いられる透過型スクリーンは、映像投射装置から入射される光の方向を整えて略平行光として出射するフレネルレンズと、このフレネルレンズから出射された光を拡散させるレンチキュラーレンズとを備えて構成されている。そして、フレネルレンズとレンチキュラーレンズとは、フォーカス性能等の画質劣化が生じないように、互いに密着するように積層されている。
このような透過型スクリーンを保持するスクリーンフレームとしては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、背面投写型液晶プロジェクタ等に用いられるスクリーンに関するものが記載されている。この特許文献1に記載されたスクリーンは、「スクリーン幕がスクリーン固定枠にスクリーン押さえ部材を介して挟持的に保持されて成るスクリーンにおいて、上記スクリーン固定枠に、上記スクリーン押さえ部材を取り付けるための第1のボスと、ミラーカバーを取り付けるための第2のボスが一線上に設けられ、上記スクリーン押さえ部材が断面コ字状に形成されて成る」ことを特徴としている。
このような構成を有するスクリーンによれば、「スクリーン固定枠の幅を小さくすることができる。従って、スクリーンを見たとき、スクリーン固定枠が目立たなくなるため、画面が大きく見えるようになる」(明細書の段落[0030])等の効果が期待される。
特開平11−64980号公報
この特許文献1に記載されたスクリーンは、スクリーン幕(本願発明のスクリーンに相当するため以下「スクリーン」という。)と、スクリーン固定枠(本願発明のスクリーンフレームに相当するため以下「スクリーンフレーム」という。)と、スクリーンフレームとの間でスクリーンを狭持するスクリーン押さえ部材等を備えて構成されていた。そして、スクリーンは、フレネルレンズ及びレンチキュラーレンズ(レンチキュラースクリーン)等を備えて構成されていた。一般に、フレネルレンズ及びレンチキュラーレンズは、透明性の高いアクリル樹脂から形成されている。アクリル樹脂は、空気中の水分を吸収(吸湿)して膨張する。そのため、リアプロジェクション装置が高湿度の環境下にあると、スクリーンが膨張してしまう。
膨張したスクリーンの外周がスクリーンフレームと干渉すると、スクリーンが弓形に反ってしまう。その結果、映像光投射装置から出射された映像光がスクリーンに到達するまでの距離が変化したり、フレネルレンズとレンチキュラーレンズが離間したりすることから、表示される画像にフォーカス性能等の画質劣化や歪み等が生じてしまう。そこで、特許文献1に記載されているような従来のリアプロジェクション装置のスクリーンは、スクリーンの外周とスクリーンフレームとの間に、所定の距離の間隙(クリアランス)を設け、スクリーンが膨張してもスクリーンフレームと干渉しないような構成となっていた。
しかしながら、スクリーンの外周とスクリーンフレームとの間に間隙を設けると、リアプロジェクション装置に振動や衝撃が加わった際に、スクリーンフレーム及びスクリーン押さえ部材によって狭持されたスクリーンがずれてしまう可能性があった。スクリーンがずれると、そのスクリーンが固定されたスクリーンフレームに、スクリーンの平面と平行であって互いに反対方向を向く力、いわゆる、せん断力が働く。スクリーンフレームは、一般に合成樹脂により形成されていて比較的剛性が低いため、せん断力が働くことによって、例えば、平面形状が平行四辺形やひし形に変形してしまう。
そして、スクリーンフレームが変形すると、そのスクリーンフレームを一体的に取り付けたキャビネットに、スクリーンフレームを正常な形に戻そうとする力(応力)が働く。キャビネットは、スクリーンフレームと同様に、合成樹脂により形成されているため、スクリーンフレームを正常な形に戻そうとする力によって変形してしまう。その結果、キャビネットに取り付けられたミラーの角度が変化し、スクリーンに表示される画像に歪みが生じるという問題があった。
なお、スクリーンフレームにせん断力が働かないように、スクリーン押さえ部材によるスクリーンの押し付けを弱くすることが考えられる。ところが、スクリーンの押し付けを弱くすると、スクリーンのフレネルレンズとレンチキュラーレンズとを密着させる力が弱くなってしまうため、フレネルレンズとレンチキュラーレンズの間に隙間が生じ、フォーカス性能等の画質劣化を引き起こしてしまうという問題があった。
解決しようとする問題点は、従来のリアプロジェクション装置では、スクリーンの外周とスクリーンフレームとの間に、スクリーンの膨張を考慮した間隙が設けられていたため、スクリーンがずれてしまうという点である。スクリーンがずれると、スクリーンフレームにせん断力が働くと共にキャビネットに応力が働くため、キャビネットが変形してしまう。そして、キャビネットが変形することによってミラーの角度が変わってしまうことから、スクリーンに表示される画像に歪みが生じるという不具合がある。
本発明の目的は、上述の問題点を考慮し、振動や衝撃等が加えられても、スクリーンフレームに取り付けたスクリーンが平面方向にずれることがないリアプロジェクション装置を提供することにある。
本発明のリアプロジェクション装置は、前面に開口された開口部を有すると共に内部に反射ミラーが取り付けられたキャビネットと、キャビネットの内部に収納されると共に反射ミラーに向けて映像光を投射するプロジェクション本体と、反射ミラーによって反射された映像光が投影される略四角形のスクリーンと、キャビネットの前面に取り付けられると共にスクリーンを保持し、そのスクリーンが嵌合される嵌合部を有するスクリーンフレームと、を備えたことを最も主要な特徴とする。
本発明のリアプロジェクション装置によれば、スクリーンをスクリーンフレームの嵌合部に嵌合させるため、装置に振動や衝撃等が加わってもスクリーンが平面方向にずれることを防止又は軽減することができる。その結果、スクリーンがずれることによって引き起こされるキャビネットの変形を防ぐことができ、スクリーンに表示される画像に歪み等が生じることを防止することができる。
以下、本発明のリアプロジェクション装置を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明するが、本発明は以下の形態に限定されるものではない。
図1〜図12は、本発明の実施の形態の例を示すものである。即ち、図1は本発明のリアプロジェクション装置の第1の実施の形態を示す正面側から見た斜視図、図2は図1に示すリアプロジェクション装置の断面を模式的に表した説明図、図3は構造部品の分解斜視図、図4は光学ユニットの構成を示す模式図である。図5はスクリーンフレームにスクリーンを取り付けた状態を背面側から見た斜視図、図6はスクリーンフレームからスクリーンを取り外した状態の分解斜視図、図7はスクリーンフレームの背面図、図8は図7に示すX部分を拡大した斜視図、図9は図7に示すY部分を拡大した斜視図、図10及び図11は図5に示すA−A線部分の断面図、図12は環境試験を説明する説明図である。
図1〜図3は、本発明のリアプロジェクション装置の第1の実施の形態を示すリアプロジェクションテレビ1である。このリアプロジェクションテレビ1は、いわゆるテレビジョン受像機である。このリアプロジェクションテレビ1は、CRTやLCD素子等の画像表示デバイスを有する光学ユニットから映像光を出射し、その映像光を反射ミラーで反射してスクリーンに拡大投射することで映像(画像)を表示する。
このリアプロジェクションテレビ1は、前面の全体が開口された開口部2aを有するキャビネット2と、このキャビネット2に取り付けられる反射ミラー3と、キャビネット2の内部に収納されるプロジェクション本体4と、反射ミラー3によって反射された映像光が投影されるスクリーン5と、このスクリーン5を保持すると共にキャビネット2の前面に取り付けられるスクリーンフレーム6等を備えて構成されている。
図2及び図3に示すように、キャビネット2は、前面に開口部2aを有する中空の筐体からなっている。このキャビネット2の材質としては、ポリスチレン(PS)を挙げることができるが、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂等、その他の合成樹脂を用いることもできる。
キャビネット2は、プロジェクション本体4が搭載される載置面部2bと、この載置面部2bの長辺の開口部2aと反対側の一端と略垂直をなして連続する背面部2cと、この背面部2cに所定の傾斜角度をなして連続されると共に反射ミラー3が取り付けられる上面部2dと、左右の側面部とから構成されている。キャビネット2の上面部2dの内面には、複数のミラー係合片11が設けられている。このミラー係合片11に反射ミラー3の下辺部が係合される。
反射ミラー3は、下辺の長さが上辺よりも短い略台形の板状に形成されている。この反射ミラー3の大きさは、キャビネット2の上面部2dの大部分を覆い隠す大きさに設定されている。この反射ミラー3は、下辺部を上面部2dのミラー係合片11に係合された状態で、ミラーホルダ12によってキャビネット2に取り付けられている。
ミラーホルダ12は、反射ミラー3の左辺部を保持する左側ミラーホルダ12aと、右辺部を保持する右側ミラーホルダ12bと、上辺部を保持する上側ミラーホルダ12cから構成されている。これらの3つのミラーホルダ12a,12b,12cは、それぞれ上面部2dにビス止めされている。
キャビネット2には、その内部を反射ミラー3側の空間部とプロジェクション本体4側の空間部に仕切るセパレータ7が取り付けられている。セパレータ7は、プロジェクション本体4の防塵の役割と、セパレータ7によって仕切られる反射ミラー3側の空間部とプロジェクション本体4側の空間部との空気の循環を作るためのシーリング作用としての役割を有している。このセパレータ7は、略L字状に折れ曲がった板体からなり、略長方形をなす第1面部7aと、当該第1面部7aの長辺の一端から所定の傾斜角度をなして連続する第2面部7bを有している。セパレータ7の第1面部7aは、プロジェクション本体4の上面を覆い、第2面部7bは、プロジェクション本体4の前面を覆う。
第1面部7aの略中央には、投射開口部15が設けられている。この投射開口部15には、プロジェクション本体4の後述する投射レンズ46又は当該投射レンズ46から投射される映像光が貫通される。この第1面部7aにおいて第2面部7bと連続する長辺と反対側に位置する長辺の一端部には、プロジェクション本体4の後述する光学ユニット21を冷却するための空気が吸気される吸気口16が設けられている。更に、第1面部7aには、面強度を高めるために複数の段部17が階段状に設けられている。第2面部7bには、左右方向に所定の間隔を開けて2つのスピーカ設置18,18が取り付けられている。また、第2面部7bの略中央の左側には、リモコン受光部が設けられた配線基板19が取り付けられている。
キャビネット2の載置面部2bには、プロジェクション本体4が搭載されている。このプロジェクション本体4は、図4に示すように、光学ユニット21と、光源ユニット22と、図には表れないシャーシ部材等を備えて構成されている。光源ユニット22は、光学ユニット21に光を照射する光源23と、この光源23を冷却する冷却装置を有している。この光源23としては、例えば、高輝度放電ランプを挙げることができる。シャーシブロックは、光学ユニット21及び光源ユニット22を駆動制御する制御装置等を有している。
光学ユニット21は、フライアイレンズ群31と、PSコンバータ32と、2つの色分解ミラー33,34と、3つの反射ミラー35,36,37と、3枚のコンデンサレンズ38R,38G,38Bと、入射側偏光板39と、液晶デバイスである3つの液晶パネル40R,40G,40B及び出射側偏光板41からなる3組のライトバルブ42と、色合成用のクロスプリズム43と、レンズ群44と、反射ミラー45と、投射レンズ46と、3組のライトバルブ42等を冷却する図に表れないシロッコファン等を備えている。
PSコンバータ32は、誘電体がコーティングされた短冊状のガラスを接着剤で貼り合わせることにより形成されている。液晶パネル40R,40G,40Bの入射側には、それぞれ入射側の偏光板39が薄いガラス板を介してコンデンサレンズ38R,38G,38Bに接着されている。この液晶パネル40R,40G,40Bの出射側には、それぞれ偏光板41が薄いガラス板を介してクロスプリズム43に装着されている。
次に、光源ユニット22に設けた光源23と、光学ユニット21による映像投影の作用について説明する。まず、光源ユニット22の光源23から照射された光は、フライアイレンズ群31によって均一化され、PSコンバータ32によって偏光方向が揃えられる。そして、偏光方向が揃えられた光は、反射ミラー35,36,37と色分解ミラー33,34によって、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色の光に分解される。
コンデンサレンズ38R,38G,38B及び偏光板39を通して液晶パネル40R,40G,40Bに照射された3色の光は、画像信号によって変調され、偏光板41を通して、その透過率が制御される。このようにして、液晶パネル40R,40G,40B上に形成された画像は、クロスプリズム43によって1つの映像光として合成される。この映像光は、レンズ群44を透過して反射ミラー45により反射され、投射レンズ46を介してスクリーン5に投射される。
図5及び図6に示すように、スクリーン5は、スクリーンフレーム6とスクリーンホルダ8に狭持されて固定されている。このスクリーン5は、横長の長方形状に形成されている。図10等に示すように、スクリーン5は、反射ミラー3側に配置されるフレネルレンズ51と、このフレネルレンズ51の反射ミラー3と反対側に配置されるレンチキュラーレンズ52の組合せにより構成されている。
フレネルレンズ51及びレンチキュラーレンズ52は、アクリル樹脂等の透明性の高い合成樹脂から形成されている。フレネルレンズ51とレンチキュラーレンズ52は、互いの平面が密着するように重ね合わされると共に、その周囲を保護シート53で覆われて一体に構成されている。このようにして形成されたスクリーン5は、スクリーンフレーム6の後述する嵌合部68に嵌合される。
図5〜図7に示すように、スクリーンフレーム6は、長方形をなす横長の枠状部材からなっている。このスクリーンフレーム6は、長方形状のベース枠61と、このベース枠61の前面側に連続された長方形状をなす化粧枠62とを備えて構成されている。スクリーンフレーム6の材質としては、ポリスチレン(PS)を挙げることができるが、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂等、その他の合成樹脂を用いることもできる。
ベース枠61は、キャビネット2の開口部2aに対応した大きさに設定されている。このベース枠61の内面には、複数の第1のホルダ固定部64が設けられている。これら複数の第1のホルダ固定部64は、長辺側の一辺である上辺部と2つの短辺である左辺部及び右辺部に沿って適当な間隔をあけて配置されている。
図8は、図7に示すX部分の斜視図を表したものである。図8に示すように、第1のホルダ固定部64は、ベース枠61に設けられた段部61aに連続して略垂直(背面側)に突出する円筒状の筒体部として形成されている。この第1のホルダ固定部64の内面には、図に表れないねじ溝が設けられており、このねじ溝にスクリーンホルダ8を固定する固定ねじ77(図10等を参照)が螺合される。
化粧枠62は、ベース枠61の前面から露出されるスクリーン5の外周を囲うように枠状に形成されている。図7に示すように、化粧枠62のキャビネット2側の面である背面には、複数の第2のホルダ固定部65と、複数の突起部の一具体例を示す複数の係合リブ66が設けられている。複数の第2のホルダ固定部65は、化粧枠62の長辺側の一辺である下辺部に沿って適当な間隔をあけて配置されている。
図9は、図7に示すY部分の斜視図を表したものである。図9に示すように、第2のホルダ固定部65は、化粧枠62に連続して略垂直(背面側)に突出する円筒状の筒体部として形成されている。この第2のホルダ固定部65の内面には、ベース枠61に設けた第1のホルダ固定部64と同様に、図に表れないねじ溝が設けられている。この図に表れないねじ溝には、スクリーンホルダ8を固定する固定ねじ77(図10等を参照)が螺合される。
図7に示すように、複数の係合リブ66は、化粧枠62の開口部の周囲に適当な間隔をあけて配置されている。これら複数の係合リブ66には、スクリーンフレーム6にスクリーン5を取り付けた状態において、そのスクリーン5の外周が係合される。即ち、複数の係合リブ66によってスクリーン5を嵌合させる嵌合部68が形成されている。
図8及び図9に示すように、係合リブ66は、スクリーン5の外周が係合される係合面66aと、この係合面66aに連続して嵌合部68の開口を広げるように傾斜される傾斜面66bと、この傾斜面66bに連続して係合面66aと略平行に延在される挿入側面66cを有している。これにより、嵌合部68は、開口側(スクリーン5が挿入される側)が広くなるように形成されている。そのため、スクリーン5を嵌合部68に簡単に挿入することができる。そして、挿入されたスクリーン5が複数の係合リブ66の角傾斜面66bによって化粧枠62側に案内するため、スクリーン5を嵌合部68に容易に嵌合させることができる。
図5及び図6に示すように、スクリーンホルダ8は、スクリーンフレーム6の上辺部に取り付けられる上ホルダ71と、スクリーンフレーム6の下辺部に取り付けられる2つの下ホルダ72,73と、スクリーンフレームの左辺部に取り付けられる左ホルダ74と、スクリーンフレーム6の右辺部に取り付けられる右ホルダ75とから構成されている。
5つのホルダ71〜75は、断面形状がクランク状をなす同様の形状とされているため、ここでは、上ホルダ71を例に挙げ、図10を参照して説明する。図10に示すように、上ホルダ71は、スクリーンフレーム6の上辺部に固定されるホルダ取付部71aと、スクリーン5の上辺部を押圧する押圧部71bと、ホルダ取付部71aと押圧部71bを連結する連結部71cを有している。
上ホルダ71のホルダ取付部71aは、スクリーンフレーム6の上辺部に設けた複数の第1のホルダ固定部64に固定ねじ77によって固定される。上ホルダ71の押圧部71bは、クッション部材78を介してスクリーン5の上辺部に当接され、ホルダ取付部71aが複数の第1のホルダ固定部64に固定された状態でスクリーン5の上辺部を押圧する。これと同様に、2つの下ホルダ72,73と左ホルダ74と右ホルダ75とでスクリーン5の下辺部と左辺部と右辺部を押圧することにより、スクリーン5がスクリーンフレーム6に固定されている。
ここで、スクリーンフレーム6に設けた嵌合部68の大きさについて説明する。機械加工では、設計した寸法(基準寸法)と全く同じ寸法で部品を加工することが難しい。そのため、部品の大きさ(長さ)に応じて実際の寸法として許容される最大値と最小値が寸法公差として決められている。本実施の形態では、スクリーンフレーム6が寸法公差の範囲内で最も小さく形成された場合の嵌合部68の大きさが、寸法公差の範囲内で最も大きく形成されたスクリーン5の大きさと一致するように設定されている。そのため、スクリーン5がスクリーンフレーム6の嵌合部68よりも大きく形成されることがなく、スクリーン5を嵌合部68に確実に嵌合させることができる。
そして、スクリーン5を嵌合部68に嵌合させることにより、リアプロジェクションテレビ1に振動や衝撃が加わってもスクリーン5が平面方向にずれることを防止することができる。また、スクリーン5をずれた状態でスクリーンフレーム6に固定することを防止することができる。その結果、スクリーン5がずれることによって引き起こされるキャビネット2の変形を防ぐことができ、スクリーン5に表示される画像に歪み等が生じることを防止することができる。
図10に示すように、スクリーン5とスクリーンフレーム6が基準寸法どおりに形成された場合は、嵌合部68を形成する係合リブ66とスクリーン5の外周との間に間隙Lが生じる。例えば、スクリーン5とスクリーンフレーム6の寸法公差が共に±0.5(mm)に設定されていると、スクリーンの幅方向の長さが、対応する嵌合部68の幅方向の長さよりも1mm短くなる(長手方向の長さについても同様)。そのため、嵌合部68を形成する係合リブ66とスクリーン5の外周との間隙Lは、1mmの半分の0.5mmとなる。
また、スクリーンフレーム6が寸法公差の範囲内で最も大きく形成され、且つスクリーン5が寸法公差の範囲内で最も小さく形成された場合は、スクリーンの幅方向の長さが、対応する嵌合部68の幅方向の長さよりも2mm短くなる(長手方向の長さについても同様)。そのため、嵌合部68を形成する係合リブ66とスクリーン5の外周との間隙Lは、2mmの半分の1mmとなる。そして、スクリーンフレーム6が寸法公差の範囲内で最も小さく形成され、且つスクリーン5が寸法公差の範囲内で最も大きく形成された場合は、図11に示すように、嵌合部6を形成する係合リブ66にスクリーン5の外周が当接する。
上述したように、本実施の形態では、スクリーン5とスクリーンフレームにそれぞれ設定した寸法公差により、嵌合部68を形成する係合リブ66とスクリーン5の外周との間に間隙が生じる場合がある。しかしながら、その間隙は、従来のリアプロジェクション装置において、スクリーンの膨張を考慮して設けられた間隙(クリアランス)よりも小さい。そのため、その小さい間隙の範囲内でスクリーン5がずれても作用されるせん断力は小さく、その小さなせん断力によってスクリーンフレーム6が大きく変形することはない。したがって、スクリーンフレーム6が取り付けられるキャビネット2の変形を防ぐことができ、スクリーン5に表示される画像に歪み等が生じることを防止することができる。
このような構成を有するリアプロジェクションテレビ1では、スクリーン5が吸湿して膨張すると、嵌合部68と干渉して反ってしまうということが考えられる。そこで、図11に示すように、係合リブ66にスクリーン5が当接した状態となるリアプロジェクションテレビ1を用いて環境試験を行った。この環境試験について、図12及び表1を参照して説明する。
環境試験は、スクリーン5のサイズが50インチに設定されたリアプロジェクションテレビ1を適用し、気温40℃と、気温40℃,湿度95%と、気温60℃,湿度75%の3つの環境下で行った。その際、気温40℃の環境下では、リアプロジェクションテレビ1の電源をONにし、気温40℃,湿度95%及び気温60℃,湿度75%の環境下では、リアプロジェクションテレビ1の電源をOFFにした。そして、それぞれの環境下において、図12に示すように、フレネルレンズ51とレンチキュラーレンズ52との離間距離Mと、レンチキュラーレンズ52の幅方向の反り量Nを測定した。その測定結果を表1に示す。
Figure 2008191416
表1に示すように、フレネルレンズ51とレンチキュラーレンズ52との離間距離Mは、気温60℃,湿度75%の環境下で一番長くなり、1.8mmであった。また、レンチキュラーレンズ52の幅方向の反り量Nにおいても、気温60℃,湿度75%の環境下で一番大きくなり3.1mmであった。なお、図12では、フレネルレンズ51とレンチキュラーレンズ52が互いに離れる方向に反った状態を表しているが、この試験では、反り量Nが離間距離Mよりも大きいため、フレネルレンズ51とレンチキュラーレンズ52が同じ方向に反ったことになる。
離間距離M=1.8mmは、フレネルレンズとレンチキュラーレンズとの離間距離において許容限度の範囲内の値であり、表示される画像にフォーカス性能等の画質劣化が確認されなかった。また、反り量N=3.1mmは、レンチキュラーレンズの反り量において許容限度の範囲内の値であり、表示される画像に歪みが確認されなかった。これにより、係合リブ66にスクリーン5が当接した状態のリアプロジェクションテレビ1を高温、高湿度の環境下に置いても、スクリーン5は、表示される画像にフォーカス性能等の画質劣化や歪み等が生じる程度まで反らないことが確認できた。
スクリーン5の膨張は、ゆっくりと進行する静的変化である。そのため、スクリーン5が膨張した際の力は、スクリーンフレーム6にゆっくりと均等に加えられる。そして、スクリーン5が反ると共に、合成樹脂によって形成されたスクリーンフレーム6がゆっくりと全体的に広がるように変形する。そのため、スクリーン5の反りを軽減することができる。また、スクリーンフレーム6がゆっくりと全体的に広がるように変形するため、スクリーンフレーム6が取り付けられるキャビネット2に大きな応力が働かず、キャビネット2に大きな変形が生じない。そのため、キャビネット2に取り付けた反射ミラー3の角度が大きく変わることがなく、スクリーン5に表示される画像に歪み等が生じることを防止又は軽減することができる。
本実施の形態では、スクリーン5の各辺に対して係合リブ66をそれぞれ2つ以上設けて嵌合部68を形成する構成にしたが、本発明に係る嵌合部としては、これに限定されるものではない。本発明に係る嵌合部としては、スクリーンの各辺に対して係合リブを1つ設け、合計で4つの係合リブにより形成してもよい。また、本発明に係る嵌合部としては、係合リブを設けることによって形成することに限定されるものではない。本発明に係る嵌合部としては、例えば、スクリーン5の形状に対応した大きさの枠状部を設けることによって形成することもできる。
以上説明したように、本発明のリアプロジェクション装置によれば、スクリーンフレームに、スクリーンが嵌合される嵌合部を設けたため、リアプロジェクション装置に振動や衝撃等が加わってもスクリーンが平面方向にずれることを防止又は軽減することができる。これにより、スクリーンフレームを変形させようとする力や、キャビネットにスクリーンフレームを正常な形に戻そうとする応力が働くことを防止することができ、キャビネットが変形することを防ぐことができる。その結果、キャビネットに取り付けられた反射ミラーの角度が変化せず、スクリーンに表示される画像に歪みが生じることを防止することができる。
また、本発明のリアプロジェクション装置によれば、スクリーンフレームの開口部の周囲にリブを設けて嵌合部を形成し、その複数のリブにスクリーンを案内する傾斜面を設けたため、スクリーン5を嵌合部68に簡単に嵌合させることができる。
本発明は前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施の形態においては、リアプロジェクション装置としてリアプロジェクションテレビを適用した例について説明したが、パーソナルコンピュータや遊技機のディスプレイ装置、その他のリアプロジェクション装置にも適用できるものである。
本発明のリアプロジェクション装置の第1の実施の形態に係るリアプロジェクションテレビを正面側から見た斜視図である。 本発明のリアプロジェクション装置の第1の実施の形態に係るリアプロジェクションテレビの縦断面を模式的に示す説明図である。 本発明のリアプロジェクション装置の第1の実施の形態に係る構造部品の分解斜視図である。 本発明のリアプロジェクション装置の第1の実施の形態に係る光学ユニット及び光源ユニットの構成を示す模式図である。 本発明のリアプロジェクション装置の第1の実施の形態に係るスクリーンフレームにスクリーンを固定した状態を背面側から見た斜視図である。 本発明のリアプロジェクション装置の第1の実施の形態に係るスクリーンフレームからスクリーンを取り外した状態を背面側から見た斜視図である。 本発明のリアプロジェクション装置の第1の実施の形態に係るスクリーンフレームの背面図である。 図7に示すX部分を拡大して表したものであり、第1のホルダ固定部及び係合リブを説明する斜視図である。 図7に示すY部分を拡大して表したものであり、第2のホルダ固定部及び係合リブを説明する斜視図である。 図5に示すA−A線部分を断面したものであり、スクリーンフレームとスクリーンが基準寸法で形成された状態の断面図である。 図5に示すA−A線部分を断面したものであり、スクリーンフレームが寸法公差の範囲内で最も小さく形成され、且つスクリーンが寸法公差の範囲内で最も大きく形成された状態の断面図である。 環境試験を説明する図であり、スクリーンが反った状態を模式的に表した説明図である。
符号の説明
1…リアプロジェクションテレビ(リアプロジェクション装置)、 2…キャビネット、2a…開口部、 2c…背面部、 3…反射ミラー、 4…プロジェクション本体、 5…スクリーン、 6…スクリーンフレーム、 7…セパレータ、 7a…第1面部、7b…第2面部、 8…スクリーンホルダ、 21…光学ユニット、 22…光源ユニット、 46…投射レンズ、 51…フレネルレンズ、 52…レンチキュラーレンズ、 61…ベース枠、 62…化粧枠、 64…第1のホルダ固定部、 65…第2のホルダ固定部、 66…係合リブ、 66a…係合面、 66b…傾斜面、 66c…挿入側面、 68…嵌合部

Claims (5)

  1. 前面に開口された開口部を有すると共に内部に反射ミラーが取り付けられたキャビネットと、
    前記キャビネットの内部に収納されると共に前記反射ミラーに向けて映像光を投射するプロジェクション本体と、
    前記反射ミラーによって反射された前記映像光が投影されるスクリーンと、
    前記キャビネットの前面に取り付けられると共に前記スクリーンを保持し、当該スクリーンが嵌合される嵌合部を有するスクリーンフレームと、を備えたことを特徴とする
    リアプロジェクション装置。
  2. 前記スクリーンフレーム及び前記スクリーンは、当該スクリーンフレームが寸法公差の範囲内で最も小さく形成され、且つ当該スクリーンが寸法公差の範囲内で最も大きく形成された場合に、前記嵌合部と前記スクリーンとの間に隙間が生じないように構成したことを特徴とする
    請求項1記載のリアプロジェクション装置。
  3. 前記嵌合部は、前記スクリーンフレームに複数の突起部を設けることにより構成したことを特徴とする
    請求項1記載のリアプロジェクション装置。
  4. 前記複数の突起部は、前記スクリーンの外周と対向する面に当該スクリーンの嵌合を案内する傾斜面を有することを特徴とする
    請求項3記載のリアプロジェクション装置。
  5. 前記スクリーンフレーム及び前記キャビネットを合成樹脂から形成したことを特徴とする
    請求項1記載のリアプロジェクション装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113960871A (zh) * 2020-07-20 2022-01-21 青岛海信激光显示股份有限公司 投影屏幕及激光投影系统

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