JP2002340594A - 経路案内情報配信システム - Google Patents

経路案内情報配信システム

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JP2002340594A
JP2002340594A JP2002060397A JP2002060397A JP2002340594A JP 2002340594 A JP2002340594 A JP 2002340594A JP 2002060397 A JP2002060397 A JP 2002060397A JP 2002060397 A JP2002060397 A JP 2002060397A JP 2002340594 A JP2002340594 A JP 2002340594A
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JP2002060397A
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Nobuyuki Nakano
信之 中野
Ryotaro Iwami
良太郎 岩見
Sachihiro Suzuki
祥弘 鈴木
Yutaka Watanabe
豊 渡辺
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端末装置に配信された経路情報を用いて経路
誘導を行うシステムでは、経路が長くなるに従って、経
路情報の量が増大し、通信コストが増大する。 【解決手段】 端末装置1は、出発地点と目的地点とを
指定した経路案内情報要求メッセージを送信する。セン
タ局2は、受信したメッセージに基づき経路探索を行
い、推奨経路を含んだ経路案内情報を送信する。推奨経
路上で進行方向が所定の角度以上変化する地点や道路の
名称が変化する地点には案内地点を設定し、経路案内情
報には案内地点の周辺区間と他の区間とでは異なる詳細
度のデータを含める。案内地点の周辺区間については案
内地点における進行方向などに加えて詳細な道路形状情
報や推奨経路以外の道路網データを含め、他の区間につ
いては必要最小限の案内情報のみを含めることにより、
経路案内情報の品質を維持しながらデータ量を削減す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の車載情報端
末と、車載情報端末に対して経路案内情報を配信する情
報センターとから構成される経路案内情報配信システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ナビゲーションシステムを搭載し
た車両が増加している。従来のナビゲーションシステム
では、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体に
ディジタル地図データが予め記録されている。この地図
データは、必要に応じて主記憶に読み出され、地図表示
処理や、車両の現在位置を求める処理(マップマッチン
グ処理)や、任意地点間の推奨経路を求める経路探索処
理などに使用される。従来のナビゲーションシステムで
は、大量の地図データを格納するための記録媒体と記録
媒体からデータを読み出すためのディスクドライブ装置
とが必須となるため、機器の低価格化や小型軽量化が困
難であるという問題があった。また、記録媒体に地図デ
ータを予め記録しておく構成を採用しているので、新し
い道路の開通や道路の閉鎖によって地図データが実際の
道路状況と一致しなくなると、地図表示や現在位置検出
や経路探索などに支障が生じるという問題もあった。
【0003】これらの問題点を解決するため、ナビゲー
ションシステム側に地図データを保持しないことを特徴
とした、通信型の経路誘導システムが考案されている。
このシステムでは、所定の場所に設置された情報センタ
ーから車載端末へ経路情報が配信され、車載端末は配信
された経路情報を用いて目的地点までの誘導案内を行
う。例えば、特開平11−295096号公報には、情
報センターから車載端末に対して、目的地点までの推奨
経路の道路網データに加えて、車両が推奨経路から外れ
た際の復帰経路の道路網データを配信する経路データ送
信装置が開示されている。このシステムによれば、車両
が推奨経路を外れたときでも、車載端末は、復帰経路デ
ータを用いて車両を推奨経路へ復帰させるための経路案
内を継続することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通信型
の経路誘導システムでは、情報センターから車載端末へ
配信される経路情報のみを用いて車両の現在位置を検出
し、目的地点までの誘導案内を行う必要があるため、配
信される経路情報にはこれらの処理を適切に行うために
十分なデータが含まれている必要がある。出発地点から
目的地点までの距離が長くなるに従って経路情報の量は
増大するが、大量の経路情報を情報センターから車載端
末へ配信すると、通信に要する時間やコストが膨大にな
るという問題がある。一方、通信コストを削減するため
に経路情報に含まれるデータ量を少なくすると、車載端
末では現在位置検出や誘導案内を適切に行えなくなると
いう問題が生じる。
【0005】例えば、特開平11−295096号公報
に開示された経路誘導システムにおいて、図13に示す
道路網データの出発地点SPから目的地点DPまでの推
奨経路および復帰経路を求めると、図30に示す結果が
得られる。したがって、このシステムでは、図31に示
す経路リンク列のデータを情報センターから車載端末へ
配信する必要が生じる。しかし、出発地点SPから目的
地点DPへ至るこれらの経路リンク列には、交差点を表
すノードN(図31の白抜き丸印)や道路の形状を表す
形状点S(図31のハッチングされた丸印)が多数含ま
れている。このため、出発地点SPから目的地点DPま
での経路が長くなると、推奨経路および復帰経路のデー
タ量は膨大になる。また、復帰経路として推奨経路から
大きく外れた経路が選択されると、データ量はさらに増
加する。したがって、通信型の経路誘導システムでは、
経路情報の品質を維持しながらデータ量を削減するため
に、経路情報の内容や構造に工夫を行う必要がある。
【0006】また、通信型の経路誘導システムについて
は、車載端末から情報センターへ車両の走行軌跡情報を
送信し、これを用いて情報センターに蓄積された地図デ
ータを更新する方法が知られている。しかし、利用者の
大半は、プライバシーが侵害されることを理由に、走行
軌跡情報の送信に同意しない。したがって、情報センタ
ーは走行軌跡情報を充分に収集できないため、このシス
テムでは予定していた効果を奏することができない。
【0007】それ故に、本発明の第1の目的は、配信さ
れた経路情報を用いて現在位置検出や推奨経路案内や復
帰経路案内に使用できる品質を維持しながら経路情報の
データ量を削減することにより、経路情報の配信に要す
る時間およびコストを削減する経路案内情報配信システ
ムを提供することである。また、本発明の第2の目的
は、情報センターが車両の走行軌跡情報を充分に収集で
きる経路案内情報配信システムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、端末装置に経路案内情報を配信する経路案内情
報配信装置であって、端末装置との間でデータの送受信
を行う通信手段と、地図データを記憶する地図データ記
憶手段と、地図データ記憶手段に記憶された地図データ
を用いて、端末装置から要求された任意地点間の推奨経
路を求める経路探索手段と、経路探索手段で求めた推奨
経路上に案内地点を設定する案内地点設定手段と、端末
装置に配信するために、地図データ記憶手段に記憶され
た地図データに基づき、推奨経路に関して、案内地点か
らの距離に応じて異なる詳細度のデータを含んだ経路案
内情報を生成する経路案内情報生成手段とを備える。
【0009】このような第1の発明によれば、経路探索
で求めた推奨経路上には案内地点が設定され、経路案内
情報配信装置から端末装置へ配信される経路案内情報に
は、案内地点からの距離に応じて異なる詳細度のデータ
が含まれる。案内地点に近い区間については詳細なデー
タを含め、他の区間については必要最小限のデータのみ
を含めることにより、経路案内情報の品質を維持しなが
らデータ量を削減し、経路案内情報の配信に必要な通信
コストを削減することができる。
【0010】第2の発明は、第1の発明において、経路
案内情報は、案内地点までの距離が近いほど詳細なデー
タを含んでいることを特徴とする。
【0011】このような第2の発明によれば、案内地点
に近い区間については詳細なデータを含め、他の区間に
ついては必要最小限のデータのみを含めることにより、
経路案内情報の品質を維持しながらデータ量を削減し、
経路案内情報の配信に必要な通信コストを削減すること
ができる。
【0012】第3の発明は、第2の発明において、経路
案内情報は、案内地点までの距離が所定値以下である範
囲については、少なくとも道路の名称と、道路の形状
と、その案内地点における指示と、推奨経路から外れた
場合の復帰経路とを含み、案内地点までの距離が所定値
を超える範囲については、少なくとも道路の名称と、そ
の案内地点における指示とを含むことを特徴とする。
【0013】このような第3の発明によれば、案内地点
の周辺区間については推奨経路から外れた場合の復帰経
路などの詳細なデータを含め、案内地点の周辺以外の区
間については必要最小限のデータのみを含めることによ
り、経路案内情報の品質を維持しながらデータ量を削減
し、経路案内情報の配信に必要な通信コストを削減する
ことができる。
【0014】第4の発明は、第1の発明において、案内
地点設定手段は、推奨経路上で道路の名称が変化する地
点に案内地点を設定することを特徴とする。
【0015】第5の発明は、第1の発明において、案内
地点設定手段は、推奨経路上で経路の進行方向が所定の
角度以上変化する地点に案内地点を設定することを特徴
とする。
【0016】このような第4および第5の発明によれ
ば、ドライバーが経路の選択を誤りやすい地点に案内地
点を設定することができる。
【0017】第6の発明は、第1の発明において、端末
装置に配信するために、経路案内情報を用いて誘導案内
を行うためのプログラムを生成する誘導案内プログラム
生成手段をさらに備える。
【0018】このような第6の発明によれば、端末装置
は、経路案内情報配信装置から配信された経路案内情報
とプログラムとを用いて誘導案内を行うことができる。
【0019】第7の発明は、第1の発明において、端末
装置から受信した走行軌跡情報に基づき、地図データ記
憶手段に記憶された地図データを更新する地図データ更
新手段をさらに備える。
【0020】このような第7の発明によれば、端末装置
から経路案内情報配信装置へ車両が実際に走行した際の
走行軌跡情報が送信されるので、経路案内情報配信装置
は、受信した走行軌跡情報を用いて最新の車両の走行状
況を地図データに反映することができる。また、端末装
置は、このようにして更新された最新の地図データに基
づき作成された経路案内情報を用いて経路案内を行うこ
とができる。さらに、経路案内情報配信装置における地
図データの維持管理コストが削減され、これに伴って端
末装置における経路案内情報の利用コストも削減され
る。
【0021】第8の発明は、第7の発明において、地図
データ更新手段は、走行軌跡情報に統計処理を施して統
計データを求め、求めた統計データに基づき地図データ
記憶手段に記憶された地図データを更新することを特徴
とする。
【0022】このような第8の発明によれば、経路案内
情報配信装置は、受信した経路案内情報を統計的に処理
して、地図データを更新することができる。
【0023】第9の発明は、第8の発明において、経路
探索手段は、地図データ記憶手段に記憶された地図デー
タと地図データ更新手段で求めた統計データとを用い
て、任意地点間の推奨経路を求めることを特徴とする。
【0024】このような第9の発明によれば、経路案内
情報配信装置は、受信した走行軌跡情報を参照して地図
データを更新するとともに、経路探索処理を行う際のコ
ストの重みづけを修正することができる。これにより、
その後に経路案内情報の要求があったときには、経路案
内情報配信装置は、ユーザの好みに対応した経路、ある
いは、実情に即した質の良い経路を含んだ経路案内情報
を生成することができる。また、端末装置はこの経路案
内情報を用いて、ユーザの好みに対応した経路、あるい
は、実情に即した質の良い経路に従って経路案内を行う
ことができる。
【0025】第10の発明は、第7の発明において、経
路案内情報の配信について、走行軌跡情報を送信する端
末装置と走行軌跡情報を送信しない端末装置とを区別し
て課金処理を行う課金管理手段をさらに備える。
【0026】このような第10の発明によれば、より多
くの端末装置が走行軌跡情報を送信することとなるの
で、経路案内情報配信装置は、より多くの走行軌跡情報
を収集し、地図データの品質をさらに高めることができ
る。その結果、端末装置は、より質の高い経路案内情報
の配信を受けることができる。
【0027】第11の発明は、端末装置に経路案内情報
を配信する経路案内情報配信装置であって、端末装置と
の間でデータの送受信を行う通信手段と、地図データを
記憶する地図データ記憶手段と、地図データ記憶手段に
記憶された地図データを用いて、端末装置から要求され
た任意地点間の推奨経路を求める経路探索手段と、端末
装置に配信するために、地図データ記憶手段に記憶され
た地図データに基づき、推奨経路に関する経路案内情報
を生成する経路案内情報生成手段と、端末装置から受信
した走行軌跡情報に基づき、地図データ記憶手段に記憶
された地図データを更新する地図データ更新手段と、経
路案内情報の配信について、走行軌跡情報を送信する端
末装置と走行軌跡情報を送信しない端末装置とを区別し
て課金処理を行う課金管理手段とを備える。
【0028】このような第11の発明によれば、端末装
置から経路案内情報配信装置へ車両が実際に走行した際
の走行軌跡情報が送信されるので、経路案内情報配信装
置は、受信した走行軌跡情報を用いて最新の車両の走行
状況を地図データに反映することができる。また、端末
装置は、このようにして更新された最新の地図データに
基づき作成された経路案内情報を用いて経路案内を行う
ことができる。さらに、経路案内情報配信装置における
地図データの維持管理コストが削減され、これに伴って
端末装置における経路案内情報の利用コストも削減され
る。これらに加えて、より多くの端末装置が走行軌跡情
報を送信することとなるので、経路案内情報配信装置
は、より多くの走行軌跡情報を収集し、地図データの品
質をさらに高めることができる。その結果、端末装置
は、より質の高い経路案内情報の配信を受けることがで
きる。
【0029】第12の発明は、第11の発明において、
地図データ更新手段は、走行軌跡情報に統計処理を施し
て統計データを求め、求めた統計データに基づき地図デ
ータ記憶手段に記憶された地図データを更新することを
特徴とする。
【0030】このような第12の発明によれば、経路案
内情報配信装置は、受信した経路案内情報を統計的に処
理して、地図データを更新することができる。
【0031】第13の発明は、第12の発明において、
経路探索手段は、地図データ記憶手段に記憶された地図
データと地図データ更新手段で求めた統計データとを用
いて、任意地点間の推奨経路を求めることを特徴とす
る。
【0032】このような第13の発明によれば、経路案
内情報配信装置は、受信した走行軌跡情報を参照して地
図データを更新するとともに、経路探索処理を行う際の
コストの重みづけを修正することができる。これによ
り、その後に経路案内情報の要求があったときには、経
路案内情報配信装置は、ユーザの好みに対応した経路、
あるいは、実情に即した質の良い経路を含んだ経路案内
情報を生成することができる。また、端末装置はこの経
路案内情報を用いて、ユーザの好みに対応した経路、あ
るいは、実情に即した質の良い経路に従って経路案内を
行うことができる。
【0033】第14の発明は、サーバ装置から配信され
た経路案内情報を用いて誘導案内を行う経路案内情報受
信装置であって、センサを用いて現在位置を検出する位
置検出手段と、サーバ装置との間でデータの送受信を行
う通信手段と、サーバ装置に対して要求を発し、任意地
点間の推奨経路に関する情報であって、推奨経路上に設
定された案内地点からの距離に応じて異なる詳細度のデ
ータを含んだ経路案内情報を、サーバ装置から取得する
経路案内情報取得手段と、経路案内情報取得手段で取得
した経路案内情報と位置検出手段で検出した現在位置と
を用いて、誘導案内を行う誘導案内手段とを備える。
【0034】このような第14の発明によれば、経路探
索で求めた推奨経路上には案内地点が設定され、サーバ
装置から経路案内情報受信装置へ配信される経路案内情
報には、案内地点からの距離に応じて異なる詳細度のデ
ータが含まれる。案内地点に近い区間については詳細な
データを含め、他の区間については必要最小限のデータ
のみを含めることにより、経路案内情報の品質を維持し
ながらデータ量を削減し、経路案内情報の配信に必要な
通信コストを削減することができる。
【0035】第15の発明は、第14の発明において、
経路案内情報は、案内地点までの距離が近いほど詳細な
データを含んでいることを特徴とする。
【0036】このような第15の発明によれば、案内地
点に近い区間については詳細なデータを含め、他の区間
については必要最小限のデータのみを含めることによ
り、経路案内情報の品質を維持しながらデータ量を削減
し、経路案内情報の配信に必要な通信コストを削減する
ことができる。
【0037】第16の発明は、第15の発明において、
経路案内情報は、案内地点までの距離が所定値以下であ
る範囲については、少なくとも道路の名称と、道路の形
状と、その案内地点における指示と、推奨経路から外れ
た場合の復帰経路とを含み、案内地点までの距離が所定
値を超える範囲については、少なくとも道路の名称と、
その案内地点における指示とを含むことを特徴とする。
【0038】このような第16の発明によれば、案内地
点の周辺区間については推奨経路から外れた場合の復帰
経路などの詳細なデータを含め、案内地点の周辺以外の
区間については必要最小限のデータのみを含めることに
より、経路案内情報の品質を維持しながらデータ量を削
減し、経路案内情報の配信に必要な通信コストを削減す
ることができる。
【0039】第17の発明は、第14の発明において、
推奨経路上では、道路の名称が変化する地点に案内地点
が設定されていることを特徴とする。
【0040】第18の発明は、第14の発明において、
推奨経路上では、経路の進行方向が所定の角度以上変化
する地点に案内地点が設定されていることを特徴とす
る。
【0041】このような第17および第18の発明によ
れば、ドライバーが経路の選択を誤りやすい地点に案内
地点を設定することができる。
【0042】第19の発明は、第14の発明において、
誘導案内手段は、サーバ装置から配信された誘導案内プ
ログラムに従って誘導案内を行うことを特徴とする。
【0043】このような第19の発明によれば、経路案
内情報受信装置は、サーバ装置から配信された経路案内
情報とプログラムとを用いて誘導案内を行うことができ
る。
【0044】第20の発明は、第14の発明において、
サーバ装置に送信するために、位置検出手段で検出した
現在位置に基づき走行軌跡情報を生成する走行軌跡生成
手段をさらに備える。
【0045】このような第20の発明によれば、経路案
内情報受信装置からサーバ装置へ車両が実際に走行した
際の走行軌跡情報が送信されるので、サーバ装置は、受
信した走行軌跡情報を用いて最新の車両の走行状況を地
図データに反映することができる。また、経路案内情報
受信装置は、このようにして更新された最新の地図デー
タに基づき作成された経路案内情報を用いて経路案内を
行うことができる。さらに、サーバ装置における地図デ
ータの維持管理コストが削減され、これに伴って経路案
内情報受信装置における経路案内情報の利用コストも削
減される。
【0046】第21の発明は、第20の発明において、
利用者の選択に従って、走行軌跡情報をサーバ装置に送
信するか否かを切り替える送信切り替え手段をさらに備
える。
【0047】このような第21の発明によれば、車両が
実際に走行した走行軌跡情報を送信するか否かを利用者
が選択することにより、利用者のプライバシーを保護す
ることができる。
【0048】第22の発明は、サーバ装置から配信され
た経路案内情報を用いて誘導案内を行う経路案内情報受
信装置であって、センサを用いて現在位置を検出する位
置検出手段と、サーバ装置との間でデータの送受信を行
う通信手段と、サーバ装置に対して要求を発し、任意地
点間の推奨経路に関する経路案内情報をサーバ装置から
取得する経路案内情報取得手段と、経路案内情報取得手
段で取得した経路案内情報と位置検出手段で検出した現
在位置とを用いて、誘導案内を行う誘導案内手段と、サ
ーバ装置に送信するために、位置検出手段で検出した現
在位置に基づき走行軌跡情報を生成する走行軌跡生成手
段と、利用者の選択に従って、走行軌跡情報をサーバ装
置に送信するか否かを切り替える送信切り替え手段とを
備える。
【0049】このような第22の発明によれば、経路案
内情報受信装置からサーバ装置へ車両が実際に走行した
際の走行軌跡情報が送信されるので、サーバ装置は、受
信した走行軌跡情報を用いて最新の車両の走行状況を地
図データに反映することができる。また、経路案内情報
受信装置は、このようにして更新された最新の地図デー
タに基づき作成された経路案内情報を用いて経路案内を
行うことができる。さらに、サーバ装置における地図デ
ータの維持管理コストが削減され、これに伴って経路案
内情報受信装置における経路案内情報の利用コストも削
減される。これらに加えて、車両が実際に走行した走行
軌跡情報を送信するか否かを利用者が選択することによ
り、利用者のプライバシーを保護することができる。
【0050】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態> (システム構成)図1は、本発明の第1の実施形態に係
る経路案内情報配信システムの構成を示すブロック図で
ある。図1に示す経路案内情報配信システムは、端末装
置1とセンタ局2とから構成される。端末装置1は、典
型的には車両に搭載して使用されるカーナビゲーション
システムに相当する。センタ局2は、管轄範囲内に存在
する端末装置1に経路案内情報を配信する。なお、セン
タ局2は一般に多数の端末装置1に経路案内情報を配信
するが、図面を簡略化するため、図1では1台の端末装
置1のみを示している。
【0051】端末装置1とセンタ局2とは、通信網3を
介して双方向通信可能に接続される。より具体的には、
端末装置1とセンタ局2との間には、端末装置1からセ
ンタ局2へ向かうアップリンクULと、センタ局2から
端末装置1へ向かうダウンリンクDLとが張られる。通
信網3は、携帯電話などの移動体通信網、ISDN(I
ntegrated Services Digita
l Network)などの公衆回線網、専用回線、ま
たは、これらの組合せによって構成される。
【0052】端末装置1は、センタ局2にアクセスする
ために、通信網3を介して直接的にセンタ局2に接続し
てもよい。あるいは、端末装置1は、アクセスポイント
を経由してインターネットサービスプロバイダ(Int
ernet ServiceProvider:IS
P)に接続し、間接的にセンタ局2に接続してもよい。
後者の場合、端末装置1とISPとの間の通信は、一般
的にPPP(Point−to−Point Prot
ocol)に準拠して行われる。PPPを用いれば、端
末装置1は、インターネットで標準的に使用されるTC
P/IPパケットを用いてデータを送受信することがで
きる。なお、PPPおよびTCP/IPについては周知
事項であるため、説明を省略する。
【0053】端末装置1は、第1の入力部11、位置検
出部12、第1の演算処理部13、第1の通信部14、
データ記憶部15、および、第1の出力部16を備え
る。
【0054】端末装置1のユーザは、第1の入力部11
を用いて、表示すべき情報の選択、情報検索あるいはセ
ンタ局2への接続など、端末装置1に対する各種の処理
を指示する。第1の入力部11は、端末装置1を遠隔操
作するリモートコントローラや端末装置1に設けたキー
によりハードウェア的に実現されたものでも、端末装置
1のメニュー画面に表示されたボタンなどによりソフト
ウェア的に実現されたものでもよい。また、第1の入力
部11は、音声認識技術を用いて実現されたものでもよ
い。
【0055】位置検出部12は、各種のセンサを用いて
端末装置1の現在位置を検出する。位置検出部12は、
速度センサ、ジャイロセンサ、あるいは、GPS(Gl
obal Positioning System)ア
ンテナおよびその受信機からなるGPSセンサなど、各
種のセンサを備える。速度センサを備えた位置検出部1
2は、端末装置1の移動速度を検出し、これに基づき走
行距離を算出する。ジャイロセンサを備えた位置検出部
12は、端末装置1の進行方位を検出する。GPSセン
サを備えた位置検出部12は、人工衛星から電波を受信
し、地球上における端末装置1の絶対的な位置を検出す
る。位置検出部12は、これら複数のセンサを備え、複
数のセンサの出力値に基づき端末装置1の位置を検出し
てもよい。また、位置検出部12は、センサの出力値に
基づき端末装置1の現在位置を求めた後、データ記憶部
15に記憶された道路網データを参照して現在位置を道
路上の位置に補正するマップマッチング処理を行っても
よい。
【0056】第1の演算処理部13は、後述する誘導案
内処理を始めとした各種のデータ処理を行う。誘導案内
処理では、第1の演算処理部13は、位置検出部12で
検出した現在位置とデータ記憶部15に記憶された経路
案内情報とを用いて、第1の出力部16に誘導案内用の
画面を表示するなどの処理を行う。
【0057】第1の通信部14は、通信網3を介してセ
ンタ局2との間でデータを送受信する。第1の通信部1
4は、典型的には、携帯電話などの移動体通信装置によ
って構成される。第1の通信部14は、経路案内情報要
求メッセージを通信網3のアップリンクULに送信し、
経路案内情報を通信網3のダウンリンクDLから受信す
る。経路案内情報要求メッセージおよび経路案内情報の
詳細は後述する。
【0058】データ記憶部15は、典型的には、ハード
ディスクドライブやフラッシュメモリなど書き換え可能
な記憶媒体によって構成される。データ記憶部15は、
センタ局2から配信された経路案内情報を記憶する。
【0059】第1の出力部16は、典型的には、ディス
プレイ装置およびスピーカから構成される。ディスプレ
イ装置には、現在位置を付加した地図や誘導案内用の画
面が表示される。スピーカは、音声によって誘導案内情
報をユーザに提供する。
【0060】センタ局2は、第2の通信部21、第2の
演算処理部22、地図データ記憶部23、第2の入力部
24、および、第2の出力部25を備える。
【0061】第2の通信部21は、通信網3を介して端
末装置1との間でデータを送受信する。第2の通信部2
1は、典型的には、モデムやターミナルアダプタやゲー
トウェイなどの通信装置から構成される。ゲートウェイ
は、通信網3で使用される通信プロトコルをセンタ局2
の仕様に合わせて変換する機能に加えて、センタ局2に
対する不正アクセスを防止する機能を有するものとす
る。第2の通信部21は、経路案内情報要求メッセージ
を通信網3のアップリンクULから受信し、経路案内情
報を通信網3のダウンリンクDLに送信する。
【0062】第2の演算処理部22は、後述する経路案
内情報生成処理を始めとした各種のデータ処理を行う。
経路案内情報生成処理では、第2の演算処理部22は、
受信した経路案内情報要求メッセージと地図データ記憶
部23に記憶された地図データとに基づき、経路案内情
報を生成する。
【0063】地図データ記憶部23は、経路案内情報の
元となる地図データを記憶する。地図データ記憶部23
は、典型的には、ハードディスクドライブ、CD−RO
MドライブまたはDVD−ROMドライブなどで構成さ
れ、少なくともデータの読み出しが可能な記録媒体とそ
のドライバソフトウェアを含む。地図データ記憶部23
に記憶された地図データは、任意地点間の推奨経路を求
めたり、その結果を用いて経路案内情報を生成するため
に使用される。このため、地図データは、道路網の接続
関係を容易にたどることが可能なベクトル形式で記憶さ
れる。
【0064】第2の入力部24は、キーボードやマウス
などコンピュータシステムで利用さる入力デバイスによ
って構成される。センタ局2を運用管理するオペレータ
は、第2の入力部24を用いて、センタ局2に対して各
種の処理を指示する。
【0065】第2の出力部25は、典型的には、ディス
プレイ装置からなる。ディスプレイ装置には、主に地図
データ記憶部23に記憶された道路網データが表示され
る。
【0066】図1に示す経路案内情報配信システムは、
概ね以下のように動作する。位置検出部12は、端末装
置1の現在位置を検出する。端末装置1のユーザは、第
1の入力部11を用いて、目的地点を指定して経路案内
情報の要求を指示する。第1の演算処理部13は、現在
位置と目的地点とを含んだ経路案内情報要求メッセージ
を作成する。経路案内情報要求メッセージは、第1の通
信部14、通信網3および第2の通信部21を経由し
て、第2の演算処理部22に到達する。第2の演算処理
部22は、受信した経路案内情報要求メッセージと地図
データ記憶部23に記憶された地図データとに基づき、
経路案内情報を生成する。経路案内情報は、第2の通信
部21、通信網3および第1の通信部14を経由して、
第1の演算処理部13に到達する。第1の演算処理部1
3は、受信した経路案内情報に基づき、第1の出力部1
6に誘導案内用の画面を表示するなどの処理を行う。
【0067】(経路案内情報要求メッセージおよび経路
案内情報の詳細)図2は、経路案内情報要求メッセージ
REQのデータ構造を示す図である。端末装置1は、経
路の出発地点および目的地点を指定した経路案内情報要
求メッセージを送信することにより、センタ局2に対し
て経路案内情報の配信を要求する。図2において、経路
案内情報要求コマンドRGCMDは、このメッセージが
経路案内情報要求メッセージである旨を示す。出発地点
経度SPLONおよび出発地点緯度SPLATは、それ
ぞれ、配信すべき経路案内情報の出発地点の経度および
緯度を表す。目的地点経度DPLONおよび目的地点緯
度DPLATは、それぞれ、配信すべき経路案内情報の
目的地点の経度および緯度を表す。なお、端末装置1
は、経路案内情報以外にPOI(Point of I
nterest)に関する情報や交通情報などの配信も
要求するので、経路案内情報要求コマンドRGCMDを
用いて配信されるべきデータを指定する。
【0068】図3は、経路案内情報RGのデータ構造を
示す図である。センタ局2は、受信した経路案内情報要
求メッセージと地図データ記憶部23に記憶された地図
データとに基づき経路案内情報を生成し、端末装置1に
配信する。図3の詳細を説明するに先だち、経路案内情
報に含まれるデータについて説明する。
【0069】端末装置1は、予め地図データを保持せず
に、センタ局2から配信された経路案内情報のみを用い
て経路案内などの処理を行う。このため、経路案内情報
は、車両の現在位置検出処理、誘導案内処理、および、
推奨経路から外れた場合の経路復帰処理などを適切に行
うために十分なデータを含んでいる必要がある。一方、
ドライバーにとっては推奨経路上に存在するすべての交
差点についての情報が必要な訳ではなく、例えば道路の
名称が変化する交差点や進行方向が変化する交差点につ
いての情報さえあれば、車両の運行には十分であると考
えられる。そこで以下では、出発地点から目的地点まで
に至る推奨経路上で経路案内のために必要とされる地点
を「案内地点」という。案内地点としては、例えば、道
路の名称が変化する交差点や進行方向が所定の角度以上
変化する交差点などが選択される。また、ドライバーが
経路の選択を誤りやすいことが経験的に知られている交
差点を案内地点として選択してもよい。各案内地点にお
ける進行方向と各案内地点間の距離とが与えられれば、
ドライバーは、指定された距離だけ進んで案内地点に到
達し、案内地点で進行方向を切り替える操作を繰り返す
ことにより、最終的に目的地点に到達することができ
る。したがって、少なくともこの2種類のデータがあれ
ば、端末装置1は、最低限の誘導案内を行うことができ
る。しかし現実には、車両が推奨経路を外れる場合を考
慮して、経路案内情報には他のデータを含める必要があ
る。
【0070】誘導案内処理の基本は、車両が進むべき道
路および進行方向を適切なタイミングでドライバーに提
示することにある。そこで、端末装置1は、次の4つの
情報をドライバーに提示することにより誘導案内を行
う。 [1]走行すべき道路 [2]次の案内地点となる交差点 [3]現在位置から次の案内地点までの距離 [4]次の案内地点における進行方向
【0071】走行すべき道路(上記[1])を提示する
ために、経路案内情報には案内地点間を結ぶ道路の名称
を含める。道路の名称は、ドライバーが実際に走行中の
道路と誘導案内処理によって提示される経路とを対応付
けるために極めて有効である。センタ局2は、経路上で
道路の名称が変化する地点には必ず案内地点を設定し、
道路の名称を含んだ経路案内情報を生成する。端末装置
1は、道路の名称を含んだ経路案内情報を受信し、次の
案内地点に到達するまで走行すべき道路の名称を画面に
表示したり、音声合成を用いて読み上げたりする。
【0072】次の案内地点となる交差点(上記[2])
を提示するために、経路案内情報には、交差点の名称あ
るいはその交差点で分岐する道路の名称を含める。すな
わち、案内地点が名称を有する交差点である場合には、
センタ局2は、案内地点を特定するための情報として交
差点の名称を含んだ経路案内情報を生成する。この場
合、端末装置1は、案内地点の手前で誘導案内を行う際
に、「○○交差点を右折」のような誘導案内情報を提示
する。一方、案内地点が名称を有しない交差点である場
合には、センタ局2は、案内地点を特定するための情報
としてその交差点で分岐して進行する道路の名称を含ん
だ経路案内情報を生成する。この場合、端末装置1は、
案内地点の手前で誘導案内を行う際に、「○○通りまで
進行して右折」のような誘導案内情報を提示する。
【0073】現在位置から次の案内地点までの距離(上
記[3])を提示するためには、厳密にいうと、各案内
地点間の正確な道路形状を含んだ経路情報を使用し、次
の案内地点までの距離を道路形状に沿って求める必要が
ある。しかし、この方法では出発地点から目的地点まで
の推奨経路が長いと、膨大な量の経路案内情報が必要と
なる。そこで、本実施形態では、案内地点の数Km程度
手前からのみ正確な距離を提示し、案内地点からそれ以
上離れた地点ではおおよその距離を提示することとす
る。このため、センタ局2は、各案内地点の前後数Km
程度の範囲については詳細な道路網データを含み、その
他の範囲については詳細な道路網データを含まない経路
案内情報を生成する。
【0074】本実施形態で採用された方法によれば、車
両が案内地点の手前数Km程度の範囲に到達するまで、
経路上における車両の現在位置を正確に求めることは困
難となる。しかし、ドライバーが経路の選択を誤りやす
い交差点には案内地点が設定されている。このため、案
内地点間の距離が長い区間において車両の現在位置がそ
れほど正確に分からなくても、実際に走行中の道路が推
奨経路上にあることを確認でき、次の案内地点までのお
およその距離がわかれば、車両の運転に支障は生じな
い。走行中の道路が推奨経路上にあることは、誘導案内
処理で画面に表示された道路の名称と現実の道路の名称
とを対比すれば確認できる。また、端末装置1は、GP
Sセンサで求めた現在位置と案内地点との直線距離を求
めることにより、両者間のおおよその距離を提示するこ
とができる。
【0075】次の案内地点における進行方向(上記
[4])を提示するために、経路案内情報には、各案内
地点ごとに進入経路IRと進出経路ORとの接続角度C
A(図4を参照)を含める。端末装置1は、経路案内情
報に含まれる接続角度を用いて「右折」、「左折」、
「斜め右方向」、「斜め左方向」、「手前右方向」、
「手前左方向」などをユーザに提示することにより誘導
案内を行う。あるいは、経路案内情報には道路の接続角
度に代えて、各案内地点ごとに「右折」、「左折」、
「斜め右方向」、「斜め左方向」、「手前右方向」、
「手前左方向」などの案内種別を示す識別コードを含め
てもよい。また、端末装置1は、上述した各案内地点周
辺の正確な道路形状データを用いて、各案内地点への進
入経路と進出経路との接続角度を算出し、「右折」、
「左折」、「斜め右方向」、「斜め左方向」、「手前右
方向」、「手前左方向」などの誘導案内を行ってもよ
い。
【0076】端末装置1が上記[1]ないし[4]の情
報を提示して推奨経路に沿った誘導案内を行っても、ド
ライバーが誤ってまたは故意に推奨経路を外れた道路を
走行する場合がある。この場合、経路案内情報に推奨経
路以外の道路網データが全く含まれていなければ、端末
装置1は、車両が推奨経路を外れた時点で誘導案内を行
えなくなる。このため、車両が推奨経路を外れた場合に
車両を推奨経路に復帰させるための道路網データを経路
案内情報に含めることとする。
【0077】以上のような考えを反映して経路案内情報
を生成する具体例を図5を参照して説明する。図5にお
いて、出発地点SPから目的地点DPに至る推奨経路上
では、3つの交差点で進行方向がほぼ直角に変化してい
る。そこで、これらの交差点上にそれぞれ案内地点を設
定する。これにより、図5に示す推奨経路は、SPを出
発地点として、GP1、GP2、GP3の3つの案内地
点を経て、目的地点DPに到達する経路となる。ここで
例えば、出発地点SPと案内地点GP1とを結ぶ経路の
長さは7Km、案内地点GP1とGP2を結ぶ経路の長
さは15Km、案内地点GP2とGP3を結ぶ経路の長
さは10Km、案内地点GP3と目的地点DPを結ぶ経
路の長さは8Kmとする。
【0078】次に、出発地点、目的地点および各案内地
点を中心として所定の半径(例えば、3Km)を有する
円形領域を、各案内地点についての詳細経路領域と定義
する。図5に示す例では、AS、A1、A2、A3およ
びADの5つの詳細経路領域が求められる。経路案内情
報には、詳細経路領域の内と外とで異なる詳細度のデー
タを含めることとする。具体的には、詳細経路領域内の
経路案内情報には、案内地点で必要とされる案内情報の
他に、車両位置を正確に求めるための道路網データや、
推奨経路に復帰するための道路網データなどが含まれ
る。これに対して、詳細経路領域外の経路案内情報に
は、次の案内地点に到達するための必要最小限のデータ
が含まれる。
【0079】図3に示すように、経路案内情報RGは、
案内レコードおよびリンクレコードを用いて定義され
る。案内レコードは1つの案内地点に関するデータであ
る。経路案内情報RGは、案内レコード数GRNUM
(値をNとする)とN個の案内レコードGR1〜GRN
とからなる。リンクレコードは、2つの交差点間を接続
する1本のリンクに関するデータである。各案内レコー
ドGRiは、リンクレコード数LRNUM(値をMとす
る)、M個のリンクレコードLR1〜LRMと案内地点
間情報GGとからなる。各リンクレコードは、リンク属
性LATR、リンク形状座標列LPNT、リンク接続情
報LCON、および、案内情報GINFからなる。リン
ク属性LATRは、道路の種別や車線数などリンクの属
性を表す。リンク形状座標列LPNTは、リンク上に存
在する形状点の座標列を表す。リンク接続情報LCON
は、リンクの分岐や接続についての情報を表す。案内情
報GINFは、リンクに接続する交差点が案内地点であ
る場合に、案内地点における進行方向などの案内情報を
表す。ここで特筆すべき点は、各案内レコードGRiに
は各案内地点についての詳細経路領域内に存在するリン
クについてのデータのみが含まれることである。案内地
点間情報GGは、次の案内地点までの距離NDISTと
次の案内地点までに走行すべき道路の名称NNAMEと
からなる。
【0080】このような経路案内情報を用いることによ
り、端末装置1は、予め地図データを保持することな
く、センタ局2から配信された経路案内情報のみを用い
て、車両の現在位置検出処理や誘導案内処理や経路復帰
処理を行うことができる。経路案内情報には、推奨経路
上のすべての交差点やリンクのデータを含めることに代
えて、詳細経路領域の内と外とで異なる詳細度のデータ
を含めることとしている。これにより、経路案内情報の
品質を維持しながらデータ量を削減し、経路案内情報の
配信に必要な通信コストを削減することができる。
【0081】(端末装置1における処理)図6から図1
1を参照して、端末装置1における処理を説明する。図
6は、端末装置1におけるメイン処理のフローチャート
である。端末装置1は、ユーザが第1の入力部11を用
いて指示した入力イベントを取得する(ステップS10
1)。次に、端末装置1は、ユーザが新たな経路を要求
したか否かを判断する(ステップS102)。端末装置
1は、経路要求があった場合にはステップS103へ進
み、それ以外の場合にはステップS101へ進んで、再
び入力イベントを取得する。
【0082】ステップS103では、端末装置1は、経
路案内情報取得処理、すなわち、センタ局2に経路案内
情報要求メッセージを送信し、対応した経路案内情報を
受信する処理を行う。経路案内情報取得処理の詳細につ
いては後述する。
【0083】次に、端末装置1は、誘導案内処理、すな
わち、センタ局2から配信された経路案内情報を用い
て、現在位置から目的地点まで誘導案内する処理を行う
(ステップS104)。誘導案内処理では、センタ局2
は、第1の出力部16を用いて地図表示、交差点表示、
矢印表示、音声出力、あるいは、これらの組合せによっ
てユーザに誘導案内情報を提示する。誘導案内処理の詳
細については後述する。
【0084】次に、端末装置1は、システムを終了すべ
きか否かを判断する(ステップS105)。端末装置1
は、システムを終了すべきと判断した場合には処理を終
了し、それ以外の場合にはステップS101に戻って、
再びステップS101以降の処理を行う。端末装置1
は、例えば、ユーザが電源を切った場合や、第1の入力
部11を用いて誘導案内処理の中止を要求した場合に、
システムを終了すべきと判断する。
【0085】図7は、経路案内情報取得処理(図6のス
テップS103)のフローチャートである。端末装置1
は、経路案内情報を要求する経路案内情報要求メッセー
ジを生成する(ステップS201)。端末装置1は、例
えば、位置検出部12で検出した車両の現在位置の経度
および緯度を、それぞれ経路案内情報要求メッセージの
出発地点経度SPLONおよび出発地点経度SPLAT
に設定する。これに代えて端末装置1は、出発地点とし
て任意の地点を指定してもよい。
【0086】また、端末装置1は、経路探索の目的地点
の経度および緯度を、それぞれ目的地点経度DPLON
および目的地点緯度DPLATに設定する。目的地点を
指定するには、住所、施設名称、電話番号などで目的地
点を直接指定する方法や、ジャンルなどによる絞り込み
選択によって指定する方法や、キーワードを用いてデー
タベースから検索して指定する方法などがある。また、
目的地点の経度および緯度を求める方法にも、検索対象
のデータベースを端末装置1に設置する方法とセンタ局
2に設置する方法との少なくとも2種類の実現方法があ
る。前者の場合には、第1の入力部11を用いて住所、
施設名称、電話番号、ジャンル、キーワードなどが入力
され、目的地点は第1の演算処理部13によって検索さ
れる。後者の場合には、第1の入力部11を用いて入力
された住所などの検索キーはセンタ局2に送信され、セ
ンタ局2でデータベースを検索した結果が端末装置1に
送信される。なお、検索対象のデータベースは、通信網
3に接続された他のサーバシステム上に設置することと
してもよい。
【0087】次に、端末装置1は、第1の通信部14を
用いて、生成した経路案内情報要求メッセージを通信網
3のアップリンクULに送信する(ステップS20
2)。センタ局2では、第2の通信部21が経路案内情
報要求メッセージを受信し、第2の演算処理部22が経
路案内情報を生成し、第2の通信部21が生成された経
路案内情報を通信網3のダウンリンクDLに送信する。
なお、経路案内情報の生成処理の詳細については後述す
る。
【0088】次に、端末装置1は、第1の通信部14を
用いて、センタ局2から送信された経路案内情報を受信
する(ステップS203)。受信した経路案内情報は、
データ記憶部15に一時的に記憶され、後述する誘導案
内処理に利用される。なお、経路案内情報要求メッセー
ジおよび経路案内情報の送受信に使用される通信プロト
コルには本発明固有の特徴はないため、説明を省略す
る。
【0089】図8は、誘導案内処理(図6のステップS
104)のフローチャートである。端末装置1は、経路
案内情報から次の案内地点における案内情報を抽出する
(ステップS301)。具体的には、端末装置1は、案
内地点に進入する道路の名称、案内地点までの距離、案
内地点から進出する道路の名称、案内地点への進入経路
と進出経路との接続角度などを経路案内情報から抽出す
る。
【0090】次に、端末装置1は、位置検出処理、すな
わち、位置検出部12を用いて車両の現在位置を検出す
る処理を行う(ステップS302)。位置検出処理の詳
細は後述する。次に、端末装置1は、検出した現在位置
が目的地点の周辺であるか否かを判断する(ステップS
303)。端末装置1は、車両の現在位置が目的地点の
周辺である場合には誘導案内処理を終了し、それ以外の
場合にはステップS304へ進む。
【0091】ステップS304では、端末装置1は、検
出した現在位置が推奨経路上にあるか否かを判断する。
端末装置1は、車両の現在位置が推奨経路上にない場合
には、後述する経路復帰処理を行う(ステップS30
5)。
【0092】次に、端末装置1は、ドライバーに誘導案
内情報を提示するタイミングであるか否かを判断する
(ステップS306)。端末装置1は、車両の現在位置
から次の案内地点までの距離を用いて、誘導案内情報を
提示するタイミングであるか否かを判断する。本実施形
態では、例えば、案内地点の手前2Km、1Km、70
0mおよび300mにおいて誘導案内情報を提示するこ
ととする。この場合、端末装置1は、車両の現在位置か
ら次の案内地点までの距離を求め、求めた距離が2K
m、1Km、700mまたは300mのいずれかである
場合にはステップS307へ、それ以外の場合はステッ
プS308へ進む。
【0093】ステップS307では、端末装置1は、ド
ライバーに誘導案内情報を提示する。端末装置1は、次
の案内地点に到達するまでに走行すべき道路の名称、次
の案内地点までの距離、案内地点となる交差点の拡大
図、案内地点における進行方向(直進、右折、左折な
ど)、案内地点から分岐して走行する道路の名称など
を、誘導案内情報としてドライバーに提示する。第1の
出力部16は、誘導案内情報を画面に表示したり、音声
合成によって読み上げたりする。
【0094】次に、端末装置1は、次の案内地点に到達
したか否かを判断する(ステップS308)。次の案内
地点に到達していない場合には、端末装置1は、ステッ
プS302へ進み、再び位置検出処理を行う。それ以外
の場合には、端末装置1は、ステップS301へ進み、
次の案内地点の案内情報を抽出した後、再び位置検出処
理を行う。端末装置1は、ステップS301からS30
8までの処理を繰り返すことにより、推奨経路に従った
誘導案内処理を行う。
【0095】図9は、第1の出力部16のディスプレイ
装置に表示される画面の例を示す図である。ディスプレ
イ装置がテキスト表示に対応したものである場合には、
案内地点間では、次の案内地点までに走行すべき道路と
次の案内地点までの距離とがテキスト表示され(図9
(a))、誘導案内情報を提示するタイミング(図8の
ステップS307)では、次の案内地点までの距離や、
次の案内地点から進出する道路の名称や、次の案内地点
における進行方向などがテキスト表示される(図9
(b))。また、ディスプレイ装置がグラフィックス表
示に対応したものである場合には、案内地点間では図9
(c)に示す画面が、誘導案内情報を提示するタイミン
グでは図9(d)に示す画面が、それぞれグラフィック
ス表示される。いずれの場合でもドライバーは、図9に
示す画面を参照して、車両を推奨経路に沿って走行させ
ることができる。
【0096】図10は、経路復帰処理(図8のステップ
S305)のフローチャートである。経路復帰処理で
は、車両が推奨経路から外れた場合に、車両を推奨経路
に復帰させるための誘導案内が行われる。経路案内情報
には、推奨経路の道路網データに加えて、各案内地点お
よびその前後の交差点から誤って分岐した場合に推奨経
路に復帰するための復帰経路の道路網データが含まれて
いる。経路復帰処理では、経路案内情報に含まれる復帰
経路の道路網データを用いて、車両を推奨経路に復帰さ
せるための誘導案内が行われる。
【0097】端末装置1は、経路案内情報から復帰経路
上の次の案内地点における案内情報を抽出する(ステッ
プS401)。具体的には、端末装置1は、案内地点に
進入する道路の名称、案内地点までの距離、案内地点か
ら進出する道路の名称、案内地点への進入経路と進出経
路との接続角度などを経路案内情報から抽出する。
【0098】次に、端末装置1は、誘導案内処理のステ
ップS302と同様に、位置検出処理を行う(ステップ
S402)。次に、端末装置1は、検出した現在位置が
推奨経路に到達したか否かを判断する(ステップS40
3)。端末装置1は、現在位置が推奨経路に到達した場
合は経路復帰処理を終了し、それ以外の場合にはステッ
プS404へ進む。
【0099】ステップS404では、端末装置1は、検
出した現在位置が復帰経路上にあるか否かを判断する。
現在位置が復帰経路上にない場合には、端末装置1は、
現在使用している経路案内情報ではこれ以上の誘導案内
を行えないと判断して、改めて現在位置から目的地点ま
での経路案内情報を取得する(ステップS405)。
【0100】次に、端末装置1は、誘導案内処理のステ
ップS306およびS307と同様に、ドライバーに対
して誘導案内情報を提示するタイミングであるか否かを
判断し、必要に応じて誘導案内情報を提示する(ステッ
プS406およびS407)。
【0101】次に、端末装置1は、次の案内地点に到達
したか否かを判断する(ステップS408)。次の案内
地点に到達していない場合には、端末装置1は、ステッ
プS402へ進み、再び位置検出処理を行う。それ以外
の場合には、端末装置1は、ステップS401へ進ん
で、次の案内地点の案内情報を抽出した後、再び位置検
出処理を行う。端末装置1は、ステップS401からS
408までの処理を繰り返すことにより、車両が推奨経
路に復帰するか、あるいは、経路案内情報RGを新たに
取得するまで、経路復帰を目的とした誘導案内を行う。
【0102】図11は、位置検出処理(図8のステップ
S302、図9のステップS402)のフローチャート
である。以下では、位置検出部12が、GPSアンテナ
と受信機からなるGPSセンサを備える場合について説
明する。
【0103】端末装置1は、GPSセンサから出力され
たデータを取得する(ステップS501)。GPSセン
サからは、地球上における車両の絶対位置を表す経度座
標および緯度座標、移動方位、並びに、移動速度などが
出力される。次に、端末装置1は、取得した経度座標と
緯度座標とで表される点から、次の案内地点までの直線
距離DSを求める(ステップS502)。
【0104】次に、端末装置1は、直線距離DSと詳細
経路領域の半径DRとを比較する(ステップS50
3)。図5に示した例では、詳細経路領域の半径DR
は、3Kmである。直線距離DSが半径DRより小さい
場合には、現在位置周辺の詳細な道路網データが経路案
内情報に含まれているので、端末装置1は、ステップS
504へ進んで車両の正確な現在位置を求める。それ以
外の場合には、現在位置周辺の詳細な道路網データは経
路案内情報には含まれていないので、端末装置1は、ス
テップS506へ進む。この場合、端末装置1は、位置
検出部12から出力された値をそのまま車両の現在位置
とする。
【0105】ステップS504では、端末装置1は、車
両の現在位置から最も近いリンクを選択する。具体的に
は、端末装置1は、ステップS501で取得した経度座
標および緯度座標で表される現在位置から経路案内情報
RG上の各道路までの距離、並びに、ステップS501
で取得した車両の移動方位と経路案内情報上の各道路と
の方位差を求め、これらの値が最も小さい道路を、車両
が存在する可能性が最も高い道路として選択する。次
に、端末装置1は、現在位置から選択した道路に対して
垂線を下ろし、その交点に車両の現在位置を補正する
(ステップS505)。
【0106】次に、端末装置1は、車両の現在位置を出
力する(ステップS506)。ステップS501からS
506までの処理により、端末装置1は、次の案内地点
までの直線距離DSが詳細経路領域の半径DRより小さ
い場合には、経路案内情報内の道路上に補正した位置を
車両の現在位置として出力し、それ以外の場合には、位
置検出部12から出力された経度座標および緯度座標を
車両の現在位置として出力する。
【0107】(センタ局2における処理)図12を参照
して、センタ局2における処理を説明する。センタ局2
では図12に示す処理を行うサーバプログラムが動作し
ており、センタ局2は、常時、端末装置1から送信され
る経路案内情報要求メッセージを待つ状態にある。セン
タ局2は、端末装置1から各種のメッセージを受信する
ための受信バッファを検索し(ステップS1001)、
端末装置1から経路案内情報要求メッセージを受信した
か否か判断する(ステップS1002)。端末装置1
は、経路案内情報要求メッセージを受信した場合にはス
テップS1003に進み、それ以外の場合にはステップ
S1001へ進んで、引き続き経路案内情報要求メッセ
ージを待つ。
【0108】次に、センタ局2は、受信した経路案内情
報要求メッセージを解析し、出発地点経度SPLON、
出発地点緯度SPLAT、目的地点経度DPLON、お
よび、目的地点緯度DPLATを求める(ステップS1
003)。出発地点経度SPLONおよび出発地点経度
SPLATは経路探索の出発地点を表し、目的地点経度
DPLONおよび目的地点緯度DPLATは経路探索の
目的地点を表す。
【0109】次に、センタ局2は、指定された出発地点
から目的地点までの推奨経路を選出する(ステップS1
004)。センタ局2は、地図データ記憶部23に記憶
されたベクトル形式の道路網データを参照して、ダイク
ストラ法やAスター法を基本とした経路探索手法を用い
て推奨経路を求める。例えば、図13に示す道路網デー
タについて出発地点SPから目的地点DPまでの推奨経
路を求めると、図14の太線で示す経路が得られる。
【0110】次に、センタ局2は、求めた推奨経路上に
ドライバーに対して誘導案内情報を提示すべき案内地点
を設定する(ステップS1005)。センタ局2は、例
えば、1)道路の名称が変化する交差点と、2)進行方
向が所定のしきい値ANG以上変化する交差点とに案内
地点を設定する。後者の案内地点を求める際には、セン
タ局2は、交差点における進入経路IRと進出経路OR
との接続角度CAを求め、接続角度がしきい値ANG
(例えば、±30°)以上である場合に、その交差点に
案内地点を設定する(図4を参照)。
【0111】図15は、図14に示す推奨経路について
上記2つの条件に従って案内地点を設定した結果を示す
図である。この例では、推奨経路上に存在する3つの交
差点GP1、GP2およびGP3に、案内地点が設定さ
れている。なお、案内地点を設定するための条件は上記
2つの条件に限定されるものではなく、設計者の意図に
応じて様々な条件を決めればよい。例えば、ドライバー
が経路の選択を誤りやすいことが経験的に知られている
交差点に案内地点を設定してもよい。
【0112】次に、センタ局2は、設定した案内地点の
周辺に詳細経路領域を設定する(ステップS100
6)。上述したように、センタ局2は、詳細経路領域の
内と外とで異なる詳細度のデータを含んだ経路案内情報
を生成する。詳細経路領域は、経路案内情報に詳細なデ
ータを含める範囲を定める。図16は、図15に示す案
内地点の周辺に詳細経路領域を設定した結果を示す図で
ある。この例では、出発地点SP、案内地点GP1、G
P2、GP3、および、目的地点DPのそれぞれを中心
とした半径3Kmの円形領域AS、A1、A2、A3、
ADを詳細経路領域としている。なお、詳細経路領域
は、円形領域に限らず、矩形またはその他の形状を有す
る領域であってもよい。また、詳細経路領域の形状や大
きさは、各種の条件に応じて可変であることとしてもよ
い。
【0113】次に、センタ局2は、各詳細経路領域内に
おいて、車両が推奨経路から外れた場合に車両を推奨経
路に復帰させるための復帰経路を求める(ステップS1
007)。復帰経路を求めるには、例えば、詳細経路領
域内から復帰経路を選択する第1の方法と、詳細経路領
域内に存在するすべての道路網データを含める第2の方
法とがある。
【0114】第1の方法では、センタ局2は、各案内地
点について、案内地点より1つ手前の交差点で曲がった
場合の復帰経路と、案内地点を直進して行き過ぎた場合
の復帰経路とを、ダイクストラ法やAスター法を基本と
した経路探索手法を用いて求める。図16に示した詳細
経路領域にこの方法を適用すると、図17に示すよう
に、案内地点GP1の1つ手前の交差点で左折した場合
に推奨経路に復帰するための復帰経路RR1、案内地点
GP1を直進して行き過ぎた場合に推奨経路に復帰する
ための復帰経路RR2、案内地点GP2の1つ手前の交
差点で右折した場合に推奨経路に復帰するための復帰経
路RR3、案内地点GP2を直進して行き過ぎた場合に
推奨経路に復帰するための復帰経路RR4、案内地点G
P3の1つ手前の交差点で左折した場合に推奨経路に復
帰するための復帰経路RR5、および、案内地点GP3
を直進して行き過ぎた場合に推奨経路に復帰するための
復帰経路RR6が求められる。また、センタ局2は、詳
細経路領域内に含まれる推奨経路上のすべての交差点か
ら分岐する道路について復帰経路を求めてもよい。第1
の方法で求めた復帰経路を含んだ経路案内情報を参照し
て走行している車両が推奨経路から外れた場合には、端
末装置1は、経路案内情報に含まれる復帰経路に従って
誘導案内処理を行うことにより、車両を推奨経路に復帰
させることができる。したがって、第1の方法では、端
末装置1は、復帰経路を求める経路探索処理を行う必要
がない。
【0115】第2の方法では、センタ局2は、図18に
示すように、詳細経路領域内に存在する道路網データ全
体をそのまま復帰経路とする。第2の方法で求めた復帰
経路を含んだ経路案内情報を参照して走行している車両
が推奨経路から外れた場合には、端末装置1は、経路案
内情報に含まれる道路網データを用いて復帰経路を求め
る経路探索処理を行う必要がある。第1または第2のい
ずれの方法であっても、経路案内情報には車両が推奨経
路から外れた場合に車両を推奨経路に復帰させるために
必要な情報が含まれているため、端末装置1は、車両が
推奨経路を外れた場合にも誘導案内を行うことができ
る。
【0116】次に、センタ局2は、選出した復帰経路上
に、ドライバーに対して誘導案内情報を提示すべき案内
地点を設定する(ステップS1008)。案内地点を設
定するための条件は、ステップS1005と同様であ
る。
【0117】次に、センタ局2は、地図データ記憶部2
3に記憶された地図データに基づき、選出した推奨経路
および復帰経路について、ドライバーに対して誘導案内
を行うための案内情報を求め、これを含んだ経路案内情
報を生成する(ステップS1009)。次に、センタ局
2は、生成した経路案内情報を、第2の通信部21を用
いて通信網3のダウンリンクDLに送信する(ステップ
S1010)。経路案内情報の送受信に使用される通信
プロトコルには本発明特有の特徴がないため、説明を省
略する。
【0118】以上に示すように、本実施形態に係る経路
案内情報配信システムでは、センタ局から端末装置に配
信される経路案内情報には、案内地点の周辺区間と他の
区間とでは異なる詳細度のデータが含まれている。推奨
経路上で道路の名称が変化する交差点や進行方向が所定
の角度以上変化する交差点には案内地点が設定される。
案内地点の周辺区間については案内情報に加えて詳細な
道路網データや推奨経路以外の道路網データを含め、他
の区間については必要最小限の案内情報のみを含めるこ
とにより、経路案内情報の品質を維持しながらデータ量
を削減することができる。
【0119】なお、本実施形態では、センタ局2は、端
末装置1に対して経路案内情報のみを配信することとし
たが、経路案内情報を用いた誘導案内処理を行うための
プログラムを併せて配信してもよい。この場合、端末装
置1は、センタ局2から配信された経路案内情報とプロ
グラムとを用いて誘導案内処理を行うことができる。
【0120】<第2の実施形態>本発明の第2の実施形
態に係る経路案内情報配信システムの構成は、第1の実
施形態と同じである。本実施形態と第1の実施形態と
は、第1の演算処理部13および第2の演算処理部22
における処理の内容が相違する。そこでシステム構成の
説明を省略し、以下では主に演算処理部における処理の
相違点について説明する。
【0121】(本実施形態の特徴)本実施形態は、セン
タ局2は要求に応じて、案内地点からの距離に応じて異
なる詳細度のデータを含んだ経路案内情報を配信する
点、および、端末装置1は配信された経路案内情報を用
いて誘導案内を行う点で、第1の実施形態と共通する。
一方、本実施形態は、端末装置1が実際の車両の走行軌
跡情報をセンタ局2へ送信する点で、第1の実施形態と
相違する。すなわち、端末装置1は車両の走行軌跡情報
を時系列的に蓄積した後、所定のタイミングでセンタ局
2に送信し、センタ局2は受信した走行軌跡情報をその
後の経路案内情報の生成や経路探索に利用する。
【0122】図19は、端末装置1からセンタ局2へ送
信される走行軌跡情報のデータ構造を示す図である。図
19において、走行軌跡情報LDATAは、走行軌跡コ
マンドLOCCMD、軌跡数LNUM(値をLとす
る)、および、L個の軌跡データLOC1〜LOCLか
ら構成される。走行軌跡コマンドLOCCMDは、この
データが走行軌跡情報である旨を示す。各軌跡データL
OCiは、経度座標LLON、緯度座標LLAT、およ
び、移動方位LDIRからなり、車両が実際に走行した
地点の座標を表す。経度座標LLONおよび緯度座標L
LATには、位置検出部12から取得した経度座標およ
び緯度座標が、それぞれ設定される。移動方位LDIR
には、位置検出部12から取得した移動方位が設定され
る。なお、軌跡データに含まれるこれらの値は、マップ
マッチング処理によって道路上に補正された後の値では
なく、位置検出部12から出力された値そのものである
ことに留意する。
【0123】端末装置1からセンタ局2へ走行軌跡情報
を送信することにより、次の2つの効果が得られる。第
1に、センタ局2は、走行軌跡情報に基づき地図データ
を更新することができる。具体的には、センタ局2は、
受信した走行軌跡情報を参照して、地図データ記憶部2
3に記憶された道路網データに対して、新設された道路
の追加、閉鎖された道路の削除、道路網の接続情報の追
加・修正、道路形状の追加・修正、通行規制情報の追加
・修正などの処理を行うことができる。これにより、後
に経路案内情報の要求があったときには、センタ局2は
実際の道路状況を反映した最新の道路網データを用いて
経路案内情報を生成することができ、端末装置1は最新
の経路案内情報を用いて誘導案内を行うことができる。
【0124】第2に、センタ局2は、走行軌跡情報に基
づき経路探索処理を最適化することができる。具体的に
は、センタ局2は、受信した走行軌跡情報を参照して、
地図データ記憶部23に記憶された道路網データについ
て、経路探索処理を行う際のコストの重みづけを修正す
ることができる。これにより、後に経路案内情報の要求
があったときには、センタ局2は、ユーザの好みに対応
した経路、あるいは、実情に即した質の良い経路を含ん
だ経路案内情報を生成することができ、端末装置1はこ
の経路案内情報を用いて、ユーザの好みに対応した経
路、あるいは、実情に即した質の良い経路に従って経路
案内を行うことができる。
【0125】(端末装置1における処理)図20および
図21を参照して、端末装置1における処理を説明す
る。図20は、端末装置1におけるメイン処理のフロー
チャートである。端末装置1は、第1の実施形態と同様
に、ユーザから入力イベントを取得し(ステップS20
01)、ユーザが新たな経路案内情報を要求したときに
はステップS2003へ進む(ステップS2002)。
【0126】ユーザが新たな経路案内情報を要求したと
き、端末装置1は、車両の走行軌跡情報をセンタ局2に
送信するか否かを判断し(ステップS2003)、その
判断結果に応じて前回の走行で取得した走行軌跡情報を
センタ局2に送信する(ステップS2004)。端末装
置1は、ドライバーが第1の入力部11を用いて走行軌
跡情報を送信することを許可した場合にのみ走行軌跡情
報を送信することとしてもよく、無条件に走行軌跡情報
を送信することとしてもよい。ステップS2004で
は、端末装置1は、走行軌跡情報をデータ記憶部15か
ら主記憶上に読み出し、第1の通信部14を用いて通信
網3のアップリンクULに送信する。センタ局2は、端
末装置1から送信された走行軌跡情報を受信し、地図デ
ータ記憶部23に記憶された道路網データの更新や経路
探索処理の学習などに使用する。
【0127】次に、端末装置1は、第1の実施形態と同
様に、経路案内情報取得処理(ステップS2005)と
誘導案内処理(ステップS2006)を行う。ステップ
S2006の誘導案内処理は、第1の実施形態とほぼ同
様であるが、位置検出処理において走行軌跡情報を求め
る点で相違する。本実施形態に係る位置検出処理(図2
1)は、第1の実施形態に係る位置検出処理(図11)
に走行軌跡情報を記憶する処理(図21のステップS2
102)を追加したものである。端末装置1は、位置検
出部12を用いて車両の現在位置を取得した後(ステッ
プS2101)、取得した現在位置をデータ記憶部15
に記憶された走行軌跡情報に追加する(ステップS21
02)。これにより端末装置1は、ステップS2006
の誘導案内処理では、車両の走行軌跡情報を求めなが
ら、出発地点SPから目的地点DPまでの誘導案内を行
う。
【0128】次に、端末装置1は、システムを終了すべ
きか否かを判断する(ステップS2007)。端末装置
1は、システムを終了すべきと判断した場合には処理を
終了し、それ以外の場合にはステップS2001に戻っ
て、再びステップS2001以降の処理を行う。
【0129】(センタ局2における処理)図22を参照
して、センタ局2における処理を説明する。図22は、
センタ局2におけるメイン処理を示すフローチャートで
ある。図22に示すフローチャートは、第1の実施形態
に係るフローチャート(図12)に、経路案内情報要求
メッセージ以外のメッセージを受信した場合の処理(ス
テップS3011からS3016)を追加したものであ
る。ステップS3001からステップS3010までの
処理は第1の実施形態と同じであるので、説明を省略す
る。
【0130】経路案内情報要求メッセージ以外のメッセ
ージを受信した場合、センタ局2は、受信したメッセー
ジが端末装置1から送信された走行軌跡情報であるか否
かを判断する(ステップS3011)。センタ局2は、
走行軌跡情報を受信した場合にはステップS3012に
進み、それ以外の場合にはステップS3001へ進ん
で、引き続き端末装置1からのメッセージを待つ。
【0131】次に、センタ局2は、受信した走行軌跡情
報を解析し、軌跡データを求める(ステップS301
2)。次に、センタ局2は、求めた軌跡データを地図デ
ータ記憶部23に記憶された道路網データにマッチング
させる処理を行う(ステップS3013)。このマップ
マッチング処理では、センタ局2は、地図データ記憶部
23に記憶された道路網データを主記憶上に読み出す。
そして、センタ局2は、走行軌跡情報に含まれるL個の
軌跡データのそれぞれについて、読み出した道路網デー
タの中で、軌跡データに含まれる座標位置からの直線距
離DIST、および、軌跡データに含まれる移動方位と
道路方位との角度差ANGが最も小さい道路リンクを選
択する。さらに、直線距離DISTおよび角度差ANG
が所定のしきい値で以下である場合には、センタ局2
は、軌跡データの座標位置から選択した道路に対して垂
線を引き、軌跡データの座標位置をその交点に補正す
る。例えば、直線距離DISTのしきい値は10m、角
度差ANGのしきい値は5度程度とする。この際、地図
データ記憶部23に記憶された道路網データの中で軌跡
データとマッチングした道路リンクを特定するために、
センタ局2は、道路リンク識別子をデータ記憶部15に
記憶させておく。ここで道路リンク識別子とは、地図デ
ータ記憶部23に記憶された道路網データに含まれる道
路リンクに一意に割り当てられた識別番号である。な
お、センタ局2は、マッチング精度を高めるために、様
々の工夫を施したアルゴリズムを用いてマップマッチン
グ処理を行ってもよい。
【0132】次に、センタ局2は、マップマッチング処
理の結果を統計的に処理する(ステップS3014)。
具体的には、センタ局2は、マッチングした道路リンク
ごとに軌跡データを記録したリンク対応軌跡リストを作
成する。
【0133】図23は、リンク対応軌跡リストLLIS
Tのデータ構造を示す図である。図23において、軌跡
対応リンク数LLNUM(値をPとする)は、地図デー
タ記憶部23に記憶された道路網データの中で、マッチ
ングの対象とされた道路リンクの数を表す。リンク対応
軌跡リストLLISTには、P個のリンク軌跡データL
LD1〜LLDPが含まれる。各リンク軌跡データは、
道路リンク識別子LID、平均移動速度SPEED、リ
ンク対応軌跡数LOCNUM(値をQとする)、およ
び、Q個の軌跡データLOC1〜LOCQからなる。
【0134】道路リンク識別子LIDは、上述したよう
に、地図データ記憶部23に記憶された道路網データに
含まれる道路リンクに対して一意に割り当てられた識別
子であり、リンク軌跡データと道路リンクとを対応付け
るために使用される。リンク対応軌跡数LOCNUM
は、道路リンク識別子LIDに対応した道路リンクにマ
ッチングした軌跡データの数を表す。軌跡データLOC
1〜LOCQは、道路リンク識別子LIDに対応した道
路リンクにマッチングした軌跡データを順に並べたもの
である。平均移動速度SPEEDは、道路リンク識別子
LIDに対応した道路リンクを車両が走行した際の平均
移動速度であり、車両の移動距離をその区間の移動時間
で除算して求めたものである。なお、移動時間は、軌跡
データを生成した際のサンプリング周期に基づき求めら
れる。
【0135】センタ局2は、端末装置1から走行軌跡情
報を受信するごとに、リンク対応軌跡リストを更新す
る。これにより、地図データ記憶部23に記憶された道
路網データに含まれる各道路リンクごとに、車両が実際
に走行した際の軌跡情報が順次蓄積される。また、セン
タ局2は、地図データ記憶部23に記憶された道路網デ
ータに含まれる道路リンク上にマッチングしなかった軌
跡データについては、リンク対応軌跡リストと同様の非
リンク対応軌跡リストNLLIST(図示せず)を作成
し、順次データを蓄積する。
【0136】次に、センタ局2は、リンク対応軌跡リス
トLLISTおよび非リンク対応軌跡リストNLLIS
Tに基づき、地図データ記憶部23に記憶された道路網
データを修正すべきか否かを判断する(ステップS30
15)。センタ局2は、非リンク対応軌跡リストには含
まれるが道路網データに含まれない道路リンクを発見し
た場合には、道路網データにその道路リンクを追加すべ
きと判断する。逆に、センタ局2は、道路網データには
含まれるがリンク対応軌跡リストに含まれない道路リン
クを発見した場合には、道路網データからその道路リン
クを削除すべきと判断する。なお、センタ局2は、地図
データ記憶部23に記憶された道路網データと、リンク
対応軌跡リストおよび非リンク対応軌跡リストに含まれ
る軌跡データとを、第2の出力部25のディスプレイ装
置に重畳して表示し、オペレータが目視で確認した結果
を用いてステップS3015の判断を行うこととしても
よい。また、ステップS3015の判断は、実際の道路
を現地調査した後に行うこととしてもよい。いずれの方
法でも、どの地域のどの道路について道路網データを追
加・更新する必要があるかが一目で分かるため、センタ
局2が管轄する範囲の道路網データをすべて調査する場
合と比べて、大幅に効率が向上する。また、リンク対応
軌跡リストには、軌跡データに対応した道路リンクを特
定する道路リンク識別子LIDが含まれているので、道
路網データのうちで更新すべき道路リンクを容易に特定
することができる。
【0137】次に、センタ局2は、ステップS3015
の判断に基づき、地図データ記憶部23に記憶された道
路網データを修正する(ステップS3016)。センタ
局2は、作成したリンク対応軌跡リストと非リンク対応
軌跡リストとに基づきプログラムによる自動処理によっ
て道路網データを修正してもよく、グラフィカル・ユー
ザインターフェースを備えたプログラムを用いてオペレ
ータからの対話的な指示を受けながら道路網データを修
正してもよい。いずれの方法でも、地図データ記憶部2
3に記憶された道路網データには道路リンクを特定する
リンク識別子LIDが含まれているため、修正すべき道
路リンクを容易に求めることができる。
【0138】また、リンク対応軌跡リストには、車両が
各道路リンクを実際に走行した際の平均移動速度SPE
EDが含まれている。このため、地図データ記憶部23
に記憶された道路網データを用いて経路探索処理を行う
際に、平均移動速度SPEEDを道路リンクのコストの
重み付けとして利用し、実情に即した質の良い経路を選
出することができる。
【0139】以上に示すように、本実施形態に係る経路
案内情報配信システムでは、センタ局から端末装置へ、
案内地点からの距離に応じて異なる詳細度のデータを含
んだ経路案内情報が配信され、端末装置からセンタ局へ
車両が実際に走行した際の走行軌跡情報が送信される。
これにより、センタ局2は受信した走行軌跡情報を用い
て最新の車両の走行状況を地図データに反映することが
できる。また、端末装置1は、このようにして更新され
た地図データに基づき、常に最新かつ実情に即した質の
良い経路案内情報に基づき経路案内を行うことができ
る。さらに、センタ局2における地図データの維持管理
コストが削減され、これに伴って端末装置1における経
路案内情報の利用コストも削減される。
【0140】<第3の実施形態>図24は、本発明の第
3の実施形態に係る経路案内情報配信システムの構成を
示すブロック図である。図24に示す経路案内情報配信
システムは、端末装置1とセンタ局4とから構成され
る。端末装置1は、第2の実施形態と同一の構成を有す
る。センタ局4は、第2の実施形態に係るセンタ局2に
課金管理テーブル26を追加したものであり、経路案内
情報の配信について課金処理を行うことを特徴とする。
本実施形態の構成要素のうち、第2の実施形態と同一の
構成要素については、同一の参照符号を付して、説明を
省略する。
【0141】(センタ局4における処理)図25は、セ
ンタ局4におけるメイン処理を示すフローチャートであ
る。図25に示すフローチャートは、第2の実施形態に
係るフローチャート(図22)に、課金管理テーブル2
6を更新する2つの処理(ステップS4010、S40
13)を追加したものである。ステップS4010およ
びS4013以外の処理は、第2の実施形態と同じであ
るので、説明を省略する。
【0142】図26は、課金管理テーブル26の例を示
す図である。図26に示す課金管理テーブル26aは、
センタ局4が管理する各端末装置について、経路案内情
報送信量31、走行軌跡情報受信量32、および、課金
条件33を蓄積している。経路案内情報送信量31は、
各端末装置1に対して送信した経路案内情報の量であ
る。走行軌跡情報受信量32は、各端末装置から受信し
た走行軌跡情報の量である。課金条件33は、各端末装
置1が走行軌跡情報を送信するか否かを表す。課金条件
33が「送信」である場合には、端末装置1は、センタ
局4に対して走行軌跡情報を送信する。課金条件33が
「非送信」である場合は、端末装置1は、センタ局4に
対して走行軌跡情報を送信しない。課金条件33は、端
末装置1ごとに、例えば、端末装置1のユーザとセンタ
局4の運営会社との間の契約で予め定められる。定めら
れた課金条件33は、第2の入力部24から入力され、
課金管理テーブル26に蓄積される。
【0143】図25において、センタ局4は、ステップ
S4010では課金管理テーブル26aに含まれる経路
案内情報送信量31を更新し、ステップS4013では
課金管理テーブル26aに含まれる走行軌跡情報受信量
32を更新する。より詳細には、センタ局4は、ステッ
プS4010では、ステップS4009で生成した経路
案内情報の量を、その経路案内情報を受信する端末装置
の経路案内情報送信量31に加算する。また、センタ局
4は、ステップS4013では、ステップS4001で
受信した走行軌跡情報の量を、その走行軌跡情報を送信
した端末装置の走行軌跡情報受信量32に加算する。
【0144】センタ局4は、図25に示すメイン処理に
加えて、定期的に(例えば、毎月月末に)図27に示す
料金計算処理を行う。料金計算処理ではセンタ局4は、
まず、課金管理テーブル26aからある端末装置を選択
する(ステップS5001)。次に、センタ局4は、選
択した端末装置の経路案内情報送信量31を読み出す
(ステップS5002)。次に、センタ局4は、その端
末装置の課金条件33を調べ、課金条件33が「送信」
の場合はステップS5004へ、課金条件33が「非送
信」の場合はステップS5006へ進む(ステップS5
003)。
【0145】課金条件33が「送信」である場合には、
センタ局4は、読み出した経路案内情報送信量31に基
づき、予め定めた第1の料金体系に従って、経路案内情
報の配信に対する料金を計算する(ステップS500
4)。これに対し、課金条件33が「非送信」である場
合には、センタ局4は、読み出した経路案内情報送信量
31に基づき、予め定めた第2の料金体系に従って、経
路案内情報の配信に対する料金を計算する(ステップS
5006)。2種類の料金体系は、第1の料金体系によ
る料金が第2の料金体系による料金も常に安くなるよう
に定めておく。例えば、料金Yが経路案内情報受信量X
に比例するとした場合、K1 <K2 である係数K1 およ
びK2 を選択し、第1の料金体系ではY=K1 ×X、第
2の料金体系ではY=K2 ×Xなる計算式で料金Yを求
めればよい。あるいは、係数Kと正数Cを選択し、第1
の料金体系ではY=K×X−C、第2の料金体系ではY
=K×Xなる計算式で料金Yを求めてもよい。
【0146】課金条件33が「送信」である場合には、
センタ局4は、第1の料金体系に従って料金を求めた
後、その端末装置の走行軌跡情報受信量32に基づき、
求めた料金に対して割り引きを行う(ステップS500
5)。この際、センタ局4は、走行軌跡情報受信量32
が大きいほど、求めた料金から大きな金額を割り引くこ
ととする。
【0147】次に、センタ局4は、端末装置1の識別情
報とともに、求めた料金を第2の出力部25に出力する
(ステップS5007)。次に、センタ局4は、すべて
の端末装置について処理したか否かを判断する(ステッ
プS5008)。すべて処理ずみの場合には、センタ局
4は、処理を終了する。一方、未処理の端末装置がある
場合には、センタ局4は、ステップS5001へ進み、
残りの端末装置について同じ処理を行う。
【0148】センタ局4の運営会社は、図27に示す料
金計算処理で求めた料金を端末装置1のユーザに請求す
る。端末装置1のユーザは、センタ局4の運営会社と経
路案内情報の配信について契約する際に、端末装置1か
らセンタ局4へ走行軌跡情報を送信することを許容すれ
ば、経路案内情報の配信に対する料金が安くなることを
知らされる。ユーザは、走行軌跡情報を送信することに
よってプライバシーが損なわれるというデメリットと、
経路案内情報の配信に対する料金が安くなるというメリ
ットとを比較する。その結果、2種類の料金体系に十分
な差を設けておけば、多くのユーザが、料金が安くなる
というメリットを享受すべく、走行軌跡情報を送信する
ことに同意する。
【0149】このようにセンタ局が、経路案内情報の配
信について、走行軌跡情報を送信する端末装置と走行軌
跡情報を送信しない端末装置とを区別して課金管理を行
うことにより、センタ局はより多くの走行軌跡情報を収
集できるので、地図データの品質をさらに高めることが
できる。その結果、端末装置のユーザは、より質の高い
経路案内情報の配信を受けることができる。
【0150】(本実施形態の変形例)上記システムで
は、センタ局4は、図27に示す料金計算処理を定期的
に行うこととしたが、これに代えて、以下に示すよう
に、経路案内情報を送信するたびに料金を計算すること
としてもよい。図28は、本発明の第3の実施形態の変
形例に係るセンタ局4におけるメイン処理を示すフロー
チャートであり、図29は、本変形例に係る課金管理テ
ーブル26の例を示す図である。図28に示すフローチ
ャートは、図25に示すフローチャートに、現在の料金
を計算する処理(ステップS6011)と、経路案内情
報の送信の可否を判断する処理(ステップS6012)
とを追加したものである。ステップS6011およびS
6012以外の処理は、第3の実施形態と同様であるの
で、説明を省略する。
【0151】図29に示す課金管理テーブル26bは、
図26に示す課金管理テーブル26aに、現在の料金3
4と利用限度額35とを追加したものである。図29に
おいて、現在の料金34は、各端末装置についての現時
点における、経路案内情報配信に対する料金を示してい
る。利用限度額35は、各端末装置についての経路案内
情報の利用限度額である。利用限度額35は、例えば、
端末装置1のユーザとセンタ局4の運営会社との間の契
約で定めておいてもよく、運営会社がユーザの信用度に
応じて適切に定めてもよい。あるいは、端末装置1のユ
ーザが既に支払った金額を利用限度額35として設定し
てもよい。
【0152】図28に示すように、センタ局4は、ステ
ップS6010で課金管理テーブル26bの経路案内情
報送信量31を更新した後、次のように動作する。セン
タ局4は、更新後の課金管理テーブル26bに基づき、
経路案内情報の配信に対する料金を求め、求めた値を課
金管理テーブル26bの現在の料金34に設定する(ス
テップS6011)。この際、料金の計算は、図27に
示すステップS5002からS5006までの処理によ
って行われる。
【0153】次に、センタ局4は、課金管理テーブル2
6bに基づき、現在の料金34が利用限度額35を越え
ているか否かを判断する(ステップS6012)。現在
の料金34が利用限度額35を越えていない場合には、
センタ局4は、ステップS6009で生成した経路案内
情報を送信する(ステップS6013)。これに対し
て、現在の料金34が利用限度額35を越えている場合
には、センタ局4は、生成した経路案内情報を送信する
ことなく、ステップS6001へ進む。
【0154】このように、センタ局4は、経路案内情報
を送信するたびに料金を計算し、現在の料金34が利用
限度額35を越えたときには、端末装置1から送信され
た経路案内情報要求メッセージに応答しないこととして
もよい。
【0155】なお、第3の実施形態に係るセンタ局4
は、1)経路案内情報要求メッセージに応じて、案内地
点からの距離に応じて異なる詳細度のデータを含んだ経
路案内情報を配信すること、2)端末装置から受信した
走行軌跡情報に基づき、道路網データを修正すること、
3)経路案内情報の配信について、走行軌跡情報を送信
する端末装置と走行軌跡情報を送信しない端末装置とを
区別して課金処理を行うことを特徴としている。以上の
説明から明らかなように、2)および3)の特徴を有
し、1)の特徴を有さないセンタ局4であっても、より
多くの走行軌跡情報を収集し、地図データの品質をさら
に高めることができ、端末装置のユーザは、より質の高
い経路案内情報の配信を受けるという効果を奏すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る経路案内情報配
信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る経路案内情報配
信システムにおける経路案内情報要求メッセージのデー
タ構造を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る経路案内情報配
信システムにおける経路案内情報のデータ構造を示す図
である。
【図4】交差点における進入経路と進出経路との接続角
度を説明するための図である。
【図5】推奨経路、案内地点および詳細経路領域を説明
するための図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る端末装置1にお
けるメイン処理のフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る端末装置1にお
ける経路案内情報取得処理のフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る端末装置1にお
ける誘導案内処理のフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施形態に係る端末装置1にお
ける表示画面の例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施形態に係る端末装置1に
おける経路復帰処理のフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施形態に係る端末装置1に
おける位置検出処理のフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施形態に係るセンタ局2に
おける処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第1の実施形態に係るセンタ局2に
おける道路網データの例を示す図である。
【図14】図13に示す道路網データにおける出発地点
から目的地点までの推奨経路の例を示す図である。
【図15】図14に示す推奨経路上に案内地点を設定し
た結果の例を示す図である。
【図16】図15に示す案内地点の周辺に詳細経路領域
を設定した結果の例を示す図である。
【図17】図16に示す詳細経路領域内において復帰経
路を選出した結果の例を示す図である。
【図18】図16に示す詳細経路領域内から道路網デー
タを選出した結果を示す図である。
【図19】本発明の第2の実施形態に係る経路案内情報
配信システムにおける走行軌跡情報のデータ構造を示す
図である。
【図20】本発明の第2の実施形態に係る端末装置1に
おけるメイン処理のフローチャートである。
【図21】本発明の第2の実施形態に係る端末装置1に
おける位置検出処理のフローチャートである。
【図22】本発明の第2の実施形態に係るセンタ局2に
おけるメイン処理を示すフローチャートである。
【図23】本発明の第2の実施形態に係るセンタ局2に
おけるリンク対応軌跡リストのデータ構造を示す図であ
る。
【図24】本発明の第3の実施形態に係る経路案内情報
配信システムの構成を示すブロック図である。
【図25】本発明の第3の実施形態に係るセンタ局4に
おけるメイン処理を示すフローチャートである。
【図26】本発明の第3の実施形態に係るセンタ局4に
おける課金管理テーブル26の例を示す図である。
【図27】本発明の第3の実施形態に係るセンタ局4に
おける料金計算処理のフローチャートである。
【図28】本発明の第3の実施形態の変形例に係るセン
タ局4におけるメイン処理を示すフローチャートであ
る。
【図29】本発明の第3の実施形態の変形例に係るセン
タ局4における課金管理テーブル26の例を示す図であ
る。
【図30】図13に示す道路網データにおける出発地点
から目的地点までの推奨経路と復帰経路との例を示す図
である。
【図31】従来の経路誘導システムにおける経路情報に
含まれるデータを示す図である。
【符号の説明】
1…端末装置 2、4…センタ局 3…通信網 11…第1の入力部 12…位置検出部 13…第1の演算処理部 14…第1の通信部 15…データ記憶部 16…第1の出力部 21…第2の通信部 22…第2の演算処理部 23…地図データ記憶部 24…第2の入力部 25…第2の出力部 26…課金管理テーブル 31…経路案内情報送信量 32…走行軌跡情報受信量 33…課金条件 34…現在の料金 35…利用限度額
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 祥弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 渡辺 豊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C032 HB02 HB08 HB22 HB25 HC08 HC15 HC30 HC31 HD07 HD13 HD16 HD30 2F029 AA02 AB01 AB07 AB13 AC02 AC09 AC14 AC18 AC20 AD01 5H180 AA01 BB05 BB13 CC12 EE02 EE10 FF04 FF05 FF07 FF10 FF13 FF22 FF25 FF27 FF35

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端末装置に経路案内情報を配信する経路
    案内情報配信装置であって、 前記端末装置との間でデータの送受信を行う通信手段
    と、 地図データを記憶する地図データ記憶手段と、 前記地図データ記憶手段に記憶された地図データを用い
    て、前記端末装置から要求された任意地点間の推奨経路
    を求める経路探索手段と、 前記経路探索手段で求めた推奨経路上に案内地点を設定
    する案内地点設定手段と、 前記端末装置に配信するために、前記地図データ記憶手
    段に記憶された地図データに基づき、前記推奨経路に関
    して、前記案内地点からの距離に応じて異なる詳細度の
    データを含んだ経路案内情報を生成する経路案内情報生
    成手段とを備えた、経路案内情報配信装置。
  2. 【請求項2】 前記経路案内情報は、前記案内地点まで
    の距離が近いほど詳細なデータを含んでいることを特徴
    とする、請求項1に記載の経路案内情報配信装置。
  3. 【請求項3】 前記経路案内情報は、前記案内地点まで
    の距離が所定値以下である範囲については、少なくとも
    道路の名称と、道路の形状と、当該案内地点における指
    示と、前記推奨経路から外れた場合の復帰経路とを含
    み、前記案内地点までの距離が前記所定値を超える範囲
    については、少なくとも道路の名称と、当該案内地点に
    おける指示とを含むことを特徴とする、請求項2に記載
    の経路案内情報配信装置。
  4. 【請求項4】 前記案内地点設定手段は、前記推奨経路
    上で道路の名称が変化する地点に案内地点を設定するこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の経路案内情報配信装
    置。
  5. 【請求項5】 前記案内地点設定手段は、前記推奨経路
    上で経路の進行方向が所定の角度以上変化する地点に案
    内地点を設定することを特徴とする、請求項1に記載の
    経路案内情報配信装置。
  6. 【請求項6】 前記端末装置に配信するために、前記経
    路案内情報を用いて誘導案内を行うためのプログラムを
    生成する誘導案内プログラム生成手段をさらに備えた、
    請求項1に記載の経路案内情報配信装置。
  7. 【請求項7】 前記端末装置から受信した走行軌跡情報
    に基づき、前記地図データ記憶手段に記憶された地図デ
    ータを更新する地図データ更新手段をさらに備えた、請
    求項1に記載の経路案内情報配信装置。
  8. 【請求項8】 前記地図データ更新手段は、前記走行軌
    跡情報に統計処理を施して統計データを求め、求めた統
    計データに基づき前記地図データ記憶手段に記憶された
    地図データを更新することを特徴とする、請求項7に記
    載の経路案内情報配信装置。
  9. 【請求項9】 前記経路探索手段は、前記地図データ記
    憶手段に記憶された地図データと前記地図データ更新手
    段で求めた統計データとを用いて、任意地点間の推奨経
    路を求めることを特徴とする、請求項8に記載の経路案
    内情報配信装置。
  10. 【請求項10】 前記経路案内情報の配信について、前
    記走行軌跡情報を送信する端末装置と前記走行軌跡情報
    を送信しない端末装置とを区別して課金処理を行う課金
    管理手段をさらに備えた、請求項7に記載の経路案内情
    報配信装置。
  11. 【請求項11】 端末装置に経路案内情報を配信する経
    路案内情報配信装置であって、 前記端末装置との間でデータの送受信を行う通信手段
    と、 地図データを記憶する地図データ記憶手段と、 前記地図データ記憶手段に記憶された地図データを用い
    て、前記端末装置から要求された任意地点間の推奨経路
    を求める経路探索手段と、 前記端末装置に配信するために、前記地図データ記憶手
    段に記憶された地図データに基づき、前記推奨経路に関
    する経路案内情報を生成する経路案内情報生成手段と、 前記端末装置から受信した走行軌跡情報に基づき、前記
    地図データ記憶手段に記憶された地図データを更新する
    地図データ更新手段と、 前記経路案内情報の配信について、前記走行軌跡情報を
    送信する端末装置と前記走行軌跡情報を送信しない端末
    装置とを区別して課金処理を行う課金管理手段とを備え
    た、経路案内情報配信装置。
  12. 【請求項12】 前記地図データ更新手段は、前記走行
    軌跡情報に統計処理を施して統計データを求め、求めた
    統計データに基づき前記地図データ記憶手段に記憶され
    た地図データを更新することを特徴とする、請求項11
    に記載の経路案内情報配信装置。
  13. 【請求項13】 前記経路探索手段は、前記地図データ
    記憶手段に記憶された地図データと前記地図データ更新
    手段で求めた統計データとを用いて、任意地点間の推奨
    経路を求めることを特徴とする、請求項12に記載の経
    路案内情報配信装置。
  14. 【請求項14】 サーバ装置から配信された経路案内情
    報を用いて誘導案内を行う経路案内情報受信装置であっ
    て、 センサを用いて現在位置を検出する位置検出手段と、 前記サーバ装置との間でデータの送受信を行う通信手段
    と、 前記サーバ装置に対して要求を発し、任意地点間の推奨
    経路に関する情報であって、前記推奨経路上に設定され
    た案内地点からの距離に応じて異なる詳細度のデータを
    含んだ経路案内情報を、前記サーバ装置から取得する経
    路案内情報取得手段と、 前記経路案内情報取得手段で取得した経路案内情報と前
    記位置検出手段で検出した現在位置とを用いて、誘導案
    内を行う誘導案内手段とを備えた、経路案内情報受信装
    置。
  15. 【請求項15】 前記経路案内情報は、前記案内地点ま
    での距離が近いほど詳細なデータを含んでいることを特
    徴とする、請求項14に記載の経路案内情報受信装置。
  16. 【請求項16】 前記経路案内情報は、前記案内地点ま
    での距離が所定値以下である範囲については、少なくと
    も道路の名称と、道路の形状と、当該案内地点における
    指示と、前記推奨経路から外れた場合の復帰経路とを含
    み、前記案内地点までの距離が前記所定値を超える範囲
    については、少なくとも道路の名称と、当該案内地点に
    おける指示とを含むことを特徴とする、請求項15に記
    載の経路案内情報受信装置。
  17. 【請求項17】 前記推奨経路上では、道路の名称が変
    化する地点に案内地点が設定されていることを特徴とす
    る、請求項14に記載の経路案内情報受信装置。
  18. 【請求項18】 前記推奨経路上では、経路の進行方向
    が所定の角度以上変化する地点に案内地点が設定されて
    いることを特徴とする、請求項14に記載の経路案内情
    報受信装置。
  19. 【請求項19】 前記誘導案内手段は、前記サーバ装置
    から配信された誘導案内プログラムに従って誘導案内を
    行うことを特徴とする、請求項14に記載の経路案内情
    報受信装置。
  20. 【請求項20】 前記サーバ装置に送信するために、前
    記位置検出手段で検出した現在位置に基づき走行軌跡情
    報を生成する走行軌跡生成手段をさらに備えた、請求項
    14に記載の経路案内情報受信装置。
  21. 【請求項21】 利用者の選択に従って、前記走行軌跡
    情報を前記サーバ装置に送信するか否かを切り替える送
    信切り替え手段をさらに備えた、請求項20に記載の経
    路案内情報受信装置。
  22. 【請求項22】 サーバ装置から配信された経路案内情
    報を用いて誘導案内を行う経路案内情報受信装置であっ
    て、 センサを用いて現在位置を検出する位置検出手段と、 前記サーバ装置との間でデータの送受信を行う通信手段
    と、 前記サーバ装置に対して要求を発し、任意地点間の推奨
    経路に関する経路案内情報を前記サーバ装置から取得す
    る経路案内情報取得手段と、 前記経路案内情報取得手段で取得した経路案内情報と前
    記位置検出手段で検出した現在位置とを用いて、誘導案
    内を行う誘導案内手段と、 前記サーバ装置に送信するために、前記位置検出手段で
    検出した現在位置に基づき走行軌跡情報を生成する走行
    軌跡生成手段と、 利用者の選択に従って、前記走行軌跡情報を前記サーバ
    装置に送信するか否かを切り替える送信切り替え手段と
    を備えた、経路案内情報受信装置。
JP2002060397A 2001-03-09 2002-03-06 経路案内情報配信システム Pending JP2002340594A (ja)

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