JP2002340363A - カセット型空気調和機用室内機 - Google Patents

カセット型空気調和機用室内機

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JP2002340363A
JP2002340363A JP2001150827A JP2001150827A JP2002340363A JP 2002340363 A JP2002340363 A JP 2002340363A JP 2001150827 A JP2001150827 A JP 2001150827A JP 2001150827 A JP2001150827 A JP 2001150827A JP 2002340363 A JP2002340363 A JP 2002340363A
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air
air conditioner
sound absorbing
side wall
drain pan
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JP2001150827A
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Katsuya Kasai
勝哉 葛西
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カセット型空気調和機用室内機の空気吹出口
部分の空気吹出音の低減を図る。 【解決手段】 空気調和機本体2の下部側中央に空気吸
込口5を、同空気調和機本体2の下部側外周に空気吹出
口9,9・・を各々有するとともに、これら空気吸込口
5から空気吹出口9,9・・に至る送風通路10の途中
に送風機11および熱交換器12を設置してなるカセッ
ト型空気調和機用室内機において、上記空気吹出口9,
9・・は、上記熱交換器12の下部に設けられたドレン
パン7の側壁部7bと上記空気調和機本体2の側壁部2
b下部との間に形成され、その空気吹出通路面部分に、
多数の開口部を有する弾力性のある多孔質材よりなる吸
音材23を設け、有効な共鳴吸音および圧力変動ダンピ
ング作用が得られるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、カセット型空気
調和機用室内機の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から例えば天井埋込式の空気調和機
用室内機などでは、設置が容易であるとともに、設置後
の天井部の見映えも良いところから、箱型の空気調和機
本体の下部側中央に空気吸込口を、同空気調和機本体の
下部側外周に空気吹出口を各々設けるとともに、これら
空気吸込口から空気吹出口に至る送風通路の途中に送風
機および熱交換器を設置するようにした所謂カセット型
のものが多く採用されている。
【0003】図11は、そのような従来の天井埋込式カ
セット型空気調和機用室内機1の基本的な構造を示して
いる。
【0004】先ず図中、符号2は、当該天井埋込型空気
調和機用室内機1のカセット型の本体ケーシングであ
る。該本体ケーシング2は、その下部側開口面に取付け
られる化粧パネル(下面パネル部)4が天井パネル3と
略同一平面状に連続するようにして、天井パネル3内に
埋設されている。
【0005】そして、上記本体ケーシング2の上記化粧
パネル4には、中央部に方形の空気吸込口5が設けら
れ、さらに、その内側に送風機であるターボファン11
用のベルマウス6が連設されている。また、上記本体ケ
ーシング2の化粧パネル4の上記空気吸込グリル5の外
周部四方には、所定の幅の空気吹出口9,9・・が相互
にセパレートされた状態で設けられている。
【0006】一方、上記本体ケーシング2内には上記空
気吸込口5から上記ベルマウス6を経て上記空気吹出口
9,9・・方向に到る全周方向(四方方向)の送風通路
10が形成されており、該送風通路10の上記ベルマウ
ス6の背後(図示上方部)中央に位置して、その空気吸
込側(後述するシュラウド15側)が上記ベルマウス6
に対応するターボファン11の羽根車が、その主板14
中央部に一体成形されたボス部14a部分をファンモー
タ13の回転駆動軸13aおよびファンモータ13を介
して上記本体ケーシング2の天井壁部2aに固定するこ
とにより吊設されている。
【0007】また、同送風通路10には、当該ターボフ
ァン11の羽根車を囲む状態で環状の空気熱交換器12
が設けられている。
【0008】他方、該ターボファン11の羽根車は、上
記ファンモータ13の回転駆動軸13aに固定された中
央部のボス部14a付近が下方に高くて外周に所定幅の
縁部14bを有する断面逆ハット形の主板(ハブ)14
と、当該ターボファン11の羽根車内遠心方向への空気
吸込口を形成する中央部側開口縁15aが小径で外周縁
15b側にかけて次第に径が拡大した漏斗形状のシュラ
ウド15とを備え、それらの間に多数枚の動翼羽根1
6,16・・・を所定の翼角、所定の翼間隔で周方向に
並設して構成されている。また、そのシュラウド15の
空気吸込側端部15a内には、上記ベルマウス6の下流
側空気流出口部6cが所定の隙間を保って相対回転可能
に所定寸法遊嵌されている。
【0009】上記ベルマウス6は、上記ターボファン1
1の羽根車の空気吸込口を形成している上記シュラウド
15の空気吸込側端部15aに対して上記本体ケーシン
グ2側空気吸込グリル5からの空気をターボファン11
の羽根車内遠心方向にスムーズに流入させるために、図
示のように化粧パネル4への取付縁部6aから内方に延
び、その空気流上流側から空気流下流側にかけて次第に
開口径が縮小した所定曲率半径の空気流入口部6bと空
気流出口部6cとからなる気流ガイド面を有して構成さ
れている。そして、その形状により上記ターボファン1
1の羽根車のシュラウド15に対応して、上記ターボフ
ァン11の羽根車の吸込側の空気を当該吸込側において
吹出側遠心方向に可及的にスムーズにガイドすることに
よって、空気吸込領域から熱交換器12部分への送風時
に生じる空力騒音を可能な限り低減するようにしてい
る。
【0010】他方、上記熱交換器12は、上記化粧パネ
ル4の内側空気吸込口5と外周側空気吹出口9,9・・
との間の化粧パネル部分4a上に位置して設けられたド
レンパン7を介して天井壁部2aまで設置されており、
同ドレンパン7および化粧パネル4部分とそれに対向す
る上記本体ケーシング2の側壁部2bの下部および化粧
パネル4の外周縁部4bとの間に上記空気吹出口9,9
・・が形成されている。そして、それにより空気吹出口
9,9・・は、図示のように上下方向に所定の長さを有
し、しかも上方から下方に行くにしたがって、若干外方
に向かうように傾斜した空気吹出通路を形成するように
なっている。そして、同空気吹出通路内には、空気の吹
出角を可変するためのエアダンパー9a,9a・・が設
けられている。
【0011】ところで、上記熱交換器12部分から空気
吹出口9,9・・に至る下流域では、熱交換された冷気
又は暖気が流されるために、実際には例えば図12およ
び図13に示すように、本体ケーシング2の熱交換器1
2の上端12bに対応する天井壁部2aから側壁部2b
の途中までの内側には所定の厚さの内面断熱材21が貼
設されている一方、ドレンパン7の下部側本体部7aお
よび側壁部7b,7bの全てを軽量かつ断熱性の高い発
泡スチロールで厚肉に一体成形し、その上部側凹状の外
周面に対して例えば強度の高い薄板状の補強部材8を接
合して全体の強度が高くなるように補強している。ま
た、同ドレンパン7は、図11および図12から明らか
なように、上記本体ケーシング2の下部全体の結露水の
生じる部分を可及的に広くカバーできるように設けら
れ、上記側壁部7bに対向する本体ケーシング2の側壁
部2bの断熱材21から下部の部分にも同じように発泡
スチロールよりなるドレンパン部材7cが断熱材21に
代替して同一連続面を形成するように設けられている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記空気吹
出口9,9・・部分では、特に風速が高く、一般に相当
な大きさの吹出音を生じる。
【0013】しかも、上記のように同空気吹出口9,9
・・を形成しているドレンパン7部分は、製造時や組立
時における開口部の強度を保持するために、肉厚を厚く
したり、補強材8を付設したりしているので、それらの
影響によって、より吹出音が増大している。
【0014】本願発明は、このような問題を解決するた
めになされたもので、上記空気吹出口部分に積極的な吸
音機能を付加することにより、上述のような吹出音を可
及的に低減したカセット型空気調和機用室内機を提供す
ることを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記の目的
を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構
成されている。
【0016】(1) 請求項1の発明 この発明は、空気調和機本体2の下部側中央に空気吸込
口5を、同空気調和機本体2の下部側外周に空気吹出口
9,9・・を各々有するとともに、これら空気吸込口5
から空気吹出口9,9・・に至る送風通路10の途中に
送風機11および熱交換器12を設置してなるカセット
型空気調和機用室内機において、上記空気吹出口9,9
・・は、上記熱交換器12の下部に設けられたドレンパ
ン7の側壁部7bと上記空気調和機本体2の側壁部2b
下部との間に形成され、その空気吹出通路面部分に、多
数の開口部を有する弾力性のある多孔質材よりなる吸音
材23を設けたことを特徴としている。
【0017】したがって、このような構成の場合、上記
多孔質材よりなる吸音材23の弾力性のある多数の孔部
の各開口部によって広い周波数帯域に亘って有効な吸音
作用が発揮されるとともに、気流の乱れによる圧力変動
が局所的に吸収緩和されて、干渉音の発生も有効に低減
されるようになる。
【0018】(2) 請求項2の発明 この発明は、上記請求項1の発明の構成において、吸音
材23は、空気吹出口9,9・・の外周側に位置し、ド
レンパン7の側壁部7bと対向する空気調和機本体2の
側壁部2bの内周面に設けられていることを特徴として
いる。
【0019】したがって、このような構成の場合、上記
空気調和機本体2の側壁部2bの内周面の多孔質材より
なる吸音材23の弾力性のある多数の孔部の各開口部に
よって広い周波数帯域に亘って有効な吸音作用が発揮さ
れるとともに、気流の乱れによる圧力変動が局所的に吸
収緩和されて、干渉音の発生も有効に低減されるように
なる。
【0020】(3) 請求項3の発明 この発明は、上記請求項2の発明の構成において、吸音
材23は、空気吹出口9,9・・の外周側空気調和機本
体2の側壁部2bの内周面と対向する空気吹出口9,9
・・の内周側ドレンパン7の側壁部7bの外周面にも設
けられていることを特徴としている。
【0021】したがって、このような構成の場合、上記
ドレンパン7の側壁部7b外周面の多孔質材よりなる吸
音材23の弾力性のある多数の孔部の各開口部によって
広い周波数帯域に亘って有効な吸音作用が発揮されると
ともに、気流の乱れによる圧力変動が局所的に吸収緩和
されて、干渉音の発生も有効に低減されるようになる。
【0022】(4) 請求項4の発明 この発明は、上記請求項1,2又は3の発明の構成にお
いて、吸音材23は、多孔質の発泡合成樹脂材により形
成されていることを特徴としている。
【0023】したがって、このような構成の場合、上記
多孔質の発泡合成樹脂材よりなる吸音材23の弾力性の
ある多数の孔部の各開口部によって広い周波数帯域に亘
って有効な吸音作用が発揮されるとともに、気流の乱れ
による圧力変動が局所的に吸収緩和されて、干渉音の発
生も有効に低減されるようになる。
【0024】
【発明の効果】以上の結果、本願発明によれば、流速が
高く、騒音レベルも高い空気吹出口部分の送風音を可及
的に有効に低減し得る低吹出音のカセット空気調和機用
室内機を提供することが可能になる。
【0025】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1および図2
は、本願発明の実施の形態1に係る天井埋込式カセット
型空気調和機用室内機の構造を示している。
【0026】先ず図1および図2中、符号2は前述した
図11〜図13に示すような天井埋込式カセット型空気
調和機用室内機1の金属板よりなるカセット型の本体ケ
ーシング、4はその下面側の化粧パネル、5は同化粧パ
ネル4中央の空気吸込口、9,9・・は同化粧パネル4
の四方側4組の空気吹出口、10は同本体ケーシング2
内の上記空気吸込口5から空気吹出口9,9・・に至る
全周方向への送風通路、11は同送風通路10の途中に
設置されたターボファン、12は同ターボファン11の
外周に設けられた環状の熱交換器、7は同熱交換器12
の下端部12a側を載置した発泡スチロール製のドレン
パン、7aは同ドレンパン7の本体部、7b,7bは同
ドレンパン7の側壁部、7cは同ドレンパン7の外周側
縁部、21は内部断熱材を各々示している。
【0027】そして、これら各部の基本的な構成は、上
述した図12および図13の従来のものと同様である。
【0028】しかし、この実施の形態のものの場合、上
記図12および図13の従来のものが、上記熱交換器1
2の下流側空気吹出口9,9・・部分における内周面側
ドレンパン7の側壁部7b面に対向する外周側本体ケー
シング2の側壁部2bの内周面側領域を、先にも述べた
ように上方側内部断熱材21と同じ厚さの発泡スチロー
ルよりなるドレンパン外周縁部7cとしていたのに対
し、例えば図1および図2に示すように、その外周縁部
7cの発泡スチロール部分の厚さを薄くし、その通路面
側に特に吸音性能が高く、弾力性があるポリウレタンフ
ォームのような発泡合成樹脂材よりなる多孔質の吸音材
23を接合し、それによって従来の図12および図13
のものと同一形状、同一寸法の通路構造の空気吹出口
9,9・・に構成されている。
【0029】したがって、このような構成の場合、断熱
性、化粧パネルとのシール性、ドレンパン強度を損なう
ことなく、上記発泡合成樹脂材よりなる多孔質の吸音材
23の弾力性のある多孔体の開口部によって広い周波数
帯域に亘って有効な吸音作用が発揮されるとともに、気
流の乱れによる圧力変動が局所的に吸収されて、干渉音
の発生も有効に低減されるようになる。また、露付きに
も強い。
【0030】一般に空気吹出口9,9・・の風速は大き
く、その流れが外側に寄っているので、上記位置の吸音
材23により効果的に吸音できる(例えば従来に比べて
1.0dB低減できた)。
【0031】(実施の形態2)図3および図4は、本願
発明の実施の形態2に係る天井埋込式カセット型空気調
和機用室内機の構造を示している。
【0032】先ず図3および図4中、符号2は前述した
図11〜図13に示すような天井埋込式カセット型空気
調和機用室内機1の金属板よりなるカセット型の本体ケ
ーシング、4はその下面側の化粧パネル、5は同化粧パ
ネル4中央の空気吸込口、9,9・・は同化粧パネル4
の四方側4組の空気吹出口、10は同本体ケーシング2
内の上記空気吸込口5から空気吹出口9,9・・に至る
全周方向への送風通路、11は同送風通路10の途中に
設置されたターボファン、12は同ターボファン11の
外周に設けられた環状の熱交換器、7は同熱交換器12
の下端部12a側を載置した発泡スチロール製のドレン
パン、7aは同ドレンパン7の本体部、7b,7bは同
ドレンパン7の側壁部、7cは同ドレンパン7の外周側
縁部、21は内部断熱材を各々示している。
【0033】そして、これら各部の基本的な構成は、上
述した図12および図13の従来のものと同様である。
【0034】しかし、この実施の形態のものの場合、上
記図12および図13の従来のものが、上記熱交換器1
2の下流側空気吹出口9,9・・部分における内周面側
ドレンパン7の側壁部7b面に対向する外周側本体ケー
シング2の側壁部2bの内周面側領域を、上方側内部断
熱材21と同じ厚さの発泡スチロールよりなるドレンパ
ン外周縁部7cとしていたのに対し、例えば図1および
図2に示すように、発泡スチロールに変えて、その全体
を特に吸音性能が高く、弾力性がある発泡合成樹脂材よ
りなる同一形状、同一寸法の多孔質の吸音材23に置換
して構成されている。
【0035】したがって、このような構成の場合、上記
実施の形態1の場合と同じく発泡合成樹脂材よりなる多
孔質の吸音材23の弾力性のある多孔体の開口部によっ
て広い周波数帯域に亘って有効な吸音作用が発揮される
とともに、気流の乱れによる圧力変動が局所的に吸収緩
和されて、干渉音の発生も有効に低減されるようにな
る。特に該構成の場合、吸音材23部分の厚さを十分に
厚くすることができるので、より吸音、ダンピング性能
が向上する。
【0036】(実施の形態3)図5および図6は、本願
発明の実施の形態3に係る天井埋込式カセット型空気調
和機用室内機の構造を示している。
【0037】先ず図5および図6中、符号2は前述した
図11〜図13に示すような天井埋込式カセット型空気
調和機用室内機1の金属板よりなるカセット型の本体ケ
ーシング、4はその下面側の化粧パネル、5は同化粧パ
ネル4中央の空気吸込口、9,9・・は同化粧パネル4
の四方側4組の空気吹出口、10は同本体ケーシング2
内の上記空気吸込口5から空気吹出口9,9・・に至る
全周方向への送風通路、11は同送風通路10の途中に
設置されたターボファン、12は同ターボファン11の
外周に設けられた環状の熱交換器、7は同熱交換器12
の下端部12a側を載置した発泡スチロール製のドレン
パン、7aは同ドレンパン7の本体部、7b,7bは同
ドレンパン7の側壁部、7cは同ドレンパン7の外周側
縁部、21は内部断熱材を各々示している。
【0038】そして、これら各部の基本的な構成は、上
述した図12および図13の従来のものと同様である。
【0039】しかし、この実施の形態のものの場合、上
記実施の形態2のもののように、熱交換器12の下流側
空気吹出口9,9・・部分における内周側ドレンパン7
の側壁部7b面に対向する外周側本体ケーシング2の側
壁部2bの内周側通路面領域の全体を特に吸音性能が高
く、弾力性がある発泡合成樹脂材よりなる同一形状、同
一寸法の多孔質の吸音材23に置換したことに加え、さ
らに、それに対向するドレンパン7側の側壁部7bをも
同様の多孔質の吸音材23によって形成している。
【0040】したがって、このような構成の場合、上記
実施の形態2の場合と同じく発泡合成樹脂材よりなる多
孔質の吸音材23の弾力性のある多孔体の開口部によっ
て広い周波数帯域に亘って有効な吸音作用が発揮される
とともに、気流の乱れによる圧力変動が局所的に吸収緩
和されて、干渉音の発生も有効に低減されるようにな
る。特に該構成の場合、空気吹出口9,9・・の空気吹
出通路の内外両面が共に多孔質の吸音材23,23によ
って形成されていて、内側ドレンパン7側の吸音材23
の吸音効果が付加されるので、より吸音、ダンピング性
能が向上する(例えば従来に比べて1.2dB以上低減
できた)。
【0041】(吸音材の具体例)なお、以上の各実施の
形態の構成において使用されるポリウレタンフォーム等
の発泡合成樹脂材よりなる多孔質の吸音材23として
は、例えば次のような各種の形態の発泡合成樹脂材が適
宜採用される。
【0042】(1) 独立発泡合成樹脂材の例(図7参
照) この独立発泡合成樹脂材は、所望の大きさの多数の孔部
(空胴部)が相互に独立した状態で均一に分散されるよ
うに発泡成形され、特に高い所定の弾力性を有するとと
もに、その外周面には当該切断面上における多数の孔部
が開口し、全体として共鳴吸収性能の高い凹凸面状態を
呈して高性能な吸音材を構成するようになっている。
【0043】したがって、該独立発泡合成樹脂材よりな
る多孔質の吸音材23によると、上記弾力性のある多孔
体開口面によって広い周波数帯域に亘って有効な吸音作
用を発揮するとともに、通路部の気流の乱れによる圧力
変動をも局所的に吸収緩和して、干渉音の発生をも有効
に低減することができる。
【0044】(2) 連続発泡合成樹脂材の例(図8参
照) この連続発泡合成樹脂材は、所望の大きさの多数の孔部
(空胴部)が相互に連続連通した状態で均一に分散され
るように発泡成形され、所定の弾力性を有するととも
に、その外周面には当該切断面上における多数の連続連
通孔の孔部が開口し、全体として特に共鳴吸収性能の高
い凹凸面状態を呈して多孔質の吸音材23を構成するよ
うになっている。
【0045】したがって、該連続発泡合成樹脂材よりな
る多孔質の吸音材23によると、上記弾力性のある連続
多孔体の開口面によって広い周波数帯域に亘って一層有
効な吸音作用を発揮するようになるとともに、通路部の
気流の乱れによる圧力変動をも更に有効に局所的に吸収
緩和して、干渉音の発生をも、より有効に低減すること
ができるようになる。
【0046】(3) メッシュカバー付連続発泡合成樹
脂材の例(図9参照) このメッシュカバー付連続発泡合成樹脂材は、上記のよ
うに所望の大きさの多数の孔部が相互に連続連通した状
態で均一に分散されるように発泡成形され、所定の弾力
性を有する上記(2)の構成の連続発泡合成樹脂材の一
側面側(気流との接触面側)に孔部の開口径よりも小さ
い所定網目径のメッシュ部材24を設けて気流との接触
面側をカバーするようにしている。
【0047】したがって、該構成によると、上記(2)
の連続発泡合成樹脂材特有の構成による作用に加えて、
上記メッシュ部材24が、上記連続発泡合成樹脂材の多
孔体開口面部への塵埃等の付着、侵入を防ぐとともに、
上記メッシュ部材24自体も所定網目径の多孔体である
から上記多孔体凹凸面の干渉音吸収作用には影響を与え
ず、長時間に亘って空気吹出口9,9・・内吹出通路部
の流れの乱れによる圧力変動を局所的に有効に吸収緩和
し、通路面やエアダンパー9a面との干渉による音の発
生を、さらに有効に低減することができるようになる。
【0048】(4) 弾性カバー付連続発泡合成樹脂材
の例(図10参照) この弾性カバー付連続発泡合成樹脂材は、上記のように
所望の大きさの多数の孔部が相互に連続連通した状態で
均一に分散されるように発泡成形され、所定の弾力性を
有する上記(2)の連続発泡合成樹脂材の一側面(気流
との接触面)に弾力性の高いシート状のカバー部材27
を設けて気流との接触面側をカバーするようにしてい
る。
【0049】したがって、該構成によると、上記(2)
の連続発泡合成樹脂材特有の構成による作用に加えて、
上記弾力のあるシート状のカバー部材27が、気流の流
れをスムーズにガイドするとともに、上記裏面側多孔体
の多数の凹凸面との関係で、上記空気吹出口9,9・・
内吹出通路部の流れの乱れによる圧力変動を局所的に有
効に吸収緩和し、通路面やエアダンパー9a面との干渉
による音の発生を、さらに有効に低減することができる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る天井埋込式カセ
ット型空気調和機用室内機の構成を示す天井パネルを除
去した状態における上面図である。
【図2】同室内機の空気吹出口部分の拡大断面図であ
る。
【図3】本願発明の実施の形態2に係る天井埋込式カセ
ット型空気調和機用室内機の構成を示す天井パネルを除
去した状態における上面図である。
【図4】同室内機の空気吹出口部分の拡大断面図であ
る。
【図5】本願発明の実施の形態3に係る天井埋込式カセ
ット型空気調和機用室内機の構成を示す天井パネルを除
去した状態における上面図である。
【図6】同室内機の空気吹出口部分の拡大断面図であ
る。
【図7】本願発明の各実施の形態における吸音材の第1
の構成例を示す断面図である。
【図8】本願発明の各実施の形態における吸音材の第2
の構成例を示す断面図である。
【図9】本願発明の各実施の形態における吸音材の第3
の構成例を示す断面図である。
【図10】本願発明の各実施の形態における吸音材の第
4の構成例を示す断面図である。
【図11】従来一般の天井埋込式カセット型空気調和機
用室内機の基本構成を示す断面図である。
【図12】同室内機の空気吹出口部分の具体的な構成を
示す拡大断面図である。
【図13】同室内機の一部切欠上面図である。
【符号の説明】
1は空気調和機、2は本体ケーシング、3は天井パネ
ル、4は化粧パネル、5は空気吸込口、8は補強材、1
0は送風通路、11はターボファン、12は熱交換器、
21は内部断熱材、23は吸音材、24はメッシュカバ
ー、27はカバー材である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気調和機本体(2)の下部側中央に空
    気吸込口(5)を、同空気調和機本体(2)の下部側外
    周に空気吹出口(9),(9)・・を各々有するととも
    に、これら空気吸込口(5)から空気吹出口(9),
    (9)・・に至る送風通路(10)の途中に送風機(1
    1)および熱交換器(12)を設置してなるカセット型
    空気調和機用室内機において、上記空気吹出口(9),
    (9)・・は、上記熱交換器(12)の下部に設けられ
    たドレンパン(7)の側壁部(7b)と上記空気調和機
    本体(2)の側壁部(2b)下部との間に形成され、そ
    の空気吹出通路面部分に、多数の開口部を有する弾力性
    のある多孔質材よりなる吸音材(23)を設けたことを
    特徴とするカセット型空気調和機用室内機。
  2. 【請求項2】 吸音材(23)は、空気吹出口(9),
    (9)・・の外周側に位置し、ドレンパン(7)の側壁
    部(7b)と対向する空気調和機本体(2)の側壁部
    (2b)の内周面に設けられていることを特徴とする請
    求項1記載のカセット型空気調和機用室内機。
  3. 【請求項3】 吸音材(23)は、空気吹出口(9),
    (9)・・の外周側空気調和機本体(2)の側壁部(2
    b)の内周面と対向する空気吹出口(9),(9)・・
    の内周側ドレンパン(7)の側壁部(7b)の外周面に
    も設けられていることを特徴とする請求項2記載のカセ
    ット型空気調和機用室内機。
  4. 【請求項4】 吸音材(23)は、多孔質の発泡合成樹
    脂材により形成されていることを特徴とする請求項1,
    2又は3記載のカセット型空気調和機用室内機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007100981A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Sanyo Electric Co Ltd ドレンパンおよびドレンパンを使用した空気調和装置
JP2010236735A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Kubota Corp コンパクト型空気調和機
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