JP2002339801A - ベアリングキャップ構造 - Google Patents

ベアリングキャップ構造

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JP2002339801A
JP2002339801A JP2001147624A JP2001147624A JP2002339801A JP 2002339801 A JP2002339801 A JP 2002339801A JP 2001147624 A JP2001147624 A JP 2001147624A JP 2001147624 A JP2001147624 A JP 2001147624A JP 2002339801 A JP2002339801 A JP 2002339801A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明では、エンジン全体の剛性を低減させ
ず、かつベアリングキャップ全体を大型化させないでエ
ンジン全体の軽量化を可能にするベアリングキャップ構
造を提供することを課題とする。 【解決手段】 ベアリングキャップ10は、5個のベア
リングキャップ部10Aと、これらのベアリングキャッ
プ部10Aを前後方向に互いに連結させるベアリングビ
ーム部10Bとからなる。そして、このベアリングキャ
ップ部10Aの下側から、その支持面部10Cの前後方
向の幅内で肉抜き部10Fが形成される。以上により、
ベアリングビーム部10Bで連結されたベアリングキャ
ップ部10Aの下側から、その支持面部10Cの前後方
向の幅内で肉抜き部10Fが形成されるので、エンジン
全体の剛性を低減させず、かつベアリングキャップ10
を大型化させずに、エンジン全体の軽量化を図ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用エンジン
において、クランクシャフトを支持するベアリングキャ
ップの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用エンジンにおけるベアリ
ングキャップの構造には、エンジン全体の剛性を向上さ
せるために、複数のベアリングキャップ部を、クランク
シャフトの軸方向(前後方向)に延びるベアリングビー
ム部(連結壁部)により、互いに連結させた構造があ
る。この構造は、ベアリングキャップ部が個々に独立し
た構造よりも、エンジン全体の剛性を著しく向上させる
ものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ベアリングキャップ構造では、複数のベアリングキャッ
プ部をベアリングビーム部で連結するため、エンジン全
体の重量が大きくなってしまうという問題があった。こ
の問題を解消するために、ベアリングキャップ部に肉抜
き部を形成することが考えられるが、実開昭59−11
4439号公報で開示される技術では、ベアリングキャ
ップ部の上部の幅よりその下部の幅を大きくして肉抜き
部を形成しているため、ベアリングキャップ全体が大型
化して、その結果、重量が大きくなっていた。
【0004】そこで、本発明の課題は、エンジン全体の
剛性を低減させず、かつベアリングキャップ全体を大型
化させずに、エンジン全体の軽量化を可能にするベアリ
ングキャップ構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明のうちの請求項1に記載の発明は、シリンダブロック
の下側に固定され、かつクランクシャフトのジャーナル
部を回転自在に支持する支持面部を有する複数のベアリ
ングキャップ部と、これらのベアリングキャップ部をク
ランクシャフトの軸方向に互いに連結させるベアリング
ビーム部とからなるベアリングキャップ構造であって、
前記ベアリングキャップ部の下側から、その支持面部の
クランクシャフトの軸方向の幅内で肉抜き部が形成され
ることを特徴とする。
【0006】請求項1に記載の発明によれば、ベアリン
グビーム部で連結されたベアリングキャップ部の下側に
肉抜き部が形成されるため、エンジン全体の剛性を低減
させずに、エンジン全体を軽量化することができる。ま
た、ベアリングキャップ部の支持面部の幅内に肉抜き部
が形成されるため、ベアリングキャップ部を大きくする
必要がなくなり、ベアリングキャップ全体の小型化が可
能となる。さらに、ベアリングキャップ部の下側に肉抜
き部を形成するだけで良いので、肉抜き部に相当する部
分を設けた鋳型で鋳造を行うことによって簡単にベアリ
ングキャップ部に肉抜き部を形成することができる。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成において、前記複数のベアリングキャップ
部のうちクランクシャフトの軸方向両端に位置するベア
リングキャップ部の肉抜き部が、これら両端のベアリン
グキャップ部の間に位置する残りのベアリングキャップ
部の肉抜き部よりも小さいことを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明による効果に加え、クランクシャフトの軸
方向両端に位置するベアリングキャップ部の肉抜き部
が、これら両端のベアリングキャップ部の間に位置する
残りのベアリングキャップ部の肉抜き部よりも小さいの
で、この残りのベアリングキャップ部に比べて両端のベ
アリングキャップ部の剛性が向上する。この両端のベア
リングキャップ部にはクランクシャフトからの荷重が大
きく掛かるため、この両端のベアリングキャップ部の剛
性を向上させることにより、ベアリングキャップ全体の
剛性を向上させ、さらに、エンジン全体の剛性も向上さ
せることができる。なお、両端のベアリングキャップ部
の肉抜き部が残りのベアリングキャップ部の肉抜き部よ
り小さければ良いので、例えば、両端のベアリングキャ
ップ部に肉抜き部を形成させなくても良い。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の発明の構成において、前記ベアリング
キャップ部の下側の前記肉抜き部を挟んだ両側にクラン
クシャフトの軸方向に延びるリブが形成されることを特
徴とする。
【0010】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または請求項2に記載の発明による効果に加え、肉抜き
部の両側にクランクシャフトの軸方向に延びるリブが各
肉抜き部をクランクシャフトの軸方向で補強するので、
各肉抜き部のクランクシャフトの軸方向の剛性を向上さ
せることができる。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明の構成において、前記肉抜き部を挟んだ両側に形
成されるリブを連結させる連結リブが形成されることを
特徴とする。
【0012】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明による効果に加え、肉抜き部を挟んだ両側
に形成されるリブを連結させる連結リブが肉抜き部をこ
の連結リブが延びる方向で補強するので、肉抜き部の連
結リブが延びる方向の剛性を向上させることができる。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4のうちのいずれか1項に記載の発明の構成におい
て、前記ベアリングビーム部に上下方向に貫通するオイ
ル落し穴が形成され、このオイル落し穴を挟んだ両側に
クランクシャフトの軸方向に延びるリブが形成されるこ
とを特徴とする。
【0014】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項4のうちのいずれか1項に記載の発明による
効果に加え、オイル落し穴を挟んだ両側に形成されるリ
ブでオイル落し穴が形成される部分を補強するので、こ
のオイル落し穴が形成される部分の剛性を向上させるこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】〔第1の実施形態〕以下、図面を
参照して、本発明に係るベアリングキャップ構造の詳細
について説明する。参照する図面において、図1は第1
の実施形態に係るベアリングキャップが適用されるエン
ジンの斜視図、図2は図1に示したエンジンの分解斜視
図である。
【0016】図1に示すように、エンジン1は、SOH
C(シングルオーバヘッドカムシャフト)型の直列4気
筒エンジンであり、シリンダブロック2の上端にはシリ
ンダヘッド3、シリンダヘッドカバー4が順次接合さ
れ、シリンダブロック2の下端にはオイルパン5が接合
される。そして、このエンジン1の一端部には、チェー
ンケース6がシリンダブロック2とシリンダヘッド3と
に跨って装着される。
【0017】図2に示すように、シリンダブロック2
は、1列に配列された4個のシリンダボア2Aを有し、
各シリンダボア2Aにはクランクシャフト7にコンロッ
ド8を介して連結されたピストン9がそれぞれ摺動自在
に嵌挿される。そして、クランクシャフト7は、そのジ
ャーナル部7Aがベアリングキャップ10によって回転
自在に支持された状態でシリンダブロック2の下部に取
り付けられる。このクランクシャフト7のシリンダブロ
ック2から突出する一端部にはオイルポンプ11、クラ
ンクスプロケット12およびクランクプーリ13が取り
付けられている。
【0018】前記シリンダヘッドカバー4で覆われるシ
リンダヘッド3の上部空間には、カムシャフト14が回
転自在に支持されて収容される。このカムシャフト14
の一端部はシリンダヘッド3の一端部から突出し、その
一端部にはカムスプロケット15が固定される。そし
て、このカムシャフト14の一端部のカムスプロケット
15と、クランクシャフト7の一端部のクランクスプロ
ケット12との間には、図1に示すようにタイミングチ
ェーン16が巻回されており、これらでクランクシャフ
ト7からカムシャフト14への伝動機構が構成されてい
る。なお、図1に示すようにエンジン1には、クランク
プーリ13によりベルト17を介して駆動されるエアコ
ン装置用のコンプレッサ18およびACジェネレータ1
9が付設されている。
【0019】ベアリングキャップ10は、図3に示すよ
うに、クランクシャフト7の5箇所のジャーナル部7
A,7A,・・・を回転自在に支持する5個のベアリング
キャップ部10A,10A,・・・と、これらのベアリン
グキャップ部10A,10A,・・・を前後方向で互いに
連結させるベアリングビーム部(連結壁部)10Bとか
ら構成される。ここで、「前後方向」とは、クランクシャ
フト7の軸方向に沿った方向を言い、前記シリンダブロ
ック2にチェーンケース6が取り付けられる側を前方、
その反対側を後方とする。
【0020】ベアリングキャップ部10Aは、その上部
中央がクランクシャフト7のジャーナル部7Aを回転自
在に支持できるように半円状の支持面部10Cとなって
いる。この支持面部10Cは、クランクシャフト7のジ
ャーナル部7Aの前後方向の幅とほぼ同じ幅となってい
る。この支持面部10Cの左右両側には、ベアリングキ
ャップ部10Aをシリンダブロック2のバルクヘッド
(図示せず)に当接させる当接面部10Dが設けられて
いる。この当接面部10Dには、前記バルクヘッドにベ
アリングキャップ部10Aを取り付けるためのボルト取
付孔10Eが上下方向に貫通して穿孔されている。そし
て、図4〜図6に示すように、このベアリングキャップ
部10Aの下側から、その支持面部10Cの前後方向の
幅内に肉抜き部10Fが形成される。この肉抜き部10
Fは、支持面部10Cとベアリングキャップ部10Aの
下端との間のほぼ中間の位置まで形成されている。具体
的には、図7に示すように、この肉抜き部10Fは、ク
ランクシャフト7にコンロッド8を介して連結されるピ
ストン9が上死点に位置するときに下方に位置するクラ
ンクウェイトWの下端部より上方まで形成されているの
で大幅な軽量化が可能である。この肉抜き部10Fは、
その開口部が面取りされており、ベアリングビーム部1
0Bの下面に滑らかに形成されているので剛性低下を抑
制可能である。ここで、この肉抜き部10Fは鋳造によ
ってベアリングキャップ10と一体的に形成されてお
り、そのため、肉抜き部10Fの開口部に面取り加工を
施す必要がなく、鋳型の方にこの肉抜き部10Fに相当
する形状を設けておくだけで簡単に形成することができ
る。
【0021】ベアリングビーム部10Bは、ベアリング
キャップ部10Aの下縁に沿って形成されており、図8
に示すように、その断面視が湾曲した板状体となってい
る。このベアリングビーム部10Bには、図4に示すよ
うに、各ベアリングキャップ10A,10A,・・・間の
適所にオイル落し穴10G,10G,・・・が上下方向に
貫通して穿孔されている。そして、このベアリングビー
ム部10Bの下側には、図9に示すように、各肉抜き部
10F,10F,・・・を挟んだ左右両側に前端の肉抜き
部10Fから後端の肉抜き部10Fまで延びる中央リブ
R1,R1が形成される。この中央リブR1,R1の前
後端および前端の肉抜き部10Fから3番目の肉抜き部
10Fの後方には、中央リブR1,R1を連結させる連
結リブR2,R2,R2が、この中央リブR1と直交、
すなわち、クランクシャフトの軸方向と直交して形成さ
れている。これらの連結リブR2,R2,R2のうち真
中の連結リブR2の中央部には、オイルポンプ11に接
続される補機としてのストレーナ(図示せず)を取り付
けるためのネジ孔部10Hが設けられている。さらに、
ベアリングビーム部10Bの左右両端に沿った外周リブ
R3が形成され、この外周リブR3と中央リブR1とが
ボルト取付部Rbを介して連結されている。このボルト
取付部Rbには、ザグリ部Zが形成され、このザグリ部
Zの中央部から前記ボルト取付孔10Eが開口してい
る。
【0022】以上のような構成によれば、第1の実施形
態において、次のような効果を得ることができる。 (1)ベアリングビーム部10Bで連結された各ベアリ
ングキャップ部10Aに肉抜き部10Fが形成されるの
で、エンジン全体の剛性を従来と同様に維持させるとと
もに、軽量化を図ることができる。また、この肉抜き部
10Fが、ベアリングキャップ部10Aの支持面部10
Cの前後方向の幅内に形成されるので、このベアリング
キャップ部10Aの前後方向の幅を大きくする必要がな
く、ベアリングキャップ10を小型化することができ
る。 (2)ベアリングビーム部10Bが板状体となっている
ので、このベアリングビーム部10Bがオイルパン5の
オイルとの仕切り板となるバッフルプレートの役割も果
たすことができる。したがって、バッフルプレートを別
に設ける必要がなく、コストを低くすることができる。 (3)各肉抜き部10F,10F,・・・を挟んだ左右両
側に前後方向に延びて形成される中央リブR1,R1
が、各肉抜き部10F,10F,・・・を前後方向で補強
するので、各肉抜き部10F,10F,・・・の前後方向
の剛性が向上する。さらに、この中央リブR1,R1を
連結させる連結リブR2,R2,R2が、各肉抜き部1
0F,10F,・・・を左右方向で補強するので、各肉抜
き部10F,10F,・・・の左右方向の剛性が向上す
る。 (4)ベアリングビーム部10Bの左右両端に沿った外
周リブR3,R3によりベアリングキャップ10の前後
方向の剛性が向上する。そして、この外周リブR3,R
3と中央リブR1,R1とがボルト取付部Rbを介して
連結されるので、ベアリングキャップ10の左右方向の
剛性が向上する。 (5)中央リブR1と外周リブR3との間に介在するボ
ルト取付部Rb,Rb,・・・は、この中央リブR1と外
周リブR3によって補強されるので、ボルト取付部の剛
性が向上する。 (6)連結リブR2の中央部に設けられるネジ孔部10
Hは、この連結リブR2によって補強されるので、ネジ
孔部10Hの剛性が向上して、補機としてのストレーナ
の取付剛性も向上する。
【0023】〔第2の実施形態〕以下に、本発明に係る
ベアリング構造における第2の実施形態について説明す
る。この実施形態は第1の実施形態におけるベアリング
構造の一部を変更したものなので、第1の実施形態と同
様の構成要素については同一符号を付し、その説明を省
略する。
【0024】図10に示すように、ベアリングビーム部
10Bには、オイル落し穴10G,10G,・・・の右側
に中央リブR1が形成され、その左側の近傍に前後方向
に延びる補強リブR4,R4,・・・が形成されている。
この各補強リブR4,R4,・・・は、その前後端がボル
ト取付部Rb,Rbに連結されている。
【0025】また、図11に示すように、前後端に位置
するベアリングキャップ部10A,10Aには、第1の
実施形態と同様の肉抜き部10F,10Fが形成されて
いる。これら前後端のベアリングキャップ部10A,1
0Aの間に位置する残りのベアリングキャップ部10
A,10A,10Aには、前記肉抜き部10Fよりも大
きい肉抜き部10J,10J,10Jが形成されてい
る。これらの各肉抜き部10Jは、それぞれ、各ベアリ
ングキャップ部10Aの支持面部10Cの近傍まで形成
されている。
【0026】以上のような構成によれば、第2の実施形
態において、次のような効果を得ることができる。 (7)オイル落し穴10Gの左右両側の近傍に形成され
る中央リブR1と補強リブR4とがこのオイル落し穴1
0Gが形成される部分を補強するので、オイル落し穴1
0Gが形成される部分の前後方向の剛性が向上する。さ
らに、このオイル落し穴10Gを挟んだ前後両側に形成
されるボルト取付部Rb,Rbが、中央リブR1と補強
リブR4とに連結されているので、このオイル落し穴1
0Gが形成される部分の左右方向の剛性が向上する。 (8)前後端に位置する肉抜き部10F,10Fが、こ
れらの間に位置する肉抜き部10J,10J,10Jよ
りも小さいので、クランクシャフト7からの荷重の影響
が大きいベアリングキャップ10の前後端の剛性が向上
する。 (9)肉抜き部10J,10J,10Jが、それぞれ、
各ベアリングキャップ部10Aの支持面部10Cの近傍
まで形成されているので、第1の実施形態のベアリング
キャップ10に比べ、一層の軽量化を図ることができ
る。
【0027】以上、本発明は、前記実施形態に限定され
ることなく、様々な形態で実施される。 (I)本実施形態では、SOHC(シングルオーバヘッ
ドカムシャフト)型の直列4気筒エンジンのベアリング
キャップに本発明を適用したが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。例えば、DOHC(ダブルオーバヘ
ッドカムシャフト)型のV型6気筒エンジンなどのベア
リングキャップに本発明を適用しても良い。 (II)本実施形態では、板状体のベアリングビーム部で
複数のベアリングキャップ部を連結させる構造とした
が、本発明はこれに限定されず、例えば、ベアリングキ
ャップ部下側の左右両端に配設される2本のベアリング
ビーム部で複数のベアリングキャップ部を連結させる構
造などであっても良い。この場合であっても、本発明で
ある肉抜き部を各ベアリングキャップ部に形成すること
ができる。 (III)本実施形態では、肉抜き部を鋳造によってベア
リングキャップと一体的に形成させるものとしたが、本
発明はこれに限定されず、例えば、鋳造により製造され
たベアリングキャップのベアリングキャップ部の下側を
研削することにより肉抜き部を形成しても良い。また、
肉抜き部の形状および大きさは、適宜に変更可能である
ことは言うまでもない。 (IV)本実施形態では、連結リブを中央リブと直交させ
る構造としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、
連結リブが中央リブに対して斜めに交わる構造であって
も良い。 (V)本実施形態では、中央リブがベアリングキャップ
の前端から後端まで延びる構造としたが、本発明はこれ
に限定されず、中央リブが前端の肉抜き部から後端の肉
抜き部まで延びていればどのような構造であっても良
い。例えば、前後端に位置するベアリングキャップ部に
肉抜き部を形成させない構造においては、中央リブが前
後端のベアリングキャップ部の間に位置するベアリング
キャップ部に形成される肉抜き部のうち前端の肉抜き部
から後端の肉抜き部まで延びて形成される構造であって
も良い。
【0028】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ベアリ
ングビーム部で連結されたベアリングキャップ部の下側
から、その支持面部のクランクシャフトの軸方向の幅内
で肉抜き部が形成されるので、エンジン全体の剛性を低
減させず、かつベアリングキャップ全体を大型化させず
に、エンジン全体の軽量化を図ることができる。
【0029】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明による効果に加え、クランクシャフトの軸
方向両端のベアリングキャップ部の肉抜き部が、他のベ
アリングキャップ部の肉抜き部よりも小さいので、大き
な荷重を受けるベアリングキャップの両端の剛性が向上
する。
【0030】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または請求項2に記載の発明による効果に加え、肉抜き
部の両側にクランクシャフトの軸方向に延びて形成され
るリブが各肉抜き部を補強するので、各肉抜き部のクラ
ンクシャフトの軸方向の剛性が向上する。
【0031】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明による効果に加え、肉抜き部の両側に形成
されるリブを連結させる連結リブが肉抜き部を補強する
ので、肉抜き部の剛性をさらに向上させることができ
る。
【0032】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項4のうちのいずれか1項に記載の発明による
効果に加え、オイル落し穴を挟んだ両側に形成されるリ
ブでこのオイル落し穴が形成される部分を補強するた
め、このオイル落し穴が形成される部分の剛性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るベアリングキャップが適
用されるエンジンを示す斜視図である。
【図2】図1に示したエンジンの分解斜視図である。
【図3】第1の実施形態に係るベアリングキャップの上
側を示す斜視図である。
【図4】図3に示したベアリングキャップの上面図であ
る。
【図5】図4の矢印A−A線に沿った断面図である。
【図6】図3に示したベアリングキャップの下面図であ
る。
【図7】図5に示したベアリングキャップの肉抜き部と
クランクシャフトのクランクウェイトとの関係を示した
要部断面図である。
【図8】図4の矢印B−B線に沿った断面図である。
【図9】図3に示したベアリングキャップの下側を示す
斜視図である。
【図10】第2の実施形態に係るベアリングキャップを
示す下面図である。
【図11】図10の矢印C−C線に沿った断面図であ
る。
【符号の説明】
2 シリンダブロック 7 クランクシャフト 7A ジャーナル部 10 ベアリングキャップ 10A ベアリングキャップ部 10B ベアリングビーム部 10C 支持面部 10F,10J 肉抜き部 10G オイル落し穴 R1 中央リブ R2 連結リブ R4 補強リブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックの下側に固定され、か
    つクランクシャフトのジャーナル部を回転自在に支持す
    る支持面部を有する複数のベアリングキャップ部と、 これらのベアリングキャップ部をクランクシャフトの軸
    方向に互いに連結させるベアリングビーム部とからなる
    ベアリングキャップ構造であって、 前記ベアリングキャップ部の下側から、その支持面部の
    クランクシャフトの軸方向の幅内で肉抜き部が形成され
    ることを特徴とするベアリングキャップ構造。
  2. 【請求項2】 前記複数のベアリングキャップ部のうち
    クランクシャフトの軸方向両端に位置するベアリングキ
    ャップ部の肉抜き部が、 これら両端のベアリングキャップ部の間に位置する残り
    のベアリングキャップ部の肉抜き部よりも小さいことを
    特徴とする請求項1に記載のベアリングキャップ構造。
  3. 【請求項3】 前記ベアリングキャップ部の下側の前記
    肉抜き部を挟んだ両側にクランクシャフトの軸方向に延
    びるリブが形成されることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のベアリングキャップ構造。
  4. 【請求項4】 前記肉抜き部を挟んだ両側に形成される
    リブを連結させる連結リブが形成されることを特徴とす
    る請求項3に記載のベアリングキャップ構造。
  5. 【請求項5】 前記ベアリングビーム部に上下方向に貫
    通するオイル落し穴が形成され、 このオイル落し穴を挟んだ両側にクランクシャフトの軸
    方向に延びるリブが形成されることを特徴とする請求項
    1乃至請求項4のうちのいずれか1項に記載のベアリン
    グキャップ構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1477660A1 (de) * 2003-05-14 2004-11-17 Ford Global Technologies, LLC, A subsidary of Ford Motor Company Lagerdeckelanordnung für ein Kurbelwellenlager
KR100872763B1 (ko) * 2007-06-25 2008-12-09 쌍용자동차 주식회사 자동차용 실린더 헤드에 결합되는 캠샤프트 베어링 캡
JP2015010532A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 本田技研工業株式会社 ロアブリッジ
CN109505870A (zh) * 2017-09-15 2019-03-22 米巴烧结奥地利有限公司 轴承盖

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