JP2002339779A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JP2002339779A JP2001143643A JP2001143643A JP2002339779A JP 2002339779 A JP2002339779 A JP 2002339779A JP 2001143643 A JP2001143643 A JP 2001143643A JP 2001143643 A JP2001143643 A JP 2001143643A JP 2002339779 A JP2002339779 A JP 2002339779A
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intake valve
intake
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昌宣 金丸
Satoshi Watanabe
智 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噴射燃料を適切に微粒化させる。 【解決手段】 吸気ポート52内に燃料噴射弁15を配
置する場合、筒内吸入空気量が多いときには吸気弁2が
開弁する前に燃料噴射を開始し、筒内吸入空気量が少な
いときには吸気弁2の開弁期間中に燃料を噴射する。シ
リンダ50内に燃料噴射弁15’を配置する場合、筒内
吸入空気量が多いときであって成層燃焼を行うときには
吸気弁2が閉弁した後に燃料を噴射し、筒内吸入空気量
が多いときであって均質燃焼を行うときには吸気弁2の
開弁期間中に燃料を噴射し、筒内吸入空気量が少ないと
きには吸気弁2の閉弁時期にほぼ一致する時期に燃料を
噴射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、吸気弁の開閉時期に基づいて燃料
噴射時期を決定する内燃機関の制御装置が知られてい
る。この種の内燃機関の制御装置の例としては、例えば
WO97/13063号公報に記載されたものがある。
WO97/13063号公報に記載された内燃機関の制
御装置では、筒内に燃料を噴射するための燃料噴射弁が
筒内に配置され、燃料噴射時期と吸気弁の開弁時期とが
ほぼ一致せしめられている。そのため、吸気弁の開弁直
後における流速の速い吸入空気によって噴射燃料を微粒
化させようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、WO97/
13063号公報に記載された内燃機関の制御装置で
は、筒内に吸入される吸入空気量である筒内吸入空気量
が少ないときのみならず、筒内吸入空気量が多いときに
も、吸気弁の開弁直後における流速の速い吸入空気によ
って噴射燃料を微粒化させようとしている。筒内吸入空
気量が多いときに、WO97/13063号公報に記載
された内燃機関の制御装置のように吸気弁の開弁直後に
おける流速の速い吸入空気によって噴射燃料を微粒化さ
せようとすると、かえって噴射燃料の微粒化が悪化して
しまうおそれがある。
【0004】また、上述したようにWO97/1306
3号公報に記載された内燃機関の制御装置では、吸気弁
の開弁直後における流速の速い吸入空気によって噴射燃
料を微粒化させようとしている。ところが、本発明者の
研究によれば、吸気弁の開弁直後における流速の速い吸
入空気によって噴射燃料を微粒化させようとするより
も、吸気弁の閉弁直前における流速の速い吸入空気によ
って噴射燃料を微粒化させるほうが、噴射燃料を適切に
微粒化させることができる点が明らかになった。一方
で、WO97/13063号公報には、吸気弁の閉弁直
前における流速の速い吸入空気によって噴射燃料を微粒
化させる点については開示されていない。従って、WO
97/13063号公報に記載された内燃機関の制御装
置によっては、吸気弁の閉弁直前における流速の速い吸
入空気によって噴射燃料を微粒化させることができな
い。
【0005】前記問題点に鑑み、本発明は噴射燃料を適
切に微粒化させることができる内燃機関の制御装置を提
供することを目的とする。詳細には、本発明は吸気弁の
閉弁直前における流速の速い吸入空気によって噴射燃料
を適切に微粒化させることができる内燃機関の制御装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、吸気弁の開弁時期に基づいて燃料噴射時期を決
定する内燃機関の制御装置において、吸気ポート内に燃
料噴射するための燃料噴射弁を具備し、筒内に吸入され
る空気量である筒内吸入空気量が多いときには吸気弁が
開弁する前に燃料噴射を開始し、筒内吸入空気量が少な
いときには吸気弁の開弁期間中に燃料を噴射することを
特徴とする内燃機関の制御装置が提供される。
【0007】請求項1に記載の内燃機関の制御装置で
は、吸気ポート内に燃料噴射するための燃料噴射弁が配
置され、筒内に吸入される空気量である筒内吸入空気量
が多いときには吸気弁が開弁する前に燃料噴射が開始さ
れ、筒内吸入空気量が少ないときには吸気弁の開弁期間
中に燃料が噴射される。つまり、筒内吸入空気量が多い
ときには、吸気弁が開弁する前に燃料噴射が開始され、
噴射燃料と吸入空気とは吸気弁開弁前に吸気ポート内に
おいて混合される。そのため、WO97/13063号
公報に記載された内燃機関の制御装置のように筒内吸入
空気量が多いときに吸気弁の開弁直後における流速の速
い吸入空気によって噴射燃料を微粒化させようとするこ
とが回避され、WO97/13063号公報に記載され
た内燃機関の制御装置よりも適切に噴射燃料を微粒化さ
せることができる。また、筒内吸入空気量が少ないとき
には、吸気弁の開弁期間中に燃料が噴射され、吸気弁の
閉弁直前における流速の速い吸入空気によって噴射燃料
が微粒化される。そのため、WO97/13063号公
報に記載された内燃機関の制御装置のように吸気弁の開
弁直後における流速の速い吸入空気によって噴射燃料を
微粒化させようとする場合よりも適切に噴射燃料を微粒
化させることができる。上述した筒内吸入空気量が多い
ときには、例えば吸気弁のピークバルブリフト量が大き
いときや、例えば吸気弁の開弁期間が長いときが含まれ
る。また、筒内吸入空気量が少ないときには、例えば吸
気弁のピークバルブリフト量が小さいときや、例えば吸
気弁の開弁期間が短いときが含まれる。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、筒内吸入
空気量が少ないときには、吸気弁の閉弁時期に応じて燃
料噴射時期を変更することを特徴とする請求項1に記載
の内燃機関の制御装置が提供される。
【0009】請求項3に記載の発明によれば、筒内吸入
空気量が少ないときには、吸気弁の閉弁時期が進角され
るに従って燃料噴射時期を進角させることを特徴とする
請求項2に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
【0010】請求項4に記載の発明によれば、筒内吸入
空気量が少ないときには、筒内吸入空気量が少なくなる
に従って燃料噴射時期を進角させることを特徴とする請
求項2に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
【0011】請求項5に記載の発明によれば、筒内吸入
空気量が少ないときには、吸気弁の位相が進角されるに
従って燃料噴射時期を進角させることを特徴とする請求
項2に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
【0012】請求項2から5に記載の内燃機関の制御装
置では、吸気弁の閉弁時期が進角されるに従って吸入空
気の流速が速くなるタイミングが早まるのに鑑み、筒内
吸入空気量が少ないときには、吸気弁の閉弁時期に応じ
て燃料噴射時期が変更される。詳細には、筒内吸入空気
量が少ないときには、吸気弁の閉弁時期が進角されるに
従って燃料噴射時期が進角される。そのため、吸気弁の
閉弁時期が変更される場合にも噴射燃料を適切に微粒化
させることができる。上述した吸気弁の閉弁時期が進角
されることには、例えば吸気弁の閉弁時期が進角されて
吸入空気量が少なくなることや、例えば吸気弁の位相が
進角されて吸気弁の閉弁時期が進角されることが含まれ
る。
【0013】請求項6に記載の発明によれば、吸気弁の
閉弁時期に基づいて燃料噴射時期を決定する内燃機関の
制御装置において、吸気ポート内に燃料噴射するための
燃料噴射弁を具備し、吸気弁の閉弁時期にほぼ一致する
時期に噴射燃料が吸気弁を通過するように燃料噴射時期
及び吸気弁の閉弁時期を決定することを特徴とする内燃
機関の制御装置が提供される。
【0014】請求項6に記載の内燃機関の制御装置で
は、吸気弁の開弁直後における流速の速い吸入空気によ
って噴射燃料を微粒化させようとするよりも、吸気弁の
閉弁直前における流速の速い吸入空気によって噴射燃料
を微粒化させるほうが、噴射燃料を適切に微粒化させる
ことができる点に鑑み、吸気ポート内に燃料噴射するた
めの燃料噴射弁が配置され、吸気弁の閉弁時期にほぼ一
致する時期に噴射燃料が吸気弁を通過するように燃料噴
射時期及び吸気弁の閉弁時期が決定される。そのため、
吸気弁の閉弁直前における流速の速い吸入空気によって
噴射燃料を適切に微粒化させることができる。
【0015】請求項7に記載の発明によれば、噴射燃料
が吸気弁傘部に当たらないタイミングで燃料を噴射する
ことを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の制御装置
が提供される。
【0016】請求項7に記載の内燃機関の制御装置で
は、吸入空気の流速が速くなる吸気弁閉弁直前に噴射燃
料が吸気弁を通過せしめられても噴射燃料が吸気弁傘部
に当ってしまうと噴射燃料の微粒化が悪化してしまう点
に鑑み、噴射燃料が吸気弁傘部に当たらないタイミング
で燃料が噴射される。そのため、噴射燃料が吸気弁傘部
に当たるのに伴って噴射燃料の微粒化が悪化してしまう
のを回避することができる。
【0017】請求項8に記載の発明によれば、吸気弁の
閉弁時期に基づいて燃料噴射時期を決定する内燃機関の
制御装置において、筒内に燃料噴射するための燃料噴射
弁を筒内に配置し、筒内に吸入される空気量である筒内
吸入空気量が多いときには吸気弁が閉弁した後に燃料を
噴射し、筒内吸入空気量が少ないときには吸気弁の閉弁
時期にほぼ一致する時期に燃料を噴射することを特徴と
する内燃機関の制御装置が提供される。
【0018】請求項8に記載の内燃機関の制御装置で
は、筒内に燃料噴射するための燃料噴射弁が筒内に配置
され、筒内吸入空気量が多いときには吸気弁が閉弁した
後に例えば成層燃焼を行うための燃料が噴射され、筒内
吸入空気量が少ないときには吸気弁の閉弁時期にほぼ一
致する時期に燃料が噴射される。つまり、筒内吸入空気
量が多いときには、吸気弁が閉弁した後に燃料が噴射さ
れる。そのため、WO97/13063号公報に記載さ
れた内燃機関の制御装置のように筒内吸入空気量が多い
ときに吸気弁の開弁直後における流速の速い吸入空気に
よって噴射燃料を微粒化させようとすることが回避さ
れ、WO97/13063号公報に記載された内燃機関
の制御装置よりも適切に噴射燃料を微粒化させることが
でき、適切な成層燃焼を行うことができる。また、筒内
吸入空気量が少ないときには、吸気弁の閉弁時期にほぼ
一致する時期に燃料が噴射され、吸気弁の閉弁直前にお
ける流速の速い吸入空気によって噴射燃料が微粒化され
る。そのため、WO97/13063号公報に記載され
た内燃機関の制御装置のように吸気弁の開弁直後におけ
る流速の速い吸入空気によって噴射燃料を微粒化させよ
うとする場合よりも適切に噴射燃料を微粒化させること
ができる。上述した筒内吸入空気量が多いときには、例
えば吸気弁のピークバルブリフト量が大きいときや、例
えば吸気弁の開弁期間が長いときが含まれる。また、筒
内吸入空気量が少ないときには、例えば吸気弁のピーク
バルブリフト量が小さいときや、例えば吸気弁の開弁期
間が短いときが含まれる。
【0019】請求項9に記載の発明によれば、吸気弁の
閉弁時期に基づいて燃料噴射時期を決定する内燃機関の
制御装置において、筒内に燃料噴射するための燃料噴射
弁を筒内に配置し、筒内に吸入される空気量である筒内
吸入空気量が多いときには吸気弁の開弁期間中に燃料を
噴射し、筒内吸入空気量が少ないときには吸気弁の閉弁
時期にほぼ一致する時期に燃料を噴射することを特徴と
する内燃機関の制御装置が提供される。
【0020】請求項9に記載の内燃機関の制御装置で
は、筒内に燃料噴射するための燃料噴射弁が筒内に配置
され、筒内吸入空気量が多いときには吸気弁の開弁期間
中に例えば均質燃焼を行うための燃料が噴射され、筒内
吸入空気量が少ないときには吸気弁の閉弁時期にほぼ一
致する時期に燃料が噴射される。つまり、筒内吸入空気
量が多いときには、吸気弁の開弁期間中に燃料が噴射さ
れる。そのため、WO97/13063号公報に記載さ
れた内燃機関の制御装置のように筒内吸入空気量が多い
ときに吸気弁の開弁直後における流速の速い吸入空気に
よって噴射燃料を微粒化させようとすることが回避さ
れ、WO97/13063号公報に記載された内燃機関
の制御装置よりも適切に噴射燃料を微粒化させることが
でき、適切な均質燃焼を行うことができる。また、筒内
吸入空気量が少ないときには、吸気弁の閉弁時期にほぼ
一致する時期に燃料が噴射され、吸気弁の閉弁直前にお
ける流速の速い吸入空気によって噴射燃料が微粒化され
る。そのため、WO97/13063号公報に記載され
た内燃機関の制御装置のように吸気弁の開弁直後におけ
る流速の速い吸入空気によって噴射燃料を微粒化させよ
うとする場合よりも適切に噴射燃料を微粒化させること
ができる。上述した筒内吸入空気量が多いときには、例
えば吸気弁のピークバルブリフト量が大きいときや、例
えば吸気弁の開弁期間が長いときが含まれる。また、筒
内吸入空気量が少ないときには、例えば吸気弁のピーク
バルブリフト量が小さいときや、例えば吸気弁の開弁期
間が短いときが含まれる。
【0021】請求項10に記載の発明によれば、筒内吸
入空気量が少ないときには、吸気弁の閉弁時期に応じて
燃料噴射時期を変更することを特徴とする請求項8又は
9に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
【0022】請求項11に記載の発明によれば、筒内吸
入空気量が少ないときには、吸気弁の閉弁時期が進角さ
れるに従って燃料噴射時期を進角させることを特徴とす
る請求項10に記載の内燃機関の制御装置が提供され
る。
【0023】請求項12に記載の発明によれば、筒内吸
入空気量が少ないときには、筒内吸入空気量が少なくな
るに従って燃料噴射時期を進角させることを特徴とする
請求項10に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
【0024】請求項13に記載の発明によれば、筒内吸
入空気量が少ないときには、吸気弁の位相が進角される
に従って燃料噴射時期を進角させることを特徴とする請
求項10に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
【0025】請求項10から13に記載の内燃機関の制
御装置では、吸気弁の閉弁時期が進角されるに従って吸
入空気の流速が速くなるタイミングが早まるのに鑑み、
筒内吸入空気量が少ないときには、吸気弁の閉弁時期に
応じて燃料噴射時期が変更される。詳細には、筒内吸入
空気量が少ないときには、吸気弁の閉弁時期が進角され
るに従って燃料噴射時期が進角される。そのため、吸気
弁の閉弁時期が変更される場合にも噴射燃料を適切に微
粒化させることができる。上述した吸気弁の閉弁時期が
進角されることには、例えば吸気弁の閉弁時期が進角さ
れて吸入空気量が少なくなることや、例えば吸気弁の位
相が進角されて吸気弁の閉弁時期が進角されることが含
まれる。
【0026】請求項14に記載の発明によれば、吸気弁
の閉弁時期に基づいて燃料噴射時期を決定する内燃機関
の制御装置において、筒内に燃料噴射するための燃料噴
射弁を筒内に配置し、吸気下死点よりも前に吸気弁が閉
弁する場合には、吸気弁の閉弁時期と燃料噴射時期とを
ほぼ一致させることを特徴とする内燃機関の制御装置が
提供される。
【0027】請求項14に記載の内燃機関の制御装置で
は、吸気弁の開弁直後における流速の速い吸入空気によ
って噴射燃料を微粒化させようとするよりも、吸気弁の
閉弁直前における流速の速い吸入空気によって噴射燃料
を微粒化させるほうが、噴射燃料を適切に微粒化させる
ことができる点に鑑み、筒内に燃料噴射するための燃料
噴射弁が筒内に配置され、吸気下死点よりも前に吸気弁
が閉弁する場合、つまり、筒内吸入空気量が少ない場合
には、吸気弁の閉弁時期と燃料噴射時期とがほぼ一致せ
しめられる。そのため、吸気弁の閉弁直前における流速
の速い吸入空気によって噴射燃料を適切に微粒化させる
ことができる。上述した吸気下死点よりも前に吸気弁が
閉弁する場合には、例えば吸気弁のピークバルブリフト
量が小さい場合や、例えば吸気弁の開弁期間が短い場合
が含まれる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施形態について説明する。
【0029】図1は本発明の内燃機関の制御装置の第一
の実施形態の概略構成図、図2は図1に示した内燃機関
の制御装置の吸気系等の詳細図である。図1及び図2に
おいて、1は内燃機関、2は吸気弁、3は排気弁、4は
吸気弁を開閉させるためのカム、5は排気弁を開閉させ
るためのカム、6は吸気弁用カム4を担持しているカム
シャフト、7は排気弁用カム5を担持しているカムシャ
フトである。図3は図1に示した吸気弁用カム及びカム
シャフトの詳細図である。図3に示すように、第一の実
施形態のカム4のカムプロフィルは、カムシャフト中心
軸線の方向に変化している。つまり、第一の実施形態の
カム4は、図3の左端のノーズ高さが右端のノーズ高さ
よりも大きくなっている。すなわち、第一の実施形態の
吸気弁2のバルブリフト量は、バルブリフタがカム4の
左端と接しているときよりも、バルブリフタがカム4の
右端と接しているときの方が小さくなる。
【0030】図1及び図2の説明に戻り、8は気筒内に
形成された燃焼室、9はバルブリフト量を変更するため
に吸気弁2に対してカム4をカムシャフト中心軸線の方
向に移動させるためのバルブリフト量変更装置である。
つまり、バルブリフト量変更装置9を作動することによ
り、カム4の左端(図3)においてカム4とバルブリフ
タとを接触させたり、カム4の右端(図3)においてカ
ム4とバルブリフタとを接触させたりすることができ
る。バルブリフト量変更装置9によって吸気弁2のバル
ブリフト量が変更されると、それに伴って、吸気弁2の
開口面積が変更されることになる。第一の実施形態の吸
気弁2では、バルブリフト量が増加されるに従って吸気
弁2の開口面積が増加するようになっている。10はバ
ルブリフト量変更装置9を駆動するためのドライバ、1
1は吸気弁2の開弁期間を変更することなく吸気弁の開
閉タイミングをシフトさせるための開閉タイミングシフ
ト装置である。つまり、開閉タイミングシフト装置11
を作動することにより、吸気弁2の開閉タイミングを進
角側にシフトさせたり、遅角側にシフトさせたりするこ
とができる。本明細書においては、吸気弁2の開閉タイ
ミングを進角側にシフトさせることを吸気弁2の位相を
進角させると称し、吸気弁2の開閉タイミングを遅角側
にシフトさせることを吸気弁2の位相を遅角させると称
する。12は開閉タイミングシフト装置11を作動する
ための油圧を制御するオイルコントロールバルブであ
る。尚、第一の実施形態における可変動弁機構には、バ
ルブリフト量変更装置9及び開閉タイミングシフト装置
11の両者が含まれることになる。
【0031】13はクランクシャフト、14はオイルパ
ン、15は燃料噴射弁、16は吸気弁2のバルブリフト
量及び開閉タイミングシフト量(進角量又は遅角量)を
検出するためのセンサ、17は機関回転数を検出するた
めのセンサである。18は気筒内に吸入空気を供給する
吸気管内の圧力を検出するための吸気管圧センサであ
る。吸気管負圧は吸気管圧センサ18の出力値に基づい
て算出される。詳細には、吸気管内の圧力が大気圧に近
づくに従って吸気管負圧は小さくなり、吸気管内の圧力
が小さくなって大気圧から遠ざかるに従って吸気管負圧
は大きくなる。19はエアフローメータ、20は内燃機
関冷却水の温度を検出するための冷却水温センサ、21
は気筒内に供給される吸入空気の吸気管内における温度
を検出するための吸入空気温センサ、22はECU(電
子制御装置)である。50はシリンダ、51はシリンダ
ヘッド、52は吸気ポート、53は吸気マニホルド、5
4は吸気管、55はサージタンク、56は排気管、57
は点火栓、58はアクセルペダル開度とは無関係に開度
が変更せしめられるスロットル弁である。図2に示すよ
うに、第一の実施形態の燃料噴射弁15は吸気ポート5
2内に燃料を噴射するために吸気ポート52内に配置さ
れている。
【0032】図4は図1に示したバルブリフト量変更装
置等の詳細図である。図4において、30は吸気弁用カ
ムシャフト6に連結された磁性体、31は磁性体30を
左側に付勢するためのコイル、32は磁性体30を右側
に付勢するための圧縮ばねである。コイル31に対する
通電量が増加されるに従って、カム4及びカムシャフト
6が左側に移動する量が増加し、吸気弁2のバルブリフ
ト量が減少せしめられることになる。
【0033】図5はバルブリフト量変更装置が作動され
るのに伴って吸気弁のバルブリフト量が変化する様子を
示した図である。図5に示すように、コイル31に対す
る通電量が減少されるに従って、吸気弁2のバルブリフ
ト量が増加せしめられる(実線→破線→一点鎖線)。ま
た第一の実施形態では、バルブリフト量変更装置9が作
動されるのに伴って、吸気弁2の開弁期間も変更せしめ
られる。つまり、吸気弁2の作用角も変更せしめられ
る。詳細には、吸気弁2のバルブリフト量が増加せしめ
られるのに伴って、吸気弁2の作用角が増加せしめられ
る(実線→破線→一点鎖線)。そのため、吸気弁2のバ
ルブリフト量が増加せしめられるのに伴って、吸気弁の
閉弁時期が遅角せしめられる(実線→破線→一点鎖
線)。更に第一の実施形態では、バルブリフト量変更装
置9が作動されるのに伴って、吸気弁2のバルブリフト
量がピークとなるタイミングも変更せしめられる。詳細
には、吸気弁2のバルブリフト量が増加せしめられるの
に伴って、吸気弁2のバルブリフト量がピークとなるタ
イミングが遅角せしめられる(実線→破線→一点鎖
線)。
【0034】図6は図1に示した開閉タイミングシフト
装置等の詳細図である。図6において、40は吸気弁2
の開閉タイミングを進角側にシフトさせるための進角側
油路、41は吸気弁2の開閉タイミングを遅角側にシフ
トさせるための遅角側油路、42はオイルポンプであ
る。進角側油路40内の油圧が増加されるに従い、吸気
弁2の開閉タイミングが進角側にシフトせしめられる。
つまり、クランクシャフト13に対するカムシャフト6
の回転位相が進角せしめられる。一方、遅角側油路41
の油圧が増加されるに従い、吸気弁2の開閉タイミング
が遅角側にシフトせしめられる。つまり、クランクシャ
フト13に対するカムシャフト6の回転位相が遅角せし
められる。
【0035】図7は開閉タイミングシフト装置が作動さ
れるのに伴って吸気弁の開閉タイミングがシフトする様
子を示した図である。図7に示すように、進角側油路4
0内の油圧が増加されるに従って、吸気弁2の開閉タイ
ミングが進角側にシフトされる(実線→破線→一点鎖
線)。換言すれば、進角側油路40内の油圧が増加され
るに従って、吸気弁2の位相が進角せしめられる。この
とき、吸気弁2の開弁期間は変更されない、つまり、吸
気弁2が開弁している期間の長さは変更されない。
【0036】図8は第一の実施形態の燃料噴射制御方法
を示したフローチャートである。このルーチンは所定時
間間隔で実行される。図8に示すように、このルーチン
が開始されると、まずステップ100において機関始動
時であるか否かが判断される。機関始動時であるときに
は、機関を暖機するための燃料噴射制御を実行する必要
があると判断し、ステップ101に進む。一方、機関始
動時でないときには、機関を暖機するための燃料噴射制
御を実行する必要がないと判断し、ステップ103に進
む。ステップ101では、始動時用燃料噴射時期が算出
される。次いでステップ102では、始動時用燃料噴射
時期に所定量の燃料が噴射される。またステップ103
では、始動時以外用燃料噴射時期が算出され、次いでス
テップ102では、始動時以外用燃料噴射時期に所定量
の燃料が噴射される。以下、上述したバルブリフト量変
更装置9及び/又は開閉タイミングシフト装置11が作
動されるのに伴って始動時以外用燃料噴射時期がどのよ
うに変更されるかについて説明する。
【0037】図9は吸気弁のピークバルブリフト量及び
作用角が比較的大きい値になるようにバルブリフト量変
更装置及び開閉タイミングシフト装置が設定されている
ときの燃料噴射時期を示した図である。図9において、
t1は燃料噴射時期を示しており、t2は吸気弁の開弁
時期を示しており、t3は吸気弁の閉弁時期を示してい
る。図9に示すように、吸気弁のピークバルブリフト量
及び作用角が比較的大きい値に設定されている場合に
は、吸気弁の開弁期間(時間t2〜時間t3)が比較的
長くなり、その結果、筒内に吸入される空気量である筒
内吸入空気量が比較的多くなる。また、吸気弁のピーク
バルブリフト量及び作用角が比較的大きい値に設定され
ている場合には、吸気弁の開弁期間中における吸気弁の
開口面積が比較的大きくなるため、吸気弁を通過する吸
入空気の流速は比較的遅くなる。従って、吸気弁のピー
クバルブリフト量及び作用角が比較的大きい値に設定さ
れている場合には、燃料噴射弁15から噴射された燃料
と吸入空気とは、それらが吸気弁を通過するときに混合
される場合よりも、それらが吸気弁の開弁前に吸気ポー
ト52内において予め混合される場合の方が、効果的に
混合される。それゆえ、吸気弁のピークバルブリフト量
及び作用角が比較的大きい値に設定されている場合に
は、燃料噴射時期t1は吸気弁の開弁時期t2よりも前
に設定されている。
【0038】図10は吸気弁のピークバルブリフト量及
び作用角が比較的小さい値になるようにバルブリフト量
変更装置及び開閉タイミングシフト装置が設定されてい
るときの燃料噴射時期を示した図である。図10におい
て、t11は燃料噴射時期を示しており、t12は吸気
弁の開弁時期を示しており、t13は吸気弁の閉弁時期
を示している。図10に示すように、吸気弁のピークバ
ルブリフト量及び作用角が比較的小さい値に設定されて
いる場合には、吸気弁の開弁期間(時間t12〜時間t
13)が比較的短くなり、その結果、筒内に吸入される
空気量である筒内吸入空気量が比較的少なくなる。ま
た、吸気弁のピークバルブリフト量及び作用角が比較的
小さい値に設定されている場合には、吸気弁の開弁期間
中における吸気弁の開口面積が比較的小さくなるため、
吸気弁を通過する吸入空気の流速は比較的速くなる。従
って、吸気弁のピークバルブリフト量及び作用角が比較
的小さい値に設定されている場合には、燃料噴射弁15
から噴射された燃料と吸入空気とは、それらが吸気弁の
開弁前に吸気ポート52内において予め混合される場合
よりも、それらが吸気弁を通過するときに混合される場
合の方が、効果的に混合される。更に、吸気弁を通過す
る吸入空気の流速は吸気弁の閉弁直前に最も速くなる。
それゆえ、吸気弁のピークバルブリフト量及び作用角が
比較的小さい値に設定されている場合には、燃料噴射弁
15から噴射された燃料と吸入空気とが吸気弁の閉弁直
前に吸気弁を通過するときに効果的に混合されるよう
に、燃料噴射時期t11は吸気弁の開弁期間中(時間t
12〜時間t13)に設定されている。
【0039】図11は図10に示した場合よりも吸気弁
のピークバルブリフト量及び作用角が小さくなるように
バルブリフト量変更装置及び開閉タイミングシフト装置
が設定されているときの燃料噴射時期を示した図であ
る。図11において、破線は吸気弁のピークバルブリフ
ト量及び作用角が図10に示したように設定される場合
の吸気弁のバルブリフト量及び吸入空気の流速を示して
おり、実線は図10に示した場合よりも吸気弁のピーク
バルブリフト量及び作用角が小さくなるように設定され
るときの吸気弁のバルブリフト量及び吸入空気の流速を
示している。また、t21は図10に示した場合よりも
吸気弁のピークバルブリフト量及び作用角が小さくなる
ように設定されるときの燃料噴射時期を示しており、t
22は図10に示した場合よりも吸気弁のピークバルブ
リフト量及び作用角が小さくなるように設定されるとき
の吸気弁の開弁時期を示しており、t23は図10に示
した場合よりも吸気弁のピークバルブリフト量及び作用
角が小さくなるように設定されるときの吸気弁の閉弁時
期を示している。図11に示すように、図10に示した
場合よりも吸気弁のピークバルブリフト量及び作用角が
小さくなるように設定されるときには、図10に示した
場合よりも吸気弁の開弁期間(時間t22〜時間t2
3)が短くなる。詳細には、図10に示した場合よりも
吸気弁の閉弁時期t23が進角される。そのため、燃料
噴射弁15から噴射された燃料と吸入空気とが吸気弁の
閉弁直前に吸気弁を通過するときに効果的に混合される
ように、燃料噴射時期t21は図10に示した場合より
も進角される。尚、吸気弁の閉弁時期t23が図10に
示した場合よりも進角されると、図10に示した場合よ
りも吸気弁の閉弁時期t23が吸気下死点(BDC)か
ら離されることになる。その結果、筒内吸入空気量は図
10に示した場合よりも少なくなる。
【0040】図12は図10に示した場合よりも吸気弁
の位相が遅角されるようにバルブリフト量変更装置及び
開閉タイミングシフト装置が設定されているときの燃料
噴射時期を示した図である。図12において、破線は吸
気弁の位相が図10に示したように設定される場合の吸
気弁のバルブリフト量及び吸入空気の流速を示してお
り、実線は図10に示した場合よりも吸気弁の位相を遅
角させたときの吸気弁のバルブリフト量及び吸入空気の
流速を示している。また、t31は図10に示した場合
よりも吸気弁の位相を遅角させたときの燃料噴射時期を
示しており、t32は図10に示した場合よりも吸気弁
の位相を遅角させたときの吸気弁の開弁時期を示してお
り、t33は図10に示した場合よりも吸気弁の位相を
遅角させたときの吸気弁の閉弁時期を示している。図1
2に示すように、図10に示した場合よりも吸気弁の位
相を遅角させたときには、図10に示した場合よりも吸
気弁の閉弁時期t33が遅角される。そのため、燃料噴
射弁15から噴射された燃料と吸入空気とが吸気弁の閉
弁直前に吸気弁を通過するときに効果的に混合されるよ
うに、燃料噴射時期t31は図10に示した場合よりも
遅角される。尚、吸気弁の閉弁時期t33が図10に示
した場合よりも進角されると、図10に示した場合より
も吸気弁の閉弁時期t33が吸気下死点(BDC)に近
づくことになる。その結果、筒内吸入空気量は図10に
示した場合よりも多くなる。
【0041】図13は図9から図12を参照して説明し
た傾向をわかりやすく示した図である。図13に示すよ
うに、吸気弁の作用角が比較的大きく筒内吸入空気量が
比較的多い場合には、燃料噴射時期が進角され、吸気弁
が開弁する前に燃料噴射が開始される(図9)。一方、
吸気弁の作用角が比較的小さく筒内吸入空気量が比較的
少ない場合には、燃料噴射時期が遅角され、吸気弁の開
弁期間中に燃料が噴射される(図10)。また、筒内吸
入空気量が比較的少ないときには、燃料噴射時期が吸気
弁の閉弁時期に応じて変更される。詳細には、筒内吸入
空気量が比較的少ないときには、吸気弁の作用角が減少
されるのに伴って吸気弁の閉弁時期が進角されるに従っ
て、燃料噴射時期が進角される(図10→図11)。更
に、筒内吸入空気量が比較的少ないときには、吸気弁の
位相が進角されるに従って燃料噴射時期が進角される
(図12→図10)。換言すれば、筒内吸入空気量が比
較的少ないときには、筒内吸入空気量が少なくなるに従
って燃料噴射時期が進角される(図10→図11、図1
2→図10)。
【0042】図14は第一の実施形態の変形例における
図13と同様の図である。第一の実施形態の変形例で
は、筒内吸入空気量が比較的少ない場合に、燃料噴射時
期と吸気弁の作用角と吸気弁の位相との関係を図14に
示したように設定することも可能である。第一の実施形
態の変形例においても、第一の実施形態と同様に、筒内
吸入空気量が比較的少ないときには、燃料噴射時期が吸
気弁の閉弁時期に応じて変更される。詳細には、筒内吸
入空気量が比較的少ないときには、吸気弁の作用角が減
少されるのに伴って吸気弁の閉弁時期が進角されるに従
って、燃料噴射時期が進角される(図10→図11)。
更に、筒内吸入空気量が比較的少ないときには、吸気弁
の位相が進角されるに従って燃料噴射時期が進角される
(図12→図10)。換言すれば、筒内吸入空気量が比
較的少ないときには、筒内吸入空気量が少なくなるに従
って燃料噴射時期が進角される(図10→図11、図1
2→図10)。
【0043】第一の実施形態及びその変形例によれば、
吸気ポート52内に燃料噴射弁15が配置され、図9に
示したように筒内吸入空気量が多いときには吸気弁が開
弁する前(時間t1)に燃料噴射が開始され、図10〜
図12に示したように筒内吸入空気量が少ないときには
吸気弁の開弁期間中(時間t11、時間t21、時間t
31)に燃料が噴射される。つまり、図9に示したよう
に筒内吸入空気量が多いときには、吸気弁が開弁する前
に燃料噴射が開始され、噴射燃料と吸入空気とは吸気弁
開弁前(時間t2以前)に吸気ポート内において混合さ
れる。また、図10〜図12に示したように筒内吸入空
気量が少ないときには、吸気弁の開弁期間中(時間t1
1、時間t21、時間t31)に燃料が噴射され、吸気
弁の閉弁直前における流速の速い吸入空気によって噴射
燃料が微粒化される。そのため、噴射燃料を適切に微粒
化させることができる。図9に示したように筒内吸入空
気量が多いときには、吸気弁のピークバルブリフト量及
び作用角が比較的大きくなり、吸気弁の開弁期間が比較
的長くなる。一方、図10〜図12に示したように筒内
吸入空気量が少ないときには、吸気弁のピークバルブリ
フト量及び作用角が比較的小さくなり、吸気弁の開弁期
間が比較的短くなる。
【0044】更に第一の実施形態及びその変形例によれ
ば、図10〜図12に示したように、筒内吸入空気量が
少ないときには、吸気弁の閉弁時期t13,t23,t
33に応じて燃料噴射時期t11,t21,t31が変
更される。詳細には、筒内吸入空気量が少ないときに
は、吸気弁の閉弁時期が進角されるに従って燃料噴射時
期が進角される(図10→図11、図12→図10)。
そのため、吸気弁の閉弁時期が変更される場合にも噴射
燃料を適切に微粒化させることができる。換言すれば、
筒内吸入空気量が少ないときには、吸入空気量が少なく
なるに従って燃料噴射時期が進角され(図10→図1
1)、また、筒内吸入空気量が少ないときには、吸気弁
の位相が進角されるに従って燃料噴射時期が進角される
(図12→図10)。
【0045】また第一の実施形態及びその変形例によれ
ば、吸気弁の開弁直後における流速の速い吸入空気によ
って噴射燃料を微粒化させようとするよりも、吸気弁の
閉弁直前における流速の速い吸入空気によって噴射燃料
を微粒化させるほうが、噴射燃料を適切に微粒化させる
ことができる点に鑑み、図10〜図12に示したよう
に、吸気弁の閉弁時期t13,t23,t33にほぼ一
致する時期に噴射燃料が吸気弁を通過するように燃料噴
射時期t11,t21,t31及び吸気弁の閉弁時期t
13,t23,t33が決定されている。そのため、吸
気弁の閉弁直前における流速の速い吸入空気によって噴
射燃料を適切に微粒化させることができる。
【0046】更に第一の実施形態及びその変形例によれ
ば、吸入空気の流速が速くなる吸気弁閉弁時期t13,
t23,t33の直前に噴射燃料が吸気弁を通過せしめ
られても噴射燃料が吸気弁傘部に当ってしまうと噴射燃
料の微粒化が悪化してしまう点に鑑み、噴射燃料が吸気
弁傘部に当たらないタイミングt11,t21,t31
で燃料が噴射される。そのため、噴射燃料が吸気弁傘部
に当たるのに伴って噴射燃料の微粒化が悪化してしまう
のを回避することができる。
【0047】以下、本発明の内燃機関の制御装置の第二
の実施形態について説明する。第二の実施形態の構成
は、後述する点を除き、上述した第一の実施形態の構成
とほぼ同様である。図15は第二の実施形態の内燃機関
の制御装置の吸気系等の図2と同様の詳細図である。図
15において、図2に示した参照番号と同一の参照番号
は、図2に示した部品又は部分と同一の部品又は部分を
示しており、15’は燃料噴射弁である。図15に示す
ように、第二の実施形態の燃料噴射弁15’は、第一の
実施形態の燃料噴射弁15とは異なり、シリンダ50内
に燃料を噴射するためにシリンダ50内に配置されてい
る。
【0048】図16は吸気弁のピークバルブリフト量及
び作用角が比較的大きい値になるようにバルブリフト量
変更装置及び開閉タイミングシフト装置が設定されてい
るときの燃料噴射時期を示した図である。図16におい
て、t41は成層燃焼が行われるときの燃料噴射時期を
示しており、t42は均質燃焼が行われるときの燃料噴
射時期を示しており、t2は吸気弁の開弁時期を示して
おり、t3は吸気弁の閉弁時期を示している。図16に
示すように、吸気弁のピークバルブリフト量及び作用角
が比較的大きい値に設定されている場合には、吸気弁の
開弁時期t2が吸気上死点よりも前に設定され、吸気弁
の閉弁時期t3が吸気下死点よりも後に設定されるた
め、吸気弁の開弁直後及び吸気弁の閉弁直前には吸入空
気が筒内から吸気ポートに逆流する。また、成層燃焼が
行われるときには噴射された燃料と吸入空気とをあまり
混合する必要がない。これらの点に鑑み、吸気弁のピー
クバルブリフト量及び作用角が比較的大きい値に設定さ
れている場合には、成層燃焼が行われるときの燃料噴射
時期t41は吸気弁の閉弁時期t3よりも後に設定さ
れ、均質燃焼が行われるときの燃料噴射時期t41’は
吸気弁の開弁直後及び閉弁直前を除いた吸気弁の開弁期
間中(時間t2〜時間t3)に設定されている。
【0049】図17は吸気弁のピークバルブリフト量及
び作用角が比較的小さい値になるようにバルブリフト量
変更装置及び開閉タイミングシフト装置が設定されてい
るときの燃料噴射時期を示した図である。図17におい
て、t51は燃料噴射時期を示しており、t12は吸気
弁の開弁時期を示しており、t13は吸気弁の閉弁時期
を示している。図17に示すように、吸気弁のピークバ
ルブリフト量及び作用角が比較的小さい値に設定されて
いる場合には、吸気弁の閉弁時期t13が吸気下死点
(BDC)よりも前に設定され、吸気弁の閉弁直前にお
いても吸入空気は筒内から吸気ポート内に逆流しない。
従って、吸気弁のピークバルブリフト量及び作用角が比
較的小さい値に設定されている場合には、燃料噴射弁1
5’から噴射された燃料が吸気弁の閉弁直前に吸気弁を
通過した流速の速い吸入空気と効果的に混合されるよう
に、燃料噴射時期t51は吸気弁の開弁時期t13にほ
ぼ一致させて設定されている。
【0050】図18は図17に示した場合よりも吸気弁
のピークバルブリフト量及び作用角が小さくなるように
バルブリフト量変更装置及び開閉タイミングシフト装置
が設定されているときの燃料噴射時期を示した図であ
る。図18において、破線は吸気弁のピークバルブリフ
ト量及び作用角が図17に示したように設定される場合
の吸気弁のバルブリフト量及び吸入空気の流速を示して
おり、実線は図17に示した場合よりも吸気弁のピーク
バルブリフト量及び作用角が小さくなるように設定され
るときの吸気弁のバルブリフト量及び吸入空気の流速を
示している。また、t61は図17に示した場合よりも
吸気弁のピークバルブリフト量及び作用角が小さくなる
ように設定されるときの燃料噴射時期を示しており、t
22は図17に示した場合よりも吸気弁のピークバルブ
リフト量及び作用角が小さくなるように設定されるとき
の吸気弁の開弁時期を示しており、t23は図17に示
した場合よりも吸気弁のピークバルブリフト量及び作用
角が小さくなるように設定されるときの吸気弁の閉弁時
期を示している。図18に示すように、図17に示した
場合よりも吸気弁のピークバルブリフト量及び作用角が
小さくなるように設定されるときには、図17に示した
場合よりも吸気弁の開弁期間(時間t22〜時間t2
3)が短くなる。詳細には、図17に示した場合よりも
吸気弁の閉弁時期t23が進角される。そのため、燃料
噴射弁15’から噴射された燃料が吸気弁の閉弁直前に
吸気弁を通過した流速の速い吸入空気と効果的に混合さ
れるように、燃料噴射時期t61は図17に示した場合
よりも進角される。尚、吸気弁の閉弁時期t23が図1
7に示した場合よりも進角されると、図17に示した場
合よりも吸気弁の閉弁時期t23が吸気下死点(BD
C)から離されることになる。その結果、筒内吸入空気
量は図17に示した場合よりも少なくなる。
【0051】図19は図17に示した場合よりも吸気弁
の位相が遅角されるようにバルブリフト量変更装置及び
開閉タイミングシフト装置が設定されているときの燃料
噴射時期を示した図である。図19において、破線は吸
気弁の位相が図17に示したように設定される場合の吸
気弁のバルブリフト量及び吸入空気の流速を示してお
り、実線は図17に示した場合よりも吸気弁の位相を遅
角させたときの吸気弁のバルブリフト量及び吸入空気の
流速を示している。また、t71は図17に示した場合
よりも吸気弁の位相を遅角させたときの燃料噴射時期を
示しており、t32は図17に示した場合よりも吸気弁
の位相を遅角させたときの吸気弁の開弁時期を示してお
り、t33は図17に示した場合よりも吸気弁の位相を
遅角させたときの吸気弁の閉弁時期を示している。図1
9に示すように、図17に示した場合よりも吸気弁の位
相を遅角させたときには、図17に示した場合よりも吸
気弁の閉弁時期t33が遅角される。そのため、燃料噴
射弁15’から噴射された燃料が吸気弁の閉弁直前に吸
気弁を通過した流速の速い吸入空気と効果的に混合され
るように、燃料噴射時期t71は図17に示した場合よ
りも遅角される。尚、吸気弁の閉弁時期t33が図17
に示した場合よりも進角されると、図17に示した場合
よりも吸気弁の閉弁時期t33が吸気下死点(BDC)
に近づくことになる。その結果、筒内吸入空気量は図1
7に示した場合よりも多くなる。
【0052】上述した図14により、図16から図19
を参照して説明した傾向をわかりやすく示すことができ
る。図14に示すように、第二の実施形態において均質
燃焼が行われる場合、筒内吸入空気量が比較的少ないと
きには、燃料噴射時期が吸気弁の閉弁時期に応じて変更
される。詳細には、筒内吸入空気量が比較的少ないとき
には、吸気弁の作用角が減少されるのに伴って吸気弁の
閉弁時期が進角されるに従って、燃料噴射時期が進角さ
れる(図17→図18)。更に、筒内吸入空気量が比較
的少ないときには、吸気弁の位相が進角されるに従って
燃料噴射時期が進角される(図19→図17)。換言す
れば、筒内吸入空気量が比較的少ないときには、筒内吸
入空気量が少なくなるに従って燃料噴射時期が進角され
る(図17→図18、図19→図17)。
【0053】第二の実施形態の変形例において筒内吸入
空気量が比較的少ないときには図13に示したように燃
料噴射時期と吸気弁の作用角と吸気弁の位相との関係を
設定することも可能である。図13に示すように、筒内
吸入空気量が比較的少ないときには、燃料噴射時期が吸
気弁の閉弁時期に応じて変更される。詳細には、筒内吸
入空気量が比較的少ないときには、吸気弁の作用角が減
少されるのに伴って吸気弁の閉弁時期が進角されるに従
って、燃料噴射時期が進角される(図17→図18)。
更に、筒内吸入空気量が比較的少ないときには、吸気弁
の位相が進角されるに従って燃料噴射時期が進角される
(図19→図17)。換言すれば、筒内吸入空気量が比
較的少ないときには、筒内吸入空気量が少なくなるに従
って燃料噴射時期が進角される(図17→図18、図1
9→図17)。
【0054】第二の実施形態及びその変形例によれば、
シリンダ50内に燃料噴射弁15’が配置され、図16
に示したように筒内吸入空気量が多いときには吸気弁が
閉弁した後(時間t41)に成層燃焼を行うための燃料
が噴射され、図17〜図19に示したように筒内吸入空
気量が少ないときには吸気弁の閉弁時期t13,t2
3,t33にほぼ一致する時期t51,t61,t71
に燃料が噴射される。つまり、図16に示したように筒
内吸入空気量が多いときには、吸気弁が閉弁した後(時
間t41)に成層燃焼を行うための燃料が噴射される。
また、図17〜図19に示したように筒内吸入空気量が
少ないときには、吸気弁の閉弁時期t13,t23,t
33にほぼ一致する時期t51,t61,t71に燃料
が噴射され、吸気弁の閉弁直前における流速の速い吸入
空気によって噴射燃料が微粒化される。そのため、噴射
燃料を適切に微粒化させることができる。図16に示し
たように筒内吸入空気量が多いときには、吸気弁のピー
クバルブリフト量及び作用角が比較的大きくなり、吸気
弁の開弁期間が比較的長くなる。一方、図17〜図19
に示したように筒内吸入空気量が少ないときには、吸気
弁のピークバルブリフト量及び作用角が比較的小さくな
り、吸気弁の開弁期間が比較的短くなる。
【0055】また第二の実施形態及びその変形例によれ
ば、図16に示したように筒内吸入空気量が多いときに
は吸気弁の開弁期間中(時間t41’)に均質燃焼を行
うための燃料が噴射される。つまり、筒内吸入空気量が
多いときには、吸気弁の開弁期間中(時間t41’)に
均質燃焼を行うための燃料が噴射される。
【0056】更に第二の実施形態及びその変形例によれ
ば、図17〜図19に示したように、筒内吸入空気量が
少ないときには、吸気弁の閉弁時期t13,t23,t
33に応じて燃料噴射時期t51,t61,t71が変
更される。詳細には、筒内吸入空気量が少ないときに
は、吸気弁の閉弁時期が進角されるに従って燃料噴射時
期が進角される(図17→図18、図19→図17)。
そのため、吸気弁の閉弁時期が変更される場合にも噴射
燃料を適切に微粒化させることができる。換言すれば、
筒内吸入空気量が少ないときには、吸入空気量が少なく
なるに従って燃料噴射時期が進角され(図17→図1
8)、また、筒内吸入空気量が少ないときには、吸気弁
の位相が進角されるに従って燃料噴射時期が進角される
(図19→図17)。
【0057】また第二の実施形態及びその変形例によれ
ば、吸気弁の開弁直後における流速の速い吸入空気によ
って噴射燃料を微粒化させようとするよりも、吸気弁の
閉弁直前における流速の速い吸入空気によって噴射燃料
を微粒化させるほうが、噴射燃料を適切に微粒化させる
ことができる点に鑑み、図17〜図19に示したよう
に、吸気下死点よりも前に吸気弁が閉弁する場合、つま
り、筒内吸入空気量が少ない場合には、吸気弁の閉弁時
期t13,t23,t33と燃料噴射時期t51,t6
1,t71とがほぼ一致せしめられる。そのため、吸気
弁の閉弁直前における流速の速い吸入空気によって噴射
燃料を適切に微粒化させることができる。
【0058】尚、上述した実施形態では、バルブリフト
量変更装置9及び/又は開閉タイミングシフト装置11
によって吸気弁の開口面積、開弁タイミング、閉弁タイ
ミングが変更されているが、他の実施形態では、例えば
電磁駆動装置によって吸気弁の開口面積、開弁タイミン
グ、閉弁タイミングを変更することも可能である。
【0059】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、WO9
7/13063号公報に記載された内燃機関の制御装置
のように筒内吸入空気量が多いときに吸気弁の開弁直後
における流速の速い吸入空気によって噴射燃料を微粒化
させようとすることが回避され、WO97/13063
号公報に記載された内燃機関の制御装置よりも適切に噴
射燃料を微粒化させることができる。また、WO97/
13063号公報に記載された内燃機関の制御装置のよ
うに吸気弁の開弁直後における流速の速い吸入空気によ
って噴射燃料を微粒化させようとする場合よりも適切に
噴射燃料を微粒化させることができる。
【0060】請求項2から5に記載の発明によれば、吸
気弁の閉弁時期が変更される場合にも噴射燃料を適切に
微粒化させることができる。
【0061】請求項6に記載の発明によれば、吸気弁の
閉弁直前における流速の速い吸入空気によって噴射燃料
を適切に微粒化させることができる。
【0062】請求項7に記載の発明によれば、噴射燃料
が吸気弁傘部に当たるのに伴って噴射燃料の微粒化が悪
化してしまうのを回避することができる。
【0063】請求項8に記載の発明によれば、WO97
/13063号公報に記載された内燃機関の制御装置の
ように筒内吸入空気量が多いときに吸気弁の開弁直後に
おける流速の速い吸入空気によって噴射燃料を微粒化さ
せようとすることが回避され、WO97/13063号
公報に記載された内燃機関の制御装置よりも適切に噴射
燃料を微粒化させることができ、適切な成層燃焼を行う
ことができる。また、WO97/13063号公報に記
載された内燃機関の制御装置のように吸気弁の開弁直後
における流速の速い吸入空気によって噴射燃料を微粒化
させようとする場合よりも適切に噴射燃料を微粒化させ
ることができる。
【0064】請求項9に記載の発明によれば、WO97
/13063号公報に記載された内燃機関の制御装置の
ように筒内吸入空気量が多いときに吸気弁の開弁直後に
おける流速の速い吸入空気によって噴射燃料を微粒化さ
せようとすることが回避され、WO97/13063号
公報に記載された内燃機関の制御装置よりも適切に噴射
燃料を微粒化させることができ、適切な均質燃焼を行う
ことができる。また、WO97/13063号公報に記
載された内燃機関の制御装置のように吸気弁の開弁直後
における流速の速い吸入空気によって噴射燃料を微粒化
させようとする場合よりも適切に噴射燃料を微粒化させ
ることができる。
【0065】請求項10から13に記載の発明によれ
ば、吸気弁の閉弁時期が変更される場合にも噴射燃料を
適切に微粒化させることができる。
【0066】請求項14に記載の発明によれば、吸気弁
の閉弁直前における流速の速い吸入空気によって噴射燃
料を適切に微粒化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内燃機関の制御装置の第一の実施形態
の概略構成図である。
【図2】図1に示した内燃機関の制御装置の吸気系等の
詳細図である。
【図3】図1に示した吸気弁用カム及びカムシャフトの
詳細図である。
【図4】図1に示したバルブリフト量変更装置等の詳細
図である。
【図5】バルブリフト量変更装置が作動されるのに伴っ
て吸気弁のバルブリフト量が変化する様子を示した図で
ある。
【図6】図1に示した開閉タイミングシフト装置等の詳
細図である。
【図7】開閉タイミングシフト装置が作動されるのに伴
って吸気弁の開閉タイミングがシフトする様子を示した
図である。
【図8】第一の実施形態の燃料噴射制御方法を示したフ
ローチャートである。
【図9】吸気弁のピークバルブリフト量及び作用角が比
較的大きい値になるようにバルブリフト量変更装置及び
開閉タイミングシフト装置が設定されているときの燃料
噴射時期を示した図である。
【図10】吸気弁のピークバルブリフト量及び作用角が
比較的小さい値になるようにバルブリフト量変更装置及
び開閉タイミングシフト装置が設定されているときの燃
料噴射時期を示した図である。
【図11】図10に示した場合よりも吸気弁のピークバ
ルブリフト量及び作用角が小さくなるようにバルブリフ
ト量変更装置及び開閉タイミングシフト装置が設定され
ているときの燃料噴射時期を示した図である。
【図12】図10に示した場合よりも吸気弁の位相が遅
角されるようにバルブリフト量変更装置及び開閉タイミ
ングシフト装置が設定されているときの燃料噴射時期を
示した図である。
【図13】図9から図12を参照して説明した傾向をわ
かりやすく示した図である。
【図14】第一の実施形態の変形例における図13と同
様の図である。
【図15】第二の実施形態の内燃機関の制御装置の吸気
系等の図2と同様の詳細図である。
【図16】吸気弁のピークバルブリフト量及び作用角が
比較的大きい値になるようにバルブリフト量変更装置及
び開閉タイミングシフト装置が設定されているときの燃
料噴射時期を示した図である。
【図17】吸気弁のピークバルブリフト量及び作用角が
比較的小さい値になるようにバルブリフト量変更装置及
び開閉タイミングシフト装置が設定されているときの燃
料噴射時期を示した図である。
【図18】図17に示した場合よりも吸気弁のピークバ
ルブリフト量及び作用角が小さくなるようにバルブリフ
ト量変更装置及び開閉タイミングシフト装置が設定され
ているときの燃料噴射時期を示した図である。
【図19】図17に示した場合よりも吸気弁の位相が遅
角されるようにバルブリフト量変更装置及び開閉タイミ
ングシフト装置が設定されているときの燃料噴射時期を
示した図である。
【符号の説明】
1…内燃機関 2…吸気弁 3…排気弁 4,5…カム 6,7…カムシャフト 8…気筒内の燃焼室 9…バルブリフト量変更装置 11…開閉タイミングシフト装置 15,15’…燃料噴射弁 50…シリンダ 52…吸気ポート 58…スロットル弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/02 325 F02D 41/02 325A 41/34 41/34 F 43/00 301 43/00 301J 301Z (72)発明者 渡辺 智 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 江原 雅人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G018 AA06 AB07 AB17 BA04 BA31 CA12 DA03 EA31 EA32 FA06 FA07 FA08 FA09 GA08 3G084 AA00 BA15 BA23 DA00 EA11 FA07 FA10 FA11 FA20 FA33 3G092 AA01 AA06 AA11 BB06 DA04 DE01S DE03S DG05 EA03 EA08 FA00 HA01Z HA05Z HE01Z HE08Z 3G301 HA01 HA04 HA09 HA19 JA00 LB02 LB04 LC08 MA19 NA08 NE11 PA01Z PA07Z PE01Z PE08Z PE10Z

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気弁の開弁時期に基づいて燃料噴射時
    期を決定する内燃機関の制御装置において、吸気ポート
    内に燃料噴射するための燃料噴射弁を具備し、筒内に吸
    入される空気量である筒内吸入空気量が多いときには吸
    気弁が開弁する前に燃料噴射を開始し、筒内吸入空気量
    が少ないときには吸気弁の開弁期間中に燃料を噴射する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】 筒内吸入空気量が少ないときには、吸気
    弁の閉弁時期に応じて燃料噴射時期を変更することを特
    徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 【請求項3】 筒内吸入空気量が少ないときには、吸気
    弁の閉弁時期が進角されるに従って燃料噴射時期を進角
    させることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制
    御装置。
  4. 【請求項4】 筒内吸入空気量が少ないときには、筒内
    吸入空気量が少なくなるに従って燃料噴射時期を進角さ
    せることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御
    装置。
  5. 【請求項5】 筒内吸入空気量が少ないときには、吸気
    弁の位相が進角されるに従って燃料噴射時期を進角させ
    ることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装
    置。
  6. 【請求項6】 吸気弁の閉弁時期に基づいて燃料噴射時
    期を決定する内燃機関の制御装置において、吸気ポート
    内に燃料噴射するための燃料噴射弁を具備し、吸気弁の
    閉弁時期にほぼ一致する時期に噴射燃料が吸気弁を通過
    するように燃料噴射時期及び吸気弁の閉弁時期を決定す
    ることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  7. 【請求項7】 噴射燃料が吸気弁傘部に当たらないタイ
    ミングで燃料を噴射することを特徴とする請求項6に記
    載の内燃機関の制御装置。
  8. 【請求項8】 吸気弁の閉弁時期に基づいて燃料噴射時
    期を決定する内燃機関の制御装置において、筒内に燃料
    噴射するための燃料噴射弁を筒内に配置し、筒内に吸入
    される空気量である筒内吸入空気量が多いときには吸気
    弁が閉弁した後に燃料を噴射し、筒内吸入空気量が少な
    いときには吸気弁の閉弁時期にほぼ一致する時期に燃料
    を噴射することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  9. 【請求項9】 吸気弁の閉弁時期に基づいて燃料噴射時
    期を決定する内燃機関の制御装置において、筒内に燃料
    噴射するための燃料噴射弁を筒内に配置し、筒内に吸入
    される空気量である筒内吸入空気量が多いときには吸気
    弁の開弁期間中に燃料を噴射し、筒内吸入空気量が少な
    いときには吸気弁の閉弁時期にほぼ一致する時期に燃料
    を噴射することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  10. 【請求項10】 筒内吸入空気量が少ないときには、吸
    気弁の閉弁時期に応じて燃料噴射時期を変更することを
    特徴とする請求項8又は9に記載の内燃機関の制御装
    置。
  11. 【請求項11】 筒内吸入空気量が少ないときには、吸
    気弁の閉弁時期が進角されるに従って燃料噴射時期を進
    角させることを特徴とする請求項10に記載の内燃機関
    の制御装置。
  12. 【請求項12】 筒内吸入空気量が少ないときには、筒
    内吸入空気量が少なくなるに従って燃料噴射時期を進角
    させることを特徴とする請求項10に記載の内燃機関の
    制御装置。
  13. 【請求項13】 筒内吸入空気量が少ないときには、吸
    気弁の位相が進角されるに従って燃料噴射時期を進角さ
    せることを特徴とする請求項10に記載の内燃機関の制
    御装置。
  14. 【請求項14】 吸気弁の閉弁時期に基づいて燃料噴射
    時期を決定する内燃機関の制御装置において、筒内に燃
    料噴射するための燃料噴射弁を筒内に配置し、吸気下死
    点よりも前に吸気弁が閉弁する場合には、吸気弁の閉弁
    時期と燃料噴射時期とをほぼ一致させることを特徴とす
    る内燃機関の制御装置。
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