JP2002339158A - 製織性に優れたポリエステル混繊糸およびそれを用いた織物 - Google Patents

製織性に優れたポリエステル混繊糸およびそれを用いた織物

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JP2002339158A
JP2002339158A JP2001137747A JP2001137747A JP2002339158A JP 2002339158 A JP2002339158 A JP 2002339158A JP 2001137747 A JP2001137747 A JP 2001137747A JP 2001137747 A JP2001137747 A JP 2001137747A JP 2002339158 A JP2002339158 A JP 2002339158A
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acid
polyester
yarn
group
glycol
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JP2001137747A
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Masahisa Matsuda
全央 松田
Akihiro Nishida
右広 西田
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 整経、製織工程通過性に優れた意匠性、特殊
風合い及び/又は機能性を有するポリエステル混繊糸お
よびそれを用いた高品質な織物を提供する。 【解決手段】 収縮特性及び/又は染色特性の異なる2
種類以上のポリエステルマルチフィラメント群からなる
混繊糸であって、該混繊糸が以下の条件を満足する製織
性に優れたポリエステル混繊糸。 0.6≦OPU(%)≦1.5 10≦IL(コ/m)≦100 0<Tw(T/m)≦7000/√(D×0.90) R(Ω)≦9.0 (ここで、OPUは油剤付着量(%)、Dは混繊糸の総
繊度(dtex)を、ILは交絡数(コ/m)を、Tw
は実撚り数(T/m)を、Rは漏洩抵抗(Ω)をそれぞ
れ表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収縮特性及び/又
は染色特性の異なるポリエステル混繊糸を用いて織物を
作製する際に、整経時の毛羽や糸切れの発生および製織
時の織機の停台が少なく、高生産性でかつ安定的に高い
品質を維持しつつ製織が可能な製織性に優れたポリエス
テル混繊糸およびそれを用いた織物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル繊維は取り扱いやすく、適
度の着用耐久性があり、さらに価格の面でも他の合成繊
維に比べて有利であり衣料用繊維として極めて広い用途
を有している。また、近年の傾向として消費者のニーズ
の多様化により意匠性、特殊風合いさらには機能性を有
するポリエステル繊維の開発が盛んになってきており、
種々の意匠性および機能性繊維が開発されている。意匠
性繊維の例としては、染色特性の異なるフィラメントを
混繊することにより、絣調、杢調と言われる特殊外観を
有する布帛が開発されている。一般に、これら特殊外観
を表現するにはイオン性染料で染色が可能なイオン性基
を有する化合物が共重合された共重合ポリエステルが用
いられることが多いが、そのため製糸工程や製織工程で
静電気が発生し易く、製糸工程では紡糸油剤の改良ある
いは付着量の適性化、接糸部の摩擦抵抗低を下げる等の
対策がなされている。一方、製織工程では準備段階であ
る整経時にガイド等の接糸部分で静電気が発生し、毛羽
や断糸につながることがあり、また製織時には経糸同士
あるいは筬、綜絖での摩擦により静電気が発生し、開口
不良が生じ停台に至るといった問題が生じる。また、特
殊風合いを実現するために用いられる収縮率の異なるフ
ィラメントを混繊した異収縮混繊糸と呼ばれる混繊糸を
使用する場合には、収縮差を効果的に付与するために実
撚り数を極力少なくすることが行われるが、そのために
収束性が低下しこのような問題が生じ易い。
【0003】また、機能性繊維の例としては、近年の防
災に対する意識の向上、あるいは法規制の強化から、特
に病院、旅館、ホテル、福祉施設等の公共施設で使用さ
れるカーテン等の繊維製品は防災対策として難燃性を有
する繊維を使用することが必須となってきている。しか
しながら、従来の難燃製品に関しては燃焼時に有害ガス
が発生したり、後加工工程で繊維表面に難燃剤を固着さ
せたために製品の風合いが粗硬であったり、また洗濯に
よる難燃耐久性に欠けるなど多くの問題点があった。ま
た、ホテル、旅館、劇場等で使用されるカーテン、椅子
張り地および寝装側地には難燃性はもちろんのこと、ソ
フト感、ボリューム感、高級感が要求され、そのために
は適度なふくらみを付与することにより柔らかい風合い
が要求される。これまでにも、ある程度のふくらみ、ソ
フト感を有する商品はあったが、素材自体が難燃性を有
していないために難燃加工が必要であったり、逆に難燃
性素材であってもふくらみ、ソフト感、ボリューム感に
欠けていたりと、両方の特性を同時に満足する商品はな
かった。
【0004】以上のことから、整経、製織工程の通過性
に優れ、安定的に製織が可能な意匠性、特殊風合い及び
/又は機能性を有する混繊糸およびそれを用いた高品質
な織物が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を克服し、従来の方法では達成し得なかった、整経、製
織工程通過性に優れた意匠性、特殊風合い及び/又は機
能性を有するポリエステル混繊糸およびそれを用いた高
品質な織物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達し
た。即ち本発明は、以下の構成よりなる。その第1は、
収縮特性及び/又は染色特性の異なる2種類以上のポリ
エステルマルチフィラメント群からなる混繊糸であっ
て、該混繊糸が以下の条件を満足することを特徴とする
製織性に優れたポリエステル混繊糸。 0.6≦OPU(%)≦1.5 10≦IL(コ/m)≦100 0<Tw(T/m)≦7000/√(D×0.90) R(Ω)≦9.0 (ここで、OPUは油剤付着量(%)を、Dは混繊糸の
総繊度(dtex)を、ILは交絡数(コ/m)を、T
wは実撚り数(T/m)を、Rは漏洩抵抗(Ω)をそれ
ぞれ表す。) その第2は、少なくとも1種類のポリエステルマルチフ
ィラメント群がジカルボン酸を含む多価カルボン酸また
はそのエステル形成性誘導体からなる成分及び/又はグ
リコールを含む多価アルコール成分をそれぞれ全酸成分
に対して0.8〜15モル%及び/又は全グリコール成
分に対して0.5〜15モル%含有することを特徴とす
る上記第1記載の製織性に優れたポリエステル混繊糸。
その第3は、少なくとも1種類のポリエステルマルチフ
ィラメント群がリン原子を500〜50,000ppm
含有するようリン化合物が共重合されていることを特徴
とする上記第1記載の製織性に優れたポリエステル混繊
糸。その第4は、上記リン化合物が、下記一般式(1)
及び/又は(2)で示されるリン化合物であることを特
徴とする上記第3記載の製織性に優れたポリエステル混
繊糸。
【0007】
【化2】
【0008】(上記式中、R1は1価のエステル形成性
官能基であり、R2、R3は同じか又は異なる基であっ
て、それぞれハロゲン原子、炭素数1〜10個の炭化水
素基、R 1より選ばれ、Aは2価もしくは3価の有機残
基を表す。また、n1は1又は2であり、n2、n3はそ
れぞれ0〜4の整数を表す。さらに、R4、R6はそれぞ
れ炭素数が1〜21のアルキル基、アリール基、モノヒ
ドロキシアルキル基または水素原子、R5は炭素数が1
〜6のアルキル基またはアリール基を表す。) その第5は、上記第1〜4記載の製織性に優れたポリエ
ステル混繊糸を少なくとも一部に用いたことを特徴とす
るポリエステル織物。
【0009】本発明におけるポリエステルとは、テレフ
タル酸またはナフタレンジカルボン酸を主たる酸成分と
し、少なくとも一種のグリコール、好ましくはエチレン
グリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレン
グリコールから選ばれた少なくとも一種のアルキレング
リコールを主たるグリコール成分とするポリエステルを
対象とする。また、テレフタル酸成分、またはナフタレ
ンジカルボン酸成分の一部を他の二官能性カルボン酸成
分で置き換えたポリエステルであってもよく、及び/又
はグリコール成分の一部を主成分以外の上記グリコール
もしくは他のジオール成分で置き換えたポリエステルで
あってもよい。ジカルボン酸としては、蓚酸、マロン
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、
スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカル
ボン酸、ドデカンジカルボン酸、テトラデカンジカルボ
ン酸、ヘキサデカンジカルボン酸、1,3ーシクロブタ
ンジカルボン酸、1,3ーシクロペンタンジカルボン
酸、1,2ーシクロヘキサンジカルボン酸、1,3ーシク
ロヘキサンジカルボン酸、1,4ーシクロヘキサンジカル
ボン酸、2,5ーノルボルナンジカルボン酸、ダイマー
酸などに例示される飽和脂肪族ジカルボン酸またはこれ
らのエステル形成性誘導体、フマル酸、マレイン酸、イ
タコン酸などに例示される不飽和脂肪族ジカルボン酸ま
たはこれらのエステル形成性誘導体、オルソフタル酸、
イソフタル酸、テレフタル酸、5ー(アルカリ金属)ス
ルホイソフタル酸、ジフェニン酸、1,3ーナフタレン
ジカルボン酸、1,4ーナフタレンジカルボン酸、1,5
ーナフタレンジカルボン酸、2,6ーナフタレンジカル
ボン酸、2,7ーナフタレンジカルボン酸、4、4'ービ
フェニルジカルボン酸、4、4'ービフェニルスルホン
ジカルボン酸、4、4'ービフェニルエーテルジカルボ
ン酸、1,2ービス(フェノキシ)エタンーp,p'ージ
カルボン酸、パモイン酸、アントラセンジカルボン酸な
どに例示される芳香族ジカルボン酸またはこれらのエス
テル形成性誘導体が挙げられ、これらのジカルボン酸の
うちテレフタル酸およびナフタレンジカルボン酸とくに
2,6ーナフタレンジカルボン酸が好ましい。これらジ
カルボン酸以外の多価カルボン酸として、エタントリカ
ルボン酸、プロパントリカルボン酸、ブタンテトラカル
ボン酸、ピロメリット酸、トリメリット酸、トリメシン
酸、3、4、3'、4'ービフェニルテトラカルボン酸、
およびこれらのエステル形成性誘導体などが挙げられ
る。グリコールとしてはエチレングリコール、1、2ー
プロピレングリコール、1、3ープロピレングリコー
ル、ジエチレングリ コール、トリエチレングリコー
ル、1、2ーブチレングリコール、1、3ーブチレング
リコール、2、3ーブチレングリコール、1,4ーブチ
レングリコール、1、5ーペンタンジオール、ネオペン
チルグリコール、1,6ーヘキサンジオール、1,2ーシ
クロヘキサンジオール、1,3ーシクロヘキサンジオー
ル、1,4ーシクロヘキサンジオール、1,2ーシクロヘ
キサンジメタノール、1,3ーシクロヘキサンジメタノ
ール、1,4ーシクロヘキサンジメタノール、1,4ーシ
クロヘキサンジエタノール、1,10ーデカメチレング
リコール、1、12ードデカンジオール、ポリエチレン
グリコール、ポリトリメチレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコールなどに例示される脂肪族グリコー
ル、ヒドロキノン、4, 4'ージヒドロキシビスフェノ
ール、1,4ービス(βーヒドロキシエトキシ)ベン ゼ
ン、1,4ービス(βーヒドロキシエトキシフェニル)
スルホン、ビス(p−ヒドロキシフェニル)エーテル、
ビス(p−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(p−
ヒドロキシフェニル)メタン、1、2ービス(p−ヒド
ロキシフェニル)エタン、ビスフェノールA、ビスフェ
ノールC、2,5ーナフタレンジオール、これらのグリ
コールにエチレンオキシドが付加したグリコール、など
に例示される芳香族グリコールが挙げられ、これらのグ
リコールのうちエチレングリコールおよび1,4ーブチ
レングリコールが好ましい。これらグリコール以外の多
価アルコールとして、トリメチロールメタン、トリメチ
ロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール、グリセロール、ヘキサントリオールなどが挙
げられる。ヒドロキシカルボン酸としては、乳酸、クエ
ン酸、リンゴ酸、酒石酸、ヒドロキシ酢酸、3ーヒドロ
キシ酪酸、p−ヒドロキシ安息香酸、pー( 2ーヒド
ロキシエトキシ)安息香酸、4ーヒドロキシシクロヘキ
サンカルボン酸、またはこれらのエステル形成性誘導体
などが挙げられる。環状エステルとしては、ε-カプロ
ラクトン、β-プロピオラクトン、β-メチル-β-プロピ
オラクトン、δ-バレロラクトン、グリコリド、ラクチ
ドなどが挙げられる。 多価カルボン酸もしくはヒドロ
キシカルボン酸のエステル形成性誘導体としては、これ
らのアルキルエステル、酸クロライド、酸無水物などが
挙げられる。本発明においては、上記のジカルボン酸成
分とジオール成分から構成されるポリエステルは、その
繰り返し単位の80モル%以上がエチレンテレフタレー
ト単位またはエチレンナフタレートであることが特に好
ましい。
【0010】また、これらポリエステル繊維中には少量
の他の任意の重合体や廃棄、回収されたポリエチレンテ
レフタレートさらには酸化防止剤、制電剤、染色改良
剤、染料、顔料、艶消し剤、蛍光増白剤、微細孔形成
材、その他の添加剤が含有されていても良い。
【0011】さらに、本発明における製織性に優れた混
繊糸およびそれを用いた織物には後工程にて消臭、抗
菌、吸放湿、吸湿発熱、蓄熱、撥水、防汚、難燃、芳
香、制電、再帰反射等の機能付与のための物理的及び化
学的な処理を施しても何ら構わない。
【0012】本発明の製織性に優れたポリエステル混繊
糸は、油剤付着量(OPU)が0.6〜1.5%である
ことが望ましく、0.6%未満ではマルチフィラメント
の収束性が不十分となり整経、製織工程の通過性に問題
がある。逆に1.5%を超えると紡糸工程でゴデットロ
ーラー上での糸離れ性が低下し、ループや毛羽が発生し
易く糸の品質が低下するばかりか、ひいては断糸につな
がるため好ましくない。より好ましくは0.8〜1.3
%である。
【0013】また、交絡数(IL)は10〜100コ/
mであることが望ましく、10コ/m未満ではマルチフ
ィラメントの収束性が不十分となりフィラメント割れや
単糸が接糸部に引っ掛かるなど、整経、製織工程の通過
性に問題がある。逆に100コ/mを超えると染色工程
で収縮率差を付与する混繊糸の場合には糸長差の発現が
抑制されるため好ましくない。より好ましくは20〜9
0コ/mであり、更に好ましくは30〜80コ/mであ
る。
【0014】さらに、本発明の製織性に優れたポリエス
テル混繊糸は実質的に実撚りを有し、実撚り数(Tw)
は7000/√(D×0.90)以下であることが望ま
しく、実撚りを有しない場合は収束性に欠けるため、整
経、製織工程通過性に問題が生じる。逆に7000/√
(D×0.90)を超えると収束性が向上しすぎるため
染色工程で収縮率差を付与する混繊糸の場合には糸長差
の発現が抑制される。また撚糸トルクが大きい為に撚糸
後の撚り止めセットが必須になり、混繊糸の糸長差発現
程度が非常に小さいものに留まり好ましいものにならな
い。より好ましくは850/√(D×0.90)〜60
00/√(D×0.90)T/mであり、更に好ましく
は1700/√(D×0.90)〜5000/√(D×
0.90)T/mである。
【0015】また、漏洩抵抗(R)は9.0Ω以下であ
ることが望ましく、9.0Ωを超えると、発生した静電
気が滞留しやすく整経工程での毛羽、糸切れ更には製織
工程での経糸の開口不良に繋がり、工程通過性が著しく
低下する。より好ましくは8.5Ω以下であり、さらに
好ましくは8.0Ω以下である。
【0016】本発明の製織性に優れたポリエステル混繊
糸を構成する2種類以上のポリエステルマルチフィラメ
ント群の少なくとも1種類のポリエステルマルチフィラ
メント群は高収縮特特性の付与あるいはイオン性染料で
の染色特性の付与さらには常圧染色特性付与およびその
他の諸機能付与の目的でジカルボン酸を含む多価カルボ
ン酸またはそのエステル形成性誘導体からなる成分及び
/又はグリコールを含む多価アルコール成分をそれぞれ
全酸成分及び/又は全グリコール成分に対してそれぞれ
0.8〜15モル%及び/又は0.5〜15モル%含有
することが望ましく、多価カルボン酸成分が0.8モル
%未満及び/又は多価アルコール成分が0.5モル%未
満では期待する効果が得られない。逆に、、多価カルボ
ン酸成分及び/又は多価アルコール成分が15モル%を
超えると全酸成分及び/又は全グリコール成分に対する
含有量が多くなる為、重合度、融点、色調、結晶化特
性、製糸工程での分子配向性などの諸特性の低下が大き
くなり、製糸性や力学的特性に劣るものとなってしま
う。多価カルボン酸成分についてより好ましくは、0.
9〜12モル%、多価アルコール成分についてより好ま
しくはは0.7〜12モル%である。
【0017】ジカルボン酸を含む多価カルボン酸および
そのエステル形成性誘導体からなる成分としては、蓚
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピ
メリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デ
カンジカルボン酸、ドデカンジカルボン酸、 テトラデ
カンジカルボン酸、ヘキサデカンジカルボン酸、1,3
ーシクロブタンジカルボン酸、1,3ーシクロペンタン
ジカルボン酸、1,2ーシクロヘキサンジカルボン酸、
1,3ーシクロヘキサンジカルボン酸、1,4ーシクロヘ
キサンジカルボン酸、2,5ーノルボルナンジカルボン
酸、ダイマー酸などに例示される飽和脂肪族ジカルボン
酸またはこれらのエステル形成性誘導体、フマル酸、マ
レイン酸、イタコン酸などに例示される不飽和脂肪族ジ
カルボン酸またはこれらのエステル形成性誘導体、オル
ソフタル酸、イソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸、2−ナトリウムスルホテレフタル酸、5−リ
チウムスルホイソフタル酸、2−リチウムスルホテレフ
タル酸、5−カリウムスルホイソフタル酸、2−カリウ
ムスルホテレフタル酸、5−(テトラブチル)ホスホニ
ウムスルホイソフタル酸、5−(テトラ−n−ブチル)
ホスホニウムスルホイソフタル酸、5−(エチルトリブ
チル)ホスホニウムスルホイソフタル酸、5−(ベンジ
ルトリブチル)ホスホニウムスルホイソフタル酸、5−
(フェニルトリブチル)ホスホニウムスルホイソフタル
酸、5−(テトラフェニル)ホスホニウムスルホイソフ
タル酸、5−(ブチルトリフェニル)ホスホニウムスル
ホイソフタル酸、5−(ベンジルトリフェニル)ホスホ
ニウムスルホイソフタル酸、ジフェニン酸、1,3ーナ
フタレンジカルボン酸、1,4ーナフタレンジカルボン
酸、1,5ーナフタレンジカルボン酸、2,6ーナフタレ
ンジカルボン酸、2,7ーナフタレンジカルボン酸、
4、4’ービフェニルジカルボン酸、4、4’ービフェ
ニルスルホンジカルボン酸、4、4’ービフェニルエー
テルジカルボン酸、1,2ービス(フェノキシ)エタン
ーp,p’ージカルボン酸、パモイン酸、アントラセン
ジカルボン酸などに例示される芳香族ジカルボン酸また
はエタントリカルボン酸、プロパントリカルボン酸、ブ
タンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、トリメリット
酸、トリメシン酸、3、4、3’、4’ービフェニルテ
トラカルボン酸およびこれらのエステル形成性誘導体が
挙げられる。
【0018】一方、グリコールを含む多価アルコールと
しては、1、2ープロピレングリコール、1、3ープロ
ピレングリコール、ジエチレングリ コール、トリエチ
レングリコール、1、2ーブチレングリコール、1、3
ーブチレングリコール、2、3ーブチレングリコール、
1,4ーブチレングリコール、1、5ーペンタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,6ーヘキサンジオー
ル、1,2ーシクロヘキサンジオール、1,3ーシクロヘ
キサンジオール、1,4ーシクロヘキサンジオール、1,
2ーシクロヘキサンジメタノール、1,3ーシクロヘキ
サンジメタノール、1,4ーシクロヘキサンジメタノー
ル、1,4ーシクロヘキサンジエタノール、1,10ーデ
カメチレングリコール、1、12ードデカンジオール、
ポリエチレングリコール、ポリトリメチレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコールなどに例示される脂
肪族グリコール、ヒドロキノン、4, 4’ージヒドロキ
シビスフェノール、1,4ービス(βーヒドロキシエト
キシ)ベン ゼン、1,4ービス(βーヒドロキシエトキ
シフェニル)スルホン、ビス(p−ヒドロキシフェニ
ル)エーテル、ビス(p−ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、ビス(p−ヒドロキシフェニル)メタン、1、2ー
ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタン、ビスフェノー
ルA、ビスフェノールC、2,5ーナフタレンジオー
ル、これらのグリコールにエチレンオキシドが付加した
グリコール、などに例示される芳香族グリコールおよび
トリメチロールメタン、トリメチロールエタン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール、グリセロー
ル、ヘキサントリオールなどの多価アルコールが挙げら
れる。
【0019】さらに、本発明の製織性に優れたポリエス
テル混繊糸を構成する2種類以上のポリエステルマルチ
フィラメント群の少なくとも1種類のポリエステルマル
チフィラメント群は難燃性を付与する目的でリン化合物
がリン原子として500〜50,000ppm含有する
よう共重合されていることが望ましい。500ppm未
満であると難燃性能が劣るため好ましくない。逆に、5
0,000ppmを超えるとリン原子を含有するリン化
合物の共重合量を多くする必要があり、その結果、ポリ
マーの融点が著しく低下し、紡糸が困難となるばかり
か、繊維の強度も低下するため好ましくない。好ましく
は1,500〜30,000ppmであり、より好まし
くは3,000〜20,000ppmである。ここで言
うリン化合物とは、ポリエステルの構成成分であるジカ
ルボン酸やジオールと反応してポリエステルに共重合す
ることができる化合物である。このリン化合物のなかで
好ましい化合物は、ポリエステル主鎖に対して側鎖及び
/又は末端にリン原子を導入することができる化合物で
あり、該化合物はそれぞれ単独で使用しても、同時に使
用しても何ら構わない
【0020】このリン化合物の例としては、上記一般式
(1)及び/又は(2)で示される化合物が挙げられ
る。
【0021】更に、一般式(1)の化合物の具体的な化
合物としては下記a〜βの化合物が挙げられる。
【0022】
【化3】
【0023】
【化4】
【0024】
【化5】
【0025】
【化6】
【0026】
【化7】
【0027】
【化8】
【0028】また、一般式(2)の具体的な化合物の例
としては、(2−カルボキシエチル)メチルホスフィン
酸、(2−カルボキシエチル)メチルホスフィン酸とエ
チレングリコールとのエステル、(2−カルボキシエチ
ル)メチルホスフィン酸の環状無水物、(2−カルボキ
シエチル)エチルホスフィン酸、(2−メトキシカルボ
ニルエチル)メチルホスフィン酸、[2−(β−ヒドロ
キシエトキシカルボニル)エチル]メチルホスフィン
酸、(2−メトキシカルボニルエチル)メチルホスフィ
ン酸メチル等さらには下記〔化9〕で示される化合物を
挙げることができ、これらは単独で使用しても、併用し
てもよく、またこれらの化合物をさらに縮合させたもの
でもよい。
【0029】
【化9】
【0030】本発明における製織性に優れたポリエステ
ル混繊糸およびそれを用いた織物の製造に用いられるポ
リエステルおよび共重合ポリエステルはアンチモン系触
媒、ゲルマニウム系触媒、チタン系触媒さらにはアルミ
ニウム−リン系触媒のいずれを用いることも可能であ
る。これら重合触媒を用いて重合されたポリエステル及
び/又は共重合ポリエステルを溶融押出機により溶融
し、円形及び/又はY、+、C、T、Π、#、I、V、
W、扁平、多葉型等の異形のオリフィスを有する紡糸口
金より吐出し、冷却風を吹付け糸条を冷却し、紡糸油剤
を付与した後、引取り速度1000m/分〜4000m
/分の範囲で捲き取った後、あるいは捲き取ることなく
引き続き連続して延伸を行い混繊することにより混繊糸
を得ることができる。ここで、延伸時のセット温度を異
にすることにより所望の収縮差を付与できる。低収縮糸
の延伸時のセット温度は140℃以上好ましくは150
℃以上180℃以下にする必要がある。140℃未満で
は収縮率が低下せず目標とする糸が得られない。逆に1
80℃を超えると、エネルギーコストのアップとなるば
かりか紡糸油剤によるゴデットローラーの汚れ、あるい
は発煙の問題が発生するため好ましくないまた、高収縮
糸の延伸時のセット温度は室温以上ポリマーのガラス転
移点+30℃以下が好ましい。室温未満とするには特別
な冷却装置が必要となるため好ましくない。逆にガラス
転移点+30℃を超えると結晶化が開始するため収縮率
が低下するため好ましくない。より好ましくは、室温以
上ガラス転移点+25℃以下である。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。な
お、本発明の評価に用いた方法は以下の通りである。
【0032】(OPU)試料(Wグラム)を2.0gを
目安に秤量し、n−ヘキサンとエタノールが体積比で5
0:50に混合した溶剤10ミリリットルに溶解させ、
迅速残脂抽出装置R-II型(東海計器製)を用いて乾燥さ
せたアルミトレイ(Aグラム)に滴下する。溶剤を完全
に蒸発させた後、油脂分が残存したをアルミトレイ
(A’グラム)を計量し以下の式により算出する。 OPU(%)=(A’−A)/W×100
【0033】(IL)水浴に50cm間隔に印を付けた
混繊糸を浮かべ、交絡の入っている部分を目視で数え、
これを長さ方向に5回繰り返してその平均値を1m当た
りの個数に換算して評価した。
【0034】(Tw)検撚機に50cmの長さの混繊糸
をセットし、検撚機の左側チャックに糸を挟んだ状態で
右側のチャックに糸を挿入し、0.03cN/dtex
の荷重をかけた状態で糸を挟む。糸の左側に検撚針を入
れ混繊糸を2分する。右側のチャックを撚り方向と反対
に回転させて解撚し、検撚針が糸の右端部まで移動でき
るまでの回転数を求める。これを10回繰り返しその平
均値で評価した。
【0035】(漏洩抵抗)東亜電波工業(株)製Super
Megohmmeter Model SM-5Eを使用して、予め4g秤量し
たポリエステル混繊糸を綿状に丸めて、テフロン(登録
商標)製の絶縁ボックス内に挿入し蓋を閉め、1kVの
電圧を印加した状態での電気抵抗値(漏洩抵抗)を測定
した。
【0036】(製織性)津田駒工業(株)製R-200型レピ
ア織機を用いて両面朱子組織の織物を回転数300rp
mで製織し、織上生機長500mあたりの停台回数で評
価した。
【0037】(実施例1)テレフタル酸をカルボン酸成
分とし、エチレングリコールをグリコール成分とし、前
記のリン含有化合物(x)をリン原子含有量が6000
ppmとなるよう、全酸成分に対して3.86モル%共
重合させたリン含有共重合ポリエステル(固有粘度=
0.605dl/g)を用いて262℃に加熱された直
径0.24mmの円形オリフィスを24個有する紡糸口
金よりポリマーを吐出し、ノズル面から80mmの位置
から22℃、65%RHの冷却風を0.45m/秒の風
速で吹付け糸条を冷却した後、捲取り後の油剤付着量が
1.0%となるよう油剤を付与し、インターレーサ(山
陽精機製:SKS-12B)により1.0kg/cm2の圧力で
空気交絡を施し、3000m/分の周速で回転する第1
ゴデットローラーで引取った後、一旦捲取ることなく一
方のフィラメント群は90℃に加熱された第2ゴデット
ローラーさらには、90℃に加熱された第3ゴデットロ
ーラーを通して1.767倍に延伸し、他方のフィラメ
ント群は90℃に加熱された第2ゴデットローラさらに
は、155℃に加熱された第4ゴデットローラーを通し
て1.733倍に延伸し、これら2つのフィラメント群
をセラミックガイドにて収束しさらにインターレーサー
(山陽精機製:SKS-12B)を通して4.0kg/cm2
圧力で空気交絡を施した後、捲取ることにより84デシ
テックス48フィラメントの混繊糸を得た。
【0038】該混繊糸に約400T/mの甘撚を付与し
経糸とし、緯糸としては該混繊糸に使用したリン原子含
有共重合ポリエステルを溶融紡糸して得られた高配向未
延伸糸(POY)を常法で延伸仮撚してなる167デシ
テックス48フィラメントの仮撚加工糸を無撚のまま、
レピア織機を使用し5枚朱子ベースの二重朱子組織に製
織した。織上密度は経110本/cm、緯26本/cmであ
る。
【0039】得られた製織生機を精練した後、雰囲気温
度160℃のネットコンベア式乾熱リラクサーにて経方
向及び緯方向に過度の張力が掛らぬ条件で乾燥処理を施
した。次いで液流染色機を使用して分散染料による高圧
染色を施し、処理温度160℃の条件で仕上げセットを
施した。
【0040】(実施例2)実施例1と同法にて得られた
ポリエステル混繊糸をさらに500m/分の速度で0.
45%のオーバーフィードの下、インターレーサー(化
繊ノズル製トンネル型)を用いて2.0kg/cm2
圧力で空気交絡を施した混繊糸を用いて織物を製織し
た。製織時の停台は全くなく製織性は良好であった。
【0041】(実施例3)イソフタル酸を全酸成分に対
して10モル%共重合したポリエチレンテレフタレート
および通常のポリエチレンテレフタレートをそれぞれチ
ップ化し乾燥した後、それぞれ異なる溶融押出機により
溶融し、258℃に加熱された直径0.3mmの円形オ
リフィスを12個有する紡糸口金および285℃に加熱
されたY断面のオリフィスを36個有する紡糸口金より
ポリマーを吐出し、ノズル面から35mmの位置から2
2℃、65%RHの冷却風を0.40m/秒の風速で吹
付け糸条を冷却した後、捲取り後の油剤付着量が0.8
%となるよう油剤を付与し、3300m/分の周速で回
転する第1ゴデットローラーで引取った後、一旦捲取る
ことなく共重合ポリエステルフィラメント群は80℃に
加熱された第2ゴデットローラーさらには、90℃に加
熱された第3ゴデットローラーを通して1.426倍に
延伸し、他方のポリエステルフィラメント群は90℃に
加熱された第2ゴデットローラさらには、150℃に加
熱された第4ゴデットローラーを通して1.441倍に
延伸し、これら2つのフィラメント群をセラミックガイ
ドにて収束しさらにインターレーサー(山陽精機製:SK
S-12B)を通して3.0kg/cm2の圧力で空気交絡を
施した後、捲取ることにより84デシテックス48フィ
ラメントの混繊糸を得た以外は実施例2と同法にて織物
を得た。
【0042】(実施例4)5−ナトリウムスルホイソフ
タル酸が全酸成分に対して1.0モル%、ネオペンチル
グリコールのエチレンオキサイド付加物が全グリコール
成分に対して2.0モル%それぞれ共重合されたポリエ
チレンテレフタレートおよび通常のポリエチレンテレフ
タレートをチップ化し乾燥した後、それぞれ異なる溶融
押出機により溶融し、265℃に加熱された直径が0.
2mmの円形オリフィスを36個有する紡糸口金および
285℃に加熱された直径が0.22mmの円形オリフ
ィスを12個有する紡糸口金よりそれぞれ吐出し、ノズ
ル面から35mmの位置から22℃、65%RHの冷却
風を0.40m/秒の風速で吹付け糸条を冷却した後、
捲取り後の油剤付着量が0.8%となるよう油剤を付与
し、インターレーサ(山陽精機製:SKS-12B)により
0.8kg/cm2の圧力で空気交絡を施し、2500
m/分の周速で回転する第1ゴデットローラーで引取っ
た後、一旦捲取ることなく共重合ポリエステル成分から
なるフィラメント群は80℃に加熱された第2ゴデット
ローラーさらには、170℃に加熱された第3ゴデット
ローラーを通して1.64倍に延伸し、他方のフィラメ
ント群は80℃に加熱された第2ゴデットローラさらに
は、160℃に加熱された第4ゴデットローラーを通し
て1.62倍に延伸し、これら2つのフィラメント群を
セラミックガイドにて収束しさらにインターレーサー
(山陽精機製:SKS-12B)を通して4.0kg/cm2
圧力で空気交絡を施した後、捲取ることにより84デシ
テックス48フィラメントの混繊糸を得た以外は実施例
1と同法にて織物を得た。
【0043】(比較例1)紡糸時の油剤の付着量を0.
5%とした以外は実施例2と全く同法にて織物を得た。
製織時に停台が発生しやや問題があった。
【0044】(比較例2)紡糸時の油剤の付着量を1.
8%とした以外は実施例2と全く同法にて織物を得た。
製織性は良好であったが、製糸工程での毛羽や糸切れの
発生が多く操業性に問題があった。
【0045】(比較例3)紡糸時に交絡を施さなかった
こと以外は実施例1と全く同法にて織物を得た。製織時
に開口不良が発生し、織機の停台回数も多かった。さら
に織り上がった生機の品質にも問題があった。
【0046】(比較例4)捲き取った混繊糸に再度交絡
処理を施す際の条件としてインターレーサーのエアー圧
を4.0kg/cm2とした以外は実施例2と全く同法
にて織物を得た。製織時の織機の停台はなく、製織性に
問題はなかったが、その後の染色仕上工程での収縮差の
発現に乏しく、得られた布帛は膨らみに欠けていた。
【0047】(比較例5)製糸時の油剤付着量を0.5
%とし、さらに交絡処理を施さないこと以外は、実施例
4と全く同法にて織物を得た。製織工程において開口不
良が頻発し、織機の停台回数が多かった。さらに織り上
がった生機の品質にも問題があった。
【0048】(比較例6)混繊糸に撚りを施さなかった
以外は実施例2と全く同法にて織物を得た。製織工程で
の織機の停台が時々発生した。
【0049】(比較例7)混繊糸に約1500T/mの
撚りを施した以外は実施例2と全く同法にて織物を得
た。製織時の織機の停台はなく、製織性に問題はなかっ
たが、その後の染色仕上工程での収縮差の発現に乏し
く、得られた布帛は膨らみに欠けていた。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、収縮特性及び/又は染
色特性の異なるポリエステル混繊糸を用いて織物を作製
する際に、整経時の毛羽や糸切れの発生および製織時の
織機の停台が少なく、高生産性でかつ安定的に高い品質
を維持しつつ製織が可能な製織性に優れたポリエステル
混繊糸およびそれを用いた織物を得ることができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4L035 BB31 BB36 BB77 BB83 DD15 EE01 EE14 JJ25 4L036 MA05 MA24 MA33 MA39 PA17 PA21 PA33 PA42 RA03 UA16 UA21 4L048 AA21 AA34 AA46 AA50 AA53 AB08 AB09 AB11 AC11 AC12 AC14 BA09 CA06 CA12 CA13 DA13 DA16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収縮特性及び/又は染色特性の異なる2
    種類以上のポリエステルマルチフィラメント群からなる
    混繊糸であって、該混繊糸が以下の条件を満足すること
    を特徴とする製織性に優れたポリエステル混繊糸。 0.6≦OPU(%)≦1.5 10≦IL(コ/m)≦100 0<Tw(T/m)≦7000/√(D×0.90) R(Ω)≦9.0 (ここで、OPUは油剤付着量(%)を、Dは混繊糸の
    総繊度(dtex)を、ILは交絡数(コ/m)を、Tw
    は実撚り数(T/m)を、Rは漏洩抵抗(Ω)をそれぞ
    れ表す。)
  2. 【請求項2】 少なくとも1種類のポリエステルマルチ
    フィラメント群がジカルボン酸を含む多価カルボン酸ま
    たはそのエステル形成性誘導体からなる成分及び/又は
    グリコールを含む多価アルコール成分をそれぞれ全酸成
    分に対して0.8〜15モル%及び/又は全グリコール
    成分に対して0.5〜15モル%含有することを特徴と
    する請求項1記載の製織性に優れたポリエステル混繊
    糸。
  3. 【請求項3】 少なくとも1種類のポリエステルマルチ
    フィラメント群がリン原子を500〜50,000pp
    m含有するようリン化合物が共重合されていることを特
    徴とする請求項1記載の製織性に優れたポリエステル混
    繊糸。
  4. 【請求項4】 上記リン化合物が、下記一般式(1)及
    び/又は(2)で示されるリン化合物であることを特徴
    とする請求項3記載の製織性に優れたポリエステル混繊
    糸。 【化1】 (上記式中、R1は1価のエステル形成性官能基であ
    り、R2、R3は同じか又は異なる基であって、それぞれ
    ハロゲン原子、炭素数1〜10個の炭化水素基、R 1
    り選ばれ、Aは2価もしくは3価の有機残基を表す。ま
    た、n1は1又は2であり、n2、n3はそれぞれ0〜4
    の整数を表す。さらに、R4、R6はそれぞれ炭素数が1
    〜21のアルキル基、アリール基、モノヒドロキシアル
    キル基または水素原子、R5は炭素数が1〜6のアルキ
    ル基またはアリール基を表す。)
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載の製織性に優れたポリ
    エステル混繊糸を少なくとも一部に用いたことを特徴と
    するポリエステル織物。
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