JP2002327335A - 難燃性ポリエステル混繊糸及び織編物 - Google Patents
難燃性ポリエステル混繊糸及び織編物Info
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- JP2002327335A JP2002327335A JP2001136352A JP2001136352A JP2002327335A JP 2002327335 A JP2002327335 A JP 2002327335A JP 2001136352 A JP2001136352 A JP 2001136352A JP 2001136352 A JP2001136352 A JP 2001136352A JP 2002327335 A JP2002327335 A JP 2002327335A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 十分な膨らみ、ソフト感、ボリューム感なら
びに難燃性、難燃耐久性を同時に満足するポリエステル
混繊糸及び織編物を提供する。 【解決手段】 2種以上のポリエステルマルチフィラ
メント群からなる混繊糸において、少なくとも一つのポ
リエステルマルチフィラメント群がリン化合物の共重合
ポリエステルからなり、該混繊糸の引張り試験において
得られた応力−伸度曲線に二次変曲点が存在し、かつ二
次変曲点までの伸度(CE)が100〜200%である
難燃性ポリエステル混繊糸、及び当該ポリエステル混繊
糸を少なくとも一部に用いた難燃性ポリエステル織編
物。
びに難燃性、難燃耐久性を同時に満足するポリエステル
混繊糸及び織編物を提供する。 【解決手段】 2種以上のポリエステルマルチフィラ
メント群からなる混繊糸において、少なくとも一つのポ
リエステルマルチフィラメント群がリン化合物の共重合
ポリエステルからなり、該混繊糸の引張り試験において
得られた応力−伸度曲線に二次変曲点が存在し、かつ二
次変曲点までの伸度(CE)が100〜200%である
難燃性ポリエステル混繊糸、及び当該ポリエステル混繊
糸を少なくとも一部に用いた難燃性ポリエステル織編
物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収縮特性の異なる
ポリエステルマルチフィラメントを紡糸混繊し、得られ
た混繊糸を用いて織編物を作製し染色加工することによ
り、十分な膨らみを有し、ソフト感に優れたポリエステ
ル織編物に関する。さらには、リン原子を含有するポリ
マーを用いることにより難燃性をも具備するポリエステ
ル混繊糸及び織編物に関する。
ポリエステルマルチフィラメントを紡糸混繊し、得られ
た混繊糸を用いて織編物を作製し染色加工することによ
り、十分な膨らみを有し、ソフト感に優れたポリエステ
ル織編物に関する。さらには、リン原子を含有するポリ
マーを用いることにより難燃性をも具備するポリエステ
ル混繊糸及び織編物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル繊維は取り扱いやすく、適
度の着用耐久性があり、さらに価格の面でも他の合成繊
維に比べて有利であり衣料用繊維として極めて広い用途
を有している。しかし、ポリエステルフィラメントの場
合、フィラメント間、フィラメント長さ方向における諸
特性が均一であるが故に、天然繊維に比べて膨らみ、ソ
フト感、温かみ、ボリューム感に欠けるといった欠点が
ある。そこで、これらの欠点を解決するために、フィラ
メント間に収縮差を付与した所謂、異収縮混繊糸が多数
開発されている。一方で、近年の消費者の防災に対する
意識の向上、あるいは法規制の強化から、カーテン、椅
子張り地、寝装側地等の繊維製品にポリエステル異収縮
混繊糸を使用する場合、防災対策として難燃性を付与す
ることが必須となってきている。しかしながら、従来の
ポリエステル異収縮混繊糸自体は難燃性を有していない
ために後加工工程で繊維表面に難燃剤を固着させるとい
った手法が用いられてきた。かかる手法によれば難燃性
は付与されるが、異収縮混繊糸特有のソフトな膨らみが
保たれず、製品の風合いが粗硬になったり、難燃耐久性
に欠けるなどの問題点があった。
度の着用耐久性があり、さらに価格の面でも他の合成繊
維に比べて有利であり衣料用繊維として極めて広い用途
を有している。しかし、ポリエステルフィラメントの場
合、フィラメント間、フィラメント長さ方向における諸
特性が均一であるが故に、天然繊維に比べて膨らみ、ソ
フト感、温かみ、ボリューム感に欠けるといった欠点が
ある。そこで、これらの欠点を解決するために、フィラ
メント間に収縮差を付与した所謂、異収縮混繊糸が多数
開発されている。一方で、近年の消費者の防災に対する
意識の向上、あるいは法規制の強化から、カーテン、椅
子張り地、寝装側地等の繊維製品にポリエステル異収縮
混繊糸を使用する場合、防災対策として難燃性を付与す
ることが必須となってきている。しかしながら、従来の
ポリエステル異収縮混繊糸自体は難燃性を有していない
ために後加工工程で繊維表面に難燃剤を固着させるとい
った手法が用いられてきた。かかる手法によれば難燃性
は付与されるが、異収縮混繊糸特有のソフトな膨らみが
保たれず、製品の風合いが粗硬になったり、難燃耐久性
に欠けるなどの問題点があった。
【0003】以上のことから、十分な膨らみとソフト感
さらには難燃性および難燃耐久性を有するポリエステル
織編物が望まれている。
さらには難燃性および難燃耐久性を有するポリエステル
織編物が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を克服し、従来の方法では達成し得なかった十分な膨ら
みと難燃性および難燃耐久性を同時に満足するポリエス
テル混繊糸及び織編物を提供することを目的とする。
を克服し、従来の方法では達成し得なかった十分な膨ら
みと難燃性および難燃耐久性を同時に満足するポリエス
テル混繊糸及び織編物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達し
た。即ち本発明は、以下の構成よりなる。即ち、2種以
上のポリエステルマルチフィラメント群からなる混繊糸
において、少なくとも一つのポリエステルマルチフィラ
メント群がリン化合物の共重合ポリエステルからなり、
該混繊糸の引張り試験において得られた応力−伸度曲線
に二次変曲点が存在し、かつ二次変曲点までの伸度(C
E)が100〜200%であることを特徴とする難燃性
ポリエステル混繊糸である。そして具体的には、共重合
ポリエステルが、リン原子の含有量が500〜50,0
00ppmとなるようリン化合物が共重合されてなるこ
とを特徴とする上記記載の難燃性ポリエステル混繊糸、
リン化合物が、下記一般式(1)及び/又は(2)で示
されるリン化合物であることを特徴とする上記記載の難
燃性ポリエステル混繊糸である。
解決するために鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達し
た。即ち本発明は、以下の構成よりなる。即ち、2種以
上のポリエステルマルチフィラメント群からなる混繊糸
において、少なくとも一つのポリエステルマルチフィラ
メント群がリン化合物の共重合ポリエステルからなり、
該混繊糸の引張り試験において得られた応力−伸度曲線
に二次変曲点が存在し、かつ二次変曲点までの伸度(C
E)が100〜200%であることを特徴とする難燃性
ポリエステル混繊糸である。そして具体的には、共重合
ポリエステルが、リン原子の含有量が500〜50,0
00ppmとなるようリン化合物が共重合されてなるこ
とを特徴とする上記記載の難燃性ポリエステル混繊糸、
リン化合物が、下記一般式(1)及び/又は(2)で示
されるリン化合物であることを特徴とする上記記載の難
燃性ポリエステル混繊糸である。
【0006】
【化2】
【0007】(上記式中、R1は1価のエステル形成性
官能基であり、R2、R3は同じか又は異なる基であっ
て、それぞれハロゲン原子、炭素数1〜10個の炭化水
素基、R 1より選ばれ、Aは2価もしくは3価の有機残
基を表す。また、n1は1又は2であり、n2、n3はそ
れぞれ0〜4の整数を表す。さらに、R4、R6はそれぞ
れ炭素数が1〜21のアルキル基、アリール基、モノヒ
ドロキシアルキル基または水素原子、R5は炭素数が1
〜6のアルキル基またはアリール基を表す。) また本発明は上記記載の難燃性ポリエステル混繊糸を少
なくとも一部に用いてなることを特徴とする難燃性ポリ
エステル織編物である。
官能基であり、R2、R3は同じか又は異なる基であっ
て、それぞれハロゲン原子、炭素数1〜10個の炭化水
素基、R 1より選ばれ、Aは2価もしくは3価の有機残
基を表す。また、n1は1又は2であり、n2、n3はそ
れぞれ0〜4の整数を表す。さらに、R4、R6はそれぞ
れ炭素数が1〜21のアルキル基、アリール基、モノヒ
ドロキシアルキル基または水素原子、R5は炭素数が1
〜6のアルキル基またはアリール基を表す。) また本発明は上記記載の難燃性ポリエステル混繊糸を少
なくとも一部に用いてなることを特徴とする難燃性ポリ
エステル織編物である。
【0008】本発明におけるポリエステルとは、テレフ
タル酸またはナフタレンジカルボン酸を主たる酸成分と
し、少なくとも一種のグリコール、好ましくはエチレン
グリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレン
グリコールから選ばれた少なくとも一種のアルキレング
リコールを主たるグリコール成分とするポリエステルを
対象とする。また、テレフタル酸成分、またはナフタレ
ンジカルボン酸成分の一部を他の二官能性カルボン酸成
分で置き換えたポリエステルであってもよく、及び/又
はグリコール成分の一部を主成分以外の上記グリコール
もしくは他のジオール成分で置き換えたポリエステルで
あってもよい。ジカルボン酸としては、蓚酸、マロン
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、
スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカル
ボン酸、ドデカンジカルボン酸、テトラデカンジカルボ
ン酸、ヘキサデカンジカルボン酸、1,3ーシクロブタ
ンジカルボン酸、1,3ーシクロペンタンジカルボン
酸、1,2ーシクロヘキサンジカルボン酸、1,3ーシク
ロヘキサンジカルボン酸、1,4ーシクロヘキサンジカル
ボン酸、2,5ーノルボルナンジカルボン酸、ダイマー
酸などに例示される飽和脂肪族ジカルボン酸またはこれ
らのエステル形成性誘導体、フマル酸、マレイン酸、イ
タコン酸などに例示される不飽和脂肪族ジカルボン酸ま
たはこれらのエステル形成性誘導体、オルソフタル酸、
イソフタル酸、テレフタル酸、5ー(アルカリ金属)ス
ルホイソフタル酸、ジフェニン酸、1,3ーナフタレン
ジカルボン酸、1,4ーナフタレンジカルボン酸、1,5
ーナフタレンジカルボン酸、2,6ーナフタレンジカル
ボン酸、2,7ーナフタレンジカルボン酸、4、4'ービ
フェニルジカルボン酸、4、4'ービフェニルスルホン
ジカルボン酸、4、4'ービフェニルエーテルジカルボ
ン酸、1,2ービス(フェノキシ)エタンーp,p'ージ
カルボン酸、パモイン酸、アントラセンジカルボン酸な
どに例示される芳香族ジカルボン酸またはこれらのエス
テル形成性誘導体が挙げられ、これらのジカルボン酸の
うちテレフタル酸およびナフタレンジカルボン酸とくに
2,6ーナフタレンジカルボン酸が好ましい。これらジ
カルボン酸以外の多価カルボン酸として、エタントリカ
ルボン酸、プロパントリカルボン酸、ブタンテトラカル
ボン酸、ピロメリット酸、トリメリット酸、トリメシン
酸、3、4、3'、4'ービフェニルテトラカルボン酸、
およびこれらのエステル形成性誘導体などが挙げられ
る。グリコールとしてはエチレングリコール、1、2ー
プロピレングリコール、1、3ープロピレングリコー
ル、ジエチレングリ コール、トリエチレングリコー
ル、1、2ーブチレングリコール、1、3ーブチレング
リコール、2、3ーブチレングリコール、1,4ーブチ
レングリコール、1、5ーペンタンジオール、ネオペン
チルグリコール、1,6ーヘキサンジオール、1,2ーシ
クロヘキサンジオール、1,3ーシクロヘキサンジオー
ル、1,4ーシクロヘキサンジオール、1,2ーシクロヘ
キサンジメタノール、1,3ーシクロヘキサンジメタノ
ール、1,4ーシクロヘキサンジメタノール、1,4ーシ
クロヘキサンジエタノール、1,10ーデカメチレング
リコール、1、12ードデカンジオール、ポリエチレン
グリコール、ポリトリメチレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコールなどに例示される脂肪族グリコー
ル、ヒドロキノン、4, 4'ージヒドロキシビスフェノ
ール、1,4ービス(βーヒドロキシエトキシ)ベン ゼ
ン、1,4ービス(βーヒドロキシエトキシフェニル)
スルホン、ビス(p−ヒドロキシフェニル)エーテル、
ビス(p−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(p−
ヒドロキシフェニル)メタン、1、2ービス(p−ヒド
ロキシフェニル)エタン、ビスフェノールA、ビスフェ
ノールC、2,5ーナフタレンジオール、これらのグリ
コールにエチレンオキシドが付加したグリコール、など
に例示される芳香族グリコールが挙げられ、これらのグ
リコールのうちエチレングリコールおよび1,4ーブチ
レングリコールが好ましい。これらグリコール以外の多
価アルコールとして、トリメチロールメタン、トリメチ
ロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール、グリセロール、ヘキサントリオールなどが挙
げられる。ヒドロキシカルボン酸としては、乳酸、クエ
ン酸、リンゴ酸、酒石酸、ヒドロキシ酢酸、3ーヒドロ
キシ酪酸、p−ヒドロキシ安息香酸、pー( 2ーヒド
ロキシエトキシ)安息香酸、4ーヒドロキシシクロヘキ
サンカルボン酸、またはこれらのエステル形成性誘導体
などが挙げられる。環状エステルとしては、ε-カプロ
ラクトン、β-プロピオラクトン、β-メチル-β-プロピ
オラクトン、δ-バレロラクトン、グリコリド、ラクチ
ドなどが挙げられる。 多価カルボン酸もしくはヒドロ
キシカルボン酸のエステル形成性誘導体としては、これ
らのアルキルエステル、酸クロライド、酸無水物などが
挙げられる。本発明においては、上記のジカルボン酸成
分とジオール成分から構成されるポリエステルは、その
繰り返し単位の80モル%以上がエチレンテレフタレー
ト単位またはエチレンナフタレートであることが特に好
ましい。
タル酸またはナフタレンジカルボン酸を主たる酸成分と
し、少なくとも一種のグリコール、好ましくはエチレン
グリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレン
グリコールから選ばれた少なくとも一種のアルキレング
リコールを主たるグリコール成分とするポリエステルを
対象とする。また、テレフタル酸成分、またはナフタレ
ンジカルボン酸成分の一部を他の二官能性カルボン酸成
分で置き換えたポリエステルであってもよく、及び/又
はグリコール成分の一部を主成分以外の上記グリコール
もしくは他のジオール成分で置き換えたポリエステルで
あってもよい。ジカルボン酸としては、蓚酸、マロン
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、
スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカル
ボン酸、ドデカンジカルボン酸、テトラデカンジカルボ
ン酸、ヘキサデカンジカルボン酸、1,3ーシクロブタ
ンジカルボン酸、1,3ーシクロペンタンジカルボン
酸、1,2ーシクロヘキサンジカルボン酸、1,3ーシク
ロヘキサンジカルボン酸、1,4ーシクロヘキサンジカル
ボン酸、2,5ーノルボルナンジカルボン酸、ダイマー
酸などに例示される飽和脂肪族ジカルボン酸またはこれ
らのエステル形成性誘導体、フマル酸、マレイン酸、イ
タコン酸などに例示される不飽和脂肪族ジカルボン酸ま
たはこれらのエステル形成性誘導体、オルソフタル酸、
イソフタル酸、テレフタル酸、5ー(アルカリ金属)ス
ルホイソフタル酸、ジフェニン酸、1,3ーナフタレン
ジカルボン酸、1,4ーナフタレンジカルボン酸、1,5
ーナフタレンジカルボン酸、2,6ーナフタレンジカル
ボン酸、2,7ーナフタレンジカルボン酸、4、4'ービ
フェニルジカルボン酸、4、4'ービフェニルスルホン
ジカルボン酸、4、4'ービフェニルエーテルジカルボ
ン酸、1,2ービス(フェノキシ)エタンーp,p'ージ
カルボン酸、パモイン酸、アントラセンジカルボン酸な
どに例示される芳香族ジカルボン酸またはこれらのエス
テル形成性誘導体が挙げられ、これらのジカルボン酸の
うちテレフタル酸およびナフタレンジカルボン酸とくに
2,6ーナフタレンジカルボン酸が好ましい。これらジ
カルボン酸以外の多価カルボン酸として、エタントリカ
ルボン酸、プロパントリカルボン酸、ブタンテトラカル
ボン酸、ピロメリット酸、トリメリット酸、トリメシン
酸、3、4、3'、4'ービフェニルテトラカルボン酸、
およびこれらのエステル形成性誘導体などが挙げられ
る。グリコールとしてはエチレングリコール、1、2ー
プロピレングリコール、1、3ープロピレングリコー
ル、ジエチレングリ コール、トリエチレングリコー
ル、1、2ーブチレングリコール、1、3ーブチレング
リコール、2、3ーブチレングリコール、1,4ーブチ
レングリコール、1、5ーペンタンジオール、ネオペン
チルグリコール、1,6ーヘキサンジオール、1,2ーシ
クロヘキサンジオール、1,3ーシクロヘキサンジオー
ル、1,4ーシクロヘキサンジオール、1,2ーシクロヘ
キサンジメタノール、1,3ーシクロヘキサンジメタノ
ール、1,4ーシクロヘキサンジメタノール、1,4ーシ
クロヘキサンジエタノール、1,10ーデカメチレング
リコール、1、12ードデカンジオール、ポリエチレン
グリコール、ポリトリメチレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコールなどに例示される脂肪族グリコー
ル、ヒドロキノン、4, 4'ージヒドロキシビスフェノ
ール、1,4ービス(βーヒドロキシエトキシ)ベン ゼ
ン、1,4ービス(βーヒドロキシエトキシフェニル)
スルホン、ビス(p−ヒドロキシフェニル)エーテル、
ビス(p−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(p−
ヒドロキシフェニル)メタン、1、2ービス(p−ヒド
ロキシフェニル)エタン、ビスフェノールA、ビスフェ
ノールC、2,5ーナフタレンジオール、これらのグリ
コールにエチレンオキシドが付加したグリコール、など
に例示される芳香族グリコールが挙げられ、これらのグ
リコールのうちエチレングリコールおよび1,4ーブチ
レングリコールが好ましい。これらグリコール以外の多
価アルコールとして、トリメチロールメタン、トリメチ
ロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール、グリセロール、ヘキサントリオールなどが挙
げられる。ヒドロキシカルボン酸としては、乳酸、クエ
ン酸、リンゴ酸、酒石酸、ヒドロキシ酢酸、3ーヒドロ
キシ酪酸、p−ヒドロキシ安息香酸、pー( 2ーヒド
ロキシエトキシ)安息香酸、4ーヒドロキシシクロヘキ
サンカルボン酸、またはこれらのエステル形成性誘導体
などが挙げられる。環状エステルとしては、ε-カプロ
ラクトン、β-プロピオラクトン、β-メチル-β-プロピ
オラクトン、δ-バレロラクトン、グリコリド、ラクチ
ドなどが挙げられる。 多価カルボン酸もしくはヒドロ
キシカルボン酸のエステル形成性誘導体としては、これ
らのアルキルエステル、酸クロライド、酸無水物などが
挙げられる。本発明においては、上記のジカルボン酸成
分とジオール成分から構成されるポリエステルは、その
繰り返し単位の80モル%以上がエチレンテレフタレー
ト単位またはエチレンナフタレートであることが特に好
ましい。
【0009】また、これらポリエステル繊維中には少量
の他の任意の重合体や酸化防止剤、制電剤、染色改良
剤、染料、顔料、艶消し剤その他の添加剤が含有されて
いても良い。
の他の任意の重合体や酸化防止剤、制電剤、染色改良
剤、染料、顔料、艶消し剤その他の添加剤が含有されて
いても良い。
【0010】さらに、本発明におけるポリエステル織編
物には後工程にて消臭、抗菌、吸湿、芳香、制電等の機
能付与さらには難燃性向上のための物理的及び化学的な
処理を施しても何ら構わない。ただし、風合いを損なわ
ない程度に処理することが望ましい。
物には後工程にて消臭、抗菌、吸湿、芳香、制電等の機
能付与さらには難燃性向上のための物理的及び化学的な
処理を施しても何ら構わない。ただし、風合いを損なわ
ない程度に処理することが望ましい。
【0011】本発明に係る混繊糸は、2種類のポリエス
テルマルチフィラメント群からなる混繊糸を少なくとも
一部に用いており、該混繊糸を引張り試験にした際に得
られる応力−伸度曲線に二次変曲点が存在し、かつ二次
変曲点までの伸度(CE)が100〜200%であるこ
とが肝要である。ここで言う二次変曲点とは収縮率の低
いフィラメント群、即ち引張り試験初期には荷重を負担
しないフィラメント群に荷重が掛かり始める(応力立上
り)点を言う。二次変曲点が存在することは収縮率の異
なるフィラメント群が混繊されていることを意味する。
さらに、この変曲点が現れるまでの伸度(CE)が10
0%未満であると、膨らみが不足しており好ましくな
い。逆に200%を超えると低収縮糸がスナッグの原因
となり易く好ましくない。より好ましくは120〜18
0%である。
テルマルチフィラメント群からなる混繊糸を少なくとも
一部に用いており、該混繊糸を引張り試験にした際に得
られる応力−伸度曲線に二次変曲点が存在し、かつ二次
変曲点までの伸度(CE)が100〜200%であるこ
とが肝要である。ここで言う二次変曲点とは収縮率の低
いフィラメント群、即ち引張り試験初期には荷重を負担
しないフィラメント群に荷重が掛かり始める(応力立上
り)点を言う。二次変曲点が存在することは収縮率の異
なるフィラメント群が混繊されていることを意味する。
さらに、この変曲点が現れるまでの伸度(CE)が10
0%未満であると、膨らみが不足しており好ましくな
い。逆に200%を超えると低収縮糸がスナッグの原因
となり易く好ましくない。より好ましくは120〜18
0%である。
【0012】また、本発明に係る混繊糸を構成する2種
以上のポリエステルフィラメント群のうち少なくとも一
つは、リン原子の含有量が500〜50,000ppm
となるようリン化合物が共重合されていることが望まし
く、500ppm未満では難燃性に劣るだけでなく、立
体障害となる側鎖が少ないため分子鎖の配向が進み易く
なり繊維の弾性率が向上することによりソフト感が出な
い。逆に50,000ppmを超えるとリン原子を含有
するリン化合物の共重合量を多くする必要があり、その
結果、ポリマーの融点が著しく低下し、紡糸が困難とな
るばかりか、繊維の強度も低下するため好ましくない。
好ましくは1,500〜30,000ppmであり、よ
り好ましくは3,000〜10,000ppmである。
以上のポリエステルフィラメント群のうち少なくとも一
つは、リン原子の含有量が500〜50,000ppm
となるようリン化合物が共重合されていることが望まし
く、500ppm未満では難燃性に劣るだけでなく、立
体障害となる側鎖が少ないため分子鎖の配向が進み易く
なり繊維の弾性率が向上することによりソフト感が出な
い。逆に50,000ppmを超えるとリン原子を含有
するリン化合物の共重合量を多くする必要があり、その
結果、ポリマーの融点が著しく低下し、紡糸が困難とな
るばかりか、繊維の強度も低下するため好ましくない。
好ましくは1,500〜30,000ppmであり、よ
り好ましくは3,000〜10,000ppmである。
【0013】ここで言うリン化合物とは、ポリエステル
の構成成分であるジカルボン酸やジオールと反応してポ
リエステルに共重合することができる化合物である。こ
のリン化合物のなかで好ましい化合物は、ポリエステル
の側鎖及び/又は末端にリン原子を導入することができ
る化合物であり、該化合物はそれぞれ単独で使用して
も、同時に使用しても何ら構わない。但し、織編物のソ
フトな風合い向上のためには、分子鎖の配向を乱し、繊
維の弾性率を低下させるという観点で側鎖にリン原子を
導入した化合物用いることがより好ましい。
の構成成分であるジカルボン酸やジオールと反応してポ
リエステルに共重合することができる化合物である。こ
のリン化合物のなかで好ましい化合物は、ポリエステル
の側鎖及び/又は末端にリン原子を導入することができ
る化合物であり、該化合物はそれぞれ単独で使用して
も、同時に使用しても何ら構わない。但し、織編物のソ
フトな風合い向上のためには、分子鎖の配向を乱し、繊
維の弾性率を低下させるという観点で側鎖にリン原子を
導入した化合物用いることがより好ましい。
【0014】このリン化合物の例としては、上記一般式
(1)及び/又は(2)で示される化合物が挙げられ
る。
(1)及び/又は(2)で示される化合物が挙げられ
る。
【0015】更に、一般式(1)の化合物の具体的な化
合物としては下記a〜βの化合物が挙げられる。
合物としては下記a〜βの化合物が挙げられる。
【0016】
【化3】
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】また、一般式(2)の具体的な化合物の例
としては、(2−カルボキシエチル)メチルホスフィン
酸、(2−カルボキシエチル)メチルホスフィン酸とエ
チレングリコールとのエステル、(2−カルボキシエチ
ル)メチルホスフィン酸の環状無水物、(2−カルボキ
シエチル)エチルホスフィン酸、(2−メトキシカルボ
ニルエチル)メチルホスフィン酸、[2−(β−ヒドロ
キシエトキシカルボニル)エチル]メチルホスフィン
酸、(2−メトキシカルボニルエチル)メチルホスフィ
ン酸メチル等を挙げることができ、これらは単独で使用
しても、併用してもよく、またこれらの化合物をさらに
縮合させたものでもよい。
としては、(2−カルボキシエチル)メチルホスフィン
酸、(2−カルボキシエチル)メチルホスフィン酸とエ
チレングリコールとのエステル、(2−カルボキシエチ
ル)メチルホスフィン酸の環状無水物、(2−カルボキ
シエチル)エチルホスフィン酸、(2−メトキシカルボ
ニルエチル)メチルホスフィン酸、[2−(β−ヒドロ
キシエトキシカルボニル)エチル]メチルホスフィン
酸、(2−メトキシカルボニルエチル)メチルホスフィ
ン酸メチル等を挙げることができ、これらは単独で使用
しても、併用してもよく、またこれらの化合物をさらに
縮合させたものでもよい。
【0023】
【化9】
【0024】本発明に係る混繊糸は、例えばポリエステ
ルレジンを溶融押出機により溶融させ、あるいは連続重
合に引き続き一旦チップ化することなく紡糸口金より吐
出し、引取り速度1000m/分〜4000m/分の範
囲で溶融紡糸し捲き取った後、あるいは捲き取ることな
く連続して延伸を行い、高収縮糸および低収縮糸としこ
れらを紡糸時あるいは延伸時に混繊することにより得る
ことができる。この際、低収縮糸の延伸時のセット温度
は140℃以上好ましくは150℃以上180℃以下に
する必要がある。140℃未満では収縮率が低下せず目
標とする糸が得られない。逆に180℃を超えると、エ
ネルギーコストのアップとなるばかりか紡糸油剤による
ゴデットローラーの汚れ、あるいは発煙の問題が発生す
るため好ましくない。
ルレジンを溶融押出機により溶融させ、あるいは連続重
合に引き続き一旦チップ化することなく紡糸口金より吐
出し、引取り速度1000m/分〜4000m/分の範
囲で溶融紡糸し捲き取った後、あるいは捲き取ることな
く連続して延伸を行い、高収縮糸および低収縮糸としこ
れらを紡糸時あるいは延伸時に混繊することにより得る
ことができる。この際、低収縮糸の延伸時のセット温度
は140℃以上好ましくは150℃以上180℃以下に
する必要がある。140℃未満では収縮率が低下せず目
標とする糸が得られない。逆に180℃を超えると、エ
ネルギーコストのアップとなるばかりか紡糸油剤による
ゴデットローラーの汚れ、あるいは発煙の問題が発生す
るため好ましくない。
【0025】本発明に係る混繊糸を少なくとも一部に用
いて公知の方法にて製編織することにより十分な膨らみ
と難燃性および難燃耐久性を同時に満足するポリエステ
ル織編物を得ることができる。
いて公知の方法にて製編織することにより十分な膨らみ
と難燃性および難燃耐久性を同時に満足するポリエステ
ル織編物を得ることができる。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。な
お、本発明の評価に用いた方法は以下の通りである。
お、本発明の評価に用いた方法は以下の通りである。
【0027】(引張り試験)オリエンテック社製テンシ
ロンを使用してチャック間距離200mm、引張り速度
200mm/分、チャート速度200mm/分の条件で
引張り試験を5回行い、得られたチャートの二次変曲点
までの伸度(CE)を読み取りその平均値で評価した。
ロンを使用してチャック間距離200mm、引張り速度
200mm/分、チャート速度200mm/分の条件で
引張り試験を5回行い、得られたチャートの二次変曲点
までの伸度(CE)を読み取りその平均値で評価した。
【0028】(官能評価)ポリエステル織物の風合い評
価の経験の長い染色加工技術者3名によって製品の触感
をソフト感、ボリューム感に優れるものを○、そうでな
いものを×として判定した。
価の経験の長い染色加工技術者3名によって製品の触感
をソフト感、ボリューム感に優れるものを○、そうでな
いものを×として判定した。
【0029】(難燃性評価)1999年度版JIS L
−1091 A−1法(45°ミクロバーナ法)に従い
1分加熱後の燃焼面積(cm2)、残炎時間(秒)、残
塵時間(秒)を評価し、燃焼面積30.0cm2以下、
残炎時間3.0秒以内、残塵時間5.0秒以内を合格と
した。更にJIS L−1901D法(45°コイル
法)に従い評価し、接炎回数3回以上を合格とした。
−1091 A−1法(45°ミクロバーナ法)に従い
1分加熱後の燃焼面積(cm2)、残炎時間(秒)、残
塵時間(秒)を評価し、燃焼面積30.0cm2以下、
残炎時間3.0秒以内、残塵時間5.0秒以内を合格と
した。更にJIS L−1901D法(45°コイル
法)に従い評価し、接炎回数3回以上を合格とした。
【0030】(実施例1)テレフタル酸をカルボン酸成
分とし、エチレングリコールをグリコール成分とし、前
記のリン含有化合物(x)をリン原子含有量が6000
ppmとなるよう共重合させたリン含有共重合ポリエス
テルを用いて262℃に加熱された径が0.24mmの
円形オリフィスを24個有する偶数個の紡糸口金よりポ
リマーを吐出し、3000m/分の周速で回転する第1
ゴデットローラーで引取った後、一旦捲き取ることなく
フィラメント群(B)は90℃に加熱された第2ゴデッ
トローラーさらには、90℃に加熱された第3ゴデット
ローラーと通して1.767倍に延伸し、フィラメント
群(A)は90℃に加熱された第2ゴデットローラさら
には、155℃に加熱された第4ゴデットローラーを通
して1.733倍に延伸し、これら2つのフィラメント
群をセラミックガイドにて収束しインターレーサーを通
して空気交絡を施した後、捲取ることにより84デシテ
ックス48フィラメントのポリエステル混繊糸を得た。
分とし、エチレングリコールをグリコール成分とし、前
記のリン含有化合物(x)をリン原子含有量が6000
ppmとなるよう共重合させたリン含有共重合ポリエス
テルを用いて262℃に加熱された径が0.24mmの
円形オリフィスを24個有する偶数個の紡糸口金よりポ
リマーを吐出し、3000m/分の周速で回転する第1
ゴデットローラーで引取った後、一旦捲き取ることなく
フィラメント群(B)は90℃に加熱された第2ゴデッ
トローラーさらには、90℃に加熱された第3ゴデット
ローラーと通して1.767倍に延伸し、フィラメント
群(A)は90℃に加熱された第2ゴデットローラさら
には、155℃に加熱された第4ゴデットローラーを通
して1.733倍に延伸し、これら2つのフィラメント
群をセラミックガイドにて収束しインターレーサーを通
して空気交絡を施した後、捲取ることにより84デシテ
ックス48フィラメントのポリエステル混繊糸を得た。
【0031】該混繊糸に400回/mの甘撚を付与し経
糸とし、緯糸としては該混繊糸に使用したリン原子含有
共重合ポリエステルを溶融紡糸して得られた高配向未延
伸糸(POY)を延伸仮撚してなる167デシテックス
48フィラメントの仮撚加工糸を無撚のまま、エアージ
ェットルームを使用し5枚朱子ベースの二重朱子組織に
製織した。織上密度は経110本/cm、緯26本/cmで
ある。
糸とし、緯糸としては該混繊糸に使用したリン原子含有
共重合ポリエステルを溶融紡糸して得られた高配向未延
伸糸(POY)を延伸仮撚してなる167デシテックス
48フィラメントの仮撚加工糸を無撚のまま、エアージ
ェットルームを使用し5枚朱子ベースの二重朱子組織に
製織した。織上密度は経110本/cm、緯26本/cmで
ある。
【0032】得られた製織生機を高圧ロータリーワッシ
ャーを使用し浴温30℃から急激に80℃迄昇温させ、
最高到達温度110℃で処理した。廃液後に脱水処理
し、十分にソーピングを実施した上で表面温度110℃
のシリンダーローラー、雰囲気温度160℃のネットコ
ンベア式乾熱リラクサーにて経方向及び緯方向に過度の
張力が掛らぬ条件で乾燥処理を施した。
ャーを使用し浴温30℃から急激に80℃迄昇温させ、
最高到達温度110℃で処理した。廃液後に脱水処理
し、十分にソーピングを実施した上で表面温度110℃
のシリンダーローラー、雰囲気温度160℃のネットコ
ンベア式乾熱リラクサーにて経方向及び緯方向に過度の
張力が掛らぬ条件で乾燥処理を施した。
【0033】次いで液流染色機を使用して分散染料によ
る高圧染色を施し、廃液後十分に還元洗浄及びソーピン
グを施し、脱水後に再度表面温度110℃のシリンダー
ローラー、雰囲気温度140℃のネットコンベア式乾熱
リラクサーを通し、処理温度160℃の条件で仕上げセ
ットを施した。得られた布帛は適度な膨らみとボリュー
ム感に富んでおり、難燃性能評価の結果も合格であっ
た。
る高圧染色を施し、廃液後十分に還元洗浄及びソーピン
グを施し、脱水後に再度表面温度110℃のシリンダー
ローラー、雰囲気温度140℃のネットコンベア式乾熱
リラクサーを通し、処理温度160℃の条件で仕上げセ
ットを施した。得られた布帛は適度な膨らみとボリュー
ム感に富んでおり、難燃性能評価の結果も合格であっ
た。
【0034】(実施例2)リン化合物(x)を(2−カル
ボキシエチル)メチルホスフィン酸に変え、該リン化合
物を酸成分に対してリン原子が6000ppm含有され
るよう共重合したリン含有共重合ポリエステルを用いて
ポリエステル混繊糸を得た以外は実施例1と同法にて仕
上げ布を得た。ソフトで膨らみに富んだボリューム感の
ある布帛が得られた。難燃性能評価の結果も合格であっ
た。
ボキシエチル)メチルホスフィン酸に変え、該リン化合
物を酸成分に対してリン原子が6000ppm含有され
るよう共重合したリン含有共重合ポリエステルを用いて
ポリエステル混繊糸を得た以外は実施例1と同法にて仕
上げ布を得た。ソフトで膨らみに富んだボリューム感の
ある布帛が得られた。難燃性能評価の結果も合格であっ
た。
【0035】(実施例3)低収縮糸に用いるポリマーを
共重合していないポリエチレンテレフタレートとし、口
金温度を275℃とし、さらに第4ゴデットローラーの
温度を145℃とした以外は、実施例1と同法にて仕上
げ布を得た。ソフトで膨らみに富んだボリューム感のあ
る布帛が得られた。難燃性能評価の結果も合格であっ
た。
共重合していないポリエチレンテレフタレートとし、口
金温度を275℃とし、さらに第4ゴデットローラーの
温度を145℃とした以外は、実施例1と同法にて仕上
げ布を得た。ソフトで膨らみに富んだボリューム感のあ
る布帛が得られた。難燃性能評価の結果も合格であっ
た。
【0036】(実施例4)リン原子の含有量を5200
0ppmとした以外は実施例1と同法にて仕上げ布を得
た。ソフトで膨らみに富んだボリューム感のある布帛が
得られ、難燃性能評価も合格であったが、繊維強度が低
く実用性能にやや問題があった。
0ppmとした以外は実施例1と同法にて仕上げ布を得
た。ソフトで膨らみに富んだボリューム感のある布帛が
得られ、難燃性能評価も合格であったが、繊維強度が低
く実用性能にやや問題があった。
【0037】(比較例1)低収縮糸、高収縮糸のいずれ
にもリン化合物を共重合していないポリエチレンテレフ
タレートを使用した以外は実施例1と同法にて布帛を得
た。得られた布帛の難燃評価は不合格であり、膨らみ、
ソフト感、ボリューム感のいずれにも劣っていた。
にもリン化合物を共重合していないポリエチレンテレフ
タレートを使用した以外は実施例1と同法にて布帛を得
た。得られた布帛の難燃評価は不合格であり、膨らみ、
ソフト感、ボリューム感のいずれにも劣っていた。
【0038】(比較例2)紡糸時の第3ゴデットローラ
ー温度を140℃とした以外は実施例1と同法にて仕上
げ布を得た。難燃性評価は合格であったが、膨らみ、ソ
フト感、ボリューム感のいずれにも乏しいものであっ
た。
ー温度を140℃とした以外は実施例1と同法にて仕上
げ布を得た。難燃性評価は合格であったが、膨らみ、ソ
フト感、ボリューム感のいずれにも乏しいものであっ
た。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、十分な膨らみとソフト
感、ボリューム感ならびに難燃性、難燃耐久性を同時に
満足するポリエステル混繊糸及び織編物を提供すること
が可能となる。
感、ボリューム感ならびに難燃性、難燃耐久性を同時に
満足するポリエステル混繊糸及び織編物を提供すること
が可能となる。
【図1】 本発明に係る応力−伸度曲線の一例。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D03D 15/00 D03D 15/00 D // D02J 1/22 D02J 1/22 J K Fターム(参考) 4H028 AA35 AA46 AB01 4L035 BB36 BB77 BB84 BB91 DD15 EE01 EE14 EE20 4L036 MA05 MA33 PA17 PA33 PA42 RA03 UA01 UA07 UA08 UA25 4L048 AA21 AA46 AA53 AB08 AB09 AB21 AC11 AC14 BA09 CA06 CA12 CA13 DA13 DA19
Claims (4)
- 【請求項1】 2種以上のポリエステルマルチフィラメ
ント群からなる混繊糸において、少なくとも一つのポリ
エステルマルチフィラメント群がリン化合物の共重合ポ
リエステルからなり、該混繊糸の引張り試験において得
られた応力−伸度曲線に二次変曲点が存在し、かつ二次
変曲点までの伸度(CE)が100〜200%であるこ
とを特徴とする難燃性ポリエステル混繊糸。 - 【請求項2】 共重合ポリエステルが、リン原子の含有
量が500〜50,000ppmとなるようリン化合物
が共重合されてなることを特徴とする請求項1記載の難
燃性ポリエステル混繊糸。 - 【請求項3】 リン化合物が、下記一般式(1)及び/
又は(2)で示されるリン化合物であることを特徴とす
る請求項1記載の難燃性ポリエステル混繊糸。 【化1】 (上記式中、R1は1価のエステル形成性官能基であ
り、R2、R3は同じか又は異なる基であって、それぞれ
ハロゲン原子、炭素数1〜10個の炭化水素基、R 1よ
り選ばれ、Aは2価もしくは3価の有機残基を表す。ま
た、n1は1又は2であり、n2、n3はそれぞれ0〜4
の整数を表す。さらに、R4、R6はそれぞれ炭素数が1
〜21のアルキル基、アリール基、モノヒドロキシアル
キル基または水素原子、R5は炭素数が1〜6のアルキ
ル基またはアリール基を表す。) - 【請求項4】請求項1記載の難燃性ポリエステル混繊糸
を少なくとも一部に用いてなることを特徴とする難燃性
ポリエステル織編物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001136352A JP2002327335A (ja) | 2001-05-07 | 2001-05-07 | 難燃性ポリエステル混繊糸及び織編物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001136352A JP2002327335A (ja) | 2001-05-07 | 2001-05-07 | 難燃性ポリエステル混繊糸及び織編物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002327335A true JP2002327335A (ja) | 2002-11-15 |
Family
ID=18983646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001136352A Withdrawn JP2002327335A (ja) | 2001-05-07 | 2001-05-07 | 難燃性ポリエステル混繊糸及び織編物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002327335A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006030628A1 (ja) * | 2004-09-13 | 2006-03-23 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | 伸縮性布帛、及びスクリーン基布 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000239931A (ja) * | 1999-02-23 | 2000-09-05 | Nippon Ester Co Ltd | フィブリル化可能な芯鞘型複合異収縮混繊糸 |
JP2001073251A (ja) * | 1999-08-30 | 2001-03-21 | Toyobo Co Ltd | 難燃性に優れたポリエステル織編物 |
-
2001
- 2001-05-07 JP JP2001136352A patent/JP2002327335A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000239931A (ja) * | 1999-02-23 | 2000-09-05 | Nippon Ester Co Ltd | フィブリル化可能な芯鞘型複合異収縮混繊糸 |
JP2001073251A (ja) * | 1999-08-30 | 2001-03-21 | Toyobo Co Ltd | 難燃性に優れたポリエステル織編物 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006030628A1 (ja) * | 2004-09-13 | 2006-03-23 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | 伸縮性布帛、及びスクリーン基布 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
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|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100520 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20100714 |