JP2002338770A - 樹脂組成物および積層体 - Google Patents

樹脂組成物および積層体

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JP2002338770A
JP2002338770A JP2001144217A JP2001144217A JP2002338770A JP 2002338770 A JP2002338770 A JP 2002338770A JP 2001144217 A JP2001144217 A JP 2001144217A JP 2001144217 A JP2001144217 A JP 2001144217A JP 2002338770 A JP2002338770 A JP 2002338770A
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unsaturated carboxylic
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carboxylic acid
acid
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JP2001144217A
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Masahiko Toyozumi
政彦 豊住
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 延伸性に優れ、かつ耐ピンホール性や多層延
伸フィルムとしたときの屈曲疲労後のガスバリア性に優
れた樹脂組成物及びその積層体を提供すること。 【解決手段】 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化
物、融点が160℃以下のポリアミド系樹脂及びオレフ
ィン−不飽和カルボン酸共重合体及び/又はオレフィン
−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル共重合
体を含有してなる樹脂組成物、及び該樹脂組成物を含有
する層の少なくとも片面に熱可塑性樹脂層を有する積層
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物(以下、EVOHと略記する)を
用いた樹脂組成物およびその積層体に関し、更に詳しく
は延伸性、耐ピンホール性、多層延伸フィルムにしたと
きの屈曲疲労後のガスバリア性等が改善された成形物を
得ることができる樹脂組成物および該樹脂組成物を用い
た積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、EVOHは、透明性、ガスバリ
ア性、保香性、耐溶剤性、耐油性などに優れており、か
かる特性を生かして、食品包装材料、医薬品包装材料、
工業薬品包装材料、農薬包装材料等の各種包装材料に用
いられており、かかるEVOHは、その機械的強度等の
向上を目的として、加熱延伸処理されることも多く、延
伸性能も重要な要求性能となってくる。
【0003】しかしながら、EVOHは、ポリオレフィ
ン系樹脂やポリスチレン系樹脂等の熱可塑性樹脂に比べ
て、加熱延伸性に劣り、かかる対策として、EVOHに
ポリアミド系樹脂をブレンドすることが行われている。
例えば、特開昭63−114645号公報には、EVO
Hと脂肪族共重合ナイロンからなる樹脂組成物層を有す
る加熱延伸多層構造体が記載され、かかる樹脂組成物と
して、具体的にEVOHと融点が155℃の共重合ナイ
ロンとのブレンド物が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ブレンド物について本発明者が詳細に検討したところ、
加熱延伸成形性の改善効果はある程度認められるもの
の、例えば、60〜80℃程度の比較的低温で単層フィ
ルムの延伸を行ったときには、厚みムラ等が見られるこ
とがあり、かかる加熱延伸成形性の改善効果が十分に発
揮されない場合があり、さらなる改善が望まれるところ
で、また、フィルムにしたときの屈曲疲労時の耐ピンホ
ール性や多層延伸フィルム用途に供したときの屈曲疲労
によるガスバリア性が低下することが判明して、かかる
点についても改善が望まれるところである。すなわち、
本発明の目的とするところは、低温での延伸性の改善と
屈曲疲労時の耐ピンホール性やガスバリア性の改善であ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は、か
かる現況に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、EVOH
(A)、融点が160℃以下のポリアミド系樹脂
(B)、オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体及び/
又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸
エステル共重合体(C)を含有してなる樹脂組成物が、
上記の目的に合致することを見いだし本発明を完成する
に至った。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に述べる。
【0007】本発明に用いられるEVOH(A)として
は、特に限定されないが、エチレン含有量が10〜70
モル%(更には20〜60モル%、特には25〜50モ
ル%)、ケン化度が90モル%以上(更には95モル%
以上、特には99モル%以上)のものが用いられ、該エ
チレン含有量が10モル%未満では高湿時のガスバリア
性、溶融成形性が低下し、逆に70モル%を越えると充
分なガスバリア性が得られず、更にケン化度が90モル
%未満ではガスバリア性、熱安定性、耐湿性等が低下し
て好ましくない。
【0008】また、該EVOHのメルトフローレート
(MFR)(210℃、荷重2160g)は、0.5〜
100g/10分(更には1〜50g/10分、特には
3〜35g/10分)が好ましく、該MFRが該範囲よ
りも小さい場合には、成形時に押出機内が高トルク状態
となって押出加工が困難となり、また該範囲よりも大き
い場合には、得られる成形物の厚み精度が低下して好ま
しくない。
【0009】該EVOH(A)は、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体のケン化によって得られ、該エチレン−酢酸
ビニル共重合体は、公知の任意の重合法、例えば、溶液
重合、懸濁重合、エマルジョン重合などにより製造さ
れ、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化も公知の方
法で行い得る。
【0010】また、本発明では、本発明の効果を阻害し
ない範囲で共重合可能なエチレン性不飽和単量体を共重
合していてもよく、かかる単量体としては、プロピレ
ン、1−ブテン、イソブテン等のオレフィン類、アクリ
ル酸、メタクリル酸、クロトン酸、(無水)フタル酸、
(無水)マレイン酸、(無水)イタコン酸等の不飽和酸
類あるいはその塩あるいは炭素数1〜18のモノまたは
ジアルキルエステル類、アクリルアミド、炭素数1〜1
8のN−アルキルアクリルアミド、N,N−ジメチルア
クリルアミド、2−アクリルアミドプロパンスルホン酸
あるいはその塩、アクリルアミドプロピルジメチルアミ
ンあるいはその酸塩あるいはその4級塩等のアクリルア
ミド類、メタクリルアミド、炭素数1〜18のN−アル
キルメタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルア
ミド、2−メタクリルアミドプロパンスルホン酸あるい
はその塩、メタクリルアミドプロピルジメチルアミンあ
るいはその酸塩あるいはその4級塩等のメタクリルアミ
ド類、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミ
ド、N−ビニルアセトアミド等のN−ビニルアミド類、
アクリルニトリル、メタクリルニトリル等のシアン化ビ
ニル類、炭素数1〜18のアルキルビニルエーテル、ヒ
ドロキシアルキルビニルエーテル、アルコキシアルキル
ビニルエーテル等のビニルエーテル類、塩化ビニル、塩
化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、臭化
ビニル等のハロゲン化ビニル類、トリメトキシビニルシ
ラン等のビニルシラン類、酢酸アリル、塩化アリル、ア
リルアルコール、ジメチルアリルアルコール、トリメチ
ル−(3−アクリルアミド−3−ジメチルプロピル)−
アンモニウムクロリド、アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸等が挙げられる。又、本発明の趣旨を
損なわない範囲で、ウレタン化、アセタール化、シアノ
エチル化等、後変性されても差し支えない。
【0011】また、EVOH(A1)として、異なる2種
以上のEVOHを用いることも可能で、このときは、エ
チレン含有量が5モル%以上(更には5〜25モル%、
特には8〜20モル%)異なり、及び/又はケン化度が
1モル%以上(更には1〜15モル%、特には2〜10
モル%)異なり、及び/又はMFRの比が2以上(更に
は3〜20、特には4〜15)であるEVOHのブレン
ド物を用いることにより、ガスバリア性を保持したま
ま、更に柔軟性、熱成形性、製膜安定性等が向上するの
で有用である。異なる2種以上のEVOH(ブレンド
物)の製造方法は特に限定されず、例えばケン化前のE
VAの各ペーストを混合後ケン化する方法、ケン化後の
各EVOHのアルコールまたは水とアルコールの混合溶
液を混合する方法、各EVOHを混合後溶融混練する方
法などが挙げられる。
【0012】本発明に用いられるポリアミド系樹脂
(B)としては、融点が160℃以下であることが必要
であり、融点が160℃を越えるポリアミド系樹脂を使
用しても本発明の効果を得ることはできず、更に好まし
くは80〜150℃、特に好ましくは80〜140℃で
ある。
【0013】具体的にかかるポリアミド系樹脂(B)と
しては、ポリカプラミド(ナイロン6)、ポリ−ω−ア
ミノヘプタン酸(ナイロン7)、ポリ−ω−アミノノナ
ン酸(ナイロン9)、ポリウンデカンアミド(ナイロン
11)、ポリラウリルラクタム(ナイロン12)、ポリ
エチレンジアミンアジパミド(ナイロン26)、ポリテ
トラメチレンアジパミド(ナイロン46)、ポリヘキサ
メチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリヘキサメチ
レンセバカミド(ナイロン610)、ポリヘキサメチレ
ンドデカミド(ナイロン612)、ポリオクタメチレン
アジパミド(ナイロン8、6)、ポリデカメチレンアジ
パミド(ナイロン108)、カプロラクタム/ラウリル
ラクタム共重合体(ナイロン6/12)、カプロラクタ
ム/ω−アミノノナン酸共重合体(ナイロン6/9)、
カプロラクタム/ヘキサメチレンジアンモニウムアジペ
ート共重合体(ナイロン6/66)、ラウリルラクタム
/ヘキサメチレンジアンモニウムアジペート共重合体
(ナイロン12/66)、エチレンジアミンアジパミド
/ヘキサメチレンジアンモニウムアジペート共重合体
(ナイロン26/66)、カプロラクタム/ヘキサメチ
レンジアンモニウムアジペート/ヘキサメチレンジアン
モニウムセバケート共重合体(ナイロン66/61
0)、エチレンアンモニウムアジペート/ヘキサメチレ
ンジアンモニウムアジペート/ヘキサメチレンジアンモ
ニウムセバケート共重合体(ナイロン6/66/61
0)、ポリヘキサメチレンイソフタルアミド、ポリヘキ
サメチレンテレフタルアミド、ヘキサメチレンイソフタ
ルアミド/テレフタルアミド共重合体あるいはこれらの
ポリアミド系樹脂をメチレンベンジルアミン、メタキシ
レンジアミン等の芳香族アミンで変性したものやメタキ
シリレンジアンモニウムアジペート等のうち、融点が1
60℃以下のものが挙げられる。
【0014】ここで融点は、示差走査熱量計(DSC)
を用いて、昇温速度10℃/minで測定される融解ピ
ーク温度(℃)を表す。
【0015】ポリアミド系樹脂の融点を160℃以下と
するための手法は特に限定されないが、工業的には上記
のポリアミド系樹脂のうち、特定比率の共重合体を使用
することが好ましく、該共重合体ナイロンとして具体的
には、ナイロン6/12、ナイロン6/69、ナイロン
6/66/610、ナイロン6/66/610/12、
ナイロン6/66/610/11等やその芳香族アミン
変性物が挙げられ、市販されている具体的な商品名とし
ては、『アミランCM4000』,『アミランCM80
00』,『アミランCM6541−X3』,『アミラン
CM831』,『アミランCM833』(以上、東レ社
製)、『エルバミド8061』,『エルバミド8062
S』,『エルバミド8066』(以上、デュポンジャパ
ン社製)、『グリロンCF6S』,『グリロンCF62
BS』,『グリロンCA6E』,『グリロンXE338
1』『グリロンBM13SBG』(以上、エムスジャパ
ン社製)『UBE7128B』、『UBE7028B』
(以上、宇部興産社製)などが挙げられる。
【0016】また、ポリアミド系樹脂(B)の示差走査
熱量計(DSC)を用いて測定(昇温速度10℃/mi
n)される融解熱量(ΔH)は、80J/g以下(更に
は5〜70J/g、特には10〜60J/g)が好まし
く、該融解熱量(ΔH)が80J/gを越える場合に
は、低温加熱延伸成形性が低下する傾向にあり好ましく
ない。ポリアミド系樹脂の融解熱量(ΔH)を80J/
g以下とするための手法は特に限定されないが、工業的
にはポリアミド系樹脂中の重合度、分子量、分子量分
布、低分子量成分の含有量、水分量、残存モノマー量等
をコントロールすることで好適に行うことができる。
【0017】さらに、ポリアミド系樹脂(B)のメルト
フローレート(MFR)(210℃、荷重2160g
g)は、1〜100g/10分(更には3〜80g/1
0分、特には5〜50g/10分)が好ましく、該メル
トフローレートが該範囲から外れる場合には、低温加熱
延伸成形性が低下する傾向にあり好ましくない。ポリア
ミド系樹脂のMFRを上記範囲にするための手法も特に
限定されないが、工業的にはポリアミド系樹脂の重合
度、分子量、分子量分布、低分子量成分の含有量、水分
量、残存モノマー量等をコントロールすることで好適に
行うことができる。本発明においてポリアミド系樹脂
(B)としては、構造、組成、分子量(MFR)、分子
量分布などの異なるポリアミド系樹脂を併せて2種類以
上用いることもできる。
【0018】本発明に用いられるオレフィン−不飽和カ
ルボン酸共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボ
ン酸−不飽和カルボン酸エステル共重合体(C)(単
に、共重合体(C)と記すことがある)とは、オレフィ
ンを主成分として不飽和カルボン酸及び/又は不飽和カ
ルボン酸エステルを共重合した重合体のことであり、更
にカルボン酸成分が金属イオンにより(部分)中和され
た、いわゆるアイオノマーであってもよい。共重合体
(C)中のオレフィンとしては、例えばエチレン、プロ
ピレン、ブチレン、スチレン等が挙げられ、このうちエ
チレンが最も好適に用いられる。
【0019】共重合体(C)中の不飽和カルボン酸とし
ては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、エタクリル
酸、クロトン酸などのエチレン性不飽和モノカルボン酸
や、フマール酸、イタコン酸、マレイン酸、マレイン酸
モノメチル、マレイン酸モノエチル、無水マレイン酸な
どのエチレン性不飽和ジカルボン酸やその無水物、ハー
フエステル等が挙げられ、このうちアクリル酸又はメタ
クリル酸が最も好適に用いられる。
【0020】共重合体(C)中の不飽和カルボン酸の含
有量は、1〜30重量%(更には2〜25重量%、特に
は3〜20重量%)が好ましく、該含有量が1重量%未
満では、本発明の効果(屈曲疲労時の耐ピンホール性や
ガスバリア性の改善)が不充分となることがあり、逆に
30重量%を越えると、得られる樹脂組成物の熱安定性
が低下する傾向にあり、成形性が悪くなることがあり好
ましくない。
【0021】また、オレフィン−不飽和カルボン酸−不
飽和カルボン酸エステル共重合体(C)中の不飽和カル
ボン酸エステルとしては、例えばアクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタク
リル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシ
ル、フマール酸モノメチルエステル、フマール酸モノエ
チルエステル等が挙げられ、このうちアクリル酸及び/
又はメタクリル酸のC3以上のアルキルエステルが最も
好適に用いられる。
【0022】オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カ
ルボン酸エステル共重合体(C)中の不飽和カルボン酸
エステルの含有量は、2〜50重量%(更には4〜40
重量%、特には5〜30重量%)であることが、本発明
の効果をより効率的に得られる点で好ましい。
【0023】共重合体(C)のメルトフローレート(M
FR)は、0.3〜100g/10分(190℃、21
60g荷重)、更には0.5〜50g/10分(同
左)、特には0.7〜25g/10分(同左)が、本発
明の効果に特に優れる点で好ましい。
【0024】更に、上記のアイオノマーとしては、共重
合体(C)のカルボン酸成分が金属イオンにより(部
分)中和されたものであり、金属イオンとしては、具体
的には亜鉛、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カ
ルシウム、バリウム、リチウム等が挙げられ、このうち
亜鉛、ナトリウム、カリウムが最も好適に用いられる。
カルボン酸成分の金属イオンによる中和度は、5〜10
0%(更には10〜90%、特には30〜70%)が好
ましい。
【0025】該アイオノマーのメルトフローレート(M
FR)は、0.3〜100g/10分(210℃、21
60g荷重)、更には0.5〜50g/10分(同
左)、特には0.7〜25g/10分(同左)が、本発
明の効果に特に優れる点で好ましい。
【0026】更に、共重合体(C)は、不飽和カルボン
酸又はその無水物を付加反応やグラフト反応等により化
学的に結合させて得られるカルボキシル基を含有する変
性体であってもよく、かかる不飽和カルボン酸又はその
無水物としては、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル
酸、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン
酸、シトラコン酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸等が挙げ
られ、中でも、無水マレイン酸が好適に用いられる。
【0027】このときの、該共重合体(C)に含有され
る不飽和カルボン酸又はその無水物の量は、0.001
〜5重量%(更には0.01〜3重量%、特には0.0
3〜1重量%)が好ましく、該変性物中の変性量が少な
いとその効果に乏しく、逆に多いと得られる樹脂組成物
の熱安定性が低下する傾向にあり、成形性が悪くなるこ
とがあり好ましくない。
【0028】本発明の樹脂組成物は、上記の如き(A)
〜(C)を含有してなるもので、その含有割合は特に限
定されないが、(A)及び(B)の含有重量比(A/
B)は、50/50〜99/1(更には60/40〜9
7/3、特には70/30〜95/5)が好ましく、か
かる重量比が50/50よりも小さいときはガスバリア
性が不充分となることがあり、逆に99/1よりも大き
いときは低温加熱延伸成形性が不充分となることがあり
好ましくない。
【0029】また、(C)の含有割合は、(A)及び
(B)の合計量(A+B)100重量部に対して1〜5
0重量部(更には2〜30重量部、特には3〜15重量
部)とすることが好ましく、かかる含有割合が1重量部
未満では耐ピンホール性が低下する傾向にあり、逆に5
0重量部を越えると得られる加熱延伸成形物のガスバリ
ア性が低下する傾向にあり好ましくない。
【0030】さらに、(B)と(C)の含有重量比(B
/C)は、50/50〜99/1(更には55/45〜
98/2、特には60/40〜95/5)で、かかる含
有重量比が50/50未満では低温加熱延伸性が不十分
となり、逆に99/1を越えると耐ピンホール性が低下
する傾向にあり好ましくない。
【0031】上記の(A)〜(C)からなる樹脂組成物
は、(A)〜(C)成分をブレンドすれば良いのである
が、具体的には、(A)〜(C)成分を一括で混合し
た後に溶融混練する方法、(A)成分及び(B)成分
を溶融混練した後に(C)成分を添加して更に溶融混練
する方法、(A)成分及び(C)成分を溶融混練した
後に(B)成分を添加して更に溶融混練する方法、
(B)成分及び(C)成分を溶融混練した後に(A)成
分を添加して更に溶融混練する方法、(A)〜(C)
成分を溶解可能な溶剤中で均一に溶解して混合した後に
該溶剤を除去する方法等を挙げることができ、生産上好
適にはの方法が用いられる。
【0032】上記の溶融混練にあたっては、公知の方法
を採用することができる。例えば、ニーダールーダー、
押出機、ミキシングロール、バンバリーミキサー、プラ
ストミル等の公知の混練装置を用いることができ、通常
は150〜300℃(更には180〜280℃)で、1
分〜1時間程度溶融混練することが好ましく、工業的に
は単軸押出機、二軸押出機等の押出機を用いることが有
利であり、また必要に応じて、ベント吸引装置、ギヤポ
ンプ装置、スクリーン装置等を設けることも好ましい。
特に水分や副生成物(熱分解低分子量物等)を除去する
ために、押出機に1個以上のベント孔を設けて減圧下に
吸引したり、押出機中への酸素の混入を防ぐために、ホ
ッパー内に窒素等の不活性ガスを連続的に供給したりす
ることにより、熱着色や熱劣化が軽減された品質の優れ
た樹脂組成物を得ることができる。
【0033】かくして、(A)〜(C)からなる本発明
の樹脂組成物が得られるわけであるが、かかる樹脂組成
物中に酢酸、ホウ酸、リン酸等の酸類やそのアルカリ金
属、アルカリ土類金属、遷移金属等の金属塩を含有させ
ることも、樹脂組成物の熱安定性、ロングラン成形性、
積層体としたときの接着性樹脂との層間接着性、加熱延
伸成形性等が向上する点で好ましく、特にアルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩がその効果に優れる点で好まし
く用いられる。
【0034】かかる金属塩としては、ナトリウム、カリ
ウム、カルシウム、マグネシウム等の、酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸、ラウリル酸、ステアリン酸、オレイン酸、
ベヘニン酸等の有機酸や、硫酸、亜硫酸、炭酸、リン酸
等の無機酸の金属塩が挙げられ、好適には酢酸塩、リン
酸塩、リン酸水素塩である。また、該金属塩の含有量と
しては、樹脂組成物に対して金属換算で5〜1000p
pm(更には10〜500ppm、特には20〜300
ppm)とすることが好ましく、かかる含有量が5pp
m未満ではその含有効果が充分得られないことがあり、
逆に1000ppmを越えると得られる成形物の外観が
悪化して好ましくない。尚、樹脂組成物中に2種以上の
アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の塩が含有さ
れる場合は、その総計が上記の含有量の範囲にあること
が好ましい。また、ホウ酸を含有させるときは、ホウ素
換算で10〜10000ppm(更には20〜2000
ppm、特には50〜1000ppm)とすることが好
ましい。
【0035】樹脂組成物中に酸類やその金属塩を含有さ
せる方法については、特に限定されず、予め(A)に含
有させておいたり、(A)〜(C)のブレンド時に同時
に含有させたり、(A)〜(C)のいずれか2種をブレ
ンドするときに含有させたり、(A)〜(C)のブレン
ド後の樹脂組成物に含有させたり、予め(B)または
(C)に含有させておいたり、これらの方法を組み合わ
せたりすることができる。本発明の効果をより顕著に得
るためには、予めEVOH(A)に含有させておく方法
が、酸類やその金属塩の分散性に優れる点で好ましい。
【0036】予めEVOH(A)に含有させておく方法
としては、ア)含水率20〜80重量%のEVOHの多
孔性析出物を、酸類やその金属塩の水溶液と接触させ
て、酸類やその金属塩を含有させてから乾燥する方法、
イ)EVOHの均一溶液(水/アルコール溶液等)に酸
類やその金属塩を含有させた後、凝固液中にストランド
状に押し出し、次いで得られたストランドを切断してペ
レットとして、更に乾燥処理をする方法、ウ)EVOH
と酸類やその金属塩を一括して混合してから押出機等で
溶融混練する方法、エ)EVOHの製造時において、ケ
ン化工程で使用したアルカリ(水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等)を酢酸等の酸類で中和して、残存する酢
酸等の酸類や副生成する酢酸ナトリウム、酢酸カリウム
等のアルカリ金属塩の量を水洗処理により調整したりす
る方法等を挙げることができる。本発明の効果をより顕
著に得るためには、酸類やその金属塩の分散性に優れる
ア)、イ)またはエ)の方法が好ましい。
【0037】さらに、本発明においては、かかる樹脂組
成物に本発明の目的を阻害しない範囲において、飽和脂
肪族アミド(例えばステアリン酸アミド等)、不飽和脂肪
酸アミド(例えばオレイン酸アミド等)、ビス脂肪酸アミ
ド(例えばエチレンビスステアリン酸アミド等)、脂肪酸
金属塩(例えばステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
マグネシウム、ステアリン酸亜鉛等)、低分子量ポリオ
レフィン(例えば分子量500〜10,000程度の低分
子量ポリエチレン、又は低分子量ポリプロピレン等)な
どの滑剤、無機塩(例えばハイドロタルサイト等)、可
塑剤(例えばエチレングリコール、グリセリン、ヘキサ
ンジオール等の脂肪族多価アルコールなど)、酸素吸収
剤[例えば無機系酸素吸収剤として、還元鉄粉類、さら
にこれに吸水性物質や電解質等を加えたもの、アルミニ
ウム粉、亜硫酸カリウム、光触媒酸化チタン等が、有機
化合物系酸素吸収剤として、アスコルビン酸、さらにそ
の脂肪酸エステルや金属塩等、ハイドロキノン、没食子
酸、水酸基含有フェノールアルデヒド樹脂等の多価フェ
ノール類、ビス−サリチルアルデヒド−イミンコバル
ト、テトラエチレンペンタミンコバルト、コバルト−シ
ッフ塩基錯体、ポルフィリン類、大環状ポリアミン錯
体、ポリエチレンイミン−コバルト錯体等の含窒素化合
物と遷移金属との配位結合体、テルペン化合物、アミノ
酸類とヒドロキシル基含有還元性物質の反応物、トリフ
ェニルメチル化合物等が、高分子系酸素吸収剤として、
窒素含有樹脂と遷移金属との配位結合体(例えばMXD
ナイロンとコバルトの組合せ)、三級水素含有樹脂と遷
移金属とのブレンド物(例えばポリプロピレンとコバル
トの組合せ)、炭素−炭素不飽和結合含有樹脂と遷移金
属とのブレンド物(例えばポリブタジエンとコバルトの
組合せ)、光酸化崩壊性樹脂(例えばポリケトン等)、
アントラキノン重合体(例えばポリビニルアントラキノ
ン)等や、更にこれらの配合物に光開始剤(例えばベン
ゾフェノン等)や過酸化物補足剤(例えば市販の酸化防
止剤等)や消臭剤(例えば活性炭等)を添加したものな
ど]、熱安定剤、光安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、着色剤、帯電防止剤、界面活性剤、抗菌剤、アンチ
ブロッキング剤(例えばタルク微粒子等)、スリップ剤
(例えば無定形シリカ等)、充填材(例えば無機フィラ
ー等)、他樹脂(例えばポリオレフィン、ポリエステル
等)などを配合しても良い。
【0038】かくして得られた本発明の樹脂組成物は、
加熱延伸成形性に優れ、かつ耐ピンホール性及び延伸フ
ィルムの屈曲疲労後のガスバリア性に優れるもので、勿
論単層として各種用途に用いることは可能であるが、積
層体としても有用で、特に該樹脂組成物からなる層の少
なくとも片面に熱可塑性樹脂層を積層してなる積層体と
して用いることが好ましく、耐水性、機械的特性、ヒー
トシール性等が付与された実用に適した積層体が得られ
る。
【0039】以下、かかる積層体について説明する。該
積層体を製造するに当たっては、本発明の樹脂組成物の
片面又は両面に、他の基材(熱可塑性樹脂等)を積層す
るのであるが、積層方法としては、例えば本発明の樹脂
組成物のフィルム、シート等に他の基材を溶融押出ラミ
ネートする方法、逆に他の基材に該樹脂組成物を溶融押
出ラミネートする方法、該樹脂組成物と他の基材とを共
押出する方法、本発明の樹脂組成物(層)と他の基材
(層)とを有機チタン化合物、イソシアネート化合物、
ポリエステル系化合物、ポリウレタン化合物等の公知の
接着剤を用いてドライラミネートする方法等が挙げられ
る。上記の溶融押し出し時の溶融成形温度は、150〜
300℃の範囲から選ぶことが多い。
【0040】かかる他の基材としては、熱可塑性樹脂が
有用で、具体的には、直鎖状低密度ポリエチレン、低密
度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、中密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、アイオノマー、エチレン−プロピレン(ブロッ
ク又はランダム)共重合体、エチレン−アクリル酸共重
合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレ
ン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸エ
ステル共重合体、ポリプロピレン、プロピレン−α−オ
レフィン(炭素数4〜20のα−オレフィン)共重合
体、ポリブテン、ポリペンテン、ポリメチルペンテン等
のオレフィンの単独又は共重合体、或いはこれらのオレ
フィンの単独又は共重合体を不飽和カルボン酸又はその
エステルでグラフト変性したものなどの広義のポリオレ
フィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂
(共重合ポリアミドも含む)、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、
ビニルエステル系樹脂、ポリエステルエラストマー、ポ
リウレタンエラストマー、塩素化ポリエチレン、塩素化
ポリプロピレン、芳香族または脂肪族ポリケトン、更に
これらを還元して得られるポリアルコール類、更には他
のEVOH等が挙げられるが、積層体の特性(特に強度
と外観)等の実用性の点から、ポリプロピレン、エチレ
ン−プロピレン(ブロック又はランダム)共重合体、ポ
リアミド、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリエチレンナフタレート(PEN)が好ましく
用いられ、特に延伸性、透明性、柔軟性に優れたポリプ
ロピレン、エチレン−プロピレン(ブロック又はランダ
ム)共重合体、ポリエチレンが好ましい。
【0041】更に、本発明の樹脂組成物のフィルムやシ
ート等の成形物に他の基材を押出コートしたり、他の基
材のフィルム、シート等を接着剤を用いてラミネートす
る場合、かかる基材としては、前記の熱可塑性樹脂以外
に任意の基材(紙、金属箔、一軸又は二軸延伸プラスチ
ックフィルム又はシートおよびその無機物蒸着物、織
布、不織布、金属綿状、木質等)が使用可能である。
【0042】積層体の層構成は、本発明の樹脂組成物の
層をa(a1、a2、・・・)、他の基材、例えば熱可塑
性樹脂層をb(b1、b2、・・・)とするとき、フィル
ム、シート、ボトル状であれば、a/bの二層構造のみ
ならず、b/a/b、a/b/a、a1/a2/b、a/
1/b2、b2/b1/a/b1/b2、b2/b1/a/b
1/a/b1/b2等任意の組み合わせが可能であり、さ
らには、少なくとも樹脂組成物と熱可塑性樹脂の混合物
からなるリグラインド層をRとするとき、b/R/a、
b/R/a/b、b/R/a/R/b、b/a/R/a
/b、b/R/a/R/a/R/b等とすることも可能
であり、フィラメント状ではa、bがバイメタル型、芯
(a)−鞘(b)型、芯(b)−鞘(a)型、或いは偏
心芯鞘型等任意の組み合わせが可能である。
【0043】尚、上記の層構成において、それぞれの層
間には、必要に応じて接着性樹脂層を設けることがで
き、かかる接着性樹脂としては、種々のものを使用する
こともでき、延伸性に優れた積層体が得られる点で好ま
しく、bの樹脂の種類によって異なり一概に言えない
が、不飽和カルボン酸またはその無水物をオレフィン系
重合体(上述のオレフィン単体又は共重合体)に付加反
応やグラフト反応等により化学的に結合させて得られる
たカルボキシル基を含有する変性オレフィン系重合体を
挙げることができ、具体的には、無水マレイン酸グラフ
ト変性ポリエチレン、無水マレイン酸グラフト変性ポリ
プロピレン、無水マレイン酸グラフト変性エチレン−プ
ロピレン(ブロック又はランダム)共重合体、無水マレ
イン酸グラフト変性エチレン−エチルアクリレート共重
合体、無水マレイン酸グラフト変性エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等から選ばれた1種または2種以上の混合物
が好適なものとして挙げられる。このときの、熱可塑性
樹脂に含有される不飽和カルボン酸又はその無水物の量
は、0.001〜3重量%が好ましく、更に好ましくは
0.01〜1重量%、特に好ましくは0.03〜0.5
重量%である。該変性物中の変性量が少ないと、接着性
が不充分となることがあり、逆に多いと架橋反応を起こ
し、成形性が悪くなることがあり好ましくない。またこ
れらの接着性樹脂には、本発明の樹脂組成物や他のEV
OH、ポリイソブチレン、エチレン−プロピレンゴム等
のゴム・エラストマー成分、更にはb層の樹脂等をブレ
ンドすることも可能である。特に、接着性樹脂の母体の
ポリオレフィン系樹脂と異なるポリオレフィン系樹脂を
ブレンドすることにより、接着性が向上することがあり
有用である。
【0044】積層体の各層の厚みは、層構成、bの種
類、用途や容器形態、要求される物性などにより一概に
言えないが、通常は、a層は5〜500μm(更には1
0〜200μm)、b層は10〜5000μm(更には
30〜1000μm)、接着性樹脂層は5〜400μm
(更には10〜150μm)程度の範囲から選択され
る。a層が5μm未満ではガスバリア性が不足し、また
その厚み制御が不安定となり、逆に500μmを越える
と延伸性や耐ピンホール性が劣り、かつ経済的でなく好
ましくなく、またb層が10μm未満では剛性が不足
し、逆に5000μmを越えると重量が大きくなり、か
つ経済的でなく好ましくなく、接着性樹脂層が5μm未
満では層間接着性が不足し、またその厚み制御が不安定
となり、逆に400μmを越えると重量が大きくなり、
かつ経済的でなく好ましくない。
【0045】該積層体は、そのまま各種形状のものに使
用されるが、更に該積層体の物性を改善したり目的とす
る任意の容器形状に成形するためには加熱延伸処理を施
すことも好ましい。ここで加熱延伸処理とは、熱的に均
一に加熱されたフィルム、シート、パリソン状の積層体
をチャック、プラグ、真空力、圧空力、ブローなどによ
り、カップ、トレイ、チューブ、ボトル、フィルム状に
均一に成形する操作を意味し、かかる延伸については、
一軸延伸、二軸延伸のいずれであってもよく、できるだ
け高倍率の延伸を行ったほうが物性的に良好で、延伸時
にピンホールやクラック、延伸ムラや偏肉、デラミ等の
生じない、ガスバリア性に優れた延伸成形物が得られ
る。
【0046】延伸方法としては、ロール延伸法、テンタ
ー延伸法、チューブラー延伸法、延伸ブロー法、真空成
形、圧空成形、真空圧空成形等のうち延伸倍率の高いも
のも採用できる。二軸延伸の場合は同時二軸延伸方式、
逐次二軸延伸方式のいずれの方式も採用できる。延伸温
度は60〜170℃、好ましくは80〜160℃程度の
範囲から選ばれる。
【0047】延伸が終了した後、次いで熱固定を行うこ
とも好ましい。熱固定は周知の手段で実施可能であり、
上記延伸フィルムを緊張状態を保ちながら80〜170
℃、好ましくは100〜160℃で2〜600秒間程度
熱処理を行う。また、生肉、加工肉、チーズ等の熱収縮
包装用途に用いる場合には、延伸後の熱固定は行わずに
製品フィルムとし、上記の生肉、加工肉、チーズ等を該
フィルムに収納した後、50〜130℃、好ましくは7
0〜120℃で、2〜300秒程度の熱処理を行って、
該フィルムを熱収縮させて密着包装をする。
【0048】かくして得られた積層体の形状としては任
意のものであってよく、フィルム、シート、テープ、カ
ップ、トレイ、チューブ、ボトル、パイプ、フィラメン
ト、異型断面押出物等が例示される。又、得られる積層
体は必要に応じ、熱処理、冷却処理、圧延処理、印刷処
理、ドライラミネート処理、溶液又は溶融コート処理、
製袋加工、深絞り加工、箱加工、チューブ加工、スプリ
ット加工等を行うことができる。
【0049】上記の如く得られたカップ、トレイ、チュ
ーブ、ボトル等からなる容器や延伸フィルムからなる袋
や蓋材は一般的な食品の他、マヨネーズ、ドレッシング
等の調味料、味噌等の発酵食品、サラダ油等の油脂食
品、飲料、化粧品、医薬品、洗剤、香粧品、工業薬品、
農薬、燃料等各種の容器として有用であるが、本発明の
積層体は、特に、味噌、漬物、鰹節、菓子類、麺類、ピ
ーナッツ、煙草等の包装袋や、生肉、畜肉加工品(ハ
ム、ベーコン、ウインナー等)用の収縮包装フィルム
や、ゼリー、プリン、ヨーグルト、マヨネーズ、味噌等
の半固形状食品・調味料用のカップ状容器や、生肉、畜
肉加工品(ハム、ベーコン、ウインナー等)用のトレー
状容器等の加熱延伸成形容器用途に有用である。
【0050】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。尚、実施例中「部」、「%」とあるのは特に断り
のない限り重量基準を示す。
【0051】ポリアミド系樹脂の融点の測定について
は、示差走査熱量計(パーキンエルマー社製『DSC−
7』)を用いて昇温速度10℃/minで測定すること
により行った。また、EVOH中のホウ酸含有量の測定
については、EVOHをアルカリ溶融してICP発光分
光分析法によりホウ素を定量することにより行った。更
に、アルカリ金属含有量の測定については、EVOHを
灰化後、塩酸水溶液に溶解して原子吸光分析法によりア
ルカリ金属を定量することにより行った。
【0052】実施例1 EVOH[エチレン含有量34モル%、ケン化度99.
5モル%、MFR4.0g/10分(210℃、荷重2
160g)、ホウ酸0.2%含有、酢酸ナトリウム40
0ppm含有](A)85部、ポリアミド系樹脂[エム
スジャパン社製『グリロンCF6S』、ナイロン6/1
2の共重合体、密度1.05g/cm3、融点133
℃、ΔH51J/g、MFR18g/10分(210
℃、荷重2160g)](B)15部及びエチレン−メ
タクリル酸共重合体[三井デュポンポリケミカル社製
『ニュクレルN0908C』、メタクリル酸含有量9
%、密度0.93g/cm3、MFR8g/10分(1
90℃、荷重2160g)](C)10部を二軸押出機
にて以下の条件で溶融混練して、本発明の樹脂組成物
[ホウ素300ppm含有、ナトリウム120ppm含
有]を得た。
【0053】 [二軸押出機による溶融ペレット化条件] スクリュ内径 30mm(L/D=30) スクリュ形状 圧縮部に100mmのニーディングディスクを有する スクリーンメッシュ 90/90mesh スクリュ回転数 150rpm ベント孔 減圧吸引を実施 ホッパー内 窒素ガスを供給して置換 押出温度 C1:190℃ C2:200℃ C3:210℃ C4:220℃ C5:220℃ AD:210℃ D :210℃
【0054】上記で得られた樹脂組成物を用いて、以下
の評価を行った。
【0055】(延伸性)上記で得られた樹脂組成物を用
いて、単軸押出機で、下記の条件で製膜を行って厚さ5
0μmの未延伸フィルムを得た後、二軸延伸装置を用い
て、30mm/secの延伸速度で70℃にて同時二軸
延伸を行い、延伸フィルム(縦3倍、横3倍延伸)を得
た。
【0056】 [単軸押出機にによる製膜条件] スクリュー内径 40mm L/D 28 スクリュー圧縮比 3.2 Tダイ コートハンガータイプ ダイ巾 450mm 押出温度 C1:190℃ H:210℃ C2:210℃ D:210℃ C3:220℃ C4:220℃
【0057】上記で得られた延伸フィルム(フィルム中
央部の約20cm角)の厚みムラを、デジタルマイクロ
メーター(ソニー社製『M−30』)にて、1cm間隔
で20点ずつMD方向及びTD方向に測定して、、以下
の基準により評価した。 ◎・・・平均厚みに対する厚みムラが±10%未満 ○・・・ 〃 ±10〜20%未満 △・・・ 〃 ±20%以上 ×・・・延伸時にフィルムの破れが発生(厚みは測定せず)
【0058】(耐ピンホール性)上記で得られた未延伸
フィルム(A4サイズに裁断)を、ゲルボフレックステ
スター(理学工業社製)を用いて、23℃、50%RH
の雰囲気中で、440°捻り(3.5インチ)+直進
(2.5インチ)の繰り返し往復運動を、200回行っ
た後、該フィルム中に発生したピンホールの数を調べ
て、以下の基準により評価した。なお、ピンホールの数
は、フィルムの表面に墨汁を塗布して反対側に滲みだし
た墨汁の数を測定した。 ◎・・・0個 ○・・・1〜3個 △・・・4〜10個 ×・・・11個以上
【0059】(ガスバリア性)上記で得られた樹脂組成
物(a)、ポリオレフィン系樹脂[日本ポリケム社製
『ノバテックFL6CK』、PP](b)及び接着性樹
脂[三菱化学社製『モディック−AP P−513
V』、無水マレイン酸変性PP](c)を共押出多層製
膜装置に供給して、(b)/(c)/(a)/(c)/
(b)=150μm/30μm/60μm/30μm/
150μmの層厚み構成を有する積層体を得て、得られ
た積層体を、二軸延伸装置を用いて、100mm/se
cの延伸速度で同時二軸延伸を行い、多層延伸フィルム
(縦5倍、横5倍延伸)を得た。得られた多層延伸フィ
ルムをゲルボフレックステスター(理学工業社製)を用
いて、23℃、50%RHの雰囲気中で、440°捻り
(3.5インチ)+直進(2.5インチ)の繰り返し往
復運動を、1000回行った後、酸素透過度測定装置
(MOCON社製「OXTRAN10/50」)を用い
て、23℃、50%RHの条件下で該多層延伸フィルム
の酸素透過度(cc/m2・day・atm)を測定した。
【0060】実施例2 実施例1において、(A)成分として、エチレン含有量
29モル%、ケン化度99.6モル%、MFR8.0g
/10分(210℃、荷重2160g)、ホウ酸0.1
3%含有、酢酸ナトリウム400ppm含有、酢酸カリ
ウム90ppm含有のEVOHを用いた以外は同様に行
って、同様に評価した。なお、樹脂組成物中のホウ素含
有量は200ppm、ナトリウム含有量は100pp
m、カリウム含有量は30ppmであった。
【0061】実施例3 実施例1において、(A)成分として、エチレン含有量
38モル%、ケン化度99.6モル%、MFR3.0g
/10分(210℃、荷重2160g)、ホウ酸0.1
3%含有、酢酸ナトリウム336ppm含有、リン酸2
水素ナトリウム92ppm含有、酢酸カルシウム230
ppm含有のEVOHを用いた以外は同様に行って、同
様に評価した。なお、樹脂組成物中のホウ素含有量は2
00ppm、ナトリウム含有量は95ppm、カルシウ
ム含有量は50ppmであった。
【0062】実施例4 実施例1において、(B)成分として、東レ社製『アミ
ランCM8000』[ナイロン6/66/610/12
の共重合体、密度1.12g/cm3、融点131℃、
ΔH40J/g、MFR25g/10分(210℃、荷
重2160g)]を用いた以外は同様に行って、同様に
評価した。
【0063】実施例5 実施例1において、(B)成分として、エムスジャパン
社製『グリロンCA6E』[ナイロン6/12共重合
体、密度1.06g/cm3、融点124℃、ΔH39
J/g、MFR26g/10分(210℃、荷重216
0g)]を用いた以外は同様に行って、同様に評価し
た。
【0064】実施例6 実施例1において、(B)成分として、東レ社製『アミ
ランCM6541−X3』[ナイロン6/12の共重合
体、密度1.11g/cm3、融点135℃、ΔH40
J/g、MFR12g/10分(210℃、荷重216
0g)]を用いた以外は同様に行って、同様に評価し
た。
【0065】実施例7 実施例1において、(C)成分として、エチレン−メタ
クリル酸−アクリル酸エステル共重合体のアイオノマー
(三井デュポンポリケミカル社製『ハイミランS185
6』[密度0.93g/cm3、MFR1.0g/10
分(190℃、荷重2160g)、イオン種Na]を用
いた以外は同様に行って、同様に評価した。
【0066】実施例8 実施例1において、(A)成分と(B)成分の含有量を
それぞれ90部と10部に変更した以外は同様に行っ
て、同様に評価した。
【0067】実施例9 実施例1において、(A)成分と(B)成分の含有量を
それぞれ70部と30部に変更した以外は同様に行っ
て、同様に評価した。
【0068】実施例10 実施例1において、(C)成分の含有量を15部に変更
した以外は同様に行って、同様に評価した。
【0069】実施例11 実施例1において、(C)成分の含有量を3部に変更し
た以外は同様に行って、同様に評価した。
【0070】比較例1 実施例1において、樹脂組成物に(B)成分を含有させ
なかった以外は同様に行って、同様に評価した。
【0071】比較例2 実施例1において、樹脂組成物に(C)成分を含有させ
なかった以外は同様に行って、同様に評価した。
【0072】比較例3 実施例1において、(B)成分に変えて、東レ社製『ア
ミランCM6541−X4』(ナイロン6/12の共重
合体、密度1.10g/cm3、融点196℃)を用い
た以外は同様に行って、同様に評価した。
【0073】実施例及び比較例の評価結果を表1にまと
めて示す。
【0074】 〔表1〕 耐ピンホール性 延伸性 ガスバリア性* 実施例1 ◎ ◎ 5.4 〃 2 ◎ ◎ 5.0 〃 3 ◎ ◎ 7.5 〃 4 ◎ ◎ 6.0 〃 5 ◎ ◎ 5.9 〃 6 ◎ ◎ 6.6 〃 7 ◎ ◎ 6.5 〃 8 ◎ ◎ 5.0 〃 9 ◎ ◎ 5.8 〃 10 ◎ ◎ 6.4 〃 11 ◎ ◎ 5.3 比較例1 △ × >200 〃 2 × △ >200 〃 3 △ × >200 *ガスバリア性の単位は、cc/m2・day・atm
【0075】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、EVOH、融点
が160℃以下のポリアミド系樹脂及びオレフィン−不
飽和カルボン酸共重合体及び/又はオレフィン−不飽和
カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル共重合体を含有
してなるため、延伸性に優れ、かつ耐ピンホール性や多
層延伸フィルムとしたときの屈曲疲労後のガスバリア性
に優れ、各種包装用途(食品、飲料、化粧品、医薬品、
工業薬品、農薬、溶剤、燃料等)の包装材料として有用
であり、特にポリオレフィン系樹脂との積層体として非
常に有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/26 C08L 23/26 77/00 77/00 Fターム(参考) 4F100 AK01B AK01C AK46A AK69A AK70A AK71A AL05A BA02 BA03 BA06 BA10A BA10B BA10C BA15 GB16 GB23 GB66 JA04A JB16B JB16C JD02 JK20 YY00A 4J002 BB07Y BB08Y BB22W BB23Y BE03W CL00X GG02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
    (A)、融点が160℃以下のポリアミド系樹脂
    (B)、オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体及び/
    又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸
    エステル共重合体(C)を含有してなることを特徴とす
    る樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
    (A)及び融点が160℃以下のポリアミド系樹脂
    (B)の含有重量比(A/B)が50/50〜99/1
    であることを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体
    及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カル
    ボン酸エステル共重合体(C)の含有量がエチレン−酢
    酸ビニル共重合体ケン化物(A)及び融点が160℃以
    下のポリアミド系樹脂(B)の合計量(A+B)100
    重量部に対して1〜50重量部であることを特徴とする
    請求項1または2記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 融点が160℃以下のポリアミド系樹脂
    (B)及びオレフィン−不飽和カルボン酸共重合体及び
    /又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン
    酸エステル共重合体(C)の含有重量比(B/C)が5
    0/50〜99/1であることを特徴とする請求項1〜
    3いずれか記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体
    及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カル
    ボン酸エステル共重合体(C)がエチレン−(メタ)ア
    クリル酸共重合体又はエチレン−(メタ)アクリル酸共
    重合体のアイオノマーであることを特徴とする請求項1
    〜4いずれか記載の樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和
    カルボン酸エステル共重合体(C)がエチレン−(メ
    タ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体
    又はエチレン−(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル
    酸エステル共重合体のアイオノマーであることを特徴と
    する請求項1〜4いずれか記載の樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6いずれか記載の樹脂組成物
    を含有する層の少なくとも片面に熱可塑性樹脂層を有す
    ることを特徴とする積層体。
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