JP2002338538A - 新規スルホンアミド誘導体およびそれを含む魚類用抗寄生虫薬 - Google Patents
新規スルホンアミド誘導体およびそれを含む魚類用抗寄生虫薬Info
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- JP2002338538A JP2002338538A JP2001151336A JP2001151336A JP2002338538A JP 2002338538 A JP2002338538 A JP 2002338538A JP 2001151336 A JP2001151336 A JP 2001151336A JP 2001151336 A JP2001151336 A JP 2001151336A JP 2002338538 A JP2002338538 A JP 2002338538A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
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- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
- Fodder In General (AREA)
- Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Feed For Specific Animals (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】新規スルホンアミド誘導体およびそれを飼料に
配合したり、飼育水に加えたりして用いる 魚類用抗寄
生虫薬の提供。 【解決手段】 一般式I のスルホンアミド誘導体およびその塩、例えばN′−
[(1E)−1−(2,4−ジクロロフェニル)プロピ
リデン]ベンゼンスルホノヒドラジド、ならびにそれを
有効成分として含む魚類用抗寄生虫薬剤。
配合したり、飼育水に加えたりして用いる 魚類用抗寄
生虫薬の提供。 【解決手段】 一般式I のスルホンアミド誘導体およびその塩、例えばN′−
[(1E)−1−(2,4−ジクロロフェニル)プロピ
リデン]ベンゼンスルホノヒドラジド、ならびにそれを
有効成分として含む魚類用抗寄生虫薬剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、新規スルホンア
ミド誘導体およびそれを含む魚類用抗寄生虫薬剤に関す
る。
ミド誘導体およびそれを含む魚類用抗寄生虫薬剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】水産
養殖において養殖魚類のトラフグ、ハマチ、タイ、ヒラ
メ等に寄生虫が発生するとその成長が阻害され、食欲不
振となり衰弱して商品価値が低下する。魚類寄生虫には
外部寄生虫および内部寄生虫があるが、そのうち外部寄
生虫が大多数を占める。外部寄生虫としては、ハダム
シ、ヘテロボツリウム等の単生類、原虫類、二生類およ
びカリグス等の甲殻類が挙げられる。特にハダムシ、エ
ラムシが主な外部寄生虫であり、ハダムシは魚の表面に
吸鈎着し、魚の上皮細胞や色素胞を食害する。エラムシ
は魚の鰓葉に寄生し、貧血という直接的病因作用で鰓が
灰白色化し、食欲不振となって衰弱し、ひどいときには
死に至ることもある。
養殖において養殖魚類のトラフグ、ハマチ、タイ、ヒラ
メ等に寄生虫が発生するとその成長が阻害され、食欲不
振となり衰弱して商品価値が低下する。魚類寄生虫には
外部寄生虫および内部寄生虫があるが、そのうち外部寄
生虫が大多数を占める。外部寄生虫としては、ハダム
シ、ヘテロボツリウム等の単生類、原虫類、二生類およ
びカリグス等の甲殻類が挙げられる。特にハダムシ、エ
ラムシが主な外部寄生虫であり、ハダムシは魚の表面に
吸鈎着し、魚の上皮細胞や色素胞を食害する。エラムシ
は魚の鰓葉に寄生し、貧血という直接的病因作用で鰓が
灰白色化し、食欲不振となって衰弱し、ひどいときには
死に至ることもある。
【0003】これらの寄生虫を駆除する方法としては、
淡水浴、濃塩水浴、薬浴の各方法が採用されている。こ
れらの方法は、魚を一旦取り上げ、止水中に収容して処
理する方法である。現在、淡水浴が広く行われている
が、大量の淡水の供給や運搬が必要で、魚の移動等多大
な労力を要している。濃塩水浴は、魚が脱水症状を起こ
す危険性が高く、しかも、多量の食塩が必要なため、実
質上不可能である。また、薬浴では単生類を駆除するた
めに使用される過酸化水素等の薬剤による環境に対する
悪影響が懸念される。
淡水浴、濃塩水浴、薬浴の各方法が採用されている。こ
れらの方法は、魚を一旦取り上げ、止水中に収容して処
理する方法である。現在、淡水浴が広く行われている
が、大量の淡水の供給や運搬が必要で、魚の移動等多大
な労力を要している。濃塩水浴は、魚が脱水症状を起こ
す危険性が高く、しかも、多量の食塩が必要なため、実
質上不可能である。また、薬浴では単生類を駆除するた
めに使用される過酸化水素等の薬剤による環境に対する
悪影響が懸念される。
【0004】一方、従来、水産用の経口駆虫薬として、
単生類のハダムシ等の駆除にプラジカンテルが用いられ
ているが、この薬剤よりも、さらに駆虫効果の優れた駆
虫薬の開発が望まれている。
単生類のハダムシ等の駆除にプラジカンテルが用いられ
ているが、この薬剤よりも、さらに駆虫効果の優れた駆
虫薬の開発が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、新規スル
ホンアミド誘導体またはその塩を含む組成物が、魚類用
抗寄生虫薬として有効であることを見出した。
ホンアミド誘導体またはその塩を含む組成物が、魚類用
抗寄生虫薬として有効であることを見出した。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明によれば、式(I):
【化6】 [式中、R1は、ハロゲンで置換されていてもよいアリ
ール置換の低級アルキルもしくはアリール基、または式
(a):
ール置換の低級アルキルもしくはアリール基、または式
(a):
【化7】 [ここで、R11は、シクロアルキル基、チエニル基、ハ
ロゲンで置換されていてもよいアリール基または低級ア
ルコキシで置換されていてもよいアリールアルケニル基
を意味し、R12は、低級アルキル基、シクロアルキル
基、チエニル基、ハロゲンで置換されていてもよいアリ
ール基または低級アルコキシで置換されていてもよいア
リールアルケニル基をそれぞれ意味するか、またはR11
およびR12は、それらが結合している炭素原子と一緒に
なり、かつ環構成原子として窒素原子を含有して、低級
アルコキシカルボニルで置換されていてもよいピペリジ
ニル基を形成し、X1は、CHまたはNを意味する]で
表される基、または式(b):
ロゲンで置換されていてもよいアリール基または低級ア
ルコキシで置換されていてもよいアリールアルケニル基
を意味し、R12は、低級アルキル基、シクロアルキル
基、チエニル基、ハロゲンで置換されていてもよいアリ
ール基または低級アルコキシで置換されていてもよいア
リールアルケニル基をそれぞれ意味するか、またはR11
およびR12は、それらが結合している炭素原子と一緒に
なり、かつ環構成原子として窒素原子を含有して、低級
アルコキシカルボニルで置換されていてもよいピペリジ
ニル基を形成し、X1は、CHまたはNを意味する]で
表される基、または式(b):
【化8】 [ここで、R13は、ハロゲンで置換されていてもよいア
リール基を意味し、R14は、低級アルキル基を意味し、
X2は、CH2またはNHを意味する]で表される基を意
味し、R2は、低級アルキル基またはハロ(低級)アル
キルで置換されていてもよいアリール基を意味する]で
表されるスルホンアミド誘導体およびその塩が提供され
る。
リール基を意味し、R14は、低級アルキル基を意味し、
X2は、CH2またはNHを意味する]で表される基を意
味し、R2は、低級アルキル基またはハロ(低級)アル
キルで置換されていてもよいアリール基を意味する]で
表されるスルホンアミド誘導体およびその塩が提供され
る。
【0007】本明細書において、特に断りがない限り、
低級とは1〜6個の炭素原子を有するものを意味する。
低級アルキル基とは、1〜6個の炭素原子を有する、直
鎖状もしくは分岐状のものを意味し、例えば、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチ
ル、ヘキシル等が挙げられる。ハロゲンとは、塩素、臭
素、ヨウ素およびフッ素原子を意味する。
低級とは1〜6個の炭素原子を有するものを意味する。
低級アルキル基とは、1〜6個の炭素原子を有する、直
鎖状もしくは分岐状のものを意味し、例えば、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチ
ル、ヘキシル等が挙げられる。ハロゲンとは、塩素、臭
素、ヨウ素およびフッ素原子を意味する。
【0008】アリール基とは、6〜12個の炭素原子を
有する、芳香族炭化水素残基であり、例えば、フェニ
ル、ナフチル等が挙げられる。シクロアルキル基とは、
環状の飽和炭化水素残基であり、例えば、シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
シクロヘプチル等が挙げられる。低級アルコキシ基と
は、1〜6個の炭素原子を有する、直鎖状または分岐状
のものを意味し、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポ
キシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec-
ブトキシ、tert-ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペン
チルオキシ、ヘキシルオキシ等が挙げられる。
有する、芳香族炭化水素残基であり、例えば、フェニ
ル、ナフチル等が挙げられる。シクロアルキル基とは、
環状の飽和炭化水素残基であり、例えば、シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
シクロヘプチル等が挙げられる。低級アルコキシ基と
は、1〜6個の炭素原子を有する、直鎖状または分岐状
のものを意味し、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポ
キシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec-
ブトキシ、tert-ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペン
チルオキシ、ヘキシルオキシ等が挙げられる。
【0009】アルケニル基とは、2〜6個の炭素原子を
有する、直鎖状または分岐状のものを意味し、例えば、
ビニル、プロペニル(すなわち、アリルまたは1−プロ
ペニル)、ブテニル、イソブテニル、ペンテニル、ヘキ
セニル等が挙げられる。アリールアルケニル基とは、上
記のアリール基とアルケニル基が結合してなる基であ
り、例えば、フェニルエテニル、フェニルプロペニル、
ナフチルエテニル等が挙げられる。ハロ(低級)アルキ
ル基とは、1個以上のハロゲンで置換された低級アルキ
ル基を意味し、例えばクロロメチル、ブロモメチル、ヨ
ードメチル、ジクロロエチル、ブロモクロロエチル、ト
リフルオロメチル、トリフルオロエチル等が挙げられ
る。
有する、直鎖状または分岐状のものを意味し、例えば、
ビニル、プロペニル(すなわち、アリルまたは1−プロ
ペニル)、ブテニル、イソブテニル、ペンテニル、ヘキ
セニル等が挙げられる。アリールアルケニル基とは、上
記のアリール基とアルケニル基が結合してなる基であ
り、例えば、フェニルエテニル、フェニルプロペニル、
ナフチルエテニル等が挙げられる。ハロ(低級)アルキ
ル基とは、1個以上のハロゲンで置換された低級アルキ
ル基を意味し、例えばクロロメチル、ブロモメチル、ヨ
ードメチル、ジクロロエチル、ブロモクロロエチル、ト
リフルオロメチル、トリフルオロエチル等が挙げられ
る。
【0010】本発明のスルホンアミド誘導体としては、
例えば、N’−[(1E)−1−(2,4−ジクロロフ
ェニル)プロピリデン]ベンゼンスルホノヒドラジド、
N’−[1−(2,4−ジクロロフェニル)プロピル]
ベンゼンスルホノヒドラジド、N’−[1−(2,4−
ジクロロフェニル)プロピリデン]メタンスルホノヒド
ラジド、N’−[(1−(2,4−ジクロロフェニル)
プロピリデン]−3−(トリフルオロメチル)ベンゼン
スルホノヒドラジド、N−[2−(2,4−ジクロロフ
ェニル)−1−ブテニル]ベンゼンスルホンアミド、N
−[2−(2,4−ジクロロフェニル)ブチル]ベンゼ
ンスルホンアミド、N’−[ジ(2−チエニル)メチレ
ン]ベンゼンスルホノヒドラジド、N’−(ジシクロヘ
キシルメチレン)ベンゼンスルホノヒドラジド、4−
[(フェニルスルホニル)ヒドラゾノ]−1−ピペリジ
ンカルボン酸tert−ブチルエステル、N’−[ビス
(2,4−ジクロロフェニル)メチレン]ベンゼンスル
ホノヒドラジド、N’−[(2E)−3−(4−メトキ
シフェニル)−1−[(E)−2−(4−メトキシフェ
ニル)エテニル]−2−プロペニリデン]ベンゼンスル
ホノヒドラジド、N−[1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)プロピル]ベンゼンスルホンアミドおよびN−
(2’,4’−ジクロロ−1,1’−ビフェニル−2−
イル)ベンゼンスルホンアミドが挙げられる。
例えば、N’−[(1E)−1−(2,4−ジクロロフ
ェニル)プロピリデン]ベンゼンスルホノヒドラジド、
N’−[1−(2,4−ジクロロフェニル)プロピル]
ベンゼンスルホノヒドラジド、N’−[1−(2,4−
ジクロロフェニル)プロピリデン]メタンスルホノヒド
ラジド、N’−[(1−(2,4−ジクロロフェニル)
プロピリデン]−3−(トリフルオロメチル)ベンゼン
スルホノヒドラジド、N−[2−(2,4−ジクロロフ
ェニル)−1−ブテニル]ベンゼンスルホンアミド、N
−[2−(2,4−ジクロロフェニル)ブチル]ベンゼ
ンスルホンアミド、N’−[ジ(2−チエニル)メチレ
ン]ベンゼンスルホノヒドラジド、N’−(ジシクロヘ
キシルメチレン)ベンゼンスルホノヒドラジド、4−
[(フェニルスルホニル)ヒドラゾノ]−1−ピペリジ
ンカルボン酸tert−ブチルエステル、N’−[ビス
(2,4−ジクロロフェニル)メチレン]ベンゼンスル
ホノヒドラジド、N’−[(2E)−3−(4−メトキ
シフェニル)−1−[(E)−2−(4−メトキシフェ
ニル)エテニル]−2−プロペニリデン]ベンゼンスル
ホノヒドラジド、N−[1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)プロピル]ベンゼンスルホンアミドおよびN−
(2’,4’−ジクロロ−1,1’−ビフェニル−2−
イル)ベンゼンスルホンアミドが挙げられる。
【0011】本発明のスルホンアミド誘導体のうち、式
(Ia):
(Ia):
【化9】 [式中、R2、R11、R12およびX1は、それぞれ前記と
同じ意味を有する]で表されるスルホンアミド誘導体、
および式(Ib):
同じ意味を有する]で表されるスルホンアミド誘導体、
および式(Ib):
【化10】 [式中、R2、R13、R14およびX2は、それぞれ前記と
同じ意味を有する]で表されるスルホンアミド誘導体、
ならびにそれらの塩が好ましい。
同じ意味を有する]で表されるスルホンアミド誘導体、
ならびにそれらの塩が好ましい。
【0012】本発明のスルホンアミド誘導体は、例え
ば、以下の方法に従い、製造することができる。 (1)R1が、ハロゲンで置換されていてもよいアリー
ルで置換された低級アルキル基であるとき、方法
(1):
ば、以下の方法に従い、製造することができる。 (1)R1が、ハロゲンで置換されていてもよいアリー
ルで置換された低級アルキル基であるとき、方法
(1):
【化11】 [式中、R2は、上記で定義した通りであり、R15は、
ハロゲンで置換されていてもよいアリール基を意味す
る]、
ハロゲンで置換されていてもよいアリール基を意味す
る]、
【0013】(2)R1が、ハロゲンで置換されていて
もよいアリールで置換されたアリール基であるとき、方
法(2):
もよいアリールで置換されたアリール基であるとき、方
法(2):
【化12】 [式中、R2は上記で定義した通りであり、R16は、ハ
ロゲンで置換されていてもよいアリール基を意味し、Y
は、2級アミンの保護基を意味する]、
ロゲンで置換されていてもよいアリール基を意味し、Y
は、2級アミンの保護基を意味する]、
【0014】(3)R1が、式(a)[ここで、R11お
よびR12は、上記で定義した通りであり、X1は、Nを
意味する]であるとき、方法(3):
よびR12は、上記で定義した通りであり、X1は、Nを
意味する]であるとき、方法(3):
【化13】 [式中、R2、R11よびR12は上記で定義した通りであ
る]
る]
【0015】(4)R1が、式(a)[ここで、R2、R
11およびR12は、上記で定義した通りであり、X1は、
CHを意味する]であるとき、方法(4):
11およびR12は、上記で定義した通りであり、X1は、
CHを意味する]であるとき、方法(4):
【化14】 [式中、R2、R11およびR12は上記で定義した通りで
ある]
ある]
【0016】(5)R1が、式(b)[ここで、R2、R
13、R14、X1およびX2は上記で定義した通りである]
であるとき、方法(5):
13、R14、X1およびX2は上記で定義した通りである]
であるとき、方法(5):
【化15】 [式中、R2、R13およびR14は上記で定義した通りで
ある]。
ある]。
【0017】方法(1)において、化合物(I−1)
は、トリエチルシランのような還元剤と、トリフルオロ
酢酸のような酸の存在下、室温〜加熱下に、化合物(I
I)を還元して得ることができる。方法(2)におい
て、化合物(I−2)は、化合物(III)を保護基Y
の脱離反応に付して得ることができる。例えば、保護基
Yがメトキシエトキシメチル基であるとき、この保護基
の脱離は、塩酸酸性のアルコール溶媒中、室温で攪拌す
ることにより行われる。方法(3)において、化合物
(I−3)は、化合物(IV)と化合物(V)を、テト
ラヒドロフランのような非プロトン性溶媒中、加熱下に
反応させることにより得ることができる。また、化合物
(VI)と化合物(VII)をピリジンのような塩基性
有機溶媒中で、室温〜加熱下に反応させても化合物(I
−3)を得ることができる。
は、トリエチルシランのような還元剤と、トリフルオロ
酢酸のような酸の存在下、室温〜加熱下に、化合物(I
I)を還元して得ることができる。方法(2)におい
て、化合物(I−2)は、化合物(III)を保護基Y
の脱離反応に付して得ることができる。例えば、保護基
Yがメトキシエトキシメチル基であるとき、この保護基
の脱離は、塩酸酸性のアルコール溶媒中、室温で攪拌す
ることにより行われる。方法(3)において、化合物
(I−3)は、化合物(IV)と化合物(V)を、テト
ラヒドロフランのような非プロトン性溶媒中、加熱下に
反応させることにより得ることができる。また、化合物
(VI)と化合物(VII)をピリジンのような塩基性
有機溶媒中で、室温〜加熱下に反応させても化合物(I
−3)を得ることができる。
【0018】方法(4)において、化合物(I−4)
は、化合物(VIII)と化合物(IX)を、p−トル
エンスルホン酸のような有機酸の存在下、室温〜加熱下
に、ベンゼンのような非極性有機溶媒中で反応させて得
ることができる。方法(5)において、化合物(I−
6)は、化合物(I−5)を方法(1)と同様の条件下
で還元することにより得ることができる。より詳細に
は、これら方法は、実施例1〜13に記載の方法または
それらに類似の方法に従って行うことができる。
は、化合物(VIII)と化合物(IX)を、p−トル
エンスルホン酸のような有機酸の存在下、室温〜加熱下
に、ベンゼンのような非極性有機溶媒中で反応させて得
ることができる。方法(5)において、化合物(I−
6)は、化合物(I−5)を方法(1)と同様の条件下
で還元することにより得ることができる。より詳細に
は、これら方法は、実施例1〜13に記載の方法または
それらに類似の方法に従って行うことができる。
【0019】上記の方法で用いられる原料は、以下のよ
うにして製造することができる。
うにして製造することができる。
【化16】 [式中、R2、R11、R12、R15、R16およびYは上記
で定義した通りである]これらの方法は、後記の製造例
1〜4に記載の方法またはそれらに類似の方法に従って
行うことができる。
で定義した通りである]これらの方法は、後記の製造例
1〜4に記載の方法またはそれらに類似の方法に従って
行うことができる。
【0020】さらに、本発明によれば、スルホンアミド
誘導体(I)またはその塩を有効成分として含む魚類用
抗寄生虫薬剤が提供される。本発明の薬剤を適用できる
魚としては、例えばブリ、カンパチ、ヒラマサ、トラフ
グ、ヒラメ、カサゴ、コイ、ウナギ、ヤマメ、アユ、フ
ナ、マダイ、イシダイ、コロダイ、シマアジ、ハタ、ア
ユ等の養殖魚、金魚、各種熱帯魚、錦鯉等の鑑賞魚など
が挙げられる。本発明の抗寄生虫薬剤を適用できる魚類
寄生虫としては、例えば単生類、原虫類、二生類および
甲殻類が挙げられる。
誘導体(I)またはその塩を有効成分として含む魚類用
抗寄生虫薬剤が提供される。本発明の薬剤を適用できる
魚としては、例えばブリ、カンパチ、ヒラマサ、トラフ
グ、ヒラメ、カサゴ、コイ、ウナギ、ヤマメ、アユ、フ
ナ、マダイ、イシダイ、コロダイ、シマアジ、ハタ、ア
ユ等の養殖魚、金魚、各種熱帯魚、錦鯉等の鑑賞魚など
が挙げられる。本発明の抗寄生虫薬剤を適用できる魚類
寄生虫としては、例えば単生類、原虫類、二生類および
甲殻類が挙げられる。
【0021】単生類としては、ベネデニア・セリオラエ
(Benedenia seriolae)、ベネデニア・セキ(Benedeni
a sekii)、ベネデニア・ホシナイ(Benedenia hoshina
i)、ベネデニア・エピネフェリ(Benedenia epinephel
i)、ネオベネデニア・ギレラエ(Neobenedenia girell
ae)、ダクチロギルス・イクステンスス(Dactylogyrus
extensus)、シュードダクチロギルス・ビニ(Pseudod
actylogyrus bini)、テトラオンクス・アワクライ(Te
tranochus awakurai)、ギロダクチルス・ジャポニクス
(Gyrodactylus japonicus)、ギロダクチルス・ニッポ
ンエンシス(Gyrodactylus nipponensis)、ギロダクチ
ルス・コバヤシ(Gyrodactylus kobayashii)、アノプ
ロディクス・スパリ(Anoplodiscus spari)およびアノ
プロディクス・タイ(Anoplodiscus tai)のような単後
吸盤類ならびにヘテラキン・ヘテロセルカ(Heteraxine
heterocerca)、ヘテロボツリウム・オカモトイ(Hete
robothrium okamotoi)、ビバーギナ・タイ(Bivagina
tai)、ミクトコチル・セバスティシー(Microcotyle s
ebastisci)、ゼカプタ・ジャポニカ(Zexaptajaponic
a)およびディプロゾーン・ニッポニクム(Diplozoon n
ipponicum)のような多後吸盤類が挙げられる。
(Benedenia seriolae)、ベネデニア・セキ(Benedeni
a sekii)、ベネデニア・ホシナイ(Benedenia hoshina
i)、ベネデニア・エピネフェリ(Benedenia epinephel
i)、ネオベネデニア・ギレラエ(Neobenedenia girell
ae)、ダクチロギルス・イクステンスス(Dactylogyrus
extensus)、シュードダクチロギルス・ビニ(Pseudod
actylogyrus bini)、テトラオンクス・アワクライ(Te
tranochus awakurai)、ギロダクチルス・ジャポニクス
(Gyrodactylus japonicus)、ギロダクチルス・ニッポ
ンエンシス(Gyrodactylus nipponensis)、ギロダクチ
ルス・コバヤシ(Gyrodactylus kobayashii)、アノプ
ロディクス・スパリ(Anoplodiscus spari)およびアノ
プロディクス・タイ(Anoplodiscus tai)のような単後
吸盤類ならびにヘテラキン・ヘテロセルカ(Heteraxine
heterocerca)、ヘテロボツリウム・オカモトイ(Hete
robothrium okamotoi)、ビバーギナ・タイ(Bivagina
tai)、ミクトコチル・セバスティシー(Microcotyle s
ebastisci)、ゼカプタ・ジャポニカ(Zexaptajaponic
a)およびディプロゾーン・ニッポニクム(Diplozoon n
ipponicum)のような多後吸盤類が挙げられる。
【0022】原虫類としては、イクチオボド、ウージニ
ウムおよびアミルウージニウムのような鞭毛虫、キロド
ネラ、トリコディナ、イクチオフチリウスおよびクリプ
トカリオンのような繊毛虫、ミクソボルスのような粘液
胞子虫が挙げられる。二生類としては、横川吸虫が挙げ
られる。
ウムおよびアミルウージニウムのような鞭毛虫、キロド
ネラ、トリコディナ、イクチオフチリウスおよびクリプ
トカリオンのような繊毛虫、ミクソボルスのような粘液
胞子虫が挙げられる。二生類としては、横川吸虫が挙げ
られる。
【0023】甲殻類としては、アルグルス・ジャポニク
ス(Argulus japonicus)のような鰓尾類、カリグス・
スピノスス(Caligus spinosus)、カリグス・エスピー
(Caligus sp.)、カリグス・ロンギペディス(Caligus
longipedis)、シュードカリグス・フグ(Pseudocalig
us fugu)およびレルナエア・サイプリナシア(Lernaea
cyprinacea)のようなウオジラミ目、シュードエルガ
シルス・ザッコニス(Pseudergasilus zacconis)、ネ
オエルガシルス・ジャポニクス(Neoergasilusjaponicu
s)およびエルガシルス・シエボルディ(Ergasilus sie
boldi)のようなキプロプス目、サルミノコラ・ヤマメ
(Salminocola yamame)およびアレラ・マクロトラキル
ス(Alella macrotrachelus)のようなナガクビムシ目
のような橈脚類、ならびにイロナ・メラノスティクタ
(Irona melanosticta)、レクサネラ・ベルコサ(Rhex
anella verrucosa)およびコドノフィルス・トリゴノセ
ファルス(Codonophilus trigonocephalus)のような等
脚類が挙げられる。
ス(Argulus japonicus)のような鰓尾類、カリグス・
スピノスス(Caligus spinosus)、カリグス・エスピー
(Caligus sp.)、カリグス・ロンギペディス(Caligus
longipedis)、シュードカリグス・フグ(Pseudocalig
us fugu)およびレルナエア・サイプリナシア(Lernaea
cyprinacea)のようなウオジラミ目、シュードエルガ
シルス・ザッコニス(Pseudergasilus zacconis)、ネ
オエルガシルス・ジャポニクス(Neoergasilusjaponicu
s)およびエルガシルス・シエボルディ(Ergasilus sie
boldi)のようなキプロプス目、サルミノコラ・ヤマメ
(Salminocola yamame)およびアレラ・マクロトラキル
ス(Alella macrotrachelus)のようなナガクビムシ目
のような橈脚類、ならびにイロナ・メラノスティクタ
(Irona melanosticta)、レクサネラ・ベルコサ(Rhex
anella verrucosa)およびコドノフィルス・トリゴノセ
ファルス(Codonophilus trigonocephalus)のような等
脚類が挙げられる。
【0024】本発明の魚類用抗寄生虫薬剤は、スルホン
アミド誘導体(I)またはその塩を有効成分として、単
独または適当な担体と組み合わせてなる。本発明の薬剤
における有効成分の含有量は、0.001〜100重量
%、好ましくは0.01〜99.99重量%である。
アミド誘導体(I)またはその塩を有効成分として、単
独または適当な担体と組み合わせてなる。本発明の薬剤
における有効成分の含有量は、0.001〜100重量
%、好ましくは0.01〜99.99重量%である。
【0025】担体としては、賦形剤、安定化剤等が挙げ
られる。賦形剤としては、アルギン酸ナトリウム、乳
糖、セルロース、デンプン、グルテン、ゼイン、第1リ
ン酸カルシウム、ゼラチン、ポリエチレングリコール、
コーンスターチ、軽質無水ケイ酸等が挙げられる。安定
化剤としては、プロピレングリコール、塩化マグネシウ
ム、アスコルビン酸カルシウム、酢酸トコフェロール、
エトキシキン、ピロ亜硫酸ナトリウム等が挙げられる。
られる。賦形剤としては、アルギン酸ナトリウム、乳
糖、セルロース、デンプン、グルテン、ゼイン、第1リ
ン酸カルシウム、ゼラチン、ポリエチレングリコール、
コーンスターチ、軽質無水ケイ酸等が挙げられる。安定
化剤としては、プロピレングリコール、塩化マグネシウ
ム、アスコルビン酸カルシウム、酢酸トコフェロール、
エトキシキン、ピロ亜硫酸ナトリウム等が挙げられる。
【0026】さらに、本発明によれば、上記の魚類用抗
寄生虫薬剤が、魚類用飼料に配合されてなる薬剤が提供
される。魚類用抗寄生虫薬剤が配合されるべき魚類用飼
料としては、魚粉、イカミール、飼料用酵母、イワシミ
ンチ、モイスペレット等が挙げられる。配合された飼料
における有効成分の含有量は、0.001〜20重量
%、好ましくは0.01〜10重量%である。
寄生虫薬剤が、魚類用飼料に配合されてなる薬剤が提供
される。魚類用抗寄生虫薬剤が配合されるべき魚類用飼
料としては、魚粉、イカミール、飼料用酵母、イワシミ
ンチ、モイスペレット等が挙げられる。配合された飼料
における有効成分の含有量は、0.001〜20重量
%、好ましくは0.01〜10重量%である。
【0027】さらに、本発明によれば、スルホンアミド
誘導体(I)またはその塩を有効成分として含む薬剤ま
たは飼料を魚類に投与することからなる魚類の寄生虫の
駆除方法が提供される。投与方法としては、経口投与が
簡便であり、好ましい。さらに、本発明によれば、スル
ホンアミド誘導体(I)またはその塩を含有する飼育水
に魚類を浸漬することからなる魚類の寄生虫の駆除方法
が提供される。スルホンアミド誘導体(I)またはその
塩を浸漬処理に用いる場合には、化合物(I)またはそ
の塩を適当な溶媒に予め溶解したものを用いるのが好ま
しい。溶媒としてはエタノール、ジメチルスルホキシド
等が挙げられ、溶解補助剤としては、ポリニビルピロリ
ドン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸
ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ポリビニルア
ルコール等が挙げられる。
誘導体(I)またはその塩を有効成分として含む薬剤ま
たは飼料を魚類に投与することからなる魚類の寄生虫の
駆除方法が提供される。投与方法としては、経口投与が
簡便であり、好ましい。さらに、本発明によれば、スル
ホンアミド誘導体(I)またはその塩を含有する飼育水
に魚類を浸漬することからなる魚類の寄生虫の駆除方法
が提供される。スルホンアミド誘導体(I)またはその
塩を浸漬処理に用いる場合には、化合物(I)またはそ
の塩を適当な溶媒に予め溶解したものを用いるのが好ま
しい。溶媒としてはエタノール、ジメチルスルホキシド
等が挙げられ、溶解補助剤としては、ポリニビルピロリ
ドン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸
ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ポリビニルア
ルコール等が挙げられる。
【0028】
【実施例】製造例1 ヒドラジン一水和物(3.7g)のエタノール(10m
l)溶液に2,4−ジクロロプロピオフェノン(3g)
のエタノール(10ml)溶液を加え、4時間加熱還流
した。反応液にジクロロメタンを加え、水で2回洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
して1−(2,4−ジクロロフェニル)−1−プロパノ
ン ヒドラゾン(3.1g)を幾何異性体の混合物とし
て得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.02および1.0
8(各々t,3H),2.43および2.57(各々
q、2H),4.85−5.50(m,2H),7.0
5−7.55(m,3H).
l)溶液に2,4−ジクロロプロピオフェノン(3g)
のエタノール(10ml)溶液を加え、4時間加熱還流
した。反応液にジクロロメタンを加え、水で2回洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
して1−(2,4−ジクロロフェニル)−1−プロパノ
ン ヒドラゾン(3.1g)を幾何異性体の混合物とし
て得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.02および1.0
8(各々t,3H),2.43および2.57(各々
q、2H),4.85−5.50(m,2H),7.0
5−7.55(m,3H).
【0029】製造例2 2,4−ジクロロプロピオフェノン(1.5g)および
ベンゼンスルホンアミド(1.2g)のジクロロメタン
溶液(15ml)に室温下、四塩化チタン(1.4g)
およびトリエチルアミン(1.5g)を加え、同温度で
3時間攪拌した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液に
注ぎ、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去して得た粗生成物を、ヘキサンおよび酢酸エチル
(6:1,v/v)次いでヘキサンおよび酢酸エチル
(3:1,v/v)の混液で溶出するシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含む溶
出画分の溶媒を減圧留去してN−[1−(2,4−ジク
ロロフェニル)−1−プロペニル]ベンゼンスルホンア
ミド(1.5g)を幾何異性体の混合物として得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.43および1.7
1(各々d,3H),5.59および5.78(各々
q,2H),6.19および6.32(各々brs,1
H),6.85−7.80(m,8H)
ベンゼンスルホンアミド(1.2g)のジクロロメタン
溶液(15ml)に室温下、四塩化チタン(1.4g)
およびトリエチルアミン(1.5g)を加え、同温度で
3時間攪拌した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液に
注ぎ、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去して得た粗生成物を、ヘキサンおよび酢酸エチル
(6:1,v/v)次いでヘキサンおよび酢酸エチル
(3:1,v/v)の混液で溶出するシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含む溶
出画分の溶媒を減圧留去してN−[1−(2,4−ジク
ロロフェニル)−1−プロペニル]ベンゼンスルホンア
ミド(1.5g)を幾何異性体の混合物として得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.43および1.7
1(各々d,3H),5.59および5.78(各々
q,2H),6.19および6.32(各々brs,1
H),6.85−7.80(m,8H)
【0030】製造例3 N−(2−ヨードフェニル)ベンゼンスルホンアミド
(1g)のジメチルホルムアミド溶液(10ml)に炭
酸カリウム(384mg)およびメトキシエトキシメチ
ルクロリド(346mg)を加え、そのまま2時間攪拌
した。反応液に酢酸エチルを加え、水で2回洗浄し、飽
和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を減圧留去して得た粗生成物を、ヘキサンおよび酢酸エ
チル(3:1,v/v)の混液で溶出するシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含
む溶出画分の溶媒を減圧留去してN−(2−ヨードフェ
ニル)−N−[(2−メトキシエトキシ)メチル]ベン
ゼンスルホンアミド(1.2g)を得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):3.31(t,3
H),3.45−3.60(m,2H),3.70−
3.90(m,2H),4.85(d,1H),5.4
3(d,1H),6.95−7.90(m,9H)
(1g)のジメチルホルムアミド溶液(10ml)に炭
酸カリウム(384mg)およびメトキシエトキシメチ
ルクロリド(346mg)を加え、そのまま2時間攪拌
した。反応液に酢酸エチルを加え、水で2回洗浄し、飽
和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を減圧留去して得た粗生成物を、ヘキサンおよび酢酸エ
チル(3:1,v/v)の混液で溶出するシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含
む溶出画分の溶媒を減圧留去してN−(2−ヨードフェ
ニル)−N−[(2−メトキシエトキシ)メチル]ベン
ゼンスルホンアミド(1.2g)を得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):3.31(t,3
H),3.45−3.60(m,2H),3.70−
3.90(m,2H),4.85(d,1H),5.4
3(d,1H),6.95−7.90(m,9H)
【0031】製造例4 N−(2−ヨードフェニル)−N−[(2−メトキシエ
トキシ)メチル]ベンゼンスルホンアミド(300m
g)のジオキサン溶液(5ml)に窒素雰囲気下で2,
4−ジクロロフェニルボロン酸(128mg)、リン酸
カリウム(427mg)およびテトラキス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム(38mg)を加え、30分
間80℃で加熱した。放冷後、反応液に酢酸エチルを加
え、水で2回洗浄し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得た粗生成
物を、ヘキサンおよび酢酸エチル(4:1,v/v)の
混液で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製した。所望の生成物を含む溶出画分の溶媒を減圧留
去してN−(2’,4’−ジクロロ−1,1’−ビフェ
ニル−2−イル)−N−[(2−メトキシエトキシ)メ
チル]ベンゼンスルホンアミド(180mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):3.29(s,3
H),3.32−3.50(m,4H),4.45−
4.70(m,1H),5.10(d,1H),6.9
4−7.85(m,12H) ESI−MS:488[M+Na]+
トキシ)メチル]ベンゼンスルホンアミド(300m
g)のジオキサン溶液(5ml)に窒素雰囲気下で2,
4−ジクロロフェニルボロン酸(128mg)、リン酸
カリウム(427mg)およびテトラキス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム(38mg)を加え、30分
間80℃で加熱した。放冷後、反応液に酢酸エチルを加
え、水で2回洗浄し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得た粗生成
物を、ヘキサンおよび酢酸エチル(4:1,v/v)の
混液で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製した。所望の生成物を含む溶出画分の溶媒を減圧留
去してN−(2’,4’−ジクロロ−1,1’−ビフェ
ニル−2−イル)−N−[(2−メトキシエトキシ)メ
チル]ベンゼンスルホンアミド(180mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):3.29(s,3
H),3.32−3.50(m,4H),4.45−
4.70(m,1H),5.10(d,1H),6.9
4−7.85(m,12H) ESI−MS:488[M+Na]+
【0032】実施例1 2,4−ジクロロプロピオフェノン(3g)およびベン
ゼンスルホノヒドラジド(2.5g)をテトラヒドロフ
ラン中8時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、粗生成
物を、トルエン−ジクロロメタン(2:1,v/v)、
次いでトルエン−ジクロロメタン−メタノール(2:
1:0.1,v/v/v)の混液で溶出するシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を
含む溶出画分の溶媒を減圧留去してN’−[(1E)−
1−(2,4−ジクロロフェニル)プロピリデン]ベン
ゼンスルホノヒドラジド(2.1g)およびその幾何異
性体(2.5g)を得た。 N’−[(1E)−1−(2,4−ジクロロフェニル)
プロピリデン]ベンゼンスルホノヒドラジドのデータ1 H−NMR(CDCl3,δ):0.96(t,3
H),2.52(q,2H),7.05(d,1H),
7.35−7.70(m,5H),7.90−8.00
(m,2H),8.20(br s,1H) N’−[(1E)−1−(2,4−ジクロロフェニル)
プロピリデン]ベンゼンスルホノヒドラジドの幾何異性
体のデータ1 H−NMR(CDCl3,δ):1.04(t,3
H),2.45(q,2H),6.94(d,1H),
7.16(br s,1H),7.30−7.70
(m,5H),7.85−8.00(m,2H).
ゼンスルホノヒドラジド(2.5g)をテトラヒドロフ
ラン中8時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、粗生成
物を、トルエン−ジクロロメタン(2:1,v/v)、
次いでトルエン−ジクロロメタン−メタノール(2:
1:0.1,v/v/v)の混液で溶出するシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を
含む溶出画分の溶媒を減圧留去してN’−[(1E)−
1−(2,4−ジクロロフェニル)プロピリデン]ベン
ゼンスルホノヒドラジド(2.1g)およびその幾何異
性体(2.5g)を得た。 N’−[(1E)−1−(2,4−ジクロロフェニル)
プロピリデン]ベンゼンスルホノヒドラジドのデータ1 H−NMR(CDCl3,δ):0.96(t,3
H),2.52(q,2H),7.05(d,1H),
7.35−7.70(m,5H),7.90−8.00
(m,2H),8.20(br s,1H) N’−[(1E)−1−(2,4−ジクロロフェニル)
プロピリデン]ベンゼンスルホノヒドラジドの幾何異性
体のデータ1 H−NMR(CDCl3,δ):1.04(t,3
H),2.45(q,2H),6.94(d,1H),
7.16(br s,1H),7.30−7.70
(m,5H),7.85−8.00(m,2H).
【0033】実施例2 N’−[(1E)−1−(2,4−ジクロロフェニル)
プロピリデン]ベンゼンスルホノヒドラジド(300m
g)のトリフルオロ酢酸(1ml)溶液に、氷冷下トリ
エチルシラン(195mg)を加え、同温で1時間、室
温で2時間反応させた。反応終了後、酢酸エチルを加
え、炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した後に分液し、
有機相を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、溶媒を減圧留去して得た粗生成物を、ヘキサ
ンおよび酢酸エチル(3:1,v/v)の混液で溶出す
るシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。所
望の生成物を含む溶出画分の溶媒を減圧留去してN’−
[1−(2,4−ジクロロフェニル)プロピル]ベンゼ
ンスルホノヒドラジド(180mg)を得た。 1 H−NMR(CDCl3,δ):0.77(t,3
H),1.40−1.80(m,2H),4.20−
4.40(m,2H),5.67(br s,1H),
7.10−7.90(m,8H) ESI−MS:381[M+Na]+
プロピリデン]ベンゼンスルホノヒドラジド(300m
g)のトリフルオロ酢酸(1ml)溶液に、氷冷下トリ
エチルシラン(195mg)を加え、同温で1時間、室
温で2時間反応させた。反応終了後、酢酸エチルを加
え、炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した後に分液し、
有機相を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、溶媒を減圧留去して得た粗生成物を、ヘキサ
ンおよび酢酸エチル(3:1,v/v)の混液で溶出す
るシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。所
望の生成物を含む溶出画分の溶媒を減圧留去してN’−
[1−(2,4−ジクロロフェニル)プロピル]ベンゼ
ンスルホノヒドラジド(180mg)を得た。 1 H−NMR(CDCl3,δ):0.77(t,3
H),1.40−1.80(m,2H),4.20−
4.40(m,2H),5.67(br s,1H),
7.10−7.90(m,8H) ESI−MS:381[M+Na]+
【0034】実施例3 1−(2,4−ジクロロフェニル)−1−プロパノン
ヒドラゾン(1g)のジクロロメタン(10ml)溶液
に、ピリジン(672mg)およびメタンスルホニルク
ロリド(730mg)を加え、室温で2時間反応させ
た。反応液に酢酸エチルを加え、水、クエン酸水溶液お
よび飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧留去した後、粗生成物をヘキサン
および酢酸エチル(3:1,v/v)の混液で溶出する
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。所望
の生成物を含む溶出画分の溶媒を減圧留去して、N’−
[1−(2,4−ジクロロフェニル)プロピリデン]メ
タンスルホノヒドラジド(730mg)およびN’−
[1−(2,4−ジクロロフェニル)プロピリデン]メ
タンスルホノヒドラジドの幾何異性体(410mg)を
得た。 N’−[1−(2,4−ジクロロフェニル)プロピリデ
ン]メタンスルホノヒドラジドのデータ:1 H−NMR(CDCl3,δ):1.04(t,3
H),2.61(q,2H),3.14(s,3H),
7.25−7.91(m,3H) APCI−MS:295[M+H]+ N’−[1−(2,4−ジクロロフェニル)プロピリデ
ン]メタンスルホノヒドラジドの幾何異性体のデータ:1 H−NMR(CDCl3,δ):1.13(t,3
H),2.58(q,2H),3.09(s,3H),
7.00−7.15(m,2H),7.35−7.55
(m,2H) APCI−MS:295[M+H]+
ヒドラゾン(1g)のジクロロメタン(10ml)溶液
に、ピリジン(672mg)およびメタンスルホニルク
ロリド(730mg)を加え、室温で2時間反応させ
た。反応液に酢酸エチルを加え、水、クエン酸水溶液お
よび飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧留去した後、粗生成物をヘキサン
および酢酸エチル(3:1,v/v)の混液で溶出する
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。所望
の生成物を含む溶出画分の溶媒を減圧留去して、N’−
[1−(2,4−ジクロロフェニル)プロピリデン]メ
タンスルホノヒドラジド(730mg)およびN’−
[1−(2,4−ジクロロフェニル)プロピリデン]メ
タンスルホノヒドラジドの幾何異性体(410mg)を
得た。 N’−[1−(2,4−ジクロロフェニル)プロピリデ
ン]メタンスルホノヒドラジドのデータ:1 H−NMR(CDCl3,δ):1.04(t,3
H),2.61(q,2H),3.14(s,3H),
7.25−7.91(m,3H) APCI−MS:295[M+H]+ N’−[1−(2,4−ジクロロフェニル)プロピリデ
ン]メタンスルホノヒドラジドの幾何異性体のデータ:1 H−NMR(CDCl3,δ):1.13(t,3
H),2.58(q,2H),3.09(s,3H),
7.00−7.15(m,2H),7.35−7.55
(m,2H) APCI−MS:295[M+H]+
【0035】実施例4 1−(2,4−ジクロロフェニル)−1−プロパノン
ヒドラゾン(1g)のジクロロメタン(10ml)溶液
にピリジン(672mg)、3−トリフルオロメチルベ
ンゼンスルホニルクロリド(1.1g)を加え、室温で
2時間反応させた。反応液に酢酸エチルを加え、水、ク
エン酸水溶液および炭酸水素ナトリウム水溶液で順次洗
浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去した後、粗生成物を、ヘキサンおよび酢酸エチル
(6:1,v/v)の混液で溶出するシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含む溶
出画分の溶媒を減圧留去してN’−[(1−(2,4−
ジクロロフェニル)プロピリデン]−3−(トリフルオ
ロメチル)ベンゼンスルホノヒドラジド(770mg)
およびN’−[(1−(2,4−ジクロロフェニル)プ
ロピリデン]−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンス
ルホノヒドラジドの幾何異性体(670mg)を得た。 N’−[(1−(2,4−ジクロロフェニル)プロピリ
デン]−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホノ
ヒドラジドのデータ:1 H−NMR(CDCl3,δ):1.05(t,3
H),2.45(q,2H),6.97(d,1H),
7.15−7.50(m,3H),7.60−8.25
(m,4H) ESI−MS:447[M+Na]+ N’−[(1−(2,4−ジクロロフェニル)プロピリ
デン]−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホノ
ヒドラジドの幾何異性体のデータ:1 H−NMR(CDCl3,δ):0.97(t,3
H),2.56(q,2H),7.06(d,1H),
7.20−7.40(m,2H),7.60−8.25
(m,5H) ESI−MS:447[M+Na]+
ヒドラゾン(1g)のジクロロメタン(10ml)溶液
にピリジン(672mg)、3−トリフルオロメチルベ
ンゼンスルホニルクロリド(1.1g)を加え、室温で
2時間反応させた。反応液に酢酸エチルを加え、水、ク
エン酸水溶液および炭酸水素ナトリウム水溶液で順次洗
浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去した後、粗生成物を、ヘキサンおよび酢酸エチル
(6:1,v/v)の混液で溶出するシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含む溶
出画分の溶媒を減圧留去してN’−[(1−(2,4−
ジクロロフェニル)プロピリデン]−3−(トリフルオ
ロメチル)ベンゼンスルホノヒドラジド(770mg)
およびN’−[(1−(2,4−ジクロロフェニル)プ
ロピリデン]−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンス
ルホノヒドラジドの幾何異性体(670mg)を得た。 N’−[(1−(2,4−ジクロロフェニル)プロピリ
デン]−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホノ
ヒドラジドのデータ:1 H−NMR(CDCl3,δ):1.05(t,3
H),2.45(q,2H),6.97(d,1H),
7.15−7.50(m,3H),7.60−8.25
(m,4H) ESI−MS:447[M+Na]+ N’−[(1−(2,4−ジクロロフェニル)プロピリ
デン]−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホノ
ヒドラジドの幾何異性体のデータ:1 H−NMR(CDCl3,δ):0.97(t,3
H),2.56(q,2H),7.06(d,1H),
7.20−7.40(m,2H),7.60−8.25
(m,5H) ESI−MS:447[M+Na]+
【0036】実施例5 2−(2,4−ジクロロフェニル)ブタナール(1.3
g)およびベンゼンスルホンアミド(941mg)をベ
ンゼン(10ml)中、触媒量のp−トルエンスルホン
酸存在下、脱水しつつ8時間加熱還流した。溶媒を減圧
留去した後、粗生成物を、ヘキサンおよび酢酸エチル
(8:1,v/v)の混液で溶出するシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含む溶
出画分の溶媒を減圧留去してN−[2−(2,4−ジク
ロロフェニル)−1−ブテニル]ベンゼンスルホンアミ
ド(950mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):0.92(t,3
H),2.23(q,2H),5.75(br d,1
H),6.25(d,1H),6.72(d,1H),
7.20−7.85(m,7H) APCI−MS:354[M−H]+
g)およびベンゼンスルホンアミド(941mg)をベ
ンゼン(10ml)中、触媒量のp−トルエンスルホン
酸存在下、脱水しつつ8時間加熱還流した。溶媒を減圧
留去した後、粗生成物を、ヘキサンおよび酢酸エチル
(8:1,v/v)の混液で溶出するシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含む溶
出画分の溶媒を減圧留去してN−[2−(2,4−ジク
ロロフェニル)−1−ブテニル]ベンゼンスルホンアミ
ド(950mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):0.92(t,3
H),2.23(q,2H),5.75(br d,1
H),6.25(d,1H),6.72(d,1H),
7.20−7.85(m,7H) APCI−MS:354[M−H]+
【0037】実施例6 N−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−ブテニ
ル]ベンゼンスルホンアミド(850mg)のトリフル
オロ酢酸(5ml)溶液に、トリエチルシラン(555
mg)を加え、室温で2時間反応させた。反応液を炭酸
水素ナトリウム水溶液で中和後、酢酸エチルで抽出し、
飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧留去した後、粗生成物を、ヘキサンおよ
び酢酸エチル(3:1,v/v)の混液で溶出するシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。所望の生
成物を含む溶出画分の溶媒を減圧留去してN−[2−
(2,4−ジクロロフェニル)ブチル]ベンゼンスルホ
ンアミド(560mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):0.76(t,3
H),1.35−1.85(m,2H),3.05−
3.30(m,3H),4.54(br t,1H),
6.98(d,1H),7.20−7.75(m,7
H) ESI−MS:380[M+Na]+
ル]ベンゼンスルホンアミド(850mg)のトリフル
オロ酢酸(5ml)溶液に、トリエチルシラン(555
mg)を加え、室温で2時間反応させた。反応液を炭酸
水素ナトリウム水溶液で中和後、酢酸エチルで抽出し、
飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧留去した後、粗生成物を、ヘキサンおよ
び酢酸エチル(3:1,v/v)の混液で溶出するシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。所望の生
成物を含む溶出画分の溶媒を減圧留去してN−[2−
(2,4−ジクロロフェニル)ブチル]ベンゼンスルホ
ンアミド(560mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):0.76(t,3
H),1.35−1.85(m,2H),3.05−
3.30(m,3H),4.54(br t,1H),
6.98(d,1H),7.20−7.75(m,7
H) ESI−MS:380[M+Na]+
【0038】実施例7 ジ−2−チエニルケトン(1g)およびベンゼンスルホ
ノヒドラジド(886mg)をテトラヒドロフラン(1
0ml)中、24時間加熱還流した。溶媒を減圧留去
後、粗生成物を、ヘキサンおよび酢酸エチル(4:1,
v/v)次いでヘキサンおよび酢酸エチル(2:1,v
/v)の混液で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製した。所望の生成物を含む溶出画分を減圧
留去して、N’−[ジ(2−チエニル)メチレン]ベン
ゼンスルホノヒドラジド(890mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):6.85−7.00
(m,2H),7.20−7.70(m,7H),7.
89(br s,1H),7.95−8.05(m,2
H) APCI−MS:349[M+H]+
ノヒドラジド(886mg)をテトラヒドロフラン(1
0ml)中、24時間加熱還流した。溶媒を減圧留去
後、粗生成物を、ヘキサンおよび酢酸エチル(4:1,
v/v)次いでヘキサンおよび酢酸エチル(2:1,v
/v)の混液で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製した。所望の生成物を含む溶出画分を減圧
留去して、N’−[ジ(2−チエニル)メチレン]ベン
ゼンスルホノヒドラジド(890mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):6.85−7.00
(m,2H),7.20−7.70(m,7H),7.
89(br s,1H),7.95−8.05(m,2
H) APCI−MS:349[M+H]+
【0039】実施例8 ジシクロヘキシルケトン(2g)およびベンゼンスルホ
ノヒドラジド(1.8g)をテトラヒドロフラン(10
ml)中、p−トルエンスルホン酸(50mg)存在下
に、24時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、粗生成
物をエタノールおよびジイソプロピルエーテルで再結晶
することによりN’−(ジシクロヘキシルメチレン)ベ
ンゼンスルホノヒドラジド(1.54g)を得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.10−1.75
(m,20H),2.10−2.30(m,1H),
2.35−2.65(m,1H),7.30−8.00
(m,6H) APCI−MS:349[M+H]+
ノヒドラジド(1.8g)をテトラヒドロフラン(10
ml)中、p−トルエンスルホン酸(50mg)存在下
に、24時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、粗生成
物をエタノールおよびジイソプロピルエーテルで再結晶
することによりN’−(ジシクロヘキシルメチレン)ベ
ンゼンスルホノヒドラジド(1.54g)を得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.10−1.75
(m,20H),2.10−2.30(m,1H),
2.35−2.65(m,1H),7.30−8.00
(m,6H) APCI−MS:349[M+H]+
【0040】実施例9 4−オキソ−1−ピペリジンカルボン酸tert−ブチルエ
ステル(2g)およびベンゼンスルホノヒドラジド
(1.73g)をテトラヒドロフラン(20ml)中で
2時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、粗生成物を、
ヘキサンおよび酢酸エチル(2:1,v/v)、次いで
ヘキサンおよび酢酸エチル(1:1,v/v)の混液で
溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し
た。所望の生成物を含む溶出画分の溶媒を減圧留去して
4−[(フェニルスルホニル)ヒドラゾノ]−1−ピペ
リジンカルボン酸tert−ブチルエステル(2.7g)を
得た。 1 H−NMR(CDCl3,δ):1.44(s,9
H),2.30−2.60(m,4H),3.40−
3.60(m,4H),7.45−8.00(m,6
H) ESI−MS:376[M+Na]+
ステル(2g)およびベンゼンスルホノヒドラジド
(1.73g)をテトラヒドロフラン(20ml)中で
2時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、粗生成物を、
ヘキサンおよび酢酸エチル(2:1,v/v)、次いで
ヘキサンおよび酢酸エチル(1:1,v/v)の混液で
溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し
た。所望の生成物を含む溶出画分の溶媒を減圧留去して
4−[(フェニルスルホニル)ヒドラゾノ]−1−ピペ
リジンカルボン酸tert−ブチルエステル(2.7g)を
得た。 1 H−NMR(CDCl3,δ):1.44(s,9
H),2.30−2.60(m,4H),3.40−
3.60(m,4H),7.45−8.00(m,6
H) ESI−MS:376[M+Na]+
【0041】実施例10 ビス(2,4−ジクロロフェニル)ケトン(2g)およ
びベンゼンスルホノヒドラジド(1.1g)をテトラヒ
ドロフラン(20ml)中で24時間加熱還流した。溶
媒を減圧留去後、粗生成物を、ヘキサンおよび酢酸エチ
ル(3:1,v/v)の混液で溶出するシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含む
溶出画分の溶媒を減圧留去してN’−[ビス(2,4−
ジクロロフェニル)メチレン]ベンゼンスルホノヒドラ
ジド(1g)を得た。 1 H−NMR(CDCl3,δ):7.10(d,1
H),7.11−8.00(m,11H) ESI−MS:495[M+Na]+
びベンゼンスルホノヒドラジド(1.1g)をテトラヒ
ドロフラン(20ml)中で24時間加熱還流した。溶
媒を減圧留去後、粗生成物を、ヘキサンおよび酢酸エチ
ル(3:1,v/v)の混液で溶出するシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含む
溶出画分の溶媒を減圧留去してN’−[ビス(2,4−
ジクロロフェニル)メチレン]ベンゼンスルホノヒドラ
ジド(1g)を得た。 1 H−NMR(CDCl3,δ):7.10(d,1
H),7.11−8.00(m,11H) ESI−MS:495[M+Na]+
【0042】実施例11 (1E,4E)−1,5−ビス(4−メトキシフェニ
ル)−1,4−ペンタジエン−3−オン(1g)および
ベンゼンスルホノヒドラジド(590mg)をテトラヒ
ドロフラン(10ml)中で24時間加熱還流した。溶
媒を減圧留去後、粗生成物を、ヘキサンおよび酢酸エチ
ル(3:1,v/v)の混液で溶出するシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより精製した。所望の生成物を
含む溶出画分の溶媒を減圧留去してN’−[(2E)−
3−(4−メトキシフェニル)−1−[(E)−2−
(4−メトキシフェニル)エテニル]−2−プロペニリ
デン]ベンゼンスルホノヒドラジド(500mg)を得
た。1 H−NMR(CDCl3,δ):3.81(s,3
H),3.85(s,3H),6.46(d,1H),
6.70−8.05(m,17H) ESI−MS:449[M+H]+
ル)−1,4−ペンタジエン−3−オン(1g)および
ベンゼンスルホノヒドラジド(590mg)をテトラヒ
ドロフラン(10ml)中で24時間加熱還流した。溶
媒を減圧留去後、粗生成物を、ヘキサンおよび酢酸エチ
ル(3:1,v/v)の混液で溶出するシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより精製した。所望の生成物を
含む溶出画分の溶媒を減圧留去してN’−[(2E)−
3−(4−メトキシフェニル)−1−[(E)−2−
(4−メトキシフェニル)エテニル]−2−プロペニリ
デン]ベンゼンスルホノヒドラジド(500mg)を得
た。1 H−NMR(CDCl3,δ):3.81(s,3
H),3.85(s,3H),6.46(d,1H),
6.70−8.05(m,17H) ESI−MS:449[M+H]+
【0043】実施例12 N−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−1−プロペ
ニル]ベンゼンスルホンアミド(900mg)のトリフ
ルオロ酢酸(8ml)溶液にトリエチルシラン(611
mg)を加え、室温で2時間反応させた。反応液を炭酸
水素ナトリウム水溶液で中和後、酢酸エチルで抽出し、
飽和食塩水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を減圧留去した後、粗生成物を、ヘキサンおよび酢酸
エチル(8:1,v/v)次いでヘキサンおよび酢酸エ
チル(4:1,v/v)の混液で溶出するシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含
む溶出画分の溶媒を減圧留去してN−[1−(2,4−
ジクロロフェニル)プロピル]ベンゼンスルホンアミド
(700mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):0.83(t,3
H),1.60−1.80(m,2H),4.60−
4.75(m,1H),5.71(d,1H),6.9
9−7.80(m,8H) APCI−MS:342[M+H]+
ニル]ベンゼンスルホンアミド(900mg)のトリフ
ルオロ酢酸(8ml)溶液にトリエチルシラン(611
mg)を加え、室温で2時間反応させた。反応液を炭酸
水素ナトリウム水溶液で中和後、酢酸エチルで抽出し、
飽和食塩水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を減圧留去した後、粗生成物を、ヘキサンおよび酢酸
エチル(8:1,v/v)次いでヘキサンおよび酢酸エ
チル(4:1,v/v)の混液で溶出するシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含
む溶出画分の溶媒を減圧留去してN−[1−(2,4−
ジクロロフェニル)プロピル]ベンゼンスルホンアミド
(700mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):0.83(t,3
H),1.60−1.80(m,2H),4.60−
4.75(m,1H),5.71(d,1H),6.9
9−7.80(m,8H) APCI−MS:342[M+H]+
【0044】実施例13 N−(2’,4’−ジクロロ−1,1’−ビフェニル−
2−イル)−N−[(2−メトキシエトキシ)メチル]
ベンゼンスルホンアミド(1.4g)のエタノール(4
0ml)溶液に、6N−塩酸(24ml)を加え、3時
間加熱還流した。反応液に酢酸エチルを加え、炭酸水素
ナトリウム水溶液で洗浄後、飽和食塩水で洗浄した。無
水硫酸マグネシウムで乾燥した後、粗生成物をヘキサン
および酢酸エチル(3:1,v/v)の混液で溶出する
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。所望
の生成物を含む画分の溶媒を減圧留去してN−(2’,
4’−ジクロロ−1,1’−ビフェニル−2−イル)ベ
ンゼンスルホンアミド(1g)を得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):6.24(br s,
1H),6.48(d,1H),7.00−7.78
(m,11H) ESI−MS:400[M+Na]+
2−イル)−N−[(2−メトキシエトキシ)メチル]
ベンゼンスルホンアミド(1.4g)のエタノール(4
0ml)溶液に、6N−塩酸(24ml)を加え、3時
間加熱還流した。反応液に酢酸エチルを加え、炭酸水素
ナトリウム水溶液で洗浄後、飽和食塩水で洗浄した。無
水硫酸マグネシウムで乾燥した後、粗生成物をヘキサン
および酢酸エチル(3:1,v/v)の混液で溶出する
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。所望
の生成物を含む画分の溶媒を減圧留去してN−(2’,
4’−ジクロロ−1,1’−ビフェニル−2−イル)ベ
ンゼンスルホンアミド(1g)を得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):6.24(br s,
1H),6.48(d,1H),7.00−7.78
(m,11H) ESI−MS:400[M+Na]+
【0045】試験例1 ぶりに寄生しているハダムシ(Benedenia seriolae)ま
たは、ティラピアおよびヒラメに寄生しているハダムシ
(Neobenedenia girellae)を採取した。採取したハダ
ムシを所定量の試験薬剤を含有する海水に浸漬し、4時
間観察した。寄生虫が死亡および身体が丸まり、吸着面
からはがれたものを効果ありとした。試験の結果を表1
に示す。なお、試験薬剤は、当該試験薬剤を製造した実
施例の番号で示した。また、効果は、○:有効(寄生虫
が死亡)、△:有効(寄生虫が丸まる、はがれる)、
×:無効(変化なし)、として示した。
たは、ティラピアおよびヒラメに寄生しているハダムシ
(Neobenedenia girellae)を採取した。採取したハダ
ムシを所定量の試験薬剤を含有する海水に浸漬し、4時
間観察した。寄生虫が死亡および身体が丸まり、吸着面
からはがれたものを効果ありとした。試験の結果を表1
に示す。なお、試験薬剤は、当該試験薬剤を製造した実
施例の番号で示した。また、効果は、○:有効(寄生虫
が死亡)、△:有効(寄生虫が丸まる、はがれる)、
×:無効(変化なし)、として示した。
【0046】
【表1】
【0047】試験例2 トラフグの鰓に寄生しているヘテロボツリウム(Hetero
bothrium okamotoi)を採取した。採取したヘテロボツ
リウムを100ppmの試験薬剤を含有する海水に浸漬
し、24時間まで観察した。判定は寄生虫の生死により
行い、死亡時間を計測した。試験の結果を表2に示す。
薬剤を用いない試験をコントロールとして行った。
bothrium okamotoi)を採取した。採取したヘテロボツ
リウムを100ppmの試験薬剤を含有する海水に浸漬
し、24時間まで観察した。判定は寄生虫の生死により
行い、死亡時間を計測した。試験の結果を表2に示す。
薬剤を用いない試験をコントロールとして行った。
【0048】
【表2】
【0049】試験例3 トラフグの体表(主に腹部)に寄生しているカリグス
(Pseudocaligus fugu)およびブリの胸鰓付け根に寄生
しているカリグス(Caligus.sp.)を採取し、試験例1
と同様にして評価した。試験の結果を表3に示す。
(Pseudocaligus fugu)およびブリの胸鰓付け根に寄生
しているカリグス(Caligus.sp.)を採取し、試験例1
と同様にして評価した。試験の結果を表3に示す。
【0050】
【表3】
【0051】試験例4 ハダムシ(Benedenia seriolae)が20〜100匹程度
寄生していて、連鎖球菌症、類結節症等の感染症に罹患
していない、臨床上健康なブリに、強制経口投与で1日
1回3日間、試験薬剤を含有する餌を与えた。1回当た
りの薬剤投与量は150mg/kgとした。試験薬剤を
含有する餌の投与が完了した次の日に、ブリに寄生して
いるハダムシの数を肉眼で計数し、投与前後でハダムシ
の数を比較して効果を判定した。その結果を表4に示
す。
寄生していて、連鎖球菌症、類結節症等の感染症に罹患
していない、臨床上健康なブリに、強制経口投与で1日
1回3日間、試験薬剤を含有する餌を与えた。1回当た
りの薬剤投与量は150mg/kgとした。試験薬剤を
含有する餌の投与が完了した次の日に、ブリに寄生して
いるハダムシの数を肉眼で計数し、投与前後でハダムシ
の数を比較して効果を判定した。その結果を表4に示
す。
【0052】
【表4】
【0053】
【発明の効果】本発明の新規スルホンアミド誘導体およ
びそれを有効成分として含む魚類用抗寄生虫薬は、養殖
魚類の寄生虫に対して優れた効果を有する。
びそれを有効成分として含む魚類用抗寄生虫薬は、養殖
魚類の寄生虫に対して優れた効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23K 1/16 301 A23K 1/16 301E 4C206 1/18 102 1/18 102A 4H006 A61P 33/00 171 A61P 33/00 171 4H011 C07C 311/21 C07C 311/21 C07D 333/22 C07D 333/22 // A61K 31/18 A61K 31/18 31/381 31/381 (72)発明者 金田 滋夫 大阪府大阪市中央区道修町3丁目4番7号 藤沢薬品工業株式会社内 (72)発明者 高橋 覚 大阪府大阪市中央区道修町3丁目4番7号 藤沢薬品工業株式会社内 Fターム(参考) 2B005 GA01 MB07 2B104 AA01 BA14 CF02 2B150 AA08 AB10 AB20 DA30 4C023 DA03 4C086 AA01 AA02 AA03 BB02 MA01 MA04 MA07 MA17 MA52 MA63 NA14 ZB37 ZC61 4C206 AA01 AA02 AA03 JA13 MA01 MA04 MA11 MA37 MA72 MA83 ZB37 ZC61 4H006 AA01 AA03 AB02 AB20 4H011 AC08 BA01 BB07 DA13 DC05 DD01
Claims (8)
- 【請求項1】 式(I): 【化1】 [式中、R1は、ハロゲンで置換されていてもよいアリ
ール置換の低級アルキルもしくはアリール基、または式
(a): 【化2】 [ここで、R11は、シクロアルキル基、チエニル基、ハ
ロゲンで置換されていてもよいアリール基または低級ア
ルコキシで置換されていてもよいアリールアルケニル基
を意味し、R12は、低級アルキル基、シクロアルキル
基、チエニル基、ハロゲンで置換されていてもよいアリ
ール基または低級アルコキシで置換されていてもよいア
リールアルケニル基をそれぞれ意味するか、またはR11
およびR12は、それらが結合している炭素原子と一緒に
なり、かつ環構成原子として窒素原子を含有して、低級
アルコキシカルボニルで置換されていてもよいピペリジ
ニル基を形成し、X1は、CHまたはNを意味する]で
表される基、または式(b): 【化3】 [ここで、R13は、ハロゲンで置換されていてもよいア
リール基を意味し、R14は、低級アルキル基を意味し、
X2は、CH2またはNHを意味する]で表される基を意
味し、R2は、低級アルキル基またはハロ(低級)アル
キルで置換されていてもよいアリール基を意味する]で
表されるスルホンアミド誘導体およびその塩。 - 【請求項2】 式(Ia): 【化4】 [式中、R2、R11、R12およびX1は、それぞれ前記と
同じ意味を有する]で表される請求項1に記載のスルホ
ンアミド誘導体およびその塩。 - 【請求項3】 式(Ib): 【化5】 [式中、R2、R13、R14およびX2は、それぞれ前記と
同じ意味を有する]で表される請求項1に記載のスルホ
ンアミド誘導体およびその塩。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一つに記載のス
ルホンアミド誘導体またはその塩を有効成分として含む
魚類用抗寄生虫薬剤。 - 【請求項5】 請求項4の魚類用抗寄生虫薬剤が、魚類
用飼料に配合されてなる薬剤。 - 【請求項6】 請求項1〜3のいずれか一つに記載のス
ルホンアミド誘導体またはその塩を魚類に投与すること
からなる魚類の寄生虫の駆除方法。 - 【請求項7】 請求項4または5の薬剤を魚類に経口投
与することからなる魚類の寄生虫の駆除方法。 - 【請求項8】 請求項1〜3のいずれか一つに記載のス
ルホンアミド誘導体またはその塩を含有する飼育水に魚
類を浸漬することからなる魚類の寄生虫の駆除方法。
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