JP2002338427A - 油性化粧料 - Google Patents

油性化粧料

Info

Publication number
JP2002338427A
JP2002338427A JP2001151748A JP2001151748A JP2002338427A JP 2002338427 A JP2002338427 A JP 2002338427A JP 2001151748 A JP2001151748 A JP 2001151748A JP 2001151748 A JP2001151748 A JP 2001151748A JP 2002338427 A JP2002338427 A JP 2002338427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
powder
fluorine
oil
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001151748A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Abe
淳 阿部
Yoichi Mizudori
洋一 水鳥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kose Corp filed Critical Kose Corp
Priority to JP2001151748A priority Critical patent/JP2002338427A/ja
Publication of JP2002338427A publication Critical patent/JP2002338427A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 化粧効果の持続性、また付着性等の使用性に
優れ、樹脂特有の臭いを低減させた油性化粧料に関す
る。 【解決手段】 (a)キャンデリラレジン(b)パーフ
ルオロアルキル基含有リン酸エステル、パーフルオロポ
リエーテル、フッ素変性シリコーンから選ばれる1種ま
たは2種以上のフッ素化合物で処理した粉体を含有する
油性化粧料を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧効果の持続
性、また付着性等の使用性に優れ、樹脂特有の臭いを低
減させた油性化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、油性化粧料は、粘度のある油を配
合したり、樹脂成分を配合したり、撥水処理粉体を配合
することによって、汗や皮脂により、化粧膜が流れたり
よれたりすることを防ぎ、付着性や化粧持続性を実現し
てきた。たとえば、揮発性シリコーンと有機シリコーン
樹脂を配合することにより化粧崩れを防止しているもの
などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、化粧効
果の持続性を向上させる為に樹脂等を多量に配合した場
合、臭いの問題や、塗布する際ののびや、滑らかさ等の
使用性において十分満足できるものではなかった。特に
皮脂などの油に対する化粧膜の持続性においても満足で
きるものは得られていなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記課題を解決するために鋭意研究した結果、キャンデリ
ラレジン、及び特定のフッ素化合物処理粉体とを含有す
ることにより、従来にない付着性を実現することがで
き、さらにその化粧効果が持続し、また、樹脂特有の臭
いが低減することを見出し、本発明を開発するに至っ
た。すなわち、本発明は、次の成分(a)及び成分
(b);(a)キャンデリラレジン、(b)パーフルオ
ロアルキル基含有リン酸エステル、パーフルオロポリエ
ーテル、フッ素変性シリコーンから選ばれる1種または
2種以上のフッ素化合物で処理した粉体を含有すること
を特徴とする油性化粧料に関するものである。以下、本
発明を詳細に説明する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用される成分(a)のキャンデリラレジンと
は、キャンデリラワックスを有機溶剤にて分別抽出して
得られる樹脂分で、樹脂分が好ましくは65質量%(以
下、単に「%」で示す。)以上、更に好ましくは85%
以上の割合で含有されるものである。この分別抽出の方
法としては、例えば、キャンデリラワックスにエタノー
ルを添加して水浴上等で加熱することによりキャンデリ
ラワックスを溶解する。次に、これを常温まで冷却し
て、ワックスの結晶を析出させ、これを濾過することに
より結晶と濾液とに分ける。樹脂分は濾液中に溶解して
いるため、濾液中のエタノールを蒸留回収することによ
り、樹脂分を得ることができる。また、キャンデリラレ
ジンの軟化点は35〜55℃が好ましく、例えばINC
I名(International Nomencla
ture Cosmetic Ingredient
labeling names)でキャンデリラワック
スエキストラクト等が挙げられる。軟化点の測定方法と
しては、化粧品原料基準一般試験法軟化点測定法に準
じ、試料量0.5g、昇温速度0.2℃/分、12mm
φ、10gの鉛球を用いて行う。成分(a)のキャンデ
リラレジンの配合量は、使用性、化粧持ちにおいて、全
組成物中0.1〜40%が好ましく、更に1〜20%で
あることがより好ましい。
【0006】本発明に用いられる成分(b)成分の処理
粉体は、特定のフッ素化合物で基剤粉体を処理したもの
であり、この特定のフッ素化合物とは、パーフルオロア
ルキル基含有リン酸エステル、パーフルオロポリエーテ
ル、フッ素変性シリコーンから選択される1種又は2種
以上の化合物である。パーフルオロアルキル基含有リン
酸エステルとしては下記一般式(1)
【0007】
【化1】
【0008】で表される化合物が挙げられ、具体的には
アサヒガードAG−530(旭硝子社製)等の市販品が
挙げられる。
【0009】パーフルオロポリエーテルとしては、下記
一般式(2)
【0010】
【化2】
【0011】(式中、R1、R2、R3、R4及びR5
は同一又は異なっても良く、それぞれフッ素原子、パー
フルオロアルキル基又はオキシパーフルオロアルキル基
を示し、p、q、及びrは分子量500〜100,00
0を与える0以上の整数を示す。ただし、p=q=r=
0となることはない)で表されるパーフルオロポリエー
テル(例えば、FOMBLIN HC−04,同HC−
25、同HC−R(以上、モンテフルオス社製)、デム
ナムS−20、同S−65、同S−100、同S−20
0(以上、ダイキン工業(株)製))等が挙げられる。
【0012】フッ素変性シリコーンとしては、構造中に
少なくとも一つのフッ素置換アルキル基を含有するもの
であれば、特に限定されるものではないが、好ましくは
構成するシロキサン単位が3から8のものであり、たと
えば、下記式(3)で表されるものを例示することがで
きる。
【0013】
【化3】 (式中、R6は炭素原子数1から10のアルキル基また
はフェニル基を、R7は炭素原子数1から10のフッ素
置換アルキル基を示し、mは0から3の整数、nは1か
ら6の整数であり、m+nは3から6の整数である)
【0014】このフッ素変性シリコーンの具体的例とし
ては、下記の式(4)から(12)で表される化合物を
例示することができる。これらの市販品としては、KF
5002(信越化学工業(株)製)などが挙げられる。
【0015】
【化4】
【0016】
【化5】
【0017】
【化6】
【0018】
【化7】
【0019】
【化8】
【0020】
【化9】
【0021】
【化10】
【0022】
【化11】
【0023】
【化12】
【0024】(b)成分の処理粉体の基剤粉体として
は、従来化粧料粉体としてもちいられている粉体であれ
ば球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級
等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に
限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、
色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類、ラメ剤等が挙げ
られる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、
酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化
鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸
化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔
料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲
母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリ
ン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、無水ケイ
酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコ
ニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウ
ム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カル
シウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、
窒化ホウ素等の白色体質粉体、二酸化チタン被覆雲母、
二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタ
ン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オ
キシ塩化ビスマス、魚鱗箔等の光輝性粉体、ポリアミド
系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、
ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等
のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン
樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリ
ン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、澱
粉、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、赤
色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226
号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色
404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、
赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4
号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、
バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体ある
いは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微
粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲
母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含
有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、
ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ
積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン
積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメ
チルメタクリレート積層フィルム末等のラメ剤が挙げら
れ、これら粉体はその1種又は2種以上を用いることが
でき、更に複合化したものを用いても良い。
【0025】粉体の表面をパーフルオロアルキル基含有
リン酸エステル、パーフルオロポリエーテル、フッ素変
性シリコーンなどのフッ素化合物で処理する方法として
は、特に制限されず、混合、焼き付けなどの方法があげ
られ、単純に粉体とフッ素化合物を混合する方法や、フ
ッ素化合物をアセトン、トルエン等の有機溶媒に加熱溶
解せしめ、その中に粉体を加え、撹拌後溶媒を留去して
粉体上にフッ素化合物をコーティングする方法等があ
る。例えば、フッ素化合物にアルキルリン酸エステル・
ジエタノールアミン塩を用いる場合は、粉体に水を加え
てスラリー状態とし、一方パーフルオロアルキルリン酸
エステルエタノールアミン塩を水に加え攪拌して0.1
〜5%のエマルジョン状態としたものを、前記スラリー
に徐々に注加・混合した後酸性とし、常温又は高温静置
などによってエマルジョンを破壊して洗浄、濾過、乾燥
する方法を使用する事ができる。これらフッ素化合物の
処理量としては処理粉体中0.1〜10%が好ましい。
また、本発明の効果を損なわない範囲で、前記フッ素化
合物以外の物質、例えばシリコーン、高級脂肪酸、高級
アルコール、エステル、ワックスなどの他のコーティン
グ剤で前処理または同時に処理してもよい。更に、本発
明の効果を損なわない範囲で、未処理及び(b)成分の
処理粉体以外の処理粉体を含有してもよい。
【0026】本発明の化粧料には、本発明の効果を損な
わない程度で、必要に応じて、前記必須成分以外の各種
成分、例えば、油性成分、界面活性剤、紫外線吸収剤、
保湿剤、水性成分、皮膜形成剤、褪色防止剤、酸化防止
剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料などを各種の効果
を付与するために適宜配合することができる。様々な感
触を演出したり、経時安定性を確保する目的で油性成分
としては、動物油、植物油、合成油等の起源の固形油、
半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水
素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪
酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油
類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられ
る。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリ
ン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワック
ス、モクロウ、モンタンワックス、フィッシャートロプ
シュワックス、オゾケライトワックス、マイクロクリス
タリンワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プ
ロピレンコポリマー等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマ
シ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の
油脂類、ミツロウ、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオ
クタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸
イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジイソ
ステアリン酸ポリグリセリル、ロジン酸ペンタエリトリ
ットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、
コレステロール脂肪酸エステル、カルナウバワックス、
キャンデリラワックス等のエステル類、ステアリン酸、
ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、イソステアリン
酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂
肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラ
ウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリ
ルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール
類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチ
ルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デ
カメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロ
テトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、
ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン
・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリ
シロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変
性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカ
ン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル
等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリ
ン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリ
ン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エ
ステル、デンプン脂肪酸エステル、イソステアリン酸ア
ルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤
類等が挙げられる。
【0027】界面活性剤としては、化粧品一般に用いら
れている界面活性剤であればよく、非イオン界面活性
剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両
性界面活性剤等が挙げられる。非イオン界面活性剤とし
ては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアル
キレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレング
リコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール
付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレン
グリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及び
そのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリ
コール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオ
キシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアル
キレングリコール付加物、ポリオキシアルキレン変性シ
リコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられ
る。アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン
酸、ラウリン酸のような脂肪酸及びそれらの無機及び有
機塩、アルキルベンゼン硫酸酸塩、アルキルスルホン酸
塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコ
ハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウ
リン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−
アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸
塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハ
ク酸塩等が挙げられる。カチオン界面活性剤としては、
例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノー
ルアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、
環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性
剤としては、レシチンやリゾレシチン及びこれらの水素
添加物等のリン脂質含有成分、アミノ酸タイプやベタイ
ンタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸
型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全
とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル
−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウム
ベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボ
ン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキ
レンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,
N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタ
イン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カル
ボキシメチルイミダゾリニウムベタイン等を挙げられ
る。
【0028】紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェ
ノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−
tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタ
ン、オキシベンゾン等、保湿剤としては、例えばタンパ
ク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等
が挙げられる。モイスチャー効果を付与する目的で用い
る水性成分としては、水及び水に可溶な成分であれば何
れでもよく、水の他に、例えば、エチルアルコール、ブ
チルアルコール等の低級アルコール、プロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリ
コール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グ
リセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロ
ール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、
キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液
が挙げられる。酸化防止剤としては、例えばα−トコフ
ェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては、例え
ばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例え
ばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール
等が挙げられる。
【0029】本発明の油性化粧料は、スキンケア化粧
料、メーキャップ化粧料、美爪料、頭髪化粧料等が挙げ
られる。また、本発明の剤型は、油性固型状、油性液
状、ペースト状等が挙げられる。ネイルエナメル、マス
カラ、アイライナー、アイカラー、リップグロス、口紅
等のメーキャップ用やボディー用化粧料は効果の発現が
顕著に得られる。
【0030】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるもの
ではない。
【0031】実施例1〜2及び比較例1〜4 非水系マ
スカラ 表1に示す処方の非水系マスカラを調製し、使用性、化
粧持ち、及び樹脂臭のなさについて下記の方法により評
価を行った。その結果も併せて表1に示す。
【0032】
【表1】 *1:キャンデリラレジンの組成は、樹脂分90%、遊
離アルコール5%、遊離脂肪酸分2%、エステル分2
%、炭化水素分1%であり、軟化点は47〜48℃であ
る。 *2:フッ素化合物はアサヒガードAG530(旭硝子
社製)(5%処理) *3:シリコーンはメチルハイドロジェンポリシロキサ
ン(2%処理) *4:油剤はトリオクタン酸グリセリル(3%処理)
【0033】(製造方法) 実施例1〜2、比較例1〜4 A.成分(1)〜(6)を均一に加熱混合した後、成分
(7)〜(12)を加え、均一に混合する。 B.Aを容器に充填して製品を得る。
【0034】下記評価項目について各々評価を行った。 (評価項目) イ.使用性(付着性のよさ、塗布のしやすさ) ロ.化粧持ち ハ.樹脂臭のなさ
【0035】イの使用性、ロの化粧持ちについては、各
試料について専門パネル20名による使用テストを行
い、パネル各人が下記絶対評価にて7段階に評価し評点
を付け、各試料ごとにパネル全員の評点合計から、その
平均値を算出し、下記4段階判定規準により判定した。
尚、ロの項目の化粧持ちについては、各試料を睫毛に塗
布し、パネルに通常の生活をしてもらい、6時間後の化
粧効果について評価した。ハの項目の樹脂臭のなさの評
価については、各試料の室温での臭いを、それぞれ下記
4段階判定基準により評価した。
【0036】(使用性評価)、(化粧持ち評価) 絶対評価基準 (評点):(評価) 6:非常に良い 5:良い 4:やや良い 3:普通 2:やや悪い 1:悪い 0:非常に悪い 4段階評価基準 5点を超える :非常に良好:◎ 3点を超えて5点以下:良好 :○ 1点を超えて3点以下:やや不良 :△ 1点以下 :不良 :× (樹脂臭のなさ評価) 臭わない :◎ やや臭う :○ 臭う :△ 非常に臭う:×
【0037】表1の結果から明らかなように、本発明の
実施例は、使用性、化粧持ちに優れ、樹脂臭のないもの
が得られた。一方、比較例は、使用性、化粧持ち、樹脂
臭のなさの全てにおいて良好なものは得られなかった。
【0038】実施例3:油性ファンデーション (成分) (%) 1.フッ素化合物処理酸化チタン*5 25 2.マイカ 残部 3.フッ素化合物処理酸化鉄*6 7 4.ナイロンパウダー 2 5.キャンデリラレジン*7 2 6.パラフィンワックス 3 7.カルナウバワックス 2 8.ジグリセリントリイソステアレート 7 9.スクワラン 8 10.ジメチルポリシロキサン 10 11.メチルフェニルポリシロキサン 13 *5:フッ素化合物はFOMBLINHC/04(アウ
シモント社製)(3%処理) *6:フッ素化合物はKF5002(信越化学工業
(株)社製)(5%処理) *7:キャンデリラレジンの組成は、樹脂分65%、遊
離アルコール18%、遊離脂肪酸分9%、エステル分5
%、炭化水素分3%であり、軟化点は35〜40℃であ
る。本発明の油性ファンデーションは良好な使用性、化
粧持ちが得られ、樹脂臭のないものであった。
【0039】実施例4:口紅 (成分) (%) 1.キャンデリラレジン*7 1 2.セレシン 7 3.マイクロクリスタリンワックス 5 4.パラフィンワックス 5 5.トリオクタン酸グリセリル 30 6.流動パラフィン 15 7.リンゴ酸ジイソステアリル 残部 8.フッ素化合物処理赤色202号*8 10 *8:フッ素化合物はアサヒガードAG530(旭硝子
社製)(7%処理) (製造方法) A.成分(1)〜(7)を均一に加熱混合した後、成分
(8)を加え、均一に混合する。 B.Aを容器に充填して製品を得る。 本発明の口紅は良好な使用性、化粧持ちが得られ、樹脂
臭のないものであった。
【0040】実施例5:油性アイシャドウ (成分) (%) 1.キャンデリラレジン*1 35 2.ポリエチレンワックス 5 3.スクワラン 10 4.ジメチルポリシロキサン 15 5.タルク 10 6.フッ素化合物処理雲母チタン*9 25 *9:フッ素化合物はアサヒガードAG530(旭硝子
社製)(1%処理) (製造方法) A.成分(1)〜(4)を均一に加熱混合した後、成分
(5)〜(6)を加え、均一に混合する。 B.Aを容器に充填して製品を得る。 本発明の油性アイシャドウは良好な使用性、化粧持ちが
得られ、樹脂臭のないものであった。
【0041】実施例6:ペンシルアイブロウ (成分) (%) 1.キャンデリラレジン*1 10 2.モクロウ 残部 3.ラノリン 5 4.フッ素化合物処理酸化鉄*10 40 5.ホホバオイル 微量 *10:フッ素化合物はアサヒガードAG530(旭硝
子社製)(6%処理) (製造方法) A.成分(1)〜(3)を均一に加熱混合した後、成分
(4)〜(5)を加え、均一に混合する。 B.Aを木軸に充填して製品を得る。 本発明のペンシルアイブロウは良好な使用性、化粧持ち
が得られ、樹脂臭のないものであった。
【0042】実施例7:固形頬紅 (成分) (%) 1.フッ素化合物処理赤色202号*8 1 2.フッ素化合物処理セリサイト*11 6 3.フッ素化合物処理タルク*12 83 4.キャンデリラレジン*1 2 5.スクワラン 8 *11:フッ素化合物はアサヒガードAG530(旭硝
子社製)(5%処理) *12:フッ素化合物はアサヒガードAG530(旭硝
子社製)(5%処理) (製造方法) A.成分(1)〜(3)を混合した後、成分(4)〜
(5)を加熱溶解して加え、粉砕したのち金皿に成型し
て製品を得る。 本発明の固形頬紅は良好な使用性、化粧持ちが得られ、
樹脂臭のないものであった。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明の油性化粧料は、
化粧効果の持続性、また付着性等の使用性に優れ、樹脂
特有の臭いを低減させたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/032 A61K 7/032 Fターム(参考) 4C083 AA121 AA122 AB232 AB242 AB432 AB442 AC012 AC022 AC372 AC422 AC792 AC901 AD022 AD072 AD152 AD161 AD242 AD512 CC11 CC12 CC13 CC14 DD30 EE01 EE06 EE07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)、(b); (a)キャンデリラレジン (b)パーフルオロアルキル基含有リン酸エステル、パ
    ーフルオロポリエーテル、フッ素変性シリコーンから選
    ばれる1種または2種以上のフッ素化合物で処理した粉
    体を含有することを特徴とする油性化粧料。
  2. 【請求項2】 成分(a)の配合量が0.1〜40質量
    %、成分(b)の配合量が0.1〜95質量%であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の油性化粧料。
JP2001151748A 2001-05-21 2001-05-21 油性化粧料 Pending JP2002338427A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001151748A JP2002338427A (ja) 2001-05-21 2001-05-21 油性化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001151748A JP2002338427A (ja) 2001-05-21 2001-05-21 油性化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002338427A true JP2002338427A (ja) 2002-11-27

Family

ID=18996533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001151748A Pending JP2002338427A (ja) 2001-05-21 2001-05-21 油性化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002338427A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008063259A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Mandom Corp 睫用油性化粧料
JP2008222673A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Serarika Noda:Kk 油性化粧料

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06321725A (ja) * 1993-05-11 1994-11-22 Kao Corp 化粧料
JPH08143425A (ja) * 1994-11-15 1996-06-04 Shiseido Co Ltd 化粧料及び表面処理剤
JPH08295612A (ja) * 1995-04-28 1996-11-12 Kao Corp 化粧料
JPH10182352A (ja) * 1996-11-05 1998-07-07 Kose Corp メイクアップ化粧料
JPH1160438A (ja) * 1997-08-21 1999-03-02 Ina Boeki Shokai:Kk 化粧料

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06321725A (ja) * 1993-05-11 1994-11-22 Kao Corp 化粧料
JPH08143425A (ja) * 1994-11-15 1996-06-04 Shiseido Co Ltd 化粧料及び表面処理剤
JPH08295612A (ja) * 1995-04-28 1996-11-12 Kao Corp 化粧料
JPH10182352A (ja) * 1996-11-05 1998-07-07 Kose Corp メイクアップ化粧料
JPH1160438A (ja) * 1997-08-21 1999-03-02 Ina Boeki Shokai:Kk 化粧料

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008063259A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Mandom Corp 睫用油性化粧料
JP2008222673A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Serarika Noda:Kk 油性化粧料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3677723B2 (ja) 油性固型化粧料
KR101097832B1 (ko) 유성 고형 화장료
JP2009235017A (ja) 非固形状油性化粧料
JP4414082B2 (ja) 油性化粧料
JP2000119134A (ja) 油性固型化粧料
JP2004168662A (ja) アイメークアップ化粧料
JP5784932B2 (ja) 油性固形化粧料
JP2006241003A (ja) 油性固形化粧料
JP4777813B2 (ja) 化粧料用皮膜形成組成物及びそれを配合した化粧料
JP2003095874A (ja) 睫用化粧料
JP5591438B2 (ja) 弾性ゲル状油性化粧料
JP2004067603A (ja) スティック状口唇化粧料
JP2020029443A (ja) 美爪料
JP3689381B2 (ja) 油性化粧料
JP4837838B2 (ja) 水中油型化粧料
JP2002338427A (ja) 油性化粧料
JP2003113034A (ja) 水中油型化粧料
JP2003113042A (ja) 水中油型メ−キャップ化粧料
JP2002284645A (ja) 口唇化粧料
JP2005314393A (ja) 化粧料
JP4082809B2 (ja) 油性固形化粧料
JP5908680B2 (ja) 粉体化粧料
JP4763152B2 (ja) 乳化型アイメークアップ化粧料
JP4976179B2 (ja) 油性睫毛用化粧料
JP2002284642A (ja) 化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080513

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080513

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110125