JP2002338418A - ムカデの摂食向上剤 - Google Patents

ムカデの摂食向上剤

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JP2002338418A
JP2002338418A JP2001184119A JP2001184119A JP2002338418A JP 2002338418 A JP2002338418 A JP 2002338418A JP 2001184119 A JP2001184119 A JP 2001184119A JP 2001184119 A JP2001184119 A JP 2001184119A JP 2002338418 A JP2002338418 A JP 2002338418A
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JP
Japan
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centipede
feeding
promoting agent
dried
feeding promoting
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JP2001184119A
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Teruki Yamamoto
輝樹 山本
Ayumi Saito
あゆみ 齋藤
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Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ムカデの摂食量を増大させることができる摂
食向上剤を見出し、それを用いた毒餌剤を提供するこ
と。 【解決手段】 粉乳、煮干及び鰹節から選ばれた1種又
は2種以上を有効成分としたことを特徴とするムカデの
摂食向上剤。殺虫剤及び前記のムカデの摂食向上剤を配
合したことを特徴とするムカデの毒餌剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ムカデの摂食向上
剤及びムカデの毒餌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ムカデは草むら、石垣の間、土壌中など
に生息し、小型の昆虫、クモ、ミミズなどを食物として
生息している。ムカデの摂食活動は夜間に多く、時には
餌を求めて家屋内に侵入したり、家具や靴の中に潜んで
いて人が噛まれる被害が起こる。またその形態からくる
不快感もあって、一般には駆除する害虫として認識され
ている。
【0003】ムカデに対する駆除効果を十分に得るには
ムカデが薬剤とよく接触することが重要であり、そのた
めに誘引剤などを用いることが検討されている。ところ
が毒餌剤等として用いた際には、ムカデを誘引させるこ
とにくわえてより多くの薬剤を摂食させなければならな
いが、ムカデの摂食量を増やすものについてはほとんど
知られていないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ムカデの摂
食量を増大させることができる摂食向上剤を見出し、そ
れを用いた毒餌剤を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、ムカデに対して粉
乳、煮干及び鰹節が摂食向上剤として有効であることを
見出し本発明に至った。すなわち本発明は、以下の構成
により達成されるものである。 (1)粉乳、煮干及び鰹節から選ばれた1種又は2種以
上を有効成分としたことを特徴とするムカデの摂食向上
剤。 (2)殺虫剤及び(1)記載のムカデの摂食向上剤を配
合したことを特徴とするムカデの毒餌剤。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のムカデの摂食向上剤は、
粉乳、煮干及び鰹節から選ばれた1種又は2種以上を有
効成分としたものである。粉乳としては、脱脂粉乳又は
全脂粉乳のどちらであってもよく、これらを用いた粉ミ
ルク、ソフトクリームミックス等を用いることができ
る。煮干としては、にしん、いわし、あじ等の雑小魚を
煮て乾燥したものを用いることができ、鰹節としては、
まぐろ、かつお、さば、いわし等を燻製にして粉砕した
ものを用いることができる。これらは食品として汎用の
ものを用いるのが簡便でよい。
【0007】これらの中でも、鰹節と粉乳を混合したも
のが摂食量を向上させるためにはよりよく、これらの混
合割合としては鰹節:粉ミルクを10〜90:90〜1
0、さらには50:50とするのがよい。
【0008】そしてこれらは殺虫剤と共に毒餌剤に配合
して用いるのがよく、毒餌剤全量に対して、10〜90
重量%、さらには20〜50重量%とするのがよい。ま
た粘着トラップなどに載置して用いてもよく、その場合
には本発明の摂食向上剤だけを用いることもできる。
【0009】毒餌剤とするには、適切な担体を用いて、
粉剤、顆粒剤、ベイト剤、ペースト剤、ゲル剤などのム
カデが摂食できる形状とした製剤とすればよい。さらに
ムカデの摂食行動を向上させるために不定形にしたり、
表面を凸凹とした製剤とするのがよい。
【0010】担体としては、各種の固体及び液体、食餌
剤などを目的とする製剤に合わせて単独又は2種以上組
合せて選択して用いればよい。固体及び液体としては、
ホワイトカーボン、珪藻土、結晶セルロース、クレー、
カオリン、タルク、ベントナイト、シリカ等の無機物;
パラフィン、ポリエチレングリコール、デキストリン、
スチレン樹脂、シリコーン樹脂等の有機物;水;イソプ
ロピルアルコール、エタノール、変性アルコール等のア
ルコール類;プロピレングリコール、エチレングリコー
ル等のグリコール類;イソペンタン、ノルマルペンタン
等のペンタン類;イソパラフィン、ノルマルパラフィン
等のパラフィン系炭化水素類を用いることができる。
【0011】食餌剤としては、タマゴ、サナギ、オキア
ミ、エビ、チーズ、畜肉、魚肉、デンプン、小麦粉、フ
スマ、豆、米ぬか、種子、綿実等の動物及び植物タンパ
ク質;果汁、ハチミツ、砂糖、ブトウ糖、ショ糖等の炭
水化物;ヤシ油、オリーブ油、肉油、魚油、ゴマ油等の
脂質;ゴキブリ、ミミズ、赤虫等の昆虫類;これらの抽
出物、分解物等を用いることができる。
【0012】また殺虫剤としては、有機リン系化合物、
カーバメイト系化合物、ピレスロイド系合物等の殺虫剤
を併用すればよい。これらは単独又は2種以上組合せて
選択して用いればよく、フェニトロチオン、ダイアジノ
ン、マラソン、ピリダフェンチオン、プロチオホス、ホ
キシム、クロルピリホス等の有機リン系化合物;カルバ
リル、プロポクスル、メソミル、チオジカルブ等のカー
バメイト系化合物;アレスリン、レスメトリン、フラメ
トリン、フタルスリン、ペルメトリン、フェノトリン、
サイパーメスリン、シフェノトリン、フェンバレレート
プラレトリン、エンペントリン、フィプロニル、イミプ
ロトリン、トランスフルトリン等のピレスロイド系化合
物;メトキサジアゾン等のオキサジアゾール系化合物;
ホウ酸、ホウ砂等のホウ素系化合物;クロルフェナピル
等を用いることができる。
【0013】さらに製剤とする際には必要に応じて、界
面活性剤、色素、バインダー、殺菌剤(防腐剤)、共力
剤、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を添加してもよ
い。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし本発明はこれらの実施例のみに限定されるも
のではない。
【0015】摂食試験 (1)試験方法 腐葉土を敷いたバット(縦40cm×横50cm×深さ
25cm)内にシェルターと水容器を設置後、トビズム
カデ成虫1頭を放しバットに慣らせた。そして表1に記
載した検体を25重量%配合した食餌剤約1gを調製
し、比較検体約1gと並置した。24時間後に各検体の
摂食状態(食痕の程度)を比較した。比較検体はムカデ
の食物とされている昆虫(ゴキブリ粉末)、小動物(冷
凍赤虫)を用いた。
【0016】食餌剤の組成は、検体25重量%、ポテト
グラニュールス12.5重量%、コーンスターチ12.
5重量%、濃グリセリン15重量%、クエン酸0.2重
量%、ソルビン酸カリウム1重量%、水を適量として全
量を100重量%とした。試験は3回行い、摂食の状態
を++(多量に摂食されている)、+(明らかに摂食さ
れている)、−(わずかに摂食されている)で表1に示
した。
【0017】
【表1】
【0018】(2)試験結果 試験の結果は表1に示したとおりである。ムカデの食物
である昆虫(ゴキブリ粉末)、小動物(冷凍赤虫)は摂
食のあとがみられる程度であったのに比べて、煮干、鰹
節及び粉ミルクは食餌剤が摂食によりくずれるほどの摂
食効果が確認された。さらに鰹節と粉ミルクを50:5
0で混合したものは、摂食により食餌剤が大きく減少し
ているのが確認され、より摂食効果が高いことが確認さ
れた。
【0019】
【発明の効果】本発明のムカデの摂食向上剤を各種製
剤、とくに毒餌剤として用いることで、殺虫剤の摂食量
を増大させてムカデを効率的に防除することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉乳、煮干及び鰹節から選ばれた1種又
    は2種以上を有効成分としたことを特徴とするムカデの
    摂食向上剤。
  2. 【請求項2】 殺虫剤及び請求項1記載のムカデの摂食
    向上剤を配合したことを特徴とするムカデの毒餌剤。
JP2001184119A 2001-05-15 2001-05-15 ムカデの摂食向上剤 Pending JP2002338418A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022132290A (ja) * 2018-01-24 2022-09-08 大日本除蟲菊株式会社 多足類害虫誘引香料
JP7317174B2 (ja) 2017-12-28 2023-07-28 大日本除蟲菊株式会社 ムカデ類防除用毒餌剤

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